(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-02
(54)【発明の名称】膜および漏れのない取外し可能な保護を備える注入部位
(51)【国際特許分類】
A61M 39/20 20060101AFI20241125BHJP
【FI】
A61M39/20
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024523679
(86)(22)【出願日】2022-12-06
(85)【翻訳文提出日】2024-06-03
(86)【国際出願番号】 US2022080972
(87)【国際公開番号】W WO2023107914
(87)【国際公開日】2023-06-15
(32)【優先日】2021-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591013229
【氏名又は名称】バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
(71)【出願人】
【識別番号】501453189
【氏名又は名称】バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム
【氏名又は名称原語表記】Baxter Healthcare S.A.
【住所又は居所原語表記】Thurgauerstr.130 CH-8152 Glattpark (Opfikon) Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【氏名又は名称】戸津 洋介
(72)【発明者】
【氏名】マンタ, バージル クラウディウ
(72)【発明者】
【氏名】ワスターライン, スティーブ
(72)【発明者】
【氏名】べジン, ジャン-クロード
(72)【発明者】
【氏名】カサルテッリ, ファビオ ジュゼッペ
(72)【発明者】
【氏名】デブロス, フレディー
(72)【発明者】
【氏名】ジョルジュ, ミカエル
(72)【発明者】
【氏名】マルシェ, セシル
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD07
4C066DD08
4C066DD12
4C066EE06
4C066EE14
4C066FF03
4C066GG04
4C066GG19
4C066JJ02
4C066JJ07
4C066KK14
4C066NN03
4C066NN04
(57)【要約】
医薬用可撓性容器から流体を移送するための医療器具が開示される。医療器具は、上部と、中央部と、上部と中央部との間の破断可能区域と、挿入部とを備える。挿入部は、第2のトンネルを囲む第3の囲壁を備え、第3の囲壁の上側は膜を備え、膜の上面は、第2の囲壁の第3の開口部を封止する。
【選択図】
図1a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬用可撓性容器から流体を移送するための医療器具であって、前記医療器具が、
中実体または中空体を囲む第1の囲壁を備える上部と、
中央部であって、
前記第1の開口部に接続し、前記第2の内径を有する第2の開口部と、
セプタムを保持するための第3の内径を有する第1のハウジングを囲む第2の囲壁と、
前記第3の内径を有する第3の開口部と
を備える、中央部と、
前記上部と前記中央部との間の破断可能区域と、
挿入部であって、
第2のトンネルを囲む第3の囲壁を備え、
前記第3の囲壁の上側が膜を備え、前記膜の上面が、前記第2の囲壁の前記第3の開口部を封止する、
挿入部と
を備える、医療器具。
【請求項2】
前記上部が、
第1の内径を有する第1のトンネルを囲む前記第1の囲壁と、
第1の開口部であって、前記第1の開口部の第1の端部における前記第1の内径から前記第1の開口部の第2の端部における前記第2の内径まで徐々に拡大する内径を有する、第1の開口部と
を備える、請求項1に記載の医療器具。
【請求項3】
前記上部が、
前記中実体を囲む前記第1の囲壁と、
第1の内径を有する第1の開口部と
を備え、
前記第1の内径が、前記第2の内径と同じである、請求項1に記載の医療器具。
【請求項4】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、同じ材料で作製される、請求項1に記載の医療器具。
【請求項5】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンとプロピレンのコポリマー、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)の混合物のブレンドで作製される、請求項4に記載の医療器具。
【請求項6】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)、およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される、請求項4に記載の医療器具。
【請求項7】
前記セプタムが自己封止型セプタムである、請求項1に記載の医療器具。
【請求項8】
前記セプタムが、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される、請求項7に記載の医療器具。
【請求項9】
前記セプタムがポリイソプレンで作製される、請求項7に記載の医療器具。
【請求項10】
前記中央部の前記第2の囲壁が、前記第3の開口部付近に凸状構造を備え、前記凸状構造が、前記挿入部の前記上面の凹状構造に嵌合する、請求項1に記載の医療器具。
【請求項11】
前記第3の内径が、前記第2の内径よりも大きい、請求項1に記載の医療器具。
【請求項12】
前記破断可能区域が、破断可能不正開封防止キャップの容易な破断を可能にするのに十分に剛性であり、かつ前記破断後の粒子の形成を防止するのに十分に延性である材料で作製される、請求項1に記載の医療器具。
【請求項13】
前記上部、前記中央部および前記挿入部が、単一の器具に成形される、請求項1に記載の医療器具。
【請求項14】
前記上部、前記中央部および前記挿入部が、別々に成形され、単一の器具に組み立てられる、請求項1に記載の医療器具。
【請求項15】
前記上部が、前記第1の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える、請求項1に記載の医療器具。
【請求項16】
前記挿入部が、前記第3の囲壁の外側面に取り付けられたフランジを備える、請求項1に記載の医療器具。
【請求項17】
注入部位であって、前記注入部位が、
上部であって、
第1のトンネルを囲む第1の囲壁と、
前記第1の囲壁の底部の第1の開口部と
を備える上部と、
前記第1の囲壁の前記底部付近の前記第1のトンネルの内側に位置する中央部であって、
セプタムを保持するための第1のハウジングを囲む第2の囲壁と、
前記第2の囲壁の底部の膜と
を備える中央部と、
挿入部であって、
第2のトンネルを囲む第3の囲壁と、
前記第2のトンネルの頂部の第2の開口部とを備え、前記膜の底面が、前記第3の囲壁の前記第2の開口部を封止する、
挿入部と、
前記上部と前記挿入部との間の破断可能区域と
を備える、注入部位。
【請求項18】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、同じ材料で作製される、請求項17に記載の注入部位。
【請求項19】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンとプロピレンのコポリマー、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)の混合物のブレンドで作製される、請求項17に記載の注入部位。
【請求項20】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)、およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される、請求項17に記載の注入部位。
【請求項21】
前記セプタムが自己封止型セプタムである、請求項17に記載の注入部位。
【請求項22】
前記セプタムが、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される、請求項21に記載の注入部位。
【請求項23】
前記セプタムがポリイソプレンで作製される、請求項21に記載の注入部位。
【請求項24】
前記破断可能区域が、破断可能不正開封防止キャップの容易な破断を可能にするのに十分に剛性であり、かつ前記破断後の粒子の形成を防止するのに十分に延性である材料で作製される、請求項17に記載の注入部位。
【請求項25】
前記上部、前記中央部および前記挿入部が、単一の注入部位に成形される、請求項17に記載の注入部位。
【請求項26】
前記上部、前記中央部および前記挿入部が、別々に成形され、単一の注入部位に組み立てられる、請求項17に記載の注入部位。
【請求項27】
前記上部が、前記第1の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える、請求項17に記載の注入部位。
【請求項28】
前記挿入部が、前記第3の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える、請求項17に記載の注入部位。
【請求項29】
医薬用可撓性容器から流体を移送するための医療器具であって、前記医療器具が、
上部であって、
セプタムを保持するための第1のハウジングを囲む第1の囲壁であり、前記第1のハウジングが、前記第1のハウジングの頂部に第1の開口部を有する、第1の囲壁と、
前記第1の囲壁の底部の膜と
を備える、上部と、
前記第1のハウジングの前記第1の開口部を封止する蓋と、
挿入部であって、
第1のトンネルを囲む第2の囲壁と、
前記第1のトンネルの頂部の第2の開口部とを備え、前記膜の底面が、前記挿入部の前記第2の開口部を封止する、
挿入部と
を備える、医療器具。
【請求項30】
前記セプタムが自己封止型セプタムである、請求項29に記載の医療器具。
【請求項31】
前記セプタムが、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される、請求項29に記載の医療器具。
【請求項32】
前記セプタムがポリイソプレンで作製される、請求項29に記載の医療器具。
【請求項33】
前記上部、前記蓋および前記挿入部が、単一の医療器具に成形される、請求項29に記載の医療器具。
【請求項34】
前記上部、前記蓋および前記挿入部が、別々に成形され、単一の医療器具に組み立てられる、請求項29に記載の医療器具。
【請求項35】
前記挿入部が、前記第2の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える、請求項29に記載の医療器具。
【請求項36】
請求項1に記載の医療器具を使用して医薬用可撓性容器から流体を移送するための方法であって、
前記医療器具を前記医薬用可撓性容器と接続するステップと、
前記医療器具の前記上部を破断するステップと、
前記セプタムにシリンジの針を穿刺するステップと、
前記医薬用可撓性容器から前記流体を移送するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、液体または流体を移送するための医療器具、具体的には、液体または流体の添加または取出しを実行するために医薬用可撓性容器に使用される注入部位(例えば、添加部位または添加用部位)に関する。より具体的には、注入部位は、使用前にセプタムの外面を汚染から保護するための不正開封防止破断可能保護カバーと、セプタムと液体または流体との直接接触を防止する膜との両方を備える。
【背景技術】
【0002】
[0002]注入部位は、混合溶液の投与前に、自己封止型セプタム構成要素を貫通する針穿刺によって液体を有する医薬用可撓性バッグに微量栄養素または医薬を添加するために使用される。時には、医薬用可撓性バッグからの液体の取出しも、注入部位を介して同じ方法で実行される。
【0003】
[0003]多くの場合、自己封止型セプタムの外面は保護されておらず、したがって、針挿入を進める前にアルコールまたは別の消毒剤によるその表面の消毒が必要である。しかしながら、製品が滅菌前に二次包装に入れられた場合、外部セプタム表面に微生物学的汚染を有するリスクは限定される。しかしながら、このリスクは、二次包装を追加する前に製品を滅菌した場合、著しく高い。その場合、保護カバー付きの注入部位を使用することが推奨される。
【0004】
[0004]いくつかの注入部位の別の特徴は、自己封止型セプタムと溶液(すなわち、液体または流体)との直接接触を防止するための膜を有することである。そのような膜はまた、ガス透過性を高め、液体または流体の水損失を低減し、溶液(すなわち、液体または流体)を酸素移動から保護することができる。最後に、この膜はまた、通常ポリイソプレンゴムから作製されるセプタムから物質を浸出させるリスクを低減する。
【0005】
[0005]しかしながら、既存の製品は、取外し可能な保護カバーおよび膜の両方を含まない。したがって、当技術分野で必要とされるのは、セプタムと溶液(すなわち、液体または流体)との間の接触を防止する封止膜と、セプタムの外面を外側汚染から保護するための漏れのない不正開封防止取外し可能保護とを備える注入部位である。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本発明は、医薬用可撓性容器に使用されて、医薬用可撓性容器からの流体または液体の添加または取出しを実行する注入部位(添加部位または添加用部位とも呼ばれる)を提供する。本明細書に記載の関連する実施形態は、使用前にセプタムの外面を汚染から保護するための不正開封防止破断可能保護カバーと、セプタムと溶液(例えば、流体または液体)との直接接触を防止する膜との両方を備える注入部位に関する。
【0007】
[0007]一態様によれば、本開示は、医薬用可撓性容器から流体を移送するための医療器具に関する。医療器具は、中実体または中空体を囲む第1の囲壁を備える上部と;中央部であって、第1の開口部に接続し、第2の内径を有する第2の開口部と、セプタムを保持するための第3の内径を有する第1のハウジングを囲む第2の囲壁と、第3の内径を有する第3の開口部とを備える、中央部と;上部と中央部との間の破断可能区域と;挿入部であって、第2のトンネルを囲む第3の囲壁を備え、第3の囲壁の上側が膜を備え、膜の上面が、第2の囲壁の第3の開口部を封止する、挿入部とを備える。
【0008】
[0008]一実施形態では、上部は、第1の内径を有する第1のトンネルを囲む前記第1の囲壁と、第1の開口部の第1の端部における第1の内径から第1の開口部の第2の端部における第2の内径まで徐々に拡大する内径を有する第1の開口部とを備える。
