IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 新華三技術有限公司の特許一覧

特表2024-544293リソース割当方法、装置、基地局、ユーザ機器、および記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】リソース割当方法、装置、基地局、ユーザ機器、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20241121BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20241121BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20241121BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20241121BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/1268
H04W72/1273
H04W72/0453 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535879
(86)(22)【出願日】2022-04-29
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2022090643
(87)【国際公開番号】W WO2023206524
(87)【国際公開日】2023-11-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518056748
【氏名又は名称】新華三技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】NEW H3C TECHNOLOGIES CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100149249
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(72)【発明者】
【氏名】孔 磊
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067CC02
5K067CC04
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE61
5K067EE71
5K067JJ21
(57)【要約】
本願は、リソース割当方法、装置、基地局、ユーザ機器および記憶媒体を提供し、当該方法では、基地局において、第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定された場合、基地局は第1セル内のユーザ機器へ第1シグナリングを送信し、ユーザ機器は第1情報および第2情報に基づいて、全二重タイムスロットにリソースを割り当て、ここで、第1シグナリングは構成情報を含み、構成情報は全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む。本願実施形態が提供する技術案によれば、同一周波数領域帯域幅における全二重モード通信を実現する。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に適用されるリソース割当方法であって、
前記基地局において、第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定された場合、前記第1セル内のユーザ機器へ第1シグナリングを送信することであって、前記第1シグナリングは前記構成情報を含み、前記構成情報は前記全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む、ことを含む、
ことを特徴とする、リソース割当方法。
【請求項2】
前記リソースは、周波数領域リソースを含み、前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記周波数領域サブバンドは少なくとも1つのリソースブロックまたは少なくとも1つのリソースブロックグループを含み、または、
前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第1開始点を示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第2開始点を示すためのものである、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項3】
前記構成情報は、第1ビットマップを用いて前記第1情報および前記第2情報を表し、前記第1ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第1ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、前記ビットの値が第2プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項2に記載のリソース割当方法。
【請求項4】
前記構成情報は、第2ビットマップを用いて前記第1情報を表し、第3ビットマップを用いて前記第2情報を表し、前記第2ビットマップおよび前記第3ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第2ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、
前記第3ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項2に記載のリソース割当方法。
【請求項5】
前記構成情報は、各周波数領域サブバンドに含まれているリソースブロックの個数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項2~4のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項6】
前記第1セルのフレーム構造は隣接セルとは同じであり、または、
前記第1セルのフレーム構造は隣接セルとは異なり、前記リソース割当方法は、ビームフォーミング方式または異周波数ネットワーキング方式を採用して、前記ユーザ機器と通信を行うことをさらに含む、
ことを特徴とする、請求項2~4のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項7】
前記隣接セルは、前記基地局にカバーされる領域であり、
前記リソース割当方法は、
前記第1セルのフレーム構造が隣接セルとは同じまたは異なるように、前記第1セルおよび隣接セルのフレーム構造を調整することをさらに含む、
ことを特徴とする、請求項6に記載のリソース割当方法。
【請求項8】
前記隣接セルは、他の基地局にカバーされる領域であり、
前記リソース割当方法は、
前記他の基地局から送信されたメッセージを受信することであって、前記メッセージは前記隣接セルのフレーム構造を示すことと、
前記メッセージに基づいて、前記第1セルのフレーム構造が隣接セルとは同じまたは異なるように、前記第1セルのフレーム構造を調整することと、をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項6に記載のリソース割当方法。
【請求項9】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とを含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項10】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに対応する第1開始と長さ指示値SLIVを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに対応する第2SLIVを含み、
前記第1SLIVはダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とによって決定されており、前記第2SLIVはアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とによって決定されている、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項11】
前記基地局において、前記第1開始OFDMシンボルと前記第1OFDMシンボル長とが設定された場合、設定された第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とに基づいて第1情報を決定し、前記基地局において、前記第1開始OFDMシンボルと前記第1OFDMシンボル長とが設定されていない場合、前記全二重タイムスロットの開始OFDMシンボルを第1開始OFDMシンボルとして割り当て、前記全二重タイムスロットのOFDMシンボル長を第1OFDMシンボル長として割り当て、割り当てられた第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とに基づいて、第1情報を決定すること、および/または、
前記基地局において、前記第2開始OFDMシンボルと前記第2OFDMシンボル長とが設定された場合、設定された第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とに基づいて第2情報を決定し、前記基地局において、前記第2開始OFDMシンボルと前記第2OFDMシンボル長とが設定されていない場合、前記全二重タイムスロットの開始OFDMシンボルを第2開始OFDMシンボルとして割り当て、前記全二重タイムスロットのOFDMシンボル長を第2OFDMシンボル長として割り当て、割り当てられた第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とに基づいて、第2情報を決定すること、をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項9または10に記載のリソース割当方法。
【請求項12】
前記全二重タイムスロットにおいて、前記ダウンリンクチャネルおよびアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボル長は、前記全二重タイムスロットのOFDMシンボル長とは同じである、
ことを特徴とする、請求項9または10に記載のリソース割当方法。
【請求項13】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームに含まれている全二重タイムスロットの数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項14】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームの第4ビットマップをさらに含み、前記第4ビットマップにおいて、ビットはタイムスロットと1対1で対応し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットが第3プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが全二重タイムスロットであることを表し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットは第4プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが半二重タイムスロットであることを表す、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項15】
前記基地局に複数組の構成情報が設定されており、各組の構成情報はそれぞれ1つの割当番号を有し、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報はターゲット割当番号に対応する構成情報であり、前記ターゲット割当番号は当該全二重タイムスロットのインデックス番号および複数組の構成情報の数に対して剰余演算して得られたものであり、または、
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第1シグナリングにおいて指定された当該全二重タイムスロットの構成情報であり、または、
前記第1シグナリングは、第5ビットマップをさらに含み、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第5ビットマップに基づいて決定されており、前記第5ビットマップにおいて、ビットは前記システムフレームにおけるタイムスロットと1対1で対応し、前記第5ビットマップにおいて、前記ビットに対応するタイムスロットは前記ビットの値に対応する構成情報を採用する、
ことを特徴とする、請求項14に記載のリソース割当方法。
【請求項16】
前記構成情報が有効となる時刻は、第3開始点である、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項17】
前記第3開始点は、前記基地局がシステムフレーム番号および全二重タイムスロットの持続期間に対して剰余演算して得られたものであり、または、前記第3開始点は、前記ユーザ機器および基地局に予め設定されたものである、
ことを特徴とする、請求項16に記載のリソース割当方法。
【請求項18】
前記第1シグナリングは、前記持続期間を含む、
ことを特徴とする、請求項17に記載のリソース割当方法。
【請求項19】
前記第3開始点に到達すると、前記構成情報によって示されるリソースに従って、前記同一周波数領域帯域幅においてデータを送受信するように前記ユーザ機器をスケジューリングすることをさらに含む、
ことを特徴とする、請求項16~18のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項20】
前記第1シグナリングは、ブロードキャストシグナリングまたはユーザ専有シグナリングである、
ことを特徴とする、請求項1~4、9~10、13~18のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項21】
前記基地局において、前記構成情報が設定されない場合、第2シグナリングを前記ユーザ機器へ送信することであって、第2シグナリングは前記ユーザ機器の前記同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットのスケジューリング情報を含む、ことをさらに含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項22】
前記第2シグナリングは、少なくとも1つのユーザ機器のスケジューリング情報を含む、
ことを特徴とする、請求項21に記載のリソース割当方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つのユーザ機器における各ユーザ機器に対して、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ送信に占有される直交周波数分割多重OFDMシンボルを示し、および/または、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ受信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるOFDMシンボルを示す、
ことを特徴とする、請求項22に記載のリソース割当方法。
【請求項24】
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しない、
ことを特徴とする、請求項23に記載のリソース割当方法。
【請求項25】
前記第2シグナリングは、ダウンリンク制御情報である、
ことを特徴とする、請求項21~24のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項26】
前記構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットに占有されるリソースが同じである、
ことを特徴とする、請求項1~4、9~10、13~18、21~24のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項27】
ユーザ機器に適用されるリソース割当方法であって、
基地局から送信された第1シグナリングを受信することであって、前記第1シグナリングは構成情報を含み、前記構成情報は第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含むことと、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記全二重タイムスロットにリソースを割り当てることと、を含む
ことを特徴とする、リソース割当方法。
【請求項28】
前記リソースは、周波数領域リソースを含み、前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記周波数領域サブバンドは少なくとも1つのリソースブロックまたは少なくとも1つのリソースブロックグループを含み、または、
前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第1開始点を示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第2開始点を示すためのものである、
ことを特徴とする、請求項27に記載のリソース割当方法。
【請求項29】
前記構成情報は、第1ビットマップを用いて前記第1情報および前記第2情報を表し、前記第1ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第1ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、前記ビットの値が第2プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項28に記載のリソース割当方法。
【請求項30】
前記構成情報は、第2ビットマップを用いて前記第1情報を表し、第3ビットマップを用いて前記第2情報を表し、前記第2ビットマップおよび前記第3ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第2ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、
前記第3ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項28に記載のリソース割当方法。
【請求項31】
前記構成情報は、各周波数領域サブバンドに含まれているリソースブロックの個数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項28~30のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項32】
前記第1セルのフレーム構造は隣接セルとは同じであり、または、
前記第1セルのフレーム構造は隣接セルとは異なり、前記リソース割当方法は、ビームフォーミング方式または異周波数ネットワーキング方式を採用して、前記基地局と通信を行うことをさらに含む、
ことを特徴とする、請求項28~30のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項33】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とを含む、
ことを特徴とする、請求項27に記載のリソース割当方法。
【請求項34】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに対応する第1開始と長さ指示値SLIVを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに対応する第2SLIVを含み、
前記第1SLIVはダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とによって決定されており、前記第2SLIVはアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とによって決定されている、
ことを特徴とする、請求項27に記載のリソース割当方法。
【請求項35】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームに含まれている全二重タイムスロットの数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項27に記載のリソース割当方法。
【請求項36】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームの第4ビットマップをさらに含み、前記第4ビットマップにおいて、ビットはタイムスロットと1対1で対応し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットが第3プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが全二重タイムスロットであることを表し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットは第4プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが半二重タイムスロットであることを表す、
ことを特徴とする、請求項27に記載のリソース割当方法。
