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特表2024-544220滑り軸受リングを有するエネルギーチェーン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】滑り軸受リングを有するエネルギーチェーン
(51)【国際特許分類】
   F16G 13/16 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
F16G13/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024534008
(86)(22)【出願日】2022-06-16
(85)【翻訳文提出日】2024-07-30
(86)【国際出願番号】 IB2022000335
(87)【国際公開番号】W WO2023105279
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2021/000853
(32)【優先日】2021-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507336499
【氏名又は名称】イグス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥング
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス ヘルマイ
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ シュティーガー
(57)【要約】
本発明は、ケーブル、ホースなどのようなラインをガイドするためのエネルギーチェーン(1)に関し、エネルギーチェーンは関節状に相互接続された多数のチェーンリンク(2)を備え、チェーンリンクは長手方向に接続された相互に平行なサイド部品(10A;10B)を備えて、横材(12A、12B)によって相互接続された2本のストリング(11A、11B)を形成する。本発明によると、ジャーナル本体(20)は、軸受面に対して径方向に突出する少なくとも1つの保持突出部(20C)を軸方向外側端部に備え、それによって少なくとも滑り軸受リング(21;22;31;32)が第2のサイド部品(10A)のジョイントレセプタクル内に軸方向に挿入可能となり、かつ/又は当該ジョイントレセプタクル内に軸方向に固定可能となる。保持突出部(20C)は、より詳細には、締結領域とは軸方向に逆を向く軸受面の側で、より詳細にはチェーンリンクの外側で軸受面に軸方向に隣接する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブル、ホースなどのようなラインをガイドするためのエネルギーガイドチェーン(1)であって、関節状に相互接続された多数のチェーンリンク(2)を有し、該チェーンリンクは、長手方向に接続された相互に平行なサイド部品(10A;10B)を備えて、横材(12A、12B)によって相互接続された2本のストリング(11A、11B)を形成し、
前記長手方向(L)において隣接する2つのサイド部品(10A/10B)の各々は、関節状ジョイントによって接続され、共通の旋回軸(S)周りに相互に対して旋回可能であり、前記エネルギーガイドチェーン(1)は、特に、第1のラン(3)、第2のラン(4)及び当該2本のランを接続する偏向領域(5)を形成する態様で変位可能であり、
前記関節状ジョイント(100)の各々は、前記隣接するサイド部品(10A/10B)のうちの第1のサイド部品におけるジョイントジャーナル及び前記隣接するサイド部品(10A/10B)のうちの他方の第2のサイド部品におけるジョイントレセプタクルを備え、少なくとも一部の関節状ジョイントはいずれも、第1のサイド部品に取り付けられて前記ジョイントジャーナルを形成する独立したジャーナル本体(20)及び前記第2のサイド部品における前記ジョイントレセプタクルに取り付けられた少なくとも1つの滑り軸受リング(21)を備え、前記独立したジャーナル本体は形状係止及び/又は力係止締結のための締結領域(20A)を有し、前記独立したジャーナル本体(20)は前記滑り軸受リング(21)内に前記旋回軸(S)に同軸に導入可能な周回軸受面(20B)を有し、
前記ジャーナル本体(20)は、軸方向外側端部に前記軸受面に対して径方向に突出する少なくとも1つの保持突出部(20C)を備え、該保持突出部を用いて、少なくとも前記滑り軸受リング(21;22;31;32)は前記第2のサイド部品(10A)の前記ジョイントレセプタクル内に軸方向に導入可能でありかつ/又はそこに軸方向に固定可能であり、前記保持突出部(20C)は、特に、前記締結領域から軸方向に離れた前記軸受面の側で、特に前記チェーンリンクに対して外側で、前記軸受面に軸方向に隣接する、エネルギーガイドチェーン。
【請求項2】
前記少なくとも1つの保持突出部(20C)は、前記滑り軸受リング(21)及び/又は前記ジョイントレセプタクルの外径を越えて径方向に突出し、前記第1のサイド部品において前記長手方向(L)を横断する方向に軸方向に前記第2のサイド部品を保持するように前記第2のサイド部品(10A/10B)に対して係合する、請求項1に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項3】
前記保持突出部は、環状ワッシャー型保持フランジ(20C)の形態をとり、該環状ワッシャー型保持フランジは、好ましくは、前記旋回軸(S)を完全に囲み、その外径は、好ましくは、前記滑り軸受リング(21)の外径及び/又は前記ジョイントレセプタクルの直径よりも大きい、請求項1又は2に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項4】
前記ジャーナル本体は、前記第1のサイド部品の本体から軸方向に突出する該第1のサイド部品の受容リング(110)内に、前記長手方向(L)への力伝達のために締結される前記締結領域(20A)において同軸の締結シリンダ(23)を有し、該締結シリンダ(23)は、プレスフィット接続、ネジ接続及び/又はスナップフィット接続によって前記受容リング内に軸方向に保持される、請求項1から3のいずれか一項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項5】
前記ジャーナル本体は、その締結シリンダによって、好ましくは同軸の締結ネジ(40)によって、前記受容リング内に保持され、前記締結ネジは、好ましくは、前記第1のサイド部品の本体の同軸開口(41)内に螺合されるプラスチック製セルフタッピングネジ(40)であり、かつ/又は前記ジャーナル本体は、前記締結ネジに対して前記長手方向に力が伝達されないように、前記締結ネジ(40)が径方向のクリアランスを有してガイドされる同軸コア孔(42)を有する、請求項4に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項6】
