(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-29
(54)【発明の名称】ターボ機械翼形部用ワイヤスクリーン粒子フィルタ
(51)【国際特許分類】
B01D 46/02 20060101AFI20241122BHJP
F01D 9/02 20060101ALI20241122BHJP
B01D 46/10 20060101ALI20241122BHJP
B01D 39/08 20060101ALI20241122BHJP
【FI】
B01D46/02 A
F01D9/02 102
B01D46/10 A
B01D46/02 Z
B01D39/08 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024533339
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2024-08-02
(86)【国際出願番号】 US2021073026
(87)【国際公開番号】W WO2023121680
(87)【国際公開日】2023-06-29
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コタイ、ケイセン トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ロバーツ、フレデリック ウッドロウ
【テーマコード(参考)】
3G202
4D019
4D058
【Fターム(参考)】
3G202GA08
3G202GB01
4D019AA01
4D019BA02
4D019BB02
4D019BB07
4D019BD01
4D019CA03
4D019CB04
4D019CB06
4D058JA02
4D058JA12
4D058JB24
4D058KA03
4D058KB11
4D058KC01
4D058SA08
(57)【要約】
【課題】ターボ機械の静翼の翼形部用フィルタを提供する。
【解決手段】フィルタは、静翼の端壁に取り付けるための取付部材を含む。取付部材には、翼形部の冷却回路と流体連通させるための第1の流体出口開口が画成されている。第1の流体出口開口の周囲でワイヤスクリーンを支持するためにスクリーンフレームが取付部材に結合しており、第1のワイヤスクリーンがスクリーンフレームの上に配置される。スクリーンフレームは、ターボ機械の軸周りの翼形部の周方向位置に関係なく水平面を有することができないようにワイヤスクリーンを支持する外形を有する。関連するタービン静翼及びタービンシステムも提供する。
【選択図】
図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボ機械の静翼の翼形部用フィルタであって、当該フィルタが、
前記静翼の端壁に取り付けるための取付部材であって、前記翼形部の冷却回路と流体連通させるために第1の流体出口開口が画成されている取付部材と、
第1の流体出口開口の周囲でワイヤスクリーンを支持するために前記取付部材に結合したスクリーンフレームと、
前記スクリーンフレーム上に配置された第1のワイヤスクリーンと
を備えており、前記スクリーンフレームが、前記ターボ機械の軸周りの前記翼形部の周方向位置に関係なく水平面を有することができないように前記ワイヤスクリーンを支持する外形を有する、フィルタ。
【請求項2】
前記取付部材が、前記翼形部の冷却回路と流体連通させるために画成された第2の流体出口開口を含んでおり、当該フィルタが、第2の流体出口開口上に位置する第2のワイヤスクリーンをさらに備える、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項3】
前記取付部材が、前記静翼の端壁と封止結合する形状の金属板を含む、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項4】
前記スクリーンフレームの外形が正三角錐柱の形状である、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項5】
前記スクリーンフレームの外形が正四角錐柱の形状である、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項6】
前記スクリーンフレームの外形がハーフカプセルの形状である、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項7】
前記スクリーンフレームの外形が直円柱の錐台の形状である、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項8】
前記スクリーンフレームの外形が直四角柱の錐台の形状である、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項9】
前記スクリーンフレームの外形が三角柱の錐台の形状である、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項10】
