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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】表示モジュール及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20241121BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20241121BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20241121BHJP
   H10K 50/86 20230101ALI20241121BHJP
   H10K 77/10 20230101ALI20241121BHJP
【FI】
G09F9/00 348A
G09F9/30 308Z
G09F9/30 349C
G09F9/00 313
H10K59/131
H10K50/86 865
H10K77/10
H10K50/86
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574144
(86)(22)【出願日】2023-06-29
(85)【翻訳文提出日】2023-11-30
(86)【国際出願番号】 CN2023103948
(87)【国際公開番号】W WO2024103763
(87)【国際公開日】2024-05-23
(31)【優先権主張番号】202211419729.3
(32)【優先日】2022-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【弁理士】
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】ワン ウェンチアン
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC41
3K107DD17
3K107DD38
3K107DD39
3K107EE26
3K107EE27
3K107FF02
3K107FF15
5C094BA21
5C094DA06
5C094ED14
5C094ED15
5C094FA01
5C094FA02
5C094HA08
5C094JA01
5C094JA08
5C094JA20
5G435AA06
5G435BB01
5G435DD11
5G435FF05
5G435FF13
5G435GG43
5G435HH05
5G435HH18
5G435HH20
5G435LL04
5G435LL07
5G435LL08
(57)【要約】
本発明の実施例は表示モジュール及び表示装置を開示する。該表示モジュールは表示パネル及び少なくとも1つの接着層を含み、表示パネルは表示機能部、ボンディング部、折り曲げ部を含み、表示モジュールは表示領域及び第1ベゼル領域を含み、少なくとも1つの接着層は、第1ベゼル領域内に位置する第1サブ部と、表示領域及び第1ベゼル領域内に位置する第2サブ部とを含み、第1サブ部の弾性率は第2サブ部の弾性率よりも大きい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示機能部、前記表示機能部に対向して設けられたボンディング部、及び前記表示機能部と前記ボンディング部とを接続する折り曲げ部を含む表示パネルと、
前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた少なくとも1つの接着層と、を含み、
前記表示機能部に対応する表示領域、及び前記表示領域と前記折り曲げ部との間に位置する第1ベゼル領域を含み、少なくとも1つの前記接着層は、前記第1ベゼル領域内に位置する第1サブ部と、前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置する第2サブ部とを含み、前記第1サブ部の弾性率は前記第2サブ部の弾性率よりも大きい、表示モジュール。
【請求項2】
前記第1サブ部と前記第2サブ部は分離して設けられ、前記接着層には、前記第1サブ部と前記第2サブ部との間に位置する隙間部が設けられる、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項3】
前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する遮蔽部をさらに含み、
前記表示機能部への前記隙間部の正投影は前記表示機能部への前記遮蔽部の正投影内に位置する、請求項2に記載の表示モジュール。
【請求項4】
前記隙間部は前記第1ベゼル領域内に位置する、請求項2に記載の表示モジュール。
【請求項5】
前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた第1接着層と、前記第1接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する第1バックプレート層と、前記第1バックプレート層の前記表示機能部から離れた側に位置する第2接着層と、前記第2接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する遮光バッファ層と、前記遮光バッファ層の前記表示機能部から離れた側に位置する第3接着層と、前記第3接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する支持機能層とを含み、
前記第1接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きく、前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第3接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きい、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項6】
前記第1接着層の前記第1サブ部の厚さは前記第2接着層の前記第1サブ部の厚さよりも大きく、前記第2接着層の前記第1サブ部の厚さは前記第3接着層の前記第1サブ部の厚さよりも大きく、
前記第1接着層の前記第1サブ部、前記第2接着層の前記第1サブ部、及び前記第3接着層の前記第1サブ部の厚さの和は、前記第1接着層の前記第2サブ部、前記第2接着層の前記第2サブ部、及び前記第3接着層の前記第2サブ部の厚さの和に等しい、請求項5に記載の表示モジュール。
【請求項7】
前記第1接着層の前記第1サブ部は前記表示領域から離れた第1端部を含み、前記第1端部は前記第1バックプレート層の対応する端部から突出し、
前記第1バックプレート層への前記第2接着層の前記第1サブ部の正投影は前記第1バックプレート層内に位置し、前記遮光バッファ層への前記第2接着層の前記第1サブ部の正投影は前記遮光バッファ層内に位置し、
前記遮光バッファ層への前記第3接着層の前記第1サブ部の正投影は前記遮光バッファ層内に位置し、前記支持機能層への前記第2接着層の前記第1サブ部の正投影は前記支持機能層内に位置する、請求項5に記載の表示モジュール。
【請求項8】
前記第1接着層には、対応する前記第1サブ部と対応する前記第2サブ部との間に位置する第1サブ隙間部が設けられ、前記第2接着層には、対応する前記第1サブ部と対応する前記第2サブ部との間に位置する第2サブ隙間部が設けられ、前記第3接着層には、対応する前記第1サブ部と対応する前記第2サブ部との間に位置する第3サブ隙間部が設けられ、
前記第1サブ隙間部の幅は前記第2サブ隙間部の幅以上であり、前記第2サブ隙間部の幅は前記第3サブ隙間部の幅以上である、請求項5に記載の表示モジュール。
【請求項9】
前記表示機能部への前記第1サブ隙間部の正投影、前記表示機能部への前記第2サブ隙間部の正投影、及び前記表示機能部への前記第3サブ隙間部の正投影は重畳領域を有する、請求項8に記載の表示モジュール。
【請求項10】
前記第1接着層の折り曲げ半径は前記第2接着層の折り曲げ半径よりも小さく、前記第2接着層の折り曲げ半径は前記第3接着層の折り曲げ半径よりも小さい、請求項5に記載の表示モジュール。
