(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】主弁座及び四方弁
(51)【国際特許分類】
F16K 11/065 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
F16K11/065 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522594
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-06-13
(86)【国際出願番号】 CN2022128314
(87)【国際公開番号】W WO2023083022
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】202122759030.9
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】宣 ▲キ▼杰
(72)【発明者】
【氏名】張 飛
(72)【発明者】
【氏名】杜 飛龍
【テーマコード(参考)】
3H067
【Fターム(参考)】
3H067AA15
3H067CC32
3H067CC33
3H067CC34
3H067EB02
3H067EB12
3H067FF12
3H067FF17
(57)【要約】
主弁座(10)の径方向の断面において、第1直線辺(11)、円弧辺(12)、第2直線辺(13)及び底辺(14)を含み、円弧辺の両端は、第1直線辺、第2直線辺の一端にそれぞれ接続され、底辺の両端は、第1直線辺、第2直線辺の他端にそれぞれ接続され、第1直線辺及び第2直線辺は、円弧辺が位置する円内に位置し、ここで、第1直線辺と底辺との間の内角をαとし、第2直線辺と底辺との間の内角をβとすると、α<90°であり、β<90°である、主弁座を開示している。四方弁を更に開示している。主弁座の他の寸法、例えば、主弁座の高さ、円弧辺の半径及び長さが同じであることを前提に、内角α<90°、β<90°とすることと、従来技術において内角α、内角βをいずれも≧90°とすることとを比較すると、この設定方式は、底辺の長さを増加させ、更には、主弁座の材料の利用率を向上させ、加工コストを低減させる。同時に、主弁座の調整能力も向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主弁座(10)の径方向の断面において、第1直線辺(11)、円弧辺(12)、第2直線辺(13)及び底辺(14)を含み、前記円弧辺(12)の両端は、前記第1直線辺(11)及び前記第2直線辺(13)の一端にそれぞれ接続され、前記底辺(14)の両端は、前記第1直線辺(11)及び前記第2直線辺(13)の他端にそれぞれ接続され、前記第1直線辺(11)及び前記第2直線辺(13)は、前記円弧辺(12)が位置する円内に位置し、ここで、前記第1直線辺(11)と前記底辺(14)との間の内角をαとし、前記第2直線辺(13)と前記底辺(14)との間の内角をβとすると、α<90°であり、β<90°である、主弁座。
【請求項2】
前記主弁座(10)は、予め定められた方向(20)に沿って延在し、前記主弁座(10)の端面は、前記予め定められた方向(20)に垂直であり、前記主弁座(10)には、前記予め定められた方向(20)に沿って複数の取り付け孔(15)が間隔をおいて設けられ、前記取り付け孔(15)は、互いに連通する第1孔セグメント(151)及び第2孔セグメント(152)を含み、前記第1孔セグメント(151)と前記第2孔セグメント(152)とは同軸に設けられ、前記第1孔セグメント(151)の径方向寸法をD1とし、前記第2孔セグメント(152)の径方向寸法をD2とすると、D2>D1である、請求項1に記載の主弁座。
【請求項3】
底辺(14)の長さをAとすると、D1+4≧1.5D1である場合、A≧D1+4であり、D1+4<1.5D1である場合、A=((D1+4)~1.5D1)mmである、請求項2に記載の主弁座。
【請求項4】
前記底辺(14)の長さをAとし、前記円弧辺(12)の前記底辺(14)からの最大距離をHとし、前記円弧辺(12)の半径をRとすると、
(2R-D1-2)mm≦H≦(2R-D1-9)mmであり、
R=√((A/2)^2+(R-H)^2)である、請求項2に記載の主弁座。
【請求項5】
前記円弧辺(12)の前記底辺(14)からの最大距離をHとし、前記円弧辺(12)の半径をRとし、前記第2孔セグメント(152)の深さをhとすると、(D2-D1)/2=tであり、h=H-1.5-√(R^2+(D2/2)^2)であり、h>3tである、請求項2に記載の主弁座。
【請求項6】