前記スクリーンフレームの外形が多角柱の錐台の形状である、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項11】
第1のワイヤスクリーンが0.19~0.38mmの範囲内の開口を有する、請求項1に記載のフィルタ。
【請求項12】
ターボ機械用の静翼であって、当該静翼が、
内側端壁と、
外側端壁と、
前記内側端壁と前記外側端壁とを連結する翼形部であって、内部に冷却回路を含む翼形部と、
前記翼形部用のフィルタと
を備えており、前記フィルタが、
当該静翼の内側端壁及び外側端壁の少なくとも一方に取り付けるための取付部材であって、前記翼形部の冷却回路と流体連通させるために第1の流体出口開口が画成されている取付部材と、
第1の流体出口開口の周囲でワイヤスクリーンを支持するために前記取付部材に結合したスクリーンフレームと、
前記スクリーンフレーム上に配置された第1のワイヤスクリーンと
を備えており、前記スクリーンフレームが、前記ターボ機械の軸周りの前記翼形部の周方向位置に関係なく水平面を有することができないように前記ワイヤスクリーンを支持する外形を有する、静翼。
【請求項13】
前記取付部材が、前記翼形部の冷却回路と流体連通させるために画成された第2の流体出口開口を含んでおり、第2の流体出口開口上に位置する第2のワイヤスクリーンをさらに備える、請求項12に記載の静翼。
【請求項14】
前記取付部材が、前記静翼のそれぞれの内側端壁又は外側端壁と封止結合するために成形された金属板を含む、請求項12に記載の静翼。
【請求項15】
前記スクリーンフレームの外形が正三角錐柱の形状である、請求項12に記載の羽根。
【請求項16】
前記スクリーンフレームの外形が正四角錐柱の形状である、請求項12に記載の羽根。
【請求項17】
前記スクリーンフレームの外形がハーフカプセルの形状である、請求項12に記載の羽根。
【請求項18】
前記スクリーンフレームの外形が直円柱の錐台の形状である、請求項12に記載の羽根。
【請求項19】
前記スクリーンフレームの外形が多角柱の錐台の形状である、請求項12に記載の羽根。
【請求項20】
タービンシステムであって、当該タービンシステムが、
圧縮機と燃焼器とタービンとが互いに動作可能に結合されたエンジンコアであって、前記タービンが、一つのタービン段に複数の静翼を含んでおり、前記タービン段の各静翼が、内側端壁と、外側端壁と、前記内側端壁と前記外側端壁とを連結する翼形部とを含んでいる、エンジンコアと、
前記タービン段の1以上の静翼の各翼形部のためのフィルタと
を備えており、前記フィルタが、
前記1以上の静翼の端壁に取り付けるための取付部材であって、各翼形部の冷却回路と流体連通させるために第1の流体出口開口が画成されている取付部材と、
第1の流体出口開口の周囲でワイヤスクリーンを支持するために前記取付部材に結合したスクリーンフレームと、
前記スクリーンフレーム上に配置された第1のワイヤスクリーンと
を備えており、前記スクリーンフレームが、ターボ機械の軸周りの各翼形部の周方向位置に関係なく水平面を有することができないように前記ワイヤスクリーンを支持する外形を有する、タービンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広義には、粒子フィルタに関するものであり、さらに具体的には、ターボ機械の軸周りの翼形部の周方向位置に関係なく水平面を有することができないようにワイヤスクリーンを支持する外形を有するスクリーンフレームを備えるタービン静翼の翼形部用ワイヤスクリーンフィルタに関する。関連するタービン静翼及びタービンシステムも提供する。
【背景技術】
【0002】
広範な産業機械で、塵、埃、煤などの粒子を取り除く必要がある空気流が用いられている。浄化された空気流が用いられる産業機械として、ガスタービン(GT)システムのようなタービンシステムが挙げられる。GTシステムでは、圧縮機からの空気流を燃焼及び冷却のために用いる。例えば、空気流をGTシステムのタービン静翼又は動翼の翼形部の冷却回路に送ることがある。冷却回路は、静翼又は動翼を通過する高温燃焼ガスによる翼形部の過熱を防ぐ。冷却回路は、通例、翼形部内で複雑な経路を辿る非常に小さな冷却通路を多数含む。冷却空気中の粒子は、冷却回路に入る前に除去しておかないと、冷却通路を詰まらせてしまうおそれがある。現在のアプローチでは、タービン静翼又は動翼の一体部分である様々な粒子セパレータ又はコレクタが用いられている。そのため、これらのセパレータ又はコレクタは、旧式のタービン静翼又は動翼に後付けすることができず、特定の静翼又は動翼用にカスタマイズすることもできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
以下に挙げるすべての態様、具体例及び特徴は、技術的に可能な方法で組合せることができる。
【0005】