【0009】
[0009]一実施形態では、上部は、中実体を囲む第1の囲壁と、第1の内径を有する第1の開口部とを備え、第1の内径は、第2の内径と同じである。
【0010】
[0010]一実施形態では、第1の囲壁、第2の囲壁および破断可能区域はすべて、同じ材料で作製される。
【0011】
[0011]一実施形態では、第1の囲壁、第2の囲壁および破断可能区域はすべて、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンとプロピレンのコポリマー、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)の混合物のブレンドで作製される。
【0012】
[0012]一実施形態では、第1の囲壁、第2の囲壁および破断可能区域はすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)、およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される。
【0013】
[0013]一実施形態では、セプタムは自己封止型セプタムである。
【0014】
[0014]一実施形態では、セプタムは、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される。
【0015】
[0015]一実施形態では、セプタムはポリイソプレンで作製される。
【0016】
[0016]一実施形態では、中央部の第2の囲壁は、第3の開口部付近に凸状構造を備え、凸状構造は、挿入部の上面の凹状構造に嵌合する。
【0017】
[0017]一実施形態では、第3の内径は、第2の内径より大きい。
【0018】
[0018]一実施形態では、破断可能区域は、破断可能不正開封防止キャップの容易な破断を可能にするのに十分に剛性かつ破断後の粒子の形成を防止するのに十分に延性である材料で作製される。
【0019】
[0019]一実施形態では、上部、中央部および挿入部は、単一の器具に成形される。
【0020】
[0020]一実施形態では、上部、中央部および挿入部は、別々に成形され、単一の器具に組み立てられる。
【0021】
[0021]一実施形態では、上部は、第1の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える。
【0022】
[0022]一実施形態では、挿入部は、第3の囲壁の外側面に取り付けられたフランジを備える。
【0023】
[0023]別の態様によれば、本開示は注入部位に関する。注入部位は、上部であって、第1のトンネルを囲む第1の囲壁と、第1の囲壁の底部の第1の開口部とを備える、上部と;第1の囲壁の底部付近の第1のトンネルの内側に位置する中央部であって、セプタムを保持するための第1のハウジングを囲む第2の囲壁と、第2の囲壁の底部の膜とを備える、中央部と;挿入部であって、第2のトンネルを囲む第3の囲壁と、第2のトンネルの頂部の第2の開口部とを備え、膜の底面が、第3の囲壁の第2の開口部を封止する、挿入部と;上部と挿入部との間の破断可能区域とを備える。
【0024】
[0024]一実施形態では、第1の囲壁、第2の囲壁および破断可能区域はすべて、同じ材料で作製される。
【0025】
[0025]一実施形態では、第1の囲壁、第2の囲壁および破断可能区域はすべて、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンとプロピレンのコポリマー、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)の混合物のブレンドで作製される。
【0026】
[0026]一実施形態では、第1の囲壁、第2の囲壁および破断可能区域はすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)、およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される。
【0027】
[0027]一実施形態では、セプタムは自己封止型セプタムである。
【0028】
[0028]一実施形態では、セプタムは、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される。
【0029】
[0029]一実施形態では、セプタムはポリイソプレンで作製される。
【0030】
[0030]一実施形態では、破断可能区域は、破断可能不正開封防止キャップの容易な破断を可能にするのに十分に剛性かつ破断後の粒子の形成を防止するのに十分に延性である材料で作製される。
【0031】
一実施形態では、上部、中央部および挿入部は、単一の注入部位に成形される。
【0032】
[0031]一実施形態では、上部、中央部および挿入部は、別々に成形され、単一の注入部位に組み立てられる。
【0033】
[0032]一実施形態では、上部は、第1の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える。
【0034】
[0033]一実施形態では、挿入部は、第3の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える。
【0035】
[0034]別の態様によれば、本開示は、医薬用可撓性容器から流体を移送するための医療器具に関する。医療器具は、上部であって、セプタムを保持するための第1のハウジングを囲む第1の囲壁であって、第1のハウジングが、第1のハウジングの頂部に第1の開口部を有する、第1の囲壁と、第1の囲壁の底部の膜とを備える、上部と;第1のハウジングの第1の開口部を封止する蓋と;挿入部であって、第1のトンネルを囲む第2の囲壁と、第1のトンネルの頂部の第2の開口部とを備え、膜の底面が、挿入部の第2の開口部を封止する、挿入部とを備える。
【0036】
[0035]一実施形態では、セプタムは自己封止型セプタムである。
【0037】
[0036]一実施形態では、セプタムは、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される。
【0038】
[0037]一実施形態では、セプタムはポリイソプレンで作製される。
【0039】
[0038]一実施形態では、上部、蓋および挿入部は、単一の医療器具に成形される。
【0040】
[0039]一実施形態では、上部、蓋および挿入部は、別々に成形され、単一の医療器具に組み立てられる。
【0041】
[0040]一実施形態では、挿入部は、第2の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える。
【0042】
[0041]一実施形態では、使用前に器具の上部を取り外すための破断可能区域を導入する代わりに、「フリップトップ」キャップを使用することができる。
【0043】
[0042]別の態様によれば、本開示は、上述の医療器具を使用することによって、医薬用可撓性容器から流体を移送するための方法に関する。本方法は、医療器具を医薬用可撓性容器と接続するステップと、医療器具の上部を破断するステップと、セプタムにシリンジの針を穿刺するステップと、医薬用可撓性容器から流体を移送するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1a】上部1101と、セプタム1112を保持する中央部1104と、上部1101と中央部1104との間の破断可能区域1103と、挿入部1106とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位1100の設計の断面を示す概略図である。
【
図1b】上部1201と、中央部1204と、上部1201と中央部1204との間の破断可能区域1203とを備える、本発明の
図1aによる注入部位1200の設計の一部の断面を示す概略図である。
【
図1c】セプタム1300を備える、本発明の
図1aによる注入部位の設計の一部の断面を示す概略図である。
【
図1d】挿入部1400を備える、本発明の
図1aによる注入部位の設計の一部の断面を示す概略図である。
【
図1e】上部1501と、セプタム1512を保持する中央部1504と、上部1501と中央部1504との間の破断可能区域1503と、挿入部1506とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位1500の設計の断面を示す概略図である。
図1aの注入部位1100とは異なり、注入部位1500の上部1501は、中実体を囲む囲壁1502を備える。
【
図2a】フィン2102を備える上部2101と、セプタム(図示せず)を保持する中央部2104と、上部2101と中央部2104との間の破断可能区域2103と、フランジ2106を備える挿入部2105とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位2100の設計を示す概略図である。
【
図2b】フィン2202を備える上部2201と、セプタム(図示せず)を保持する中央部2204と、上部2201と中央部2204との間の破断可能区域2203とを備える、本発明の
図2aによる注入部位2200の設計の一部を示す概略図である。
【
図2c】上部2301と、セプタム(図示せず)を保持するための中央部2302と、上部2301と中央部2303との間の破断可能区域2303とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位2300の設計の一部を示す概略図である。
【
図2d】上部2401と、セプタム(図示せず)を保持する中央部2402と、上部2401と中央部2402との間の破断可能区域2403とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位2400の設計の一部の断面を示す概略図である。
【
図2e】上部2501と、セプタム(図示せず)を保持するための中央部2502と、上部2501と中央部2502との間の破断可能区域2503とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位2500の設計の一部の断面を示す概略図である。
【
図3a】フィン3102を備える上部3101と、セプタム(図示せず)を保持する中央部3104と、挿入部3105と、上部3101と挿入部3105との間の破断可能区域3103とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位3100の設計の一部の断面を示す概略図である。
【
図3b】セプタム3203を保持する上部3201と、セプタム3203を覆う蓋3202と、フィルムに対して直接封止される幅広で平坦な基部3204を含む挿入部3208とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位3200の別の設計の断面を示す概略図である。
【
図3c】セプタム(図示せず)を保持する上部3301と、セプタムを覆う蓋3302と、フィルムに対して直接封止される幅広で平坦な基部3204を含む挿入部3303とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位3300の設計を示す概略図である。
【
図4a】キャップ4101と、セプタムを保持する中央部4104と、挿入部4106とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4100の別の設計の断面を示す概略図である。
【
図4b】キャップ4201と、セプタムを保持する中央部4204と、挿入部4206とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4200の別の設計を示す概略図である。
【
図4c】キャップ4301と、セプタムを保持する中央部4304と、挿入部4306とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4300の別の設計を示す概略図である。
【
図4d】キャップ4401と、セプタムを保持する中央部4404と、挿入部4406とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4400の別の設計を示す概略図である。
【
図4e】キャップ4501と、セプタムを保持する中央部4504と、挿入部4506とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4500の別の設計を示す概略図である。
【
図4f】キャップ4601と、セプタムを保持する中央部4604と、挿入部4606とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4600の別の設計を示す概略図である。
【
図4g】キャップ4701と、セプタム4705を保持する中央部4704と、挿入部4706とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4700の別の設計の断面を示す概略図である。
【
図4h】キャップ4801と、セプタムを保持する中央部4804と、挿入部4806とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4800の別の設計を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
[0064]本発明は、一般に、医療器具および非経口栄養の分野に関する。より詳細には、本発明は、医薬用可撓性容器に使用されて、医薬用可撓性容器からの流体または液体の添加または取出しを実行する注入部位(添加部位または添加部位とも呼ばれる)に関する。本明細書に記載の関連する実施形態は、使用前にセプタムの外面を汚染から保護するための不正開封防止破断可能保護カバーと、セプタムと溶液(例えば、流体または液体)との直接接触を防止する膜との両方を備える注入部位に関する。
【0046】
[0065]一実施形態では、医薬用可撓性容器は、任意の医薬用可撓性バッグなどのモノバッグ、または任意のマルチチャンバ医薬用可撓性バッグなどのマルチチャンババッグ(MCB)のいずれかである。一実施形態では、医薬用可撓性容器は、任意のマルチチャンバ医薬用可撓性バッグなどのマルチチャンババッグ(MCB)である。本発明の医療器具または注入部位は、マルチチャンババッグ(MCB)またはマルチチャンバ医薬用可撓性バッグから流体を添加するまたは取り出すために使用することができる。
【0047】
[0066]一実施形態では、本医療器具/注入部位は、栄養素、多量栄養素または微量栄養素、在宅非経口栄養、または完全非経口栄養(TPN)などの流体を移送するために使用され得る。
【0048】
[0067]他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される場合、以下の用語は以下の意味を有する。
