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特表2024-544179インテント処理方法、装置及びデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】インテント処理方法、装置及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/00 20090101AFI20241121BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20241121BHJP
   H04L 69/24 20220101ALI20241121BHJP
   H04L 67/60 20220101ALI20241121BHJP
【FI】
H04W24/00
H04W88/18
H04L69/24
H04L67/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531578
(86)(22)【出願日】2022-11-23
(85)【翻訳文提出日】2024-07-02
(86)【国際出願番号】 CN2022133750
(87)【国際公開番号】W WO2023093764
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111433699.7
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】リー,イエシーン
(72)【発明者】
【氏名】リー,シエンミーン
(72)【発明者】
【氏名】イエン,ウエン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD57
5K067EE16
5K067LL01
(57)【要約】
この出願は、インテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保するためのインテント処理方法、装置及びデバイスを開示する。当該方法は以下を含む。第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示す第1の情報を第2のデバイスに送信した後に、第1のデバイスは、第1のインテントについての実行示唆を示す第2のデバイスからの情報を受信する。このように、第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定してもよい。これは、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスに適用されるインテント処理方法であって、
第1の情報を第2のデバイスに送信するステップであり、前記第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータ(KPI)に対する影響を示す、ステップと、
前記第1のインテントについての実行示唆を示す前記第2のデバイスからの情報を受信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、
前記少なくとも1つのKPIを示す前記第2のデバイスからの情報を受信するステップ
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのKPIを示す情報は、以下のもの、すなわち、
前記少なくとも1つのKPI、及び
前記少なくとも1つのKPIを示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
のうち少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのKPIは、以下のもの、すなわち、
スループット、スループット量、電力消費、帯域幅利用率、遅延及びパケット損失率のうち少なくとも1つを含む、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の情報は、
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び前記少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、
第3のデバイスから第2の情報を受信するステップであり、前記第2の情報は、以下のもの、すなわち、前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIの前記オフセット、及び前記第1のインテントの前記解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットのうち少なくとも1つを示す、ステップ
を更に含む、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のインテントの前記解決策は、前記第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策である、請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記実行示唆は、前記第1のインテントを実行するのを停止すること、又は前記第1のインテントの第1の解決策を実行することを含む、請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
第2のデバイスに適用されるインテント処理方法であって、
第1のデバイスから第1の情報を受信するステップであり、前記第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータ(KPI)に対する影響を示す、ステップと、
前記第1のインテントについての実行示唆を示す情報を前記第1のデバイスに送信するステップと
を含む方法。
【請求項10】
第1のデバイスから第1の情報を受信する前に、
前記少なくとも1つのKPIを示す情報を前記第1のデバイスに送信するステップ
を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのKPIを示す情報は、以下のもの、すなわち、
前記少なくとも1つのKPI、及び
前記少なくとも1つのKPIを示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
のうち少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのKPIは、以下のもの、すなわち、
スループット、スループット量、電力消費及び帯域幅利用率のうち少なくとも1つを含む、請求項9乃至11のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の情報は、
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び前記少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む、請求項9乃至12のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のインテントの前記解決策は、前記第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策である、請求項9乃至13のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記実行示唆は、前記第1のインテントを実行するのを停止すること、又は前記第1のインテントの第1の解決策を実行することを含む、請求項9乃至14のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
インテント処理方法であって、
第1のデバイスにより、第1の情報を第2のデバイスに送信するステップであり、前記第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータ(KPI)に対する影響を示す、ステップと、
前記第2のデバイスにより、前記第1のインテントについての実行示唆を示す情報を前記第1のデバイスに送信するステップと
を含む方法。
【請求項17】
第1のデバイスにより、第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、
前記第2のデバイスにより、前記少なくとも1つのKPIを示す情報を前記第1のデバイスに送信するステップ
を更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
インテント処理装置であって、
データを受信及び送信するように構成された通信ユニットと、
前記通信ユニットを使用することにより請求項1乃至15のうちいずれか1項に記載の方法を実行するように構成された処理ユニットと
を含む装置。
【請求項19】
インテント処理システムであって、
請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の方法を実現するように構成された第1のデバイスと、
請求項9乃至15のうちいずれか1項に記載の方法を実現するように構成された第2のデバイスと
を含むシステム。
【請求項20】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至15のうちいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
チップであって、
前記チップはメモリに結合され、前記チップは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを読み取って、請求項1乃至15のうちいずれか1項に記載の方法を実行する、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、2021年11月29日に中国国家知識産権局に出願された「INTENT PROCESSING METHOD, APPARATUS, AND DEVICE」という名称の中国特許出願第202111433699.7号の優先権を主張し、その全内容を参照により援用する。
【0002】
[技術分野]
この出願は、通信技術の分野に関し、特に、インテント処理方法、装置及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
サイバーインフラストラクチャの管理の複雑さを低減し、運用及び保守の効率を改善するために、インテント駆動型管理サービス(Intent-Driven Management Service, IDMS)が、モバイル通信システム(例えば、第5世代(5th generation, 5G)通信システム)に導入されている。
【0004】
インテント駆動型管理サービスでは、インテントコンシューマ(intent consumer)は、インテントについてのインテント表現をインテントプロデューサ(intent producer)に送信して、インテントを満たすことができる解決策を生成するようにインテントプロデューサに指示してもよい。次いで、インテントプロデューサは、生成された解決策から、インテントを満たすために使用される解決策(すなわち、実行されるべき解決策)を選択する。インテントは、インテント表現を使用することにより表されてもよい。インテント表現は、目標のみを含み、目標をどのように達成するかは含まない。このように、異なるデバイスベンダーのインテントプロデューサは、目標を達成するための解決策を生成して(言い換えると、インテントを満たす解決策を生成して)、運用及び保守の効率を改善してもよい。
【0005】
現在、インテントを満たすために使用される解決策を決定するとき、インテントプロデューサは、インテントが他のインテントとのシンタックス/動作競合を有するか否かを考慮するだけである。選択された解決策が実行されるとき、解決策を実行するデバイス(例えば、アクセスネットワーク(access network, AN)デバイス又はコアネットワーク(core network, CN)デバイス)が属するネットワークの性能が影響を受ける可能性がある。
【発明の概要】
【0006】
この出願は、インテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保するためのインテント処理方法、装置及びデバイスを提供する。
【0007】
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、インテント処理方法を提供する。当該方法は以下を含む。
【0008】
第1の情報を第2のデバイスに送信した後に、第1のデバイスは、第1のインテントについての実行示唆を示す第2のデバイスからの情報を受信してもよい。第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示してもよい。
【0009】
任意選択で、第1のインテントの解決策は、第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策である。
【0010】
任意選択で、実行示唆は、第1のインテントを実行するのを停止すること、又は第1のインテントの第1の解決策を実行することを含む。
【0011】
当該方法によれば、第1の情報を受信した後に、第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定してもよい。これは、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0012】
可能な設計では、第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す第2のデバイスからの情報を受信してもよい。
【0013】
任意選択で、少なくとも1つのKPIを示す情報は、以下のもの、すなわち、
少なくとも1つのKPI、及び
少なくとも1つのKPIを示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
のうち少なくとも1つを含む。
【0014】
この設計によれば、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す情報により示される少なくとも1つのKPIに対する第1のインテントの解決策を実行する影響のみを第2のデバイスにフィードバックすればよく、全てのKPIに対する第1のインテントの解決策を実行する影響をフィードバックする必要はなく、伝送リソースを節約する。
【0015】
可能な設計では、少なくとも1つのKPIは、以下のもの、すなわち、スループット、スループット量、エネルギー消費、帯域幅利用率、遅延及びパケット損失率のうち少なくとも1つを含む。
【0016】
可能な設計では、第1の情報は、
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む。
【0017】
この設計によれば、第1のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を柔軟に示してもよい。
【0018】
可能な設計では、第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、第1のデバイスは、第3のデバイスから第2の情報を受信してもよい。第2の情報は、以下のもの、すなわち、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセット、及び第1のインテントの解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットのうち少なくとも1つを示してもよい。
【0019】
この設計によれば、第1のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを決定するために使用される情報を取得して、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を決定してもよい。
【0020】
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、インテント処理方法を提供する。当該方法は以下を含む。
【0021】
第1のデバイスから第1の情報を受信した後に、第2のデバイスは、第1のインテントについての実行示唆を示す情報を第1のデバイスに送信する。第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示してもよい。
【0022】
任意選択で、第1のインテントの解決策は、第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策である。
【0023】
任意選択で、実行示唆は、第1のインテントを実行するのを停止すること、又は第1のインテントの第1の解決策を実行することを含む。
【0024】
当該方法によれば、第1の情報を受信した後に、第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定してもよい。これは、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0025】
可能な設計では、第1のデバイスから第1の情報を受信する前に、第2のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す情報を第1のデバイスに送信してもよい。
【0026】
任意選択で、少なくとも1つのKPIを示す情報は、以下のもの、すなわち、
少なくとも1つのKPI、及び
少なくとも1つのKPIを示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
のうち少なくとも1つを含む。
【0027】
この設計によれば、第2のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す情報を第1のデバイスに送信する。このように、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す情報により示される少なくとも1つのKPIに対する第1のインテントの解決策を実行する影響のみを第2のデバイスにフィードバックすればよく、全てのKPIに対する第1のインテントの解決策を実行する影響をフィードバックする必要はなく、伝送リソースを節約する。
【0028】
可能な設計では、少なくとも1つのKPIは、以下のもの、すなわち、スループット、スループット量、エネルギー消費及び帯域幅利用率のうち少なくとも1つを含む。
