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特表2024-544100複数の送受信ポイントを使用するダウンリンク伝送のための伝送構成指示
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  • 特表-複数の送受信ポイントを使用するダウンリンク伝送のための伝送構成指示 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】複数の送受信ポイントを使用するダウンリンク伝送のための伝送構成指示
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20241121BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20241121BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241121BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/23
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571322
(86)(22)【出願日】2023-02-01
(85)【翻訳文提出日】2024-01-18
(86)【国際出願番号】 CN2023074159
(87)【国際公開番号】W WO2024103535
(87)【国際公開日】2024-05-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, ボ
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, ケ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, リン
(72)【発明者】
【氏名】リウ, ウェンフェン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
複数の送受信ポイント動作におけるダウンリンクチャネルおよび基準信号伝送のための統一されたフレームワークの下でのビーム状態の効率的な指示に関連する方法、装置、およびシステムが開示される。1つの例示的な側面では、無線通信のための方法は、基地局から端末デバイスへの伝送に関連付けられた1つ以上のビーム状態を決定することと、1つ以上のビーム状態に従って伝送を実行することとを含む。1つのビーム状態は、複数のチャネルおよび基準信号に関連付けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局から端末デバイスへの伝送に関連付けられた1つ以上のビーム状態を決定することであって、複数のチャネルおよび基準信号が、単一のビーム状態に関連付けられている、ことと、
前記1つ以上のビーム状態に従って前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
【請求項2】
ビーム状態は、伝送構成インジケータ(TCI)状態、準コロケーション(QCL)状態、空間関係、基準信号(RS)、空間フィルタ、またはプリコーディング行列のうちの少なくとも1つを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上のビーム状態のうちのビーム状態は、前記伝送に関連付けられたポート、前記伝送に関連付けられたポートグループ、前記伝送に関連付けられた基準信号リソース、または前記伝送に関連付けられた基準信号リソース組のうちの少なくとも1つに対応する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記伝送は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)伝送、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送、またはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)伝送のうちの少なくとも1つを備えている、請求項1から3に記載の方法。
【請求項5】
前記基地局によって、前記端末デバイスに、複数のビーム状態を構成する第1のシグナリングメッセージを伝送することと、
前記基地局によって、前記端末デバイスに、第2のシグナリングメッセージを伝送することであって、前記第2のシグナリングメッセージは、1つ以上のビームコードポイントを活性化し、前記1つ以上のビームコードポイントの各々は、前記複数のビーム状態のうちの少なくとも1つのビーム状態に対応する、ことと、
前記基地局によって、前記端末デバイスに、第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを伝送することであって、前記第1のDCIメッセージは、前記第2のシグナリングメッセージによって活性化された前記1つ以上のビームコードポイントからのビームコードポイントを指示する第1のフィールドを備え、選択されたビーム状態は、前記ビームコードポイントに従って決定される、ことと、
前記基地局によって、前記端末デバイスに、前記伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを伝送することであって、前記1つ以上のビーム状態は、前記伝送に適用され、前記1つ以上のビーム状態は、前記選択されたビーム状態または特定のビーム状態からである、ことと
をさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記端末デバイスによって、基地局から、複数のビーム状態を構成する第1のシグナリングメッセージを受信することと、
前記端末デバイスによって、前記基地局から、1つ以上のビームコードポイントを活性化する第2のシグナリングメッセージを受信することであって、前記1つ以上のビームコードポイントの各々は、前記複数のビーム状態のうちの少なくとも1つのビーム状態に対応する、ことと、
前記端末によって、前記基地局から、第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信することであって、前記第1のDCIメッセージは、前記第2のシグナリングメッセージによって活性化された前記1つ以上のビームコードポイントからのビームコードポイントを指示する第1のフィールドを備えている、ことと、
前記ビームコードポイントに従って選択されたビーム状態を決定することと、
前記端末デバイスによって、前記基地局から、前記伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを受信することであって、前記1つ以上のビーム状態は、前記伝送に適用され、前記1つ以上のビーム状態は、選択されたビーム状態または特定のビーム状態からである、ことと
をさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上のビーム状態を指示するための第2のフィールドが、前記第2のDCIメッセージに存在し、前記第2のフィールドの候補値は、前記伝送のために第1のビーム状態を有することに対応する第1の値、前記伝送のために第2のビーム状態を有することに対応する第2の値、または前記伝送のために前記第1のビーム状態および前記第2のビーム状態の両方を有することに対応する第3の値のうちの少なくとも1つを備えている、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記伝送のために前記第1のビーム状態および前記第2のビーム状態の両方を有することに対応する前記第3の値は、
前記伝送のリソースグループのために前記第1および第2のビーム状態の両方を有することに対応する値、
前記伝送の第1のリソースグループのために前記第1のビーム状態を有し、続いて前記伝送の第2のリソースグループのために前記第2のビーム状態を有することに対応する値、または
前記伝送の前記第1のリソースグループのために前記第2のビーム状態を有し、続いて前記伝送の前記第2のリソースグループのために前記第1のビーム状態を有することに対応する値
のうちの少なくとも1つをさらに備えている、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記リソースグループは、基準信号ポート、基準信号ポートグループ、基準信号リソース、基準信号リソース組、リソースブロック(RB)グループ、または伝送繰り返しのうちの少なくとも1つを備えている、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第3の値は、非コヒーレントジョイント伝送モード、コヒーレントジョイント伝送モード、単一周波数ネットワークモード、前記第1および第2のビーム状態が前記伝送のそれぞれの復調基準信号(DMRS)ポートグループに適用される第1のモード、および/または前記第1および第2のビーム状態が前記伝送のDMRSポートに適用される第2のモードに関連付けられている、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のフィールドは、条件が満たされていることにより前記第2のDCIシグナリングに存在し、前記条件は、
(1)前記選択されたビーム状態は、QCLタイプパラメータに関連付けられた2つ以上のビーム状態を含む、
(2)前記1つ以上のビームコードポイントのうちの1つは、QCLタイプパラメータに関連付けられた2つ以上のビーム状態に対応する、
(3)前記第2のフィールドの存在は、上位層シグナリングメッセージによって構成されている、または
(4)前記第2のDCIシグナリングに対応する制御リソース組は、0のインデックスを有するか、端末デバイス専用探索空間またはタイプ3共通探索空間に関連付けられているか、または、1つ以上のビーム状態または選択されたビーム状態に従うように構成されている、
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項5または6に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のフィールドの前記候補値は、上位層シグナリングメッセージによって構成される、請求項7から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記第2のフィールドは、前記選択されたビーム状態における複数のビーム状態が前記伝送のそれぞれの復調基準信号(DMRS)ポートグループに適用されるか、または前記伝送のDMRSポートに適用されるかを指示する、請求項5から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記ビーム状態の前記指示に関連付けられた第2のフィールドが前記第2のDCIメッセージに存在せず、
(1)前記選択されたビーム状態が、前記伝送に適用されるか、または、
(2)前記特定のビーム状態が、前記伝送に適用される、
請求項5または6に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2の少なくとも一方であるフォーマットを備えている、請求項5から14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記伝送は、チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)に関連し、前記第2のDCIメッセージは、前記選択されたビーム状態からの前記1つ以上のビーム状態と前記CSI-RSとの間の関連付けを指示する、請求項5から15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記第2のDCIメッセージにおけるサウンディング基準信号(SRS)リソース組インジケータに関連付けられた前記第2のフィールドまたは第3のフィールドは、前記関連付けを指示する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記伝送は、チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)に関連し、前記1つ以上のビーム状態と前記CSI-RSとの間の前記関連付けは、CSI-RSリソース、CSI-RSリソース組、CSI-RSリソース設定、CSI報告構成、トリガ状態、CORESET、または探索空間組のために構成されている、請求項1から17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、またはDCIフォーマット0_2のうちの少なくとも1つであるフォーマットを備えている、請求項17から18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
周期的または半永続的なCSI-RSのための時間領域パラメータが、前記ビーム状態に関連付けられている、請求項1から19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
前記時間領域パラメータは、時間領域オフセットのうちの少なくとも1つを備えている、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
選択されたビーム状態から前記1つ以上のビーム状態を決定することは、関連付けパラメータに基づき、前記関連付けパラメータは、DCIメッセージにおいて搬送されるか、または、DCIメッセージに対応する制御リソース組(CORESET)に関連付けられている、請求項5から21のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
