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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】物品キャリアとそのためのブランク
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/36 20060101AFI20241121BHJP
【FI】
B65D71/36 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535983
(86)(22)【出願日】2022-12-19
(85)【翻訳文提出日】2024-08-14
(86)【国際出願番号】 US2022053385
(87)【国際公開番号】W WO2023114545
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】63/290,690
(32)【優先日】2021-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン・デ・メルゾー
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA22
3E067AB26
3E067BA03B
3E067BA20C
3E067BA26C
3E067BB02C
3E067DA08
3E067EE11
3E067FC02
(57)【要約】
本開示の態様は、パッケージ、1つ以上の物品をパッケージするための物品キャリア、並びに、キャリアを形成するためのブランクに関する。物品キャリア(90)は、第1のサイドパネル(14)および第2のサイドパネル(16)を含む、離間したパネル(14、16)を備えている。離間したパネル(14、16)は、キール構造によって互いに結合されている。キール構造は、ウェブパネル(T1、V1)によって一対の離間したパネル(14、16)のそれぞれにヒンジ接続された第1のキールパネル(20A、20F)を含む。キール構造は、ヒンジライン(25A、25B)によって第1のキールパネル(20A、20F)にヒンジ接続され、第1のキールパネル(20A、20F)と対面関係に配置されたエンドフラップ(24A、24B)を備える。第1のキールパネル(20A、20F)とエンドフラップ(24A、24B)とは、物品キャリア(90)を持ち運ぶための2層ハンドル構造Hを形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の物品を係合するための物品キャリアであって、
キール構造によって互いに結合された一対の離間したパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、
前記キール構造は、
ウェブパネルによって前記一対の離間したパネルのそれぞれにヒンジ接続された第1のキールパネルと、
ヒンジラインによって前記第1のキールパネルにヒンジ接続され、前記第1のキールパネルと対面関係に配置されたエンドフラップと、
を備え、
前記第1のキールパネルおよび前記エンドフラップは、当該物品キャリアを運ぶための2層ハンドル構造を形成している、物品キャリア。
【請求項2】
前記第1のキールパネルは、その縁部に第1の凹部を画定する第1の切欠き(cutaway)を含み、前記エンドフラップは、その縁部に第2の凹部を画定する第2の切欠き(cutaway)を含み、前記第1の凹部は前記第2の凹部と位置合わせして配置されている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項3】
複数のパネルは、前記一対の離間したパネルのうちの第1のパネルにヒンジ接続された第1のラップ(lap)パネルと、前記一対の離間したパネルのうちの第2のパネルにヒンジ接続された第2のラップパネルとを含み、前記第1のラップパネルおよび前記第2のラップパネルは、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置され、前記管状構造の複合パネルを形成している、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項4】
前記第1のキールパネルと前記エンドフラップとの間の前記ヒンジラインは、前記一対の離間したパネルのそれぞれに少なくとも部分的に延在している、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項5】
前記第1のキールパネルと前記エンドフラップとの間のヒンジラインは、前記一対の離間したパネルのそれぞれを横切って延在している、請求項4に記載の物品キャリア。
【請求項6】
前記キール構造は、前記第1のキールパネルに隣接し、その間に開口部を形成するカットラインによって前記第1のキールパネルから分離された第2のキールパネルを備えている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項7】
前記カットラインは、前記一対の離間したパネルのそれぞれに延在している、請求項6に記載の物品キャリア。
【請求項8】
前記一対の離間したパネルに設けられたカットラインの両端部は、前記第1のキールパネルと前記第2のキールパネルとの間に設けられたカットラインの中間部分に対して、互いに異なる方向に配置されている、請求項7に記載の物品キャリア。
【請求項9】
前記ウェブパネルは、前記一対の離間したパネルのそれぞれ一方から打ち抜かれ、それと対面関係に配置されるように構成されている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項10】
前記第1のキールパネルに隣接して配置され、カットラインによってそこから分離された第2のキールパネルは、前記一対の離間したパネルのそれぞれから打ち抜かれたウェブパネルによって前記一対の離間したパネルのそれぞれにヒンジ接続され、前記一対の離間したパネルのそれぞれ一方と対面関係に配置されるように構成されている、請求項9に記載の物品キャリア。
【請求項11】
前記第2のキールパネルは、前記第1のキールパネルと反対側に折り畳まれ、それらの間に開口部を形成している、請求項10に記載の物品キャリア。
【請求項12】
前記カットラインは、前記一対の離間したパネルのそれぞれに延在し、前記第1のキールパネルにヒンジ接続されたウェブパネルを、前記第2のキールパネルにヒンジ接続されたウェブパネルから分離している、請求項10に記載の物品キャリア。
【請求項13】
前記カットラインは、前記一対の離間したパネルのそれぞれにおいてカットで終了している、請求項12に記載の物品キャリア。
【請求項14】
前記カットラインは前記カットを二分している、請求項13に記載の物品キャリア。
【請求項15】
前記カットラインは、前記カットの端部で終了し、前記カットの端部と連続している、請求項13に記載の物品キャリア。
【請求項16】
前記カットラインは非直線状である、請求項15に記載の物品キャリア。
【請求項17】
前記一対の離間したパネルのそれぞれに設けられた前記カットラインの端部は、前記第1のキールパネルと前記第2のキールパネルとの間に配置された前記カットラインの中間部分に対して発散するように配置されている、請求項15に記載の物品キャリア。
【請求項18】
物品キャリアと少なくとも1つの物品とを含むパッケージであって、
前記物品キャリアは、前記少なくとも1つの物品の中間領域と係合するキール構造によって互いに結合された一対の離間したパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、
前記キール構造は、
ウェブパネルによって前記一対の離間したパネルのそれぞれにヒンジ接続された第1のキールパネルと、
ヒンジラインによって前記第1のキールパネルにヒンジ接続され、前記第1のキールパネルと対面関係に配置されたエンドフラップと、
を備え、
前記第1のキールパネルおよび前記エンドフラップは、当該パッケージを運ぶための2層ハンドル構造を形成している、パッケージ。
【請求項19】
少なくとも1つの物品をパッケージするための物品キャリアであって、
当該物品キャリアは、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置された一対の第1の係合パネルと第2の係合パネルとを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、
前記第1の係合パネルは、2つ以上の物品保持構造を備え、
それぞれの物品保持構造は、物品の一部を受容するための開口部と、物品をそこから吊り下げるための少なくとも1つの物品係合タブとを備え、
前記第2の係合パネルは、前記第2の係合パネルにヒンジ接続された物品係合パネルを含み、前記物品係合パネルは、前記2つ以上の物品保持構造のそれぞれに対して第2の物品係合タブを形成している、物品キャリア。
【請求項20】
少なくとも1つの物品をパッケージするための物品キャリアであって、
当該物品キャリアは、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置された一対の第1の係合パネルと第2の係合パネルとを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、
前記第1の係合パネルは、2つ以上の物品保持構造を備え、
それぞれの物品保持構造は、物品の一部を受容するための開口部と、物品をそこから吊り下げるための少なくとも1つの物品係合タブとを備え、
前記第2の係合パネルは、前記第2の係合パネルにヒンジ接続された物品係合パネルを含み、前記物品係合パネルは、前記2つ以上の物品保持構造のすべてに対して第2の物品係合タブを形成している、物品キャリア。
【請求項21】
前記第2の係合パネルは、2つ以上の第2の物品保持構造を備え、
それぞれの第2の物品保持構造は、物品の一部を受容するための開口部と、物品をそこから吊り下げるための2つ以上の物品係合タブとを備えている、請求項20に記載のキャリア。
【請求項22】
少なくとも1つの物品をパッケージするための物品キャリアであって、
当該物品キャリアは、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置された一対の第1の係合パネルと第2の係合パネルとを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、
前記第1の係合パネルは、2つ以上の物品保持構造を備え、
それぞれの物品保持構造は、物品の一部が受容される開口部と、物品をそこから吊り下げる少なくとも1つの物品係合タブとを備え、
前記第2の係合パネルは、ヒンジ接続された物品係合パネルを備え、前記物品係合パネルは、前記2つ以上の物品保持構造に収容されたそれぞれの物品と係合して物品をそこから吊り下げる第2の物品係合タブを形成している、物品キャリア。
【請求項23】
少なくとも1つの物品をパッケージするための物品キャリアであって、
当該物品キャリアは、少なくとも1つのトップパネル、第1のサイドパネル、並びに、それらの間にヒンジ接続された第1のショルダーパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、
前記第1のショルダーパネルは、少なくとも部分的に前記第1のサイドパネルから打ち抜かれ、ヒンジ接続部によって前記第1のサイドパネルにヒンジ接続され、前記第1のショルダーパネルは、前記ヒンジ接続部の各端部から前記第1のサイドパネルの自由端まで延在するカットラインによって前記第1のサイドパネルから部分的に分離されている、物品キャリア。
【請求項24】
前記自由端は上端である、請求項23に記載のキャリア。
【請求項25】
前記カットラインは、前記第1のサイドパネルの共通の自由端まで延在している、請求項23に記載のキャリア。
【請求項26】
前記第1のサイドパネルの両端部は物品の周囲に曲がって丸いコーナーを形成している、請求項23に記載のキャリア。
【請求項27】
前記第1のショルダーパネルは、少なくとも1つの前記トップパネルに隣接する部分の長さが、前記第1のサイドパネルとのヒンジ接続部の長さよりも広くなるように、形状が先細りになっている、請求項23に記載のキャリア。
【請求項28】
少なくとも1つの物品をパッケージするための物品キャリアであって、
当該物品キャリアは、対向する側壁を形成する一対の離間したパネルと、前記一対の離間したパネルを互いに結合するキール構造とを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、
前記キール構造は、
第1のウェブパネルによって、前記一対の離間したパネルのうちの1つにヒンジ接続された第1のキールパネルと、
カットラインによって前記第1のキールパネルから分離され、第2のウェブパネルによって、前記一対の離間したパネルのうちの1つにヒンジ接続された第2のキールパネルと、
を備え、
前記第2のウェブパネルは、前記一対の離間したパネルのうち第1のパネルに延在するカットラインの一部によって前記第1のウェブパネルから分離され、前記第1のウェブパネルは、第1の折り線によって前記第1のキールパネルにヒンジ接続され、前記第2のウェブパネルは、第2の折り線によって前記第2のキールパネルにヒンジ接続され、前記一対の離間したパネルのうちの前記第1のパネルに延在する前記カットラインの一部は、前記第1の折り線および前記第2の折り線に対して斜めに配向されている、物品キャリア。
【請求項29】
カットは、一対の離間したパネルのうち第1のパネルのカットライン部分の端部から、第1のウェブパネルを一対の離間したパネルのうち第1のパネルにヒンジ接続する第3の折り線まで延在している、請求項28に記載のキャリア。
【請求項30】
前記第3の折り線は、前記第1の折り線に対して斜めに配向されている、請求項29に記載のキャリア。
【請求項31】
前記カットは非直線状である、請求項29に記載のキャリア。
【請求項32】
前記カットは円弧状である、請求項29に記載のキャリア。
【請求項33】
前記第2のウェブパネルは、第4の折り線によって前記一対の離間したパネルのうちの第1のパネルにヒンジ接続され、前記第4の折り線は前記第2の折り線に対して斜めに配向されている、請求項28に記載のキャリア。
【請求項34】
前記第4の折り線は、前記カットラインの一部とカットとの交差部から延在している、請求項33に記載のキャリア。
【請求項35】
トップ壁を形成する少なくとも1つのトップパネル、一対の対向するサイドパネル、並びに、ボトム壁を形成する少なくとも1つのベースパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備えた物品キャリアであって、
当該物品キャリアは、前記トップ壁および前記ボトム壁の一方にヒンジ接続された第1の端部閉鎖フラップを備え、当該物品キャリアは、第1のサイドパネルにヒンジ接続された第2の端部閉鎖フラップと、第2のサイドパネルにヒンジ接続された第3の端部閉鎖フラップとをさらに備え、
当該物品キャリアは、前記トップ壁および前記ボトム壁の一方に少なくとも1つのキールパネルを含むキール構造を備え、前記第2の端部閉鎖フラップおよび前記第3の端部閉鎖フラップが前記第1の端部閉鎖フラップと前記少なくとも1つのキールパネルとの間に介在されるように、前記第1の端部閉鎖フラップは、前記第2の端部閉鎖フラップおよび前記第3の端部閉鎖フラップのそれぞれに固定され、前記少なくとも1つのキールパネルと面接触関係に配置されている、物品キャリア。
【請求項36】
前記第1の端部閉鎖フラップ、前記第2の端部閉鎖フラップ、前記第3の端部閉鎖フラップ、並びに、前記少なくとも1つのキールパネルは、当該物品キャリアを運ぶためのハンドル構造を形成している、請求項35に記載の物品キャリア。
【請求項37】
前記第2の端部閉鎖フラップおよび前記第3の端部閉鎖フラップは、前記第1の端部閉鎖フラップ、前記第2の端部閉鎖フラップ、および、前記第3の端部閉鎖フラップによって少なくとも部分的にウィンドウが画定されるように、それらの間に空間を有して配置されている、請求項35に記載の物品キャリア。
【請求項38】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、
当該ブランクは、キール構造によって互いに結合された一対の離間したパネルを含む管状構造を形成するための複数のパネルを備え、
前記キール構造は、
ウェブパネルによって前記一対の離間したパネルのそれぞれにヒンジ接続された第1のキールパネルと、
ヒンジラインによって前記第1のキールパネルにヒンジ接続され、前記第1のキールパネルと対面関係に配置されたエンドフラップと、
を備え、
前記第1のキールパネルおよび前記エンドフラップは、セットアップ物品キャリアにおいて、持ち運び用の2層ハンドル構造を形成している、ブランク。
【請求項39】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、
当該ブランクは、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置されるように構成された一対の第1の係合パネルおよび第2の係合パネルを含む管状構造を形成するための複数のパネルを備え、
前記第1の係合パネルは、2つ以上の物品保持構造を備え、
