特表 2024-544152 コイルアセンブリ及びそれを有する電子膨張弁

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-11-28

(54)【発明の名称】コイルアセンブリ及びそれを有する電子膨張弁

(51)【国際特許分類】

   H02K 5/22 20060101AFI20241121BHJP

   F25B 41/34 20210101ALI20241121BHJP

【ＦＩ】

H02K5/22

F25B41/34

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024529296

(86)(22)【出願日】2022-11-07

(85)【翻訳文提出日】2024-07-10

(86)【国際出願番号】 CN2022130406

(87)【国際公開番号】W WO2023109367

(87)【国際公開日】2023-06-22

(31)【優先権主張番号】202123160611.7

(32)【優先日】2021-12-15

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】515266108

【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司

【氏名又は名称原語表記】Ｚｈｅｊｉａｎｇ ＤｕｎＡｎ Ａｒｔｉｆｉｃｉａｌ Ｅｎｖｉｒｏｎｍｅｎｔ Ｃｏ．， Ｌｔｄ

【住所又は居所原語表記】Ｄｉａｎｋｏｕ Ｉｎｄｕｓｔｒｙ Ｚｏｎｅ， Ｚｈｕｊｉ， Ｚｈｅｊｉａｎｇ， Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100079108

【弁理士】

【氏名又は名称】稲葉 良幸

(74)【代理人】

【識別番号】100109346

【弁理士】

【氏名又は名称】大貫 敏史

(74)【代理人】

【識別番号】100117189

【弁理士】

【氏名又は名称】江口 昭彦

(74)【代理人】

【識別番号】100134120

【弁理士】

【氏名又は名称】内藤 和彦

(74)【代理人】

【識別番号】100108213

【弁理士】

【氏名又は名称】阿部 豊隆

(72)【発明者】

【氏名】張 積友

(72)【発明者】

【氏名】鄭 利峰

(72)【発明者】

【氏名】陳 勇好

【テーマコード（参考）】

5H605

【Ｆターム（参考）】

5H605EC08

5H605EC12

5H605EC20

5H605GG02

(57)【要約】

本出願は、本体（１０）と、本体（１０）内に設けられた巻線と、接続座（３０）であって、本体（１０）の一方側に設けられ、接続座（３０）の本体（１０）から離れた一方側に取り付け面（３１）を有し、接続座（３０）には複数のピン（４０）が設けられ、ピン（４０）の一端は巻線に電気的に接続され、ピン（４０）の他端は取り付け面（３１）に突出して設けられ、複数のピン（４０）は取り付け面（３１）に並んで設けられ、且つ隣接する２つのピン（４０）は取り付け面（３１）の幅方向に沿って間隔をおいて設けられ、隣接する２つのピン（４０）の幅方向における間隔は０．７ｍｍ～３ｍｍである接続座（３０）と、を含むコイルアセンブリ及びそれを有する電子膨張弁を提供することで、従来技術におけるコイルアセンブリのピン（４０）のレイアウトが不合理であるという課題を解決することができる。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

本体（１０）と、
前記本体（１０）内に設けられた巻線と、
接続座（３０）であって、本体（１０）の一方側に設けられ、前記接続座（３０）の前記本体（１０）から離れた一方側に取り付け面（３１）を有し、前記接続座（３０）には複数のピン（４０）が設けられ、前記ピン（４０）の一端は前記巻線に電気的に接続され、前記ピン（４０）の他端は前記取り付け面（３１）に突出して設けられ、複数の前記ピン（４０）は前記取り付け面（３１）に並んで設けられ、且つ隣接する２つの前記ピン（４０）は前記取り付け面（３１）の幅方向に沿って間隔をおいて設けられ、隣接する２つの前記ピン（４０）の前記幅方向における間隔は０．７ｍｍ～３ｍｍである、接続座（３０）と、
を含む、コイルアセンブリ。

【請求項2】

隣接する２つの前記ピン（４０）の前記取り付け面（３１）の長手方向における間隔は、２．５ｍｍ～３．５ｍｍである、請求項１に記載のコイルアセンブリ。

【請求項3】

前記取り付け面（３１）には、各列が複数の前記ピン（４０）を含む２列の前記ピン（４０）が設けられ、
２列の前記ピン（４０）は、前記幅方向に沿って配列される、請求項１に記載のコイルアセンブリ。

