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特表2024-544384スライド式または傾斜式レンズ移動を伴うコンタクトレンズパッケージおよび取り扱い方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-29
(54)【発明の名称】スライド式または傾斜式レンズ移動を伴うコンタクトレンズパッケージおよび取り扱い方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/32 20060101AFI20241122BHJP
【FI】
B65D75/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535265
(86)(22)【出願日】2022-12-13
(85)【翻訳文提出日】2024-07-25
(86)【国際出願番号】 IB2022062129
(87)【国際公開番号】W WO2023111838
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】63/288,861
(32)【優先日】2021-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510294139
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Vision Care, Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 Centurion Parkway, Jacksonville, FL 32256, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ポプウェル・サム・ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】ウォード・ダニエル・グラハム
(72)【発明者】
【氏名】サムズ・スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ハニー・ウィリアム・スティーブン
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA13
3E067AA30
3E067AB83
3E067AC01
3E067BA09A
3E067BA10A
3E067BB14A
3E067BC02A
3E067CA24
3E067EB27
3E067EC25
3E067FA01
3E067FB02
3E067FC01
3E067GD07
(57)【要約】
本発明は、改良されたコンタクトレンズパッケージならびに使用および製造/組立方法に関する。コンタクトレンズパッケージは、ベースと、ベースに接続された蓋と、を含む。ベースは、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起(140)と、を含む。少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿ってベースキャビティの端部に向かって延びることができる。蓋は、パッケージが未開封状態にあるとき、ベースキャビティの上に延びて、ベースキャビティを覆う。別の実施形態では、ベースキャビティの少なくとも一部が、主要部分(236)と、主要部分から離れて延びるチャネル部分(238)と、を含むボウルによって形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起であって、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの内面に沿って、前記ベースキャビティの端部に向かって延びている、少なくとも1つの突起と、
を含む、ベースと、
前記ベースに接続された蓋であって、前記蓋は、前記パッケージが未開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの上に延び、前記ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
【請求項2】
前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの前記内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項3】
前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの前記長手方向軸の方向に延びる、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの突起は、全体が前記ベースキャビティ内に配置されている、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの中間領域から前記ベースキャビティの前記端部まで延びている、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの突起は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項7】
前記レンズ係合面は、凹部および凸部を含む、請求項6に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの前記内面に対する高さを有し、前記高さは、前記少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、請求項6に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、請求項8に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項10】
前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記突起はそれぞれ、前記ベースキャビティの前記長手方向軸に平行に延びる、請求項9に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの突起は、リブを含む、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項12】
前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対のリブを含む、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項13】
前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記リブはそれぞれ、前記ベースキャビティの前記長手方向軸に平行に延びる、請求項12に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項14】
前記蓋は、前記パッケージが開封状態にあるとき、前記ベースキャビティを覆わず、前記コンタクトレンズは、前記パッケージが前記開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項15】
前記ベースは、実質的に剛性であり、前記蓋は、可撓性である、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項16】
コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起であって、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの内面に沿って延びており、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、少なくとも1つの突起と、
を含む、ベースと、
前記ベースに接続された蓋であって、前記蓋は、前記パッケージが未開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの上に延び、前記ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
【請求項17】
前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの前記内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、請求項16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項18】
前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの前記長手方向軸の方向に延びる、請求項16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項19】
前記少なくとも1つの突起は、全体が前記ベースキャビティ内に配置されている、請求項18に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項20】
前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの中間領域から前記ベースキャビティの端部に向かって延びている、請求項19に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項21】
前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの中間領域から前記ベースキャビティの端部まで延びている、請求項16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項22】
前記レンズ係合面は、凹部および凸部を含む、請求項16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項23】
前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの前記内面に対する高さを有し、前記高さは、前記少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、請求項22に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項24】
前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、請求項23に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項25】
前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記突起はそれぞれ、前記ベースキャビティの前記長手方向軸に平行に延びる、請求項24に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項26】
前記少なくとも1つの突起は、リブを含む、請求項25に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項27】
前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対のリブを含む、請求項25に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項28】
前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記リブはそれぞれ、前記ベースキャビティの前記長手方向軸に平行に延びる、請求項27に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項29】
前記蓋は、前記パッケージが開封状態にあるとき、前記ベースキャビティを覆わず、前記コンタクトレンズは、前記パッケージが前記開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、請求項28に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項30】
前記ベースは、実質的に剛性であり、前記蓋は、可撓性である、請求項28に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項31】
コンタクトレンズを包装する方法であって、
ベースキャビティと、前記ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起と、を含むベースを提供することであって、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの内面に沿って、前記ベースキャビティの端部に向かって延びる、ことと、
前記ベースキャビティ内にコンタクトレンズおよび包装溶液を配置することと、
蓋が前記ベースキャビティの上に延び、前記ベースキャビティを覆うように、前記蓋を前記ベースに接続することと、
を含む、方法。
【請求項32】
前記コンタクトレンズは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの前記内面に面するように、前記ベースキャビティ内に配置される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記少なくとも1つの突起は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの前記内面に対する高さを有し、前記高さは、前記少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
コンタクトレンズパッケージを開封する方法であって、
前記パッケージのベースを保持することであって、前記ベースは、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起であって、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの内面に沿って、前記ベースキャビティの端部に向かって延びている、少なくとも1つの突起と、
を含む、ことと、
前記パッケージの蓋を前記ベースから少なくとも部分的に取り外し、前記蓋が前記ベースキャビティを覆わないようにすることと、
前記ベースキャビティの開口部を通して前記コンタクトレンズに係合することと、
前記開口部を通した前記係合を介して、前記コンタクトレンズを前記少なくとも1つの突起に沿ってスライドさせて前記ベースキャビティから出すことと、
を含む、方法。
【請求項37】
前記コンタクトレンズは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの前記内面に面するように、前記ベースキャビティ内に配置される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記少なくとも1つの突起は、レンズ係合面を含み、前記コンタクトレンズを前記少なくとも1つの突起に沿ってスライドさせることは、前記コンタクトレンズを前記レンズ係合面に沿ってスライドさせて前記ベースキャビティから出すことを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの前記内面に対する高さを有し、前記高さは、前記少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルであって、前記ボウルは、主要部分と、前記主要部分から離れて前記ベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む、ボウルと、
を含む、ベースと、
前記ベースに接続された蓋であって、前記蓋は、前記パッケージが未開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの上に延びて、前記ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
【請求項42】
前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、請求項41に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項43】
前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記チャネル部分は、前記主要部分から離れて、前記ベースキャビティの前記長手方向軸の方向に延びる、請求項41に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項44】
前記チャネル部分は、前記主要部分に隣接する第1の端部と、前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有する、請求項41に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項45】
前記チャネル部分の前記第2の端部は、前記ベースの前記端部から離間されている、請求項44に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項46】
前記ベースは、前記チャネル部分の前記第2の端部と前記ベースの前記端部との間に配置された傾斜面をさらに含む、請求項45に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項47】
前記チャネル部分の深さは、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、請求項44に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項48】
前記チャネル部分の最大深さは、前記主要部分の最大深さ未満である、請求項47に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項49】