それぞれの物品保持構造は、物品の一部を受容するための開口部と、物品をそこから吊り下げるための少なくとも1つの第1の物品係合タブとを備え、
前記第2の係合パネルは、ヒンジ接続された物品係合フラップを備え、前記物品係合フラップは、前記2つ以上の物品保持構造のそれぞれに対して第2の物品係合タブを形成するように構成されている、ブランク。
【請求項40】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、
当該ブランクは、少なくとも1つのトップパネル、第1のサイドパネル、並びに、それらの間にヒンジ接続されたショルダーパネルを含む管状構造を形成するための複数のパネルを備え、
第1のショルダーパネルは、少なくとも部分的に前記第1のサイドパネルから打ち抜かれ、ヒンジ接続部によってヒンジ接続され、前記第1のショルダーパネルは、前記ヒンジ接続部の各端部から前記第1のサイドパネルの自由端まで延在するカットラインによって前記第1のサイドパネルから部分的に分離されている、ブランク。
【請求項41】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、
当該ブランクは、対向する側壁を形成するための一対の離間したパネルと、前記一対の離間したパネルを互いに結合するキール構造とを含む管状構造を形成するための複数のパネルを備え、
前記キール構造は、
第1のウェブパネルによって、前記一対の離間したパネルのうちの1つにヒンジ接続された第1のキールパネルと、
カットラインによって前記第1のキールパネルから分離され、第2のウェブパネルによって、前記一対の離間したパネルのうちの1つにヒンジ接続された第2のキールパネルと、
を備え、
前記第2のウェブパネルは、前記一対の離間したパネルのうち第1のパネルに延在するカットラインの一部によって前記第1のウェブパネルから分離され、前記第1のウェブパネルは第1の折り線によって前記第1のキールパネルにヒンジ接続され、前記第2のウェブパネルは第2の折り線によって前記第2のキールパネルにヒンジ接続されており、前記カットラインの一部は、前記第1の折り線および前記第2の折り線に対して斜めに配向されている、ブランク。
【請求項42】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、
当該ブランクは、トップ壁を形成する少なくとも1つのトップパネル、一対の対向するサイドパネル、並びに、ボトム壁を形成する少なくとも1つのベースパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、
当該ブランクは、前記トップ壁および前記ボトム壁の一方にヒンジ接続された第1の端部閉鎖フラップを備え、当該ブランクは、第1のサイドパネルにヒンジ接続された第2の端部閉鎖フラップと、第2のサイドパネルにヒンジ接続された第3の端部閉鎖フラップとをさらに備え、
当該ブランクは、さらに、前記トップ壁および前記ボトム壁の一方に少なくとも1つのキールパネルを含むキール構造を備え、前記第2の端部閉鎖フラップおよび前記第3の端部閉鎖フラップが前記第1の端部閉鎖フラップと前記少なくとも1つのキールパネルとの間に介在されるように、前記第1の端部閉鎖フラップは、前記第2の端部閉鎖フラップおよび前記第3の端部閉鎖フラップのそれぞれに固定され、当該ブランクがキャリア内にセットアップされるときに、前記少なくとも1つのキールパネルと面接触関係に配置されている、ブランク。
【請求項43】
前記第1の端部閉鎖フラップ、前記第2の端部閉鎖フラップ、前記第3の端部閉鎖フラップ、並びに、少なくとも1つのキールパネルは、セットアップ物品キャリアのハンドル構造を形成している、請求項42に記載のブランク。
【請求項44】
物品キャリアに1つ以上の物品をパッケージする方法であって、
物品キャリアは、トップ壁を形成する少なくとも1つのトップパネル、一対の対向するサイドパネル、並びに、ボトム壁を形成する少なくとも1つのベースパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、
前記物品キャリアは、前記トップ壁および前記ボトム壁の一方に少なくとも1つのキールパネルを含むキール構造を備え、前記少なくとも1つのキールパネルは、対向する両端部の一方において、ウェブパネルによって第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネルの一方にヒンジ接続されており、
当該方法は、
前記トップ壁および前記ボトム壁の一方の平面から前記少なくとも1つのキールパネルを折り畳み、前記トップ壁および前記ボトム壁の一方の面に少なくとも1つの物品受容開口部を形成するステップと、
第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネルの一方の平面から前記ウェブパネルを折り畳むステップと、
前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルのそれぞれをトップ壁およびボトム壁の一方の面に対して折り畳み、前記少なくとも1つの物品受容開口部を保持するステップと、
1つ以上の物品に対して前記トップ壁および前記ボトム壁の一方を下げるステップと、
1つ以上の物品の一部を前記少なくとも1つの物品受容開口部に受容するステップと、
前記第1のサイドパネルおよび前記第2のサイドパネルを1つ以上の物品の側面の周りに折り畳むステップと、
前記トップ壁および前記ボトム壁の他方を1つ以上の物品の上端および下端の一方の周りに折り畳むステップと、
を含んでなる、方法。
【請求項45】
前記キール構造が前記トップ壁に設けられ、前記トップ壁を1つ以上の物品に対して下げるステップの前に、前記少なくとも1つのキールパネルを1つ以上の物品に向かって折り畳む、請求項44に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2021年12月17日に提出された米国仮出願番号63/290,690の優先権および利益を主張し、それぞれの全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、物品キャリアおよび物品キャリアを形成するためのブランクに関する。より具体的には、本発明は、複数の物品を互いに対して安定させるための仕切り構造と、物品の中間領域に係合するように構成され得るキャリアとを含む、複数の物品用のキャリアに関するが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0003】
パッケージの分野では、複数の物品を運ぶためのカートンを提供することが知られている。カートンは当業界ではよく知られており、消費者が消費する物品グループ(物品群)を輸送、保管、およびアクセスできるようにするために役立つ。コストと環境とを考慮すると、このようなカートンまたはキャリアは、できるだけ少ない材料で形成され、それらを形成する材料の無駄ができるだけ少なくなる必要がある。さらに考慮すべき点は、カートンの強度と、重量のある物品を保管および輸送するのに適しているかどうかである。カートンの内容物がカートン内で安全に保たれることが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、複数の一次製品容器用の物品キャリアであって、容器間の動きを低減して安全性を高め、容器の損傷の可能性を低減する構造を有する物品キャリアを提供することである。
【0005】
本発明は、典型的には板紙(paper board)などから形成されるカートンの分野における改良を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の第1の態様は、1つ以上の物品を係合するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、キール構造(keel structure)によって互いに結合された一対の離間したパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備える。キール構造は、ウェブパネルによって一対の離間したパネルのそれぞれにヒンジ接続された第1のキールパネルと、ヒンジラインによって第1のキールパネルにヒンジ接続され、第1のキールパネルと対面関係に配置されたエンドフラップとを備える。第1のキールパネルおよびエンドフラップは、物品キャリアを運ぶための2層ハンドル構造を形成する。
【0007】
オプションとして、第1のキールパネルは、その縁部に第1の凹部を画定する第1の切欠き(cutaway)を備え、エンドフラップは、その縁部に第2の凹部を画定する第2の切欠き(cutaway)を備え、第1の凹部は第2の凹部と位置合わせして配置される。
【0008】
オプションとして、複数のパネルは、一対の離間したパネルのうちの第1のパネルにヒンジ接続された第1のラップパネル(lap panel)と、一対の離間したパネルのうちの第2のパネルにヒンジ接続された第2のラップパネル(lap panel)とを備え、第1のラップパネルおよび第2のラップパネルは、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置され、管状構造の複合パネルを形成する。
【0009】
オプションとして、第1のキールパネルとエンドフラップとの間のヒンジラインは、一対の離間したパネルのそれぞれに少なくとも部分的に延在している。
【0010】
オプションとして、第1のキールパネルとエンドフラップとの間のヒンジラインは、一対の離間したパネルのそれぞれを横切って延在している。
【0011】
オプションとして、キール構造は、第1のキールパネルに隣接し、その間に開口部を形成するカットラインによって第1のキールパネルから分離された第2のキールパネルを備えている。
【0012】
オプションとして、カットラインは、一対の離間したパネルのそれぞれに延在している。
【0013】
オプションとして、一対の離間したパネルに設けられたカットラインの端部は、第1のキールパネルと第2のキールパネルとの間に設けられたカットラインの中間部分に対して発散するように配置される。
【0014】
オプションとして、ウェブパネルは、一対の離間したパネルのそれぞれ一方から打ち抜かれ、それと対面関係に配置されるように構成される。
【0015】
オプションとして、第1のキールパネルに隣接して配置され、カットラインによって第1のキールパネルから分離された第2のキールパネルは、一対の離間したパネルのそれぞれから打ち抜かれたウェブパネルによって一対の離間したパネルのそれぞれにヒンジ接続され、一対の離間したパネルのそれぞれと対面関係に配置されるように構成される。
【0016】
オプションとして、第2のキールパネルは第1のキールパネルと反対側に折り畳まれ、それらの間に開口部を形成する。
【0017】
オプションとして、カットラインは、一対の離間したパネルのそれぞれに延在し、第1のキールパネルにヒンジ接続されたウェブパネルを、第2のキールパネルにヒンジ接続されたウェブパネルから分離する。
【0018】
オプションとして、カットラインは、一対の離間したパネルのそれぞれにおいてカットで終了する。オプションとして、カットラインはカットを二分する。オプションとして、カットラインはカットの端部で終了し、カットと連続する。オプションとして、カットは非直線状である。
【0019】
オプションとして、カットラインは非直線状である。オプションとして、一対の離間したパネルのそれぞれに設けられたカットラインの端部は、第1のキールパネルと第2のキールパネルとの間に配置されたカットラインの中間部分に対して発散するように配置される。
【0020】
本発明の第2の態様は、物品キャリアと少なくとも1つの物品とを備えたパッケージを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品の中間領域と係合するキール構造によって互いに結合された、一対の離間したパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備えている。キール構造は、ウェブパネルによって一対の離間したパネルのそれぞれにヒンジ接続された第1のキールパネルと、ヒンジラインによって第1のキールパネルにヒンジ接続され、第1のキールパネルと対面関係に配置されたエンドフラップとを備えている。第1のキールパネルおよびエンドフラップは、パッケージを運ぶための2層ハンドル構造を形成する。
【0021】
本発明の第3の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージするための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置された一対の係合パネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備えている。第1の係合パネルは、物品の一部を受容するための開口部と、物品をそこから吊り下げるための少なくとも1つの物品係合タブとをそれぞれ備えた2つ以上の物品保持構造を含んでなる。第2の係合パネルは、ヒンジ接続された物品係合パネルを備える。物品係合パネルは、2つ以上の物品保持構造のそれぞれまたはすべてに対して第2の物品係合タブを形成する。
【0022】
オプションとして、第2の係合パネルは、物品の一部を受容するための開口部と、物品をそこから吊り下げるための2つ以上の物品係合タブとを含む2つ以上の第2の物品保持構造を備えている。
【0023】
本発明の第4の態様は、物品キャリアと少なくとも1つの物品とを備えたパッケージを提供する。物品キャリアは、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置された一対の係合パネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備えている。第1の係合パネルは、物品の一部が収容される開口部と、物品をそこから吊り下げる少なくとも1つの物品係合タブとを有する2つ以上の物品保持構造を備えている。第2の係合パネルは、これにヒンジ接続された物品係合パネルを備える。物品係合パネルは、2つ以上の物品保持構造に受容された各物品と係合する第2の物品係合タブを形成し、物品をそこから吊り下げる。
【0024】
本発明の第5の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージするための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つのトップパネル、第1のサイドパネル、並びに、それらの間にヒンジ接続されたショルダーパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備えている。ショルダーパネルは、少なくとも部分的に第1のサイドパネルから打ち抜かれ、ヒンジ接続により第1のサイドパネルにヒンジ接続されている。ショルダーパネルは、ヒンジ接続の各端部から第1のサイドパネルの自由端まで延在するカットラインによって第1のサイドパネルから部分的に分離されている。
【0025】
オプションとして、自由端は上端である。オプションとして、カットラインは第1のサイドパネルの共通の自由端まで延在する。
【0026】
オプションとして、第1のサイドパネルの両端部は物品の周囲に曲がって丸いコーナーを形成する。
【0027】
オプションとして、第1のショルダーパネルは、少なくとも1つのトップパネルに隣接する部分の長さが、第1のサイドパネルとのヒンジ接続部の長さよりも広くなるように、形状が先細りになっている。
【0028】
本発明の第6の態様は、1つ以上の物品を係合するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、対向する側壁を形成する一対の離間したパネルと、一対の離間したパネルを互いに結合するキール構造とを含む管状構造を形成する複数のパネルを備えている。キール構造は、第1のウェブパネルによって、一対の離間したパネルのうちの第1のパネルにヒンジ接続された第1のキールパネルと、カットラインによって第1のキールパネルから分離され、第2のウェブパネルによって、一対の離間したパネルのうちの第1のパネルにヒンジ接続された第2のキールパネルとを備える。第2のパネルは、一対の離間したパネルのうち第1のパネルに延在するカットラインの一部によって第1のウェブパネルから分離されている。第1のウェブパネルは、第1の折り線によって第1のキールパネルにヒンジ接続され、第2のウェブパネルは、第2の折り線によって第2のキールパネルにヒンジ接続される。一対の離間したパネルのうち第1のパネルに延在するカットラインの一部は、第1の折り線および第2の折り線に対して斜めに配向されている。
【0029】
オプションとして、カット(切り込み)は、一対の離間したパネルのうち第1のパネルのカットライン部分の端部から、第1のウェブパネルを一対の離間したパネルのうち第1のパネルにヒンジ接続する第3の折り線まで延在する。
【0030】
オプションとして、第3の折り線は、第1の折り線に対して斜めに配向されている。
【0031】
オプションとして、カットは非直線状である。オプションとして、カットは円弧状である。
【0032】