【請求項4】

隣接する２つの前記ピン（４０）は、前記取り付け面（３１）に位置をずらして設けられる、請求項１に記載のコイルアセンブリ。

【請求項5】

前記コイルアセンブリは、複数のピン溶接孔（５１）を有する回路基板（５０）を更に含み、
前記ピン（４０）と前記ピン溶接孔（５１）とは、一対一に対応して設けられる、請求項１に記載のコイルアセンブリ。

【請求項6】

前記回路基板（５０）には、導線（２０）を接続するための複数の導線溶接孔（５２）が更に設けられ、
前記導線溶接孔（５２）は、前記ピン溶接孔（５１）に電気的に接続される、請求項５に記載のコイルアセンブリ。

【請求項7】

隣接する２つの前記導線溶接孔（５２）は、前記幅方向に間隔をおいて設けられる、請求項６に記載のコイルアセンブリ。

【請求項8】

前記コイルアセンブリは、ハウジング及びラミネート部を更に含み、
前記ハウジングは、前記接続座（３０）の外周に覆設され、
前記ハウジングの内壁と前記接続座（３０）との間には、充填チャンバがあり、
前記ピン（４０）及び前記回路基板（５０）は、いずれも前記充填チャンバ内に位置し、
前記ラミネート部は、前記充填チャンバ内に充填されている、請求項５に記載のコイルアセンブリ。

【請求項9】

請求項１から８のいずれか一項に記載のコイルアセンブリを含む、電子膨張弁。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本出願は、２０２１年１２月１５日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が２０２１２３１６０６１１７であり、発明の名称が「コイルアセンブリ及びそれを有する電子膨張弁」である特許出願の優先権を主張する。

【0002】

本出願はコイルの技術分野に関し、具体的には、コイルアセンブリ及びそれを有する電子膨張弁に関する。

【背景技術】

【0003】

従来技術では、コイルアセンブリは複数のピンを有し、複数のピンは錫を介して回路基板上の挿嵌孔に接続される。コイルアセンブリのピンは、直線に沿って配列され、且つ各ピン間の隙間が比較的小さい。このように設計すると、はんだ付けの際に隣接するピンが互いに粘着しやすく、配線の短絡を引き起こし、これによりコイルアセンブリの組み立ての難易度を増加させ、且つコイルアセンブリの不良率を増加させる。

【発明の概要】

【0004】

本出願は、従来技術におけるコイルアセンブリのピン配置が不合理であるという課題を解決するための、コイルアセンブリ及びそれを有する電子膨張弁を提供する。

【0005】

本出願の一態様によれば、本体と、本体内に設けられた巻線と、接続座であって、本体の一方側に設けられ、接続座の本体から離れた一方側に取り付け面を有し、接続座には複数のピンが設けられ、ピンの一端は巻線に電気的に接続され、ピンの他端は取り付け面に突出して設けられ、複数のピンは取り付け面に並んで設けられ、且つ隣接する２つのピンは取り付け面の幅方向に沿って間隔をおいて設けられ、隣接する２つのピンの幅方向における間隔は０．７ｍｍ～３ｍｍである接続座と、を含むコイルアセンブリを提供する。

【0006】

更に、隣接する２つのピンの取り付け面の長手方向における間隔は、２．５ｍｍ～３．５ｍｍである。

【0007】

更に、取り付け面には、幅方向に沿って配列される２列のピンが設けられ、各列には、複数のピンが含まられる。

【0008】

更に、隣接する２つのピンは、取り付け面に位置をずらして設けられる。

【0009】

更に、コイルアセンブリは、複数のピン溶接孔を有する回路基板を更に含み、ピンとピン溶接孔とは、一対一に対応して設けられる。

【0010】

更に、回路基板には、導線を接続するための複数の導線溶接孔が更に設けられ、導線溶接孔は、ピン溶接孔に電気的に接続される。

【0011】

更に、隣接する２つの導線溶接孔は幅方向に間隔をおいて設けられる。

【0012】

更に、コイルアセンブリは、ハウジング及びラミネート部を更に含み、ハウジングは、接続座の外周に覆設され、ハウジングの内壁と接続座との間には、充填チャンバがあり、ピン及び回路基板は、いずれも充填チャンバ内に位置し、ラミネート部は、充填チャンバ内に充填されている。

