IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 新華三技術有限公司の特許一覧

特表2024-544294ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置
<>
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図1
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図2
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図3
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図4
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図5
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図6
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図7
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図8
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図9
  • 特表-ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/0895 20220101AFI20241121BHJP
   H04L 41/06 20220101ALI20241121BHJP
   H04L 41/16 20220101ALI20241121BHJP
   H04L 41/40 20220101ALI20241121BHJP
【FI】
H04L41/0895
H04L41/06
H04L41/16
H04L41/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535888
(86)(22)【出願日】2022-03-04
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2022079203
(87)【国際公開番号】W WO2023164916
(87)【国際公開日】2023-09-07
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518056748
【氏名又は名称】新華三技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】NEW H3C TECHNOLOGIES CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100149249
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(72)【発明者】
【氏名】王 明輝
(72)【発明者】
【氏名】宋 建永
(72)【発明者】
【氏名】程 樹綱
(57)【要約】
本発明は、ネットワークデバイスに配置された管理アプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理方法、システム及び装置であって、ネットワークデバイス技術分野に関し、管理アプリケーションはネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、ネットワークデバイスアプリケーションはネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイス管理方法は、ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、データ応答を管理アプリケーションに送信するように、データ取得コマンドをネットワークデバイスアプリケーションに送信することであって、ネットワークデバイスアプリケーション及び管理アプリケーションはネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、データ応答はデータ取得コマンドに請求されるデータを含むことと、データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得することと、処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現することと、を含む。本発明の実施例が提供する技術案を利用すると、ネットワークデバイス自身のコンピューティングリソースを十分に利用でき、これによって、ネットワークデバイス管理の効率を向上させることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスに配置された管理アプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理方法であって、前記管理アプリケーションはネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーション及び前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記ネットワークデバイス管理方法は、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答してデータ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することであって、前記データ応答は前記データ取得コマンドに請求されるデータを含むことと、
前記データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得することと、
前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現することと、を含む、
ことを特徴とするネットワークデバイス管理方法。
【請求項2】
前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されており、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答してデータ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを管理される前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することは、
前記ネットワークデバイスアプリケーションが前記データ取得コマンドに応答して、前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介してデータ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークデバイス管理方法。
【請求項3】
前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されており、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答してデータ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを管理される前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することは、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記ローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークデバイス管理方法。
【請求項4】
前記管理アプリケーションは人工知能AIアプリケーションであり、かつ前記ネットワークデバイスにAIチップが配置された場合、前記データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得することは、
前記AIチップが前記データを処理するように、前記データ応答に含まれる前記データを前記AIチップに送信することと、
前記AIチップからフィードバックされた処理結果を取得することと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のネットワークデバイス管理方法。
【請求項5】
前記AIチップが前記データを処理するように、前記データ応答に含まれる前記データを前記AIチップに送信することは、
前記AIチップに含まれる目標サブチップが前記データを処理するように、前記管理アプリケーションに使用されるアルゴリズムの種類に基づいて、前記目標サブチップに前記データを送信することであって、前記目標サブチップは、前記AIチップにおける前記種類に一致するサブチップであることを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のネットワークデバイス管理方法。
【請求項6】
ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理方法であって、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイス管理方法は、
管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信することであって、前記管理アプリケーション及び前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであることと、
前記データ取得コマンドに請求されるデータを取得することと、
前記管理アプリケーションがデータ応答に含まれる前記データを処理し、処理結果を基づいてネットワークデバイス管理を実現するように、前記データを含む前記データ応答を前記管理アプリケーションに送信することと、を含む、
ことを特徴とするネットワークデバイス管理方法。
【請求項7】
前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、前記ネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されており、管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信することは、
管理アプリケーションから、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介して送信されたデータ取得コマンドを受信することを含み、
前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信することは、