【請求項11】
前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する偏光層をさらに含み、
前記偏光層は前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置し、前記表示機能部への前記偏光層の正投影と、前記表示機能部への少なくとも1つの前記接着層の前記第1サブ部の正投影とは、重畳領域を有する、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項12】
前記折り曲げ部の前記表示領域から離れた側、及び前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する保護層をさらに含み、
前記保護層の前記偏光層に近い側の端部は前記第1ベゼル領域内に設けられ、前記保護層と前記偏光層は間隔をおいて設けられる、請求項11に記載の表示モジュール。
【請求項13】
前記偏光層の前記表示機能部から離れた側に位置する極薄ガラスと、前記極薄ガラスの前記表示機能部から離れた側に位置するウィンドウカバーとをさらに含む、請求項11に記載の表示モジュール。
【請求項14】
前記折り曲げ部から前記表示機能部の中心までの方向において、前記接着層の隙間部の幅は第1幅であり、
前記支持機能層の前記ウィンドウカバーから離れた側の表面と、前記ウィンドウカバーの前記支持機能層から離れた側の表面との間の厚さは第1厚さであり、
前記第1幅は前記第1厚さの50%~150%である、請求項13に記載の表示モジュール。
【請求項15】
前記第1サブ部の弾性率は20MPa以上である、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項16】
前記第1サブ部は感圧接着剤であり、前記第2サブ部は光学接着剤である、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項17】
表示モジュール及び装置本体を含み、前記表示モジュールと前記装置本体は一体化されており、
前記表示モジュールは、
表示機能部、前記表示機能部に対向して設けられたボンディング部、及び前記表示機能部と前記ボンディング部とを接続する折り曲げ部を含む表示パネルと、
前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた少なくとも1つの接着層と、を含み、
前記表示モジュールは、前記表示機能部に対応する表示領域、及び前記表示領域と前記折り曲げ部との間に位置する第1ベゼル領域を含み、少なくとも1つの前記接着層は、前記第1ベゼル領域内に位置する第1サブ部と、前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置する第2サブ部とを含み、前記第1サブ部の弾性率は前記第2サブ部の弾性率よりも大きい、表示装置。
【請求項18】
前記第1サブ部と前記第2サブ部は分離して設けられ、前記接着層には、前記第1サブ部と前記第2サブ部との間に位置する隙間部が設けられる、請求項17に記載の表示モジュール。
【請求項19】
前記表示モジュールは、前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた第1接着層と、前記第1接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する第1バックプレート層と、前記第1バックプレート層の前記表示機能部から離れた側に位置する第2接着層と、前記第2接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する遮光バッファ層と、前記遮光バッファ層の前記表示機能部から離れた側に位置する第3接着層と、前記第3接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する支持機能層とを含み、
前記第1接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きく、前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第3接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きい、請求項17に記載の表示モジュール。
【請求項20】
前記表示モジュールは前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する偏光層をさらに含み、
前記偏光層は前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置し、前記表示機能部への前記偏光層の正投影と、前記表示機能部への少なくとも1つの前記接着層の前記第1サブ部の正投影とは、重畳領域を有する、請求項17に記載の表示モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、表示の分野に関し、特に表示モジュール及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ナローベゼルの表示モジュールは消費者の間でますます人気が高まっており、図1を参照すると、表示モジュール1のベゼル幅を小さくするために、表示パネル2のボンディング部を背部に向かって折り曲げる。表示パネル2は、パネル本体、及びパネル本体の光出射側から離れた側に位置する、基板37、バッファ絶縁層36等のようなベース膜層を含み、図中に、金属配線層35、層間絶縁層34、フラット層33、タッチ層32及び有機パッシベーション層31がさらに示されている。折り曲げ領域の折り曲げ部及びボンディング部の厚さが薄く、且つ折り曲げ後に固定状態にあるため、折り曲げ中に、ベース膜層は表示パネル2のパッケージ層又は金属配線層35に対して逆方向の応力を与え、表示モジュール1の下ベゼル付近の領域にパッケージ層の破壊や金属配線層35の破断が発生し、破断箇所は、図中の符号38に示すとおりであり、その結果、表示異常及び水と酸素の侵入を引き起こし、表示効果に影響を及ぼす。
【0003】
そこで、上記技術的課題を解決するための表示モジュール及び表示装置が緊急に必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、現在の表示モジュールの下ベゼル付近の膜層の状態異常という技術的課題を緩和できる表示モジュール及び表示装置を提供する。
【0005】
上記課題を解決するために、本願で提供される技術的解決手段は以下のとおりである。
【0006】
本発明は表示モジュールを提供し、該表示モジュールは、
表示機能部、前記表示機能部に対向して設けられたボンディング部、及び前記表示機能部と前記ボンディング部とを接続する折り曲げ部を含む表示パネルと、
前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた少なくとも1つの接着層と、を含み、
前記表示モジュールは、前記表示機能部に対応する表示領域、及び前記表示領域と前記折り曲げ部との間に位置する第1ベゼル領域を含み、少なくとも1つの前記接着層は、前記第1ベゼル領域内に位置する第1サブ部と、前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置する第2サブ部とを含み、前記第1サブ部の弾性率は前記第2サブ部の弾性率よりも大きい。
【0007】
いくつかの実施例において、前記第1サブ部と前記第2サブ部は分離して設けられ、前記接着層には、前記第1サブ部と前記第2サブ部との間に位置する隙間部が設けられる。
【0008】
いくつかの実施例において、前記表示モジュールは、前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する遮蔽部をさらに含み、前記表示機能部への前記隙間部の正投影は前記表示機能部への前記遮蔽部の正投影内に位置する。
【0009】
いくつかの実施例において、前記隙間部は前記第1ベゼル領域内に位置する。
