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特表2024-544412プラグコネクタ、およびプラグコネクタのシールド要素を固定する方法
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  • 特表-プラグコネクタ、およびプラグコネクタのシールド要素を固定する方法 図1
  • 特表-プラグコネクタ、およびプラグコネクタのシールド要素を固定する方法 図2
  • 特表-プラグコネクタ、およびプラグコネクタのシールド要素を固定する方法 図3
  • 特表-プラグコネクタ、およびプラグコネクタのシールド要素を固定する方法 図4
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  • 特表-プラグコネクタ、およびプラグコネクタのシールド要素を固定する方法 図8
  • 特表-プラグコネクタ、およびプラグコネクタのシールド要素を固定する方法 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-29
(54)【発明の名称】プラグコネクタ、およびプラグコネクタのシールド要素を固定する方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/6581 20110101AFI20241122BHJP
   H01R 13/6594 20110101ALI20241122BHJP
【FI】
H01R13/6581
H01R13/6594
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537095
(86)(22)【出願日】2022-12-09
(85)【翻訳文提出日】2024-08-05
(86)【国際出願番号】 EP2022085095
(87)【国際公開番号】W WO2023117477
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】102021134273.2
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523441706
【氏名又は名称】エルニ インタナツィオナール アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110004347
【氏名又は名称】弁理士法人大場国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トマース,コルネリウス
(72)【発明者】
【氏名】シュッツェ,ハイコ
(72)【発明者】
【氏名】アヴキラン,オグザーン
(72)【発明者】
【氏名】ヨーナス,ドミニーク
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA09
5E021FB02
5E021FC29
5E021LA10
5E021LA15
(57)【要約】
接続軸(14)に沿って位置合わせされた、相手側プラグコネクタとの電気的接続、および任意選択で機械的ラッチのための接触領域(12)を含むプラグコネクタ(10)であって、特別な形状の固定延長部(22)を配置面(20)に有するベース本体(11)と、金属製のシールド要素(26)であって、シールド要素(26)を固定延長部(22)に形状嵌合および/または力嵌め固定するための延長部レセプタクル(28)を有し、延長部レセプタクル(28)は、延長部レセプタクル(28)の内側に向けられた受入輪郭(30)を有し、それにより、シールド要素(26)が固定されるときに、受入輪郭(30)のクランプ部(32)が、固定延長部(22)の固定面(37)に配置される、シールド要素とを備えるプラグコネクタが開示されている。シールド要素(26)をプラグコネクタハウジング(11)に固定するための固定方法も提案されている。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続軸(14)に沿って位置合わせされた、相手側プラグコネクタに電気的および機械的に接続するように構成された接触領域(12)を含むプラグコネクタ(10)であって、
前記プラグコネクタ(10)は、
- 配置面(20)から突出する固定延長部(22)を前記配置面(20)に有するベース本体(11)と、
- 金属製のシールド要素(26)であって、前記シールド要素(26)を前記固定延長部(22)に固定するための延長部レセプタクル(28)を有し、前記延長部レセプタクル(28)は受入輪郭(30)を有し、前記受入輪郭(30)は、前記延長部レセプタクル(28)の内側に向けられ、前記シールド要素(26)が前記固定延長部(22)に固定されるときに、前記固定延長部(22)の固定面(37)に形状嵌合および/または力嵌めで当接するクランプ部(32)を有する、シールド要素(26)と
を備えており、

前記配置面(20)は、配置ポケット(34)に位置決めされ、
前記固定延長部(22)は、前記配置ポケット(34)から突出しないことを特徴とする、
プラグコネクタ(10)。
【請求項2】
前記配置面(20)は、前記接触領域(12)の隣に配置され、
前記配置面(20)は、前記接続軸(14)に少なくとも部分的に平行に位置合わせされていることを特徴とする、
請求項1に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項3】
