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特表2024-544414煎じ出し製品用のフィルタバッグをまとめるための機械
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-29
(54)【発明の名称】煎じ出し製品用のフィルタバッグをまとめるための機械
(51)【国際特許分類】
   B65B 29/02 20060101AFI20241122BHJP
   B65B 57/00 20060101ALI20241122BHJP
【FI】
B65B29/02
B65B57/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537404
(86)(22)【出願日】2022-12-19
(85)【翻訳文提出日】2024-07-11
(86)【国際出願番号】 IB2022062456
(87)【国際公開番号】W WO2023119112
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】102021000031892
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】594073646
【氏名又は名称】イ.エンメ.ア.インドゥストリア マッキーネ アウトマティケ ソチエタ ペル アツィオニ
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【弁理士】
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(74)【代理人】
【識別番号】100142882
【弁理士】
【氏名又は名称】合路 裕介
(74)【代理人】
【氏名又は名称】吉田 新吾
(72)【発明者】
【氏名】リヴォラ,サウロ
(72)【発明者】
【氏名】パジーニ,ファビオ
(57)【要約】
煎じ出し製品用のフィルタバッグ(1)をまとめるための機械が説明される。当該機械は、第1の回転軸(X2)を中心に回転可能である移動ホイール(2)と、移動ホイール(2)と同期して第2の回転軸(X3)を中心に回転する移送ホイール(3)と、フィルタバッグ(1)を収集するためのデバイス(4)と、移送ホイール(3)の円周に沿って配置され且つ移動ホイール(2)からフィルタバッグ(1)を、第1の角度位置で、ピックアップするためのピックアップ構成と、回転の角度区間(TA)が供給方向(A)に沿って移動した後に、第2の角度位置で、収集デバイス(4)にフィルタバッグ(1)を解放するための解放構成との間で、移送ホイール(3)と共に移動可能な複数の把持要素(5)と、欠陥のあるフィルタバッグ(1)を、それが、収集デバイス(4)が配置された第2の角度位置に到達する前に、識別するように、フィルタバッグ(1)の欠陥の可能性を検出するように構成されたセンサ手段(7)と、欠陥のあるフィルタバッグ(1D)を受け入れるように構成された排除領域(8)であって、供給方向(A)に対して、収集デバイス(4)の下流で且つ第1の角度位置の上流に配置された排除領域(8)と、を備え、当該機械は、また、把持されているフィルタバッグ(1D)がセンサ手段(7)によって欠陥であることが検出されたとき、第2の角度位置でフィルタバッグ(1D)の解放を防止するように、前記把持要素(5)を制御するように構成されたロック制御手段(9)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
煎じ出し製品用のフィルタバッグ(1)をまとめるための機械であって、
-第1の回転軸(X2)を中心に回転可能である移動ホイール(2)と、
前記移動ホイール(2)と同期して前記第1の回転軸(X2)と平行な第2の回転軸(X3)を中心とする回転で作動され得る移送ホイール(3)と、
-前記フィルタバッグ(1)を受けるように構成され、前記移送ホイール(3)に近接して配置された、フィルタバッグ(1)を収集するための収集デバイス(4)と、
前記移送ホイール(3)の円周に沿って配置され且つ前記移動ホイール(2)からフィルタバッグ(1)を、第1の角度位置で、ピックアップするためのピックアップ構成と、回転の角度区間(TA)が供給方向(A)に沿って移動した後に、第2の角度位置で、前記収集デバイス(4)に、前記フィルタバッグ(1)を解放するための解放構成との間で、前記移送ホイール(3)と共に移動可能な複数の把持要素(5)と、
欠陥のあるフィルタバッグ(1)を、それが、前記収集デバイス(4)が配置された前記第2の角度位置に到達する前に、識別するように、前記フィルタバッグ(1)の欠陥の可能性を検出するように構成されたセンサ手段(7)と、
前記欠陥のあるフィルタバッグ(1D)を受け入れるように構成された排除領域(8)であって、前記収集デバイス(4)よりも低い位置にある、排除領域(8)と、を備え、