オプションとして、第2のウェブパネルは、一対の離間したパネルのうちの第1のパネルに第4の折り線によってヒンジ接続され、第4の折り線は第2の折り線に対して斜めに配向されている。
【0033】
オプションとして、第4の折り線は、カットライン部分とカットとの交差部から延在している。
【0034】
本発明の第7の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、キール構造によって互いに結合された一対の離間したパネルを含む管状構造を形成するための複数のパネルを備えている。キール構造は、ウェブパネルによって一対の離間したパネルのそれぞれにヒンジ接続された第1のキールパネルと、ヒンジラインによって第1のキールパネルにヒンジ接続され、第1のキールパネルと対面関係に配置されたエンドフラップとを備えている。第1のキールパネルおよびエンドフラップは、セットアップ物品キャリアにおいて持ち運び用の2層ハンドル構造を形成する。
【0035】
本発明の第8の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置されるように構成された一対の係合パネルを含む管状構造を形成するための複数のパネルを備えている。第1の係合パネルは、物品の一部を受容する開口部と、物品をそこから吊り下げるための少なくとも1つの物品係合タブとを含む2つ以上の物品保持構造を備えている。第2の係合パネルは、ヒンジ接続された物品係合パネルを含む。物品係合パネルは、2つ以上の物品保持構造のそれぞれに対して第2の物品係合タブを形成するように構成されている。
【0036】
本発明の第9の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つのトップパネル、第1のサイドパネル、並びに、それらの間にヒンジ接続されたショルダーパネルを含む管状構造を形成するための複数のパネルを備えている。ショルダーパネルは、少なくとも部分的に第1のサイドパネルから打ち抜かれ、ヒンジ接続によって第1のサイドパネルにヒンジ接続されている。ショルダーパネルは、ヒンジ接続部の各端部から第1のサイドパネルの自由端まで延在するカットラインによって第1のサイドパネルから部分的に分離されている。
【0037】
本発明の第10の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、対向する側壁を形成するための一対の離間したパネルと、一対の離間したパネルを互いに結合するキール構造とを含む管状構造を形成するための複数のパネルを備えている。キール構造は、第1のウェブパネルによって、一対の離間したパネルのうちの第1のパネルにヒンジ接続された第1のキールパネルと、カットラインによって第1のキールパネルから分離され、第2のウェブパネルによって、一対の離間したパネルのうちの第1のパネルにヒンジ接続された第2のキールパネルとを備えている。第2のパネルは、一対の離間したパネルのうち第1のパネルに延在するカットラインの一部によって第1のウェブパネルから分離されている。第1のウェブパネルは、第1の折り線によって第1のキールパネルにヒンジ接続され、第2のウェブパネルは、第2の折り線によって第2のキールパネルにヒンジ接続される。一対の離間したパネルのうち第1のパネルに延在するカットラインの一部は、第1の折り線および第2の折り線に対して斜めに配向されている。
【0038】
本発明の第11の態様は、トップ壁を形成する少なくとも1つのトップパネル、一対の対向するサイドパネル、並びに、ボトム壁を形成する少なくとも1つのベースパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備えた物品キャリアを提供する。物品キャリアは、トップ壁にヒンジ接続されたトップエンド閉鎖フラップと、ボトム壁にヒンジ接続され、管状構造を少なくとも部分的に閉鎖するボトムエンド閉鎖フラップとを備える。物品キャリアは、第1のサイドパネルにヒンジ接続された第1のサイド閉鎖フラップと、第2のサイドパネルにヒンジ接続された第2のサイド閉鎖フラップとを備える。物品キャリアは、トップ壁およびボトム壁の一方に少なくとも1つのキールパネルを備えたキール構造を備えている。トップエンド閉鎖フラップおよびボトムエンド閉鎖フラップのうちの1つは、第1のサイド閉鎖フラップおよび第2のサイド閉鎖フラップのそれぞれに固定され、隣接して配置されたキールパネルと面接触関係に構成されている。
【0039】
オプションとして、端部閉鎖フラップと隣接して配置されたキールパネルとは、管状構造の端部に開口部を画定するように構成されている。
【0040】
サイドエンド閉鎖フラップ、トップエンド閉鎖フラップおよびボトムエンド閉鎖フラップのうちの1つ、並びに、隣接して配置されたキールパネルは、物品キャリアを運ぶためのハンドル構造を形成し得る。
【0041】
本発明の第12の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、トップ壁を形成する少なくとも1つのトップパネル、一対の対向するサイドパネル、並びに、ボトム壁を形成する少なくとも1つのベースパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備えている。ブランクは、トップ壁にヒンジ接続されたトップエンド閉鎖フラップと、ボトム壁にヒンジ接続され、管状構造を少なくとも部分的に閉鎖するボトムエンド閉鎖フラップとを備えている。ブランクはさらに、第1のサイドパネルにヒンジ接続された第1のサイド閉鎖フラップと、第2のサイドパネルにヒンジ接続された第2のサイド閉鎖フラップとを備えている。ブランクは、トップ壁およびボトム壁の一方に少なくとも1つのキールパネルを備えたキール構造を備えている。トップエンド閉鎖フラップおよびボトムエンド閉鎖フラップのうちの1つは、第1のサイド閉鎖フラップおよび第2のサイド閉鎖フラップのそれぞれに固定され、隣接して配置されたキールパネルと面接触関係に配置されている。
【0042】
オプションとして、端部閉鎖フラップと隣接して配置されたキールパネルとは、管状構造の端部に開口部を画定するように構成されている。サイドエンド閉鎖フラップ、トップエンド閉鎖フラップおよびボトムエンド閉鎖フラップのうちの1つ、並びに、隣接して配置されたキールパネルは、セットアップ物品キャリアのハンドル構造を形成し得る。
【0043】
本発明の第13の態様は、物品キャリアに1つ以上の物品をパッケージする方法を提供する。物品キャリアは、トップ壁を形成する少なくとも1つのトップパネル、一対の対向するサイドパネル、並びに、ボトム壁を形成する少なくとも1つのベースパネルを含む管状構造を形成する複数のパネルを備え、物品キャリアは、トップ壁およびボトム壁の1つに少なくとも1つのキールパネルを含むキール構造を備え、少なくとも1つのキールパネルは、それぞれのウェブパネルによって、対向する両端部で第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネルのうちの1つにヒンジ接続され、この方法は、
少なくとも1つのキールパネルを、トップ壁およびボトム壁の一方の平面から折り畳むステップと、
ウェブパネルのそれぞれを、一対の対向するサイドパネルの平面から折り畳むステップと、
第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネルのそれぞれを、トップ壁およびボトム壁の一方の平面に対して折り畳み、物品受容開口部を形成するステップと、
トップ壁およびボトム壁の一方の平面を、1つ以上の物品に対して下げるステップと、
1つ以上の物品の一部をその中に受容するステップと、
第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネルを、1つ以上の物品の側面の周りに折り畳むステップと、
トップ壁およびボトム壁の他方を形成する少なくとも1つのパネルを、1つ以上の物品の上端および下端の一方の平面の周りに折り畳むステップと、
を含む。
【0044】
オプションとして、キール構造はトップ壁に設けられ、少なくとも1つのキールパネルは、トップ壁をそれに対して下げるステップの前に、1つ以上の物品に向かって折り畳まれる。
【0045】
本発明のさらなる特徴および利点は、図面に示され、以下で説明される特定の実施形態から明らかになるであろう。
【0046】
本出願の範囲内において、前述した段落、請求項、さらに/または、以下の説明および図面に記載されているさまざまな態様、実施形態、例、特徴、並びに、代替案が、独立して、或いは、それらの任意の組み合わせで考慮または採用されることが想定若しくは意図されている。
【0047】
1つの実施形態に関連してまたは関係して説明される特徴または要素は、特徴の非互換性がない限り、すべての実施形態に適用可能である。1つの実施形態の1つ以上の特徴または要素は、本明細書に開示された他の実施形態のいずれかに組み込まれる、或いは、組み合わされる可能性があり、前述した1つの実施形態から抽出された特徴または要素は、前述した他の実施形態の1つ以上の特徴または要素に加えて、或いは、それらに代えて含まれる可能性がある。
【0048】
本明細書に開示された実施形態の特徴または特徴の組み合わせは、その実施形態の他の特徴から独立して抽出され得る。或いは、実施形態の特徴または特徴の組み合わせは、その実施形態から省略され得る。
【図面の簡単な説明】
【0049】
添付の図面を参照しつつ、以下の例として挙げた本願の実施形態のより詳細な説明を記載する。
【0050】
図1】第1の実施形態によるキャリアを形成するためのブランクを上から見た平面図である。
図2図1のブランクから形成されたキャリアの側面の透視図である。
図3図1のブランクから形成されたキャリアの端部の透視図である。
図4図2および図3のキャリアを示し、使用中の持ち運び用ハンドルを示す。
図5】第2の実施形態によるキャリアを形成するためのブランクを上から見た平面図である。
図6】第3の実施形態によるキャリアを形成するためのブランクを上から見た平面図である。
図7図6のブランクから形成されたキャリアを上から見た透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
パッケージ、ブランク、キャリアの特定の実施形態の詳細な説明が本明細書に開示されている。開示された実施形態は、本発明の特定の態様を実装する方法の単なる例であり、本発明を具体化できるすべての方法を網羅したリストではないことが理解されるであろう。ここで使用される「例示的」という語は、図解、見本、モデル、またはパターンとして役立つ実施形態を指すために広義に使用される。実際、ここで説明されるパッケージ、ブランク、並びに、キャリアは、さまざまな代替形式で具体化され得ることが理解されるだろう。図面は必ずしも縮尺通りではなく、特定のコンポーネントの詳細を示すために一部の特徴が誇張または縮小され得る。本開示が不明瞭にならないように、よく知られた構成要素、材料、または方法については、必ずしも詳細に説明される必要はない。本明細書で開示される特定の構造上および機能上の詳細は、限定的なものとして解釈されるべきではなく、単に請求項の根拠として、並びに、当業者に本発明を様々に利用することを教示するための代表的な根拠として解釈されるべきである。
【0052】
図1を参照すると、図2図4に示されるように、ボトルや缶など(但し、これらに限定されない)の一次製品群(以下、物品Bという)を収容して運ぶためのカートンまたはキャリア90を形成できるブランク10の平面図が示されている。ブランク10は、少なくとも1つの一次製品容器またはパッケージをパッケージするための二次パッケージを形成する。
【0053】
図5および図6には、ボトルや缶など(但し、これらに限定されない)の一次製品のグループ(以下、物品Bという)を収容して運ぶためのカートンまたはキャリア290(図7を参照)を形成するための代替ブランク110、210が示されている。
【0054】
本明細書で詳述する実施形態では、「カートン」および「キャリア」という用語は、本発明のさまざまな特徴を説明する非限定的な目的で、一次製品容器などの物品を収容して運ぶためのコンテナ(容器)を指す。本発明の教示は、先細り(テーパー状)および/または円筒形であってもなくてもよい、さまざまな製品容器に適用され得ると想定される。例示的な容器には、ボトル(例えば、金属、ガラス、またはプラスチックボトル)、缶(例えば、アルミ缶)、ブリキ缶(tins)、ポーチ、パケットなどが含まれる。
【0055】
ブランク10、110、210は、適切な基板のシートから形成される。ここで使用される「適切な基材」という用語には、板紙、段ボール、厚紙、プラスチック、それらの組み合わせなど、あらゆる種類の折り畳み可能なシート材料が含まれることを理解されたい。適切な場合には、例えば、以下でより詳細に説明するキャリア構造を提供するために、1つまたは複数のブランクが使用され得ることを認識すべきである。
【0056】
ここで説明するパッケージ構造またはカートン90、290は、強度を高めるための材料で作られたりコーティングされたりしている板紙などのシート材料から形成される。このようなシート材料の例としては、WestRock Company製の耐裂性NATRALOCK(登録商標)板紙がある。パッケージの引き裂き抵抗性を向上させるために、引き裂き抵抗性材料は複数の層で提供され得ることに注意されたい。通常、シート材料の片面は、他の面とは異なる特性を有し得る。例えば、完成したパッケージの外側を向くシート材料の表面は、特に滑らかで、良好な印刷性を提供するために粘土(clay)コーティングなどのコーティングやその他の表面処理が施され得る。一方、内側を向くシート材料の表面には、コーティング処理、層処理が施されていてもよいし、或いは、引き裂き抵抗性、良好な接着性、ヒートシール性、その他の所望の機能特性などの特性を1つ以上備えるように準備され得る。
【0057】
図示された実施形態では、ブランク10、110、210は、例示的な物品Bの例示的な配置を梱包するためのカートンまたはキャリア90、290を形成するように構成されている。図示された実施形態では、配置は2×3のマトリックスまたはアレイである。図示された実施形態では、3つの物品Bが2列に並べられており、物品Bは500mlのPET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルである。他の実施形態では、代替の材料または物品がパッケージされ得る。
【0058】
代替として、ブランク10、110、210は、他の種類、数、サイズの物品を梱包するためのキャリア、および/または、異なる配置または構成で物品をパッケージするためのキャリアを形成するように構成され得る。
【0059】
図1を参照すると、少なくとも部分的に管状構造を形成するための複数のメインパネル12、14、16、18を備えたブランク10が示されており、これにはキャリア90のベース壁を形成するための少なくとも1つのメインパネル12が含まれる(図2参照)。
【0060】
第1のサイドパネル14は、折り線13の形態のヒンジ接続部によって第1のベースパネル12の第1のサイド(側面)にヒンジ接続される。
【0061】
第2のサイドパネル16は、折り線17の形態のヒンジ接続部によって第2のベースパネル18の第1のサイド(側面)にヒンジ接続される。
【0062】
安定化デバイスを形成または提供するトップパネルまたはトップ構造S(本明細書ではキール構造とも呼ばれる)は、第1のサイドパネル14を第2のサイドパネル16に連結する。トップ構造Sは、2つ以上の複数の開口部を形成するように構成されており、それぞれの開口部を通して少なくとも1つの物品Bの一部が延びたり、受容されたりする。
【0063】
トップ構造Sは、複数のキールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20Fを備える。複数のキールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20Fのそれぞれは、第1のサイドパネル14と第2のサイドパネル16との間に延在しており、それぞれの折り線G1、G2、G3、G3、G4、G5、G6、K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6によってヒンジ接続されている。
【0064】
第1のキールパネル20Aは、折り線G1の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続されている。第1のキールパネル20Aは、折り線K1の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続されている。第1のキールパネル20Aは、第1のサイドパネル14から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル14に画定された第1のウェブパネルT1によって第1のサイドパネル14に結合されている。第1のキールパネル20Aは、折り線G1の形態のヒンジ接続部によって第1のウェブパネルT1にヒンジ接続される。第1のウェブパネルT1は、折り線F1の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第1のキールパネル20Aは、第2のサイドパネル16から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル16に画定された第2のウェブパネルV1によって第2のサイドパネル16に結合されている。第1のキールパネル20Aは、折り線K1の形態のヒンジ接続部によって第2のウェブパネルV1にヒンジ接続される。第2のウェブパネルV1は、折り線L1の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。