前記固定延長部(22)は、前記接続軸(14)に対して横断方向に位置合わせされ、前記固定延長部(22)は、前記配置面(20)から突出することを特徴とする、
請求項1または2に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項4】
前記固定延長部(22)は、遠位端部に固定保持部(24)を有し、
前記固定保持部(24)は、前記固定面(37)に対してオフセットされた固定保持外縁部(44)を有することを特徴とする、
請求項1から3のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項5】
前記延長部レセプタクル(28)は、第1の受入部(46)と第2の受入部(48)とを有し、
前記第1の受入部(46)は前記第2の受入部(48)よりも幅広であることを特徴とする、
請求項1から4のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項6】
前記第2の受入部(48)は、前記第1の受入部(46)と前記シールド要素(26)の縁部との間に配置されていることを特徴とする、
請求項5に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項7】
前記延長部レセプタクル(28)は、前記シールド要素(26)のタブ(52)に少なくとも部分的に形成されていることを特徴とする、
請求項1から6のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項8】
前記シールド要素(26)はクランク(56)を有し、したがって、前記クランプ部(32)は、前記クランク(56)と前記シールド要素(26)の縁部(50)との間に配置された配置部(53)に形成されていることを特徴とする、
請求項1から7のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項9】
前記延長部レセプタクル(28)は、前記クランク(56)に少なくとも部分的に形成されていることを特徴とする、
請求項8に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項10】
前記配置部(53)は、前記クランク(56)に隣接したシールドベース部(54)に平行に位置合わせされていることを特徴とする、
請求項8または9に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項11】
前記受入輪郭(30)は、前記延長部レセプタクル(28)を閉じて取り囲むことを特徴とする、
請求項1から10のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項12】
前記クランプ部(32)は、前記受入輪郭(30)の少なくとも1つの、特に2つの対向する突起(33)から形成され、前記突起(33)は、前記シールド要素(26)のラッチおよび/またはクランプ固定のために設けられていることを特徴とする、
請求項1から11のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(10)のシールド要素(26)を固定するための方法であって、
前記固定延長部(22)は、前記接続軸(14)に平行に定められた、前記ベース本体(11)に対する前記シールド要素(26)の挿入動作(70)で、前記延長部レセプタクル(28)に挿入されることを特徴とする、
方法。
【請求項14】
前記シールド要素(26)は、前記接続軸(14)に平行に定められた、前記ベース本体(11)に対する前記シールド要素(26)のクランプ動作(72)で、前記固定延長部(22)に対してオフセットされ、それにより、前記クランプ部(32)は前記固定面(37)に配置されることを特徴とする、
請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラグコネクタ、およびプラグコネクタのシールド要素を固定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラグコネクタは、相手側プラグコネクタとの電気的および機械的接続のために設けられ、プラグコネクタまたは相手側プラグコネクタには、回路基板またはケーブルなどの電気部品が取り付けられる。プラグコネクタおよび/または相手側プラグコネクタは、電気シールドのためのシールドプレートを備える。
【0003】
2つのシールドプレートにより両側にシールドを有するプラグコネクタが、独国特許出願公開第102018127814(A1)号から知られている。個々のシールドプレートは、プラグコネクタのハウジングの成形要素に形状嵌合で係合するラッチフックを有する。
【0004】
米国特許第5,219,294(A)号および米国特許第5,567,168(A)号は、内容が類似しており、それぞれ雄プラグコネクタおよび雌プラグコネクタに関する。雄プラグコネクタハウジング(図14およびそれ以降の図面参照)は、電気コンタクト要素のための貫通チャネルを後側に有する(図23参照)。プラグコネクタは、肩部およびプラットフォームを含む拡大チャネルと、矩形孔部とを有する(図16a参照)。雌プラグコネクタも、同様の構造を有し、電気コンタクト要素が、プラグコネクタの後側からプラスチックハウジングを通って案内される(図13参照)。
【0005】
