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特表2024-544452衛星測位信号を受信するための無線周波数受信チェーン制御
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】衛星測位信号を受信するための無線周波数受信チェーン制御
(51)【国際特許分類】
   G01S 19/32 20100101AFI20241126BHJP
【FI】
G01S19/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024509107
(86)(22)【出願日】2022-07-06
(85)【翻訳文提出日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 US2022036163
(87)【国際公開番号】W WO2023027815
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】17/411,864
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポン、レイマン・ワイ
(72)【発明者】
【氏名】アイアンガー、プラナフ
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ、リャン
【テーマコード(参考)】
5J062
【Fターム(参考)】
5J062BB05
5J062CC07
5J062FF01
5J062FF04
(57)【要約】
衛星信号処理方法が、ユーザ機器において、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の周波数帯域の第1の衛星信号を受信することと、ユーザ機器において、第2の周波数帯域の、および衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を受信することと、第1の衛星信号を測定するように構成された、ユーザ機器の、第1の衛星信号受信チェーン、または第2の衛星信号を測定するように構成された、ユーザ機器の、第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリと、
前記メモリに通信可能に結合されたコントローラと、
前記コントローラに通信可能に結合された衛星測位システム受信機と
を備えるユーザ機器であって、前記衛星測位システム受信機が、
衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第1の周波数帯域の、第1の衛星信号を受信するように構成された第1の衛星信号受信チェーンと、
衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの、第2の周波数帯域の、第2の衛星信号を測定するように構成された第2の衛星信号受信チェーンと
を備え、
ここにおいて、前記コントローラが、前記第1の衛星信号受信チェーンまたは前記第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御するように構成された、ユーザ機器。
【請求項2】
前記コントローラが、前記ユーザ機器の構成された測位性能、または検出された衛星信号条件、またはそれらの組合せに基づいて、前記第1の衛星信号受信チェーンまたは前記第2の衛星信号受信チェーンのうちの前記少なくとも1つの前記アクティブ化ステータスを制御するように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記ユーザ機器の前記構成された測位性能が、測位精度または信号捕捉速度のうちの少なくとも1つを備える、請求項2に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記第1の衛星信号が、前記第2の衛星信号よりも少ない関連する探索仮説、または前記第2の衛星信号よりも小さい帯域幅のうちの少なくとも1つを有し、ここにおいて、前記コントローラが、衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの第3の衛星信号を捕捉するようにとの要求を受信することに応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記コントローラは、時間不確実性が、前記第2の衛星信号に関連する時間不確実性しきい値を上回ること、または前記ユーザ機器の位置不確実性が、前記第2の衛星信号に関連する位置不確実性しきい値を上回ることのうちの少なくとも1つに基づいて、前記第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御するように構成された、請求項4に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記第1の衛星信号が、前記第2の衛星信号よりも小さい帯域幅を有し、ここにおいて、前記コントローラが、前記第2の衛星信号を用いて衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、前記第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御するように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項7】
前記コントローラは、前記ユーザ機器の時間不確実性が時間不確実性しきい値を下回り、前記ユーザ機器の位置不確実性が位置不確実性しきい値を下回ると決定することに基づいて、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、前記第1の衛星信号受信チェーンの前記少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御するように構成された、請求項6に記載のユーザ機器。
【請求項8】
前記コントローラは、前記第2の衛星信号を用いて衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブになるように制御することと、次いで、前記第1の衛星信号受信チェーンを非アクティブになるように制御することとを行うように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項9】
前記衛星測位システム受信機に通信可能に結合されたプロセッサをさらに備え、前記プロセッサは、前記第1の衛星信号受信チェーンと前記第2の衛星信号受信チェーンの両方がアクティブである間に、前記第2の衛星信号を用いて衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星を追跡するために、衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの前記第1の衛星信号に対応する、1つまたは複数の取得された衛星信号追跡パラメータを使用するように構成された、請求項8に記載のユーザ機器。
【請求項10】