前記予め定められた方向(20)に垂直であり且つ前記取り付け孔(15)の軸線を通る断面において、前記第1直線辺(11)と前記第2直線辺(13)とは、前記取り付け孔(15)の軸線に対して対称的に設けられ、前記取り付け孔(15)と前記円弧辺(12)との交点のうちの1つはポイントEであり、前記ポイントE及び前記第1直線辺(11)は、前記取り付け孔(15)の軸線の同じ側に位置し、Eと前記第1直線辺(11)との間に位置する前記円弧辺(12)の弧線の長さをLとすると、2mm≦L≦5mmである、請求項2に記載の主弁座。
【請求項7】
α=βであり、前記第1直線辺(11)の長さは前記第2直線辺(13)の長さと等しい、請求項1に記載の主弁座。
【請求項8】
前記第1直線辺(11)及び前記第2直線辺(13)と底辺(14)との接続箇所は、いずれも面取りを有する、請求項1に記載の主弁座。
【請求項9】
弁スリーブ(30)及び請求項1から8のいずれか一項に記載の主弁座(10)を含み、前記主弁座(10)は前記弁スリーブ(30)内に設けられる、四方弁。
【請求項10】
前記弁スリーブ(30)の径方向の断面において、前記第1直線辺(11)と前記弁スリーブ(30)の内壁との間の領域は第1材料貯蔵領域(41)であり、前記第2直線辺(13)と前記弁スリーブ(30)の内壁との間の領域は第2材料貯蔵領域(42)であり、前記第1材料貯蔵領域(41)及び前記第2材料貯蔵領域(42)は、溶接材料を貯蔵するために用いられる、請求項9に記載の四方弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は四方弁の技術分野に関し、具体的には、主弁座及び四方弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術における四方弁の主弁座は、第1直線辺及び第2直線辺と底辺とが成す内角の角度が90度以上であるが、このようにすると、底辺の長さが短くなり、主弁座の材料の利用率が低下し、加工コストが増加してしまい、且つ主弁座の他の寸法の制限が必要となることから、主弁座の第1直線辺、第2直線辺が二次加工できなくなり、主弁座の適用範囲が制限されてしまう。
【発明の概要】
【0003】
本出願は、主弁座の材料の利用率を向上させ、加工コストを低減させるための、主弁座及び四方弁を提供している。
【0004】
上記の目的を実現するために、本出願の一態様によれば、本出願は、主弁座の径方向の断面において、第1直線辺、円弧辺、第2直線辺及び底辺を含み、円弧辺の両端は、第1直線辺、第2直線辺の一端にそれぞれ接続され、底辺の両端は、第1直線辺、第2直線辺の他端にそれぞれ接続され、第1直線辺及び第2直線辺は、円弧辺が位置する円内に位置し、ここで、第1直線辺と底辺との間の内角をαとし、第2直線辺と底辺との間の内角をβとすると、α<90°であり、β<90°である、主弁座を提供している。
【0005】
更に、主弁座は予め定められた方向に沿って延在し、主弁座の端面は予め定められた方向に垂直であり、主弁座には、予め定められた方向に沿って複数の取り付け孔が間隔をおいて設けられ、取り付け孔は、互いに連通する第1孔セグメント及び第2孔セグメントを含み、第1孔セグメントと第2孔セグメントとは同軸に設けられ、第1孔セグメントの径方向寸法をD1とし、第2孔セグメントの径方向寸法をD2とすると、D2>D1である。
【0006】
更に、底辺の長さをAとすると、D1+4≧1.5D1である場合、A≧D1+4であり、D1+4<1.5D1である場合、A=((D1+4)~1.5D1)mmである。
【0007】
更に、底辺の長さをAとし、円弧辺の底辺からの最大距離をHとし、円弧辺の半径をRとすると、(2R-D1-2)mm≦H≦(2R-D1-9)mmでありR=√((A/2)^2+(R-H)^2)である。
【0008】
更に、円弧辺の底辺からの最大距離をHとし、円弧辺の半径をRとし、第2孔セグメントの深さをhとすると、(D2-D1)/2=tであり、h=H-1.5-√(R^2+(D2/2)^2)であり、h>3tである。
【0009】
更に、予め定められた方向に垂直であり且つ取り付け孔の軸線を通る断面において、第1直線辺と第2直線辺とは、取り付け孔の軸線に対して対称的に設けられ、取り付け孔と円弧辺との交点のうちの1つはポイントEであり、ポイントE及び第1直線辺は、取り付け孔の軸線の同じ側に位置し、ポイントEと第1直線辺との間に位置する円弧辺の弧線の長さをLとすると、2mm≦L≦5mmである。
【0010】
更に、α=βであり、第1直線辺の長さは第2直線辺の長さと等しい。
【0011】
更に、第1直線辺及び第2直線辺と底辺との接続箇所は、いずれも面取りを有する。
【0012】
本出願の別の態様によれば、弁スリーブ及び上記の主弁座を含み、主弁座は弁スリーブ内に設けられる、四方弁を提供している。
【0013】
更に、弁スリーブの径方向の断面において、第1直線辺と弁スリーブの内壁との間の領域は第1材料貯蔵領域であり、第2直線辺と弁スリーブの内壁との間の領域は第2材料貯蔵領域であり、第1材料貯蔵領域及び第2材料貯蔵領域は、溶接材料を貯蔵するために用いられる。
【0014】