前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信することを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載のネットワークデバイス管理方法。
【請求項8】
前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、前記ネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されており、前記管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信することは、
管理アプリケーションから、前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて送信されたデータ取得コマンドを受信することを含み、
前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信することは、
前記ローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信することを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載のネットワークデバイス管理方法。
【請求項9】
ネットワークデバイス管理システムであって、ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行される管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションを含み、前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、
前記管理アプリケーションはデータ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信し、
前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記データ取得コマンドに請求されるデータを取得し、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信し、
前記管理アプリケーションは、前記データ応答に含まれるデータを処理して、処理結果を取得し、前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現する、
ことを特徴とするネットワークデバイス管理システム。
【請求項10】
前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されており、
前記管理アプリケーションは、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介して、データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信し、
前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する、
ことを特徴とする請求項9に記載のネットワークデバイス管理システム。
【請求項11】
前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されており、
前記管理アプリケーションは、前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて、データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信し、
前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記ローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する、
ことを特徴とする請求項9に記載のネットワークデバイス管理システム。
【請求項12】
前記管理アプリケーションは人工知能AIアプリケーションであり、かつ前記ネットワークデバイスにAIチップが配置された場合、前記管理アプリケーションは、
前記AIチップが前記データを処理するように、前記データ応答に含まれる前記データを前記AIチップに送信し、
前記AIチップからフィードバックされた処理結果を取得する、
ことを特徴とする請求項9~11の何れかに記載のネットワークデバイス管理システム。
【請求項13】
前記管理アプリケーションは、前記AIチップに含まれる目標サブチップが前記データを処理するように、前記管理アプリケーションに使用されるアルゴリズムの種類に基づいて、前記目標サブチップに前記データを送信し、
前記目標サブチップは、前記AIチップにおける前記種類に一致するサブチップである、
ことを特徴とする請求項12に記載のネットワークデバイス管理システム。
【請求項14】
ネットワークデバイスに配置された管理アプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理装置であって、前記管理アプリケーションはネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーション及び前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記ネットワークデバイス管理装置は、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信するコマンド送信モジュールであって、前記データ応答は前記データ取得コマンドに請求されるデータを含む、コマンド送信モジュールと、
前記データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得する、データ処理モジュールと、
前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現する、ネットワークデバイス管理モジュールと、を含む、
ことを特徴とするネットワークデバイス管理装置。
【請求項15】
ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理装置であって、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイス管理装置は、
管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信するコマンド受信モジュールであって、前記管理アプリケーション及び前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものである、コマンド受信モジュールと、
前記データ取得コマンドに請求されるデータを取得する、データ取得モジュールと、
前記管理アプリケーションがデータ応答に含まれる前記データを処理し、処理結果を基づいてネットワークデバイス管理を実現するように、前記データを含む前記データ応答を前記管理アプリケーションに送信する、応答送信モジュールと、を含む、
ことを特徴とするネットワークデバイス管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク通信技術分野に関し、特に、ネットワークデバイス管理方法、システム及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークデバイスは、スイッチ、ルータ等を含み、実行中に、様々なデータが生成されたり、様々な故障が発生したりする。これに対して、ネットワークデバイスを管理する必要がある。ネットワークデバイスが生成したデータを分析してネットワークデバイスを監視することや、ネットワークデバイスに対して故障排除を行うこと等は、いずれもネットワークデバイス管理の範囲に属する。
【0003】
従来技術ではアナライザーによってネットワークデバイスを管理することができる。具体的には、ネットワークデバイスはアナライザーにデータを送信し、アナライザーは受信されたデータを処理することで、ネットワークデバイスの監視及び故障排除等のネットワークデバイス管理のプロセスを完成する。アナライザーが管理するネットワークデバイスは多いと、各ネットワークデバイスはいずれも該当アナライザーにデータを送信し、アナライザーは大量なデータを受信し、アナライザーがデータを処理する圧力が大きすぎるため、ネットワークデバイス管理の効率が低くなり、ネットワークデバイス管理の時効性を保証することは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例の目的は、ネットワークデバイス管理の効率を向上させるネットワークデバイス管理方法、システム及び装置を提供することである。具体的な技術案は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、本発明の実施例はネットワークデバイス管理方法を提供する。前記ネットワークデバイス管理方法はネットワークデバイスに構成される管理アプリケーションに適用され、前記管理アプリケーションはネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーション及び前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記ネットワークデバイス管理方法は、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答してデータ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することであって、前記データ応答は前記データ取得コマンドに請求されるデータを含むことと、
前記データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得することと、
前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現することと、を含む。
【0006】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されており、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答してデータ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを管理される前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することは、
