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特表2024-544345保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-28
(54)【発明の名称】保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法
(51)【国際特許分類】
   C13B 40/00 20110101AFI20241121BHJP
   C13K 13/00 20060101ALI20241121BHJP
   A23L 29/30 20160101ALI20241121BHJP
   A23L 27/30 20160101ALI20241121BHJP
【FI】
C13B40/00
C13K13/00
A23L29/30
A23L27/30 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538755
(86)(22)【出願日】2023-06-25
(85)【翻訳文提出日】2024-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2023102135
(87)【国際公開番号】W WO2024012178
(87)【国際公開日】2024-01-18
(31)【優先権主張番号】202210807761.2
(32)【優先日】2022-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520401745
【氏名又は名称】浙江▲華▼康葯▲業▼股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG HUAKANG PHARMACEUTICAL CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】毛 宝興
(72)【発明者】
【氏名】万 聆
(72)【発明者】
【氏名】徐 菁菁
(72)【発明者】
【氏名】姚 智慧
(72)【発明者】
【氏名】徐 波
(72)【発明者】
【氏名】岳 航
(72)【発明者】
【氏名】万 富安
【テーマコード(参考)】
4B047
【Fターム(参考)】
4B047LB08
4B047LG25
4B047LP01
4B047LP07
(57)【要約】
本発明は、保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法であって、乾燥後の結晶マルチトールの温度・湿度をオンラインかつリアルタイムで検出し、オンライン温度・湿度計において選別包装処理条件、二次乾燥処理条件及び熟成処理条件をそれぞれ設定し、対応する温度・湿度の条件での結晶マルチトールをそれぞれ選別包装処理、二次乾燥処理及び熟成処理のために輸送するステップと、二次乾燥処理又は熟成処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、選別包装処理条件を満たすものを選別包装処理のために輸送し、満たさないものを、選別包装処理条件を満たすまで対応する処理を持続してから選別包装処理のために輸送するステップと、を含む、方法に関する。本発明では、予め設定された温度・湿度処理条件に応じて、対応する温度・湿度の条件での結晶マルチトールをそれぞれ選別包装処理、二次乾燥処理及び熟成処理のために輸送することによって、資源の節約、生産コストの削減、生産性の向上を図ることができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法であって、
最終的に製造された乾燥後の結晶マルチトールを保存タンクに仮保存し、保存タンクにオンライン温度・湿度計を設け、オンライン温度・湿度計において選別包装処理条件、二次乾燥処理条件及び熟成処理条件をそれぞれ設定し、対応する温度・湿度の条件での結晶マルチトールをそれぞれ選別包装処理、二次乾燥処理及び熟成処理のために輸送するステップと、二次乾燥処理又は熟成処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、選別包装処理条件を満たすものを選別包装処理のために輸送し、満たさないものを、選別包装処理条件を満たすまで対応する処理を持続してから選別包装処理のために輸送するステップを含み、
結晶マルチトールの選別包装処理は、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、5~20メッシュのスクリーンを備えた選別機で結晶マルチトールをスクリーニングし、篩下物を粒度が満たされた結晶マルチトール完成品として、密封して包装し、長期間保存するステップを含み、
結晶マルチトールの二次乾燥処理は、乾燥機の熱風入口温度を80~90℃、冷風入口温度を20℃以下、結晶マルチトールの流量0~3t/hを制御して、結晶マルチトールを乾燥機で乾燥するステップと、二次乾燥処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、検出結果に応じた処理を行うステップと、を含み、
結晶マルチトールの熟成処理は、熟成時の給気温度を15℃以下、給気湿度を20%以下、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、結晶マルチトールを熟成処理するステップと、熟成処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、検出結果に応じた処理を行うステップと、を含み、
