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特表2024-544385磁気共鳴イメージングシステム用のセンサ、ならびに関連するシステムおよび検査トンネル
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  • 特表-磁気共鳴イメージングシステム用のセンサ、ならびに関連するシステムおよび検査トンネル 図1
  • 特表-磁気共鳴イメージングシステム用のセンサ、ならびに関連するシステムおよび検査トンネル 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-29
(54)【発明の名称】磁気共鳴イメージングシステム用のセンサ、ならびに関連するシステムおよび検査トンネル
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/055 20060101AFI20241122BHJP
【FI】
A61B5/055 355
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535289
(86)(22)【出願日】2022-12-12
(85)【翻訳文提出日】2024-07-08
(86)【国際出願番号】 FR2022052313
(87)【国際公開番号】W WO2023111436
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】2113415
(32)【優先日】2021-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506316557
【氏名又は名称】サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィック
(71)【出願人】
【識別番号】503161615
【氏名又は名称】ウニベルシテ クロード ベルナール リヨン 1
(71)【出願人】
【識別番号】501411097
【氏名又は名称】エコール・セントラル・ドゥ・リヨン
(71)【出願人】
【識別番号】520328442
【氏名又は名称】アンスティチュ・ナシオナル・デ・シアンス・サプリケ・リヨン
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】シモン・ランベール
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル・カブレラ
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ・ロンバール
(72)【発明者】
【氏名】トニー・ジョルジュ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンサン・セメ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-リンス・グナナゴ
【テーマコード(参考)】
4C096
【Fターム(参考)】
4C096AB07
4C096AD10
4C096CC01
4C096CC06
4C096CC16
4C096CC40
(57)【要約】
本発明は、アンテナアレイ(5)を備える磁気共鳴イメージングシステムに関する。このアンテナアレイ(5)は、基板(6)と、この基板の第1の面(6a)上に配置された複数のアンテナ(7)と、複数のガードリング(8)とを備える。
これらのガードリングは、第1の面の反対側の基板の第2の面(6b)の上にのみ配置され、基板の第2の面(6b)上のアンテナ(7)のそれぞれの投影が、ある特定のガードリング(8)内に囲まれる。ガードリング(8)同士は、相互に離間される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナアレイ(5)を備える磁気イメージングシステム用のセンサ(3)であって、前記アンテナアレイ(5)は、基板(6)と、前記基板の第1の面(6a)上に配置された複数のアンテナ(7)と、複数のガードリング(8)とを備える、センサ(3)において、前記ガードリング(8)は前記第1の面の反対側の前記基板の第2の面(6b)の上にのみ配置され、前記基板の前記第2の面(6b)上の前記アンテナ(7)のそれぞれの投影がある特定のガードリング(8)内に囲まれること、および前記ガードリング(8)同士は相互に離間されることを特徴とする、センサ(3)。
【請求項2】
各アンテナ(7)の接続端子(10、11、12、13)が、前記アンテナと関係する前記ガードリング(8)の外部の前記基板(6)上に配置される、請求項1に記載のセンサ。
【請求項3】
各アンテナ(7)が、前記アンテナ(7)と関係する前記ガードリング(8)の外部の前記基板(6)上に配置された前記センサの磁気デカップリング回路(14)に接続される、請求項1または2に記載のセンサ。
【請求項4】
前記アンテナ(7)および前記ガードリング(8)は、両面単層スクリーン印刷により取得される、請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項5】