前記排除領域(8)は、前記供給方向(A)に対して、前記収集デバイス(4)の下流で且つ前記第1の角度位置の上流に配置されており、当該機械は、また、把持されている前記フィルタバッグ(1D)が前記センサ手段(7)によって欠陥であることが検出されたとき、第2の角度位置で、すなわち、前記収集デバイス(4)で、前記フィルタバッグ(1D)を解放することを防止するように、前記把持要素(5)を制御するように構成されたロック制御手段(9)を備え、前記収集デバイス(4)は、前記移送ホイール(3)に近接して位置し且つ前記把持要素(5)が前記第2の角度位置に沿って通過するときに前記把持要素(5)が通過する大きさの底部開口部(4b)を備える、機械。
【請求項2】
前記収集デバイス(4)は、フィルタバッグ(1)の対向する側面に接触するような距離(D)で配置された2つの対向する垂直壁(11、12)と、フィルタバッグの底部を下から支持するように構成されたベース(13)とを備え、前記ベース(13)は、前記底部開口部(4b)を備える、請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記2つの対向する垂直壁(11、12)は各々、前記底部開口部(4b)に向かって突出するタブ(14)を備え、前記タブ(4)は、傾斜したプロファイルを有し、前記収集デバイス(4)に入る前記フィルタバッグ(1)の側面を妨害し且つ一時的に折り曲げるように構成される、請求項2に記載の機械。
【請求項4】
前記収集デバイス(4)の前記ベース(13)は、前記底部開口部(4b)を間に挟んで互いに間隔をあけて配置された一対の平坦要素によって形成され、各平坦要素は、前記2つの垂直壁(11、12)の一方から互いに鏡面的なL字形状をなして延びている、請求項2または3に記載の機械。
【請求項5】
前記ベース(13)は、前記底部開口部(4b)に水平に突出し且つ欠陥のあるフィルタバッグ(1D)が前記排除領域(8)に向けられる間に、欠陥のあるフィルタバッグ(1D)と前記ベース(13)上に先に載置されたフィルタバッグ(1)との接触を防止するように、欠陥のあるフィルタバッグ(1D)を折り畳むように構成された分離歯(15)を備える、請求項2から4のいずれか一項に記載の機械。
【請求項6】
前記収集デバイス(4)の前記ベース(13)は、水平に且つ前記移送ホイール(3)のスポークに対して実質的に垂直に配置されている、請求項2または5に記載の機械。
【請求項7】
前記第1の角度位置と前記第2の角度位置との間で各把持要素(5)が前記供給方向(A)に沿って移動する回転の前記角度区間(TA)は180°未満である、請求項1から6のいずれか一項に記載の機械。
【請求項8】
前記欠陥のあるフィルタバッグ(1D)の前記排除領域(8)は、前記欠陥のあるフィルタバッグ(1D)を案内および搬送するための本体(16)を備え、前記本体は、前記移送ホイール(3)に近接して配置されており、前記把持要素(5)の自由な通過および前記把持要素(5)からの前記欠陥のあるフィルタバッグ(1D)の分離を可能にするように構成された少なくとも1つのチャネル(16b)を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の機械。
【請求項9】
前記欠陥のあるフィルタバッグ(1D)を案内および搬送するための前記本体(16)は、前記把持要素(5)の軌跡に実質的に平行なプロファイルを有する第1の湾曲面(16a)と、前記第1の湾曲面(16a)に対向し、解放された前記欠陥のあるフィルタバッグ(1D)を案内するように構成された第2の面(16c)とを備える、請求項8に記載の機械。
【請求項10】
前記案内本体(16)は、前記把持要素(5)の自由な通過および前記把持要素(5)からの前記欠陥のあるフィルタバッグ(1D)の同時分離を可能にする2つの垂直チャネル(16b)を備える、請求項8または9に記載の機械。
【請求項11】
前記センサ手段(7)は、前記把持要素(5)によってピックアップされた前記フィルタバッグの欠陥を検出するように構成された少なくとも1つのセンサと、欠陥のあるフィルタバッグ(1D)が前記把持要素(5)によってピックアップされたという信号を前記センサから受信するために前記センサに接続され且つ前記把持ユニット(5)が前記欠陥のあるフィルタバッグ(1D)を前記第2の角度位置で解放するのを防止するようにロック作動信号を送るためにロック制御手段(9)に接続された処理ユニット(17)とを備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の機械。
【請求項12】
前記把持要素(5)はまた、前記収集デバイス(4)に前記フィルタバッグ(1)を解放するときに、前記把持要素(5)が前記収集デバイス(4)に既に配置されている更なるフィルタバッグを集積方向に沿って押して、前記フィルタバッグが解放されるたびにスペースを形成するように構成され且つ作動可能である、請求項1から11のいずれか一項に記載の機械。
【請求項13】