本開示の一態様は、ターボ機械の静翼の翼形部用のフィルタを包含し、当該フィルタは、静翼の端壁に取り付けるための取付部材であって、翼形部の冷却回路と流体連通させるための第1の流体出口開口が画成されている取付部材と、第1の流体出口開口の周囲でワイヤスクリーンを支持するために取付部材に結合したスクリーンフレームと、スクリーンフレーム上に位置する第1のワイヤスクリーンとを備えており、スクリーンフレームは、ターボ機械の軸周りの翼形部の周方向位置に関係なく水平面を有することができないようにワイヤスクリーンを支持する外形を有する。
【0006】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、取付部材は、翼形部の冷却回路と流体連通させるために画成された第2の流体出口開口を含んでおり、第2の流体出口開口上に位置する第2のワイヤスクリーンをさらに備える。
【0007】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、取付部材は、静翼の端壁と封止結合するために成形された金属板を含む。
【0008】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は正三角錐柱の形状である。
【0009】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は正四角錐柱の形状である。
【0010】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形はハーフカプセルの形状である。
【0011】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は直円柱の錐台の形状である。
【0012】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は直四角柱の錐台の形状である。
【0013】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は三角柱の錐台の形状である。
【0014】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は多角柱の錐台の形状である。
【0015】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1のワイヤスクリーンは、0.19~0.38mmの範囲内の開口を有する。
【0016】
別の態様は、ターボ機械用の静翼を包含し、当該静翼は、内側端壁と、外側端壁と、内側端壁と外側端壁とを連結する翼形部であって、内部に冷却回路を含む翼形部と、翼形部のためのフィルタとを備えており、フィルタは、静翼の内側端壁及び外側端壁の少なくとも一方に取り付けるための取付部材であって、翼形部の冷却回路と流体連通させるために第1の流体出口開口が画成されている取付部材と、第1の流体出口開口の周囲でワイヤスクリーンを支持するために取付部材に結合したスクリーンフレームと、スクリーンフレーム上に位置する第1のワイヤスクリーンとを備えており、スクリーンフレームは、ターボ機械の軸周りの翼形部の周方向位置に関係なく水平面を有することができないようにワイヤスクリーンを支持する外形を有する。
【0017】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、取付部材は、翼形部の冷却回路と流体連通させるために画成された第2の流体出口開口を含んでおり、第2の流体出口開口上に位置する第2のワイヤスクリーンをさらに備える。
【0018】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、取付部材は、静翼のそれぞれの内側端壁又は外側端壁と封止結合するために成形された金属板を含む。
【0019】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は正三角錐柱の形状である。
【0020】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は正四角錐柱の形状である。
【0021】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形はハーフカプセルの形状である。
【0022】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は直円柱の錐台の形状である。
【0023】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、スクリーンフレームの外形は多角柱の錐台の形状である。
【0024】
本開示の一態様は、タービンシステムを包含し、当該タービンシステムは、圧縮機と燃焼器とタービンとが互いに動作可能に結合されたエンジンコアであって、タービンが、一つのタービン段に複数の静翼を含んでおり、該タービン段の各静翼が、内側端壁と、外側端壁と、内側端壁と外側端壁とを連結する翼形部とを含む、エンジンコアと、該タービン段の1以上の静翼の各翼形部のためのフィルタとを備えており、フィルタは、1以上の静翼の端壁に取り付けるための取付部材であって、各翼形部の冷却回路と流体連通させるために第1の流体出口開口が画成されている取付部材と、第1の流体出口開口の周囲でワイヤスクリーンを支持するために取付部材に結合したスクリーンフレームと、スクリーンフレーム上に位置する第1のワイヤスクリーンとを備えており、スクリーンフレームは、ターボ機械の軸周りの翼形部の周方向位置に関係なく水平面を有することができないようにワイヤスクリーンを支持する外形を有する。