独国特許出願公開第102005059990(A1)号は、プラグコネクタを開示している。コネクタ面の方向から取り付けられたシールドプレートが、ラッチフックの形態のラッチ接続部によって固定され、このラッチ接続部は、雌多点コネクタ(図4)または雄多点コネクタ(図2)の窪みに係合することができる。シールドプレートを、いくつかの係合レベルでハウジングにラッチすることができる(図2参照)。
【0006】
米国特許出願公開第US2014/0170895(A1)号に、それぞれが鍵孔の形態の横方向開口部を含む、ケーブル用SMTコネクタが開示されている。用語が提示する通り、SMTコネクタは、プリント回路基板に適用され、ケーブルをプリント回路基板において保持し、ケーブルは、鍵孔形状に挿入され(図6)、横方向に変位し、所定の位置にクランプされる。これにより、外部導体の絶縁シースを切断する(図7図8)。これは、カット-クランプ接続を介した接触として理解することができる。
【0007】
さらに、独国特許出願公開第102018222266(A1)は、シールドプレートが特別な形状の取付部品によってハウジングに取り付けられていることを記載している。詳細な図8および図9は、スペード状のこての刃に幾何学的に似ている。取付部品は、ラッチラグおよび段付ラッチ面または金属薄板接続部を含むプレート状の形状を有する。取付部品は、雌多点コネクタ(図7参照、金属薄板の上下前縁部)および/または雄多点コネクタ(図4参照、金属薄板の上前縁部)の取付溝に取り付けられる。
【0008】
米国特許第6,042,398(A)号は、電気プラグコネクタを開示しており、電気プラグコネクタは、接続面、プレート取付面、2つの対向側面、2つの対向端部、および各側に形成された複数のスロットを有する絶縁ハウジングと、絶縁ハウジングの2つの端部のうちの一方にそれぞれ取り付けられた一対のブラケットであって、ブラケットは、絶縁ハウジングの一側の一部にわたってそれぞれ延びる一対のアームを有する、ブラケットと、絶縁ハウジングの一側にそれぞれ固定され、絶縁ハウジングの一側でブラケットのアームに重なり係合する一対の接地プレートであって、接地プレートは、絶縁ハウジングの複数のスロットのうちの1つにそれぞれ受け入れられた複数のフックを有する、接地プレートと、絶縁ハウジングに受け入れた複数のコンタクトであって、各コンタクトは、プレート取付面から絶縁ハウジングの側面にわたって外方に延びるはんだタブを有し、対応する数のコンタクトが、接地プレートの複数のフックに位置合わせされ接触する、コンタクトとを備える。
【0009】
米国特許第5,470,238(A)号は、オーバモールドされたリボンケーブルコネクタを有する、シールドされた電気リボンケーブルコネクタアセンブリと、オーバモールドを使用してコネクタを製造する方法とを開示している。
【0010】
米国特許第6,551,139(B1)号は、ハウジングと、ハウジングの両側に配置された一対のシールドプレートとを備える電気コネクタを開示している。ハウジングは、対向側壁と、側壁間のスロットと、スロットに連通する複数の接続通路とを有する。各側壁は、シールドプレートを取り付けるための複数のホルダを有する。各プレートは、ハウジングの接続通路に受け入れられて相補コネクタに電気的に接続する複数の接地接続部を有する。複数のはんだ付けねじが、接地接続部と反対のシールドプレートのそれぞれから延びて、プリント回路基板にはんだ付けされ、プリント回路基板に固定して電気接続される。
【0011】
絶縁体と、複数の接続要素と、一対の第1の接地要素と、第2の接地要素とを有する電気コネクタが、中国実用新案第201038381(Y)号から得られる。電気コネクタは、プリント回路基板に接地されている。接地要素は、ラッチ接続部を介して絶縁体に接続されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、簡単で費用効果の高い方法で製造することができ、プラグコネクタアセンブリに確実に取り付けることのできる、電磁場に対するシールドを備えたプラグコネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、接続軸に沿って相手側プラグコネクタに電気接続するための接触領域を含むプラグコネクタであって、プラグコネクタは、配置面から突出する固定延長部を配置面に有するベース本体を有し、プラグコネクタは、金属製のシールド要素であって、シールド要素をベース本体の固定延長部に固定するための延長部レセプタクルを有し、延長部レセプタクルは受入輪郭を有し、受入輪郭は、延長部レセプタクルの内側(内方)に向けられ、シールド要素が固定延長部に固定されときに、固定延長部の固定面に形状嵌合および/または力嵌めで当接するクランプ部を有する、シールド要素をさらに備える、プラグコネクタを提供することが提案される。
【0014】
この文脈で、シールドプレートが配置される配置面は、配置ポケットに位置決めされ、固定延長部は、配置ポケットから突出しない。配置ポケットは、ベース本体の側面からベース本体内に延びることができる。この場合、固定延長部または固定保持部は、ベース本体の外面を越えて延びない。
【0015】
新規のシールドプレート固定を使用するプラグコネクタは、雄プラグコネクタまたは雌プラグコネクタであってよく、相手側プラグコネクタは、プラグコネクタに適切に接続可能な対応品を形成する。さらに、プラグコネクタおよび相手側プラグコネクタの両方は、それぞれのベース本体に同様に取り付けられた少なくとも1つのシールド要素をそれぞれ有することができる。特に、シールド要素は、ベース本体の相補的な数の固定延長部に接続可能な複数の延長部レセプタクルを有する。シールド要素を、金属薄板または同等の平坦な導電性構造体から形成することができる。プラグコネクタ内に配置されたプラグコネクタの接触領域(コネクタ面としても知られる)は、雄コンタクト要素(ブレードとして知られる)を含んで構成され、したがって、雄コネクタとしてのプラグ多点コネクタと呼ばれる。