前記チャネル部分の幅は、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、請求項44に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項50】
前記チャネル部分の最大幅は、前記主要部分の最大幅未満である、請求項49に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項51】
前記チャネル部分は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、請求項50に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項52】
前記蓋は、前記パッケージが開封状態にあるとき、前記ベースキャビティを覆わず、前記コンタクトレンズは、前記パッケージが前記開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、請求項51に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項53】
前記ベースは、実質的に剛性であり、前記蓋は、可撓性である、請求項52に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項54】
コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルであって、前記ボウルは、主要部分と、前記主要部分から離れて延びるチャネル部分と、を含み、前記チャネル部分は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、ボウルと、
を含む、ベースと、
前記ベースに接続された蓋であって、前記蓋は、前記パッケージが未開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの上に延び、前記ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
【請求項55】
前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、請求項54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項56】
前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記チャネル部分は、前記主要部分から離れて、前記ベースキャビティの前記長手方向軸の方向に延びる、請求項54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項57】
前記チャネル部分は、前記主要部分に隣接する第1の端部と、前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有する、請求項54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項58】
前記チャネル部分は、前記主要部分から離れて、前記ベースの端部に向かって延びている、請求項54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項59】
前記チャネル部分の前記第2の端部は、前記ベースの前記端部から離間されている、請求項58に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項60】
前記ベースは、前記チャネル部分の前記第2の端部と前記ベースの前記端部との間に配置された傾斜面をさらに含む、請求項59に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項61】
前記チャネル部分の深さは、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、請求項57に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項62】
前記チャネル部分の最大深さは、前記主要部分の最大深さ未満である、請求項61に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項63】
前記チャネル部分の幅は、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、請求項62に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項64】
前記チャネル部分の最大幅は、前記主要部分の最大幅未満である、請求項63に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項65】
前記蓋は、前記パッケージが開封状態にあるとき、前記ベースキャビティを覆わず、前記コンタクトレンズは、前記パッケージが前記開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、請求項64に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項66】
前記ベースは、実質的に剛性であり、前記蓋は、可撓性である、請求項65に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項67】
コンタクトレンズを包装する方法であって、
ベースキャビティと、前記ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルと、を含むベースを提供することであって、前記ボウルは、主要部分と、前記主要部分から離れて前記ベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む、ことと、
前記ベースキャビティ内にコンタクトレンズおよび包装溶液を配置することと、
蓋が前記ベースキャビティの上に延びて、前記ベースキャビティを覆うように、前記蓋を前記ベースに接続することと、
を含む、方法。
【請求項68】
前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記チャネル部分は、前記主要部分に隣接する第1の端部と、前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有し、前記チャネル部分の前記第2の端部は、前記ベースの前記端部から離間されている、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記チャネル部分の深さは、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記チャネル部分の幅は、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、請求項69に記載の方法。
【請求項72】
前記チャネル部分は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
コンタクトレンズパッケージを開封する方法であって、
前記パッケージのベースを保持することであって、前記ベースは、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルであって、前記ボウルは、主要部分と、前記主要部分から離れて前記ベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む、ボウルと、
を含む、ことと、
前記パッケージの蓋を前記ベースから少なくとも部分的に取り外し、前記蓋が前記ベースキャビティを覆わないようにすることと、
前記コンタクトレンズが前記チャネル部分に沿ってスライドして前記ベースキャビティから出るように、前記ベースを傾けることと、
を含む、方法。
【請求項74】
前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記チャネル部分は、前記主要部分に隣接する第1の端部と、前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有し、前記チャネル部分の前記第2の端部は、前記ベースの前記端部から離間されている、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記チャネル部分の深さは、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記チャネル部分の幅は、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
前記チャネル部分は、レンズ係合面を含み、前記ベースを傾けることによって、前記コンタクトレンズは前記レンズ係合面に沿ってスライドし、前記ベースキャビティから出る、請求項77に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
従来のコンタクトレンズパッケージでは、コンタクトレンズは、通常、凹面側を上にした向きでコンタクトレンズを収容するキャビティ(または「ボウル」)を有する成型プラスチックベースに収まっている。その結果、コンタクトレンズをパッケージから眼に移すためのユーザーエクスペリエンスは、一般的に、ユーザーが指でボウルからコンタクトレンズを「引っ張り出し」、次に、レンズが眼への配置のためにその指の上で正しい向きになるようレンズを裏返すことを含む。このプロセスは、レンズに複数回触れることを必要とし、これは、汚染物質または病原体を手からレンズ、そして最終的には眼に運ぶ可能性がある。この取り扱い経験は不衛生であるだけでなく、過度に厄介で、面倒であり、かつレンズにとって機械的にストレスが多く、レンズは、過度に操作されると破れたり、裂けたり、歪んだりすることがある。いくつかのパッケージは、レンズを裏返す必要性をなくすために、凸面側を上にした向きでレンズを提示するように設計されているが、それらは、しばしば依然として、レンズが包装溶液から「引っ張り出される」ことを必要とするか、または別様に、レンズを眼に運ぶのを達成するためにレンズの操作および/もしくはレンズへの複数回の接触を必要とする。
【0002】
眼の健康を取り巻く意識の高まりと、より便利な体験に対する顧客の要望の点から見て、あまり面倒でなく、より衛生的なコンタクトレンズ取り扱いプロセスを可能にする、コンタクトレンズ包装の必要性が生じている。ある点では、コンタクトレンズの装用者に「ワンタッチ」パッケージ、すなわち、コンタクトレンズの装用者が指のうち1本でワンタッチすることでレンズ保管パッケージからレンズを取り出し、その後、このワンタッチでレンズを眼に正しく位置付けることができるパッケージ、を提供することが理想的である。このようなデザインでは、レンズを眼に装着する前にレンズを1本の指から別の指に移し、操作する必要はない。このようなワンタッチパッケージを提供することは、レンズの準備および挿入プロセスを合理化するだけでなく、眼の上に方向付けて挿入するためにレンズが準備されているときにレンズを落としたり、装用者の他の指上のさらなる細菌にレンズをさらしたりする可能性を減少させ、また、眼に接触するように意図されたレンズの側面に触れる可能性を減少させる。
【0003】
ワンタッチレンズパッケージのデザインは、いくつかの明確な課題に直面している。装用者は、理想的には、パッケージから取り出す際に指に密着するようにレンズを一貫して位置付けることができなくてはならない。さらに、ワンタッチパッケージは、理想的には、現在のコンタクトレンズパッケージよりも商品のコストを過度に増加させるべきではなく、それは、装用者コミュニティへのコストの増加をもたらし得るためである。パッケージは、パッケージから取り出されるときにレンズを保持することを困難にしてはならない。さらに、パッケージの構成がレンズの包装に必要な溶液の量を維持するか、または減らすとすれば、レンズパッケージの生態学的影響を減らすことになるであろう。同様に、パッケージの全部もしくは一部がリサイクル材料で作られ、かつ/または、全体もしくは一部がリサイクル可能であれば、有益であろう。
【0004】
さらに、パッケージが様々な規制機関によって既に承認されている材料で構成され、理想的には溶液の化学的性質またはレンズの組成の変更を必要としなければ、有利であろう。また最適には、パッケージの機能性は、電子機器または他の電気部品がパッケージまたはレンズの性能に悪影響を及ぼす可能性がある場合に、そのような部品を組み込んでいないことが好ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのため、便利なレンズ取り出し経験を提供するコンタクトレンズパッケージの必要性が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に記載される1つ以上の態様を有するコンタクトレンズパッケージにおいて、前述の目的および関連する目的の一部またはすべてが達成され得ることが今や見出されている。特定の実施形態によれば、コンタクトレンズパッケージは、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティを有するベースと、ベースに接続され、パッケージが未開封状態にあるときにベースキャビティの上に延び、ベースキャビティを覆う蓋と、を含むことができる。特定の実施形態では、ベースは、少なくとも1つの突起を含み得、これは、ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置されており、コンタクトレンズに係合し、かつベースキャビティから外へコンタクトレンズがスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を有し、それによってユーザーがベースからコンタクトレンズを取り出すのを容易にする。特定の実施形態では、ベースは、ボウルを含み得、これは、ベースキャビティの少なくとも一部を形成し、ユーザーがベースを傾けたときにコンタクトレンズに係合し、かつベースキャビティから外へコンタクトレンズがスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を有するチャネル部分を含み、それにより、本明細書に記載されるような、ワンタッチのユーザーエクスペリエンスを可能にする。本開示は、コンタクトレンズパッケージ、コンタクトレンズを包装する方法、およびコンタクトレンズパッケージを開封する方法の様々な実施形態を提供する。
【0007】
一態様では、コンタクトレンズパッケージが提供される。コンタクトレンズパッケージは、ベースと、ベースに接続された蓋と、を含むことができる。ベースは、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起と、を含むことができる。少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿ってベースキャビティの端部に向かって延びることができる。蓋は、パッケージが未開封状態にあるとき、ベースキャビティの上に延び、ベースキャビティを覆うことができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、コンタクトレンズを収容することができる。いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し得、少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの長手方向軸の方向に延びることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、全体がベースキャビティ内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの中間領域からベースキャビティの端部まで延びていてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズ係合面は、凹部および凸部を含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に対する高さを有し得、この高さは、少なくとも1つの突起の長さに沿って変化し得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し得、突起はそれぞれ、ベースキャビティの長手方向軸に平行に延びることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、リブを含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対のリブを含むことができる。いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し得、リブはそれぞれ、ベースキャビティの長手方向軸に平行に延びることができる。いくつかの実施形態では、蓋は、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティを覆わなくてよく、コンタクトレンズは、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である。いくつかの実施形態では、ベースは実質的に剛性であってよく、蓋は可撓性であってよい。
【0009】