【0013】

本出願の他の態様によれば、上記で説明したコイルアセンブリを含む電子膨張弁を提供する。

【0014】

本出願の技術態様を適用すると、接続座には複数のピンが設けられ、ピンの他端は取り付け面に突出して設けられ、複数のピンは取り付け面に並んで設けられ、隣接する２つのピンの幅方向における間隔は０．７ｍｍ～３ｍｍである。ピンは、隣接する２つのピンの間に十分な間隔を有するように取り付け面に並んで設けられて、ピンの占有スペース及び取り付け面の面積を縮小させる。隣接する２つのピンの幅方向における間隔が３ｍｍ超である場合、取り付け面の面積が比較的大きい必要があり、接続座と本体の体積が大きくなってしまう。隣接する２つのピンの幅方向における間隔が０．７ｍｍ未満であると、隣接する２つのピンが他の部品に接続されるときに直列に接続しやすくなって、コイルアセンブリに故障が生じてしまう。従って、隣接する２つのピンの幅方向における間隔を０．７ｍｍ～３ｍｍとすることで、隣接するピンが直列に接続されることを防止すると同時に、ピンの占有面積をできるだけ小さくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【0015】

本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。

【0016】

【図1】本出願の実施例１で提供されるコイルアセンブリの構造模式図を示す。

【図2】本出願の実施例１で提供されるコイルアセンブリの他方の構造模式図を示す。

【図3】図１におけるＡの部分の部分拡大図を示す。

【図4】本出願の実施例２で提供されるコイルアセンブリの構造模式図を示す。

【0017】

ここで、上記の図面には以下の符号が含まれる。
１０ 本体、２０ 導線、３０ 接続座、３１ 取り付け面、４０ ピン、５０ 回路基板、５１ ピン溶接孔、５２ 導線溶接孔。

【発明を実施するための形態】

【0018】

以下、本出願の実施例における図面を参照して、本出願の実施例における技術態様を明瞭且つ完全に記述するが、記述される実施例は、単に本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。以下、少なくとも１つの例示的な実施例の記述は、実際には、単に説明的なものにすぎず、本出願及びその適用又は使用に対して何ら制限するものではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力なしに得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。

【0019】

図１から図３に示すように、本出願の実施例１は、本体１０、巻線及び接続座３０を含むコイルアセンブリを提供する。巻線は本体１０内に設けられる。接続座３０は本体１０の一方側に設けられ、接続座３０の本体１０から離れた一方側に取り付け面３１を有し、接続座３０には複数のピン４０が設けられ、ピン４０の一端は巻線に電気的に接続され、ピン４０の他端は取り付け面３１に突出して設けられ、複数のピン４０は取り付け面３１に並んで設けられ、且つ隣接する２つのピン４０は取り付け面３１の幅方向に沿って間隔をおいて設けられ、隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔は０．７ｍｍ～３ｍｍである。ピン４０は取り付け面３１に並んで設けられて、各ピン４０が互いに干渉することを防止し、更にピン４０のレイアウトを合理的になるようにすることで、ピン４０の占有スペース及び取り付け面３１の面積を縮小させることができる。隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔が３ｍｍ超である場合、取り付け面３１の面積が比較的大きい必要があり、接続座３０と本体１０の体積が大きくなってしまう。隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔が０．７ｍｍ未満であると、隣接する２つのピン４０が他の部品に接続されるときに直列に接続しやすくなって、コイルアセンブリに故障が生じてしまう。従って、隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔を０．７ｍｍ～３ｍｍとすることで、隣接するピン４０が溶接されるときに直列に接続されることを防止するとともに、ピン４０の占有面積を小さくすることができる。図３のＢは、取り付け面３１の隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔を表す。取り付け面３１の隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔とは、取り付け面３１の隣接する２つのピン４０の幅方向における中心点の間隔をいう。

【0020】

本出願の技術態様を適用すると、接続座３０には複数のピン４０が設けられ、ピン４０の他端は取り付け面３１に突出して設けられ、複数のピン４０は取り付け面３１に並んで設けられ、隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔は０．７ｍｍ～３ｍｍである。ピン４０は取り付け面３１に並んで設けられて、ピン４０のレイアウトが合理的になるようにして、ピン４０の占有スペース及び取り付け面３１の面積を縮小させる。隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔が３ｍｍ超である場合、取り付け面３１の面積が比較的大きい必要があり、接続座３０と本体１０の体積が大きくなってしまう。隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔が０．７ｍｍ未満であると、隣接する２つのピン４０が他の部品に接続されるときに直列に接続しやすくなって、コイルアセンブリに故障が生じてしまう。従って、隣接する２つのピン４０の幅方向における間隔を０．７ｍｍ～３ｍｍとすることで、隣接するピン４０が直列に接続されることを防止すると同時に、ピン４０の占有面積をできるだけ小さくすることができる。