前記ジャーナル本体(20)は、前記第1のサイド部品(10A)において対応するプロファイリングで形状係止された回転不能な接続のための前記締結領域(20A)におけるプロファイリングを有し、前記プロファイリングは、特にいずれも、前記ジャーナル本体において前記締結シリンダ(23)を囲む第1の同軸形状係止用クラウン(25)及び前記受容リングにおいて、特に前記受容リング(110)の端面において、協働する第2の同軸形状係止用クラウン(111)を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の、特に請求項4又は5に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項7】
前記ジャーナル本体(20)は、前記軸受面(20B)の直径よりも大幅に短い軸方向構造長を有するストッパの形態をとり、前記締結領域(20A)は、前記軸受面(20B)によって形成された円筒内に、好ましくは少なくとも部分的に又は完全に、軸方向に配置され、前記締結シリンダ(23)は、特に好ましくは、環状周回凹部によって形成され、かつ/又は前記軸受面を越えて軸方向に突出しない、請求項1から6のいずれか一項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項8】
前記ジャーナル本体の前記軸受面は、相互に対して回転可能な摺動面を形成するために、前記滑り軸受リングの内面が回転可能に相互作用する外側摺動面を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項9】
第1の滑り軸受リングが、前記第2のサイド部品の前記ジョイントレセプタクルにおいて回転不能に締結され、更なる第2の滑り軸受リングが、特にプレスフィット接続によって、前記ジャーナル本体の前記軸受面において回転可能又は回転不能に配置され、前記第2の滑り軸受リングは、相互に対して回転可能な摺動面を形成するために、前記第1の滑り軸受リングの内面が回転可能に相互作用する外面を形成する、請求項1から8のいずれか一項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項10】
前記少なくとも1つの滑り軸受リングは、形状係止された回転不能な接続のための手段を有し、かつ/又はプレスフィット接続によって前記第2のサイド部品における前記ジョイントレセプタクル内に回転不能に保持される、請求項1から9のいずれか一項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項11】
前記ジャーナル本体は、筒状の、特に回転対称の構成要素として、特に射出成形品として、プラスチック材料から製造され、かつ/又は
前記サイド部品は、特に射出成形品として、前記滑り軸受リング及び/又は前記ジャーナル本体とは異なるプラスチック材料から製造される、請求項1から10のいずれか一項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項12】
前記又は各滑り軸受リングが、1以上の固体潤滑剤によるトライボポリマーから製造され、かつ/又は
前記ジャーナル本体の少なくとも前記軸受面が、1以上の固体潤滑剤によるトライボポリマーから製造される、請求項1から11のいずれか一項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項13】
前記ジャーナル本体は、組立/分解時に滑り軸受リングの軸方向保持のためのスナップフィットコネクタを有する、請求項1から12のいずれか一項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項14】
少なくとも2つのチェーンリンク(2)を備えるエネルギーガイドチェーン部分であって、該チェーンリンクは、長手方向に接続された相互に平行なサイド部品(10A、10B)を備えて、横材(12A、12B)によって相互接続された2本のストリングを形成し、
前記長手方向(L)において隣接する2つのサイド部品の各々は、関節状ジョイントによって接続され、共通の旋回軸(S)周りに相互に対して旋回可能であり、前記関節状ジョイントの各々は隣接する前記サイド部品のうちの第1のサイド部品におけるジョイントジャーナル及び隣接する前記サイド部品のうちの他方の第2のサイド部品におけるジョイントレセプタクルを備え、
少なくとも一部の関節状ジョイントはいずれも、第1のサイド部品に取り付けられて前記ジョイントジャーナルを形成する独立したジャーナル本体及び前記第2のサイド部品における前記ジョイントレセプタクルに取り付けられた少なくとも1つの滑り軸受リングを備え、
前記独立したジャーナル本体は、特に、前記第1のサイド部品への、又は該第1のサイド部品上若しくは該第1のサイド部品内に取り付けられる更なる独立したジャーナル本体への、形状係止及び/又は力係止締結のための締結領域を有し、前記独立したジャーナル本体は前記滑り軸受リング内に前記旋回軸に同軸に導入可能な周回軸受面を有し、
前記ジャーナル本体は、軸方向外側端部に前記軸受面に対して径方向に突出する少なくとも1つの保持突出部を備え、該保持突出部を用いて、少なくとも前記滑り軸受リングは前記第2のサイド部品の前記ジョイントレセプタクル内に軸方向に導入可能であり、かつ/又はそこに軸方向に固定可能であり、前記保持突出部は、特に、前記締結領域から軸方向に離れた前記軸受面の側で、特に前記チェーンリンクに対して外側で、前記軸受面に軸方向に隣接する、エネルギーガイドチェーン部分。
【請求項15】
請求項2から13の少なくとも一項に記載の特徴付け構成を特徴とする少なくとも2つのチェーンリンク(2)を有するエネルギーガイドチェーン部分。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概略として、例えば、ケーブル、ホースなどのようなラインをガイドするためのエネルギーガイドチェーンの分野に関する。本発明は、特に、少なくともそのサイドプレート又はサイド部品がプラスチック材料からなるチェーンリンクを有するエネルギーガイドチェーンに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のエネルギーガイドチェーンは、関節状に相互接続された多数のチェーンリンクを有し、それらは長手方向に接続された相互に平行なサイド部品を備えて、横材によって相互接続された2本のストリングを形成する。全てのチェーンリンクに横材が設けられる必要はない。エネルギーガイドチェーンは、通常、第1のラン、第2のラン及びこの2本のランを接続する所定半径の偏向領域を形成するような態様で変位可能である。本発明は、自己支持型の上側ランを有するエネルギーガイドチェーン及び下側ラン上を摺動又は転動する上側ランを有するエネルギーガイドチェーンの双方に適用可能である。
【0003】
従来のエネルギーガイドチェーンでは、長手方向に相互に隣接するサイド部品は、関節状ジョイントによって各ストリングにおいて対で接続され、チェーンリンクを旋回させるためのジョイント軸を形成する共通の旋回軸周りに相互に対して旋回可能である。
【0004】