【0065】
第2のキールパネル20Bは、折り線G2の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第2のキールパネル20Bは、折り線K2の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。
【0066】
第2のキールパネル20Bは、第1のサイドパネル14から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル14に画定された第3のウェブパネルT2によって第1のサイドパネル14に結合されている。第2のキールパネル20Bは、折り線G2の形態のヒンジ接続部によって第3のウェブパネルT2にヒンジ接続されている。第3のウェブパネルT2は、折り線F2の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第2のキールパネル20Bは、第2のサイドパネル16から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル16に画定された第4のウェブパネルV2によって第2のサイドパネル16に結合される。第2のキールパネル20Bは、折り線K2の形態のヒンジ接続部によって第4のウェブパネルV2にヒンジ接続される。第4のウェブパネルV2は、折り線L2の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。
【0067】
第2のキールパネル20Bは、カットライン(切断線)または切断弱化線19Aによって第1のキールパネル20Aから分離されている。カットライン19Aは、トップパネルSを横切って第1のサイドパネル14および第2のサイドパネル16のそれぞれに延在している。
【0068】
第3のキールパネル20Cは、折り線G3の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第3のキールパネル20Cは、折り線K3の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。第3のキールパネル20Cは、第1のサイドパネル14から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル14に画定された第5のウェブパネルT3によって第1のサイドパネル14に結合される。第3のキールパネル20Cは、折り線G3の形態のヒンジ接続部によって第5のウェブパネルT3にヒンジ接続される。第5のウェブパネルT3は、折り線F3の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第3のキールパネル20Cは、第2のサイドパネル16から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル16に画定された第6のウェブパネルV3によって第2のサイドパネル16に結合される。第3のキールパネル20Cは、折り線K3の形態のヒンジ接続部によって第6ウェブパネルV3にヒンジ接続される。第6ウェブパネルV3は、折り線L3の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。
【0069】
第3のキールパネル20Cは、折り線19Bの形態のヒンジ接続部によって第2のキールパネル20Bにヒンジ接続される。折り線19Bは、トップパネルSを横切って延在する。
【0070】
第4のキールパネル20Dは、折り線G4の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第4のキールパネル20Dは、折り線K4の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。第4のキールパネル20Dは、第1のサイドパネル14から打ち抜かれた、または第1のサイドパネル14に画定された第7のウェブパネルT4によって第1のサイドパネル14に結合されている。第4のキールパネル20Dは、折り線G4の形態のヒンジ接続部によって第7のウェブパネルT4にヒンジ接続されている。第7のウェブパネルT4は、折り線F4の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続されている。第4のキールパネル20Dは、第2のサイドパネル16から打ち抜かれた、または第2のサイドパネル16に画定された第8のウェブパネルV4によって第2のサイドパネル16に結合される。第4のキールパネル20Dは、折り線K4の形態のヒンジ接続部によって第8のウェブパネルV4にヒンジ接続される。第8のウェブパネルV4は、折り線L4の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。
【0071】
第4のキールパネル20Dは、カットラインまたは切断弱化線19Cによって第3のキールパネル20Cから分離されている。カットライン19Cは、トップパネルSを横切って、第1のサイドパネル14および第2のサイドパネル16のそれぞれに延在している。
【0072】
第5のキールパネル20Eは、折り線G5の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第5のキールパネル20Eは、折り線K5の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。第5のキールパネル20Eは、第1のサイドパネル14から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル14に画定された第9のウェブパネルT5によって第1のサイドパネル14に結合される。第5のキールパネル20Eは、折り線G5の形態のヒンジ接続部によって第9のウェブパネルT5にヒンジ接続される。第9のウェブパネルT5は、折り線F5の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第5のキールパネル20Eは、第2のサイドパネル16から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル16に画定された第10のウェブパネルV5によって第2のサイドパネル16に結合される。第5のキールパネル20Eは、折り線K5の形態のヒンジ接続部によって第10のウェブパネルV5にヒンジ接続される。第10のウェブパネルV5は、折り線L5の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。
【0073】
第5のキールパネル20Eは、折り線19Dの形態のヒンジ接続部によって第4のキールパネル20Dにヒンジ接続される。折り線19Dは、トップパネルSを横切って延在する。
【0074】
第6のキールパネル20Fは、折り線G6の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第6のキールパネル20Fは、折り線K6の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。第6のキールパネル20Fは、第1のサイドパネル14から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル14に画定された第11のウェブパネルT6によって第1のサイドパネル14に結合される。第6のキールパネル20Fは、折り線G6の形態のヒンジ接続部によって第11のウェブパネルT6にヒンジ接続される。第11のウェブパネルT6は、折り線F6の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14にヒンジ接続される。第6のキールパネル20Fは、第2のサイドパネル16から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル16に画定された第12のウェブパネルV6によって第2のサイドパネル16に結合される。第6のキールパネル20Fは、折り線K6の形態のヒンジ接続部によって、第12のウェブパネルV6にヒンジ接続される。第12のウェブパネルV6は、折り線L6の形態のヒンジ接続部によって、第2のサイドパネル16にヒンジ接続される。
【0075】
第6のキールパネル20Fは、カットラインまたは切断弱化線19Eによって第5のキールパネル20Fから分離されている。カットライン19Eは、トップパネルSを横切って、第1のサイドパネル14および第2のサイドパネル16のそれぞれに延在する。
【0076】
カットライン19Aは、第1のサイドパネル14で、概ね横方向に延在するカット30Aで終了している。カット30Aは、折り線F1を折り線F2から分離する。カットライン19Aは、第2のサイドパネル16で、概ね横方向に延在するカット32Aで終了している。カット32Aは、折り線L1を折り線L2から分離する。
【0077】
カットライン19Cは、第1のサイドパネル14で、概ね横方向に延在するカット30Bで終了する。カット30Bは、折り線F3を折り線F4から分離する。カットライン19Cは、第2のサイドパネル16で、概ね横方向に延在するカット32Bで終了する。カット32Bは、折り線L3を折り線L4から分離する。
【0078】
カットライン19Eは、第1のサイドパネル14で、概ね横方向に延在するカット30Cで終了する。カット30Cは、折り線F5を折り線F6から分離する。カットライン19Eは、第2のサイドパネル16で、概ね横方向に延在するカット32Cで終了する。カット32Cは、折り線L5を折り線L6から分離する。
【0079】
第1のベースパネル12および第2のベースパネル18は、重なり合う関係で互いに係合可能であり、カートン90の複合ベース壁12/18を形成する。ブランク10は、第2のベースパネル18を第1のベースパネル12に固定するための補完的なロック機構を備え得る。第1のベースパネル12は、補完的なロック機構の少なくとも1つの第1の部分Fを含み得る。第2のベースパネル18は、補完的なロック機構の少なくとも1つの第2の部分Mを含み得る。図示された実施形態では、第1のベースパネル12は、第1のベースパネル12の開口部を画定する雌タブFを含む。第2のベースパネル18は、雄タブMを含み、第1のベースパネル12の開口部は、雄タブMを収容するように構成されている。雌タブFは、第1のベースパネル12から変位して開口部を形成し、そこに収容されるときに雄タブMに当接するように構成されている。いくつかの実施形態では、補完的なロック機構M/Fは省略され、第1のベースパネル12と第2のベースパネル18とは、接着剤やステープル(staples)などの他の手段によって互いに固定され得るが、これらに限定されない。
【0080】
オプションとして、第1のベースパネル12および第2のベースパネル18は、少なくとも1つの第1のアパーチャA1(ここでは、機械アクセス開口部とも呼ばれる)を備え得る。図示された実施形態では、第1のベースパネル12および第2のベースパネル18のそれぞれは、3つの第1のアパーチャA1を備えている。第1のアパーチャA1は、カートン90の構築を容易にするために使用され得る。パッケージ機械部品は、第1のアパーチャA1と係合して、複数のパネル12、14、16、18を物品群Bの周りに締め付けることができる。第1のアパーチャA1は、第1のベースパネル12と第2のベースパネル18との互いの位置合わせを容易にするために、或いは、補完的なロック機構の第1の部分Fを補完的なロック機構の第2の部分Mと位置合わせするためにも使用され得る。
【0081】
図示され説明されている補完的なロック機構は完全にオプションである。
【0082】
トップパネルS、第1のサイドパネル14および第2のサイドパネル16、並びに、第1のベースパネル12および第2のベースパネル18は、管状構造を形成する。管状構造のそれぞれの端部は、端部閉鎖構造によって閉じられている。第1の端部閉鎖構造は、折り線21Aの形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14の第1の端部にヒンジ接続された第1のサイドエンドパネル22Aを備えている。第1のトップエンドフラップ24Aは、折り線25Aの形態のヒンジ接続部によって、トップパネルSの第1の端部にヒンジ接続される。第2のサイドエンドパネル26Aは、折り線27Aの形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16の第1の端部にヒンジ接続される。第1のボトムエンドフラップ28Aは、折り線29Aの形態のヒンジ接続部によって第2のベースパネル18の第1の端部にヒンジ接続される。
【0083】
第2の端部閉鎖構造は、折り線21Bの形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル14の第2の端部にヒンジ接続された第3のサイドエンドパネル22Bを備える。第2のトップエンドフラップ24Bは、折り線25Bの形態のヒンジ接続部によってトップパネルSの第2の端部にヒンジ接続される。第4のサイドエンドパネル26Bは、折り線27Bの形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル16の第2の端部にヒンジ接続される。第2のボトムエンドフラップ28Bは、折り線29Bの形態のヒンジ接続部によって第2のベースパネル18の第2の端部にヒンジ接続される。
【0084】
第1のトップエンドフラップ24Aおよび第1のキールパネル20Aは、ハンドル構造を形成し得る。第1のトップエンドフラップ24Aの自由端縁は、凹部R1の形態の切り欠き(cutaway)を含み得る。トップパネルSは、第1のキールパネル20Aから形成された、または、第1のキールパネル20Aに画定されたアパーチャC1の形態の切り欠きを含み得る。アパーチャC1は、第1のキールパネル20Aおよび第2のキールパネル20Bを分離するカットライン19Aの一部を画定し得る。アパーチャC1は、カットライン19Aを中断していると見なされ得る。アパーチャC1は、第1のトップエンドフラップ24Aの凹部R1と相補的な形状の第1のキールパネル20Aの凹部を画定する。第1のキールパネル20Aの凹部は、第1のトップエンドフラップ24Aの凹部R1と一致するように配置または整列するように構成される。
【0085】
第2のトップエンドフラップ24Bと第6のキールパネル20Fとはハンドル構造を形成し得る。第2のトップエンドフラップ24Bの自由端縁は凹部R2の形態の切り欠きを含み得る。トップパネルSは第6のキールパネル20Fから形成された、または、第6のキールパネル20Fに形成されたアパーチャC2の形態の切り欠きを含み得る。アパーチャC2は、第5のキールパネル20Eおよび第6のキールパネル20Fを分離するカットライン19Eの一部を画定し得る。アパーチャC2は、カットライン19Eを中断していると見なされ得る。アパーチャC2は、第2のトップエンドフラップ24Bの凹部R1と相補的な形状の第6のキールパネル20Fの凹部を画定する。第6のキールパネル20Fの凹部は、第2のトップエンドフラップ24Bの凹部R2と一致するように配置または整列するように構成されている。
【0086】
第1のベースパネル12は、第1のサイドパネル14に隣接して配置された一対の、フィレット(filleted)され、丸みを帯びた、若しくは面取りされたコーナーを備え、それぞれの丸みを帯びたコーナーは、少なくとも第1のベースパネル12から打ち抜かれ、第1のベースパネル12と第1のサイドパネル14との間の折り線13を終了させる切り欠きCHによって形成または画定され得る。
【0087】
第2のベースパネル18は、第2のサイドパネル16に隣接して配置された、フィレットされ、丸みを帯びた、若しくは面取りされた一対のコーナーを備え、それぞれの丸みを帯びたコーナーは、少なくとも第2のベースパネル18から打ち抜かれ、第2のベースパネル18と第2のサイドパネル16との間の折り線17を終了させる切り欠きCHによって形成または画定され得る。
【0088】
凹部R3は、第2のベースパネル18の側縁に画定されるか、または、側縁から打ち抜かれ得る。第1のボトムエンドフラップ28Aおよび第2のボトムエンドフラップ28Bのそれぞれは、第1の端部閉鎖構造および第2の端部閉鎖構造のそれぞれの1つの一対のサイドエンドフラップ22A/28A、22B/28Bのそれぞれに固定され得るように、凹部R3は、第2のベースパネル18が第1のベースパネル12と重なり合う関係にあるときに、第1のベースパネル12の機械アクセス開口部A1へのアクセスを容易にし、同時に、第2のベースパネル18が第1のサイドパネル14と第2のサイドパネル16との間に十分に延在することを可能にする。
【0089】
代替の実施形態では、凹部R3は省略され、第1のベースパネル12および第2のベースパネル18のそれぞれは、ボトムエンドフラップを備え、ボトムエンドフラップは、互いに重なり合う関係で配置されるように構成され、キャリアの各端部に複合ボトムエンドフラップを形成する。
