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特表2024-544177平均細孔半径の変動が小さい洗濯ケア粒子
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】平均細孔半径の変動が小さい洗濯ケア粒子
(51)【国際特許分類】
   D06M 23/02 20060101AFI20241121BHJP
   C11D 1/00 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 1/66 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 1/04 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/04 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/30 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/386 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/395 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/40 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/48 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/50 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 1/722 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 17/04 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/08 20060101ALI20241121BHJP
   C11D 3/10 20060101ALI20241121BHJP
   B01J 2/00 20060101ALI20241121BHJP
   D06M 13/17 20060101ALI20241121BHJP
   D06M 13/224 20060101ALI20241121BHJP
【FI】
D06M23/02
C11D1/00
C11D1/66
C11D1/04
C11D3/04
C11D3/30
C11D3/386
C11D3/395
C11D3/40
C11D3/48
C11D3/37
C11D3/50
C11D1/722
C11D17/04
C11D3/08
C11D3/10
B01J2/00 A
D06M13/17
D06M13/224
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531524
(86)(22)【出願日】2022-02-03
(85)【翻訳文提出日】2024-05-27
(86)【国際出願番号】 US2022070495
(87)【国際公開番号】W WO2023149964
(87)【国際公開日】2023-08-10
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ、クリスティン・レドリック
(72)【発明者】
【氏名】ハドルストン、リチャード・アルバート
(72)【発明者】
【氏名】クワン、ケミン
【テーマコード(参考)】
4G004
4H003
4L031
4L033
【Fターム(参考)】
4G004AA00
4H003AA01
4H003AC08
4H003AC23
4H003BA18
4H003DA01
4H003EA12
4H003EA15
4H003EA16
4H003EB13
4H003EB28
4H003EB36
4H003EC01
4H003EE01
4H003FA06
4H003FA07
4H003FA12
4H003FA26
4H003FA34
4L031AB31
4L031CA00
4L031DA13
4L033AC15
4L033CA45
4L033CA48
(57)【要約】
複数の個別の粒子を含む、組成物が提供される。個別の粒子は、水溶性担体及び布地ケア有益活性剤を含む。各々の個別の粒子は、平坦な底部、丸みを帯びた上部、及び最大高さを有する。各々の個別の粒子は、多孔質の底部3分の1、多孔質の中間部3分の1、及び多孔質上部3分の1を有する。底部3分の1の平均細孔半径と上部3分の1の平均細孔半径とは、約15μm未満の差で異なる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の個別の粒子(90)を含む組成物であって、前記個別の粒子は、
20重量%~99重量%の水溶性担体と、
0.1重量%~45重量%の布地ケア有益活性剤と、
を含み、
前記個別の粒子は、平坦な底部(91)と、丸みを帯びた上部(92)と、前記平坦な底部に直交する最大高さ(93)と、を有し、
前記個別の粒子は、前記平坦な底部から、前記最大高さの3分の1である前記平坦な底部の上方に、底部3分の1のセクション高さ(BTH)まで延在する多孔質の底部3分の1(94)を有し、前記底部3分の1は、底部3分の1の平均細孔半径を有し、
前記個別の粒子は、前記底部3分の1の上方に、多孔質の中間部3分の1(95)を有し、前記底部3分の1から、前記最大高さの3分の1である前記底部3分の1の上方の中間部3分の1のセクション高さ(MTH)まで延在し、
前記個別の粒子は、前記中間部3分の1の上方に、多孔質上部3分の1(96)を有し、前記中間部3分の1から、前記最大高さの3分の1である前記中間部3分の1の上方の上部3分の1のセクション高さ(TTH)まで延在し、前記上部3分の1は、上部3分の1の平均細孔半径を有し、
前記底部3分の1の平均細孔半径と前記上部3分の1の平均細孔半径とは、15μm未満の差で異なり、
前記粒子の各々は、5mg~200mg、任意に10mg~100mg、任意に20mg~50mgの質量を有する、組成物。
【請求項2】
前記個別の粒子は、半球形状又は圧縮半球形状を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記底部3分の1の平均細孔半径及び前記上部3分の1の平均細孔半径は、5μm~100μmである、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記中間部3分の1は、5μm~100μmの中間部3分の1の平均細孔半径を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記中間部3分の1は、前記底部3分の1の平均細孔半径及び前記上部3分の1の平均細孔半径の各々より大きい、中間部3分の1の平均細孔半径を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記個別の粒子の各々は、前記平坦な底部に直交し、前記中間部3分の1を通過する粒子軸(P)と、前記粒子軸に沿った位置の関数として(as a function of)変化する中間部3分の1の平均セクション細孔半径と、を有し、前記中間部3分の1の平均セクション細孔半径は、30μm未満の範囲を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記個別の粒子の各々は、1g/cm未満の密度を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記布地ケア有益活性剤は、アミン、界面活性剤系、非イオン系界面活性剤、水結合剤、亜硫酸塩、脂肪酸及び/又はその塩、酵素、封入有益剤、汚れ放出ポリマー、色相剤、ビルダー、キレート剤、移染阻害剤、分散剤、酵素安定剤、触媒材料、漂白剤、漂白触媒、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、シクロデキストリン錯体化有益剤、汚れ除去/再付着防止剤、カプセル封入香料、ポリマー分散剤、ポリマー脂洗浄剤、増白剤、抑泡剤、染料、色相剤、非カプセル封入香料、構造弾性化剤、布地柔軟剤、四級アミン、硬質及び軟質獣脂、ヒドロトロープ、有機溶媒、抗菌剤及び/又は防腐剤、中和剤及び/又はpH調整剤、加工助剤、充填剤、抗酸化剤、レオロジー調整剤又は構造剤、乳白剤、パールエッセンス剤、顔料、防食及び/又は防錆剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記布地ケア有益活性剤は、非カプセル封入香料又はカプセル封入香料である、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記水溶性担体は、ポリエチレングリコール、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ポリプロピレングリコールポリオキソアルキレン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールエーテル、ポリグリセロールエステル、硫酸ナトリウム、炭水化物、デンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記水溶性担体は、2000Da~15000Daの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記水溶性担体は、式(I)、(II)、(III)又は(IV)、
O-(EO)x-(PO)y-R(I)、
O--(PO)x-(EO)y-R(II)、
O-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R(III)、
O--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R(IV)、
又はこれらの組み合わせを有するブロックコポリマーである
(式中、EOは-CHCHO-基であり、POは-CH(CH)CHO-基であり、
及びRは、独立してH又はC1~C22アルキル基であり、
x、y、o、p、及びqは、独立して、1~100であり、
但し、x及びyの合計は、35より大きく、o、p、及びqの合計は、35より大きく、
前記ブロックコポリマーは、3000Da~15,000Daの範囲の重量平均分子量を有する)、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記水溶性担体は、40個超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート、0超のエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤、EO/PO/EOブロックコポリマー、PO/EO/POブロックコポリマー、EO/POブロックコポリマー、PO/EOブロックコポリマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、EOは、-CHCHO-基であり、POは、-CH(CH)CHO-基である、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記水溶性担体は、RO-(EO)x-(PO)y-R、RO--(PO)x-(EO)y-R、RO-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R、RO--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R(式中、
a.R及びRは、独立してH又はC1~C22アルキル基であり、
b.x、y、o、p、及びqは、独立して1~100であり、x及びyの合計は、35より大きく、o、p、及びqの合計は、35より大きく、
前記ブロックコポリマーは、3000Da~15,000Daの範囲の重量平均分子量を有する)、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記複数の個別の粒子は、パッケージ(300)に収容され、前記複数の個別の粒子は、100g~2000gの質量を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯物ケア粒子に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者は、洗濯を行うために使用するプロセスを簡素化することができ、汚れた洗濯物の扱いに費やす時間の低減に役立ち得、かつ高レベルの有益性の実現に役立ち得る製品を望んでいる。消費者は、彼らが望む有益性を提供するために必要である布地ケア組成物の量を理解するのに適した立場にある。結果として、使用する布地ケア組成物の量を消費者がカスタマイズできる布地ケア製品は、多くの消費者に支持されている。
【0003】
洗浄液中に送達することができる布地ケア製品は、消費者にとって特に使いやすい。例えば、消費者は、洗濯機の槽に洗濯物と一緒に布地ケア製品を単に入れ、洗濯機サイクルを開始し得る。
【0004】
典型的には、消費者は、かなりの量の界面活性剤及び他の洗浄成分を含有する布地ケア洗剤組成物を使用する。そのような布地ケア組成物は、多くの場合、所定量の布地ケア活性剤を含有する可溶性単位投入量パウチで提供される。布地ケア組成物はまた、液体又は粉末形態でも提供され、消費者には、布地ケア組成物の測定量を提供するための計量カップが提供される。これらの種類の製品は、完全配合布地ケア組成物と称され得る。
【0005】
完全配合布地ケア組成物を使用することによって提供され得るものを超える布地ケア有益性を提供するために、添加剤である布地ケア製品が消費者に人気がある。消費者は、所望の有益性を提供するためにどれだけ多くの布地ケア添加物が必要かについての消費者の判断に基づいて、消費者が布地ケア添加剤のカスタム量を使用することを可能にする様式で、パッケージングされた布地ケア添加物を使用することを楽しみ、そのことに満足している。そのような布地ケア添加剤は、完全配合布地ケア組成物とともに洗浄を通して好都合に提供されるが、完全配合布地ケア組成物とは別個に投入される。
【0006】
粒子の形態の布地ケア添加剤は、多くの消費者にとって魅力的なものになっている。いくつかの布地ケア添加剤粒子は、多孔質構造を有して提供される。多孔質構造を有する粒子は、洗浄液が形成される際に水中に浮遊することができる。沈む粒子は、洗浄中に洗濯物の折り目、しわ、及びポケットに閉じ込められ得るので、浮遊する粒子は、沈む粒子と比較して、洗浄においてより完全に溶解する傾向があり得る。未溶解粒子は、粒子中に含有される布地ケア有益活性剤を不完全に送達する傾向があり、これは消費者にとって望ましくない場合がある。浮遊し、カプセル封入されていない(非カプセル封入)香料を含む粒子は、洗浄液の上のヘッドスペース及び洗濯機が位置している部屋に心地よい香りを提供し得る。更に、浮遊する粒子は、洗浄サイクル中に布地ケア添加剤を洗濯物により良好に分配し得る。
【0007】
溶融加工は、粒子を形成するための一般的な手法である。溶融プロセスを介して多孔質粒子を作製することに伴う1つの問題は、溶融前駆材料が固化するにつれて、溶融物内の気泡が合体し、溶融材料から上昇する傾向があることである。これは、粒子の外側表面又はその近くの大きな細孔、不規則な粗い外側表面、固化した粒子内の孔径の過度に不規則な分布、並びに粒子が固化する際の粒子の表面からの気泡及び溶融材料の噴出をもたらし得る。そのような粒子は、より有能な外側表面を有する粒子よりも耐久性が低い場合があり、かつ埃っぽくなりやすく、使用しにくくなりやすく、品質が悪いように見える場合がある。溶融前駆材料が固化する際に溶融物内の気泡が合体して溶融材料から上昇する傾向は、これらの悪影響を生じることなく粒子内に提供することができる細孔の容積を効果的に制限することもできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これらの制限を考慮すると、粒子全体にわたって孔径の均一な分布を有する粒子の形態の布地ケア添加剤に対し、継続的な、未だ対処されていない必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