前記ネットワークデバイスアプリケーションが前記データ取得コマンドに応答して、前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介してデータ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することを含む。
【0007】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されており、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答してデータ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを管理される前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することは、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記ローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することを含む。
【0008】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは人工知能AIアプリケーションであり、かつ前記ネットワークデバイスにAIチップが配置された場合、前記データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得することは、
前記AIチップが前記データを処理するように、前記データ応答に含まれる前記データを前記AIチップに送信することと、
前記AIチップからフィードバックされた処理結果を取得することと、を含む。
【0009】
本発明の一つの実施例では、前記AIチップが前記データを処理するように、前記データ応答に含まれる前記データを前記AIチップに送信することは、
前記AIチップに含まれる目標サブチップが前記データを処理するように、前記管理アプリケーションに使用されるアルゴリズムの種類に基づいて、前記目標サブチップに前記データを送信することであって、前記目標サブチップは、前記AIチップにおける前記種類に一致するサブチップであることを含む。
【0010】
第2の態様において、本発明の実施例はネットワークデバイス管理方法を提供する。前記ネットワークデバイス管理方法はネットワークデバイスに構成されるネットワークデバイスアプリケーションに適用され、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイス管理方法は、
管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信することであって、前記管理アプリケーション及び前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであることと、
前記データ取得コマンドに請求されるデータを取得することと、
前記管理アプリケーションがデータ応答に含まれる前記データを処理し、処理結果を基づいてネットワークデバイス管理を実現するように、前記データを含む前記データ応答を前記管理アプリケーションに送信することと、を含む。
【0011】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、前記ネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されており、管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信することは、
管理アプリケーションから、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介して送信されたデータ取得コマンドを受信することを含み、
前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信することは、
前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信することを含む。
【0012】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、前記ネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されており、前記管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信することは、
管理アプリケーションから、前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて送信されたデータ取得コマンドを受信することを含み、
前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信することは、
前記ローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信することを含む。
【0013】
第3の態様において、本発明の実施例はネットワークデバイス管理システムを提供する。前記システムは、ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行される管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションを含み、前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、
前記管理アプリケーションはデータ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信し、
前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記データ取得コマンドに請求されるデータを取得し、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信し、
前記管理アプリケーションは、前記データ応答に含まれるデータを処理して、処理結果を取得し、前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現する。
【0014】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されており、
前記管理アプリケーションは、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介して、データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信し、
前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0015】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されており、
前記管理アプリケーションは、前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて、データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信し、
前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記ローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0016】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは人工知能AIアプリケーションであり、かつ前記ネットワークデバイスにAIチップが配置された場合、前記管理アプリケーションは、
前記AIチップが前記データを処理するように、前記データ応答に含まれる前記データを前記AIチップに送信し、
前記AIチップからフィードバックされた処理結果を取得する。
【0017】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは、前記AIチップに含まれる目標サブチップが前記データを処理するように、前記管理アプリケーションに使用されるアルゴリズムの種類に基づいて、前記目標サブチップに前記データを送信し、
前記目標サブチップは、前記AIチップにおける前記種類に一致するサブチップである。
【0018】
第4の態様において、本発明の実施例はネットワークデバイス管理装置を提供する。前記ネットワークデバイス管理装置はネットワークデバイスに構成される管理アプリケーションに適用され、前記管理アプリケーションはネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーション及び前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記ネットワークデバイス管理装置は、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信するコマンド送信モジュールであって、前記データ応答は前記データ取得コマンドに請求されるデータを含む、コマンド送信モジュールと、
前記データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得する、データ処理モジュールと、
前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現する、ネットワークデバイス管理モジュールと、を含む。
【0019】
第5の態様において、本発明の実施例はネットワークデバイス管理装置を提供する。前記ネットワークデバイス管理装置はネットワークデバイスに構成されるネットワークデバイスアプリケーションに適用され、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイス管理装置は、
管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信するコマンド受信モジュールであって、前記管理アプリケーション及び前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものである、コマンド受信モジュールと、
前記データ取得コマンドに請求されるデータを取得する、データ取得モジュールと、
前記管理アプリケーションがデータ応答に含まれる前記データを処理し、処理結果を基づいてネットワークデバイス管理を実現するように、前記データを含む前記データ応答を前記管理アプリケーションに送信する、応答送信モジュールと、を含む。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施例では、ネットワークデバイスに配置された管理アプリケーションは、ネットワークデバイスアプリケーションにデータ取得コマンドを送信することができる。ここで、ネットワークデバイスアプリケーションと管理アプリケーションとはネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行される。ネットワークデバイスアプリケーションは、データ取得コマンドを応答して、データ取得コマンドに請求されるデータを含むデータ応答を、管理アプリケーションに送信する。管理アプリケーションは、請求されるデータを取得した後、前記データを処理して処理結果を取得し、さらに処理結果に基づいてネットワークデバイスアプリケーションを管理することができる。