別の態様では、コンタクトレンズパッケージが提供される。コンタクトレンズパッケージは、ベースと、ベースに接続された蓋と、を含むことができる。ベースは、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起と、を含み得る。少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿って延びることができ、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含むことができる。蓋は、パッケージが未開封状態にあるとき、ベースキャビティの上に延び、ベースキャビティを覆うことができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、コンタクトレンズを収容することができる。いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し得、少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの長手方向軸の方向に延びることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、全体がベースキャビティ内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの中間領域からベースキャビティの端部に向かって延びることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの中間領域からベースキャビティの端部まで延びることができる。いくつかの実施形態では、レンズ係合面は、凹部および凸部を含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に対する高さを有し得、この高さは、少なくとも1つの突起の長さに沿って変化し得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し得、突起はそれぞれ、ベースキャビティの長手方向軸に平行に延びることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、リブを含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対のリブを含むことができる。いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し得、リブはそれぞれ、ベースキャビティの長手方向軸に平行に延びることができる。いくつかの実施形態では、蓋は、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティを覆わなくてよく、コンタクトレンズは、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である。いくつかの実施形態では、ベースは実質的に剛性であってよく、蓋は可撓性であってよい。
【0011】
さらに別の態様では、コンタクトレンズを包装する方法が提供される。この方法は、ベースを提供することであって、ベースは、ベースキャビティと、ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起と、を含み、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿ってベースキャビティの端部に向かって延びる、ことを含み得る。本方法はまた、ベースキャビティ内にコンタクトレンズおよび包装溶液を配置することと、蓋がベースキャビティの上に延び、ベースキャビティを覆うように、蓋をベースに接続することと、を含み得る。少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿ってベースキャビティの端部に向かって延びることができる。
【0012】
いくつかの実施形態では、コンタクトレンズは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、ベースキャビティ内に配置され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、コンタクトレンズに係合し、かつベースキャビティから外へコンタクトレンズがスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に対する高さを有し得、この高さは、少なくとも1つの突起の長さに沿って変化し得る。
【0013】
さらに別の態様では、コンタクトレンズパッケージを開封する方法が提供される。この方法は、パッケージのベースを保持することを含み得、ベースは、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起と、を含み、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿ってベースキャビティの端部に向かって延びる。本方法はまた、パッケージの蓋をベースから少なくとも部分的に取り外し、蓋がベースキャビティを覆わないようにすることと、ベースキャビティの開口部を通してコンタクトレンズに係合することと、開口部を通した係合を介して、コンタクトレンズを少なくとも1つの突起に沿ってスライドさせてベースキャビティから出すことと、を含むことができる。
【0014】
いくつかの実施形態では、コンタクトレンズは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、ベースキャビティ内に配置され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、レンズ係合面を含み得、コンタクトレンズを少なくとも1つの突起に沿ってスライドさせることは、コンタクトレンズをレンズ係合面に沿ってスライドさせてベースキャビティから出すことを含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に対する高さを有し得、この高さは、少なくとも1つの突起の長さに沿って変化し得る。
【0015】
一態様では、コンタクトレンズパッケージが提供される。コンタクトレンズパッケージは、ベースと、ベースに接続された蓋と、を含むことができる。ベースは、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルと、を含むことができる。ボウルは、主要部分と、主要部分から離れてベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含むことができる。蓋は、パッケージが未開封状態にあるとき、ベースキャビティの上に延びて、ベースキャビティを覆うことができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、コンタクトレンズを収容することができる。いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し得、チャネル部分は、主要部分から離れて、ベースキャビティの長手方向軸の方向に延びることができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分は、主要部分に隣接する第1の端部と、第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有することができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分の第2の端部は、ベースの端部から離間され得る。いくつかの実施形態では、ベースはまた、チャネル部分の第2の端部とベースの端部との間に配置された傾斜面を含み得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の深さは、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の最大深さは、主要部分の最大深さ未満とすることができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分の幅は、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の最大幅は、主要部分の最大幅未満とすることができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分は、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含み得る。いくつかの実施形態では、蓋は、パッケージが開封状態にあるときに、ベースキャビティを覆わなくてよく、コンタクトレンズは、パッケージが開封状態にあるときに、ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である。いくつかの実施形態では、ベースは実質的に剛性であってよく、蓋は可撓性であってよい。
【0017】
別の態様では、コンタクトレンズパッケージが提供される。コンタクトレンズパッケージは、ベースと、ベースに接続された蓋と、を含むことができる。ベースは、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルと、を含むことができる。ボウルは、主要部分と、主要部分から離れて延びるチャネル部分と、を含むことができる。チャネル部分は、コンタクトレンズに係合し、かつベースキャビティから外へコンタクトレンズがスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含み得る。蓋は、パッケージが未開封状態にあるとき、ベースキャビティの上に延びて、ベースキャビティを覆うことができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、コンタクトレンズを収容することができる。いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し得、チャネル部分は、主要部分から離れて、ベースキャビティの長手方向軸の方向に延びることができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分は、主要部分に隣接する第1の端部と、第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有することができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分は、主要部分から離れて、ベースの端部に向かって延びることができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分の第2の端部は、ベースの端部から離間され得る。いくつかの実施形態では、ベースはまた、チャネル部分の第2の端部とベースの端部との間に配置された傾斜面を含み得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の深さは、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の最大深さは、主要部分の最大深さ未満とすることができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分の幅は、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の最大幅は、主要部分の最大幅未満とすることができる。いくつかの実施形態では、蓋は、パッケージが開封状態にあるときに、ベースキャビティを覆わなくてよく、コンタクトレンズは、パッケージが開封状態にあるときに、ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である。いくつかの実施形態では、ベースは実質的に剛性であってよく、蓋は可撓性であってよい。
【0019】
さらに別の態様では、コンタクトレンズを包装する方法が提供される。この方法は、ベースキャビティと、ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルと、を含むベースを提供することを含むことができ、ボウルは、主要部分と、主要部分から離れてベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む。本方法はまた、コンタクトレンズおよび包装溶液をベースキャビティ内に配置することと、蓋がベースキャビティの上に延びて、ベースキャビティを覆うように、蓋をベースに接続することと、を含み得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、コンタクトレンズを収容することができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分は、主要部分に隣接する第1の端部と、第1の端部とは反対側に配置された第2の端部と、を有し得、チャネル部分の第2の端部は、ベースの端部から離間され得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の深さは、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の幅は、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分は、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含むことができる。
【0021】
さらに別の態様では、コンタクトレンズパッケージを開封する方法が提供される。この方法は、パッケージのベースを保持することを含むことができ、ベースは、コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルと、を含み、ボウルは、主要部分と、主要部分から離れてベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む。本方法はまた、パッケージの蓋をベースから少なくとも部分的に取り外し、蓋がベースキャビティを覆わないようにすることと、コンタクトレンズがチャネル部分に沿ってスライドしてベースキャビティから出るように、ベースを傾けることと、を含むことができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、コンタクトレンズを収容することができる。いくつかの実施形態では、チャネル部分は、主要部分に隣接する第1の端部と、第1の端部とは反対側に配置された第2の端部と、を有し得、チャネル部分の第2の端部は、ベースの端部から離間され得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の深さは、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分の幅は、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、チャネル部分は、レンズ係合面を含み得、ベースを傾けることによって、コンタクトレンズはレンズ係合面に沿ってスライドし、ベースキャビティから出ることができる。
【0023】
本開示のこれらおよび他の態様および改良は、添付の図面および添付の特許請求の範囲と併せて考慮した場合、以下の詳細な説明を検討すれば、当業者に明らかになるであろう。
【0024】
本発明の前述および他の特徴および利点は、添付図面に示されるような、本開示の特定の実施形態に関する以下の、より具体的な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1A】本開示の実施形態による例示的なコンタクトレンズパッケージの上面斜視図であり、未開封状態にあるコンタクトレンズパッケージを示す。
図1B】開封状態にある図1Aのコンタクトレンズパッケージの上面斜視図である。
図1C図1Aの線1C-1Cに沿った、図1Aのコンタクトレンズパッケージのベースおよびコンタクトレンズの断面側面図である。図1Cは、ベースのベースキャビティ内に配置されたコンタクトレンズを示す。
図1D図1Aの線1C-1Cに沿った、図1Aのコンタクトレンズパッケージのベースおよびコンタクトレンズの断面側面図である。図1Dは、コンタクトレンズがベースの突起の上へスライドし、ベースキャビティから出た状態を示す。
図1E図1Aの線1C-1Cに沿った、図1Aのコンタクトレンズパッケージのベースおよびコンタクトレンズの断面側面図である。図1Eは、突起の上へスライドし、ベースキャビティから出た後のコンタクトレンズを示す。
図2A】本開示の実施形態による、図1Aのコンタクトレンズパッケージを開封する例示的な方法を示す斜視図である。図2Aは、ユーザーがコンタクトレンズパッケージのベースを保持し、コンタクトレンズパッケージの蓋をベースから少なくとも部分的に取り外して、ベースのベースキャビティ内に配置されたコンタクトレンズを露出させる様子を示す。
図2B】本開示の実施形態による、図1Aのコンタクトレンズパッケージを開封する例示的な方法を示す斜視図である。図2Bは、ユーザーがベースの開口部を通してコンタクトレンズに係合する様子を示す。
図2C】本開示の実施形態による、図1Aのコンタクトレンズパッケージを開封する例示的な方法を示す斜視図である。図2Cは、ベースキャビティからコンタクトレンズを取り出した後、ユーザーの指の上に位置付けられたコンタクトレンズを示す。
図3A】本開示の実施形態による例示的なコンタクトレンズパッケージの上面斜視図であり、未開封状態にあるコンタクトレンズパッケージを示す。
図3B】開封状態にある図3Aのコンタクトレンズパッケージの上面斜視図である。
図3C図3Aのコンタクトレンズパッケージのベース、蓋、およびコンタクトレンズの分解組立側面斜視図である。
図4A】本開示の実施形態による、図3Aのコンタクトレンズパッケージを開封する例示的な方法を示す斜視図である。図4Aは、ユーザーがコンタクトレンズパッケージのベースを保持し、コンタクトレンズパッケージの蓋をベースから少なくとも部分的に取り外して、ベースのベースキャビティ内に配置されたコンタクトレンズを露出させる様子を示す。
図4B】本開示の実施形態による、図3Aのコンタクトレンズパッケージを開封する例示的な方法を示す斜視図である。図4Bは、コンタクトレンズがベースキャビティからユーザーの指の上へとスライドするようにユーザーがベースを傾ける様子を示す。