複数の個別の粒子を含む組成物が提供され、その組成物においては、それらの個別の粒子は、約20重量%~約99重量%の水溶性担体と、約0.1重量%~約45重量%の布地ケア有益活性剤と、を含み、個別の粒子の各々は、平坦な底部と、丸みを帯びた上部と、平坦な底部に直交する最大高さとを有し、個別の粒子の各々は、平坦な底部から、最大高さの3分の1である、平坦な底部の上方に、底部3分の1のセクション高さまで延在する多孔質の底部3分の1を有し、底部3分の1は、底部3分の1の平均細孔半径を有し、個別の粒子の各々は、底部3分の1の上方に、多孔質の中間部3分の1を有し、底部3分の1から、最大高さの3分の1である底部3分の1の上方の中間部3分の1のセクション高さまで延在し、個別の粒子の各々は、中間部3分の1の上方に、多孔質上部3分の1を有し、中間部3分の1から、最大高さの3分の1である中間部3分の1の上方の上部3分の1の高さまで延在し、上部3分の1は、上部3分の1の平均細孔半径を有し、底部3分の1の平均細孔半径と上部3分の1の平均細孔半径とは、約15μm未満の差で異なり、粒子の各々は、約5mg~約200mg、任意に約10mg~約100mg、任意に約20mg~約50mgの質量を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】粒子を形成するための装置である。
図2】粒子を形成するための装置の一部分である。
図3】粒子を形成するための装置の端面図である。
図4】粒子を形成するための装置の一部分である。
図5】粒子の断面図である。
図6】粒子の分解図である。
図7】含まれるガスが空気であるプロセスを使用して形成された粒子のマイクロCT画像及び平均細孔半径(ミリメートル単位の半径プロファイル)のグラフpfである。
図8】含まれるガスが空気と二酸化炭素の混合物であるプロセスを使用して形成された粒子のマイクロCT画像及び平均細孔半径(ミリメートル単位の半径プロファイル)のグラフpfである。
図9】複数の個別の粒子を収容する容器である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
水溶性担体
粒子、ひいては以下に記載される前駆材料は、水溶性担体を含み得る。水溶性担体は、水溶性ポリマーであり得る。水溶性担体は、布地ケア有益活性剤を洗浄液に運ぶように作用する。水溶性担体が溶解すると、布地ケア有益活性剤が洗浄液中に分散され、洗濯物に付着する。
【0012】
水溶性担体は、短時間、例えば約10分未満で洗浄液に可溶である材料であり得る。
【0013】
水溶性とは、材料、担体物質、又は粒子が、水に可溶性であるか又は分散性であり、20マイクロメートルの最大孔径を有するガラスフィルタを用いる、本明細書で以下に示される方法によって測定されるときに、任意に少なくとも50%、任意に少なくとも75%、又は更には少なくとも95%の水溶性を有することを意味する。その方法とは、すなわち、(50グラム±0.1グラムの担体を、予め計量された400mLのビーカーに添加し、245mL±1mLの蒸留水を添加する。これを、600rpmに設定した磁気撹拌器で、30分間激しく撹拌する。次いで、混合物を、上記で定義した孔径(最大20マイクロメートル)の焼結ガラスフィルタにより濾過する。上記のステップは、23℃±1.0℃の温度及び50%±2%の相対湿度で行われる。任意の従来の方法によって、回収した濾液から水を乾燥させ、残った材料の重量を決定する(これが溶解画分又は分散画分である)。次いで、溶解度又は分散率を計算することができる。
【0014】
水溶性担体は、水溶性無機アルカリ金属塩、水溶性アルカリ土類金属塩、水溶性有機アルカリ金属塩、水溶性有機アルカリ土類金属塩、水溶性炭水化物、水溶性ケイ酸塩、水溶性尿素、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0015】
アルカリ金属塩は、例えば、リチウムの塩、ナトリウムの塩、及びカリウムの塩、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。有用なアルカリ金属塩は、例えば、アルカリ金属フッ化物、アルカリ金属塩化物、アルカリ金属臭化物、アルカリ金属ヨウ化物、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属重硫酸塩、アルカリ金属リン酸塩、アルカリ金属一水素リン酸塩、アルカリ金属二水素リン酸塩、アルカリ金属炭素塩、アルカリ金属一水素炭素塩、アルカリ金属酢酸塩、アルカリ金属クエン酸塩、アルカリ金属乳酸塩、アルカリ金属ピルビン酸塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属アスコルビン酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0016】
アルカリ金属塩は、フッ化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、硫酸ナトリウム、重硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、フッ化カリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、硫酸カリウム、重硫酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、炭酸カリウム、炭酸一水素カリウム、酢酸カリウム、クエン酸カリウム、乳酸カリウム、酒石酸カリウム、ケイ酸カリウム、カリウム、アスコルビン酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0017】
アルカリ土類金属塩は、マグネシウムの塩、カルシウムの塩など、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。アルカリ土類金属塩は、アルカリ金属フッ化物、アルカリ金属塩化物、アルカリ金属臭化物、アルカリ金属ヨウ化物、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属重硫酸塩、アルカリ金属リン酸塩、アルカリ金属一水素リン酸塩、アルカリ金属二水素リン酸塩、アルカリ金属炭素塩、アルカリ金属一水素炭素塩、アルカリ金属酢酸塩、アルカリ金属クエン酸塩、アルカリ金属乳酸塩、アルカリ金属ピルビン酸塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属アスコルビン酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。アルカリ土類金属塩は、フッ化マグネシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸一水素マグネシウム、リン酸二水素マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸一水素マグネシウム、酢酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、酒石酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、アスコルビン酸マグネシウム、フッ化カルシウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸一水素カルシウム、酢酸カルシウム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、酒石酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0018】
無機アルカリ金属塩及び無機アルカリ土類金属塩などの無機塩は、炭素を含まない。有機アルカリ金属塩及び有機アルカリ土類金属塩などの有機塩は、炭素を含む。有機塩は、アルカリ金属塩又はソルビン酸のアルカリ土類金属塩(すなわち、ソルビン酸塩)であり得る。ソルビン酸塩は、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸マグネシウム、ソルビン酸カルシウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0019】
水溶性担体は、水溶性無機アルカリ金属塩、水溶性有機アルカリ金属塩、水溶性無機アルカリ土類金属塩、水溶性有機アルカリ土類金属塩、水溶性炭水化物、水溶性ケイ酸塩、水溶性尿素、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される物質であり得るか、又はそれを含み得る。水溶性担体は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸カリウムナトリウム、乳酸カルシウム、水ガラス、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、デキストロース、フルクトース、ガラクトース、イソグルコース、グルコース、スクロース、ラフィノース、イソマルト、キシリトール、氷砂糖、ざらめ糖、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。一実施形態では、水溶性担体は、塩化ナトリウムであり得る。一実施形態では、水溶性担体は、食卓塩であり得る。
【0020】
水溶性担体は、重炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、塩化ナトリウム、スクロース、マルトデキストリン、コーンシロップ固体、コーンスターチ、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、タピオカデンプン、粘土、ケイ酸塩、クエン酸カルボキシメチルセルロース、脂肪酸、脂肪族アルコール、水素化獣脂のグリセリルジエステル、グリセロール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される物質であり得るか、又はそれを含み得る。
【0021】
水溶性担体は、水溶性有機アルカリ金属塩、水溶性無機アルカリ土類金属塩、水溶性有機アルカリ土類金属塩、水溶性炭水化物、水溶性ケイ酸塩、水溶性尿素、デンプン、粘土、水不溶性ケイ酸塩、クエン酸カルボキシメチルセルロース、脂肪酸、脂肪アルコール、水素化獣脂のグリセリルジエステル、グリセロール、ポリエチレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0022】
水溶性担体は、二糖類、多糖類、シリケート、ゼオライト、カーボネート、サルフェート、シトレート、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0023】
水溶性担体は、ポリエチレングリコール、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ポリプロピレングリコールポリオキソアルキレン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールエーテル、硫酸ナトリウム、デンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0024】
水溶性担体は、水溶性ポリマーであり得る。水溶性ポリマーは、約40個超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート、約30を超えるエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤、約2000Da~約15000Daの、任意に約2000Da~約13000Daの重量平均分子量を有するポリアルキレングリコール、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0025】
水溶性ポリマーは、式(I)、(II)、(III)又は(IV)、RO-(EO)x-(PO)y-R(I)、RO--(PO)x-(EO)y-R(II)、RO-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R(III)、RO--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R(IV)、又はそれらの組み合わせ(式中、EOは-CHCHO-基であり、POは-CH(CH)CHO-基であり、R及びRは、独立してH又はC1~C22アルキル基であり、x、y、o、p、及びqは、独立して、1~100であり、但し、x及びyの合計は35より大きく、o、p、及びqの合計は35より大きく、ブロックコポリマーは、約3000Da~約15,000Daの範囲の分子量を有する)を有するブロックコポリマーであり得る。
【0026】
水溶性ポリマーは、ブロックコポリマー又は複数のブロックコポリマー、例えば、PLURONIC-F38、PLURONIC-F68、PLURONIC-F77、PLURONIC-F87、PLURONIC-F88、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるエチレンオキシド及びプロピレンオキシドに基づくブロックコポリマーであり得る。PLURONIC材料は、BASFから入手可能である。
【0027】
水溶性ポリマーは、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol、PVA)、変性PVA;ポリビニルピロリドン;PVA/ポリビニルピロリドン及びPVA/ポリビニルアミンなどの、PVAコポリマー;部分加水分解されたポリ酢酸ビニル;ポリエチレンオキシドなどのポリアルキレンオキシド;ポリエチレングリコール;アクリルアミド;アクリル酸;セルロース、例えばメチルセルロース、エチルセルロース及びプロピルセルロースなどの、アルキルセルロース系材料;セルロースエーテル;セルロースエステル;セルロースアミド;ポリ酢酸ビニル;ポリカルボン酸及び塩;ポリアミノ酸又はペプチド;ポリアミド;ポリアクリルアミド;マレイン酸/アクリル酸のコポリマー;デンプン、変性デンプンを含む多糖類;ゼラチン;アルギネート;キシログルカン、キシラン、グルクロノキシラン、アラビノキシラン、マンナン、グルコマンナン、及びガラクトグルコマンナンを含む他のヘミセルロース系多糖類;並びに、例えばペクチン、キサンタン、及びカラギーナン、ローカス(locus)ビーン、アラビック、トラガカントなどの、天然ガム;並びにこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。一実施形態では、ポリマーは、ポリアクリレート、特にスルホン化ポリアクリレート及び水溶性アクリレートコポリマー;並びにアルキルヒドロキシセルロース系材料、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、変性カルボキシ-メチルセルロース、デキストリン、エチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレートを含む。更に別の実施形態において、水溶性ポリマーは、PVA;PVAコポリマー;ヒドロキシプロピルメチルセルロース(hydroxypropyl methyl cellulose、HPMC);及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0028】
水溶性ポリマーは、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール/ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール/ポリビニルアミン、部分加水分解ポリ酢酸ビニル、ポリアルキレンオキシド、ポリエチレングリコール、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、アルキルセルロース系材料、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリカルボン酸及び塩、ポリアミノ酸又はペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、多糖類、デンプン、加工デンプン、ゼラチン、アルギネート、キシログルカン、ヘミセルロース系多糖類、キシラン、グルクロノキシラン、アラビノキシラン、マンナン、グルコマンナン、ガラクトグルコマンナン、天然ガム、ペクチン、キサンタン、カラギーナン、ローカス(locus)ビーン、アラビック、トラガカント、ポリアクリレート、スルホン化ポリアクリレート、水溶性アクリレートコポリマー、アルキルヒドロキシセルロース系材料、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、変性カルボキシ-メチルセルロース、デキストリン、エチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレート、ポリビニルアルコールポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0029】