【0025】
この発明の概要の欄に記載した態様も含めて、本願に記載された2以上の態様を組合せて、本明細書に具体的に記載されていない実施態様としてもよい。
【0026】
1以上の実施態様の詳細を、添付の図面及び以下の説明に記載する。その他の特徴、目的及び利点は、発明の詳細な説明、図面並びに特許請求の範囲から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本開示技術の上記その他の特徴については、本開示技術の様々な実施形態について記載する添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって理解を深めることができよう。
【
図1】本開示の実施形態を使用できる例示的なガスタービンシステムの概略図。
【
図2】
図1のガスタービンシステムで使用し得る3タービン段を有する例示的なタービンアセンブリの断面図。
【
図3】本開示の実施形態に従って、
図2のタービンアセンブリで使用し得るフィルタを含むタービン静翼の斜視図。
【
図4A】本開示の実施形態に係るフィルタを含むタービン静翼の、ワイヤスクリーンのない状態での拡大斜視図。
【
図4B】本開示の実施形態に係るフィルタを含むタービン静翼の、ワイヤスクリーンを取り付けた状態での拡大斜視図。
【
図5A】本開示の別の実施形態に係るフィルタを含むタービン静翼の、ワイヤスクリーンのない状態での拡大斜視図。
【
図5B】本開示の別の実施形態に係るフィルタを含むタービン静翼の、ワイヤスクリーンを取り付けた状態での拡大斜視図。
【
図6】本開示の実施形態に係るフィルタのためのワイヤスクリーンを支持するスクリーンフレームの外形の概略斜視図。
【
図7】本開示の実施形態に係るフィルタのためのワイヤスクリーンを支持するスクリーンフレームの外形の概略斜視図。
【
図8】本開示の実施形態に係るフィルタのためのワイヤスクリーンを支持するスクリーンフレームの外形の概略斜視図。
【
図9】本開示の実施形態に係るフィルタのためのワイヤスクリーンを支持するスクリーンフレームの外形の概略斜視図。
【
図10】本開示の実施形態に係るフィルタのためのワイヤスクリーンを支持するスクリーンフレームの外形の概略斜視図。
【
図11】本開示の実施形態に係るフィルタのためのワイヤスクリーンを支持するスクリーンフレームの外形の概略斜視図。
【
図12】本開示の実施形態に係るフィルタのためのワイヤスクリーンを支持するスクリーンフレームの外形の概略斜視図。
【
図13】本開示の別の実施形態に係るフィルタを含むタービン静翼の斜視図。
【
図14】本開示の別の実施形態に係る一対のフィルタを含むタービン静翼の斜視図。
【0028】
なお、本開示の図面は必ずしも縮尺通りではない。図面は、本開示技術の典型的な態様を例示するものにすぎず、本開示技術の技術的範囲を限定するものではない。図面において、同様の符号は複数の図面間で同様の構成要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
まず、本開示の主題を明確に説明するため、ガスタービンシステムのようなフィルタを用いる産業機械内の関連する機械部品について言及及び説明する際に、用語を選択する必要がある。できるだけ、当技術分野で一般的な用語を、その通常の意味と一致するように用いる。別途記載されていない限り、かかる用語は、本願の文脈及び添付の特許請求の範囲に則して広義に解釈すべきである。ある部品について幾つかの異なる又は重複する用語を用いて言及することが多々あることは当業者には明らかであろう。本明細書において、単一の部材として記載したものであっても、別の文脈では複数の部品からなるものとして記載することもある。或いは、本明細書のある箇所で複数の部品を含むものとして記載したものであっても、別の箇所では単一の部材として記載することもある。
【0030】
さらに、本明細書では幾つかの記述的用語を繰返し用いるが、本欄の冒頭でこれらの用語を定義しておくと有用であろう。これらの用語及びその定義は、別途明記しない限り、以下の通りである。本明細書で用いる「下流」及び「上流」という用語は、流体の流れ(例えばタービンエンジンを通る作動流体の流れ、或いは例えばフィルタを通る空気流など)に関する方向を示す用語である。「下流」という用語は流体が流れていく方向に対応し、「上流」という用語は流れと反対の方向(すなわち、流れて来る方向)をいう。「前方」及び「後方」という用語は、それ以上は特定されない方向をいい、「前方」はエンジンの前方又は圧縮機端を示し、「後方」はターボ機械の後方セクションを示す。
【0031】