図4C】本開示の実施形態による、図3Aのコンタクトレンズパッケージを開封する例示的な方法を示す斜視図である。図4Cは、ベースキャビティからコンタクトレンズを取り出した後でユーザーの指の上に位置付けられたコンタクトレンズを示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、参照符号が特定の要素を示す添付図面に図示された代表的な実施形態を詳細に参照する。以下の説明は、無数の実施形態を1つの好ましい実施形態に限定することを意図するものではない。逆に、添付の特許請求の範囲によって定義されるような、記載された実施形態の趣旨および範囲内に含まれ得るような代替物、修正物、および等価物をカバーすることを意図している。
【0027】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」等への言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、態様、または特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が必ずしもその特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らない。さらに、このような表現は、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、態様、または特性が一実施形態に関連して記載されている場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性を実行することは当業者の知識の範囲内であることを具申する。
【0028】
本明細書で使用される場合、以下の用語は以下の意味を有する。本発明の特定の実施形態の利点は、レンズが反転したり、指から落ちたり、さらに操作したりすることなく、パッケージから装用者の指へ、そして指から装用者の眼への、一貫したワンタッチレンズ移動を容易にすることである。レンズはまた、望ましくは、倒れたり反転したりすることなく指の上に「きちんと座り」、その後、そこに置かれると眼に移される。特定の実施形態のパッケージは、ある範囲の指のサイズおよび軽打圧力にわたり所望のワンタッチ移動を提供することができる。温度、および指が濡れているか乾いているかなどの環境条件も移動率に影響を与える可能性があり、一般に温度が高いほどレンズ移動が向上する。
【0029】
レンズまたはコンタクトレンズとは、眼の上に存在する眼科用デバイスを指す。それらは、概ね半球状の形状を有し、光学的矯正、美容強化、UVカットおよび可視光線もしくはグレア軽減、創傷治癒を含む治療効果、薬物もしくは栄養補助食品の送達、診断評価もしくはモニタリング、またはそれらの任意の組み合わせを提供することができる。レンズという用語は、ソフトハイドロゲルコンタクトレンズを含み、これは、一般に、水和状態でパッケージに入れられて消費者に提供され、比較的低い弾性率(moduli)を有し、このことは、レンズが角膜に適合することを可能にする。本発明のパッケージと共に使用するのに適したコンタクトレンズは、従来のコンタクトレンズおよびシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズを含む、すべての水和コンタクトレンズを含む。
【0030】
ハイドロゲルは、平衡状態で水を含有する水和架橋ポリマー系であり、水和状態で少なくとも約25%、または少なくとも35%の水を含有し得る。ハイドロゲルは、典型的には、酸素透過性で生体適合性があり、コンタクトレンズを製造するための優れた材料となる。
【0031】
従来のハイドロゲルコンタクトレンズは、シリコーン含有成分を含まず、一般にシリコーンハイドロゲルに比べて含水率が高く、酸素透過性、弾性率、形状記憶性が低い。従来のハイドロゲルは、2-ヒドロキシエチルメタクリレート(「HEMA」)、N-ビニルピロリドン(「NVP」)またはポリビニルアルコールなどの親水性モノマーを主に含有するモノマー混合物から調製される。米国特許第4,495,313号、同第4,889,664号および同第5,039,459号は、従来のハイドロゲルの形成を開示している。従来のハイドロゲルは、イオン性または非イオン性で、ポリマコン、エタフィルコン、ネルフィルコン(nelfilcon)、オキュフィルコン(ocufilcon)、レネフィルコン(lenefilcon)などを含み得る。これらの従来のハイドロゲル材料の酸素透過性は、通常20~30バーラー(barrers)未満である。
【0032】
シリコーンハイドロゲル製剤は、バラフィルコン(balafilcon)、サムフィルコン(samfilcon)、ロトラフィルコン(lotrafilcon)AおよびB、デルフィルコン(delfilcon)、ガリフィルコン(galyfilcon)、セノフィルコン(senofilcon)A、BおよびC、ナラフィルコン(narafilcon)、コムフィルコン(comfilcon)、フォルモフィルコン(formofilcon)、リオフィルコン(riofilcon)、ファンフィルコン(fanfilcon)、ステンフィルコン(stenfilcon)、ソモフィルコン(somofilcon)、カリフィルコン(kalifilcon)などを含む。「シリコーンハイドロゲル」とは、少なくとも1つの親水性成分と少なくとも1つのシリコーン含有成分とから作られるポリマーネットワークを指す。シリコーンハイドロゲルは、60~200、60~150または80~130psiの範囲の弾性率、20~60%の範囲の含水率を有することができる。シリコーンハイドロゲルの例は、アクアフィルコン(acquafilcon)、アスモフィルコン(asmofilcon)、バラフィルコン(balafilcon)、コムフィルコン(comfilcon)、デレフィルコン(delefilcon)、エンフィルコン(enfilcon)、ファンフィルコン(fanfilcon)、フォルモフィルコン(formofilcon)、ガリフィルコン(galyfilcon)、ロトラフィルコン(lotrafilcon)、ナラフィルコン(narafilcon)、リオフィルコン(riofilcon)、サムフィルコン(samfilcon)、セノフィルコン(senofilcon)、ソモフィルコン(somofilcon)、およびステンフィルコン(stenfilcon)、ベロフィルコン(verofilcon)を、それらの変種すべてを含めて含み、そして、米国特許第4,659,782号、同第4,659,783号、同第5,244,981号、同第5,314,960号、同第5,331,067号、同第5,371,147号、同第5,998,498号、同第6,087,415号、同第5,760,100号、同第5,776,999号、同第5,789,461号、同第5,849,811号、同第5,965,631号、同第6,367,929号、同第6,822,016号、同第6,867,245号、同第6,943,203号、同第7,247,692号、同第7,249,848号、同第7,553,880号、同第7,666,921号、同第7,786,185号、同第7,956,131号、同第8,022,158号、同第8,273,802号、同第8,399,538号、同第8,470,906号、同第8,450,387号、同第8,487,058号、同第8,507,577号、同第8,637,621号、同第8,703,891号、同第8,937,110号、同第8,937,111号、同第8,940,812号、同第9,056,878号、同第9,057,821号、同第9,125,808号、同第9,140,825号、同第9156,934号、同第9,170,349号、同第9,244,196号、同第9,244,197号、同第9,260,544号、同第9,297,928号、同第9,297,929号、ならびにWO03/22321、WO2008/061992、および米国特許出願公開第2010/0048847号において調製されたようなシリコーンハイドロゲルを含む。これらの特許は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。シリコーンハイドロゲルは、従来のコンタクトレンズよりも高い形状記憶性を有し得る。
【0033】
ハイドロゲルレンズは粘弾性材料である。コンタクトレンズは、レンズがパッケージまたはパッケージ内の気泡と相互作用すると、光学的歪みを形成し得る。光学的歪みの程度、および歪みが緩和されるのに必要な時間の長さは、レンズの化学的性質、および、比較的程度は低いが外形によって変わる。エタフィルコンAまたはポリマコンのようなポリヒドロキシエチルメタクリレートベースのレンズなどの従来のレンズ材料は、シリコーンハイドロゲルと比べて損失弾性率およびタンデルタが低く、包装との接触の結果として、より少数かつ少量の(fewer and less)深刻な光学的歪みを形成し得る。シリコーン(一般的にバルク弾性応答(bulk elastic response)を増加させる)、PVPのような湿潤剤(一般的に粘性応答を増加させる)、または従来のハイドロゲル材料のコーティング(レンズ界面での弾性応答を低下させ得る)を組み込むことで、レンズの粘弾性特性が変化し得る。短いかまたは硬い架橋剤および/または硬化剤を有する従来のハイドロゲルコンタクトレンズおよびシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、形状記憶性が短く、保管中に変形を受けにくい可能性がある。本明細書で使用されるように、高いかまたはより高い形状記憶性のハイドロゲルは、55℃で5週間加速エージングした後、少なくとも約0.18の、気泡またはパッケージとの接触による光学的歪みを示す。損失弾性率およびタンデルタを含む粘弾性特性は、動的機械分析を用いて測定され得る。
【0034】
コンタクトレンズは、どのような外形または度数のものであってもよく、概ね半球状の形状を有し得、使用時に眼に接する凹状の後側と、眼から離れる方を向き、まばたきの際にまぶたに接触する凸状の前側と、を有する。
【0035】
レンズの中心または頂点は、レンズ光学部の中心である。光学部は、光学的矯正を提供し、約7mm~約10mmの直径を有し得る。レンズ周辺部またはレンズ縁部は、前側と後側とが接する縁部である。
【0036】
実施形態は、言い換え可能にチャンバとも呼ばれる密封可能なキャビティに囲まれたレンズ支持体を含むことができる。キャビティは、任意の好都合な形態を有することができ、パッケージベースおよび少なくとも蓋を含み得、これらの各々について以下で詳細に説明する。本明細書で使用されるように、「蓋(the lid)」、「蓋(a lid)」、「ベース(the base)」および「ベース(a base)」という表現は、単数および複数の両方を包含する。蓋およびパッケージベースは、互いに対してシールされて、使用前の輸送および保管中にコンタクトレンズ、支持体および包装溶液を無菌状態で保持するキャビティを形成する。コンタクトレンズパッケージは、コンタクトレンズおよび溶液に適合し、レトルトで乾留可能であり(retortable)、生物学的に不活性である材料から作られる。
【0037】
「フィルム」または「多層フィルム」は、パッケージを密封するために使用されるフィルムであり、しばしばリッドストックと呼ばれる。従来のコンタクトレンズパッケージで使用されている多層フィルムは、ベース、蓋の構成要素、またはその両方として本発明のパッケージで使用され得る。多層フィルムは、箔層を含むバリア層、またはコーティング、フィルムをパッケージの残りの部分にシールするシール層を含む複数の層を含み、また、剥離開始層、積層、および剛性、耐温度性、印刷適性、穿刺抵抗、水または酸素に対するバリア抵抗などのような他のパッケージ特性を改善する層から選択される、追加の層を含み得る。多層フィルムは、蒸気滅菌可能な(レトルトで乾留可能な)シールを形成する。多層フィルムは、剛性および耐温度性を高めるPET、BON、もしくはOPPフィルム層、または、酸素もしくは水蒸気に対するバリア抵抗を改善するEVOHもしくはPVDCコーティングを含み得る。
【0038】
本明細書で使用されるような「未開封状態」または「未開封」とは、閉じられ、コンタクトレンズを溶液中に収容する、コンタクトレンズパッケージを指す。
【0039】
本明細書で使用されるような「開封状態」または「開封済み」とは、無菌シールが破られた後のコンタクトレンズパッケージを指す。本明細書に記載される文脈によっては、開封状態は、ユーザーによる移動のためにレンズが包装溶液から持ち上げられるようにユーザーがパッケージを操作したときのパッケージの状態にも及ぶ。
【0040】
本明細書で使用されるような「装用者」または「ユーザー」とは、コンタクトレンズパッケージを開封する人を指す。ユーザーは、一般に、パッケージを開封し、その中に入れられているコンタクトレンズを眼まで運ぶ人としてみなされる。しかし、文脈によっては、ユーザーは、アイケア提供者(「ECP」)、または装用者のために実演するかもしくは装用者を支援する別の個人など、装用者に代わってレンズパッケージを取り扱う人であってもよい。
【0041】
包装溶液は、選択されたレンズ材料および包装に適合する、任意の生理学的に適合する溶液である。包装溶液は、生理的pHを有する緩衝液、例えば緩衝生理食塩水を含む。包装溶液は、緩衝剤、pHおよび張度調整剤、潤滑剤、湿潤剤、栄養補助食品、医薬品、パッケージ内コーティング成分などを含む既知の成分を含有し得る。
【0042】
パッケージベースは、パッケージの底部を形成し得る。これは、プラスチックを含む、医療デバイスの包装に適した任意の材料から作られ得る。パッケージベースは、成形、好ましくは射出成形され、レンズ、包装溶液、およびそれに含まれ得る任意の添加物の化学的および物理的特性、ならびにコンタクトレンズ製造の滅菌要件に適合する、ポリマー、ゴム、またはプラスチックから選択されたものから作られ得る。適切な材料の例としては、ポリプロピレンを含むポリオレフィン、COP(環状オレフィンポリマー)およびCOC(環状オレフィンコポリマー)を含むオレフィンコポリマー、ならびにそれらのブレンドが挙げられる。
【0043】
包装蓋は、概してパッケージの上方部分にあり、ベースとシールして、レンズ支持体の少なくとも一部、レンズ、および包装溶液を収容するキャビティを形成する。蓋は、箔もしくはプラスチックの成形シート、ラミネートフィルム、またはプラスチックを含む、医療デバイスの包装に適した任意の材料から作られ得る。1つの構造のためのプラスチックと、その他の構造としての箔もしくはラミネートフィルムとを含むパッケージ、または蓋およびベースの外層として箔もしくはラミネートフィルムを含むパッケージは、当技術分野で知られており、適切な組み合わせの例である。
【0044】
射出成形プロセス、および射出成形に従来から適用されている材料の使用に対する、この説明全体を通しての言及は、例示的なものとして理解されたい。当業者であれば、代替成形プロセス、熱成形、3D印刷などを含むがこれらに限定されない、他の製造手段が、添付の特許請求の範囲内で可能であることを理解するであろう。同様に、ヒートシールおよびヒートシーリングへの言及は、本明細書に記載される実施形態に対して例示的である。包装構成要素を固定する他の手段は、接着剤、糊、熱接着、熱、超音波もしくはレーザー溶接などの溶接、または機械的トラップなどの使用を含め、当業者には明らかであろう。
【0045】
本発明の特定の態様は、重力、またはパッケージの外側から加えられる機械的圧力などの他の力により保管中または運搬中に生じ得る気泡またはレンズパッケージの内部との相互作用に起因するコンタクトレンズに対する著しい光学的損傷を低減または防止するのに役立ち得る。本明細書で使用されるように、著しい光学的損傷とは、約0.08μm以上の二乗平均平方根(RMS)値を意味する。
【0046】
ここで図面を参照すると、図1A図1Eは、本開示の実施形態による例示的なコンタクトレンズパッケージ100を示す。説明したように、コンタクトレンズパッケージ100は、ベース110と、蓋160と、コンタクトレンズ170と、包装溶液と、を含み得る。コンタクトレンズパッケージ100は、図1Aに示すような未開封状態、および図1Bに示すような開封状態を有し得る。コンタクトレンズパッケージ100が未開封状態にあるとき、コンタクトレンズ170および包装溶液は、ベース110および蓋160によって形成されるキャビティ内に収容され得る。このようにして、コンタクトレンズ170は、コンタクトレンズ170を取り出すためにコンタクトレンズパッケージ100が開封されるまで、ベース110および蓋160内で保護され、包装溶液に曝され得る。所望の場合、ユーザーは、コンタクトレンズ170へのアクセスを可能にするためにベース110から蓋160を少なくとも部分的に取り外すことによりコンタクトレンズパッケージ100を開封することができる。このような蓋160の取り外しにより、ユーザーは、コンタクトレンズ170に係合し、これをベース110のベースキャビティ122から外へスライドさせることができる。後述するように、ベース110は、ベースキャビティ122内に少なくとも部分的に配置され、ベース110の内面142に沿って延びる1つ以上の突起140を含むことができ、突起140は、ベースキャビティ122から外へのコンタクトレンズ170のスライドをガイドすることができる。このようにして、突起140は、ベース110からのコンタクトレンズ170の取り出しを容易にし、上述したような特定の既存のコンタクトレンズパッケージの欠点を回避することができる。図示された実施形態では、コンタクトレンズ170は凹面を上にした向きでパッケージ100内に配置されているが、パッケージは、レンズが凸面を上にした向きで位置付けられるように構成され得(好ましくは、構成され)、それにより、取り出しの際にレンズがワンタッチで移され得ることに留意されたい。
【0047】