【0029】
可能な設計では、第1の情報は、
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む。
【0030】
この設計によれば、第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を柔軟に取得してもよい。
【0031】
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、インテント処理方法を提供する。当該方法は以下を含む。
【0032】
第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに送信した後に、第2のデバイスは、第1のインテントについての実行示唆を示す情報を第1のデバイスに送信する。第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示す。
【0033】
当該方法によれば、第1の情報を受信した後に、第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定してもよい。これは、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0034】
可能な設計では、第1のデバイスが第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、第2のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す情報を第1のデバイスに送信してもよい。
【0035】
この設計によれば、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す情報により示される少なくとも1つのKPIに対する第1のインテントの解決策を実行する影響のみを第2のデバイスにフィードバックすればよく、全てのKPIに対する第1のインテントの解決策を実行する影響をフィードバックする必要はなく、伝送リソースを節約する。
【0036】
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、上記の態様のいずれか1つにおけるステップを実行するように構成されたユニットを含むインテント処理装置を提供する。
【0037】
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、少なくとも1つの処理要素と少なくとも1つの記憶要素とを含むインテント処理デバイスを提供する。少なくとも1つの記憶要素は、プログラム及びデータを記憶するように構成され、少なくとも1つの処理要素は、記憶要素に記憶されたプログラム及びデータを読み取って実行するように構成され、それにより、この出願の上記の態様のいずれか1つにおいて提供される方法が実現されるようにする。
【0038】
第6の態様によれば、この出願の実施形態は、第1の態様において提供される方法を実行するように構成された第1のデバイスと、第2の態様において提供される方法を実行するように構成された第2のデバイスとを含むインテント処理システムを提供する。
【0039】
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータプログラムを更に提供する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、上記の態様のいずれか1つにおいて提供される方法を実行することが可能になる。
【0040】
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータにより実行されたとき、コンピュータは、上記の態様のいずれか1つにおいて提供される方法を実行することが可能になる。
【0041】
第9の態様によれば、この出願の実施形態は、チップを更に提供する。チップは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを読み取って、上記の態様のいずれか1つにおいて提供される方法を実行するように構成される。
【0042】
第10の態様によれば、この出願の実施形態は、チップシステムを更に提供する。チップシステムは、上記の態様のいずれか1つにおいて提供される方法を実現する際にコンピュータ装置をサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムはメモリを更に含み、メモリは、コンピュータ装置に必要なプログラム及びデータを記憶するように構成される。チップシステムはチップを含んでもよく、或いは、チップ及び他のディスクリートコンポーネントを含んでもよい。
【0043】
第4の態様~第10の態様のいずれか1つにおいて達成できる技術的効果については、第1の態様~第3の態様の可能な設計のいずれか1つにおいて達成できる技術的効果の説明を参照する。繰り返しの部分は、ここでは再び説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】この出願の実施形態による通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】この出願の実施形態による他の通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図3】この出願の実施形態による第1のインテント処理方法のフローチャートである。
図4】この出願の実施形態による第2のインテント処理方法のフローチャートである。
図5】この出願の実施形態による第3のインテント処理方法のフローチャートである。
図6】この出願の実施形態による第4のインテント処理方法のフローチャートである。
図7】この出願の実施形態による第5のインテント処理方法のフローチャートである。
図8】この出願の実施形態による第6のインテント処理方法のフローチャートである。
図9】この出願の実施形態によるインテント処理装置の構造の概略図である。
図10】この出願の実施形態によるインテント処理デバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
この出願は、インテントの解決策を実行するデバイスの性能を確保するためのインテント処理方法、装置及びデバイスを提供する。方法、装置及びデバイスは、同じ技術的思想に基づく。方法、装置及びデバイスは、問題を解決するための同様の原理を有するので、装置、デバイス及び方法の実現方式については、互いを参照し、繰り返しの部分は説明しない。
【0046】
この出願の実施形態において提供される解決策によれば、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパラメータインジケータ(key performance indicator, KPI)に対する影響を示す第1の情報を第2のデバイスに送信した後に、第1のデバイスは、第1のインテントについての実行示唆を示す第2のデバイスからの情報を受信する。このように、第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定してもよい。これは、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0047】
以下に、当業者の理解を容易にするために、この出願の実施形態におけるいくつかの用語について説明する。
【0048】
(1)インテントは、インテントプロデューサが位置するシステムについての期待であり、要件、目標及び制限(すなわち、制約)を含んでもよい。
【0049】
インテント表現は、インテントを伝える表現である。したがって、インテントは、インテント表現により表されてもよい。インテント表現は、アクション及びオブジェクト(操作オブジェクトとも呼ばれる)を含んでもよい。アクションは、インテントに基づいて抽象化及び簡略化されたネットワーク動作であり、インテント駆動型アクション(intent-driven action, IDA)名(name)及び一連の関連プロパティ(例えば、IDAプロパティ, IDA properties)を含んでもよい。オブジェクトは、インテントに基づいて提供される管理オブジェクト情報であり、インテント駆動型オブジェクト(intent-driven object, IDO)名(name)及びオブジェクトを識別する一連のプロパティ(例えば、IDOプロパティ, IDO properties)を含んでもよい。インテントの目標値は、アクション又はオブジェクトに含まれてもよく、或いは、インテント表現は、アクション、オブジェクト及び目標値を含む。例えば、インテントは、セルのダウンリンクレートを最適化することである。アクションは「最適化」であり、オブジェクトは「セル」であり、目標値はセルのダウンリンクレートの具体的な値である。
【0050】
インテント表現は、目標の記述のみを含み、インテントの具体的な実現方式は、インテントプロデューサによりインテント表現を解析して翻訳することにより取得される。インテントプロデューサは、どの解決策が期待を満たすために使用されるかを決定できる。言い換えると、インテントプロデューサは、どの解決策がインテントを満たすために使用されるかを決定できる。
【0051】
(2)インテント競合
【0052】
2つのインテントの双方が相互排除のために満たされることができないとき、2つのインテントはインテント競合を有する。
【0053】
インテント競合は、シンタックス競合及び/又は動作競合を含んでもよい。
【0054】
シンタックス競合は、2つのインテントのインテント表現が競合を有することを意味する。例えば、2つのインテントのインテント表現は、同じ有効条件下で同じオブジェクト(セル又は基地局等)の相互に排他的な目標を記述する。一例では、1つのインテントのインテント表現がセルのダウンリンクレートを増加させる目標を反映し、他のインテントのインテント表現がセルのダウンリンクレートを減少させる目標を反映する場合、2つのインテントの間にシンタックス競合が存在する。
【0055】
動作競合は、翻訳後のインテント動作(intent operation)に対して2つのインテントの間に存在する競合を意味する。言い換えると、2つのインテントの動作が同時に実行できない。例えば、2つのインテントにそれぞれ対応する解決策は、同じネットワークエレメントの同じパラメータ及び/又はプロパティに対する相互に排他的な動作を含む。一例では、インテント1の解決策がネットワーク構成パラメータAを増加させることを必要とし、インテント2の解決策がネットワーク構成パラメータAを減少させることを必要とするとき、インテント1とインテント2との間に動作競合が存在する。
【0056】
(3)インテント変換は、インテントのポリシーを決定するプロセスである。
【0057】
ポリシーは、インテントが満たされていないことを示す条件でもよい。例えば、インテントがエネルギー節約であるとき、ポリシーAは、エネルギー消費が第1の閾値よりも大きいときにエネルギー消費が異常である(言い換えると、エネルギーが節約されない)ことでもよく、ポリシーBは、エネルギー消費が第2の閾値よりも大きいときにエネルギー消費が異常である(言い換えると、エネルギーが節約されない)ことでもよい。
【0058】
同じインテントであっても、インテントを満たすことができ且つ異なるポリシーを使用することにより決定される解決策は、異なってもよいことが理解され得る。
【0059】
(4)インテントの解決策は、インテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策である。各解決策は、少なくとも1つの動作を含んでもよい。
【0060】
例えば、インテントがエネルギー節約であるとき、インテントの解決策は以下を含んでもよい。
【0061】
解決策1:エネルギー節約スケジューリング、タイミングキャリアシャットダウン及びインテリジェントキャリアシャットダウンを可能にすること。
【0062】
解決策2:ピコ遠隔無線ユニット(pico remote radio unit, pRRU)ディープ休止及び無線周波数モジュールディープ休止を可能にすること。
【0063】
解決策3:マルチRAT協調シンボルエネルギー節約、低エネルギー消費モード及び無線周波数チャネルインテリジェントシャットダウンを可能にすること。
【0064】
インテントの解決策は、インテントプロデューサにより生成され且つインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策でもよく、或いは、インテントを実行するデバイスにより実行されており且つインテントを満たすために使用される解決策でもよい。インテントを実行するデバイスがインテントの解決策を実行するとき、インテントを実行するデバイスが位置するネットワークは、インテントを満たすことができる。
【0065】
(5)KPIは、システムにおけるキーパラメータである。
【0066】
KPIは、ネットワーク構成パラメータを含んでもよい。例えば、KPIは、以下のもの、すなわち、スループット、スループット量、エネルギー消費、帯域幅利用率、遅延、パケット損失率等のうち少なくとも1つを含む。
【0067】
(6)インテントコンシューマは、インテントを管理するデバイスである。具体的には、インテントコンシューマは、インテントを生成し、インテントを伝えるために使用されるインテント表現をインテントプロデューサに送信してもよい。インテントは、インテントの解決策を実行するデバイスが属するネットワークについてのインテントコンシューマの要件でもよい。例えば、インテントは、インテントの解決策を実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについてのインテントコンシューマの要件を反映してもよい。
【0068】
インテントプロデューサは、インテントを処理するデバイスである。具体的には、インテントコンシューマからインテント表現を受信した後に、インテントプロデューサは、インテントを満たすことができる複数の解決策を生成し、実行のために解決策のうち1つを選択してもよい。次いで、インテントプロデューサは、選択された解決策を、インテントを実行するデバイスに送信してもよく、それにより、インテントを実行するデバイスが、選択された解決策を実行するようにする。
【0069】
インテントコンシューマ及び/又はインテントプロデューサは、ANデバイスでもよく、或いは、CNデバイスでもよい。例えば、インテントコンシューマは、ネットワーク管理サービス(network management service, NMS)、IDMSコンシューマ(IDMS consumer)又は管理サービスコンシューマ(management service consumer, MnS consumer)(以下では略してMnSコンシューマと呼ばれる)でもよい。インテントプロデューサは、エレメント管理サービス(element management service, EMS)、IDMSプロデューサ(IDMS producer)又は管理サービスプロデューサ(management service producer, MnS producer)(以下では略してMnSプロデューサと呼ばれる)でもよい。
【0070】
インテントコンシューマ及びインテントプロデューサは、同じ機能が提供されるという条件で、代替として他の名前を使用してもよいことが理解されるべきである。これはこの出願では限定されない。
【0071】
(7)ANデバイスは、モバイル通信システムにおいて端末デバイスをワイヤレスネットワークに接続するデバイスである。無線アクセスネットワーク内のノードとして、ANデバイスはまた、基地局、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)ノード(又はデバイス)又はアクセスポイント(access point, AP)と呼ばれてもよい。
【0072】
現在、ANデバイスのいくつかの例は、新世代ノードB(generation NodeB, gNB)、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、進化型ノードB(evolved NodeB, eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller, RNC)、ノードB(NodeB, NB)、基地局コントローラ(base station controller, BSC)、基地送受信局(base transceiver station, BTS)、ホーム基地局(例えば、home evolved NodeB又はhome NodeB, HNB)、又はベースバンドユニット(baseband unit, BBU)である。
【0073】
さらに、ネットワーク構造において、ANデバイスは、集中ユニット(central unit, CU)ノード及び分散ユニット(distributed unit, DU)ノードを含んでもよい。この構造では、ANデバイスのプロトコル層が分割される。プロトコル層の一部の機能は、CUにより集中方式で制御される。残りのプロトコル層の一部又は全部の機能はDUに分散され、CUはDUを集中方式で制御する。
【0074】
(8)CNデバイスは、モバイル通信システムにおいてCN部分に含まれるネットワークエレメントである。CNデバイスは、端末デバイスを異なるデータネットワークに接続し、課金、モビリティ管理、セッション管理及びユーザプレーン転送のようなサービスを実行できる。異なる標準のモバイル通信システムでは、同じ機能を有するCNデバイスの名前は異なってもよい。しかし、各機能を有するCNデバイスの具体的な名前は、この出願の実施形態では限定されない。
【0075】
例えば、第4世代(4th generation, 4G)モバイル通信システム(すなわち、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE))では、アクセス制御、セキュリティ制御及びシグナリング協調のような機能を担うネットワークエレメントは、モビリティ管理エンティティ(Mobility management entity, MME)であり、ローカルモビリティ管理アンカーとして機能するネットワークエレメントは、サービングゲートウェイ(serving gateway, S-GW)であり、外部データネットワークのハンドオーバアンカーとして機能し且つインターネットプロトコル(internet protocol, IP)アドレス割り当てを担うネットワークエレメントは、パケットデータネットワーク(packet data network, PDN)ゲートウェイ(PDN gateway, P-GW)であり、ユーザ関連データ及び加入データを記憶するネットワークエレメントは、ホーム加入者サーバ(home subscriber server, HSS)であり、ポリシー及び課金機能を担うネットワークエレメントは、ポリシー及び課金制御ルール機能(policy and charging rule function, PCRF)ネットワークエレメントと呼ばれる。