上記タイプのエネルギーガイドチェーンでは、関節状ジョイントの各々は、本発明の目的のため、隣接するサイド部品のうちの第1のサイド部品におけるジョイントジャーナル及び隣接するサイド部品のうちの他方の第2のサイド部品におけるジョイントレセプタクルを有し、関節状ジョイントは、通常、レセプタクルに回転可能に取り付けられたジャーナルによって回転ジョイントの態様で形成される。
【0005】
本発明は、具体的には、滑り軸受の対形成を向上するため及び/又は摩耗を低減するために滑り軸受リング又は滑り軸受ブッシュがチェーンリンク間の関節状ジョイントに使用されるエネルギーガイドチェーンの構造に関する。
【0006】
このような上記タイプのエネルギーガイドチェーンは、例えば、特許文献1又は特許文献2に開示されている。当該チェーンは、請求項1の前文に対応し、少なくとも一部の関節状ジョイントがいずれも第1のサイド部品に取り付けられてジョイントジャーナルを形成する独立したジャーナル本体、及び他方の第2のサイド部品のジョイントレセプタクルに取り付けられた滑り軸受リングを有する。独立したジャーナル本体は、第1のサイド部品へのプレスフィット接続によって締結される締結領域、及び滑り軸受リング内に旋回軸に同軸に導入可能な周回軸受面を有する。
【0007】
特許文献1に係る構成では、滑り軸受リングは、フランジ状ブッシュの形態をとり、チェーンリンクの内部からサイド部品又はサイドプレート内に挿入され得る。この例示的実施形態では、ジャーナル本体は、サイド部品間のスペーサとして配置される中心領域において円盤状段差を有する。特許文献1によると、追加の滑り軸受リング及び追加のジャーナル本体は、チェーンリンクの組立の前にサイド部品又はサイドプレート内に挿入されるものである。この解決手段は、プラスチック材料のサイドプレートを有する周知のエネルギーガイドチェーンと比較して実際には向上した摺動及び/又は摩耗特性を可能とするが、未だ受け入れられていない。1つの欠点は、特に、摩耗部品、すなわち、滑り軸受リング又はジャーナル本体を交換するために、チェーンリンク間を接続し直すことが常に必要となってしまうことである。これにより、設置され又は使用中のエネルギーガイドチェーンの修理が非常に面倒となり又は実質的に実行不可能となる。
【0008】
滑り軸受リングを有する他のエネルギーガイドチェーンが、例えば、特許文献3に記載されている。この構成においても、摩耗部品としての滑り軸受部品の後の交換は、チェーンリンクが長手方向に一旦外されないと可能とならない。なぜなら、リンクは、サイド部品の相互に向き合う面に挿入され、すなわち、それらは外部からはアクセス可能でないためである。
【0009】
一方、関節状ジョイントの摩耗部品を容易に又は少ない労力で嵌めることが可能であるべきなのは当初製造時だけではない。より一層厳格な持続性要件を考慮すると、後の、特に単純な、摩耗部品の交換が可能となることが望ましいはずである。これにより、エネルギーガイドチェーンに新たな関節状ジョイントを再装備するために、すなわち、エネルギーガイドチェーン全体を交換しなければならないことを回避可能とするために、関節状ジョイントのこれらの摩耗部品のみが交換可能となるはずである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0861387号明細書
【特許文献2】米国特許第6065278号明細書
【特許文献3】国際公開第2016/047489号
【発明の概要】
【0011】
したがって、本発明の第1の課題は、上記のタイプのエネルギーガイドチェーンにおいて滑り軸受リングを有し、特に請求項1の前文に係る特徴を有する関節状ジョイントの構成を、関節状ジョイントの摩耗部品の後の交換も簡素化されるような態様で向上することであり、組立又は初期製造も可能な限り単純なものとすること、及び特に、強健な関節状ジョイントを達成することも目的とする。
【0012】
これは、請求項1に係るエネルギーガイドチェーン又は請求項14に係るチェーンリンクを有する構成によって可能となる。
【0013】
この課題は、独立した又は追加のジャーナル本体が、軸方向外側端部において軸受面に対して径方向に突出する少なくとも1つの保持突出部を備えるように構成されることで、その最も単純な形態で達成可能である。この保持突出部を用いると、少なくとも滑り軸受リングが、第2のサイド部品のジョイントレセプタクル内に軸方向に導入可能となり、かつ/又は軸方向に取り外されないようにジョイントレセプタクル内に軸方向に固定され若しくはそこに保持され得る。
【0014】
特に、保持突出部は、締結領域から軸方向に離れた軸受面の側、特にチェーンリンクに対して外側で軸受面に軸方向に隣接し得る。
【0015】
この構成によると、各滑り軸受リングがジャーナル本体の保持突出部によってサイド部品に保持されたままとなるので、一方では、例えば、フランジなしの軸方向に短い滑り軸受ブッシュの形態をとり得る関節状ジョイントの単数又は複数の滑り軸受リングの簡素化された構成が可能となる。他方では、ジャーナル本体及び滑り軸受リングが外部から容易に軸方向に取外し可能となるように、ジャーナル本体が後に容易に軸方向に、特にチェーンリンクの外部から取り外されることが可能となる。逆に、これにより、単純な軸方向の組立も可能となり、滑り軸受リングは、特にジャーナル本体とともに容易に組立可能ともなる。好適な構成は、組立及び分解がチェーンリンクの外部から、すなわち、ラインのための受容空間からではなく実行可能なものである。
【0016】
有利な一実施形態では、ジャーナル本体は、特にサイド部品が長手方向に横断して拡がることによって、チェーンリンクの無用な取外しを抑制するのにも使用可能となるように構成される。これは少なくとも1つの保持突出部によって単純な態様で達成可能であり、その少なくとも1つの保持突出部は、滑り軸受リング及び/又はジョイントレセプタクルの外径を越えて径方向に突出し、それにより、ジャーナル本体が締結される第1のサイド部品において長手方向に横断する方向において第2のサイド部品を軸方向に保持するように第2のサイド部品に対して係合する。したがって、保持突出部は、2つの機能、すなわち、少なくとも1つの軸受リングをチェーンリンクに対して軸方向又は横方向に固定し、同時に、一方のサイド部品を他方のサイド部品に横方向に固定するという機能を実行可能である。したがって、これにより、大きな力に耐え得る、チェーンリンク間の、より強健な関節状ジョイントが可能となる。軸方向という用語は、ここでは特に旋回軸の軸方向に関し、径方向という用語は、特に旋回軸に垂直な方向を示す。
【0017】
周方向に分布する1以上の保持突出部が、ジャーナル本体上に設けられ得る。一方、好適な構成は、保持突出部が環状ワッシャー型保持フランジの態様又は形態で実現されるものである。その保持フランジは、好ましくは、その旋回軸を完全に囲むように構成されてもよい。保持フランジの外径は、好ましくは、滑り軸受リングの外径よりも大きく及び/又はジョイントレセプタクルの直径よりも大きい。
【0018】
締結領域は、特に、ジョイントジャーナルを有する第1のサイド部品に締結され、又は第1のサイド部品上若しくは第1のサイド部品内に取り付けられる更なる独立したジャーナル本体に締結されるものである。
【0019】