あるいは、接触領域は、雌コンタクト要素(ばねとして知られる)を含んで構成されてよく、したがって、雌多点コネクタと呼ばれる。プラグコネクタと相手側プラグコネクタとのプラグ接続は、接続軸に沿った動作によって確立される。
【0016】
簡単で低摩耗の成形型を使用して、固定延長部を、特にベース本体と一体に形成することができる。コスト上の理由で、このようなベース本体を製造するために射出成形プロセスを使用するときに、頑丈な成形型を使用することが製造において重要である。固定延長部に容易に接続可能な延長部レセプタクルを有するシールド要素についても同様である。延長部レセプタクルを、少数の迅速な製造ステップで製造することができる。
【0017】
好ましいクランプ部が固定延長部の好ましくは外方を向く固定面に力嵌めで当接するという点で、シールド要素を、非常に容易に、シールド要素で行われる追加の加工ステップなしで、ベース本体に堅固に接続することができる。加えてまたは代わりに、クランプ部を、例えばラッチによって形状嵌合で固定することもできる。
【0018】
本発明の好ましいさらなる発展および構成は、従属請求項の主題である。
【0019】
配置面を、接触領域に隣り合ってハウジングに配置し、したがって、配置面は、接続軸に少なくとも部分的に平行に位置合わせされることが好ましい。接触領域のインターフェース開口部(interface opening:境界開口部)が、接続軸に対して垂直に位置合わせされたインターフェース平面(interface plane:境界平面)に沿って延び、インターフェース開口部から延びるチャネルが、プラグコネクタ内に延びることが好ましい。チャネルは、接続軸に平行に位置合わせされる。配置面を接触領域に隣り合ってハウジングに位置決めすることによって、接触領域の横方向シールドが特に実現される。
【0020】
ハウジングの固定延長部は、接続軸に対して横断方向に位置合わせされ、固定延長部は、配置面から突出することが好ましい。これにより、シールドプレートを、延長部レセプタクルによって、ハウジングの固定延長部に容易に固定して取り付けることができる。特に、固定延長部は、配置面から本質的に垂直に延び、固定延長部を、リブ付きでまたは単独で構成することができる。
【0021】
好ましいさらなる発展において、固定延長部は、遠位端部に固定保持部(securing portion)を有することができ、固定保持部は、固定面からオフセットされた固定保持外縁部(securing outer edge)を有する。これにより、シールド要素のクランプ部がハウジングの固定面に配置されたときに、シールド要素がベース本体の配置面に対して垂直な方向に外れることを防ぐ。
【0022】
シールドプレートの延長部レセプタクルは、第1の受入部と第2の受入部とを有し、第1の受入部は第2の受入部よりも幅広であることが特に好ましい。特に、第1の受入部は、横軸に沿って第2の受入部よりも幅広であり、横軸は、接続軸に対して垂直に位置合わせされることが好ましく、配置面に平行に位置合わせされることがさらに好ましい。第1の受入部は、固定延長部を、第1の受入部を通して容易に案内することができるように、十分に幅広であってよく、第2の受入部は、ベース本体に対するシールド要素のクランプ動作によって、固定延長部を第2の受入部にクランプすることができるように十分に幅広であってよい。このために、シールドプレートのクランプ動作は、配置面に平行に定められ、クランプ部が固定延長部に配置されるまで、配置面に沿って進むことができる。
【0023】
第2の受入部を、第1の受入部とシールド要素の縁部との間に配置することができる。これにより、固定延長部を第2の受入部にクランプ式に挿入する、ベース本体に対するシールド要素のクランプ動作によって、縁部をプラグコネクタのインターフェース開口部の隣に位置決めすることができ、したがって、シールド要素によるベース本体側の完全なシールドを実現することができる。シールド要素がプラグコネクタのベース本体にクランプされたときに、縁部は、接触領域のレベルで、コネクタ面(雌多点コネクタ)またはカラーの前縁部(雄多点コネクタ)に近接して位置決めされることが好ましい。この場合、省スペースのプラグコネクタを実現するために、雌多点コネクタの縁部は、インターフェース開口部のインターフェース平面を越えて突出しない。
【0024】
延長部レセプタクルは、シールド要素のタブに少なくとも部分的に形成されることが好ましい。タブは、シールド要素のシールドベース部から突出し、したがって、固定延長部を延長部レセプタクルに挿入するために、タブをベース本体の配置面まで容易に動かすことができる。シールド要素は複数のタブを有し、タブのそれぞれが、特に少なくとも1つの延長部レセプタクルを有することが好ましい。複数のタブを、シールド要素の単一の側に形成することができる。
【0025】
好ましいさらなる発展では、シールド要素はクランクを有し、したがって、固定延長部のクランプ部は、クランクとシールド要素の縁部との間に配置されている。
【0026】
延長部レセプタクルが、クランクを担持するタブに少なくとも部分的に形成される場合、延長部レセプタクルへの固定延長部の挿入がさらに容易になる。これにより、配置面に平行な平面に形成されるだけではない延長部レセプタクルが作り出される。受入輪郭は、配置面に部分的に平行に、かつ配置面に対して部分的に垂直に位置合わせされる。