【0076】
他の例では、第5世代(5th generation, 5G)モバイル通信システムでは、コアネットワークは、特定の論理機能分割に基づいて制御プレーン(control plane, CP)及びユーザプレーン(user plane, UP)に分割されてもよい。CN内の制御プレーン機能を担うネットワークエレメントは、制御プレーンネットワークエレメントと総称されてもよく、ユーザプレーン機能を担うネットワークエレメントは、ユーザプレーンネットワークエレメントと総称されてもよい。具体的には、ユーザプレーン上で、データネットワークのインタフェースとして機能し且つユーザプレーンデータ転送のような機能を担うネットワークエレメントは、ユーザプレーン機能(user plane function, UPF)ネットワークエレメントである。制御プレーン上で、アクセス制御及びモビリティ管理機能を担うネットワークエレメントは、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)ネットワークエレメントと呼ばれ、セッション管理及びポリシー実行制御を担うネットワークエレメントは、セッション管理機能(session management function, SMF)ネットワークエレメントと呼ばれ、加入データ管理及びユーザアクセス許可のような機能を担うネットワークエレメントは、統一データ管理(unified data management, UDM)ネットワークエレメントと呼ばれ、課金及びポリシー制御機能を担うネットワークエレメントは、ポリシー制御機能(Policy and charging function, PCF)ネットワークエレメントと呼ばれ、ネットワーク側のためにアプリケーション側の要件を伝送することを担うネットワークエレメントは、アプリケーション機能(application function, AF)ネットワークエレメントと呼ばれる。
【0077】
この出願の実施形態では、別段の指定がない限り、名詞の数は、「単数名詞又は複数名詞」、すなわち、「1つ以上」を示す。「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数」は2つ以上を意味する。「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトを記載するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、AとBとの双方が存在すること、及びBのみが存在することを表してもよい。「以下の項目(要素)のうち少なくとも1つ」又はこの同様の表現は、これらの項目(要素)のいずれかの組み合わせを示し、単数の項目(要素)又は複数の項目(要素)のいずれかの組み合わせを含む。
【0078】
さらに、この出願の説明において、「第1」及び「第2」のような用語は、単に区別及び説明のために使用されるが、相対的な重要性の指示又は含意として理解されるべきではなく、或いは、シーケンスの指示又は含意として理解されるべきではないことが理解されるべきである。
【0079】
以下に、添付の図面を参照して、この出願の実施形態が適用される通信システムについて説明する。
【0080】
図1は、この出願の実施形態において提供されるインテント処理方法が適用可能な、可能な通信システムのアーキテクチャを示す。図1に示すように、通信システムは、4つの部分、すなわち、IDMSコンシューマ、IDMSプロデューサ、データ収集及び協調機能(data collection and coordination function, DCCF)プロデューサ(DCCF producer)、並びに知識管理(knowledge management, KM)プロデューサ(KM producer)を含む。以下に、4つの部分について別々に説明する。
【0081】
IDMSコンシューマは、インテントコンシューマの機能を実現してもよく、IDMSプロデューサは、インテントプロデューサの機能を実現してもよい。詳細については、用語説明の部分を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0082】
DCCFプロデューサは、DCCFサービスを提供するデバイスである。DCCFサービスは、以下のもの、すなわち、データ収集サービス、データソートサービス、データ提供サービス等のうち少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0083】
DCCFプロデューサは、IDMSプロデューサにおけるDCCFコンシューマ(DCCF consumer)を介してDCCFサービスをIDMSプロデューサに提供してもよい。具体的には、DCCFコンシューマがDCCFサービスを呼び出したとき、DCCFプロデューサは、DCCFコンシューマを介してDCCFサービスをIDMSプロデューサに提供する(例えば、データを提供する)。
【0084】
この出願では、DCCFプロデューサはまた、DCCFと呼ばれてもよい。
【0085】
KMプロデューサは、KMサービスを提供するデバイスである。KMサービスは、以下のこと、すなわち、エキスパート経験を記憶すること、インテント翻訳に必要な情報を記憶すること、記憶された情報を提供すること等のうち少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0086】
KMプロデューサは、IDMSプロデューサにおけるKMコンシューマ(KM consumer)を介してKMサービスをIDMSプロデューサに提供してもよい。具体的には、KMコンシューマがKMサービスを呼び出したとき、KMプロデューサは、KMコンシューマを介してKMサービスをIDMSプロデューサに提供してもよい。
【0087】
この出願では、KMプロデューサはまた、KMモジュール、KM機能、KMサーバ又はKMと呼ばれてもよい。
【0088】
任意選択で、KMプロデューサ及びDCCFプロデューサは、独立したエンティティでもよく、或いは、IDMSプロデューサと共に1つのエンティティに位置してもよい。
【0089】
任意選択で、IDMSプロデューサは、インテント翻訳(intent translation, IT)モジュール、インテント評価(intent evaluation, IEv)モジュール、インテント競合解決(intent conflict resolution, ICR)モジュール及びインテント判断(intent decision, ID)モジュールを更に含む。ITモジュール、IEvモジュール、ICRモジュール及びIDモジュールは、独立したエンティティでもよく、或いは、1つ以上のエンティティ内の仮想モジュールでもよい。以下に、各モジュールについて詳細に説明する。
【0090】
ITモジュールは、インテント翻訳を実行し、インテントを満たすことができる解決策を生成するように構成されてもよい。例えば、ITモジュールは、KM機能からインテント翻訳に必要な情報を取得する。情報は、インテントとポリシーとの間の対応関係でもよい。ITモジュールは、対応関係と、IDMSコンシューマから取得されたインテントとに基づいて、インテントのポリシーを決定してもよい。次いで、ITモジュールは、インテントのポリシーに従って、インテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策を生成してもよい。
【0091】
IEvモジュールは、インテントの実現方式を評価してもよい。
【0092】
ICRモジュールは、インテント競合を処理してもよい。例えば、ICRモジュールは、2つのインテントの間にインテント競合が存在するか否かを決定してもよい。
【0093】
IDモジュールは、インテントのどの解決策が実行されるかを決定してもよい。例えば、ITモジュールがインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策を生成したとき、IDモジュールは、少なくとも1つの解決策から、実行のために他のインテントとのインテント競合を有さない解決策をランダムに選択してもよく、或いは、予め設定されたポリシーに従って、実行のために他のインテントとのインテント競合を有さない解決策を選択してもよい(例えば、最も低い遅延を有する解決策又は最小のエネルギー消費を有する解決策を選択する)。
【0094】
図2は、この出願の実施形態において提供されるインテント処理方法が適用可能な他の可能な通信システムのアーキテクチャを示す。図2に示すように、通信システムは、MnSコンシューマ及びMnSプロデューサを含む。
【0095】
MnSコンシューマは、図1におけるIDMSコンシューマの機能を実現してもよく、MnSプロデューサは、図1におけるIDMSプロデューサの機能及びIDMSプロデューサの内部モジュールの機能を実現してもよい。詳細については、図1の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0096】
図1及び図2に示す通信システムは、この出願の実施形態が適用可能な通信システムに対する限定を構成しない点に留意すべきである。したがって、この出願の実施形態において提供される方法は、様々な標準の通信システム、例えば、LTE通信システム、第5世代(5th Generation, 5G)通信システム、第6世代(6th Generation, 6G)通信システム、将来の通信システム、ビークル対全てのもの(vehicle to everything, V2X)、ロングタームエボリューション-ビークル(LTE-vehicle, LTE-V)、ビークル対ビークル(vehicle to vehicle, V2V)、ビークルのインターネット、マシンタイプ通信(Machine Type Communication, MTC)、モノのインターネット(internet of things, IoT)、ロングタームエボリューション-マシン対マシン(LTE-machine to machine, LTE-M)、マシン対マシン(machine to machine, M2M)、モノのインターネット等に更に適用可能である。さらに、通信システムにおけるネットワークエレメントの名前も、この出願の実施形態では限定されない点に更に留意すべきである。例えば、異なる標準の通信システムでは、ネットワークエレメントは、他の名前を有してもよい。他の例では、複数のネットワークエレメントが同じ物理デバイスに統合されるとき、物理デバイスは他の名前を有してもよい。
【0097】
以下に、添付の図面を参照して、この出願において提供される解決策について説明する。
【0098】
この出願の実施形態は、インテント処理方法を提供する。当該方法は、図1又は図2に示す通信システムに適用されてもよい。以下に、図3に示すフローチャートを参照して、当該方法の手順について詳細に説明する。
【0099】
S301:第1のデバイスは、第1の情報を第2のデバイスに送信する。対応して、第2のデバイスは、第1のデバイスから第1の情報を受信する。
【0100】
第1のデバイスはインテントプロデューサでもよく、第2のデバイスはインテントコンシューマでもよい。
【0101】
第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示してもよい。
【0102】
第1のインテントの解決策は、第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策でもよい。
【0103】
例えば、第1のインテントの解決策は、第1のデバイスにより生成され且つ第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策でもよい。第1のデバイスは、第1のインテントについての第2のデバイスからのインテント作成要求を受信した後に、第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策を生成してもよい。
【0104】
他の例では、第1のインテントの解決策は、第1のデバイスにより現在実行されている第1のインテントの解決策でもよい。
【0105】
任意選択で、少なくとも1つのKPIは、以下のもの、すなわち、スループット、スループット量、エネルギー消費、帯域幅利用率、遅延及びパケット損失率のうち少なくとも1つを含む。
【0106】
任意選択で、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値である。第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報を含む。
【0107】
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの変化の値(値は、整数、負数又は0でもよい)でもよく、或いは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの変化の割合でもよい。
【0108】
任意選択で、第1の情報は、既存のメッセージで搬送されてもよく、或いは、新たなメッセージで搬送されてもよい。これはこの出願では限定されない。
【0109】
S302:第2のデバイスは、第1のインテントについての実行示唆を示す情報を第1のデバイスに送信する。対応して、第1のデバイスは、第1のインテントについての実行示唆を示す第2のデバイスからの情報を受信する。
【0110】
実行示唆は、第1のインテントを実行するのを停止すること、又は第1のインテントの第1の解決策を実行することを含んでもよい。
【0111】
例えば、第1のインテントについての実行示唆を示す情報は、第1のフィールドを含む。第1のフィールドの値が第1の値であるとき、実行示唆は、第1のインテントを実行するのを停止することである。
【0112】
他の例では、第1のインテントについての実行示唆を示す情報は、第1のフィールド及び第2のフィールドを含む。第1のフィールドの値が第2の値であり、第2のフィールドの値が第1の解決策であるとき、実行示唆は、第1のインテントの第1の解決策を実行することである。
【0113】
他の例では、第1のインテントについての実行示唆を示す情報は、第2のフィールドを含む。第2のフィールドの値が第1の解決策であるとき、実行示唆は、第1のインテントの第1の解決策を実行することである。
【0114】
任意選択で、第1のインテントについての実行示唆を示す第2のデバイスからの情報を受信した後に、第1のデバイスは、実行示唆に基づいて第1のインテントを処理してもよい。例えば、実行示唆が第1のインテントを実行するのを停止することを含むとき、第1のデバイスは、第1のインテントを実行するのを停止してもよい。他の例では、実行示唆が第1のインテントの第1の解決策を実行することを含むとき、第1のデバイスは、第1のインテントを満たすために第1の解決策を実行してもよい。
【0115】
任意選択で、第1のインテントについての実行示唆を示す情報は、既存のメッセージ(例えば、インテント変更要求)で搬送されてもよく、或いは、新たなメッセージで搬送されてもよい。これはこの出願では限定されない。
【0116】
上記の方法の実施形態によれば、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示す第1の情報を第2のデバイスに送信した後に、第1のデバイスは、第1のインテントについての実行示唆を示す第2のデバイスからの情報を受信する。このように、第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定してもよい。例えば、第2のデバイスは、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件(言い換えると、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件)を満たすことができる解決策を選択し、第1のデバイスに解決策を選択するように示唆してもよい。したがって、上記の方法の実施形態によれば、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0117】
任意選択で、S301は、以下の方式で実現されてもよい。
【0118】
実現方式1:第1のデバイスは、第2のデバイスからのインテント作成要求に基づいて、第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策を生成した後に、第1の情報を第2のデバイスに送信してもよい。
【0119】
任意選択で、実現方式1において、第1の情報を第2のデバイスに送信するとき、第1のデバイスは、第1のインテントの解決策を実行し始めていない。第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する予測される影響でもよい。
【0120】
第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報を含んでもよい。
【0121】
任意選択で、第1のデバイスは、以下の方法を使用することにより第1の情報を決定してもよい。
【0122】
A1:第1のデバイスは、第3のデバイスから第2の情報を受信する。
【0123】
第3のデバイスはKMでもよい。
【0124】
任意選択で、第2の情報は、以下のもの、すなわち、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセット、又は第1のインテントの解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットのうち少なくとも1つを示す。
【0125】
第1のインテントの解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットは、以下のもの、すなわち、第1のインテントの解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの少なくとも1つのKPIの変化の値(値は、整数、負数又は0でもよい)、又は第1のインテントの解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの少なくとも1つのKPIの変化の割合のうち1つでもよい。
【0126】