図示された実施例によれば、ベース110は、互いに反対側に配置された、第1の端部112(特定の実施形態では「後端部」とも呼ばれ得る)および第2の端部114(特定の実施形態では「前端部」とも呼ばれ得る)を有することができる。図示されるように、ベース110は、互いに反対側に配置され、それぞれが第1の端部112から第2の端部114まで延びる、第1の側面116(特定の実施形態では「上側」とも呼ばれ得る)および第2の側面118(特定の実施形態では「底側」とも呼ばれ得る)を有し得る。ベース110はまた、互いに反対側に配置され、それぞれが第1の端部112から第2の端部114まで延びる、一対の側部側面120を有し得る。ベース110は、コンタクトレンズ170および包装溶液を収容するベースキャビティ122を画定し得る。ベースキャビティ122は、コンタクトレンズパッケージ100が開封状態にあるときにコンタクトレンズ170を取り出すことを可能にする開口部124を有することができる。図示されるように、ベースキャビティ122は、ベースキャビティ122によって定められる長手方向軸に沿って互いに反対側に配置された、第1の端部126(特定の実施形態では「後端部」とも呼ばれ得る)および第2の端部128(特定の実施形態では「前端部」とも呼ばれ得る)を有する、細長い形状を有し得る。
【0048】
図示された実施例によれば、ベース110は、異なる機能を提供する複数の異なる部分を含むことができる。図示のように、ベース110は、プラットフォーム130、支持体132、およびボウル134を含み得る。プラットフォーム130は、支持体132およびボウル134のための、また蓋160をベース110に接続するための、ベース構造体として役立ち得る。いくつかの実施形態では、図示のように、プラットフォーム130は、平面部材として形成され得るが、他の構成が使用されてもよい。支持体132は、プラットフォーム130から下方に延び、支持面上に置かれたときにベース110を安定させるように構成され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、支持体132は、プラットフォーム130に対して横断方向に延びるタブとして形成され得るが、他の構成が使用されてもよい。ボウル134は、プラットフォーム130から下方に延び、コンタクトレンズ170の少なくとも一部および包装溶液を中に受容するように構成され得る。ボウル134の様々な形状および構成が使用され得る。ボウル134は、ベースキャビティ122の少なくとも一部を画定し得る。いくつかの実施形態では、図示のように、ベースキャビティ122は、ボウル134によって全体が画定されてもよい。ベース110およびそのそれぞれの部分の様々な形状および構成が、種々の実施形態で使用され得ること、また、図示された実施形態は単に一実施例であることが理解されるであろう。上述したように、ベース110は、ポリマー、ゴム、またはプラスチックなどの多数の適切な材料のいずれで形成されてもよいが、好ましくは、射出成形されたポリプロピレンから形成される。ベース110は、好ましくは、実質的に剛性であり、選択された材料がコンタクトレンズパッケージの典型的な使用および保管条件下で変形しないことを意味する。
【0049】
図示のように、ベース110は、ベースキャビティ122内に少なくとも部分的に配置され、ベース110の内面142に沿って延びる1つ以上の突起140を含むことができる。いくつかの実施形態では、突起140は、全体がベースキャビティ122内に配置され得る。図示された実施形態によれば、内面142はボウル134の内面であってよい。図示のように、ベース110は、互いから離間し、ベースキャビティ122の第2の端部128に向かって延びる一対の突起140を含み得る。任意の数の突起140が、様々な実施形態において使用され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、突起140はそれぞれ、ベースキャビティ122の長手方向軸の方向に延びることができる。いくつかの実施形態では、図示のように、突起140はそれぞれ、ベースキャビティ122の中間領域からベースキャビティ122の第2の端部128まで、ベースキャビティ122の長手方向軸と平行に延びることができる。図示の実施形態によれば、突起140はリブとして形成され得るが、他の形態の突起140が、他の実施形態で使用され得る。図示のように、突起140はそれぞれ、ベース110の内面142に対する高さを有し得、この高さは、突起140の長さに沿って変化し得る。突起140はそれぞれ、図1C図1Eに示すように、コンタクトレンズ170に係合し、かつコンタクトレンズ170がベースキャビティ122から外へスライドするのを容易にするように構成された、レンズ係合面144を含み得る。突起140のレンズ係合面144は、突起140に沿ったコンタクトレンズ170のそのようなスライドを容易にするような輪郭を付けられてよく、この輪郭は、パッケージが上面を上にした向きにあるときにコンタクトレンズ170が重力下で自然に静止するキャビティ122の領域から、上方に、コンタクトレンズ170がパッケージ100から外へ静かにスライドされるのを可能にする第2の端部128まで、上方にテーパー状になっている。レンズ係合面は、好ましくは、使用中および保管中にいつでもコンタクトレンズの表面の合計20mm未満でコンタクトレンズと表面接触するように集合的に構成される。レンズの表面と接触している面積を小さくすることで、レンズがベースから、より簡単に分離され、表面張力によってレンズがベース上に倒れ込むのを避けることができる。
【0050】
図示の実施形態によれば、レンズ係合面144は、凹部146および凸部148を含むことができる。レンズ係合面144の様々な他の形態が、他の実施形態で使用され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、コンタクトレンズ170は、コンタクトレンズ170の凸面がベース110の内面142に面し、したがってコンタクトレンズ170がベースキャビティ122から外へスライドする際に突起140のそれぞれのレンズ係合面144に係合するように、ベースキャビティ122内に収容され得る。1つ以上の突起140の様々な構成および形状が、ベースキャビティ122からのコンタクトレンズ170の取り出しを容易にするために、使用され得る。
【0051】
図示のように、蓋160は、コンタクトレンズパッケージ100が未開封状態にあるときに、ベース110のそれぞれの表面の上に延び、ベースキャビティ122内にコンタクトレンズ170および包装溶液を密封することができる。このように、ベース110および蓋160は、ユーザーがコンタクトレンズパッケージ100を開封して使用のためにコンタクトレンズ170を取り出すことを望むまで、コンタクトレンズ170および包装溶液を収容するための密封されたキャビティを形成することができる。いくつかの実施形態では、図示のように、コンタクトレンズパッケージ100が未開封状態にあるとき、蓋160は、ベースキャビティ122およびプラットフォーム130のそれぞれの部分の上に延び、これらを覆うことができる。コンタクトレンズパッケージ100が未開封状態にあるとき、蓋160のそれぞれの部分は、コンタクトレンズ170および包装溶液がベース110および蓋160によって形成されるキャビティ内に収容されるように、ベースキャビティ122の開口部124を囲むプラットフォーム130の部分など、ベース110のそれぞれの隣接する部分にシールされ得る。蓋160とベース110との間のシールは、コンタクトレンズパッケージ100がコンタクトレンズ170の取り出しのために未開封状態から開封状態に移行される際に少なくとも部分的に破壊され得る。上述したように、蓋160は、任意の適切な材料で形成され得る。特定の実施形態では、図示のとおり、蓋160は可撓性であってよい。
【0052】
図2A図2Cは、本開示の実施形態によるコンタクトレンズパッケージ100を開封する例示的な方法を示す。上述したように、コンタクトレンズパッケージ100は、ユーザーがパッケージ100の開封を望むまで、図1Aに示すように、未開封状態で提供および保管され得る。コンタクトレンズパッケージ100が未開封状態にあると、ユーザーは、図2Aに示すように、ベース110を持ち、蓋160をベース110から少なくとも部分的に取り外すことができる。例えば、ユーザーは、蓋160の端部領域を把持し、蓋160をベース110から引き離すことができる。このようにして、蓋160とベース110との間のシールの少なくとも一部が、破壊され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、コンタクトレンズパッケージ100は、蓋160がベース110から少なくとも部分的に取り外される間、水平な向きで保持され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、蓋160は、ベースキャビティ122の少なくとも一部が第1の側面116に沿って蓋160によってもはや覆われないように、ベース110から取り外されてもよい。いくつかの実施形態では、蓋160はベース110から完全に取り外されてもよい。
【0053】
ベース110から蓋160を少なくとも部分的に取り外した後、ユーザーは、図2Bに示すように、コンタクトレンズ170がベースキャビティ122内に存在する間に、ユーザーの指のうちの1本(または、所望であれば、他のアプリケータもしくは衛生フィルム)でベースキャビティ122の開口部124を通してコンタクトレンズ170に係合することができる。いくつかの実施形態では、図示のように、ユーザーは、コンタクトレンズパッケージ100が水平な向きで保持されている間に、コンタクトレンズ170に係合することができる。コンタクトレンズ170の凸面が内面142に面している図示の実施形態によれば、ユーザーは、コンタクトレンズ170の凹面または周方向縁部に係合することができる。次に、ユーザーは、図1C図1Eに示すように、開口部124を通した係合を介してコンタクトレンズ170を突起140に沿ってスライドさせてベースキャビティ122から出すことができる。特に、ユーザーは、コンタクトレンズ170を突起140のレンズ係合面144に沿ってスライドさせることができ、レンズ係合面144は、コンタクトレンズ170を第2の端部128に向けて、かつ、ベースキャビティ122から外へガイドするとともに、コンタクトレンズ170からの包装溶液の除去を容易にする。このようにして、コンタクトレンズ170は、図2Cに示すように、ベース110から便利に取り出され、その後、ユーザーの指の上に位置付けられ、ユーザーの眼の上に位置付ける準備ができる。コンタクトレンズがパッケージ内に凸面を上にした向きで位置付けられる代替的な好ましい実施形態では、パッケージから指へ、そして最終的には眼へのコンタクトレンズの移動は、便利なことに、ワンタッチのみを必要とする。
【0054】
図3A図3Cは、本開示の実施形態による別の例示的なコンタクトレンズパッケージ200を示す。説明したように、コンタクトレンズパッケージ200は、ベース210と、蓋260と、コンタクトレンズ270と、包装溶液と、を含み得る。コンタクトレンズパッケージ200は、図3Aに示すような未開封状態と、図3Bに示すような開封状態と、を有し得る。コンタクトレンズパッケージ200が未開封状態にあるとき、コンタクトレンズ270および包装溶液は、ベース210および蓋260によって形成されるキャビティ内に収容され得る。このようにして、コンタクトレンズ270は、コンタクトレンズ270を取り出すためにコンタクトレンズパッケージ200が開封されるまで、ベース210および蓋260内で保護され、包装溶液に曝され得る。所望の場合、ユーザーは、コンタクトレンズ270へのアクセスを可能にするためにベース210から蓋260を少なくとも部分的に取り外すことによってコンタクトレンズパッケージ200を開封することができる。このような蓋260の取り外しにより、ユーザーは、ベース210を水平な向きから傾けることによって、ベース210のベースキャビティ222からコンタクトレンズ270を取り出すことができる。後述するように、ベース210は、ベースキャビティ222から外へのコンタクトレンズ270のスライドをガイドするチャネル部分238を有するボウル234を含むことができる。ベース210はまた、ベースキャビティ222からユーザーの指の上へのコンタクトレンズ270のスライドをガイドする傾斜面250を含み得る。図3Bおよび図3Cに示すように、コンタクトレンズ270は、コンタクトレンズ270の凸面側がベース210の内面に面するように、ベース210内に収容され得る。このようにして、コンタクトレンズ270がベースキャビティ222から外へスライドすると、ユーザーの指は、コンタクトレンズ270の凸面側に係合して、その後、コンタクトレンズ270をユーザーの眼の上に配置することができ、ワンタッチのユーザーエクスペリエンスを可能にし、上述したような特定の既存のコンタクトレンズパッケージの欠点を回避する。
【0055】
図示された実施例によれば、ベース210は、互いに反対側に配置された、第1の端部212(特定の実施形態では「後端部」とも呼ばれ得る)および第2の端部214(特定の実施形態では「前端部」とも呼ばれ得る)を有することができる。図示されるように、ベース210は、互いに反対側に配置され、それぞれが第1の端部212から第2の端部214まで延びる、第1の側面216(特定の実施形態では「上側」とも呼ばれ得る)および第2の側面218(特定の実施形態では「底側」とも呼ばれ得る)を有し得る。ベース210はまた、互いに反対側に配置され、それぞれが第1の端部212から第2の端部214まで延びる、一対の側部側面220を有し得る。ベース210は、コンタクトレンズ270および包装溶液を収容するベースキャビティ222を画定することができる。ベースキャビティ222は、コンタクトレンズパッケージ200が開封状態にあるときにコンタクトレンズ270を取り出すことを可能にする開口部224を有することができる。図示されるように、ベースキャビティ222は、ベースキャビティ222によって定められる長手方向軸に沿って互いに反対側に配置された、第1の端部226(特定の実施形態では「後端部」とも呼ばれ得る)および第2の端部228(特定の実施形態では「前端部」とも呼ばれ得る)を有する、細長い形状を有し得る。
【0056】
図示された実施例によれば、ベース210は、異なる機能を提供する複数の異なる部分を含むことができる。図示のように、ベース210は、プラットフォーム230、支持体232、およびボウル234を含むことができる。プラットフォーム230は、支持体232およびボウル234のベース構造体として役立ち得る。いくつかの実施形態では、図示のように、プラットフォーム230は、平面部材として形成され得るが、他の構成が使用されてもよい。支持体232は、プラットフォーム230から下方に延び、支持面上に置かれたときにベース210を安定させるように構成され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、支持体232は、プラットフォーム230に対して横断方向に延びるタブとして形成され得るが、他の構成が使用されてもよい。ボウル234は、プラットフォーム230から下方に延び、コンタクトレンズ270の少なくとも一部および包装溶液を中に受容するように構成され得る。図示のように、ボウル234は、ベースキャビティ222の少なくとも一部を画定することができる。
【0057】
図示のように、ボウル234は、主要部分236と、主要部分236から離れてベース210の第2の端部214に向かって延びるチャネル部分238と、を含み得る。いくつかの実施形態では、ボウル234は、概して涙滴の形状を有することができ、主要部分236は部分的な球状の形状を有し、チャネル部分238は、主要部分236から離れてテーパー状になる曲線状の形状を有する。いくつかの実施形態では、図示のように、チャネル部分238は、主要部分236から離れて、ベースキャビティ222の長手方向軸の方向に延びることができる。チャネル部分238は、主要部分236に隣接する第1の端部242と、第1の端部242の反対側に配置された第2の端部244と、を有することができる。図示のように、チャネル部分238の第2の端部244は、ベース210の第2の端部214から離間され、ベースキャビティ222の第2の端部228から離間され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、チャネル部分238の深さは、第1の端部242から第2の端部244に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、図示のように、チャネル部分238の最大深さは、主要部分236の最大深さ未満とすることができる。いくつかの実施形態では、図示のように、チャネル部分238の幅は、第1の端部242から第2の端部244に向かう方向に減少し得る。いくつかの実施形態では、図示のように、チャネル部分238の最大幅は、主要部分236の最大幅未満とすることができる。図示のように、チャネル部分238は、コンタクトレンズ270に係合し、かつコンタクトレンズ270がベースキャビティ222から外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面240を含むことができる。レンズ係合面240は、チャネル部分238に沿ったコンタクトレンズ270のそのようなスライドを容易にするように輪郭を付けられ得る。図示された実施形態によれば、レンズ係合面240は、凹形状を有することができるが、レンズ係合面240の他の様々な形態が他の実施形態において使用され得る。好ましくは、レンズ係合面240の凹形状は、レンズの形状を支持し、液体からレンズを徐々に遠ざける間にレンズが倒れたり反転したりするのを阻止する。いくつかの実施形態では、図示のように、コンタクトレンズ270は、コンタクトレンズ270の凸面がボウルの内面に面し、したがってコンタクトレンズ270がベースキャビティ222から外へスライドするときにチャネル部分238のレンズ係合面240に係合するように、ベースキャビティ222内に収容され得る。ボウル234およびそのチャネル部分238の様々な構成および形状が、ベースキャビティ222からのコンタクトレンズ270の取り出しを容易にするために、使用され得る。
【0058】