各把持要素は、前記フィルタバッグ(1)を保持するための2つの爪(5a、5b)であって、前記移送ホイール(3)上に連結された2つの爪(5a、5b)を備えるグリッパ(5)を備え、各グリッパ(5)は、前記2つの爪(5a、5b)が相互に離間している把持位置または解放位置と、前記2つの爪(5a、5b)が、少なくとも、前記第1の角度位置と前記第2の角度位置との間の回転の角度区間(TA)に沿って前記フィルタバッグ(1)を経時的に保持するために、前記フィルタバッグ(1)を介在させて相互に接近している、前記フィルタバッグ(1)の保持位置との間で、前記2つの爪(5a、5b)を回転させるように構成されたグリッパ制御手段(6)に接続されている、請求項1から12のいずれか一項に記載の機械。
【請求項14】
前記2つの爪(5a、5b)のうちの一方は、前記収集デバイス(4)に配置された前記更なるフィルタバッグを前記集積方向に沿って押すように構成される、請求項12に従属する場合の、請求項13に記載の機械。
【請求項15】
前記グリッパ制御手段(6)は、少なくとも第1の運動学的ユニット(18)を備え、前記第1の運動学的ユニット(18)は、前記グリッパ(5)の前記2つの爪の一方(5a)を移動させるように構成され且つ前記把持位置または前記解放位置および前記保持位置を可能にするカムプロファイルを有する対応するトラック(18c)に沿って移動可能なカムフォロワローラ(18a)を備える、請求項13または14に記載の機械。
【請求項16】
前記グリッパ制御手段(6)は、また、更なるカムフォロワローラ(19b)を備える第2の運動学的ユニット(19)を備え、前記ロック制御手段(9)は、欠陥のあるフィルタバッグ(1D)の存在下で作動可能な制御デバイス(23)であって、回転可能なカムトラックの補助セクタ(24)に運動学的に接続され且つ前記グリッパ(5)の前記2つの爪(5a、5b)の開口運動を少なくとも1つの角度ロック区間(TAB)にわたってロックするように、前記第2の運動学的ユニット(19)の前記更なるカムフォロワローラ(19b)を阻止するように構成された制御デバイス(23)を備える、請求項15に記載の機械。
【請求項17】
前記移動ホイール(2)は、前記移送ホイール(3)よりも低い位置にある、請求項1から16のいずれか一項に記載の機械。
【請求項18】
煎じ出し製品用のフィルタバッグ(1)をまとめるための方法であって、
移動ホイール(2)と同期して移送ホイール(3)を作動させるステップであって、前記移送ホイール(3)が円周に沿って配置された複数の把持要素(5)を備える、ステップと、
前記複数の把持要素(5)のうちの一の把持要素(5)を用いて前記移動ホイール(2)からフィルタバッグ(1)を、第1の角度位置で、ピックアップするステップと、
回転の角度区間(TA)が供給方向(A)に沿って移動した後に、第2の角度位置で、前記移送ホイール(3)に近接して配置された収集デバイス(4)に、前記把持要素(5)によりピックアップされた前記フィルタバッグ(1)を解放するステップと、
欠陥のあるフィルタバッグ(1D)を、それが、前記収集デバイス(4)が位置する前記第2の角度位置に到達する前に、識別するように、センサ手段(7)によって前記フィルタバッグ(1)の欠陥の可能性を検出するステップと、
把持しているフィルタバッグ(1D)が前記センサ手段(7)によって欠陥であることが検出された場合に、前記把持要素(5)が前記フィルタバッグ(1D)を前記第2の角度位置で、すなわち前記収集デバイス(4)に解放することを防止するためのロック制御手段(9)を作動させるステップと、
前記欠陥のあるフィルタバッグ(1D)を、前記収集デバイス(4)よりも低い位置にある排除領域(8)に解放するステップであって、前記排除領域(8)が、前記供給方向(A)に対して、前記収集デバイス(4)の下流で且つ前記第1の角度位置の上流に配置されている、ステップと、を含み、
前記把持要素(5)は、前記第2の角度位置に沿って通過するとき、前記移送ホイール(3)に近接して配置された前記収集デバイス(4)の底部開口部(4b)を通過する、方法。
【請求項19】
前記フィルタバッグ(1)が前記収集デバイス(4)に解放されるたびに、前記把持要素(5)は、その都度解放されるフィルタバッグのためのスペースを形成するために、前記収集デバイス(4)内に既に配置されている更なるフィルタバッグを集積方向に沿って押す、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(粉末状、粒状または葉の形態の)茶、コーヒー、カモミールなどの煎じ出し製品用のフィルタバッグをまとめるための機械に関する。
【背景技術】
【0002】
フィルタバッグという用語は、少なくとも2つのタイプのフィルタバッグを示すために使用される。すなわち、最小構成において、1回分の煎じ出し製品を収容するチャンバを形成するフィルタ材料片を含むシングルチャンバフィルタバッグ、および、やはり単一のフィルタ紙片を備えるが、フィルタ紙片が2つの別々のチャンバを形成するダブルチャンバフィルタバッグである。各チャンバは、1回分の煎じ出し製品を収容する。2つのチャンバは、互いに向かって折り畳まれて、単一の上端(上向きの「V」の形)および「W」の形の下端を形成する。
【0003】