エネルギーガイドチェーンの長手方向に力を伝達するために、特に張力及び剪断力をプレートストリング、すなわち、サイド部品のストリングを通じて伝達するために、ジャーナル本体が、第1のサイド部品の一致するレセプタクル、すなわち、対応する台部に、長手方向への力の伝達のために締結される締結領域に同軸の締結シリンダを有することが有利である。対応するレセプタクルは、特に、本体から、すなわち、第1のサイド部品の主面から軸方向に突出する受容リングとして設けられてもよい。締結シリンダは、任意の適宜の接続方法、特にプレスフィット接続、ネジ接続及び/又はスナップフィット接続によって受容リング内に軸方向に保持可能である。力は、有利には、ジャーナル本体が対応のサイド部品に取り付けられ又は保持される軸方向接続を介してではなく、締結シリンダ及びそのレセプタクルを介して接合されたサイド部品間で長手方向に流れる。
【0020】
ジャーナル本体は、有利には、ジョイントジャーナルの少なくとも一部、特に、力伝達構成要素を第1のサイド部品に形成し、特に取外し可能なジョイントジャーナルを形成し得る。ジャーナル本体は、この場合、好ましくは、第1のサイド部品に回転不能に取り付けられるが、これは必須ではない。
【0021】
特に強健な接続を確保するために、組立及び分解の観点においても有利な一実施形態は、その締結シリンダを有するジャーナル本体が締結ネジの補助によって受容リング内に保持されることを規定する。正確に1つの、すなわち、1つのみの締結ネジが、この目的のために、旋回軸に同軸に第1のサイド部品に螺合されてもよく、又は螺合されていてもよい。
【0022】
ジョイントジャーナルの締結ネジは、好ましくはプラスチック製セルフタッピングネジである。プラスチック製セルフタッピングネジは、好ましくは、プラスチック製セルフタッピングネジのための貫通孔として、又は実際には止まり穴として、第1のサイド部品の本体に設けられた同軸開口内に螺合されてもよいし、又は螺合されていてもよい。
【0023】
締結ネジに対するエネルギーガイドチェーンの長手方向への無用な力伝達を回避するために、ジャーナル本体は、好ましくは、前後移動時に交互の負荷が締結ネジを介して伝達されないように、締結ネジが径方向のクリアランスを有してガイドされる同軸コア孔を有する。
【0024】
チェーンリンクが屈曲される場合に相互に向かって回転する規定の摺動面を達成するために、取外し可能なジャーナル本体がそれぞれのサイド部品に回転不能に締結されると有利である。これは、ジャーナル本体が(第1の)サイド部品における対応するプロファイリングとの形状係止(form-locked)された回転不能な接続のために締結領域にプロファイリングを有する場合、特にネジ接続との関連で、単純な組立及び分解を維持しつつ容易に達成可能である。材料に関して経済的な1つの単純な構成は、プロファイリングが、特にいずれも、ジャーナル本体において締結シリンダを囲む第1の同軸形状係止用クラウン、及び受容リングにおける、特に受容リングの端面における協働する第2の同軸形状係止用クラウンを備えることを規定する。形状係止を与えるように作用するクラウンには、特にいずれも、回転不能な接続のために相互に係合する端面上の爪、端面歯部など又は旋回軸周りの周方向に交互の凸部及び凹部が設けられてもよい。
【0025】
特に、その軸受面上に滑り軸受リングのための摺動面を形成する場合、ジャーナル本体はサイド部品のプラスチック材料とは異なる特定のプラスチック材料から製造され得る。特に、ジャーナル本体は、より高い等級のプラスチック材料、又は好適な滑り軸受の対形成並びに/又は摺動及び/若しくは摩耗特性の向上に関して選択されたプラスチック材料から作製され得る。
【0026】
材料に関して経済的な小型の構造は、交換可能なジャーナル本体に基本的には望ましい。有利な一実施形態では、ジャーナル本体は、直径よりも、特に軸受面の直径よりも大幅に短い軸方向構造長を有するストッパの態様で実現される。したがって、ジャーナル本体は、比較的短く、例えば、2つのサイド部品を通じて延在する従来のジョイントピンよりも短い。ジャーナル本体の構造長は、好ましくは、関節状ジョイントの周囲の領域におけるサイド部品の壁厚よりも若干だけ大きく、例えば、壁厚の1.2倍未満である。
【0027】
ジャーナル本体の特に小型の構造は、締結領域が、軸受面によって形成される円筒内に、好ましくは少なくとも部分的に又は完全に、軸方向に配置されることによって設けられてもよく、締結シリンダは、特に好ましくは、環状周回凹部によって形成され及び/又は軸受面を軸方向に越えて突出しない。締結領域は、特に、保持突出部から離れたジャーナル本体の軸方向端部の面において少なくともある程度又は大部分で実体化され得る。
【0028】
ジャーナル本体は、以下のように寸法取りされ得る。軸方向移動のクリアランスが相対的な旋回移動のために維持されるように、軸受面に対して突出する保持突出部と、一方の軸方向外側端部及び他方の軸方向外側端部との間の軸方向距離が、軸受取付けされる第2のサイド部品の壁厚よりも若干だけ大きい。
【0029】
2つの基本構造物は、基本的に、少なくとも1つの追加の滑り軸受リングを用いる好適な滑り軸受の対形成を与えるために考慮され得る。
【0030】
相互に対して回転可能な摺動面を形成するために、ジャーナル本体は、それ自体で、その軸受面における摺動面を形成し得る。ジャーナル本体の軸受面は、この目的のため、滑り軸受リングの内面が回転可能に相互作用する外側摺動面を有し得る。
【0031】
代替的に、滑り軸受の対形成は、相互に対して回転可能な関節状ジョイントの摺動面を形成し又はそれを含む2つの相互作用摺動リングによって実現されてもよい。第1の滑り軸受リングは、この目的のために、第2のサイド部品のジョイントレセプタクルに回転不能に締結され、更なる第2の滑り軸受リングは、ジャーナル本体の軸受面に回転可能又は回転不能に配置され得る。そして、第2の滑り軸受リングは、相互に対して回転可能な摺動面を与えるために、第1の滑り軸受リングの内面が回転可能に相互作用する外面を形成する。この構成の1つの有利な効果は、ジャーナル本体がトライボロジー的に最適化されたプラスチック材料から製造される必要がなく、任意選択的には、摩耗を受けず又は比較的低い程度の摩耗しか受けないことである。とりわけ、それにより、より高い等級のトライボロジー的なプラスチック材料のコストが、最小化可能となる。
【0032】
ジャーナル本体と第1の滑り軸受リングの間の更なる第2の滑り軸受リングは、その摩擦的摩耗が周囲に自動的に分散可能となるように、ジャーナル本体に対して緩く回転可能に又は浮遊して保持され得る。そして、第1の滑り軸受リングは、関節状ジョイントを復旧するために、より大きな摩耗を受けるものである第2の滑り軸受リングのみが任意選択的に摩耗部品として交換されることが必要となるように、トライボロジー的に最適化され、より耐摩耗性の高い材料から選択され得る。一方で、これは、第2の滑り軸受リングがジャーナル本体に回転不能に、特にその軸受面に対するプレスフィット接続によって回転不能に取り付けられる場合に、同様に規定され得る。これにより、第2の滑り軸受リングの単純な後の交換も可能となる。
【0033】
