IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テレステップス アーベーの特許一覧

特表2024-544091折り畳み式ステップ梯子のための手段
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】折り畳み式ステップ梯子のための手段
(51)【国際特許分類】
   E06C 1/18 20060101AFI20241121BHJP
   E06C 1/383 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
E06C1/18
E06C1/383 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519140
(86)(22)【出願日】2022-12-15
(85)【翻訳文提出日】2023-03-24
(86)【国際出願番号】 SE2022051182
(87)【国際公開番号】W WO2023113684
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】2151545-7
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511158351
【氏名又は名称】テレステップス アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】マットソン リカルド
【テーマコード(参考)】
2E044
【Fターム(参考)】
2E044BA05
2E044CA05
2E044CB03
2E044DA01
2E044DC03
2E044DC05
2E044EA04
(57)【要約】
折り畳み式ステップ梯子は、第一及び第二の梯子脚(2、3)を備え、前記脚(2、3)が一端で互いにヒンジ接続される。前記梯子脚(2、)3)のそれぞれが少なくとも1つの梯子セクション(4a~c)を備え、前記少なくとも1つのセクション(4a~c)は2つのチューブ部分(6、7)を備え、前記2つのチューブ部分(6、7)は互いに平行に配置され、踏桟(8)によって一端で相互接続され、U字型の梯子セクションを形成し、前記少なくとも1つの梯子セクション(4a~c)が、下部梯子セクション(4d)に入れ子式に挿入され、前記下部梯子セクション(4d)は2つの梯子バー(17a~b、18a~b)を備え、前記2つの梯子バー(17a~b、18a~b)は互いに平行に配置され、少なくとも一つの踏桟(9a~b、11a~b)によって相互接続される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一及び第二の梯子脚(2、3)を備える、折り畳み式ステップ梯子(1)であって、
前記梯子脚(2、3)が一端で互いにヒンジ接続され、前記梯子脚(2、3)のそれぞれが少なくとも1つの梯子セクション(4a~c)を備え、前記少なくとも1つの梯子セクション(4a~c)は2つのチューブ部分(6、7)を備え、前記2つのチューブ部分(6、7)は互いに平行に配置され、踏桟(8)に一端で相互接続され、U字型の梯子セクションを形成し、前記少なくとも1つの梯子セクション(4a~c)が、下部梯子セクション(4d)に入れ子式に挿入され、前記下部梯子セクション(4d)は2つの梯子バー(17a~b、18a~b)を備え、前記2つの梯子バー(17a~b、18a~b)は互いに平行に配置され、少なくとも1つの踏桟(9a~b、11a~b)によって相互接続され、
前記折り畳み式ステップ梯子(1)が接続ブラケット(40;60;80)をさらに備え、前記接続ブラケット(40;60;80)が、少なくとも第一の端部分(41;61;81)及び第二の端部分(43;63;83)を有する本体を有し、前記第一の端部分(41;61;81)は、前記第一の梯子脚(2)の前記下部梯子セクション(4d)に取り付けられ、前記第二の端部分(43;63;83)は、前記折り畳み式ステップ梯子(1)がその折り畳み状態にあるとき、前記第二の梯子脚(3)の前記下部梯子セクション(4d)に解放可能に接続可能である、折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項2】
前記第一の端部分(41;61;81)が、前記第一の梯子脚(2)の前記下部梯子セクション(4d)の1つの踏桟(9a、11a)に取り付けられる、請求項1に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項3】
前記接続ブラケット(40;60)の前記第一の端部分(41;61;81)が、前記踏桟(9a,11a)の下面(25)に取り付けられる、請求項2に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項4】
前記接続ブラケット(80)の前記第一の端部分(41;61;81)が、前記第一の梯子脚(2)の前記下部梯子セクション(4d)の前記少なくとも1つの踏桟(9a,11a)の上面(23)に取り付けられる、請求項2に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項5】
前記接続ブラケット(40;60;80)の前記第一の端部分(41;61;81)が、ねじ止め、溶接、又はバヨネットマウントによって、前記第一の梯子脚(2)の前記踏桟(9a、11a)に接続される、請求項2~4のいずれか一項に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項6】
前記第一の梯子脚(2)の前記下部梯子セクション(4d)が少なくとも上部踏桟(9a)と中間踏桟(11)とを備え、前記第二の梯子脚(3)の前記下部梯子セクション(4d)が少なくとも上部踏桟(9b)と中間踏桟(11b)とを備え、前記接続ブラケット(40;60;80)の前記第二の端部分(43;63;83)が、前記第二の梯子脚(3)の前記下部梯子セクション(4d)の前記踏桟(9b、11b)のいずれか1つ、又は前記2つの梯子バー(17b、18b)のいずれか1つに解放可能に接続可能である、請求項1~5のいずれか一項に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項7】
前記接続ブラケット(40;60)が中間部分(42;62;82)をさらに備え、前記中間部分(42;62;82)が、前記第一の端部分(41;61;81)と前記第二の端部分(43;63;83)との間に配置される、請求項1~6のいずれか一項に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項8】
前記第二の梯子脚(3)の少なくとも1つの踏桟(8b、9b、11b)が、前記踏桟(8b、9b、11b)から延びるフランジ(19)を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項9】
前記第二の端部分(43;63;83)は、前記第二の梯子脚(3)の踏桟(9b、11b)の前記フランジ(19)に解放可能に接続可能であるように構成される、請求項8に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項10】
前記接続ブラケット(40;60)は、1つの材料から一体的に作られる、請求項1~9のいずれか一項に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項11】