【0027】
シールド要素の配置部を、クランクに隣接したシールドベース部に平行に位置合わせし、延長部レセプタクルをベース本体の固定延長部まで動かすことを特に容易にすることがさらに好ましい。
【0028】
シールド要素の輪郭が、延長部レセプタクルを閉じて取り囲むことがさらに好ましい。延長部レセプタクルは、シールド要素に完全に形成され、これにより、延長部レセプタクルおよびシールド要素の製造が容易であることを保証する。
【0029】
固定延長部を延長部レセプタクルに確実に力嵌め固定するために、クランプ部は、少なくとも1つの、好ましくは2つの対向する突起を受入輪郭に有する。突起は、延長部レセプタクルの内側に向けられ、配置面に平行に位置合わせされる。力嵌め固定中、固定延長部は、突起間にクランプまたはラッチされる。
【0030】
さらに、シールド要素をプラグコネクタのベース本体に固定するための取付け方法が、本発明の一部であり、固定延長部は、接続軸に平行に定められた、ベース本体に対するシールド要素の挿入動作で、延長部レセプタクルに挿入される。このプロセスで、シールド要素は、配置面に平行に定められることが好ましい動作で、固定延長部が延長部レセプタクルに挿入されるまで、ベース本体に沿って案内される。これは、シールド要素をベース本体に取り付けるのに複雑な動作シーケンスが不要であることを意味する。
【0031】
さらなる簡単な方法ステップは、シールド要素が、接続軸に平行に定められた、ベース本体に対するシールド要素のクランプ動作で、固定延長部に対して変位され、したがって、クランプ部は、固定延長部の固定面において延長部レセプタクルに配置されることを含む。クランプ動作は、クランプ動作が行われた後に、シールド要素の縁部が、インターフェース開口部のインターフェース平面またはプラグコネクタのコネクタ面を越えて突出しないように、定められることが好ましい。
【0032】
本発明のさらなる詳細、特徴、および利点は、実施形態の以下の説明および図面の主題である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】プラグコネクタのベース本体に形状嵌合および/または力嵌めで固定されたシールド要素を示す図である。
図2】形状嵌合および/または力嵌め固定のための固定延長部を有する配置ポケットを備えたベース本体を示す図である。
図3】形状嵌合および/または力嵌め固定に使用されるシールド要素のタブを示す図である。
図4】最終形状を実現するためにまだオフセットする必要がある、シールドプレートタブの打ち抜かれた延長部レセプタクルを示す図である。
図5】シールド要素がベース本体に横方向に当接する、形状嵌合および/または力嵌め固定部を製造するための第1の方法ステップを示す図である。
図6】固定延長部がシールド要素の延長部レセプタクル内に案内される、形状嵌合および/または力嵌め固定部を製造するための第2の方法ステップを示す図である。
図7】固定延長部が延長部レセプタクルのクランプ部にクランプされる、形状嵌合および/または力嵌め固定部を製造するための第3の方法ステップを示す図である。
図8】延長部レセプタクルをハウジングの固定延長部(半透明で示す)にクランプまたはラッチした後のシールドプレートの固定状態を示す図である。
図9】プラグコネクタのベース本体に形状嵌合および/または力嵌めで取り付けられたシールド要素の等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明による実施形態が、図1に示されている。ベース本体11を含むプラグコネクタ10が、ここに示され、ベース本体11の上側に、コネクタ面とも呼ばれる機械的接触領域12を有する。上側の位置合わせは、図面の読み方向において理解されるべきである。接触領域12は、相手側プラグコネクタ(図示せず)との電気的および機械的接続のために設けられている。プラグコネクタ10と相手側プラグコネクタとの電気的接続は、電気コンタクト要素をハウジング10内で、接触領域に対して垂直に位置合わせされた接続軸14に沿って動かすことによって生じる。
【0035】
例示的な図1によれば、プラグコネクタ10は、コンタクトチャンバがベース本体に形成された雌プラグコネクタであり、コンタクトチャンバは、雌コンタクト要素を受け入れるために設けられている。相手側プラグコネクタは、雄コンタクト要素を有する雄相手側プラグコネクタとして構成されている。相手側プラグコネクタを、雌プラグコネクタ10に機械的および電気的に接続することができる。プラグコネクタ10の接触領域12は、コンタクトチャンバにつながるコネクタ面に向かう漏斗状チャネルを有する。柱状の雄コンタクト要素は、チャネル内に案内されて、プラグコネクタを相手側プラグコネクタに接続し、接続軸に沿った雌コンタクト要素への差込み動作により案内されて、電気的接続を確立する。
雌プラグコネクタ10の接触領域12は、雌プラグコネクタアセンブリ全体、いわゆる雌多点コネクタの部分領域である。プラグコネクタ10に機械的および電気的に適合する雄相手側プラグコネクタアセンブリは、雄多点コネクタと呼ばれる。
【0036】
接触領域12のインターフェース開口部18は、仮想インターフェース平面に沿って延びることが好ましく、仮想インターフェース平面は、接続軸14に対して垂直に位置合わせされ、ベース本体11の上側に平坦に配置されている。ここでは、単に例として、互いに隣に配置された複数列のインターフェース開口部18が、接触領域12に配置されている。
【0037】
