(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】動作モードの調整方法、装置、記憶媒体及び電子装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/15 20180101AFI20241121BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20241121BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20241121BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20241121BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W84/12
H04W52/02 111
H04W28/06 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531720
(86)(22)【出願日】2022-02-14
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2022076204
(87)【国際公開番号】W WO2023115683
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】202111576290.0
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー,ヤン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG06
(57)【要約】
動作モードの調整方法、装置、記憶媒体及び電子装置であって、当該方法は、アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するステップであって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在するステップ(S602)と、前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するステップ(S604)と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するステップであって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在するステップと、
前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するステップと、を含む、
動作モードの調整方法。
【請求項2】
アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するステップは、
前記アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクにおける全てのワークステーションの動作モードを取得するステップであって、前記動作モードはアクティブモード及び省電力モードの少なくとも1つを含むステップと、
前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定するステップと、
予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップと、を含む、
請求項1に記載の動作モードの調整方法。
【請求項3】
前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定するステップは、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクに対して、前記いずれかのリンクに対応するAPに関連付けられたレガシーSTAを決定し、且つ前記レガシーSTAの動作モードがアクティブモードである場合、前記いずれかのリンクに対応し、且つnon-AP MLD内に位置するSTAが省電力モードであるとき、前記いずれかのリンクをマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクとして決定するステップを含む、
請求項2に記載の動作モードの調整方法。
【請求項4】
前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定するステップは、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクに対して、前記いずれかのリンクに対応する第1のnon-AP MLDにおけるSTAの動作モードがアクティブモードであり、且つ前記いずれかのリンクに対応する第2のnon-AP MLDにおけるSTAの動作モードが省電力モードである場合、前記いずれかのリンクをマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクとして決定するステップを含む、
請求項2又は3に記載の動作モードの調整方法。
【請求項5】
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在する場合、前記複数のリンクに対応する前記non-AP MLDにマルチキャスト伝送遅延が存在すると決定するステップをさらに含む、
請求項4に記載の動作モードの調整方法。
【請求項6】
予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記少なくとも1つのリンクのリンクシーンを取得するステップと、
前記リンクシーンがレガシーSTA及びnon-AP MLDのリンクシーンを含む場合、前記レガシーSTAの位置するリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップ、及び/又は、
前記リンクシーンが複数のnon-AP MLDのリンクシーンを含む場合、動作モードがアクティブモードであるnon-AP MLDの位置するリンクをターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項2に記載の動作モードの調整方法。
【請求項7】
予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記少なくとも1つのリンクが複数である場合、前記少なくとも1つのリンクのパラメータ情報を取得するステップであって、前記パラメータ情報は、消費電力情報、干渉情報、負荷情報、STA互換性情報及び優先度情報の少なくとも1つを含むステップと、
前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップと、を含む、
請求項2に記載の動作モードの調整方法。
【請求項8】
パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記消費電力情報である場合、前記少なくとも1つのリンクの動作モードがアクティブモードであると決定するステップと、
リンク切り替え機能によりリンク切り替えを行い、それにより前記少なくとも1つのリンクのうち1つのみのリンクの動作モードをアクティブモードに保持し、動作モードがアクティブモードの1つのリンクを前記ターゲットリンクとするステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項9】
パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記干渉情報である場合、前記干渉情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち干渉の最も小さい1つのリンクを決定するステップと、
前記干渉の最も小さい1つのリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項10】
前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記負荷情報である場合、前記負荷情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち負荷の最も小さいリンクを決定するステップと、
前記負荷の最も小さいリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項11】
前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記STA互換性情報である場合、前記STA互換性情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうちSTAへの互換を許容するリンクを決定するステップと、
前記STAへの互換を許容するリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項12】
前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記優先度情報である場合、前記優先度情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち優先度情報が第1の優先度のリンクを決定するステップであって、前記第1の優先度のリンクはレガシーSTAの優先度を表すためのものであるステップと、
優先度情報が第1の優先度のリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項13】
前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するステップは、
beaconフレームにマルチリンク電源管理MLPMビットマップフィールドを付けるステップであって、前記MLPMビットマップフィールドにおける第1の値はアクティブモードを指示するために用いられ、前記MLPMビットマップフィールドにおける第2の値は省電力モードを指示するために用いられるステップと、
前記MLPMビットマップフィールド付きのbeaconフレームをターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDに送信して、前記MLPMビットマップフィールド付きのbeaconフレームに基づいて前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDを指示するステップと、を含む、
請求項1に記載の動作モードの調整方法。
【請求項14】
前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するステップは、
ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDにマルチリンク電源管理要求フレームを送信するステップであって、前記マルチリンク電源管理要求フレームは、前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDを指示するためのものであるステップと、
前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを許容する場合、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDから送信された応答情報を受信して、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを確認すると決定するステップと、
前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを許容しない場合、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDから送信された推薦調整方式であって、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDに許容された省電力モードをアクティブモードに調整する第1のワークステーション及びアクティブモードを省電力モードに調整する第2のワークステーションを指示するための推薦調整方式を受信するステップと、を含む、
請求項1に記載の動作モードの調整方法。
【請求項15】
アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するように構成される決定モジュールであって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在する決定モジュールと、
前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように構成される調整モジュールと、を含む、
動作モードの調整装置。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、動作する時に、請求項1~14のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
メモリ及びプロセッサを含む電子装置であって、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムにより請求項1~14のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、出願番号が202111576290.0で、出願日が2021年12月21日の中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照により本開示に組み込まれる。
【0002】
本願は通信の分野に関し、具体的には動作モードの調整方法、装置、記憶媒体及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチリンク伝送において、ある特定のリンクに省電力状態にあるSTA(Station、ワークステーション)が存在すると、AP(Wireless Access Point、無線アクセスポイント、アクセスポイントと略称)は伝送する必要があるマルチキャストメッセージをバッファリングし、次回DTIM(Delivery Traffic Indication Map、トランスポートストリーム指示図)付きのbeacon(ビーコン)が来る時にスリープ状態にあるSTAがウェイクアップされてはじめて、APはバッファリングしたマルチキャストメッセージを送信し、当該リンクにおけるアクティブ状態にあるSTAに対して、これは明らかな遅延を引き起こし、ユーザーはIPTV等のマルチキャストサービスを使用する時に明らかなラグを体験する。
【0004】
例えば、シーン1において、APとlegacy STA及びnon-AP MLDとの通信リンクに対する場合、
図1に示すように、Non-AP MLD(マルチリンク装置)ではSTA3がActive modeにあり、link3でgroupcast data frame(マルチキャストデータフレーム)を受信し、link1とlink2はPower Save modeにあり、legacy STAはlink2を介してAPに関連付けられ且つActive modeにあり、link2でのマルチキャスト伝送状況については、non-AP MLDにおいてLink2で動作するSTA2はPower Save modeにあるため、DTIM付きのbeaconが到来してはじめてマルチキャストデータフレームの受信を能動的にウェイクアップし、そのためlegacy STAには、Active modeにあるlegacy STAがマルチキャストデータフレームを随時受信できるが、STA2の影響により、APはマルチキャストデータフレームをバッファリングし、DTIM付きのbeaconが到来してはじめてマルチキャストデータフレームを送信するため、legacy STAはマルチキャストデータフレームを受信する時に明らかな遅延が存在し、遅延の長さはDTIM付きのbeacon送信周期であり、一般的に100ms乃至1sの範囲内である。
【0005】
シーン2において、
図2に示すように、non-AP MLD1及びnon-AP MLD2にはAP MLDに関連付けられたリンクがそれぞれ3本あり、そのうちそれぞれ2本のリンク上のSTAがPower Save modeにあり、1本のリンク上のSTAがActive modeにあり、特に、Active modeにあるSTAの位置するリンクは一致しない。
【0006】
AP2の位置するリンクについては、non-AP MLD1のSTA2はPower Save modeにあり、non-AP MLD2のSTA2はActive modeにあり、シーン1の分析から分かるように、AP2はマルチキャストデータフレームをバッファリングし、その結果、non-AP MLD2のSTA2はマルチキャストを受信する時に明らかな遅延が存在する。
【0007】
同様に、AP3の位置するリンクにおいて、non-AP MLD1のSTA3はマルチキャストを受信する時に明らかな遅延も存在する。
【0008】
以上をまとめると、non-AP MLDが参加するマルチキャスト伝送シーンにおいて、あるリンクに、複数の装置同士の電源管理モードが一致しない状況(Power Save modeとActive modeが共存する)が存在すれば、APはマルチキャストデータをバッファリングし、マルチキャスト伝送に明らかな遅延現象が存在することを引き起こす。
【0009】
関連する技術案について、ワークステーションの電源動作モードが異なるため、マルチキャスト伝送遅延が発生しやすいという問題を引き起こし、現在、効果的な解決手段はまだ提供されていない。
【0010】
したがって、関連する技術案の前記欠陥を解消するために関連する技術案を改良する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本願の実施例は、ワークステーションの電源動作モードが異なるため、マルチキャスト伝送遅延が発生しやすいという問題を含む関連する課題の少なくとも1つをある程度解決するために、動作モードの調整方法、装置、記憶媒体及び電子装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願の実施例の一態様によれば、動作モードの調整方法が提供され、前記動作モードの調整方法は、アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するステップであって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在するステップと、前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するステップと、を含む。
【0013】
本願の実施例の他の態様によれば、動作モードの調整装置がさらに提供され、前記動作モードの調整装置は、アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するように構成される決定モジュールであって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在する決定モジュールと、前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように構成される調整モジュールと、を含む。
【0014】
本願の実施例の他の態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供され、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、ここで、当該コンピュータプログラムは、動作する時に、上記動作モードの調整方法を実行するように構成される。
【0015】
本願の実施例の他の態様によれば、電子装置がさらに提供され、前記電子装置は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されプロセッサで実行されるコンピュータプログラムと、を含み、ここで、上記プロセッサはコンピュータプログラムにより上記動作モードの調整方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここで説明される図面は、本願のさらなる理解を提供するために使用され、本願の一部を構成し、本願のいくつかの実施例及びそれらの説明は、本願を説明するために使用され、本願を不適切に制限するものではない。
【
図1】関連する技術案におけるマルチキャスト遅延の存在するリンクの概略図(1)である。
【
図2】関連する技術案におけるマルチキャスト遅延の存在するリンクの概略図(2)である。
【
図3】本願の実施例のユニキャスト及びマルチキャスト/ブロードキャストの伝送メカニズムの概略図である。
【
図4】本願の実施例のSTA電源管理モードを報知するプロセスのフローチャートである。
【
図5】本願の実施例に係る動作モードの調整方法におけるコンピュータ端末のハードウェア構造のブロック図である。
【
図6】本願の実施例による動作モードの調整方法のフローチャートである。
【
図7】本願の実施例によるマルチキャスト遅延の存在するリンクの概略図である。
【
図8】本願の実施例による動作モードの調整装置の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、当業者が本願の解決手段をよりよく理解するために、本願の実施例における図面を参照して、本願の実施例における技術案を明確で完全に説明し、明らかに、説明される実施例は、全ての実施例ではなく、本願の実施例の一部にすぎない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労働をしない前提で得た全ての他の実施例は、本願の保護範囲に属すべきである。