前記接続ブラケット(40;60)がアルミニウム製である、請求項1~10のいずれか一項に記載の折り畳み式ステップ梯子(1)。
【請求項12】
第一及び第二の梯子脚(2、3)を備える折り畳み式ステップ梯子(1)と共に使用する接続ブラケット(40;60;80)であって、
前記梯子脚(2、3)が一端で互いにヒンジ接続され、前記梯子脚(2、3)のそれぞれが少なくとも1つの梯子セクション(4a~c)を備え、前記少なくとも1つの梯子セクション(4a~c)が2つのチューブ部分(6、7)を備え、前記2つのチューブ部分(6、7)は互いに平行に配置され、踏桟(8)によって一端で相互接続され、U字型の梯子セクションを形成し、前記少なくとも1つの梯子セクション(4a~c)が、下部梯子セクション(4d)に入れ子式に挿入され、前記下部梯子セクション(4d)が2つの梯子バー(17a~b、18a~b)を備え、前記2つの梯子バー(17a~b、18a~b)は互いに平行に配置され、少なくとも1つの踏桟(9a~b、11a~b)によって相互接続され、
前記接続ブラケット(40;60;80)が、少なくとも第一の端部分(41;61;81)及び第二の端部分(43;63;83)を有する本体を有し、前記第一の端部分(41.61;81)は、前記第一の梯子脚(2)の前記下部梯子セクション(4d)に取り付けられるように構成され、前記第二の端部分(43;63;83)は、前記折り畳み式ステップ梯子(1)がその折り畳み状態にあるときに、前記第二の梯子脚(3)の前記下部梯子セクション(4d)に解放可能に接続可能である、接続ブラケット(40;60;80)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相互に入れ子式に挿入された梯子セクションを備えた折り畳み式ステップ梯子の持ち運びを容易にする手段に関する。
【背景技術】
【0002】
組合せ梯子の技術分野の当業者には周知のように、組合せ梯子は、折り畳み式梯子とステップ梯子とから構成され得る。
【0003】
折り畳み式梯子は、入れ子式梯子とも呼ばれ、梯子は、通常、様々な直径を有する多数のチューブ部分からなり、それゆえ、互いに入れ子式に挿入可能である。チューブ部分の上端は、梯子ステップの一端に固定され、梯子ステップの他端は、同じ直径を有するチューブ部分の上端に固定され、2つのチューブ部分と梯子ステップは、梯子セクションを形成し、そのチューブ部分は、より大きな直径を有するチューブ部分からなる隣接する梯子セクションに挿入可能である。
【0004】
したがって、結果として得られる梯子は、高い梯子セクションを低い梯子セクションに挿入することによって折り畳むことができ、梯子は、高い梯子セクションを低い梯子セクションから抜き取ることによって伸ばすことができる。また、隣接する2つのチューブ部分の外壁に設けられた孔を貫通して延びるピンがチューブ部分をロックし、伸ばした梯子が倒れるのを防止する。折り畳み式で入れ子式の梯子セクションを有する梯子は、梯子を小さくして保管及び運搬するために、使用されている。
【0005】
ステップ梯子は、自立する梯子である。ステップ梯子と折り畳み式梯子からなる組合せ梯子は、典型的には、上記の説明による2つの折り畳み式梯子が、梯子の上端で互いにヒンジ接続されていることからなる梯子である。
【0006】
組合せ梯子を使用しないとき、組合せ梯子は、2つの梯子パーツを互いに平行に配置することによって折り畳むことができる。組合せ梯子を使用するとき、組合せ梯子は、2つの梯子を互いに引き離すことによって展開されることができ、したがって、2つの折り畳み式梯子の長さに応じて、V字型又はY字型の梯子が形成される。
【0007】
折り畳み式組合せ梯子は、伸長可能な梯子と独立した梯子の両方であることによって、他の梯子ではアクセスが困難な場所へのアクセスを改善することにより、多くの利点をもたらす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】欧州特許第0527766号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第1402143号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、組合せ梯子によって提供される機能の数が増えると、複雑さが増す。さらに、機能が組み込まれることによって、しばしば、所与の梯子の重量が増加する。したがって、折り畳み式組合せ梯子は、ユーザにとって持ち運びが困難な場合がある。一方では、上部梯子を引っ張り、下部梯子セクションから上部梯子セクションを取り出すことによって、使用のために容易に展開することができる梯子を提供することが望まれている。他方では、梯子を移動させる際に、ユーザが容易に持ち運びできる梯子を提供することもまた望まれている。
【0010】
本発明の目的は、折り畳み式組合せ梯子の持ち運びを容易にするための手段を提供することである。
【0011】
本発明の目的は、先行技術に関連する問題を解決するか、少なくとも軽減することである。この目的は、添付の独立請求項に記載された技術によって達成され、好ましい実施形態は、関連する従属請求項に定義される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
一態様では、折り畳み式ステップ梯子が提供される。梯子脚は一端で互いにヒンジ接続され、梯子脚のそれぞれが少なくとも1つの梯子セクションを備え、前記少なくとも1つの梯子セクションは2つのチューブ部分を備え、2つのチューブ部分は互いに平行に配置され、踏桟によって一端で相互接続され、U字型の梯子セクションを形成し、前記少なくとも1つの梯子セクションが、下部梯子セクションに入れ子式に挿入され、下部梯子セクションは2つの梯子バーを備え、2つの梯子バーは互いに平行に配置され、少なくとも1つの踏桟によって相互接続される。折り畳み式ステップ梯子が接続ブラケットをさらに備え、前記接続ブラケットが、少なくとも第一の端部分及び第二の端部分を有する本体を有し、前記第一の端部分は、第一の梯子脚の下部梯子セクションに取り付けられ、前記第二の端部分は、折り畳み式ステップ梯子がその折り畳み状態にあるとき、第二の梯子脚の下部梯子セクションに解放可能に接続可能である。
【0013】
一実施形態において、第一の端部分は、第一の梯子脚の下部梯子セクションの1つの踏桟に取り付けられる。
【0014】
一実施形態において、接続ブラケットの第一の端部分は、踏桟の下面に取り付けられる。さらに一実施形態において、接続ブラケットの第一の端部分は、第一の梯子脚の下部梯子セクションの少なくとも1つの踏桟の上面に取り付けられる。
【0015】
一実施形態において、接続ブラケットの第一の端部分は、ねじ止め、溶接、又はバヨネットマウントによって、第一の梯子脚の踏桟に接続される。
【0016】
一実施形態において、第一及び第二の梯子脚の下部梯子セクションは、少なくとも上部踏桟と中間踏桟とを備え、接続ブラケットの第二の端部分は、第二の梯子脚の下部梯子セクションの踏桟のいずれか1つ、又は2つの梯子バーのいずれか1つに解放可能に接続可能である。
【0017】
一実施形態において、接続ブラケットは、中間部分をさらに備え、中間部分は、第一の端部分と第二の端部分との間に配置される。
【0018】