前記コントローラが、衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンの前記アクティブ化ステータスをアクティブであるように制御し、前記第2の衛星信号受信チェーンの前記アクティブ化ステータスをアクティブであるように制御するように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項11】
前記コントローラが、前記捕捉された衛星信号の確認に応答して、前記第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御するように構成された、請求項10に記載のユーザ機器。
【請求項12】
前記コントローラは、前記第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および前記捕捉された衛星信号を確認するようにとの前記要求を受信することに応答して、前記捕捉された衛星信号を確認するために、周期的に、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、請求項10に記載のユーザ機器。
【請求項13】
前記コントローラが、衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項14】
前記コントローラは、前記第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および前記電離層遅延を決定するようにとの前記要求を受信することに応答して、周期的に、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、請求項13に記載のユーザ機器。
【請求項15】
前記コントローラが、
前記第1の衛星信号を捕捉することと前記第2の衛星信号を捕捉することとに関連する信号捕捉速度、および所望の衛星信号捕捉速度、または
前記第1の衛星信号と前記第2の衛星信号とに関連する位置精度、および所望の位置精度、または
それらの組合せ
に基づいて、前記第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、または前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを行うように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項16】
前記コントローラが、前記第1の衛星信号のジャミングの検出に応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御し、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項17】
ユーザ機器において、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の周波数帯域の第1の衛星信号を受信することと、
前記ユーザ機器において、第2の周波数帯域の、および衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を受信することと、
前記第1の衛星信号を測定するように構成された、前記ユーザ機器の、第1の衛星信号受信チェーン、または前記第2の衛星信号を測定するように構成された、前記ユーザ機器の、第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することと
を備える衛星信号処理方法。
【請求項18】
前記アクティブ化ステータスを制御することが、前記ユーザ機器の構成された測位性能、または検出された衛星信号条件、またはそれらの組合せに基づいて、前記第1の衛星信号受信チェーンまたは前記第2の衛星信号受信チェーンのうちの前記少なくとも1つの前記アクティブ化ステータスを制御することを備える、請求項17に記載の衛星信号処理方法。
【請求項19】
前記ユーザ機器の前記構成された測位性能が、測位精度または信号捕捉速度のうちの少なくとも1つを備える、請求項18に記載の衛星信号処理方法。
【請求項20】
前記第1の衛星信号が、前記第2の衛星信号よりも少ない関連する探索仮説、または前記第2の衛星信号よりも小さい帯域幅のうちの少なくとも1つを有し、ここにおいて、前記アクティブ化ステータスを制御することが、衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの第3の衛星信号を捕捉するようにとの要求を受信することに応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、請求項17に記載の衛星信号処理方法。
【請求項21】
前記アクティブ化ステータスを制御することは、時間不確実性が、前記第2の衛星信号に関連する時間不確実性しきい値を上回ること、または前記ユーザ機器の位置不確実性が、前記第2の衛星信号に関連する位置不確実性しきい値を上回ることのうちの少なくとも1つに基づいて、前記第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御することを備える、請求項20に記載の衛星信号処理方法。
【請求項22】
前記第1の衛星信号が、前記第2の衛星信号よりも小さい帯域幅を有し、ここにおいて、前記アクティブ化ステータスを制御することが、前記第2の衛星信号を用いて衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、前記第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御することを備える、請求項17に記載の衛星信号処理方法。
【請求項23】
前記アクティブ化ステータスを制御することは、前記ユーザ機器の時間不確実性が時間不確実性しきい値を下回り、前記ユーザ機器の位置不確実性が位置不確実性しきい値を下回ると決定することに基づいて、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、前記第1の衛星信号受信チェーンの前記少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御することを備える、請求項22に記載の衛星信号処理方法。
【請求項24】
前記アクティブ化ステータスを制御することは、前記第2の衛星信号を用いて衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブになるように制御することと、次いで、前記第1の衛星信号受信チェーンを非アクティブになるように制御することとを備える、請求項17に記載の衛星信号処理方法。
【請求項25】
前記第1の衛星信号受信チェーンと前記第2の衛星信号受信チェーンの両方がアクティブである間に、前記第2の衛星信号を用いて衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星を追跡するために、衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの前記第1の衛星信号に対応する、1つまたは複数の取得された衛星信号追跡パラメータを使用することをさらに備える、請求項24に記載の衛星信号処理方法。