【0018】
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲並びに上記の図面における「第1」及び「第2」という用語は、類似の対象を区別するために使用され、必ずしも特定の順序又は前後順番を説明するために使用されるわけではない。このように使用されるデータは、適切な状況下で交換できるため、本明細書に記載の本願の実施例は、本明細書に図示又は記載されたもの以外の順序で実施できることを理解されたい。さらに、「含む」及び「有する」という用語並びにそれらの任意の変形は、非排他的包含を含むことを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明確に列挙されたそれらのステップやユニットに限定されるわけではなく、明確に列挙されていない、又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップやユニットを含んでもよい。
【0019】
次に、本願の技術案における技術用語について説明する。
【0020】
電源管理モード(Power Management Mode)は、アクティブモード(Active mode)及び省電力モード(Power Save Mode)を含む。そのうち、アクティブモードでは、STAはフレームをいつでも送受信することができ、ウェイクアップ状態を常に保持する。省電力モードでは、STAはある時間帯にフレームを送受信することができ、他の時点でスリープ状態にあり、具体的には以下のとおりであり、
1)awake state:TIM及びDTIM付きの特定のbeaconが到来する時こそウェイクアップ状態に入り、ウェイクアップ状態でフレームを送受信することができ、
2)doze state:他の時点でスリープ状態となり、フレームを送受信することができない。
【0021】
図3に合わせて省電力モードにおけるユニキャスト及びマルチキャスト/ブロードキャストの伝送メカニズムについて説明する。
【0022】
図3に示すように、1つ目のBeaconを送信する前に、STA1及びSTA2はいずれもウェイクアップされ、Beaconを受信した後にSTA1のユニキャストしかメッセージをバッファリングしないことを発見し、このときSTA2はスリープモードに入り、STA1はPS-Pollを送信してAPとのユニキャストによるデータのやり取りをトリガし、STA1は、APにバッファリングされたユニキャストデータの伝送が全て完了すると、スリープモードに入る。
【0023】
2つ目のBeaconを送信する前に、STA1とSTA2はいずれもウェイクアップされ、Beaconを受信した後にSTA2のユニキャストしかメッセージをバッファリングしないことを発見し、このときSTA1はスリープモードに入り、STA2はPS-Pollを送信してAPとのデータのやり取りをトリガし、STA2は、APにバッファリングされたデータの伝送が全て完了すると、スリープモードに入る。
【0024】
3つ目のbeaconが到来する時、STA1及びSTA2はいずれもウェイクアップされ、TIMによってAPにSTA1及びSTA2へのユニキャストデータフレームがバッファリングされることを発見しないが、DTIM=0を発見し、APがもうすぐブロードキャスト及びマルチキャストフレームを送信することを示し、そのため、STA1及びSTA2はウェイクアップ状態のままブロードキャスト及びマルチキャストフレームの受信を待つ。
【0025】
マルチリンクマルチキャスト伝送メカニズムとは、AP MLDが全てのイネーブルリンクで同じマルチキャストデータフレームを伝送することである。
【0026】
図4を参照してSTA電源管理モードの報知プロセスについて説明する。
図4に示すように、STAはフレームにおけるPower Managementフィールドにその電源管理状態が付き、1にセットするのはpower save modeを示し、0にセットするのはactive modeを示す。
【0027】
本願の実施例にて提供される方法の実施例はコンピュータ端末又は類似する演算装置において実行することができる。コンピュータ端末において動作することを例とし、
図5は本願の実施例に係る動作モードの調整方法におけるコンピュータ端末のハードウェア構造のブロック図である。
【0028】
図5に示すように、コンピュータ端末は1つ又は複数(
図5において1つのみを示す)のプロセッサ502(プロセッサ502はマイクロプロセッサ(Microprocessor Unit、MPUと略称)又はプログラマブルロジックデバイス(Programmable logic device、PLDと略称)を含むが、それらに限定されない))と、データを記憶するためのメモリ504とを含んでもよく、一実施例では、上記コンピュータ端末はさらに通信機能に用いられる伝送機器506及び入出力機器508を含んでもよい。当業者であれば理解できるように、
図5に示される構造は例示的なものであり、上記コンピュータ端末の構造を限定するものではない。
【0029】
例えば、コンピュータ端末は、
図5に示される構成要素よりも多くの構成要素、若しくは少ない構成要素を含んでもよく、又は
図5に示される機能と同等のもの、若しくは
図5に示される機能より多くの異なる構成を有してもよい。
【0030】
メモリ504はコンピュータプログラム、例えば、本願の実施例における動作モードの調整方法に対応するコンピュータプログラム等のアプリケーションソフトウェアのソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するために用いられてもよく、プロセッサ502はメモリ504内に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、各種の機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち上記方法を実現する。メモリ504は高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば1つ又は複数の磁気記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の不揮発性固体メモリをさらに含んでもよい。
【0031】
いくつかの実施例では、メモリ504は、プロセッサ502に対して遠隔に設置されたメモリをさらに含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワーク経由でコンピュータ端末に接続されてもよい。上記ネットワークの例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信網、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0032】
伝送装置506は1つのネットワーク経由でデータを受信又は送信するために用いられる。上記ネットワークの具体例としては、コンピュータ端末の通信事業者が提供する無線ネットワークが含まれる。一例では、伝送装置506は1つのネットワークアダプタ(Network Interface Controller、NICと略称)を含み、それは基地局を介して他のネットワーク機器に接続されてインターネットと通信することができる。一例では、伝送装置506は無線周波数(Radio Frequency、RFと略称)モジュールであってもよく、それは無線方式によりインターネットと通信するために用いられる。
【0033】
図6は本願の実施例による動作モードの調整方法のフローチャートであり、
図6に示すように、当該方法は、
アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するステップであって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在するステップS602と、
前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するステップS604と、を含む。
【0034】
本願の実施例は、アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定し、前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することにより、ワークステーションの電源動作モードが異なるため、マルチキャスト伝送遅延が発生しやすいという問題を解決する。
【0035】
一実施例では、上記ステップS602においてアクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクをいかに決定するかをよりよく理解するために、前記アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクにおける全てのワークステーションの動作モードを取得し、ここで、前記動作モードはアクティブモード及び省電力モードの少なくとも1つを含み、前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定し、予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するとしてもよい。
【0036】
一実施例では、前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定する技術案を提供し、具体的なステップは、前記複数のリンクのうちいずれかのリンクに対して、前記いずれかのリンクに対応するAPに関連付けられたレガシーSTAを決定し、且つ前記レガシーSTAの動作モードがアクティブモードである場合、前記いずれかのリンクに対応し、且つnon-AP MLD内に位置するSTAが省電力モードであるとき、前記いずれかのリンクをマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクとして決定するステップを含む。
【0037】
一実施例では、前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定する技術案を提供し、具体的なステップは、前記複数のリンクのうちいずれかのリンクに対して、前記いずれかのリンクに対応する第1のnon-AP MLDにおけるSTAの動作モードがアクティブモードであり、且つ前記いずれかのリンクに対応する第2のnon-AP MLDにおけるSTAの動作モードが省電力モードであると、前記いずれかのリンクをマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクとして決定するステップを含む。