一実施形態において、第二の梯子脚の少なくとも1つの踏桟は、前記踏桟から延びるフランジを備える。第二の端部分は、第二の梯子脚の踏桟の前記フランジに解放可能に接続可能であるように構成されてもよい。
【0019】
接続ブラケットは、1つの材料から一体的に作られてもよい。接続ブラケットは、アルミニウム製であってもよい。
【0020】
一実施形態において、折り畳み式梯子は、複数の梯子セクションを備え、各梯子セクションは、下部梯子セクションに入れ子式に挿入される。
【0021】
一実施形態において、第一の梯子脚の下部梯子セクションと第二の梯子脚の下部梯子セクションとが折り畳み状態で接続ブラケットによって互いに接続されているとき、折り畳み式梯子は、第一の梯子脚の下部梯子セクション又は第二の梯子脚の下部梯子セクションのいずれかの部位を持ち上げることによって、持ち上がるように構成されている。
【0022】
一実施形態において、接続ブラケットの第一の端部分は、長手方向の凹部を備える。凹部は、第一の梯子脚の下部梯子セクションの少なくとも1つの踏桟を受けるように構成されてもよい。一実施形態において、第一の端部分は、2つの長手方向凹部を備え、2つの長手方向凹部は、その間に配置された第一の梯子脚の少なくとも1つの踏桟を受けるように構成される。
【0023】
一実施形態において、第二の梯子脚の少なくとも1つの踏桟は、水平面に対して角度をつけて第一の梯子脚の対応する踏桟に向かう方向に、前記踏桟から延びるフランジを備え、フランジは、それが取り付けられる踏桟の延長部である。
【0024】
第二の態様において、接続ブラケットが提供される。接続ブラケットは、第一及び第二の梯子脚を備える折り畳み式ステップ梯子と共に使用するのに適している。接続ブラケットは、少なくとも第一の端部分及び第二の端部分を有する本体を有し、前記第一の端部分は、第一の梯子脚の下部梯子セクションに取り付けられるように構成され、前記第二の端部分は、折り畳み式ステップ梯子がその折り畳み状態にあるときに、第二の梯子脚の下部梯子セクションに解放可能に接続可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
以下では、本発明について、添付の図面を参照して説明する。
【0026】
図1a】最大に折り畳まれたステップ梯子の透視図を示す。
図1b】最大に折り畳まれたステップ梯子の側面図を示す。
図2】全ての梯子セクションを完全に伸ばした折り畳み式ステップ梯子の側面図を示す。
図3a】折り畳み式ステップ梯子の踏桟の異なる図を示す。
図3b】折り畳み式ステップ梯子の踏桟の異なる図を示す。
図4a】第一の実施形態による接続ブラケットを備えた折り畳み式ステップ梯子の横断面図である
図4b】第一の実施形態による接続ブラケットを備えた折り畳み式ステップ梯子の横断面図である
図4c】第一の実施形態による接続ブラケットを備えた折り畳み式ステップ梯子の横断面図である。
図5a】折り畳み式ステップ梯子の横断面図を、伸長状態で示す。
図5b】折り畳み式ステップ梯子の横断面図を、最大に折り畳まれた状態で示す。
図6a】折り畳み式ステップ梯子を運ぶユーザの概略図で、折り畳み式ステップ梯子を運ぶ方法の先行技術の解決策を示す。
図6b】折り畳み式ステップ梯子を運ぶユーザの概略図で、本発明による接続ブラケットを有する折り畳み式ステップ梯子を運ぶ新規の方法を示す。
図7a】第一の実施形態による接続ブラケットの透視図を示す。
図7b】第一の実施形態による接続ブラケットの縦断面図を示す。
図8a】踏桟に取り付けられた第一の実施形態による接続ブラケットの横断面図を示す。
図8b】折り畳み式ステップ梯子の2つの踏桟に関連する接続ブラケットの横断面図を示す。
図9】第二の実施形態による接続ブラケットを備えた折り畳み式ステップ梯子の横断面図を示す。
図10a】第二の実施形態による接続ブラケットの透視図を示す。
図10b】第二の実施形態による接続ブラケットの縦断面図を示す。
図11】梯子に取り付けられた第二の実施形態による接続ブラケットを備え、完全に伸ばした折り畳み式ステップ梯子の一部の透視図を示す。
図12a】締結手段で踏桟に取り付けられた第三の実施形態による接続ブラケットの横断面図を示す。
図12b】締結手段で踏桟に取り付けられ、別の踏桟に当接する第三の実施形態による接続ブラケットの横断面図を示す。
図13a】締結手段で踏桟に取り付けられた第一の実施形態の接続ブラケットの透視図を示す。
図13b】締結手段で踏桟に取り付けられ、別の踏桟に当接する第一の実施形態による接続ブラケットの透視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1a及び図1bは、最大に折り畳まれた状態の折り畳み式ステップ梯子1の異なる図を示す。図1a~bでは、折り畳み式梯子とステップ梯子からなる組合せ梯子が示されている。この梯子を、以後、折り畳み式ステップ梯子1と呼ぶことにする。
【0028】
ステップ梯子1は、第一の梯子脚2を備え、第一の梯子脚2は、第一及び第二の梯子脚2、3の上端において、第二の梯子脚3にヒンジ接続される。この接続は、好ましくは、ヒンジ接続部5によって行われる。
【0029】
梯子脚2、3のそれぞれは、複数の梯子セクション4a~cを備え、各梯子セクション4a~cは、2つの梯子バー6、7を備え、2つの梯子バー6、7は、互いに平行に配置され、一端が踏桟8によって相互接続されてU字形の梯子セクション4a~cを形成する。梯子セクション4a~cは、下部梯子セクション4dに入れ子式に挿入されて折り畳み式梯子脚2、3を形成する。下部梯子セクション4dは、2つの梯子バー17、18を備え、2つの梯子バー17、18は、互いに平行に配置され、上端が上部踏桟9で、下端が梯子ベース10で、上部踏桟9と梯子ベース10との間が中間踏桟11で相互接続される。下部梯子セクション4dは、固定されていれば、すなわち、折り畳み式でなければ、好ましい。最下セクションの固定された梯子セクションは、梯子のフレームワークを作り出し、上記の折り畳み式梯子セクションのための安定性を作り出すものである。固定された踏桟は、中間踏桟と呼ばれることもある。
【0030】
図1a及び図1bでは、1つの中間踏桟11を設けている。しかしながら、2つ以上の中間踏桟を設けることも可能である。例えば、2つ又は3つの中間踏桟を設けてもよい。
【0031】
梯子脚2、3は、少なくとも1つの梯子セクション4a~cを備える。一実施形態では、梯子脚2、3は、少なくとも2つの梯子セクション4a~cを備える。しかしながら、梯子セクションの数は様々であり、例えば、梯子セクションが3つ、4つ又は5つであり得るが、下部梯子セクション4dに入れ子式に挿入できるように配置され得る。
【0032】
各踏桟8、9、11は、梯子脚2、3を伸ばしたときに、梯子セクションを互いに対して自動的にロックするための保持機構を備える。保持機構は、当該技術分野において従来から知られている任意の種類のもの、例えば、特許文献1又は特許文献2に示されている保持機構のいずれかである。
【0033】
第一の梯子脚2は、好ましくは、第二の梯子脚3と非常に類似している。したがって、参照数字は、両方の梯子脚について同一である。分かりやすくするために、上部踏桟9と中間踏桟11を、第一の梯子脚2については9a、11aと、第二の梯子脚3については9b、11bと表記する。さらに、第一の梯子脚2の梯子バー17、18を17a、118a、第二の梯子脚3の梯子バーを17b、18bと表記する。
【0034】