中心軸に対して異なる半径方向位置に配置された部品について説明する必要が多々ある。「半径方向」という用語は、軸に垂直な運動又は位置をいう。例えば、第1の部品が第2の部品よりも軸に近い場合、本明細書では第1の部品は第2の部品の「半径方向内側」又は「中心軸近位側」と記載される。一方、第1の部品が第2の部品よりも軸から遠く位置する場合、本明細書では第1の部品は第2の部品の「半径方向外側」又は「中心軸遠位側」と記載される。「軸方向」という用語は、軸に平行な運動又は位置をいう。最後に、「周方向」という用語は、軸を中心とした運動又は位置をいう。自明であろうが、かかる用語は、タービンの中心軸との関係で適用される。
【0032】
さらに、本明細書では、以下に記載する通り、幾つかの記述的用語を繰返し用いる。「第1」、「第2」及び「第3」という用語は、ある部品を他の部品と区別するために互換的に用いられ、個々の部品の位置又は重要性を示すものではない。
【0033】
本明細書で用いる用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、開示内容を限定するものではない。本明細書において、単数形で記載したものであっても、前後関係から別途明らかでない限り、複数の場合も含めて意味する。本明細書において、「備える」及び/又は「含む」という用語は、記載した特徴、整数、ステップ、操作、構成要素及び/又は部品が存在することを示し、他の1以上の特徴、整数、ステップ、操作、構成要素、部品及び/又はこれらの群の存在又は追加を除外するものではない。「任意」又は「適宜」という用語は、その用語に続いて記載された事象又は状況が起きても起きなくてもよいこと或いはその用語に続いて記載された部品又は構成要素が存在しても存在しなくてもよいことを意味しており、かかる記載はその事象が起こる場合と起こらない場合並びにその部品が存在する場合と存在しない場合とを包含する。
【0034】
ある構成要素又は層が別の構成要素又は層「の上」、「に係合」、「に接続」又は「に結合」しているという場合、その別の構成要素又は層の上に直接位置していても、その別の構成要素又は層に直接係合、接続又は結合していてもよいし、或いは介在する構成要素又は層が存在していてもよい。対照的に、ある構成要素が別の構成要素又は層「の直接上」、「に直接係合」、「に直接接続」又は「に直接結合」しているという場合、介在する構成要素又は層は存在しない。構成要素間の関係について説明するために用いられる他の用語(例えば、「~の間」と「直接~の間」、「隣接」と「直接隣接」など)も同様に解釈される。本明細書で用いる「及び/又は」という用語は、記載されたものの1以上のあらゆるすべての組合せを包含する。
【0035】
上述の通り、本開示は、ターボ機械のタービン静翼の翼形部のためのフィルタを提供する。フィルタは、翼形部の端部に取り付けるための取付部材を含む。取付部材には、翼形部の冷却回路と流体連通させるための第1の流体出口開口が画成されている。第1の流体出口開口の周囲でワイヤスクリーンを支持するためにスクリーンフレームが取付部材に結合しており、第1のワイヤスクリーンがスクリーンフレームの上に配置される。スクリーンフレームは、ターボ機械の軸周りの翼形部の周方向位置に関係なく水平面を有することができないようにワイヤスクリーンを支持する外形を有する。また、スクリーンフレームはワイヤスクリーンの表面積を増やし、容量と有効性を向上させる。関連するタービン静翼及びタービンシステムも提供する。本フィルタは、翼形部の冷却回路に入り込んで冷却回路を詰まらせたり或いはその性能を損なうおそれのある粒子をガス流から分離する。本フィルタは、圧縮ガス流の後段での(例えばフィルタの下流のタービン静翼の冷却回路での冷却のための)使用に悪影響を与えるような著しい圧力損失を伴わずに、粒子を分離できる。本フィルタは、タービンセクション、圧縮機セクションなど、ガスタービンにおけるその最終的な位置とは関係なく、あらゆるタービン静翼で使用することができる。
【0036】
図1は、ガスタービン(GT)システムの形態の例示的なターボ機械90の概略図である。ターボ機械90は、圧縮機94と燃焼器96とタービン98とが互いに動作可能に結合したエンジンコア92を含む。燃焼器96は、燃焼領域100及び燃料ノズルアセンブリ102を含む。ターボ機械90は、共通の圧縮機/タービンシャフト104(「ロータ104」ともいう。)も含んでいる。一実施形態では、ターボ機械90は、General Electric社(米国サウスカロライナ州グリーンビル)から市販の7HA.03エンジンである。本開示技術の用途は、いかなる特定のGTシステムに限定されるものではなく、例えば、General Electric社の他のHA、F、B、LM、GT、TM及びEクラスエンジンモデル、並びに他社のエンジンモデルを含始めとする、他のタービンエンジンに関しても使用し得る。上述の通り、本願に記載のフィルタは、タービンシステム以外の様々な産業機械、例えば圧縮機、ジェットエンジン等にも使用することができる。ガスタービンシステムでは、フィルタで浄化される冷却媒体は空気であるが、他の産業機械では冷却媒体は空気以外のものであってもよい。
【0037】
図2は、