好ましくは、第1の又は一方のみの滑り軸受リングが、対応するサイド部品に対する形状係止された回転不能な接続のための手段を有する。回転不能な接続は、追加的に又は代替的に、第2のサイド部品に対するジョイントレセプタクルへのプレスフィット接続によっても達成され得る。滑り軸受リングとそのレセプタクル又はサイド部品のジョイントレセプタクルとの間に回転がないことが、このレセプタクル又はジョイントレセプタクルに対する摩耗及び結果としてサイド部品又はチェーンリンク自体に対する摩耗を回避するために有利となる。
【0034】
構造的に及び取り扱いに関して、ジャーナル本体が筒状の、特に回転対称な構成要素として製造されると有利である。
【0035】
ジャーナル本体は、好ましくは、プラスチック材料の成形部品として、特に射出成形品として製造され、この目的のために、サイドプレート自体に対する要件とは異なる要件に従って、サイド部品のプラスチック材料とは異なる、場合によってはより適切なプラスチック材料を選択することが可能となる。
【0036】
サイド部品及び/又はチェーンリンク自体が、プラスチック材料から、特に射出成形品として製造されてもよい。コストを低減するために、サイド部品は、滑り軸受リング及び/又はジャーナル本体とは異なる、より安価なプラスチック材料から製造され得る。チェーンリンクは、好ましくは、繊維強化熱可塑性材料、例えば、ガラス繊維強化ポリアミドから製造される。
【0037】
当該又は各滑り軸受リングは、一方では、好ましくはトライボロジー的に最適化されたトライボポリマー、好ましくは適切なマトリクスポリマー中に1以上の固体潤滑剤を有するトライボポリマーから製造される。
【0038】
ジャーナル本体が摺動面を与える場合、ジャーナル本体の少なくとも軸受面が1以上の固体潤滑剤を有するトライボポリマーから製造されると有利である。
【0039】
組立及び保守をさらに簡素化するために、ジャーナル本体は、組立/分解において、滑り軸受リングがジャーナル本体とともに1工程のみでチェーンリンクに取り付けられ又はそこから取り外され得るように、滑り軸受リングの軸方向保持のための1以上のスナップフィットコネクタを有し得る。
【0040】
本発明に係るエネルギーガイドチェーンにおいて、全てのチェーンリンク、又は少なくとも支配的な割合若しくは当然に特に摩耗の影響を受けやすい長手部分におけるチェーンリンクのみが、少なくとも1つの滑り軸受リング及びジャーナル本体を有する提案の関節状ジョイント構成を有し得る。
【0041】
したがって、本発明は、請求項14に係る少なくとも2つのチェーンリンクを有するわずかな短い部分のエネルギーガイドチェーンにも関する。各関節状ジョイントは、ここでは、前述の実施形態のいずれか1つに従って構成され得る。
【0042】
上述されてかつ以降に特許請求される特徴の各々は、本発明に個々に必須となるものとみなされる。特に、従属請求項の主題は、本独立請求項の特徴付け又は他の特徴がなくても任意選択的に分割出願の主題ともなり得る独立した発明を構成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1A図1Aは、本発明の第1の例示的実施形態を、エネルギーガイドチェーンの長手部分として3個の接合されたチェーンリンクの斜視図によって示す。
図1B図1Bは、本発明の第1の例示的実施形態を、関節状ジョイントの分解表示によるその拡大部分図によって示す。
図1C図1Cは、本発明の第1の例示的実施形態を、組み立てられた関節状ジョイントを通る縦断面図によって示す。
図1D図1Dは、本発明の第1の例示的実施形態を、ジャーナル本体、すなわち、ピン部品の斜視図を示す。
図2図2は、本発明の第2の例示的実施形態を関節状ジョイントの分解表示による斜視図で示す。
図3図3は、本発明の第3の例示的実施形態を関節状ジョイントの分解表示による斜視図で示す。
図4図4は、本発明の第4の例示的実施形態を関節状ジョイントの分解表示による斜視図で示す。
図5A図5Aは、異なるエネルギーガイドチェーン構成の本発明の第5の例示的実施形態を、2枚のリンクプレートの関節状ジョイントを通る縦断面図によって示す。
図5B図5Bは、異なるエネルギーガイドチェーン構成の本発明の第5の例示的実施形態を、その拡大部分図によって示す。
図5C図5Cは、異なるエネルギーガイドチェーン構成の本発明の第5の例示的実施形態を、そこに保持される滑り軸受リングを各々が有するジャーナル本体、すなわち、ピン部品の変形例の斜視図によって示す。
図5D図5Dは、異なるエネルギーガイドチェーン構成の本発明の第5の例示的実施形態を、そこに保持される滑り軸受リングを各々が有するジャーナル本体、すなわち、ピン部品の変形例の斜視図によって示す。
図6図6は、完全なエネルギーガイドチェーンの模式側面図を、この場合は従来技術に係る摺動又は転動する上側ランを有する例によって示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明のさらなる詳細、特徴及び有利な効果は、添付図面を参照してなされる一部の好適な実施形態の以下の説明によって、上記に限定されることなく明らかとなる。
【0045】
図6は、この場合は、例えば、国際公開第99/57457号に係るそれ自体は周知の構成の、関節状に相互接続された多数のチェーンリンク2を有する供給ライン(不図示)をガイドするための周知のエネルギーガイドチェーン1を示す。エネルギーガイドチェーン1は、前後に変位可能であり、その際に、上側ラン3、下側ラン4及びそれらを接続する偏向アーク、すなわち、偏向領域5を備えるループを可変に形成する。図6による例では、ローラー7が、上側ラン3及び下側ラン4の選択されたチェーンリンク2において規則的な間隔で設けられる。ローラー7は、それぞれ対向するラン3又は4に向かうループの内側を向くサイド部品の狭面を越えて突出するように配置される。エネルギーガイドチェーン1の変位において、ローラー7によって、上側ラン3が、まず下側ラン4及び任意選択的にさらに独立した支持面6上、例えば、ガイドチャネル上を転動することが可能となる。本発明はまた、自己支持型の上側ラン(不図示)を有するアプリケーションのためのエネルギーガイドチェーン1に関する。
【0046】
図1Aは、ここでは、単に例示として、長手方向Lにおいて関節状の、すなわち、旋回可能な態様で相互に接続された3個のチェーンリンク2から構成されるエネルギーガイドチェーン1の長手部分を示す。
【0047】
各チェーンリンクは、2枚のリンクプレート、すなわち、サイド部品10A、10Bを有し、それらは相互接続され、横材12A、12Bによって相互に平行に保持される。図1~4は、2部品構成のチェーンリンクを示し、2つの鏡像化されたサイド部品10A、10Bが横材、例えば、偏向アークにおける内側横材12Bによって一体的に接続され、チェーンリンク2を開放するために一方の横材12Aのみが取外し可能となっている。例えば、各々が2つの取外し可能な横材12A、12Bを有する4部品チェーンリンク2による他の構成も、本発明の範囲内となる。サイド部品10A、10Bは、長手方向における各側において相互に接続又は連結されてストリング11A、11Bを形成する。
【0048】