しかしながら、第一の梯子脚2について説明したことに加えて、第二の梯子脚3は、一端に支持パーツ12をさらに設けてもよい。そして、支持パーツ12は、第二の梯子脚3から入れ子式に伸長可能で、梯子脚3の梯子延長部12を形成し、支持パーツ12は、2つの梯子脚2、3間のヒンジ接続部5の上方に突出する。支持パーツ12は、少なくとも1つの支持セクション12a~cを備え、各支持セクションは、2つの梯子バー6、7を備え、2つの梯子バー6、7は、互いに平行に配置され、一端が踏桟16によって相互接続されて、少なくとも1つのU字形支持セクション12a~cを形成する。図1aでは、折り畳み式ステップ梯子1は、2つの支持セクション12a,12cを備えて図示されている。支持パーツ12によって、ユーザが安全であると感じるので、ステップ梯子のユーザが上部梯子セクション4a~4bの上に立つことができる。また、支持パーツ12は、折り畳み式ステップ梯子1を壁に立てかけるために使用することも可能である。
【0035】
図2は、折り畳み式ステップ梯子1の側面図を示し、梯子セクション4a~4cは完全に伸びている。U字形の梯子セクション4a~cが、1つの踏桟8によって一端で相互接続された2つの梯子バー6、7によって形成されているのが、はっきりと見える。下部梯子セクション4dの下部梯子バー17、18は、折り畳み式梯子ステップ1の完全に伸びた図において変化しないが、その理由は、下部梯子セクション4dが折り畳まれた状態で梯子セクション4a~cを受け入れるように適合されているからである。下部梯子セクション4dは、折り畳むことも伸ばすこともできないことが明らかにされる。このことは、さらに詳細に説明される図7a~7bによっても説明される。下部梯子セクション4dは、上部踏桟9と中間踏桟11とを備える。
【0036】
例えば、図1a~b及び図2に示すように、梯子1には、少なくとも1つのグリップハンドル15を設けてもよい。1つ又は複数のグリップハンドル15は、持ち運ぶのに適した任意の形状であってもよく、例えば、長方形のハンドル、丸みを帯びたハンドル又はノブであってもよい。グリップハンドル15は、踏桟の底部側、すなわち、ステップ面の反対側に設けてもよい。一実施形態では、グリップハンドル15は、別個のユニットとして踏桟の底部側に配置される。したがって、グリップハンドルと踏桟は、単一のユニットとして構築されていない。別の実施形態では、グリップハンドル15は、踏桟と一体的に配置され、したがって、単一のユニットとして構築される。さらに別の実施形態では、グリップハンドル15は、底板(図示せず)に設けられており、底板は、踏桟の主セクションに対して取り外し可能に配置されている。底板は、踏桟と同じ材料で構築してもよい。グリップハンドル15は、持ち運びが容易であるように構築されている。好ましい実施形態では、ハンドルは、梯子1から取り外し不可能である。
【0037】
図には示されていないが、グリップハンドル15は、折り畳み式梯子の1つ又はいくつかの踏桟のみに配置されてもよいことが当業者には理解されるはずである。さらに、グリップハンドル15は、第一の梯子脚2、第二の梯子脚3のいずれか、又はその両方に配置されてもよい。
【0038】
図3a及び図3bは、異なる透視図で、踏桟8、9、11、16の一実施形態を示す。各踏桟8、9、11、16は、主セクション22と、第一のブラケットセクション24aと、第二のブラケットセクション24bとを備える。第一及び第二のブラケットセクション24a、24bは、それぞれの梯子チューブ6、7又は梯子バー17,18を受け入れるために、踏桟8、9、11、16の各端部に配置される。各ブラケットセクション24a、24bには、対応する梯子チューブ6、7又は梯子バー17、18の断面形状と同じ形状を有する開口部26a、26bが配置される。2つのブラケットセクション24a、24bは、互いに同一で対称であってもよく、すなわち、第一のブラケットセクション24aは、第一又は第二の梯子チューブ6、7あるいは梯子バー17、18のいずれかに配置され得る。
【0039】
踏桟8、9、11、16は、単一の一体型ユニットとして設けられてもよく、そのとき、主セクション22、第一のブラケットセクション24a及び第二のブラケットセクション2bは、1つの材料で作られた単一のピースである。踏桟8、9、11、16は、梯子チューブ6、7、17、18の対応する3つの取付孔に嵌合するように配置された踏桟突出部28a~cをさらに備えてもよい。これにより、踏桟10、12は、梯子チューブ6、7、17、18に固定される。踏桟突出部28a~cは、梯子チューブ6、7の取付孔に対応するように、踏桟8、9、11、16にそれぞれ配置される。
【0040】
製造プロセスにおける組立ステップを容易にするために、踏桟8、9、11、16は、追加又は代替として、クランプを使用して梯子チューブ6、7又は梯子バー17、18に配置してもよい。
【0041】
踏桟8、9、11、16の主セクション22は、踏桟8、9、11、16の上面とも呼ばれるステップ面23を備え、これは、梯子1の使用中に、ユーザが足を置くことを意図された表面である。主セクション22は、踏桟8、9、11、16の底面とも呼ばれる下面25をさらに備える。ステップ面又は上面は、底面又は下面と反対側に配置される。下面25は、平坦であっても、傾斜していてもよい。
【0042】
踏桟8、9、11、16の主セクション22は、より使いやすい梯子1を提供するために、わずかに傾斜している場合がある。一実施形態では、主セクション22は、水平面に対して角度αで傾斜している。角度αは、10~20°の範囲であってもよく、より好ましくは、約15°である。
【0043】
図4a~cは、折り畳み式ステップ梯子1の横断面図を示す。第一及び第二の梯子脚2,3は、ヒンジ5によってヒンジ接続されている。ヒンジ5は、梯子脚2,3が地面から同じレベル、すなわち高さに配置されるように配置される。
【0044】
図4aでは、折り畳み式梯子1は、部分的に折り畳まれた状態で示され、第一の梯子脚2及び第二の梯子脚3が互いに角度をもって配置されている。図4b~4cに示される最大に折り畳まれた状態では、第一の梯子脚2と第二の梯子脚3は、実質的に互いに平行に配置される。
【0045】
さらに、第一及び第二の梯子脚2、3の複数の梯子セクション4a~cは、図4a~cに示されている。また、下部梯子セクション4dも、上部踏桟9と中間踏桟11と一緒に示されている。
【0046】
好ましくは、第一の梯子脚2及び第二の梯子脚3の下部梯子セクション4dは、少なくとも2つの踏桟9、11を有する。一実施形態では、これは、上述した上部踏桟9と中間踏桟11である。
【0047】
図4a~4cに示すように、第二の梯子脚3の踏桟8、9、11、16の1つ以上は、当該踏桟8、9、11、16から水平面に関して第一の梯子脚2の反対側の踏桟8、9、11、16に向かって延びるフランジ19を備えてもよい。フランジ19は踏桟8,9,11,16の延長部であるため、図4a~4cに示すように、フランジ19は水平面に対して踏桟8,9,11,16の主セクション22と同じ角度で傾斜していてもよい。また、フランジ19は、後に詳述する図11a~11bに例示されるように、主セクション22とは別の傾斜を有してもよい。
【0048】
当該技術分野で知られている折り畳み式組合せ梯子は、下部梯子ステップの両方に梯子を持ち運ぶことによって変位する。このような梯子ステップは、ユーザがステップを持ち上げるときも梯子が伸びないように、固定されたチューブ部分に設けられる。しかしながら、これは、梯子を持ち上げるために、ユーザは深く屈まなければならず、腰を痛める可能性があるため、人間工学的に満足のいく解決策ではない。別の選択肢は、梯子をチューブ部分に入れて運ぶことであるが、これは、折り畳み式組合せ梯子では困難であり、梯子の重量は、多くの場合、折り畳み位置にあるときに、均等に分配されていない。