【0090】
図2および図3は、図1のブランク10から構築されたキャリア90を示している。
【0091】
ブランク10は、物品群Bに適用される。ブランク10は、物品群Bの周りに折り畳まれる。複数のメインパネル12、14、16、18は、物品群Bの周りに折り畳まれて、管状構造を形成する。管状構造の端部は、第1の端部閉鎖構造および第2の端部閉鎖構造を折り畳むことによって部分的に閉じられる。図3に最もよく示されているように、ウィンドウW2は、端部閉鎖構造から形成された端部壁に形成される。ウィンドウW2は、凹部R1、R2によって部分的に画定される。それぞれのトップエンドフラップ24A、24Bは、例えば、接着剤またはその他の接着処理によって、それぞれのサイドエンドパネル22A/26A、22B/26Bのそれぞれのペアに固定されるが、これに限定されない。ボトムエンドフラップ28A、28Bは、例えば、接着剤またはその他の接着処理によって、それぞれのサイドエンドパネル22A/26A、22B/26Bのそれぞれに固定されるが、これに限定されない。
【0092】
他の実施形態では、それぞれのトップエンドフラップ24A、24Bは、それぞれのサイドエンドパネル22A/26A、22B/26Bのそれぞれのペアに固定されることに加えて、或いはその代わりに、例えば、接着剤またはその他の接着処理によって、隣接するキールパネル20A、20Fに固定され得るが、これに限定されない。
【0093】
いくつかの実施形態では、キールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20F、20A、20F、特に第1のキールパネル20Aおよび第6のキールパネル20Fは、トップエンドフラップ24A、24Bを折り畳み管状構造の端部を部分的に閉じる位置にする前に、トップパネルSの平面から折り畳まれる。他の実施形態では、トップエンドフラップ24A、24Bが最初に折り畳まれ得る。キールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20Fが最初に折り畳まれる実施形態では、第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネルは、少なくとも部分的に、トップパネルSに対して折り畳まれ、キールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20Fが折り畳まれた状態で保持または保持されるようにされ、それにより、物品Bを受容する準備として、トップパネルSの開口部を少なくとも部分的に開いた状態に維持する。物品Bが受容されると、第1のサイドパネル14および第2のサイドパネル16が物品群の側面に折り畳まれ、第1のベースパネル12および第2のベースパネル18が物品群のベースに折り畳まれ、重なり合う関係で互いに固定される。
【0094】
サイドエンドパネル22A、22B、26A、26Bに隣接する第1のサイドパネル14および第2のサイドパネル16の領域は、物品群Bまたは物品Bのコーナーの周りに折り畳まれ、丸みを帯びた若しくは面取りされたコーナーを提供し、これは、例えば、キャリア90が類似のキャリア90のグループと一緒にパレット化される場合など、キャリア90がその後薄いフィルムで包まれる場合に有利であり得る。
【0095】
折り畳まれた状態のトップ構造Sは、物品Bが通る複数の開口部を形成する。第1のキールパネル20Aは、折り線25Aを中心に、第1のトップエンドフラップ24Aに対して折り畳まれ、第1のトップエンドフラップ24Aと対面する関係になる。第1のウェブパネルT1は、折り線F1を中心に折り畳まれ、第1のサイドパネル14と対面、すなわち面接触の関係となる。第2のウェブパネルV1は、折り線L1を中心に折り畳まれ、第2のサイドパネル16と対面、すなわち面接触の関係となる。第1のキールパネル20Aは、折り線G1、K1を中心に、第1のウェブパネルT1および第2のウェブパネルV1のそれぞれに対して、実質的に垂直となるように折り畳まれる。
【0096】
第2のキールパネル20Bと第3のキールパネル20Cとは、折り線19Bを中心として、互いに対面、すなわち面接触の関係にある。第3のウェブパネルT2は、折り線F2を中心として、第1のサイドパネル14と対面、すなわち面接触の関係に折り畳まれる。第4のウェブパネルV2は、折り線L2を中心として、第2のサイドパネル16と対面、すなわち面接触の関係に折り畳まれる。第2のキールパネル20Bは、第3のウェブパネルT2および第4のウェブパネルV2のそれぞれに対して、折り線G2、K2を中心に折り畳まれ、実質的に垂直になる。第5のウェブパネルT3は、折り線F3を中心に折り畳まれ、第1のサイドパネル14と対面、または面接触の関係になる。第6のウェブパネルV3は、折り線L3を中心に折り畳まれ、第2のサイドパネル16と対面、すなわち面接触の関係となる。第3のキールパネル20Cは、折り線G3、K3を中心に折り畳まれ、第5のウェブパネルT3および第6のウェブパネルV3のそれぞれに対して、実質的に垂直となる。
【0097】
第4のキールパネル20Dと第5のキールパネル20Dは、折り線19Dを中心として、互いに対面、すなわち面接触の関係にある。第7のウェブパネルT4は、折り線F4を中心として、第1のサイドパネル14と対面、すなわち面接触の関係に折り畳まれる。第8のウェブパネルV4は、折り線L4を中心に折り畳まれ、第2のサイドパネル16と対面、すなわち面接触の関係となる。第4のキールパネル20Dは、折り線G4、K4を中心に折り畳まれ、第7のウェブパネルT4および第8のウェブパネルV4のそれぞれに対して、実質的に垂直となる。第9のウェブパネルT5は、折り線F5を中心に折り畳まれ、第1のサイドパネル14と対面または面接触の関係になる。第10のウェブパネルV5は、折り線L5を中心に折り畳まれ、第2のサイドパネル16と対面または面接触の関係になる。第5のキールパネル20Dは、折り線G5、K5を中心に折り畳まれ、第9のウェブパネルT5と第10のウェブパネルV5のそれぞれに対して、実質的に垂直になる。
【0098】
第6のキールパネル20Fは、第2のトップエンドフラップ24Bに対して、折り線25Bを中心として折り畳まれ、第2のトップエンドフラップ24Bと対面、すなわち面接触の関係となる。第11のウェブパネルT6は、折り線F6を中心として折り畳まれ、第1のサイドパネル14と対面、すなわち面接触の関係となる。第12のウェブパネルV6は、折り線L6を中心に折り畳まれ、第2のサイドパネル16と対面、または面接触の関係になる。第6のキールパネル20Fは、折り線G6、K6を中心に折り畳まれ、第11のウェブパネルT6および第12のウェブパネルV6のそれぞれに対して、実質的に垂直になる。
【0099】
キールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20Fが折り畳まれると、管状構造の上端に開口部が作られる。第1の開口部は第1のキールパネル20Aと第2のキールパネル20Bとの間に形成され、第2の開口部は第3のキールパネル20Cと第4のキールパネル20Dとの間に形成され、第3の開口部は第5のキールパネル20Eと第6のキールパネル20Fとの間に形成される。
【0100】
第2のキールパネル20Bおよび第3のキールパネル20Cは、第1の開口部および第2の開口部内の物品Bの間に仕切りまたは安定部を形成する。
【0101】
第4のキールパネル20Dおよび第5のキールパネル20Eは、第2の開口部および第3の開口部内の物品Bの間に仕切りまたは安定部を形成する。
【0102】
第1、第3、第5、第7、第9、および第11のウェブパネルT1、T2、T3、T3、T4、T5、T6は、第1のサイドパネル14のそれぞれの部分と対面関係になるように折り畳まれ、第1のサイドパネル14の前記部分は、第1のサイドパネル14の残りの部分とほぼ同一平面上に維持される。
【0103】
第2、第4、第6、第8、第10、および第12のウェブパネルV1、V2、V3、V3、V4、V5、V6は、第2のサイドパネル16のそれぞれの部分と対面関係になるように折り畳まれ、第2のサイドパネル16の前記部分は、第2のサイドパネル16の残りの部分とほぼ同一平面上に維持される。
【0104】
キールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20Fは、第1のサイドパネル14と第2のサイドパネル16との間に延在している。
【0105】
第1のキールパネル20Aと第1のトップエンドフラップ24Aとは、キャリア90の第1の端部に持ち運び用のハンドルを提供する。
【0106】
第6のキールパネル20Fと第2のトップエンドフラップ24Bとは、キャリア90の第2の端部に持ち運び用ハンドルH(図3および図4参照)を提供する。図4は、使用中の持ち運び用ハンドルHを示しているが、持ち運び用ハンドルHが使用されているとき、特に、持ち運び用ハンドルHが1つだけ使用される場合は、物品キャリア90の向きを変えることができる。使用中の持ち運び用ハンドルHに対向する端部壁は、ボトム壁またはベース壁となり、物品Bの重心に対する持ち運び用ハンドルHの位置に応じて、水平または傾斜した角度に配置され得る。
【0107】
ここで、図5から図8を参照すると、本開示の代替の実施形態が示されている。図示された第2の実施形態、第3の実施形態、および第4の実施形態では、可能な場合、同様の数字が同様の部品を示すために使用されるが、これらの特徴がそれぞれ第2の実施形態、第3の実施形態、および第4の実施形態に属することを示すために、接頭辞「100」、「200」、「300」がそれぞれ追加されている。代替の実施形態は、図1図4の実施形態と多くの共通点を有しているため、図1図4に示す実施形態との相違点についてのみ、より詳細に説明する。
【0108】
図5は、キャリア(図示せず)のボトム壁またはベース壁を形成するための少なくとも1つのメインパネル112、118を含む複数のメインパネル112、114、116、118を備えたブランク110を示す。
【0109】
ブランク110は、図1のブランク10と導電性がほぼ同様であるが、ブランク110は、折り線113、107によってそれぞれ第1のベースパネル112と第1のサイドパネル114との間にヒンジ接続された第1の下部コーナーまたはベベル(bevel)パネル106を備えている。ブランク110は、折り線117、109によってそれぞれ第2のベースパネル118と第2のサイドパネル116との間にヒンジ接続された第2の下部コーナーまたはベベルパネル108を備えている。
【0110】
第1のサイドパネル114は、その第1の端部に第1の固定部114Aを含み、反対側の第2の端部に第2の固定部114Bを含む。
【0111】
第1のサイドパネル114は、第1の部分的な折り線121Aを含み得る。第1の部分的な折り線121Aは、折り線G1、G2、G3、G3、G4、G5、G6によって画定される第1のサイドパネル114の上端から延在する。第1の部分的な折り線121Aは、折り線G1、G2、G3、G3、G4、G5、G6に対して垂直に配向され、第1のトップエンドフラップ124Aと第1のキールパネル120Aとの間の折り線125Aと同一線上に配置され得る。
【0112】
第1のサイドパネル114は、第2の部分的な折り線121Bを含み得る。第2の部分的な折り線121Bは、折り線G1、G2、G3、G4、G5、G6によって画定される第1のサイドパネル114の上端から延在する。第2の部分的な折り線121Bは、折り線G1、G2、G3、G4、G5、G6に対して垂直に配向され、第2のトップエンドフラップ124Bと第6のキールパネル120Fとの間の折り線125Bと同一直線上に配置され得る。
【0113】
第2のサイドパネル116は、その第1の端部に第3の固定部116Aを含み、反対側の第2の端部に第4の固定部116Bを含む。
【0114】
第2のサイドパネル116は、第3の部分的な折り線127Aを含み得る。第3の部分的な折り線127Aは、折り線K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6によって画定される第2のサイドパネル116の上端から延在する。第3の部分的な折り線127Aは、折り線K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6に対して垂直に配向され、第1のトップエンドフラップ124Aと第1のキールパネル120Aとの間の折り線125Aと同一線上にあり得る。
【0115】
第2のサイドパネル116は、第4の部分的な折り線127Bを含み得る。第4の部分的な折り線127Bは、折り線K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6によって画定される第2のサイドパネル116の上端から延在する。第4の部分的な折り線127Bは、折り線K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6に対して垂直に配向され、第2のトップエンドフラップ124Bと第6のキールパネル120Fとの間の折り線125Bと同一線上に配置され得る。
【0116】
図5の実施形態では、カットのペアF1/F2、F3/F4、F5/F6、L1/L2、L3/L4、L5/L6を分離するカット130A、130B、130C、132A、132B、132Cは非直線状であり、オプションにおいて、曲線状または円弧状である。
【0117】
第1のサイドパネル114は、折り線113の形態のヒンジ接続部によってメインパネル112の第1のサイドにヒンジ接続されている。第1のトップパネルまたはカバーパネル118は、折り線117の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル114にヒンジ接続されている。
【0118】
第2のサイドパネル116は、折り線115の形態のヒンジ接続部によってメインパネル112の第2のサイドにヒンジ接続されている。第2のトップパネルまたはカバーパネル120は、折り線119の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル116にヒンジ接続されている。
【0119】
図6は、図7に示されるように、トップ係合物品キャリア290を形成するためのブランク210を示している。ブランク210は、キャリア290のトップまたは係合パネルを形成するための少なくとも1つのメインパネル240、220を含む、複数のメインパネル240、202、214、216、204、220を備えている。
【0120】
ブランク210は、第1のサイドパネル214に結合された第1のトップパネルまたは係合パネル240を備えている。第1のトップパネル240は、第1のショルダーパネル202によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第1のトップパネル240は、折り線241の形態のヒンジ接続部によって、第1のショルダーパネル202にヒンジ接続されている。第1のショルダーパネル202は、折り線201の形態のヒンジ接続部によって、第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。
【0121】
第1のショルダーパネル202は、少なくとも部分的に、第1のサイドパネル214から打ち抜かれている。第1のショルダーパネル202は、少なくとも部分的に、第1のショルダーパネル202を第1のサイドパネル214から分離する一対のカットライン201A、201Bによって画定される。一対のカットライン201A、201Bのそれぞれは、折り線201のそれぞれの端部から第1のサイドパネル214の側端部まで延在している。
【0122】
ブランク210は、第2のサイドパネル216に結合された第2のトップパネルまたは係合パネル220を備えている。第2のトップパネル220は、第2のショルダーパネル204によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続されている。第2のトップパネル220は、折り線205の形態のヒンジ接続部によって、第2のショルダーパネル204にヒンジ接続されている。第2のショルダーパネル204は、折り線203の形態のヒンジ接続部によって、第2のサイドパネル216にヒンジ接続される。
【0123】
第2のショルダーパネル204は、少なくとも部分的に、第2のサイドパネル216から打ち抜かれている。第2のショルダーパネル204は、少なくとも部分的に、第2のショルダーパネル204を第2のサイドパネル216から分離する一対のカットライン203A、203Bによって画定される。一対のカットライン203A、203Bのそれぞれは、折り線203のそれぞれの端部から第2のサイドパネル216の側端部まで延在している。
【0124】
第1のサイドパネル214は、安定化デバイスを形成または提供するベースパネルまたは構造218によって第2のサイドパネル216に結合されている。ベース構造218は、少なくとも1つの物品Bの一部がそれぞれ貫通または受容される、2つ以上の複数の開口部を形成するように構成されている。
【0125】
