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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】感圧接着剤
(51)【国際特許分類】
   C09J 183/04 20060101AFI20241121BHJP
   H05K 1/03 20060101ALI20241121BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20241121BHJP
   B32B 7/022 20190101ALI20241121BHJP
   B32B 27/20 20060101ALI20241121BHJP
   B32B 9/00 20060101ALI20241121BHJP
   C09J 11/04 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
C09J183/04
H05K1/03 650
B32B27/00 D
B32B27/00 101
B32B7/022
B32B27/20 Z
B32B9/00 A
C09J11/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531431
(86)(22)【出願日】2022-12-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-25
(86)【国際出願番号】 US2022081618
(87)【国際公開番号】W WO2023114886
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】63/265,541
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Saint-Gobain Performance Plastics, Corporation
【住所又は居所原語表記】31500 Solon Road Solon, 44139 OH USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アマト,ダリア
(72)【発明者】
【氏名】エリオット,ジェラルド エー.
(72)【発明者】
【氏名】ピート,ジェフリー エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,レイチェル
(72)【発明者】
【氏名】ワン,フェイ
【テーマコード(参考)】
4F100
4J040
【Fターム(参考)】
4F100AA23A
4F100AK49B
4F100AK52A
4F100BA02
4F100BA10B
4F100CA16A
4F100CA23A
4F100CB05A
4F100JJ07
4F100JJ07A
4F100JK06
4F100JK06A
4F100JL08A
4F100JL13A
4F100YY00A
4J040EK031
4J040HA066
4J040HA136
4J040JA09
4J040JB09
4J040KA14
4J040KA23
4J040KA42
4J040LA08
4J040MA02
4J040MA09
4J040MA10
4J040MB02
4J040MB03
4J040NA16
4J040NA19
4J040NA22
4J040PA23
4J040PA30
(57)【要約】
【解決手段】 本開示は、シリコーン系感圧接着剤成分と、酸化鉄充填剤混合物と、を含み得る、感圧接着剤に関する。酸化鉄充填剤混合物の含有量は、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約10.0重量%以下であり得る。感圧接着剤は、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し得、感圧接着剤は、バッキング材料に取り付けられたときにVTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を更に有し得る。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感圧接着剤であって、
シリコーン系感圧接着剤成分と、
前記感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約10.0重量%以下の含有量の酸化鉄充填剤混合物成分と、を含み、
前記感圧接着剤が、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し、
前記感圧接着剤が、バッキング材料に取り付けられたときに、VTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を有する、感圧接着剤。
【請求項2】
前記酸化鉄充填剤混合物成分が、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか若しくは有しないシリコーン樹脂/流体、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項3】
前記感圧接着剤が、前記感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.6重量%の酸化鉄充填剤含有量を含む、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項4】
前記感圧接着剤が、前記感圧接着剤の総重量に対して約10重量%以下の酸化鉄充填剤混合物成分含有量を含む、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項5】
前記感圧接着剤が、黒色酸化鉄を含む、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項6】
前記感圧接着剤が、シリコーン接着剤を含む、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項7】
前記感圧接着剤が、触媒を含む、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項8】
前記感圧接着剤が、シリコーン樹脂を含む、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項9】
前記感圧接着剤が、25℃で測定した際に、少なくとも約610g/インチの剥離接着力を有する、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項10】
前記感圧接着剤が、100℃で測定した際に、少なくとも約280g/インチの剥離接着力を有する、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項11】
前記感圧接着剤が、250℃で測定した際に、少なくとも約50g/インチの剥離接着力を有する、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項12】
前記感圧接着剤が、少なくとも約4.2Nの粘着性を有する、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項13】
前記感圧接着剤が、V-0のUL 94等級を有する、請求項1に記載の感圧接着剤。
【請求項14】
バッキング層と、感圧接着剤の層と、を含む、テープであって、前記感圧接着剤が、
シリコーン系感圧接着剤成分と、
前記感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約10.0重量%以下の含有量の酸化鉄充填剤と、を含み、
前記感圧接着剤が、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し、
前記感圧接着剤が、バッキング材料に取り付けられたときに、VTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を有する、テープ。
【請求項15】
感圧接着剤を形成する方法であって、前記方法が、
シリコーン系感圧接着剤前駆体成分と酸化鉄充填剤前駆体混合物成分との形成混合物を提供することと、
前記形成混合物を感圧接着剤に形成することと、を含み、前記感圧接着剤が、
シリコーン系感圧接着剤成分と、
前記感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約3.0重量%以下の含有量の酸化鉄充填剤混合物と、を含み、
前記感圧接着剤が、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し、
前記感圧接着剤が、バッキング材料に取り付けられたときに、VTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を有する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、感圧接着剤、具体的には、熱的に安定なシリコーン系感圧接着剤(silicone based pressure sensitive adhesive)に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
感圧接着剤は、熱安定性が必要とされる様々な用途で使用される。例えば、熱安定性を有する感圧接着剤は、様々な電気自動車用途又は溶射用途において使用され得る。したがって、難燃性を有する感圧接着剤が所望されている。
【0003】
第1の態様によれば、感圧接着剤は、シリコーン系感圧接着剤成分と、酸化鉄充填剤混合物成分と、を含み得る。酸化鉄充填剤混合物の含有量は、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約10.0重量%以下であり得る。感圧接着剤は、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し得、感圧接着剤は、バッキング材料に取り付けられたときにVTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を更に有し得る。
【0004】
別の態様によれば、テープは、バッキング層と、感圧接着剤の層と、を含み得る。感圧接着剤は、シリコーン系感圧接着剤成分と、酸化鉄充填剤混合物成分と、を含み得る。酸化鉄充填剤混合物の含有量は、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約10.0重量%以下であり得る。感圧接着剤は、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し得、感圧接着剤は、バッキング材料に取り付けられたときにVTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を更に有し得る。
【0005】