【0038】
一実施例では、前記複数のリンクのうちいずれかのリンクに対して、前記いずれかのリンクに前記マルチキャスト伝送遅延が存在すると決定すると、前記複数のリンクに対応する前記non-AP MLDに遅延が存在すると決定する。
【0039】
なお、一実施例では、アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクは同じメッセージを伝送することができ、互いに予備の通信リンクであり、したがって、複数のリンクにいずれもマルチキャスト遅延が存在すると決定する場合、複数のリンクからターゲットリンクを決定する。
【0040】
一実施例では、予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定する技術案を提供し、具体的なステップは、前記少なくとも1つのリンクのリンクシーンを取得するステップと、前記リンクシーンにレガシーSTA及びnon-AP MLDのリンクシーンが含まれる場合、前記レガシーSTAの位置するリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップ、及び/又は前記リンクシーンに複数のnon-AP MLDのリンクシーンが含まれる場合、動作モードがアクティブモードのnon-AP MLDの位置するリンクをターゲットリンクとして決定するステップと、を含む。
【0041】
一実施例では、予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定する技術案を提供し、具体的なステップは、前記少なくとも1つのリンクが複数である場合、前記少なくとも1つのリンクのパラメータ情報であって、少なくとも消費電力情報、干渉情報、負荷情報、STA互換性情報及び優先度情報の1つを含むパラメータ情報を取得するステップと、前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップと、を含む。
【0042】
一実施例では、前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定する技術案を提供し、具体的なステップは、前記パラメータ情報が前記消費電力情報である場合、前記少なくとも1つのリンクの動作モードがアクティブモードであると決定するステップと、リンク切り替え機能によりリンク切り替えを行い、それにより前記少なくとも1つのリンクのうち1つのみのリンクの動作モードをアクティブモードに保持し、動作モードがアクティブモードの1つのリンクを前記ターゲットリンクとするステップと、を含む。
【0043】
一実施例では、前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定する技術案を提供し、具体的なステップは、前記パラメータ情報が前記干渉情報である場合、前記干渉情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち干渉の最も小さい1つのリンクを決定し、前記干渉の最も小さい1つのリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップである。
【0044】
一実施例では、前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定する技術案を提供し、具体的には、前記パラメータ情報が前記負荷情報である場合、前記負荷情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち負荷の最も小さいリンクを決定し、前記負荷の最も小さいリンクを前記ターゲットリンクとして決定する。
【0045】
一実施例では、前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定する技術案を提供し、具体的なステップは、前記パラメータ情報が前記STA互換性情報である場合、前記STA互換性情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうちSTAへの互換を許容するリンクを決定するステップと、前記STAへの互換を許容するリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップと、を含む。
【0046】
一実施例では、前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定する技術案を提供し、具体的なステップは、前記パラメータ情報が前記優先度情報である場合、前記優先度情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち優先度情報がレガシーSTAの優先度を表すための第1の優先度のリンクを決定し、優先度情報が第1の優先度のリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップである。
【0047】
一実施例では、上記ステップS604において前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードにいかに調整するかをよりよく理解するために、beaconフレームにマルチリンク電源管理MLPMビットマップフィールドを付け、ここで、前記MLPMビットマップフィールドにおける第1の値はアクティブモードを指示するために用いられ、前記MLPMビットマップフィールドにおける第2の値は省電力モードを指示するために用いられ、前記MLPMビットマップフィールド付きのbeaconフレームをターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDに送信して、前記MLPMビットマップフィールド付きのbeaconフレームに基づいて前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDを指示するとしてもよい。
【0048】
一実施例では、前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整する技術案をさらに提供し、具体的なステップは、ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDにマルチリンク電源管理要求フレームを送信するステップであって、前記マルチリンク電源管理要求フレームは、前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDを指示するために用いられるステップと、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDは前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを許容する場合、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDから送信された応答情報を受信して、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを確認すると決定するステップと、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDは前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを許容しない場合、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDから送信された推薦調整方式を受信するステップであって、前記推薦調整方式は、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDに許容された省電力モードをアクティブモードに調整する第1のワークステーション及びアクティブモードを省電力モードに調整する第2のワークステーションを指示するために用いられるステップと、を含む。
【0049】
次に、以下の実施例を参照して動作モードの調整方法についてさらに説明する。
【0050】
一実施例では、マルチキャスト遅延の判断基準を提供し、具体的には以下のとおりであり、
判定基準1:legacy STAの位置するリンクに対して、あるnon-AP MLDにおいて当該リンクにおけるSTAがpower save modeにあることが存在すれば、当該legacy STAに対するマルチキャスト伝送に遅延が存在すると判断する。
【0051】
判定基準2:non-AP MLDにおけるあるactiveにあるSTAの位置するリンクに対して、他のnon-AP MLDにおいて当該リンクにおけるSTAがpower save modeにあることが存在すれば、当該non-AP MLDにおける当該STAに対するマルチキャスト伝送に遅延が存在すると判断する。non-AP MLDにおけるactiveにあるSTAの位置するリンクに対して、全てのactiveにあるSTAの位置するリンクに1における前記マルチキャスト伝送遅延の問題が存在すれば、当該non-AP MLDに対するマルチキャスト伝送に遅延が存在すると判断する。
【0052】
マルチキャスト伝送シーンにおいて、legacy STAマルチキャスト伝送遅延の問題又はnon-AP MLDマルチキャスト伝送遅延の問題が発生する場合、以下の2種類の解決手段のうちの1つ又は複数を用いて遅延の問題を解決することができる。
【0053】
なお、APはlegacy STA及びnon-AP MLDの電源管理モードの状態(STA送信フレームのpower managementフィールドはSTAの動作状態を標識する)をリアルタイムに収集して更新することができる。
【0054】
また、APは当該マルチキャストグループに加入したlegacy STA及びnon-AP MLDのみに対してマルチキャスト遅延判断を行い、当該マルチキャストグループに加入しない機器は判断範囲内にない。
【0055】
一実施例では、ターゲットリンク選択基準のマルチキャスト遅延の判断基準を提供し、具体的には以下のとおりである。
【0056】
選択基準1:単一選択。
【0057】
legacy STA及びnon-AP MLDシーンにおいて、legacy STAの位置するリンクをターゲットリンクとして選択し、APは他のnon-AP MLDを調整してターゲットリンクに動作しているSTAがactive modeにあることを保証する。
【0058】
複数のnon-AP MLDシーンにおいて、そのうちの1つのnon-AP MLDにおけるactvie modeにある1つのSTAの位置するリンクをターゲットリンクとして選択し、APは他のnon-AP MLDを調整してターゲットリンクに動作しているSTAがactive modeにあることを保証する。
【0059】