チェーンリンク2を関節状に接続するために、長手方向Lにおいて隣接する2つのサイド部品10A及び10Bの各々は、関節状ジョイント100によって接続され、共通の旋回軸S周りに相互に対して旋回可能である。ここで、関節状ジョイント100の第1の例示的実施形態を、図1A~1Dを参照してより詳細に説明する。
【0049】
図1A~1Dでは、関節状ジョイント100は、いずれも、隣接するサイド部品10Aのうちの第1のサイド部品とみなされる一方においてジョイントジャーナルの一種によって形成され、第2のサイド部品とみなされる他方のサイド部品10Aにおいてジョイントレセプタクルによって形成され、これは他方のプレートストリング11Bにおけるサイド部品10Bにも同様に当てはまる。各サイド部品10A、10Bは、一方の端部領域におけるジョイントジャーナル及び他方の端部領域におけるジョイントレセプタクルを有し、端部領域は長手方向Lにおいて相互に重なる。
【0050】
関節状ジョイント100の各々はジャーナル本体20を有し、ジャーナル本体20はサイド部品10A、10Bから独立して製造され又は独立したものであり、サイド部品10Aに第1のサイド部品として取り付けられてジョイントジャーナルを形成する。
【0051】
図1A~1Dにおける関節状ジョイント100の各々は、組立状態(図1C)において、第2のサイド部品10Aにおけるジョイントレセプタクルに取り付けられる滑り軸受リング21をさらに有する。
【0052】
チェーンの内部に向く軸方向端部において、ジャーナル本体20は、形状係止(form-locked)及び/又は力係止(force-locked)締結のために旋回軸Sと同軸の締結シリンダ23(図1D)を有する締結領域20Aを有する。締結シリンダ23は、サイド部品10Aの台部、すなわち、受容リング110内に締結される(同様に、サイド部品10Bについても鏡像化される)。締結シリンダ23は、わずかな締まり嵌め若しくはマッチングフィットにより、又はプレスフィット接続によって、この接続が、接続されたサイド部品10Aの間に、特に長手方向Lに力を伝達するように、受容リング110内に挿入される。受容リング110は、サイドプレート10Aの外壁面から(かつサイドプレート10Bからも同様に)同軸に突出し、ジャーナル本体20を締結するための台部を形成する。
【0053】
ジャーナル本体20を適所に締結するために、図1A~1Dでは、ジャーナル本体20は、その締結シリンダ23とともに、受容リング110における同軸プラスチック製セルフタッピングネジ40の補助により、ネジ接続によって保持されるが、他の接続も可能である。プラスチック製セルフタッピングネジ40は、サイド部品10Aの本体の同軸開口41内を通じて螺合される。ジャーナル本体は、力が長手方向Lに伝達されないように、プラスチック製セルフタッピングネジ40のためのクリアランスを有する同軸コア孔24を有する。
【0054】
ジャーナル本体20は周回筒状軸受面20Bをさらに有し、それは、組立状態において、滑り軸受リング21内に旋回軸に同軸に導入され、滑り軸受リング21に囲まれる。ジャーナル本体20は、筒状の回転対称な射出成形品としてプラスチック材料から製造される。
【0055】
図1A~1Dによる例では、相互に回転する滑り軸受面は、円筒状軸受面20B及び滑り軸受及び滑り軸受リング21の円筒状内面によって形成され、その間の適切な軸受クリアランスを有する(図1C参照)。本例では、ジャーナル本体20及び滑り軸受リング21は、いずれも好適な滑り軸受の対形成が達成されるように選択された固体潤滑剤を有する適切なトライボポリマーから製造可能である。
【0056】
本発明によると、ジャーナル本体20はさらに、図1A~1Dにおいて、締結領域20Aから離れたその軸方向外側端部において、軸受面に対して径方向に突出する1以上の保持突出部を、図1C及び図1Dから最も明確に分かるように、外側で軸受面20Bに軸方向に隣接する環状ワッシャー型保持フランジ20Cの形態で有する。保持フランジ20Cの補助により、滑り軸受リング21は、サイド部品のジョイントレセプタクル内に軸方向に導入可能であり、旋回軸Sに沿って取り外されないようにそこに軸方向に固定可能ともなる。
【0057】
図1Cはさらに、保持突出部、すなわち、保持フランジ20Cは、滑り軸受リング21及び/又はジョイントレセプタクルの外径を越えて径方向に突出し、実際には第2のサイド部品10A、ここでは2つのサイド部品10Aのうちの外側のものに対して、それを第1のサイド部品、ここでは長手方向を横断する方向に内側サイド部品10Aに対して軸方向に保持するように係合することを示す。これにより、滑り軸受リング21は同時に嵌め込み可能でありかつ外部から容易にアクセス可能に維持されるため、チェーンリンク2の横方向の安定性が大幅に増加し、同時に組立及び分解が簡素化される。滑り軸受リング21は、ジャーナル本体20がプラスチック製セルフタッピングネジ40を用いて螺合される場合に保持フランジ20Cによってサイド部品10Aにプレスフィットされてもよく、それにより、滑り軸受リング21が他方のサイド部品10Aにおけるプレスフィット接続によって回転不能に保持される。
【0058】
図1B及び図1Dは、ジャーナル本体20とサイド部品10の間の、形状係止された回転不能な接続のためのプロファイリングをさらに示す。この目的のため、旋回軸Sに同軸でありかつ周囲に交互の爪を有する第1の形状係止用クラウン25が、ジャーナル本体20に設けられる。当該クラウンは、受容リング110の端面に設けられた対応の第2の同軸の形状係止用クラウン111と協働する。図示する爪の代わりに、噛合いクラッチと同様に、適宜の端面歯部などが設けられてもよい。形状係止用クラウン25、111の自己センタリング構成も可能である。
【0059】
図1Cが最も明確に示すように、ジャーナル本体20は、軸受面20Bの直径よりも大幅に短い旋回軸Sに沿う軸方向構造長を有するストッパの形態をとる。締結領域20Aは、ここでは、軸受面20Bによって形成される概念的な円筒内に軸方向に完全に又は実質的に完全に配置される。締結シリンダ23は、形状係止用クラウン25が同様に設けられた環状周回凹部によって形成される。図1Cが示すように、締結シリンダ23は軸受面20Bを軸方向に越えては突出せず、ストッパ状のジャーナル本体20の構造が小型となる。
【0060】
図1A~1Dでは、ジャーナル本体20の軸受面20Bは滑り軸受リング21の内面が回転可能に相互作用する外側摺動面を形成し、すなわち、摺動平面は本体20の外周面と滑り軸受リング21の内周面との間に存在する。
【0061】
図2は、更なる滑り軸受リング22を有する変形例の関節状ジョイント200を示す。図1A~1Dと同じ及び対応する部品は、再度説明されない。
【0062】
図2において、第1の外側滑り軸受リング21は、第2のサイド部品10Aのジョイントレセプタクル内に回転不能に締結される。第2の内側滑り軸受リング22は、ジャーナル本体20の軸受面20Bに回転可能に又は回転不能に取り付けられ、好ましくは、ジャーナル本体20に力係止プレスフィットによって予め回転不能に嵌められている。第2の滑り軸受リング22は、相互に回転可能な摺動面を形成するために、第1の滑り軸受リング21の円筒状内面が回転可能に相互作用する円筒状外面を有する。ここで、摺動平面は、内側滑り軸受リング22の外周面と滑り軸受リング21の内周面との間に存在する。ここでも、滑り軸受リング21は対応するサイド部品10Aに力係止の態様でプレスフィットされ、これは、有利なことにジャーナル本体20のネジ締結の過程で達成可能である。