感圧接着剤を形成する方法は、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分と酸化鉄充填剤前駆体混合物成分との形成混合物を提供することと、混合物を感圧接着剤に形成することと、を含み得る。感圧接着剤は、シリコーン系感圧接着剤成分と、酸化鉄充填剤混合物成分と、を含み得る。酸化鉄充填剤混合物の含有量は、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約10.0重量%以下であり得る。感圧接着剤は、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し得、感圧接着剤は、バッキング材料に取り付けられたときにVTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を更に有し得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態は、例として例解されており、添付の図面に限定されない。
図1図1は、本明細書に記載される実施形態による、感圧接着剤の形成方法を示す図を含む。
図2図2は、本明細書に記載される実施形態により形成された感圧接着剤の層の構成を示す例解図を含む。
図3図3は、本明細書に記載される実施形態による、テープの形成方法を示す図を含む。
図4図4は、本明細書に記載される実施形態により形成されたテープの構成を示す例解図を含む。
【0007】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として例解されており、必ずしも縮尺通りに描画されていないことを認識する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の考察は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てている。詳細な説明は、ある特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示又は教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。本明細書で提供される本開示及び教示に基づいて、他の実施形態を使用することができることが理解されよう。
【0009】
「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、又はそのような方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、明示的に矛盾する記載がない限り、「又は(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すのではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0010】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載される要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形も含むものとして、又はその逆として理解されるべきである。例えば、単一の項目が本明細書に記載されている場合、単一の項目の代わりに2つ以上の項目が使用され得る。同様に、2つ以上の項目が本明細書に記載されている場合、その2つ以上の項目は、単一の項目に置き換えられ得る。
【0011】
本明細書に記載される実施形態は、概して、シリコーン系感圧接着剤成分と、シリコーン系感圧接着剤成分内の酸化鉄充填剤混合物成分と、を含み得る、感圧接着剤を対象とする。
【0012】
最初に誘電体基板を形成する方法を参照すると、図1は、本明細書に記載される実施形態による、感圧接着剤を形成するための形成方法100を示す図を含む。特定の実施形態によれば、形成方法100は、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分と酸化鉄充填剤前駆体混合物成分との形成混合物を提供する第1のステップ110と、混合物を感圧接着剤に形成する第2のステップ120と、を含み得る。
【0013】
特定の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、黒色酸化鉄を含み得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、シリコーン樹脂を含み得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、有機溶媒を含み得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、界面活性剤を含み得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか又は有しないシリコーン樹脂/流体、及び界面活性剤の任意の組み合わせを含み得る。
【0014】
特定の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、黒色酸化鉄からなり得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、シリコーン樹脂からなり得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、有機溶媒からなり得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、界面活性剤からなり得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか又は有しないシリコーン樹脂/流体、及び界面活性剤の任意の組み合わせからなり得る。
【0015】
なおも他の実施形態によれば、形成混合物は、特定の含有量の酸化鉄充填剤前駆体混合物成分を含み得る。例えば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分含有量は、形成混合物の総重量に対して少なくとも約0.6重量%、例えば少なくとも約0.7重量%、少なくとも約0.8重量%、又は少なくとも約0.9重量%、又は少なくとも約1.0重量%、又は少なくとも約1.1重量%、又は少なくとも約1.2重量%、又は少なくとも約1.3重量%、又は少なくとも約1.4重量%、又は少なくとも約1.5重量%、又は少なくとも約1.6重量%、又は少なくとも約1.7重量%、又は少なくとも約1.8重量%、又は少なくとも約1.9重量%、又は更には少なくとも約2.0重量%であり得る。更に他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分含有量は、形成混合物の総重量に対して約10.0重量%以下、例えば、約9.0重量%以下、又は約8重量%以下、又は約7重量%以下、又は約6重量%以下、約5.8重量%以下、又は約5.7重量%以下、又は約5.6重量%以下、又は約5.5重量%以下、又は約5.4重量%以下、又は約5.3重量%以下、又は約5.2重量%以下、又は更には約5.1重量%以下であり得る。酸化鉄充填剤前駆体混合物成分含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。酸化鉄充填剤前駆体混合物成分含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0016】
更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、メチルシリコーン接着剤を含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、フェニルシリコーン接着剤を含み得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、ビニルシリコーン接着剤を含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、及びビニルシリコーン接着剤の任意の組み合わせを含み得る。
【0017】
更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、メチルシリコーン接着剤からなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、フェニルシリコーン接着剤からなり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、ビニルシリコーン接着剤からなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、及びビニルシリコーン接着剤の任意の組み合わせからなり得る。
【0018】
なおも他の実施形態によれば、形成混合物は、特定の含有量のシリコーン系感圧接着剤前駆体成分を含み得る。例えば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分含有量は、形成混合物の総重量に対して少なくとも約45重量%、例えば少なくとも約47重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約52重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約57重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約62重量%、又は少なくとも約65重量%、又は少なくとも約67重量%、又は少なくとも約70重量%、又は少なくとも約72重量%、又は少なくとも約75重量%、又は少なくとも約77重量%、又は更には少なくとも約80重量%であり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分含有量は、形成混合物の総重量に対して、約98重量%以下、例えば、約95重量%以下、又は約92重量%以下、又は約90重量%以下、又は約87重量%以下、又は約85重量%以下、又は更には約82重量%以下であり得る。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0019】
更に他の実施形態によれば、形成混合物は、触媒を更に含み得る。なおも他の実施形態によれば、触媒は、過酸化物を含み得る。更に他の実施形態によれば、触媒は、白金を含み得る。なおも他の実施形態によれば、触媒は、過酸化物からなり得る。更に他の実施形態によれば、触媒は、白金からなり得る。
【0020】
更に他の実施形態によれば、形成混合物は、シリコーン樹脂を含み得る。
【0021】
なおも他の実施形態によれば、形成混合物は、有機溶媒を含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶媒は、トルエンを含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、キシレンを含み得る。なおも他の実施形態によれば、有機溶液は、酢酸エチルを含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、トルエンからなり得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、キシレンからなり得る。なおも他の実施形態によれば、有機溶媒は、酢酸エチルからなり得る。
【0022】
ここで、形成方法100に従って形成された感圧接着剤の実施形態を参照すると、図2は、感圧接着剤200の層の図を含む。図2に示すように、感圧接着剤200は、シリコーン系感圧接着剤成分210及び酸化鉄充填剤混合物成分220を含み得る。
【0023】