選択基準2:総合的な要因による選択。APの各リンクにおける負荷、干渉、省電力及びSTA互換性等を総合的に考慮し、最終的にターゲットリンクを決定する(具体的な実現は実施例3を参照することができる)。
【0060】
一実施例では、電源管理モードの調整方式を提供し、表1~表7を参照して調整方式について説明することができ、具体的には以下のとおりである。
【0061】
方式1:APはbeaconフレームにmulti-link power management bitmapマルチリンク電源管理ビットマップを付ける。表1に示すように、A-Controlフィールドに以下のフィールドを追加し、APは全てのリンクにおいてマルチキャストデータをバッファリングする時、後続のbeaconフレームにおいて当該MLPMフィールドを付ける。
【0062】
【0063】
【0064】
ここで、bitmapフィールドは、APによるSTAへの電源管理要求を示し、そのうち対応するbitが0であることはSTAが当該リンクにおいてActive modeであることを要求することを示し、対応するbitが1であることはSTAが当該リンクにおいてPower Save modeであることを要求することを示し、例えば、bitmapが1010 0000 0000 0000であることは、APが、STAのマルチリンクのうちlink1及びlink3がPower Save modeであり、他のリンクがActive modeであることを要求することを示す。
【0065】
方式2:新たに追加されたユニキャストACTIONフレームによってAPとSTAとの間のPower Management modeのネゴシエーションを実現する。表3~表7に示すとおりである。
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
例えば、一実施例では、APはML Power Management Request frame ActionをSTAに送信し、フレームに付いたmulti-link power management Bitmapは、STAの各リンクへの電源管理要求を示す。STAはML Power Management Response frame ActionをAPに返信し、ここで、Statusが135である場合、STAが推薦したmulti-link power management Bitmapを付けてAPに与え、APは当該bitmapを参照して後続に要求を再発信することができる。
【0072】
上記実施例によれば、non-AP MLDにおける各リンク上のSTAの電源管理モード(Power Management mode)を協調することにより、APがマルチキャスト遅延のあるリンクにおいてマルチキャストデータフレームをバッファリングする必要がないことを実現し、それによりマルチキャスト伝送遅延の問題を解決する。また、上記技術案では、STA送信フレームのpower managementフィールドにSTAの動作状態を標識することにより、APによってlegacy STA及びnon-AP MLDの電源管理モードの状態をリアルタイムに収集して更新することができる。
【0073】
なお、APは当該マルチキャストグループに加入したlegacy STA及びnon-AP MLDのみに対してマルチキャスト遅延判断を行い、当該マルチキャストグループに加入しない機器は判断範囲内にない。
【0074】
(実施例1)
本実施例では、
図1を参照してlegacy STAのマルチキャスト遅延を低減するプロセス、及びsingle Non-AP MLDのマルチキャスト遅延を低減するプロセスについて説明し、具体的なステップは以下のステップ1~ステップ3である。
【0075】
ステップ1において、マルチキャスト遅延を判断する。link2に対して、legacy STAがactive modeにあり、non-AP MLDにおいてSTA2がpower save modeにあり、マルチキャスト遅延の判断基準1から分かるように、legacy STAに対するマルチキャスト伝送に遅延が存在する。
【0076】
ステップ2において、ターゲットリンクを選択し、選択基準1に基づいてターゲットリンクをLink2に決定する。
【0077】
ステップ3において、STAの電源管理モードを調整し、調整方式は、方式1及び方式2を含む。
【0078】
方式1において、AP MLDはbeaconフレームにおいてMLPMフィールドを付け、ここで、multi-link power management Bitmapは1010 0000 0000 0000に設定され、STA2をActive modeに調整し、STA3をPower Save modeに調整することをNon-AP MLDに知らせ、それによりlink2にPower Save modeにあるSTAがないことを保証し、そのため、AP2はマルチキャストデータフレームをバッファリングする必要がなく、遅延の問題が解決される。
【0079】
方式2において、AP MLDはML Power Management Requestフレームを能動的に送信し、ここで、multi-link power management Bitmapは1010 0000 0000 0000に設定され、STA2をActive modeに調整し、STA3をPower Save modeに調整することをNon-AP MLDに知らせる。
【0080】
一実施例では、Non-AP MLDは当該調整方式を許容する場合、ML Power Management Responseフレームを返信し、付けられたStatusは0であり、Successfulを示す。
【0081】
一実施例では、Non-AP MLDは当該調整方式を許容しない場合、返信したML Power Management Responseフレームに付けたStatusが135であり、且つML Power Management elementを付け、その中にNon-AP MLDが推薦したbitmap調整方式が含まれ、後続にAP MLDは推薦されたbitmapを用いて要求を再発信することができる。
【0082】
(実施例2)
本実施例において、
図2を参照してMultiple Non-AP MLDsのマルチキャスト遅延を低減するプロセスについて説明し、具体的なステップは以下のステップ1~ステップ3である。
【0083】
ステップ1において、マルチキャスト遅延を判断する。マルチキャスト遅延の判断プロセスは以下のとおりである。
【0084】
link2に対して、non-AP MLD1においてはSTA2がpower save modeにあり、non-AP MLD2においてはSTA2がactive modeにあり、マルチキャスト遅延の判断基準2から分かるように、non-AP MLD2に対するマルチキャスト伝送に遅延が存在する。link3に対して、non-AP MLD1においてはSTA3がactive modeにあり、non-AP MLD2においてはSTA3がpower save modeにあり、マルチキャスト遅延の判断基準2から分かるように、non-AP MLD1に対するマルチキャスト伝送に遅延が存在する。
【0085】
ステップ2において、ターゲットリンクを選択し、選択基準1に基づいてターゲットリンクをLink2に決定する。
【0086】
ステップ3において、STAの電源管理モードを調整し、調整方式は以下のとおりである。
【0087】
方式1において、AP MLDはbeaconフレームにおいてMLPMフィールドを付け、ここで、multi-link power management Bitmapは1010 0000 0000 0000に設定され、STA2をActive modeに調整し、STA3をPower Save modeに調整することを全てのNon-AP MLDに知らせ、それによりlink2にPower Save modeにあるSTAがないことを保証し、そのため、AP2はマルチキャストデータフレームをバッファリングする必要がなく、遅延の問題が解決される。
【0088】
方式2において、AP MLDはML Power Management Requestフレームを能動的に送信し、ここで、multi-link power management Bitmapは1010 0000 0000 0000に設定され、STA2をActive modeに調整し、STA3をPower Save modeに調整することをNon-AP MLDに知らせる。
【0089】
一実施例では、Non-AP MLD1は当該調整方式を許容する場合、ML Power Management Responseフレームを返信し、付けられたStatusは0であり、Successfulを示す。
【0090】
一実施例では、Non-AP MLDは当該調整方式を許容しない場合、返信したML Power Management Responseフレームに付けたStatusが135であり、且つML Power Management elementを付け、その中にNon-AP MLDが推薦したbitmap調整方式が含まれ、後続にAP MLDは推薦されたbitmapを用いて要求を再発信し、又はNon-AP MLD2の電源管理モードを統括して考慮して複数のNon-AP MLDに対して新たな要求を発信する。
【0091】
(実施例3)
本実施例では、
図7を参照してMultiple Legacy STAsのマルチキャスト遅延を低減するプロセス、及びMultiple Non-AP MLDsのマルチキャスト遅延を低減するプロセスについて説明し、具体的なステップは以下のステップ1~ステップ3である。
【0092】
ステップ1において、マルチキャスト遅延を判断する。具体的には以下のとおりである。
【0093】
link1に対して、legacy STA1はactive modeにあり、non-AP MLD1及びnon-AP MLD2における当該リンク上のSTAはいずれもpower save modeにあり、マルチキャスト遅延の判断基準1から分かるように、legacy STA1に対するマルチキャスト伝送に遅延が存在する。
【0094】
link2に対して、non-AP MLD1においてはSTA2がpower save modeにあり、non-AP MLD2においてはSTA2がactive modeにあり、マルチキャスト遅延の判断基準2から分かるように、non-AP MLD2に対するマルチキャスト伝送に遅延が存在する。
【0095】
link3に対して、non-AP MLD1においてはSTA3がactive modeにあり、non-AP MLD2においてはSTA3がpower save modeにあり、マルチキャスト遅延の判断基準2から分かるように、non-AP MLD1に対するマルチキャスト伝送に遅延が存在する。
【0096】
ステップ2において、ターゲットリンクを選択し、選択基準1に基づいてターゲットリンクをLink1及びlink3に決定する。
【0097】
ステップ3において、電源管理モードを調整し、調整方式は、方式1及び方式2を含む。