任意選択で、第3のデバイス内の第2の情報は、システムマネージャにより第3のデバイス内に予め記憶されてもよく、或いは、第1のデバイス又は他のデバイスが第1のインテントの解決策を実行するとき、第1のデバイス又は他のデバイスにより検出され、第3のデバイスに送信されてもよい。
【0127】
システムマネージャは、以下の方法を使用することにより、第2の情報を第3のデバイスに記憶してもよい。システムマネージャは、インテント知識更新要求を第3のデバイスに送信する。インテント知識更新要求は、解決策又は解決策における動作が実行されるときのKPIのオフセットを示す情報を含んでもよい。例えば、情報は、エネルギー消費が10%だけ減少し、スループットが15%だけ増加することを示す。他の例では、情報は、エネルギー消費が15%だけ増加し、スループットが10%だけ減少することを示す。インテント知識更新要求に基づいてデータベースを更新した後に、第3のデバイスは、インテント知識更新応答をシステムマネージャに送信して、更新が完了したことを示してもよい。
【0128】
A2:第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIの現在値を示す第4のデバイスからの第3の情報を受信する。
【0129】
第4のデバイスはDCCFでもよい。
【0130】
A3:第1のデバイスは、第2の情報及び第3の情報に基づいて第1の情報を決定する。
【0131】
いくつかの可能な実現方式では、第1の情報が、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す情報を含むとき、第1のデバイスは、第2の情報及び第3の情報に基づいて、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を決定して、第1の情報を決定してもよい。
【0132】
具体的には、第1のデバイスは、第2の情報に基づいて、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを決定し、第3の情報に基づいて少なくとも1つのKPIの現在値を決定してもよい。次いで、第1のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットと、少なくとも1つのKPIの現在値とに基づいて、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を計算してもよい。
【0133】
例えば、第3の情報が、スループットの現在値が10キロビット毎秒(kps)であることを示し、第2の情報が、第1のインテントの解決策が実行されるときのスループットのオフセットが-2kpsであることを示すとき、第1のインテントの解決策が実行されるときにスループットの値は8kpsである。
【0134】
他の例では、第3の情報が、スループットの現在値が10kpsであることを示し、第2の情報が、第1のインテントの解決策が実行されるときのスループットのオフセットが-10%であることを示すとき、第1のインテントの解決策が実行されるときにスループットの値は9kpsである。
【0135】
任意選択で、第2の情報が、第1のインテントの解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示すとき、第1のデバイスは、第1のインテントの解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットに対して重み付け演算を実行して、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを決定する。
【0136】
いくつかの他の可能な実現方式では、第1の情報が、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報を含み、情報が少なくとも1つのKPIの現在値を示すとき、第1のデバイスは、第1の情報が第2の情報及び第3の情報を含むと決定してもよい。
【0137】
実現方式1によれば、第2のデバイスは、インテントが作成されるとき、第1のインテントについての実行示唆を第1のデバイスに提供してもよい。実行示唆は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第2のデバイスにより決定されてもよい。これは、インテントが作成されて第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0138】
実現方式2:第1のデバイスは、第1のインテントの解決策を実行するとき、第1の情報を第2のデバイスに送信してもよい。
【0139】
第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す情報を含んでもよい。
【0140】
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値は、第1のインテントの解決策が実行されるときに第1のデバイスにより検出される少なくとも1つのKPIの値でもよい。
【0141】
実施形態2によれば、第1のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を検出し、少なくとも1つのKPIの検出された値を第2のデバイスに送信してもよい。このように、第2のデバイスは、少なくとも1つのKPIの検出された値に基づいて第1のインテントについての実行示唆を決定してもよい。これは、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0142】
任意選択で、上記の実施形態の実現シナリオにおいて、S301の前に、当該方法は以下のステップを更に含む。
【0143】
S300:第2のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す情報を第1のデバイスに送信する。対応して、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す第2のデバイスからの情報を受信する。
【0144】
任意選択で、少なくとも1つのKPIを示す情報は、以下のもの、すなわち、
少なくとも1つのKPI、及び
少なくとも1つのKPIを示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
のうち少なくとも1つを含む。
【0145】
第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す情報に基づいて少なくとも1つのKPIを決定してもよい。例えば、第1のデバイスが、第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現に基づいて、第2のインテントが、スループットが10kps以上であることを保証することであると決定したとき、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIがスループットを含むと決定してもよい。他の例では、第1のデバイスが、第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現に基づいて、第2のインテントが遅延<5ミリ秒(ms)であると決定したとき、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIが遅延を含むと決定してもよい。
【0146】
任意選択で、少なくとも1つのKPIを示す情報は、既存のメッセージ(例えば、インテント作成要求又はインテント変更要求)で搬送されてもよく、或いは、新たなメッセージで搬送されてもよい。これはこの出願では限定されない。
【0147】
当該方法によれば、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIを示す情報により示される少なくとも1つのKPIに対する第1のインテントの解決策を実行する影響のみを第2のデバイスにフィードバックすればよく、全てのKPIに対する第1のインテントの解決策を実行する影響をフィードバックする必要はなく、伝送リソースを節約する。
【0148】
任意選択で、S302の前に、第2のデバイスは、以下の方法を使用することにより実行示唆を決定してもよい。
【0149】
B1:第2のデバイスは、第1の情報に基づいて、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を決定する。
【0150】
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値でもよい。
【0151】
B2:第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値が第1の条件を満たすか否かに依存して実行示唆を決定する。
【0152】
第1の条件は、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件(言い換えると、インテントの解決策を実行するデバイスが属するネットワークにおける少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件)である。
【0153】
任意選択で、第2のデバイスは、以下の方式で、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件を取得してもよい。少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件は、少なくとも1つのKPIの値の範囲でもよい。
【0154】
方式1:第2のデバイスは、第2のインテントを使用することにより、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件を取得する。
【0155】
具体的には、第2のインテントのインテント表現が目標値を示すことができる情報を含むとき、目標値は、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件を反映するために使用されてもよい。例えば、第2のインテントが、スループットが10kps以上であることを保証することであるとき、スループットの目標値は10kps以上であり、スループットは、10kps以上であるという条件を満たす必要がある。他の例では、第2のインテントが遅延<5msであることであるとき、遅延の目標値は5ms未満であり、遅延は5ms未満であるという条件を満たす必要がある。
【0156】
方式2:第2のデバイスは、ネットワーク構成に基づいて、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件を取得する。
【0157】
例えば、ネットワークによりデバイスのために構成された帯域幅利用率が10%以上であるとき、帯域幅利用率は、10%以上であるという条件を満たす必要がある。
【0158】
任意選択で、B2は、以下の方法で実現されてもよい。
【0159】
任意選択で、第1のインテントの解決策において第2の条件を満たす解決策が存在するとき、第2のデバイスは、第2の条件を満たす解決策から、第1のインテントを満たすために使用される第1の解決策を選択し、これに基づいて、実行示唆が第1のインテントの第1の解決策を実行することであると決定する。第2の条件は、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが第1の条件を満たすことである。
【0160】
例えば、第1のインテントの解決策は解決策1及び解決策2を含み、少なくとも1つのKPIはスループットである。解決策1が実行されるときにスループットの値が8kpsであり、解決策2が実行されるときにスループットの値が10kpsであり、スループットが10kps以上であるという条件を満たす必要があるとき、第2のデバイスは、実行示唆が第1のインテントの解決策2を実行することであると決定してもよい。
【0161】
第1のインテントの解決策において第2の条件を満たす複数の解決策が存在するとき、第2のデバイスは、複数の解決策から1つの解決策(すなわち、第1の解決策)をランダムに選択してもよく、或いは、第2のデバイスは、予め設定されたポリシーに従って複数の解決策から1つの解決策(すなわち、第1の解決策)を選択する(例えば、最も低い遅延を有する解決策又は最小のエネルギー消費を有する解決策を選択する)。
【0162】
任意選択で、第1のインテントの解決策において第2の条件を満たす解決策が存在しないとき、第2のデバイスは、実行示唆が第1のインテントを実行するのを停止することであると決定してもよい。第2の条件は、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが第1の条件を満たすことである。
【0163】
例えば、第1のインテントの解決策は解決策a及び解決策bを含み、少なくとも1つのKPIはスループットである。解決策aが実行されるときにスループットの値が8kpsであり、解決策bが実行されるときにスループットの値が9kpsであり、スループットが10kps以上であるという条件を満たす必要があるとき、第2のデバイスは、実行示唆が第1のインテントを実行するのを停止することであると決定してもよい。
【0164】
任意選択で、第1のインテントの解決策において第2の条件を満たす解決策が存在しないとき、第2のデバイスは、以下の方法、すなわち、第1のインテントの解決策から最小数の第1のKPIを有する解決策(すなわち、第1の解決策)を選択すること、第1のインテントの解決策から最小数の第3のインテントを有する解決策(すなわち、第1の解決策)を選択すること、及び第1のインテントの解決策から、第1のKPIと、第1のインテントの解決策が実行されるときに第1のKPIが満たす必要がある条件との間の最小差を有する解決策(すなわち、第1の解決策)を選択することのうち少なくとも1つを使用することにより、実行示唆が第1のインテントの第1の解決策を実行することであると決定してもよい。第2の条件は、第1のインテントの解決策が実行されるときに少なくとも1つのKPIが第1の条件を満たすことであり、第1のインテントの解決策が実行されるときに、第1のKPIは、第1のKPIが満たす必要がある条件を満たさず、第3のインテントは、第1のKPIに関連付けられたインテントである。
【0165】
例えば、第1のインテントの解決策は解決策3及び解決策4を含み、少なくとも1つのKPIはスループット及び遅延である。解決策3が実行されるとき、スループットの値は8kpsであり、遅延は6msであり、解決策4が実行されるとき、スループットの値は9kpsであり、遅延は4msである。スループットは10kps以上であるという条件を満たす必要があり、遅延は5ms未満であるという条件を満たす必要がある。この場合、解決策3が実行されるとき、第1のKPIはスループット及び遅延を含み、解決策4が実行されるとき、第1のKPIはスループットを含む。したがって、第2のデバイスは、最小数の第1のKPIを有する解決策(すなわち、解決策4)を選択して、実行示唆が第1のインテントの解決策4を実行することであると決定してもよい。
【0166】
他の例では、第1のインテントの解決策は解決策5及び解決策6を含み、少なくとも1つのKPIはスループット及び遅延である。解決策5が実行されるとき、スループットの値は8kpsであり、遅延は6msであり、解決策6が実行されるとき、スループットの値は9kpsであり、遅延は4msである。スループットは10kps以上であるという条件を満たす必要があり、遅延は5ms未満であるという条件を満たす必要がある。この場合、解決策5が実行されるとき、第1のKPIはスループット及び遅延を含み、解決策6が実行されるとき、第1のKPIはスループットを含む。スループットはインテント1に関連し、遅延はインテント2に関連する。したがって、解決策5が実行されるとき、第3のインテントはインテント1及びインテント2を含み、解決策6が実行されるとき、第3のインテントはインテント1を含む。第2のデバイスは、最小数の第3のインテントを有する解決策(すなわち、解決策6)を選択して、実行示唆が第1のインテントの解決策6を実行することであると決定してもよい。
【0167】
他の例では、第1のインテントの解決策は解決策7及び解決策8を含み、少なくとも1つのKPIはスループット及び遅延である。解決策7が実行されるとき、スループットの値は8kpsであり、遅延は3msであり、解決策8が実行されるとき、スループットの値は9kpsであり、遅延は4msである。スループットは10kps以上であるという条件を満たす必要があり、遅延は5ms未満であるという条件を満たす必要がある。この場合、解決策7が実行されるとき、第1のKPIのスループットと第1のKPIのスループットが満たす必要がある条件との間の差は-2kpsであり、解決策8が実行されるとき、第1のKPIのスループットと第1のKPIのスループットが満たす必要がある条件との間の差は-1kpsである。したがって、第2のデバイスは、実行示唆が第1のインテントの解決策8を実行することであると決定してもよい。
【0168】
当該方法によれば、第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定してもよい。例えば、第2のデバイスは、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件(言い換えると、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件)を満たすことができる解決策を選択し、第1のデバイスに解決策を選択するように示唆してもよい。したがって、当該方法によれば、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0169】
任意選択で、上記の実施形態の実現シナリオにおいて、第1のデバイスが第1の解決策を実行した後に、当該方法は以下を更に含む。第1のデバイスは、第1の解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報をKMに送信する。
【0170】
第1の解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットは、第1の解決策が実行されるときに第1のデバイスにより検出されてもよい。
【0171】
当該方法によれば、第1のデバイスは、第1の解決策が実行されるときに、検出されたデータに基づいて、KM内の少なくとも1つのKPIのオフセットを更新して、KM内のデータの精度を改善してもよい。
【0172】