【0049】
[0068]本明細書で使用される「含む(comprising)」または「含む(comprises)」という表現は、組成物および方法が列挙された要素を含むが、他の要素を除外しないことを意味することを意図している。
【0050】
[0069]「約」という表現は、例えば温度、時間、量および濃度の、範囲を含む数値指定の前に使用される場合、(+)または(-)10%、5%または1%変化し得る近似値を示す。
【0051】
[0070]本明細書で使用される場合、「注入部位」という表現は、混合溶液の投与前に、自己封止型セプタム構成要素を貫通する針穿刺によって、医薬用可撓性バッグに微量栄養素または医薬を添加するか、または医薬用可撓性バッグから微量栄養素または医薬を除去することができる医療器具を指す。
【0052】
[0071]本明細書で使用される場合、「破断可能区域」という表現は、意図された時点で破断され得る医療器具の領域を指す。例えば、医療器具の破断可能区域は、他の領域の壁よりも薄い壁を有する場合がある。
【0053】
[0072]本明細書で使用される場合、「栄養素」という表現は、ヒトなどの生物が生存、成長および再生するために使用する物質を指す。一部の栄養素は、エネルギーを放出する過程で、炭水化物および脂質などのより小さな分子に代謝的に変換され得る。すべての生物は水を必要とする。動物およびヒトの必須栄養素は、エネルギー源、タンパク質を生成するために組み合わされるアミノ酸の一部、脂肪酸の一部、ビタミン、ならびに特定のミネラルおよび微量元素である。
【0054】
[0073]主にヒトおよび動物の栄養素の必要性を説明するために使用される分類は、栄養素を「多量栄養素」と「微量栄養素」とに分ける。比較的大量に消費される多量栄養素は、主にエネルギーを生成するため、または成長および修復のために組織に組み込むために使用される。具体的には、「多量栄養素(macronutrientまたはmacronutrients)」という表現は、炭水化物、アミノ酸および脂質を含む栄養素を指す。
【0055】
[0074]「微量栄養素」は、健康を維持するための様々な生理学的機能のために、ヒトが生涯を通して少量必要とする必須元素である。本発明の文脈において、「微量栄養素」という表現は、ビタミンおよび微量元素を指す。本発明の文脈において、微量元素は、例えば、塩化物またはナトリウム塩として、グルコン酸塩または硫酸塩として提供され得る。
【0056】
[0075]本明細書で使用される「在宅非経口栄養」という表現は、経口または経腸取込みによって栄養必要量を満たすことができず、病院環境外で治療を受けることができる患者の栄養支援を意味する。HPNは、例えば慢性腸不全(CIF)を有する患者のための主要な救命療法である。HPNはまた、がんを含む末期疾患の後期段階の患者に緩和栄養として提供され得る(Pironi et al.:ESPEN guideline on home parenteral nutrition.Clinical Nutrition(2020),39:1645-1666)。
【0057】
[0076]「完全非経口栄養(TPN)」という表現は、そうでなければ栄養を摂取および/または消化することができない患者に静脈内ですべての1日の栄養必要量を提供する非経口栄養を指す。TPNは、短期または長期の栄養療法であり得る。「部分的非経口栄養(PPN)」は、経腸または経口経路によって栄養必要量を完全に満たすことができない患者への非経口栄養を指す。TPNおよびPPNは、栄養失調を回避するために、集中治療中の患者を含む入院患者だけでなく、在宅非経口患者にも提供され得る。
【0058】
[0077]本明細書で使用される場合、本明細書で表現「マルチチャンバ容器」と互換的に使用される表現「マルチチャンババッグ(MCB)」は、可撓性フィルム材料から作製され、2つ以上のチャンバに区画化された容器またはバッグを指す。それらは、製剤間の不可避の反応を回避するために、患者への投与直前に製剤を混合(再構成)することができるまで別々に保持されなければならない医薬溶液の安全かつ安定な収容を可能にする。したがって、MCBは、再構成されるチャンバ間に剥離可能な封止または溶着(例えば、取外し可能な熱溶着)を有する。溶着または封止は、例えば圧搾によって開くことができる。
【0059】
[0078]本明細書で使用される場合、「ポリマー」という表現は、ポリマーを構成する複数のおよび/または反復する「単位」を重合形態で提供する、同じまたは異なるタイプのモノマーを重合することによって調製される化合物を指す。したがって、ポリマーという総称は、1タイプのみのモノマーから調製されたポリマーを指すために通常使用されるホモポリマーという用語、および少なくとも2タイプのモノマーから調製されたポリマーを指すために通常使用されるコポリマーという用語を包含する。それはまた、例えばランダム、ブロックなどのすべての形態のコポリマーを包含する。「エチレン/a-オレフィンポリマー」および「プロピレン/a-オレフィンポリマー」という用語は、それぞれエチレンまたはプロピレンと1つ以上の追加の重合性α-オレフィンモノマーとを重合することから調製された上記のコポリマーを示す。ポリマーは、多くの場合、1つ以上の指定されたモノマー「から作製される」、指定されたモノマーまたはモノマーのタイプ「に基づく」、指定されたモノマー含有量「を含有する」などと言及されるが、この文脈において、「モノマー」という用語は、指定されたモノマーの重合された残留物を指し、非重合種を指すわけではないと理解されることに留意されたい。触媒残渣などの微量不純物がポリマーに組み込まれて存在し得る。
【0060】
[0079]本明細書で使用される場合、「コポリマー」という表現は、少なくとも2つの異なるタイプのモノマーを重合することによって調製されるポリマーを指す。したがって、コポリマーという総称は、2つの異なるタイプのモノマーから作製されたポリマー、および3つ以上の異なるタイプのモノマーから作製されたポリマーを含む。
【0061】
[0080]本明細書で使用される場合、「ポリエチレン」という表現は、少なくとも50%のエチレン由来単位、好ましくは少なくとも70%のエチレン由来単位、より好ましくは少なくとも80%のエチレン由来単位、または90%のエチレン由来単位、または95%のエチレン由来単位、またはさらには100%のエチレン由来単位で作製されたポリマーを指す。したがって、ポリエチレンは、他のモノマー単位を有するホモポリマーまたはターポリマーを含むコポリマーであり得る。本明細書に記載のポリエチレンは、例えば、好ましくはα-オレフィン、例えばプロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセンまたは1-オクテンであるコモノマーに由来する単位を含み得る。他の実施形態は、エタクリレート(ethacrylate)またはメタクリレートを含み得る。
【0062】
[0081]本明細書で使用される場合、「ポリプロピレン」という表現は、ホモ、インパクト、ランダムおよびアイソタクチックプロピレンポリマーを含み得る任意のポリマーを指す。好ましくは、本明細書に記載の組成物に使用されるポリプロピレンは、110℃を超える融点を有し、少なくとも90重量%のプロピレン単位を含み、これらの単位のアイソタクチック配列を含む。あるいは、ポリプロピレンは、アタクチック配列またはシンジオタクチック配列を含み得る。ポリプロピレンは、プロピレンモノマー(すなわち、プロピレン単位のみを有する)に専ら由来し得るか、または主にプロピレン(80%を超えるプロピレン)に由来し、残りがオレフィン、特にエチレン、および/またはC4~C10α-オレフィンに由来し得る。
【0063】
本明細書で使用される場合、「ポリオレフィンエラストマー」または「POE」という表現は、ポリエチレン骨格に基づくエラストマーを指す。エチレン系POEは、65~91%のエチレンおよび9~35%の直鎖アルファ-オレフィン、例えばブテン-1、ヘキセン-1またはオクテン-1を有する。「ポリオレフィンエラストマー」としては、限定されないが、ポリイソブチレン(PIB)、ポリ(a-オレフィン)、エチレンプロピレンゴム(EPR)、エチレンプロピレンジエンモノマー(Mクラス)ゴム(EPDMゴム)を挙げることができる。
【0064】
[0082]一態様では、本発明は、医薬用可撓性容器から流体を移送するための医療器具/注入部位に関する。
【0065】
[0083]ここで
図1aを参照すると、本発明の特定の実施形態による注入部位1100の設計の断面を示す概略図が示されている。
図1aに示すように、医薬用可撓性容器から流体を移送するための注入部位1100は、上部1101と、中央部1104と、破断可能区域1103と、挿入部1106とを備える。
【0066】
[0084]
図1aに示すように、上部1101は、当業者によって理解されるような任意の形状を有する中実体または中空体のいずれかを囲む第1の囲壁1102を備える。例えば、第1の囲壁1102は、材料を節約するために中空体を囲んでもよい。一実施形態では、第1の囲壁1102は、第1のトンネル1107を囲む。第1のトンネル1107は、当業者によって理解されるような任意の形状またはサイズとすることができる。一実施形態では、第1のトンネルは円筒形状を有する。一実施形態では、第1のトンネル1107はd1の直径を有する。
【0067】
[0085]上部1101は、針で注入部位を穿刺するためにセプタムへのアクセスを可能にする任意の形状またはサイズを有する第1の開口部1108を備える。一実施形態では、第1の開口部1108は、第1の内径d1を起点として徐々に拡大する内径を有する。したがって、第1の開口部1108は、第1の端部と第2の端部とを有する。一実施形態では、第1の開口部1108の第1の端部は、第1の内径d1と同じ直径サイズを有する。第1の開口部1108の第2の端部は、第2の内径d2を有する。一実施形態では、d2はd1より大きい。
【0068】
[0086]一実施形態では、d2の直径は、0.0001~1000ミリメートル(mm)、0.001~500mm、0.005~200mm、0.01~150mm、0.05~100mm、0.1~50mm、0.2~40mm、0.3~30mm、0.4~20mm、0.5~15mm、0.6~14mm、0.7~13mm、0.8~12mm、0.9~11mmまたは1~10mmの範囲内である。好ましくは、d2の直径は、1~10mm、より好ましくは2~9mm、3~8mmまたは4~7mm、最も好ましくは4.5mmの範囲内である。
【0069】
[0087]
図1aに示すように、中央部1104は、第1の開口部1108の第2の端部に接続する第2の開口部1111を備え、第2の開口部1111は、第2の内径d2の直径サイズと同じ直径サイズを有する。
【0070】
[0088]一実施形態では、無菌バリアが、第1の開口部1108および第2の開口部1111の両方を封止する。例えば、
図1aに示すように、無菌バリアは、第1の開口部1108および第2の開口部1111の両方を封止する。破断可能区域1103が破断した後でさえ、無菌バリアは、セプタム1112が第1のハウジング1109内に封止されるように第2の開口部1111を封止する。
【0071】
[0089]中央部1104は、セプタム1112を保持するための第3の内径d3を有する第1のハウジング1109を囲む第2の囲壁1105を備える。
【0072】
[0090]一実施形態では、第3の内径d3は、セプタム1112のサイズよりも小さい、同じ、または大きいサイズを有する。
【0073】
[0091]好ましい一実施形態では、第3の内径d3は、セプタム1112を第1のハウジング1109の内側に密に保つために、セプタム1112の直径よりも小さい。
【0074】
[0092]一実施形態では、第2の囲壁1105は、セプタム1112が第2の囲壁1105の壁の内側に密に保持され封止され得るようなサイズおよび形状で第1のハウジング1109を形成するように、その形状および材料において設計される。例えば、一実施形態では、第1のハウジング1109は、セプタム1112が第1のハウジング1109の壁の内側に密に保持され封止されるように、セプタム1112と同じサイズおよび形状の壁を有する。
【0075】
[0093]一実施形態では、中央部1104は、第3の開口部1113を備える。一実施形態では、第3の開口部1113は、第3の内径d3の直径サイズと同じ直径サイズを有する。
【0076】
[0094]
図1aに示すように、破断可能区域1103は、上部1101と中央部1104との間に位置する。
【0077】
[0095]一実施形態では、破断可能区域1103は、第1の囲壁1102の壁および第2の囲壁1105の壁よりも薄い壁を備える。例えば、破断可能区域1103の壁は、第1の囲壁1102の壁および/または第2の囲壁1105の壁よりも実質的に薄い。一実施形態では、破断可能区域1103の壁は、第1の囲壁1102の壁および/または第2の囲壁1105の壁よりも、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、150%、200%、250%、300%、350%、400%、450%、500%、550%、600%、650%、700%、750%、800%、850%、900%、950%または1000%薄い。好ましくは、破断可能区域1103の壁は、第1の囲壁1102の壁および第2の囲壁1105の壁よりも、少なくとも100%、150%、200%、250%、300%、350%、400%、450%、500%、550%、600%、650%、700%または750%薄い。
【0078】
[0096]一実施形態では、破断可能区域1103(例えば、0.2mm)は、壁(例えば、1mm)よりも約500%小さい。材料に応じて、破断可能区域1103は、約0.01mm~10mm、0.02mm~9mm、0.03mm~8mm、0.04mm~7mm、0.045~6mmまたは0.05mm~約5mm、好ましくは0.05mm~5mmの間のどこかであってもよい。
【0079】
[0097]一実施形態では、破断可能区域1103は、破断可能な上部1101(例えば、破断可能不正開封防止キャップ)の容易な破断を可能にするのに十分に剛性かつ破断後の粒子の形成を防止するのに十分に延性である材料で作製される。
【0080】
[0098]一実施形態では、破断可能区域1103は漏れのない材料で作製され、したがって、セプタム1112が医薬用可撓性容器からの任意の液体によって汚染されるのを防止する。好ましい一実施形態では、セプタム1112の表面は、最初の使用前に消毒を必要としない。
【0081】
[0099]別の実施形態では、上部1101の形状および破断可能区域1103の寸法は、破断可能区域1103を手で容易に取り外すことができるように変更されてもよい。
【0082】