水溶性ポリマーは、有機材料であり得る。有機水溶性ポリマーは、水に容易に可溶であるという利益をもたらすことができる。
【0030】
水溶性ポリマーは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールポリオキソアルキレン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールエーテル、デンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0031】
水溶性ポリマーは、ポリエチレングリコール(polyethyleneglycol、PEG)であり得る。PEGは、粒子が、本明細書にて開示した範囲の質量を有するときに、洗浄サイクル中に溶解するのに十分水溶性であることができるため、粒子を作製するのに用いるのに便利な材料であり得る。更に、PEGは、融解物として容易に処理され得る。PEGの融解温度の開始は、PEGの分子量の関数として変動し得る。粒子は、約20重量%~約94重量%の、約2000Da~約15000Daの重量平均分子量を有するPEGを含み得る。PEGは比較的低コストであり、多くの異なる形状及びサイズに形成されることができ、非カプセル封入香料の拡散を最小限に抑え、水によく溶解する。PEGは、様々な重量平均分子量で提供される。PEGの好適な重量平均分子量の範囲は、約2,000Da~約13,000Da、あるいは約4,000Da~約13,000Da、あるいは約4,000Da~約12,000Da、あるいは約4,000Da~約11,000Da、あるいは約5,000Da~約11,000Da、あるいは約6,000Da~約10,000Da、あるいは約7,000Da~約9,000Da、あるいはこれらの組み合わせを含む。PEGは、例えば、PLURIOL E8000、又は他のPLURIOL製品として、BASFから入手可能である。水溶性ポリマーは、2つ以上のポリエチレングリコール組成物の混合物であってもよく、一方は第1の重量平均分子量(例えば、9000Da)を有し、他方は第2の重量平均分子量(例えば、4000Da)を有し、第2の重量平均分子量は第1の重量平均分子量とは異なる。
【0032】
粒子は、約20重量%~約99重量%の水溶性担体を含み得る。粒子は、粒子の約35重量%~約95重量%、任意に約40重量%~約90重量%、任意に約50重量%~約80重量%、任意にこれらを組み合わせたもの、及び前述の範囲いずれか以内にある任意の全百分率又は全百分率の範囲の水溶性担体を含み得る。
【0033】
複数の粒子は、粒子の約20重量%~約99重量%の水溶性担体と、約0.1重量%~約45重量%の、布地ケア有益活性剤(複数可)の粒子と、を含む、個別の粒子を含み得るが、布地ケア有益活性剤(複数可)は、水溶性ポリマーのマトリックス中に分散されている。
【0034】
粒子は、個別の粒子の約20重量%~約99重量%のPEGを含み得る。任意に、個別の粒子は、粒子の約20重量%~約95重量%、任意に約35重量%~約95重量%、任意に約40重量%~約90重量%、任意に約50重量%~約80重量%、任意にこれらの組み合わせ、及び前述の範囲のいずれか内の任意の全百分率又は全百分率の範囲のPEGを含み得る。
【0035】
水溶性ポリマーは、以下:式H-(CO)-(CH(CH)CHO)-(CO)-OH(式中、xは約50~約300であり、yは約20~約100であり、zは約10~約200である)のポリアルキレンポリマー;式(CO)-C(O)O-(CH-CH(式中、qは、約20~約200であり、rは、約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;式HO-(CO)-CH)-CH(式中、sは、約30~約250であり、tは、約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪アルコールエーテル;及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み得る。式H-(CO)-(CH(CH)CHO)-(CO)-OH(式中、xは、約50~約300であり、yは、約20~約100であり、zは、約10~約200である)のポリアルキレンポリマーは、ブロックコポリマー又はランダムコポリマーであり得る。
【0036】
水溶性ポリマーは、以下:ポリエチレングリコール;式H-(CO)-(CH(CH)CHO)-(CO)-OH(式中、xは、約50~約300であり、yは、約20~約100であり、zは約10~約200である)のポリアルキレンポリマー;式(CO)-C(O)O-(CH-CH(式中、qは、約20~約200であり、rは、約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;及び式HO-(CO)-(CH)-CH(式中、sは、約30~約250であり、tは、約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪アルコールエーテル、を含み得る。
【0037】
水溶性ポリマーは、複数の粒子又は個別の粒子の約20重量%~約95重量%の、式H-(CO)-(CH(CH)CHO)-(CO)-OH(式中、xは、約50~約300であり、yは、約20~約100であり、zは、約10~約200である)のポリアルキレンポリマーを、含み得る。
【0038】
水溶性ポリマーは、複数の粒子又は個別の粒子の約1重量%~約20重量%の、式(CO)-C(O)O-(CH-CH(式中、qは、約20~約200であり、rは、約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステルを含み得る。
【0039】
水溶性ポリマーは、複数の粒子又は個別の粒子の約1重量%~約10重量%の、式HO-(CO)-CH)-CH(式中、sは、約30~約250であり、tは、約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪アルコールエーテルを含み得る。
【0040】
水溶性担体は、可塑剤ポリオール(粒子の0重量%~3重量%)であって、任意に、20C及び1気圧で液体である、可塑剤ポリマーと;水(粒子の1重量%~20重量%、又は1重量%~12重量%、又は6重量%~8重量%)と;エリスリトール、キシリトール、マンニトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、トレハロース、ラクトース、タガトース、スクラロース、及びこれらの混合物からなる群から選択される糖アルコールポリオール(粒子の45重量%~80重量%、又は50重量%~70重量%、又は50重量%~60重量%)と、を含み得るが、当該粒子は:(a)15~20のデキストロース当量を有する変性デンプンであって、当該糖アルコールポリオール及び当該変性デンプンが、2:1~16:1、若しくは2:1~10:1、若しくは2:1~3:1の当該糖アルコールポリオールと当該変性デンプンとの重量比で存在する、変性デンプン;又は(b)4~15未満のデキストロース当量を有する変性デンプンであって、当該糖アルコールポリオール及び当該変性デンプンが、1.5:1~16:1、若しくは1.5:1~10:1、若しくは1.5:1~4の当該糖アルコールポリオールと当該変性デンプンとの重量比で存在する、変性デンプン、を更に含む。変性デンプンは、15~20のデキストロース当量を有し得、当該糖アルコールポリオール及び当該変性デンプンは、2:1~16:1、又は2:1~10:1、又は2:1~3:1の比で存在し得る。変性デンプンは、4~15未満のデキストロース当量を有し得、当該糖アルコールポリオール及び当該変性デンプンは、1.5:1~16:1、又は1.5:1~10:1、又は1.5:1~4:1の当該糖アルコールポリオールと当該変性デンプンとの重量比で存在し得る。変性デンプンは、4~12のデキストロース当量を有し得る。変性デンプンは、マルトデキストリンであり得る。糖アルコールポリオールは、マンニトールであり得る。可塑剤ポリオールは、グリセリン、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0041】
粒子は、約20重量%超の水溶性担体を含み得る。粒子は、約40重量%超の水溶性担体を含み得る。粒子は、約20重量%~約99重量%の水溶性担体を含み得る。任意に、粒子は、粒子の約35重量%~約85重量%、又は更には約40%~約90%、又は更には約50重量%~約80重量%の水溶性担体を含み得る。水溶性担体は、以下:式H-(CO)-(CH(CH)CHO)-(CO)-OH(式中、xは、50~300であり、yは、20~100であり、zは、10~200である)のポリアルキレンポリマー;式(CO)-C(O)O-(CH-CH(式中、qは、20~200であり、rは、10~30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;式HO-(CO)-(CH)-CH(式中、sは、30~250であり、tは、10~30である)のポリエチレングリコール脂肪族アルコールエーテル;40個超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート;2000Da~15000Daの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール;EO/PO/EOブロックコポリマー;PO/EO/POブロックコポリマー;EO/POブロックコポリマー;PO/EOブロックコポリマー;ポリプロピレングリコール;30超のエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤;ポリビニルアルコール;2000Da~15000Daの重量平均分子量を有するポリアルキレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0042】
布地ケア有益活性剤
粒子は、粒子の約0.1重量%~約45重量%の布地ケア有益活性剤を含み得る。布地ケア有益活性剤は、粒子で処理される布地に有益性を付与するのに十分な量で、粒子の組成物の一部として提供される物質である。
【0043】
布地ケア有益活性剤は、アミン、界面活性剤系、非イオン性界面活性剤、水結合剤(water-binding agent)、亜硫酸塩、脂肪酸及び/又はその塩、酵素、封入有益剤、汚れ放出ポリマー、色調剤、ビルダー、キレート剤、移染阻害剤、分散剤、酵素安定剤、触媒材料、漂白剤、漂白触媒、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、シクロデキストリン錯体有益剤、汚れ除去/再付着防止剤、カプセル封入香料、ポリマー分散剤、ポリマー脂洗浄剤、増白剤、抑泡剤、染料、色調剤、遊離型香料(free perfume)、構造弾性化剤、布地柔軟剤、四級アミン、硬化及び軟化獣脂、ヒドロトロープ、有機溶媒、抗菌剤及び/又は防腐剤、中和剤及び/又はpH調整剤、加工助剤、充填剤、酸化防止剤、レオロジー調整剤又は構造化剤、乳白剤、パールエッセンス剤、顔料、防食及び/又は耐変色剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択され得る。布地ケア有益活性剤は、抗菌剤、抗酸化剤、香料、布地コンディショニング剤、染料、染料ステップ剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。布地ケア有益活性剤は、非カプセル封入香料又はカプセル封入香料であり得る。
【0044】
香料
布地ケア有益剤は、香料であり得る。香料は、1つ以上の発香性化合物、例えば、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール、及び炭化水素タイプの合成生成物を含む油又は芳香剤である。一緒になって魅力的な芳香ノートを生成する様々な発香性物質の混合物が使用され得る。そのような香油はまた、植物性供給源から入手可能であるような発香性化合物の天然混合物も含み得る。
【0045】
香料は、任意に好適な溶媒又は希釈剤と混合された香料構成要素を含む実質的に水不溶性の組成物であり得る。好適な溶媒又は希釈剤としては、エタノール、イソプロパノール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコール、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル、及びこれらの混合物からなる群から選択される化合物が挙げられる。
【0046】
香料は、非カプセル封入香料として供給され得る。香料は、香料送達系において供給され得る。ゼオライト及びシクロデキストリンは、香料送達系の例である。香料は、デンプン中でカプセル化され得る。例えば、デンプンと香油とのエマルションを噴霧乾燥させて、デンプンマトリックス内に分散された香料の液滴を有するデンプンの粒子を形成し得る。香料送達系は、粒子が空気中に浮遊され得る可能性のために、製造環境で取り扱うことが困難であり得る粒子状材料又は微細な粒子状材料であり得る。
【0047】
香料は、カプセル封入香料であり得る。カプセル封入香料は、一般に洗濯製品に使用されている。カプセル封入香料は、各々がカプセル化シェルにカプセル封入されている液体香料の複数の液滴を含む。香料は、水溶性又は水不溶性のカプセル化シェル中にカプセル化され得る。カプセル化シェルは、メラミン-尿素-ホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド、尿素ホルムアルデヒド、デンプン、及び同様の材料を含み得る。カプセル化シェルは、ポリエチレン;ポリアミド;任意に他のコモノマーを含有するポリビニルアルコール;ポリスチレン;ポリイソプレン;ポリカーボネート;ポリエステル;ポリアクリレート;ポリオレフィン;多糖類、例えば、アルギネート及び/若しくはキトサン;ゼラチン;シェラック;エポキシ樹脂;ビニルポリマー;水不溶性無機材料;シリコーン;アミノプラスト;及びこれらの混合物から選択される材料であり得る。カプセル化シェルがアミノプラストを含む場合、アミノプラストは、ポリ尿素、ポリウレタン、及び/又はポリ尿素ウレタンを含み得る。ポリ尿素は、ポリオキシメチレン尿素及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含み得る。多糖類を含むカプセル化シェルを有するカプセル化物が、実用的であり得る。カプセル封入シェルは、キトサン、アラビアガム、アルギネート、ベータグルカン、デンプン、デンプン誘導体、植物タンパク質、ゼラチン、アリッサムホモロカルパムシードガム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0048】
カプセル封入シェルは、シェルの約90重量%~100重量%、任意に約95重量%~100重量%、任意に約99重量%~100重量%の無機材料を含み得る。無機材料は、金属酸化物、半金属酸化物、金属、鉱物、及びこれらの混合物からなる群から選択され、任意に、SiO、TiO、Al、ZrO、ZnO、CaCO、CaSiO、Fe、Fe、粘土、金、銀、鉄、ニッケル、銅、及びこれらの混合物からなる群から、任意に、SiO、TiO、Al、CaCO、及びこれらの混合物からなる群から選択され、任意に、SiOであり得る。カプセル封入シェルは、縮合層とナノ粒子層とを含む第1のシェル構成要素であって、縮合層は、前駆体の縮合生成物を含み、ナノ粒子層は、無機ナノ粒子を含み、縮合層は、コアとナノ粒子層との間に配設され、第1のシェル構成要素を囲む第2のシェル構成要素であって、第2のシェル構成要素はナノ粒子層を囲む、第1のシェル構成要素、を含み得る。封入体は、米国特許出願公開第2020/0330948(A1)号、同第2020/0330949(A1)号、及び同第2020/0330950(A1)号、並びに米国特許出願第63/092,829号に記載されている封入体のうちのいずれかであり得る。