この出願の実施形態は、インテント処理方法を更に提供する。当該方法は、図1又は図2に示す通信システムに適用されてもよい。以下に、図4に示すフローチャートを参照して、当該方法の手順について詳細に説明する。
【0173】
S401:第2のデバイスは、第4の情報を第1のデバイスに送信する。対応して、第1のデバイスは、第2のデバイスから第4の情報を受信する。
【0174】
第1のデバイスはインテントプロデューサでもよく、第2のデバイスはインテントコンシューマでもよい。
【0175】
第4の情報は、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件(説明を容易にするために、以下では第1の条件と呼ばれる)を示してもよい。
【0176】
少なくとも1つのKPIの具体的な内容及び少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件については、図3に示す方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0177】
任意選択で、第4の情報は、
少なくとも1つのKPI、及び少なくとも1つのKPIが満たす必要がある第1の条件を示す情報、及び/又は
少なくとも1つのKPIが満たす必要がある第1の条件を示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
を含む。
【0178】
第1のデバイスは、第4の情報に基づいて、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある第1の条件を決定してもよい。例えば、第1のデバイスが、第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現に基づいて、第2のインテントが、スループットが10kps以上であることを保証することであると決定したとき、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIがスループットを含み、スループットが10kps以上であるという条件を満たす必要があると決定してもよい。他の例では、第1のデバイスが、第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現に基づいて、第2のインテントが遅延<5msであると決定したとき、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIが遅延を含み、遅延が5ms未満であるという条件を満たす必要があると決定してもよい。
【0179】
第4の情報は、既存のメッセージ(例えば、インテント作成要求又はインテント変更要求)で搬送されてもよく、或いは、新たなメッセージで搬送されてもよい。これはこの出願では限定されない。
【0180】
S402:第1のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときに少なくとも1つのKPIの値が第1の条件を満たすか否かに依存して第1のインテントを処理する。
【0181】
具体的には、第1のインテントの解決策において第2の条件を満たす解決策が存在するとき、第1のデバイスは、第2の条件を満たす解決策から、第1のインテントを満たすために使用される第1の解決策を選択し、第1の解決策を実行する。第1のインテントの解決策において第2の条件を満たす解決策が存在しないとき、第1のデバイスは、第1のインテントを実行しないと決定してもよい。第2の条件は、第1のインテントの解決策が実行されるときに少なくとも1つのKPIが第1の条件を満たすことである。
【0182】
任意選択で、第1のインテントの解決策において第2の条件を満たす複数の解決策が存在するとき、第1のデバイスは、複数の解決策から1つの解決策(すなわち、第1の解決策)をランダムに選択してもよく、或いは、第1のデバイスは、予め設定されたポリシーに従って複数の解決策から1つの解決策(すなわち、第1の解決策)を選択する(例えば、最も低い遅延を有する解決策又は最小のエネルギー消費を有する解決策を選択する)。
【0183】
第1のインテントの解決策が実行されるときに第1のデバイスが少なくとも1つのKPIの値を決定する方法については、図3に示す方法を参照する。第1のインテントの解決策の具体的な内容については、図3に示す方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0184】
任意選択で、S402の後に、当該方法は以下を更に含む。第1のデバイスは、第1の解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報をKMに送信する。具体的な内容については、図3に示す方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0185】
任意選択で、S402の後に、第1の解決策を実行した後に、第1のデバイスは、少なくとも1つのKPIに対する第1の解決策を実行する影響に基づいて、第1のインテントの解決策を調整してもよい。具体的には、第1のデバイスは、第1の解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を検出してもよい。第1の解決策が実行されるときに少なくとも1つのKPIの検出された値が第1の条件を満たすとき、第1のデバイスは、第1の解決策を実行し続けてもよく、及び/又は、第1の解決策が実行されるときに少なくとも1つのKPIの検出された値が第1の条件を満たさないとき、第1のデバイスは、S402を実行し、言い換えると、第1のインテントの解決策を再選択してもよい。
【0186】
上記の方法の実施形態によれば、第1のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて第1のインテントを処理してもよい。例えば、第1のデバイスは、実行のために第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件(言い換えると、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件)を満たすことができる解決策を選択してもよい。したがって、上記の方法の実施形態によれば、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0187】
この出願の実施形態は、インテント処理方法を更に提供する。当該方法は、図1又は図2に示す通信システムに適用されてもよい。当該方法は、図3及び図4に示す方法の可能な実現方式を示す。図5に示すフローチャートを参照して、第1のデバイスがIDMSプロデューサであり、第2のデバイスがIDMSコンシューマであり、第3のデバイスがKMであり、第4のデバイスがDCCFである例が、この出願のこの実施形態を説明するために以下で使用される。
【0188】
S501:IDMSコンシューマは、インテント作成要求をITモジュールに送信する。
【0189】
インテント作成要求は、第1のインテントを満たすようにIDMSプロデューサに要求するために使用されてもよい。
【0190】
任意選択で、インテント作成要求は、第1のインテントのインテント表現を含む。
【0191】
S502:ITモジュールは、第1のインテントに対してインテント翻訳を実行し、第1のインテントのポリシーを決定する。
【0192】
任意選択で、ITモジュールは、KMから第1のインテントのポリシーを取得してもよい。
【0193】
S503:ITモジュールは、インテント評価メッセージをIEvモジュールに送信する。
【0194】
インテント評価メッセージは、第1のインテントの識別子を含んでもよく、第1のインテントの完了状態を評価するようにIEvモジュールに要求するために使用される。
【0195】
S504:IEvモジュールは、インテント評価結果通知をITモジュールに送信する。
【0196】
インテント評価結果通知は、第1のインテントの識別子と、第1のインテントの充足状態を示す情報とを含んでもよい。
【0197】
任意選択で、第1のインテントの充足状態を示す情報が、第1のインテントが満たされていないことを示すとき、ステップS505~S515が実行されてもよい。第1のインテントの充足状態を示す情報が、第1のインテントが既に満たされていることを示すとき、第1のインテントを実現するのを停止する前に、IEvモジュールは、第1のインテントの充足状態を周期的又は非周期的に決定し、インテント評価結果通知をITモジュールに送信してもよい。
【0198】
S505:ITモジュールは、第1のインテントを満たすことができる解決策を生成する。
【0199】
ITモジュールは、S502において決定されたポリシーに従って、第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策を生成してもよい。
【0200】
S506:ITモジュールは、解決策判断メッセージをIDモジュールに送信する。
【0201】
解決策判断メッセージは、少なくとも1つの解決策を含んでもよく、第1のインテントについて、実行されるべき解決策を決定するようにIDモジュールに要求するために使用される。
【0202】
S507:IDモジュールは、KMから、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す第2の情報を取得する。
【0203】
第2の情報の具体的な内容については、図3に示す方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0204】
S507は、以下の手順を使用することにより実現されてもよい。
【0205】
E1:IDモジュールは、第1の要求をKMに送信する。
【0206】
第1の要求は少なくとも1つの解決策を含んでもよい。
【0207】
E2:KMは、第1の応答をIDモジュールに送信する。
【0208】
第1の応答は第2の情報を含んでもよい。
【0209】
例えば、第1のインテントの解決策が解決策1及び解決策2を含み、少なくとも1つのKPIがKPI1及びKPI2を含むとき、第2の情報の表現形式は、(<解決策1:<KPI1,オフセット>,<KPI2,オフセット>>及び<解決策2:<KPI1,オフセット>,<KPI2,オフセット>>)でもよい。
【0210】
S508:IDモジュールは、DCCFから、少なくとも1つのKPIの現在値を示す第3の情報を取得する。
【0211】
S508は、以下の手順を使用することにより実現されてもよい。
【0212】
F1:IDモジュールは、第2の要求をDCCFに送信する。
【0213】
第2の要求は、現在値が取得される必要があるKPIを示すための少なくとも1つのKPIを含んでもよい。
【0214】
F2:DCCFは、第2の応答をIDモジュールに送信する。
【0215】
第2の応答は第3の情報を含んでもよい。第3の情報は、少なくとも1つのKPIと、少なくとも1つのKPIに対応する現在値とを含んでもよい。
【0216】
例えば、少なくとも1つのKPIがKPI1及びKPI2を含むとき、第3の情報の表現形式は、(<KPI1,値>,<KPI2,値>)でもよい。
【0217】
S509:IDモジュールは、第2の情報及び第3の情報に基づいて、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を決定して、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す第5の情報を決定する。
【0218】
第5の情報は、図3に示す方法の実現方式1における第1の情報でもよい。
【0219】
S509の具体的な実現については、図3に示す方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0220】
S510:IDモジュールは、第5の情報をICRモジュールに送信する。
【0221】
例えば、第1のインテントの解決策が解決策1及び解決策2を含み、少なくとも1つのKPIがKPI1及びKPI2を含むとき、第5の情報の表現形式は、(<解決策1:<KPI1,値>,<KPI2,値>>及び<解決策2:<KPI1,値>,<KPI2,値>>)でもよい。
【0222】
S511:ICRモジュールは、少なくとも1つの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIの値が、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件(すなわち、第1の条件)を満たすか否かを決定する。
【0223】
S511の具体的な内容については、図4における方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0224】
さらに、第1のインテントの解決策が実行されるときに少なくとも1つのKPIの値が第1の条件を満たすか否かに依存して、ICRモジュールは、解決策が少なくとも1つのKPIに関連付けられたインテントの充足に影響を及ぼすか否かを決定してもよい。
【0225】
具体的には、第1のインテントの解決策が実行され、少なくとも1つのKPIの値が第1の条件を満たすとき、第1のインテントの解決策は、少なくとも1つのKPIに関連付けられたインテントの充足に影響を及ぼさない。或いは、第1のインテントの解決策が実行され、少なくとも1つのKPIの値が第1の条件を満たさないとき、第1のインテントの解決策は、少なくとも1つのKPIに関連付けられたインテントの充足に影響を及ぼす。
【0226】
例えば、少なくとも1つのKPIはスループットを含み、第4のインテントは、スループットが10kps以上であることを保証することである。第1のインテントの解決策が実行されるときにスループットが10kbs以上である場合、第1のインテントの解決策の実行は、第4のインテントの充足に影響を及ぼさない。第1のインテントの解決策が実行されるときにスループットが10kbs未満である場合、第1のインテントの解決策の実行は、第4のインテントの充足に影響を及ぼす。
【0227】
S512:ICRモジュールは、第1のメッセージをIDモジュールに送信する。
【0228】
第1のメッセージは、第1のインテントの解決策が実行されるときに少なくとも1つのKPIの値が第1の条件を満たすか否かを示す情報を含んでもよい。
【0229】
例えば、第1のインテントの解決策が解決策1及び解決策2を含み、少なくとも1つのKPIがKPI1及びKPI2を含むとき、第1のインテントの解決策が実行されるときに少なくとも1つのKPIの値が第1の条件を満たすか否かを示す情報の表現形式は、(<解決策1:KPI1の値が、KPI1が満たす必要がある条件を満たすか否か、及びKPI2の値が、KPI2が満たす必要がある条件を満たすか否か>、及び<解決策2:KPI1の値が、KPI1が満たす必要がある条件を満たすか否か、及びKPI2の値が、KPI2が満たす必要がある条件を満たすか否か>)でもよい。
【0230】
任意選択で、第1のメッセージは、第1のインテントの解決策の実行が他のインテントの充足に影響を及ぼすか否かを示す情報を更に含む。
【0231】
例えば、第1のインテントの解決策が解決策1及び解決策2を含み、少なくとも1つのKPIに関連付けられたインテントがインテント1及びインテント2を含むとき、第1のインテントの解決策の実行が他のインテントの充足に影響を及ぼすか否かを示す情報の表現形式は、(<解決策1:<インテント1,インテント1の充足が影響を受けるか否か(はい/いいえ)><インテント2,インテント1の充足が影響を受けるか否か(はい/いいえ)>>、及び<解決策2:<インテント1,インテント1の充足が影響を受けるか否か(はい/いいえ)><インテント2,インテント1の充足が影響を受けるか否か(はい/いいえ)>>)でもよい。
【0232】
S513:IDモジュールは、第1のメッセージに基づいて第1のインテントを処理する。
【0233】
例えば、IDは、第1のインテントを満たす解決策として、他のインテントの充足に影響を及ぼさない解決策を選択してもよい。
【0234】
S513の具体的な内容については、図4における方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0235】
任意選択で、IDモジュールが第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択しないとき(図4に示す方法における第1のインテントを実行するのを停止することに対応する)、S514及びS515が実行されてもよい。
【0236】
S514:IDモジュールは、第2のメッセージをIDMSコンシューマに送信する。
【0237】
第2のメッセージは、第1のインテントの識別子及び第5の情報を含んでもよい。
【0238】
任意選択で、第2のメッセージは、第1のインテントの解決策の実行が他のインテントの充足に影響を及ぼすか否かを示す情報を更に含む。
【0239】
S515:IDMSコンシューマは、第1のインテントの実行示唆を示す情報をIDモジュールに送信する。
【0240】
S515の具体的な内容については、図3における方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0241】
任意選択で、IDモジュールが、S505~S515に従って、第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択することに失敗したとき、IDモジュールが第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択するまで、S505~S515が繰り返し実行されてもよい。
【0242】
当該方法によれば、第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択するとき、IDMSプロデューサは、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについてのIDMSコンシューマの要件(言い換えると、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件)を満たすことができる解決策を選択してもよい。したがって、当該方法によれば、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについてのIDMSコンシューマの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0243】