ベース構造218は、複数のキールパネル218A、218B、218C、218D、218E、218Fを備えている。複数のキールパネル218A、218B、218C、218D、218E、218Fのそれぞれは、第1のサイドパネル214と第2のサイドパネル216との間に延在し、それぞれの折り線G1、G2、G3、G3、G4、G5、G6、K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6によってヒンジ接続されている。
【0126】
第1のキールパネル218Aは、折り線G1の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第1のキールパネル218Aは、折り線K1の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続されている。第1のキールパネル218Aは、第1のサイドパネル214から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル214に画定された第1のウェブパネルT1によって第1のサイドパネル214に結合されている。第1のキールパネル218Aは、折り線G1の形態のヒンジ接続部によって第1のウェブパネルT1にヒンジ接続されている。第1のウェブパネルT1は、折り線F1の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第1のキールパネル218Aは、第2のサイドパネル216から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル216に画定された第2のウェブパネルV1によって第2のサイドパネル216に結合されている。第1のキールパネル218Aは、折り線K1の形態のヒンジ接続部によって第2のウェブパネルV1にヒンジ接続される。第2のウェブパネルV1は、折り線L1の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続される。
【0127】
第2のキールパネル218Bは、折り線G2の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続される。第2のキールパネル218Bは、折り線K2の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続される。
【0128】
第2のキールパネル218Bは、第1のサイドパネル214から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル214に画定された第3のウェブパネルT2によって第1のサイドパネル214に結合されている。第2のキールパネル218Bは、折り線G2の形態のヒンジ接続部によって第3のウェブパネルT2にヒンジ接続されている。第3のウェブパネルT2は、折り線F2の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第2のキールパネル20Bは、第2のサイドパネル216から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル216に画定された第4のウェブパネルV2によって第2のサイドパネル216に結合されている。第2のキールパネル218Bは、折り線K2の形態のヒンジ接続部によって第4のウェブパネルV2にヒンジ接続されている。第4のウェブパネルV2は、折り線L2の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続されている。
【0129】
第2のキールパネル218Bは、カットラインまたは切断弱化線219Aによって第1のキールパネル218Aから分離されている。カットライン219Aは、ベースパネル218を横切って、第1のサイドパネル214および第2のサイドパネル216のそれぞれに延在している。カットライン219Aは非直線であってもよく、第1のサイドパネル214および第2のサイドパネル216に設けられたカットライン219Aの端部は、ベースパネル218に設けられたカットライン219Aの中間部分に対して発散するように配置され得る。第1のウェブパネルT1および第3のウェブパネルT2は、カットライン219Aに対して非対称である。第3のウェブパネルT2の寸法は、第1のウェブパネルT1よりも大きい。第2のウェブパネルV1および第4のウェブパネルV2は、カットライン219Aに対して非対称である。第2のウェブパネルV1の寸法は、第4のウェブパネルV2よりも大きい。
【0130】
第3のキールパネル218Cは、折り線G3の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続される。第3のキールパネル218Cは、折り線K3の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続される。第3のキールパネル218Cは、第1のサイドパネル214から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル214に画定された第5のウェブパネルT3によって第1のサイドパネル214に結合される。第3のキールパネル218Cは、折り線G3の形態でヒンジ接続によって第5のウェブパネルT3にヒンジ接続される。第5のウェブパネルT3は、折り線F3の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第3のキールパネル218Cは、第2のサイドパネル216から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル216に画定された第6ウェブパネルV3によって第2のサイドパネル216に結合されている。第3のキールパネル218Cは、折り線K3の形態のヒンジ接続部によって第6ウェブパネルV3にヒンジ接続されている。第6ウェブパネルV3は、折り線L3の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続されている。
【0131】
第3のキールパネル218Cは、折り線219Bの形態のヒンジ接続部によって第2のキールパネル218Bにヒンジ接続される。折り線219Bはベースパネル218を横切って延在する。
【0132】
第4のキールパネル218Dは、折り線G4の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続される。第4のキールパネル218Dは、折り線K4の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続される。第4のキールパネル218Dは、第1のサイドパネル214から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル214に画定された第7のウェブパネルT4によって第1のサイドパネル214に結合される。第4のキールパネル218Dは、折り線G4の形態のヒンジ接続部によって第7のウェブパネルT4にヒンジ接続されている。第7のウェブパネルT4は、折り線F4の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第4のキールパネル218Dは、第2のサイドパネル216から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル216に画定された第8のウェブパネルV4によって第2のサイドパネル216に結合される。第4のキールパネル218Dは、折り線K4の形態のヒンジ接続部によって第8のウェブパネルV4にヒンジ接続される。第8のウェブパネルV4は、折り線L4の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続される。
【0133】
第4のキールパネル218Dは、カットラインまたは切断弱化線219Cによって第3のキールパネル218Cから分離されている。カットライン219Cは、ベースパネル218を横切って、第1のサイドパネル214および第2のサイドパネル216のそれぞれに延在している。
【0134】
第5のキールパネル218Eは、折り線G5の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第5のキールパネル218Eは、折り線K5の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続されている。第5のキールパネル218Eは、第1のサイドパネル214から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル214に画定された第9のウェブパネルT5によって第1のサイドパネル214に結合されている。第5のキールパネル218Eは、折り線G5の形態のヒンジ接続部によって第9のウェブパネルT5にヒンジ接続されている。第9のウェブパネルT5は、折り線F5の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第5のキールパネル218Eは、第2のサイドパネル216から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル216に画定された第10のウェブパネルV5によって第2のサイドパネル216に結合されている。第5のキールパネル218Eは、折り線K5の形態のヒンジ接続部によって第10のウェブパネルV5にヒンジ接続されている。第10のウェブパネルV5は、折り線L5の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続されている。
【0135】
第5のキールパネル218Eは、折り線219Dの形態のヒンジ接続部によって第4のキールパネル218Dにヒンジ接続されている。折り線219Dは、ベースパネル218を横切って延在する。
【0136】
第6のキールパネル218Fは、折り線G6の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第6のキールパネル218Fは、折り線K6の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続されている。第6のキールパネル218Fは、第1のサイドパネル214から打ち抜かれた、または、第1のサイドパネル214に画定された第11のウェブパネルT6によって第1のサイドパネル214に結合されている。第6のキールパネル218Fは、折り線G6の形態のヒンジ接続部によって第11のウェブパネルT6にヒンジ接続されている。第11のウェブパネルT6は、折り線F6の形態のヒンジ接続部によって第1のサイドパネル214にヒンジ接続されている。第6のキールパネル218Fは、第2のサイドパネル216から打ち抜かれた、または、第2のサイドパネル216に画定された第12のウェブパネルV6によって第2のサイドパネル216に結合されている。第6のキールパネル218Fは、折り線K6の形態のヒンジ接続部によって第12のウェブパネルV6にヒンジ接続されている。第12のウェブパネルV6は、折り線L6の形態のヒンジ接続部によって第2のサイドパネル216にヒンジ接続されている。
【0137】
第6のキールパネル218Fは、カットラインまたは切断弱化線219Eによって第5のキールパネル218Fから分離されている。カットライン219Eは、ベースパネル218を横切って、第1のサイドパネル214および第2のサイドパネル216のそれぞれに延在する。カットライン219Eは非直線であってもよく、第1のサイドパネル214および第2のサイドパネル216に設けられるカットライン219Eの端部は、ベースパネル218に設けられるカットライン219Eの中間部分に対して発散するように配置され得る。第9のウェブパネルT5および第11のウェブパネルT6は、カットライン219Eに対して非対称である。第11のウェブパネルT6の寸法は、第9のウェブパネルT5よりも大きい。第10のウェブパネルV5および第12のウェブパネルV6は、カットライン219Eに対して非対称である。第12のウェブパネルV6の寸法は、第10のウェブパネルV5よりも大きい。
【0138】
カットライン219Aは、第1のサイドパネル214で、概ね横方向に延在するカット230Aで終了する。カット230Aは、折り線F1を折り線F2から分離する。カットライン219Aは、第2のサイドパネル216で、概ね横方向に延在するカット232Aで終了する。カット232Aは、折り線L1を折り線L2から分離する。
【0139】
カットライン219Cは、第1のサイドパネル214で、概ね横方向に延在するカット230Bで終了している。カット230Bは、折り線F3を折り線F4から分離する。カットライン219Cは、第2のサイドパネル216で、概ね横方向に延在するカット232Bで終了している。カット232Bは、折り線L3を折り線L4から分離する。
【0140】
カットライン219Eは、第1のサイドパネル214で、概ね横方向に延在するカット230Cで終了している。カット230Cは、折り線F5を折り線F6から分離する。カットライン219Eは、第2のサイドパネル216で、概ね横方向に延在するカット232Cで終了している。カット232Cは、折り線L5を折り線L6から分離する。
【0141】
ブランク210は、物品Bを係合または吊り下げるための少なくとも1つの物品係合または保持構造RT1、RT2を備えている。第1のトップパネル240は、少なくとも1つの第1の物品保持構造RT1を備えている。図示された実施形態では、3つの第1の物品保持構造RT1を備えている。第2のトップパネル220は、少なくとも1つの第2の物品保持構造RT2を備えている。図示された実施形態では、3つの第2の物品保持構造RT2を備えている。
【0142】
それぞれの第1の物品保持構造RT1は、物品Bの一部を受容するための開口部を備える。開口部は、少なくとも第1のトップパネル240から形成された第1の物品受容アパーチャA2によって少なくとも部分的に画定される。開口部は、少なくとも第1の係合タブ250によって少なくとも部分的に画定される。第1の係合タブ250は、第1のショルダーパネル202から延在し、第1のショルダーパネル202と一体化されている。第1の係合タブ250は、第1のトップパネル240を第1のショルダーパネル202にヒンジ固定する折り線241を中断する。第1の係合タブ250は、第1のトップパネル240の一部を形成する材料から形成される。第1のトップパネル240が第1のショルダーパネル202に対して折り畳まれると、第1の係合タブ250は第1のトップパネル240の平面から外れ、第1のショルダーパネル202とほぼ同一平面上に残る。
【0143】
第1の物品保持構造RT1の一部は、第2のトップパネル220のヒンジ部分、またはこれにヒンジ接続された係合パネル256によって提供されるか、または形成される。係合パネル256は、第1の物品保持構造RT1のそれぞれに対して第2の係合タブを形成する。図7に示されるように、セットアップ状態では、係合パネル256は、第1の係合タブ250が係合する第1の側とは反対側の第1の物品保持構造RT1に収容された物品Bの側に配置される。係合パネル256は、折り線257によって第2のトップパネル220にヒンジ接続される。係合パネル256の端部は、カット259A、259Bによって第2のトップパネル220から分離され得る。係合パネル256は、第2のトップパネル220の側縁の凹部R4内に設けられるか、或いは、凹部R4の一部を画定し得る。
【0144】
それぞれの第2の物品保持構造RT2は、物品Bの一部を受容するための開口部を備える。開口部は、少なくとも第2のトップパネル220から打ち抜かれた第2の物品受容アパーチャA3によって少なくとも部分的に画定される。開口部は、少なくとも第3の係合タブ252によって少なくとも部分的に画定される。第3の係合タブ252は、第2のショルダーパネル204から延在し、第2のショルダーパネル204と一体化されている。第3の係合タブ252は、第2のトップパネル220を第2のショルダーパネル204にヒンジ固定する折り線205を中断する。第3の係合タブ252は、第2のトップパネル220の一部を形成する材料から形成される。第2のトップパネル220が第2のショルダーパネル204に対して折り畳まれると、第3の係合タブ252は第2のトップパネル220の平面から折り畳まれ、第2のショルダーパネル204とほぼ同一平面上に残る。開口部は、少なくとも部分的に、第4の係合タブ254によって画定される。第4の係合タブ254は、第2のトップパネル220から打ち抜かれ、または、第2のトップパネル220に画定され、折り線255の形態のヒンジ接続部によってヒンジ接続される。
【0145】
トップパネル240、220、第1のサイドパネル214および第2のサイドパネル216、並びに、ベースパネル218は、管状構造を形成する。管状構造の各端部は、端部閉鎖構造によって閉じられている。第1のトップエンドフラップ224Aは、折り線225Aの形態のヒンジ接続部によって、第2のトップパネル220の第1の端部にヒンジ接続されている。第1のボトムエンドフラップ228Aは、折り線229Aの形態のヒンジ接続部によって、ベースパネル218の第1の端部にヒンジ接続されている。第1のサイドパネル214は、第1のトップエンドフラップ224Aおよび第1のボトムエンドフラップ228Aのそれぞれに固定するための第1の固定部214Aを第1の端部に備える。第2のサイドパネル216は、第1のトップエンドフラップ224Aおよび第1のボトムエンドフラップ228Aのそれぞれに固定するための第1の固定部216Aを第1の端部に備える。