特定の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分220は、黒色酸化鉄を含み得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分220は、シリコーン樹脂を含み得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分220は、有機溶媒を含み得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分220は、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか又は有しないシリコーン樹脂/流体の任意の組み合わせを含み得る。
【0024】
特定の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分220は、黒色酸化鉄からなり得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分220は、シリコーン樹脂からなり得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分220は、有機溶媒からなり得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分220は、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか又は有しないシリコーン樹脂/流体の任意の組み合わせからなり得る。
【0025】
なおも他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、特定の含有量の酸化鉄充填剤混合物成分220を含み得る。例えば、酸化鉄充填剤混合物成分220の含有量は、感圧接着剤200の総重量に対して少なくとも約0.6重量%、例えば少なくとも約0.7重量%、少なくとも約0.8重量%、又は少なくとも約0.9重量%、又は少なくとも約1.0重量%、又は少なくとも約1.1重量%、又は少なくとも約1.2重量%、又は少なくとも約1.3重量%、又は少なくとも約1.4重量%、又は少なくとも約1.5重量%、又は少なくとも約1.6重量%、又は少なくとも約1.7重量%、又は少なくとも約1.8重量%、又は少なくとも約1.9重量%、又は更には少なくとも約2.0重量%であり得る。更に他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分220の含有量は、感圧接着剤200の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約9.0重量%以下、又は約8重量%以下、又は約7重量%以下、又は約6重量%以下、約5.8重量%以下、又は約5.7重量%以下、又は約5.6重量%以下、又は約5.5重量%以下、又は約5.4重量%以下、又は約5.3重量%以下、又は約5.2重量%以下、又は更には約5.1重量%以下であり得る。酸化鉄充填剤混合物成分220の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。酸化鉄充填剤混合物成分220の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0026】
更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分210は、メチルシリコーン接着剤を含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分210は、フェニルシリコーン接着剤を含み得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分210は、ビニルシリコーン接着剤を含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分210は、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、及びビニルシリコーン接着剤の任意の組み合わせを含み得る。
【0027】
更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分210は、メチルシリコーン接着剤からなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分210は、フェニルシリコーン接着剤からなり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分210は、ビニルシリコーン接着剤からなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分210は、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、及びビニルシリコーン接着剤の任意の組み合わせからなり得る。
【0028】
なおも他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、特定の含有量のシリコーン系感圧接着剤成分210を含み得る。例えば、シリコーン系感圧接着剤成分210の含有量は、感圧接着剤200の総重量に対して少なくとも約45重量%、例えば少なくとも約47重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約52重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約57重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約62重量%、又は少なくとも約65重量%、又は少なくとも約67重量%、又は少なくとも約70重量%、又は少なくとも約72重量%、又は少なくとも約75重量%、又は少なくとも約77重量%、又は更には少なくとも約80重量%であり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分210の含有量は、感圧接着剤200の総重量に対して、約98重量%以下、例えば、約95重量%以下、又は約92重量%以下、又は約90重量%以下、又は約87重量%以下、又は約85重量%以下、又は更には約82重量%以下であり得る。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分210の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分210の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0029】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、触媒を更に含み得る。なおも他の実施形態によれば、触媒は、過酸化物を含み得る。更に他の実施形態によれば、触媒は、白金を含み得る。なおも他の実施形態によれば、触媒は、過酸化物からなり得る。更に他の実施形態によれば、触媒は、白金からなり得る。
【0030】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、シリコーン樹脂を含み得る。
【0031】
なおも他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、有機溶媒を含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶媒は、トルエンを含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、キシレンを含み得る。なおも他の実施形態によれば、有機溶液は、酢酸エチルを含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、トルエンからなり得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、キシレンからなり得る。なおも他の実施形態によれば、有機溶媒は、酢酸エチルからなり得る。
【0032】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、ASTM D3330に従って25℃で測定した際に特定の剥離接着力を有し得る。例えば、感圧接着剤200は、少なくとも約610g/インチ、例えば、少なくとも約620g/インチ、又は少なくとも約630g/インチ、又は少なくとも約640g/インチ、又は少なくとも約650g/インチ、又は少なくとも約660g/インチ、又は少なくとも約670g/インチ、又は少なくとも約680g/インチ、又は少なくとも約690g/インチ、又は少なくとも約700g/インチ、又は少なくとも約710g/インチ、又は更には少なくとも約720g/インチの剥離接着力を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、約750g/インチ以下又は約740g/インチ以下など、約760g/インチ以下の剥離接着力を有し得る。25℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分210の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。25℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分210の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0033】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、ASTM D3330に従って100℃で測定した際に特定の剥離接着力を有し得る(テープをステンレス鋼から剥離する前に、テープ及びステンレス鋼基材が100℃で1分間加熱滞留されるように、剥離試験中に加熱されたチャンバに熱電対が取り付けられるように修正される)。例えば、感圧接着剤200は、少なくとも約280g/インチ、例えば、少なくとも約290g/インチ、又は少なくとも約300g/インチ、又は少なくとも約310g/インチ、又は少なくとも約320g/インチ、又は少なくとも約330g/インチ、又は少なくとも約340g/インチ、又は少なくとも約350g/インチ、又は少なくとも約360g/インチ、又は少なくとも約370g/インチ、又は少なくとも約380g/インチ、又は更には少なくとも約390g/インチの剥離接着力を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、約420g/インチ以下又は約410g/インチ以下など、約430g/インチ以下の剥離接着力を有し得る。100℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分210の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。100℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分210の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0034】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、ASTM D3330に従って250℃で測定した際に特定の剥離接着力を有し得る(テープをステンレス鋼から剥離する前に、テープ及びステンレス鋼基材が250℃で1分間加熱滞留されるように、剥離試験中に加熱されたチャンバに熱電対が取り付けられるように修正される)。