【請求項26】
前記アクティブ化ステータスを制御することが、衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンの前記アクティブ化ステータスをアクティブであるように制御し、前記第2の衛星信号受信チェーンの前記アクティブ化ステータスをアクティブであるように制御することを備える、請求項17に記載の衛星信号処理方法。
【請求項27】
前記アクティブ化ステータスを制御することが、前記捕捉された衛星信号の確認に応答して、前記第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御することを備える、請求項26に記載の衛星信号処理方法。
【請求項28】
前記アクティブ化ステータスを制御することは、前記第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および前記捕捉された衛星信号を確認するようにとの前記要求を受信することに応答して、前記捕捉された衛星信号を確認するために、周期的に、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、請求項26に記載の衛星信号処理方法。
【請求項29】
前記アクティブ化ステータスを制御することが、衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、請求項17に記載の衛星信号処理方法。
【請求項30】
前記アクティブ化ステータスを制御することは、前記第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および前記電離層遅延を決定するようにとの前記要求を受信することに応答して、周期的に、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、請求項29に記載の衛星信号処理方法。
【請求項31】
前記アクティブ化ステータスを制御することが、
前記第1の衛星信号を捕捉することと前記第2の衛星信号を捕捉することとに関連する信号捕捉速度、および所望の衛星信号捕捉速度、または
前記第1の衛星信号と前記第2の衛星信号とに関連する位置精度、および所望の位置精度、または
それらの組合せ
に基づいて、前記第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、または前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを備える、請求項17に記載の衛星信号処理方法。
【請求項32】
前記アクティブ化ステータスを制御することが、前記第1の衛星信号のジャミングの検出に応答して、前記第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御し、前記第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、請求項17に記載の衛星信号処理方法。
【請求項33】
衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の周波数帯域の第1の衛星信号を測定するための手段と、
第2の周波数帯域の、および衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を測定するための手段と、
前記第1の衛星信号を測定するための前記手段または前記第2の衛星信号を測定するための前記手段のうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御するための手段と
を備えるユーザ機器。
【請求項34】
制御するための前記手段が、前記ユーザ機器の構成された測位性能、または検出された衛星信号条件、またはそれらの組合せに基づいて、前記第1の衛星信号を測定するための前記手段または前記第2の衛星信号を測定するための前記手段のうちの前記少なくとも1つの前記アクティブ化ステータスを制御するための手段を備える、請求項33に記載のユーザ機器。
【請求項35】
前記ユーザ機器の前記構成された測位性能が、測位精度または信号捕捉速度のうちの少なくとも1つを備える、請求項34に記載のユーザ機器。
【請求項36】
ユーザ機器のプロセッサに、
前記ユーザ機器の第1の衛星信号受信チェーン、または前記ユーザ機器の第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御すること
を行わせるためのプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
ここにおいて、前記第1の衛星信号受信チェーンが、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第1の周波数帯域の、第1の衛星信号を測定するように構成され、
ここにおいて、前記第2の衛星信号受信チェーンが、第2の周波数帯域の、および衛星の前記コンスタレーションの前記少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を測定するように構成された、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その内容全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる、2021年8月25日に出願された、「RADIO FREQUENCY RECEIVE CHAIN CONTROL FOR RECEIVING SATELLITE POSITIONING SIGNALS」と題する米国出願第17/411,864号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
[0002] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))、第5世代(5G)サービスなどを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
[0003] 第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【0004】
[0004] 地上波ベース測位信号および/または衛星測位信号を使用して、モバイルデバイスなど、デバイスの位置が決定され得る。衛星測位信号を受信し、測定するために、衛星測位システム受信機()が様々なデバイス中に含まれ得る。衛星と受信機との間のレンジ、および/または受信機についての位置推定値など、位置情報を決定するために、衛星測位信号の測定値が処理され得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 一実施形態では、ユーザ機器(user equipment)が、メモリと、メモリに通信可能に結合されたコントローラと、コントローラに通信可能に結合された衛星測位システム受信機(satellite positioning system receiver)とを含み、衛星測位システム受信機は、衛星のコンスタレーション(constellation)の少なくとも1つの衛星からの、第1の周波数帯域(frequency band)の、第1の衛星信号(satellite signal)を受信するように構成された第1の衛星信号受信チェーン(satellite signal receive chain)と、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の周波数帯域の、第2の衛星信号を測定するように構成された第2の衛星信号受信チェーンとを備え、ここで、コントローラは、第1の衛星信号受信チェーンまたは第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータス(activation status)を制御するように構成される。