【0146】
第2の端部閉鎖構造は、第2のトップエンドフラップ224Bを備え、第2のトップエンドフラップ224Bは、折り線225Bの形態のヒンジ接続部によって第2のパネル220の第2の端部にヒンジ接続される。第2のボトムエンドフラップ228Bは、折り線229Bの形態のヒンジ接続部によってベースパネル228の第2の端部にヒンジ接続される。第1のサイドパネル214は、第2のトップエンドフラップ224Bおよび第2のボトムエンドフラップ228Bのそれぞれに固定するための第2の固定部214Bを第2の端部に備える。第2のサイドパネル216は、第2のトップエンドフラップ224Bおよび第2のボトムエンドフラップ228Bのそれぞれに固定するための第2の固定部216Bを第2の端部に備える。
【0147】
第1のサイドパネル214は、第1の部分的な折り線221Aを含み得る。第1の部分的な折り線221Aは、折り線G1、G2、G3、G3、G4、G5、G6によって画定される第1のサイドパネル214の上端から延在する。第1の部分的な折り線221Aは、折り線G1、G2、G3、G3、G4、G5、G6に対して垂直に配向され、第1のボトムエンドフラップ228Aと第1のキールパネル218Aとの間の折り線229Aと同一線上にあり得る。
【0148】
第1のサイドパネル214は、第2の部分的な折り線221Bを含み得る。第2の部分的な折り線221Bは、折り線G1、G2、G3、G3、G4、G5、G6によって画定される第1のサイドパネル214の上端から延在する。第2の部分的な折り線221Bは、折り線G1、G2、G3、G3、G4、G5、G6に対して垂直に配向され、第2のボトムエンドフラップ228Bと第6のキールパネル218Fとの間の折り線229Bと同一線上にあり得る。
【0149】
第2のサイドパネル216は、第3の部分的な折り線227Aを含み得る。第3の部分的な折り線227Aは、折り線K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6によって画定される第2のサイドパネル216の上端から延在する。第3の部分的な折り線227Aは、折り線K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6に対して垂直に配向され、第1のボトムエンドフラップ228Aと第1のキールパネル218Aとの間の折り線229Aと同一線上にあり得る。
【0150】
第2のサイドパネル216は、第4の部分的な折り線227Bを含み得る。第4の部分的な折り線227Bは、折り線K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6によって画定される第2のサイドパネル216の上端から延在する。第4の部分的な折り線227Bは、折り線K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6に対して垂直に配向され、第2のボトムエンドフラップ228Bと第6のキールパネル218Fとの間の折り線229Bと同一線上にあり得る。
【0151】
凹部R4は、第1の物品保持構造RT1での物品Bの受容を妨げることなく、第2のトップパネル220を第1のトップパネル240と重ねることを容易にし、また、第2のトップパネル220の一部が第1のサイドパネル214と第2のサイドパネル216との間に十分に延在することを可能にし、第1のトップエンドフラップ224Aおよび第2のトップエンドフラップ224Bのそれぞれを、サイドパネル214、216のそれぞれの固定部分214A、214B、216A、216Bに固定され得るようにする。
【0152】
図7は、図6のブランク210から構築されたキャリア290を示す。
【0153】
ブランク210は、物品群Bに適用される。ブランク210は、物品群Bの周りに折り畳まれる。複数のメインパネル212、214、216、220、240は、物品群Bの周りに折り畳まれて、管状構造を形成する。管状構造の端部は、第1の端部閉鎖構造および第2の端部閉鎖構造を折り畳むことによって部分的に閉じられる。第1の端部閉鎖構造から形成された端部壁には、ウィンドウW1が形成される。ウィンドウW1は、トップエンドフラップ224A、224Bによって部分的に画定され、それぞれのトップエンドフラップ224A、224Bは、例えば、接着剤またはその他の接着処理によって、サイドパネル214、216のそれぞれの固定部分214A、214B、216A、216Bのそれぞれに固定されるが、これに限定されない。ボトムエンドフラップ228A、228Bは、例えば、接着剤またはその他の接着処理によって、サイドパネル214、216のそれぞれの固定部分214A、214B、216A、216Bのそれぞれに固定されるが、これに限定されない。
【0154】
部分的な折り線221A、221B、227A、227Bに隣接する第1のサイドパネル214および第2のサイドパネル216の領域は、物品群または物品Bのコーナーの周りで折り畳まれ、丸みを帯びたコーナーまたは面取りされたコーナーを提供する。これは、キャリア290がその後薄いフィルムで包まれる場合に有利であり、例えば、キャリア290が同様のキャリア290のグループと一緒にパレット化される場合に有利である(但し、これに限定されない)。
【0155】
ボトム構造218は、物品が通る複数の開口部を形成するように折り畳まれる。第1のキールパネル218Aは、第1のボトムエンドフラップ228Aに対して、折り線229Aを中心に折り畳まれ、第1のボトムエンドフラップ228Aと対面または面接触する関係になる。第1のウェブパネルT1は、折り線F1を中心に折り畳まれ、第1のサイドパネル214と対面、すなわち面接触の関係になる。第2のウェブパネルV1は、折り線L1を中心に折り畳まれ、第2のサイドパネル216と対面、すなわち面接触の関係になる。第1のキールパネル218Aは、折り線G1、K1を中心に折り畳まれ、第1のウェブパネルT1および第2のウェブパネルV1のそれぞれに対して、実質的に垂直となるように折り畳まれる。
【0156】
第2のキールパネル218Bと第3のキールパネル218Cは、折り線219Bを中心として、互いに対面、すなわち面接触の関係になる。第3のウェブパネルT2は、折り線F2を中心として、第1のサイドパネル214と対面、すなわち面接触の関係に折り畳まれている。第4のウェブパネルV2は、折り線L2を中心として、第2のサイドパネル216と対面、すなわち面接触の関係に折り畳まれる。第2のキールパネル218Bは、第3のウェブパネルT2および第4のウェブパネルV2のそれぞれに対して、折り線G2、K2を中心に折り畳まれ、実質的に垂直となる。第5のウェブパネルT3は、折り線F3を中心に折り畳まれ、第1のサイドパネル214と対面、または面接触の関係となる。第6のウェブパネルV3は、折り線L3を中心に折り畳まれ、第2のサイドパネル216と対面、すなわち面接触の関係となる。第3のキールパネル218Cは、折り線G3、K3を中心に折り畳まれ、第5のウェブパネルT3および第6のウェブパネルV3のそれぞれに対して、実質的に垂直となる。
【0157】
第4のキールパネル218Dと第5のキールパネル218Dとは、折り線219Dを中心として、互いに対面、すなわち面接触の関係にある。第7のウェブパネルT4は、折り線F4を中心として、第1のサイドパネル214と対面、すなわち面接触の関係に折り畳まれる。第8のウェブパネルV4は、折り線L4を中心として、第2のサイドパネル216と対面、すなわち面接触の関係に折り畳まれる。第4のキールパネル218Dは、第7のウェブパネルT4および第8のウェブパネルV4のそれぞれに対して、折り線G4、K4を中心に折り畳まれ、実質的に垂直である。第9のウェブパネルT5は、折り線F5を中心に折り畳まれ、第1のサイドパネル214と対面、または面接触の関係になる。第10のウェブパネルV5は、折り線L5を中心に折り畳まれ、第2のサイドパネル216と対面、または面接触の関係になる。第5のキールパネル218Dは、折り線G5、K5を中心に折り畳まれ、第9のウェブパネルT5と第10のウェブパネルV5のそれぞれに対して、実質的に垂直になる。
【0158】
第6のキールパネル218Fは、第2のボトムエンドフラップ228Bに対して、折り線229Bの周りで折り畳まれ、第2のボトムエンドフラップ228Bと面する、つまり面が接触する関係になる。第11のウェブパネルT6は、折り線F6の周りで折り畳まれ、第1のサイドパネル214と対面する、すなわち、面接触の関係になる。第12のウェブパネルV6は、折り線L6を中心に折り畳まれ、第2のサイドパネル216と対面、または面接触の関係になる。第6のキールパネル218Fは、折り線G6、K6を中心に折り畳まれ、第11のウェブパネルT6および第12のウェブパネルV6のそれぞれに対して、実質的に垂直になる。
【0159】
キールパネル218A、218B、218C、218D、218E、218Fが折り畳まれると、管状構造の上端に開口部が作られる。第1の開口部は第1のキールパネル218Aと第2のキールパネル218Bとの間に作られ、第2の開口部は第3のキールパネル218Cと第4のキールパネル218Dとの間に作られ、第3の開口部は第5のキールパネル218Eと第6のキールパネル218Fとの間に作られる。
【0160】
第2のキールパネル218Bと第3のキールパネル218Cとは、第1の開口部および第2の開口部内の物品Bの間に仕切りまたは安定部を形成する。
【0161】
第4のキールパネル218Dと第5のキールパネル218Eとは、第2の開口部および第3の開口部内の物品Bの間に仕切りまたは安定部を形成する。
【0162】
第1、第3、第5、第7、第9、および第11のウェブパネルT1、T2、T3、T3、T4、T5、T6は、第1のサイドパネル214のそれぞれの部分と対面関係になるように折り畳まれ、第1のサイドパネル214の前記部分は、第1のサイドパネル214の残りの部分とほぼ同一平面上に維持される。
【0163】
第2、第4、第6、第8、第10、および第12のウェブパネルV1、V2、V3、V3、V4、V5、V6は、第2のサイドパネル216のそれぞれの部分と対面関係になるように折り畳まれ、第2のサイドパネル216の前記部分は、第2のサイドパネル216の残りの部分とほぼ同一平面上に維持される。
【0164】
キールパネル218A、218B、218C、218D、218E、218Fは、第1のサイドパネル214と第2のサイドパネル216との間に延在している。
【0165】
第1のキールパネル218Aおよび第1のボトムエンドフラップ228Aは、キャリア290の第1の端部に持ち運び用のハンドルを提供し得る。
【0166】
第6のキールパネル218Fおよび第2のボトムエンドフラップ228Bは、キャリア290の第2の端部に持ち運び用のハンドルを提供する。
【0167】
他の実施形態では、それぞれのボトムエンドフラップ228A、228Bは、それぞれのサイドエンドフラップ214A/216A、214B/216Bのそれぞれに固定されることに加えて、或いは、その代わりに、例えば、接着剤またはその他の接着処理によって、隣接するキールパネル218A、218Fに固定され得る。
【0168】
ブランク10、110、210は、少なくとも板紙基材を含む。板紙基材の材料を、従来の板紙から選択することができ、例えば、重量が約10pt以上、好ましくは約16ptから約28pt(0.028インチ/約0.7mm)の範囲である。このような基板の例としては、WestRock Companyが製造する18ポイント(pt.)SBSボード(片面にコーティングされた固体漂白硫酸塩板紙、商品名:PrintKote(登録商標))またはCNKボード(Coated Natural Kraft:片面に粘土コーティングが施された未漂白クラフト板紙、商品名:CarrierKote(登録商標))である。板紙基材は、漂白板または未漂白板である。板紙は、少なくとも片面、オプションで積層面の反対側に、印刷方法および板紙の組成に適合するように選択された従来のコーティングでコーティングされ得る。
【0169】
ブランク10、110、210は、板紙層に積層された耐引裂性層を含み得る。また、板紙基材と耐引裂性層との間に接着層をオプションで含み得る。耐引裂性層は、板紙基材のコーティングされていない側に配置され、ポリマー材料で形成され、基材に固定され得る。耐引裂性層は、積層構造に強靭性を与える。適切な引き裂き耐性材料には、引き裂き耐性積層シート材料(例えば、NATRALOCK(登録商標))が含まれるが、これに限定されるものではなく、二軸配向ポリエステル、配向ナイロン、交差積層ポリオレフィン、または高密度ポリオレフィンであるn軸配向フィルム(例えば、MYLAR(登録商標))の層を含み得る。これらの材料の配向と交差積層構造とは、耐引裂性の特性に貢献する。また、耐引裂性は、押し出し成形されたメタロセン触媒ポリエチレン(mPE)などの耐引裂性材料の化学的性質に起因し得る。
【0170】
代替として、耐引裂性層は、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)層であってもよい。線状低密度ポリエチレン(LLDPE)またはmPEが使用される実施形態では、接着層を組み込む必要はない。高レベルの耐引裂性を有する他の適切な材料も使用され得る。
【0171】
接着層は、低密度ポリエチレン(LDPE)などのポリオレフィン材料から形成され得る。接着層は、基材と耐引裂性層との間に配置されて、耐引裂性層を基材に固定し得る。
【0172】
本開示は、少なくとも1つの物品Bと係合するためのキャリア90;290と、キャリア90;290を形成するためのブランク10;110;210とを提供する。物品キャリア90;290は、第1のサイドパネル14;114;214と第2のサイドパネル16;116;216とを含む、離間して配置されたパネル14、16;114、116;214、216を備える。離間したパネル14、16、114、116、214、216は、キール構造によって互いに結合されている。キール構造は、ウェブパネルT1、V1、T6、V6によって離間したパネルのペア14、16、114、116、214、216のそれぞれにヒンジ接続された第1のキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fを備えている。キール構造は、ヒンジライン25A、25B、125A、125B、229A、229Bによって第1のキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fにヒンジ接続され、第1のキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fと対面関係に配置されたエンドフラップ24A、24B、124A、124B、228A、228B(エンドフラップ24A、24B、124A、124B、228A、228Bはキャリア90、290の端部を部分的に閉じる)を含む。第1のキールパネル20A、20F;120A、120F;218A、218Fおよびエンドフラップ24A、24B;124A、124B;228A、228Bは、物品キャリア90;290を運ぶための2層ハンドル構造Hを形成する。
【0173】
第1のキールパネル20A、20F;120A、120F;218A、218Fは、その縁部に第1の凹部を画定する第1の切欠きC1、C2を含み、エンドフラップは、その縁部に第2の凹部を画定する第2の切欠きR1、R2を含む。第1の凹部は、第2の凹部と位置合わせして配置される。
【0174】
複数のパネルは、一対の離間したパネル14、16、114、116、214、216のうちの一方のパネルにヒンジ接続された第1のラップパネル12、112、240と、一対の離間したパネル14、16、114、116、214、216のうちの他方のパネルにヒンジ接続された第2のラップパネル18、118、220とを含む。第1のラップパネル12、18、112、118、240、220は、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置され、管状構造の複合パネル12/18、112/118、240/220を形成する。
【0175】
第1のキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fとエンドフラップ24A、24B、124A、124B、228A、228Bとの間のヒンジライン25A、25B、125A、125B、229A、229Bは、一対の離間したパネル14、16、114、116、214、216のそれぞれに少なくとも部分的に延在し得る。ヒンジライン25A、25B、125A、125B、229A、229Bは、一対の離間したパネル14、16、114、116、214、216のそれぞれを横切って延在し得る。
【0176】