例えば、感圧接着剤200は、少なくとも約50g/インチ、例えば少なくとも約55g/インチ、又は少なくとも約60g/インチ、又は少なくとも約65g/インチ、又は少なくとも約70g/インチ、又は少なくとも約75g/インチ、又は少なくとも約80g/インチ、又は更には少なくとも約85g/インチの剥離接着力を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、約95g/インチ以下又は約90g/インチ以下など、約100g/インチ以下の剥離接着力を有し得る。250℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分210の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。250℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分210の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0035】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、ステンレス鋼から作製された5mmプローブを有するTexture Analyzer-303C固定具を使用して測定した際に特定の粘着性を有し得、各サンプル(5×1インチ、4つの複製)は、2分の接触時間、0.5mm/秒の接近速度、及び10mm/秒のデボンディング速度で測定される。例えば、感圧接着剤200は、少なくとも約4.2N、例えば、少なくとも約4.3N、又は少なくとも約4.4N、又は少なくとも約4.5N、又は少なくとも約4.6N、又は少なくとも約4.7N、又は少なくとも約4.8N、又は更には少なくとも約4.9Nの粘着性を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、約6N以下、例えば、約5.8N以下又は約5.6N以下の粘着力を有し得る。シリコーン系感圧接着剤成分210の粘着性は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分210の粘着性は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0036】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、ASTM PSTC-17に従って測定した際に特定の剪断接着破壊温度(Shear Adhesion Failure Temperature、SAFT)を有し得る。例えば、感圧接着剤200は、少なくとも約90℃、例えば少なくとも約100℃、少なくとも約110℃、少なくとも約120℃、又は少なくとも約130℃、又は少なくとも約140℃、又は少なくとも約150℃、又は更には少なくとも約160℃のSAFTを有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、約200℃以下、例えば、約190℃以下、又は約180℃以下の粘着性を有し得る。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分210のSAFTは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分210のSAFTは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0037】
なおも他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、バッキング材料に取り付けられたときに、VTM-0のUL 94等級を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、V-0のUL 94等級を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤200は、VTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を有し得る。適切なUL 94等級は、試験が行われるときに使用される、取り付けられたバッキング材料(もしあれば)に依存し得ることが理解されるであろう。
【0038】
ここで、本明細書に記載される感圧接着剤を含み得るテープの実施形態を参照する。本明細書に記載されるそのような追加の実施形態は、概して、バッキング層と、バッキング層を覆う感圧接着剤の層と、を含み得る、テープを対象とする。ある特定の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分と、シリコーン系感圧接着剤成分内の酸化鉄充填剤混合物と、を含み得る、感圧接着剤。
【0039】
次に、テープを形成する方法を参照すると、図3は、本明細書に記載される実施形態による、テープを形成するための形成方法300を示す図を含む。特定の実施形態によれば、形成方法300は、バッキング層を提供する第1のステップ310と、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分と酸化鉄充填剤前駆体混合物成分との形成混合物を提供する第2のステップ320と、混合物を、バッキング層を覆う感圧接着剤の層に形成して、テープを形成する第3のステップ330と、を含み得る。
【0040】
更に他の実施形態によれば、バッキング層は、布、バルカナイズドファイバー、紙、不織材料、繊維強化熱可塑性プラスチックバッキング、ポリマーフィルム、フック状ステムを含有する基材、メリヤス、メタルホイル、メッシュ、フォームバッキング、及びそれらの積層された多層組み合わせを含み得る。布バッキングは、未処理、飽和、プレサイズ、バックサイズ、多孔性、又はシールすることができ、それらは、織られ得るか、又はステッチボンドされ得る。布バッキングは、綿、ポリエステル、レーヨン、絹、ナイロン、又はそれらのブレンドの繊維又は糸を含み得る。布バッキングは、本明細書に記載される異なるバッキング材料を有する積層体として提供することができる。紙バッキングはまた、飽和、バリアコーティング、プレサイズ、バックサイズ、未処理、又は繊維強化され得る。紙バッキングはまた、異なるタイプのバッキング材料との積層体として提供することができる。不織布バッキングとしては、本明細書で言及される異なるバッキング材料へのスクリム及び積層体が挙げられる。不織布は、セルロース繊維、合成繊維、又はそれらのブレンドから形成され得る。ポリマーバッキングとしては、ポリオレフィンフィルム又はポリエステルフィルムが挙げられる。ポリマーバッキングは、インフレーションフィルムとして、又は異なるタイプのポリマー材料の積層体として、又はポリマーフィルムと非ポリマータイプのバッキング材料との積層体として提供することができる。バッキングはまた、単独で使用されるか、又は不織布を組み込むか、又は異なるタイプのバッキングとの積層体として使用される、ステムウェブであり得る。ループ布地バッキングは、ブラッシングナイロン、ブラッシングポリエステル、ポリエステルステッチループ、及び異なるタイプのバッキング材料に積層されたループ材料であり得る。フォームバッキングは、天然スポンジ材料又はポリウレタンフォームなどであり得る。フォームバッキングはまた、異なるタイプのバッキング材料に積層することができる。メッシュバッキングは、ポリマー又は金属の目の粗いスクリムから作製することができる。ある特定の実施形態によれば、バッキングは、マイカを含み得る。
【0041】
特定の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、黒色酸化鉄を含み得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、シリコーン樹脂を含み得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、有機溶媒を含み得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか若しくは有しないシリコーン樹脂/流体の任意の組み合わせを含み得る。
【0042】
特定の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、黒色酸化鉄からなり得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、シリコーン樹脂からなり得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、有機溶媒からなり得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分は、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか又は有しないシリコーン樹脂/流体の任意の組み合わせからなり得る。
【0043】
なおも他の実施形態によれば、形成混合物は、特定の含有量の酸化鉄充填剤前駆体混合物成分を含み得る。例えば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分含有量は、形成混合物の総重量に対して少なくとも約0.6重量%、例えば少なくとも約0.7重量%、少なくとも約0.8重量%、又は少なくとも約0.9重量%、又は少なくとも約1.0重量%、又は少なくとも約1.1重量%、又は少なくとも約1.2重量%、又は少なくとも約1.3重量%、又は少なくとも約1.4重量%、又は少なくとも約1.5重量%、又は少なくとも約1.6重量%、又は少なくとも約1.7重量%、又は少なくとも約1.8重量%、又は少なくとも約1.9重量%、又は更には少なくとも約2.0重量%であり得る。更に他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤前駆体混合物成分含有量は、形成混合物の総重量に対して約10.0重量%以下、例えば、約9.0重量%以下、又は約8重量%以下、又は約7重量%以下、又は約6重量%以下、約5.8重量%以下、又は約5.7重量%以下、又は約5.6重量%以下、又は約5.5重量%以下、又は約5.4重量%以下、又は約5.3重量%以下、又は約5.2重量%以下、又は更には約5.1重量%以下であり得る。酸化鉄充填剤前駆体混合物成分含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。酸化鉄充填剤前駆体混合物成分含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0044】
更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、メチルシリコーン接着剤を含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、フェニルシリコーン接着剤を含み得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、ビニルシリコーン接着剤を含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、及びビニルシリコーン接着剤の任意の組み合わせを含み得る。