【0010】
いくつかの実施例において、前記表示モジュールは、前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた第1接着層と、前記第1接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する第1バックプレート層と、前記第1バックプレート層の前記表示機能部から離れた側に位置する第2接着層と、前記第2接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する遮光バッファ層と、前記遮光バッファ層の前記表示機能部から離れた側に位置する第3接着層と、前記第3接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する支持機能層とを含み、前記第1接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きく、前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第3接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きい。
【0011】
いくつかの実施例において、前記第1接着層の前記第1サブ部の厚さは前記第2接着層の前記第1サブ部の厚さよりも大きく、前記第2接着層の前記第1サブ部の厚さは前記第3接着層の前記第1サブ部の厚さよりも大きく、前記第1接着層の前記第1サブ部、前記第2接着層の前記第1サブ部、及び前記第3接着層の前記第1サブ部の厚さの和は、前記第1接着層の前記第2サブ部、前記第2接着層の前記第2サブ部、及び前記第3接着層の前記第2サブ部の厚さの和に等しい。
【0012】
いくつかの実施例において、前記第1接着層の前記第1サブ部は前記表示領域から離れた第1端部を含み、前記第1端部は前記第1バックプレート層の対応する端部から突出し、前記第1バックプレート層への前記第2接着層の前記第1サブ部の正投影は前記第1バックプレート層内に位置し、前記遮光バッファ層への前記第2接着層の前記第1サブ部の正投影は前記遮光バッファ層内に位置し、前記遮光バッファ層への前記第3接着層の前記第1サブ部の正投影は前記遮光バッファ層内に位置し、前記支持機能層への前記第2接着層の前記第1サブ部の正投影は前記支持機能層内に位置する。
【0013】
いくつかの実施例において、前記第1接着層には、対応する前記第1サブ部と対応する前記第2サブ部との間に位置する第1サブ隙間部が設けられ、前記第2接着層には、対応する前記第1サブ部と対応する前記第2サブ部との間に位置する第2サブ隙間部が設けられ、前記第3接着層には、対応する前記第1サブ部と対応する前記第2サブ部との間に位置する第3サブ隙間部が設けられ、前記第1サブ隙間部の幅は前記第2サブ隙間部の幅以上であり、前記第2サブ隙間部の幅は前記第3サブ隙間部の幅以上である。
【0014】
いくつかの実施例において、前記表示機能部への前記第1サブ隙間部の正投影、前記表示機能部への前記第2サブ隙間部の正投影、及び前記表示機能部への前記第3サブ隙間部の正投影は重畳領域を有する。
【0015】
いくつかの実施例において、前記第1接着層の折り曲げ半径は前記第2接着層の折り曲げ半径よりも小さく、前記第2接着層の折り曲げ半径は前記第3接着層の折り曲げ半径よりも小さい。
【0016】
いくつかの実施例において、前記表示モジュールは前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する偏光層をさらに含み、前記偏光層は前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置し、前記表示機能部への前記偏光層の正投影と、前記表示機能部への少なくとも1つの前記接着層の前記第1サブ部の正投影とは、重畳領域を有する。
【0017】
いくつかの実施例において、前記表示モジュールは、前記折り曲げ部の前記表示領域から離れた側、及び前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する保護層をさらに含み、前記保護層の前記偏光層に近い側の端部は前記第1ベゼル領域内に設けられ、前記保護層と前記偏光層は間隔をおいて設けられる。
【0018】
いくつかの実施例において、前記表示モジュールは、前記偏光層の前記表示機能部から離れた側に位置する極薄ガラスと、前記極薄ガラスの前記表示機能部から離れた側に位置するウィンドウカバーとをさらに含む。
【0019】
いくつかの実施例において、前記折り曲げ部から前記表示機能部の中心までの方向において、前記接着層の隙間部の幅は第1幅であり、
前記支持機能層の前記ウィンドウカバーから離れた側の表面と、前記ウィンドウカバーの前記支持機能層から離れた側の表面との間の厚さは第1厚さであり、
前記第1幅は前記第1厚さの50%~150%である。
【0020】
いくつかの実施例において、前記第1サブ部の弾性率は20MPa以上である。
【0021】
いくつかの実施例において、前記第1サブ部は感圧接着剤であり、前記第2サブ部は光学接着剤である。
【0022】
本発明は表示装置をさらに提供し、該表示装置は表示モジュール及び装置本体を含み、前記表示モジュールと前記装置本体は一体化されており、
前記表示モジュールは、
表示機能部、前記表示機能部に対向して設けられたボンディング部、及び前記表示機能部と前記ボンディング部とを接続する折り曲げ部を含む表示パネルと、
前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた少なくとも1つの接着層と、を含み、
前記表示モジュールは、前記表示機能部に対応する表示領域、及び前記表示領域と前記折り曲げ部との間に位置する第1ベゼル領域を含み、少なくとも1つの前記接着層は、前記第1ベゼル領域内に位置する第1サブ部と、前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置する第2サブ部とを含み、前記第1サブ部の弾性率は前記第2サブ部の弾性率よりも大きい。
【0023】
いくつかの実施例において、前記第1サブ部と前記第2サブ部は分離して設けられ、前記接着層には、前記第1サブ部と前記第2サブ部との間に位置する隙間部が設けられる。
【0024】
いくつかの実施例において、前記表示モジュールは、前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた第1接着層と、前記第1接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する第1バックプレート層と、前記第1バックプレート層の前記表示機能部から離れた側に位置する第2接着層と、前記第2接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する遮光バッファ層と、前記遮光バッファ層の前記表示機能部から離れた側に位置する第3接着層と、前記第3接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する支持機能層とを含み、
前記第1接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きく、前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第3接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きい。
【0025】
いくつかの実施例において、前記表示モジュールは前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する偏光層をさらに含み、
前記偏光層は前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置し、前記表示機能部への前記偏光層の正投影と、前記表示機能部への少なくとも1つの前記接着層の前記第1サブ部の正投影とは、重畳領域を有する。
【発明の効果】
【0026】