【請求項37】
前記第1シグナリングは複数組の構成情報を含み、各組の構成情報はそれぞれ1つの割当番号を有し、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報はターゲット割当番号に対応する構成情報であり、前記ターゲット割当番号は当該全二重タイムスロットのインデックス番号および複数組の構成情報の数に対して剰余演算して得られたものであり、または、
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第1シグナリングにおいて指定された当該全二重タイムスロットの構成情報であり、または、
前記第1シグナリングは、第5ビットマップをさらに含み、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第5ビットマップに基づいて決定されており、前記第5ビットマップにおいて、ビットは前記システムフレームにおけるタイムスロットと1対1で対応し、前記第5ビットマップにおいて、前記ビットに対応するタイムスロットは前記ビットの値に対応する構成情報を採用する、
ことを特徴とする、請求項36に記載のリソース割当方法。
【請求項38】
前記構成情報が有効となる時刻は、第3開始点である、
ことを特徴とする、請求項27に記載のリソース割当方法。
【請求項39】
前記第3開始点は、前記ユーザ機器がシステムフレーム番号および全二重タイムスロットの持続期間に対して剰余演算して得られたものであり、または、前記第3開始点は、前記ユーザ機器および基地局に予め設定されたものである、
ことを特徴とする、請求項38に記載のリソース割当方法。
【請求項40】
前記第1シグナリングは、前記持続期間を含む、
ことを特徴とする、請求項39に記載のリソース割当方法。
【請求項41】
前記第3開始点に到達すると、前記構成情報によって示されるリソースに従って、前記同一周波数領域帯域幅においてデータを送受信するように、前記基地局のスケジューリングを受けることをさらに含む、
ことを特徴とする、請求項38~40のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項42】
前記第1シグナリングは、ブロードキャストシグナリングまたはユーザ専有シグナリングである、
ことを特徴とする、請求項27~30、33~40のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項43】
前記基地局から送信された第2シグナリングを受信することであって、前記第2シグナリングは前記ユーザ機器の前記同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットのスケジューリング情報を含む、ことをさらに含む、
ことを特徴とする、請求項27に記載のリソース割当方法。
【請求項44】
前記第2シグナリングは、少なくとも1つのユーザ機器のスケジューリング情報を含む、
ことを特徴とする、請求項43に記載のリソース割当方法。
【請求項45】
前記少なくとも1つのユーザ機器における各ユーザ機器に対して、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ送信に占有される直交周波数分割多重OFDMシンボルをそれぞれ示し、および/または、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ受信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるOFDMシンボルをそれぞれ示す、
ことを特徴とする、請求項44に記載のリソース割当方法。
【請求項46】
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しない、
ことを特徴とする、請求項45に記載のリソース割当方法。
【請求項47】
前記第2シグナリングは、ダウンリンク制御情報である、
ことを特徴とする、請求項43~46のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項48】
前記構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットに占有されるリソースが同じである、
ことを特徴とする、請求項27~30、33~40、43~46のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項49】
基地局に適用されるリソース割当装置であって、
前記基地局に第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定された場合、前記第1セル内のユーザ機器へ第1シグナリングを送信するために用いられる送信モジュールを備え、前記第1シグナリングは前記構成情報を含み、前記構成情報は前記全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む、
ことを特徴とする、リソース割当装置。
【請求項50】
前記リソースは、周波数領域リソースを含み、前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記周波数領域サブバンドは少なくとも1つのリソースブロックまたは少なくとも1つのリソースブロックグループを含み、または、
前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第1開始点を示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第2開始点を示すためのものである、
ことを特徴とする、請求項49に記載のリソース割当装置。
【請求項51】
前記構成情報は、第1ビットマップを用いて前記第1情報および前記第2情報を表し、前記第1ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第1ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、前記ビットの値が第2プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項50に記載のリソース割当装置。
【請求項52】
前記構成情報は、第2ビットマップを用いて前記第1情報を表し、第3ビットマップを用いて前記第2情報を表し、前記第2ビットマップおよび前記第3ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第2ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、
前記第3ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項50に記載のリソース割当装置。
【請求項53】
前記構成情報は、各周波数領域サブバンドに含まれているリソースブロックの個数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項50~52のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項54】
前記第1セルのフレーム構造は隣接セルとは同じであり、または、
前記第1セルのフレーム構造は隣接セルとは異なり、前記リソース割当装置は、
ビームフォーミング方式または異周波数ネットワーキング方式を採用して、前記ユーザ機器と通信を行うために用いられる通信モジュールをさらに備える、
ことを特徴とする、請求項50~52のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項55】
前記隣接セルは、前記基地局にカバーされる領域であり、
前記リソース割当装置は、
前記第1セルのフレーム構造が隣接セルとは同じまたは異なるように、前記第1セルおよび隣接セルのフレーム構造を調整するために用いられる第1調整モジュールをさらに備える、
ことを特徴とする、請求項54に記載のリソース割当装置。
【請求項56】
前記隣接セルは、他の基地局にカバーされる領域であり、
前記他の基地局から送信された、前記隣接セルのフレーム構造を示すメッセージを受信し、前記メッセージに基づいて、前記第1セルのフレーム構造が隣接セルとは同じまたは異なるように、前記第1セルのフレーム構造を調整するために用いられる第2調整モジュールをさらに備える、
ことを特徴とする、請求項54に記載のリソース割当装置。
【請求項57】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とを含む、
ことを特徴とする、請求項49に記載のリソース割当装置。
【請求項58】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに対応する第1開始と長さ指示値SLIVを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに対応する第2SLIVを含み、
前記第1SLIVはダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とによって決定されており、第2SLIVはアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とによって決定されている、
ことを特徴とする、請求項49に記載のリソース割当装置。
【請求項59】
前記基地局において、前記第1開始OFDMシンボルと前記第1OFDMシンボル長とが設定された場合、設定された第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とに基づいて第1情報を決定し、前記基地局において、前記第1開始OFDMシンボルと前記第1OFDMシンボル長とが設定されていない場合、前記全二重タイムスロットの開始OFDMシンボルを第1開始OFDMシンボルとして割り当て、前記全二重タイムスロットのOFDMシンボル長を第1OFDMシンボル長として割り当て、割り当てられた第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とに基づいて、第1情報を決定すること、および/または、
前記基地局において、前記第2開始OFDMシンボルと前記第2OFDMシンボル長とが設定された場合、設定された第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とに基づいて第2情報を決定し、前記基地局において、前記第2開始OFDMシンボルと前記第2OFDMシンボル長とが設定されていない場合、前記全二重タイムスロットの開始OFDMシンボルを第2開始OFDMシンボルとして割り当て、前記全二重タイムスロットのOFDMシンボル長を第2OFDMシンボル長として割り当て、割り当てられた第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とに基づいて、第2情報を決定すること、に用いられる、
決定手段、をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項57または58に記載のリソース割当装置。
【請求項60】
前記全二重タイムスロットにおいて、前記ダウンリンクチャネルおよびアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボル長は、前記全二重タイムスロットのOFDMシンボル長とは同じである、
ことを特徴とする、請求項57または58に記載のリソース割当装置。
【請求項61】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームに含まれている全二重タイムスロットの数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項49に記載のリソース割当装置。
【請求項62】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームの第4ビットマップをさらに含み、前記第4ビットマップにおいて、ビットはタイムスロットと1対1で対応し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットが第3プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが全二重タイムスロットであることを表し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットは第4プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが半二重タイムスロットであることを表す、
ことを特徴とする、請求項49に記載のリソース割当装置。
【請求項63】
前記基地局に複数組の構成情報が設定されており、各組の構成情報はそれぞれ1つの割当番号を有し、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報はターゲット割当番号に対応する構成情報であり、前記ターゲット割当番号は当該全二重タイムスロットのインデックス番号および複数組の構成情報の数に対して剰余演算して得られたものであり、または、
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第1シグナリングにおいて指定された当該全二重タイムスロットの構成情報であり、または、
前記第1シグナリングは、第5ビットマップをさらに含み、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第5ビットマップに基づいて決定されており、前記第5ビットマップにおいて、ビットは前記システムフレームにおけるタイムスロットと1対1で対応し、前記第5ビットマップにおいて、前記ビットに対応するタイムスロットは前記ビットの値に対応する構成情報を採用する、
ことを特徴とする、請求項62に記載のリソース割当装置。
【請求項64】
前記構成情報が有効となる時刻は、第3開始点である、
ことを特徴とする、請求項49に記載のリソース割当装置。
【請求項65】
前記第3開始点は、前記基地局がシステムフレーム番号および全二重タイムスロットの持続期間に対して剰余演算して得られたものであり、または、前記第3開始点は、前記ユーザ機器および基地局に予め設定されたものである、
ことを特徴とする、請求項64に記載のリソース割当装置。
【請求項66】
前記第1シグナリングは、前記持続期間を含む、
ことを特徴とする、請求項65に記載のリソース割当装置。
【請求項67】
前記第3開始点に到達すると、前記構成情報によって示されるリソースに従って、前記同一周波数領域帯域幅においてデータを送受信するように前記ユーザ機器をスケジューリングするために用いられる、
スケジューリングモジュールをさらに備える、
ことを特徴とする、請求項64~66のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項68】
前記第1シグナリングは、ブロードキャストシグナリングまたはユーザ専有シグナリングである、
ことを特徴とする、請求項49~52、57~58、61~66のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項69】
前記送信モジュールは、さらに、
前記基地局に前記構成情報が設定されない場合、第2シグナリングを前記ユーザ機器へ送信することであって、前記第2シグナリングは前記ユーザ機器の前記同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットのスケジューリング情報を含む、ことに用いられる、
ことを特徴とする、請求項49に記載のリソース割当装置。
【請求項70】
前記第2シグナリングは、少なくとも1つのユーザ機器のスケジューリング情報を含む、
ことを特徴とする、請求項69に記載のリソース割当装置。
【請求項71】
前記少なくとも1つのユーザ機器における各ユーザ機器に対して、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ送信に占有される直交周波数分割多重OFDMシンボルをそれぞれ示し、および/または、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ受信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるOFDMシンボルをそれぞれ示す、
ことを特徴とする、請求項70に記載のリソース割当装置。
【請求項72】
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しない、
ことを特徴とする、請求項71に記載のリソース割当装置。
【請求項73】
前記第2シグナリングは、ダウンリンク制御情報である、
ことを特徴とする、請求項69~72のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項74】
前記構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットに占有されるリソースが同じである、
ことを特徴とする、請求項49~52、57~58、61~66、69~72のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項75】
ユーザ機器に適用されるリソース割当装置であって、
基地局から送信された第1シグナリングを受信するために用いられ、前記第1シグナリングは構成情報を含み、前記構成情報は第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む、受信モジュールと、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記全二重タイムスロットにリソースを割り当てる、割当モジュールと、を備える
ことを特徴とする、リソース割当装置。
【請求項76】
前記リソースは、周波数領域リソースを含み、前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記周波数領域サブバンドは少なくとも1つのリソースブロックまたは少なくとも1つのリソースブロックグループを含み、または、
前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第1開始点を示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第2開始点を示すためのものである、
ことを特徴とする、請求項75に記載のリソース割当装置。
【請求項77】
前記構成情報は、第1ビットマップを用いて前記第1情報および前記第2情報を表し、前記第1ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第1ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、前記ビットの値が第2プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項76に記載のリソース割当装置。
【請求項78】
前記構成情報は、第2ビットマップを用いて前記第1情報を表し、第3ビットマップを用いて前記第2情報を表し、前記第2ビットマップおよび前記第3ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第2ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、
前記第3ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項76に記載のリソース割当装置。
【請求項79】
前記構成情報は、各周波数領域サブバンドに含まれているリソースブロックの個数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項76~78のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項80】
前記第1セルのフレーム構造は隣接セルとは同じであり、または、
前記第1セルのフレーム構造は隣接セルとは異なり、前記リソース割当装置は、
ビームフォーミング方式または異周波数ネットワーキング方式を採用して、前記基地局と通信を行うために用いられる、通信モジュール、をさらに備える、
ことを特徴とする、請求項76~78のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項81】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とを含む、
ことを特徴とする、請求項75に記載のリソース割当装置。
【請求項82】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに対応する第1開始と長さ指示値SLIVを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに対応する第2SLIVを含み、
前記第1SLIVはダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とによって決定されており、前記第2SLIVはアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とによって決定されている、
ことを特徴とする、請求項75に記載のリソース割当装置。
【請求項83】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームに含まれている全二重タイムスロットの数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項75に記載のリソース割当装置。