[0100]別の実施形態では、破断可能区域1103は、不正開封防止性であってもよく、使用前に使用者が製品の完全性をチェックすることを可能にする。好ましい一実施形態では、破断可能区域1103は、一旦取り外されると、交換することができない。
【0083】
[0101]一実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、同じ材料または同様の材料で作製される。
【0084】
[0102]例えば、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、またはエチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)を含む。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)である。
【0085】
[0103]一実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、ポリエチレン(PE)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0086】
[0104]一実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0087】
[0105]一実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、エチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0088】
[0106]一実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、ポリエチレン(PE)とポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0089】
[0107]一実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)とポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0090】
[0108]一実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、エチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0091】
[0109]一実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はすべて、同じ材料で作製される。
【0092】
[0110]好ましい一実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)および/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される。より好ましくは、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される。
【0093】
[0111]別の実施形態では、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)および/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)の異なるブレンドで作製される。例えば、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および破断可能区域1103はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)の異なるブレンドで作製される。
【0094】
[0112]
図1aに戻って参照すると、セプタム1112は自己封止型セプタムである。例えば、セプタム1112は、封止のための通常のプロセスまたは手順なしに、小さな穿刺(例えば、針穿刺)を自動的に自身で封止することができる。
【0095】
[0113]一実施形態では、セプタム1112はエラストマー材料で作製される。例えば、セプタム1112は、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される。
【0096】
[0114]一実施形態では、セプタム1112はポリイソプレンで作製される。
【0097】
[0115]
図1aに示すように、挿入部1106は、中央部1104の底部から中央部1104に取り付けられる。
【0098】
[0116]
図1aに示すように、挿入部1106は、第2のトンネル1110を囲む第3の囲壁1115を備える。第2のトンネル1110は、液体がモノバッグまたはMCBから関連する膜(例えば、膜1116)を穿刺する針に流れることを可能にする任意の形状またはサイズを有することができる。
【0099】
[0117]一実施形態では、第3の囲壁1115は、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および/または破断可能区域1103の材料と同じ材料から作製される。
【0100】
[0118]一実施形態では、第3の囲壁1115は、第1の囲壁1102、第2の囲壁1105および/または破断可能区域1103の材料とは異なる材料で作製される。
【0101】
[0119]例えば、第3の囲壁1115は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、またはエチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製されてもよい。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)を含む。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)である。
【0102】
[0120]一実施形態では、第3の囲壁1115は、ポリエチレン(PE)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製されてもよい。
【0103】
[0121]一実施形態では、第3の囲壁1115は、ポリプロピレン(PP)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製されてもよい。
【0104】
[0122]一実施形態では、第3の囲壁1115は、エチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製されてもよい。
【0105】
[0123]好ましい一実施形態では、第3の囲壁1115は、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)および/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製されてもよい。より好ましくは、第3の囲壁1115は、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製されてもよい。
【0106】
[0124]一実施形態では、第2のトンネル1110は第4の内径d4を有する。好ましい一実施形態では、第4の内径d4は、セプタム1112の第3の内径d3よりも小さい。
【0107】
[0125]一実施形態では、第3の囲壁1115の上側は、膜1116を備える。一実施形態では、膜1116の上面は、第2の囲壁1105の第3の開口部1113を封止する。
【0108】
[0126]一実施形態では、膜1116は、不活性部分1106の材料と同じ材料で作製される。一実施形態では、膜1116は、セプタム1112の材料とは異なる材料で作製される。
【0109】
[0127]一実施形態では、膜1116は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、またはエチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)を含む。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)である。
【0110】
[0128]一実施形態では、膜1116は、上部1101、中央部1104、破断可能区域1103および挿入部1106などの注入部位1100の他の部分と一緒に成形される。したがって、膜1116は、上部1101、中央部1104、破断可能区域1103および挿入部1106の材料と同じ材料で作製される。
【0111】
[0129]一実施形態では、膜1116は、自己封止型セプタム1112と溶液(すなわち、液体または流体)との直接接触を防止することができる。膜1116はまた、ガス透過性を高め、液体または流体の水損失を低減し、溶液(すなわち、液体または流体)を酸素移動から保護することができる。さらに、膜1116はまた、通常ポリイソプレンゴムから作製されるセプタム1112から物質を浸出させるリスクを低減することができる。
【0112】
[0130]一実施形態では、膜1116の存在は、自己封止型セプタム1112と溶液との直接接触を回避することによって物質の浸出を防止する。
【0113】
[0131]さらに、膜1116は、容易な穿刺を可能にするのに十分に薄くてもよい。
【0114】
[0132]一実施形態では、中央部1104の第2の囲壁1105は、第3の開口部1113付近に凸状構造を備え、凸状構造は、挿入部1106の上面の凹状構造に嵌合する。
図1bは、第2の囲壁1204の第3の開口部1209付近の例示的な凸状構造1208を示す。
図1dは、挿入部1400の上面1404の例示的な凹状構造1405を示す。
【0115】
[0133]
図1aに示すように、挿入部1106は、注入部位1100と医薬用可撓性容器(例えば、モノバッグまたはMCB)との間で流体が移動可能な第4の開口部1114を備える。
【0116】
[0134]一実施形態では、上部1101、中央部1104、破断可能区域1103および挿入部1106は、単一の一体型器具の4つの部分である。例えば、上部1101、中央部1104および挿入部1106は、別々に製造され、後で単一の器具の注入部位1100に組み立てられてもよい。
【0117】
[0135]別の実施形態では、上部1101、中央部1104および挿入部1106は、別々に製造または成形されてもよい。一実施形態では、上部1101、中央部1104および挿入部1106は、注入部位1100に組み立てられ、次いで、使用され得る前に滅菌のためにガンマ線照射され得る。
【0118】
[0136]一実施形態では、上部1101は、第1の囲壁1102の外側面に取り付けられたフィンを備えてもよい。例えば、
図2aは、上部2101の第1の囲壁の外側面に対する例示的なフィン2102を示す。
【0119】
[0137]一実施形態では、挿入部1106は、第3の囲壁1115の外側面に取り付けられたフランジを備えてもよい。例えば、
図2aは、挿入部2105の第3の囲壁の外側面に対する例示的なフランジ2106を示す。一実施形態では、挿入部にフランジを追加することにより、自動挿入をより容易にすることができる。
【0120】
[0138]別の実施形態では、上部1101の第1の囲壁1102は、中実体を囲んでもよい。例えば、
図1eは、中実体を囲む第1の囲壁1502を備える上部1501を有する例示的な注入部位1500を示す。
図1aの注入部位1100と
図1eの注入部位1500との間の唯一の違いは、
図1eの第1の囲壁1502が中実体を囲み、
図1aの第1の囲壁1102が上述のように中空体を囲むことである。
【0121】
[0139]
図1eに示すように、上部1501はまた、13個の内径を有する第1の開口部1514を備え、13個の内径は、中央部1504の第2の開口部1515の内径と同じである。中央部1504はまた、セプタム1513を保持するための第14の内径d14を有する第1のハウジング1512を囲む第2の囲壁1505を備える。中央部1504はまた、第14の内径d14の直径サイズと同じ直径サイズを有する第3の開口部1511を備える。注入部位1500は、第15の内径d15を有するトンネル1509を囲む第3の囲壁1507を備える挿入部1506をさらに備える。第3の囲壁1507の上側は膜1510を備え、膜1510の上面は第2の囲壁1505の第3の開口部1511を封止する。
【0122】
[0140]ここで
図1bを参照すると、本発明の
図1aによる注入部位1200の設計の一部の断面の概略図が示されている。
【0123】
[0141]
図1bに示すように、注入部位1200は、上部1201と、中央部1204と、上部1201と中央部1204との間の破断可能区域1203とを備える。
【0124】
[0142]上部1201は、当業者によって理解されるような任意の形状を有する中実体または中空体のいずれかを囲む第1の囲壁1202を備える。例えば、第1の囲壁1202は、材料を節約するために中空体を囲んでもよい。一実施形態では、第1の囲壁1202は、第1のトンネル1205を囲む。本明細書で説明するように、第1のトンネル1205は、当業者によって理解されるような任意の形状とすることができる。一実施形態では、第1のトンネル1205は円筒形状を有する。一実施形態では、第1のトンネル1205は第4の内径d4を有する。第4の内径d4は、第1の内径d1と同様である。したがって、d4は、本開示において本明細書で定義され、当業者によって理解されている。
【0125】
[0143]上部1201は、第4の内径d4を起点として徐々に拡大する内径を有する第1の開口部1206を備える。したがって、第1の開口部1206は、第1の端部と第2の端部とを有する。一実施形態では、第1の開口部1206の第1の端部は、第4の内径d4の直径サイズと同じ直径サイズを有する。第1の開口部1206の第2の端部は、第5の内径d5を有する。一実施形態では、d5はd4より大きい。第5の内径d5は、第2の内径d2と同様である。したがって、d5は、本開示において本明細書で定義され、当業者によって理解されている。
【0126】
[0144]
図1bに示すように、中央部1204は、第1の開口部1206の第2の端部に接続する第2の開口部1210を備える。一実施形態では、第2の開口部1210は、第5の内径の直径サイズと同じ直径サイズを有する。
【0127】
[0145]一実施形態では、無菌バリアが、第1の開口部1206および第2の開口部1210の両方を封止する。例えば、
図1bに示すように、無菌バリアは、第1の開口部1206および第2の開口部1210の両方を封止する。破断可能区域1203が破断した後でさえ、無菌バリアは、セプタム(図示せず)が第1のハウジング1207内に封止されるように第2の開口部1210を封止する。
【0128】
[0146]中央部1204は、セプタム(図示せず)を保持するのに適した内径を有する第1のハウジング1207を囲む第2の囲壁1211を備える。