シングルチャンバおよびダブルチャンバのフィルタバッグはまた、タグと当該タグをフィルタバッグに接続するタイストリングとを備え得る。
【0004】
最後に、上包みの包装材料が、気密または非気密の態様で単一のフィルタバッグを包んで閉じるために、上記のフィルタバッグに追加されてもよい。
【0005】
この種の煎じ出し製品用のフィルタバッグを製造するための機械は、特許文献WO2017/145044で知られている。
【0006】
この機械は連続的に移動可能であり、そのおかげで、フィルタバッグの高い品質を維持しながら、段階的な機械の生産性よりも高い生産性を実現している。
【0007】
この解決策の機械は、少なくとも、連続的に回転するカルーセルを備え、当該カルーセルは、その周面に、形成中のそれぞれのフィルタ材料片を保持するための複数の第1の把持要素と、対応する第1の把持ユニットに関連付けられ且つ移動カルーセルの回転の少なくとも1つの所定の角度区間に沿ってフィルタバッグを部分的にまたは完全に形成するためにフィルタ材料片に作用するように構成された複数のステーションと、を有する。
【0008】
したがって、機械の基本的なコンセプトは、それが複数の作業ユニットを備え、すべての作業ユニットがフィルタ材料片に対して同一の作業を行い、すべての作業ユニットが互いに独立して且つ回転軸を中心に連続的に駆動されることである。
【0009】
フィルタ材料片に対する作業が完了すると、各作業ステーションと対応する把持ユニットは、移動カルーセルのアウトフィード領域に到着し、片が後続の処理ステップ/ステーション、例えば更なる移動カルーセル、に移送され得るように、それを解放する。
【0010】
上述のように、形成中のフィルタバッグのタイプに応じて、機械を規定する単一のカルーセル、または互いに連続し且つ上述されたものと同様の構造を有し、機械全体を規定する複数のカルーセルは、フィルタバッグの決定的な形成をもたらす。したがって、後者は、収集または積み重ね領域に移されなければならない、または、欠陥がある場合には、先の領域とは異なる、欠陥のある製品のための収集領域に解放されなければならない。
【0011】
このため、カルーセルからフィルタバッグをピックアップするために機械に存在する、当該カルーセルと同一の高速で作動でき、同時に、欠陥のあるフィルタバッグを排出でき、フィルタバッグを収集または積み重ね領域に解放できる作業ユニットを提供する必要がある。
【0012】
フィルタバッグを解放するための作業ユニットの解決策は、特許文献WO2019/087012から知られており、当該特許文献は、連続運動で回転する移送ホイールであって、当該移送ホイールに沿って配置され且つ各々が対応する作業ステーションからフィルタバッグを受け取り、フィルタバッグを収集するための領域にフィルタバッグを解放するように構成された複数の把持装置を備えた、移送ホイールを説明している。各把持装置は、先行するカルーセルからフィルタバッグを受け取るため、または収集領域にフィルタバッグを解放するための第1の作業位置と、フィルタバッグを保持するための第2の作業位置との間で移動可能である。
【0013】
また、先行するカルーセル上で形成されたフィルタバッグの欠陥を測定するように構成された制御ユニットと、移送ホイール上に配置され且つ制御ユニットに接続された補助制御デバイスとがある。
【0014】
補助デバイスは、選択された把持装置が制御ユニットの信号でホイールの回転方向に対して収集領域の前に配置されたアンロード領域に欠陥のあるフィルタバッグを解放することを可能にする。
【0015】
収集領域に対する欠陥のあるフィルタバッグのアンロード領域の位置は、縮小された回転の角度のある区間に沿っており、このことは、機械の高い生産速度で、欠陥のあるバッグをアンロード領域を越えて、または収集領域にさえ運ぶように補助デバイスの応答遅れを生じさせ得ることが指摘されている。
【発明の概要】
【0016】
したがって、本発明の目的は、フィルタバッグを形成するためのサイクルを迅速且つ正確な態様で完了することができ、フィルタバッグを安全に保管できる、連続的な動きで煎じ出し製品用のフィルタバッグをまとめるための機械を提供することである。
【0017】
より具体的には、本発明の目的は、煎じ出し製品用のフィルタバッグをまとめるための機械であって、機械の高い動作速度での高い柔軟性および縮小されたサイズを維持しながら、高い安全性で不適切なフィルタバッグを選択および排除することができる機械を提供することである。
【0018】
前記目的は、添付の特許請求の範囲に記載の煎じ出し製品用のフィルタバッグを形成するための機械によって完全に達成される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明は添付図面を参照して説明されるが、添付図面は単に例として提供され、本発明の範囲を限定するものではない。
図1-3】本発明による煎じ出し製品用のフィルタバッグをまとめるための機械の一部を形成する移送ホイールの概略正面図を、対応する3つの異なる作業構成で、示す。
図4】先の図面のフィルタバッグを収集するための装置の下方からの斜視図である。