【0098】
方式1において、AP MLDはbeaconフレームにおいてMLPMフィールドを付け、ここで、multi-link power management Bitmapは0100 0000 0000 0000に設定され、STA1及びSTA3をActive modeに調整し、STA2をPower Save modeに調整することを全てのNon-AP MLDに知らせ、それによりlink1及びlink3にPower Save modeにあるSTAがないことを保証し、そのため、AP1及びAP3はマルチキャストデータフレームをバッファリングする必要がなく、遅延の問題が解決される。
【0099】
方式2において、AP MLDはML Power Management Requestフレームを能動的に送信し、ここで、multi-link power management Bitmapは0100 0000 0000 0000に設定され、STA1及びSTA3をActive modeに調整し、STA2をPower Save modeに調整することをNon-AP MLDに知らせる。
【0100】
一実施例では、Non-AP MLD1は当該調整方式を許容する場合、ML Power Management Responseフレームを返信し、付けられたStatusは0であり、Successfulを示す。
【0101】
一実施例では、Non-AP MLDは当該調整方式を許容しない場合、返信したML Power Management Responseフレームに付けたStatusが135であり、且つML Power Management elementを付け、その中にNon-AP MLDが推薦したbitmap調整方式が含まれ、後続にAP MLDは推薦されたbitmapを用いて要求を再発信し、又はNon-AP MLD2の電源管理モードを統括して考慮して複数のNon-AP MLDに対して新たな要求を発信する。
【0102】
実際のターゲットリンク選択方式では、影響要因は1つに限らず、複数の影響要因がターゲットリンク選択方式に共同で作用するとしてもよい。ターゲットリンク選択基準2を採用した場合を例に、ターゲットリンク選択方式の影響要因について説明する。
【0103】
一実施例では、省電力の観点(上記電力消費情報に相当する)から、legacy STA1及びlegacy STA2の動作リンクを同一のリンクに調整すると、non-AP MLDに対する電源管理モードは当該リンクをactive modeに保持するだけでよく、複数のリンクをactive modeに保持する必要がなく、それにより省電力の効果を果たす。例えば、ターゲットリンクとしてlink1を選択すると、APはband steering等の機能によりlegacy STA2をlink1に切り替えることを実現する。
【0104】
AP側でmulti-link power management Bitmapが0110 0000 0000 0000に設定されると決定すると、方式1又は方式2によりnon-AP MLDのリンク電源管理状態の調整を完了する。
【0105】
一実施例では、干渉角度(上記干渉情報に相当する)から、link1及びlink2に干渉が多く、前期のリンク情報収集によってマルチキャスト伝送を行うことに適しないことが発見され、link3に干渉が少ない。例えば、ターゲットリンクとしてlink3を選択すると、APはband steering等の機能によりlegacy STA1をlink3に切り替えることを実現する。
【0106】
又は、AP側でmulti-link power management Bitmapが1100 0000 0000 0000に設定されると決定すると、方式1又は方式2によりnon-AP MLDのリンク電源管理状態の調整を完了する。
【0107】
一実施例では、負荷角度(上記負荷情報に相当する)から、link1に干渉が多く、legacy STA1及びlegacy STA2はマルチキャストを受信すると同時に、高スループットのユニキャストによるデータのやり取りも行う。
【0108】
例えば、ターゲットリンクとしてlink2及びlink3を選択すると、APはband steering等の機能によりlegacy STA1をlink2に切り替えることを実現する。又は、AP側でmulti-link power management Bitmapが1000 0000 0000 0000に設定されると決定すると、方式1又は方式2によりnon-AP MLDのリンク電源管理状態の調整を完了する。
【0109】
一実施例では、互換性(上記STA互換性情報に相当する)の観点から、省電力の観点からの例では、例えば、互換性制限のためにlegacy STA2がlink1及びlink2で動作できない。
【0110】
例えば、ターゲットリンクとしてlink3を選択すると、APはband steering等の機能によりlegacy STA1をlink3に切り替えることを実現する。又は、AP側でmulti-link power management Bitmapが1100 0000 0000 0000に設定されると決定すると、方式1又は方式2によりnon-AP MLDのリンク電源管理状態の調整を完了する。
【0111】
上記実施例により、それぞれlegacy STA及びnon-AP MLD機器に対するマルチキャスト遅延判定基準と、単一選択基準及び総合要因による選択基準を含むターゲットリンク選択基準と、non-AP MLD電源管理モードを協調する方式を提供する。
【0112】
そのうち、non-AP MLD電源管理モードを協調する方式は、AP MLDがブロードキャストBeaconフレームにbitmapを付けて要求に応じて各リンク電源管理モードを調整するように全てのnon-AP MLDに知らせる方式1と、AP MLDがユニキャストActionフレームによってnon-AP MLDとネゴシエーションして電源管理モードの調整を完了する方式2と、を含む。
【0113】
上記2つの方式に対してそれぞれ新たなフレーム構造を発明する。方式1に対して、A-controlフィールドにmulti-link power management(MLPM)を追加する。方式2に対して、ActionフレームにML Power Management Request frame及びML Power Management Response frameを追加する。
【0114】
以上の実施形態の説明により、当業者であれば明らかに理解できるように、上記実施例による方法はソフトウェア及び必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態により実現してもよく、当然のことながら、ハードウェアによってもよいが、多くの場合に前者はより好適な実施形態である。このような理解に基づき、本願の技術案は本質的に、又は従来技術に寄与する部分がソフトウェア製品の形式で具現化することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、1台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例の方法を実行させるためのいくつかのコマンドを含む。
【0115】
本実施例では、動作モードの調整装置がさらに提供され、当該装置は上記実施例及び他のいくつかの実施形態を実現するために用いられ、既に説明したことは省略する。以下で使用されるように、用語の「モジュール」は所定機能を実現できるソフトウェア及び/又はハードウェアの組み合わせである。以下の実施例で説明される機器はソフトウェアで実現されることが好ましいが、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実現も考えられる。
【0116】
図8は本願の実施例による動作モードの調整装置の構造ブロック図である。
図8に示すように、動作モードの調整装置は、
アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するように構成される決定モジュール802であって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在する決定モジュール802と、
前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように構成される調整モジュール804と、を含む。
【0117】
本願の実施例は、アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定し、前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することによって、ワークステーションの電源動作モードが異なるため、マルチキャスト伝送遅延が発生しやすいという問題を解決する。
【0118】
一実施例では、上記決定モジュールはさらに、前記アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクにおける全てのワークステーションの動作モードであって、アクティブモード及び省電力モードの少なくとも1つを含む動作モードを取得し、前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定し、予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するように構成される。
【0119】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記複数のリンクのうちいずれかのリンクに対して、前記いずれかのリンクに対応するAPに関連付けられたレガシーSTAを決定し、且つ前記レガシーSTAの動作モードがアクティブモードである場合、前記いずれかのリンクに対応し、且つnon-AP MLD内に位置するSTAが省電力モードであるとき、前記いずれかのリンクをマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクとして決定するように構成される第1の決定モジュールをさらに含む。
【0120】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記複数のリンクのうちいずれかのリンクに対して、前記いずれかのリンクに対応する第1のnon-AP MLDにおけるSTAの動作モードがアクティブモードであり、且つ前記いずれかのリンクに対応する第2のnon-AP MLDにおけるSTAの動作モードが省電力モードである場合、前記いずれかのリンクをマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクとして決定するように構成される第2の決定モジュールをさらに含む。