温度・湿度の選別包装処理の条件は、結晶マルチトールの温度<20℃、湿度<70%RHであり、
温度・湿度の二次乾燥処理の条件は、結晶マルチトールの温度<20℃、70%RH<湿度<80%RH、又は、20℃<温度<25℃、湿度<80%RHであり、
温度・湿度の熟成処理条件は、結晶マルチトールの温度>25℃、任意の湿度、又は、湿度>80%RH、任意の温度である、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糖アルコールを保存する技術分野に属し、特に保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチトールは、分子式C122411の機能性糖アルコールであり、一般的には、マルトースの水素化、脱色、結晶化などの工程で作られ、甘味度が高く、比較的安定しており、カロリーが低く、虫歯にならないなどの多くの特性を持ち、また、強い吸湿性を持つ。市販されているマルチトールは、一般的に、白い結晶性の粉末と、無色透明の中性でとろみのある液体の2種類に分類される。
【0003】
現在、結晶マルチトールを製造する生産プロセスは、主に澱粉を液化、糖化などのプロセスでマルトースシロップにし、さらに高温高圧の条件下でルトースシロップを水素化し、マルチトール液を製造し、最後に、脱色、結晶化、遠心分離、乾燥などの精製工程を経て結晶マルチトールを製造するものである。このプロセスで製造された結晶マルチトールは、マルチトール特有の性質に加えて、結晶自体の水分が高く、粒度が細かい、押し出される、あるいは環境の温度・湿度が高いなどの状況に遭遇することがあるため、結晶マルチトールを保存する際に固結するリスクが大きい。一般的には、6カ月程度で仮固結体が形成され、この塊状物は少量の外力で再破砕されるが、時間の経過とともに保存期間が1年以上経過し、何の処置も施されない場合には仮固結体は真の固結体になる。真の固結体となった結晶マルチトールは、破砕されにくく、装置による輸送が困難であり、工業的に使用するには不利であり、再溶解物や廃棄物としてしか処理できず、生産コストを増大させ、資源を浪費する。
【0004】
結晶マルチトールの固結性の問題に対して、当業者は結晶マルチトール製品を事前に二次乾燥や熟成工程を行うことにより、結晶マルチトールの固結リスクを低減する。しかし、結晶マルチトールの固結性の傾向を判定する方法は不足していた。結晶マルチトール製品をすべて二次乾燥や熟成処理すると、同様に生産コストが増加し、生産効率が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、乾燥処理により製造された結晶マルチトールの温度・湿度のリアルタイムなデータを監視し、固結のリスクを判断し、予め設定された温度・湿度処理条件に応じて、対応する温度・湿度の条件での結晶マルチトールをそれぞれ選別包装処理、二次乾燥処理及び熟成処理のために輸送することによって、資源の節約、生産コストの削減、生産性の向上を図ることができる、保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下のように達成される。保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法であって、最終的に製造された乾燥後の結晶マルチトールを保存タンクに仮保存し、保存タンクにオンライン温度・湿度計を設け、オンライン温度・湿度計において選別包装処理条件、二次乾燥処理条件及び熟成処理条件をそれぞれ設定し、対応する温度・湿度の条件での結晶マルチトールをそれぞれ選別包装処理、二次乾燥処理及び熟成処理のために輸送するステップと、二次乾燥処理又は熟成処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、選別包装処理条件を満たすものを選別包装処理のために輸送し、満たさないものを、選別包装処理条件を満たすまで対応する処理を持続してから選別包装処理のために輸送するステップと、を含み、
結晶マルチトールの選別包装処理は、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、5~20メッシュのスクリーンを備えた選別機で結晶マルチトールをスクリーニングし、篩下物を粒度が満たされた結晶マルチトール完成品として、密封して包装し、長期間保存するステップを含み、
結晶マルチトールの二次乾燥処理は、乾燥機の熱風入口温度を80~90℃、冷風入口温度を20℃以下、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、結晶マルチトールを乾燥機で乾燥するステップと、二次乾燥処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、検出結果に応じた処理を行うステップと、を含み、
結晶マルチトールの熟成処理は、熟成時の給気温度を15℃以下、給気湿度を20%以下、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、結晶マルチトールを熟成処理するステップと、熟成処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、検出結果に応じた処理を行うステップと、を含み、