図5図4の収集デバイスの上方からの部分斜視図である。
図6図1から3の機械の排除領域の一部を形成する抽出本体の斜視図である。
図7図1から3の移送ホイールの一部を形成する把持要素の詳細の、他の部分をより良く説明するために一部を切り取った、斜視図である。
図8】第1および第2の制御手段に接続された先の図面の移送ホイールの把持装置の、他の部分をより良く説明するために一部を切り取った、斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付図面、特に図1から3、を参照すると、全体が100でラベル付けされた本発明による機械は、粉末状、粒状または葉の形態でドーズされた茶、コーヒー、カモミールなどの煎じ出し製品を収容するフィルタバッグ1を製造し、まとめるために使用される。
【0021】
「フィルタバッグ」という表現は、少なくとも2つのタイプのフィルタバッグを示すために使用され得る。
【0022】
シングルチャンバとして知られる第1のタイプは、1回分の煎じ出し製品を収容する単一のチャンバを形成するフィルタ材料片を備える。
【0023】
ダブルチャンバとして知られる第2のタイプのフィルタバッグは、2つの別々のチャンバを形成する単一のフィルタ材料片を備える。各チャンバは、1回分の煎じ出し製品を収容する。2つのチャンバは互いに向かって折り畳まれて、単一の上端(上向きの「V」の形)および「W」の形の下端を形成する。
【0024】
これらの2つのタイプのフィルタバッグは、把持タグおよび当該タグを形成されたフィルタバッグ1に接続するタイストリングを備え得る。
【0025】
アウターの上包み包装材料がまた、形成された各単一のフィルタバッグ1を包み囲むために、追加されてもよい。
【0026】
本発明による機械100は、(より単純なシングルチャンバのフィルタバッグから、上包み包装材料内にタイストリングおよびタグを備えたより複雑なダブルチャンバのバッグまでの)上述のものを含む様々なタイプのフィルタバッグを得ることができるというコンセプトから始まり、機械の連続工程を維持しながら、必要に応じて、フィルタ材料片またはフィルタバッグに対して要求された作業を実行する(折り畳む、および/またはタイストリングおよびタグを適用する、および/またはアウターの上包み包装材料を適用するなど)ように設計された作業ステーションを追加する。
【0027】
(各々が少なくとも1回分の煎じ出し製品を有するフィルタ材料片から出発して)煎じ出し製品用のフィルタバッグ1を形成し、まとめるための機械100は、第1の回転軸X2を中心とする回転で(好ましくは連続的な動きで)作動され得る移動ホイール2を備える。
【0028】
機械100はまた、移動ホイール2と同期して(好ましくは連続的な動きで)第1の回転軸X2に平行な第2の回転軸X3を中心とする回転で作動され得る移送ホイール3を備える。
【0029】
図示された構成では、移動ホイール2は移送ホイール3よりも低い位置にある。機械100はまた、フィルタバッグ1を受けるように構成され且つ移送ホイール3に近接して配置された、フィルタバッグ1(このケースでは、形成されたフィルタバッグ)を収集するためのデバイス4を備える。
【0030】
機械はまた、移送ホイール3の円周に沿って配置され且つそれと共に移動可能な複数の把持要素5(ここでは例として1つのみを図示)を備える。
【0031】
各把持要素5は、第1の角度位置で、移動ホイール2からフィルタバッグ1をピックアップするように構成され、回転の角度区間TAが供給方向Aに沿って移動した後に、第2の角度位置で、収集デバイス4にフィルタバッグ1を解放するように構成される。
【0032】
さらに、機械100は、センサ手段7(このケースでは、供給方向Aに対して、形成されたフィルタバッグ1を収集するためのデバイス4の上流に配置される)を備え、センサ手段7は、欠陥のあるフィルタバッグ1Dを、それが収集デバイス4が配置される上述の第2の角度位置に到達する前に、識別するように、フィルタバッグ1の可能性のある欠陥を検出するように構成される(図1)。
【0033】
機械100はまた、欠陥のあるフィルタバッグ1Dを受け入れるように構成された排除領域8を備える。
【0034】
これを踏まえて、排除領域8は収集デバイス4よりも低い位置にある。
【0035】
図示されるように、排除領域8は、供給方向Aに対して、収集デバイス4の下流で且つ第1の角度位置の上流に位置している。
【0036】
再び図示されるように、機械100は、把持しているフィルタバッグ1Dがセンサ手段7によって欠陥であると検出された場合に、第2の角度位置で、すなわち収集デバイス4に、フィルタバッグ1Dを解放することを防止するように、把持要素5を制御するように構成されたロック制御手段9を備える。
【0037】
より具体的には、ロック制御手段9は、欠陥のあるフィルタバッグ1Dを把持している把持要素5を、供給方向Aに沿った第2の角度位置を通過した後にのみそれを解放するように制御するように構成されており、これにより、欠陥のあるフィルタバッグ1Dは、収集デバイス4の下流の排除領域8に解放される。