前記選択されたビーム状態からの前記1つ以上のビーム状態が、前記伝送または前記DCIメッセージの時間単位に基づいて決定されるか、
指示されたビームコードポイントのビーム状態が、前記ビーム状態と同じ関連付けパラメータに関連付けられた伝送に適用されるか、または、
前記選択されたビーム状態が、それぞれの関連付けパラメータのために有効な少なくとも1つのビーム状態を備えている、
請求項5から22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
前記関連付けは、制御リソース組プール識別子によって指示される、請求項16から23のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_0を備え、
(1)前記選択されたビーム状態が、前記伝送に適用されるか、または、
(2)前記特定のビーム状態が、前記伝送に適用される、
請求項5または6に記載の方法。
【請求項26】
前記選択されたビーム状態は、伝送に適用され、前記端末デバイスは、2つ以上のデフォルトビーム状態を有するように構成されている、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記伝送をスケジュールするための制御リソース組または探索空間組に適用される1つ以上のビーム状態は、前記伝送に適用される、請求項5から26のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
前記制御リソース組に関連付けられた前記1つ以上のビーム状態は、(1)制御リソース組が単一のビーム状態に関連付けられていること、(2)前記伝送のスケジュールオフセットが閾値以上であること、(3)QCLタイプまたは空間関係が適用可能でないことまたは構成されていないこと、または、(4)前記伝送が第1の周波数範囲内にあることに応答して、前記伝送に適用される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
2つ以上のビーム状態が、前記伝送をスケジュールするように構成された制御リソース組または探索空間組に適用され、特定のビーム状態が、前記伝送に適用され、前記特定のビーム状態は、前記2つ以上のビーム状態のうちの第1のビーム状態、前記選択されたビーム状態における第1のビーム状態、または前記制御リソース組または前記探索空間組のために構成されたビーム状態のうちの少なくとも1つを備えている、請求項1から28のいずれかに記載の方法。
【請求項30】
前記特定のビーム状態が、前記伝送に適用され、前記特定のビーム状態は、前記選択されたビーム状態における第1のビーム状態、上位層シグナリングメッセージによって指示されるビーム状態、所与の時間単位に関連付けられたビーム状態、または制御リソース組に関連付けられたビーム状態のうちの少なくとも1つを備えている、請求項5から29のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
前記制御リソース組は、特定の識別子を有するか、前記伝送に関連付けられているか、監視されるか、または前記伝送の最新のスロットにおけるものである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記伝送に前記特定のビーム状態が適用されるか、または前記選択されたビーム状態が適用されるかは、前記端末デバイスの能力または構成パラメータに基づく、請求項29から31のいずれかに記載の方法。
【請求項33】
前記伝送のスケジューリングオフセットが、閾値より小さい、請求項1から32のいずれかに記載の方法。
【請求項34】
前記伝送に関連付けられたCSI-RSのトリガオフセットが、閾値より小さい、請求項1から33のいずれかに記載の方法。
【請求項35】
請求項1から34のうちの1つ以上に記載の方法を実装するように構成されたプロセッサを備えている通信装置。
【請求項36】
コードを記憶しているコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1から34のいずれか1つ以上に記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この特許文書は、デジタル通信に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信技術は、ますます接続されてネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。モバイル通信の急速な成長および技術の進歩は、容量および接続性に対するより大きな需要をもたらしている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および遅延時間などの他の側面も、様々な通信シナリオのニーズを満たすために重要である。より高いサービス品質、より長い電池寿命、および改善された性能を提供するための新たな方法を含む様々な技術が議論されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
この特許文書は、とりわけ、複数の送受信ポイント動作におけるダウンリンクチャネルおよび基準信号伝送のための統一されたフレームワークの下でのビーム状態の効率的な指示に関連する技術を記載している。
【0004】
1つの例示的な側面では、無線通信のための方法は、基地局から端末デバイスへの伝送に関連付けられた1つ以上のビーム状態を決定することと、1つ以上のビーム状態に従って伝送を実行することとを含む。複数のチャネルおよび基準信号は、単一のビーム状態に関連付けられている。
【0005】
別の例示的な側面では、通信装置が開示される。装置は、上述の方法を実装するように構成されたプロセッサを含む。
【0006】
さらに別の例示的な側面では、コンピュータプログラム記憶媒体が開示される。コンピュータプログラム記憶媒体は、記憶されたコードを含む。コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに記載された方法を実装させる。
【0007】
開示された技術は、近距離通信と遠距離通信の両方に適したプリコーディング行列を実装するために使用することができ、それによって、異なるタイプの通信間の柔軟な切り替えを可能にする。さらに、開示された技術は、プリコーディング行列を指示するためのシグナリングオーバーヘッドを減らし、プリコーディング行列が2つの無線通信ノード間の通信チャネルと一致することを可能にするように、プリコーディング行列の特定のパラメータを決定する例示的な方法を提供する。
【0008】
これらおよび他の側面は、本明細書に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、1つの送受信ポイント(TRP)と1つのユーザ機器(UE)パネルとの間の例示的なビームベースの伝送を示す。
【0010】
図2図2は、本技術の1つ以上の実施形態による例示的なマルチTRP動作を示す。
【0011】
図3図3は、本技術の1つ以上の実施形態による統一された伝送構成インジケータ(TCI)フレームワークの下でのマルチTRP動作のためのビーム状態とターゲットチャネル/基準信号との間の例示的な関連付けを示す。
【0012】
図4図4は、本技術の1つ以上の実施形態によるマルチTRP動作におけるダウンリンクチャネルおよび基準信号伝送を指示するための例示的な統一されたTCIフレームワークを示す。
【0013】
図5図5は、本技術の1つ以上の実施形態による例示的なシグナリングフレームワークを示す。
【0014】
図6図6は、本技術の1つ以上の実施形態によるデジタル通信のための方法のフローチャート図である。
【0015】
図7図7は、本技術の1つ以上の実施形態による技術が適用され得る無線通信システムの例を示す。
【0016】
図8図8は、本技術の1つ以上の実施形態が適用され得る無線局の一部のブロック図表現である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
セクションの見出しは、本文書において、読み取り可能な性を改善するためにのみ使用され、各セクションの開示された実施形態および技術の範囲をそのセクションのみに限定するものではない。さらに、いくつかの実施形態は、理解を容易にするために第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))、第5世代(5G)新無線(NR)または第6世代(6G)規格を参照して説明され、説明される技術は、NRまたは6Gプロトコル以外のプロトコルを実装する異なる無線システムで実装され得る。
【0018】
広域または超広域のスペクトルリソースの費用として、非常に高い周波数によって引き起こされるかなりの伝播損失が顕著な課題となる。これを解決するために、ビームアライメントを達成し、十分に高いアンテナ利得を得るために、大規模な多入力多出力(MIMO)技術を使用するアンテナアレイおよびビームフォーミング訓練技術(例えば、1つのノードに対して最大1024個のアンテナ素子)が採用されている。アンテナアレイの恩恵を受けながら低い実装コストを維持するために、アナログ位相シフタが、ミリ波ビームフォーミング(BF)を実装するために非常に魅力的になり、それは、制御可能な位相の数が有限であり、これらのアンテナ素子に一定のモジュラス制約が課されることを意味する。事前に指定されたビームパターンが与えられると、可変位相シフトベースのBF訓練ターゲットは、後続のデータ伝送のための所望のパターンを識別することができる。図1は、1つの送受信ポイント(TRP)と1つのユーザ機器(UE)パネルとの間の例示的なビームベースの伝送を示す。
【0019】
マルチTRP動作は、展開コストとスループット/ロバスト性とのバランスをとるための新興の技術と見なされている。図2は、本技術の1つ以上の実施形態による例示的なマルチTRP動作を示す。マルチTRP動作、特に、周波数分割複信(FDD)または時分割複信(TDD)におけるセルエッジUEのためのマルチTRP動作において、ダウンリンクプリコーディングを決定するためのチャネル状態情報(CSI)(プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、チャネル品質インジケータ(CQI)など)が、UEから基地局に報告される。いくつかの場合において、単一の伝送レイヤまたは復調基準信号(DMRS)ポートであっても、プリコーディングは、それに応じて、マルチTRPにわたる伝送アンテナのために提供される。
【0020】
ロングタームエボリューション(LTE)システムでは、伝送構成インジケータ(TCI)状態の指示は、ビーム関連情報(例えば、基準信号、準コロケーション(QCL)情報、および/または、リソースの間)の伝送へのマッピングを指示するために柔軟に採用されている。しかしながら、TCI状態指示の柔軟性は、かなりのシグナリングオーバーヘッドももたらす。5G NRでは、シングルTRP伝送に統一されたTCIフレームワークが採用されている。統一されたTCIフレームワークは、複数のチャネルおよび基準信号(物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、CSI基準信号(CSI-RS)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、および/またはサウンディング基準信号(SRS)を含む)に単一のTCI状態(または単一のビーム状態)を関連付ける。
【0021】
非コヒーレントジョイント伝送(NCJT)、コヒーレントジョイント伝送(CJT)、および単一周波数ネットワーク(SFN)を含むマルチTRP動作への統一されたTCIフレームワークの拡張は、mTRP動作のためのビーム関連情報またはビーム状態の効率的な指示を可能にするために急務となっている。いくつかの側面が、統一されたTCIフレームワークの下でmTRPのためのビーム状態の効率的な指示を可能にするために、考慮される必要がある。
【0022】
(1)マルチTRP動作とシングルTRP動作との間の動的な切り替えを容易にするために、新たなフィールドが、マルチTRPを使用してPDSCHをスケジュールするためのTCI/ビーム状態を指示するために、必要とされる。無線リソース制御制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)シグナリング、および単一のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを使用する従来のビーム指示メカニズムの代わりに複数のTRPが伝送に使用される場合、追加のフィールドまたはシグナリングメッセージが、対応する特徴を識別するために必要とされる。
【0023】
(2)CSI-RSリソース使用を最適化し、特定のスケジューリングオフセット(例えば、閾値より小さい時間領域オフセット)による伝送を容易にするために、さらなる考慮が、マルチTRP動作における非周期的なCSI-RSのために、必要とされる。非周期的なCSI-RS伝送は、デフォルトオプションとして、(複数のTRPの各TRPにそれぞれマッピングされた)指示されたTCI状態のうちの1つに従うことができるが、準静的な関連付けまたは動的な関連付けが、考慮され得る。
【0024】
(3)CJTおよびSFNのための統一されたTCIフレームワークをサポートするために、PDSCHのためのCJT/SFN伝送を容易にするために、伝送モードおよび対応するDMRSポートを指示するメカニズムを考慮することが、必要である。
【0025】