可撓性支持体(9)を備え、前記基板(6)は、前記アンテナアレイ(5)が曲線形状部を局所的に有し、鋭角の曲げ角度を形成するように、前記可撓性支持体(9)の上に配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項6】
前記アンテナアレイ(5)は、成形相互連結デバイス法により可撓性支持体(9)に組み込まれる、請求項5に記載のセンサ。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のセンサ(3)を備える磁気共鳴イメージングシステムのための検査トンネル(15)。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか一項に記載のセンサ(3)を備える磁気共鳴イメージングシステム(1)。
【請求項9】
動物イメージング用に構成された請求項8に記載のイメージングシステム(1)。
【請求項10】
請求項1から6のいずれか一項に記載のセンサ(3)を備える電力を送受信するためのシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気共鳴イメージング(MRI)システムの分野に関し、より詳細にはアンテナアレイを備える磁気共鳴イメージング用のセンサ、ならびにかかるセンサを備える検査トンネルおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、磁気共鳴イメージングシステムは、アンテナアレイにより生成されたデータから画像を再構成する処理モジュールを備える。
【0003】
アンテナアレイのサイズ設定を行いこのアンテナアレイを支持体に組み込むことにより、ヒトに対する画像検査の実施が可能になる。
【0004】
かかるサイズ設定および支持体は、人体よりも寸法が小さい例えば犬または猫などのペットなどの動物のMRI検査の実施には適さない。
【0005】
支持体に組み込まれたかかるアンテナアレイは、動物の形態構造に適合させることが困難である。
【0006】
さらに、信頼性の高いMRI検査結果を取得するためには、アンテナアレイのアンテナ同士を相互に磁気的にデカップリングすることが必要となる。
【0007】
このデカップリングを実行するために、アンテナアレイの隣接するアンテナ同士を重畳することが知られている。
【0008】
しかし、アンテナアレイが人体よりも寸法の小さい動物の体の一部に形状合致するように曲げられると、アンテナ同士がアンテナアレイの曲げの影響下で共により接近するように移動し、それによってアンテナ同士のデカップリングが十分には確保されなくなる。
【0009】
さらに、アンテナアレイのアンテナ同士を磁気的にデカップリングするために、重畳しない隣接するアンテナ同士を接続するコンデンサを追加することも知られている。
【0010】
しかし、アンテナアレイにこれらのコンデンサを挿入することが必要となり、そのためのスペースが必要となる。
【0011】
さらに、コンデンサは一般的にアンテナに溶接されるため、溶接品質の管理が必要となる。
【0012】
さらに、磁気デカップリングを実現するために各コンデンサの数値を調整することが必要であり、これらの数値調整は非常に時間のかかる面倒な手順である。
【0013】
また、アンテナアレイの各アンテナをガードリング内に囲むことにより、アンテナ同士を磁気的にデカップリングすることも知られている。
【0014】
このために、アンテナはフレキシブル基板の第1の面上に配置される。
【0015】
これらのガードリングは、基板の第1の面上および基板の反対側の第2の面上の両方に配置される。この場合に、隣接し合う2つのガードリングは、それぞれ異なる面上に配置され、第2の面のリングの第1の面上における投影が、第1の面上のリングと重畳する。さらにこの場合に、各アンテナが、ガードリングにより囲まれる、または第2の面上の各ガードリングの投影が、アンテナを囲む。
【0016】
しかし、アンテナアレイが動物の体の一部に形状合致するように曲げられると、ガードリング同士がアンテナアレイの曲げの影響下で共により接近するように移動し、それによってこの場合もまたアンテナ同士のデカップリングが十分には確保されなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
上記を鑑みて、本発明は前述の欠点を解消することを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の対象は、アンテナアレイを備える磁気共鳴イメージングシステム用のセンサである。このアンテナアレイは、基板と、基板の第1の面上に配置された複数のアンテナと、複数のガードリングとを備える。
【0019】
ガードリングは、第1の面の反対側の基板の第2の面の上にのみ配置され、基板の第2の面上のアンテナのそれぞれの投影が、ある特定のガードリング内に囲まれる。ガードリング同士は、相互に離間される。
【0020】
したがって、ガードリング間には重畳領域は存在しない。
【0021】
基板の第2の面上のガードリングを前記基板の第1の面上に配置されたアンテナの投影の周囲に配置することにより、このアンテナの電磁性能を大幅に低下させることなく、隣接し合うアンテナによって生成される磁場を遮蔽することが可能となる。
【0022】
さらに、基板の第1の面上に配置されたアンテナ同士は相互に重畳せず、第2の面上に配置されたリング同士は相互に重畳しない。
【0023】