【0049】
こうして、本発明の発明者らは、折り畳み式組合せ梯子をその折り畳まれた状態で運ぶことを容易にする手段を提供する必要性があり、これは、接続ブラケット40、60、80の使用によって達成され得ることに気付いた。次に、接続ブラケットの異なる実施形態を、図4a~図13bを参照して説明する。
【0050】
接続ブラケット40、60、80の詳細に目を向ける前に、新規な接続ブラケット40、60、80の利点は、折り畳み式ステップ梯子1が運ばれる、又は他の方法で運搬されるときの状況に関連して説明する。これは、図6a~bに概略的に示されている。
【0051】
図6aは、先行技術による折り畳み式ステップ梯子1と、そのような梯子を運ぶ先行技術の方法とを示す。先行技術では、ハンドルは、折り畳み式梯子の梯子バーの1つに解放可能に取り付けられている。図6aに示す先行技術の解決策では、ユーザは、移動を容易にするために、チューブ部分6、7に取り外し可能なハンドルを取り付けている。しかしながら、この取り外し可能なハンドルは、梯子1が横たわると、梯子1に取り付けられる必要がある。これは、位置が人間工学的でないので、梯子1を水平に配置することによる重量とともに、ユーザにとって欠点となる。先行技術の解決策では、梯子は、ハンドルの追加と梯子の運搬との両方のみならず、梯子が転倒するリスクを低減するためにも、水平な位置で取り扱わなければならない。さらに、取り外し可能なハンドルを有する梯子1を運ぶ場合、重量の100%が当該ハンドルを通して運ばれる。したがって、ユーザの手と腕が全重量を担うことになる。ハンドルは、作業場で置き忘れる可能性のある別個の部品であることも欠点である。ハンドルは別の構成要素であるため、製造コストも高くなる可能性がある。さらに、ハンドルは、様々なサイズのチューブに適合するように、正確な形状にする必要がある。
【0052】
折り畳まれた状態は、完全に収縮した構成、梯子の保管位置、又は梯子の持ち上げ構成とも呼ばれ得る。
【0053】
図6bは、接続ブラケット40、60、80を有する梯子を、折り畳まれた状態で運ぶ新規な本発明の方法を示す。第一の梯子脚2の下部梯子セクション4dと第二の梯子脚3の下部梯子セクション4dが接続ブラケット40、60、80によって互いに取り付けられている場合、第一の梯子脚2の下部梯子セクション4d又は第二の梯子脚3の下部梯子セクション4dの任意の部分を持ち上げることにより、折り畳み式梯子1は、折り畳んだ状態で持ち上げられることがある。そのため、ユーザは、1つの踏桟8、9で梯子を持ち運ぶことができる。
【0054】
ブラケット40;60;80がないと、ユーザによって保持されていない梯子脚2,3の梯子セクション4a~cが互いに入れ子になり、下部梯子セクション4dから外れるので、ユーザが図6bに示す方法で折り畳み式ステップ梯子1を持ち運ぶことは不可能である。したがって、折り畳み式ステップ梯子1は、折り畳んだ状態であるが、もはや、ユーザが折り畳み式ステップ梯子1を持ち運ぶのに困難はない。したがって、新規な本発明の接続ブラケット40;60;80がないと、ユーザは、第一の梯子脚2及び第二の梯子脚3の両方の下部梯子セクション4dを保持して、持ち上げなければならない。第二の梯子脚3を持ち上げるとき、第一の梯子脚2にも同じことが当てはまる。
【0055】
したがって、接続ブラケットによって、ユーザが折り畳み式ステップ梯子1を簡単な方法で持ち上げ、運搬することが可能になる。さらに、接続ブラケットで実現される梯子1の運搬方法によって、より良い重量配分が可能になる。ユーザは、もはや、単一のハンドルを用いて梯子1の重量の100%を運ぶことはなくなり、したがって、片手と片腕のみによって梯子を運ぶことができる。その代わりに、梯子1は、ユーザの身体に向けて、例えば、ユーザの腰に向けて傾けることができる。重量の5~15%もの重量を他の身体部分に分配することができ、片手に全重量がかかることはない。したがって、ユーザは、梯子1が先行技術の解決策よりも持ち運ぶのに軽いと感じることになる。
【0056】
本発明では、ステップの持ち運びを容易にするために、グリップハンドル15を使用することができる。しかしながら、グリップハンドル15は、上述した効果の恩恵を受けるために必須ではない。
【0057】
また、本発明者らは、梯子チューブが滑らかで平坦であるため、梯子を持ち上げる方向に押し付ける力がないことにも気付いた。
【0058】
次に、接続ブラケット40;60;80について、図4~5及び図7~13を参照しながら、より詳細に説明する。第一の実施形態の接続ブラケット40を図4~5及び図7~8に、第二の実施形態の接続ブラケット60を図9~11に、第三の実施形態の接続ブラケット80を図12~13に示す。
【0059】
図4a~cは、本発明の第一の実施形態による接続ブラケット40を有する折り畳み式ステップ梯子1を示す。本発明の理解を容易にするために、接続ブラケット40の様々な部分は、第一の梯子脚2に取り付けられているものとして説明される。しかしながら、当業者には容易に理解されるように、接続ブラケット40を第二の梯子脚3に取り付けることも同様に可能である。後述する第二の実施形態の接続ブラケット60及び第三の実施形態の接続ブラケット80についても同様である。
【0060】
図5aは、伸長状態の折り畳み式ステップ梯子1を示し、図5bは、最大に折り畳まれた状態の折り畳み式ステップ梯子1を示す。少なくとも1つの梯子セクション4a~cは、下部梯子セクション4dに入れ子式に挿入されて、図5bに示すような折り畳み式梯子脚2、3を形成する。下部梯子セクション4dは、固定されており、折り畳むことも伸ばすこともできない。接続ブラケット40は、第一の梯子脚2の踏桟11aに取り付けられていることが示されている。折り畳まれた状態において、接続ブラケット40は、このように、ステップ梯子の両側に接続される。
【0061】
また、図7a~c及び図8a~bは、第一の実施形態による接続ブラケット40を示す。図7a~cでは、接続ブラケット40は、このように折り畳み式ステップ梯子1に取り付けられていないため、接続ブラケット40の詳細図を見ることができる。図8a~bでは、接続ブラケット40は、第一の梯子脚2の踏桟9、11に取り付けられていることが示されている。また、図8bでは、接続ブラケット40が、接続ブラケット40が取り付けられている第一の梯子脚2の踏桟に対応する第二の梯子脚3の踏桟に相対するように示されている。これは、接続ブラケット40と、接続ブラケット40が取り付けられる第一の梯子脚2の踏桟と、ブラケット40が解放可能に接続され得る第二の梯子脚3の踏桟との間の関係を示している。
【0062】
接続ブラケット40;60;80は、好ましくは、一体部品で作られ、したがって、一体型ユニットである。接続ブラケット40;60;80は、したがって、好ましくは、1つの単一の材料から作られる。一実施形態では、接続ブラケット40;60;80は、所望の形状に成形される。一実施形態では、材料はアルミニウムである。さらなる一実施形態では、材料はプラスチックである。しかしながら、他の材料も使用することができる。接続ブラケット40;60;80は、構築が簡単な安価な解決策である。さらに、接続ブラケット40;60;80は、あらゆる種類の異なる入れ子式梯子に適応できるように構成されている。