この特許文書は、マルチTRP動作(例えば、PDCCH、PDSCH、およびCSI-RS)におけるダウンリンクチャネルおよび基準信号伝送のための統一されたTCIフレームワークの下でのビーム/TCI状態の効率的な指示を可能にするために、様々な実施形態で実装されることができる技術を開示している。開示された技術は、不要なシグナリングオーバーヘッドを導入することなくマルチTRPビーム状態指示フレームワークを提供し、マルチTRP動作のための動的ポイント選択、およびマルチTRP(mTRP)動作とシングルTRP(sTRP)動作との間の動的切り替えを可能にすることができる。
【0026】
(用語)
【0027】
用語「ビーム状態」は、一般に、通信におけるビームフォーミングに関連する関連情報を包含する。「ビーム状態」は、準コロケーション(QCL)状態、伝送構成インジケータ(TCI)状態、空間関係(空間関係情報とも呼ばれる)、ダウンリンクまたはアップリンク方向の基準信号(RS)、空間フィルタ、および/またはプリコーディング行列(またはプリコーディング情報)と交換可能であり得る。さらに、「ビーム状態」は、「ビーム」とも呼ばれる。さらに、TCI状態は、DL TCI状態、または、DLおよびULの両方のためのジョイントTCI状態のうちの少なくとも1つを含む。さらに、DL TCI状態、またはDLおよびULの両方のためのジョイントTCI状態は、1つ以上の基準RS、およびそれらの対応するQCLタイプパラメータを含む。
【0028】
具体的に、「ビーム状態」は、1つ以上の基準RSおよび/またはそれらの対応するQCLタイプパラメータに関連付けられているか、またはそれらを含み、QCLタイプパラメータは、以下の側面または組み合わせのうちの少なくとも1つを含む:[1]ドップラースプレッド、[2]ドップラーシフト、[3]遅延スプレッド、[4]平均遅延、[5]平均利得、および[6]空間パラメータ。「QCL-TypeA」、「QCL-TypeB」、「QCL-TypeC」、および「QCL-TypeD」の定義は以下の通りである:
【0029】
‘QCL-TypeA’:{ドップラーシフト,ドップラースプレッド,平均遅延,遅延スプレッド}
【0030】
‘QCL-TypeB’:{ドップラーシフト,ドップラースプレッド}
【0031】
‘QCL-TypeC’:{ドップラーシフト,平均遅延}
【0032】
‘QCL-TypeD’:{空間Rxパラメータ}
【0033】
用語「TCI状態」は、「ビーム状態」と交換可能である。
【0034】
用語「伝送(Tx)ビーム」は、QCL状態、TCI状態、空間関係状態、基準信号(例えば、CSI-RS、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)とも呼ばれる同期信号ブロック(SSB)、DMRS、SRS、および/または物理ランダムアクセスチャネル(PRACH))、Tx空間フィルタ、またはTxプリコーディングと交換可能であり得る。
【0035】
用語「受信(Rx)ビーム」は、QCL状態、TCI状態、空間関係状態、Rx空間フィルタ、および/またはRxプリコーディングと交換可能であり得る。
【0036】
用語「ビーム識別子(ID)」は、QCL状態インデックス、TCI状態インデックス、空間関係状態インデックス、基準信号インデックス、空間フィルタインデックス、またはプリコーディングインデックスと交換可能であり得る。
【0037】
用語「空間関係情報」は、ターゲットRS/チャネルと1つ以上の基準RSとの間の同じまたは準同一の空間関係を表すために使用される1つ以上の基準RSを含む。
【0038】
用語「空間パラメータ」は、空間Txパラメータ、空間Rxパラメータ、または空間フィルタと交換可能であり得る。空間フィルタは、空間領域フィルタとも呼ばれる。具体的に、空間フィルタは、UE側またはgNB側のいずれかであり得る。
【0039】
用語「チャネル」は、ULチャネルまたはDLチャネルであり得る。
【0040】
用語「RS」は、UL RSまたはDL RSであり得る。
【0041】
用語「ULチャネル」は、PUCCHまたはPUSCHであり得る。
【0042】
用語「DLチャネル」は、PDCCHまたはPDSCHであり得る。
【0043】
用語「UL RS」は、PUSCHおよび/またはPUCCHのためのSRS、PRACH、またはDMRSであり得る。
【0044】
用語「DL RS」は、PDSCHおよび/またはPDCCHのためのSSB、CSI-RS、DMRSであり得る。
【0045】
用語「UL信号」は、ULチャネルまたはUL RS(例えば、SRS、PRACH、DMRS、PUSCH、またはPUCCH)であり得る。
【0046】
用語「DL信号」は、DLチャネルまたはDL RS(SSB、CSI-RS、DMRS、PDSCH、またはPDCCH)であり得る。
【0047】
用語「時間単位」は、サブシンボル、シンボル、スロット、サブフレーム、フレーム、または伝送機会であり得る。
【0048】
用語「第1のビーム状態」は、第1の位置を有するビーム状態、特定の識別子を有するビーム状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
用語「特定の識別子」は、最も低い識別子、最も高い識別子、0に等しい識別子、または1に等しい識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0050】
用語「選択されたビーム状態」は、有効ビーム状態、ビーム状態のプール、または指示されたビーム状態と交換可能であり得る。
【0051】
用語「DCI」は,「PDCCH」と交換可能である。
【0052】
用語「プリコーディング情報」は、プリコーディング行列インデックス(PMI)、伝送プリコーディング行列インデックス(TPMI)、プリコーディング、またはビームのうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
用語「TRP」は、RSポート、RSポートグループ、RSリソース、および/またはRSリソース組と交換可能であり、それらによって表すことができる。
【0054】
用語「ポートグループ」は、アンテナグループまたはUEポートグループと交換可能である。用語「CSI報告構成」は、CSI-AssociatedReportConfigInfoまたはCSI-ReportConfigと交換可能である。用語「ビーム状態が伝送に適用される」は、「ビーム状態に従って伝送を実行する」と交換可能である。
【0055】
(マルチTRPのためのビーム状態指示の統一されたフレームワーク)
【0056】
LTEフレームワークの下では、DL信号のQCL仮定を決定するためのコマンド(例えば、DCIまたはMAC-CEコマンド)、またはUL信号の空間関係/電力制御パラメータによって、1つ以上のビーム状態(例えば、TCI状態)を指示することができる。統一されたTCIフレームワークの下では、ダウンリンクまたはアップリンク方向のチャネル/基準信号ごとに1つのビーム状態を指示する代わりに、指示されたビーム状態が、複数のチャネル/RSに適用可能であり得る。マルチTRP動作に関して、ビーム状態と各チャネル/RSとの間の関連付けを接続するための「アンカー」を導入することが、必要である。この文書では、そのようなアンカーは、関連付けエントリまたは関連付けパラメータと呼ばれる。
【0057】
図3は、本技術の1つ以上の実施形態による統一されたTCIフレームワークの下でのマルチTRP動作のためのビーム状態とターゲットチャネル/基準信号との間の例示的な関連付けを示す。図3の用語「M-DCI」は、mTRP伝送をスケジュールするための複数のDCIシグナリングメッセージの使用を表す。図3の用語「S-DCI」は、mTRP伝送をスケジュールするための単一のDCIシグナリングメッセージの使用を表す。DCIシグナリングは、DCIフォーマットおよび/またはフィールドにおける明示的な区別なしに、M-DCIまたはS-DCIとして使用することができる。M-DCIの場合では、各DCIは、TRPに対応する制御リソース組を指示するCORESETプール(例えば、coresetPoolIndexを介して)に関連付けられていることができる。したがって、CORESETプールの識別子(例えば、coresetPoolIndex)は、ビーム状態をそれぞれのチャネル/基準信号と接続するためのアンカー(関連付けエントリ、関連付けパラメータ)として機能することができる。
【0058】
S-DCIの場合、接続を指示するための関連付けエントリとして、異なるまたは追加のフィールドを使用されることができる。MAC-CEレベルで、複数のTCI/ビームコードポイントを活性化すると、ビームコードポイントのための1つ以上のビーム状態が、活性化され、ビームコードポイントのための1つ以上のビーム状態は、それぞれの関連付けエントリを提供されることができる。ビーム/TCIコードポイントは、各々がそれぞれのインデックスを有するビーム/TCI状態の組を含む。関連付けエントリは、コードポイント内でTCI状態のために再番号付けされたインデックスであり得る(例えば、第1のビーム状態、第2のビーム状態、第iのビーム状態、第1のビーム状態グループ、第2のビーム状態グループ、第jのビーム状態グループ)。ここで、iおよびjは整数を表す。次いで、ビーム状態のうちの1つをDCIメッセージによって指示することができる。さらに、関連付けパラメータは、なし(none)(例えば、null値)を含み得る。「なし」(または「null」値)は、チャネル/基準信号が指示されたビーム/TCI状態の任意のものに従わないことを指示する。
【0059】
図4は、本技術の1つ以上の実施形態によるマルチTRP動作におけるダウンリンクチャネルおよび基準信号伝送を指示するための例示的な統一されたTCIフレームワークを示す。図4のケース1に示すように、ステップ3のDCI指示は、ビーム状態に関連付けられたビーム状態コードポイントを指示することができる。関連付けは、関連付けエントリ(例えば、TRPまたは第1/第2のビーム状態に対応する)を提供されることができる。図4のケース2に示すように、ステップ3のDCI指示は、2つのビーム状態に関連付けられたビームコードポイントを指示することができる。それらの各々は、TRPに対応するそれぞれの関連付けエントリに関連付けられていることができる。
【0060】
いくつかの実施形態において、チャネル/RSは、関連付けパラメータで構成されることができ、それによって、関連付けパラメータに対応するTCI/ビーム状態が、チャネル/RSに適用される。例えば、関連付けパラメータの候補値は、なし、第1のビーム状態、第2のビーム状態、第1および第2のビーム状態の両方、第iのビーム状態、コードポイントにおける全てのビーム状態、第1のビーム状態グループ、第2のビーム状態グループ、第1および第2のビーム状態グループの両方、第jのビーム状態グループ、コードポイントにおける全てのビーム状態グループのうちの少なくとも1つを含む。ここで、iおよびjは整数を表す。
【0061】
M-DCIベースのmTRP動作に関して、関連付けエントリは、活性化されたビーム状態に関連付けられたMAC-CEコマンドに含まれることができる。関連付けエントリは、制御リソース組プール識別子(例えば、CORESETPoolId)であり得る。次いで、活性化されたビーム状態は、同じ関連付けエントリに関連付けられたチャネル/RSに適用される。
【0062】
(S-DCIベースのmTRP動作におけるPDSCHのためのビーム指示)
【0063】
S-DCIベースのmTRP動作に関して、チャネル変更(例えば、予測されないリンク障害)に対応するために、sTRP、NCJT、CJT、および/またはSFNモード間の動的スイッチングなどの異なる伝送モードを考慮することが、必要がある。動的な切り替えをサポートするために、新たなDCIフィールドが、スケジュールされたPDSCH伝送に適用され得るTCI状態の一方または両方を指示するために、提供され得る。
【0064】
ビーム状態をPDSCHに適用するために、複数のビーム状態(例えば、TCI状態)が、第1のコマンド(例えば、RRCシグナリングメッセージ)において構成されることができる。第2のコマンド(例えば、MAC-CEコマンド)は、1つ以上のビームコードポイント(例えば、TCIコードポイント)を活性化することができる。ビーム/TCIコードポイントの各々は、複数のビーム状態からの1つ以上のビーム状態を含む。ビームコードポイントフィールド(例えば、TCIコードポイント指示フィールド)を含む第3のコマンドは、1つ以上のビームコードポイントからのコードポイントを指示する。コードポイントに対応するビーム状態は、伝送に適用されることができる(または伝送のための選択/有効ビーム状態と見なされることができる)。
【0065】
最後に、PDSCH伝送が与えられると、ビーム状態指示フィールド(例えば、TCI状態指示フィールド)を含む第4のコマンド(例えば、DCIメッセージ)は、適用可能/有効ビーム状態からの1つ以上のビーム状態を指示する。すなわち、第4のコマンドは、ビーム状態指示フィールドによる1つ以上の関連付けパラメータを提供する。いくつかの実施形態において、所与の関連付けエントリ/パラメータに関して、1つのみのビーム状態が決定され、適用される。さらに、指示されたコードポイントに対応するビーム状態は、ビーム状態と同じ関連付けエントリに関連付けられたDLチャネル/RSに適用される。いくつかの実施形態において、適用されるビーム状態は、PDSCH伝送の時間単位に従って決定される。いくつかの実施形態において、DCIは、DCIフォーマット1_1およびDCIフォーマット1_2を含む。
【0066】
さらに、ビーム状態フィールド指示フィールドが第4のコマンド(例えば、DCIメッセージ)に存在するという条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む:
【0067】
1.2つ以上のビーム状態(例えば、DLまたはジョイントTCI状態、またはQCLタイプパラメータに関連付けられている)が、活性化されたビームコードポイントに関連付けられている;