【請求項84】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームの第4ビットマップをさらに含み、前記第4ビットマップにおいて、ビットはタイムスロットと1対1で対応し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットが第3プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが全二重タイムスロットであることを表し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットは第4プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが半二重タイムスロットであることを表す
ことを特徴とする、請求項75に記載のリソース割当装置。
【請求項85】
前記第1シグナリングは複数組の構成情報を含み、各組の構成情報はそれぞれ1つの割当番号を有し、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報はターゲット割当番号に対応する構成情報であり、前記ターゲット割当番号は当該全二重タイムスロットのインデックス番号および複数組の構成情報の数に対して剰余演算して得られたものであり、または、
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第1シグナリングにおいて指定された当該全二重タイムスロットの構成情報であり、または、
前記第1シグナリングは、第5ビットマップをさらに含み、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第5ビットマップに基づいて決定されており、前記第5ビットマップにおいて、ビットは前記システムフレームにおけるタイムスロットと1対1で対応し、前記第5ビットマップにおいて、前記ビットに対応するタイムスロットは前記ビットの値に対応する構成情報を採用する、
ことを特徴とする、請求項84に記載のリソース割当装置。
【請求項86】
前記構成情報が有効となる時刻は、第3開始点である、
ことを特徴とする、請求項75に記載のリソース割当装置。
【請求項87】
前記第3開始点は、前記ユーザ機器がシステムフレーム番号および全二重タイムスロットの持続期間に対して剰余演算して得られたものであり、または、前記第3開始点は、前記ユーザ機器および基地局に予め設定されたものである、
ことを特徴とする、請求項86に記載のリソース割当装置。
【請求項88】
前記第1シグナリングは、前記持続期間を含む、
ことを特徴とする、請求項87に記載のリソース割当装置。
【請求項89】
前記第3開始点に到達すると、前記構成情報によって示されるリソースに従って、前記同一周波数領域帯域幅においてデータを送受信するように、前記基地局のスケジューリングを受けるために用いられる、スケジューリングモジュール、をさらに備える、
ことを特徴とする、請求項86~88のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項90】
前記第1シグナリングは、ブロードキャストシグナリングまたはユーザ専有シグナリングである、
ことを特徴とする、請求項75~78、81~88のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項91】
前記受信モジュールは、さらに、
前記基地局から送信された第2シグナリングを受信するために用いられ、前記第2シグナリングは前記ユーザ機器の前記同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットのスケジューリング情報を含む、
ことを特徴とする、請求項75に記載のリソース割当装置。
【請求項92】
前記第2シグナリングは、少なくとも1つのユーザ機器のスケジューリング情報を含む、
ことを特徴とする、請求項91に記載のリソース割当装置。
【請求項93】
前記少なくとも1つのユーザ機器における各ユーザ機器に対して、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ送信に占有される直交周波数分割多重OFDMシンボルをそれぞれ示し、および/または、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ受信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるOFDMシンボルをそれぞれ示す、
ことを特徴とする、請求項92に記載のリソース割当装置。
【請求項94】
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しない、
ことを特徴とする、請求項93に記載のリソース割当装置。
【請求項95】
前記第2シグナリングは、ダウンリンク制御情報である、
ことを特徴とする、請求項91~94のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項96】
前記構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットに占有されるリソースが同じである、
ことを特徴とする、請求項75~78、81~88、91~94のいずれか1項に記載のリソース割当装置。
【請求項97】
プロセッサと機器読取可能記憶媒体とを備える基地局であって、前記機器読取可能記憶媒体には前記プロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、請求項1~26のいずれか1項に記載のリソース割当方法のステップを実現するように実行させる、
ことを特徴とする、基地局。
【請求項98】
プロセッサと機器読取可能記憶媒体とを備えるユーザ機器であって、前記機器読取可能記憶媒体には前記プロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、請求項27~48のいずれか1項に記載のリソース割当方法のステップを実現するように実行させる、
ことを特徴とする、ユーザ機器。
【請求項99】
機器読取可能記憶媒体であって、前記機器読取可能記憶媒体にはプロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、請求項1~26のいずれか1項に記載のリソース割当方法のステップを実現するように実行させる、
ことを特徴とする、機器読取可能記憶媒体。
【請求項100】
機器読取可能記憶媒体であって、前記機器読取可能記憶媒体にはプロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、請求項27~48のいずれか1項に記載のリソース割当方法のステップを実現するように実行させる、
ことを特徴とする、機器読取可能記憶媒体。
【請求項101】
プロセッサに、請求項1~26のいずれか1項に記載のリソース割当方法のステップを実現するように実行させる、
ことを特徴とする、コンピュータプログラム製品。
【請求項102】
プロセッサに、請求項27~48のいずれか1項に記載のリソース割当方法のステップを実現するように実行させる、
ことを特徴とする、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術分野に関し、特に、リソース割当方法、装置、基地局、ユーザ機器、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の時分割二重(Time-Division Duplex,TDD)通信システムは、半二重(Half-Duplex,HD)モードを用いて通信を行っている。ネットワークのスループットを向上させるために、HDモードを用いるTDD通信システムにおいて、通常、ダウンリンク(Down Link,DL)タイムスロットが多く設定されるので、アップリンク(Up Link,UL)タイムスロットが少なくなる。そのため、アップリンク伝送速度が制限され、アップリンク伝送遅延が大きくなってしまい、低遅延高信頼性通信(Ultra-Reliability Low Latency Communication,URLLC)トラフィックの実行に不利になる。
【0003】
全二重(Full-Duplex,FD)モードにおいて、TDD通信システムにおける基地局またはユーザ機器は、同一のタイムスロット/同一のOFDMシンボルで、同時にデータを送受信することができるので、TDD通信システムはFDモードを用いて通信を行うことは、上記課題を解決するための有効な方法である。しかしながら、FDモードを用いて通信を行った場合、自己干渉(Self-Interference,SI)、セル間のクロストーク、ユーザ間の干渉などの通信品質に影響を与える要素が引き起こされてしまう。
【発明の概要】
【0004】
本願実施形態は、FDモード通信を実現するためのリソース割当方法、装置、基地局、ユーザ機器および記憶媒体を提供することを目的とする。具体的な技術手段は、以下の通りである。
【0005】
第1態様として、本願実施形態は基地局に適用されるリソース割当方法を提供し、前記方法は、
前記基地局において、第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定された場合、前記第1セル内のユーザ機器へ第1シグナリングを送信することであって、前記第1シグナリングは前記構成情報を含み、前記構成情報は前記全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルがリソースをグループしたことを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む、ことを含む。
【0006】
第2態様として、本願実施形態はユーザ機器に適用されるリソース割当方法を提供し、前記方法は、
基地局から送信された第1シグナリングを受信することであって、前記第1シグナリングは前記構成情報を含み、前記構成情報は第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含むことと、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記全二重タイムスロットにリソースを割り当てることと、を含む。
【0007】
第3態様として、本願実施形態は基地局に適用されるリソース割当装置を提供し、前記装置は、
前記基地局において、第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定された場合、前記第1セル内のユーザ機器へ第1シグナリングを送信するために用いられる送信モジュールを備え、前記第1シグナリングは前記構成情報を含み、 前記構成情報は前記全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む。
【0008】
第4態様として、本願実施形態はユーザ機器に適用されるリソース割当装置を提供し、前記装置は、
基地局から送信された第1シグナリングを受信するために用いられ、前記第1シグナリングは構成情報を含み、前記構成情報は第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む、受信モジュールと、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記全二重タイムスロットにリソースを割り当てる、割当モジュールと、を備える。
【0009】
第5態様として、本願実施形態は基地局を提供し、前記基地局はプロセッサと機器読取可能記憶媒体とを備え、前記機器読取可能記憶媒体には前記プロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、第1態様に提供されたいずれかの方法のステップを実現するように実行させる。
【0010】
第6態様として、本願実施形態はユーザ機器を提供し、前記ユーザ機器はプロセッサと機器読取可能記憶媒体とを備え、前記機器読取可能記憶媒体には前記プロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、第2態様に提供されたいずれかの方法のステップを実現するように実行させる。
【0011】
第7態様として、本願実施形態は機器読取可能記憶媒体を提供し、前記機器読取可能記憶媒体にはプロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、第1態様に提供されたいずれかの方法のステップを実現するように実行させる。
【0012】
第8態様として、本願実施形態は機器読取可能記憶媒体を提供し、前記機器読取可能記憶媒体にはプロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、第2態様に提供されたいずれかの方法のステップを実現するように実行させる。
【0013】
第9態様として、本願実施形態はコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、プロセッサに、第1態様に提供されたいずれかの方法のステップを実現するように実行させる。
【0014】
第10の態様として、本願実施形態はコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、プロセッサに、第2態様に提供されたいずれかの方法のステップを実現するように実行させる。
【0015】
本願実施形態において、1つの全二重タイムスロットに対して、基地局には、該全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、該全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とが設定された。基地局に第1情報と第2情報が設定された場合、全二重タイムスロットにおける干渉を最大限に低減し、通信品質を確保することができる。また、基地局とUEとの間に全二重タイムスロットを用いて通信を行うことで、半二重モードでのアップリンクタイムスロットの配置が少ないことに制限されず、これにより、セルのカバーされる範囲が広くなり、アップリンク伝送速度を向上させ、アップリンク伝送遅延を低減させた。
【図面の簡単な説明】
【0016】
以下、本願実施形態の技術案および従来技術の技術案がより明瞭に説明されるために、実施形態および従来技術に必要な図面を簡単に説明する。なお、下記に記載の図面は本願の一部の実施形態によりあり、当業者であれば、創造的な労力を必要とせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0017】
図1(a)】図1(a)は、HDモードの一通信模式図である。
図1(b)】図1(b)は、FDモードの一通信模式図である。
図2図2は、本願実施形態が提供するリソース割当システムの一構造模式図である。
図3図3は、本願実施形態が提供するリソース割当方法の第1フローの模式図である。
図4(a)】図4(a)は、本願実施形態が提供する全二重タイムスロットのフレーム構造の第1模式図である。
図4(b)】図4(b)は、本願実施形態が提供する全二重タイムスロットのフレーム構造の第2模式図である。
図5図5は、本願実施形態が提供する周波数領域サブバンド、RB、およびOFDMサブキャリアマッピングの間の関係の一模式図である。
図6図6は、本願実施形態が提供する全二重タイムスロットの周波数領域リソース割当の一模式図である。
図7図7は、本願実施形態が提供する全二重タイムスロットの時間領域リソース割当の第1模式図である。
図8(a)】図8(a)は、本願実施形態が提供する時間領域リソース割当の第2模式図である。
図8(b)】図8(b)は、本願実施形態が提供する時間領域リソース割当の第3模式図である。
図9図9は、本願実施形態が提供する構成情報が有効となる開始点、循環周期、および持続期間の一概略図である。
図10図10は、本願実施形態が提供するUEに占有されるアップリンクチャネルリソースとダウンリンクチャネルリソースは重複しないことを示す一概略図である。
図11(a)】図11(a)は、本願実施形態が提供するUEに占有されるアップリンクチャネルリソースとダウンリンクチャネルリソースは重複することを示す第1概略図である。
図11(b)】図11(b)は、本願実施形態が提供するUEに占有されるアップリンクチャネルリソースとダウンリンクチャネルリソースは重複することを示す第2概略図である。
図12図12は、本願実施形態が提供するリソース割当方法の第2フローの模式図である。
図13図13は、本願実施形態が提供するリソース割当装置の第1構造模式図である。
図14図14は、本願実施形態が提供するリソース割当装置の第2構造模式図である。
図15図15は、本願実施形態が提供する基地局の一構造模式図である。
図16図16は、本願実施形態が提供するUEの一構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本願実施形態にかかる技術案について、本願実施形態における図面を参照して明確かつ完全に説明する。明らかに、説明された実施形態は単に本願の一部の実施形態に過ぎず、すべての実施形態ではない。本願実施形態に基づいて、当業者が本願の技術案によって得られる他の実施形態は、いずれも本願の保護範囲に含まれている。
【0019】
FDタイムスロットは、同一のタイムスロット/同一のタイムスロットにおける同一の直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing,OFDM)シンボルにおいて、基地局またはUEがデータを同時に送受信することを示す。
【0020】
従来、TDDのフレーム構造は、半静的構成と動的指示とを組み合わせることによって実現することができる。具体的には、表1に示すタイムスロット構造のように、ハイレベルシグナリングは、タイムスロットフォーマットインジケーター(Slot Format Indicator,SFI)によってタイムスロットフォーマット組み合わせ(Slot Format Combination,SFC)を定義し、基地局は、サポートすべくトラフィックに基づいて、トラフィック要件を満たすタイムスロット構造を決定し、決定されたタイムスロット構造をSFCに追加する。
【0021】
【表1】
【0022】
表1において、DはDLシンボル、UはULシンボル、Fはフレキシブルシンボルを示すように、OFDMシンボルを示す。表1では、タイムスロットがOFDMシンボル0~13を含む例をとして説明したが、実際には、タイムスロットがOFDMシンボル0~7または0~8などを含むものであってもよい。
【0023】
本願実施形態において、リソース割当はチャネルのリソース割当とも呼ばれてもよく、リソース割当は時間領域リソース割当と周波数領域リソース割当に分けられる。以下、ダウンリンクチャネルのリソース割当を例として説明する。
【0024】
1.時間領域リソースの割当:
ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)における時間領域リソース割当(Time domain resource assignment)フィールドは、ダウンリンクチャネルの時間領域位置を指示するためのものである。当該フィールドは合計4bit(ビット)を含み、その値が0~15の範囲にある。時間領域リソース割当のフィールドの値がmである場合、m+1は時間領域リソース割当テーブルの行インデックスを指示しており、その行における情報は、具体的に、ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)の時間領域リソースを指示する。指示する方法は以下2つある。
【0025】
1)一つは、PDSCHと当該PDSCHをスケジューリングするダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)との間のタイムスロットオフセットK0、タイムスロットにおけるPDSCHの開始シンボルSおよびPDSCHが持続するシンボル長Lの3つの情報を直接指示する。
【0026】
2)もう一つは、PDSCHと当該PDSCHをスケジューリングするPDCCHとの間のタイムスロットオフセットK0、および1つの開始と長さ指示値(Start Length Indication Value,SLIV)を指示する。ユーザ機器(User Equipment,UE)はSLIVに基づいて、タイムスロットにおけるPDSCHの開始シンボルSとPDSCHが持続するシンボル長Lを算出することができる。
【0027】
2.周波数領域リソースの割当:
DCIにおける周波数領域リソース割当(Frequency domain resource assignment)フィールドは、ダウンリンクチャネルの周波数領域リソース割当を指示するためのものである。PDSCH周波数領域リソース割当は、Type0およびType1の2種類に分けられ、Type0は非連続的なリソース割当をサポートするため、周波数ダイバーシティ利得を得ることができ、Type1は連続的なリソース割当をサポートするため、当該フィールドに必要なbit数を低減すことができる。
【0028】
1)Type0のリソース割当タイプ:
非連続的なリソース割当タイプ(すなわち、Type0のリソース割当タイプ)については、1つのリソースブロックグループ(Resource Block Group,RBG)は1つの仮想リソースブロックグループ(Virtual Resource Block Group,VRBG)であり、P個の連続的なVRBから設定されており、詳細な個数は上位パラメータのソースブロックグループのサイズ(RBG-Size)および部分帯域幅(Band Width Part,BWP)によって決定される。Type0のリソース割当タイプの場合、周波数領域リソース割当フィールドは1つのビットマップ(bitmap)として、どのRBGがダウンリンクチャネルに割り当てられているかを示すためのものである。例えば、1つのbitmap中の各bitは1つのRBGを表し、最高bitはRBG0に対応し、これによって類推する。bitmapでは、bitが1であることは対応するRBGがダウンリンクチャネルに割り当てられることを示し、bitが0であることは対応するRBGがダウンリンクチャネルに割り当てられていないことを示す。これにより、周波数領域リソースが柔軟にスケジューリングされることができる。通常、RBGは同じ番号の物理リソースに直接マッピングされることができる。
【0029】
2)Type1のリソース割当タイプ:
連続的なリソース割当タイプ(Type1のリソース割当タイプ)については、周波数領域リソース割当フィールドはbitmapとすることなく、1つのリソース指示値(Resource Indicator Value,RIV)を指示する。UEはRIVに基づいて、ダウンリンクチャネルの開始リソースブロック(Resource Block,RB)および占有されるRBの数を算出して得られる。
【0030】
TDD通信システムは、基地局とUEを備える。現在のTDD通信システムは、半二重(Half-Duplex,HD)モードを用いて通信を行っている。HDモードの場合、フレーム構造は、DLタイムスロット、ULタイムスロット、および特別(Special,S)タイムスロットに厳密に分けられ、ここで、SタイムスロットはDLタイムスロットに用いられてもよく、ULタイムスロットに用いられてもよく、さらに保護周期(Guard Period,GP)に用いられてもよい。FDモード通信を用いた場合、TDD通信システムは、1つのタイムスロットにおいて、データしか受信できなく、あるいは、データしか送信できない。図1(a)に示すHDモード通信の模式図のように、Tタイムスロットにおいて、デバイスAはデータを送信し、デバイスBはデータを受信し、T+1タイムスロットに限って、デバイスAはデータを受信し、デバイスBはデータを送信することができる。
【0031】
現在のネットワーク(特に5Gネットワーク)のスループットは徐々に増加している。ネットワークのスループットを向上させるために、HDモードを用いるTDD通信システムにおいて、通常、DLタイムスロットが多く設定されるので、ULタイムスロットが少なくなり、アップリンク伝送速度が制限され、アップリンク伝送遅延が大きくなり、セルがカバーする範囲が狭くなってしまい、URLLCトラフィックの実行に不利になる。
【0032】
FDモード通信を用いる場合、同一周波数領域帯域幅における同一のタイムスロット/同一のタイムスロットにおける同一のOFDMシンボルで、基地局またはUEはデータを送信することができ、データを受信することもできる。すなわち、基地局は同一のUEまたは異なるUEのデータを同時に送受信することができる。図1(b)に示すFDモードの通信模式図のように、Tタイムスロットにおいて、デバイスAはデータを送信することができ、データを受信することもできる。デバイスBはデータを受信することができ、データを送信することもできる。したがって、TDD通信システムがFDモードを用いて通信することは、上記課題を解決するための有効な方法である。しかしながら、FDモードを用いて通信を行った場合、SI、セル間のクロストーク、ユーザ間の干渉などの通信品質に影響を与える要素が引き起こされてしまう。
【0033】
上記課題を解決するために、本願実施形態はリソース割当システムを提供し、図2に示すように、当該リソース割当システムは基地局21とUE22とを備え、基地局はgNB基地局(すなわち、5G基地局)であってもよく、NB基地局(すなわち、4G基地局)であってもよく、他の方式の基地局であってもよいが、これについて限定しない。図2において、1つのUEを例として説明するが、これについて限定しない。基地局21は、1つのセルをカバーしてもよいし、複数のセルをカバーしてもよい。対応的に、リソース割当システムは、1つのセルのUEを含んでもよいし、複数のセルのUEを含んでもよい。
【0034】
リソースが割り当てられる際に、基地局21は、第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報を取得し、第1セル内のユーザ機器22へ第1シグナリングを送信する。ここで、構成情報は、全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含み、第1シグナリングは上記構成情報を含む。ユーザ機器22は、基地局から送信された第1シグナリングを受信し、第1情報および第2情報に基づいて、同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットにリソースを割り当てる。
【0035】
本願実施形態において、基地局には、全二重タイムスロットに対して、該全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、該全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とが設定された。基地局に第1情報と第2情報が設定された場合、全二重タイムスロットにおける干渉を最大限に低減し、通信品質を確保することができる。また、基地局とUEとの間では全二重タイムスロットを用いて通信を行うので、半二重モードでのアップリンクタイムスロットの配置が少ないことに制限されず、これにより、セルのカバーされる範囲が広くなり、アップリンク伝送速度を向上させ、アップリンク伝送遅延を低減させる。
【0036】
以下、本願実施形態が提供するリソース割当方法について、具体的な実施形態を参照して詳細に説明する。
【0037】
図3に示すように、基地局に適用されるリソース割当方法を提供し、当該基地局に予め第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定されており、構成情報は全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルがリソースをグループしたことを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む。
【0038】
本願実施形態において、第1セルは基地局にカバーされる任意のセルであり、第1セルにおけるすべてのタイムスロットはいずれも全二重タイムスロットを採用することができる。図4(a)に示すように、図4(a)に示すタイムスロット0~9はいずれもDLチャネルを有するとともに、ULチャネルも有するので、タイムスロット0~9はいずれも全二重タイムスロットである。第1セルは半二重タイムスロットと全二重タイムスロットとの組み合わせを採用することもできる。図4(b)に示すように、図4(b)に示すタイムスロット0~9において、タイムスロット0~1、5~6はDLチャネルに設定され、タイムスロット2、7はULチャネルに設定され、タイムスロット3~4、8~9はDLチャネルを有するとともに、ULチャネルも有するので、タイムスロット0~2、5~7は半二重タイムスロットであり、タイムスロット3~4、8~9は全二重タイムスロットである。
【0039】
セルは1つまたは複数の全二重タイムスロットを含むことができ、セルが複数の全二重タイムスロットを含む場合、これらの複数の全二重タイムスロットのフレーム構造は同じであることができる。図4(b)に示すように、全二重タイムスロット3~4、8~9の構成は同じである。これらの複数の全二重タイムスロットのフレーム構造は異なることもできる。図4(a)に示すように、全二重タイムスロットの構成は2種類に分けられ、タイムスロット0、2、4、6、8は1種類のタイムスロット構成であり、タイムスロット1、3、5、7、9は別のタイムスロット構成である。
【0040】
ダウンリンクチャネルに占有されるリソースとアップリンクチャネルに占有されるリソースの両方は、時間領域リソースと周波数領域リソースとを含む。第1セルにリソースを割り当てる際、基地局は第1セルの全二重タイムスロットの構成情報を取得することができる。第1セルには全二重タイムスロットの構成方式が複数ある場合、図4(a)に示すように、基地局には複数組の構成情報が設定されることができ、1組の構成情報は1つの構成方式に対応している。
【0041】
本願実施形態において、基地局は構成インタフェースを提供することができ、ユーザは構成インタフェースを介してSLIV、周波数領域サブバンドに含まれているRBの数などの、構成に必要な重要情報を入力する。基地局は、ユーザが構成インタフェースを介して入力した重要な情報に基づいて、構成情報を生成する。このように構成情報を取得する方式について、学習コストは低く、構成する効率は高い。
【0042】
本願実施形態において、ユーザは、構成ファイルを基地局へ直接入力することもでき、基地局は構成ファイルから上記構成情報を抽出する。構成情報が予め基地局に記憶されてもよく、基地局は、リソースを割り当てて、UEをスケジューリングする必要がある場合、予め記憶された構成情報を取得する。これについて限定しない。
【0043】
上記リソース割当方法は、下記のステップを含む。
【0044】
ステップS31:基地局において、第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定された場合、第1セル内のユーザ機器へ第1シグナリングを送信し、第1シグナリングは前記構成情報を含む。
【0045】
本願実施形態において、上記構成情報を持っている第1シグナリングは、システムブロードキャストシグナリング(System Information Broadcast,SIB)などのブロードキャストシグナリングであってもよく、ユニキャストシグナリングであってもよい。また、ユーザ専有シグナリング、メディアアクセス制御の制御ユニット(Media Access Control-Control Element,MAC-CE)、またはDCIなどであってもよい。
【0046】
基地局は、構成情報を取得した後、構成情報を第1シグナリングに持たせて、当該第1シグナリングを第1セル内のUEに送信する。
【0047】
本願実施形態において、基地局には、全二重タイムスロットに対して、該全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、該全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とが設定された。基地局に第1情報と第2情報が設定された場合、全二重タイムスロットにおける干渉を最大限に低減させ、通信品質を確保することができる。また、基地局とUEとの間では全二重タイムスロットを用いて通信を行うので、半二重モードでのアップリンクタイムスロットの配置が少ないことに制限されず、セルのカバーされる範囲が広くなり、アップリンク伝送速度を向上させ、アップリンク伝送遅延を低減させた。
【0048】
上述したように、本願実施形態において、リソースは、周波数領域リソースおよび時間領域リソースを含んでもよく、すなわち、リソース割当は、周波数領域リソース割当と時間領域リソース割当に分けられてもよい。
【0049】
周波数領域リソースの割当について、上記第1情報はダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すために用いられてもよく、第2情報はアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであってよい。
【0050】
本願実施形態において、1つのセルの動作帯域幅は複数の周波数領域サブバンド(subband)に区分されており、1つの周波数領域サブバンドはいくつかのRB/いくつかのRBGからなり、1つのRBはいくつかのOFDMサブキャリアからなる。周波数領域サブバンドと、RBと、OFDMサブキャリアマッピングとの関係は図5に示す。図5に示すように、1つの周波数領域サブバンドはRB0~4という4つのRBからなり、各RBはOFDMサブキャリア0~11という12つのOFDMサブキャリアからなる。
【0051】
本願実施形態において、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルには、異なる周波数領域サブバンドが割り当てられており、異なる周波数領域サブバンドによってデータを受送信することは、全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの干渉を効果的に低減させることができる。
【0052】
いくつかの実施形態において、基地局は、ビットマップによってアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルの周波数領域リソースの割当状況を示すことができる。つまり、上記構成情報は、第1情報および第2情報をビットマップで表すことができ、ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応している。
【0053】
一例として、上記構成情報は第1ビットマップを用いて第1情報および第2情報を表し、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、ビットの値は第2プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す。第1プリセット値は0または1であってもよく、第2プリセット値は0または1であってもよく、これについて限定せず、第1プリセット値と第2プリセット値が異なるように確保すればよい。
【0054】
例えば、第1プリセット値は0であり、第2プリセット値は1である場合、図6に全二重タイムタイムスロットの周波数領域リソース割当の模式図を示し、各行は1つの周波数領域サブバンドを表し、各列は1つのOFDMシンボルを表す。図6において、周波数領域サブバンド0~3はダウンリンクチャネルに割り当てられ、周波数領域サブバンド4~8はアップリンクチャネルに割り当てられる。この場合、基地局が生成した第1ビットマップは[0,0,0,0,1,1,1,1,1]である。このビットマップでは、最左端は第0ビットであり、第Xビットは周波数領域サブバンドXに対応し、値0は対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを示し、値1は、対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを示す。
【0055】
別の例として、上記構成情報は、第2ビットマップを用いて第1情報を表し、第3ビットマップを用いて第2情報を表し、第2ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、第3ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す。
【0056】
例えば、第1プリセット値は1である場合、再び図6を例として説明する。図6において、周波数領域サブバンド0~3がダウンリンクチャネルに割り当てられ、周波数領域サブバンド4~8がアップリンクチャネルに割り当てられる。この場合、基地局が生成した第2ビットマップは[1,1,1,1,0,0,0,0,0]であり、基地局が生成した第3ビットマップは[0,0,0,0,1,1,1,1,1]であり、値1は対応する周波数領域サブバンドが対応するチャネルに占有されていることを示す。
【0057】
本願実施形態において、基地局はビットマップによってリソースの構成情報をUEに伝送する。ビットマップは、表現形態が簡潔で明瞭であるので、基地局はリソースの構成情報をUEに正確に伝送することができ、リソース割当の効率を向上させる。
【0058】
本願実施形態において、周波数領域リソースを割り当てる際に、基地局は、周波数領域リソースの構成をサポートするために、周波数領域サブバンドに含まれているRBの数を上記第1シグナリングに持たせてUEに送信することもできる。
【0059】
いくつかの実施形態において、第1情報はダウンリンクチャネルに占有されるRBおよび第1開始点を示すためのものであってよく、ここで、第1開始点はダウンリンクチャネルに占有される開始RBを表す。また、第1情報はダウンリンクチャネルに占有されるRBGおよび第1開始点を示すためのものであってもよく、ここで、第1開始点はダウンリンクチャネルに占有される開始RBGを表す。
【0060】
対応的に、第2情報はアップリンクチャネルに占有されるRBの個数および第2開始点を示すためのものであってよく、ここで、第2開始点はアップリンクチャネルに占有される開始RBを表す。また、第2情報はアップリンクチャネルに占有されるRBGの個数および第2開始点を示すためのものであってもよく、ここで、第2開始点はアップリンクチャネルに占有される開始RBGを表す。
【0061】
本願実施形態において、基地局は、UEが周波数領域サブバンド機能をサポートしていなくても、同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットのリソースを割り当てることも実現できる。
【0062】
本願実施形態において、第1セルは隣接セルを有し、基地局自体と基地局の間では、第1セルのフレーム構造が隣接セルとは同じになるように、相互に交渉することができる。例えば、第1セルと隣接セルはいずれも図4(b)に示すフレーム構造を採用して、これにより、セル間のアップリンクとダウンリンクとの干渉を効果的に低減させることができる。
【0063】
いくつかの実施形態において、リソース割当の柔軟性を向上させ、トラフィックの需要に応じてリソースを柔軟的に割り当てることを実現するために、第1セルのフレーム構造は隣接セルと異なってもよく、例えば、第1セルは図4(a)に示すフレーム構造を採用するが、隣接セルは図4(b)に示すフレーム構造を採用する。
【0064】
前記第1セルのフレーム構造は隣接セルとは異なった場合、セル間のアップリンクとダウンリンクとの干渉を低減させ、通信品質を向上させるために、基地局は、ビームフォーミング方式または異周波数ネットワーキング方式を採用して、UEと通信を行うことができる。
【0065】
一例として、第1セルおよび隣接セルはいずれも基地局にカバーされる領域である。この場合、基地局は、実際の需要に応じて、第1セルおよび隣接セルのフレーム構造を調整することができる。例えば、セル間のアップリンクとダウンリンクとの干渉を低減させるために、基地局は、第1セルのフレーム構造を隣接セルのフレーム構造に調整したり、隣接セルのフレーム構造を第1セルのフレーム構造に調整したりする。また例えば、リソース割当の柔軟性を向上させ、トラフィックの需要に応じてリソースを柔軟的に割り当てることを実現するために、基地局は、第1セルのフレーム構造、または隣接セルのフレーム構造を任意に調整する。
【0066】
別の例として、第1セルは基地局にカバーされる領域であり、隣接セルは他の基地局にカバーされる領域である。この場合、他の基地局は、隣接セルのフレーム構造を示すメッセージを当該基地局に送信することができ、当該基地局は他の基地局から送信されたメッセージを受信し、さらに実際の需要に応じて、メッセージに基づいて、第1セルのフレーム構造を調整する。例えば、セル間のアップリンクとダウンリンクとの干渉を低減させるために、基地局は、第1セルのフレーム構造を隣接セルのフレーム構造に調整する。また例えば、リソース割当の柔軟性を向上させ、トラフィックの需要に応じてリソースを柔軟的に割り当てることを実現するために、基地局は、第1セルのフレーム構造を任意に調整する。
【0067】
同様に、基地局は、第1セルのフレーム構造を示すメッセージを他の基地局に送信することができ、他の基地局は、当該基地局から送信されたたメッセージを受信し、さらに実際の需要に応じて、メッセージに基づいて、隣接セルのフレーム構造を調整する。
【0068】
時間領域リソースの割当について、第1情報および第2情報は、様々な形態で表すことができる。
【0069】
いくつかの実施形態において、第1情報および第2情報はデフォルトで表すことができる。例えば、上記第1情報はダウンリンクチャネルに占有される第1開始OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とを含み、第2情報はアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とを含む。
【0070】
別のいくつかの実施形態において、第1情報および第2情報は、SLIVを利用することができ、例えば、第1情報はダウンリンクチャネルに対応する第1SLIVを含み、第2情報はアップリンクチャネルに対応する第2SLIVを含む。ここで、第1SLIVはダウンリンクチャネルに占有される第1開始OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とによって決定されており、第2SLIVはアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とによって決定されている。
【0071】
一例として、基地局は、下記式でSLIVを決定することができる。
【数1】
【0072】
上記式では、1つのタイムスロットが14つのOFDMシンボルを含む場合を例として説明したが、これについて限定しない。
【0073】
例えば、図7は1つの全二重タイムスロットの時間領域リソース割当の一模式図を示し、図7において、各列は1つのOFDMシンボルを表し、左側からOFDMシンボルの値はそれぞれ0、1、2、3…13である。図7において、ダウンリンクチャネルの時間領域リソースの開始OFDMシンボルが0であり、OFDMシンボル長が8である場合、上記式に基づいて、SLIVは14*(8-1)+0=98を算出して得られる。図7において、アップリンクチャネルの時間領域リソースの開始OFDMシンボルが3であり、OFDMシンボル長が11である場合、上記式に基づいて、SLIVは14*(14-11+1)+(14-1-3)=66を算出して得られる。