本発明は次のような有益な効果を有する。すなわち、本発明では、弾性率を向上させやすい接着層を補強して設け、接着層の第1ベゼル領域に対応する第1サブ部の弾性率を表示領域に対応する第2サブ部の弾性率よりも大きくすることにより、表示モジュールの下ベゼル領域の剛性を向上させ、折り曲げ中に、前記第1サブ部の高い弾性率を利用して、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネルの膜層に対する逆方向の作用力を低減し、下ベゼルの膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】表示モジュールの膜層破断の構造模式図である。
図2】本発明の実施例で提供される表示モジュールの構造模式図その1である。
図3】本発明の実施例で提供される表示モジュールの構造模式図その2である。
図4】本発明の実施例で提供される表示モジュールの折り曲げシミュレーション図である。
図5】本発明の実施例で提供される表示モジュールの折り曲げシミュレーション比較図である。
図6】本発明の実施例で提供される表示モジュールの比較実験特徴づけ図である。
図7】本発明の実施例で提供される表示モジュールの別の比較実験特徴づけ図である。
図8】本発明の実施例で提供される表示装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本願は表示モジュール及び表示装置を提供し、本願の目的、技術的解決手段及び効果をより明確で分かりやすくするために、以下、図面を参照し、実施例をあげて本願を更に詳細に説明する。ここに記載の具体的な実施例は本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定する意図がないことを理解すべきである。
【0029】
本願の実施例は表示モジュール及び表示装置を提供する。以下、それぞれ詳細に説明する。以下の実施例の記載順番は実施例の好ましい順番を限定するものではないことを説明すべきである。
【0030】
近年、ナローベゼルの表示モジュールは消費者の間でますます人気が高まっており、表示モジュールのベゼル幅を小さくするために、表示パネルのボンディング部を背部に向かって折り曲げる。表示パネルは、パネル本体、及びパネル本体の光出射側から離れた側に位置するバッファ層を含む。折り曲げ領域の折り曲げ部及びボンディング部の厚さが薄く、且つ折り曲げ後に固定状態にあるため、折り曲げ中に、バッファ層は表示パネルのパッケージ層又は配線層に対して逆方向の応力を与え、表示モジュールの下ベゼル付近の領域にパッケージ層の破壊や金属配線膜層の破断が発生し、その結果、水と酸素の侵入及び表示異常を引き起こし、表示効果に影響を及ぼす。
【0031】
図2から図7を参照すると、本発明の実施例は表示モジュール100を提供し、該表示モジュール100は、
表示機能部210、前記表示機能部210に対向して設けられたボンディング部230、及び前記表示機能部210と前記ボンディング部230とを接続する折り曲げ部220を含む表示パネル200と、
前記表示パネル200の片側に設けられた少なくとも1つの接着層と、を含み、
前記表示モジュール100は、前記表示機能部210に対応する表示領域201、及び前記表示領域201の前記折り曲げ部220に近い側に位置する第1ベゼル領域202を含み、少なくとも1つの前記接着層は第1サブ部410と第2サブ部420を含み、前記第1サブ部410は前記第1ベゼル領域202内に位置し、前記第2サブ部420は前記表示領域201及び前記第1ベゼル領域202内に位置し、前記第1サブ部410の弾性率は前記第2サブ部420の弾性率よりも大きい。
【0032】
本発明では、弾性率を向上させやすい接着層を補強して設け、接着層の第1ベゼル領域に対応する第1サブ部の弾性率を表示領域に対応する第2サブ部の弾性率よりも大きくすることにより、表示モジュールの下ベゼル領域の剛性を向上させ、折り曲げ中に、前記第1サブ部の高い弾性率を利用して、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネルの膜層に対する逆方向の作用力を低減し、下ベゼルの膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善する。
【0033】
以下、具体的な実施例を参照しながら、本発明の技術的解決手段を説明する。
【0034】
本実施例において、図2を参照すると、前記表示モジュール100は、表示パネル200と、前記表示パネル200の片側に設けられた少なくとも1つの接着層とを含み、前記表示パネル200は、表示機能部210、前記表示機能部210に対向して設けられたボンディング部230、及び前記表示機能部210と前記ボンディング部230とを接続する折り曲げ部220を含み、前記表示モジュール100は、前記表示機能部210に対応する表示領域201、及び前記表示領域201の前記折り曲げ部220に近い側に位置する第1ベゼル領域202を含み、前記第1ベゼル領域202は前記表示モジュール100の下ベゼル領域であり、少なくとも1つの前記接着層は第1サブ部410と第2サブ部420を含み、前記第1サブ部410は前記第1ベゼル領域202内に位置し、前記第2サブ部420は前記表示領域201及び前記第1ベゼル領域202内に位置し、前記第1サブ部410の弾性率は前記第2サブ部420の弾性率よりも大きい。
【0035】
いくつかの実施例において、前記表示機能部210の前記表示領域201は表示機能を担い、前記表示機能部210の前記第1ベゼル領域202は表示機能を担わない。
【0036】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記表示モジュール100は、前記表示機能部210の前記ボンディング部230に近い側に設けられた第1接着層311と、前記第1接着層311の前記表示機能部210から離れた側に位置する第1バックプレート層312と、前記第1バックプレート層312の前記表示機能部210から離れた側に位置する第2接着層313と、前記第2接着層313の前記表示機能部210から離れた側に位置する遮光バッファ層314と、前記遮光バッファ層314の前記表示機能部210から離れた側に位置する第3接着層315と、前記第3接着層315の前記表示機能部210から離れた側に位置する支持機能層316とを含む。
【0037】
いくつかの実施例において、前記遮光バッファ層314の材料は遮光材料とバッファ材料を含んでもよく、バッファ材料はウレタンフォームであってもよい。
【0038】
いくつかの実施例において、前記表示モジュールは、前記支持機能層316と前記ボンディング部230との間に位置する第2バックプレート層317をさらに含む。
【0039】
説明を容易にするために、以下、図2を参照しながら、前記第1接着層311を例として接着層を説明する。
【0040】
前記パネル本体は駆動回路層、発光層、及びパッケージ層を含み、パッケージ層は第1無機層、第2無機層、及び第1無機層と第2無機層との間に位置する有機層を含み、前記第1無機層は前記駆動回路層の前記第1接着層311から離れた側に位置し、前記駆動回路層は金属配線層を含み、前記折り曲げ部とボンディング部の折り曲げ中に、シミュレーション結果から明らかになるように、表示本体の主な故障リスクのある箇所はパッケージ層の無機層の端部に位置し、該箇所の変形量は最も大きく、該箇所の変形の大きさは、表示モジュール100の前記第1ベゼル領域202の膜層の剛性に直接関係する。
【0041】
前記第1バックプレート層312の材料は一般的にポリエチレンテレフタレート又はポリイミドであり、前記遮光バッファ層314の材料は一般的に黒色ポリイミドであり、前記支持機能層316は一般的に鋼である。前記接着層の材料は一般的に光学接着剤又は感圧接着剤であり、前記第1バックプレート及び前記遮光バッファ層314に比べて、前記接着層の方は弾性率の変更を行いやすく、前記支持機能層316に比べて、前記接着層の方は前記表示パネル200に近く、前記表示パネル200を折り曲げる際に、前記接着層の前記表示パネル200に対する補強効果のある作用力はより直接である。