【0068】
2.TCI状態指示フィールドがDCI内に存在することを指示するためにRRCパラメータが提供される;
【0069】
3.第4のコマンドに対応する制御リソース組(CORESET)が、以下のうちの少なくとも1つを含む;
【0070】
3a.CORESET0(インデックス0を有するCORESET)以外のCORESETが、UE特有探索空間(USS)組および/またはタイプ3-PDCCH共通探索空間(CSS)組とのみ関連付けられている;
【0071】
3b.CORESETが、CORESET上のPDCCH受信に対して指示されたTCI状態に従うように(例えば、RRCによって)構成される;または、
【0072】
3c.CORESETが、CORESET0(インデックス0を有するCORESET)であるか、または、CORESETが、タイプ3-PDCCH CSS組以外の1つ以上のCSS組に関連付けられている。
【0073】
いくつかの実施形態において、ビーム状態指示フィールドは、例えば、上記の条件のうちの少なくとも1つが満たされないとき、第4のコマンドにおいて存在しない。そのような状況下では、指示されたコードポイントにおけるビーム状態が、PDSCH伝送に適用される。代替的または追加的に、PDSCH伝送の伝送機会に有効/適用可能なビーム状態が、PDSCH伝送に適用される。ビーム状態の適用は、PDSCHスケジューリングオフセット(例えば、閾値より大きい、閾値に等しい、または閾値より小さい)に関係なく実行されることができる。
【0074】
さらに、ビーム状態指示フィールド(例えば、TCI状態指示フィールド)の候補値は、(1)第1のビーム状態のための第1の値と、(2)第2のビーム状態のための第2の値と、(2)第1および第2のビーム状態の両方のための1つ以上の値とを含む。「第1および第2のビーム状態の両方」の1つ以上の値は、伝送のために第1のビーム状態および第2のビーム状態の両方を有することに対応する第3の値を含むことができる。伝送のために第1のビーム状態および第2のビーム状態の両方を有することに対応する第3の値は、以下に対応する値のうちの少なくとも1つをさらに含む:伝送のリソースグループのために第1および第2のビーム状態の両方を有することに対応する値;伝送の第1のリソースグループのために第1のビーム状態を有し、伝送の第2のリソースグループのために第2のビーム状態が続くことに対応する値、または伝送の第1のリソースグループのために第2のビーム状態を有し、伝送の第2のリソースグループのために第1のビーム状態が続くことに対応する値。
【0075】
いくつかの実施形態において、ビーム状態指示フィールドは、1つ以上の有効TCI状態が所与のPDSCH伝送のそれぞれのDMRSポートに適用されるか、または全てのDMRSポートに適用されるかを指示することができる。
【0076】
図5は、本技術の1つ以上の実施形態による例示的なシグナリングフレームワークを示す。図4に示す例示的なシグナリングフレームワークは、RRC+MAC-CE+DCI(TCIコードポイント指示フィールド:コードポイントのためのダウン選択)+DCIフォーマット1_1/2(PDSCHをスケジュールするためのTCI状態指示フィールド)を含む。すなわち、ビーム状態を指示するための4つのレベルの選択(TCI/ビーム状態組→その一部(組み合わせ)→その一部の1つのコードポイント→コードポイントからの1つ以上のTCI状態)がある。
【0077】
いくつかの実施形態において、TCI状態指示フィールドは、以下の条件のうちの少なくとも1つが満たされたとき、DCIシグナリングに存在する。
【0078】
(1)TCI_present_in_DCIと分離される。DCI内のTCI状態の存在は、フィールドによって指示されていることも、指示されていないこともある。
【0079】
(2)2つ以上のTCI状態(例えば、DLまたはジョイントTCI状態、またはQCLタイプパラメータに関連付けられている)が活性化されたTCIコードポイントに関連付けられている。または、
【0080】
(3)TCI状態指示フィールドがDCIに存在するかどうかを指示するRRCシグナリング(例えば、新たなRRCパラメータ)。
【0081】
TCI状態指示フィールドが存在しない場合、指示されたTCIコードポイントのTCI状態は、DCIによってスケジュールされたPDSCH伝送に適用される。そうでない場合、TCI状態指示フィールドによってさらに指示されるTCI状態が適用される。いくつかの実施形態において、TCI状態は、PDSCHの伝送機会に有効な/指示されたTCI状態を含む。いくつかの実施形態において、DCIはDCIフォーマット1_1/2を含む。
【0082】
いくつかの実施形態において、PDSCH伝送をスケジュールするDCIシグナリングメッセージは、TCIコードポイント指示フィールドおよびTCI状態指示フィールドの両方ではなく、TCI状態指示フィールドのみを含む。
【0083】
いくつかの実施形態において、TCI状態指示フィールドの候補値は、第1のTPRを指示する「第1」、第2のTPRを指示する「第2」、第1および第2のTPRの両方を指示する「両方」を含む。ここで、「両方」は、「第1-第2」、「第2-第1」、「SFN」、「CJT」、または「NCJT」-TDM/FDM/SDMのうちの少なくとも1つを指すことができる。候補値は、RRCによって構成されることができる。
【0084】
いくつかの実施形態において、RRCシグナリングのTCI状態指示フィールドまたはRRCパラメータは、指示されたコードポイントにおける2つのTCI状態が、それぞれのDMRSポートに適用されるか、またはPDSCH伝送に関連付けられた全てのDMRSポートに適用されるかを指示することができる。
【0085】
いくつかの実施形態において、スケジューリングオフセットが閾値未満であるPDSCHに関して、以下の方式のうちの少なくとも1つが考慮される。
【0086】
スキーム1-1:第4のコマンドのビーム状態指示フィールドが、スケジューリングオフセットの値に関係なく、PDSCH伝送のための1つ以上のビーム状態を指示する。これは、UEの観点から、ビームバッファ(アナログ)がシグナリングを受信する前に事前に決定されるという事実に起因する。第3のコマンド(例えば、DCI内のビームコードポイントフィールド)によって指示される有効ビーム状態(例えば、選択されたビーム状態)のプールが、ビームをどのようにバッファリングするかに関するUEの挙動の明確な指示を事前に提供することができる。対応して、UEによる所与のPDSCH受信に関して、復調/復号は、デジタルフィールドで実行されることができ、スケジューリングオフセットの閾値に関連しない。そのような場合、UEは、UE能力シグナリングを使用して、複数のデフォルトビーム(例えば、「2つのデフォルトビーム」)のためのそのサポートを基地局に指示することができる。
【0087】
スキーム1-2:特定のビーム状態が、PDSCHに適用される。特定のビーム状態は、以下のうちの少なくとも1つを含む:(1)第1のビーム状態、(2)MAC-CEまたはRRCなどの上位層シグナリングメッセージによって指示されるビーム状態、(3)所与の時間単位に関連付けられたビーム状態、または、(4)特定の識別子(例えば、最も低いID)を有するCORESETに関連付けられたビーム状態。CORESETは、PDSCHと同じ関連付けエントリ/パラメータに関連付けられ得る。いくつかの実施形態において、CORESETが、(例えば、UEによって)監視される。いくつかの実施形態において、特定の識別子を有するCORESETは、伝送の最新のスロットにある。すなわち、ビーム状態は、伝送の最新のスロットにおいて最も低いIDを有するCORESETに関連付けられている。
【0088】
スキーム1-1が使用されるか、またはスキーム1-2が使用されるかは、RRCまたはMAC-CEによってUE能力および/または基地局構成に基づいて決定される。いくつかの実施形態において、上記の方式は、周波数範囲2(Frequency Range 2)(FR2)で動作するUEにのみ適用可能である。それは、FR2では、UEは、2つ以上のUEアンテナパネルによって同時に確立された2つ以上のアナログビームを使用する必要があり、2つ以上のUEアンテナパネルを有することは、UEの能力/実装次第であるという事実に起因する。
【0089】
いくつかの実施形態において、PDSCHは、DCIフォーマット1_0によってスケジュールされ、DCIフォーマット1_0は、いかなるTCI/ビーム状態指示フィールドも含まない。それらの場合、以下のうちの少なくとも1つが考慮される。
【0090】
スキーム2-1:PDSCHをスケジュールするためのCORESETまたは探索空間組に適用されるビーム状態が、PDSCHに適用される。
【0091】
いくつかの実施形態において、1つのビーム状態のみが、CORESETにおいて適用され、同じビーム状態が、PDSCHに適用される。
【0092】
いくつかの実施形態において、2つ以上のビーム状態がCORESETに適用される。2つ以上のビーム状態の両方または全てをPDSCHに適用することができる(スキーム2-1a)。代替的に、2つ以上のビーム状態のうちの1つの特定のビーム状態が適用される(スキーム2-1b)。1つの特定のビーム状態は、以下のうちの少なくとも1つを含む。(1)2つ以上のビーム状態のうちの第1のビーム状態、または、(2)CORESETまたは探索空間組ごとに事前に決定されたビーム状態。スキーム2-1aが適用されるか、またはスキーム2-1bが適用されるかは、UE能力に基づくか、またはRRCまたはMAC-CEによって構成可能である。省エネルギーの懸念またはUE能力の制限のために、デフォルトで2つ以上の有効ビーム状態を有すると、UE実装の複雑さが増す。さらに、条件として、CORESETは、1つのTCI状態、PDSCHのスケジューリングオフセット≧閾値、またはFR-1にのみ関連付けられることができる。
【0093】
スキーム2-2:特定のビーム状態が、PDSCHに適用される。特定のビーム状態は、以下のうちの少なくとも1つを含む:(1)第1のビーム状態、(2)MAC-CEまたはRRCなどの上位層シグナリングメッセージによって指示されるビーム状態、(3)所与の時間単位に関連付けられたビーム状態、または、(4)特定の識別子(例えば、最も低いID)を有するCORESETに関連付けられたビーム状態。CORESETは、PDSCHと同じ関連付けエントリ/パラメータに関連付けられ得る。いくつかの実施形態において、CORESETが、(例えば、UEによって)監視される。いくつかの実施形態において、特定の識別子を有するCORESETは、伝送の最新のスロットにある。すなわち、ビーム状態は、伝送の最新のスロットにおいて最も低いIDを有するCORESETに関連付けられている。
【0094】
いくつかの実施形態において、ビームコードポイントは、関連付けエントリ/パラメータに関連付けられている。すなわち、関連付けエントリが与えられると、ただ1つのビームコードポイントが活性化され、ビームコードポイントのビーム状態が適用される。一例として、1つのビームコードポイントのみが活性化されるとき、以下の2つのケースが発生し得る。
【0095】
ケース1:RRC+MAC-CE+DCIフォーマット1_0(PDSCHをスケジュールするため)。
【0096】
ケース2:RRC+MAC-CE+DCIフォーマット1_1/2(PDSCHをスケジュールするため)。
【0097】
別の例として、MAC-CEにおいて2つのビームコードポイントが、活性化され、それらの各々は、異なる関連付けエントリ/パラメータに関連付けられている。次いで、2つのビームコードポイントが適用される。
【0098】
CJT/SFNとNCJTとの間の動的な切り替えに関して、切り替えは、伝送モードに対応するビーム状態を指示するビーム状態指示(例えば、DCI内の新たなフィールド)によって可能にされることができる。UEが動的切り替えをサポートしていない場合、切り替えは、RRCによる準静的構成を使用して可能にされることもできる。
【0099】
(S-DCIベースのmTRPにおけるCSI-RSのためのビーム指示)
【0100】
CSI-RSは、非周期的、半永続的、および周期的の3つの時間領域挙動を有する。
【0101】
非周期的CSI-RS(AP-CSI-RS)に関して、AP-CSI-RSに適用されるビーム状態は、DCIコマンド(例えば、DCIフォーマット0_0/1/2)の指示フィールドに従って決定されることができる。指示フィールドは、SRSリソース組インジケータおよび/またはビーム状態指示フィールドのうちの少なくとも1つを含む。ビーム状態指示フィールドは、DCIフォーマット0_1/2の新たなフィールドとして導入されることができる。
【0102】
例えば、AP-CSI-RSに適用されるTCI状態は、SRSリソース組インジケータ(例えば、第1または第2のTCI状態に従う)、追加の関連付けパラメータ、および/または、AP-CSI-RS/PUSCのための新たなTCI状態指示フィールドに従って決定されることができる。さらに、どのTCI状態がAP-CSI-RSに適用されたかを指示するための関連付けパラメータは、CORESET/SS組ごとに構成される。AP-CSI-RSのための関連付けパラメータは、CSI-RSリソース、CSI-RSリソース組、CSI-RS設定、CSI-RS設定、またはCSI-RSトリガ状態ごとに構成されることもできる。
【0103】
AP-CSI-RSのためのトリガオフセットが閾値より小さい場合、以下の方式が考慮され得る。
【0104】
スキーム3-1:AP-CSI-RSに適用されるビーム状態は、スケジューリングオフセットに関係なく、AP-CSI-RSのためのDCIコマンドまたは関連付けパラメータの指示フィールドに基づいて依然として決定される。
【0105】