【0074】
本願実施形態において、基地局は、時間領域リソースを割り当てる際に、基地局において、第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とが設定されるか否かを検出することができる。基地局は、基地局において、第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とが設定されることを検出した場合、設定された第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とに基づいて第1情報を決定し、基地局において、第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とが設定されていないことを検出した場合、全二重タイムスロットの開始OFDMシンボルを第1開始OFDMシンボルとして割り当て、全二重タイムスロットのOFDMシンボル長を第1OFDMシンボル長として割り当て、割り当てられた第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とに基づいて、第1情報を決定する。
【0075】
同様に、基地局は、時間領域リソースを割り当てる際に、基地局に第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とが設定されるか否かを検出することができる。基地局は、基地局に第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とが設定されることを検出した場合、設定された第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とに基づいて第2情報を決定し、基地局に第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とが設定されていないことを検出した場合、全二重タイムスロットの開始OFDMシンボルを第2開始OFDMシンボルとして割り当て、全二重タイムスロットのOFDMシンボル長を第2OFDMシンボル長として割り当て、割り当てられた第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とに基づいて、第2情報を決定する。ここで、第1情報および第2情報の表現形態は、前述の説明を参照することができる。
【0076】
例えば、図8(a)および図8(b)はそれぞれ時間領域リソース割当の模式図であり、その中で、各列は1つのOFDMシンボルを表し、左側からOFDMシンボルの値はそれぞれ0、1、2、3…である。図8(a)において、1つの全二重タイムスロットは14つのOFDMシンボルを含み、図8(b)において、1つの全二重タイムスロットは7つのOFDMシンボルを含み、開始OFDMシンボル(第1開始OFDMシンボルと第2開始OFDMシンボルを含む)およびOFDMシンボル長(第1OFDMシンボル長と第2OFDMシンボル長を含む)が設定されていない場合、基地局は1つの全二重タイムスロットのすべてのOFDMシンボルをアップリンクチャネルとダウンリンクチャネルに割り当てる。図8(a)に示すように、全二重タイムスロットに含まれている14つのOFDMシンボルがすべてアップリンクチャネルに割り当てられ、全二重タイムスロットに含まれている14つのOFDMシンボルもすべてダウンリンクチャネルに割り当てられ、図8(b)に示すように、全二重タイムスロットに含まれている7つのOFDMシンボルはすべてアップリンクチャネルに割り当てられ、全二重タイムスロットに含まれている7つのOFDMシンボルもすべてダウンリンクチャネルに割り当てられる。
【0077】
いくつかの実施形態において、セル間の干渉を低減させるために、全二重タイムスロットにおいて、ダウンリンクチャネルおよびアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボル長は、全二重タイムスロットのOFDMシンボル長とは同じである。図7図8(a)および図8(b)に示すように、ダウンリンクチャネルおよびアップリンクチャネルに占有される全二重タイムスロットに含まれているすべてのOFDMシンボル、すなわち、ダウンリンクチャネルおよびアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボル長は、全二重タイムスロットのOFDMシンボル長とは同じである。
【0078】
1つのセルの全二重タイムスロットには占有されていないOFDMシンボル、すなわち、フレキシブルシンボルが存在する場合、当該フレキシブルシンボルはダウンリンクチャネルに割り当てられてもよいし、アップリンクチャネルに割り当てられてもよい。これにより、当該フレキシブルシンボルは不確定なものであり、さらに隣接セルのデータ伝送方向とは逆になる可能性が高い。例えば、第1セルにおけるフレキシブルシンボルとしたOFDMシンボルがダウンリンクチャネルに割り当てられ、隣接セルにおけるOFDMシンボルがアップリンクチャネルに割り当てられた場合、セル間の干渉が発生してしまう。本願実施形態において、全二重タイムスロットにおいて、ダウンリンクチャネルおよびアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボル長は全二重タイムスロットのOFDMシンボル長とは同じであるので、上記問題を効果的に防止し、セル間の干渉を低減させることができる。
【0079】
いくつかの実施形態において、第1シグナリングが携帯した構成情報は、さらに、少なくとも1つのシステムフレームに含まれている全二重タイムスロットの数を含むことができる。例えば、1つのシステムフレームが10つのタイムスロットを含む場合、構成情報は、システムフレーム1に含まれている2つの全二重タイムスロットを示し、つまり、システムフレーム1に含まれている10つのタイムスロットのうち、2つのタイムスロットが全二重タイムスロットである。また例えば、構成情報は、システムフレーム1に含まれている2つの全二重タイムスロット、システムフレーム2に含まれている3つの全二重タイムスロットを示し、つまり、システムフレーム1に含まれている10つのタイムスロットのうち、2つのタイムスロットが全二重タイムスロットであり、システムフレーム2に含まれている10つのタイムスロットのうち、3つのタイムスロットが全二重タイムスロットである。
【0080】
いくつかの実施形態において、構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームの第4ビットマップをさらに含み、第4ビットマップにおいて、ビットはタイムスロットと1対1で対応している。第4ビットマップにおいて、ビットは第3プリセット値であることは、ビットに対応するタイムスロットが全二重タイムスロットであることを表し、ビットは第4プリセット値であることは、ビットに対応するタイムスロットが半二重タイムスロットであることを表す。第3プリセット値は0または1であってもよく、第4プリセット値は0または1であってもよく、具体的には、第3プリセット値および第4プリセット値が異なることを確保すれば、実際の需要に応じて設定することができる。
【0081】
例えば、第3プリセット値は1であり、1つのシステムフレームは10つのタイムスロットを含み、第4ビットマップは10ビットを含み、第4ビットマップにおいて、左側から、各ビットに対応するタイムスロットは0、1、2…9である。構成情報はシステムフレーム1の第4ビットマップ1が[0,0,0,0,1,1,0,0,0,0]であることを含む場合は、タイムタイムスロット4とタイムスロット5は全二重タイムスロットであり、他のタイムスロットは半二重スロットであることを示す。
【0082】
上記第4ビットマップに基づいて、1つのシステムフレームにおける全二重タイムスロットを正確に決定することができる。
【0083】
いくつかの実施形態において、基地局に複数組の構成情報が設定されてもよく、各組の構成情報には1つの割当番号(pattern番号で表す)がある。基地局は、システムフレームにおける全二重タイムスロットに番号を付して各全二重タイムスロットのインデックス番号を得る。ここで、全二重タイムスロットのインデックス番号は構成情報の循環周期内の全二重タイムスロットの番号であり、例えば、構成情報の循環周期は2つのシステムフレームであり、システムフレーム0およびシステムフレーム1内の構成情報が有効であり、システムフレーム0におけるタイムスロット4とタイムスロット5は全二重タイムスロットであり、システムフレーム1におけるタイムスロット5とタイムスロット6は全二重タイムスロットである場合、システムフレーム0におけるタイムスロット4のインデックス番号は0であり、システムフレーム0におけるタイムスロット5のインデックス番号は1であり、システムフレーム1におけるタイムスロット5のインデックス番号は3であり、システムフレーム1におけるタイムスロット6のインデックス番号は4である。構成情報の循環周期について、詳細は後述するが、ここでは省略する。上記複数組の構成情報に対して、基地局は、上記複数組の構成情報を1つの第1シグナリングに持たせてUEに送信することができ、複数の第1シグナリングに持たせてUEに送信することもできるが、これについて限定しない。
【0084】
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットが採用した構成情報は、ターゲット割当番号に対応する構成情報であってよい。ターゲット割当番号は、当該全二重タイムスロットのインデックス番号および複数組の構成情報の数に対して剰余演算して得られたものである。
【0085】
例えば、各全二重タイムスロットに対応するpattern番号は、式mod(全二重タイムスロットのインデックス番号,pattern合計数)の出力結果に基づいて決定されることができ、mod(x,y)は、xをyで割った剰余を表す。
【0086】
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は第1シグナリングにおいて指定された当該全二重タイムスロットの構成情報であってもよい。例えば、システムフレーム0におけるタイムスロット4とタイムスロット5は全二重タイムスロットであり、基地局から送信された第1シグナリングでは、システムフレーム0におけるタイムスロット4が構成情報1に対応し、システムフレーム0におけるタイムスロット5が構成情報3に対応するように指定される。
【0087】
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は第5ビットマップに基づいて決定されてもよく、当該第5ビットマップが第1シグナリングに携帯されることができる。第5ビットマップにおいて、ビットはシステムフレームにおける全二重タイムスロットと1対1で対応し、第5ビットマップにおいて、ビットに対応する全二重タイムスロットはビットの値に対応する構成情報を採用する。例えば、第5ビットマップにおいて、ビットの値は0と1を含み、ビットの値0が構成情報0に対応し、ビットの値1が構成情報1に対応する。第5ビットマップにおいて、左側から、各ビットに対応する全二重タイムスロットの番号が順次増加している。システムフレーム0におけるタイムスロット4とタイムスロット5が全二重タイムスロットであると、第5ビットマップが[0,1]であることは、タイムスロット4は構成情報0採用して、スロット5は構成情報1を採用することを表す。
【0088】
本願実施形態において、基地局は、1つのシステムフレームにおける全二重タイムスロットの数と全二重タイムスロットの構成情報の種類の数との一致関係、および全二重タイムスロットと全二重タイムスロットの構成情報との一致関係を実現するための他の方法を採用することができるが、これについて限定しない。
【0089】
本願実施形態において、上記構成情報は半静的構成であり、基地局は実際の需要に応じて構成情報を調整することができる。この場合、UEが第3開始点に到達する際に、第1シグナリングに含まれている構成情報が有効となる。ここで、第3開始点は、UEおよび基地局に予め設定されたものであってもよく、例えば、第3開始点に対応するシステムフレーム番号はNであり、Nは0、1または2などであってもよい。また例えば、第3開始点に対応するシステムフレーム番号は奇数フレームまたは偶数フレームである。第3開始点は、UEがあるアルゴリズムに従って算出して得られたものであってもよく、例えば、第3開始点はフレーム番号と全二重タイムスロットの持続期間を剰余演算して得られたものであり、例示的に、UEは式mod(システムフレーム番号,全二重タイムスロットの持続期間)=0を第3開始点とすることができる。
【0090】
本願実施形態において、構成情報が有効になった後、全二重タイムスロットの持続期間は、当該構成情報の有効期間である。
【0091】
上記全二重タイムスロットの持続期間は、UEに予め設定されていてもよく、基地局が第1シグナリングを介してUEに送信してもよく、すなわち、第1シグナリングは、全二重タイムスロットの持続期間を含んでもよい。全二重タイムスロットの持続期間は、50個のシステムフレーム、60個のシステムフレーム、80個のシステムフレームなどであってもよい。
【0092】
本願実施形態において、構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットのリソースが同じである。例えば、構成情報の循環周期は2つのシステムフレームであり、システムフレーム0のタイムスロット4とタイムスロット5が全二重タイムスロットである場合、システムフレーム0のタイムスロット4はそれと1循環周期を隔てているシステムフレーム2のタイムスロット4とは同じ位置にあり、システムフレーム0のタイムスロット5はそれと1循環周期を隔てているシステムフレーム2のタイムスロット5とは同じ位置にある。そのため、システムフレーム2のタイムスロット4とタイムスロット5は全二重タイムスロットであり、システムフレーム0のタイムスロット4とシステムフレーム2のタイムスロット4の時間領域リソースと周波数領域リソースは同じであり、システムフレーム0のタイムスロット5とシステムフレーム2のタイムスロット5の時間領域リソースと周波数領域リソースは同じである。
【0093】
上記循環周期は、UEに予め設定されたものであってもよく、基地局から第1シグナリングによってUEに送信されたものであってもよく、すなわち、第1シグナリングは、循環周期を含んでもよい。循環周期は実際の需要に応じて設定することができ、例えば、循環周期は1つのシステムフレーム、2つのシステムフレーム、または3つのシステムフレームなどであってよい。
【0094】
上記半静的構成に基づいて、第3開始点に到達する際に、UEは、第3開始点に到達する前に受信した構成情報が有効になり、当該第3開始点に到達する前に受信した構成情報に基づいて、全二重タイムスロットのリソースを割り当て、構成情報が示すリソースに従って、基地局のスケジューリングを受け、同一周波数領域帯域幅においてデータを送受信する。
【0095】
時間領域リソースを例として、図9は、構成情報が有効となる第3開始点、構成情報の循環周期、全二重タイムスロットの持続期間を示す一模式図である。図9は、システムフレーム(System Frame,SF)のフレーム番号はSF0~SF49を含み、構成情報の循環周期Nは2つのSFであり、全二重タイムスロットの持続期間Mは50つのSFであることを示す。mod(SF0,50)=0である場合、SF0から始まり、SF0の前に受信された全二重タイムスロットの構成情報が有効になる。図9において、SF00におけるシステム情報ブロック(System Information Block,SIB)中の情報は、全二重タイムスロットの構成情報であり、SF0から、当該全二重タイムスロットの構成情報が有効になる。図9において、SF0の陰り部分であるタイムスロット4およびタイムスロット5のように、SF0と循環周期を隔てているSF2のタイムスロット4およびタイムスロット5のリソースは、SF0におけるタイムスロット4およびタイムスロット5とは同じである。
【0096】
図9に示す形態1のように、SF0におけるタイムスロット4のすべてのOFDMシンボルはダウンリンクチャネルに割り当てられ、対応的に、SF2におけるタイムスロット4のすべてのOFDMシンボルはダウンリンクチャネルに割り当てられる。また、SF0におけるタイムスロット4のすべてのOFDMシンボルはアップリンクチャネルに割り当てられ、対応的に、SF2におけるタイムスロット4のすべてのOFDMシンボルはアップリンクチャネルに割り当てられる。SF0におけるタイムスロット5のすべてのOFDMシンボル0~7はダウンリンクチャネルに割り当てられ、対応的に、SF2におけるタイムスロット5のすべてのOFDMシンボル0~7はダウンリンクチャネルに割り当てられる。また、SF0におけるタイムスロット5のすべてのOFDMシンボル3~13はアップリンクチャネルに割り当てられ、対応的に、SF2におけるタイムスロット5のすべてのOFDMシンボル3~13はアップリンクチャネルに割り当てられる。
【0097】
1つのシステムフレームにおいて、異なる全二重タイムスロットに含まれているOFDMシンボルは同じであってもよく、図9に示す形態1のように、SF0におけるタイムスロット4およびタイムスロット5のすべてのOFDMシンボルはいずれも0~13である。異なる全二重タイムスロットに含まれているOFDMシンボルも異なってもよく、図9に示す形態2のように、SF0におけるタイムスロット4のすべてのOFDMシンボルは0~13であり、SF0におけるタイムスロット5のすべてのOFDMシンボルは0~8である。
【0098】
1つのシステムフレームにおいて、1つの全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは同じであってもよく、例えば図9に示す形態1のような、SF0におけるタイムスロット4のアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルにかかるリソース割当状況がある。1つの全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは異なってもよく、例えば図9に示す形態2のような、SF0におけるタイムスロット5のアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルにかかるリソース割当状況がある。
【0099】
1つのシステムフレームにおいて、異なる全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは同じであっても異なっていてもよく、異なる全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは同じであっても異なっていてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態において、基地局に構成情報が設定されない場合、例えば基地局に半静的構成が格納されない場合、基地局はUEへ第2シグナリングを送信し、第2シグナリングは同一周波数領域帯域幅におけるユーザ機器の全二重タイムスロットのスケジューリング情報を含む。ここで、第2シグナリングは、DCIを用いて実現することができ、当該第2シグナリングはマルチキャストシグナリングであってもよいし、ユーザ専有シグナリングであってもよい。第2シグナリングは、少なくとも1つのユーザ機器のスケジューリング情報を含むことができ、図10に示すアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルのリソース割当のように、UE1のスケジューリング情報1、UE2のスケジューリング情報2、UE3のスケジューリング情報3、およびUE4のスケジューリング情報4は、それぞれ4つの第2シグナリングに持たせて対応するUEに送信される。例えば、スケジューリング情報1が1つの第2シグナリングに持たせてUE1に送信されること、スケジューリング情報2が別の第2シグナリングに持たせてUE2に送信されること、などがある。UE1のスケジューリング情報1、UE2のスケジューリング情報2、UE3のスケジューリング情報3、およびUE4のスケジューリング情報4は、同じ第2シグナリングに持たせて各UEに送信される。
【0101】
基地局が半静的構成のDL&ULリソースを採用しない場合、基地局は第2シグナリングを用いて、全二重タイムスロットにおいてUEのデータ送受信を動的にスケジューリングすることができ、すなわち、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルを動的にスケジューリングすることができる。
【0102】
上記1つのユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ送信に占有されるリソース、すなわち、当該ユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ送信に占有されるOFDMシンボルを示すためのものであってよい。1つのユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるリソース、すなわち、当該ユーザ機器のデータ受信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるOFDMシンボルを示すためのものであってもよい。
【0103】
1つのユーザ機器のスケジューリング情報は、さらに、当該ユーザ機器のデータ送信に占有されるリソース、および当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるリソースを示すためのものであってもよい。
【0104】