【0063】
接続ブラケット40;60;80は、少なくとも第一の端部分41;61;81と第二の端部分43;63;87を備える本体を有する。本体は、中間部分42;62;82をさらに備えてもよい。中間部分42;62;82は、第一の端部分41;61;81と第二の端部分43;63;87との間に配置される。明らかなように、接続ブラケット40;60;80の実施形態は、互いに類似しており、第二の端部分43;63;87に関してのみ相違する。明確にするために、まず、第一の実施形態による接続ブラケット40の詳細を、図4~5及び図7~8を参照しながら説明する。
【0064】
好ましくは、第一の端部分41は、中間踏桟11aの下面25又は第一の梯子脚2の上部踏桟9aに取り付けられるように構成される。中間踏桟11又は上部踏桟9は、折り畳み式ステップ梯子1の第一の梯子脚2の下部梯子セクション4dに配置される。下部梯子セクション4dは、安定な/固定された梯子セクションで、折り畳むことができない。第一の端部分41は、第一の梯子脚2に取り付けられた任意の追加踏桟の下面に取り付けられるように構成されることも可能である。
【0065】
第一の端部分41は、中間踏桟11a又は上部踏桟9aを受け入れるための空間を備えてもよい。より詳細には、接続ブラケット40の第一の端部分41は、上面54と下面55とを備えてもよい。上面54は、第一の梯子脚2の下部梯子セクション4dの中間踏桟11a又は上部踏桟9a等の踏桟を受け入れる形状である。
【0066】
上述したように、本発明の折り畳み式ステップ梯子1の踏桟8,9,11,16の主セクション22は、水平面に対して角度αでわずかに傾斜していてもよい。角度αは、10°~20°の範囲であってもよく、より好ましくは、約15°である。接続ブラケット40の上面54は、中間踏桟11及び上部踏桟9に強固に取り付けられるように、踏桟8,9,11,16の主セクションと同様に傾斜していてもよい。したがって、接続ブラケット40の上面54は、水平面に対して角度βでわずかに傾斜していてもよい。角度βは、10°~20°の範囲であってもよく、より好ましくは、約15°である。
【0067】
図7bは、水平面に対して角度βで設けられた接続ブラケット40の第一の端部分41の縦断面図である。図中、水平面は「x」と、垂直面は「y」と記されている。
【0068】
接続ブラケット40の第一の端部分41の上面54は、少なくとも1つの踏桟9、11を受け入れるように構成された長手方向凹部50を含んでいてもよい。長手方向凹部50は、図7aに示すように、間隔を空けて配置された2つの長手方向スリット51、52によって形成されてもよく、1つの踏桟9、11をその間に受け入れる。また、長手方向凹部50は、第一の端部分41に形成された長手方向窪みによって形成され得る。
【0069】
接続ブラケット40は、1つ又はいくつかの開口部又は孔53をさらに備えてもよい。開口部53は、接続ブラケット40を踏桟9、11の下面25に嵌合するように構成される。一実施形態では、接続ブラケット40は、開口部にねじを配置することによって踏桟9,11に固定される。別の実施形態(図示せず)では、接続ブラケット40は、代わりに、溶接によって、又はバヨネットマウントの使用によって、踏桟9,11に固定されてもよい。
【0070】
好ましくは、接続ブラケット40は、折り畳み式ステップ梯子1の第一の梯子脚2の恒久的な部分として配置され、使用中に取り外すことを意図していない。このようにすると、緩んだ部品を紛失することがない。
【0071】
前述したように、接続ブラケット40は、中間部分42と第二の端部分43とをさらに備えており、この両方については、次に、さらに詳細に説明する。図7a~bに示すように、接続ブラケット40の第二の端部分43は、第一の端部分41と第二の端部分43との間に配置される中間部分42から延びる。
【0072】
中間部分42は、図7a~bに示すように、第一の端部分41から長手方向に延びる第一の要素48を備える。中間部分42は、水平面に対して角度をつけて設けられてもよい。中間部分42は、第一の要素48から長手方向に延びる第二の要素49をさらに備える。第二の要素49は、第一の要素48に対して角度をつけて設けられてもよい。
【0073】
中間部分42の目的は、第一の端部分41と第二の端部分43との間のリンクとなることである。中間部分42は、3つ以上の細長い要素又は1つの細長い要素を備えてもよい。中間部分42の形状は、第一及び第二の梯子脚2、3の2つの踏桟9,11の間の接続を提供する折り畳み式ステップ梯子1に適合するものとする。
【0074】
例えば、第一の梯子脚2の中間踏桟11aを第二の梯子脚3の上部踏桟9bに接続したいと考えることもある。このように、接続される2つの踏桟9、11は、折り畳み式ステップ梯子1において同じ高さに設けられているわけではない。そこで、中間部分42を設けることが必要となる場合がある。中間部分42は、折り畳み式梯子ステップ1の形状に適応するために、異なる角度で互いに延びる3つ以上の要素で配置される。
【0075】
また、図4~5及び図8a~bに示すように、第一の梯子脚2の上部踏桟9a又は中間踏桟11aは、第二の梯子脚3の上部踏桟9b又は中間踏桟11bにそれぞれ接続することも可能である。このように、接続される2つの踏桟9、11は、折り畳み式ステップ梯子1上の同じ高さに配置される。したがって、中間部分42の相互接続要素48、49の形状及び角度は、折り畳み式梯子ステップ1のこの特定の形状に適合している。
【0076】
図8bに示すような一実施形態では、第二の端部分43は、フランジ19上に受容されるように適合される。しかしながら、第二の端部分43は、同様に、フランジ19なしで、踏桟9、11に直接配置されるように構成されてもよい。
【0077】
図7a~bに示すように、第二の端部分43は、第一の接続要素44と第二の接続要素46とを備える。第一の接続要素44は、第二の要素49から、第二の要素49に対して角度をつけて延びている。第一の接続要素44は、フランジ19と第一の接続要素44との間に密な嵌合が得られるように、フランジ19上に配置されるように適合されている。第一の接続要素44がフランジ19に重ね合わされることにより、第一の接続要素44は、フランジ19と本質的に同じ角度で傾斜している。前述のように、フランジ19の角度は、図4a~cに示すように、次いで、水平面に対する踏桟8、9、11、16の主セクション22によって規定されてもよい。
【0078】
一実施形態では、第一の接続要素44は、フランジ19上に配置されるように適合される。第一の接続要素44は、突出部を有しても、あるいはリブ付きであってもよく、フランジ19は、フランジ19と接続要素44が一緒に保たれたまま適合するように、対応する突出部又はリブを備えてもよい。
【0079】
第二の接続要素46は、第一の接続要素44から延びている。第二の接続要素46は、スリット又は突出部であり、これは、第一の接続要素44が相互作用する踏桟9、11の上に配置された1つの踏桟8、9、11、16の下面25に配置された突出部又はリブに第二の端部分43を固定するために使用してもよい。
【0080】
第二の接続要素46は、第一の接続要素44から角度εで延びている。したがって、ロックポイント59と呼ばれる凸部分が、第一の接続要素44と第二の接続要素46との間に形成される。凸部分は、接続ブラケット40が折り畳み式ステップ梯子1に取り付けられているときに、床/地面に向かって面している。したがって、凹部分は、接続ブラケット40が折り畳み式ステップ梯子1に取り付けられているときに、床/地面から離れる方向に面している。