キール構造は、第1のキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fに隣接し、その間に開口部を形成するカットライン19A、19E、119A、119E、219A、219Eによって第1のキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fから分離された第2のキールパネル20B、20E、120B、120E、218B、218Eを含み得る。カットライン19A、19E、119A、119E、219A、219Eは、一対の離間したパネル14、16、114、116、214、216のそれぞれにまで延在し得る。一対の離間したパネル14、16、114、116、214、216に設けられたカットライン19A、19E、119A、119E、219A、219Eの端部は、第1および第2のキールパネル20A、20F、20B、20E、120A、120F、120B、120E、218A、218F、218B、218Eの間に設けられたカットライン19A、19E、119A、119E、219A、219Eの中間部分に対して、発散するように配置されている。
【0177】
ウェブパネルT1、V1、T6、V6は、一対の離間したパネル14、16、114、116、214、216のそれぞれから打ち抜かれ、それらと対面関係に配置されるように構成され得る。第2のキールパネル20B、20E;120B、120E;218B、218Eは、一対の離間したパネル14、16;114、116;214、216のそれぞれから打ち抜かれたウェブパネルT2、V2、T5、V5によって一対の離間したパネル14、16;114、116;214、216のそれぞれにヒンジ接続され、一対の離間したパネル14、16;114、116;214、216のそれぞれと対面関係に配置されるように構成される。
【0178】
第2のキールパネル20B、20E;120B、120E;218B、218Eは、第1のキールパネル20A、20F;120A、120F;218A、218Fと反対側に折り畳まれ、それらの間に開口部を形成し得る。
【0179】
カットライン19A、19E、119A、119E、219A、219Eは、一対の離間したパネル14、16、114、116、214、216のそれぞれに延在し、第1のキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fにヒンジ接続されたウェブパネルT1、V1、T6、V6を、第2のキールパネル20B、20E、120B、120E、218B、218Eにヒンジ接続されたウェブパネルT2、V2、T5、V5から分離する。
【0180】
本開示はまた、互いに少なくとも部分的に重なり合う関係で配置された一対の係合パネル240、220を含む管状構造を形成する複数のパネルを備えたキャリア290を提供する。第1の係合パネル240は、物品Bの一部を受容するための開口部と、物品Bをそこから吊り下げるための少なくとも1つの物品係合タブ250とを含む2つ以上の物品保持構造RT1を備えている。第2の係合パネル220は、ヒンジ接続された物品係合パネル256を備えている。物品係合パネル256は、2つ以上の物品保持構造RT1のそれぞれまたはすべてに対して第2の物品係合タブを形成する。
【0181】
本開示はまた、少なくとも1つのトップパネル240、220、サイドパネル214、216、並びに、それらの間にヒンジ接続されたショルダーパネル202、204を含む管状構造を形成する複数のパネルを備えた物品キャリア290を提供する。ショルダーパネル202、204は、少なくとも部分的に、サイドパネル214、216から打ち抜かれており、ヒンジ接続201、203によってサイドパネル214、216にヒンジ接続される。ショルダーパネル202、204は、ヒンジ接続部201、203の各端部からサイドパネル214、216の自由端まで延在するカットライン201A、210B、203A、203Bによってサイドパネル214、216から部分的に分離されている。自由端は上端であり得る。カットライン201A、210B、203A、203Bは、サイドパネル214、216の共通の自由端まで延在している。
【0182】
ショルダーパネル202、204は先細り形状である。ショルダーパネル202、204は、ヒンジ接続部201、203に隣接する第1の幅寸法l1と、トップパネル240、220に隣接する第2の幅寸法l2とを含む。第2の幅寸法l2は、第1の幅寸法l1よりも大きい。
【0183】
本開示はまた、対向する側壁を形成する一対の離間したパネル14、16;114、116;214、216と、一対の離間したパネル14、16;114、116;214、216を互いに結合するキール構造とを含む管状構造を形成する複数のパネルを備えた物品キャリア90;290を提供する。キール構造は、第1のウェブパネルT1、V1、T6、V6と第2のキールパネル20B、20E、120B、120E、218B、218Eとによって一対の離間したパネル14、16、114、116、214、216のうちの第1のパネルにヒンジ接続された第1のキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fを備える。第2のキールパネル20B、20E;120B、120E;218B、218Eは、カットライン19A、19E;119A、119E;219A、219Eによって第1のキールパネル20A、20F;120A、120F;218A、218Fから分離されており、第2のウェブパネルT2、V2、T5、V5によって、一対の離間したパネル14、16;114、116;214、216のうちの第1のパネルにヒンジ接続される。第2のウェブパネルT2、V2、T5、V5は、離間して配置されたパネルのペア14、16、114、116、214、216のうちの第1のパネルに延在するカットライン19A、19E、119A、119E、219A、219Eの一部によって、第1のウェブパネルT1、V1、T6、V6から分離されている。第1のウェブパネルT1、V1、T6、V6は、第1の折り線G1、K1、G6、K6によって第1のキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fにヒンジ接続され、第2のウェブパネルT2、V2、T5、V5は、第2の折り線G2、K2、G5、K5によって第2のキールパネル20B、20E、120B、120E、218B、218Eにヒンジ接続され、一対の離間したパネル14、16;114、116;214、216のうち第1のパネルに延在するカットライン19A、19E;119A、119E;219A、219Eの部分は、第1の折り線および第2の折り線G1、K1、G6、K6、G2、K2、G5、K5に対して斜めに配向されている。
【0184】
本発明はまた、トップ壁を形成する少なくとも1つのトップパネルS;220、240、一対の対向するサイドパネル14、16;114、116;214、216、並びに、ボトム壁を形成する少なくとも1つのベースパネル12、18;112、118;218を含む管状構造を形成する複数のパネルを備えた物品キャリア90;190;290を提供する。物品キャリア90、190、290は、トップ壁にヒンジ接続されたトップエンド閉鎖フラップ24A、24B、124A、124B、224A、224Bと、ボトム壁にヒンジ接続され、管状構造を少なくとも部分的に閉鎖するボトムエンド閉鎖フラップ28A、28B、128A、128B、228A、228Bとを備えている。物品キャリア90;190;290は、第1のサイドパネル14;114;214にヒンジ接続された第1のサイド閉鎖フラップ22A、22B;122A、122B;214A、214Bと、第2のサイドパネル16;116;216にヒンジ接続された第2のサイド閉鎖フラップ26A、26B;126A、126B;216A、216Bとを備える。物品キャリア90、190、290は、トップ壁およびボトム壁の1つに少なくとも1つのキールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20F、120A、120B、120C、120D、120E、120F、218A、218B、218C、218D、218E、218Fを備えたキール構造を備えている。トップエンド閉鎖フラップ24A、24B、124A、124B、224A、224Bおよびボトムエンド閉鎖フラップ28A、28B、128A、128B、228A、228Bのうちの1つは、第1および第2のサイド閉鎖フラップ22A、22B、26A、26B、122A、122B、126A、126B、214A、214B、216A、216Bのそれぞれに固定され、隣接して配置されたキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fと面接触関係で配置される。
【0185】
オプションとして、端部閉鎖フラップ22A、22B、24A、24B、26A、26B、28A、28B、122A、122B、124A、124B、126A、126B、128A、128B、214A、214B、224A、224B、216A、216B、228A、228B および隣接して配置されたキールパネル20A、20F、120A、120F、218A、218Fは、管状構造の端部に開口部を画定するように配置される。
【0186】
サイドエンド閉鎖フラップ22A、22B、26A、26B;122A、122B、126A、126B;214A、214B、216A、216B、並びに、トップおよびボトムエンド閉鎖フラップ24A、24B、28A、28B;124A、124B、128A、128B;224A、224B、228A、228Bのうちの1つと、隣接して配置されたキールパネル20A、20F;120A、120F;218A、218Fは、物品キャリア90;190;290を運ぶためのハンドル構造を形成し得る。
【0187】
本発明はまた、物品キャリアに1つ以上の物品Bをパッケージする方法を提供する。物品キャリア90;190;290は、トップ壁を形成する少なくとも1つのトップパネルS;220、240、一対の対向するサイドパネル14、16;114、116;214、216、並びに、ボトム壁を形成する少なくとも1つのベースパネル12、18;112、118;218を含む管状構造を形成する複数のパネルを備えている。物品キャリア90、190、290は、トップ壁およびボトム壁のうちの1つに少なくとも1つのキールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20F、120A、120B、120C、120D、120E、120F、218A、218B、218C、218D、218E、218Fを備えたキール構造を備えている。少なくとも1つのキールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20F;120A、120B、120C、120D、120E、120F;218A、218B、218C、218D、218E、218Fは、それぞれのウェブパネルT1、T2、T3、T4、T5、T6、V1、V2、V3、V4、V5、V6によって、反対側の端部で第1のサイドパネル14および第2のサイドパネル16;114、116;214、216のうちの1つにヒンジ接続される。この方法は、少なくとも1つのキールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20F;120A、120B、120C、120D、120E、120F;218A、218B、218C、218D、218E、218Fをトップ壁および下部壁の一方の平面から折り畳むステップと、ウェブパネルT1、T2、T3、T4、T5、T6、V1、V2、V3、V4、V5、V6のそれぞれを一対の対向するサイドパネル14、16;114、116;214、216の平面から折り畳むステップと、第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネル14、16;114、116;214、216のそれぞれをトップ壁およびボトム壁の一方に対して配置して、物品受容開口部を形成するステップとを含む。この方法はさらに、1つ以上の物品Bに対してトップ壁およびボトム壁のうちの1つを下げるステップと、その中に1つ以上の物品Bの一部を受容させるステップとを含む。この方法はさらに、第1のサイドパネルおよび第2のサイドパネル14、16;114、116;214、216を1つ以上の物品Bの側面の周りに折り畳むステップと、トップ壁およびボトム壁の他方を形成する少なくとも1つのパネルを1つ以上の物品Bの上端および下端の一方の周りに折り畳むステップとを含む。
【0188】
キール構造がトップ壁に設けられている実施形態では、少なくとも1つのキールパネル20A、20B、20C、20D、20E、20F;120A、120B、120C、120D、120E、120F;218A、218B、218C、218D、218E、218Fが、1つ以上の物品Bに向かって折り畳まれる。
【0189】
本明細書で使用されている「トップ」、「ボトム」、「ベース」、「前方」、「後方」、「端部」、「サイド」、「内側」、「外側」、「上部」および「下部」などの方向の参照は、必ずしもそれぞれのパネルをそのような方向に限定するものではなく、単にこれらのパネルを互いに区別するために使用されるだけであることが認識されるであろう。
【0190】
ここで使用される「ヒンジ接続」および「折り線」という用語は、ブランクのヒンジ機能を規定し、ブランクの互いの折り畳み部分を容易にし、またはブランクの最適なパネル折り線位置を示すあらゆる種類の線を指す。「ヒンジ接続」への言及は、必ずしも単一の折り線のみを指すものと解釈されるべきではない。実際、ヒンジ接続は2つ以上の折り線から形成され、2つ以上の折り線のそれぞれは、直線または曲線のいずれかの形状である。直線状の折り線がヒンジ接続を形成する場合、折り線は互いに平行に配置されるか、互いに対してわずかに角度付けられる。曲線状の折り線がヒンジ接続を形成する場合、折り線は互いに交差して、曲線状の折り線で囲まれた領域内に成形されたパネルを画定する。このようなヒンジ接続の典型的な例としては、2点で交差し、その間に楕円形のパネルを画定する一対のアーチ状または円弧状の折り線が挙げられる。ヒンジ接続は、1つ以上の直線折り線と1つ以上の曲線折り線とから形成され得る。このようなヒンジ接続の典型的な例としては、直線状の折り線とアーチ状または円弧状の折り線との組み合わせが挙げられ、これらの折り線は2点で交差し、その間に半月形のパネルが画定され得る。
【0191】
本明細書において使用される「折り線」という用語は、スコア線、エンボス線、デボス線、ミシン目線、短いスリット線、ハーフカット線、単一のハーフカット、中断されたカットライン、整列したスリット線、スコア線、並びに、前述したオプションの任意の組み合わせのいずれかを指し得る。
【0192】
ヒンジ接続部および折り線にはそれぞれ、ブランクの基材に形成された要素(ミシン目、ミシン目線、短いスリット線、ハーフカット線、単一のハーフカット、カットライン、中断されたカットライン、スリット、スコア、エンボス線、デボス線、これらの任意の組み合わせなど)が含まれることを理解する必要がある。要素は、必要な機能を提供するように寸法設定および配置され得る。例えば、ミシン目の線は、折り線やカットラインを規定するために、弱さの度合いを考慮して寸法決めされて設計され得る。ミシン目の線は、折り畳みやすく壊れにくいように設計され得、折り畳みやすく、より大きな力で壊れやすく設計することも、或いは、ほとんど力を入れずに壊れやすく設計され得る。
【0193】
ここで使用される「位置が合う」という語句は、2つの重なり合うパネルのうち第1のパネルに形成された開口部と、2つの重なり合うパネルのうち第2のパネルに形成された第2の開口部など、組み立てられたカートン内の2つ以上の要素の位置合わせを指す。互いに位置合わせされたこれらの要素は、重なり合うパネルの厚さの方向で互いに整列し得る。例えば、第1のパネルの開口部が、第1のパネルと重なり合う配置で構成された第2のパネルの第2の開口部と「位置が合う」場合、開口部の縁部は、第2の開口部の縁部の少なくとも一部に沿って延在し、第1のパネルおよび第2のパネルの厚さの方向に第2の開口部と整列し得る。
【符号の説明】
【0194】
10、110、210 ブランク
12、14、16、18、112、114、116、118、202、204、214、216、220、240 メインパネル
13、17、19B、21B、25B、27A、27B、29A、29B、109、113、115、117、203、205、221、227、229A、229B、241、255、G1、G2、G3、G3、G4、G5、G6、K1、K2、K3、K3、K4、K5、K6 折り線
19A、19C、19E、219A、219C、219E カットラインまたは切断弱化線
20A、20B、20C、20D、20E、20F、218A、218B、218C、218D、218E、218F キールパネル
22A、22B、26A、26B サイドエンドパネル
24A、24B トップエンドフラップ
28A、28B ボトムエンドフラップ
30A、30B、32A、32B、32C、130A、130B、130C、132A、132B、132C、259A、259B カット
90、290 カートン、キャリア
106 下部コーナーまたはベベルパネル
114A、114B、116A、116B 固定部
202、204 ショルダーパネル
214A、214B、216A、216B 固定部分
250 係合タブ
A1 第1のアパーチャ、機械アクセス開口部
C1、C2 アパーチャ
B 物品、物品群
H ハンドル
S トップパネルまたはトップ構造
T1、T2、T3、T3、T4、T5、T6、V1、V2、V3、V3、V4、V5、V6 ウェブパネル
R1、R2、R3、R4 凹部
W1、W2 ウィンドウ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】