【0042】
実験群と比較群を設定し、実験群の条件は、前記第1サブ部410の弾性率が前記第2サブ部420の弾性率よりも大きく、前記第1サブ部410の弾性率が20MPa、前記第2サブ部420の弾性率が3MPaであり、比較群の条件は、接着層全体の弾性率が一致し、前記接着層の弾性率がいずれも3MPaである。前記表示パネル200の折り曲げ中及び折り曲げ最終状態の破壊ひずみ及び位置パラメータを測定し、測定されたパラメータ及びプロットについて、縦軸は第1無機層の破壊ひずみであり、横軸は測定点と前記表示パネル200の中心から離れた側の第1無機層の端部との距離であり、単位はミリメートルであり、測定原点700は図4に示すとおりである。
【0043】
シミュレーション比較から、本願の積層構造を採用する場合、第1サブ部410の弾性率は第2サブ部420の弾性率よりも大きいことを見出し、図5を参照すると、実験群中の第1接着層311、前記第2接着層313、前記第1バックプレート層312の反りが明らかに低下し、図6図7を参照すると、折り曲げ中及び最終状態時に、表示モジュール100の第1無機層の応力が顕著に低下し、故障破断リスクが効果的に改善されることを示す。
【0044】
弾性率を向上させやすい接着層を補強して設け、接着層の第1ベゼル領域に対応する第1サブ部の弾性率を表示領域に対応する第2サブ部の弾性率よりも大きくすることにより、表示モジュール100の下ベゼル領域の剛性を向上させ、折り曲げ中に、光出射側から離れた側にあるベース膜層、例えば基板、バッファ絶縁層等の、表示パネル200の金属配線膜層又はパッケージ層に対する逆方向の作用力を低減し、膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善する。
【0045】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記第1サブ部410と前記第2サブ部420は分離して設けられる。前記接着層には、前記第1サブ部410と前記第2サブ部420との間に位置する隙間部430が設けられ、前記表示モジュール100は折り畳み可能な表示モジュール100であってもよく、前記表示パネル200を折り畳む過程で、前記接着層は折り曲げにより隣接する膜層と摺動し、膜層の位置ずれを発生させ、前記隙間部430は、位置がずれた前記接着層を収納し、膜層の位置ずれにより接着層が隣接する膜層から剥離されるリスクを回避することができる。
【0046】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記表示モジュール100は、前記表示機能部210の前記ボンディング部230から離れた側に位置する遮蔽部440をさらに含み、前記接着層は前記第1サブ部410と前記第2サブ部420との間に位置する隙間部430を含み、前記表示機能部210への前記隙間部430の正投影は前記表示機能部210への前記遮蔽部440の正投影内に位置する。
【0047】
前記遮蔽部440を利用して前記隙間部430を遮蔽し、前記表示モジュール100の正面外観を改善する。前記遮蔽部440の材料は黒インク等の遮光材料であってもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0048】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記隙間部430は前記第1ベゼル領域202内に位置する。前記隙間部430は、位置がずれた前記接着層を収納し、ずれる位置を前記第1ベゼル領域202内に制限し、通常な表示領域201に対する影響を減少させ、表示品質を保証するために用いられる。
【0049】
いくつかの実施例において、前記折り曲げ部220から前記表示機能部210の中心までの方向において、前記隙間部430の幅は第1幅であり、前記支持機能層316の前記ウィンドウカバー530から離れた側の表面と、前記ウィンドウカバー530の前記支持機能層316から離れた側の表面との間の厚さは第1厚さであり、前記第1幅は前記第1厚さの50%~150%である。
【0050】
表示モジュールが折り畳み可能な表示モジュールである場合に、表示モジュールが複数の膜層、接着層が積層されてなるので、折り畳んで曲げられると、表示モジュールの端部には、膜層の間に存在する剪断応力により、蓄積された剪断変形が生じるため、表示モジュールの端部に層間位置ずれが形成され、層間位置ずれの大きさは膜層の材料、接着層の材料の厚さ、表示モジュールの厚さ、弾性率に直接関係し、接着層の弾性率が小さいほど、位置ずれの値が大きくなり、表示パネルの弾性率が大きいほど、位置ずれの値が大きくなり、表示パネルの厚さが大きいほど、端部の位置ずれの値が大きくなり、表示モジュールの折り畳み後の曲げ半径が小さいほど、端部の位置ずれの値が大きくなり、高温環境下で、接着層の弾性率が低下し、変形が発生しやすくなり、総位置ずれが大きくなる。したがって、実際の製造プロセスで測定されやすい表示モジュールの厚さデータを選択して前記隙間部430の幅を限定する。
【0051】
図中に、プロットを容易にするために、前記表示パネル200の厚さと前記隙間部430の幅との比は模式的なものに過ぎず、具体的な比は数値比を参照されたい。前記隙間部430の設定幅は前記第1厚さに関係し、前記表示モジュール100が折り畳まれる前後で、前記表示パネル200の膜層のずれた変位は前記第1厚さの50%~150%であり、前記隙間部430の幅を前記第1厚さの50%~150%に設定することで、位置がずれた前記接着層を効果的に収納し、膜層の位置ずれにより接着層が隣接する膜層から剥離されるリスクを回避することができる。
【0052】
いくつかの実施例において、前記第1厚さは0.4mm~0.8mmであり、好ましくは、前記隙間部430の前記第1幅は0.4mm~0.7mmである。折り畳みにより位置がずれた膜層の収納を保証するとともに、隙間部430の幅を低減し、前記第1サブ部410のより大きな設置面積を保証し、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネル200の膜層に対する逆方向の作用力を効果的に低減し、膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善することができる。
【0053】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記表示モジュール100は、前記表示機能部210の前記ボンディング部230に近い側に設けられた第1接着層311と、前記第1接着層311の前記表示機能部210から離れた側に位置する第1バックプレート層312と、前記第1バックプレート層312の前記表示機能部210から離れた側に位置する第2接着層313と、前記第2接着層313の前記表示機能部210から離れた側に位置する遮光バッファ層314と、前記遮光バッファ層314の前記表示機能部210から離れた側に位置する第3接着層315と、前記第3接着層315の前記表示機能部210から離れた側に位置する支持機能層316とを含み、前記第1接着層311の前記第1サブ部411(410)の弾性率は前記第1接着層311の前記第2サブ部421(420)の弾性率よりも大きく、前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)の弾性率は前記第2接着層313の前記第2サブ部422(420)の弾性率よりも大きく、前記第3接着層315の前記第1サブ部413(410)の弾性率は前記第3接着層315の前記第2サブ部423(420)の弾性率よりも大きい。
【0054】
複数の接着層を利用して多層補強を行い、表示モジュール100の下ベゼル領域の剛性をさらに向上させ、折り曲げ中に、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネル200の膜層に対する逆方向の作用力を低減し、膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善する。
【0055】