好ましくは、各アンテナの接続端子は、前記アンテナと関係するガードリングの外部の基板上に配置される。
【0024】
有利には、各アンテナが、前記アンテナと関係するガードリングの外部の基板上に配置された前記センサの磁気デカップリング回路に接続される。
【0025】
好ましくは、アンテナおよびリングは、両面単層スクリーン印刷により取得される。
【0026】
有利には、センサは可撓性支持体を備え、基板は、アンテナアレイが曲線形状部を局所的に有し、鋭角の曲げ角度を形成するように、この可撓性支持体の上に配置される。
【0027】
「可撓性」は、支持体が、応力の影響下で変形可能であり、これらの応力の停止後にその変形状態を維持し得ることを意味する。
【0028】
可撓性支持体の材料は、可撓性を有する、または熱成形技術により成形可能な任意のポリマー(ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート)であってもよい。
【0029】
好ましくは、アンテナアレイは、成形相互連結デバイス法により可撓性支持体に組み込まれる。
【0030】
この成形相互連結デバイス法により、電子構成要素、特にアンテナアレイを射出成形された可撓性支持体に直接的に組み込むことが可能となる。
【0031】
本発明のもう1つの対象は、上記で定義されるようなセンサを備える磁気共鳴イメージングシステムのための検査トンネルである。
【0032】
本発明のもう1つの対象は、上記で定義されるようなセンサを備える磁気共鳴イメージングシステムである。
【0033】
好ましくは、このイメージングシステムは、動物イメージング用に構成される。
【0034】
本発明のもう1つの対象は、上記で定義されるようなセンサを備える電力を送受信するためのシステムである。
【0035】
本発明の他の目的、特徴、および利点は、もっぱら非限定的な例として示され添付の図面を参照とする以下の説明を読むことにより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明による磁気共鳴イメージングシステムの一例を示す図である。
図2】本発明によるセンサの一例を示す概略図である。
図3】本発明によるアンテナアレイの一例を示す図である。
図4】本発明によるアンテナアレイの一例を示す図である。
図5】本発明によるアンテナアレイの一例を示す図である。
図6】本発明による検査トンネルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1は、磁気共鳴イメージングデバイス2およびこのデバイスに接続されたセンサ3を備える磁気共鳴イメージングシステム1の一例を示す。
【0038】
ここでは、センサ3は、例えばイヌ4の脊柱など、動物の磁気共鳴イメージングMRI検査を実施するようにサイズ設定される。
【0039】
当然ながら、センサ3は、例えばネコの頭部などの動物の他の部分を検査するように設計されてもよい。
【0040】
センサ3は、励起磁場により励起されたイヌ4の原子によって伝達される磁場の変化を測定する。
【0041】
センサ3により提供される測定値に基づき、デバイス2は、動物の内部画像を再構成して診断を確立する。
【0042】
別の用途では、センサ3は、ヒトの検査を実施するようにサイズ設定されもよい。
【0043】
図2は、センサ3の実施形態の一例を概略的に示す。
【0044】
センサ3は、ハウジング4と、ハウジング4上に装着されたアンテナアレイ5とを備える。
【0045】
アンテナアレイ5は、曲線形状部を局所的に有し、鋭角αの曲げ角度、すなわち90°以下の曲げ角度を形成する。
【0046】
アンテナアレイ5により、例えばイヌ4の背中の形状に形状合致することが可能となり、それによりイヌ4の内部の高品質画像を取得することが可能となる。
【0047】
高品質画像の読取りに基づき、信頼性の高い診断が確立され得る。
【0048】
図3図4図5は、アンテナアレイ5の一例を概略的に示す。
【0049】
アンテナアレイ5は、フレキシブル基板6、複数のアンテナ7、およびガードリング8を備える。
【0050】
フレキシブル基板6は、例えば可撓性ポリカーボネートから作製される。
【0051】
フレキシブル基板6は、例えば本質的に平坦であり(曲げる前)、第1の面および第2の面を備える。
【0052】
アンテナアレイ5は、基板6が上に配置される可撓性支持体9をさらに備える。
【0053】
この支持体9は、例えば光造形法により3次元印刷されたポリマーから作製されるか、または3次元印刷技術または他の3次元印刷方法により成形されたワイヤ形態もしくは粉末形態の熱可塑性樹脂から作製される。
【0054】
熱可塑性樹脂は、例えばポリ乳酸「PLA」、アクリロニトリルブタジエンスチレン「ABS」、熱成形ポリ塩化ビニル「PVC」、アイソスタティックポリプロピレン「PP」、ポリカーボネート「C」、ポリエチレンイミン「PEI」、ポリエーテルケトン「PEEK」、ポリエーテルケトンケトン「PEKK」、または3次元印刷において使用される他の材料などからなる。
【0055】
ポリマーから作製された支持体9は、セラミックから作製された支持体に対して電磁両立性を有さない。
【0056】
図4は基板6の第1の面6aを示し、図5は第1の面6aの反対側に位置する基板6の第2の面6bを示す。これらの面6aおよび6bは、基板の厚さを画定する。