さらに、ベース本体11は、仮想インターフェース平面に対して垂直かつ接続軸14に平行に位置合わせされた配置面20を有する。配置面20は、接触領域12の隣に配置されている。いくつかの配置面20を、ベース本体11において、特にベース本体11の異なる面において実現してもよい。代替実施形態(図示せず)において、配置面は、接続軸14に対して傾斜していてもよい。1つまたは複数の配置面20を、相手側プラグコネクタに同様に形成することができる。
【0038】
突出する固定延長部22が、配置面20に配置され、固定延長部22は、ベース本体11と同じ材料から一体に形成されている。固定延長部22は、配置面20から遠位の端部に固定保持部24を有する。固定延長部22は、例えばプラグコネクタ10を電磁的な影響からシールドするために、金属製のシールド要素26の形状嵌合および/または力嵌め固定のために使用される。シールド要素26は、接触領域12に隣り合ってベース本体11に横方向に配置され、したがって、プラグコネクタ10の横方向シールドが実現される。シールド要素は、配置面20に部分的に平坦に当接する。さらに、相手側プラグコネクタは、相手側プラグコネクタのベース本体に同様に取り付けられたシールド要素26を有することもできる。
【0039】
シールド要素26は、固定延長部22に対するシールド要素26の形状嵌合および/または力嵌め固定のための延長部レセプタクル28を有する。延長部レセプタクル28は、延長部レセプタクル28の内側(内方)に向けられた、好ましくは鍵孔状の受入輪郭30を有する。特に、シールド要素26は、相補的な数の固定延長部22に接続可能な複数の延長部レセプタクル28を有する。例示的なシールド要素26は、打抜き曲げプロセスで形成された金属薄板から構成されている。
【0040】
延長部レセプタクル28(図3も参照)は、少なくとも1つの突起33を持つクランプ部32を有する。単に例として、図1は、受入輪郭30に2つの突起33を含むクランプ部32を示す。力嵌め固定状態で、クランプ部32の突起33は、図2に示す、固定延長部22の外側に配置された固定面37に当接する。
【0041】
図2に、ベース本体11がシールド要素26なしで示されている。ベース本体11は、側部に形成された側面36を有し、側面36にシールド要素26が配置される。側面36は、プラグコネクタと相手側プラグコネクタとの接続軸14に本質的に平行に、かつインターフェース平面に対して垂直に位置合わせされている。面取り部40を、インターフェース平面と側面36の表面縁部38との間でベース本体11に形成することができる。
【0042】
配置面20は、配置ポケット34に位置決めされ、固定延長部22は、配置ポケット34から側面36を越えて突出しない。配置ポケット34は、配置面20に平行に位置合わせされた例示的な側面36からベース本体11内に延びる。この場合、配置ポケット34は、側面36と、インターフェース平面に対向する面との両方で開いている。特に、配置ポケット34は、面取り部40で開いている。
【0043】
固定延長部22および固定保持部24は、側面36および接触領域12の平面を越えて突出しない。固定延長部22は、配置面20から垂直に突出し、固定保持部24は、固定延長部22の遠位端部と側面36との間に配置されている。さらに、固定延長部22および固定保持部24は、さらなるポケット壁42から面取り部40の方向に延び、ポケット壁42は、配置面20に対して垂直に位置合わせされている。
【0044】
配置ポケット34の中央に配置された固定延長部22は、配置面20に対して遠位端部に配置された固定保持部24と共に、インターフェース平面に平行なキノコ状断面を有する。固定保持部24は、配置面20に平行に位置合わせされた横軸に対して固定延長部22よりも幅広であり、取付部22の遠位端部は、固定保持部24の、配置面20に対向する側で中央に取り付けられている。固定保持部24は固定保持外縁部16を有し、固定保持外縁部16は、固定保持部24の幅がより大きいことにより、固定面37からオフセットされている。固定保持部24は、略直方体の形状であり、固定延長部22は、固定保持部24を越えてインターフェース12の方向にわずかに突出することができる。
【0045】
シールド要素26は図3に示され、延長部レセプタクル28は、シールド要素26内に完全に形成されて、受入輪郭30が延長部レセプタクル28を閉じて取り囲むようになっている。延長部レセプタクル28は、第1の受入部46と第2の受入部48とに分けられる。第1の受入部46は、横軸43に対して第2の受入部48よりも幅広である。第1の受入部46は、第1の受入部46を通して固定保持部24を案内するのに十分な幅を有する。他方で、第2の受入部48は、固定延長部22の幅に適応する、横軸43に対する幅を有し、ベース本体11に対するシールド要素26のクランプ動作72(図7参照)によって、固定延長部22を、第2の受入部48のクランプ部32にクランプ式に挿入することができるようになっている。
このために、第2の受入部48の対向突起33が、受入輪郭30に形成されている。
【0046】
第2の受入部48は、第1の受入部46とシールド要素26の縁部50との間に配置されている。この場合、第2の受入部48は、第1の受入部46の、縁部50に対向する側で、中央に位置決めされている。第1の受入部46および第2の受入部48は、共通の対称軸に対して鏡面対称であり、対称軸は接続軸14に平行である。
【0047】