スキーム3-2:特定のビーム状態が、PDSCHに適用される。特定のビーム状態は、以下のうちの少なくとも1つを含む:(1)第1のビーム状態、(2)MAC-CEまたはRRCなどの上位層シグナリングメッセージによって指示されるビーム状態、(3)所与の時間単位に関連付けられたビーム状態、または、(4)特定の識別子(例えば、最も低いID)を有するCORESETに関連付けられたビーム状態。CORESETは、PDSCHと同じ関連付けエントリ/パラメータに関連付けられ得る。いくつかの実施形態において、CORESETが、(例えば、UEによって)監視される。いくつかの実施形態において、特定の識別子を有するCORESETは、伝送の最新のスロットにある。すなわち、ビーム状態は、伝送の最新のスロットにおいて最も低いIDを有するCORESETに関連付けられている。
【0106】
スキーム3-3:所与のCORESETに適用されるビーム/TCI状態が、AP-CSI-RSに適用される。所与のCORESETは、最も低いIDを有する最新の監視されたCORESET、または、MAC-CE/RRCによって指示されるかまたは時間単位パターンを有する第1のCORESETであり得る。
【0107】
スキーム3-1、スキーム3-2、またはスキーム3-3のうちのどれが使用されるかどうかは、UE能力に基づくか、またはRRCまたはMAC-CEによって構成可能である。さらに、AP-CSI-RSのトリガ状態または構成において、設定/構成は、AP-CSI-RSに適用されることができる第1、第2、または両方のビーム/TCI状態の指示にさらに関連付けられることができる。
【0108】
半永続的CSI-RS(SP-CSI-RS)および周期的CSI-RS(P-CSI-RS)に関して、以下が考慮され得る。
【0109】
(1)SP-CSI-RS/P-CSI-RSの関連付けパラメータは、CSI-RSリソース/CSI-RSリソース組/CSI-RS設定/構成ごとに構成され得る。
【0110】
(2)時間領域パラメータ(例えば、時間領域オフセット)が、同時に提供されることができる(例えば、TCI状態内で)。
【0111】
SP-CSI-RS伝送を活性化するとき、SP-CSI-RSの関連付けパラメータは、MAC-CEにおいて提供されることができる。さらに、時間領域パラメータ(例えば、時間領域オフセット)は、ビーム状態に関連付けられることができる。
【0112】
(M-DCIベースのmTRPにおけるPDSCHのためのビーム指示)
【0113】
閾値以上のスケジューリングオフセットを有するPDSCHに関して、PDSCHがスケジューリングPDCCH/DCIと同じ識別子(例えば、CORESETPoolId)に関連付けられたビーム状態に従うべきであると決定するための十分な時間が、UEのためにある。
【0114】
閾値より小さいスケジューリングオフセットを有するPDSCHに関して、一方で、以下の方式が考慮され得る。
【0115】
スキーム4-1:スケジューリングオフセットにかかわらず、CORESETの同じCORESETプールに関連付けられたビーム状態が、適用される。
【0116】
スキーム4-2:特定のビーム状態がPDSCHに適用される。特定のビーム状態は、以下のうちの少なくとも1つを含む:(1)第1のビーム状態、(2)MAC-CEまたはRRCなどの上位層シグナリングメッセージによって指示されるビーム状態、(3)所与の時間単位に関連付けられたビーム状態、または、(4)特定の識別子(例えば、最も低いID)を有するCORESETに関連付けられたビーム状態。CORESETは、PDSCHと同じ関連付けエントリ/パラメータに関連付けられ得る。いくつかの実施形態において、CORESETが、(例えば、UEによって)監視される。いくつかの実施形態において、特定の識別子を有するCORESETは、伝送の最新のスロットにある。すなわち、ビーム状態は、伝送の最新のスロットにおいて最も低いIDを有するCORESETに関連付けられている。
【0117】
スキーム4-1が使用されるか、またはスキーム4-2が使用されるかは、UE能力に基づくか、またはRRCまたはMAC-CEによって構成可能である。
【0118】
M-DCIベースのmTRPにおけるCSI-RSのためのビーム指示
【0119】
いくつかの実施形態において、coresetPoolIndexは、関連付けエントリ/パラメータであり得る。P-CSI-RS/SP-CSI-RSに関して、coresetPoolIndexは、CSI-RSリソース、CSI-RSリソース組、CSI-RSリソース設定または報告構成ごとに構成され得る。次いで、同じcoresetPoolIndexに関連付けられたビーム状態が、CSI-RSに適用されることができる。いくつかの実施形態において、時間領域パラメータ(例えば、時間領域オフセット)が、同時に提供されることができる。例えば、時間領域パラメータは、ビーム状態(例えば、RRCによって提供される)に関連付けられることができる。
【0120】
AP-CSI-RSに関して、以下のオプションが考慮され得る。
【0121】
オプション-1:coresetPoolIndexが、AP-CSI-RSをトリガするPDCCH/CORESETに従って決定され、次いで、同じcoresetPoolIndexに関連付けられたビーム状態が、CSI-RSに適用され得る。
【0122】
オプション-2:coresetPoolIndexは、CSI-RSリソース、CSI-RSリソース組、CSI-RSリソース設定またはCSI報告構成ごとに構成され得る。
【0123】
AP-CSI-RSトリガオフセットが閾値より小さい場合、以下の方式が考慮され得る。
【0124】
スキーム5-1:スケジューリングオフセットにかかわらず、CORESETの同じCORESETプールに関連付けられたビーム状態が適用される。
【0125】
スキーム5-2:特定のビーム状態が、PDSCHに適用される。特定のビーム状態は、以下のうちの少なくとも1つを含む:(1)第1のビーム状態、(2)MAC-CEまたはRRCなどの上位層シグナリングメッセージによって指示されるビーム状態、(3)所与の時間単位に関連付けられたビーム状態、または、(4)特定の識別子(例えば、最も低いID)を有するCORESETに関連付けられたビーム状態。CORESETは、PDSCHと同じ関連付けエントリ/パラメータに関連付けられ得る。いくつかの実施形態において、CORESETが、(例えば、UEによって)監視される。いくつかの実施形態において、特定の識別子を有するCORESETは、伝送の最新のスロットにある。すなわち、ビーム状態は、伝送の最新のスロットにおいて最も低いIDを有するCORESETに関連付けられている。
【0126】
スキーム5-1が使用されるか、またはスキーム5-2が使用されるかは、UE能力に基づくか、またはRRCまたはMAC-CEによって構成可能である。さらに、トリガ状態または構成において、CSI-RS設定/構成は、coresetPoolIndexにさらに関連付けられることができる。
【0127】
図6は、本技術の1つ以上の実施形態によるデジタル通信のための方法600のフローチャート図である。方法600は、動作610において、基地局から端末デバイスへの伝送に関連付けられた1つ以上のビーム状態を決定することを含む。方法600では、複数のチャネルおよび基準信号が、単一のビーム状態に関連付けられている(例えば、統一されたTCIフレームワークを使用する)。方法600は、動作620において、1つ以上のビーム状態に従って伝送を実行することも含む。ビーム状態は、伝送構成インジケータ(TCI)状態、準コロケーション(QCL)状態、空間関係、基準信号(RS)、空間フィルタ、またはプリコーディング行列のうちの少なくとも1つを含む。ビーム状態は、伝送に関連付けられたポート、伝送に関連付けられたポートグループ、伝送に関連付けられた基準信号リソース、または伝送に関連付けられた基準信号リソース組のうちの少なくとも1つに対応することができる。この伝送は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)伝送、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送、またはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)伝送のうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
いくつかの実施形態において、方法は、基地局によって端末デバイスに、複数のビーム状態を構成する第1のシグナリングメッセージ(例えば、RRC)を伝送することと、基地局によって、1つ以上のビームコードポイントを活性化するために端末デバイスに第2のシグナリングメッセージ(例えば、MAC CE)を伝送することとを含む。1つ以上のビームコードポイントの各々は、複数のビーム状態のうちの少なくとも1つのビーム状態に対応する。方法は、基地局によって、第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを端末デバイスに伝送することを含む。第1のDCIメッセージは、第2のシグナリングメッセージによって活性化された1つ以上のビームコードポイントからのビームコードポイントを指示する第1のフィールドを含み、ビーム状態のプールまたは選択されたビーム状態は、ビームコードポイントに従って決定されることができる。方法は、基地局によって、端末デバイスに、伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを伝送することも含む。1つ以上のビーム状態が、伝送に適用され、1つ以上のビーム状態は、選択されたビーム状態または特定のビーム状態からである。
【0129】
いくつかの実施形態において、方法は、端末デバイスによって、基地局から、複数のビーム状態を構成する第1のシグナリングメッセージ(例えば、RRC)を受信することと、端末デバイスによって基地局から、1つ以上のビームコードポイント(例えば、MAC CE)を活性化する第2のシグナリングメッセージを受信することとを含む。1つ以上のビームコードポイントの各々は、複数のビーム状態のうちの1つ以上のビーム状態に対応する。方法は、端末によって、基地局から第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信することを含む。第1のDCIメッセージは、第2のシグナリングメッセージによって活性化された1つ以上のビームコードポイントからのビームコードポイントを指示する第1のフィールドを含む。方法は、ビームコードポイントに従ってビーム状態のプールまたは選択されたビーム状態を決定することと、端末デバイスによって、基地局から、伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを受信することとを含む。1つ以上のビーム状態が、伝送に適用され、1つ以上のビーム状態は、選択されたビーム状態または特定のビーム状態からである。
【0130】
いくつかの実施形態において、第2のフィールドが、1つ以上のビーム状態を指示するために第2のDCIメッセージに存在する。第2のフィールドの候補値は、伝送のために第1のビーム状態を有することに対応する第1の値、伝送のために第2のビーム状態を有することに対応する第2の値、伝送のために第1のビーム状態および第2のビーム状態の両方を有することに対応する第3の値のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、伝送のために第1のビーム状態および第2のビーム状態の両方を有することに対応する第3の値は、伝送のリソースグループのために第1および第2のビーム状態の両方を有することに対応する値、伝送の第1のリソースグループのために第1のビーム状態を有し、続いて伝送の第2のリソースグループのために第2のビーム状態を有することに対応する値、または伝送の第1のリソースグループのために第2のビーム状態を有し、続いて伝送の第2のリソースグループのために第1のビーム状態を有することに対応する値のうちの少なくとも1つをさらに含む。いくつかの実施形態において、リソースグループは、基準信号ポート、基準信号ポートグループ、基準信号リソース、基準信号リソース組、リソースブロック(RB)グループ、または伝送繰り返しのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、第3の値は、非コヒーレントジョイント伝送モード、コヒーレントジョイント伝送モード、単一周波数ネットワークモード、第1および第2のビーム状態が伝送のそれぞれの復調基準信号(DMRS)ポートグループに適用される第1のモード、および/または第1および第2のビーム状態が伝送のDMRSポートに適用される第2のモードに関連付けられている。
【0131】
いくつかの実施形態において、ある条件が満たされていることによって、第2のフィールドは第2のDCIシグナリングに存在する。条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む:(1)ビーム状態のプールまたは選択されたビーム状態が、QCLタイプパラメータに関連付けられた2つ以上のビーム状態を含む、(2)1つ以上のビームコードポイントのうちの1つが、QCLタイプパラメータに関連付けられた2つ以上のビーム状態に対応する、(3)第2のフィールドの存在が、上位層シグナリングメッセージによって構成されている、または、(4)第2のDCIシグナリングに対応する制御リソース組が、0のインデックスを有するか、端末デバイス専用探索空間またはタイプ3共通探索空間に関連付けられているか、または1つ以上のビーム状態または有効/選択されたビーム状態(例えば、ビーム状態のプール中)に従うように構成されている。
【0132】