【0081】
ロックポイント59は、フランジ19上に配置された空洞20である対応する凹部分と相互作用するように適合される。フランジ19の空洞20と第二の端部分43のロックポイント59とは、互いに密に嵌合できるように形成されており、ユーザが接続ブラケット40を有する折り畳み式ステップ梯子1を持ち運ぶ際に、第二の端部分43が空洞20から滑り落ちることを防止する。ロックポイント59と空洞20は、互いに嵌合し、第二の端部分43が接続されたフランジ19から緩むことを防止する。
【0082】
第一の接続要素44は、フランジ19の下に配置されるように適合されている。第一の接続要素44は、突出部を有しても、あるいはリブ付きであってもよく、フランジ19と接続要素44が互いに密に嵌合するように、フランジ19は、対応する突出部又はリブを備えてもよい。
【0083】
第二の接続要素46は、スリット又は突出部であり、第二の梯子脚3の別の部分、例えば、ブラケットセクション24a、24bに設けられた孔及び突出部、又は第二の梯子脚3に設けられた踏桟9、11に引っ掛けてもよい。
【0084】
以上、第二の端部分43と踏桟9、11のフランジ19との解放可能な接続について説明した。しかしながら、第二の端部分43が1つの踏桟9、11に直接解放可能に接続可能であることも同様に可能である。その場合、フランジ19と接続ブラケット40との間の相互作用について上述した説明は、踏桟9、11についても有効である。その後、接続ブラケット40は、第二の梯子脚3の踏桟9、11と直接相互作用するが、完全な説明のために、単語「フランジ19」は、「踏桟9、11」と置き換えられる。これも本発明の範囲である。
【0085】
そして、中間部分42の形状は、その構成に嵌合するように適合される。第二の端部分43は、フランジ19について説明したのと同じ方法で接続可能であるが、フランジ19の代わりに、第二の端部分43の要素は、ステップ面23又は下面25と相互作用する。ステップ面23又は下面25は、同様に、突出部又はリブを有してもよい。
【0086】
第一の接続要素44は、ステップ面23の上に、又は下面25の下に配置されるように適合される。第一の接続要素44は、突出部を設けられても、又はリブ付きであってもよく、主セクション22は、主セクション22と接続要素44とが密に嵌合できるように、対応する突出部又はリブを備えてもよい。
【0087】
図8bでは、第二の端部分43がフランジ19の上に嵌合されることが図示されている。第二の端部分とフランジは、互いに密に嵌合するように形成された表面を有してもよい。しかしながら、第二の端部分43は、フランジ19の下に嵌合されてもよい。
【0088】
また、第二の端部分43は、第二の梯子脚3の2つの梯子バー17、18又は最も低く配置された梯子チューブ6、7のうちのいずれか1つに直接取り付けることも可能である。次に、第二の端部分43は、第二の梯子脚3の2つの梯子バー17、18又は最も低く配置された梯子チューブ6、7のうちのいずれか1つに、第二の端部分43の端部分を固定するための把持手段を備えている。このような把持手段は、例えば、踏桟8、9、11、16を梯子チューブ6、7又は梯子バー17、18に固定するために用いられるブラケットセクション24a、24bに似た開閉可能なブラケットセクションであってもよい。
【0089】
ここで、本発明の第二の実施形態に目を向けて、図9図11で説明する。図9は、第二の実施形態による接続ブラケット60を有する折り畳み式ステップ梯子1の横断面図を示す。
【0090】
一実施形態では、接続ブラケット40の第一の端部分41は、第一の梯子脚2の下部梯子セクション4dに配置される。第二の端部分43は、第二の梯子脚3の下部梯子セクション4dに現実的に配置される。
【0091】
接続ブラケット40;60;80は、一端が第一の梯子脚2の下部梯子セクション4dに取り付けられ、その反対側の他端で、接続ブラケットは、第二の梯子脚3の1つのセクションに解放可能に取り付けられている。そのセクションは、下部梯子セクション4dであり得る。接続ブラケットの第一の端部分は、第一の梯子脚2の下部梯子セクション4dの踏桟に取り付けることができる。接続ブラケットの第二の端部分は、第二の梯子脚3の踏桟の上面に取り付けることができる。第二の端部分を第二の梯子脚3の1つのセクションに取り付けると、接続部分は、そのロック位置にある。
【0092】
接続ブラケットが第一の梯子脚2のみに取り付けられると、ロック解除位置にあり、接続ブラケットが第二の梯子脚3にも取り付けられると、接続ブラケットはそのロック位置にある。梯子を伸長状態で使用する場合、接続ブラケットはそのロック解除位置にある。接続ブラケットがロック位置に配置されると、異なるセクションが互いに係合し、梯子を容易に移動できるようになる。
【0093】
図10aは、第二の実施形態による接続ブラケット60の詳細な透視図を示す。図10bは、第二の実施形態による接続ブラケット60の縦断面図を示す。これらの図から分かるように、第一の端部分61及び中間部分62は、両実施形態において同一であり、参照数字においてのみ区別される。
【0094】
第一の実施形態40の接続ブラケットについて説明したように、第二の端部分63は、第二の梯子脚3の下部梯子セクション4dの上部踏桟9のフランジ19に解放可能に接続可能であるように適合されている。第二の端部分63は、また、第二の梯子脚3の下部梯子セクション4dの任意の他の踏桟9、11に解放可能に接続可能であるように適合されている。
【0095】
図10a~bに示すように、接続ブラケット60の第二の端部分63は、第一の端部分61と第二の端部分63との間に配置される中間部分62から延びる。
【0096】
中間部分62は、第一の端部分61から長手方向に延びる第一の要素68を備える。中間部分62は、水平面に対して角度を付けて設けられてもよい。中間部分62は、第一の要素68から長手方向に延びる第二の要素69をさらに備える。第二の要素69は、第一の要素68に対して角度をつけて設けられてもよい。
【0097】
中間部分62の目的は、第一の端部分61と第二の端部分63との間のリンクとなることである。中間部分62は、3つ以上の細長い要素又は1つの細長い要素を備えてもよい。中間部分62の形状は、第一及び第二の梯子脚2,3の2つの踏桟9、11の間の接続を提供する折り畳み式ステップ梯子1に適合するものとする。
【0098】
例えば、第一の梯子脚2の中間踏桟11を第二の梯子脚3の上部踏桟9に接続したいと考えることもある。このように、接続される2つの踏桟9、11は、折り畳み式ステップ梯子1において同じ高さに設けられているわけではない。そして、折り畳み式梯子ステップ1の形状に適応するために、互いに異なる角度で延びる3つ以上の要素を有する中間部分62を設けることが必要となる場合がある。
【0099】
また、図9に示すように、第一の梯子脚2の上部踏桟9又は中間踏桟11を、第二の梯子脚3の上部踏桟9又は中間踏桟11にそれぞれ接続したいと思うこともある。このように、接続される2つの踏桟9,11は、折り畳み式ステップ梯子1上の同じ高さに配置される。したがって、中間部分62の相互接続要素68,69の形状及び角度は、折り畳み式梯子ステップ1のこの特定の形状に適合させる必要がある。