本出願の技術態様を適用して、主弁座の径方向の断面において、第1直線辺、円弧辺、第2直線辺及び底辺を含み、円弧辺の両端は、第1直線辺、第2直線辺の一端にそれぞれ接続され、底辺の両端は、第1直線辺、第2直線辺の他端にそれぞれ接続され、第1直線辺及び第2直線辺は、円弧辺が位置する円内に位置し、ここで、第1直線辺と底辺との間の内角をαとし、第2直線辺と底辺との間の内角をβとすると、α<90°であり、β<90°である、主弁座を提供している。この態様を用いて、主弁座の他の寸法、例えば、主弁座の高さ、円弧辺の半径及び長さが同じであることを前提に、本態様において内角α<90°、β<90°と限定することと、従来技術において内角α、内角βをいずれも≧90°とすることとを比較すると、本態様の設定方式は、底辺の長さを増加させ、更には、主弁座の材料の利用率を向上させ、加工コストを低減させる。更に、これにより、主弁座の内角α及び内角βの角度の値を大きく取ってから、実際の状況に応じて、第1直線辺及び第2直線辺を二次加工することによって、対応する内角α及び内角βの角度の値を減少させ、主弁座の調整能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。
【0016】
【
図1】本出願の実施例によって提供される主弁座の構成模式図を示す。
【
図6】本出願の実施例によって提供される主弁座と弁スリーブとの接続模式図を示す。
【0017】
ここで、上記の図面には、以下の符号が含まれる。
10 主弁座、11 第1直線辺、12 円弧辺、13 第2直線辺、14 底辺、15 取り付け孔、151 第1孔セグメント、152 第2孔セグメント、20 予め定められた方向、30 弁スリーブ、41 第1材料貯蔵領域、42 第2材料貯蔵領域。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本出願の実施例における図面を参照して本出願の実施例における技術態様について明確且つ完全に説明するが、説明される実施例は本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本出願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力なしに得られる全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護の範囲に属する。
【0019】
図1から
図6に示すように、本出願の実施例は、主弁座の径方向の断面において、第1直線辺11、円弧辺12、第2直線辺13及び底辺14を含み、円弧辺12の両端は、第1直線辺11、第2直線辺13の一端にそれぞれ接続され、底辺14の両端は、第1直線辺11、第2直線辺13の他端にそれぞれ接続され、第1直線辺11及び第2直線辺13は、円弧辺12が位置する円内に位置し、ここで、第1直線辺11と底辺14との間の内角をαとし、第2直線辺13と底辺14との間の内角をβとすると、α<90°であり、β<90°である、主弁座10を提供している。
【0020】
本実施例では、主弁座10の他の寸法、例えば、主弁座10の高さ、円弧辺12の半径及び長さなどが同じであることを前提に、本態様において内角α<90°、β<90°と限定することと、従来技術において内角α、内角βをいずれも≧90°とすることとを比較すると、本態様の設定方式は、底辺14の長さを増加させ、更には、主弁座10の材料の利用率を向上させ、加工コストを低減させる。更に、これにより、主弁座10の内角α及び内角βの角度の値を大きく取ってから、実際の状況に応じて、第1直線辺11及び第2直線辺13をそれぞれ二次加工することによって、対応する内角α及び内角βの角度の値を減少させ、主弁座10の調整能力を向上させることができる。
【0021】
図1及び
図2に示すように、主弁座10は、予め定められた方向20に沿って延在し、主弁座10の端面は、予め定められた方向20に垂直であり、主弁座10には、予め定められた方向20に沿って複数の取り付け孔15が間隔をおいて設けられ、取り付け孔15は、互いに連通する第1孔セグメント151及び第2孔セグメント152を含み、第1孔セグメント151と第2孔セグメント152とは同軸に設けられ、第1孔セグメント151の径方向寸法をD1とし、第2孔セグメント152の径方向寸法をD2とすると、D2>D1である。これにより、第1孔セグメント151と第2孔セグメント152との段差によって、主弁座10に挿入される外部接続パイプが制限され、主弁座10と外部接続パイプとの接続の信頼性が確保される。
【0022】
具体的には、底辺14の長さをAとすると、D1+4≧1.5D1である場合、A≧D1+4であり、D1+4<1.5D1である場合、A=((D1+4)~1.5D1)mmである。これにより、予め定められた方向20に垂直であり且つ取り付け孔15の軸線を通る断面において、第1孔セグメント151の最大開口寸法、即ち、D1と、底辺14の長さAとに常に安全な差が存在するようにすることを確保して、第2孔セグメント152の最大開口寸法D2が大きすぎるために、最大開口の両端の両側の円弧辺12が短くなりすぎること、更には、主弁座10の密封性に影響を与えることを防止する。