【0021】
以上からわかるように、ネットワークデバイスアプリケーションを管理するための管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはいずれもネットワークデバイスにおける同じ処理チップに配置される。ネットワークデバイスの実行は、配置されるネットワークデバイスアプリケーションによって実現されるため、ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションを管理することは、ネットワークデバイスを管理することに相当する。つまり、本発明の実施例のネットワークデバイスは、第三者であるアナライザーによってネットワークデバイス管理を実現する必要がなく、自身に対する管理を実現でき、ネットワークデバイス自身のコンピューティングリソースを十分に利用し、これによって、ネットワークデバイス管理の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明の実施例と従来技術の技術案とをより明確に説明するために、以下、実施例および従来技術に必要な図面について簡単に説明するが、明らかに、以下の説明における図面は本願のいくつかの実施例にすぎず、当業者であればこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0023】
図1図1は本発明の実施例が提供する第1種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。
図2図2は本発明の実施例が提供するコンテナ間の接続関係の模式図である。
図3図3は本発明の実施例が提供する第2種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。
図4図4は本発明の実施例が提供する第3種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。
図5図5は本発明の実施例が提供するネットワークデバイスの階層構造の模式図である。
図6図6は本発明の実施例が提供する第4種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。
図7図7は本発明の実施例が提供する第5種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。
図8図8は本発明の実施例が提供する第6種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。
図9図9は本発明の実施例が提供するネットワークデバイス管理装置の概略構成図である。
図10図10は本発明の実施例が提供するネットワークデバイス管理装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本出願の目的、技術案、および利点をより明確にするために、以下、図面を参照しつつ実施例を挙げて、本願についてさらに詳しく説明する。明らかに、記載された実施例は本発明のいくつかの実施例にすぎず、すべての実施例ではない。当業者が本発明における実施例に基づいて得る他のすべての実施例は、本発明の保護の範囲に属する。
【0025】
従来技術のネットワークデバイス管理の効率が低いとの課題を解決するために、本発明の実施例はネットワークデバイス管理方法、システム及び装置を提供する。
【0026】
本発明の実施例はネットワークデバイス管理方法を提供する。前記ネットワークデバイス管理方法はネットワークデバイスに配置された管理アプリケーションに適用され、前記管理アプリケーションはネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーション及び前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記ネットワークデバイス管理方法は、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することであって、前記データ応答は前記データ取得コマンドに請求されるデータを含むことと、
前記データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得することと、
前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現することと、を含む。
【0027】
以上からわかるように、ネットワークデバイスアプリケーションを管理するための管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはいずれもネットワークデバイスにおける同じ処理チップに配置される。ネットワークデバイスの実行は、配置されるネットワークデバイスアプリケーションによって実現されるため、ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションを管理することは、ネットワークデバイスを管理することに相当する。つまり、本発明の実施例のネットワークデバイスは、第三者であるアナライザーによってネットワークデバイス管理を実現する必要がなく、自身に対する管理を実現でき、ネットワークデバイス自身のコンピューティングリソースを十分に利用し、これによって、ネットワークデバイス管理の効率を向上させることができる。
【0028】
図1を参照し、図1は本発明の実施例が提供する第1種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。前記ネットワークデバイス管理方法はネットワークデバイスに配置された管理アプリケーションに適用され、前記管理アプリケーションはネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーション及び前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記ネットワークデバイス管理方法は以下のステップS101~S103を含む。
【0029】
ここで、前記ネットワークデバイスは、スイッチ、ルータ等である。ネットワークデバイスに、アプリケーションを実行させ、且つデータ処理を行うことができる処理チップを含む。本発明の実施例における管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはいずれも同じ処理チップで実行される。例えば、CPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)、FPGA(Field Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、DSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)チップ又はスイッチングチップ等である。
【0030】
S101において、前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信する。
ここで、前記データ応答は、前記データ取得コマンドに請求されるデータを含む。
【0031】
具体的に、前記ネットワークデバイスアプリケーションは、ネットワークデバイスで実行される任意のアプリケーションであってもよく、例えば、前記ネットワークデバイスアプリケーションは、ネットワークデバイスのメッセージ転送等の機能を実現するためのものであってもよい。管理アプリケーションは、要求に基づいてネットワークデバイスアプリケーションに、異なるデータ取得コマンドを送信することで、ネットワークデバイスアプリケーションから異なるデータを取得する。前記データは、ネットワークデバイスアプリケーションの実行中に生成され、ネットワークデバイスアプリケーションの実行の状態を示すデータであってもよい。本発明の実施例において、データ取得コマンドに請求されるデータに対して限定はない。
【0032】
例えば、管理アプリケーションは、ネットワークデバイスアプリケーションが故障状態であるかどうかを監視するためのものである場合、管理アプリケーションは、データ取得コマンドをネットワークデバイスアプリケーションに送信することで、ネットワークデバイスアプリケーションの実行時間、対応するスレッド、処理するデータのデータ量等を取得することができる。これによって、ネットワークデバイスアプリケーションの故障監視を実現する。
【0033】
なお、前記処理チップに配置される前記管理アプリケーション及び管理されるネットワークデバイスアプリケーションは、コマンド-応答アーキテクチャを介して通信を実現する。
【0034】
ここで、前記管理アプリケーションはNETCONF(Network Configuration Protocol、ネットワーク構成プロトコル)に基づいて、ネットワークデバイスアプリケーションにコマンドを送信でき、前記応答アーキテクチャは、RPC(Remote Procedure Call、リモートプロシージャコール)プロトコルに基づいて管理アプリケーションに応答を送信でき、これによって、管理アプリケーションとネットワークデバイスアプリケーションとの間に、NETCONF-RPCアーキテクチャが形成される。
【0035】
S102において、前記データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得する。
【0036】
具体的に、管理アプリケーションは、対応する管理機能に基づいて、データに対して対応する処理を行うことができる。ここで、管理アプリケーションには複数種類の異なるコードをパッケージして、異なるネットワークデバイスの異なる管理機能を実現することができる。異なるネットワークデバイスに前記管理アプリケーションをインストールする場合、管理アプリケーションを異なるネットワークデバイスに適応させるように、管理アプリケーションの配置ファイルに異なるパラメータを設定してもよい。
【0037】
例えば、前記管理アプリケーションは、前記ネットワークデバイスアプリケーションが故障しているかどうかを判断するように、前記データを処理する場合、処理結果は、故障の判断結果であってもよく、ネットワークデバイスアプリケーションが故障していると判断される時、ネットワークデバイスアプリケーションの故障を排除するための故障調整パラメータ等であってもよい。
【0038】