【0129】
[0147]本開示で定義されるように、第2の囲壁1211は、セプタムが第2の囲壁1211の壁の内側に密に保持され封止され得るように、特定のサイズおよび形状を有する第1のハウジング1207を形成するように、その形状および材料において特別に設計される。例えば、一実施形態では、第1のハウジング1207は、セプタムが第1のハウジング1207の壁の内側に密に保持され封止されるように、セプタムと同じサイズおよび形状の壁を有する。
【0130】
[0148]中央部1204は、第3の開口部1209を備える。
【0131】
[0149]
図1bに示すように、破断可能区域1203は、上部1201と中央部1204との間に位置する。
【0132】
[0150]破断可能区域1203は、本開示で定義されている。例えば、破断可能区域1203は、第1の囲壁1202の壁よりも薄い壁を備える。一実施形態では、破断可能区域1203の壁は、第1の囲壁1202の壁よりも実質的に薄い。一実施形態では、破断可能区域1203の壁は、第1の囲壁1202の壁よりも、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、150%、200%、250%、300%、350%、400%、450%、500%、550%、600%、650%、700%、750%、800%、850%、900%、950%または1000%薄い。好ましくは、破断可能区域1203の壁は、第1の囲壁1202の壁よりも、少なくとも100%、150%、200%、250%、300%、350%、400%、450%、500%、550%、600%、650%、700%または750%薄い。
【0133】
[0151]一実施形態では、破断可能区域1203(例えば、0.2mm)は、壁(例えば、1mm)よりも約500%小さい。材料に応じて、破断可能区域1203は、約0.01mm~10mm、0.02mm~9mm、0.03mm~8mm、0.04mm~7mm、0.045~6mmまたは0.05mm~約5mm、好ましくは0.05mm~5mmの間のどこかであってもよい。
【0134】
[0152]一実施形態では、破断可能区域1203は、破断可能不正開封防止キャップの容易な破断を可能にするのに十分に剛性かつ破断後の粒子の形成を防止するのに十分に延性である材料で作製される。
【0135】
[0153]一実施形態では、破断可能区域1203は漏れのない材料で作製され、したがって、セプタム(ここで図示)が医薬用可撓性容器からの任意の液体によって汚染されるのを防止する。好ましい一実施形態では、セプタムの表面は、最初の使用前に消毒を必要としない。
【0136】
[0154]別の実施形態では、上部1201の形状および破断可能区域1203の寸法は、破断可能区域1203を手で容易に取り外すことができるように調節されてもよい。
【0137】
[0155]別の実施形態では、破断可能区域1203は、不正開封防止性であってもよく、使用前に使用者が製品の完全性をチェックすることを可能にする。好ましい一実施形態では、破断可能区域1203は、一旦取り外されると、交換することができない。
【0138】
[0156]一実施形態では、中央部1204は、第2の囲壁1204の第3の開口部1209付近に凸状構造1208を備える。
【0139】
[0157]一実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、同じ材料または同様の材料で作製される。
【0140】
[0158]例えば、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、またはエチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)を含む。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)である。
【0141】
[0159]一実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、ポリエチレン(PE)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0142】
[0160]一実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0143】
[0161]一実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、エチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0144】
[0162]一実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、ポリエチレン(PE)とポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0145】
[0163]一実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)とポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0146】
[0164]一実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、エチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0147】
[0165]一実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はすべて、同じ材料で作製される。
【0148】
[0166]好ましい一実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)および/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される。より好ましくは、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される。
【0149】
[0167]別の実施形態では、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)および/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)の異なるブレンドで作製される。例えば、第1の囲壁1202、第2の囲壁1211および破断可能区域1203はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)の異なるブレンドで作製される。
【0150】
[0168]ここで
図1cを参照すると、本発明の
図1aによる注入部位の設計の一部の断面の概略図が示されている。具体的には、
図1cは、セプタム1300の断面を示す。
【0151】
[0169]一実施形態では、セプタム1300は自己封止型セプタムである。例えば、セプタム1300は、封止のための通常のプロセスまたは手順なしに、小さな穿刺(例えば、針穿刺)を自動的に自身で封止することができる。
【0152】
[0170]一実施形態では、セプタム1300はエラストマー材料で作製される。例えば、セプタム1300は、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される。
【0153】
[0171]一実施形態では、セプタム1300はポリイソプレンで作製される。
【0154】
[0172]
図1dは、本発明の
図1aによる注入部位の設計の一部の断面の概略図を示す。具体的には、
図1dは、挿入部1400の断面を示す。
【0155】
[0173]
図1dに示すように、挿入部1400は、第2のトンネル1402を囲む第3の囲壁1401を備える。
【0156】
[0174]一実施形態では、第3の囲壁1401の上側は、膜1403を備える。一実施形態では、膜1403の上面1404は、第2の囲壁1211の第3の開口部1209を封止することができる。
【0157】
[0175]膜1403は、本開示で定義されるような材料、または当業者によって理解される任意の他の材料で作製されてもよい。
【0158】
[0176]例えば、一実施形態では、膜1403は、対応する不活性部分(例えば、
図1dの1400)の材料と同じ材料で作製される。一実施形態では、膜1403は、対応するセプタム(例えば、
図1cの1300)の材料とは異なる材料で作製される。
【0159】
[0177]一実施形態では、膜1403は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、またはエチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)を含む。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)である。
【0160】
[0178]一実施形態では、膜1403は、対応する上部(例えば、
図1aの1101)、対応する中央部(例えば、
図1aの1104)、対応する破断可能区域(例えば、
図1aの1103)および対応する挿入部(例えば、
図1dの1400)などの対応する注入部位(例えば、
図1aの1100)の他の部分と一緒に成形される。したがって、膜1403は、対応する上部(例えば、
図1aの1101)、対応する中央部(例えば、
図1aの1104)、対応する破断可能区域(例えば、
図1aの1103)および対応する挿入部(例えば、
図1dの1400)の材料と同じ材料で作製される。
【0161】
[0179]第3の囲壁1401は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、またはエチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製されてもよい。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)を含む。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)である。
【0162】
[0180]一実施形態では、第3の囲壁1401は、ポリエチレン(PE)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製されてもよい。
【0163】
[0181]一実施形態では、第3の囲壁1401は、ポリプロピレン(PP)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製されてもよい。
【0164】
[0182]一実施形態では、第3の囲壁1401は、エチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製されてもよい。
【0165】
[0183]好ましい一実施形態では、第3の囲壁1401は、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)および/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製されてもよい。より好ましくは、第3の囲壁1401は、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製されてもよい。
【0166】
[0184]
図1dは、挿入部1400の上面1404の例示的な凹状構造1405を示す。
【0167】
[0185]
図1dに示すように、挿入部1400は、本注入部位と医薬用可撓性容器(例えば、モノバッグまたはMCB)との間で流体が移動可能な第4の開口部1406を備える。
【0168】
[0186]ここで
図2aおよび
図2bを参照すると、本発明の特定の実施形態による注入部位2100/2200の設計の概略図が示されている。
【0169】
[0187]
図2aに示すように、注入部位2100は、フィン2102を備える上部2101と、セプタム(図示せず)を保持する中央部2104と、上部2101と中央部2104との間の破断可能区域2103と、フランジ2106を備える挿入部2105とを備える。
【0170】
[0188]
図2bに示すように、注入部位2200は、フィン2202を備える上部2201と、セプタム(図示せず)を保持する中央部2204と、上部2201と中央部2204との間の破断可能区域2203とを備える。
【0171】
[0189]上部2101/2201、中央部2104/2204、破断可能区域2103/2203および挿入部2105の詳細は、本開示で説明されている。
【0172】
[0190]一実施形態では、挿入部2105にフランジ2106を追加することにより、本注入部位の自動挿入をより容易にすることができる。
【0173】
[0191]一実施形態では、上部2101/2201にフィン2102/2202を追加することにより、破断可能部分(例えば、上部2101/2201)の取扱いを容易にすることができる。
【0174】
[0192]ここで
図2cを参照すると、本発明の特定の実施形態による注入部位2300の一部の設計の概略図が示されている。
【0175】
[0193]
図2cに示すように、注入部位2300は、上部2301と、セプタム(図示せず)を保持する中央部2302と、上部2301と中央部2302との間の破断可能区域2303とを備える。
【0176】
[0194]上部2301、中央部2302および破断可能区域2303の詳細は、本開示で説明されている。
【0177】
[0195]ここで
図2dを参照すると、本発明の特定の実施形態による注入部位2400の設計の一部の断面の概略図が示されている。
【0178】
[0196]
図2dに示すように、注入部位2400は、上部2401と、セプタム(図示せず)を保持する中央部2402と、上部2401と中央部2402との間の破断可能区域2403とを備える。
【0179】
[0197]上部2401、中央部2402および破断可能区域2403の詳細は、本開示で説明されている。
【0180】
[0198]例えば、上部2401は、当業者によって理解されるような任意の形状を有する中実体または中空体のいずれかを囲む第1の囲壁2404を備える。例えば、第1の囲壁2404は、材料を節約するために中空体を囲んでもよい。一実施形態では、第1の囲壁2404は、第1のトンネル2405を囲む。本明細書で説明するように、第1のトンネル2405は、当業者によって理解されるような任意の形状とすることができる。一実施形態では、第1のトンネル2405は円筒形状を有する。一実施形態では、第1のトンネル2405は第6の内径d6を有する。第6の内径d6は、第1の内径d1と同様である。したがって、d6のパラメータは、本開示において本明細書で定義され、当業者によって理解されている。
【0181】