【0049】
香料は、1つ以上の植物由来の芳香剤を含み得る。植物由来の芳香剤は、植物から抽出された揮発性化学化合物を含有する濃縮疎水性液体である。植物起源の芳香剤は、オールスパイスベリー、アンゲリカ種子、アニス種子、バジル、ベイローレル、ベイ、ベルガモット、ブラッドオレンジ、カンファー、キャラウェイ種子、カルダモン種子、キャロット種子、カッシア、キャットニップ、シダーウッド、セロリ種子、カモミールゲルマン、カモミールローマン、シナモンバーク、シナモンリーフ、シトロネラ、クラリーセージ、クローブバッド、コリアンダー種子、サイプレス、エレミ、ユーカリ、フェンネル、ファーニードル、フランキンセンス、ゼラニウム、ショウガ、グレープフルーツピンク、ヘリクリサム、ホップ、ヒソップ、ジュニパーベリー、ラブダナム、ラベンダー、レモン、レモングラス、ライム、マグノリア、マンダリン、マジョラム、メリッサ、マグワート、ミルラ、ミルトル、ネロリ、ニアウリ、ナツメグ、オレンジスイート、オレガノ、パルマローザ、パチョリ、ペッパーブラック、ペパーミント、プチグレン、パインニードル、ラジアータ、ラベンサラ、バラ、ローズマリー、ローズウッド、セージ、サンダルウッド、スペアミント、スパイクナード、スプルース、スターアニス、スイートアニー、タンジェリン、ティーツリー、タイムレッド、バーベナ、ベチバー、ウィンターグリーン、ワームウッド、ヤロウ、イランイランエクストラ、及びイランイランIII、並びにそれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0050】
粒子は、粒子の約0.1重量%~約20重量%の香料、任意に粒子の約0.1重量%~約15重量%、任意に約0.1重量%~約12重量%、任意に約1重量%~約15重量%、任意に約2重量%~約20重量%、任意に約8重量%~約10重量%の香料を含み得る。
【0051】
香料エマルション組成物
布地ケア有益剤は、香料エマルション組成物であり得る。香料エマルション組成物は、アミノ官能性シリコーンであって、1つ以上の一級アミン部分を含み、約0.05~約2.2の総アミン含有量を特徴とする、アミノ官能性シリコーンと;1種以上の乳化剤と;1種以上の香料原料であって、アルデヒド部分、ケトン部分、又はそれらの組み合わせを含む、1種以上の香料原料と;水と、を含み得る。
【0052】
香料エマルション組成物は、2020年2月7日に出願された欧州特許庁出願第20156010.9号に記載されているもののうちのいずれかであり得る。
【0053】
アミノ官能性シリコーンは、以下、
(a)約0.071~約2.14、若しくは約0.071~約1.78、若しくは約0.71~約1.43、若しくは約0.14~約1.07、若しくは約0.14~約0.71、若しくは約0.21~約0.71、若しくは約0.36~約0.71の総アミン含有量;及び/又は
(b)約0.05~約2.2、任意に、約0.071~約2.14、若しくは約0.071~約1.78、若しくは約0.71~約1.43、若しくは約0.14~約1.07、若しくは約0.14~約0.71、若しくは約0.21~約0.71、若しくは約0.36~約0.71の一級アミン含有量;及び/又は
(c)約1:2~約1:1、任意に、約1.2:2、より任意に、約1.5:2、若しくは更により任意に、約1.8:2の、一級アミン含有量と総アミン含有量との比、を特徴とし得る。
【0054】
アミノ官能性シリコーンは、以下の式、
[RSiO1/2(j+2l+2)[RSiO2/2[RSiO3/2[SiO4/2
(式中、
jは、0~150、任意に0~50、より任意に0~20の整数であり、
mは、10~1500、任意に10~1000、より任意に20~500の整数であり、
lは、0~150、任意に1~150、より任意に0~50、最も任意に0~20の整数であり、
但し、j+m+lは、50以上の整数に等しく、
、R、R、R、R、及びR部分の各々は、独立して、H、OH、C~C32アルキル、C~C32置換アルキル、C~C32アリール、C~C32置換アリール、C~C32アルキルアリール、C~C32置換アルキルアリール、C~C32アルコキシ、及びC~C32置換アルコキシ、及びX-Zからなる群から選択され、部分R~Rの少なくとも1つが、X-Zであり、
任意に、各R1~6は、独立して、OH、C~Cアルキル、C~C置換アルキル、C~Cアルコキシ、C~C置換アルコキシ、及びX-Zからなる群から選択され、
各Xは、独立して、2個~12個の炭素原子を含む置換又は非置換の二価のアルキレン又はアルキリデンラジカルであり、任意に各Xが、独立して、2個~6個の炭素原子を含む置換又は非置換の二価のアルキレン又はアルキリデンラジカルであり、最も任意に各Xが、独立して、2個~4個の炭素原子を含む置換又は非置換の二価のアルキレン又はアルキリデンラジカルであり、
式中、各Zは、1つ以上の一級アミン部分を含む部分であり、
任意に、各Zは、独立して、基-NH、-N(H)-X-NH、又はそれらの混合物から選択される)を特徴とし得る。
【0055】
エマルション組成物は、以下の特性(a)~(d)、
(a)シリコーンエマルションの約10重量%~約70重量%、若しくは約25重量%~約65重量%、若しくは約50重量%~約65重量%のアミノ官能性シリコーンを含むこと;及び/又は
(b)エマルションの約30重量%~約90重量%、若しくは約35重量%~約75重量%、若しくは約35重量%~約50重量%の水を含むこと;及び/又は
(c)0.1rad/s及び25℃で測定された、約10~約500Pa・s、任意に約20~約400Pa・s、より任意に約25~約300Pa・s、更により任意に約100~約300Pa・sの粘度を特徴とすること;及び/又は
(d)複数の液滴が、約1ミクロン~約5ミクロンの平均直径を特徴とする、複数の液滴を含むこと、のうちの少なくとも1つを特徴とし得る。
【0056】
1種以上の香料原料は、以下、
a.オンシダール、メチルノニルアセトアルデヒド、アドキサール、メラナール、カリプソン、若しくはこれらの混合物;
b.クミンアルデヒド、ベンズアルデヒド、アニスアルデヒド、ヘリオトロピン、イソシクロシトラール、トリプラール/リグストラール、3,6-アイビーカルバルデヒド、リグストラール、センテナール、若しくはこれらの混合物;
c.サテンアルデヒド(ジャスモレンジ)、オトロパール、シクラメンホモアルデヒド、シクラメンアルデヒド(シクラマール)、リリアール、カントキサール、フロラロゾン、ケイ皮アルデヒド、若しくはこれらの混合物;
d.デルタ-ダマスコン、ベータ-ダマスコン、アルファ-ダマスコン、ネクタリル、若しくはこれらの混合物;
e.バニリン、エチルバニリン、若しくはそれらの混合物;又は
f.a、b、c、d、及びeの少なくとも2つのカテゴリから選択される材料の組み合わせ、から選択される材料を含み得る。
【0057】
1種以上の乳化剤は、非イオン性界面活性剤を含み得るが、任意に、非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化脂肪アルコールを含み、更により任意に、1種以上の乳化剤は、約5~約20、任意に約8~約16のHLB値を特徴とする。
【0058】
1種以上の乳化剤は、第1の乳化剤と、第1の乳化剤とは異なる第2の乳化剤とを含み、任意に、第1の乳化剤は、直鎖非イオン性界面活性剤であり、かつ/又は任意に、第2の乳化剤は、分岐非イオン性界面活性剤である。
【0059】
布地柔軟化
布地ケア有益活性剤は、布地柔軟化活性物質であり得る。粒子は、約5重量%~約45重量%の四級アンモニウム化合物を含み得る。四級アンモニウム化合物は、エステル四級アンモニウム化合物であり得る。四級アンモニウム化合物は、米国特許出願公開第2019/0169538(A1)号、同第2019/0169539(A1)号、同第2019/0169777(A1)号、同第2019/0169532(A1)号、同第2019/0169533(A1)号、及び同第2019/0169534(A1)号に記載されているものであり得る。四級アンモニウム化合物は、ジ-(タローオイルオキシエチル)-N,N-メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートであり得る。
【0060】
布地柔軟化活性物質は、脂肪族アミンであり得る。粒子は、約8重量%~約45重量%の脂肪族アミンを含み得る。脂肪族アミンは、米国特許出願公開第2020/0354652(A1)号に記載されているものであり得る。
【0061】
布地柔軟化活性物質は、シリコーンであり得る。粒子は、約1重量%~約45重量%のシリコーンを含み得る。シリコーンは、米国特許出願公開第2017/0349865号に記載されているものであり得る。
【0062】
分岐ポリエステル
布地ケア有益活性剤は、分岐ポリエステルであり得る。粒子は、約5重量%~約45重量%の分岐ポリエステルを含み得る。分岐ポリエステルは、米国特許出願公開第2019/0367841(A1)号に記載されているものであり得る。分岐ポリエステルは、米国特許出願公開第2019/0233764(A1)号に記載され、特許請求されているものであり得る。
【0063】
カチオン性ポリマー
布地ケア有益活性剤は、カチオン性ポリマーであり得る。粒子は、約0.1重量%~約10重量%のカチオン性ポリマーを含み得る。カチオン性ポリマーは、カチオン性多糖類、ポリクオタニウム-4、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-22、ポリクオタニウム-67、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。カチオン性多糖類は、トリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー四級アンモニウム塩であり得る。
【0064】
酵素
布地ケア有益活性剤は、酵素であり得る。粒子は、約0.0001重量%~約5重量%の酵素を含み得る。酵素は、プロテアーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。酵素は、米国特許出願公開第2017/0260481(A1)号及び同第2017/0260482(A1)号に記載されているものであり得る。
【0065】
グラフトコポリマー
布地ケア有益活性剤は、グラフトコポリマーであり得る。粒子は、約0.1重量%~約45重量%のグラフトコポリマーを含み得る。グラフトコポリマーは、米国特許出願第69/951,274号に記載されているものであり得る。グラフトコポリマーは、米国特許出願第69/722,492号に記載されているものであり得る。
【0066】
酸化防止剤
布地ケア有益活性剤は、酸化防止剤であり得る。粒子は、約0.1重量%~約2重量%の酸化防止剤を含み得る。酸化防止剤は、当該水溶性担体のマトリックス中に分散させることができる。抗酸化剤は、米国特許出願第63/034,766号に記載されているものであり得る。酸化防止剤は、ブチル化ヒドロキシトルエンであり得る。
【0067】
粒子を形成するための装置及びプロセス
粒子を形成するための装置1を図1に示す。前駆材料20は、粒子90について本明細書に開示した任意の組成物を含む溶融物であり得る。前駆材料20は、約20重量%超の水溶性担体を含み得る。前駆材料20は、約20重量%超の水溶性ポリマーを含み得る。前駆材料20は、約20重量%~約99重量%の水溶性担体を含み得る。前駆材料20は、約20重量%~約99重量%の水溶性ポリマーを含み得る。
【0068】
前駆材料20は、約20重量%超、任意に約40重量%超の、約2000Da~約13000Daの重量平均分子量を有するポリエチレングリコールと、約0.1重量%~約20重量%の香料とを含み得る。
【0069】
原材料は、バッチミキサー10に供給され得る。バッチミキサー10は、供給された量の原材料を、原材料の所望のレベルの混合又は反応を可能にするのに十分な滞留時間にわたって保持するのに十分な容量を有し得る。バッチミキサー10を離れる材料は、前駆材料20であり得る。所望により、前駆材料は、例えば、インライン混合、インライン静的混合などの、他の何らかの上流混合プロセスから供給管40に供給され得る。前駆材料20は、溶融物であり得る。バッチミキサー10は、動的ミキサーであり得る。動的ミキサーとは、ミキサーの内容物を混合するためにエネルギーが加えられるミキサーである。バッチミキサー10は、バッチミキサー10内の内容物を混合する1つ以上のインペラを含み得る。
【0070】
所望により存在するバッチミキサー10と、分配器30との間では、前駆材料20は、供給管40を通って移動してよい。供給管40は、バッチミキサー10と流体連通し得る。1つ以上のガス供給ライン155は、バッチミキサー10の下流にある供給管40と流体連通するように設けられ得る。1つ以上のガス供給ライン155は、バッチミキサー10と分配器30との間で供給管40と流体連通するように設けられ得る。ミル200は、1つ以上のガス供給ライン155の下流かつ供給管40のライン中に設けられ得る。ミル200は、1つ以上のガス供給ライン155の下流かつ分配器30の上流にある供給管40のライン中に設けられ得る。
【0071】
任意に、水溶性担体及び布地ケア有益活性剤を含む完全に配合された前駆体材料は、プロセスが連続プロセスであるようにインライン混合を用いることによって形成され得る。布地ケア有益活性剤を水溶性担体に連続的に供給して、前駆体材料20を形成することができ、前駆体材料20は下流で更に処理される。前駆体材料20又は部分的に配合された前駆体材料は、供給管40内に供給することができ、布地ケア有益活性剤を供給管40内に供給し、部分的に配合された前駆体材料と混合して、前駆体材料20を形成し得る。
【0072】
前駆材料20は、供給管40に供給され得る。供給管40は、前駆材料20を運ぶ輸送手段である。供給管40は、装置1の要素と、装置1の構成要素内で前駆材料を運ぶ輸送手段との間の輸送手段を含む。例えば、ミル200は、ミル200に進入する輸送手段の一部と、ミル200から退出する輸送手段の一部とを備えるユニット内に設けられ得る。これらの各部は、供給管40の一部である。したがって、供給管40は、バッチミキサー10と分配器30との間の輸送手段全体であるとみなすことができ、供給管40の途中には、1つ以上のガス供給ライン155、ミル200、中間ミキサー50、及び供給ポンプ140など様々な要素が存在する。供給管40の上流にバッチミキサー10が存在しない場合、供給管40は、分配器30の上流にある輸送手段全体とみなすことができ、供給管40の途中には、1つ以上のガス供給ライン155、ミル200、中間ミキサー50、及び供給ポンプ140など様々な要素が存在する。
【0073】
中間ミキサー55は、ミル200の下流に、かつ供給管40のライン中に設けられ得る。中間ミキサー55は、静的ミキサー50であり得る。中間ミキサー55は、ミル200と分配器30との間で供給管40と流体連通し得る。静的ミキサー50であり得る中間ミキサー55は、バッチミキサー10の下流にあり得る。換言すると、使用する場合、バッチミキサー10は、中間ミキサー55又は静的ミキサー55の上流にあり得る。中間ミキサー55は、供給管40のライン中にあり得る。中間ミキサー55は、ローターステーターミキサーであり得る。中間ミキサー55は、コロイドミルであり得る。中間ミキサー55は、駆動式インライン流体分散機であり得る。中間ミキサー55は、IKA(Wilmington,North Carolina,United States of America)から入手可能なUltra Turrax分散機、Dispax-reactor分散機、Colloid Mil MK、又はCone Mill MKOであり得る。中間ミキサー55は、有孔ディスクミル、歯付きコロイドミル、又はFrymaKoruma(Rheinfelden,Switzerland)から入手可能なDILインラインホモジナイザーであり得る。静的ミキサー50は、螺旋状静的ミキサーであり得る。静的ミキサー50は、Chemineer(Dayton,OH,USA)から入手可能なKenics KMS 6(内径1.905cm)であり得る。
【0074】