いくつかの実施例において、前記第1接着層311の前記第1サブ部411(410)の弾性率は前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)の弾性率よりも大きく、前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)の弾性率は前記第3接着層315の前記第1サブ部413(410)の弾性率よりも大きい。
【0056】
前記第1接着層311、前記第2接着層313、及び前記第3接着層315を比較して、前記第1接着層311は前記表示機能部210により近く、前記表示機能部210により近い接着層の弾性率を最適化し、前記表示機能部210に近いほど、前記接着層に対応する前記第1サブ部410の弾性率が大きくなり、増大された弾性率はより直接に前記表示パネル200に作用することができ、よって、折り曲げ中に、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネル200の膜層に対する逆方向の作用力をより直接に低減し、膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善する。
【0057】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記第1接着層311の前記第1サブ部411(410)の厚さは前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)の厚さよりも大きく、前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)の厚さは前記第3接着層315の前記第1サブ部413(410)の厚さよりも大きく、前記第1接着層311の前記第1サブ部411(410)、前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)、及び前記第3接着層315の前記第1サブ部413(410)の厚さの和は、前記第1接着層311の前記第2サブ部421(420)、前記第2接着層313の前記第2サブ部422(420)、及び前記第3接着層315の前記第2サブ部423(420)の厚さの和に等しい。
【0058】
前記表示パネル200に近いほど、前記接着層に対応する前記第1サブ部410の厚さを増加させると、前記接着層に対応する前記第1サブ部410の弾性率が大きくなり、増大された弾性率はより直接に前記表示パネル200に作用することができ、よって、折り曲げ中に、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネル200の膜層に対する逆方向の作用力をより直接に低減し、膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善し、また、3つの前記第1サブ部410の厚さは対応する3つの前記第2サブ部420の厚さに等しく、前記第1ベゼル領域202内の対応する接着層の厚さ、及び表示領域201内の対応する接着層の厚さを変更せずに維持し、段差を回避し、膜層の平坦性を保証する。
【0059】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記第1接着層311の前記第1サブ部411(410)は前記表示領域から離れた第1端部4111を含み、前記第1端部4111は前記第1バックプレート層312の対応する端部から突出し、前記第1バックプレート層312への前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)の正投影は前記第1バックプレート層312内に位置し、前記遮光バッファ層314への前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)の正投影は前記遮光バッファ層314内に位置し、前記遮光バッファ層314への前記第3接着層315の前記第1サブ部413(410)の正投影は前記遮光バッファ層314内に位置し、前記支持機能層316への前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)の正投影は前記支持機能層316内に位置する。
【0060】
前記第1端部4111は前記第1バックプレート層312の対応する端部から突出し、前記第1接着層311を利用して前記表示パネル200の表示機能部210及び折り曲げ部220に対して支持バッファ作用を果たすことができ、よって、折り曲げ部220を折り曲げる際に、折り曲げ部220にかけた折り曲げ応力が緩和され、折り曲げ部220に対する折り曲げ損傷が軽減される。
【0061】
前記第2接着層313の前記第1サブ部412(410)及び前記第3接着層315の前記第1サブ部413(410)の、表示領域から離れた側の端部は内向きに縮まるように設けられることにより、表示モジュールの折り畳み中に、膜層のずれにより接着層が露出するリスクを低下させ、又は製作中に、公差に起因して接着層が露出するリスクを低下させる。
【0062】
いくつかの実施例において、図3を参照すると、前記第1接着層311には、対応する前記第1サブ部411(410)と対応する前記第2サブ部421(420)との間に位置する第1サブ隙間部431(430)が設けられ、前記第2接着層313には、対応する前記第1サブ部412(410)と対応する前記第2サブ部422(420)との間に位置する第2サブ隙間部432(430)が設けられ、前記第3接着層には、対応する前記第1サブ部413(410)と対応する前記第2サブ部423(420)との間に位置する第3サブ隙間部433(430)が設けられ、前記第1サブ隙間部431(430)の幅は前記第2サブ隙間部432(430)の幅以上であり、前記第2サブ隙間部432(430)の幅は前記第3サブ隙間部433(430)の幅以上である。
【0063】
一般的に、表示パネル200を保護するために、表示モジュール100は内折れ型であるため、前記第1接着層311の折り曲げ半径は前記第2接着層313の折り曲げ半径よりも小さく、前記第2接着層313の折り曲げ半径は前記第3接着層315の折り曲げ半径よりも小さく、折り曲げ半径が小さいほど、又は膜層の厚さが大きいほど、膜層のずれ量が大きくなり、前記隙間部430が前記第1サブ隙間部431(430)、第2サブ隙間部432(430)及び第3サブ隙間部433(430)を含むため、折り曲げられてずれた膜層を収納するための隙間のサイズを最適化することにより、ずれた膜層の収容をより容易にし、膜層同士の押出変形を回避し、表示モジュールの表示効果を保証する。
【0064】
いくつかの実施例において、前記表示機能部210への前記第1サブ隙間部431(430)の正投影、前記表示機能部210への前記第2サブ隙間部432(430)の正投影、及び前記表示機能部210への前記第3サブ隙間部433(430)の正投影は重畳領域を有する。
【0065】
隙間に重畳領域があることで、折り曲げ応力の解放に役立ち、また、弾性率の高い各第1サブ部410の位置がより集中することで、表示モジュール100の下ベゼル領域の剛性を集中的に強化することに役立ち、よって、折り曲げ中に、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネル200の膜層に対する逆方向の作用力を低減し、膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善する。
【0066】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記表示モジュール100は、前記表示機能部210の前記ボンディング部230から離れた側に位置する偏光層510をさらに含み、前記偏光層510は前記表示領域201及び前記第1ベゼル領域202内に位置し、且つ前記表示機能部210への前記偏光層510の正投影と、前記表示機能部210への少なくとも1つの前記接着層の前記第1サブ部410の正投影とは、重畳領域を有する。
【0067】