図1のターボ機械90で使用し得る3段の動翼及びノズルを備える例示的なタービン98の断面図である。タービン98に含まれる段の数は、図に示すものよりも多くても少なくてもよい。タービン98は、一つのタービン段に(頁面の内側及び外側に)配置された複数の静翼106を含む。各静翼106は、(半径方向)外側端壁108と、(半径方向)内側端壁110と、外側端壁108と内側端壁110とを連結する翼形部120とを含む。静翼106は、外側端壁108によってタービン98のケーシング122内に保持される。自明であろうが、圧縮ガス(空気)流124は、圧縮機94(
図1)からケーシング122を通って、静翼106内の冷却回路(
図2には図示せず)に入り、静翼を冷却する。タービン98は、(頁面の内側及び外側に)複数の動翼126も含んでおり、動翼126は、隣接する上流の静翼106と共に一つのタービン段を画成する。各動翼126は、ロータ104に結合される基部128と、基部128から延在する翼形部130とを含む。自明であろうが、圧縮空気流132は、圧縮機94(
図1)から基部128を通って、動翼126内の冷却回路(
図2には図示せず)に入り、動翼を冷却する。
【0038】
図1及び
図2を参照すると、運転中、空気が圧縮機94を流れ、圧縮空気が燃焼器96に供給される。具体的には、圧縮空気は、燃焼器96に内蔵された燃料ノズルアセンブリ102に供給される。燃料ノズルアセンブリ102は燃焼領域100と流体連通している。燃料ノズルアセンブリ102は燃料源(
図1には図示せず)とも流体連通しており、燃料及び空気を燃焼領域100に導く。燃焼器96は、燃料を点火して燃焼させ、燃焼ガスを生成する。燃焼器96はタービン98と流体連通しており、ガス流の熱エネルギーはタービン98の高温ガス経路134を通って機械的回転エネルギーへと変換される。タービン98は、ロータ104に回転可能に結合しており、ロータ104を駆動する。静翼106によって導かれる燃焼ガスは、動翼126及びロータ104を回転させる。圧縮機94も、シャフト104と回転可能に結合していてもよい。例示した実施形態では、複数の燃焼器96及び燃料ノズルアセンブリ102が存在する。
【0039】
図3は、その外側端壁108にフィルタ138を含む1個の例示的な静翼106の斜視図を示す。ある実施形態では、フィルタ138は、ターボ機械90の1以上の静翼106の内側端壁110(
図13参照)及び外側端壁108(図示せず)の一方に取り付けることができる。
図14に示す別の実施形態では、フィルタ138は、ターボ機械90の1以上の静翼106の内側端壁110及び外側端壁108の両方に取り付けることができる。説明のため、
図4A~Bは、本開示の一実施形態に係るタービン静翼106の外側端壁108上のフィルタ138の拡大斜視図を示し、
図5A~Bは、本開示の別の実施形態に係る外側端壁108上のフィルタ138の拡大斜視面図を示す。
図4A及び
図5Aは、ワイヤスクリーンのない状態のフィルタを示し、
図4B及び
図5Bは、ワイヤスクリーンを設けた状態のフィルタを示す。
【0040】
図4A~B及び
図5A~Bに示すように、タービン静翼106の翼形部120用のフィルタ138は、翼形部120の端部に取り付けるための取付部材140を含む。取付部材140は、フィルタ138を出る清浄ガス流144(
図4)(例えば空気)がその後段での使用(タービン静翼106の翼形部120内の冷却回路148内など)と流体連通するように、例えば外側端壁108と流体連結することのできる任意の構造を含んでいてもよい。図示した非限定的な例では、取付部材140は、タービン静翼106の端部(外側端壁108など)と封止結合するための任意の数の連結壁152を含む金属板150(例えば、プレート要素)を含む。取付部材140は、こうして外側端壁108と共にマニホールド154を形成し得る。
【0041】
取付部材140は、フィルタ138が結合される構造に応じて多種多様な形態を取り得る。取付部材140は、取付部材140(例えば取付部材140の金属板150の1以上の壁)を貫通して画成される第1の流体出口開口160を含む。第1の流体出口開口160は、マニホールド154を介して翼形部120(及び場合によっては外側端壁108)内の1以上の開口156を介して、例えば冷却回路148と流体連通している。第1の流体出口開口160は、スクリーンフレーム180及び第1のワイヤスクリーン182の内部とも流体連通している。こうして、第1のワイヤスクリーン182を通過した清浄ガス流144(空気)は、第1の流体出口開口160から出て、翼形部120内の少なくとも冷却回路148に入る。翼形部120内の冷却回路148及び/又は外側端壁108は、現在公知の又は将来開発される任意の形態を取り得るが、典型的には、マニホールド154と流体連通した外側端壁108内の1以上の開口156を含んでいて、清浄ガス流144は開口156に入ることができる。
【0042】
フィルタ138のスクリーンフレーム180は、第1の流体出口開口160の周囲でワイヤスクリーンを支持するために、取付部材140に(例えば締結具又は溶接部で)結合される。
図4B及び