理論に束縛されるものではないが、静的ミキサー50など中間ミキサー55は、分配器30又はステーター100内でより均一の温度の前駆材料20をもたらし得ると考えられる。中間ミキサー55又は使用する場合静的ミキサー50の下流端において、流れの方向に直交する供給管40の断面全体での供給管40内の前駆材料20の温度は、約10℃未満、又は約5℃未満、又は約1℃未満、又は約0.5℃未満変動し得る。
【0075】
静的ミキサー50が存在しない場合、流れの方向に直交する供給管40の断面全体の温度は非均一であり得る。供給管40の中心線における前駆材料20の温度は、供給管40の周壁における前駆供給材料20の温度よりも高くてよい。前駆材料20が分配器30又はステーター100に放出されるとき、前駆材料20の温度は、分配器又はステーター100内の異なる位置において変動し得る。理論に束縛されるものではないが、本明細に記載のように静的ミキサー50を用いることによって、供給管40の断面全体に均一な温度をもたらすことによって、静的ミキサー50を有さない装置1と比較して、より均一な粒子90を製造することができると考えられる。
【0076】
分配器30は、複数の孔60を設けられ得る。前駆材料20は、孔60を通過することができる。前駆材料20は、孔60を通過した後、分配器30の下に設けられた移動コンベア80上に堆積され得る。前駆材料20は、コンベア80の移動時に移動コンベア80上に堆積され得る。コンベア80は、分配器30に対して並進可能なものであり得る。コンベア80は、連続移動コンベア80であり得る。コンベア80は、間欠移動コンベア80であり得る。連続移動コンベア80は、より高い加工速度をもたらし得る。間欠移動コンベア80は、製造される粒子90の形状をより良好に制御可能である。
【0077】
前駆材料20は、移動コンベア80上で冷却されて、複数の固形粒子90を形成し得る。冷却は、周囲冷却によって提供され得る。所望により、冷却は、コンベア80の下側に常温水又は冷水を吹き付けることによって提供され得る。
【0078】
粒子90が十分に高い凝集性を有するようになったならば、粒子90は、更なる加工及び又はパッケージングのために、コンベア80からコンベア80下流にある加工装置に移されてよい。
【0079】
分配器30は、ステーター100の周りを回転可能に取り付けられたシリンダー110であり得るが(このステーターは供給管40と流体連通している)、シリンダー110は、外面部120を有してもよく、外面部120には、図2に示すように複数の孔60が存在してもよい。したがって、装置1は、供給管40と流体連通しているステーター100を含み得る。前駆材料20がミル200を通過した後に、供給管40が、前駆材料20をステーター100に供給できる。
【0080】
装置1は、ステーター100の周りを回転可能に取り付けられたシリンダー110を含み得る。ステーター100には、シリンダー110の一端又は両端130を介して前駆材料が供給される。シリンダー110は、シリンダー110を通る長手方向軸Lを有し得るが、シリンダー110はその周りを回転する。シリンダー110は外面部120を有する。シリンダー110の外面部120には複数の孔60が存在してよい。
【0081】
シリンダー110はその長手方向軸Lの周りを回転駆動することから、孔60は、シリンダー110がステーター100の周りを回転するときに、ステーター100と間欠的に流体連通し得る。シリンダー110は、ステーター100にまたがる外面部120の移動方向に機械方向MDを、そして、機械方向MDに直交する外面部120上に機械横断方向を有すると考えることができる。ステーター100は同様に、縦軸Lに平行に、機械横断方向CDを有すると考えることができる。ステーター100の機械横断方向は、シリンダー110の機械横断方向と位置合わせすることができる。ステーター100は、ステーター100の機械横断方向CDに配置された複数の分配ポート122を有し得る。分配ポート122は、前駆材料20を供給されるステーター100の部分又は領域である。
【0082】
一般に、前駆材料20は、ミル200及び供給管40を通して1つ以上のガス供給ライン155を通過させ、ステーター100に供給可能である。ステーター100は、シリンダー110の作動幅全体に前駆供給材料20を分配する。シリンダー110はその長手方向軸の周りを回転する間、前駆材料20は、孔60がステーター100を通り過ぎるときに、孔60を通して供給される。前駆材料20の個々の塊は、各孔60がステーター100に遭遇するときに、各孔60を通して供給される。各孔60がステーター100を通り過ぎるときに各孔60を通して供給される前駆材料20の塊は、ステーター100内での前駆材料の圧力及びシリンダー110の回転速度の一方若しくは両方を制御することにより、又は前駆材料20の温度を制御することによって前駆材料20の粘度を任意に制御することにより制御され得る。
【0083】
少量の前駆材料20は、コンベア80上へシリンダー110の作動幅全体に堆積される。コンベア80は、シリンダー110の長手方向軸Lに対して並進可能なものであり得る。コンベア80の速度を、シリンダー110の接線速度に対して設定して、コンベア80上に堆積された時点で前駆材料20が有する形状を制御することができる。コンベア80の速度は、シリンダー110の接線速度とほぼ同じであり得る。
【0084】
図1に示すように、供給管40を通る前駆材料20の流量は、バッチミキサー10及び分配器30からの重力によりもたらされる流量によって提供され得る。製造の制御性を向上させるために、装置1は、図2に示すように、供給ポンプ140を備えて設けられ得る。供給ポンプ140は、供給管40のライン中に存在し得る(「ライン中に」とは、前駆材料20の流れるラインの中を意味する)。供給ポンプ140は、バッチミキサー10と分配器30との間にあり得る。供給ポンプ140は、分配器30の上流にあり得る。ステーター100を用いる場合、供給ポンプ140は、供給管40のライン中に存在し得る(「ライン中に」とは、前駆材料20の流れるラインの中を意味する)。ステーター100を用いる場合、供給ポンプ140は、バッチミキサー10とステーター100との間にあり得る。供給ポンプ140は、ステーター100の上流にあり得る。供給ポンプ140の位置を説明するとき、「~の間」は、供給ポンプ140が、ラインにおけるバッチミキサー10の下流、かつ分配器30の上流又はステーター100を用いる場合はその上流にあることを説明するために使用する。
【0085】
1つ以上のガス供給ライン155及びミル200は、供給ポンプ140と、分配器30又はステーター100(装置1で用いる場合)との間のライン中に位置してもよい。
【0086】
前駆材料20の流量は、約3L/分であり得る。前駆材料20は、前駆材料20又は粒子90について本明細書に記載した任意の組成物を含む溶融物であり得る。
【0087】
装置1は、1つ以上のガス供給ライン155を含み得る。前駆材料に混入されるガスが単一のガス供給ライン155を介して実際に供給され得る場合、単一のガス供給ライン155が実用的であり得る。本明細書に記載されるように、複数の成分を含むガスが望ましい場合がある。多成分ガスは、単一の容器157内に供給され得る。例えば、二酸化炭素と窒素との混合物は、ガスシリンダー内に供給され得る。任意に、ガスの混合物は、反応プロセスを介して、又は空気を容器から供給される別のガスと組み合わせることによって、環境から連続的に提供され得る。ガスは、圧縮機を介して加圧することができる。
【0088】
1つ以上のガス供給ライン155は、流量調整器158を含み得る。流量調整器158は、供給ライン40へのガスの流量を調整できる。前駆材料20の単位体積当たりの付加ガス量は、流量調整器158を所望の流量に設定することによって制御することができる。供給ライン40内でより多くのガスを前駆材料20に供給すると、より多くのガスが粒子90に含有されるであろう。1つ以上のガス供給ライン155は、ガスを前駆材料20に混入させるために設けられ得る。
【0089】
流量調整器158は、Key Instruments Flo-Rite Series GS 65mm(部品番号60410-R5)であり得る。供給ライン40は、1.5インチのステンレス製衛生管であり得る。ガス供給ライン155は、内径0.25インチのポリエチレン管であり得る。ガスは、約4バールを超える、例えば、5.9バールの圧力で、ガス供給ライン155にて供給され得る。
【0090】
2つ以上のガス供給ライン155が供給管40に別個に接続される場合、各々のガス供給ライン155内のガスの流量を調整するために、流量調整器が各ガス供給ライン155に沿って設けられ得る。ガスの混合物が単一のガス供給ライン155を介して供給管40に導入される場合、単一の流量調整器158が実用的であり得る。
【0091】
ガス供給ライン155と供給管との間の接続部に、ガスを導入するための注入クイルデバイスが設けられ得る。
【0092】
ガスは、ガスが周囲温度及び圧力に達したときに、所望のガス量が粒子90内に存在するような温度及び圧力で供給され得る。理想気体の法則を使用して、所望の送達温度及び圧力を決定してもよい。ガスはまた、水を含み得る。水は、ガス状又は液体形態であり得る。ガス中の水量は、所望のレベルになるように選択され得る。
【0093】
ミル200は、ローターステーター型ミルであり得る。ミルは、約400RPMで作動する、1段の中型ローターステーターを備えるQuadro Z1インラインミキサーであり得る。
【0094】
ミル200及び1つ以上のガス供給ライン155は、単一ユニットに組み込まれてもよい。
【0095】
Oakes Foamer(E.T.Oakes Corporation(686 Old Willets Path Hauppauge,NY11788)社製2MT1A連続フォーマー)を使用して、ガス供給ライン155、流量調整器158、及びミル200を単一ユニットで提供してもよい。
【0096】
機械方向MDから見た装置1を図3に示す。図3に示すように、装置1は、作動幅Wを有し得るが、シリンダー110は、長手方向軸Lの周りを回転し得る。
【0097】
粒子90を形成するための装置1は、供給管と;バッチミキサー10の下流にある供給管40と流体連通するように取り付けられた、1つ以上のガス供給ライン155と;1つ以上のガス供給ライン155の下流にあり、かつ供給管40のライン中にあるミル200と;ミル200の下流にあり、かつ当該供給管40のライン中にある分配器30と、を備えてもよく、当該分配器30は、複数の孔60を備える。装置1は、分配器30の下にあり、かつ分配器30に対して並進可能なコンベアを含み得る。分配器30は、供給管40と流体連通しているステーター100を含み得る。分配器30は、ステーター100の周りを回転可能に取り付けられ、かつシリンダー110の長手方向軸Lの周りを回転可能であるシリンダー110を含み得る。シリンダー110は、外面部120を有し得るが、シリンダー110は、外面部120の周りに配設された複数の孔60を有し得る。孔60は、シリンダー110がステーター100の周りを回転するときに、ステーター100と間欠的に流体連通し得る。装置は、シリンダー110の下にコンベア80を含み得るが、コンベア80は縦軸Lに対して並進可能なものであり得る。粒子90を形成するための装置1は、バッチミキサー10を含み得る。供給管40は、バッチミキサー10と流体連通し得る。
【0098】
粒子90を形成するためのプロセスは、供給管40に前駆材料20を供給するステップと、ガスを前駆材料20に混入させるステップであって、ガスが、約50体積%~約75体積%の二酸化炭素及び約25体積%~約50体積%の他の成分を含む、混入させるステップと、複数の孔60を有する分配器30を設けるステップと、供給管40から分配器30へと前駆材料20を移動させるステップと、孔60を通して前駆材料20を通過させるステップと、孔60の下に移動式コンベア80を設けるステップと、移動式コンベア80上に前駆材料20を堆積させるステップと、前駆材料20を冷却して、複数の粒子90を形成するステップと、を含んでもよい。
【0099】
ガスは、ガスの混合物として前駆材料20に混入され得る。例えば、ガスの混合物は、単一のガス供給ライン155を介して前駆材料20に向けられ得る。ガスの混合物は、約50体積%~約75体積%の二酸化炭素及び約25体積%~約50体積%の他の成分を含み得る。混合物は、ガスの混合物を含む容器157から供給され得る。例えば、容器157は、異なるガスの混合物である所望のガスが充填されているガスシリンダーであり得る。
【0100】
任意に、二酸化炭素は、一次容器157aから供給され得、ガスの他の成分は、1つ以上の二次容器157bから供給され得る(図4)。一次容器157a及び二次容器157bは、単一のガス供給ライン155に供給することができる。流量調整器158は、一次容器157a及び二次容器157bからガス供給ライン155内へのガスの流れを制御することができる。任意に、一次容器157a及び二次容器157bからのガスを混合するために、ガス供給ライン155内又はその上流にインラインミキサーが設けられ得る。
【0101】
一次容器157aは、二酸化炭素を含み得る。ガスの他の成分は、二次容器157bから供給され得る。ガスの他の成分は、二次容器157bから空気として供給され得る。空気の容器は、容易に市販されている。同様に、二酸化炭素の容器は、容易に商業的に入手可能である。装置1の操作者は、二酸化炭素のシリンダー及び空気のシリンダーを取得し、所望のガスを提供するように流量調整器158を設定することができる。二酸化炭素及びガスの他の成分は、前駆材料20に混入される前に合わせられて、ガスの単一の流れを形成し得る。
【0102】
任意に、一次容器157aは、一次ガス供給ライン155に供給することができ、二次容器157bは、二次ガス供給ライン155に供給することができる。各ガス供給ライン155内のガス流は、そのようなガス供給ライン155専用の流量調整器158によって調整することができる。
【0103】
動作中、約2バール~約8バールの動作圧力で供給管内に前駆材料20を提供することが実用的であり得る。ガスは、供給管40の動作圧力より高い圧力で供給管に供給することができる。ガス又はその二酸化炭素成分は、約3~約4バール超、又は更に約4バール超、又は更に約5バール超の圧力で混入させることができる。
【0104】
前駆材料20中の二酸化炭素の溶解度は、ガスの他の成分の大部分の体積の溶解度よりも大きくすることができる。二酸化炭素ガスが動作圧力にある前駆材料20の流れに供給されると、二酸化炭素は前駆材料20に可溶化する。ガスの他の成分は、動作圧力で前駆材料20に可溶化してもよく、可溶化しなくてもよい。二酸化炭素に対して前駆材料20中で低い溶解度を有するそれらの成分は、主に前駆材料20中に気泡として残る。
【0105】
前駆材料20が孔60を通過するにつれて、圧力は大気圧に向かって又は大気圧まで低下する。前駆材料20はまた、冷却し始めてもよい。前駆材料20は、前駆材料20が孔60から可動コンベア80に移動する際に、冷却し続けてもよい。前駆材料20が可動コンベア80上に堆積された後、冷却は継続する。コンベアによって前駆材料20から熱が除去され、可動コンベア80と接触している前駆材料20のベルトに面する側が固化し始める。同様に、前駆材料20の表面は、前駆材料20が可動コンベア80上に堆積された後も冷却し続ける。したがって、可動コンベア80上に堆積されると、前駆材料20の冷却は、3次元時間依存プロセスである。
【0106】
溶融前駆材料20が冷却されるにつれて、前駆材料20のベルトに面する側から固化最前部が発達し、固化最前部は、経時的に可動コンベア80から離れて前進する。前駆材料のベルトに面する表面から離れている前駆材料20の空気に面する側もまた、時間の関数として冷却する。これは、前駆材料20が冷却するにつれて、空気に面する表面から可動コンベア80上に形成されている粒子の中心に向かって前進する固化最前部をもたらす。
【0107】