温度・湿度の選別包装処理の条件は、結晶マルチトールの温度<20℃、湿度<70%RHであり、
温度・湿度の二次乾燥処理の条件は、結晶マルチトールの温度<20℃、70%RH<湿度<80%RH、又は、20℃<温度<25℃、湿度<80%RHであり、
温度・湿度の熟成処理条件は、結晶マルチトールの温度>25℃、任意の湿度、又は、湿度>80%RH、任意の温度である、方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
従来技術と比べて、本発明の保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法には、以下の特徴がある。
【0008】
1.生産の状況に迅速に応答して、結晶マルチトールの固結を防止するのに最適な生産経路を決定し、固結リスクの低い結晶マルチトールを製造することができる、結晶マルチトールの固結の傾向をオンラインで評価する方法を提供する。
【0009】
2.生産コストの削減、生産性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明が解決しようとする技術的課題、技術的解決手段及び有益な効果をより明確かつ明瞭にするために、以下では、実施例を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。なお、本明細書に記載された具体的な実施例は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明を限定するために使用されないことを理解されたい。
【0011】
本発明の保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法の好適な実施例は、最終的に製造された乾燥後の結晶マルチトールを保存タンクに仮保存し、保存タンクにオンライン温度・湿度計を設け、オンライン温度・湿度計において選別包装処理条件、二次乾燥処理条件及び熟成処理条件をそれぞれ設定し、対応する温度・湿度の条件での結晶マルチトールをそれぞれ選別包装処理、二次乾燥処理及び熟成処理のために輸送するステップと、
二次乾燥処理又は熟成処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、選別包装処理条件を満たすものを選別包装処理のために輸送し、満たさないものを、選別包装処理条件を満たすまで対応する処理を持続してから選別包装処理のために輸送するステップと、を含む。
【0012】
ここで、結晶マルチトールの選別包装処理は、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、5~20メッシュのスクリーンを備えた選別機で結晶マルチトールをスクリーニングし、篩下物を粒度が満たされた結晶マルチトール完成品として、密封して包装し、長期間保存するステップを含む。
【0013】
結晶マルチトールの二次乾燥処理は、乾燥機の熱風入口温度を80~90℃、冷風入口温度を20℃以下、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、結晶マルチトールを乾燥機で乾燥するステップと、二次乾燥処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、検出結果に応じた処理を行うステップと、を含む。
【0014】
結晶マルチトールの熟成処理は、熟成時の給気温度を15℃以下、給気湿度を20%以下、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、結晶マルチトールを熟成処理するステップと、熟成処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、検出結果に応じた処理を行うステップと、を含む。
【0015】
温度・湿度に関する選別包装処理条件は、結晶マルチトールの温度<20℃、湿度<70%RHである。この条件は、乾燥後の結晶マルチトールの温度・湿度の両方が低い場合に適している。
【0016】
温度・湿度に関する二次乾燥処理条件は、結晶マルチトールの温度<20℃、70%RH<湿度<80%RH、又は、20℃<温度<25℃、湿度<80%RHである。この条件は、乾燥後の結晶マルチトールの温度・湿度が比較的高い場合に適している。
【0017】
温度・湿度に関する熟成処理条件は、結晶マルチトールの温度>25℃、任意の湿度、又は、湿度>80%RH、任意の温度である。この条件は、乾燥後の結晶マルチトールの温度・湿度の両方が高い場合に適している。
【0018】
上記の温度・湿度条件から、処理方法に対応する表1が得られる。
【0019】
【表1】
【0020】
以下、具体的な実施例を参照して、本発明の保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法をさらに説明する。
【0021】
<実施例1>
本発明の保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法の第1実施例では、以下のステップを含む。
【0022】
ステップ11:デンプンの糖化、液化などの工程により、屈折率50~60%のマルトースシロップを得た。マルトースシロップを、反応温度≦145℃、反応圧力6.5~9.5Mpa、反応時間110~180minの条件で水素化反応させ、マルチトール液を得た。マルチトール液を脱色、交換工程に付して、pH3.5~7.5、導電率≦30μS/cmの精製液を得た。マルチトール精製液を蒸発濃縮工程に付して、屈折率75~85%の濃縮液を得た。濃縮液を結晶化、乾燥工程に付して、乾燥後の結晶マルチトールを得た。