【0121】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記複数のリンクのうちいずれかのリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在する場合、前記複数のリンクに対応する前記non-AP MLDに遅延が存在すると決定するように構成される第3の決定モジュールをさらに含む。
【0122】
なお、一実施例では、アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクは同じメッセージを伝送することができ、互いに予備の通信リンクであり、したがって、複数のリンクにいずれもマルチキャスト遅延が存在すると決定する場合、複数のリンクからターゲットリンクを決定する。
【0123】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記少なくとも1つのリンクのリンクシーンを取得し、前記リンクシーンがレガシーSTA及びnon-AP MLDのリンクシーンを含む場合、前記レガシーSTAの位置するリンクを前記ターゲットリンクとして決定し、及び/又は前記リンクシーンが複数のnon-AP MLDのリンクシーンを含む場合、動作モードがアクティブモードであるnon-AP MLDの位置するリンクをターゲットリンクとして決定するように構成される第4の決定モジュールをさらに含む。
【0124】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記少なくとも1つのリンクが複数である場合、前記少なくとも1つのリンクのパラメータ情報であって、少なくとも消費電力情報、干渉情報、負荷情報、STA互換性情報及び優先度情報の1つを含むパラメータ情報を取得し、前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するように構成される取得モジュールをさらに含む。
【0125】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記パラメータ情報が前記消費電力情報である場合、前記少なくとも1つのリンクの動作モードがアクティブモードであると決定し、リンク切り替え機能によりリンク切り替えを行い、それにより前記少なくとも1つのリンクのうち1つのみのリンクの動作モードをアクティブモードに保持し、動作モードがアクティブモードの1つのリンクを前記ターゲットリンクとするように構成される第5の決定モジュールをさらに含む。
【0126】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記パラメータ情報が前記干渉情報である場合、前記干渉情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち干渉の最も小さい1つのリンクを決定し、前記干渉の最も小さい1つのリンクを前記ターゲットリンクとして決定するように構成される第6の決定モジュールをさらに含む。
【0127】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記パラメータ情報が前記負荷情報である場合、前記負荷情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち負荷の最も小さいリンクを決定し、前記負荷の最も小さいリンクを前記ターゲットリンクとして決定するように構成される第7の決定モジュールをさらに含む。
【0128】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記パラメータ情報が前記STA互換性情報である場合、前記STA互換性情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうちSTAへの互換を許容するリンクを決定し、前記STAへの互換を許容するリンクを前記ターゲットリンクとして決定するように構成される第8の決定モジュールをさらに含む。
【0129】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、前記パラメータ情報が前記優先度情報である場合、前記優先度情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち優先度情報がレガシーSTAの優先度を表すための第1の優先度のリンクを決定し、優先度情報が第1の優先度のリンクを前記ターゲットリンクとして決定するように構成される第9の決定モジュールをさらに含む。
【0130】
一実施例では、上記調整モジュールはさらに、beaconフレームにマルチリンク電源管理MLPMビットマップフィールドであって、その中の第1の値はアクティブモードを指示するために用いられ、その中の第2の値は省電力モードを指示するために用いられるMLPMビットマップフィールドを付け、前記MLPMビットマップフィールド付きのbeaconフレームをターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDに送信して、前記MLPMビットマップフィールド付きのbeaconフレームに基づいて前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDを指示するように構成される。
【0131】
一実施例では、上記動作モードの調整装置は、ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDに前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDを指示するためのマルチリンク電源管理要求フレームを送信し、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを許容する場合、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDから送信された応答情報を受信して、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを確認すると決定し、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを許容しない場合、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDから送信された推薦調整方式であって、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDに許容された省電力モードをアクティブモードに調整する第1のワークステーション及びアクティブモードを省電力モードに調整する第2のワークステーションを指示するための推薦調整方式を受信するように構成される送信モジュールをさらに含む。
【0132】
一実施例では、上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、Uディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称)、ポータブルハードディスク、磁気ディスク又は光ディスク等の各種のコンピュータプログラムを記憶できる媒体を含むが、これらに限定されない。
【0133】
本実施例における具体的な例は上記実施例及びその他のいくつかの実施形態で説明された例を参照することができ、ここで本実施例は説明を省略する。
【0134】
本願の実施例は、メモリ及びプロセッサを含む電子装置をさらに提供し、当該メモリにコンピュータプログラムが記憶され、当該プロセッサは、コンピュータプログラムを実行して上記いずれかの方法の実施例におけるステップを実行するように構成される。
【0135】
本実施例のいくつかの例では、上記プロセッサは、
アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するステップであって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在するS1と、
前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するS2と、をコンピュータプログラムによって実行するように構成されてもよい。一実施例では、上記電子装置は伝送機器及び入出力機器をさらに含んでもよく、そのうち、当該伝送機器は上記プロセッサに接続され、当該入出力機器は上記プロセッサに接続される。
【0136】
本実施例における具体的な例は上記実施例及びその他のいくつかの実施形態で説明された例を参照することができ、ここで本実施例は説明を省略する。
【0137】
本願により、アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定し、前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することによって、ワークステーションの電源動作モードが異なるため、マルチキャスト伝送遅延が発生しやすいという問題を解決した。
【0138】
明らかに、当業者であれば理解できるように、上記の本願の各モジュール又は各ステップは汎用の計算装置で実現されてもよく、それらは単一の計算装置に集中してもよく、又は複数の計算装置で構成されるネットワークに分布してもよく、それらは計算装置の実行可能なプログラムコードで実現されてもよく、それにより、それらを記憶装置に記憶して計算装置で実行することができ、ある場合に、ここと異なる順序で示され若しくは説明されたステップを実行し、又はそれらをそれぞれの集積回路モジュールに作製し、又はそれらのうち複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールに作製して実現してもよい。このように、本願はいずれかの特定のハードウェアとソフトウェアとの組み合わせに限定されない。
【0139】
上記したものは、本願のいくつかの実施例にすぎず、本願を限定するために用いられない。当業者であれば、本願に対して様々な修正及び変更を行うことができる。本願の原則内で行われる任意の修正、同等の置換、及び改善等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するステップであって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在するステップと、
前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するステップと、を含む、
動作モードの調整方法。
【請求項2】
アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するステップは、