【0038】
再び図示されるように、収集デバイス4は、移送ホイール3に近接して位置し且つ把持要素5が前記第2の角度位置に沿って通過するときにそれが通過する大きさの底部開口部4bを備える。
【0039】
言い換えれば、機械は、フィルタバッグを迅速、高速且つ正確に保管領域に移動させることができ、同時に、機械の作業速度を低下させることなく、欠陥のあるものとみなされたフィルタバッグの排除を選択的に実行することができる移送ホイールを備える。
【0040】
以下に詳述されるように、ホイールの構造は、欠陥のあるバッグが存在する場合でも、把持ユニットが常に収集デバイスを越えて通過することを可能にし、欠陥のあるバッグは、収集デバイスの通過後、排除領域に降ろされることになる。
【0041】
要するに、機械100の基本的なコンセプトは、それが1つまたは複数のホイールを備え、各ホイールは、フィルタ材料片に対してすべてが同一作業を行う作業ユニットを有し、すべて互いに独立し且つ回転軸を中心に連続的に駆動されることである。
【0042】
このような構成により、より縮小されたスペース(角度断面)で、単位時間当たり、多数のフィルタ材料片に対して中間作業またはフィルタバッグの完成を得ることが可能となる。
【0043】
本発明は、機械100の一部を形成する2つのホイール2および3を概略的に説明するものであり、これらのホイールは、フィルタバッグを形成するための単一のカルーセルと組み合わされた、またはフィルタバッグ1を完成させるために互いに連続的に接続されて回転する一連のカルーセルと組み合わされた、機械100の供給ラインAに沿った最後の作動ホイールであり得る。
【0044】
再び図示されるように、収集デバイス4は、フィルタバッグ1の対向する側面に接触するような距離Dで配置された2つの対向する垂直壁11および12と、フィルタバッグの底部を下から支持するように構成されたベース13とを備える。
【0045】
これを踏まえて、ベース13には底部開口部4bが設けられている。
【0046】
収集デバイス4のベース13は、水平に且つ移送ホイール3のスポークに対して実質的に垂直に配置されていることに留意すべきである。
【0047】
各把持要素は、フィルタバッグ1を保持するための2つの爪5a、5bからなり且つ移送ホイール3上に連結されたグリッパ5を備えることに留意すべきである。各グリッパ5は、2つの爪5a、5bが相互に離間している把持位置または解放位置(図1および図3)と、2つの爪5a、5bがフィルタバッグ1を介在させて接近しているフィルタバッグ1を保持するための位置との間で2つの爪5a、5bを回転させるように構成されたグリッパ制御手段6に接続されており、フィルタバッグ1を、少なくとも第1の角度位置と第2の角度位置との間の回転の角度区間TAに沿って経時的に保持する(図2)。
【0048】
把持要素5は、また、収集デバイス4にフィルタバッグ1を解放するときに、把持要素5が収集デバイス4内に既に配置されている更なるフィルタバッグを集積方向(図2に矢印で示す)に沿って押して、その都度解放されるフィルタバッグのためのスペースを形成するように構成され且つ作動可能であることに留意すべきである。
【0049】
これを踏まえて、2つの爪5aおよび5bのうちの一方は、収集デバイス4内に配置された更なるフィルタバッグを集積方向に沿って押すように構成される。
【0050】
これを踏まえて、第1の角度位置と第2の角度位置との間の各把持要素5による供給方向Aに沿った回転の角度区間TAは、180°未満である。
【0051】
好ましくは、移送ホイール3は、移動ホイール2の回転方向V2と反対の回転方向V3を有する。
【0052】
センサ手段7は、把持要素5によってピックアップされたフィルタバッグの欠陥を検出するように構成された少なくとも1つのセンサ(ビデオカメラ)と、欠陥のあるフィルタバッグ1Dが把持要素5によってピックアップされたという信号をセンサから受信するためにセンサに接続され且つロック制御手段9であって、把持要素5が欠陥のあるフィルタバッグ1Dを第2の角度位置で解放するのを防止するように、当該ロック制御手段9にロック作動信号を送信するためにロック制御手段9に接続された処理ユニット17と、を備えることに留意すべきである。
【0053】
添付図面では、センサは単に例として移動ホイール2にのみ示されており、機械の一部を形成するカルーセルまたは先行する作動ホイールに配置されてもよい。
【0054】
図7図8は、単一の把持要素5とグリッパ制御手段6とロック制御手段9を示す。
【0055】
グリッパ制御手段6は、
グリッパ5の2つの爪のうちの一方5aの移動(回転)のために構成され且つカムプロファイル(図8に見える)を有する対応するトラック18cに沿って移動可能な少なくとも2つのカムフォロワローラ18aを備える第1の運動学的ユニット18と、
グリッパ5の他方の爪5bの移動(回転)のために構成され且つカムプロファイルを有する対応するトラック19cに沿って移動可能な少なくとも1つのカムフォロワローラ19aを備える第2の運動学的ユニット19と、