さらに、IDMSプロデューサは、インテント作成プロセスにおいて、他のインテントの充足に影響を与えない解決策を優先的に選択してもよく、言い換えると、効果において他のインテントとの競合を有さない解決策を優先的に選択してもよい。これは、他のインテントの充足に影響を及ぼすことを回避し、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を更に確保できる。
【0244】
さらに、IDMSプロデューサが適切な解決策を選択しないとき、IDMSプロデューサは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示す情報をIDMSコンシューマに送信してもよい。IDMSコンシューマは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定し、実行示唆情報をIDMSプロデューサに送信してもよい。これは、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについてのIDMSコンシューマの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0245】
この出願の実施形態は、インテント処理方法を更に提供する。当該方法は、図1又は図2に示す通信システムに適用されてもよい。当該方法は、図3に示す方法の他の可能な実現方式を示す。図6に示すフローチャートを参照して、第1のデバイスがIDMSプロデューサであり、第2のデバイスがIDMSコンシューマであり、第3のデバイスがKMであり、第4のデバイスがDCCFである例が、この出願のこの実施形態を説明するために以下で使用される。図5に示す実施形態と比較して、図6に示す方法では、インテント作成プロセスにおいて、IDMSコンシューマは、第1のインテントについての実行示唆をIDMSプロデューサに提供する。第1のインテントの解決策を実行した後に、IDMSプロデューサは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示す情報をIDMSコンシューマにフィードバックしてもよい。さらに、IDMSプロデューサ内のITモジュールは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報をKMに送信してもよい。
【0246】
S601:IDMSコンシューマは、インテント作成要求をITモジュールに送信する。
【0247】
インテント作成要求は、第1のインテントを満たすようにIDMSプロデューサに要求するために使用されてもよい。
【0248】
任意選択で、インテント作成要求は、第1のインテントのインテント表現を含む。
【0249】
さらに、インテント作成要求は、第1の指示を更に含んでもよい。第1の指示は、第6の情報をフィードバックするようにIDMSプロデューサに指示し、第6の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示す。
【0250】
第6の情報は、図3に示す方法の実現方式2における第1の情報でもよい。
【0251】
任意選択で、第1の指示は、少なくとも1つのKPIを示す情報を含む。少なくとも1つのKPIを示す情報の具体的な内容については、図3に示す方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0252】
任意選択で、第1の指示は、代替として、IDMSコンシューマによりITモジュールに送信される他のメッセージ(例えば、インテント変更要求)に含まれてもよい。
【0253】
S602:ITモジュールは、第1のインテントに対してインテント翻訳を実行し、第1のインテントのポリシーを決定する。
【0254】
S603:ITモジュールは、インテント評価メッセージをIEvモジュールに送信する。
【0255】
インテント評価メッセージは、第1のインテントの識別子を含んでもよく、第1のインテントの完了状態を評価するようにIEvモジュールに要求するために使用される。
【0256】
任意選択で、インテント評価メッセージは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を評価するようにIEvモジュールに指示するための第1の指示を更に含む。
【0257】
S604:IEvモジュールは、インテント評価結果通知をITモジュールに送信する。
【0258】
S604の具体的な内容については、S504を参照する。以下に、相違点のみを説明する。
【0259】
任意選択で、インテント評価結果通知は、第6の情報を更に含む。
【0260】
例えば、第1のインテントの現在実行されている解決策が解決策1であり、少なくとも1つのKPIがKPI1及びKPI2を含む場合、第6の情報の表現形式は、(第1のインテントの識別子:<解決策1:<KPI1,オフセット>及び<KPI2,オフセット>>)でもよい。
【0261】
任意選択で、インテント評価結果通知が、第1のインテントが満たされていないことを示す情報を含むとき、ステップS605~S615が実行されてもよい。インテント評価結果通知が、第1のインテントが既に満たされていることを示す情報を含むとき、第1のインテントを実現するのを停止する前に、IEvモジュールは、第1のインテントが満たされているか否かを周期的に又は非周期的に決定し、インテント評価結果通知をITモジュールに送信してもよい。
【0262】
S605:ITモジュールは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を更新するようにKMに要求する。
【0263】
S605は、以下の手順を使用することにより実現されてもよい。
【0264】
G1:ITモジュールは、第3の要求をKMに送信する。
【0265】
第3の要求は第6の情報を含んでもよい。
【0266】
G2:KMは、第3の応答をITモジュールに送信する。
【0267】
第3の応答は、KMが第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を既に更新していることを示す。
【0268】
S606:ITモジュールは、第1のインテントを満たすことができる解決策を生成する。
【0269】
S607:ITモジュールは、解決策判断メッセージをIDモジュールに送信する。
【0270】
S608:IDモジュールは、KMから、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す第2の情報を取得する。
【0271】
S609:IDモジュールは、DCCFから、少なくとも1つのKPIの現在値を示す第3の情報を取得する。
【0272】
S610:IDモジュールは、第2の情報及び第3の情報に基づいて、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を決定して、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す第5の情報を決定する。
【0273】
S611:IDモジュールは、第5の情報をICRモジュールに送信する。
【0274】
S612:ICRモジュールは、少なくとも1つの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIの値が、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件(すなわち、第1の条件)を満たすか否かを決定する。
【0275】
S613:ICRモジュールは、第1のメッセージをIDモジュールに送信する。
【0276】
S606~S613の具体的な内容については、S505~S512を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0277】
S614:IDモジュールは、第3のメッセージをIDMSコンシューマに送信する。
【0278】
第3のメッセージは、第1のインテントの識別子及び第5の情報を含んでもよい。
【0279】
任意選択で、第3のメッセージは、第1のインテントの解決策の実行が他のインテントの充足に影響を及ぼすか否かを示す情報を更に含む。
【0280】
S615:IDMSコンシューマは、第1のインテントの実行示唆を示す情報をIDモジュールに送信する。
【0281】
S614及びS615の具体的な内容については、図3における方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0282】
任意選択で、IDMSコンシューマが、S605~S615に従って、IDMSプロデューサのために第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択することに失敗したとき、第1のインテントを満たすために使用される解決策が選択されるまで、S605~S615が繰り返し実行されてもよい。
【0283】
任意選択で、実行示唆が第1のインテントの第1の解決策を実行することであるとき、当該方法はS616~S618を更に含む。
【0284】
S616:IDモジュールは、第4の要求をIEvモジュールに送信する。
【0285】
第4の要求は、第1の解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を決定するようにIEvモジュールに要求するために使用されてもよい。
【0286】
任意選択で、第4の要求は、以下のもの、すなわち、第1のインテントの識別子、第1の解決策により影響を受けるか否かを決定する必要があるインテントの識別子、及び少なくとも1つのKPIのうち少なくとも1つを含む。
【0287】
S617.IEvモジュールは、第4のメッセージをIDMSコンシューマに送信する。
【0288】
第4のメッセージは、第1のインテントの識別子及び第6の情報を含んでもよい。
【0289】
第6の情報は、第1の解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示してもよい。第6の情報は、図3に示す方法の実現方式2における第1の情報であることが理解され得る。
【0290】
任意選択で、第4のメッセージは、第1のインテントの第1の解決策の実行が他のインテントの充足に影響を及ぼすか否かを示す情報を更に含む。
【0291】
S618:IDMSコンシューマは、第1のインテントについての実行示唆を示す情報をIDモジュールに送信する。
【0292】
第1のインテントについての示唆を示す情報は、インテント非アクティブ化又はインテント変更通知メッセージで搬送されてもよい。
【0293】
S617及びS618の具体的な内容については、図3における方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0294】
当該方法によれば、インテント作成プロセスにおいて、IDMSプロデューサは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示す情報をIDMSコンシューマに送信してもよい。次いで、IDMSコンシューマは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定し、実行示唆を示す情報をIDMSプロデューサに送信する。これは、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについてのIDMSコンシューマの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0295】
さらに、IDMSプロデューサは、IDMSコンシューマからの第1の指示に基づいて、第1のインテントの第1の解決策が実行されるときに第1の指示により示される少なくとも1つのKPIの影響を監視し、影響をIDMSコンシューマにフィードバックしてもよい。このように、IDMSコンシューマは、影響に基づいて第1のインテントについての実行示唆を決定して、実行示唆を決定する精度を改善できる。
【0296】
さらに、IDMSプロデューサは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの検出されたオフセットに基づいて、KM内のデータを更新して、KM内のデータの精度を改善できる。
【0297】
この出願の実施形態は、インテント処理方法を更に提供する。当該方法は、図1又は図2に示す通信システムに適用されてもよい。当該方法は、図3及び図4に示す方法の更に他の可能な実現方式を示す。図7に示すフローチャートを参照して、第1のデバイスがIDMSプロデューサであり、第2のデバイスがIDMSコンシューマであり、第3のデバイスがKMであり、第4のデバイスがDCCFである例が、この出願のこの実施形態を説明するために以下で使用される。図5に示す実施形態と比較して、この実施形態では、IDMSプロデューサ内のIDモジュールが第1のインテントの解決策を選択することに失敗したとき、ITモジュールは第1のインテントを再翻訳する。
【0298】
S701:IDMSコンシューマは、インテント作成要求をITモジュールに送信する。
【0299】
S702:ITモジュールは、第1のインテントに対してインテント翻訳を実行し、第1のインテントの第1のポリシーを決定する。
【0300】
S703:ITモジュールは、インテント評価メッセージをIEvモジュールに送信する。
【0301】
S704:IEvモジュールは、インテント評価結果通知をITモジュールに送信する。
【0302】
任意選択で、インテント評価結果通知が、第1のインテントが満たされていないことを示す情報を含むとき、ステップS705~S717が実行されてもよい。インテント評価結果通知が、第1のインテントが既に満たされていることを示す情報を含むとき、第1のインテントを実現するのを停止する前に、IEvモジュールは、第1のインテントが満たされているか否かを周期的に又は非周期的に決定し、インテント評価結果通知をITモジュールに送信してもよい。
【0303】
S705:ITモジュールは、第1のインテントを満たすことができる解決策を生成する。
【0304】
S706:ITモジュールは、解決策判断メッセージをIDモジュールに送信する。
【0305】
S707:IDモジュールは、KMから、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す第2の情報を取得する。
【0306】
S708:IDモジュールは、DCCFから、少なくとも1つのKPIの現在値を示す第3の情報を取得する。
【0307】
S709:IDモジュールは、第2の情報及び第3の情報に基づいて、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を決定して、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す第5の情報を決定する。
【0308】
S710:IDモジュールは、第5の情報をICRモジュールに送信する。
【0309】
S711:ICRモジュールは、少なくとも1つの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIの値が、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件(すなわち、第1の条件)を満たすか否かを決定する。
【0310】
S712:ICRモジュールは、第1のメッセージをIDモジュールに送信する。
【0311】
S713:IDモジュールは、第1のメッセージに基づいて第1のインテントを処理する。
【0312】
S701~S713の具体的な内容については、S501~S513を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0313】
S714:IDモジュールが第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択しないとき、IDモジュールは、第5の要求をITモジュールに送信する。
【0314】
第5の要求は、第1のインテントを再翻訳するようにITモジュールに要求するために使用される。
【0315】
任意選択で、第5の要求は、第1のインテントの識別子を含む。
【0316】
S715:ITモジュールは、第2のポリシーを使用することにより第1のインテントを再翻訳する。
【0317】
任意選択で、第1のインテントのポリシーがトラバースされない前に、ITモジュールは、第1のポリシーとは異なる第2のポリシーを使用することにより第1のインテントを再翻訳して、第1のインテントの解決策を生成し、S706~S713を実行する。第1のインテントのポリシーが既にトラバースされているとき、ITモジュールは、もはや第1のインテントを再翻訳しない。この場合、ITモジュールは、メッセージをIDモジュールに送信して、IDモジュールがS716を実行することをトリガしてもよい。
【0318】
S716:IDモジュールは、第2のメッセージをIDMSコンシューマに送信する。
【0319】
S717:IDMSコンシューマは、第1のインテントについての実行示唆を示す情報をIDモジュールに送信する。
【0320】
S716及びS717の具体的な内容については、S514及びS515を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0321】
任意選択で、IDモジュールが、S705~S717に従って、第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択することに失敗したとき、IDモジュールが第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択するまで、S705~S717が繰り返し実行されてもよい。
【0322】
当該方法は、図5に示す方法の効果を実現してもよい。詳細はここでは再び説明しない。
【0323】
さらに、当該方法において、IDモジュールが第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択しないとき、ITモジュールは、第1のインテントを再翻訳して、第1のインテントの解決策を生成するようにトリガされてもよく、それにより、IDモジュールが適切な解決策を選択する確率が増加できるようにする。
【0324】
この出願の実施形態は、インテント処理方法を更に提供する。当該方法は、図1又は図2に示す通信システムに適用されてもよい。当該方法は、図3及び図4に示す方法の更に他の可能な実現方式を示す。図8に示すフローチャートを参照して、第1のデバイスがIDMSプロデューサであり、第2のデバイスがIDMSコンシューマであり、第3のデバイスがKMであり、第4のデバイスがDCCFである例が、この出願のこの実施形態を説明するために以下で使用される。図5に示す実施形態と比較して、この実施形態では、IDMSプロデューサ内のICRモジュールがKM及びDCCFと相互作用する。