あるいは、前記管理アプリケーションは、前記ネットワークデバイスアプリケーションのデータ処理速度の状況、データ流量の状況等の実行状況を監視するように、前記データを処理する場合、前記処理結果は監視結果であってもよい。
【0039】
S103では、前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現する。
【0040】
具体的に、前記管理アプリケーションは処理結果をキャッシュに記録することによって、ユーザーは後で前記処理結果を読み取ってネットワークデバイスアプリケーションを管理することができる。
【0041】
さらに、前記ネットワークデバイス管理プロセスがネットワークデバイスアプリケーションを調整することに関する場合、前記管理アプリケーションは、前記ネットワークデバイスアプリケーションが管理コマンドに応答して自身を調整するように、処理結果を含む前記管理コマンドを、前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信することによって、ネットワークデバイス管理を実現する。
【0042】
具体的に、前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記管理コマンドを受信した後、実行を停止又は一時停止することができる。例えば、前記処理結果は、ネットワークデバイスアプリケーションが故障していると監視された場合、ネットワークデバイスアプリケーションは、管理コマンドを受信した後、実行を停止又は一時停止することができる。
【0043】
あるいは、前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記管理コマンドを受信した後、自身の実行パラメータを調整することができ、これによって、自身の実行状態を調整し、ネットワークデバイス管理プロセスを実現することができる。この場合、前記処理結果は、ネットワークデバイスアプリケーションの調整目標である実行パラメータである。例えば、前記実行パラメータは、データ処理速度、アプリケーションインタフェースパラメータ等であってもよい。
【0044】
以上からわかるように、ネットワークデバイスアプリケーションを管理するための管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはいずれもネットワークデバイスにおける同じ処理チップに配置される。ネットワークデバイスの実行は、配置されるネットワークデバイスアプリケーションによって実現されるため、ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションを管理することは、ネットワークデバイスを管理することに相当する。つまり、本発明の実施例のネットワークデバイスは、第三者であるアナライザーによってネットワークデバイス管理を実現する必要がなく、自身に対する管理を実現でき、ネットワークデバイス自身のコンピューティングリソースを十分に利用し、これによって、ネットワークデバイス管理の効率を向上させることができる。
【0045】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されている。前記第1コンテナ及び第2コンテナはそれぞれ、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションを実行させるための仮想環境である。第1コンテナ及び第2コンテナに配置されている操作システムは互いに異なることができ、これによって、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、異なる操作システムで実行させることができる。
【0046】
第1コンテナ及び第2コンテナはそれぞれ、異なるIPアドレス及びsocket(ソケット)ポート番号が割り当てられる。第1コンテナと第2コンテナとの間は、IPアドレス及びsocketポート番号により、アプリケーション層のNETCONF及びRPCに基づいて、抽象化層のsocketを呼び出して、第1コンテナにおける管理アプリケーションと第2コンテナにおけるネットワークデバイスアプリケーションとの間で互いにデータ取得コマンド及びデータ応答を転送するプロセスを実現することができ、管理アプリケーションとネットワークデバイスアプリケーションとの間のIPC(Inter-Process Communication、プロセス間通信)を実現する。
【0047】
図2を参照し、図2は本発明の実施例が提供するコンテナ間の接続関係の模式図である。
【0048】
図2に含まれる第1コンテナの内部に管理アプリケーションが配置され、第2コンテナ1~第2コンテナnにそれぞれ、ネットワークデバイスアプリケーション1~ネットワークデバイスアプリケーションnが配置される。第1コンテナ及び各第2コンテナはいずれも仮想ブリッジdocker0に接続する。各コンテナがdocker0に接続された後、いずれも一つのIPアドレスが割り当てられ、例えば、第1コンテナのIPアドレスは172.17.0.2であり、第2コンテナ1のIPアドレスは172.17.0.3であり、第2コンテナ2のIPアドレスは172.17.0.4等であり、docker0のIPアドレスは172.17.0.1/16である。且つ、第1コンテナ、第2コンテナ1及び第2コンテナ2は、異なるsocketポート番号が割り当てられ、各コンテナ間の通信は、互いのIPアドレス及び互いのsocketポート番号に基づいて行うことができる。
【0049】
図3を参照し、図3は本発明の実施例が提供する第2種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。前記第1コンテナ及び第2コンテナに基づいて、前記図1に示す実施例と比べると、前記ステップS101は以下のステップS101Aで実現することができる。
【0050】
S101Aにおいて、前記ネットワークデバイスアプリケーションが前記データ取得コマンドに応答して、前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介して、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信する。
【0051】
具体的に、管理アプリケーションは、ネットワークデバイスアプリケーションが配置される第2コンテナのIPアドレスを宛先アドレスとして、自身が配置される第1コンテナのIPアドレスをソースアドレスとして、データ取得コマンドを第2コンテナに送信することができる。これは、データ取得コマンドを第2コンテナ内に配置されているネットワークデバイスアプリケーションに送信することに相当する。
【0052】
ネットワークデバイスアプリケーションは、前記データ取得コマンドに応答して、逆に、管理アプリケーションが配置される第1コンテナのIPアドレスを宛先アドレスとして、自身が配置される第2コンテナのIPアドレスをソースアドレスとして、データ応答を第1コンテナに送信することができる。これは、データ応答を第1コンテナに配置されている管理アプリケーションに送信することに相当する。
【0053】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1コンテナ及び第2コンテナに配置されており、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、第1コンテナ及び第2コンテナのIPアドレスによって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0054】
本発明のほかの一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されている。ここで、コンテナの場合と異なって、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはモジュールに配置されていることは、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーション自身がソフトウェアモジュール又はコンポーネントであることに相当する。管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは同じ操作システムで実行される。
【0055】
第1モジュール及び第2モジュールはそれぞれ、異なるsocketポート番号が割り当てられる。第1モジュールと第2モジュールとの間は、割り当てられたsocketポート番号及びネットワークデバイスのローカルループバックアドレスにより、アプリケーション層のNETCONF及びRPCに基づいて、抽象化層のsocketを呼び出して、第1モジュールにおける管理アプリケーションと第2モジュールにおけるネットワークデバイスアプリケーションとの間で互いにデータ取得コマンド及びデータ応答を転送するプロセスを実現することができる。管理アプリケーションとネットワークデバイスアプリケーションとの間のIPCを実現する。
【0056】
図4を参照し、図4は本発明の実施例が提供する第3種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。前記図1に示す実施例と比べると、前記ステップS101は以下のステップS101Bで実現することができる。
【0057】
S101Bにおいて、前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記ローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信する。
【0058】
具体的に、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1モジュール及び第2モジュールに配置されており、それぞれに異なるプロセスとして実行される。これによって、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、IPCの方式で、データ取得コマンド及びデータ応答を、予め設定されたIPCフォーマットにカプセル化することによって、互いにデータ取得コマンド及びデータ応答を転送する。
【0059】
ここで、第1モジュール及び第2モジュールに対して異なるsocketポート番号をそれぞれに配置することができる。これによって、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、ローカルループバックアドレス及び前記socketポート番号に基づいて、互いの間で通信を実現することができる。