移送ホイール3の回転軸X3に対するグリッパ5の半径方向移動のために構成され且つカムプロファイルを有する対応するトラック20cに沿って移動可能な一対のカムフォロワローラ20aを備える第3の運動学的ユニット20と、
少なくとも第2の運動学的ユニット19の張力付与を可能にするように構成され且つ第2の運動学的ユニット19のカムプロファイルとは反対の経路を有するカムプロファイル(図示せず)を有するトラックに可動カムフォロワローラ21aを備える第4の運動学的ユニット21と、を備える。
【0056】
最初の3つの運動学的ユニット19、20、21は、接続ロッドシステム22を介して爪5a、5bに接続されており、接続ロッドシステム22は、グリッパ5がその円軌道に沿って角度運動する間、爪5a、5bの混合された回転-並進運動も得ることができる。
【0057】
図7および図8に示されるように、第2の運動学的ユニット19は、第1のローラ19aの回転軸に沿って異なる高さに配置された更なるカムフォロワローラ19bを備える。
【0058】
この更なるカムフォロワローラ19bは、グリッパ5に正しいフィルタバッグ1が存在する場合、第1のカムフォロワローラ19aが辿るトラックと同様のカムトラックセクション(図示せず)に沿ってスライドする。
【0059】
グリッパ5によってピックアップされた欠陥のあるフィルタバッグ1Dが存在する場合、センサ7は処理ユニット17に信号を送信し、処理ユニット17は第2の制御手段9を作動させる。第2の制御手段9は、
運動学的に接続された制御デバイス23と、
傾斜または回転可能であり、第1のカムフォロワローラ19aによって付与される運動を無効にし、少なくとも第2の角度位置から始まる角度ロック区間TABの間、グリッパ5の爪5bの開口運動を阻止するように、第2の運動学的ユニット19の更なるカムフォロワローラ19bを遮るように構成された補助カムトラックのセクタ24と、を備える。
【0060】
補助カムトラックのセクタ24は限定された展開を有し、数度の経路の角度区間にわたって第1のローラ19aの作動を停止し、その後再び第1のカムフォロワローラ19aを解放し、グリッパ5が通常の作業に戻ることを可能にする。
【0061】
実質的に、移送ホイール3の円周に沿ったグリッパ5の位置は、図1を参照して、このように要約することができる。
【0062】
正しいフィルタバッグ1を持つグリッパ5の位置は、
ピックアップ位置(第1の角度位置)から解放位置(第2の角度位置)まで、すなわち、角度区間TAで、グリッパ5はフィルタバッグを保持するための位置にあり、
第2の角度位置(フィルタバッグ1のアンローディング)から第3の角度位置まで、グリッパ5は、収集デバイス4を通過してフィルタバッグ1を解放するための開いた位置(角度区間TA1)にあり、
第3の角度位置に到達してから(排除領域8に近接した)第4の角度位置まで、グリッパ5は閉じた保持位置(区間TA2)に戻るが、開いた位置に留まることもでき、
排除領域8に近接して、すなわち、角度区間TA2の終わり(第4の角度位置)で、グリッパ5は、新しいフィルタバッグ1をピックアップするために、再び第1の角度位置で終わる角度区間TA3のために爪の開口動作を実行する。
【0063】
欠陥のあるフィルタバッグ1Dを持つグリッパ1の位置は、
ピックアップ位置(第1の角度位置)から解放位置(第2の角度位置)まで、すなわち、角度区間TAで、グリッパ5は欠陥のあるフィルタバッグ1Dを保持するための位置にあり、
収集デバイス4を通過する間にもグリッパ5の開口を完全にロックするように、角度区間TA1の後に終了する角度ロック区間TABの間、第2の角度位置からグリッパ5の開口をロックする(欠陥のあるフィルタバッグ1Dをグリッパ5にロックする)ための制御手段9を作動させ、
角度ロック位置の終わりに到達してから(排除領域8に近接した)第4の角度位置までグリッパ5の経路を再び作動させ、グリッパ5は閉じた保持位置(区間TA2の一部)に留まり、
排除領域8に近接して、すなわち、角度区間TA2の終わり(第4の角度位置)で、グリッパ5は、欠陥のあるフィルタバッグ1Dの排除領域8への解放を伴う爪5a、5bの開口動作を行い、その後、新しいフィルタバッグをピックアップするための第1の角度位置で再び終了する角度区間TA3にわたって継続する。
【0064】
図4および5に示され、上述されたように、収集デバイス4の2つの対向する垂直壁11および12ならびにベース13は、C字形のチャネルを規定する。
【0065】
収集デバイス4は、把持要素5が上述の第2の角度位置に沿って通過するときに、把持要素5が通過するように構成され、且つ、把持要素5が通過するような大きさである。
【0066】
これを踏まえて、収集デバイス4は、把持要素5によって搬送されるフィルタバッグ1の正面入口のために構成された正面入口部4aを有するヘッド端部と、欠陥のあるフィルタバッグ1Dが存在する場合、解放位置にあり得る、または第2の保持位置にロックされ得る把持要素5の下方へのアウトフィードのために構成された底部開口部4bと、を備える。
【0067】