図5Bに示すように、フィルタ138は、スクリーンフレーム180上に位置する第1のワイヤスクリーン182も含む。当技術分野で明らかな通り、翼形部120がその一部をなすタービン静翼106は、軸(例えばターボ機械90(
図1~
図2)のロータ104(
図1~2)の軸)の周りで周方向に離間して取り付けられている。ロータ104の所与の軸方向位置での複数のタービン静翼106は、例えばタービンセクション98の複数の静翼からなる所与の軸方向段を与える。こうして、タービン静翼106は、ロータ104の軸に対して任意の半径方向の角度で配置し得る。翼形部120用の粒子フィルタが水平面を含んでいると、水平面は目詰まりを起こし易いことが判明した。目詰まりは、冷却流がフィルタを通過しにくくなって翼形部120内の冷却回路148に届きにくくなる。
【0043】
この課題に対処するため、
図4B及び
図5Bに示すように、スクリーンフレーム180は、ターボ機械90の軸周りの翼形部120の周方向位置に関係なく水平面を有することができないように第1のワイヤスクリーン182を支持する外形を有する。本明細書において、「水平面」とは、水平の±5°以内を意味する。スクリーンフレーム180は、使用環境に耐え得る任意の金属構造フレームを含むことができる。スクリーンフレーム180は、運転環境に耐える十分な剛性を有する所望の外形を形成するための任意の形状又は形態の構造的枠組み、例えば、長尺部材、湾曲ストラップ、梁、カラー(collar)などを含むことができる。スクリーンフレーム180はまた、濾過能力及び濾過効率を向上させるため、ワイヤスクリーン182の表面積を増加させる。ただし、スクリーンフレーム180は、端壁108,110に隣接して利用可能な半径方向空間内に収まる十分に小さな半径方向高さを有する。
図4A~B及び
図5A~Bに示す実施形態では、スクリーンフレーム180の外形は直円柱の錐台の形状である。すなわち、傾斜した上面を有する円柱の形状を有している。取付部材140に結合されるスクリーンフレーム180の表面は、ガス流の漏れが起こらない所望の形状を有することができる。
【0044】
スクリーンフレーム180は様々な形状を有することができる。
図6は、
図4A~B及び
図5A~Bに示すスクリーンフレーム180の外形の概略斜視図を示す。
図7~
図12は、本開示の様々な実施形態に係るスクリーンフレーム180の外形の概略斜視図を示す。
図7では、スクリーンフレーム180の外形は直四角柱の錐台の形状である。
図8では、スクリーンフレーム180の外形は三角柱の錐台の形状である。
図9では、スクリーンフレーム180の外形は多角柱(例えば八角柱)の錐台の形状である。
図10では、スクリーンフレーム180の外形は正三角錐柱(etripy)の形状である。
図11では、スクリーンフレーム180の外形は正四角錐柱(esquipy)の形状である。
図12では、スクリーンフレーム180の外形はハーフカプセル(すなわち半球端部を有する円柱)の形状である。スクリーンフレーム180の外形の具体例を示してきたが、他の形状も使用し得る。
【0045】
図4A~Bにおいて、取付部材140は金属板(150,152)を含んでおり、金属板は、流体出口開口160が存在する部分以外は概して中実である。
図5A~Bに戻ると、ある実施形態では、取付部材140には、翼形部120の冷却回路148と流体連通させるための第2の流体出口開口190が画成されている。ここで、フィルタ138は、第2の流体出口開口190の上方に位置する第2のワイヤスクリーン192を含んでいてもよい。第2のワイヤスクリーン192にはスクリーンフレームは不要である。例えば静翼106用の取付構造(図示せず)にはスペースが必要とされるので、第2の流体出口開口190は、例えば取付部材140が存在できない場所に設けてもよい。第2の流体出口開口190は、浄化されたガス流144を通過させることがdきる。図から明らかな通り、ターボ機械90における翼形部120の位置に応じて、第2のワイヤスクリーン192は、水平位置、例えば半径方向上方に延在する下側翼形部上にあってもよい。
【0046】
ワイヤスクリーン182,192は、スクリーンフレーム180及び/又は取付部材140にどのように(例えば締結具又は溶接で)結合してもよい。第1のワイヤスクリーン182は、スクリーンフレーム180の形状に応じて、1以上のワイヤスクリーン要素を含んでいてもよい。第1のワイヤスクリーン182及び第2のワイヤスクリーン192は、捕捉すべき粒子(例えば錆粒子)の種類及びサイズに適合したサイズの開口を有し得る。一例では、ターボ機械90(
図1)の場合、第1のワイヤスクリーン182及び第2のワイヤスクリーン192は、0.19~0.38mm(最大寸法)の範囲内の開口を有し得る。別の例では、ターボ機械90の場合、第1のワイヤスクリーン182及び第2のワイヤスクリーン192は、約0.23mmの大きさの開口を有し得る。
【0047】
図4A~B及び
図5A~Bに関して説明した通り、一実施形態では、フィルタ138は、取付部材140によってタービン静翼106の外側端壁108に動作可能に取り付けることができる。