[0199]上部2401は、様々な形状(例えば、円形、正方形または他の形状)を有する第1の開口部2407を備える。一実施形態では、第1の開口部2407は、第6の内径d6を起点として徐々に拡大する内径を有する。したがって、第1の開口部2407は、第1の端部と第2の端部とを有する。一実施形態では、第1の開口部2407の第1の端部は、第6の内径d6の直径サイズと同じ直径サイズを有する。第1の開口部2407の第2の端部は、第7の内径d7を有する。一実施形態では、d7はd6より大きい。第7の内径d7は、第2の内径d2と同様である。したがって、d7は、本開示において本明細書で定義され、当業者によって理解されている。
【0182】
[0200]
図2dに示すように、中央部2402は、第1の開口部2407の第2の端部に接続する第2の開口部2408を備え、第2の開口部2408は、第7の内径d7の直径サイズと同じ直径サイズを有する。
【0183】
[0201]一実施形態では、無菌バリア(図示せず)が、第1の開口部2407および第2の開口部2408の両方を封止する。例えば、破断可能区域2403が破断した後でさえ、無菌バリアは、セプタム(図示せず)が第1のハウジング2406内に封止されるように第2の開口部2408を封止する。
【0184】
[0202]中央部2402は、セプタム(図示せず)を保持するのに適した第8の内径d8を有する第1のハウジング2406を囲む第2の囲壁2410を備える。
【0185】
[0203]本開示で定義されるように、第2の囲壁2410は、セプタムが第2の囲壁2410(すなわち、第1のハウジング2406)の壁の内側に密に保持され封止され得るように、特定のサイズおよび形状を有する第1のハウジング2406を形成するように、その形状および材料において特別に設計される。例えば、一実施形態では、第1のハウジング2406は、セプタムが第1のハウジング2406の壁の内側に密に保持され封止されるように、セプタムと同じサイズおよび形状の壁を有する。
【0186】
[0204]中央部2402は、第3の開口部2409を備える。
【0187】
[0205]
図2dに示すように、第3の開口部2409は、第8の内径d8を起点として徐々に拡大する内径を有する。したがって、第3の開口部2409は、第1の端部と第2の端部とを有する。一実施形態では、第3の開口部2409の第1の端部は、第8の内径d8の直径サイズと同じ直径サイズを有する。第3の開口部2409の第2の端部は、第9の内径d9を有する。一実施形態では、d9はd8より大きい。
【0188】
[0206]
図2dに示すように、破断可能区域2403は、上部2401と中央部2402との間に位置する。
【0189】
[0207]破断可能区域2403は、本開示全体を通して定義されている。例えば、破断可能区域2403は、第1の囲壁2404の壁および/または第2の囲壁2410の壁よりも薄い壁を備える。一実施形態では、破断可能区域2403の壁は、第1の囲壁2404の壁および/または第2の囲壁2410の壁よりも実質的に薄い。一実施形態では、破断可能区域2403の壁は、第1の囲壁2404の壁よりも、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、150%、200%、250%、300%、350%、400%、450%、500%、550%、600%、650%、700%、750%、800%、850%、900%、950%または1000%薄い。好ましくは、破断可能区域2403の壁は、第1の囲壁2404の壁および第2の囲壁2410の壁よりも、少なくとも100%、150%、200%、250%、300%、350%、400%、450%、500%、550%、600%、650%、700%または750%薄い。
【0190】
[0208]一実施形態では、破断可能区域2403(例えば、0.2mm)は、第1の囲壁2404の壁(例えば、1mm)および/または第2の囲壁2410の壁よりも約500%小さい。材料に応じて、破断可能区域2403は、約0.01mm~10mm、0.02mm~9mm、0.03mm~8mm、0.04mm~7mm、0.045~6mmまたは0.05mm~約5mm、好ましくは0.05mm~5mmの間のどこかであってもよい。
【0191】
[0209]一実施形態では、破断可能区域2403のより薄い壁は、外面の壁の一部を除去すること、および/または対応する内部空間を拡張する(すなわち、内面の壁の一部を除去するためにd7を増加させる)ことによって実現することができる。
【0192】
[0210]
図2dは、外面の壁の一部を除去することと、対応する内部空間を拡張する(すなわち、内面の壁の一部を除去するためにd7を増加させる)こととの両方によって破断可能区域2403のより薄い壁を作ることの例を提供する。
【0193】
[0211]一実施形態では、破断可能区域2403は、破断可能不正開封防止キャップの容易な破断を可能にするのに十分に剛性かつ破断後の粒子の形成を防止するのに十分に延性である材料で作製される。
【0194】
[0212]一実施形態では、破断可能区域2403は漏れのない材料で作製され、したがって、セプタム(ここで図示)が医薬用可撓性容器からの任意の液体によって汚染されるのを防止する。好ましい一実施形態では、セプタムの表面は、最初の使用前に消毒を必要としない。
【0195】
[0213]別の実施形態では、上部2401の形状および破断可能区域2403の寸法は、破断可能区域2403の破断後に上部2401を手で容易に取り外すことができるように調節されてもよい。
【0196】
[0214]別の実施形態では、破断可能区域2403は、不正開封防止性であってもよく、使用前に使用者が製品の完全性をチェックすることを可能にする。好ましい一実施形態では、破断可能区域2403は、一旦取り外されると、交換することができない。
【0197】
[0215]一実施形態では、第1の囲壁2404、第2の囲壁2410および破断可能区域2403はそれぞれ、本開示全体を通して定義されるのと同じ材料または同様の材料で作製される。
【0198】
[0216]ここで
図2eを参照すると、本発明の特定の実施形態による注入部位2500の設計の一部の断面の概略図が示されている。
【0199】
[0217]
図2eに示すように、注入部位2500は、上部2501と、セプタム(図示せず)を保持する中央部2502と、上部2501と中央部2502との間の破断可能区域2503とを備える。
【0200】
[0218]上部2501は、当業者によって理解されるような任意の形状を有する中実体または中空体のいずれかを囲む第1の囲壁2504を備える。例えば、第1の囲壁2504は、材料を節約するために中空体を囲んでもよい。一実施形態では、第1の囲壁2504は、第1のトンネル2505を囲む。本明細書で説明するように、第1のトンネル2505は、当業者によって理解されるような任意の形状とすることができる。一実施形態では、第1のトンネル2505は円筒形状を有する。一実施形態では、第1のトンネル2505は第10の内径d10を有する。第10の内径d10は、第1の内径d1と同様である。したがって、d10のパラメータは、本開示において本明細書で定義され、当業者によって理解されている。
【0201】
[0219]上部2501は、第10の内径d10の直径サイズと同じ直径サイズを有する第1の開口部2507を備える。
【0202】
[0220]
図2eに示すように、中央部2502は、第1の開口部2507に接続する第2の開口部2508を備え、第2の開口部2508は、第10の内径d10の直径サイズと同じ直径サイズを有する。
【0203】
[0221]中央部2502は、セプタム(図示せず)を保持するのに適した第11の内径d11を有する第1のハウジング2506を囲む第2の囲壁2510を備える。
【0204】
[0222]中央部2502は、第3の開口部2509を備える。
【0205】
[0223]
図2eに示すように、第3の開口部2509は、第11の内径d11を起点として徐々に拡大する内径を有する。したがって、第3の開口部2509は、第1の端部と第2の端部とを有する。一実施形態では、第3の開口部2509の第1の端部は、第11の内径d11の直径サイズと同じ直径サイズを有する。第3の開口部2509の第2の端部は、第12の内径d12を有する。一実施形態では、d12はd11より大きい。
【0206】
[0224]
図2eに示すように、破断可能区域2503は、上部2501と中央部2502との間に位置する。
【0207】
[0225]破断可能区域2503は、本開示全体を通して定義されている。例えば、破断可能区域2503のより薄い壁は、外面の壁の一部を除去すること、および/または対応する内部空間を拡張する(すなわち、内面の壁の一部を除去する)ことによって実現することができる。
【0208】
[0226]
図2eは、外面の壁の一部を除去して破断可能区域2503のより薄い壁を作ることの例を提供する。
【0209】
[0227]ここで
図3aを参照すると、本発明の特定の実施形態による注入部位3100の設計の断面の概略図が示されている。
【0210】
[0228]
図3aに示すように、注入部位3100は、フィン3102を備える上部3101と、セプタム(図示せず)を保持する中央部3104と、挿入部3105と、上部3101と挿入部3105との間の破断可能区域3103とを備える。
【0211】
[0229]上部3101は、当業者によって理解されるような任意の形状を有する中実体または中空体のいずれかを囲む第1の囲壁3112を備える。例えば、第1の囲壁3112は、材料を節約するために中空体を囲んでもよい。一実施形態では、第1の囲壁3112は、第1のトンネル3106と、第1の囲壁3112の底部の第1の開口部3107とを囲む。
【0212】
[0230]一実施形態では、上部3101は、第1の囲壁3112の外側面に取り付けられたフィン3102を備える。
【0213】
[0231]
図3aに示すように、中央部3104は、第1の囲壁3112の底部付近で第1のトンネル3106の内側に位置する。
【0214】
[0232]中央部3104は、セプタム(図示せず)を保持するための第1のハウジング3108を囲む第2の囲壁3113を備える。
【0215】
[0233]一実施形態では、無菌バリア(図示せず)が、第1のハウジング3108の上面を封止する。例えば、破断可能区域3103の破断後に上部3101を取り外した後でさえ、無菌バリアは、セプタム(図示せず)が第1のハウジング3108内に封止されるように第1のハウジング3108の上面を封止する。
【0216】
[0234]中央部3104は、第2の囲壁3113の底部に膜3109をさらに備える。
【0217】
[0235]膜3109は、本開示全体を通して説明され、定義されている。
【0218】
[0236]
図3aに示すように、挿入部3105は、第2のトンネル3110を囲む第3の囲壁3114を備える。挿入部3105は、第2のトンネル3110の頂部に第2の開口部3111を備え、膜3109の底面は、第3の囲壁3114の第2の開口部3111を封止する。
【0219】
[0237]
図3aに示すように、破断可能区域3103は、上部3101と挿入部3105との間に位置する。
【0220】
[0238]一実施形態では、破断可能区域3103および上部3101は、セプタム(図示せず)の表面を保護するための捩切り破断可能部分を形成する。別の実施形態では、破断可能区域3103は、本開示において十分に定義されている。
【0221】
[0239]ここで
図3bを参照すると、本発明の特定の実施形態による注入部位3200の別の設計の断面の概略図が示されている。
【0222】
[0240]
図3bに示すように、注入部位3200は、セプタム3203を保持する上部3201と、セプタム3203を覆う蓋3202と、フィルムに対して直接封止される幅広で平坦な基部3204を含む挿入部3208とを備える。
【0223】
[0241]一実施形態では、上部3201は、セプタム3203を保持するための第1のハウジング3205を囲む第1の囲壁3212を備える。本開示で詳述するように、セプタム3203は自己封止型セプタムである。例えば、セプタム3203は、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される。好ましい一実施形態では、セプタム3203はポリイソプレンで作製される。
【0224】
[0242]一実施形態では、第1の囲壁3212は、セプタム3203が第1の囲壁3212の壁の内側に密に保持され封止され得るようなサイズおよび形状で第1のハウジング3205を形成するように、その形状および材料において設計される。例えば、一実施形態では、第1のハウジング3205は、セプタム3203が第1のハウジング3205の壁の内側に密に保持され封止されるように、セプタム3203と同じサイズおよび形状の壁を有する。
【0225】
[0243]
図3bに示すように、第1のハウジング3205は、第1のハウジング3205の頂部に第1の開口部3206を備える。
【0226】
[0244]蓋3202は、第1のハウジング3205の第1の開口部3206を覆い、封止する。一実施形態では、蓋3202は、加熱もしくは糊付け、または当業者によって理解される任意の他の方法によって、第1のハウジング3205の頂部に組み立てられてもよい。
【0227】
[0245]一実施形態では、無菌バリア(図示せず)が、第1の開口部3206の両方を封止する。例えば、蓋3202を取り外した後でさえ、無菌バリアは、セプタム(図示せず)が第1のハウジング3205内に封止されるように第1の開口部3206を封止する。
【0228】
[0246]
図3bに示すように、上部3201は、第1のハウジング3205の底部に膜3207を備える。膜3207は、セプタム3203が上部3201の下方の挿入部3208の第1のトンネルからのいかなる液体とも接触しないように、セプタム3203を第1のハウジング3205の内側に封止する。
【0229】
[0247]膜3207の詳細は、本開示全体を通して説明されている。
【0230】
[0248]挿入部3208は、第1のトンネル3210を囲む第2の囲壁3209を備える。挿入部3208は、第1のトンネル3210の頂部に第2の開口部3211をさらに備える。一実施形態では、膜3207の底面は、挿入部3208の第2の開口部を封止する。
【0231】
[0249]一実施形態では、セプタム3203は自己封止型セプタムである。例えば、セプタム3203は、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される。好ましい一実施形態では、セプタム3203はポリイソプレンで作製される。
【0232】
[0250]一実施形態では、上部3201、蓋3202および挿入部3208は、単一の一体型器具の3つの部分である。例えば、上部3201、蓋3202および挿入部3208は、別々に製造され、後で単一の器具の医療器具3200に成形されてもよい。