前駆材料20中に混入されるガスが、約78体積%の窒素、約21体積%の酸素、約0.93体積%のアルゴン、及び約0.03体積%の二酸化炭素である空気である場合、そのガスの大部分は、前駆材料20中への限られた溶解度を有し、空気は、粒子を作製するプロセスを通して前駆材料20中に気泡として残る。これは、前駆材料20中に混入され得る空気の量を制限し、依然として所望の安定性及び外観を有する粒子を作製することができる。前駆材料20が可動ベルト40上に堆積された後、前駆材料20内の気泡の浮力及び前駆材料20のベルトに面する側から前進する固化最前部は、気泡の一部を可動コンベア80から離れるように駆動する傾向がある。気泡が上方に駆動されると、それらは合体してより大きな気泡を形成し得る。気泡の一部は、前駆材料20の空気に面する側を通って逃げてしまう場合がある。逃げた気泡は、もはや粒子90の多孔性に寄与しない。スキン層が前駆材料20の空気に面する側に形成された場合、気泡がスキン層を通って噴出し、物理的に不安定な外面を有する粒子90をもたらす可能性がある。物理的に不安定な外側表面は、粒子が剥がれ落ちやすくなり、粒子を使用しにくくする可能性があるため、望ましくない。
【0108】
混入されるガスとして空気を使用することに伴う問題は、前駆材料20が可動ベルト40上に堆積されるときに、前駆材料20内に気泡が存在し、先行するパラグラフで説明した現象が発生し、その結果、不十分な粒子90が生じ得ることである。驚くべきことに、約50体積%~約75体積%の二酸化炭素を含むガスを使用することにより、前駆材料20が可動コンベア80上で冷却して粒子90を形成する際に、前駆材料20が気泡を保持する能力を改善することができる。これは、粒子90の空気に面する表面において、又はその近くで、より高い多孔性及びより少ない大きな気泡を有する粒子90をもたらすことができる。
【0109】
二酸化炭素は、他のガス成分と比較して、前駆材料20中に比較的可溶性であり得る。前駆材料20中に比較的不溶性であるガス成分は、気泡として存在し得る。前駆材料上の動作圧力が周囲圧力まで又は周囲圧力に向かって解放されると、二酸化炭素が溶液から出てくる。二酸化炭素が前駆材料20からの溶液から出るプロセスは、時間依存プロセスである。前駆材料20中に比較的不溶性であるガス成分の気泡は、二酸化炭素が前駆材料からの溶液から出るための核形成部位として作用し得る。二酸化炭素が溶液から出てくる間に、前駆材料20も冷却される。先に説明したように、固化最前部は、前駆材料20のベルトに面する側から発達してもよく、前駆材料20の空気に面する側も固化している。固化している又は固化された前駆材料20は、前駆材料20から逃げる気泡に対するバリアを形成する。二酸化炭素が前駆材料20から溶液から徐々に出てくるにつれて、二酸化炭素の気泡が形成されてもよく、かつ/又は二酸化炭素が溶液から出てきて比較的不溶性のガス成分の既存の気泡に入ってもよい。二酸化炭素気泡の遅延形成、又は二酸化炭素がそのような気泡上で核形成するときの比較的不溶性のガス成分の既存の気泡の膨張は、より大きな体積の気泡が前駆材料20中に形成されることを可能にする。これらの後に形成された気泡は、前駆材料20から逃げる可能性が低い。前駆材料20が完全に固化すると、形成された粒子90は、大きな体積の空隙を有し得る。
【0110】
前駆体材料20のベルトに面する側及び前駆体材料20の空気に面する側に発達した固化最前部と、後に形成される気泡とはまた、粒子90内の気泡サイズの分布が、粒子軸に沿った粒子90の垂直プロファイルを通してより均一であるという利点を提供することができる。なお、垂直は、平坦な底部に直交する方向に取られる。粒子全体にわたって比較的均一な気泡サイズを有することは、粒子90の上面付近若しくは上面における大きな気泡の集中、又は粒子90の上面におけるあばたマーク若しくはクレーター(粒子90の表面を通って噴出した気泡の証拠である)が存在しない可能性があるという点で、有利であり得る。粒子90の表面又は表面近くの気泡、並びに粒子90の上面のあばたマーク及びクレーターは、粒子の上面を構造的に弱め、粒子の物理的安定性を低下させる可能性がある。粒子90の不規則な表面は、粒子90の品質及び性能に対するユーザの信頼を低下させる製造品質管理の悪さを示すものとしてユーザに知覚される場合もある。
【0111】
粒子
粒子90は、本明細書に記載されるように形成され得る。組成物は、複数の個別の粒子90を含み得る。個別の粒子90は、本明細書に記載のように形成され得るが、約20重量%~約99重量%の水溶性担体を含み得る。個別の粒子90は、約0.1重量%~約45重量%の布地ケア有益活性剤、任意に約0.1重量%~約20重量%の布地ケア有益活性剤を更に含むことができる。粒子の各々は、約5mg~約200mg、任意に約10mg~約100mg、任意に約20mg~約50mgの質量を有し得る。粒子は、半球形状又は圧縮半球形状を有し得る。
【0112】
各々の個別の粒子90は、平坦な底部91、丸みを帯びた上部92、及び平坦な底部91に直交する最大高さ93を有することができる(図5)。最大高さ93は、スカラー量である。粒子90の各々は、多孔質の底部3分の1(符号94)、底部3分の1(符号94)の上の多孔質の中間部3分の1(符号95)、並びに中間部3分の1(符号95)及び底部3分の1(符号94)の上の多孔質上部3分の1(符号96)を含み得る。中間部3分の1(符号95)は、底部3分の1(符号94)と上部3分の1(符号96)との間にある。粒子90の各3分の1は、粒子90の水平断面であり、水平とは平坦な底部91であると理解される。各々の水平セクション又は各々の3分の1は、最大高さ93の3分の1であるセクション高さを有することができる。底部3分の1(符号94)は、最大高さ93の3分の1である、平坦な底部91に直交する、底部3分の1のセクション高さBTHを有することができる。同様に、中間部3分の1(符号95)は、最大高さ93の3分の1である、平坦な底部91に直交する、中間部3分の1のセクション高さMTHを有することができる。また、上部3分の1(符号96)は、最大高さ93の3分の1である、平坦な底部91に直交する、上部3分の1のセクション高さTTHを有することができる。底部3分の1のセクション高さBTH、中間部3分の1のセクション高さMTH、及び上部3分の1のセクション高さTTHは各々、同じスカラー量を有する。
【0113】
底部3分の1(符号94)は、平坦な底部91から、最大高さ93の3分の1である、平坦な底部91に直交する底部3分の1のセクション高さBTHまで延びることができる。中間部3分の1(符号95)は、底部3分の1(符号94)の上方にあり、底部3分の1(符号94)から、最大高さ93の3分の1である、底部3分の1(符号94)の上方の、中間部3分の1のセクション高さMTHまで延びる。上部3分の1(符号96)は、中間部3分の1(符号95)の上方にあり、中間部3分の1(符号95)から、最大高さ93の3分の1である、中間部3分の1(符号95)の上方の、上部3分の1のセクション高さTTHまで延びる。底部3分の1のセクション高さBTH、中間部3分の1のセクション高さMTH、及び上部3分の1のセクション高さTTHのスカラー長は、互いに等しい。粒子90の分解斜視図が、図6に図示されている。
【0114】
底部3分の1(符号94)は、底部3分の1の平均細孔半径を有することができる。同様に、中間部3分の1(符号95)は、中間部3分の1の平均細孔半径を有することができる。上部3分の1(符号96)は、上部3分の1の平均細孔半径を有することができる。各々の3分の1の平均細孔半径は、本明細書に記載されるように測定することができる。
【0115】
底部3分の1の平均細孔半径と上部3分の1の平均細孔半径とは、約15μm未満の差で異なり得る。粒子90の上部と底部との間の平均細孔半径のそのような均一性は、平坦な底部91及び丸みを帯びた上部92上で、同一又は類似の構造安定性を有する粒子90をもたらすことができる。更に、平坦な底部91及び丸みを帯びた上部92の光沢は、表面欠陥が粒子90の使用者に明らかとならないように、互いに同じであるか又は十分に類似し得る。底部3分の1の平均細孔半径と上部3分の1の平均細孔半径とがそのように互いに類似している場合、細孔の大きな総体積を各々の粒子90内に設けることができる。
【0116】
底部3分の1の平均細孔半径は、約5μm~約100μm、任意に約10μm~約50μm、任意に約30μmであり得る。同様に、上部3分の1の平均細孔半径は、約5μm~約100μm、任意に約10μm~約50μm、任意に約30μmであり得る。中間部3分の1の平均細孔半径もまた、約5μm~約100μm、任意に約10μm~約50μm、任意に約30μmであり得る。これらの場所における粒子90内のそのようなサイズの細孔は、粒子90内に大きな総体積の空隙を含む能力を提供することができ、粒子90は構造的に安定であり得る。
【0117】
粒子90の各々は、粒子軸Pを有することができる。粒子軸Pは、平坦な底部91に直交し、底部3分の1(符号94)、中間部3分の1(符号95)、及び上部3分の1(符号96)を通過する。中間部3分の1(符号95)は、粒子軸Pに沿った位置の関数として(as a function of)変化する、中間部3分の1の平均セクション細孔半径を有することができる。中間部3分の1の平均セクション細孔半径は、約30μm未満、任意に約20μm未満の範囲を有することができる。
【0118】
個別の粒子90は、底部3分の1の平均細孔半径及び上部3分の1の平均細孔半径の各々より大きい中間部3分の1の平均細孔半径を有する中間部3分の1(符号95)を有することができる。そのような粒子90は、粒子90の外側表面から離れた、粒子90の各々のコア内に拘束されたより大きな細孔を有する傾向があり得る。製造中、粒子90が冷えるにつれて形成され得る固化最前部は、気泡が粒子90の外側表面を通って噴出しないように、固化中の粒子90内に気泡の移動を制限することができる。粒子90の外側表面付近に有する大きな気泡がより少ないということは、粒子の物理的安定性を改善するが、粒子90の外側表面を通って気泡が噴出することにより生じる粒子90の表面上の瘢痕の数を制限することもできる。
【0119】
粒子90の各々は、約5mg~約200mg、任意に約10mg~約100mg、任意に約20mg~約50mgの質量を有し得る。粒子は、半球形状又は圧縮半球形状を有し得る。
【0120】
粒子90の各々は、約1g/cm未満、任意に約0.95g/cm未満、任意に約0.92g/cm未満、任意に約0.9g/cm未満の密度を有することができる。約1g/cm未満の密度を有する粒子90は、洗浄サイクル中に、粒子90が完全に溶解するのに十分長い時間にわたって、洗浄液中に浮遊するか又は懸濁したままである傾向を有し得る。
【0121】
粒子90は、半球形状又は圧縮半球形状を有し得る。個別の粒子90は、約2mm~約5mmの直径又は約3mm~約20mmの面積を有する平坦な底部91を有し得る。個別の粒子90は、約2~約5mmの最大高さを有し得る。
【0122】
含まれるガスが空気であるプロセスを使用して形成された粒子90のマイクロCT画像が図7に示されている。図7には、粒子90内の位置(ミリメートル単位)の関数としての平均細孔半径(ミリメートル単位の半径プロファイル)のグラフも示されている。図7において、平坦な基底部91が画像の上部にあり、丸みを帯びた上部92が画像の下部にある。上部3分の1(符号96)は、図7に示される画像及びグラフの底部に向かっている。底部3分の1(符号94)は、図7に示される画像及びグラフの上部に向かっている。図7に示すように、粒子90の上部3分の1(符号96)における平均細孔半径(ミリメートル単位の半径プロファイル)は、中間部3分の1(符号95)及び底部3分の1(符号94)の平均細孔半径よりも実質的に大きい。図7に示す粒子では、粒子90の丸みを帯びた上部92の近くで、大きな細孔が優勢である。
【0123】
含まれるガスが空気と二酸化炭素の混合物(二酸化炭素を含む約24%の空気及び約76%の二酸化炭素)であるプロセスを使用して形成された粒子90のマイクロCT画像が図8に示されている。図8には、粒子90内の位置(ミリメートル単位)の関数としての平均細孔半径(ミリメートル単位の半径プロファイル)のグラフも示されている。図8において、平坦な基底部91が画像の上部にあり、丸みを帯びた上部92が画像の下部にある。上部3分の1(符号96)は、図8に示される画像及びグラフの底部に向かっている。底部3分の1(符号94)は、図8に示される画像及びグラフの上部に向かっている。図8に示すように、粒子90の上部3分の1(符号96)及び底部3分の1(符号94)における平均細孔半径(ミリメートル単位の半径プロファイル)は、15μm未満だけ異なる。更に、中間部3分の1(符号95)の平均細孔半径(ミリメートル単位の半径プロファイル)は、底部3分の1(符号94)及び上部3分の1(符号96)の平均細孔半径と同様である。一般に、図8に示される粒子90の平均細孔半径は、図7に示される粒子90の平均細孔半径よりも小さい。
【0124】
粒子90は以下のように製造することができる。50kgの前駆材料20のバッチを、ミキサーで調製し得る。溶融したPEG8000を、70℃に保持したジャケット付きミキサーに添加し、ピッチブレードアジテータを用いて125rpmで撹拌することができる。ブチル化ヒドロキシトルエンをミキサーに、前駆材料20の約0.01重量%の量で添加してもよい。香料マイクロカプセル又は他の布地ケア有益活性剤(複数可)の水性スラリー、任意に他の布地ケア有益活性剤(複数可)の水性スラリーは、前駆体材料20の約0.1重量%~約45重量%、任意に約4重量%の濃度でミキサーに添加することができる。任意に、前駆材料20の約8重量%の濃度で、非カプセル封入香料をミキサーに添加してもよい。前駆材料20の約0.01重量%の濃度で染料をミキサーに添加してもよい。PEGは、前駆材料20の残余部分の重量%を占め得る。前駆材料20は、30分間混合されてよい。
【0125】
前駆材料20は、750mm幅、10m長のベルトを有するSANDVIK ROTOFORM 3000で粒子90に形成されてよい。シリンダー110は、機械横断方向CDに10mmピッチ、機械方向MDに9.35mmピッチで設定された、直径2mmの孔60を有し得る。シリンダーは、ベルトの上約3mmに設定することができる。ベルト速度及びシリンダー110の回転速度は、10m/分に設定することができる。
【0126】
前駆材料20を混合した後、前駆材料20をミキサー10から、プレート及びフレーム熱交換器セットを通して3.1kg/分又は更には4kg/分の一定速度で押し出し、出口温度を50℃に制御することができる。ポンプ140の下流の供給管40内の圧力は、約2~約7バール、あるいは約5.5バール又は約5バールであり得る。なお、この圧力は、ミル200の下流の供給管40内のものである。
【0127】
ガスは、約1.3:1~約2.6:1、又は更には約1.3:1~約1.6:1の前駆材料対ガスの体積流量比で、前駆材料20中に混入され得る。ガス供給ライン155内のガスの圧力は、前駆材料20へのガスの流れ及び混入を確実にするために、供給管40内の圧力よりも高くなければならない。前駆材料20の流量は約4.5リットル/分であり得、ガス流量は約3.4リットル/分であり得る。ガスは、二酸化炭素と他の不溶性ガスとの混合物であり得る。
【0128】
混入させたガスを有する前駆材料20は、中型ローター/ステーター要素を備えたQuadro Z1ミルを通過させることができる。粉砕後、前駆材料は、任意に、ロトフォーミングデバイスのステーター100の91.44cm上流に設置したKenics 1.905cm KMS 6静的ミキサー50を通過させることができる。
【0129】
パッケージング
粒子90は、パッケージ300(図9)に収容することができる。パッケージ300は、約100g~約2000gの粒子90を収容することができる。パッケージ300は、本体310及びクロージャ320を含み得る。粒子90は、パッケージ300の本体310内に収容することができる。クロージャ320は、取り外し可能なクロージャであり得る。本体310は、管、タブ、カートン、ボトル、小袋などとすることができる。本体310及びクロージャ320は、板紙、段ボール、プラスチック、プラスチックフィルム、紙、箔、及びガラスからなる群から選択され得る。クロージャ320は、フリップトップクロージャ、スクリューオンクロージャ、スライドオンクロージャ、プラグクロージャ、接着クロージャ、インターロッククロージャなどであり得る。
【0130】
粒子を使用する方法