上記ユーザ機器のスケジューリング情報に基づいて、ユーザ機器を動的にスケジューリングすることにより、異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複しないこと、あるいは、異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複すること、あるいは、異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複しないこと、を実現できる。ここで、ユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドは、ユーザ機器がデータを送信する際に占有される周波数領域サブバンドおよびユーザ機器がデータを受信する際に占有される周波数領域サブバンドを含み、ユーザ機器に占有されるOFDMシンボルは、ユーザ機器がデータを送信する際に占有されるOFDMシンボルおよびユーザ機器がデータを受信する際に占有するOFDMシンボルを含む。
【0105】
本願実施形態において、異なるUEに占有される周波数領域サブバンドの全部または一部が同じであることは、周波数領域サブバンドが重複することを表す。異なるUEに占有されるOFDMシンボルの全部または一部が同じであることは、OFDMシンボルが重複することを表す。上述した場合、UE間のアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルリソースは重複しない。
【0106】
例えば、基地局は、UE間に占有するアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルが重複しないように、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルリソースを動的にスケジューリングすることができ、図10に示す同一周波数領域帯域幅における1つの全二重タイムスロットのように、各行は1つの周波数領域サブバンドを表し、各列は1つのOFDMシンボルを表し、左側からOFDMシンボルの値はそれぞれ0、1、2、3…13である。
【0107】
図10において、UE1のダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンド(データ受信に占有される周波数領域サブバンド)は、UE2のアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンド(データ送信に占有される周波数領域サブバンド)とは同じであり、いずれも周波数領域サブバンド0~2であり、すなわちUE1およびUE2に占有される周波数領域サブバンドは重複する。UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~5であり、UE2のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは6~9であり、すなわち、UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルはUE2のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルとは異なり、UE1およびUE2に占有されるOFDMシンボルは重複しない。
【0108】
図10において、UE3のアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは3~6であり、UE4のダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは3~5であり、UE3のダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドとUE4のアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドには、例えば周波数領域サブバンド3~5のような、同じ周波数領域サブバンドが存在しているので、UE3およびUE4に占有される周波数領域サブバンドは重複する。UE3のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~3であり、UE4のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは4~9であるので、UE3のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルはUE4のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルとは異なり、すなわち、UE1およびUE2に占有されるOFDMシンボルは重複しない。
【0109】
図10において、UE1のダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは0~2であり、UE3のアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは3~6であり、すなわちUE1およびUE3に占有される周波数領域サブバンドは重複しない。UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~5であり、UE3のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~3であり、すなわち、UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルとUE3のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルには、OFDMシンボル1~3のような、同じシンボルが存在しているので、UE1およびUE3に占有されるOFDMシンボルは重複する。
【0110】
図10において、UE1のダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは0~2であり、UE4のダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは3~5であり、すなわちUE1およびUE4に占有される周波数領域サブバンドは重複しない。UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~5であり、UE4のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは4~9であり、すなわち、UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルとUE4のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルには、OFDMシンボル4~5のような、同じシンボルが存在しているので、UE1およびUE4に占有されるOFDMシンボルは重複する。
【0111】
上記からわかるように、図10において、2つのUE間のアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルリソースは重複しなく、異なるUEに占有されるリソースは重複しなく、これによってUE間の干渉を低減させることができる。
【0112】
上記ユーザ機器のスケジューリング情報に基づいて、ユーザ機器を動的にスケジューリングすることは、異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複することが実現あれる。この場合、UE間で占有されるアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルリソースが重複し、UE間でアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルリソースが多重化される。基地局は、同一周波数領域リソースにおけるUE間のアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルの干渉が干渉許容範囲内に確保できれば、UE間でアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルリソースを多重化するようにアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルリソースを動的にスケジューリングすることができる。
【0113】
図11(a)および図11(b)に示す同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットのように、ここで、各行は1つの周波数領域サブバンドを表し、各列は1つのOFDMシンボルを表し、左側から、OFDMシンボルの値はそれぞれ0、1、2、3…13である。
【0114】
図11(a)および図11(b)において、UE1のダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは0~2であり、UE2のアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは0~3であり、すなわちUE1およびUE2に占有される周波数領域サブバンドが重複する。UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~4であり、UE2のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~4であり、すなわち、UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルとUE2のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルとは同じシンボルであり、いずれもOFDMシンボル1~4であるので、UE1およびUE2に占有されるOFDMシンボルが重複する。
【0115】
上記からわかるように、図11(a)および図11(b)において、UE1およびUE2が周波数領域サブバンド0~2、OFDMシンボル1~4に占有されるリソースは重複する。このように、UE間でアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルを多重化することができ、チャネルリソースの利用率を最大限に高めることができる。
【0116】
上記ユーザ機器のスケジューリング情報に基づいて、ユーザ機器を動的にスケジューリングすることは、同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとは重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとは重複すること、あるいは、同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとは重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとは重複しないことが実現される。
【0117】
図11(a)において、UE1のダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは0~2であり、UE1のアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは4~6であり、すなわちUE1のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとは重複しない。UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~4であり、UE1のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~5であり、すなわち、UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルとUE1のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルには、OFDMシンボル1~4のような、同じシンボルが存在しているので、UE1のデータ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとは重複する。
【0118】
UE自身によるデータ送受信の干渉をさらに低減させるために、同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しない。例えば、UE1のダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは0~2であり、UE1のアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドは4~6であり、UE1のダウンリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは1~4であり、UE1のアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボルは5~9などである。
【0119】
また、上記ユーザ機器のスケジューリング情報に基づいて、ユーザ機器を動的にスケジューリングすることは、同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複することが実現される。
【0120】
本願実施形態において、UEが同じ時間領域リソースにおいて同時に送受信する必要がある場合、UEは全二重機能を有することが求められる。図11(a)に示すように、UE1は、同じタイムスロットにおいて同時に送受信するために、全二重機能を有することが求められる。上記のようにして、基地局は、UE間のアップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルの干渉が干渉許容範囲内であれば、UEの送受信データを柔軟にスケジューリングすることができる。
【0121】
いくつかの実施形態において、上述したユーザ機器のスケジューリング情報に基づいて、基地局がユーザ機器を動的にスケジューリングする際に、構成情報の有効期間と構成情報の循環周期を設定することもできる。構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットが占有したリソースが同じである。構成情報の有効期間と循環周期についての説明は、上述した半静的構成の内容における全二重タイムスロットの持続期間と構成情報の循環周期に関する説明を参照することができるが、ここでは説明を省略する。
【0122】
本願実施形態において、全二重タイムスロットの時間領域リソースおよび周波数領域リソースの割当を実現するために、基地局は、セルのブロードキャストシグナリングを介して搬送することができ、当該ブロードキャストシグナリングは、表2に示すようなシグナリング(Information Element,IE)を含んでもよい。
【0123】
【表2】
【0124】
本願実施形態が提供する技術案において、現在の5G HDシステムに影響を与えない場合、半静的または動的なリソース割当方式を用いて、TDD FDのDL&UL時間領域リソースおよび周波数領域リソースを割り当てることで、基地局は同じタイムスロットにおいて同じ/異なる周波数領域リソースをスケジューリングし、データの送受信を同時に行うことができる。すなわち、基地局は同じ時間領域リソースにおいてDL&ULデータの同時に双方向で送受信するようにスケジューリングすることができ、同じ/異なるUEは同じタイムスロットにおける同じ時間領域リソースにおいて同時にデータの送受信を行うことができ、それにより、セルのカバーされる範囲が広くなり、伝送遅延の増加を減少させ、アップリンク容量を増加させることができる。
【0125】
上記基地局に適用されるリソース割当方法に対応し、本願実施形態は、図12に示すように、ユーザ機器に適用されるリソース割当方法をさらに提供し、当該方法は、以下のステップを含む。
【0126】
ステップS121:基地局から送信された第1シグナリングを受信し、第1シグナリングは構成情報を含み、構成情報は全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む。
【0127】
ステップS122:第1情報および第2情報に基づいて、全二重タイムスロットにリソースを割り当てる。
【0128】
いくつかの実施形態において、リソースは、周波数領域リソースを含み、第1情報はダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、第2情報はアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、周波数領域サブバンドは少なくとも1つのリソースブロックまたは少なくとも1つのリソースブロックグループを含み、または、
前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第1開始点を示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第2開始点を示すためのものである。
【0129】
いくつかの実施形態において、構成情報は、第1ビットマップを用いて第1情報および第2情報を表し、第1ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
第1ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、ビットの値は第2プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す。
【0130】
いくつかの実施形態において、構成情報は、第2ビットマップを用いて第1情報を表し、第3ビットマップを用いて第2情報を表し、第2ビットマップおよび第3ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
第2ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、
第3ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す。
【0131】
いくつかの実施形態において、構成情報は、各周波数領域サブバンドに含まれているリソースブロックの個数をさらに含む。
【0132】
いくつかの実施形態において、第1セルのフレーム構造は隣接セルとは同じである。
【0133】
いくつかの実施形態において、第1セルのフレーム構造は隣接セルとは異なり、上記方法は、ビームフォーミング方式または異周波数ネットワーキング方式を採用して、基地局と通信を行うことをさらに含む。
【0134】
いくつかの実施形態において、リソースは、時間領域リソースを含み、第1情報はダウンリンクチャネルに占有される第1開始OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とを含み、第2情報はアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とを含む。
【0135】
いくつかの実施形態において、リソースは、時間領域リソースを含み、第1情報はダウンリンクチャネルに対応する第1SLIVを含み、第2情報はアップリンクチャネルに対応する第2SLIVを含む。
【0136】
第1SLIVはダウンリンクチャネルに占有される第1開始OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とによって決定されており、第2SLIVはアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とによって決定されている。
【0137】
いくつかの実施形態において、前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームに含まれている全二重タイムスロットの数をさらに含む。
【0138】
いくつかの実施形態において、前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームの第4ビットマップをさらに含み、前記第4ビットマップにおいて、ビットはタイムスロットと1対1で対応し、
第4ビットマップにおいて、前記ビットが第3プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが全二重タイムスロットであることを表し、
第4ビットマップにおいて、前記ビットは第4プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが半二重タイムスロットであることを表す。
【0139】
いくつかの実施形態において、第1シグナリングは複数組の構成情報を含み、各組の構成情報はそれぞれ1つの割当番号を有し、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報はターゲット割当番号に対応する構成情報であり、ターゲット割当番号は当該全二重タイムスロットのインデックス番号および複数組の構成情報の数に対して剰余演算して得られたものであり、または、
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は第1シグナリングにおいて指定された当該全二重タイムスロットの構成情報であり、または、
前記第1シグナリングは、第5ビットマップをさらに含み、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに用いられる構成情報は前記第5ビットマップに基づいて決定されており、前記第5ビットマップにおいて、ビットは前記システムフレームにおけるタイムスロットと1対1で対応し、前記第5ビットマップにおいて、前記ビットに対応するタイムスロットは前記ビットの値に対応する構成情報を採用する。