【0063】
図3は、関節状ジョイント100の変形例としての関節状ジョイント300を示す。図1A~1Dと同じ及び対応する部品は、再度説明されない。関節状ジョイント300では、滑り軸受リング31は、図1A~1Dにおけるように、ジャーナル本体20の軸受面20Bの外周面によって、相互に回転する滑り軸受面を形成する。本質的な相違は、滑り軸受リング31はサイドプレート10Aとの形状係止された回転不能な接続のために実現され、それによりプレスフィット接続が不要となり、組立/分解がさらに簡素化されることにある。この目的のため、滑り軸受リング31は、その外部に、サイド部品10Aのジョイントレセプタクルにおける対応のプロファイリングに形状係止された態様で係合する対応のプロファイリング、例えば、歯部などを有する。
【0064】
図4は、2つの滑り軸受リング31、32を備える関節状ジョイント400を有する図2の関節状ジョイント200の変形例を示し、外側滑り軸受リング31は、形状係止接続のために、図3と同様に構成される。
【0065】
最後に、図5A~5Dは、クレビス状リンクプレートを有する異なる構成のチェーンリンクの更なる例示的実施形態を示す。このエネルギーガイドチェーンの構成についての更なる詳細は国際公開第2022/123308号で確認することができ、簡明化のためにその教示がここに含まれ、この点において参照される。図5A~5Dにおいても、締結領域20A、滑り軸受リング21のための軸受領域20B及びここでも環状フランジ20Cの態様の径方向突出部をいずれも有するジャーナル本体50A/50Bが設けられる。
【0066】
重要な相違のみを簡単に説明する。図5A~5Dでは、リンクプレート構成の結果として、いずれも、2つのジャーナル本体50A/50Bは、セルフタッピングネジ40を用いるネジ接続によって対向して相互接続されてジョイントジャーナルを形成する。環状フランジ20Cは、ここでも、いずれも軸方向に滑り軸受リングを保持し、外側クレビスプレート(リンクプレート)10Cを、内側リンクプレート10Dから離れる方向に拡がらないように、さらに補強する。ジャーナル本体50A/50Bによって、いずれも1つの滑り軸受リング21がサイド部品10C/10Dの旋回可能な軸受取付けのために保持され、滑り軸受リング21は各軸受領域とともに回転滑り軸受面を形成し、リンクプレート10Cに回転不能に締結される。
【0067】
最後に、図5Dは、ジャーナル本体500の形態の可能な更なる特徴をさらに示し、それは、滑り軸受リング21とジャーナル本体500の間の軸受クリアランスにもかかわらず、組立/分解時に滑り軸受リング21を軸方向に保持するための把持手段、すなわち、スナップフィットコネクタ手段20Dを有する。
【符号の説明】
【0068】
1 エネルギーガイドチェーン
2 チェーンリンク
3、4 チェーンラン(例えば、上側ラン/下側ラン)
5 偏向アーク
6 支持面
7 ローラー
10A、10B サイド部品(サイドプレート)
11A、11B ストリング
12A、12B 横材
20 ジャーナル本体
20A 締結領域
20B 軸受面(軸受領域)
20C 保持突出部/保持フランジ
21、22、31、32 滑り軸受リング
23 締結シリンダ
24 コア孔
25 形状係止用クラウン
40 締結ネジ
41 開口
100、200、300、400 関節状ジョイント
110 受容リング/台部
111 形状係止用クラウン
L 長手方向
S 旋回軸
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-08-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブル、ホースなどのようなラインをガイドするためのエネルギーガイドチェーン(1)であって、関節状に相互接続された多数のチェーンリンク(2)を有し、該チェーンリンクは、長手方向に接続された相互に平行なサイド部品(10A;10B)を備えて、横材(12A、12B)によって相互接続された2本のストリング(11A、11B)を形成し、
前記長手方向(L)において隣接する2つのサイド部品(10A/10B)の各々は、関節状ジョイントによって接続され、共通の旋回軸(S)周りに相互に対して旋回可能であり、前記エネルギーガイドチェーン(1)は、特に、第1のラン(3)、第2のラン(4)及び当該2本のランを接続する偏向領域(5)を形成する態様で変位可能であり、
前記関節状ジョイント(100)の各々は、前記隣接するサイド部品(10A/10B)のうちの第1のサイド部品におけるジョイントジャーナル及び前記隣接するサイド部品(10A/10B)のうちの他方の第2のサイド部品におけるジョイントレセプタクルを備え、
少なくとも一部の関節状ジョイントはいずれも、第1のサイド部品に取り付けられて前記ジョイントジャーナルを形成する独立したジャーナル本体(20)及び前記第2のサイド部品における前記ジョイントレセプタクルに取り付けられた少なくとも1つの滑り軸受リング(21)を備え、前記独立したジャーナル本体は形状係止及び/又は力係止締結のための締結領域(20A)を有し、前記独立したジャーナル本体(20)は前記滑り軸受リング(21)内に前記旋回軸(S)に同軸に導入可能な周回軸受面(20B)を有し、
前記ジャーナル本体(20)は、軸方向外側端部に前記軸受面に対して径方向に突出しかつ前記滑り軸受リング(21)及び/又は前記ジョイントレセプタクルの外径を越えて径方向に突出して前記第2のサイド部品に対して係合する少なくとも1つの保持突出部(20C)を備え、該保持突出部を用いて、少なくとも前記滑り軸受リング(21;22;31;32)は前記第2のサイド部品(10A)の前記ジョイントレセプタクル内に軸方向に導入可能でありかつ/又はそこに軸方向に固定可能であり、前記保持突出部(20C)は一方の前記サイド部品を他方の前記サイド部品に横方向にも固定し、前記保持突出部(20C)は、特に、前記締結領域から軸方向に離れた前記軸受面の側で、特に前記チェーンリンクに対して外側で、前記軸受面に軸方向に隣接する、エネルギーガイドチェーン。
【請求項2】
前記保持突出部は、環状ワッシャー型保持フランジ(20C)の形態をとり、該環状ワッシャー型保持フランジは、好ましくは、前記旋回軸(S)を完全に囲み、その外径は、好ましくは、前記滑り軸受リング(21)の外径及び/又は前記ジョイントレセプタクルの直径よりも大きい、請求項1に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項3】
前記ジャーナル本体は、前記第1のサイド部品の本体から軸方向に突出する該第1のサイド部品の受容リング(110)内に、前記長手方向(L)への力伝達のために締結される前記締結領域(20A)において同軸の締結シリンダ(23)を有し、該締結シリンダ(23)は、プレスフィット接続、ネジ接続及び/又はスナップフィット接続によって前記受容リング内に軸方向に保持される、請求項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項4】