【0023】
ステップ12:オンライン温度・湿度計によって乾燥後の結晶マルチトールの温度・湿度データを検出し、乾燥後の結晶マルチトールは、温度<20℃、湿度<70%RHで、選別包装処理条件を満たす。
【0024】
ステップ13:乾燥後の結晶マルチトールに対して選別包装処理を直接行い、すなわち、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、10メッシュのスクリーンを備えた選別機で結晶マルチトールをスクリーニングし、篩下物を粒度が満たされた結晶マルチトール完成品として、密封して包装し、長期間保存し、完成品の固結の状況を定期的に検出して記録し、検出結果を表2に示す。
【0025】
<実施例2>
本発明の保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法の第2実施例は、以下のステップを含む。
【0026】
ステップ21:デンプンの糖化、液化などの工程により、屈折率50~60%のマルトースシロップを得た。マルトースシロップを、反応温度≦145℃、反応圧力6.5~9.5Mpa、反応時間110~180minの条件で水素化反応させ、マルチトール液を得た。マルチトール液を脱色、交換工程に付して、pH3.5~7.5、導電率≦30μS/cmの精製液を得た。マルチトール精製液を蒸発濃縮工程に付して、屈折率75~85%の濃縮液を得た。濃縮液を結晶化、乾燥工程に付して、乾燥後の結晶マルチトールを得た。
【0027】
ステップ22:オンライン温度・湿度計によって乾燥後の結晶マルチトールの温度・湿度データを検出し、乾燥後の結晶マルチトールは、温度<20℃、70%RH<湿度<80%RH、又は、20℃<温度<25℃、湿度<80%RHであり、二次乾燥処理条件を満たす。
【0028】
ステップ23:乾燥後の結晶マルチトールに対して二次乾燥処理を行い、すなわち、乾燥機の熱風入口温度を80~90℃、冷風入口温度を20℃以下、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、結晶マルチトールを乾燥機で乾燥した。二次乾燥処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、選別包装処理条件を満たすものを選別包装処理のために輸送し、満たさないものに対して二次乾燥処理又は熟成処理を持続した。
【0029】
結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、5メッシュのスクリーンを備えた選別機で結晶マルチトールをスクリーニングし、篩下物を粒度が満たされた結晶マルチトール完成品として、密封して包装し、長期間保存し、完成品の固結の状況を定期的に検出して記録し、検出結果を表2に示す。
【0030】
<実施例3>
本発明の保存中の結晶マルチトールの固結を防止する方法の第3実施例は、以下のステップを含む。
【0031】
ステップ31:デンプンの糖化、液化などの工程により、屈折率50~60%のマルトースシロップを得た。マルトースシロップを、反応温度≦145℃、反応圧力6.5~9.5Mpa、反応時間110~180minの条件で水素化反応させ、マルチトール液を得た。マルチトール液を脱色、交換工程に付して、pH3.5~7.5、導電率≦30μS/cmの精製液を得た。マルチトール精製液を蒸発濃縮工程に付して、屈折率75~85%の濃縮液を得た。濃縮液を結晶化、乾燥工程に付して、乾燥後の結晶マルチトールを得た。
【0032】
ステップ32:オンライン温度・湿度計によって乾燥後の結晶マルチトールの温度・湿度データを検出し、乾燥後の結晶マルチトールは、温度>25℃、任意の湿度、又は、湿度>80%RH、任意の温度になると、熟成処理条件を満たす。
【0033】
ステップ33:乾燥後の結晶マルチトールを熟成処理し、すなわち、制御熟成時の給気温度を15℃以下、給気湿度を20%以下、結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、結晶マルチトールを熟成処理し、熟成処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、熟成処理後の結晶マルチトールの温度・湿度を検出し、選別包装処理条件を満たすものを選別包装処理のために輸送し、満たさないものに対して二次乾燥処理又は熟成処理を持続した。
【0034】
結晶マルチトールの流量を0~3t/hに制御して、20メッシュのスクリーンを備えた選別機で結晶マルチトールをスクリーニングし、篩下物を粒度が満たされた結晶マルチトール完成品として、密封して包装し、長期間保存し、完成品の固結の状況を定期的に検出して記録し、検出結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
以上より、本発明の技術方案で製造された結晶マルチトール完成品は、固結せずに保存し得る期間が24カ月よりも長い。
【0037】
以上は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び原理の範囲内で行われたあらゆる修正、同等の置換、改良等は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【国際調査報告】