【0060】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1モジュール及び第2モジュールに配置されている。管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、ローカルループバックアドレス、並びに第1モジュール及び第2モジュールのsocketポート番号によって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0061】
本発明のほかの一つの実施例では、前記管理アプリケーションはAI(Artificial Intelligence、人工知能)アプリケーションであり、前記ネットワークデバイスにAIチップが配置される。
【0062】
ここで、前記AIアプリケーションは、機械学習アルゴリズムを用いてネットワークデバイス管理を実現するためのアプリケーションである。例えば、前記機械学習アルゴリズムは、ディープラーニングアルゴリズム、ニューラルネットワークモデルなどであってもよい。
【0063】
なお、AIチップは、複数種類の異なるサブチップからなるシステムであり、AIアプリケーションを実行させることに適用しており、ビッグデータを高速で高密度計算を行うことができる。例えば、AIチップには、CPU、SDRAM(Synchronous Dynamic Random-Access Memory、同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ)及びNP(Neural Networking Processor、ニューラルネットワークチップ)等のサブチップを含む。前記SDRAMはDDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random-Access Memory、二重データレート同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ)である。
【0064】
図5を参照し、図5は本発明の実施例が提供するネットワークデバイス階層構造の模式図である。
【0065】
図面のように、ネットワークデバイスのユーザー層には、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションを含む。前記ハードウェア層には処理チップ及びAIチップを含む。図面での破線枠は前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションが処理チップで実行されることを示す。管理アプリケーションはNETCONFに基づいて、データ取得コマンドをネットワークデバイスアプリケーションに送信し、ネットワークデバイスアプリケーションはRPCに基づいてデータ応答を管理デバイスにフィードバックする。管理アプリケーションとAIチップとの間の矢印は、管理アプリケーションがAIアプリケーションである場合、AIチップが提供するRPC IO(Input/Output、入力/出力)インターフェイスを介して、管理アプリケーションとAIチップの間で通信可能であることを示す。AIアプリケーションはAIチップの計算能力によって大量なデータを高速に処理することができる。
【0066】
前記の場合、図6を参照し、図6は本発明の実施例が提供する第4種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートである。前記図1に示す実施例と比べると、前記ステップS102は以下のステップS102A~S102Bで実現することができる。
【0067】
S102Aにおいて、前記AIチップが前記データを処理するように、前記データ応答に含まれる前記データを前記AIチップに送信する。
【0068】
具体的に、前記管理アプリケーションは、AIチップが提供するRPC IOに基づいて、前記データをAIチップに送信することができる。これによって、AIチップは前記データを処理することができる。データ処理が終了した後、AIチップは、同様にRPC IOを基づいて、処理結果を管理アプリケーションにフィードバックすることによって、前記管理アプリケーションが前記処理結果を取得することができる。
【0069】
本発明の一つの実施例では、AIチップは、複数の異なるサブチップからなるシステムであり、異なるサブチップの機能が異なるため、異なるアルゴリズムを実行することに適用している。AIチップのデータ処理能力を十分に発揮するために、以下のステップAで前記ステップ S102Aを実現することができる。
【0070】
ステップAにおいて、前記AIチップに含まれる目標サブチップが前記データを処理するように、前記管理アプリケーションに使用されるアルゴリズムの種類に基づいて、前記目標サブチップに前記データを送信する。
ここで、前記目標サブチップは、前記AIチップにおける前記アルゴリズムの種類に一致するサブチップである。
【0071】
具体的に、AIチップに含まれるNPチップは、ディープラーニングアルゴリズムのデータ処理プロセスを実現することに適用しており、AIチップに含まれるCPUチップは、holt-wintersアルゴリズム、random forest(ランダムフォレスト)、skylineアルゴリズム等のほかの機械学習アルゴリズムのデータ処理プロセスを実現することに適用しておる。
【0072】
これにより、管理アプリケーションに適用されるアルゴリズムはディープラーニングアルゴリズムである場合、前記目標サブチップはNPチップである。管理アプリケーションに適用されるアルゴリズムはディープラーニングアルゴリズム以外のほかの機械学習アルゴリズムである場合、前記目標サブチップはCPUチップである。
【0073】
S102Bにおいて、前記AIチップからフィードバックされた処理結果を取得する。
【0074】
ここで、AIチップはRPC IOにより管理アプリケーションに処理結果を送信することによって、管理アプリケーションは前記AIチップからフィードバックされた処理結果を取得する。
【0075】
以上からわかるように、管理アプリケーションはAIアプリケーションであり、かつネットワークデバイスにAIチップが配置された場合、管理アプリケーションは、計算能力が強い且つAIアルゴリズムのデータ処理に適用されるAIチップに、データを送信して、AIチップによってデータ処理プロセスを実現することができ、直接に管理アプリケーションが配置される処理チップによってデータ処理プロセスを実現することではない。そのため、管理アプリケーションが配置される処理チップのデータ処理リソースを節約し、AIチップのデータ処理リソースを十分に利用して、高い効率でネットワークデバイス管理プロセスを実現することができる。
【0076】
前記の管理アプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理方法に対応して、本発明の実施例は、管理されるネットワークデバイスアプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理方法をさらに提供する。
【0077】
図7を参照し、図7は本発明の実施例が提供する第5種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートであり、前記ネットワークデバイス管理方法は以下のステップS701~S703を含む。
【0078】
S701において、管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信する。
ここで、前記管理アプリケーション及び前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスアプリケーションを管理する。
【0079】
S702において、前記データ取得コマンドに請求されるデータを取得する。
【0080】
S703において、前記管理アプリケーションがデータ応答に含まれる前記データを処理し、処理結果を基づいてネットワークデバイス管理を実現するように、前記データを含む前記データ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0081】
具体的に、前記ステップS701~S703は前記図1に示すステップS101~S103と類似し、具体的な実施例は前文に述べた内容を参照することができ、ここでは詳細な説明は省略する。
【0082】
以上からわかるように、ネットワークデバイスアプリケーションを管理するための管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはいずれもネットワークデバイスにおける同じ処理チップに配置される。ネットワークデバイスの実行は、配置されるネットワークデバイスアプリケーションによって実現されるため、ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションを管理することは、ネットワークデバイスを管理することに相当する。つまり、本発明の実施例のネットワークデバイスは、第三者であるアナライザーによってネットワークデバイス管理を実現する必要がなく、自身に対する管理を実現でき、ネットワークデバイス自身のコンピューティングリソースを十分に利用し、これによって、ネットワークデバイス管理の効率を向上させることができる。
【0083】
本発明の一つの実施例では、前記ステップS701は以下のステップBで実現することができる。
【0084】
ステップBにおいて、管理アプリケーションから、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介して送信されたデータ取得コマンドを受信する。
【0085】
なお、以下のステップCで、データ応答を前記管理アプリケーションに送信することができる。
【0086】
ステップCにおいて、前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0087】
具体的に、前記ステップB~ステップCは前記図2に示すステップS101Aと類似し、具体的な実施例は前文に述べた内容を参照することができ、ここでは詳細な説明は省略する。
【0088】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1コンテナ及び第2コンテナに配置されており、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、第1コンテナ及び第2コンテナのIPアドレスによって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0089】
本発明の一つの実施例では、前記ステップS701は以下のステップDで実現することができる。
【0090】
ステップDにおいて、管理アプリケーションが前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて送信したデータ取得コマンドを受信する。
【0091】
なお、以下のステップEで、データ応答を前記管理アプリケーションに送信することができる。
【0092】