さらに、シールド要素26はタブ52を有し、タブ52は、クランク56によってシールドベース部54からオフセットされた配置部53を有する。配置部53は、縁部50とクランク56との間に位置決めされている。タブ52は、配置部53、クランク56、およびシールドベース部54に形成された延長部レセプタクル28を有する。この場合、第2の受入部48は、配置部53に完全に形成されているが、第1の受入部46は、シールドベース部54からクランク56を介して配置部53まで延びる。シールド要素26は、シールドベース部54の同じ側から同じ方向に突出する複数のタブ52を有することが好ましい。
【0048】
シールド要素26がベース本体に取り付けられたときに、配置部53は、配置面20(図2)に当接する。タブ52は、最大で配置ポケット34の幅を有する。さらに、配置部53は、シールドベース部54に平行に位置合わせされている。あるいは、配置部53は、シールドベース部54に対して角度が付けられていてもよい。シールドベース部54は、シールド要素26の平坦な金属薄板部分である。
【0049】
タブ52は、シールドベース部54から突出し、シールド要素26の一部が、タブ52の隣に配置されてよく、面取り部40に従ってシールドベース部54から離れるように角度が付けられたサブ部分58を有する。サブ部分58とタブ52とは、スロット59によって切り離されている。
【0050】
図4に、クランクまたはオフセットされる前のシールド要素26のタブ52が示されている。延長部レセプタクル28を含むオフセットされたタブ52を、打抜き曲げプロセスによって平坦なシートから製造することができる。製造プロセスで、延長部レセプタクル28が最初に打ち抜かれ、次にクランク56が形成される。
【0051】
図5は、シールド要素26をベース本体11に固定するための固定ステップを示す。ここでは、接続軸14に平行に定められた、ベース本体11に対するシールド要素26の垂直動作60により、タブ52を配置ポケット34に近付ける。同時に、シールドベース部54においてタブ52と反対側に配置され得る位置決め要素62を、側面36の位置決めポケット64に向けて動かすことができる。特に、垂直動作60により、はんだ付け延長部66を、ベース本体11の側面36に対して、接触領域12と反対側のベース本体11の下縁部68に近付ける。垂直動作60は、接触領域12の側からベース本体11の下縁部68の方向に、接続軸14に平行に進む。
【0052】
はんだ付け延長部66は、シールドベース部54から垂直に突出することができ、シールド要素26が最終取付位置に到達したときに、ハウジングの下側(ハウジング11の下縁部68として縁部に見ることができる)を越えて突出することができる。原理上、同じ方向に位置合わせされた複数のはんだ付け延長部66が、シールドベース部54に設けられる。特に、はんだ付け延長部66は、垂直断面図においてL字形構造を有し、はんだ付け延長66の下側は、回路基板(図示せず)にはんだ付けするように設けられている。
【0053】
図6によれば、固定延長部22および固定保持部24は、接続軸14に平行に定められた、ベース本体11に対するシールド要素26の挿入動作70によって、第1の受入部46に挿入される。第1の受入部46への固定保持部24の挿入中、シールド要素26は、受入輪郭30によって位置合わせされ、固定延長部22は、第2の受入部48に対して中央に位置する。位置決め要素62(図5)は、位置決めレセプタクル64に挿入するように同時に位置合わせされ、最終的に位置決めレセプタクル64に挿入されることが好ましい。
【0054】
この場合、シールドプレート26のシールドベース部54の後側は、ベース本体11の側面36に沿って接線方向に案内される。図5の垂直動作60は、途切れなく挿入動作70に統合することができる。垂直動作60は、挿入動作70と合致している。
【0055】
図7によれば、挿入動作70が継続すると、固定延長部22は第2の受入部48に挿入される。図6の挿入動作70は、途切れなくクランプ動作72に統合することができ、クランプ動作72は、挿入動作70と合致している。
【0056】
垂直動作60、クランプ動作72、および挿入動作70を、単一の集合的な動作で行うことができる。
【0057】
クランプ動作72は、図8に示す突起33が、固定延長部22の固定面37に当接するようになり、シールド要素26の形状嵌合および/または力嵌め固定が保証されるまで行われる。同時に、シールド要素26の角度が付いた部分58(図3)は、ベース本体11の面取り部40に当接するようになり、止めの一種を形成することができる。
【0058】
シールド要素26がハウジング11に固定されたときに、タブ52の縁部50は、インターフェース開口部18のインターフェース平面12またはコネクタ面を越えて突出しない。
【0059】
シールド要素26が固定延長部22にクランプされた後、固定保持部24および位置決めレセプタクル64(図5)に挿入された位置決め延長部62により、シールド要素26を、配置面20に対して垂直な方向74(図9)に沿って、ベース本体11から取り外すことはできない。最終取付位置で、配置部53は、(ハウジングの)配置部の表面20と(ハウジングの)固定保持部24の後側との間で、縁部に近接した領域48に位置する。第2の受入部48の領域に形成された延長部レセプタクル28の受入輪郭30、より正確には突起33は、固定面37にクランプし、固定保持外縁部44(図2)に対して間隙を有して位置する。
【0060】