【0140】
いくつかの実施形態において、構成情報が有効となる時刻は、第3開始点である。
【0141】
いくつかの実施形態において、第3開始点は、ユーザ機器がシステムフレーム番号および全二重タイムスロットの持続期間に対して剰余演算して得られたものであり、または、第3開始点は、前記ユーザ機器および基地局に予め設定されたものである。
【0142】
いくつかの実施形態において、第1シグナリングは、前記持続期間を含む。
【0143】
いくつかの実施形態において、上記リソース割当方法は、
第3開始点に到達すると、構成情報によって示されるリソースに従って、同一周波数領域帯域幅においてデータを送受信するように、基地局のスケジューリングを受けることをさらに含む。
【0144】
いくつかの実施形態において、第1シグナリングは、ブロードキャストシグナリングまたはユーザ専有シグナリングである。
【0145】
いくつかの実施形態において、上記リソース割当方法は、
基地局から送信された第2シグナリングを受信し、第2シグナリングは同一周波数領域帯域幅におけるユーザ機器の全二重タイムスロットのスケジューリング情報を含む。
【0146】
いくつかの実施形態において、第2シグナリングは、少なくとも1つのユーザ機器のスケジューリング情報を含む。
【0147】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つのユーザ機器における各ユーザ機器に対して、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ送信に占有されるOFDMシンボルをそれぞれ示し、および/または、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ受信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるOFDMシンボルをそれぞれ示す。
【0148】
いくつかの実施形態において、異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しない。
【0149】
いくつかの実施形態において、第2シグナリングは、ダウンリンク制御情報である。
【0150】
いくつかの実施形態において、構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットのリソースが同じである。
【0151】
本願実施形態において、基地局には、全二重タイムスロットに対して、該全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、該全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とが設定された。基地局に第1情報と第2情報が設定された場合、全二重タイムスロットにおける干渉を最大限に低減し、通信品質を確保することができる。また、基地局とUEとの間では全二重タイムスロットを用いて通信を行うので、半二重モードでのアップリンクタイムスロットの配置が少ないことに制限されず、これにより、セルのカバーされる範囲が広くなり、アップリンク伝送速度を向上させ、アップリンク伝送遅延が低減させる。
【0152】
上記基地局に適用されるリソース割当方法に対応し、本願実施形態は、図13に示すように、基地局に適用されるリソース割当装置をさらに提供し、当該装置は、
基地局において、第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定された場合、第1セル内のユーザ機器へ第1シグナリングを送信するために用いられる送信モジュール131を備え、第1シグナリングは構成情報を含み、構成情報は前記全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む。
【0153】
いくつかの実施形態において、リソースは、周波数領域リソースを含み、第1情報はダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、第2情報はアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、周波数領域サブバンドは少なくとも1つのリソースブロックまたは少なくとも1つのリソースブロックグループを含み、または、
前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第1開始点を示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第2開始点を示すためのものである。
【0154】
いくつかの実施形態において、構成情報は、第1ビットマップを用いて第1情報および第2情報を表し、第1ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
第1ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、ビットの値は第2プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す。
【0155】
いくつかの実施形態において、構成情報は、第2ビットマップを用いて第1情報を表し、第3ビットマップを用いて第2情報を表し、第2ビットマップおよび第3ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
第2ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、
第3ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す。
【0156】
いくつかの実施形態において、構成情報は、各周波数領域サブバンドに含まれているリソースブロックの個数をさらに含む。
【0157】
いくつかの実施形態において、第1セルのフレーム構造は隣接セルとは同じである。
【0158】
いくつかの実施形態において、第1セルのフレーム構造は隣接セルとは異なり、上記リソース割当装置は、
ビームフォーミング方式または異周波数ネットワーキング方式を採用して、ユーザ機器と通信を行うために用いられる通信モジュールをさらに備える。
【0159】
いくつかの実施形態において、隣接セルは、基地局にカバーされる領域であり、上記リソース割当装置は、
第1セルのフレーム構造が隣接セルとは同じまたは異なるように、第1セルおよび隣接セルのフレーム構造を調整するために用いられる第1調整モジュールをさらに備える。
【0160】
いくつかの実施形態において、隣接セルは、他の基地局にカバーされる領域であり、上記リソース割当装置は、
他の基地局から送信された、隣接セルのフレーム構造を示すメッセージを受信し、メッセージに基づいて、第1セルのフレーム構造が隣接セルとは同じまたは異なるように、第1セルのフレーム構造を調整するために用いられる第2調整モジュールをさらに備える。
【0161】
いくつかの実施形態において、リソースは、時間領域リソースを含み、第1情報はダウンリンクチャネルに占有される第1開始OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とを含み、第2情報はアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とを含む。
【0162】
いくつかの実施形態において、リソースは、時間領域リソースを含み、第1情報はダウンリンクチャネルに対応する第1SLIVを含み、第2情報はアップリンクチャネルに対応する第2SLIVを含む。
【0163】
第1SLIVはダウンリンクチャネルに占有される第1開始OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とによって決定されており、第2SLIVはアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とによって決定されている。
【0164】
いくつかの実施形態において、上記リソース割当装置は、決定手段をさらに備え、前記決定手段は、
基地局において、第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とが設定された場合、設定された第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とに基づいて第1情報を決定し、基地局において、第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とが設定されていない場合、全二重タイムスロットの開始OFDMシンボルを第1開始OFDMシンボルとして割り当て、全二重タイムスロットのOFDMシンボル長を第1OFDMシンボル長として割り当て、割り当てられた第1開始OFDMシンボルと第1OFDMシンボル長とに基づいて、第1情報を決定すること、および/または、
基地局に第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とが設定された場合、設定された第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とに基づいて第2情報を決定し、基地局に第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とが設定されていない場合、全二重タイムスロットの開始OFDMシンボルを第2開始OFDMシンボルとして割り当て、全二重タイムスロットのOFDMシンボル長を第2OFDMシンボル長として割り当て、割り当てられた第2開始OFDMシンボルと第2OFDMシンボル長とに基づいて、第2情報を決定すること、ために用いられる。
【0165】
いくつかの実施形態において、全二重タイムスロットにおいて、ダウンリンクチャネルおよびアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボル長は、全二重タイムスロットのOFDMシンボル長とは同じである。
【0166】
いくつかの実施形態において、構成情報は、さ少なくとも1つのシステムフレームに含まれている全二重タイムスロットの数をらに含む。
【0167】
いくつかの実施形態において、構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームの第4ビットマップをさらに含み、前記第4ビットマップにおいて、ビットはタイムスロットと1対1で対応し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットが第3プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが全二重タイムスロットであることを表し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットは第4プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが半二重タイムスロットであることを表す。
【0168】
いくつかの実施形態において、基地局には複数組の構成情報を含み、各組の構成情報はそれぞれ1つの割当番号を有し、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報はターゲット割当番号に対応する構成情報であり、ターゲット割当番号は当該全二重タイムスロットのインデックス番号および複数組の構成情報の数に対して剰余演算して得られたものであり、または、
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は第1シグナリングにおいて指定された当該全二重タイムスロットの構成情報であり、または、
前記第1シグナリングは、第5ビットマップをさらに含み、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに用いられる構成情報は前記第5ビットマップに基づいて決定されており、前記第5ビットマップにおいて、ビットは前記システムフレームにおけるタイムスロットと1対1で対応し、前記第5ビットマップにおいて、前記ビットに対応するタイムスロットは前記ビットの値に対応する構成情報を採用する。
【0169】
いくつかの実施形態において、構成情報が有効となる時刻は、第3開始点である。
【0170】
いくつかの実施形態において、第3開始点は、基地局がシステムフレーム番号および全二重タイムスロットの持続期間に対して剰余演算して得られたものであり、または、第3開始点は、上記ユーザ機器および基地局に予め設定されたものである。
【0171】
いくつかの実施形態において、第1シグナリングは、全二重タイムスロットの持続期間を含む。
【0172】
いくつかの実施形態において、上記リソース割当装置は、
第3開始点に到達すると、構成情報によって示されるリソースに従って、同一周波数領域帯域幅においてデータを送受信するようにユーザ機器をスケジューリングするために用いられるスケジューリングモジュールをさらに備える。
【0173】
いくつかの実施形態において、第1シグナリングは、ブロードキャストシグナリングまたはユーザ専有シグナリングである。
【0174】
いくつかの実施形態において、送信モジュールは、さらに、
基地局に構成情報が設定されない場合、第2シグナリングをユーザ機器へ送信するために用いられ、第2シグナリングは同一周波数領域帯域幅におけるユーザ機器の全二重タイムスロットのスケジューリング情報を含む。
【0175】
いくつかの実施形態において、第2シグナリングは、少なくとも1つのユーザ機器のスケジューリング情報を含む。
【0176】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのユーザ機器における各ユーザ機器に対して、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ送信に占有されるOFDMシンボルをそれぞれ示し、および/または、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ受信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるOFDMシンボルをそれぞれ示す。
【0177】
いくつかの実施形態において、異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しない。
【0178】
いくつかの実施形態において、第2シグナリングは、ダウンリンク制御情報である。
【0179】
いくつかの実施形態において、構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットのリソースが同じである。
【0180】
本願実施形態において、基地局には、全二重タイムスロットに対して、該全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、該全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とが設定された。基地局に第1情報と第2情報が設定された場合、全二重タイムスロットにおける干渉を最大限に低減させ、通信品質を確保することができる。また、基地局とUEとの間では全二重タイムスロットを用いて通信を行うので、半二重モードでのアップリンクタイムスロットの配置が少ないことに制限されず、これにより、セルのカバーされる範囲が広くなり、アップリンク伝送速度を向上させ、アップリンク伝送遅延が低減させる。
【0181】
上記UEに適用されるリソース割当方法に対応し、本願実施形態は、図14に示すように、UEに適用されるリソース割当装置をさらに提供し、当該装置は、
基地局から送信された第1シグナリングを受信するために用いられ、第1シグナリングは前記構成情報を含み、構成情報は第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む受信モジュール141と、
第1情報および前記第2情報に基づいて、全二重タイムスロットにリソースを割り当てる割当モジュール142と、を備える。
【0182】
いくつかの実施形態において、リソースは、周波数領域リソースを含み、第1情報はダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、第2情報はアップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、周波数領域サブバンドは少なくとも1つのリソースブロックまたは少なくとも1つのリソースブロックグループを含み、または、
前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第1開始点を示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第2開始点を示すためのものである。
【0183】
いくつかの実施形態において、構成情報は、第1ビットマップを用いて第1情報および第2情報を表し、第1ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
第1ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、ビットの値は第2プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す。
【0184】
いくつかの実施形態において、構成情報は、第2ビットマップを用いて第1情報を表し、第3ビットマップを用いて第2情報を表し、第2ビットマップおよび第3ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
第2ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、
第3ビットマップにおいて、ビットの値は第1プリセット値であることは、ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す。
【0185】
いくつかの実施形態において、構成情報は、各周波数領域サブバンドに含まれているリソースブロックの個数をさらに含む。
【0186】
いくつかの実施形態において、第1セルのフレーム構造は隣接セルとは同じである。
【0187】
いくつかの実施形態において、第1セルのフレーム構造は隣接セルとは異なり、上記リソース割当装置は、
ビームフォーミング方式または異周波数ネットワーキング方式を採用して、基地局と通信を行うために用いられる通信モジュールをさらに備える。
【0188】
いくつかの実施形態において、リソースは、時間領域リソースを含み、第1情報はダウンリンクチャネルに占有される第1開始OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とを含み、第2情報はアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とを含む。
【0189】
いくつかの実施形態において、リソースは、時間領域リソースを含み、第1情報はダウンリンクチャネルに対応する第1SLIVを含み、第2情報はアップリンクチャネルに対応する第2SLIVを含む。
【0190】
第1SLIVはダウンリンクチャネルに占有される第1開始OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とによって決定されており、第2SLIVはアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とによって決定されている。
【0191】
いくつかの実施形態において、構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームに含まれている全二重タイムスロットの数をさらに含む。
【0192】
いくつかの実施形態において、構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームの第4ビットマップをさらに含み、前記第4ビットマップにおいて、ビットはタイムスロットと1対1で対応している。
【0193】
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットが第3プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが全二重タイムスロットであることを表し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットは第4プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが半二重タイムスロットであることを表す。
【0194】
いくつかの実施形態において、第1シグナリングは複数組の構成情報を含み、各組の構成情報はそれぞれ1つの割当番号を有し、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報はターゲット割当番号に対応する構成情報であり、ターゲット割当番号は当該全二重タイムスロットのインデックス番号および複数組の構成情報の数に対して剰余演算して得られたものであり、または、
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は第1シグナリングにおいて指定された当該全二重タイムスロットの構成情報であり、または、
前記第1シグナリングは、第5ビットマップをさらに含み、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに用いられる構成情報は第5ビットマップに基づいて決定されており、前記第5ビットマップにおいて、ビットは前記システムフレームにおけるタイムスロットと1対1で対応し、前記第5ビットマップにおいて、前記ビットに対応するタイムスロットは前記ビットの値に対応する構成情報を採用する。