【0045】
更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、メチルシリコーン接着剤からなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、フェニルシリコーン接着剤からなり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、ビニルシリコーン接着剤からなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分は、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、及びビニルシリコーン接着剤の任意の組み合わせからなり得る。
【0046】
なおも他の実施形態によれば、形成混合物は、特定の含有量のシリコーン系感圧接着剤前駆体成分を含み得る。例えば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分含有量は、形成混合物の総重量に対して少なくとも約45重量%、例えば少なくとも約47重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約52重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約57重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約62重量%、又は少なくとも約65重量%、又は少なくとも約67重量%、又は少なくとも約70重量%、又は少なくとも約72重量%、又は少なくとも約75重量%、又は少なくとも約77重量%、又は更には少なくとも約80重量%であり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分含有量は、形成混合物の総重量に対して、約98重量%以下、例えば、約95重量%以下、又は約92重量%以下、又は約90重量%以下、又は約87重量%以下、又は約85重量%以下、又は更には約82重量%以下であり得る。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0047】
更に他の実施形態によれば、形成混合物は、触媒を更に含み得る。なおも他の実施形態によれば、触媒は、過酸化物を含み得る。更に他の実施形態によれば、触媒は、白金を含み得る。なおも他の実施形態によれば、触媒は、過酸化物からなり得る。更に他の実施形態によれば、触媒は、白金からなり得る。
【0048】
更に他の実施形態によれば、形成混合物は、シリコーン樹脂を含み得る。
【0049】
なおも他の実施形態によれば、形成混合物は、有機溶媒を含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶媒は、トルエンを含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、キシレンを含み得る。なおも他の実施形態によれば、有機溶液は、酢酸エチルを含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、トルエンからなり得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、キシレンからなり得る。なおも他の実施形態によれば、有機溶媒は、酢酸エチルからなり得る。
【0050】
ここで、形成方法300に従って形成されたテープの実施形態を参照すると、図4はテープ400の図を含む。図4に示すように、テープ400は、バッキング層402及びバッキング層402の表面を覆う感圧接着剤層405を含み得る。ある特定の実施形態によれば、感受性接着剤405は、シリコーン系感圧接着剤成分410及び酸化鉄充填剤混合物成分420を含み得る。
【0051】
更に他の実施形態によれば、バッキング層402は、布、バルカナイズドファイバー、紙、不織材料、繊維強化熱可塑性プラスチックバッキング、ポリマーフィルム、フック状ステムを含有する基材、メリヤス、メタルホイル、メッシュ、フォームバッキング、及びそれらの積層された多層組み合わせを含み得る。布バッキングは、未処理、飽和、プレサイズ、バックサイズ、多孔性、又はシールすることができ、それらは、織られ得るか、又はステッチボンドされ得る。布バッキングは、綿、ポリエステル、レーヨン、絹、ナイロン、又はそれらのブレンドの繊維又は糸を含み得る。布バッキングは、本明細書に記載される異なるバッキング材料を有する積層体として提供することができる。紙バッキングはまた、飽和、バリアコーティング、プレサイズ、バックサイズ、未処理、又は繊維強化され得る。紙バッキングはまた、異なるタイプのバッキング材料との積層体として提供することができる。不織布バッキングとしては、本明細書で言及される異なるバッキング材料へのスクリム及び積層体が挙げられる。不織布は、セルロース繊維、合成繊維、又はそれらのブレンドから形成され得る。ポリマーバッキングとしては、ポリオレフィンフィルム又はポリエステルフィルムが挙げられる。ポリマーバッキングは、インフレーションフィルムとして、又は異なるタイプのポリマー材料の積層体として、又はポリマーフィルムと非ポリマータイプのバッキング材料との積層体として提供され得る。バッキングはまた、単独で使用されるか、又は不織布を組み込むか、又は異なるタイプのバッキングとの積層体として使用される、ステムウェブであり得る。ループ布地バッキングは、ブラッシングナイロン、ブラッシングポリエステル、ポリエステルステッチループ、及び異なるタイプのバッキング材料に積層されたループ材料であり得る。フォームバッキングは、天然スポンジ材料又はポリウレタンフォームなどであり得る。フォームバッキングはまた、異なるタイプのバッキング材料に積層することができる。メッシュバッキングは、ポリマー又は金属の目の粗いスクリムから作製することができる。ある特定の実施形態によれば、バッキングは、マイカを含み得る。
【0052】
特定の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分420は、黒色酸化鉄を含み得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分420は、シリコーン樹脂を含み得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分420は、有機溶媒を含み得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分420は、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか又は有しないシリコーン樹脂/流体の任意の組み合わせを含み得る。
【0053】
特定の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分420は、黒色酸化鉄からなり得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分420は、シリコーン樹脂からなり得る。なおも他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分420は、有機溶媒からなり得る。他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分420は、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか又は有しないシリコーン樹脂/流体の任意の組み合わせからなり得る。
【0054】
なおも他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、特定の含有量の酸化鉄充填剤混合物成分420を含み得る。例えば、酸化鉄充填剤混合物成分420の含有量は、感圧接着剤405の総重量に対して少なくとも約0.6重量%、例えば少なくとも約0.7重量%、少なくとも約0.8重量%、又は少なくとも約0.9重量%、又は少なくとも約1.0重量%、又は少なくとも約1.1重量%、又は少なくとも約1.2重量%、又は少なくとも約1.3重量%、又は少なくとも約1.4重量%、又は少なくとも約1.5重量%、又は少なくとも約1.6重量%、又は少なくとも約1.7重量%、又は少なくとも約1.8重量%、又は少なくとも約1.9重量%、又は更には少なくとも約2.0重量%であり得る。更に他の実施形態によれば、酸化鉄充填剤混合物成分420の含有量は、感圧接着剤405の総重量に対して約10重量%以下、例えば、約9.0重量%以下、又は約8重量%以下、又は約7重量%以下、又は約6重量%以下、約5.8重量%以下、又は約5.7重量%以下、又は約5.6重量%以下、又は約5.5重量%以下、又は約5.4重量%以下、又は約5.3重量%以下、又は約5.2重量%以下、又は更には約5.1重量%以下であり得る。酸化鉄充填剤混合物成分420の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されよう。酸化鉄充填剤混合物成分420の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されよう。
【0055】
更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分410は、メチルシリコーン接着剤を含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分410は、フェニルシリコーン接着剤を含み得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分410は、ビニルシリコーン接着剤を含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分410は、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、及びビニルシリコーン接着剤の任意の組み合わせを含み得る。
【0056】
更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分410は、メチルシリコーン接着剤からなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分410は、フェニルシリコーン接着剤からなり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分410は、ビニルシリコーン接着剤からなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分410は、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、及びビニルシリコーン接着剤の任意の組み合わせからなり得る。
【0057】