図示された実施形態によれば、ベース210はまた、端壁246および一対の側壁248を含むことができる。図示のように、端壁246は、プラットフォーム230から上方に、ベース210の第1の端部212に沿って延びることができる。側壁248は、プラットフォーム230から上方に、ベース210のそれぞれの側部側面220に沿って延びることができる。図示のように、端壁246および側壁248はそれぞれ、ベースキャビティ222の一部を画定することができる。このように、図示された実施形態によれば、ベースキャビティ222は、プラットフォーム230、ボウル234、端壁246、および側壁248によって集合的に画定され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、ベース210はまた、チャネル部分238の第2の端部244とベース210の第2の端部214との間に配置された傾斜面250を含み得る。図示されるように、傾斜面250は、支持体232の上側に沿って形成され得、ベース210の第2の端部214に向かって下方に傾斜し得る。このようにして、傾斜面250は、コンタクトレンズ270がベースキャビティ220からユーザーの指の上へスライドするのを容易にすることができる。ベース210およびそのそれぞれの部分の様々な形状および構成が種々の実施形態で使用され得ること、また、図示された実施形態は単に一実施例であることが理解されるであろう。上述したように、ベース210は、任意の適切な材料で形成され得る。特定の実施形態では、ベース210は実質的に剛性であってよい。
【0059】
図示のように、蓋260は、コンタクトレンズパッケージ200が未開封状態にあるとき、ベース210のそれぞれの表面の上に延び、ベースキャビティ222内にコンタクトレンズ270および包装溶液を密封することができる。このように、ベース210および蓋260は、ユーザーがコンタクトレンズパッケージ200を開封して使用のためにコンタクトレンズ270を取り出すことを望むまでコンタクトレンズ270および包装溶液を収容するための密封されたキャビティを形成することができる。いくつかの実施形態では、図示のように、コンタクトレンズパッケージ200が未開封状態にあるとき、蓋260は、ベースキャビティ222およびベース210のそれぞれの部分の上に延び、これらを覆うことができる。コンタクトレンズパッケージ200が未開封状態にあるとき、蓋260のそれぞれの部分は、コンタクトレンズ270および包装溶液がベース210および蓋260によって形成されるキャビティ内に収容されるように、支持体232、端壁246、および側壁248の一部など、ベースキャビティ222の開口部224を囲むベース210のそれぞれの隣接する部分にシールされ得る。蓋260とベース210との間のシールは、コンタクトレンズパッケージ200がコンタクトレンズ270の取り出しのために未開封状態から開封状態に移行される際に少なくとも部分的に破壊され得る。上述したように、蓋260は、任意の適切な材料で形成され得る。特定の実施形態では、図示のように、蓋260は可撓性であってよい。
【0060】
図4A図4Cは、本開示の実施形態によるコンタクトレンズパッケージ200を開封する例示的な方法を示す。上述したように、コンタクトレンズパッケージ200は、ユーザーがパッケージ200の開封を望むまで、図3Aに示すように、未開封状態で提供および保管され得る。コンタクトレンズパッケージ200が未開封状態にあると、ユーザーは、図4Aに示すように、ベース210を持ち、蓋260をベース210から少なくとも部分的に取り外すことができる。例えば、ユーザーは、蓋260の端部領域を把持し、蓋260をベース210から引き離すことができる。このようにして、蓋260とベース210との間のシールの少なくとも一部が、破壊され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、コンタクトレンズパッケージ200は、蓋260がベース210から少なくとも部分的に取り外される間、水平な向きで保持され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、蓋260は、ベースキャビティ222の少なくとも一部が第1の側面216に沿って蓋260によってもはや覆われないように、ベース210から取り外されてもよい。いくつかの実施形態では、蓋260はベース210から完全に取り外されてもよい。
【0061】
ベース210から蓋260を少なくとも部分的に取り外した後、ユーザーは、図4Bに示すように、コンタクトレンズ270がチャネル部分238に沿ってスライドし、ベースキャビティ222から出るように、ベース210を水平な向きから垂直な向きに向けて傾けることができる。具体的には、コンタクトレンズ270は、チャネル部分238のレンズ係合面240に沿ってスライドすることができ、レンズ係合面240は、コンタクトレンズ270を第2の端部228に向けて、ベースキャビティ222の外へガイドする。パッケージ200の傾斜動作により、包装溶液(図示せず)がキャビティ222から排出されると同時に、コンタクトレンズ270が第2の端部228に向かってスライドすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザーは、コンタクトレンズ270がベースキャビティ222からユーザーの指の上にスライドするように、ベースキャビティ222の第2の端部228に隣接してユーザーの指を置くことができる。いくつかの実施形態では、ユーザーは、コンタクトレンズ270がベースキャビティ222から傾斜面250に沿ってスライドし、ユーザーの指の上に載るように、ベース210の第2の端部214に隣接してユーザーの指を置くことができる。このようにして、ワンタッチで、コンタクトレンズ270は、ベース210から便利に取り出され、所望の凹面側を上にした向きでユーザーの指の上に保持され、ユーザーの眼の上に位置付ける準備ができる。
【0062】
前述の説明では、説明の目的で、記載された実施形態の完全な理解を提供するために特定の命名法を使用した。しかしながら、当業者には、説明した実施形態を実施するために具体的な詳細の多くが必須でないことは明らかであろう。したがって、本明細書に記載される特定の実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的で提示される。これらは、網羅的であること、または実施形態を開示された正確な形態に限定することを目標としていない。上記の教示に鑑みて、多くの修正および変形が可能であることが、当業者には明らかであろう。
【0063】
概要および要約のセクションは、本発明者らによって企図されるような本発明の、すべてではないが1つ以上の例示的な実施形態を示すことができ、したがって、本発明および添付の特許請求の範囲をいかなる形でも限定することを意図するものではない。
【0064】
具体的な実施形態に関する前述の説明は、本発明の一般的な性質を十分に明らかにするものであるため、他者は、当業者の技能の範囲内の知識を適用することにより、本発明の一般的な概念から逸脱せずに、過度な実験無しで、そのような具体的な実施形態を、様々な用途のために容易に修正および/または適合させることができる。したがって、このような適合および修正は、本明細書中に提示された教示および指針に基づいて、開示された実施形態の等価物の意義および範囲内にあることが意図される。本明細書の表現または用語は、説明を目的としており、限定する目的ではなく、本明細書の用語または表現は、教示および指針に照らして当業者によって解釈されるべきものであることを理解されたい。
【0065】
本発明のパッケージは、既知の材料およびプロセスを用いて製造され得る。包装材料は、未使用材料、リサイクル材料、またはそれらの組み合わせであってよい。パッケージキャビティ内の容積は、選択されたデザインによって変化し得る。
【0066】
実施形態の態様は、以下の条項に従ってさらに説明される:
1.コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起であって、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿って、ベースキャビティの端部に向かって延びている、少なくとも1つの突起と、
を含む、ベースと、
ベースに接続された蓋であって、蓋は、パッケージが未開封状態にあるとき、ベースキャビティの上に延び、ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
2.ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するようにコンタクトレンズを収容する、条項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
3.ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの長手方向軸の方向に延びる、条項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
4.少なくとも1つの突起は、全体がベースキャビティ内に配置されている、条項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
5.少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの中間領域からベースキャビティの端部まで延びている、条項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
6.少なくとも1つの突起は、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、条項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
7.レンズ係合面は、凹部および凸部を含む、条項6に記載のコンタクトレンズパッケージ。
8.少なくとも1つの突起は、ベースの内面に対する高さを有し、この高さは、少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、条項6に記載のコンタクトレンズパッケージ。
9.少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、条項8に記載のコンタクトレンズパッケージ。
10.ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、突起はそれぞれ、ベースキャビティの長手方向軸に平行に延びる、条項9に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0067】
11.少なくとも1つの突起は、リブを含む、条項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
12.少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対のリブを含む、条項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
13.ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、リブはそれぞれ、ベースキャビティの長手方向軸に平行に延びる、条項12に記載のコンタクトレンズパッケージ。
14.蓋は、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティを覆わず、コンタクトレンズは、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、条項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
15.ベースは、実質的に剛性であり、蓋は、可撓性である、条項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
16.コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起であって、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿って延びており、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、少なくとも1つの突起と、
を含む、ベースと、
ベースに接続された蓋であって、蓋は、パッケージが未開封状態にあるとき、ベースキャビティの上に延び、ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
17.ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するようにコンタクトレンズを収容する、条項16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
18.ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの長手方向軸の方向に延びる、条項16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
19.少なくとも1つの突起は、全体がベースキャビティ内に配置されている、条項18に記載のコンタクトレンズパッケージ。
20.少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの中間領域からベースキャビティの端部に向かって延びている、条項19に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0068】
21.少なくとも1つの突起は、ベースキャビティの中間領域からベースキャビティの端部まで延びている、条項16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
22.レンズ係合面は、凹部および凸部を含む、条項16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
23.少なくとも1つの突起は、ベースの内面に対する高さを有し、この高さは、少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、条項22に記載のコンタクトレンズパッケージ。
24.少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、条項23に記載のコンタクトレンズパッケージ。
25.ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、突起はそれぞれ、ベースキャビティの長手方向軸に平行に延びる、条項24に記載のコンタクトレンズパッケージ。
26.少なくとも1つの突起は、リブを含む、条項25に記載のコンタクトレンズパッケージ。
27.少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対のリブを含む、条項25に記載のコンタクトレンズパッケージ。
28.ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、リブはそれぞれ、ベースキャビティの長手方向軸に平行に延びる、条項27に記載のコンタクトレンズパッケージ。
29.蓋は、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティを覆わず、コンタクトレンズは、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、条項28に記載のコンタクトレンズパッケージ。
30.ベースは、実質的に剛性であり、蓋は、可撓性である、条項28に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0069】
31.コンタクトレンズを包装する方法であって、
ベースキャビティと、ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起と、を含むベースを提供することであって、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿って、ベースキャビティの端部に向かって延びる、ことと、
ベースキャビティ内にコンタクトレンズおよび包装溶液を配置することと、
蓋がベースキャビティの上に延び、ベースキャビティを覆うように、蓋をベースに接続することと、
を含む、方法。
32.コンタクトレンズは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、ベースキャビティ内に配置される、条項31に記載の方法。
33.少なくとも1つの突起は、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、条項31に記載の方法。
34.少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、条項31に記載の方法。
35.少なくとも1つの突起は、ベースの内面に対する高さを有し、この高さは、少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、条項34に記載の方法。
36.コンタクトレンズパッケージを開封する方法であって、
パッケージのベースを保持することであって、ベースは、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起であって、少なくとも1つの突起は、ベースの内面に沿って、ベースキャビティの端部に向かって延びている、少なくとも1つの突起と、
を含む、ことと、
パッケージの蓋をベースから少なくとも部分的に取り外し、蓋がベースキャビティを覆わないようにすることと、
ベースキャビティの開口部を通してコンタクトレンズに係合することと、
開口部を通した係合を介して、コンタクトレンズを少なくとも1つの突起に沿ってスライドさせてベースキャビティから出すことと、
を含む、方法。
37.コンタクトレンズは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するように、ベースキャビティ内に配置される、条項36に記載の方法。