【0100】
接続ブラケット60の第二の端部分63は、図10a~bに見られるように、中間部分62の第二の要素69から延びる。第二の端部分63は、第一の接続要素64と第二の接続要素66とを備える。
【0101】
図10a~bに示すように、第一の接続要素64は、第二の要素69に対して角度をつけて、第二の要素69から延びる。第一の接続要素64は、第二の要素69に対して角度をつけて、第二の要素69から延びる。第一の接続要素64は、フランジ19と第一の接続要素64との間に密な嵌合が得られるように、フランジ19上に配置されるように適合されている。第一の接続要素64がフランジ19に重ね合わされることにより、第一の接続要素64は、フランジ19と本質的に同じ角度で傾斜している。前述のように、フランジ19の角度は、図4a~cに示すように、次いで、水平面に対する踏桟8、9、11、16の主セクション22によって規定されてもよい。
【0102】
第二の接続要素66は、第一の接続要素64から延びる。第二の接続要素66は、スリット又は突出部であり、これは、第一の接続要素64が相互作用する踏桟9、11の上に配置された1つの踏桟8、9、11、16の下面25に配置された突起又はリブに、第二の端部分63を固定するために使用され得る。第二の接続要素66は、第一の接続要素64から角度εで延びている。
【0103】
接続ブラケット60は、第三の接続要素76と、第四の接続要素65と、第五の接続要素67とをさらに備える。第三の接続要素76は、第一の端部分77と第二の端部分78とを備える。第一の端部分77は、中間部分62の第二の要素69から、第一の接続要素64に対して本質的に垂直であり得る方向に延びる。第一の接続要素64も、中間部分62の第二の要素69から延びる。好ましくは、第三の接続要素76は、中間部分62よりも短い。
【0104】
第四の接続要素65は、第三の接続要素76の第二の端部分78から延びている。第五の接続要素67は、第四の接続要素67から角度θで延びている。角度θは、第二の接続要素66と第一の接続要素64との間に延びる角度εと本質的に同じである。
【0105】
好ましくは、第一の接続要素64と第四の接続要素65は、同じ長さを有し、本質的に互いに平行である。第四の接続要素78から、第五の接続要素67が角度εで延びる。
【0106】
好ましくは、第二の接続要素66と第五の接続要素67は、同じ長さを有し、互いに離れるように角度がつけられている。好ましくは、第一の接続要素64と第四の接続要素65は、同一であり、互いに対称的である。好ましくは、第二の接続要素66と第五の接続要素67は、同一であり、互いに対称的である。しかしながら、第一の接続要素64、第二の接続要素66、第三の接続要素76、第四の接続要素65及び第五の接続要素67を異なる角度及び長さで提供することが可能である。接続要素64、65、66、46、76は、踏桟9、11を保持するように構成されるべきである。
【0107】
折り畳み式ステップ梯子1が折り畳み状態にあるとき、接続ブラケット60は、第一の端部分61に恒久的に取り付けられていてもよく、第二の梯子脚3の下部梯子セクション4dの任意の踏桟9、11に、あるいは第二の梯子脚3の踏桟8、9、11、16にフランジ19が設けられている場合には、任意のフランジ19に解放可能に接続可能である。
【0108】
フランジ19が第二の梯子脚3の踏桟8、9、11、16に設けられている場合、フランジ19は、図9に見られるように、第一の接続要素64、第三の接続要素76及び第四の接続要素65の間に設けられた領域内に受容されるべきである。
【0109】
フランジ19が設けられていない場合、第一の接続要素64、第三の接続要素76及び第四の接続要素65の間に形成される領域内に、上部踏桟9又は中間踏桟11等の1つの踏桟9、11を配置する必要がある。より具体的には、踏桟9,11の主セクション22は、第一の接続要素64、第三の接続要素76及び第四の接続要素65によって形成される領域に配置される。踏桟9、11のステップ面23は、第一の接続要素64に向かって面し、踏桟9、11の下面25は、第四の接続要素65に向かって面する。
【0110】
第一の接続要素64、第三の接続要素76及び第四の接続要素65は、踏桟9、11の主セクション22の形状に適合させてもよい。前述したように、踏桟8、9、11、16の例示的な実施形態は、図3a~bに示され、上記で説明されている。第一の接続要素64、第三の接続要素76及び第四の接続要素65の角度及び形状は、説明した踏桟9、11に適合させてもよい。
【0111】
前述したように、梯子が折り畳み状態に配置されているとき、ユーザは、第一の梯子脚2又は第二の梯子脚3の下部梯子セクション4dのいずれかの部分を持ち上げることによって、梯子を地面から持ち上げることができる。第一の梯子脚2又は第二の梯子脚3の下部梯子セクション4dは、折り畳み式梯子ステップ1が折り畳み状態に配置され、第二の端部分43が第二の梯子脚3のフランジ19又は踏桟9、11に接続されたとき、接続ブラケット60によって相互接続される。
【0112】
接続ブラケット60は、第一の接続要素64及び第四の接続要素65を有することにより、傾斜防止機構を提供する。第二の梯子脚3のフランジ19又は踏桟9、11は、実質的に垂直方向において第一の接続要素44と第四の接続要素65との間に挟まれる。こうして、折り畳み式ステップ梯子1が傾いたり、倒れたりするのを防止することができる。
【0113】
接続ブラケット40、60の第二の接続要素66及び第五の接続要素67を省略できることに留意されたい。
【0114】
図11は、第一の梯子脚2の踏桟9、11に配置された接続ブラケット60を有する折り畳み式ステップ梯子1を示す。図11では、伸長可能なロッド14も図示されている。ロッド14は、垂直面に対して同じ高さに配置される第一の梯子脚2及び第二の梯子脚3の任意の2つの踏桟9、11の間に伸びてもよい。図11では、ロッド14は、第一の梯子脚2の上部踏桟9と、第二の梯子脚3の上部踏桟9とに取り付けられている。ロッド14は、代わりに、第一の梯子脚2の中間踏桟11と、第二の梯子脚3の上部踏桟9とに取り付けられてもよい。ロッド14は、伸長モードにおける梯子1の安定性を高め、梯子脚2、3がばらばらに広がることを防止する。ロッド14は、また、ストラップであってもよい。ストラップ14は、任意の2つの踏桟の間に取り付けられ得る。したがって、存在する場合、ロッド14は、折り畳み式ステップ梯子がその伸長状態にあるとき、2つの梯子脚2,3の間に伸びている。折り畳み式ステップ梯子がその折り畳み状態に置かれると、ロッドは、梯子脚2,3のうちの1つから切り離されてもよく、こうして、折り畳み式ステップ梯子を折り畳むことが可能になる。一旦その折り畳み状態になると、接続ブラケット60は、上述したように、反対側の梯子脚2、3と相互作用するように配置される。
【0115】
本発明は、その実施形態を参照して、詳細に上述された。しかしながら、当業者によって容易に理解されるように、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内で、他の実施形態も同様に可能である。
図1a
図1b
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図4c
図5a-5b】
図6a
図6b
図7a
図7b
図8a
図8b
図9
図10a
図10b
図11
図12a
図12b
図13a
図13b
【国際調査報告】