いくつかの実施形態において、第2のフィールドの候補値は、上位層シグナリングメッセージによって構成される。いくつかの実施形態において、第2のフィールドは、ビーム状態のプール内(例えば、選択されたビーム状態内)の複数のビーム状態が伝送のそれぞれの復調基準信号(DMRS)ポートに適用されるか、またはDMRSポートに適用されるかを指示する。
【0133】
いくつかの実施形態において、ビーム状態の指示に関連付けられた第2のフィールドは第2のDCIメッセージに存在せず、(1)ビーム状態のプール内(例えば、選択されたビーム状態内)の全てのビーム状態が伝送に適用される、または、(2)ビーム状態のプール内(例えば、選択されたビーム状態内)のビーム状態の一部が伝送に適用される(例えば、特定のビームが伝送に適用される)。
【0134】
いくつかの実施形態において、第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2のうちの少なくとも1つであるフォーマットを含む。
【0135】
いくつかの実施形態において、伝送はチャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)に関連し、第2のDCIメッセージは、ビーム状態の有効プールから(例えば、選択されたビーム状態から)の1つ以上のビーム状態とCSI-RSとの間の関連付けを指示する。いくつかの実施形態において、第2のDCIメッセージ内のサウンディング基準信号(SRS)リソース組インジケータに関連付けられた第2のフィールドまたは第3のフィールドは、関連付けを指示する。
【0136】
いくつかの実施形態において、伝送は、チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)に関連する。1つ以上のビーム状態とCSI-RSとの間の関連付けは、CSI-RSリソース、CSI-RSリソース組、CSI-RSリソース設定、CSI報告構成、トリガ状態、CORESETまたは探索空間組のために構成される。
【0137】
いくつかの実施形態において、第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、またはDCIフォーマット0_2のうちの少なくとも1つであるフォーマットを含む。
【0138】
いくつかの実施形態において、周期的または半永続的なCSI-RSのための時間領域パラメータは、ビーム状態に関連付けられている。いくつかの実施形態において、時間領域パラメータは、時間領域オフセットのうちの少なくとも1つを含む。
【0139】
いくつかの実施形態において、1つ以上のビーム状態の決定は、DCIメッセージにおいて搬送されるか、またはDCIメッセージに対応する制御リソース組(CORESET)に関連付けられた関連付けパラメータに基づく。いくつかの実施形態において、ビーム状態のプールから(例えば、選択されたビーム状態から)の1つ以上のビーム状態は、伝送またはDCIメッセージの時間単位に基づいて決定されるか、指示されたビームコードポイントのビーム状態は、ビーム状態と同じ関連付けパラメータに関連付けられた伝送に適用されるか、またはビーム状態のプール(例えば、選択されたビーム状態から)は、それぞれの関連付けパラメータのために有効な少なくとも1つのビーム状態を含む。いくつかの実施形態において、関連付けパラメータは、制御リソース組プール識別子によって指示される。
【0140】
いくつかの実施形態において、第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_0を含む。いくつかの実施形態において、(1)選択されたビーム状態が伝送に適用される、または、(2)特定のビーム状態が伝送に適用される。いくつかの実施形態において、選択されたビーム状態が、伝送に適用され、端末デバイスは、2つ以上のデフォルトビーム状態を有するように構成される。
【0141】
いくつかの実施形態において、伝送をスケジュールするための制御リソース組または探索空間組に適用される1つ以上のビーム状態が、伝送に適用される。いくつかの実施形態において、制御リソース組に関連付けられた1つ以上のビーム状態は、(1)制御リソース組が単一のビーム状態に関連付けられていること、(2)伝送のスケジュールオフセットが閾値以上であること、(3)QCLタイプ(例えば、QCLタイプD)または空間関係が適用可能でないことまたは構成されていないこと、または、(4)伝送が第1の周波数範囲内にあることに応答して、伝送に適用される。
【0142】
いくつかの実施形態において、2つ以上のビーム状態が、伝送をスケジュールするように構成された制御リソース組または探索空間組に適用され、特定のビーム状態が、伝送に適用され、特定のビーム状態は、2つ以上のビーム状態のうちの第1のビーム状態、ビーム状態のプール内(例えば、選択されたビーム状態内)の第1のビーム状態、または制御リソース組または探索空間組のために構成されたビーム状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0143】
いくつかの実施形態において、特定のビーム状態が伝送に適用される。特定のビーム状態は、ビーム状態のプール内(例えば、選択されたビーム状態内)の第1のビーム状態、上位層シグナリングメッセージによって指示されるビーム状態、所与の時間単位に関連付けられたビーム状態、または制御リソース組に関連付けられたビーム状態のうちの少なくとも1つを含む。
【0144】
いくつかの実施形態において、制御リソース組は、特定の識別子を有するか、伝送に関連付けられているか、監視されるか、または伝送の最新のスロット内にある。いくつかの実施形態において、ビーム状態のプール内(例えば、選択されたビーム状態内)の特定のビーム状態または全てのビーム状態は、端末デバイスの能力または構成パラメータに基づいて伝送に適用される。いくつかの実施形態において、伝送のスケジューリングオフセットは閾値より小さい。
【0145】
図7は、本技術の1つ以上の実施形態による技術が適用され得る無線通信システム700の例を示している。無線通信システム700は、1つ以上の基地局(BS)705a、705bと、1つ以上の無線デバイス(UE)710a、710b、710c、710dと、コアネットワーク725とを含むことができる。基地局705a、705bは、1つ以上の無線セクタ内のユーザデバイス710a、710b、710cおよび710dに無線サービスを提供することができる。いくつかの実装形態では、基地局705a、705bは、異なるセクタ内に無線通信有効範囲を提供するために2つ以上の指向性ビームを生成する指向性アンテナを含む。コアネットワーク725は、1つ以上の基地局705a、705bと通信することができる。コアネットワーク725は、他の無線通信システムおよび有線通信システムとの接続を提供する。コアネットワークは、加入したユーザデバイス710a、710b、710c、および710dに関連する情報を記憶するための1つ以上のサービス加入データベースを含み得る。第1の基地局705aは、第1の無線アクセス技術に基づく無線サービスを提供することができ、第2の基地局705bは、第2の無線アクセス技術に基づく無線サービスを提供することができる。基地局705aおよび705bは、同じ場所に配置され得るか、または展開シナリオに従って現場に別々に設置され得る。ユーザデバイス710a、710b、710c、および710dは、複数の異なる無線アクセス技術をサポートすることができる。本明細書に記載された技術および実施形態は、本明細書に記載された無線デバイスの基地局によって実装され得る。
【0146】
図8は、本技術の1つ以上の実施形態が適用され得る無線局の一部のブロック図表現である。ネットワークノード、基地局または無線デバイス(またはユーザデバイスUE)などの無線局805は、本明細書に提示された無線技術のうちの1つ以上を実装するマイクロプロセッサなどのプロセッサ電子機器810を含むことができる。無線局805は、アンテナ820などの1つ以上の通信インターフェースを介して無線信号を送信および/または受信する送受信機電子機器815を含むことができる。無線局805は、データを送受信するための他の通信インターフェースを含むことができる。無線局805は、データおよび/または命令などの情報を記憶するように構成された1つ以上のメモリ(明示的には図示せず)を含むことができる。いくつかの実装形態では、プロセッサ電子機器810は、送受信機電子機器815の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態において、開示された技術、モジュール、または機能の少なくともいくつかは、無線局805を使用して実装される。いくつかの実施形態において、無線局805は、本明細書に記載された方法を実行するように構成され得る。
【0147】
本明細書に記載された開示されたおよび他の実施形態、モジュールおよび機能動作は、デジタル電子回路において、または本明細書に開示された構造およびそれらの構造的均等物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて、またはそれらの1つ以上の組み合わせにおいて実装されることができる。開示された実施形態および他の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ読み取り可能な媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実装されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な記憶デバイス、機械読み取り可能な記憶基板、メモリデバイス、機械読み取り可能な伝播信号をもたらす物質の組成物、またはそれらの1つ以上の組み合わせとすることができる。用語「データ処理装置」は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するための全ての装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含むことができる。伝播信号は、適切な受信装置に伝送するための情報を符号化するために生成される、人工的に生成された信号、例えば機械生成電気信号、光信号、または電磁信号である。
【0148】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイル言語またはインタプリタ言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述されることができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはコンピューティング環境における使用に適した他のユニットとして含む任意の形式で展開されることができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステムにおけるファイルに対応しているとは限らない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に記憶された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、問題のプログラム専用の単一のファイル、または複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)に記憶されることができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つのサイトに配置された、または複数のサイトに分散されて通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開されることができる。
【0149】
本明細書に記載されたプロセスおよび論理フローは、入力データを操作して出力を生成することによって機能を実行するための1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行されることができる。プロセスおよび論理フローは、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によって実行されることもでき、装置は、専用論理回路として実装されることもできる。コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用および専用マイクロプロセッサの両方、および任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサ、および命令およびデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはまた、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気、光磁気ディスク、または光ディスクを含むか、それらからデータを受信するか、それらにデータを転送するか、またはそれらの両方を行うように動作可能に結合される。しかしながら、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適したコンピュータ読み取り可能な媒体は、例として、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス;磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク;光磁気ディスク;およびCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含むあらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完されることができるか、または専用論理回路に組み込まれることができる。