【0233】
[0251]別の実施形態では、上部3201、蓋3202および挿入部3208は、別々に製造または成形されてもよい。一実施形態では、上部3201、中央部3202および挿入部3208は、注入部位3200に組み立てられ、次いで、使用され得る前に滅菌のためにガンマ線照射され得る。
【0234】
[0252]一実施形態では、挿入部3208は、フィルムに対して直接封止される幅広で平坦な基部3204を含む。
【0235】
[0253]例えば、
図3cは、医療器具3300が、セプタム(図示せず)を保持する上部3301と、セプタムを覆う蓋3302と、フィルムに対して直接封止される幅広で平坦な基部3204を含む挿入部3303とを備えることを示す。一実施形態では、本医療器具は、投与部位および注入部位の両方を組み合わせたアクセスポートシステムで使用することができる。
【0236】
[0254]別の態様では、注入部位は、使用前に器具の上部を取り外すための破断可能区域を導入する代わりに、「フリップトップ」キャップなどのキャップを含むことができる。
【0237】
[0255]一実施形態では、本開示の「フリップトップ」キャップ設計は、単一の器具への2k成形による簡単な製造に使用することができ、注入部位(IS)の容易な滅菌を保証する。
【0238】
[0256]注入部位(セプタムを保持する第1のハウジングを囲む第2の囲壁を含む)は、滅菌されなければならない。(本出願のような)現在の形態では、エラストマー製のセプタムが他の方法では損傷を受け得るため、滅菌の好ましい方法は通常ガンマ線滅菌である。本開示の「フリップトップ」キャップ設計は、セプタムを保持する第1のハウジングを有する第2の囲壁のカバーを提供する。このような構成では、セプタム材料は、加熱滅菌を可能にするために十分に保護され、これは、製造中にインライン滅菌を可能にすることが多く、より安価であるため好ましい。
【0239】
[0257]さらに、加熱滅菌は、柔らかい接着効果をもたらすことができ、すなわち、キャップおよび注入部位本体は、セプタムへの損傷なしに熱によって融合される。接着は、わずかに膨らんだ外観を有し得るキャップの内側中央部分と、キャップが注入部位本体の上に座っているときに下方のセプタムとの間に生じ得る。あるいは、接着は、キャップのリムの内側と注入部位の本体の外側上方リムとの間で生じ得る。
【0240】
[0258]ここで
図4aを参照すると、本発明の特定の実施形態による、キャップ4101と、セプタムを保持する中央部4104と、挿入部4106とを備える注入部位4100の別の設計の断面の概略図が示されている。
【0241】
[0259]
図4aに示すように、上述のように器具の上部を取り外すための破断可能区域の代わりに、注入部位4100は、ヒンジ4102によって注入部位4100の本体に接続されたキャップ4101(例えば、「フリップトップ」キャップ)を含む。一実施形態では、ヒンジ4102は破断可能である。
【0242】
[0260]中央部4104およびキャップ4101(上部開口部4107を覆うように閉じられたとき)は、セプタム(図示せず)を保持するための直径d13を有する第1の囲壁4105を形成する。
【0243】
[0261]
図4aに示すように、挿入部4106は、直径d14を有する第2のトンネル4110を囲む第3の囲壁4115を備える。
【0244】
[0262]一実施形態では、挿入部4106はフィン4103を備える。
【0245】
[0263]一実施形態では、第3の囲壁4115の上側は、膜4116を備える。一実施形態では、膜4116の上面は、第2の囲壁4105の第3の開口部4113を封止する。
【0246】
[0264]第2のトンネル4110は、液体がモノバッグまたはMCBから関連する膜(例えば、膜4116)を穿刺する針に流れることを可能にする任意の形状またはサイズを有することができる。
【0247】
[0265]一実施形態では、キャップ4101は、1つのピースとして注入部位4100本体と一緒に成形され、キャップ4101は、ヒンジ4102によって注入部位4100の本体に接続される。
【0248】
[0266]したがって、キャップ4101およびヒンジ4102は、本体と同じ材料から作製される。注入部位4100のこの設計には、ポリプロピレン(PP)を好ましく使用することができ、それは、この材料が、(i)キャップと本体との、および(ii)セプタムとセプタムが位置するハウジングの内壁とのわずかな熱接着を可能にするからである。他の材料も想定され得るが、PPが現在利用可能な最良の代替物である。
【0249】
[0267]一実施形態では、次いで、次のステップの製造プロセスにセプタムが導入されてもよく、すなわち、セプタム材料は、本体の第1のハウジングに充填される。セプタム材料が本体の第1のハウジングに充填された後、キャップ4101が閉じられ、ヒンジ4102の破断ならびにセプタムの封止および保護がもたらされる。
【0250】
[0268]ここで
図4bを参照すると、概略図は、キャップ4201(閉)と、セプタムを保持する中央部4204と、挿入部4206とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4200の別の設計を示す。
【0251】
[0269]さらに、
図4cは、キャップ4301(開)と、セプタムを保持する中央部4304と、挿入部4306とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4300の別の設計を示す概略図である。
【0252】
[0270]
図4dは、キャップ4401(開)と、セプタムを保持する中央部4404と、挿入部4406とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4400の別の設計を示す概略図である。
【0253】
[0271]
図4eは、キャップ4501(閉)と、セプタムを保持する中央部4504と、挿入部4506とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4500の別の設計を示す概略図である。
【0254】
[0272]
図4fは、キャップ4601(閉)と、セプタムを保持する中央部4604と、挿入部4606とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4600の別の設計を示す概略図である。
【0255】
[0273]ここで
図4gを参照すると、概略図は、キャップ4701(閉)と、セプタム4705を保持する中央部4704と、挿入部4706とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4700の別の設計の断面を示す。
【0256】
[0274]
図4gに示すように、中央部4704およびキャップ4701(閉)は、セプタム4707を保持するための直径d15を有する第2の囲壁4705を形成する。
【0257】
[0275]さらに、
図4gに示すように、挿入部4706は、直径d16を有する第2のトンネル4710を囲む第3の囲壁4715を備える。
【0258】
[0276]一実施形態では、挿入部4706はフィン4703を備える。
【0259】
[0277]一実施形態では、第3の囲壁4715の上側は、膜4716を備える。一実施形態では、膜4716の上面は、第2の囲壁4705の第3の開口部4713を封止する。
【0260】
[0278]第2のトンネル4710は、液体がモノバッグまたはMCBから関連する膜(例えば、膜4716)を穿刺する針に流れることを可能にする任意の形状またはサイズを有することができる。
【0261】
[0279]ここで
図4hを参照すると、概略図は、キャップ4801(閉)と、セプタムを保持する中央部4804と、挿入部4806とを備える、本発明の特定の実施形態による注入部位4800の別の設計を示す。
【0262】
[0280]
図4hに示すように、挿入部4806はフィン4803も備える。
【0263】
[0281]一実施形態では、一旦キャップが閉じられると、注入部位の本体(例えば、4100~4800)は次いで滅菌されてもよく、好ましくは加熱滅菌され得る。この滅菌は、(i)キャップの内周とハウジングの外周との間、またはセプタムと接着するキャップの内側突起の間のいずれかで、キャップと本体との間の、熱によって引き起こされるわずかな接着をもたらすことができる。
【0264】
[0282]さらに、滅菌プロセス中の熱はまた、セプタム(材料)とハウジングの内壁(材料)との間のさらなる接着をもたらすことができ、これは熱による滅菌を使用することの別の利益である。一実施形態では、さらなる接着は、追加のプロセスステップなしに器具の全体的な安定性を高める。
【0265】
[0283]いくつかの実施形態では、ヒンジ(例えば、
図4gの4702)の破断は意図的であり得る。したがって、診療所で注入部位(例えば、
図4gの4700)を使用するために取り外されるとき、キャップ(例えば、4701)は、再使用すること、すなわち注入部位(例えば、4700)本体に再び置くことは意図されていない場合がある。
【0266】
[0284]ヒンジが破断されない場合、キャップはハウジングに依然として接続され、数回置くおよび外すように設計されたキャップに類似する。
【0267】
[0285]破断可能なヒンジ(例えば、
図4gの4702)を作製するために、ヒンジの全長は、開いたキャップ(2K成形後)が180℃の角度移動で移動して注入部位本体を閉じるときに、ヒンジ(例えば、
図4gの4702)が完全な移動を支持するのに十分な長さとなり得ず、注入部位本体から裂けるかまたは破断するように短縮される。
【0268】
[0286]したがって、破断可能なヒンジ(例えば、
図4gの4702)の長さは、全体的な設計に適合され得る。破断可能なヒンジ(例えば、
図4gの4702)の最適な長さはまた、ヒンジが注入部位本体に接続される場所に依存し得る。
【0269】
[0287]しかしながら、いずれの場合も、キャップが注入部位本体の上側に押されているときに破断するかまたは裂けるのに十分に短い必要がある。
【0270】
[0288]一実施形態では、ヒンジの厚さは、例えばヒンジ、キャップおよび/または本体に負荷をかけることによる器具のキャップまたは本体の損傷を回避するために、ヒンジの確実な破断のために0.5mmを超えるべきではない。一実施形態では、厚さは、好ましくは0.3~0.5mmの範囲内であるべきである。
【0271】
[0289]破断可能なヒンジを達成する別の方法は、ヒンジと注入部位本体との接続部位を第2の囲壁の上方リムの方向に上方に移動させることである。
【0272】
[0290]注入部位本体との接続部位とハウジングの上方リムまたは周囲との間の距離は、キャップの高さよりも短くなければならず、その結果、製造中にキャップが本体に押し付けられたとき、キャップは、ヒンジが注入部位本体に接続されている部位でヒンジを自動的に破断するかまたは引き離す。
【0273】
[0291]一実施形態では、注入部位4100~4800およびそれらの構成要素は、本開示で説明する任意の材料から作製されてもよい。
【0274】
[0292]別の態様では、本発明は、医薬用可撓性容器から流体を移送するための、本開示で説明する本医療器具/注入部位を製造する方法に関する。
【0275】
[0293]注入部位1100は、製造の例として以下で使用される。本発明の他の医療器具/注入部位は、同様に製造することができる。
【0276】
[0294]一実施形態では、注入部位1100などの本医療器具/注入部位を製造する方法は、以下のステップ:
1.上部1101、中央部1104、セプタム1112、中央部1104および挿入部1106を備える注入部位1100の個々の部分を製造するステップ;
2.上部1101と中央部1104とを部分1200に組み立てて、上部1101と中央部1104との間に破断可能区域1103を形成するステップ;
3.セプタム1112を中央部1104の第1のハウジング1112に挿入するステップ;および
4.挿入部を部分1200に組み立てて注入部位1100を形成するステップ
を含み得る。
【0277】
[0295]一実施形態では、部分は、超音波封止、振動溶着、スピン溶着、熱板溶着、レーザ溶着、糊付け、ねじ締め、クリップ、熱封止、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される方法によって組み立てられるかまたは挿入される。
【0278】
[0296]あるいは、部分は、当業者によって理解される別の方法によって組み立てられてもよく、または挿入されてもよい。一実施形態では、部分は、スピン溶着によって組み立てられるかまたは挿入される。
【0279】
[0297]一実施形態では、上部1101および中央部1104は、上部1101と中央部1104との間に破断可能区域1103を備える単一の部分として製造されてもよい。
【0280】
[0298]上記で開示したように、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はそれぞれ、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、またはエチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)を含む。一実施形態では、ポリオレフィンエラストマーは、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)である。
【0281】
[0299]一実施形態では、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はそれぞれ、ポリエチレン(PE)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0282】
[0300]一実施形態では、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)とポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0283】
[0301]一実施形態では、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はそれぞれ、エチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0284】
[0302]一実施形態では、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はそれぞれ、ポリエチレン(PE)とポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0285】