【0325】
S801:IDMSコンシューマは、インテント作成要求をITモジュールに送信する。
【0326】
S802:ITモジュールは、第1のインテントに対してインテント翻訳を実行し、第1のインテントのポリシーを決定する。
【0327】
S803:ITモジュールは、インテント評価メッセージをIEvモジュールに送信する。
【0328】
S804:IEvモジュールは、インテント評価結果通知をITモジュールに送信する。
【0329】
任意選択で、インテント評価結果通知が、第1のインテントが満たされていないことを示す情報を含むとき、ステップS805~S814が実行されてもよい。インテント評価結果通知が、第1のインテントが既に満たされていることを示す情報を含むとき、第1のインテントを実現するのを停止する前に、IEvモジュールは、第1のインテントが満たされているか否かを周期的に又は非周期的に決定し、インテント評価結果通知をITモジュールに送信してもよい。
【0330】
S805:ITモジュールは、第1のインテントを満たすことができる解決策を生成する。
【0331】
S806:ITモジュールは、解決策判断メッセージをIDモジュールに送信する。
【0332】
S801~S806の具体的な内容については、S501~S506を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0333】
S807:IDモジュールは、第6の要求をICRに送信する。
【0334】
第6の要求は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を決定するようにICRモジュールをトリガするために使用される。
【0335】
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響の具体的な内容については、図3に示す方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0336】
任意選択で、第6の要求は、第1のインテントの解決策を示す情報を含む。
【0337】
S808:ICRモジュールは、KMから、少なくとも1つの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す第2の情報を取得する。
【0338】
S809:ICRモジュールは、DCCFから、少なくとも1つのKPIの現在値を示す第3の情報を取得する。
【0339】
S808及びS809の具体的な内容については、S507及びS508を参照する。唯一の相違点は、S507及びS508におけるIDモジュールがICRモジュールに置き換えられていることである。
【0340】
S810:ICRモジュールは、少なくとも1つの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIの値が、少なくとも1つのKPIが満たす必要がある条件(すなわち、第1の条件)を満たすか否かを決定する。
【0341】
S810の具体的な内容については、図3における方法を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0342】
S811:ICRモジュールは、第1のメッセージをIDモジュールに送信する。
【0343】
S812:IDモジュールは、第1のメッセージに基づいて第1のインテントを処理する。
【0344】
任意選択で、IDモジュールが第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択しないとき(図4に示す方法において第1のインテントを実行するのを停止することに対応する)、S813及びS814が実行されてもよい。
【0345】
S813:IDモジュールは、第2のメッセージをIDMSコンシューマに送信する。
【0346】
S814:IDMSコンシューマは、第1のインテントについての実行示唆を示す情報をIDモジュールに送信する。
【0347】
S811~S814の具体的な内容については、S512~S515を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0348】
任意選択で、IDモジュールが、S805~S814に従って、第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択することに失敗したとき、IDモジュールが第1のインテントを満たすために使用される解決策を選択するまで、S805~S814が繰り返し実行されてもよい。
【0349】
当該方法は、図5に示す方法の効果を実現してもよい。詳細はここでは再び説明しない。
【0350】
さらに、図5に示す方法と比較して、ICRモジュールは、KM及びDCCFと直接相互作用して、メッセージの数を低減し、シグナリングオーバーヘッドを節約する。
【0351】
同じ技術的概念に基づいて、この出願は、インテント処理装置を更に提供する。装置の構造は図9に示されており、通信ユニット901及び処理ユニット902を含む。インテント処理装置900は、インテントプロデューサ(例えば、図1に示す通信システムにおけるIDMSプロデューサ、又は図2に示す通信システムにおけるMnSプロデューサ)又はインテントコンシューマ(例えば、図1に示す通信システムにおけるIDMSコンシューマ、又は図2に示す通信システムにおけるMnSコンシューマ)において使用されてもよく、この出願の上記の実施形態及びインスタンスにおいて提供されるインテント処理方法を実現してもよい。インテント処理装置900のユニットの機能について以下に説明する。
【0352】
通信ユニット901は、データを受信及び送信するように構成される。
【0353】
通信ユニット901は、物理インタフェース、通信モジュール、通信インタフェース又は入出力インタフェースを通じて具現されてもよい。インテント処理装置900は、通信ユニットを使用することによりネットワークケーブル又はケーブルに接続されて、他のデバイスへの物理接続を確立してもよい。
【0354】
実現方式では、インテント処理装置900は、図3に示すこの出願の実施形態における第1のデバイスにおいて使用されるか、或いは、図5図8のいずれか1つに示すこの出願の実施形態におけるIDMSプロデューサにおいて使用される。以下に、この実現方式における処理ユニット902の具体的な機能について説明する。
【0355】
処理ユニット902は、通信ユニット901を使用することにより、第1の情報を第2のデバイスに送信するように構成され、第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータKPIに対する影響を示し、通信ユニット901を使用することにより、第1のインテントについての実行示唆を示す第2のデバイスからの情報を受信するように構成される。
【0356】
任意選択で、第1の処理ユニット902は、通信ユニット901を使用することにより、第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、通信ユニット901を使用することにより、少なくとも1つのKPIを示す第2のデバイスからの情報を受信するように更に構成される。
【0357】
任意選択で、少なくとも1つのKPIを示す情報は、以下のもの、すなわち、
少なくとも1つのKPI、及び
少なくとも1つのKPIを示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
のうち少なくとも1つを含む。
【0358】
任意選択で、少なくとも1つのKPIは、以下のもの、すなわち、スループット、スループット量、エネルギー消費、帯域幅利用率、遅延及びパケット損失率のうち少なくとも1つを含む。
【0359】
任意選択で、第1の情報は、
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む。
【0360】
任意選択で、処理ユニット902は、通信ユニット901を使用することにより、第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、通信ユニット901を使用することにより、第3のデバイスから第2の情報を受信するように更に構成され、第2の情報は、以下のもの、すなわち、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセット、又は第1のインテントの解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットのうち少なくとも1つを示す。
【0361】
任意選択で、第1のインテントの解決策は、第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策である。
【0362】
任意選択で、実行示唆は、第1のインテントを実行するのを停止すること、又は第1のインテントの第1の解決策を実行することを含む。
【0363】
実現方式では、インテント処理装置900は、図3に示すこの出願の実施形態における第2のデバイスにおいて使用されるか、或いは、図5図8のいずれか1つに示すこの出願の実施形態におけるIDMSコンシューマにおいて使用される。以下に、この実現方式における処理ユニット902の具体的な機能について説明する。
【0364】
処理ユニット902は、通信ユニット901を使用することにより、第1のデバイスから第1の情報を受信するように構成され、第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータKPIに対する影響を示し、通信ユニット901を使用することにより、第1のインテントについての実行示唆を示す情報を第1のデバイスに送信するように構成される。
【0365】
任意選択で、処理ユニット902は、通信ユニット901を使用することにより、第1のデバイスから第1の情報を受信する前に、通信ユニット901を使用することにより、少なくとも1つのKPIを示す情報を第1のデバイスに送信するように具体的に構成される。
【0366】
任意選択で、少なくとも1つのKPIを示す情報は、以下のもの、すなわち、
少なくとも1つのKPI、及び
少なくとも1つのKPIを示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
のうち少なくとも1つを含む。
【0367】
任意選択で、少なくとも1つのKPIは、以下のもの、すなわち、スループット、スループット量、エネルギー消費及び帯域幅利用率のうち少なくとも1つを含む。
【0368】
任意選択で、第1の情報は、
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む。
【0369】
任意選択で、第1のインテントの解決策は、第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策である。
【0370】
任意選択で、実行示唆は、第1のインテントを実行するのを停止すること、又は第1のインテントの第1の解決策を実行することを含む。
【0371】
この出願の上記の実施形態では、モジュールへの分割は一例であり、単に論理的な機能分割であり、実際の実現方式の中で他の分割でもよい点に留意すべきである。さらに、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、物理的に単独で存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0372】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、この出願の技術的解決策は本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分又は技術的解決策の全部若しくは一部は、ソフトウェア製品の形式で実現されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等でもよい)又はプロセッサ(processor)に、この出願の実施形態において記載される方法のステップの全部又は一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスクドライブ、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、磁気ディスク又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶できるいずれかの媒体を含む。
【0373】
同じ技術的概念に基づいて、この出願は、インテント処理デバイスを更に提供する。インテント処理デバイスは、インテントプロデューサ(例えば、図1に示す通信システムにおけるIDMSプロデューサ、又は図2に示す通信システムにおけるMnSプロデューサ)又はインテントコンシューマ(例えば、図1に示す通信システムにおけるIDMSコンシューマ、又は図2に示す通信システムにおけるMnSコンシューマ)において使用されてもよく、この出願の上記の実施形態及びインスタンスにおいて提供されるインテント処理方法を実現してもよく、図9に示すインテント処理装置の機能を有する。図10を参照すると、インテント処理デバイス1000は、通信モジュール1001、プロセッサ1002及びメモリ1003を含む。通信モジュール1001、プロセッサ1002及びメモリ1003は、互いに接続される。
【0374】
任意選択で、通信モジュール1001、プロセッサ1002及びメモリ1003は、バス1004を介して互いに接続される。バス1004は、ペリフェラルコンポーネント相互接続(peripheral component interconnect, PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture, EISA)バス等でもよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バス等に分類されてもよい。表現を容易にするために、図10では、バスを表すために1つの太線のみがあるが、これは、1つのバスのみ又は1つのタイプのバスのみが存在することを意味しない。
【0375】
通信モジュール1001は、他のデバイスとの通信相互作用を実現するために、データを受信及び送信するように構成される。例えば、通信モジュール1001は、物理インタフェース、通信モジュール、通信インタフェース又は入出力インタフェースを通じて実現されてもよい。
【0376】
実現方式では、インテント処理装置900は、図3に示すこの出願の実施形態における第1のデバイスにおいて使用されるか、或いは、図5図8のいずれか1つに示すこの出願の実施形態におけるIDMSプロデューサにおいて使用される。以下に、この実現方式におけるプロセッサ1002の具体的な機能について説明する。プロセッサ1002は、
通信モジュール1001を使用することにより、第1の情報を第2のデバイスに送信するように具体的に構成され、第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータKPIに対する影響を示し、通信モジュール1001を使用することにより、第1のインテントについての実行示唆を示す第2のデバイスからの情報を受信するように具体的に構成される。
【0377】
実現方式では、インテント処理装置900は、図3に示すこの出願の実施形態における第2のデバイスにおいて使用されるか、或いは、図5図8のいずれか1つに示すこの出願の実施形態におけるIDMSコンシューマにおいて使用される。プロセッサ1002は、
通信モジュール1001を使用することにより、第1のデバイスから第1の情報を受信するように具体的に構成され、第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータKPIに対する影響を示し、通信モジュール1001を使用することにより、第1のインテントについての実行示唆を示す情報を第1のデバイスに送信するように具体的に構成される。
【0378】
プロセッサ1002の具体的な機能については、この出願の上記の実施形態及びインスタンスにおいて提供されるインテント処理方法における説明、並びに図9に示すこの出願の実施形態におけるインテント処理装置900の具体的な機能説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0379】
メモリ1003は、プログラム命令、データ等を記憶するように構成される。具体的には、プログラム命令はプログラムコードを含んでもよく、プログラムコードはコンピュータ動作命令を含む。メモリ1003は、RAMを含んでもよく、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを更に含んでもよい。プロセッサ1002は、メモリ1003に記憶されたプログラム命令を実行し、メモリ1003に記憶されたデータを使用することにより上記の機能を実現して、この出願の上記の実施形態において提供されるインテント処理方法を実現する。
【0380】
この出願の図10では、メモリ1003は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリでもよく、或いは、揮発性メモリと不揮発性メモリとの双方を含んでもよいことが理解され得る。不揮発性メモリは、ROM、プログラム可能読み取り専用メモリ(Programmable ROM, PROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(Erasable PROM, EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(Electrically EPROM, EEPROM)又はフラッシュメモリでもよい。揮発性メモリは、RAMでもよく、外部キャッシュとして機能する。限定ではなく例として、多くの形式のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM, SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM, DRAM)、シンクロナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM, SDRAM)、ダブルデータレート・シンクロナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM, DDR SDRAM)、拡張シンクロナス・ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM, ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM, SLDRAM)及びダイレクト・ラムバス・ランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM, DR RAM)が使用されてもよい。この明細書に記載されたシステム及び方法のメモリは、これら及び他の適切なタイプのいずれかのメモリを含むが、これらに限定されない点に留意すべきである。