なおも他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、特定の含有量のシリコーン系感圧接着剤成分410を含み得る。例えば、シリコーン系感圧接着剤成分410の含有量は、感圧接着剤405の総重量に対して少なくとも約45重量%、例えば少なくとも約47重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約52重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約57重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約62重量%、又は少なくとも約65重量%、又は少なくとも約67重量%、又は少なくとも約70重量%、又は少なくとも約72重量%、又は少なくとも約75重量%、又は少なくとも約77重量%、又は更には少なくとも約80重量%であり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系感圧接着剤成分410の含有量は、感圧接着剤405の総重量に対して、約98重量%以下、例えば、約95重量%以下、又は約92重量%以下、又は約90重量%以下、又は約87重量%以下、又は約85重量%以下、又は更には約82重量%以下であり得る。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分410の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分410の含有量は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0058】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、触媒を更に含み得る。なおも他の実施形態によれば、触媒は、過酸化物を含み得る。更に他の実施形態によれば、触媒は、白金を含み得る。なおも他の実施形態によれば、触媒は、過酸化物からなり得る。更に他の実施形態によれば、触媒は、白金からなり得る。
【0059】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、シリコーン樹脂を含み得る。
【0060】
なおも他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、有機溶媒を含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶媒は、トルエンを含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、キシレンを含み得る。なおも他の実施形態によれば、有機溶液は、酢酸エチルを含み得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、トルエンからなり得る。更に他の実施形態によれば、有機溶液は、キシレンからなり得る。なおも他の実施形態によれば、有機溶媒は、酢酸エチルからなり得る。
【0061】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、ASTM D3330に従って25℃で測定した際に特定の剥離接着力を有し得る。例えば、感圧接着剤405は、少なくとも約610g/インチ、例えば、少なくとも約620g/インチ、又は少なくとも約630g/インチ、又は少なくとも約640g/インチ、又は少なくとも約650g/インチ、又は少なくとも約660g/インチ、又は少なくとも約670g/インチ、又は少なくとも約680g/インチ、又は少なくとも約690g/インチ、又は少なくとも約700g/インチ、又は少なくとも約710g/インチ、又は更には少なくとも約720g/インチの剥離接着力を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、約750g/インチ以下又は約740g/インチ以下など、約760g/インチ以下の剥離接着力を有し得る。25℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分410の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。25℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分410の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0062】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、ASTM D3330に従って100℃で測定した際に特定の剥離接着力を有し得る(テープをステンレス鋼から剥離する前に、テープ及びステンレス鋼基材が100℃で1分間加熱滞留されるように、剥離試験中に加熱されたチャンバに熱電対が取り付けられるように修正される)。例えば、感圧接着剤405は、少なくとも約280g/インチ、例えば、少なくとも約290g/インチ、又は少なくとも約300g/インチ、又は少なくとも約310g/インチ、又は少なくとも約320g/インチ、又は少なくとも約330g/インチ、又は少なくとも約340g/インチ、又は少なくとも約350g/インチ、又は少なくとも約360g/インチ、又は少なくとも約370g/インチ、又は少なくとも約380g/インチ、又は更には少なくとも約390g/インチの剥離接着力を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、約420g/インチ以下又は約410g/インチ以下など、約430g/インチ以下の剥離接着力を有し得る。100℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分410の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。100℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分410の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0063】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、ASTM D3330に従って250℃で測定した際に特定の剥離接着力を有し得る(テープをステンレス鋼から剥離する前に、テープ及びステンレス鋼基材が250℃で1分間加熱滞留されるように、剥離試験中に加熱されたチャンバに熱電対が取り付けられるように修正される)。例えば、感圧接着剤405は、少なくとも約50g/インチ、例えば少なくとも約55g/インチ、又は少なくとも約60g/インチ、又は少なくとも約65g/インチ、又は少なくとも約70g/インチ、又は少なくとも約75g/インチ、又は少なくとも約80g/インチ、又は更には少なくとも約85g/インチの剥離接着力を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、約95g/インチ以下又は約90g/インチ以下など、約100g/インチ以下の剥離接着力を有し得る。250℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分410の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。250℃でのシリコーン系感圧接着剤前駆体成分410の剥離接着力は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0064】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、ステンレス鋼から作製された5mmプローブを有するTexture Analyzer-303C固定具を使用して測定した際に特定の粘着性を有し得、各サンプル(5×1インチ、4つの複製)は、2分の接触時間、0.5mm/秒の接近速度、及び10mm/秒のデボンディング速度で測定される。例えば、感圧接着剤405は、少なくとも約4.2N、例えば、少なくとも約4.3N、又は少なくとも約4.4N、又は少なくとも約4.5N、又は少なくとも約4.6N、又は少なくとも約4.7N、又は少なくとも約4.8N、又は更には少なくとも約4.9Nの粘着性を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、約6N以下、例えば、約5.8N以下又は約5.6N以下の粘着力を有し得る。シリコーン系感圧接着剤成分410の粘着性は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分410の粘着性は、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0065】
更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、ASTM PSTC-17に従って測定した際に特定の剪断接着破壊温度(SAFT)を有し得る。例えば、感圧接着剤405は、少なくとも約90℃、例えば少なくとも約100℃、少なくとも約110℃、少なくとも約120℃、又は少なくとも約130℃、又は少なくとも約140℃、又は少なくとも約150℃、又は更には少なくとも約160℃のSAFTを有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、約200℃以下、例えば、約190℃以下、又は約180℃以下の粘着性を有し得る。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分410のSAFTは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む任意の値であり得ることが理解されるであろう。シリコーン系感圧接着剤前駆体成分410のSAFTは、上記の最小値のうちのいずれかと最大値のうちのいずれかとの間かつそれらを含む範囲内であり得ることが更に理解されるであろう。
【0066】
なおも他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、バッキング材料に取り付けられたときに、VTM-0のUL 94等級を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、V-0のUL 94等級を有し得る。更に他の実施形態によれば、感圧接着剤405は、VTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を有し得る。適切なUL 94等級は、試験が行われるときに使用される、取り付けられたバッキング材料(もしあれば)に依存し得ることが理解されるであろう。
【0067】
なおも他の実施形態によれば、テープ400は、バッキング材料に取り付けられたときに、VTM-0のUL 94等級を有し得る。更に他の実施形態によれば、テープ400は、V-0のUL 94等級を有し得る。更に他の実施形態によれば、テープ400は、VTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を有し得る。適切なUL 94等級は、試験が行われるときに使用される、取り付けられたバッキング材料(もしあれば)に依存し得ることが理解されるであろう。