[0303]一実施形態では、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)とポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0286】
[0304]一実施形態では、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はそれぞれ、エチレンとプロピレンとのコポリマーと、ポリオレフィンエラストマーおよびエチレン-酢酸ビニル(EVA)とのブレンドで作製される。
【0287】
[0305]一実施形態では、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はすべて、同じ材料で作製される。
【0288】
[0306]好ましい一実施形態では、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)および/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される。より好ましくは、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される。
【0289】
[0307]別の実施形態では、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)および/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)の異なるブレンドで作製される。例えば、上部1101、破断可能区域1103、中央部1104および挿入部1106はそれぞれ、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)の異なるブレンドで作製される。
【0290】
[0308]一実施形態では、上部1101および中央部1104の材料は、破断可能不正開封防止キャップの容易な破断を可能にするのに十分に剛性ならびに粒子の形成を防止するのに十分に延性であるものとする。
【0291】
[0309]さらに、中央部1104の第1のハウジング1109の内径も、セプタム1112に対する十分な圧縮を保証するのに十分に密でなければならない。
【0292】
[0310]一実施形態では、挿入部1106の材料は、様々なタイプおよびゲージの針で容易かつ粒子生成のない穿刺を可能にするのに十分に柔らかいものとする。
【0293】
[0311]一実施形態では、部分の材料は、破断区域を引き裂くとき、ならびに様々なタイプおよびゲージの針で穿刺するときに粒子の形成を防止するのに十分に延性であるように選択される。
【0294】
[0312]別の態様では、本発明は、本医療器具/注入部位を使用して医薬用可撓性容器から流体を移送するための方法に関する。
【0295】
[0313]一実施形態では、本方法は、以下のステップ:
医療器具/注入部位をMCBなどの医薬用可撓性容器と接続するステップ;
医療器具/注入部位の上部を破断するステップ;
セプタムにシリンジの針を穿刺するステップ;および
医薬用可撓性容器から流体を移送するステップ
を含む。
【0296】
[0314]一実施形態では、注入部位1100の挿入部1106は、モノバッグまたはMCBなどの医薬用可撓性容器のポートチューブに接続される。
【0297】
[0315]一実施形態では、注入部位1100の上部1101は、破断可能区域1103の破断によって捩じ切られる。
【0298】
[0316]一実施形態では、シリンジの針は、第1の開口部1108からセプタム1112および第2のトンネル1110を貫通して穿刺している。したがって、医薬用可撓性容器/MCB内の流体は、医薬用可撓性容器/MCBからシリンジに移送され得る。
【0299】
[0317]本医療器具/注入部位は、以下の一般的な利点を有し得る。
【0300】
1.上部1101とセプタム1112との間の締り嵌めは、一旦保護が取り外されると膜表面の汚染を防止し、膜1116の穿孔後の微生物学的侵入を防止するために無菌バリアが維持されるようなものである。
2.超音波封止によって組み立てられた上部1101および挿入部1106は、漏れのない状態であり得る。
3.保護の取外し(例えば、破断可能区域または蓋の取外し)後、セプタム1112の外面の直径は、注入部位1100の壁を貫通して穿刺することを回避するために、挿入中に針を案内するのを助けるように選択されている。
4.注入部位1100は、Viaflo添加用キャップなどの市販のキャップと適合してもよく、したがって、使用者(例えば、看護師)が望む場合にMCBへのさらなる添加を防止することを可能にする。
5.注入部位1100は、インスリン針と適合し得る。一実施形態では、膜1116と、破断可能区域1103から保護を取り外した後の注入部位1100の頂部との間の距離は、9.5mm未満である。
6.部分は、部分を損傷することなく自動的に挿入されるように設計される。
7.挿入部1106は、締り嵌めによって、MCBのポートチューブとの漏れのない接続を可能にするように設計される。
8.破断可能区域1103は、不正開封防止部分として機能し、使用者が使用前に製品の完全性をチェックすることを可能にする。
9.部分の形状および材料は、アセンブリ全体をガンマ線滅菌に耐えることができるようにすることによって注入部位1100の無菌性を保証するように選択されてもよい。
10.破断可能区域または蓋の保護は、セプタムがオーバーパウチなしで滅菌されたとしても、セプタムの表面の無菌性を保証することを可能にする。
【0301】
[0318]本明細書で他に定義されない場合、本発明の文脈で使用されるすべての用語は、当業者の理解に従って解釈されるべきである。
【0302】
[0319]本明細書に記載された例に対する様々な変更および修正が当業者には明らかであることを理解されたい。そのような変更および修正は、本主題の趣旨および範囲から逸脱することなく、かつその意図された利点を損なうことなく行うことができる。したがって、そのような変更および修正は、添付の特許請求の範囲によって網羅されることが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬用可撓性容器から流体を移送するための医療器具であって、前記医療器具が、
上部であって、
中実体または中空体を囲む第1の囲壁であ
り、第1の内径を有する第1のトンネルを囲む、第1の囲壁と、
第1の開口部であって、前記第1の開口部の第1の端部における前記第1の内径から前記第1の開口部の第2の端部における第2の内径まで徐々に拡大する内径を有する、第1の開口部と
を備える
、上部と、
中央部であって、
前記第1の開口部に接続し、前記第2の内径を有する第2の開口部と、
セプタムを保持するための第3の内径を有する第1のハウジングを囲む第2の囲壁と、
前記第3の内径を有する第3の開口部と
を備える、中央部と、
前記上部と前記中央部との間の破断可能区域と、
挿入部であって、
第2のトンネルを囲む第3の囲壁を備え、
前記第3の囲壁の上側が膜を備え、前記膜の上面が、前記第2の囲壁の前記第3の開口部を封止する、
挿入部と
を備える、医療器具。
【請求項2】
前記上部が、
前記中実体を囲む前記第1の囲壁と、
第1の内径を有する第1の開口部と
を備え、
前記第1の内径が、前記第2の内径と同じである、請求項1に記載の医療器具。
【請求項3】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、同じ材料で作製される、請求項1に記載の医療器具。
【請求項4】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンとプロピレンのコポリマー、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)の混合物のブレンドで作製される、請求項
3に記載の医療器具。
【請求項5】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)、およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される、請求項
3に記載の医療器具。
【請求項6】
前記第1のハウジングが前記セプタムを保持し、前記セプタムが自己封止型セプタムである、請求項1に記載の医療器具。
【請求項7】
前記セプタムが、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される、請求項
6に記載の医療器具。
【請求項8】
前記セプタムがポリイソプレンで作製される、請求項
6に記載の医療器具。
【請求項9】
前記中央部の前記第2の囲壁が、前記第3の開口部付近に凸状構造を備え、前記凸状構造が、前記挿入部の前記上面の凹状構造に嵌合する、請求項1に記載の医療器具。
【請求項10】
前記第3の内径が、前記第2の内径よりも大きい、請求項1に記載の医療器具。
【請求項11】
前記破断可能区域が、破断可能不正開封防止キャップの容易な破断を可能にするのに十分に剛性であり、かつ前記破断後の粒子の形成を防止するのに十分に延性である材料で作製される、請求項1に記載の医療器具。
【請求項12】
前記上部、前記中央部および前記挿入部が、単一の器具に成形される、請求項1に記載の医療器具。
【請求項13】
前記上部、前記中央部および前記挿入部が、別々に成形され、単一の器具に組み立てられる、請求項1に記載の医療器具。
【請求項14】
前記上部が、前記第1の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える、請求項1に記載の医療器具。
【請求項15】
前記挿入部が、前記第3の囲壁の外側面に取り付けられたフランジを備える、請求項1に記載の医療器具。
【請求項16】
注入部位であって、前記注入部位が、
上部であって、
第1のトンネルを囲む第1の囲壁と、
前記第1の囲壁の底部の第1の開口部と
を備える上部と、
前記第1の囲壁の前記底部付近の前記第1のトンネルの内側に位置する中央部であって、
セプタムを保持するための第1のハウジングを囲む第2の囲壁と、
前記第2の囲壁の底部の膜と
を備える中央部と、
挿入部であって、
第2のトンネルを囲む第3の囲壁と、
前記第2のトンネルの頂部の第2の開口部とを備え、前記膜の底面が、前記第3の囲壁の前記第2の開口部を封止する、
挿入部と、
前記上部と前記挿入部との間の破断可能区域と
を備える、注入部位。
【請求項17】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、同じ材料で作製される、請求項
16に記載の注入部位。
【請求項18】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンとプロピレンのコポリマー、ポリオレフィンエラストマーおよび/またはエチレン-酢酸ビニル(EVA)の混合物のブレンドで作製される、請求項
16に記載の注入部位。
【請求項19】
前記第1の囲壁、前記第2の囲壁および前記破断可能区域がすべて、ポリプロピレン(PP)、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)、およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)のブレンドで作製される、請求項
16に記載の注入部位。
【請求項20】
前記第1のハウジングが前記セプタムを保持し、前記セプタムが自己封止型セプタムである、請求項
16に記載の注入部位。
【請求項21】
前記セプタムが、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される、請求項
20に記載の注入部位。
【請求項22】
前記セプタムがポリイソプレンで作製される、請求項
20に記載の注入部位。
【請求項23】
前記破断可能区域が、破断可能不正開封防止キャップの容易な破断を可能にするのに十分に剛性であり、かつ前記破断後の粒子の形成を防止するのに十分に延性である材料で作製される、請求項
16に記載の注入部位。
【請求項24】
前記上部、前記中央部および前記挿入部が、単一の注入部位に成形される、請求項
16に記載の注入部位。
【請求項25】
前記上部、前記中央部および前記挿入部が、別々に成形され、単一の注入部位に組み立てられる、請求項
16に記載の注入部位。
【請求項26】
前記上部が、前記第1の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える、請求項
16に記載の注入部位。
【請求項27】
前記挿入部が、前記第3の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える、請求項
16に記載の注入部位。
【請求項28】
医薬用可撓性容器から流体を移送するための医療器具であって、前記医療器具が、
上部であって、
セプタムを保持するための第1のハウジングを囲む第1の囲壁であって、前記第1のハウジングが、前記第1のハウジングの頂部に第1の開口部を有する、第1の囲壁と、
前記第1の囲壁の底部の膜と
を備える、上部と、
前記第1のハウジングの前記第1の開口部を封止する蓋と、
挿入部であって、
第1のトンネルを囲む第2の囲壁と、
前記第1のトンネルの頂部の第2の開口部とを備え、前記膜の底面が、前記挿入部の前記第2の開口部を封止する、
挿入部と
を備える、医療器具。
【請求項29】
前記第1のハウジングが前記セプタムを保持し、前記セプタムが自己封止型セプタムである、請求項
28に記載の医療器具。
【請求項30】
前記セプタムが、ポリイソプレン、シリコーン、天然ゴム、ポリクロロプレン、ニトリル、カルボキシル化アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンコポリマー、ポリウレタン、ビニル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるエラストマー材料で作製される、請求項
28に記載の医療器具。
【請求項31】
前記セプタムがポリイソプレンで作製される、請求項
28に記載の医療器具。
【請求項32】
前記上部、前記蓋および前記挿入部が、単一の医療器具に成形される、請求項
28に記載の医療器具。
【請求項33】
前記上部、前記蓋および前記挿入部が、別々に成形され、単一の医療器具に組み立てられる、請求項
28に記載の医療器具。
【請求項34】
前記挿入部が、前記第2の囲壁の外側面に取り付けられたフィンを備える、請求項
28に記載の医療器具。
【請求項35】
請求項1に記載の医療器具を使用して医薬用可撓性容器から流体を移送するための方法であって、
前記医療器具を前記医薬用可撓性容器と接続するステップと、
前記医療器具の前記上部を破断するステップと、
前記セプタムにシリンジの針を穿刺するステップと、
前記医薬用可撓性容器から前記流体を移送するステップと
を含む、方法。
【国際調査報告】