【0057】
第1の面6a(図4)では、アンテナ7同士は重畳しないように配置される。
【0058】
図示する実施形態の例では、アンテナ7は正方形を画定する。代替的には、アンテナ7は他の形状を有してもよく、例えば多角形またはさらには複数の円、複数のループ等の形の楕円形などを有してもよい。
【0059】
各アンテナ7は、デバイス2にアンテナ7を接続する第1のセットの接続端子10、11と、磁気デカップリング回路(図示せず)にアンテナ7を接続する第2のセットの接続端子12、13とをさらに備える。
【0060】
図4では、アンテナ7は、基板6の透明性という特徴によって識別される、基板6の第2の面6b上に配置されこの図4では破線で示されるガードリング8。
【0061】
ガードリング8が上に配置される基板の第2の面6bは、図5に示される。
【0062】
アンテナ7およびリング8を備える基板6は、支持体9上に装着される。
【0063】
各ガードリング8は、基板の第2の面6b上のアンテナ7のそれぞれの投影が、そのアンテナに固有のガードリング8内に囲まれるように、第2の面6b上に配置される。図5では、各アンテナ7の投影が破線で示される。
【0064】
基板の第2の面6b上のアンテナ7のそれぞれの投影は、異なる1つのガードリング8内に囲まれる。
【0065】
ガードリング8同士は、相互に離間される。換言すれば、ガードリング8同士は重畳しない。
【0066】
基板6の第2の面6b上に位置するガードリング8を前記基板6の第1の面6a上に位置するアンテナ7の周囲に追加することにより、前記アンテナの電磁性能を大幅に低下させることなく、隣接し合うアンテナ7によって生成される磁場を遮蔽することが可能となる。
【0067】
アンテナ7のサイズおよびアンテナ7の送信周波数に応じて、ガードリング8を追加することにより前記アンテナの電磁性能を改善することが可能である。
【0068】
送信周波数の数値は、励起磁場の数値に応じて選択される。
【0069】
送信周波数の数値は、例えば1kHz~1GHZの間であり、好ましくは30MHz~600MHzの間である。
【0070】
ガードリング8は、アンテナ7を磁気的にデカップリングすることを可能にする。
【0071】
ガードリング8は、アンテナ7とは異なる面上に配置されるため、リング8は、アンテナ7の第1のセットおよび第2のセットの接続端子に電気的に干渉しない。
【0072】
これらの接続端子10、11、12、13は、リング8を備えない基板6の面6aの上に配置される。
【0073】
ガードアンテナとは異なる面上にこれらの接続端子を配置することにより、前記端子の製造を簡素化することが可能となる。
【0074】
さらに、第1の面6a上に配置されたアンテナ7同士は相互に重畳せず、第2の面6b上に配置されたリング8同士は相互に重畳しない。
【0075】
例えば銅などから作製されるアンテナ7およびリング8は、例えば基板6上に銅インクを用いる既知の両面単層スクリーン印刷法と、その後の電気メッキとによって得られる。
【0076】
図3を再度参照すると、アンテナ7の磁気デカップリングをさらに改善するために、各アンテナ7の第2のセットの接続端子10、11は、前記アンテナ7のリング8の外部の基板6上に配置された磁気デカップリング回路14(前置増幅器によるデカップリング)に接続される。
【0077】
デカップリング回路14は、例えば抵抗およびインダクタなどから構成される。
【0078】
当然ながら、上述のようなリング8の追加によるアンテナ7の結合は、磁気共鳴イメージング以外の用途のための他のタイプのアンテナに対しても適用される。
【0079】
図6は、検査トンネル15の一例の部分断面図を示す。
【0080】
検査トンネル15は空洞部17を形成するフレーム16を備え、例えばイヌ4などの検査対象がこの空洞部17内に挿入される。
【0081】
空洞部17は、可撓性支持体9の上に配置されたアンテナ7およびリング8を備えるセンサ3によって覆われる。
【0082】
アンテナ7に接続された増幅回路17が、支持体9の上に配置される。
【0083】
代替的には、アンテナアレイは、既知の成形相互連結デバイス法により可撓性支持体9に組み込まれる。
【0084】
他の代替的な実施形態によれば、センサは可撓性支持体9を備えない。
【0085】
さらに、センサ3は、医療用イメージング以外の他の用途分野において実装されてもよい。
【0086】
例えば、センサ3は、例えば電力を送受信するためのシステムまたは動きを検出するためのシステムなど、共鳴イメージング以外の用途のための他のシステムに実装されてもよい。
【0087】
特に、既述の本発明は、センサにより取得される画像の再現性、信頼性、および品質を向上させることができる。
【符号の説明】
【0088】
1 磁気共鳴イメージングシステム
2 磁気共鳴イメージングデバイス
3 センサ
4 イヌ、ハウジング
5 アンテナアレイ
6 フレキシブル基板
6a 第1の面
6b 第2の面
7 アンテナ
8 ガードリング
9 可撓性支持体
10 接続端子
11 接続端子
12 接続端子
13 接続端子
14 磁気デカップリング回路
15 検査トンネル
16 フレーム
17 空洞部、増幅回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】