38.少なくとも1つの突起は、レンズ係合面を含み、コンタクトレンズを少なくとも1つの突起に沿ってスライドさせることは、コンタクトレンズをレンズ係合面に沿ってスライドさせてベースキャビティから出すことを含む、条項36に記載の方法。
39.少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、条項36に記載の方法。
40.少なくとも1つの突起は、ベースの内面に対する高さを有し、この高さは、少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、条項39に記載の方法。
【0070】
41.コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルであって、ボウルは、主要部分と、主要部分から離れてベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む、ボウルと、
を含む、ベースと、
ベースに接続された蓋であって、蓋は、パッケージが未開封状態にあるとき、ベースキャビティの上に延びて、ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
42.ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するようにコンタクトレンズを収容する、条項41に記載のコンタクトレンズパッケージ。
43.ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、チャネル部分は、主要部分から離れて、ベースキャビティの長手方向軸の方向に延びる、条項41に記載のコンタクトレンズパッケージ。
44.チャネル部分は、主要部分に隣接する第1の端部と、第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有する、条項41に記載のコンタクトレンズパッケージ。
45.チャネル部分の第2の端部は、ベースの端部から離間されている、条項44に記載のコンタクトレンズパッケージ。
46.ベースは、チャネル部分の第2の端部とベースの端部との間に配置された傾斜面をさらに含む、条項45に記載のコンタクトレンズパッケージ。
47.チャネル部分の深さは、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少する、条項44に記載のコンタクトレンズパッケージ。
48.チャネル部分の最大深さは、主要部分の最大深さ未満である、条項47に記載のコンタクトレンズパッケージ。
49.チャネル部分の幅は、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少する、条項44に記載のコンタクトレンズパッケージ。
50.チャネル部分の最大幅は、主要部分の最大幅未満である、条項49に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0071】
51.チャネル部分は、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、条項50に記載のコンタクトレンズパッケージ。
52.蓋は、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティを覆わず、コンタクトレンズは、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、条項51に記載のコンタクトレンズパッケージ。
53.ベースは、実質的に剛性であり、蓋は、可撓性である、条項52に記載のコンタクトレンズパッケージ。
54.コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルであって、ボウルは、主要部分と、主要部分から離れて延びるチャネル部分と、を含み、チャネル部分は、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、ボウルと、
を含む、ベースと、
ベースに接続された蓋であって、蓋は、パッケージが未開封状態にあるとき、ベースキャビティの上に延び、ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
55.ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するようにコンタクトレンズを収容する、条項54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
56.ベースキャビティは、ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、チャネル部分は、主要部分から離れて、ベースキャビティの長手方向軸の方向に延びる、条項54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
57.チャネル部分は、主要部分に隣接する第1の端部と、第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有する、条項54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
58.チャネル部分は、主要部分から離れて、ベースの端部に向かって延びている、条項54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
59.チャネル部分の第2の端部は、ベースの端部から離間されている、条項58に記載のコンタクトレンズパッケージ。
60.ベースは、チャネル部分の第2の端部とベースの端部との間に配置された傾斜面をさらに含む、条項59に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0072】
61.チャネル部分の深さは、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少する、条項57に記載のコンタクトレンズパッケージ。
62.チャネル部分の最大深さは、主要部分の最大深さ未満である、条項61に記載のコンタクトレンズパッケージ。
63.チャネル部分の幅は、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少する、条項62に記載のコンタクトレンズパッケージ。
64.チャネル部分の最大幅は、主要部分の最大幅未満である、条項63に記載のコンタクトレンズパッケージ。
65.蓋は、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティを覆わず、コンタクトレンズは、パッケージが開封状態にあるとき、ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、条項64に記載のコンタクトレンズパッケージ。
66.ベースは、実質的に剛性であり、蓋は、可撓性である、条項65に記載のコンタクトレンズパッケージ。
67.コンタクトレンズを包装する方法であって、
ベースキャビティと、ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルと、を含むベースを提供することであって、ボウルは、主要部分と、主要部分から離れてベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む、ことと、
ベースキャビティ内にコンタクトレンズおよび包装溶液を配置することと、
蓋がベースキャビティの上に延びて、ベースキャビティを覆うように、蓋をベースに接続することと、
を含む、方法。
68.ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するようにコンタクトレンズを収容する、条項67に記載の方法。
69.チャネル部分は、主要部分に隣接する第1の端部と、第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有し、チャネル部分の第2の端部は、ベースの端部から離間されている、条項67に記載の方法。
70.チャネル部分の深さは、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少する、条項69に記載の方法。
【0073】
71.チャネル部分の幅は、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少する、条項69に記載の方法。
72.チャネル部分は、コンタクトレンズに係合し、かつコンタクトレンズがベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、条項71に記載の方法。
73.コンタクトレンズパッケージを開封する方法であって、
パッケージのベースを保持することであって、ベースは、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルであって、ボウルは、主要部分と、主要部分から離れてベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む、ボウルと、
を含む、ことと、
パッケージの蓋をベースから少なくとも部分的に取り外し、蓋がベースキャビティを覆わないようにすることと、
コンタクトレンズがチャネル部分に沿ってスライドしてベースキャビティから出るように、ベースを傾けることと、
を含む、方法。
74.ベースキャビティは、コンタクトレンズの凸面がベースの内面に面するようにコンタクトレンズを収容する、条項73に記載の方法。
75.チャネル部分は、主要部分に隣接する第1の端部と、第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有し、チャネル部分の第2の端部は、ベースの端部から離間されている、条項73に記載の方法。
76.チャネル部分の深さは、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少する、条項75に記載の方法。
77.チャネル部分の幅は、チャネル部分の第1の端部からチャネル部分の第2の端部に向かう方向に減少する、条項75に記載の方法。
78.チャネル部分は、レンズ係合面を含み、ベースを傾けることによって、コンタクトレンズはレンズ係合面に沿ってスライドし、ベースキャビティから出る、条項77に記載の方法。
【0074】
本明細書に記載されたすべての特徴がすべてのパッケージに組み込まれる必要はなく、当業者は、本明細書の教示を使用して、特徴を組み合わせて多種多様な改良されたコンタクトレンズパッケージを提供することができる。要するに、本発明のコンタクトレンズパッケージは、いくつかの新規な機能性を組み込んでおり、これらの機能性は、本明細書で説明するような多種多様な組み合わせで組み合わせられて、所望の改良されたおよび/またはワンタッチの包装を提供することができる。本発明の広さおよび範囲は、上述した例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の請求項およびそれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。
【0075】
〔実施の態様〕
(1) コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起であって、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの内面に沿って、前記ベースキャビティの端部に向かって延びている、少なくとも1つの突起と、
を含む、ベースと、
前記ベースに接続された蓋であって、前記蓋は、前記パッケージが未開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの上に延び、前記ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
(2) 前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの前記内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(3) 前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの前記長手方向軸の方向に延びる、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(4) 前記少なくとも1つの突起は、全体が前記ベースキャビティ内に配置されている、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(5) 前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの中間領域から前記ベースキャビティの前記端部まで延びている、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0076】
(6) 前記少なくとも1つの突起は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(7) 前記レンズ係合面は、凹部および凸部を含む、実施態様6に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(8) 前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの前記内面に対する高さを有し、前記高さは、前記少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、実施態様6に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(9) 前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、実施態様8に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(10) 前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記突起はそれぞれ、前記ベースキャビティの前記長手方向軸に平行に延びる、実施態様9に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0077】
(11) 前記少なくとも1つの突起は、リブを含む、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(12) 前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対のリブを含む、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(13) 前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記リブはそれぞれ、前記ベースキャビティの前記長手方向軸に平行に延びる、実施態様12に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(14) 前記蓋は、前記パッケージが開封状態にあるとき、前記ベースキャビティを覆わず、前記コンタクトレンズは、前記パッケージが前記開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(15) 前記ベースは、実質的に剛性であり、前記蓋は、可撓性である、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0078】
(16) コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起であって、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの内面に沿って延びており、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、少なくとも1つの突起と、
を含む、ベースと、
前記ベースに接続された蓋であって、前記蓋は、前記パッケージが未開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの上に延び、前記ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
(17) 前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの前記内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、実施態様16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(18) 前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの前記長手方向軸の方向に延びる、実施態様16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(19) 前記少なくとも1つの突起は、全体が前記ベースキャビティ内に配置されている、実施態様18に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(20) 前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの中間領域から前記ベースキャビティの端部に向かって延びている、実施態様19に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0079】