ステップEにおいて、前記ローカルループバックアドレス及び第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0093】
具体的に、前記ステップD~ステップEは前記図3に示すステップS101Bと類似し、具体的な実施例は前文に述べた内容を参照することができ、ここでは詳細な説明は省略する。
【0094】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1モジュール及び第2モジュールに配置されている。管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、ローカルループバックアドレス、並びに第1モジュール及び第2モジュールのsocketポート番号によって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0095】
前記の管理アプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理方法、及びネットワークデバイスアプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理方法に対応して、本発明の実施例はネットワークデバイス管理システムをさらに提供する。前記システムは、ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行される管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションを含み、前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものである。
【0096】
図8を参照し、図8は本発明の実施例が提供する第6種類のネットワークデバイス管理方法の概略フローチャートであり、前記ネットワークデバイス管理方法は以下のステップS801~S804を含む。
【0097】
S801において、前記管理アプリケーションはデータ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信する。
【0098】
S802において、前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記データ取得コマンドに請求されるデータを取得する。
【0099】
S803において、前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0100】
S804において、前記管理アプリケーションは、前記データ応答に含まれるデータを処理して、処理結果を取得し、前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現する。
【0101】
以上からわかるように、ネットワークデバイスアプリケーションを管理するための管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはいずれもネットワークデバイスにおける同じ処理チップに配置される。ネットワークデバイスの実行は、配置されるネットワークデバイスアプリケーションによって実現されるため、ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションを管理することは、ネットワークデバイスを管理することに相当する。つまり、本発明の実施例のネットワークデバイスは、第三者であるアナライザーによってネットワークデバイス管理を実現する必要がなく、自身に対する管理を実現でき、ネットワークデバイス自身のコンピューティングリソースを十分に利用し、これによって、ネットワークデバイス管理の効率を向上させることができる。
【0102】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されている。
【0103】
前記ステップS801は以下のステップFで実現することができる。
【0104】
ステップFにおいて、前記管理アプリケーションは、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介して、データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信する。
【0105】
前記ステップS803は、以下のステップGで実現することができる。
【0106】
ステップGにおいて、前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0107】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1コンテナ及び第2コンテナに配置されており、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、第1コンテナ及び第2コンテナのIPアドレスによって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0108】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されている。
【0109】
前記ステップS801は以下のステップHで実現することができる。
【0110】
ステップHにおいて、前記管理アプリケーションは、前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて、データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信する。
【0111】
前記ステップS803は以下のステップIで実現することができる。
【0112】
ステップIにおいて、前記ネットワークデバイスアプリケーションは、前記ローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0113】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1モジュール及び第2モジュールに配置されている。管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、ローカルループバックアドレス、並びに第1モジュール及び第2モジュールのsocketポート番号によって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0114】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションはAIアプリケーションであり、かつ前記ネットワークデバイスにAIチップが配置された場合、前記ステップS804は以下のステップJ~ステップKで実現することができる。
【0115】
ステップJにおいて、前記管理アプリケーションは、前記AIチップが前記データを処理するように、前記データ応答に含まれる前記データを前記AIチップに送信する。
【0116】
ステップKにおいて、前記AIチップからフィードバックされた処理結果を取得し、前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現する。
【0117】
以上からわかるように、管理アプリケーションはAIアプリケーションであり、かつネットワークデバイスにAIチップが配置された場合、管理アプリケーションは、計算能力が強い且つAIアルゴリズムのデータ処理に適用されるAIチップに、データを送信して、AIチップによってデータ処理プロセスを実現することができ、直接に管理アプリケーションが配置される処理チップによってデータ処理プロセスを実現することではない。そのため、管理アプリケーションが配置される処理チップのデータ処理リソースを節約し、AIチップのデータ処理リソースを十分に利用して、高い効率でネットワークデバイス管理プロセスを実現することができる。
【0118】
本発明の一つの実施例では、前記ステップJは以下のステップJ1で実現することができる。
【0119】
ステップJ1において、前記管理アプリケーションは、前記AIチップに含まれる目標サブチップが前記データを処理するように、前記管理アプリケーションに使用されるアルゴリズムの種類に基づいて、前記目標サブチップに前記データを送信する。
ここで、前記目標サブチップは、前記AIチップにおける前記種類に一致するサブチップである。
【0120】
前記の管理アプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理方法に対応して、本発明の実施例は、管理アプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理装置をさらに提供する。
【0121】
図9を参照し、図9は本発明の実施例が提供するネットワークデバイス管理装置の概略構成図である。ネットワークデバイス管理装置はネットワークデバイスに配置された管理アプリケーションに適用され、前記管理アプリケーションはネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現するためのものであり、前記ネットワークデバイスアプリケーション及び前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記ネットワークデバイス管理装置は、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信するコマンド送信モジュール901であって、前記データ応答は前記データ取得コマンドに請求されるデータを含む、コマンド送信モジュール901と、
前記データ応答に含まれるデータを処理して処理結果を取得する、データ処理モジュール902と、
前記処理結果に基づいてネットワークデバイス管理を実現する、ネットワークデバイス管理モジュール903と、を含む。
【0122】
以上からわかるように、ネットワークデバイスアプリケーションを管理するための管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはいずれもネットワークデバイスにおける同じ処理チップに配置される。ネットワークデバイスの実行は、配置されるネットワークデバイスアプリケーションによって実現されるため、ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションを管理することは、ネットワークデバイスを管理することに相当する。つまり、本発明の実施例のネットワークデバイスは、第三者であるアナライザーによってネットワークデバイス管理を実現する必要がなく、自身に対する管理を実現でき、ネットワークデバイス自身のコンピューティングリソースを十分に利用し、これによって、ネットワークデバイス管理の効率を向上させることができる。