2つの対向する垂直壁11、12は各々、底部開口部4bに向かって突出するタブ14を有することに留意すべきである。タブ14は、(保持しているフィルタバッグ1がチャネルCに入るインレットを規定するように)傾斜したプロファイルを有し且つデバイス4に入るフィルタバッグ1の外縁または側面を妨害し一時的に折り曲げるように構成される(図5参照)。
【0068】
さらに、収集デバイス4は、チャネルCの底部に形成された底部開口部4bを有する。
【0069】
収集デバイス4の上述のベース13は、底部開口部4bを間に挟んで間隔をあけて配置された一対の平坦要素によって形成される。平坦要素の各々は、2つの垂直壁11および12の一方から、互いに鏡面的なL字形状をなして延びる。
【0070】
これを踏まえて、ベース13は、底部開口部4bに水平に突出する分離歯15であって、欠陥のあるフィルタバッグ1Dとベース13上に先に載置されたフィルタバッグ1との接触を回避するように、欠陥のあるフィルタバッグ1Dが排除領域8へ向けられる間に、欠陥のあるフィルタバッグ1Dを折り畳むように構成された分離歯15を備える。
【0071】
図6に示されるように、欠陥のあるフィルタバッグ1Dの排除領域8は、移送ホイール3に近接して配置された欠陥のあるフィルタバッグ1Dを案内、搬送、解放するための本体16を備える。
【0072】
本体16は、把持要素3の軌跡に実質的に平行で且つ限定された角度区間に沿って把持要素5の軌跡と一致するプロファイルを有する第1の湾曲面16aを有する。
【0073】
案内本体16はまた、把持要素5、すなわち爪5aおよび5bの自由な通過のために、把持要素5と欠陥のあるフィルタバッグ1Dとを分離するように構成された少なくとも1つの垂直チャネル16bを備える。
【0074】
これを踏まえて、案内本体16は、把持要素5の自由な通過と把持要素5からの欠陥のあるフィルタバッグ1Dの同時分離を可能にする2つの垂直チャネル16bを備える。
【0075】
案内本体16はまた、存在する場合に欠陥のあるフィルタバッグ1Dの分離および案内された落下を案内するように構成された第1の湾曲面16aに対向する第2の面16cを備える。
【0076】
その後、解放された欠陥のあるフィルタバッグ1Dは、図示しない適切な容器内に収集されることになる。
【0077】
本発明はまた、煎じ出し製品用のフィルタバッグ1をまとめるための方法を提供する。
【0078】
本方法は、
移動ホイール2と同期して移送ホイール3を作動させるステップであって、移送ホイール3が円周に沿って配置された複数の把持要素5を備える、ステップと、
複数の把持要素5のうちの一の把持要素5によって移動ホイール2からフィルタバッグ1を、第1の角度位置で、ピックアップするステップと、
回転の角度区間TAが供給方向Aに沿って移動した後に、把持要素5によってピックアップされたフィルタバッグ1を、移送ホイール3に近接して配置された収集デバイス4に、第2の角度位置で、解放するステップと、
センサ手段7によってフィルタバッグ1の可能性のある欠陥を検出するステップであって、欠陥のあるフィルタバッグ1Dを、それらが、収集デバイス4が位置する第2の角度位置に到達する前に、特定するステップと、
把持されているフィルタバッグ1Dがセンサ手段7によって欠陥であると検出されたとき、把持要素5がフィルタバッグ1Dを第2の角度位置に、すなわち収集デバイス4に解放するのを防止するために制御手段9を作動させるステップと、
収集デバイス4よりも低い位置にある排除領域8に欠陥のあるフィルタバッグ1Dを解放するステップであって、排除領域8が供給方向Aに対して収集デバイス4の下流であって且つ第1の角度位置の上流に配置される、ステップと、を含み、
把持要素5は、第2の角度位置に沿って通過するとき、移送ホイール3に近接して位置する収集デバイス4の底部開口部4bを通過する。
【0079】
さらに、フィルタバッグ1が収集デバイス4に解放されるたびに、把持要素5は、収集デバイス4内に既に配置されている更なるフィルタバッグを集積方向に沿って押して、その都度解放されるフィルタバッグのためのスペースを形成する。
【0080】
予め設定された目的は、先ほどの機械構造で完全に達成される。
【0081】
事実上、本発明による機械は極めてフレキシブルであり、製造対象のフィルタバッグに応じて構成可能であり、高い生産性を有する。
【0082】
このように構造化された移送ホイールは、極めて正確で、機械に存在するカルーセルの数またはそれが機械に適用される位置に関係なく、高い作業上の柔軟性を持っている。
【0083】
センサ手段の存在と、第1の制御手段と第2の制御手段の組み合わせにより、高速作業時であっても、欠陥のあるフィルタバッグを選択し、除去するための正確で迅速なシステムが規定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0084】
【特許文献1】WO2017/145044
【特許文献2】WO2019/087012
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】