原理上、プラグコネクタ10に関する上記の特徴のすべてが、相手側プラグコネクタにも当てはまる。さらに、固定面37に対する突起33のクランプを、シールド要素26を固定延長部22にラッチするためのデバイスに置き換えることができ、またはそのようなラッチのためのデバイスと組み合わせることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-08-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続軸(14)に沿って位置合わせされた、相手側プラグコネクタに電気的および機械的に接続するように構成された接触領域(12)を含むプラグコネクタ(10)であって、
前記プラグコネクタ(10)は、
- 配置面(20)から突出する固定延長部(22)を前記配置面(20)に有するベース本体(11)と、
- 金属製のシールド要素(26)であって、前記シールド要素(26)を前記固定延長部(22)に固定するための延長部レセプタクル(28)を有し、前記延長部レセプタクル(28)は受入輪郭(30)を有し、前記受入輪郭(30)は、前記延長部レセプタクル(28)の内側に向けられ、前記シールド要素(26)が前記固定延長部(22)に固定されるときに、前記固定延長部(22)の固定面(37)に形状嵌合および/または力嵌めで当接するクランプ部(32)を有する、シールド要素(26)と
を備えており、

前記配置面(20)は、配置ポケット(34)に位置決めされ、
前記固定延長部(22)は、前記配置ポケット(34)から突出しないことを特徴とする、
プラグコネクタ(10)。
【請求項2】
前記配置面(20)は、前記接触領域(12)の隣に配置され、
前記配置面(20)は、前記接続軸(14)に少なくとも部分的に平行に位置合わせされていることを特徴とする、
請求項1に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項3】
前記固定延長部(22)は、前記接続軸(14)に対して横断方向に位置合わせされ、前記固定延長部(22)は、前記配置面(20)から突出することを特徴とする、
請求項1に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項4】
前記固定延長部(22)は、遠位端部に固定保持部(24)を有し、
前記固定保持部(24)は、前記固定面(37)に対してオフセットされた固定保持外縁部(44)を有することを特徴とする、
請求項1に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項5】
前記延長部レセプタクル(28)は、第1の受入部(46)と第2の受入部(48)とを有し、
前記第1の受入部(46)は前記第2の受入部(48)よりも幅広であることを特徴とする、
請求項1に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項6】
前記第2の受入部(48)は、前記第1の受入部(46)と前記シールド要素(26)の縁部との間に配置されていることを特徴とする、
請求項5に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項7】
前記延長部レセプタクル(28)は、前記シールド要素(26)のタブ(52)に少なくとも部分的に形成されていることを特徴とする、
請求項1に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項8】
前記シールド要素(26)はクランク(56)を有し、したがって、前記クランプ部(32)は、前記クランク(56)と前記シールド要素(26)の縁部(50)との間に配置された配置部(53)に形成されていることを特徴とする、
請求項1に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項9】
前記延長部レセプタクル(28)は、前記クランク(56)に少なくとも部分的に形成されていることを特徴とする、
請求項8に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項10】
前記配置部(53)は、前記クランク(56)に隣接したシールドベース部(54)に平行に位置合わせされていることを特徴とする、
請求項8に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項11】
前記受入輪郭(30)は、前記延長部レセプタクル(28)を閉じて取り囲むことを特徴とする、
請求項1に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項12】
前記クランプ部(32)は、前記受入輪郭(30)の少なくとも1つの、または2つの対向する突起(33)から形成され、前記突起(33)は、前記シールド要素(26)のラッチおよび/またはクランプ固定のために設けられていることを特徴とする、
請求項1に記載のプラグコネクタ(10)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のプラグコネクタ(10)のシールド要素(26)を固定するための方法であって、
前記固定延長部(22)は、前記接続軸(14)に平行に定められた、前記ベース本体(11)に対する前記シールド要素(26)の挿入動作(70)で、前記延長部レセプタクル(28)に挿入されることを特徴とする、
方法。
【請求項14】
前記シールド要素(26)は、前記接続軸(14)に平行に定められた、前記ベース本体(11)に対する前記シールド要素(26)のクランプ動作(72)で、前記固定延長部(22)に対してオフセットされ、それにより、前記クランプ部(32)は前記固定面(37)に配置されることを特徴とする、
請求項13に記載の方法。
【国際調査報告】