【0021】

具体的には、隣接する２つのピン４０の取り付け面３１の長手方向における間隔は２．５ｍｍ～３．５ｍｍである。隣接する２つのピン４０の取り付け面３１の長手方向における間隔が２．５ｍｍ未満であると、ピン４０が他の部品に接続されるときに隣接するピンが直列に接続しやすくなり、且つピン４０が他の部品に接続される難易度が増大してしまう。隣接する２つのピン４０の取り付け面３１の長手方向における間隔が３．５ｍｍ超である場合、ピン４０の取り付け面３１における占有スペースが比較的大きくなって、取り付け面３１の面積が大きくなりすぎ、接続座３０の体積が比較的大きくなる。従って、隣接するピン４０の取り付け面３１の長手方向における間隔を２．５ｍｍ～３．５ｍｍとすることで、隣接するピン４０が溶接するときに直列に接続される可能性を更に回避できるだけでなく、取り付け面３１におけるピン４０の占有面積も小さくすることができ、更には取り付け面３１の面積及び接続座３０の体積を縮小させることができる。図３のＣは、隣接する２つのピン４０の取り付け面３１の長手方向における間隔を表す。隣接する２つのピン４０の取り付け面３１の長手方向における間隔とは、隣接する２つのピン４０の取り付け面３１の長手方向における中心点の間隔をいう。

【0022】

本実施例において、取り付け面３１には、各列が複数のピン４０を含む２列のピン４０が設けられ、２列のピン４０は、幅方向に沿って配列される。ピン４０は、２列に設けられて、ピン４０と他の部品との接続を容易にすることができる。

【0023】

具体的には、隣接する２つのピン４０は、取り付け面３１に位置をずらして設けられる。このように設計すると、隣接する２つのピン間の隙間を増大させ、ピン同士が互いに干渉することを回避させることができる。選択的には、複数のピン４０は複数列に設けられてもよく、且つ隣接する２列のピン４０の両端が面一となってもよく、隣接する２列のピン４０を位置をずらして設けてもよい。

【0024】

本実施例において、コイルアセンブリは、複数のピン溶接孔５１を有する回路基板５０を更に含み、ピン４０とピン溶接孔５１とは一対一に対応して設けられる。ピン４０がピン溶接孔５１を貫通し、且つピン４０とピン溶接孔５１との間に錫を充填することによって、ピン４０を回路基板５０上の回路に電気的に接続させる。上記で説明した技術態様を用いることによって、ピン４０とピン溶接孔５１との間の隙間が比較的大きいため、はんだ付けの際にピン４０同士が直列に接続されにくく、ピン４０とピン溶接孔５１との接続難易度が低下する。

【0025】

本実施例において、回路基板５０には、導線２０を接続するための複数の導線溶接孔５２が更に設けられ、導線溶接孔５２はピン溶接孔５１に電気的に接続される。回路基板５０には、回路が設けられ、導線溶接孔５２とピン溶接孔５１とは回路を介して電気的に接続することができる。導線溶接孔５２は、導線２０を接続するために用いられ、ピン４０及び巻線は導線２０を介して他の部品に電気的に接続される。導線２０の端部を導線溶接孔５２に貫通させ、且つ導線２０と導線溶接孔５２との間に錫を充填することによって、導線２０をピン４０に電気的に接続させることができる。選択的には、導線溶接孔５２とピン溶接孔５１との数は異なってもよい。

【0026】

具体的には、隣接する２つの導線溶接孔５２は、幅方向に間隔をおいて設けられる。このようにして、導線溶接孔５２のレイアウトが合理的になることで、取り付け面３１の面積を縮小させることができる。このように設計すると、導線に接続するときに、隣接する２つの導線溶接孔５２同士が互いに干渉することを回避することもできる。導線溶接孔５２は、長手方向に沿って配列されてもよい。導線溶接孔５２は２列に設けられてもよく、且つ２列の導線溶接孔５２は幅方向に沿って配列されてもよい。２列の導線溶接孔５２は、導線溶接孔５２間の隙間を増大させるように位置をずらして設けられてもよい。