【0023】
更に、底辺14の長さをAとし、円弧辺12の底辺14からの最大距離をHとし、円弧辺12の半径をRとすると、(2R-D1-2)mm≦H≦(2R-D1-9)mmでありR=√((A/2)^2+(R-H)^2)である。これにより、R、H、A及びD1の関係を限定し、R、H、A及びD1を互いに制限することができ、主弁座の信頼性を確保する。
【0024】
更に、円弧辺12の底辺14からの最大距離をHとし、円弧辺12の半径をRとし、第2孔セグメント152の深さをhとすると、(D2-D1)/2=tであり、h=H-1.5-√(R^2+(D2/2)^2)であり、h>3tである。これにより、第2孔セグメント152の深さhを限定することによって、第2孔セグメント152の最大開口位置の両端の両側の残りの円弧辺12が短くなりすぎることを更に防止し、主弁座10の密封性及び信頼性を確保する。また、hを限定することによって、H、R、D2、t等の寸法が更に限定され、主弁座10の信頼性が確保される。
【0025】
更に、
図2に示すように、予め定められた方向20に垂直であり且つ取り付け孔15の軸線を通る断面において、第1直線辺11と第2直線辺13とは、取り付け孔15の軸線に対して対称的に設けられ、取り付け孔15と円弧辺12との交点のうちの1つはポイントEであり、ポイントE及び第1直線辺11は、取り付け孔15の軸線の同じ側に位置し、ポイントEと第1直線辺11との間に位置する円弧辺12の弧線の長さをLとすると、2mm≦L≦5mmである。
【0026】
本実施例では、Lは、予め定められた方向20に垂直であり且つ取り付け孔15の軸線を通る断面において、第2孔セグメント152の最大開口位置の両端の両側の残りの円弧辺12の弧長であり、Lを限定することによって、主弁座10の密封性を更に確保することができる。同時に、Lを限定することによって、主弁座10の他の寸法、例えば、H、R、A、h等の寸法が間接的に更に限定され、主弁座10の信頼性が確保される。
【0027】
本実施例では、α=βであり、第1直線辺11の長さは第2直線辺13の長さと等しい。これにより、α=βとなるようにし、同時に、第1直線辺11の長さと第2直線辺13の長さとが等しいため、第1直線辺11、第2直線辺13に接続される円弧辺12も対称的な構造となり、更には、主弁座10全体が対称的な構造となることを確保し、加工が容易になり、加工コストが低減される。
【0028】
具体的には、第1直線辺11及び第2直線辺13と底辺14との接続箇所は、いずれも面取りを有する。面取りを設けることによって、加工成形された主弁座10の縁部のバリが除去されると同時に、部品の組み立てが容易になり、ここで、両側の面取りは同じであるため、加工が容易になり、加工コストが低減される。
【0029】
具体的には、底辺の長さAは、第1直線辺11の円弧辺12から離れた一端と第2直線辺13の円弧辺12から離れた一端との距離と、底辺の延長線において削り取られた2つの面取りの長さの合計との差である。
【0030】
本出願の別の実施例は、弁スリーブ30及び上記の主弁座10を含み、主弁座10は弁スリーブ30内に設けられる、四方弁を提供している。ここで、主弁座10の円弧辺12が延在して形成する円弧面は、弁スリーブ30の内側壁に制限係合される。具体的には、弁スリーブ30と主弁座10との接続は溶接であり、接続が確実であり、接続方式が簡単である。
【0031】
図6に示すように、弁スリーブ30の径方向の断面において、第1直線辺11と弁スリーブ30の内壁との間の領域は第1材料貯蔵領域41であり、第2直線辺13と弁スリーブ30の内壁との間の領域は第2材料貯蔵領域42であり、第1材料貯蔵領域41及び第2材料貯蔵領域42は、溶接材料を貯蔵するために用いられる。これにより、第1材料貯蔵領域41及び第2材料貯蔵領域42によって溶接材料を貯蔵して、溶接位置に十分な溶接材料を収容することができることを確保し、溶接の安定性及び品質を確保すると同時に、溶接材料が弁スリーブのチャンバ内に入って、内部の他の部品との係合に影響を与えることを防止し、四方弁の信頼性を確保することもできる。
【0032】
上述したものは、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者にとって、本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の精神及び原則の範囲内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等はいずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】