前記ジャーナル本体は、その締結シリンダによって、好ましくは同軸の締結ネジ(40)によって、前記受容リング内に保持され、前記締結ネジは、好ましくは、前記第1のサイド部品の本体の同軸開口(41)内に螺合されるプラスチック製セルフタッピングネジ(40)であり、かつ/又は前記ジャーナル本体は、前記締結ネジに対して前記長手方向に力が伝達されないように、前記締結ネジ(40)が径方向のクリアランスを有してガイドされる同軸コア孔(42)を有する、請求項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項5】
前記ジャーナル本体(20)は、前記第1のサイド部品(10A)において対応するプロファイリングで形状係止された回転不能な接続のための前記締結領域(20A)におけるプロファイリングを有し、前記プロファイリングは、特にいずれも、前記ジャーナル本体において前記締結シリンダ(23)を囲む第1の同軸形状係止用クラウン(25)及び前記受容リングにおいて、特に前記受容リング(110)の端面において、協働する第2の同軸形状係止用クラウン(111)を備える、請求項3に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項6】
前記ジャーナル本体(20)は、前記軸受面(20B)の直径よりも大幅に短い軸方向構造長を有するストッパの形態をとり、前記締結領域(20A)は、前記軸受面(20B)によって形成された円筒内に、好ましくは少なくとも部分的に又は完全に、軸方向に配置される、請求項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項7】
前記ジャーナル本体の前記軸受面は、相互に対して回転可能な摺動面を形成するために、前記滑り軸受リングの内面が回転可能に相互作用する外側摺動面を有する、請求項1に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項8】
第1の滑り軸受リングが、前記第2のサイド部品の前記ジョイントレセプタクルにおいて回転不能に締結され、更なる第2の滑り軸受リングが、特にプレスフィット接続によって、前記ジャーナル本体の前記軸受面において回転可能又は回転不能に配置され、前記第2の滑り軸受リングは、相互に対して回転可能な摺動面を形成するために、前記第1の滑り軸受リングの内面が回転可能に相互作用する外面を形成する、請求項1に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項9】
前記少なくとも1つの滑り軸受リングは、形状係止された回転不能な接続のための手段を有し、かつ/又はプレスフィット接続によって前記第2のサイド部品における前記ジョイントレセプタクル内に回転不能に保持される、請求項1に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項10】
前記ジャーナル本体は、筒状の、特に回転対称の構成要素として、特に射出成形品として、プラスチック材料から製造され、かつ/又は
前記サイド部品は、特に射出成形品として、前記滑り軸受リング及び/又は前記ジャーナル本体とは異なるプラスチック材料から製造される、請求項1に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項11】
前記又は各滑り軸受リングが、1以上の固体潤滑剤によるトライボポリマーから製造され、かつ/又は
前記ジャーナル本体の少なくとも前記軸受面が、1以上の固体潤滑剤によるトライボポリマーから製造される、請求項1に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項12】
前記ジャーナル本体は、組立/分解時に滑り軸受リングの軸方向保持のためのスナップフィットコネクタを有する、請求項1から11のいずれか一項に記載のエネルギーガイドチェーン。
【請求項13】
少なくとも2つのチェーンリンク(2)を備えるエネルギーガイドチェーン部分であって、該チェーンリンクは、長手方向に接続された相互に平行なサイド部品(10A、10B)を備えて、横材(12A、12B)によって相互接続された2本のストリングを形成し、
前記長手方向(L)において隣接する2つのサイド部品の各々は、関節状ジョイントによって接続され、共通の旋回軸(S)周りに相互に対して旋回可能であり、前記関節状ジョイントの各々は隣接する前記サイド部品のうちの第1のサイド部品におけるジョイントジャーナル及び隣接する前記サイド部品のうちの他方の第2のサイド部品におけるジョイントレセプタクルを備え、
少なくとも一部の関節状ジョイントはいずれも、第1のサイド部品に取り付けられて前記ジョイントジャーナルを形成する独立したジャーナル本体及び前記第2のサイド部品における前記ジョイントレセプタクルに取り付けられた少なくとも1つの滑り軸受リングを備え、
前記独立したジャーナル本体は、特に、前記第1のサイド部品への、又は該第1のサイド部品上若しくは該第1のサイド部品内に取り付けられる更なる独立したジャーナル本体への、形状係止及び/又は力係止締結のための締結領域を有し、前記独立したジャーナル本体は前記滑り軸受リング内に前記旋回軸に同軸に導入可能な周回軸受面を有し、
前記ジャーナル本体は、軸方向外側端部に前記軸受面に対して径方向に突出しかつ前記滑り軸受リング(21)及び/又は前記ジョイントレセプタクルの外径を越えて径方向に突出して前記第2のサイド部品に対して係合する少なくとも1つの保持突出部(20C)を備え、該保持突出部(20C)は一方の前記サイド部品を他方の前記サイド部品に横方向にも固定し、前記保持突出部を用いて、少なくとも前記滑り軸受リングは前記第2のサイド部品の前記ジョイントレセプタクル内に軸方向に導入可能であり、かつ/又はそこに軸方向に固定可能であり、前記保持突出部は、特に、前記締結領域から軸方向に離れた前記軸受面の側で、特に前記チェーンリンクに対して外側で、前記軸受面に軸方向に隣接する、エネルギーガイドチェーン部分。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
一方、関節状ジョイントの摩耗部品を容易に又は少ない労力で嵌めることが可能であるべきなのは当初製造時だけではない。より一層厳格な持続性要件を考慮すると、後の、特に単純な、摩耗部品の交換が可能となることが望ましいはずである。これにより、エネルギーガイドチェーンに新たな関節状ジョイントを再装備するために、すなわち、エネルギーガイドチェーン全体を交換しなければならないことを回避可能とするために、関節状ジョイントのこれらの摩耗部品のみが交換可能となるはずである。
上記タイプの他のエネルギーガイドチェーンは、例えば、特許文献4によって知られている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0861387号明細書
【特許文献2】米国特許第6065278号明細書
【特許文献3】国際公開第2016/047489号
【特許文献4】国際公開第2007/121715号
【国際調査報告】