【0068】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。それらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が例解的であるに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従い得る。
【0069】
実施形態1.感圧接着剤であって、シリコーン系感圧接着剤成分と、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約10.0重量%以下の含有量の酸化鉄充填剤混合物成分と、を含み、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し、バッキング材料に取り付けられたときにVTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を有する、感圧接着剤。
【0070】
実施形態2.酸化鉄充填剤混合物成分が、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか若しくは有しないシリコーン樹脂/流体、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0071】
実施形態3.酸化鉄充填剤混合物成分が、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか若しくは有しないシリコーン樹脂/流体、又はそれらの任意の組み合わせからなる、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0072】
実施形態4.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.6重量%の酸化鉄充填剤含有量を含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0073】
実施形態5.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して約10重量%以下の酸化鉄充填剤混合物成分含有量を含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0074】
実施形態6.感圧接着剤が、黒色酸化鉄を含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0075】
実施形態7.感圧接着剤が、シリコーン接着剤を含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0076】
実施形態8.シリコーン接着剤が、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、ビニルシリコーン接着剤、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態7に記載の感圧接着剤。
【0077】
実施形態9.感圧接着剤が、触媒を含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0078】
実施形態10.触媒が、過酸化物又は白金を含む、実施形態9に記載の感圧接着剤。
【0079】
実施形態11.感圧接着剤が、シリコーン樹脂を含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0080】
実施形態12.感圧接着剤が、有機溶媒を含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0081】
実施形態13.有機溶媒が、トルエン、キシレン、酢酸エチルを含む、実施形態12に記載の感圧接着剤。
【0082】
実施形態14.感圧接着剤が、黒色酸化鉄からなる、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0083】
実施形態15.感圧接着剤が、シリコーン接着剤からなる、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0084】
実施形態16.シリコーン接着剤が、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、ビニルシリコーン接着剤、又はそれらの任意の組み合わせからなる、実施形態15に記載の感圧接着剤。
【0085】
実施形態17.感圧接着剤が、触媒からなる、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0086】
実施形態18.触媒が、過酸化物又は白金からなる、実施形態17に記載の感圧接着剤。
【0087】
実施形態19.感圧接着剤が、シリコーン樹脂からなる、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0088】
実施形態20.感圧接着剤が、有機溶媒からなる、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0089】
実施形態21.有機溶媒が、トルエン、キシレン、酢酸エチルからなる、実施形態20に記載の感圧接着剤。
【0090】
実施形態22.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約45重量%のシリコーン系感圧接着剤成分含有量を含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0091】
実施形態23.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して約98重量%以下のシリコーン系感圧接着剤成分含有量を含む、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0092】
実施形態24.感圧接着剤が、25℃で測定した際に、少なくとも約610g/インチの剥離接着力を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0093】
実施形態25.感圧接着剤が、25℃で測定した際に約760g/インチ以下の剥離接着力を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0094】
実施形態26.感圧接着剤が、100℃で測定した際に、少なくとも約280g/インチの剥離接着力を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0095】
実施形態27.感圧接着剤が、100℃で測定した際に約430g/インチ以下の剥離接着力を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0096】
実施形態28.感圧接着剤が、250℃で測定した際に、少なくとも約50g/インチの剥離接着力を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0097】
実施形態29.感圧接着剤が、250℃で測定した際に約100g/インチ以下の剥離接着力を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0098】
実施形態30.感圧接着剤が、少なくとも約4.2Nの粘着性を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0099】
実施形態31.感圧接着剤が、約6N以下の粘着性を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0100】
実施形態32.感圧接着剤が、少なくとも約90℃のSAFTを有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0101】
実施形態33.感圧接着剤が、約200℃以下のSAFTを有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0102】
実施形態34.感圧接着剤が、V-0のUL 94等級を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0103】
実施形態35.バッキング層と、感圧接着剤の層と、を含む、テープであって、感圧接着剤が、シリコーン系感圧接着剤成分、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約10.0重量%以下の含有量の酸化鉄充填剤を含み、感圧接着剤が、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し、感圧接着剤が、バッキング材料に取り付けられたときにVTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を有する、テープ。
【0104】
実施形態36.酸化鉄充填剤混合物成分が、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか若しくは有しないシリコーン樹脂/流体、又はそれらの任意の組み合わせ、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態35に記載のテープ。
【0105】
実施形態37.酸化鉄充填剤混合物成分が、黒色鉄酸化物、有機溶媒を有するか若しくは有しないシリコーン樹脂/流体、又はそれらの任意の組み合わせからなる、実施形態35に記載のテープ。
【0106】
実施形態38.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.6重量%の酸化鉄充填剤混合物成分を含む、実施形態35に記載のテープ。
【0107】
実施形態39.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して約10重量%以下の酸化鉄充填剤含有量を含む、実施形態35に記載のテープ。
【0108】
実施形態40.感圧接着剤が、シリコーン接着剤を含む、実施形態35に記載のテープ。
【0109】
実施形態41.シリコーン接着剤が、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、ビニルシリコーン接着剤、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態40に記載のテープ。
【0110】
実施形態42.感圧接着剤が、触媒を含む、実施形態35に記載のテープ。
【0111】
実施形態43.触媒が、過酸化物又は白金を含む、実施形態42に記載のテープ。
【0112】
実施形態44.感圧接着剤が、シリコーン樹脂を含む、実施形態35に記載のテープ。
【0113】
実施形態45.感圧接着剤が、有機溶媒を含む、実施形態35に記載のテープ。
【0114】
実施形態46.有機溶媒が、トルエン、キシレン、酢酸エチルを含む、実施形態45に記載のテープ。
【0115】
実施形態47.感圧接着剤が、黒色酸化鉄からなる、実施形態35に記載のテープ。
【0116】
実施形態48.感圧接着剤が、シリコーン接着剤からなる、実施形態35に記載のテープ。
【0117】
実施形態49.シリコーン接着剤が、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、ビニルシリコーン接着剤、又はそれらの任意の組み合わせからなる、実施形態48に記載のテープ。
【0118】