断面図において、前記偏光層510は前記第1サブ部410の一部を押圧することで、前記偏光層510と前記第1サブ部410との間の膜層の、前記表示パネル200に対する反力が低減され、反力の一部は前記偏光層510に作用することで、膜層の破断故障リスクが低下し、表示効果が改善される。
【0068】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記表示モジュール100は、前記折り曲げ部220の前記表示領域201から離れた側、及び前記表示機能部210の前記ボンディング部230から離れた側に位置する保護層600をさらに含み、前記表示機能部210への前記保護層600の正投影と、前記表示機能部210への少なくとも1つの前記接着層の前記第1サブ部410の正投影とは、重畳領域を有し、前記保護層600と前記偏光層510は間隔をおいて設けられる。
【0069】
前記保護層600は、前記表示パネル200の前記折り曲げ部220を保護するために用いられ、前記折り曲げ部220の折り曲げ中に、前記表示パネル200に対して直接な牽引作用力も有し、断面図において、前記保護層600は前記第1サブ部410の一部を押圧することで、前記保護層600と前記第1サブ部410との間の膜層の、前記表示パネル200に対する反力が低減され、反力の一部は前記保護層600に作用することで、膜層の破断故障リスクが低下し、表示効果が改善され、前記保護層600と前記偏光層510は間隔をおいて設けられ、よって、前記表示モジュール100を折り畳む場合、前記保護層600と前記偏光層510との間の当接により損傷するリスクが低下する。
【0070】
いくつかの実施例において、前記保護層は紫外線硬化型接着剤等の保護材料であってもよい。
【0071】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、前記表示モジュール100は、偏光層510と、前記偏光層510の前記表示機能部210から離れた側に位置する極薄ガラス520と、前記極薄ガラス520の前記表示機能部210から離れた側に位置するウィンドウカバー530とをさらに含む。
【0072】
いくつかの実施例において、前記遮蔽部440は前記極薄ガラス520と前記ウィンドウカバー530との間に位置してもよい。
【0073】
いくつかの実施例において、前記第1サブ部410の弾性率は20MPa以上である。
【0074】
一般的に、前記接着層の弾性率は0.5MPa~3MPaであり、該弾性率は前記パネル本体の反力に対する低減効果が顕著ではなく、前記第1サブ部410の弾性率を20MPa以上にすることにより、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネル200の膜層に対する逆方向の作用力を効果的に低減し、膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善することができる。
【0075】
いくつかの実施例において、好ましくは、前記第1サブ部410の弾性率は20MPa~50MPaである。前記第1サブ部410はさらに接着機能を有する必要があり、弾性率が大きいほど、接着能力が低くなるため、前記第1サブ部410の弾性率は50MPaを超えるようにしてはならない。
【0076】
いくつかの実施例において、前記第1サブ部410と前記第2サブ部420は同じ材料、例えば光学接着剤又は感圧接着剤であってもよく、製作時に、製作プロセスによって弾性率を変更し、例えば、製作時の空気含有量が多いほど、材料弾性率が小さくなるようにし、あるいは、異なる添加剤を追加して弾性率を変更し、これにより、前記第1サブ部410の弾性率が対応する前記第2サブ部420の弾性率よりも大きいことを実現する。
【0077】
いくつかの実施例において、前記第1サブ部410と前記第2サブ部420は異なる材料であってもよく、例えば、前記第1サブ部410を感圧接着剤にし、前記第2サブ部420を光学接着剤にし、一般的な感圧接着剤の弾性率が光学接着剤の弾性率よりも大きいため前記第1サブ部410の弾性率が対応する前記第2サブ部420の弾性率よりも大きいことが実現される。
【0078】
いくつかの実施例において、前記第2サブ部420は透明な材料であり、前記第1サブ部410は非表示領域201に位置し、透明な材料であっても、不透明な材料であってもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0079】
本発明では、弾性率を向上させやすい接着層を補強して設け、接着層の第1ベゼル領域に対応する第1サブ部の弾性率を表示領域に対応する第2サブ部の弾性率よりも大きくすることにより、表示モジュールの下ベゼル領域の剛性を向上させ、折り曲げ中に、前記第1サブ部の高い弾性率を利用して、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネルの膜層に対する逆方向の作用力を低減し、下ベゼルの膜層の破断故障リスクを低下させ、表示効果を改善する。
【0080】
図8を参照すると、本発明の実施例は表示装置10をさらに提供し、該表示装置10はいずれか1つの上記表示モジュール100及び装置本体20を含み、前記表示モジュール100と前記装置本体20は一体化されている。
【0081】
前記表示モジュール100の具体的な構造は、いずれか1つの上記表示モジュール100の実施例及び図面を参照されたい。ここでは詳細な説明を省略する。
【0082】
本実施例において、前記装置本体20は中枠、枠接着剤、外掛け素子等を含んでもよく、前記表示装置10は携帯電話、タブレット、テレビ等の表示端末であってもよく、ここでは限定しない。
【0083】
本発明の実施例は表示モジュール及び表示装置を開示しており、該表示モジュールは表示パネル及び少なくとも1つの接着層を含み、表示パネルは表示機能部、ボンディング部、折り曲げ部を含み、表示モジュールは表示領域及び第1ベゼル領域を含み、少なくとも1つの接着層は、第1ベゼル領域内に位置する第1サブ部と、表示領域及び第1ベゼル領域内に位置する第2サブ部とを含み、第1サブ部の弾性率は第2サブ部の弾性率よりも大きい。本発明では、弾性率を向上させやすい接着層を補強して設け、接着層の第1ベゼル領域に対応する第1サブ部の弾性率を表示領域に対応する第2サブ部の弾性率よりも大きくすることにより、表示モジュールの下ベゼル領域の剛性を向上させ、よって、折り曲げ中に、光出射側から離れた側にあるベース膜層の、表示パネルの膜層に対する逆方向の作用力が低減され、下ベゼルの膜層の破断故障リスクが低下し、表示効果が改善される。
【0084】
当業者であれば、本願の技術的解決手段及びその発明の構想に基づく同等な置き換えや変更が可能であり、これらの変更や置き換えは、全て本願の添付する請求項の保護範囲に含まれるものとすることが理解可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示機能部、前記表示機能部に対向して設けられたボンディング部、及び前記表示機能部と前記ボンディング部とを接続する折り曲げ部を含む表示パネルと、
前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた少なくとも1つの接着層と、を含み、
前記表示機能部に対応する表示領域、及び前記表示領域と前記折り曲げ部との間に位置する第1ベゼル領域を含み、少なくとも1つの前記接着層は、前記第1ベゼル領域内に位置する第1サブ部と、前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置する第2サブ部とを含み、前記第1サブ部の弾性率は前記第2サブ部の弾性率よりも大きい、表示モジュール。
【請求項2】
前記第1サブ部と前記第2サブ部は分離して設けられ、前記接着層には、前記第1サブ部と前記第2サブ部との間に位置する隙間部が設けられる、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項3】
前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する遮蔽部をさらに含み、
前記表示機能部への前記隙間部の正投影は前記表示機能部への前記遮蔽部の正投影内に位置する、請求項2に記載の表示モジュール。