図13に示すように、別の実施形態では、フィルタ138は、同様の取付部材140によってタービン静翼106の内側端壁110に動作可能に取り付けることができる。流体出口開口160は、取付部材140の金属板150の壁に画成され、タービン静翼106の翼形部120内部の冷却回路148と流体連通している。
図14に示すように、別の実施形態では、フィルタ138は、それぞれの取付部材140によってタービン静翼106の外側端壁108及び内側端壁110の各々に動作可能に取り付けることができる。各フィルタ138の流体出口開口160は、その取付部材140の金属板150の壁に画成され、タービン静翼106の翼形部120内部の冷却回路148と流体連通している。清浄ガス流144(
図4A~B、
図5A~B)が、タービン静翼106の翼形部120の両端に供給される。
図13及び
図14の実施形態では、フィルタ138の
図4A~B及び/又は
図5A~Bのバージョンのいずれか又は両方を用いてもよい。
【0048】
運転中、圧縮機94(
図1)からの空気のような圧縮ガス流124(
図2、
図4A~B、
図5A~B)が、フィルタ138のワイヤスクリーン182,192を通過する。ガス流124は、例えばタービン静翼106の冷却回路148での効率的使用には大きすぎる粒子及び除去すべき粒子を含んでいる。ガス流124は、第1のワイヤスクリーン182を通過し、第1の流体出口開口160を通して翼形部120内の冷却回路148へと流れる。第1のワイヤスクリーン182は、スクリーン開口サイズよりも大きい粒子を除去する。
図5Bに示すように、第2の第2のワイヤスクリーン192が設けられている場合、ガス流124は、第2のワイヤスクリーン192も通過し、第2の流体出口開口190を通して翼形部120内の冷却回路148に入る。ガス流124中の粒子は、ワイヤスクリーン182,192によって除去される。清浄ガス流144(
図4A~B及び
図5A~B)は、流体出口開口160,190から出て、例えばタービン静翼106の翼形部120内の冷却回路148に入る。
【0049】
スクリーンフレーム180及びワイヤスクリーン182,192は、使用環境に耐え得る材料で作ることができる。スクリーンフレーム180は、現在公知の又は将来開発される任意の技術を用いて製造し得る。好適には、スクリーンフレーム180及び/又はワイヤスクリーン182,192は、例えば直接金属レーザー溶融(DMLM)技術を用いて、積層造形することができる。
【0050】
本開示の実施形態は、夾雑物を最小限に抑制し、例えばタービン静翼106のメンテナンスコストを低減し、寿命を延ばし、及び/又は信頼性及び耐久性を高めることができるフィルタ138を提供する。フィルタ138は、好適には、旧式の静翼にも簡単に後付けしてその寿命を延ばすことができる。フィルタ138は、タービンシステムにおけるその最終的な位置に関係なく、任意のタービン静翼106上に配置することができる。フィルタ138のサイズは、限定されるものではないが、ターボ機械90のような多くの産業機械におけるタイトな間隔に収まるようなものである。
【0051】
本明細書及び特許請求の範囲で用いる近似表現は、数量の修飾語であって、その数量が関係する基本機能に変化をもたらさない許容範囲内で変動し得る数量を表すために適用される。したがって、「約」、「略」及び「実質的に」のような用語で修飾された値はその厳密な数値に限定されない。場合によっては、近似表現は、その値を測定する機器の精度に対応する。本明細書及び特許請求の範囲において、数値限定の範囲は互いに結合及び/又は交換可能であり、かかる範囲は、前後関係等から別途明らかでない限り、その範囲に含まれるあらゆる部分範囲を特定しかつ包含する。範囲の特定の値に用いられる「約」は、上下限に適用され、その値を測定する機器の精度に依存する場合を除いて、記載された数値の±10%を示すことがある。
【0052】
以下の特許請求の範囲において機能的記載によって特定された構成要素の対応する構造、材料、行為及び均等物は、特許請求の範囲に具体的に記載された他の構成要素と組合せて機能を発揮するあらゆる構造、材料又は行為を包含する。本開示の記載は、例示及び説明を目的としたものであり、網羅的なものでもなければ、開示された形態に限定するものでもない。本開示の技術的範囲及び技術的思想から逸脱せずに、数多くの修正及び変形が当業者には明らかであろう。本開示の実施形態は、本開示の原理及び実用的用途の説明として最も適しかつ当業者が様々な実施形態に関する開示内容及び特定の用途に適した様々な修正について理解できるように、選択して記載したものである。
【符号の説明】
【0053】
90 ターボ機械
94 圧縮機
96 燃焼器
98 タービン
106 タービン静翼
108 外側端壁
110 内側端壁
120 翼形部
124 圧縮ガス流
138 フィルタ
140 取付部材
144 清浄ガス流
148 冷却回路
150 金属板
160 第1の流体出口開口
180 第1のスクリーンフレーム
182 第1のワイヤスクリーン
190 第2の流体出口開口
192 第2のワイヤスクリーン
【国際調査報告】