【0150】
この特許文書は多くの詳細を含んでいるが、これらは、任意の発明または特許請求され得るものの範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の発明の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈でこの特許文書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで実装されることもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明され、最初にそのように特許請求され得るが、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、いくつかの場合において、組み合わせから切り取られ得、特許請求される組み合わせは、部分組み合わせまたは部分組み合わせの変形に向けられ得る。
【0151】
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、または連続した順序で実行されること、または示された全ての動作が実行されることを必要とすると理解されるべきではない。さらに、この特許文書に記載された実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、全ての実施形態においてそのような分離を必要とすると理解されるべきではない。
【0152】
いくつかの実装形態および例のみが記載されており、この特許文書に記載および図示されているものに基づいて、他の実装形態、拡張および変形を行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-02-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
地局が、端末デバイスに、複数の伝送構成インジケータ(TCI)状態を構成する第1のシグナリングメッセージを伝送することと、
前記基地局、前記端末デバイスに、第2のシグナリングメッセージを伝送することであって、前記第2のシグナリングメッセージは、1つ以上のTCIコードポイントに対応する1つ以上のTCI状態を活性化する、ことと、
前記基地局、前記端末デバイスに、第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを伝送することであって、前記第1のDCIメッセージは、前記第2のシグナリングメッセージによって活性化された前記1つ以上のTCIコードポイントからのTCIコードポイントを指示する第1のフィールドを備え、選択されるTCI状態は、前記TCIコードポイントに従って決定される、ことと、
前記基地局、前記端末デバイスに伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを伝送することと、
規則に従って、特定のTCI状態を使用して、前記伝送を実施することと
を含み、
前記規則は、
前記第2のDCIメッセージの受信と前記スケジュールされた伝送との間のオフセットが閾値未満であることに応じて、前記特定のTCI状態が、前記選択されたTCI状態内の第1のTCI状態であることと、
前記第2のDCIメッセージの受信と前記スケジュールされた伝送との間の前記オフセットが前記閾値以上であることに応じて、前記特定のTCI状態が、前記第2のDCIメッセージの第2のフィールドによって指示されることと
を規定する、方法。
【請求項2】
記第2のフィールドの候補値は、前記伝送のために第1のTCI状態を有することに対応する第1の値、前記伝送のために第2のTCI状態を有することに対応する第2の値、または前記伝送のために前記第1のTCI状態および前記第2のTCI状態の両方を有することに対応する第3の値のうちの少なくとも1つを備えている、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記第3の値はコヒーレントジョイント伝送モードに関連付けられており、前記コヒーレントジョイント伝送モードにおいて、前記第1および第2のTCI状態は、前記伝送復調基準信号(DMRS)DMRSポート適用される請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のフィールドが前記第2のDCIメッセージに存在するかどうかは、上位層シグナリングメッセージによって構成される、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2の少なくとも一方であるフォーマットを備えている、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
端末デバイスが、基地局から、複数の伝送構成インジケータ(TCI)状態を構成する第1のシグナリングメッセージを受信することと、
前記端末デバイスが、前記基地局から、1つ以上のTCIコードポイントに対応する1つ以上のTCI状態を活性化する第2のシグナリングメッセージを受信することと、
前記端末デバイスが、前記基地局から、第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信することであって、前記第1のDCIメッセージは、前記第2のシグナリングメッセージによって活性化された前記1つ以上のTCI状態に対応する前記1つ以上のTCIコードポイントのうちのTCIコードポイントを指示する第1のフィールドを備え、選択されるTCI状態は、前記TCIコードポイントに従って決定される、ことと、
前記端末デバイスが、前記基地局から、伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを受信することと、
規則に従って、特定のTCI状態を使用して、前記伝送を実施することと
を含み、
前記規則は、
前記第2のDCIメッセージの受信と前記スケジュールされた伝送との間のオフセットが閾値未満であることに応じて、前記特定のTCI状態が、前記選択されたTCI状態内の第1のTCI状態であることと、
前記第2のDCIメッセージの受信と前記スケジュールされた伝送との間の前記オフセットが前記閾値以上であることに応じて、前記特定のTCI状態が、前記第2のDCIメッセージの第2のフィールドによって指示されることと
を規定する、方法。
【請求項7】
前記第2のフィールドの候補値は、前記伝送のために第1のTCI状態を有することに対応する第1の値、前記伝送のために第2のTCI状態を有することに対応する第2の値、または前記伝送のために前記第1のTCI状態および前記第2のTCI状態の両方を有することに対応する第3の値のうちの少なくとも1つを備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第3の値は、コヒーレントジョイント伝送モードおよび/または第2のモードに関連付けられており、前記コヒーレントジョイント伝送モードおよび/または第2のモードにおいて、前記第1および第2のTCI状態は、前記伝送の復調基準信号(DMRS)ポートに適用される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のフィールドが前記第2のDCIメッセージに存在するかどうかは、上位層シグナリングメッセージによって構成される、請求項6~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2の少なくとも一方であるフォーマットを備えている、請求項6~8のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
通信装置であって、前記通信装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
端末デバイスに、複数の伝送構成インジケータ(TCI)状態を構成する第1のシグナリングメッセージを伝送することと、
前記端末デバイスに、1つ以上のTCIコードポイントに対応する1つ以上のTCI状態を活性化する第2のシグナリングメッセージを伝送することと、
前記端末デバイスに、第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを伝送することであって、前記第1のDCIメッセージは、前記第2のシグナリングメッセージによって活性化された前記1つ以上のTCI状態に対応する前記1つ以上のTCIコードポイントのうちのTCIコードポイントを指示する第1のフィールドを備え、選択されるTCI状態は、前記TCIコードポイントに従って決定される、ことと、
前記端末デバイスに、伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを伝送することと、
規則に従って、特定のTCI状態を使用して、前記伝送を実施することと
を行うように構成され、
前記規則は、
前記第2のDCIメッセージの受信と前記スケジュールされた伝送との間のオフセットが閾値未満であることに応じて、前記特定のTCI状態が、前記選択されたTCI状態内の第1のTCI状態であることと、
前記第2のDCIメッセージの受信と前記スケジュールされた伝送との間の前記オフセットが前記閾値以上であることに応じて、前記特定のTCI状態が、前記第2のDCIメッセージの第2のフィールドによって指示されることと
を規定する、通信装置。
【請求項12】
前記第2のフィールドの候補値は、前記伝送のために第1のTCI状態を有することに対応する第1の値、前記伝送のために第2のTCI状態を有することに対応する第2の値、または前記伝送のために前記第1のTCI状態および前記第2のTCI状態の両方を有することに対応する第3の値のうちの少なくとも1つを備えている、請求項11に記載の通信装置。
【請求項13】
前記第3の値は、コヒーレントジョイント伝送モードおよび/または第2のモードに関連付けられており、前記コヒーレントジョイント伝送モードおよび/または第2のモードにおいて、前記第1および第2のTCI状態は、前記伝送の復調基準信号(DMRS)ポートに適用される、請求項12に記載の通信装置。
【請求項14】
前記第2のフィールドが前記第2のDCIメッセージに存在するかどうかは、上位層シグナリングメッセージによって構成される、請求項11~13のいずれかに記載の通信装置。
【請求項15】
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2の少なくとも一方であるフォーマットを備えている、請求項11~13のいずれかに記載の通信装置。
【請求項16】
通信装置であって、前記通信装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
基地局から、複数の伝送構成インジケータ(TCI)状態を構成する第1のシグナリングメッセージを受信することと、
前記基地局から、1つ以上のTCIコードポイントに対応する1つ以上のTCI状態を活性化する第2のシグナリングメッセージを受信することと、
前記基地局から、第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信することであって、前記第1のDCIメッセージは、前記第2のシグナリングメッセージによって活性化された前記1つ以上のTCI状態に対応する前記1つ以上のTCIコードポイントのうちのTCIコードポイントを指示する第1のフィールドを備え、選択されるTCI状態は、前記TCIコードポイントに従って決定される、ことと、
前記基地局から、伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを受信することと、
規則に従って、特定のTCI状態を使用して、前記伝送を実施することと
を行うように構成され、
前記規則は、
前記第2のDCIメッセージの受信と前記スケジュールされた伝送との間のオフセットが閾値未満であることに応じて、前記特定のTCI状態が、前記選択されたTCI状態内の第1のTCI状態であることと、
前記第2のDCIメッセージの受信と前記スケジュールされた伝送との間の前記オフセットが前記閾値以上であることに応じて、前記特定のTCI状態が、前記第2のDCIメッセージの第2のフィールドによって指示されることと
を規定する、通信装置。
【請求項17】
前記第2のフィールドの候補値は、前記伝送のために第1のTCI状態を有することに対応する第1の値、前記伝送のために第2のTCI状態を有することに対応する第2の値、または前記伝送のために前記第1のTCI状態および前記第2のTCI状態の両方を有することに対応する第3の値のうちの少なくとも1つを備えている、請求項16に記載の通信装置。
【請求項18】
前記第3の値は、コヒーレントジョイント伝送モードおよび/または第2のモードに関連付けられており、前記コヒーレントジョイント伝送モードおよび/または第2のモードにおいて、前記第1および第2のTCI状態は、前記伝送の復調基準信号(DMRS)ポートに適用される、請求項17に記載の通信装置。
【請求項19】
前記第2のフィールドが前記第2のDCIメッセージに存在するかどうかは、上位層シグナリングメッセージによって構成される、請求項16~18のいずれかに記載の通信装置。
【請求項20】
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2の少なくとも一方であるフォーマットを備えている、請求項16~18のいずれかに記載の通信装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
これらおよび他の側面は、本明細書に記載されている。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局から端末デバイスへの伝送に関連付けられた1つ以上のビーム状態を決定することであって、複数のチャネルおよび基準信号が、単一のビーム状態に関連付けられている、ことと、