【請求項4】
前記隙間部は前記第1ベゼル領域内に位置する、請求項2に記載の表示モジュール。
【請求項5】
前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた第1接着層と、前記第1接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する第1バックプレート層と、前記第1バックプレート層の前記表示機能部から離れた側に位置する第2接着層と、前記第2接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する遮光バッファ層と、前記遮光バッファ層の前記表示機能部から離れた側に位置する第3接着層と、前記第3接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する支持機能層とを含み、
前記第1接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きく、前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第3接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きい、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項6】
前記第1接着層の前記第1サブ部の厚さは前記第2接着層の前記第1サブ部の厚さよりも大きく、前記第2接着層の前記第1サブ部の厚さは前記第3接着層の前記第1サブ部の厚さよりも大きく、
前記第1接着層の前記第1サブ部、前記第2接着層の前記第1サブ部、及び前記第3接着層の前記第1サブ部の厚さの和は、前記第1接着層の前記第2サブ部、前記第2接着層の前記第2サブ部、及び前記第3接着層の前記第2サブ部の厚さの和に等しい、請求項5に記載の表示モジュール。
【請求項7】
前記第1接着層の前記第1サブ部は前記表示領域から離れた第1端部を含み、前記第1端部は前記第1バックプレート層の対応する端部から突出し、
前記第1バックプレート層への前記第2接着層の前記第1サブ部の正投影は前記第1バックプレート層内に位置し、前記遮光バッファ層への前記第2接着層の前記第1サブ部の正投影は前記遮光バッファ層内に位置し、
前記遮光バッファ層への前記第3接着層の前記第1サブ部の正投影は前記遮光バッファ層内に位置し、前記支持機能層への前記第2接着層の前記第1サブ部の正投影は前記支持機能層内に位置する、請求項5に記載の表示モジュール。
【請求項8】
前記第1接着層には、対応する前記第1サブ部と対応する前記第2サブ部との間に位置する第1サブ隙間部が設けられ、前記第2接着層には、対応する前記第1サブ部と対応する前記第2サブ部との間に位置する第2サブ隙間部が設けられ、前記第3接着層には、対応する前記第1サブ部と対応する前記第2サブ部との間に位置する第3サブ隙間部が設けられ、
前記第1サブ隙間部の幅は前記第2サブ隙間部の幅以上であり、前記第2サブ隙間部の幅は前記第3サブ隙間部の幅以上である、請求項5に記載の表示モジュール。
【請求項9】
前記表示機能部への前記第1サブ隙間部の正投影、前記表示機能部への前記第2サブ隙間部の正投影、及び前記表示機能部への前記第3サブ隙間部の正投影は重畳領域を有する、請求項8に記載の表示モジュール。
【請求項10】
前記第1接着層の折り曲げ半径は前記第2接着層の折り曲げ半径よりも小さく、前記第2接着層の折り曲げ半径は前記第3接着層の折り曲げ半径よりも小さい、請求項5に記載の表示モジュール。
【請求項11】
前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する偏光層をさらに含み、
前記偏光層は前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置し、前記表示機能部への前記偏光層の正投影と、前記表示機能部への少なくとも1つの前記接着層の前記第1サブ部の正投影とは、重畳領域を有する、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項12】
前記折り曲げ部の前記表示領域から離れた側、及び前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する保護層をさらに含み、
前記保護層の前記偏光層に近い側の端部は前記第1ベゼル領域内に設けられ、前記保護層と前記偏光層は間隔をおいて設けられる、請求項11に記載の表示モジュール。
【請求項13】
前記偏光層の前記表示機能部から離れた側に位置する極薄ガラスと、前記極薄ガラスの前記表示機能部から離れた側に位置するウィンドウカバーとをさらに含む、請求項11に記載の表示モジュール。
【請求項14】
前記折り曲げ部から前記表示機能部の中心までの方向において、前記接着層の隙間部の幅は第1幅であり、
前記支持機能層の前記ウィンドウカバーから離れた側の表面と、前記ウィンドウカバーの前記支持機能層から離れた側の表面との間の厚さは第1厚さであり、
前記第1幅は前記第1厚さの50%~150%である、請求項13に記載の表示モジュール。
【請求項15】
前記第1サブ部の弾性率は20MPa以上である、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項16】
前記第1サブ部は感圧接着剤であり、前記第2サブ部は光学接着剤である、請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項17】
表示モジュール及び装置本体を含み、前記表示モジュールと前記装置本体は一体化されており、
前記表示モジュールは、
表示機能部、前記表示機能部に対向して設けられたボンディング部、及び前記表示機能部と前記ボンディング部とを接続する折り曲げ部を含む表示パネルと、
前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた少なくとも1つの接着層と、を含み、
前記表示モジュールは、前記表示機能部に対応する表示領域、及び前記表示領域と前記折り曲げ部との間に位置する第1ベゼル領域を含み、少なくとも1つの前記接着層は、前記第1ベゼル領域内に位置する第1サブ部と、前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置する第2サブ部とを含み、前記第1サブ部の弾性率は前記第2サブ部の弾性率よりも大きい、表示装置。
【請求項18】
前記第1サブ部と前記第2サブ部は分離して設けられ、前記接着層には、前記第1サブ部と前記第2サブ部との間に位置する隙間部が設けられる、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記表示モジュールは、前記表示機能部の前記ボンディング部に近い側に設けられた第1接着層と、前記第1接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する第1バックプレート層と、前記第1バックプレート層の前記表示機能部から離れた側に位置する第2接着層と、前記第2接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する遮光バッファ層と、前記遮光バッファ層の前記表示機能部から離れた側に位置する第3接着層と、前記第3接着層の前記表示機能部から離れた側に位置する支持機能層とを含み、
前記第1接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きく、前記第2接着層の前記第1サブ部の弾性率は前記第3接着層の前記第1サブ部の弾性率よりも大きい、請求項17に記載の表示装置。
【請求項20】
前記表示モジュールは前記表示機能部の前記ボンディング部から離れた側に位置する偏光層をさらに含み、
前記偏光層は前記表示領域及び前記第1ベゼル領域内に位置し、前記表示機能部への前記偏光層の正投影と、前記表示機能部への少なくとも1つの前記接着層の前記第1サブ部の正投影とは、重畳領域を有する、請求項17に記載の表示装置。
【国際調査報告】