粒子90は、洗濯用洗濯機又は洗濯用たらいに約10g~約50gの上記パッケージ化組成物を投入するステップを含む、洗濯物を処理するためのプロセスにおいて使用され得る。粒子90は、本明細書に開示される粒子のうちのいずれかであり得る。洗濯物を処理するためのプロセスは、粒子90をパッケージ300から投入カップに分配するステップを含むことができる。投入カップに収容された粒子90は、洗濯用洗濯機又は洗濯用たらいに投入することができる。水を洗濯用洗濯機又は洗濯用たらいに添加することができる。洗浄サイクル又は手洗い中、粒子90は水又は洗浄液に溶解することができ、粒子中に含有される布地ケア有益活性剤は、処理される洗濯物と接触することができる。
【0131】
マイクロCT(マイクロコンピュータ断層撮影)測定方法
マイクロCTは、個別の粒子の様々な特性を測定するために使用され、その特性は、空隙容量の、サイズ分布及び空間分布を含む。構造測定は、高い等方性空間分解能でデータセットを取得することができる高エネルギーマイクロCT機器で得られた3DのX線サンプル画像の分析に基づく。適切な機器は、Scanco Medical AG(Switzerland)から入手可能なScanco μCT50又は同等物である。このマイクロCT器具は、遮蔽キャビネットを備えた円錐ビームマイクロトモグラフである。メンテナンスフリーX線管を、焦点の直径が調節可能な線源として使用する。多色X線ビームはサンプルを通過し、X線の一部は粒子の化学的及び物理的特性によって減衰される。減衰の程度は、X線が通過しなければならない材料の質量、構造分布、及び全体的な元素組成に相関する。透過した/減衰されたX線は、次にデジタル検出器アレイに入射し、粒子の2D投影像を生成する。サンプルの3D立体画像は、粒子を回転(180度~360度)させていくつかの個別の2D投影画像を収集することで生成され、単一の3D画像に再構成される。計器は、専用ソフトウェアを有するコンピュータと連動されて、画像収集及び未加工データの3D画像への再構成を制御する。次に、3D画像は画像分析ソフトウェア(好適な画像分析ソフトウェアは、The Mathworks、Inc.、Natick、MAから入手可能なMATLAB、及びVisualization Sciences Group/FEI Company、Burlington、MAから入手可能なAvizo Lite、又は同等物)を使用して分析される。
【0132】
粒子の調製:
個別の粒子は、壊れたり欠けたりした粒子を除いて、より大きな粒子集団からランダムに得られる。粒子は、走査チャンバ内に配置された低密度プラスチックホルダ内の低密度発泡体によって適所に保持される。粒子は、走査プロセスを通して、この元の構成のままである。
【0133】
画像の取得:
マイクロCT計器は、製造者の仕様書に従って設定及び較正される。走査回転中の移動を防止するために、低密度材料の2つのリングの間の直径9mmのホルダ内に粒子を配置する。粒子を、直立かつスキャナー検出器に対して垂直に配置する。連続する2.0μm(ミクロン)の等方性ボクセルの単一の3Dデータセットが収集される。画像は、更なる低エネルギーフィルタなしに45kVp及び177μAの線源を用いて取得される。これらの電流及び電圧の設定値は、十分なX線がサンプルを透過して投影データのコントラストが最大となるように最適化されるが、ひとたび設定値が最適化されると、全ての実質的に同様の粒子について一定に維持される。積分時間550ms及び単一バッチ当たり3つの平均で、合計2000枚の投影画像が得られる。粒子高さを完全に走査するために、2つの垂直バッチが実施される。投影画像は、2μm(ミクロン)の等方性空間解像度を有する、約4700の断層画像の3Dデータセットに再構築され、16ビットRAW形式で保存されて、分析用の完全な検出器出力信号を守る。
【0134】
3Dデータセットは、画像分析ソフトウェアにロードされ、トリミング(クロッピング)されて、周囲のホルダ及び過剰な空隙/背景空間を除去し、したがって、データ処理及び分析のためのより小さい、関心対象の3D立体像を作成する。このトリミングされた3D画像は、16ビットから8ビットにスケール変更され、加重級内分散を最小化する閾値レベルを計算するOtsu法を使用して閾値化されて、空気によるバックグラウンド信号を分離及び除去するが、粒子画像内の固体材料からの信号を維持する。
【0135】
連結成分+領域成長アルゴリズム(領域成長:シード点を用いて、シードボクセル自体及び定義された範囲内のグレー値を有するすべてのボクセルを含有する最大の接続されたボリュームが選択される。なお、接続されたボクセルとは、少なくとも1つの面を共有するものである)が実行され、最大のオブジェクトを識別し、ノイズを除去する。
【0136】
3D画像中のサンプル構造内で占有された総空隙空間(空隙ボクセル)及び総固体空間(固体ボクセル)を使用して、空隙空間分率パーセント及び固体空間分率パーセントを計算する。「総体積」マスクは、完全なサンプル構造を包み込むために使用される。なお、このマスクは、サンプルの固体部分に対して膨張操作とそれに続く収縮操作を実施する閉鎖法を実施することによって達成される。多孔率は、空隙空間を、総体積で除したものである。
【0137】
高さ方向における孔径分布を特徴付けるために、局所厚さマップアルゴリズム、すなわちLTMを、空隙ボクセル内に実装する。LTM法は、ユークリッド距離マッピング(Euclidean Distance Mapping、EDM)で開始し、各空隙ボクセルのその最も近い境界からの距離に等しいグレーレベル値を割り当てる。EDMデータに基づいて、細孔を表す3D空隙空間を、EDM値に一致するようにサイズ決めされた球体でモザイク化する。球体によって囲まれたボクセルに、最大球面の半径値を割り当てる。換言すれば、各空隙ボクセルには、両方が空隙空間境界内に適合し、かつ割り当てられたボクセルを含む、最大球面の半径方向値が割り当てられる。LTMデータ走査から出力された3D標識された球面分布は、高さ方向(又は粒子軸の方向)における2次元画像のスタックとして処理され、断片ごとの、高さ方向の球面直径の変化を推定するために使用することができる。マッピングされた領域の深さは、3つの水平セクション、すなわち、底部3分の1、中間部3分の1、及び上部3分の1に分割される。空隙ボクセルを表す全ての球の加重平均の平均半径を計算し、底部3分の1、中間部3分の1、及び上部3分の1の各々について、0.01ミクロン単位の平均細孔半径として報告する。中間部3分の1内では、粒子軸に沿った位置の関数としての中間部3分の1の平均セクション細孔半径は、断片ごとの、高さ方向の球面直径の変化である。粒子軸に沿った位置の関数としての中間部3分の1の平均セクション細孔半径を計算して記録し、中間部3分の1の平均細孔半径の範囲を記録する。
【0138】
組み合わせ:
以下に実施例を示す。
A.複数の粒子(90)を含む組成物であって、粒子は、
約20重量%~約99重量%の水溶性担体と、
約0.1重量%~約45重量%の布地ケア有益活性剤と、を含み、
上述の個別の粒子は、平坦な底部(91)と、丸みを帯びた上部(92)と、平坦な底部に直交する最大高さ(93)とを有し、
上述の個別の粒子は、平坦な底部から、最大高さの3分の1である、平坦な底部の上方に、底部3分の1のセクション高さ(BTH)まで延在する多孔質の底部3分の1(94)を有し、底部3分の1は、底部3分の1の平均細孔半径を有し、
上述の個別の粒子は、底部3分の1の上方に、多孔質の中間部3分の1(95)を有し、多底部3分の1から、最大高さの3分の1である、底部3分の1の上方の、中間部3分の1のセクション高さ(MTH)まで延在し、
上述の個別の粒子は、中間部3分の1の上方に、多孔質上部3分の1(96)を有し、中間部3分の1から、最大高さの3分の1である中間部3分の1の上方の上部3分の1のセクション高さ(TTH)まで延在し、上部3分の1は、上部3分の1の平均細孔半径を有し、
上述の底部3分の1の平均細孔半径と上部3分の1の平均細孔半径とは、約15μm未満の差で異なり、
粒子の各々は、約5mg~約200mg、任意に約10mg~約100mg、任意に約20mg~約50mgの質量を有する、組成物。
B.個別の粒子は、半球形状又は圧縮半球形状を有する、パラグラフAに記載の組成物。
C.底部3分の1の平均細孔半径及び上部3分の1の平均細孔半径は、約5μm~100μmである、パラグラフA又はBに記載の組成物。
D.中間部3分の1は、約5μm~100μmの、中間部3分の1の平均細孔半径を有する、パラグラフA~Cのいずれかに記載の組成物。
E.中間部3分の1は、底部3分の1の平均細孔半径及び上部3分の1の平均細孔半径の各々より大きい、中間部3分の1の平均細孔半径を有する、パラグラフA~Dのいずれかに記載の組成物。
F.個別の粒子の各々は、平坦な底部に直交し、中間部3分の1を通過する粒子軸(P)と、粒子軸に沿った位置の関数として変化する、中間部3分の1の平均セクション細孔半径と、を有し、中間部3分の1の平均セクション細孔半径は、約30μm未満の範囲を有する、パラグラフA~Eのいずれかに記載の組成物。
G.個別の粒子の各々は、約1g/cm未満の密度を有する、パラグラフA~Fのいずれかに記載の組成物。
H.布地ケア有益活性剤は、アミン、界面活性剤系、非イオン系界面活性剤、水結合剤、亜硫酸塩、脂肪酸及び/又はその塩、酵素、封入有益剤、汚れ放出ポリマー、色相剤、ビルダー、キレート剤、移染阻害剤、分散剤、酵素安定剤、触媒材料、漂白剤、漂白触媒、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、シクロデキストリン錯体化有益剤、汚れ除去/再付着防止剤、カプセル封入香料、ポリマー分散剤、ポリマー脂洗浄剤、増白剤、抑泡剤、染料、色相剤、非カプセル封入香料、構造弾性化剤、布地柔軟剤、四級アミン、硬質及び軟質獣脂、ヒドロトロープ、有機溶媒、抗菌剤及び/又は防腐剤、中和剤及び/又はpH調整剤、加工助剤、充填剤、抗酸化剤、レオロジー調整剤又は構造剤、乳白剤、パールエッセンス剤、顔料、防食及び/又は防錆剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、パラグラフA~Gのいずれかに記載の組成物。
I.布地ケア有益活性剤は、非カプセル封入香料又はカプセル封入香料である、パラグラフA~Hのいずれかに記載の組成物。
J.水溶性担体は、ポリエチレングリコール、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ポリプロピレングリコールポリオキソアルキレン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールエーテル、ポリグリセロールエステル、硫酸ナトリウム、炭水化物、デンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、パラグラフA~Iのいずれかに記載の組成物。
K.水溶性担体は、約2000Da~約15000Daの重量平均分子量を有するポリエチレングリコールを含む、パラグラフA~Jのいずれかに記載の組成物。
L.水溶性担体は、2000Da~15000Daの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、パラグラフA~Iのいずれかに記載の組成物。
M.水溶性担体は、式(I)、(II)、(III)又は(IV)、
O-(EO)x-(PO)y-R(I)
O--(PO)x-(EO)y-R(II)
O-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R(III)
O--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R(IV)
又はこれらの組み合わせを有するブロックコポリマーである
(式中、EOは-CHCHO-基であり、POは-CH(CH)CHO-基であり、
及びRは、独立してH又はC1~C22アルキル基であり、
x、y、o、p、及びqは、独立して、1~100であり、
但し、x及びyの合計は、35より大きく、o、p、及びqの合計は、35より大きく、
ブロックコポリマーは、3000Da~15000Daの範囲の重量平均分子量を有する)、パラグラフA~Iのいずれかに記載の組成物。
N.水溶性担体は、40個超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート、0超のエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤、EO/PO/EOブロックコポリマー、PO/EO/POブロックコポリマー、EO/POブロックコポリマー、PO/EOブロックコポリマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、EOは、-CHCHO-基であり、POは、-CH(CH)CHO-基である、パラグラフA~Iのいずれかに記載の組成物。
O.水溶性担体は、RO-(EO)x-(PO)y-R、RO--(PO)x-(EO)y-R、RO-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R、RO--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R(式中、
a.R及びRは、独立してH又はC1~C22アルキル基であり、
b.x、y、o、p、及びqは、独立して1~100であり、x及びyの合計は、35より大きく、o、p、及びqの合計は、35より大きく、
ブロックコポリマーは、3000Da~15,000Daの範囲の重量平均分子量を有する)、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、パラグラフNに記載の組成物。
P.担体が、
式H-(CO)-(CH(CH)CHO)-(CO)-OH(式中、xは、50~300であり、yは、20~100であり、zは、10~200である)のポリアルキレンポリマー;
式(CO)-C(O)O-(CH-CH(式中、qは、20~200であり、rは、10~30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;
式HO-(CO)-(CH)-CH(式中、sは、30~250であり、tは、10~30である)のポリエチレングリコール脂肪族アルコールエーテル;
40個超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート;
30超のエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤;
ポリビニルアルコール;
2000Da~15000Daの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール;
及びこれらの混合物からなる群から選択される、パラグラフA~Iのいずれかに記載の組成物。
Q.複数の個別の粒子は、パッケージ(300)に収容され、複数の個別の粒子は、約100g~約2000gの質量を有する、先行する請求項のいずれか一項に記載の組成物。
R.先行する請求項のいずれか一項に記載の複数の個別の粒子を用いる、洗濯物を処理するためのプロセスであって、
約10g~約50gの複数の個別の粒子を洗濯用洗濯機又は洗濯用たらいに投入するステップと、
複数の個別の粒子を水に溶解させるステップと、
洗濯物を布地ケア有益活性剤に接触させるステップと、を含む方法。
【0139】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に明記されない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0140】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することが明言されない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるいずれの発明に対する先行技術であるともみなされず、あるいはそれを単独で又はその他の任意の参考文献又は複数の参考文献と組み合わせた場合に、このようないずれの発明も教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文献における用語のいずれの意味又は定義も、参照により組み込まれた文献内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文献においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0141】