実施形態50.感圧接着剤が、触媒からなる、実施形態35に記載のテープ。
【0119】
実施形態51.触媒が、過酸化物又は白金からなる、実施形態50に記載のテープ。
【0120】
実施形態52.感圧接着剤が、シリコーン樹脂からなる、実施形態35に記載のテープ。
【0121】
実施形態53.感圧接着剤が、有機溶媒からなる、実施形態35に記載のテープ。
【0122】
実施形態54.有機溶媒が、トルエン、キシレン、酢酸エチルからなる、実施形態53に記載のテープ。
【0123】
実施形態55.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約45重量%のシリコーン系感圧接着剤成分含有量を含む、実施形態35に記載のテープ。
【0124】
実施形態56.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して約98重量%以下のシリコーン系感圧接着剤成分含有量を含む、実施形態35に記載のテープ。
【0125】
実施形態57.感圧接着剤が、25℃で測定した際に、少なくとも約610g/インチの剥離接着力を有する、実施形態35に記載のテープ。
【0126】
実施形態58.感圧接着剤が、25℃で測定した際に約760g/インチ以下の剥離接着力を有する、実施形態35に記載のテープ。
【0127】
実施形態59.感圧接着剤が、100℃で測定した際に、少なくとも約280g/インチの剥離接着力を有する、実施形態35に記載のテープ。
【0128】
実施形態60.感圧接着剤が、100℃で測定した際に約430g/インチ以下の剥離接着力を有する、実施形態35に記載のテープ。
【0129】
実施形態61.感圧接着剤が、250℃で測定した際に、少なくとも約50g/インチの剥離接着力を有する、実施形態35に記載のテープ。
【0130】
実施形態62.感圧接着剤が、250℃で測定した際に約100g/インチ以下の剥離接着力を有する、実施形態35に記載のテープ。
【0131】
実施形態63.感圧接着剤が、少なくとも約4.2Nの粘着性を有する、実施形態35に記載のテープ。
【0132】
実施形態64.感圧接着剤が、約6N以下の粘着性を有する、実施形態35に記載のテープ。
【0133】
実施形態65.感圧接着剤が、少なくとも約90℃のSAFTを有する、実施形態35に記載のテープ。
【0134】
実施形態66.感圧接着剤が、約200℃以下のSAFTを有する、実施形態35に記載のテープ。
【0135】
実施形態67.感圧接着剤が、V-0のUL 94等級を有する、実施形態35に記載のテープ。
【0136】
実施形態68.バッキングが、布、バルカナイズドファイバー、紙、不織布材料、繊維強化熱可塑性プラスチックバッキング、ポリマーフィルム、フック状ステムを含有する基材、メリヤス、メタルホイル、メッシュ、フォームバッキング、及びそれらの積層された多層組み合わせを含む、実施形態35に記載のテープ。
【0137】
実施形態69.感圧接着剤を形成する方法であって、方法が、シリコーン系感圧接着剤前駆体成分と酸化鉄充填剤前駆体混合物成分との形成混合物を提供することと、形成混合物を感圧接着剤に形成することと、を含み、感圧接着剤が、シリコーン系感圧接着剤成分と、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.5重量%かつ約3.0重量%以下の含有量の酸化鉄充填剤混合物と、を含み、感圧接着剤が、25℃で測定したときに、少なくとも約600g/インチの剥離接着力を有し、バッキング材料に取り付けられたときにVTM-0のUL 94等級、V-0のUL 94等級、又はVTM-0及びV-0の両方のUL 94等級を有する、方法。
【0138】
実施形態70.酸化鉄充填剤混合物が、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか若しくは有しないシリコーン樹脂/流体、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態69に記載の方法。
【0139】
実施形態71.酸化鉄充填剤混合物が、黒色酸化鉄、有機溶媒を有するか若しくは有しないシリコーン樹脂/流体、又はそれらの任意の組み合わせからなる、実施形態69に記載の方法。
【0140】
実施形態72.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約0.6重量%の酸化鉄充填剤混合物含有量を含む、実施形態69に記載の方法。
【0141】
実施形態73.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して約10重量%以下の酸化鉄充填剤含有量を含む、実施形態69に記載の方法。
【0142】
実施形態74.感圧接着剤が、黒色酸化鉄を含む、実施形態69に記載の方法。
【0143】
実施形態75.感圧接着剤が、シリコーン接着剤を含む、実施形態69に記載の方法。
【0144】
実施形態76.シリコーン接着剤が、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、ビニルシリコーン接着剤、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態75に記載の方法。
【0145】
実施形態77.感圧接着剤が、触媒を含む、実施形態69に記載の方法。
【0146】
実施形態78.触媒が、過酸化物又は白金を含む、実施形態77に記載の方法。
【0147】
実施形態79.感圧接着剤が、シリコーン樹脂を含む、実施形態69に記載の方法。
【0148】
実施形態80.感圧接着剤が、有機溶媒を含む、実施形態69に記載の方法。
【0149】
実施形態81.有機溶媒が、トルエン、キシレン、酢酸エチルを含む、実施形態80の方法。
【0150】
実施形態82.感圧接着剤が、黒色酸化鉄からなる、実施形態69に記載の方法。
【0151】
実施形態83.感圧接着剤が、シリコーン接着剤からなる、実施形態69に記載の方法。
【0152】
実施形態84.シリコーン接着剤が、メチルシリコーン接着剤、フェニルシリコーン接着剤、ビニルシリコーン接着剤、又はそれらの任意の組み合わせからなる、実施形態83に記載の方法。
【0153】
実施形態85.感圧接着剤が、触媒からなる、実施形態69に記載の方法。
【0154】
実施形態86.触媒が、過酸化物又は白金からなる、実施形態85に記載の方法。
【0155】
実施形態87.感圧接着剤が、シリコーン樹脂からなる、実施形態69に記載の方法。
【0156】
実施形態88.感圧接着剤が、有機溶媒からなる、実施形態69に記載の方法。
【0157】
実施形態89.有機溶媒が、トルエン、キシレン、酢酸エチルからなる、実施形態88に記載の方法。
【0158】
実施形態90.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して少なくとも約45重量%のシリコーン系感圧接着剤成分含有量を含む、実施形態69に記載の方法。
【0159】
実施形態91.感圧接着剤が、感圧接着剤の総重量に対して約98重量%以下のシリコーン系感圧接着剤成分含有量を含む、実施形態69に記載の方法。
【0160】
実施形態92.感圧接着剤が、25℃で測定した際に、少なくとも約610g/インチの剥離接着力を有する、実施形態69に記載の方法。
【0161】
実施形態93.感圧接着剤が、25℃で測定した際に約760g/インチ以下の剥離接着力を有する、実施形態69に記載の方法。
【0162】
実施形態94.感圧接着剤が、100℃で測定した際に、少なくとも約280g/インチの剥離接着力を有する、実施形態69に記載の方法。
【0163】
実施形態95.感圧接着剤が、100℃で測定した際に約430g/インチ以下の剥離接着力を有する、実施形態69に記載の方法。
【0164】
実施形態96.感圧接着剤が、250℃で測定した際に、少なくとも約50g/インチの剥離接着力を有する、実施形態1に記載の感圧接着剤。
【0165】
実施形態97.感圧接着剤が、250℃で測定した際に約100g/インチ以下の剥離接着力を有する、実施形態69に記載の方法。
【0166】
実施形態98.感圧接着剤が、少なくとも約4.2Nの粘着性を有する、実施形態69に記載の方法。
【0167】
実施形態99.感圧接着剤が、約6N以下の粘着性を有する、実施形態69に記載の方法。
【0168】
実施形態100.感圧接着剤が、少なくとも約90℃のSAFTを有する、実施形態69に記載の方法。
【0169】
実施形態101.感圧接着剤が、約200℃以下のSAFTを有する、実施形態69に記載の方法。
【0170】
実施形態102.感圧接着剤が、V-0のUL 94等級を有する、実施形態69に記載の方法。
【実施例
【0171】
本明細書に記載される概念は、以下の実施例において更に説明されるが、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものではない。
【0172】
実施例1
サンプル感圧接着剤S1~S6を、本明細書に記載されるある特定の実施形態に従って形成し、1.5ミル厚の層としてポリイミドバッキング材料に塗布した。各サンプル感圧接着剤S1~S6は、シリコーン系感圧接着剤成分と、特定含有量の酸化鉄充填剤と、を含む。比較サンプル感圧接着剤CS1を、同じシリコーン系感圧接着剤成分を使用し、酸化鉄充填剤を使用せずに形成し、1.5ミル厚の層としてポリイミドバッキング材料に塗布した。サンプル感圧接着剤層S1~S6及び比較サンプル感圧接着剤層CS1の組成の詳細を、以下の表1に要約する。
【0173】
【表1】
【0174】
各サンプル感圧接着剤S1~S6及び比較サンプルCS1の性能特性を以下の表2に要約する。要約された性能特性は、ASTM D3330に従って25℃、100℃、及び250℃で測定された剥離接着力、粘着性、及びUL94燃焼性試験結果を含む。
【0175】
【表2】
【0176】
一般的な説明又は実施例において、上で説明された活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部分は必要とされない場合があり、記載される活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われ得ることに留意されたい。なおも更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0177】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、特許請求の範囲のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0178】
本明細書に記載される実施形態の明細書及び例解図は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び例解図は、本明細書に記載される構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供され得、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供され得る。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく、例解的なものとみなされるべきである。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】