【0381】
上記の実施形態に基づいて、この出願の実施形態は、コンピュータプログラムを更に提供する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、上記の実施形態において提供される方法を実行することが可能になる。
【0382】
上記の実施形態に基づいて、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータにより実行されたとき、コンピュータは、上記の実施形態において提供される方法を実行することが可能になる。
【0383】
記憶媒体は、コンピュータによりアクセスできるいずれかの使用可能な媒体でもよい。以下に、例を提供するが、限定を課すものではない。コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM又は他の光ディスクストレージ若しくはディスク記憶媒体、又は他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形式で想定されるプログラムコードを搬送若しくは記憶でき且つコンピュータによりアクセスできるいずれかの他の媒体を含んでもよい。
【0384】
上記の実施形態に基づいて、この出願の実施形態は、チップを更に提供する。チップは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを読み取って、上記の実施形態において提供される方法を実現するように構成される。
【0385】
上記の実施形態に基づいて、この出願の実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、上記の実施形態におけるデバイスに関連する機能を実現する際にコンピュータ装置をサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムはメモリを更に含み、メモリは、コンピュータ装置に必要なプログラム及びデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを含んでもよく、或いは、チップ及び他のディスクリートコンポーネントを含んでもよい。
【0386】
結論として、この出願の実施形態は、インテント処理方法、装置及びデバイスを提供する。当該方法では、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響を示す第1の情報を第2のデバイスに送信した後に、第1のデバイスは、第1のインテントについての実行示唆を示す第2のデバイスからの情報を受信する。このように、第2のデバイスは、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのKPIに対する影響に基づいて、第1のインテントについての実行示唆を決定してもよい。これは、第1のインテントの解決策が実行されるとき、少なくとも1つのKPIが、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークにおいて少なくとも1つのKPIについての第2のデバイスの要件を満たさない場合を回避し、したがって、第1のインテントを実行するデバイスが属するネットワークの性能を確保できる。
【0387】
この出願の様々な実施形態では、別段の記載がない限り、或いは、論理的な矛盾が存在しない限り、異なる実施形態における用語及び/又は説明は、一貫しており、相互に参照されてもよく、異なる実施形態における技術的特徴は、その内部の論理的関係に基づいて組み合わされて、新たな実施形態を形成してもよい。
【0388】
当業者は、この出願の実施形態が方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよいことを理解すべきである。したがって、この出願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを有する実施形態の形式を使用してもよい。さらに、この出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリ等を含むが、これらに限定されない)に実現されるコンピュータプログラム製品の形式を使用してもよい。
【0389】
この出願は、この出願による方法、デバイス(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して記載されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又は各ブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現するために使用されてもよいことが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又はいずれかの他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサに提供されて、マシンを生成してもよく、それにより、コンピュータ又はいずれかの他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令が、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックにおける特定の機能を実現するための装置を生成するようにする。
【0390】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又はいずれかの他のプログラム可能データ処理デバイスに特定の方法で動作するように指示できるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それにより、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が、命令装置を含むアーティファクトを生成するようにする。命令装置は、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックにおける特定の機能を実現する。
【0391】
コンピュータプログラム命令は、代替として、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理デバイスにロードされてもよく、それにより、一連の動作及びステップがコンピュータ又は他のプログラム可能デバイス上で実行されるようにし、それにより、コンピュータ実現処理が生成されるようにする。したがって、コンピュータ又は他のプログラム可能デバイス上で実行される命令は、フローチャート内の1つ以上の手順及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックにおける特定の機能を実現するためのステップを提供する。
【0392】
当業者が、この出願の範囲から逸脱することなく、この出願に対して様々な修正及び変形を行うことができることは明らかである。この出願は、この出願のこれらの修正及び変形が、以下の特許請求の範囲及びこれらの等価な技術により定義される保護の範囲内に入るという条件で、これらを包含することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-07-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスに適用されるインテント処理方法であって、
第1の情報を第2のデバイスに送信するステップであり、前記第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータ(KPI)に対する影響を示す、ステップと、
前記第1のインテントについての実行示唆を示す前記第2のデバイスからの情報を受信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1の情報は、
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び前記少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、
第3のデバイスから第2の情報を受信するステップであり、前記第2の情報は、以下のもの、すなわち、前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセット、及び前記第1のインテントの前記解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットのうち少なくとも1つを示す、ステップ
を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記実行示唆は、前記第1のインテントを実行するのを停止すること、又は前記第1のインテントの第1の解決策を実行することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のインテントの前記解決策は、前記第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、
前記少なくとも1つのKPIを示す前記第2のデバイスからの情報を受信するステップ
を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのKPIを示す情報は、以下のもの、すなわち、
前記少なくとも1つのKPI、及び
前記少なくとも1つのKPIを示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
のうち少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのKPIは、以下のもの、すなわち、
スループット、スループット量、電力消費、帯域幅利用率、遅延及びパケット損失率のうち少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
第2のデバイスに適用されるインテント処理方法であって、
第1のデバイスから第1の情報を受信するステップであり、前記第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータ(KPI)に対する影響を示す、ステップと、
前記第1のインテントについての実行示唆を示す情報を前記第1のデバイスに送信するステップと
を含む方法。
【請求項10】
前記第1の情報は、
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び前記少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記実行示唆は、前記第1のインテントを実行するのを停止すること、又は前記第1のインテントの第1の解決策を実行することを含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のインテントの前記解決策は、前記第1のインテントを満たすことができる少なくとも1つの解決策である、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項13】
第1のデバイスから第1の情報を受信する前に、
前記少なくとも1つのKPIを示す情報を前記第1のデバイスに送信するステップ
を更に含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのKPIを示す情報は、以下のもの、すなわち、
前記少なくとも1つのKPI、及び
前記少なくとも1つのKPIを示す第2のインテントの識別子及び/又はインテント表現
のうち少なくとも1つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのKPIは、以下のもの、すなわち、
スループット、スループット量、電力消費及び帯域幅利用率のうち少なくとも1つを含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項16】
インテント処理方法であって、
第1のデバイスにより、第1の情報を第2のデバイスに送信するステップであり、前記第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータ(KPI)に対する影響を示す、ステップと、
前記第2のデバイスにより、前記第1のインテントについての実行示唆を示す情報を前記第1のデバイスに送信するステップと
を含む方法。
【請求項17】
第1のデバイスにより、第1の情報を第2のデバイスに送信する前に、
前記第2のデバイスにより、前記少なくとも1つのKPIを示す情報を前記第1のデバイスに送信するステップ
を更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1つのプロセッサと1つ以上のメモリとを含む装置であって、
前記1つ以上のメモリは、前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、
第1の情報を第2のデバイスに送信することであり、前記第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータ(KPI)に対する影響を示す、ことと、
前記第1のインテントについての実行示唆を示す前記第2のデバイスからの情報を受信することと
を行うための前記少なくとも1つのプロセッサによる実行のためのプログラミング命令を記憶する、装置。
【請求項19】
前記第1の情報は、
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び前記少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記1つ以上のメモリは、
第3のデバイスから第2の情報を受信することであり、前記第2の情報は、以下のもの、すなわち、前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセット、及び前記第1のインテントの前記解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットのうち少なくとも1つを示す、こと
を行うための前記少なくとも1つのプロセッサによる実行のための前記プログラミング命令を記憶する、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記実行示唆は、前記第1のインテントを実行するのを停止すること、又は前記第1のインテントの第1の解決策を実行することを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記1つ以上のメモリは、
前記少なくとも1つのKPIを示す前記第2のデバイスからの情報を受信すること
を行うための前記少なくとも1つのプロセッサによる実行のための前記プログラミング命令を記憶する、請求項18に記載の装置。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサと1つ以上のメモリとを含む装置であって、
前記1つ以上のメモリは、前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、
第1のデバイスから第1の情報を受信することであり、前記第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータ(KPI)に対する影響を示す、ことと、
前記第1のインテントについての実行示唆を示す情報を前記第1のデバイスに送信することと
を行うための前記少なくとも1つのプロセッサによる実行のためのプログラミング命令を記憶する、装置。
【請求項24】
前記1つ以上のメモリは、
前記少なくとも1つのKPIを示す情報を前記第1のデバイスに送信すること
を行うための前記少なくとも1つのプロセッサによる実行のための前記プログラミング命令を記憶する、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
インテント処理システムであって、
第1の情報を送信するように構成された第1のデバイスであり、前記第1の情報は、第1のインテントの解決策が実行されるときの少なくとも1つのキーパフォーマンスインジケータ(KPI)に対する影響を示す、第1のデバイスと、
前記第1の情報を受信し、前記第1のインテントについての実行示唆を示す情報を送信するように構成された第2のデバイスと
を含み、
前記第1のデバイスは、前記情報を受信するように更に構成される、システム。
【請求項26】
前記第1のデバイスは、
第3のデバイスから第2の情報を受信するように構成され、前記第2の情報は、以下のもの、すなわち、前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセット、及び前記第1のインテントの前記解決策における少なくとも1つの動作が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットのうち少なくとも1つを示す、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記第1の情報は、
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIの値を示す情報、及び/又は
前記第1のインテントの前記解決策が実行されるときの前記少なくとも1つのKPIのオフセットを示す情報、及び前記少なくとも1つのKPIの現在値を示す情報
を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項1又は9に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
チップであって、
前記チップはメモリに結合され、前記チップは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを読み取って、請求項1又は9に記載の方法を実行する、チップ。
【国際調査報告】