本発明の特定の実施形態を例示及び記載してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々なその他の変更及び修正を行うことができる点が、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのこのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-05-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0141
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0141】
本発明の特定の実施形態を例示及び記載してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々なその他の変更及び修正を行うことができる点が、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのこのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。
本明細書は以下の発明を開示する。
[1]
複数の個別の粒子(90)を含む組成物であって、前記個別の粒子は、
20重量%~99重量%の水溶性担体と、
0.1重量%~45重量%の布地ケア有益活性剤と、
を含み、
前記個別の粒子は、平坦な底部(91)と、丸みを帯びた上部(92)と、前記平坦な底部に直交する最大高さ(93)と、を有し、
前記個別の粒子は、前記平坦な底部から、前記最大高さの3分の1である前記平坦な底部の上方に、底部3分の1のセクション高さ(BTH)まで延在する多孔質の底部3分の1(94)を有し、前記底部3分の1は、底部3分の1の平均細孔半径を有し、
前記個別の粒子は、前記底部3分の1の上方に、多孔質の中間部3分の1(95)を有し、前記底部3分の1から、前記最大高さの3分の1である前記底部3分の1の上方の中間部3分の1のセクション高さ(MTH)まで延在し、
前記個別の粒子は、前記中間部3分の1の上方に、多孔質上部3分の1(96)を有し、前記中間部3分の1から、前記最大高さの3分の1である前記中間部3分の1の上方の上部3分の1のセクション高さ(TTH)まで延在し、前記上部3分の1は、上部3分の1の平均細孔半径を有し、
前記底部3分の1の平均細孔半径と前記上部3分の1の平均細孔半径とは、15μm未満の差で異なり、
前記粒子の各々は、5mg~200mg、任意に10mg~100mg、任意に20mg~50mgの質量を有する、組成物。
[2]
前記個別の粒子は、半球形状又は圧縮半球形状を有する、[1]に記載の組成物。
[3]
前記底部3分の1の平均細孔半径及び前記上部3分の1の平均細孔半径は、5μm~100μmである、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]
前記中間部3分の1は、5μm~100μmの中間部3分の1の平均細孔半径を有する、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]
前記中間部3分の1は、前記底部3分の1の平均細孔半径及び前記上部3分の1の平均細孔半径の各々より大きい、中間部3分の1の平均細孔半径を有する、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]
前記個別の粒子の各々は、前記平坦な底部に直交し、前記中間部3分の1を通過する粒子軸(P)と、前記粒子軸に沿った位置の関数として(as a function of)変化する中間部3分の1の平均セクション細孔半径と、を有し、前記中間部3分の1の平均セクション細孔半径は、30μm未満の範囲を有する、[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]
前記個別の粒子の各々は、1g/cm 未満の密度を有する、[1]~[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]
前記布地ケア有益活性剤は、アミン、界面活性剤系、非イオン系界面活性剤、水結合剤、亜硫酸塩、脂肪酸及び/又はその塩、酵素、封入有益剤、汚れ放出ポリマー、色相剤、ビルダー、キレート剤、移染阻害剤、分散剤、酵素安定剤、触媒材料、漂白剤、漂白触媒、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、シクロデキストリン錯体化有益剤、汚れ除去/再付着防止剤、カプセル封入香料、ポリマー分散剤、ポリマー脂洗浄剤、増白剤、抑泡剤、染料、色相剤、非カプセル封入香料、構造弾性化剤、布地柔軟剤、四級アミン、硬質及び軟質獣脂、ヒドロトロープ、有機溶媒、抗菌剤及び/又は防腐剤、中和剤及び/又はpH調整剤、加工助剤、充填剤、抗酸化剤、レオロジー調整剤又は構造剤、乳白剤、パールエッセンス剤、顔料、防食及び/又は防錆剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、[1]~[7]のいずれかに記載の組成物。
[9]
前記布地ケア有益活性剤は、非カプセル封入香料又はカプセル封入香料である、[1]~[8]のいずれかに記載の組成物。
[10]
前記水溶性担体は、ポリエチレングリコール、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ポリプロピレングリコールポリオキソアルキレン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールエーテル、ポリグリセロールエステル、硫酸ナトリウム、炭水化物、デンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、[1]~[9]のいずれかに記載の組成物。
[11]
前記水溶性担体は、2000Da~15000Daの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、[1]~[9]のいずれかに記載の組成物。
[12]
前記水溶性担体は、式(I)、(II)、(III)又は(IV)、
O-(EO)x-(PO)y-R (I)、
O--(PO)x-(EO)y-R (II)、
O-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R (III)、
O--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R (IV)、
又はこれらの組み合わせを有するブロックコポリマーである
(式中、EOは-CH CH O-基であり、POは-CH(CH )CH O-基であり、
及びR は、独立してH又はC1~C22アルキル基であり、
x、y、o、p、及びqは、独立して、1~100であり、
但し、x及びyの合計は、35より大きく、o、p、及びqの合計は、35より大きく、
前記ブロックコポリマーは、3000Da~15,000Daの範囲の重量平均分子量を有する)、[1]~[9]のいずれかに記載の組成物。
[13]
前記水溶性担体は、40個超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート、0超のエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤、EO/PO/EOブロックコポリマー、PO/EO/POブロックコポリマー、EO/POブロックコポリマー、PO/EOブロックコポリマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、EOは、-CH CH O-基であり、POは、-CH(CH )CH O-基である、[1]~[9]のいずれかに記載の組成物。
[14]
前記水溶性担体は、R O-(EO)x-(PO)y-R 、R O--(PO)x-(EO)y-R 、R O-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R 、R O--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R (式中、
a.R 及びR は、独立してH又はC1~C22アルキル基であり、
b.x、y、o、p、及びqは、独立して1~100であり、x及びyの合計は、35より大きく、o、p、及びqの合計は、35より大きく、
前記ブロックコポリマーは、3000Da~15,000Daの範囲の重量平均分子量を有する)、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、[13]に記載の組成物。
[15]
前記複数の個別の粒子は、パッケージ(300)に収容され、前記複数の個別の粒子は、100g~2000gの質量を有する、[1]~[14]のいずれかに記載の組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の個別の粒子(90)を含む組成物であって、前記個別の粒子は、
20重量%~99重量%の水溶性担体と、
0.1重量%~45重量%の布地ケア有益活性剤と、
を含み、
前記個別の粒子は、平坦な底部(91)と、丸みを帯びた上部(92)と、前記平坦な底部に直交する最大高さ(93)と、を有し、
前記個別の粒子は、前記平坦な底部から、前記最大高さの3分の1である前記平坦な底部の上方に、底部3分の1のセクション高さ(BTH)まで延在する多孔質の底部3分の1(94)を有し、前記底部3分の1は、底部3分の1の平均細孔半径を有し、
前記個別の粒子は、前記底部3分の1の上方に、多孔質の中間部3分の1(95)を有し、前記底部3分の1から、前記最大高さの3分の1である前記底部3分の1の上方の中間部3分の1のセクション高さ(MTH)まで延在し、
前記個別の粒子は、前記中間部3分の1の上方に、多孔質上部3分の1(96)を有し、前記中間部3分の1から、前記最大高さの3分の1である前記中間部3分の1の上方の上部3分の1のセクション高さ(TTH)まで延在し、前記上部3分の1は、上部3分の1の平均細孔半径を有し、
前記底部3分の1の平均細孔半径と前記上部3分の1の平均細孔半径とは、15μm未満の差で異なり、
前記粒子の各々は、5mg~200mg、任意に10mg~100mg、任意に20mg~50mgの質量を有する、組成物。
【請求項2】
前記個別の粒子は、半球形状又は圧縮半球形状を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記底部3分の1の平均細孔半径及び前記上部3分の1の平均細孔半径は、5μm~100μmである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記中間部3分の1は、5μm~100μmの中間部3分の1の平均細孔半径を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記中間部3分の1は、前記底部3分の1の平均細孔半径及び前記上部3分の1の平均細孔半径の各々より大きい、中間部3分の1の平均細孔半径を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記個別の粒子の各々は、前記平坦な底部に直交し、前記中間部3分の1を通過する粒子軸(P)と、前記粒子軸に沿った位置の関数として(as a function of)変化する中間部3分の1の平均セクション細孔半径と、を有し、前記中間部3分の1の平均セクション細孔半径は、30μm未満の範囲を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記個別の粒子の各々は、1g/cm未満の密度を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記布地ケア有益活性剤は、アミン、界面活性剤系、非イオン系界面活性剤、水結合剤、亜硫酸塩、脂肪酸及び/又はその塩、酵素、封入有益剤、汚れ放出ポリマー、色相剤、ビルダー、キレート剤、移染阻害剤、分散剤、酵素安定剤、触媒材料、漂白剤、漂白触媒、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、シクロデキストリン錯体化有益剤、汚れ除去/再付着防止剤、カプセル封入香料、ポリマー分散剤、ポリマー脂洗浄剤、増白剤、抑泡剤、染料、色相剤、非カプセル封入香料、構造弾性化剤、布地柔軟剤、四級アミン、硬質及び軟質獣脂、ヒドロトロープ、有機溶媒、抗菌剤及び/又は防腐剤、中和剤及び/又はpH調整剤、加工助剤、充填剤、抗酸化剤、レオロジー調整剤又は構造剤、乳白剤、パールエッセンス剤、顔料、防食及び/又は防錆剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記布地ケア有益活性剤は、非カプセル封入香料又はカプセル封入香料である、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記水溶性担体は、ポリエチレングリコール、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ポリプロピレングリコールポリオキソアルキレン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールエーテル、ポリグリセロールエステル、硫酸ナトリウム、炭水化物、デンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記水溶性担体は、2000Da~15000Daの重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記水溶性担体は、式(I)、(II)、(III)又は(IV)、
O-(EO)x-(PO)y-R(I)、
O--(PO)x-(EO)y-R(II)、
O-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R(III)、
O--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R(IV)、
又はこれらの組み合わせを有するブロックコポリマーである
(式中、EOは-CHCHO-基であり、POは-CH(CH)CHO-基であり、
及びRは、独立してH又はC1~C22アルキル基であり、
x、y、o、p、及びqは、独立して、1~100であり、
但し、x及びyの合計は、35より大きく、o、p、及びqの合計は、35より大きく、
前記ブロックコポリマーは、3000Da~15,000Daの範囲の重量平均分子量を有する)、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記水溶性担体は、40個超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート、0超のエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤、EO/PO/EOブロックコポリマー、PO/EO/POブロックコポリマー、EO/POブロックコポリマー、PO/EOブロックコポリマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、EOは、-CHCHO-基であり、POは、-CH(CH)CHO-基である、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記水溶性担体は、RO-(EO)x-(PO)y-R、RO--(PO)x-(EO)y-R、RO-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R、RO--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R(式中、
a.R及びRは、独立してH又はC1~C22アルキル基であり、
b.x、y、o、p、及びqは、独立して1~100であり、x及びyの合計は、35より大きく、o、p、及びqの合計は、35より大きく、
前記ブロックコポリマーは、3000Da~15,000Daの範囲の重量平均分子量を有する)、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記複数の個別の粒子は、パッケージ(300)に収容され、前記複数の個別の粒子は、100g~2000gの質量を有する、請求項1に記載の組成物。
【国際調査報告】