前記1つ以上のビーム状態に従って前記伝送を実行することと
を含む、無線通信のための方法。
(項目2)
ビーム状態は、伝送構成インジケータ(TCI)状態、準コロケーション(QCL)状態、空間関係、基準信号(RS)、空間フィルタ、またはプリコーディング行列のうちの少なくとも1つを備えている、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記1つ以上のビーム状態のうちのビーム状態は、前記伝送に関連付けられたポート、前記伝送に関連付けられたポートグループ、前記伝送に関連付けられた基準信号リソース、または前記伝送に関連付けられた基準信号リソース組のうちの少なくとも1つに対応する、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記伝送は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)伝送、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)伝送、またはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)伝送のうちの少なくとも1つを備えている、項目1から3に記載の方法。
(項目5)
前記基地局によって、前記端末デバイスに、複数のビーム状態を構成する第1のシグナリングメッセージを伝送することと、
前記基地局によって、前記端末デバイスに、第2のシグナリングメッセージを伝送することであって、前記第2のシグナリングメッセージは、1つ以上のビームコードポイントを活性化し、前記1つ以上のビームコードポイントの各々は、前記複数のビーム状態のうちの少なくとも1つのビーム状態に対応する、ことと、
前記基地局によって、前記端末デバイスに、第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを伝送することであって、前記第1のDCIメッセージは、前記第2のシグナリングメッセージによって活性化された前記1つ以上のビームコードポイントからのビームコードポイントを指示する第1のフィールドを備え、選択されたビーム状態は、前記ビームコードポイントに従って決定される、ことと、
前記基地局によって、前記端末デバイスに、前記伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを伝送することであって、前記1つ以上のビーム状態は、前記伝送に適用され、前記1つ以上のビーム状態は、前記選択されたビーム状態または特定のビーム状態からである、ことと
をさらに含む、項目1から4のいずれかに記載の方法。
(項目6)
前記端末デバイスによって、基地局から、複数のビーム状態を構成する第1のシグナリングメッセージを受信することと、
前記端末デバイスによって、前記基地局から、1つ以上のビームコードポイントを活性化する第2のシグナリングメッセージを受信することであって、前記1つ以上のビームコードポイントの各々は、前記複数のビーム状態のうちの少なくとも1つのビーム状態に対応する、ことと、
前記端末によって、前記基地局から、第1のダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信することであって、前記第1のDCIメッセージは、前記第2のシグナリングメッセージによって活性化された前記1つ以上のビームコードポイントからのビームコードポイントを指示する第1のフィールドを備えている、ことと、
前記ビームコードポイントに従って選択されたビーム状態を決定することと、
前記端末デバイスによって、前記基地局から、前記伝送をスケジュールする第2のDCIメッセージを受信することであって、前記1つ以上のビーム状態は、前記伝送に適用され、前記1つ以上のビーム状態は、選択されたビーム状態または特定のビーム状態からである、ことと
をさらに含む、項目1から4のいずれかに記載の方法。
(項目7)
前記1つ以上のビーム状態を指示するための第2のフィールドが、前記第2のDCIメッセージに存在し、前記第2のフィールドの候補値は、前記伝送のために第1のビーム状態を有することに対応する第1の値、前記伝送のために第2のビーム状態を有することに対応する第2の値、または前記伝送のために前記第1のビーム状態および前記第2のビーム状態の両方を有することに対応する第3の値のうちの少なくとも1つを備えている、項目5または6に記載の方法。
(項目8)
前記伝送のために前記第1のビーム状態および前記第2のビーム状態の両方を有することに対応する前記第3の値は、
前記伝送のリソースグループのために前記第1および第2のビーム状態の両方を有することに対応する値、
前記伝送の第1のリソースグループのために前記第1のビーム状態を有し、続いて前記伝送の第2のリソースグループのために前記第2のビーム状態を有することに対応する値、または
前記伝送の前記第1のリソースグループのために前記第2のビーム状態を有し、続いて前記伝送の前記第2のリソースグループのために前記第1のビーム状態を有することに対応する値
のうちの少なくとも1つをさらに備えている、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記リソースグループは、基準信号ポート、基準信号ポートグループ、基準信号リソース、基準信号リソース組、リソースブロック(RB)グループ、または伝送繰り返しのうちの少なくとも1つを備えている、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記第3の値は、非コヒーレントジョイント伝送モード、コヒーレントジョイント伝送モード、単一周波数ネットワークモード、前記第1および第2のビーム状態が前記伝送のそれぞれの復調基準信号(DMRS)ポートグループに適用される第1のモード、および/または前記第1および第2のビーム状態が前記伝送のDMRSポートに適用される第2のモードに関連付けられている、項目7に記載の方法。
(項目11)
前記第2のフィールドは、条件が満たされていることにより前記第2のDCIシグナリングに存在し、前記条件は、
(1)前記選択されたビーム状態は、QCLタイプパラメータに関連付けられた2つ以上のビーム状態を含む、
(2)前記1つ以上のビームコードポイントのうちの1つは、QCLタイプパラメータに関連付けられた2つ以上のビーム状態に対応する、
(3)前記第2のフィールドの存在は、上位層シグナリングメッセージによって構成されている、または
(4)前記第2のDCIシグナリングに対応する制御リソース組は、0のインデックスを有するか、端末デバイス専用探索空間またはタイプ3共通探索空間に関連付けられているか、または、1つ以上のビーム状態または選択されたビーム状態に従うように構成されている、
のうちの少なくとも1つを備えている、項目5または6に記載の方法。
(項目12)
前記第2のフィールドの前記候補値は、上位層シグナリングメッセージによって構成される、項目7から11のいずれかに記載の方法。
(項目13)
前記第2のフィールドは、前記選択されたビーム状態における複数のビーム状態が前記伝送のそれぞれの復調基準信号(DMRS)ポートグループに適用されるか、または前記伝送のDMRSポートに適用されるかを指示する、項目5から12のいずれかに記載の方法。
(項目14)
前記ビーム状態の前記指示に関連付けられた第2のフィールドが前記第2のDCIメッセージに存在せず、
(1)前記選択されたビーム状態が、前記伝送に適用されるか、または、
(2)前記特定のビーム状態が、前記伝送に適用される、
項目5または6に記載の方法。
(項目15)
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2の少なくとも一方であるフォーマットを備えている、項目5から14のいずれかに記載の方法。
(項目16)
前記伝送は、チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)に関連し、前記第2のDCIメッセージは、前記選択されたビーム状態からの前記1つ以上のビーム状態と前記CSI-RSとの間の関連付けを指示する、項目5から15のいずれかに記載の方法。
(項目17)
前記第2のDCIメッセージにおけるサウンディング基準信号(SRS)リソース組インジケータに関連付けられた前記第2のフィールドまたは第3のフィールドは、前記関連付けを指示する、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記伝送は、チャネル状態情報(CSI)基準信号(RS)に関連し、前記1つ以上のビーム状態と前記CSI-RSとの間の前記関連付けは、CSI-RSリソース、CSI-RSリソース組、CSI-RSリソース設定、CSI報告構成、トリガ状態、CORESET、または探索空間組のために構成されている、項目1から17のいずれかに記載の方法。
(項目19)
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、またはDCIフォーマット0_2のうちの少なくとも1つであるフォーマットを備えている、項目17から18のいずれかに記載の方法。
(項目20)
周期的または半永続的なCSI-RSのための時間領域パラメータが、前記ビーム状態に関連付けられている、項目1から19のいずれかに記載の方法。
(項目21)
前記時間領域パラメータは、時間領域オフセットのうちの少なくとも1つを備えている、項目20に記載の方法。
(項目22)
選択されたビーム状態から前記1つ以上のビーム状態を決定することは、関連付けパラメータに基づき、前記関連付けパラメータは、DCIメッセージにおいて搬送されるか、または、DCIメッセージに対応する制御リソース組(CORESET)に関連付けられている、項目5から21のいずれかに記載の方法。
(項目23)
前記選択されたビーム状態からの前記1つ以上のビーム状態が、前記伝送または前記DCIメッセージの時間単位に基づいて決定されるか、
指示されたビームコードポイントのビーム状態が、前記ビーム状態と同じ関連付けパラメータに関連付けられた伝送に適用されるか、または、
前記選択されたビーム状態が、それぞれの関連付けパラメータのために有効な少なくとも1つのビーム状態を備えている、
項目5から22のいずれかに記載の方法。
(項目24)
前記関連付けは、制御リソース組プール識別子によって指示される、項目16から23のいずれかに記載の方法。
(項目25)
前記第2のDCIメッセージは、DCIフォーマット1_0を備え、
(1)前記選択されたビーム状態が、前記伝送に適用されるか、または、
(2)前記特定のビーム状態が、前記伝送に適用される、
項目5または6に記載の方法。
(項目26)
前記選択されたビーム状態は、伝送に適用され、前記端末デバイスは、2つ以上のデフォルトビーム状態を有するように構成されている、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記伝送をスケジュールするための制御リソース組または探索空間組に適用される1つ以上のビーム状態は、前記伝送に適用される、項目5から26のいずれかに記載の方法。
(項目28)
前記制御リソース組に関連付けられた前記1つ以上のビーム状態は、(1)制御リソース組が単一のビーム状態に関連付けられていること、(2)前記伝送のスケジュールオフセットが閾値以上であること、(3)QCLタイプまたは空間関係が適用可能でないことまたは構成されていないこと、または、(4)前記伝送が第1の周波数範囲内にあることに応答して、前記伝送に適用される、項目27に記載の方法。
(項目29)
2つ以上のビーム状態が、前記伝送をスケジュールするように構成された制御リソース組または探索空間組に適用され、特定のビーム状態が、前記伝送に適用され、前記特定のビーム状態は、前記2つ以上のビーム状態のうちの第1のビーム状態、前記選択されたビーム状態における第1のビーム状態、または前記制御リソース組または前記探索空間組のために構成されたビーム状態のうちの少なくとも1つを備えている、項目1から28のいずれかに記載の方法。
(項目30)
前記特定のビーム状態が、前記伝送に適用され、前記特定のビーム状態は、前記選択されたビーム状態における第1のビーム状態、上位層シグナリングメッセージによって指示されるビーム状態、所与の時間単位に関連付けられたビーム状態、または制御リソース組に関連付けられたビーム状態のうちの少なくとも1つを備えている、項目5から29のいずれかに記載の方法。
(項目31)
前記制御リソース組は、特定の識別子を有するか、前記伝送に関連付けられているか、監視されるか、または前記伝送の最新のスロットにおけるものである、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記伝送に前記特定のビーム状態が適用されるか、または前記選択されたビーム状態が適用されるかは、前記端末デバイスの能力または構成パラメータに基づく、項目29から31のいずれかに記載の方法。
(項目33)
前記伝送のスケジューリングオフセットが、閾値より小さい、項目1から32のいずれかに記載の方法。
(項目34)
前記伝送に関連付けられたCSI-RSのトリガオフセットが、閾値より小さい、項目1から33のいずれかに記載の方法。
(項目35)
項目1から34のうちの1つ以上に記載の方法を実装するように構成されたプロセッサを備えている通信装置。
(項目36)
コードを記憶しているコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1から34のいずれか1つ以上に記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】