【0195】
いくつかの実施形態において、構成情報が有効となる時刻は、第3開始点である。
【0196】
いくつかの実施形態において、第3開始点は、ユーザ機器がシステムフレーム番号および全二重タイムスロットの持続期間に対して剰余演算して得られたものであり、または、第3開始点は、前記ユーザ機器および基地局に予め設定されたものである。
【0197】
いくつかの実施形態において、第1シグナリングは、全二重タイムスロットの持続期間を含む。
【0198】
いくつかの実施形態において、上記リソース割当装置は、
第3開始点に到達すると、構成情報によって示されるリソースに従って、同一周波数領域帯域幅においてデータを送受信するように、基地局のスケジューリングを受けるために用いられるスケジューリングモジュールをさらに備える。
【0199】
いくつかの実施形態において、第1シグナリングは、ブロードキャストシグナリングまたはユーザ専有シグナリングである。
【0200】
いくつかの実施形態において、受信モジュールは、さらに、
基地局から送信された第2シグナリングを受信するために用いられ、第2シグナリングは同一周波数領域帯域幅におけるユーザ機器の全二重タイムスロットのスケジューリング情報を含む。
【0201】
いくつかの実施形態において、第2シグナリングは、少なくとも1つのユーザ機器のスケジューリング情報を含む。
【0202】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのユーザ機器における各ユーザ機器に対して、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ送信に占有されるOFDMシンボルをそれぞれ示し、および/または、
当該ユーザ機器のスケジューリング情報は、当該ユーザ機器のデータ受信に占有される周波数領域サブバンド、および当該ユーザ機器のデータ受信に占有されるOFDMシンボルをそれぞれ示す。
【0203】
いくつかの実施形態において、異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複し、占有されるOFDMシンボルが重複し、または
異なるユーザ機器に占有される周波数領域サブバンドが重複しなく、占有されるOFDMシンボルが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複し、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複しなく、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しなく、または
同一のユーザ機器のデータ送信に占有される周波数領域サブバンドとデータ受信に占有される周波数領域サブバンドとが重複し、データ送信に占有されるOFDMシンボルとデータ受信に占有されるOFDMシンボルとが重複しない。
【0204】
いくつかの実施形態において、第2シグナリングは、ダウンリンク制御情報である。
【0205】
いくつかの実施形態において、構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットのリソースが同じである。
【0206】
本願実施形態において、基地局には、全二重タイムスロットに対して、該全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、該全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とが設定された。基地局に第1情報と第2情報が設定された場合、全二重タイムスロットにおける干渉を最大限に低減させ、通信品質を確保することができる。また、基地局とUEとの間では全二重タイムスロットを用いて通信を行うので、半二重モードでのアップリンクタイムスロットの配置が少ないことに制限されず、これにより、セルのカバーされる範囲が広くなり、アップリンク伝送速度を向上させ、アップリンク伝送遅延が低減させる。
【0207】
上記基地局に適用されるリソース割当方法に対応し、本願実施形態は、基地局を提供し、図15に示すように、基地局はプロセッサ151と機器読取可能記憶媒体152とを備え、機器読取可能記憶媒体152にはプロセッサ151によって実行可能な機器実行可能命令が記憶されている。機器実行可能命令は、プロセッサ151に、上記いずれかに記載の基地局に適用されるリソース割当方法のステップを実現するように実行させる。
【0208】
上記UEに適用されるリソース割当方法に対応し、本願実施形態は、UEを提供し、図16に示すように、UEはプロセッサ161と機器読取可能記憶媒体162とを備え、機器読取可能記憶媒体162にはプロセッサ161によって実行可能な機器実行可能命令が記憶されている。機器実行可能命令は、プロセッサ161に、上記いずれかに記載のUEに適用されるリソース割当方法のステップを実現するように実行させる。
【0209】
上記基地局に適用されるリソース割当方法に対応し、本願実施形態は、機器読取可能な記憶媒体を提供し、前記機器読取可能な記憶媒体にプロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶され、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、上記いずれかに記載の基地局に適用されるリソース割当方法のステップを実現するように実行させる。
【0210】
上記UEに適用されるリソース割当方法に対応し、本願実施形態は、機器読取可能な記憶媒体を提供し、前記機器読取可能な記憶媒体にプロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶され、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、上記いずれかに記載のUEに適用されるリソース割当方法のステップを実現するように実行させる。
【0211】
上記基地局に適用されるリソース割当方法に対応し、本願実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、プロセッサが上記いずれかに記載の基地局に適用されるリソース割当方法のステップを実現するように実行させる。
【0212】
上記UEに適用されるリソース割当方法に対応し、本願実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、プロセッサに、上記いずれかに記載のUEに適用されるリソース割当方法のステップを実現するように実行させる。
【0213】
上記機器読取可能な記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)や不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory,NVM)などの少なくとも1つの磁気ディスク装置を含んでもよい。また、機器読取可能な記憶媒体は、上記のプロセッサから離れた少なくとも1つの記憶装置であってもよい。
【0214】
プロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)、ネットワークププロセッサ(Network Processor,NP)などを含む汎用プロセッサであってもよく、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processing,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。
【0215】
なお、本明細書において、第1や第2ような関係用語は、1つのエンティティまたは操作を他のエンティティまたは操作と区別するために用いられるもの過ぎず、これらのエンティティまたは操作の間にこのような実際的な関係または順序が存在することをリクエストまたは示唆しない。また、用語「備える」、「含む」、またはその他の変形は、非排他的な包含を意図し、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、またはデバイスがそれらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素を含み、あるいは、このようなプロセス、方法、物品またはデバイスにおける固有の要素を含む。特に制限がない限り、「1つの…を含む」により限定される要素は、上記要素を含むプロセス、方法、物品またはデバイスがさらに他の同じな要素を有することを排除するものではない。
【0216】
本明細書における各実施形態は、相互に関連したように記載されているが、各実施形態間の同じまたは類似の部分は、互いに参照すればよく、各実施形態と他の実施形態との相違点が中心に説明される。特に、装置、基地局、UE、機器読取可能な記憶媒体、コンピュータプログラム製品の実施形態に対し、方法の実施形態にほぼ類似するので、説明が簡単であり、関連する部分は方法の実施形態に参照すればよい。
【0217】
以上の説明は、本願の好ましい実施形態にすぎず、本願の保護範囲を限定するものではない。本願の精神および原則の範囲内で行われた任意の補正、同等の置換、変更等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれているものとする。
【0218】
以上の説明は、本願の好ましい実施形態にすぎず、本願を限定するものではない。本願の精神および原則の範囲内で行われた任意の補正、同等の置換、変更等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれているものとする。
図1(a)】
図1(b)】
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5
図6
図7
図8(a)】
図8(b)】
図9
図10
図11(a)】
図11(b)】
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に適用されるリソース割当方法であって、
前記基地局において、第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定された場合、前記第1セル内のユーザ機器へ第1シグナリングを送信することであって、前記第1シグナリングは前記構成情報を含み、前記構成情報は前記全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む、ことを含む、
ことを特徴とする、リソース割当方法。
【請求項2】
前記リソースは、周波数領域リソースを含み、前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記周波数領域サブバンドは少なくとも1つのリソースブロックまたは少なくとも1つのリソースブロックグループを含み、または、
前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第1開始点を示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第2開始点を示すためのものであり、
前記構成情報は、第1ビットマップを用いて前記第1情報および前記第2情報を表し、前記第1ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、または、第2ビットマップを用いて前記第1情報を表し、第3ビットマップを用いて前記第2情報を表し、前記第2ビットマップおよび前記第3ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第1ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、前記ビットの値が第2プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表し、
前記第2ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、
前記第3ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項3】
前記構成情報は、各周波数領域サブバンドに含まれているリソースブロックの個数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項に記載のリソース割当方法。
【請求項4】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とを含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項5】
前記リソースは、時間領域リソースを含み、前記第1情報はダウンリンクチャネルに対応する第1開始と長さ指示値SLIVを含み、前記第2情報はアップリンクチャネルに対応する第2SLIVを含み、
前記第1SLIVはダウンリンクチャネルに占有される第1開始直交周波数分割多重OFDMシンボルとダウンリンクチャネルに対応する第1OFDMシンボル長とによって決定されており、前記第2SLIVはアップリンクチャネルに占有される第2開始OFDMシンボルとアップリンクチャネルに対応する第2OFDMシンボル長とによって決定されている、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項6】
前記全二重タイムスロットにおいて、前記ダウンリンクチャネルおよびアップリンクチャネルに占有されるOFDMシンボル長は、前記全二重タイムスロットのOFDMシンボル長とは同じである、
ことを特徴とする、請求項4または5に記載のリソース割当方法。
【請求項7】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームに含まれている全二重タイムスロットの数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項8】
前記構成情報は、少なくとも1つのシステムフレームの第4ビットマップをさらに含み、前記第4ビットマップにおいて、ビットはタイムスロットと1対1で対応し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットが第3プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが全二重タイムスロットであることを表し、
前記第4ビットマップにおいて、前記ビットは第4プリセット値であることは、前記ビットに対応するタイムスロットが半二重タイムスロットであることを表し、
前記基地局に複数組の構成情報が設定されており、各組の構成情報はそれぞれ1つの割当番号を有し、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報はターゲット割当番号に対応する構成情報であり、前記ターゲット割当番号は当該全二重タイムスロットのインデックス番号および複数組の構成情報の数に対して剰余演算して得られたものであり、または、
1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第1シグナリングにおいて指定された当該全二重タイムスロットの構成情報であり、または、
前記第1シグナリングは、第5ビットマップをさらに含み、1つのシステムフレームにおいて、各全二重タイムスロットに採用される構成情報は前記第5ビットマップに基づいて決定されており、前記第5ビットマップにおいて、ビットは前記システムフレームにおけるタイムスロットと1対1で対応し、前記第5ビットマップにおいて、前記ビットに対応するタイムスロットは前記ビットの値に対応する構成情報を採用する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項9】
前記構成情報が有効となる時刻は、第3開始点であり、
前記第3開始点は、前記基地局がシステムフレーム番号および全二重タイムスロットの持続期間に対して剰余演算して得られたものであり、または、前記第3開始点は、前記ユーザ機器および基地局に予め設定されたものである、
ことを特徴とする、請求項1に記載のリソース割当方法。
【請求項10】
前記第1シグナリングは、前記持続期間を含む、
ことを特徴とする、請求項に記載のリソース割当方法。
【請求項11】
前記第3開始点に到達すると、前記構成情報によって示されるリソースに従って、前記同一周波数領域帯域幅においてデータを送受信するように前記ユーザ機器をスケジューリングすることをさらに含む、
ことを特徴とする、請求項9または10に記載のリソース割当方法。
【請求項12】
前記第1シグナリングは、ブロードキャストシグナリングまたはユーザ専有シグナリングである、
ことを特徴とする、請求項1~2、4~5、7~10のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項13】
前記構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットに占有されるリソースが同じである、
ことを特徴とする、請求項1~2、4~5、7~10のいずれか1項に記載のリソース割当方法。
【請求項14】
ユーザ機器に適用されるリソース割当方法であって、
基地局から送信された第1シグナリングを受信することであって、前記第1シグナリングは構成情報を含み、前記構成情報は第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含むことと、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記全二重タイムスロットにリソースを割り当てることと、を含む
ことを特徴とする、リソース割当方法。
【請求項15】
前記リソースは、周波数領域リソースを含み、前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有される周波数領域サブバンドを示すためのものであり、前記周波数領域サブバンドは少なくとも1つのリソースブロックまたは少なくとも1つのリソースブロックグループを含み、または、
前記第1情報は前記ダウンリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第1開始点を示すためのものであり、前記第2情報は前記アップリンクチャネルに占有されるリソースブロックまたはリソースブロックグループの個数および第2開始点を示すためのものであり、
前記構成情報は、第1ビットマップを用いて前記第1情報および前記第2情報を表し、前記第1ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、または、第2ビットマップを用いて前記第1情報を表し、第3ビットマップを用いて前記第2情報を表し、前記第2ビットマップおよび前記第3ビットマップにおいて、ビットは周波数領域サブバンドと1対1で対応し、
前記第1ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、前記ビットの値が第2プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表し、
前記第2ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがダウンリンクチャネルに占有されていることを表し、
前記第3ビットマップにおいて、前記ビットの値が第1プリセット値であることは、前記ビットに対応する周波数領域サブバンドがアップリンクチャネルに占有されていることを表す、
ことを特徴とする、請求項14に記載のリソース割当方法。
【請求項16】
前記構成情報は、各周波数領域サブバンドに含まれているリソースブロックの個数をさらに含む、
ことを特徴とする、請求項15に記載のリソース割当方法。
【請求項17】
前記構成情報の有効期間内には、少なくとも1つの循環周期が含まれており、各循環周期において、同じ位置での全二重タイムスロットに占有されるリソースが同じである、
ことを特徴とする、請求項14または15に記載のリソース割当方法。
【請求項18】
基地局に適用されるリソース割当装置であって、
前記基地局に第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットの構成情報が設定された場合、前記第1セル内のユーザ機器へ第1シグナリングを送信するために用いられる送信モジュールを備え、前記第1シグナリングは前記構成情報を含み、前記構成情報は前記全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む、
ことを特徴とする、リソース割当装置。
【請求項19】
ユーザ機器に適用されるリソース割当装置であって、
基地局から送信された第1シグナリングを受信するために用いられ、前記第1シグナリングは構成情報を含み、前記構成情報は第1セルの同一周波数領域帯域幅における全二重タイムスロットにおけるダウンリンクチャネルに占有されるリソースを示す第1情報と、前記全二重タイムスロットにおけるアップリンクチャネルに占有されるリソースを示す第2情報とを含む、受信モジュールと、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて、前記全二重タイムスロットにリソースを割り当てる、割当モジュールと、を備える
ことを特徴とする、リソース割当装置。
【請求項20】
機器読取可能記憶媒体であって、前記機器読取可能記憶媒体にはプロセッサによって実行可能な機器実行可能命令が記憶されており、前記機器実行可能命令は、前記プロセッサに、請求項1~5、7~10、14~16のいずれか1項に記載のリソース割当方法のステップを実現するように実行させる、
ことを特徴とする、機器読取可能記憶媒体。
【国際調査報告】