【0027】

本実施例において、コイルアセンブリは、ハウジング及びラミネート部を更に含み、ハウジングは、接続座の外周に覆設され、ハウジングの内壁と接続座との間には充填チャンバがあり、ピン４０及び回路基板５０はいずれも充填チャンバ内に位置し、ラミネート部は充填チャンバ内に充填されている。ハウジングは、接続座を保護するために用いられる。ラミネート部は、ピン４０及び回路基板５０が絶縁封止されるように充填チャンバ内に充填されて、通電の際にピン４０と回路基板５０とが正常に運転できるように確保する。

【0028】

図４に示すように、本出願の実施例２は、導線溶接孔５２とピン溶接孔５１とが一対一に対応して設けられる点で実施例１と異なるコイルアセンブリを提供する。

【0029】

本出願は、上記のコイルアセンブリを含む電子膨張弁を更に提供する。隣接するピン４０、ピン溶接孔５１と導線溶接孔５２との間の隙間が比較的大きいため、はんだ付けの際に隣接するピン４０、ピン溶接孔５１と導線溶接孔５２とが直列に接続されることを回避し、はんだ付けの難易度も低下させる。従って、上記のコイルを含む電子膨張弁は、構造が安定で、組み立ての難易度が低いという利点を有する。

【0030】

ここで用いられる用語は、具体的な実施形態を説明するためのものにすぎず、本出願による例示的な実施形態を限定することを意図するものではないことに注意すべきである。ここで用いられるように、文脈上明確な指摘がなされていない限り、単数形式は複数形式を含むことも意図し、更に、本明細書において、「包含する」及び／又は「含む」という用語が用いられる場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、アセンブリ及び／又はそれらの組み合わせが存在することを意味することも理解されるべきである。

【0031】

特に具体的に説明しない限り、これらの実施例に記載された部材及びステップの相対的な配置、数式及び数値は、本出願の範囲を限定するものではない。同時に、説明の便宜上、図面に示す各部分の寸法は実際の比率関係で描かれたものではないことは理解されるべきである。当業者に既に知られている技術、方法及び機器については詳細な説明を省略する場合があるが、必要に応じて、当該技術、方法及び機器は、承認された明細書の一部としてみなされるべきである。ここで示し、且つ説明した全ての例では、いずれの具体的な値も例示的なものにすぎず、限定するためのものではないと解釈すべきである。従って、例示的な実施例の他の例は、異なる値を有してもよい。類似した符号及び文字は、以下の図面において類似したものを表すため、あるものが１つの図面において定義されると、その後の図面においては、それについて更に説明する必要がないことに注意すべきである。

【0032】

本出願の説明において、「前、後、上、下、左、右」、「横方向、縦方向、垂直、水平」及び「頂、底」等のような方位用語で表される方位又は位置関係は、一般的に、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであるが、本出願の説明を容易にし、且つ簡潔にするためのものにすぎず、逆の説明がない場合、これらの方位用語は、示された装置又は素子が必ずしも特定の方位を有するか、あるいは、特定の方位で構成し操作されることを示し且つ暗示するものではないため、本出願の保護範囲を限定するものとして理解されるべきではなく、「内、外」という方位用語は、各部材自体の輪郭に対する内、外である。

【0033】

説明の便宜上、ここでは「…の上に」、「…の上方に」、「…の上面に」、「上の」等のような空間相対用語を用いて、図に示すような１つのデバイス又は特徴と他のデバイス又は特徴との空間位置関係を説明することができる。空間相対用語は、デバイスの図に記載された方位以外の、使用又は操作中の異なる方位を包含することを意図するものであることは理解されるべきである。例えば、図面中のデバイスの上下が逆さまになると、「他のデバイス又は構造の上方に」又は「他のデバイス又は構造の上に」と説明されたデバイスは、その後「他のデバイス又は構造の下方に」又は「他のデバイス又は構造の下に」と位置付けられることになる。よって、例示的な用語「…の上方に」は、「…の上方に」及び「…の下方に」の２つの方位を含むことができる。このデバイスは、他の異なる方法で位置付けし（９０度回転又は他の方位に位置させ）、且つここで用いられる空間の相対的な説明について対応する解釈を行うこともできる。

【0034】

更に、説明すべきこととして、「第１」、「第２」等の用語を用いて部品を限定することは、対応する部品を区別するためのものにすぎず、特に説明がない限り、上記用語は特別な意味を持たないため、本出願の保護範囲を限定するものとして理解されるべきではない。

【0035】

上述したものは、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者にとって、本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の精神及び原則の範囲内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等はいずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【国際調査報告】