【0123】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されており、前記コマンド送信モジュール901は、
前記ネットワークデバイスアプリケーションが前記データ取得コマンドに応答して、前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介して、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信する。
【0124】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1コンテナ及び第2コンテナに配置されており、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、第1コンテナ及び第2コンテナのIPアドレスによって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0125】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、管理されるネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されており、前記コマンド送信モジュール901は、
前記ネットワークデバイスアプリケーションがデータ取得コマンドに応答して、前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、データ応答を前記管理アプリケーションに送信するように、前記ローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データ取得コマンドを前記ネットワークデバイスアプリケーションに送信する。
【0126】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1モジュール及び第2モジュールに配置されている。管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、ローカルループバックアドレス、並びに第1モジュール及び第2モジュールのsocketポート番号によって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0127】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは人工知能AIアプリケーションであり、かつ前記ネットワークデバイスにAIチップが配置された場合、前記データ処理モジュール902は、
前記AIチップが前記データを処理するように、前記データ応答に含まれる前記データを前記AIチップに送信する、データ送信サブモジュールと、
前記AIチップからフィードバックされた処理結果を取得する、データ取得サブモジュールと、を含む。
【0128】
以上からわかるように、管理アプリケーションはAIアプリケーションであり、かつネットワークデバイスにAIチップが配置された場合、管理アプリケーションは、計算能力が強い且つAIアルゴリズムのデータ処理に適用されるAIチップに、データを送信して、AIチップによってデータ処理プロセスを実現することができ、直接に管理アプリケーションが配置される処理チップによってデータ処理プロセスを実現することではない。そのため、管理アプリケーションが配置される処理チップのデータ処理リソースを節約し、AIチップのデータ処理リソースを十分に利用して、高い効率でネットワークデバイス管理プロセスを実現することができる。
【0129】
本発明の一つの実施例では、前記データ送信サブモジュールは、
前記AIチップに含まれる目標サブチップが前記データを処理するように、前記管理アプリケーションに使用されるアルゴリズムの種類に基づいて、前記目標サブチップに前記データを送信し、前記目標サブチップは、前記AIチップにおける前記種類に一致するサブチップである。
【0130】
前記のネットワークデバイスアプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理方法に対応して、本発明の実施例は、ネットワークデバイスアプリケーションに適用されるネットワークデバイス管理装置をさらに提供する。
【0131】
図10を参照し、図10は本発明の実施例が提供するネットワークデバイス管理装置の概略構成図である。前記ネットワークデバイス管理装置は、ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションに適用され、前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスのネットワーク通信機能を実現し、前記ネットワークデバイス管理装置は、
管理アプリケーションから送信されたデータ取得コマンドを受信するコマンド受信モジュール1001であって、前記管理アプリケーション及び前記ネットワークデバイスアプリケーションは前記ネットワークデバイスにおける同じ処理チップで実行され、前記管理アプリケーションは前記ネットワークデバイスアプリケーションを管理するためのものである、コマンド受信モジュール1001と、
前記データ取得コマンドに請求されるデータを取得する、データ取得モジュール1002と、
前記管理アプリケーションがデータ応答に含まれるデータを処理し、処理結果を基づいてネットワークデバイス管理を実現するように、前記データを含む前記データ応答を前記管理アプリケーションに送信する、応答送信モジュール1003と、を含む。
【0132】
以上からわかるように、ネットワークデバイスアプリケーションを管理するための管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはいずれもネットワークデバイスにおける同じ処理チップに配置される。ネットワークデバイスの実行は、配置されるネットワークデバイスアプリケーションによって実現されるため、ネットワークデバイスに配置されたネットワークデバイスアプリケーションを管理することは、ネットワークデバイスを管理することに相当する。つまり、本発明の実施例のネットワークデバイスは、第三者であるアナライザーによってネットワークデバイス管理を実現する必要がなく、自身に対する管理を実現でき、ネットワークデバイス自身のコンピューティングリソースを十分に利用し、これによって、ネットワークデバイス管理の効率を向上させることができる。
【0133】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1コンテナに配置されており、前記ネットワークデバイスアプリケーションは第2コンテナに配置されており、前記コマンド受信モジュール1001は、
管理アプリケーションから、前記第2コンテナのIPアドレスに基づいて、前記第1コンテナと第2コンテナとの間の仮想ブリッジを介して送信されたデータ取得コマンドを受信し、
前記応答送信モジュール1003は、
前記管理アプリケーションがデータ応答に含まれるデータを処理し、処理結果を基づいてネットワークデバイス管理を実現するように、前記第1コンテナのIPアドレスに基づいて、前記仮想ブリッジを介して、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0134】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1コンテナ及び第2コンテナに配置されており、管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、第1コンテナ及び第2コンテナのIPアドレスによって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0135】
本発明の一つの実施例では、前記管理アプリケーションは第1モジュールに配置されており、前記ネットワークデバイスアプリケーションは第2モジュールに配置されており、前記コマンド受信モジュール1001は、
管理アプリケーションが前記ネットワークデバイスのローカルループバックアドレス及び前記第2モジュールのsocketポート番号に基づいて送信したデータ取得コマンドを受信し、
前記応答送信モジュール1003は、
前記管理アプリケーションがデータ応答に含まれるデータを処理し、処理結果を基づいてネットワークデバイス管理を実現するように、前記ローカルループバックアドレス及び前記第1モジュールのsocketポート番号に基づいて、前記データを含むデータ応答を前記管理アプリケーションに送信する。
【0136】
以上からわかるように、前記管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションはそれぞれ、第1モジュール及び第2モジュールに配置されている。管理アプリケーション及びネットワークデバイスアプリケーションは、ローカルループバックアドレス、並びに第1モジュール及び第2モジュールのsocketポート番号によって、互いの間でデータ取得コマンド及びデータ応答の転送を実現することができ、これによって、ネットワークデバイス管理プロセスを実現する。
【0137】
なお、本明細書では、第1および第2などの関係用語は、あるエンティティまたは操作を他のエンティティまたは操作と区別するためにのみ使用され、必ずしもこれらのエンティティまたは操作間にそのような実際的な関係または順序が存在することを要求または暗示するわけではない。そして、「含む」、「包含」またはその他のいかなるバリエーションも、排他的ではない包含を意味し、したがって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または設備には、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含まれるか、またはそのようなプロセス、方法、物品または設備に固有の要素も含まれる。それ以上の制限がない場合、「一つの……を含む」という用語で限定される要素は、前記要素を含む過程、方法、物品または設備に他の同じ要素が存在することを排除するものではない。
【0138】
本明細書における各実施例はそれぞれ、関連がある方式で記述されており、各実施例の間の共通部分を互いに参照すればよく、各実施例は他の実施例との相違点を主として説明されている。特に、システム、装置にとって、基本的に方法の実施形態と類似であるため、説明は比較的簡単である、関連がある点については方法の実施形態の一部の説明を参照すればよい。
【0139】
以上の記載は本発明の好ましい実施例のみであり、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明の精神と原則内で行われたいかなる修正、同等の置換、改善などは、いずれも本発明の保護範囲に含まれるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】