(21) 前記少なくとも1つの突起は、前記ベースキャビティの中間領域から前記ベースキャビティの端部まで延びている、実施態様16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(22) 前記レンズ係合面は、凹部および凸部を含む、実施態様16に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(23) 前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの前記内面に対する高さを有し、前記高さは、前記少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、実施態様22に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(24) 前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、実施態様23に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(25) 前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記突起はそれぞれ、前記ベースキャビティの前記長手方向軸に平行に延びる、実施態様24に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0080】
(26) 前記少なくとも1つの突起は、リブを含む、実施態様25に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(27) 前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対のリブを含む、実施態様25に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(28) 前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記リブはそれぞれ、前記ベースキャビティの前記長手方向軸に平行に延びる、実施態様27に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(29) 前記蓋は、前記パッケージが開封状態にあるとき、前記ベースキャビティを覆わず、前記コンタクトレンズは、前記パッケージが前記開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、実施態様28に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(30) 前記ベースは、実質的に剛性であり、前記蓋は、可撓性である、実施態様28に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0081】
(31) コンタクトレンズを包装する方法であって、
ベースキャビティと、前記ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起と、を含むベースを提供することであって、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの内面に沿って、前記ベースキャビティの端部に向かって延びる、ことと、
前記ベースキャビティ内にコンタクトレンズおよび包装溶液を配置することと、
蓋が前記ベースキャビティの上に延び、前記ベースキャビティを覆うように、前記蓋を前記ベースに接続することと、
を含む、方法。
(32) 前記コンタクトレンズは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの前記内面に面するように、前記ベースキャビティ内に配置される、実施態様31に記載の方法。
(33) 前記少なくとも1つの突起は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、実施態様31に記載の方法。
(34) 前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、実施態様31に記載の方法。
(35) 前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの前記内面に対する高さを有し、前記高さは、前記少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、実施態様34に記載の方法。
【0082】
(36) コンタクトレンズパッケージを開封する方法であって、
前記パッケージのベースを保持することであって、前記ベースは、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティ内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの突起であって、前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの内面に沿って、前記ベースキャビティの端部に向かって延びている、少なくとも1つの突起と、
を含む、ことと、
前記パッケージの蓋を前記ベースから少なくとも部分的に取り外し、前記蓋が前記ベースキャビティを覆わないようにすることと、
前記ベースキャビティの開口部を通して前記コンタクトレンズに係合することと、
前記開口部を通した前記係合を介して、前記コンタクトレンズを前記少なくとも1つの突起に沿ってスライドさせて前記ベースキャビティから出すことと、
を含む、方法。
(37) 前記コンタクトレンズは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの前記内面に面するように、前記ベースキャビティ内に配置される、実施態様36に記載の方法。
(38) 前記少なくとも1つの突起は、レンズ係合面を含み、前記コンタクトレンズを前記少なくとも1つの突起に沿ってスライドさせることは、前記コンタクトレンズを前記レンズ係合面に沿ってスライドさせて前記ベースキャビティから出すことを含む、実施態様36に記載の方法。
(39) 前記少なくとも1つの突起は、互いから離間した一対の突起を含む、実施態様36に記載の方法。
(40) 前記少なくとも1つの突起は、前記ベースの前記内面に対する高さを有し、前記高さは、前記少なくとも1つの突起の長さに沿って変化する、実施態様39に記載の方法。
【0083】
(41) コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルであって、前記ボウルは、主要部分と、前記主要部分から離れて前記ベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む、ボウルと、
を含む、ベースと、
前記ベースに接続された蓋であって、前記蓋は、前記パッケージが未開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの上に延びて、前記ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
(42) 前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、実施態様41に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(43) 前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記チャネル部分は、前記主要部分から離れて、前記ベースキャビティの前記長手方向軸の方向に延びる、実施態様41に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(44) 前記チャネル部分は、前記主要部分に隣接する第1の端部と、前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有する、実施態様41に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(45) 前記チャネル部分の前記第2の端部は、前記ベースの前記端部から離間されている、実施態様44に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0084】
(46) 前記ベースは、前記チャネル部分の前記第2の端部と前記ベースの前記端部との間に配置された傾斜面をさらに含む、実施態様45に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(47) 前記チャネル部分の深さは、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、実施態様44に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(48) 前記チャネル部分の最大深さは、前記主要部分の最大深さ未満である、実施態様47に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(49) 前記チャネル部分の幅は、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、実施態様44に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(50) 前記チャネル部分の最大幅は、前記主要部分の最大幅未満である、実施態様49に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0085】
(51) 前記チャネル部分は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、実施態様50に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(52) 前記蓋は、前記パッケージが開封状態にあるとき、前記ベースキャビティを覆わず、前記コンタクトレンズは、前記パッケージが前記開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、実施態様51に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(53) 前記ベースは、実質的に剛性であり、前記蓋は、可撓性である、実施態様52に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(54) コンタクトレンズパッケージであって、
ベースであって、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルであって、前記ボウルは、主要部分と、前記主要部分から離れて延びるチャネル部分と、を含み、前記チャネル部分は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、ボウルと、
を含む、ベースと、
前記ベースに接続された蓋であって、前記蓋は、前記パッケージが未開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの上に延び、前記ベースキャビティを覆う、蓋と、
を含む、コンタクトレンズパッケージ。
(55) 前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、実施態様54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0086】
(56) 前記ベースキャビティは、前記ベースキャビティの長手方向軸を定める細長い形状を有し、前記チャネル部分は、前記主要部分から離れて、前記ベースキャビティの前記長手方向軸の方向に延びる、実施態様54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(57) 前記チャネル部分は、前記主要部分に隣接する第1の端部と、前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有する、実施態様54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(58) 前記チャネル部分は、前記主要部分から離れて、前記ベースの端部に向かって延びている、実施態様54に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(59) 前記チャネル部分の前記第2の端部は、前記ベースの前記端部から離間されている、実施態様58に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(60) 前記ベースは、前記チャネル部分の前記第2の端部と前記ベースの前記端部との間に配置された傾斜面をさらに含む、実施態様59に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0087】
(61) 前記チャネル部分の深さは、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、実施態様57に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(62) 前記チャネル部分の最大深さは、前記主要部分の最大深さ未満である、実施態様61に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(63) 前記チャネル部分の幅は、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、実施態様62に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(64) 前記チャネル部分の最大幅は、前記主要部分の最大幅未満である、実施態様63に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(65) 前記蓋は、前記パッケージが開封状態にあるとき、前記ベースキャビティを覆わず、前記コンタクトレンズは、前記パッケージが前記開封状態にあるとき、前記ベースキャビティの開口部を通してユーザーがアクセス可能である、実施態様64に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0088】
(66) 前記ベースは、実質的に剛性であり、前記蓋は、可撓性である、実施態様65に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(67) コンタクトレンズを包装する方法であって、
ベースキャビティと、前記ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルと、を含むベースを提供することであって、前記ボウルは、主要部分と、前記主要部分から離れて前記ベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む、ことと、
前記ベースキャビティ内にコンタクトレンズおよび包装溶液を配置することと、
蓋が前記ベースキャビティの上に延びて、前記ベースキャビティを覆うように、前記蓋を前記ベースに接続することと、
を含む、方法。
(68) 前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、実施態様67に記載の方法。
(69) 前記チャネル部分は、前記主要部分に隣接する第1の端部と、前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有し、前記チャネル部分の前記第2の端部は、前記ベースの前記端部から離間されている、実施態様67に記載の方法。
(70) 前記チャネル部分の深さは、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、実施態様69に記載の方法。
【0089】
(71) 前記チャネル部分の幅は、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、実施態様69に記載の方法。
(72) 前記チャネル部分は、前記コンタクトレンズに係合し、かつ前記コンタクトレンズが前記ベースキャビティから外へスライドするのを容易にするように構成されたレンズ係合面を含む、実施態様71に記載の方法。
(73) コンタクトレンズパッケージを開封する方法であって、
前記パッケージのベースを保持することであって、前記ベースは、
コンタクトレンズおよび包装溶液を収容するベースキャビティと、
前記ベースキャビティの少なくとも一部を形成するボウルであって、前記ボウルは、主要部分と、前記主要部分から離れて前記ベースの端部に向かって延びるチャネル部分と、を含む、ボウルと、
を含む、ことと、
前記パッケージの蓋を前記ベースから少なくとも部分的に取り外し、前記蓋が前記ベースキャビティを覆わないようにすることと、
前記コンタクトレンズが前記チャネル部分に沿ってスライドして前記ベースキャビティから出るように、前記ベースを傾けることと、
を含む、方法。
(74) 前記ベースキャビティは、前記コンタクトレンズの凸面が前記ベースの内面に面するように前記コンタクトレンズを収容する、実施態様73に記載の方法。
(75) 前記チャネル部分は、前記主要部分に隣接する第1の端部と、前記第1の端部の反対側に配置された第2の端部と、を有し、前記チャネル部分の前記第2の端部は、前記ベースの前記端部から離間されている、実施態様73に記載の方法。
【0090】
(76) 前記チャネル部分の深さは、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、実施態様75に記載の方法。
(77) 前記チャネル部分の幅は、前記チャネル部分の前記第1の端部から前記チャネル部分の前記第2の端部に向かう方向に減少する、実施態様75に記載の方法。
(78) 前記チャネル部分は、レンズ係合面を含み、前記ベースを傾けることによって、前記コンタクトレンズは前記レンズ係合面に沿ってスライドし、前記ベースキャビティから出る、実施態様77に記載の方法。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
【国際調査報告】