前記アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクにおける全てのワークステーションの動作モードを取得するステップであって、前記動作モードはアクティブモード及び省電力モードの少なくとも1つを含むステップと、
前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定するステップと、
予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップと、を含む、
請求項1に記載の動作モードの調整方法。
【請求項3】
前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定するステップは、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクに対して、前記いずれかのリンクに対応するAPに関連付けられたレガシーSTAを決定し、且つ前記レガシーSTAの動作モードがアクティブモードである場合、前記いずれかのリンクに対応し、且つnon-AP MLD内に位置するSTAが省電力モードであるとき、前記いずれかのリンクをマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクとして決定するステップを含む、
請求項2に記載の動作モードの調整方法。
【請求項4】
前記全てのワークステーションの動作モードに基づいて前記複数のリンクのうちマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクを決定するステップは、
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクに対して、前記いずれかのリンクに対応する第1のnon-AP MLDにおけるSTAの動作モードがアクティブモードであり、且つ前記いずれかのリンクに対応する第2のnon-AP MLDにおけるSTAの動作モードが省電力モードである場合、前記いずれかのリンクをマルチキャスト伝送遅延の存在する少なくとも1つのリンクとして決定するステップを含む、
請求項2又は3に記載の動作モードの調整方法。
【請求項5】
前記複数のリンクのうちいずれかのリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在する場合、前記複数のリンクに対応する前記non-AP MLDにマルチキャスト伝送遅延が存在すると決定するステップをさらに含む、
請求項4に記載の動作モードの調整方法。
【請求項6】
予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記少なくとも1つのリンクのリンクシーンを取得するステップと、
前記リンクシーンがレガシーSTA及びnon-AP MLDのリンクシーンを含む場合、前記レガシーSTAの位置するリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップ、及び/又は、
前記リンクシーンが複数のnon-AP MLDのリンクシーンを含む場合、動作モードがアクティブモードであるnon-AP MLDの位置するリンクをターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項2に記載の動作モードの調整方法。
【請求項7】
予め設定された選択基準に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記少なくとも1つのリンクが複数である場合、前記少なくとも1つのリンクのパラメータ情報を取得するステップであって、前記パラメータ情報は、消費電力情報、干渉情報、負荷情報、STA互換性情報及び優先度情報の少なくとも1つを含むステップと、
前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップと、を含む、
請求項2に記載の動作モードの調整方法。
【請求項8】
パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記消費電力情報である場合、前記少なくとも1つのリンクの動作モードがアクティブモードであると決定するステップと、
リンク切り替え機能によりリンク切り替えを行い、それにより前記少なくとも1つのリンクのうち1つのみのリンクの動作モードをアクティブモードに保持し、動作モードがアクティブモードの1つのリンクを前記ターゲットリンクとするステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項9】
パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記干渉情報である場合、前記干渉情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち干渉の最も小さい1つのリンクを決定するステップと、
前記干渉の最も小さい1つのリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項10】
前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記負荷情報である場合、前記負荷情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち負荷の最も小さいリンクを決定するステップと、
前記負荷の最も小さいリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項11】
前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記STA互換性情報である場合、前記STA互換性情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうちSTAへの互換を許容するリンクを決定するステップと、
前記STAへの互換を許容するリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項12】
前記パラメータ情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクから前記ターゲットリンクを決定するステップは、
前記パラメータ情報が前記優先度情報である場合、前記優先度情報に基づいて前記少なくとも1つのリンクのうち優先度情報が第1の優先度のリンクを決定するステップであって、前記第1の優先度のリンクはレガシーSTAの優先度を表すためのものであるステップと、
優先度情報が第1の優先度のリンクを前記ターゲットリンクとして決定するステップと、を含む、
請求項7に記載の動作モードの調整方法。
【請求項13】
前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するステップは、
beaconフレームにマルチリンク電源管理MLPMビットマップフィールドを付けるステップであって、前記MLPMビットマップフィールドにおける第1の値はアクティブモードを指示するために用いられ、前記MLPMビットマップフィールドにおける第2の値は省電力モードを指示するために用いられるステップと、
前記MLPMビットマップフィールド付きのbeaconフレームをターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDに送信して、前記MLPMビットマップフィールド付きのbeaconフレームに基づいて前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDを指示するステップと、を含む、
請求項1に記載の動作モードの調整方法。
【請求項14】
前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するステップは、
ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDにマルチリンク電源管理要求フレームを送信するステップであって、前記マルチリンク電源管理要求フレームは、前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDを指示するためのものであるステップと、
前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを許容する場合、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDから送信された応答情報を受信して、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを確認すると決定するステップと、
前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDが前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整することを許容しない場合、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDから送信された推薦調整方式であって、前記ターゲットワークステーションの位置するNon-AP MLDに許容された省電力モードをアクティブモードに調整する第1のワークステーション及びアクティブモードを省電力モードに調整する第2のワークステーションを指示するための推薦調整方式を受信するステップと、を含む、
請求項1に記載の動作モードの調整方法。
【請求項15】
アクセスポイントAPとワークステーションSTAとが確立した複数のリンクからターゲットリンクを決定するように構成される決定モジュールであって、前記アクセスポイントAPはAPマルチリンク装置MLD内に位置し、前記ワークステーションSTAは非アクセスポイントNon-AP MLD内に位置し、前記ターゲットリンクにマルチキャスト伝送遅延が存在する決定モジュールと、
前記ターゲットリンクに対応し、且つ省電力モードにあるターゲットワークステーションを決定し、前記ターゲットリンクに対応するワークステーションをいずれもアクティブモードにするように前記ターゲットワークステーションの動作モードを前記省電力モードからアクティブモードに調整するように構成される調整モジュールと、を含む、
動作モードの調整装置。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、動作する時に、請求項
1に記載の方法を実行するように構成される、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
メモリ及びプロセッサを含む電子装置であって、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムにより請求項
1に記載の方法を実行するように構成される、
電子装置。
【国際調査報告】