【0006】
[0006] 一実施形態では、衛星信号処理方法が、ユーザ機器において、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の周波数帯域の第1の衛星信号を受信することと、ユーザ機器において、第2の周波数帯域の、および衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を受信することと、第1の衛星信号を測定するように構成された、ユーザ機器の、第1の衛星信号受信チェーン、または第2の衛星信号を測定するように構成された、ユーザ機器の、第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することとを含む。
【0007】
[0007] 一実施形態では、ユーザ機器が、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の周波数帯域の第1の衛星信号を測定するための手段と、第2の周波数帯域の、および衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を測定するための手段と、第1の衛星信号を測定するための手段または第2の衛星信号を測定するための手段のうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御するための手段とを含む。
【0008】
[0008] 一実施形態では、非一時的プロセッサ可読記憶媒体が、ユーザ機器のプロセッサに、ユーザ機器の第1の衛星信号受信チェーン、またはユーザ機器の第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、ここにおいて、第1の衛星信号受信チェーンは、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第1の周波数帯域の、第1の衛星信号を測定するように構成され、ここで、第2の衛星信号受信チェーンは、第2の周波数帯域の、および衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を測定するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】[0009] 例示的なワイヤレス通信システムの簡略図。
図2】[0010] 図1に示されている例示的なユーザ機器の構成要素(component)のブロック図。
図3】[0011] ナビゲーション環境の簡略図。
図4】[0012] 衛星信号の周波数帯域プロットと衛星信号の周波数とを示す図。
図5】[0013] 例示的なユーザ機器のブロック図。
図6】[0014] 図5に示されているユーザ機器の一例のブロック図。
図7】[0015] 衛星信号処理方法のブロック流れ図。
図8】[0016] 図7に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図9】[0017] 図8に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図10】[0018] 図7に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図11】[0019] 図10に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図12】[0020] 図7に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図13】[0021] 図12に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図14】[0022] 図7に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図15】[0023] 図14に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図16】[0024] 図14に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図17】[0025] 図7に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図18】[0026] 図17に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図19】[0027] 図7に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図20】[0028] 図7に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図21】[0029] 図7に示されている、アクティブ化ステータスを制御する段階の一例のブロック図。
図22】[0030] 図7に示されている、方法の別の段階のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0031] 衛星コンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、たとえば、同じ少なくとも1つの衛星からの衛星信号を受信するための1つまたは複数の構成要素のアクティブ化ステータスを選択的に制御するための技法が、本明細書で説明される。たとえば、異なる周波数帯域における少なくとも2つの衛星信号の各々について、別個の無線周波数(RF)受信チェーン(たとえば、フィルタ、ダウンコンバータ、相関器、測定値を決定するための処理構成要素など)が提供され得る。それらのチェーン(経路)のうちの1つまたは複数が、1つまたは複数のファクタに基づいて、アクティブまたは非アクティブである(たとえば、有効または無効にされる)ように制御され得る。たとえば、現在捕捉されていない衛星信号を捕捉したいという要望に基づいて、より速い信号捕捉(たとえば、タイムツーファーストフィックス)に関連する経路がアクティブであり得、(1つまたは複数の)他の経路が非アクティブであり(たとえば、(1つまたは複数の)他の経路の各々の1つまたは複数の構成要素が無効にされ)得る。別の例として、高精度測位に対する要望に基づいて、たとえば、高分解能モードがユーザによって選択されることに基づいて、より高い位置分解能に関連する経路がアクティブであるように制御され得、1つまたは複数の他の経路が非アクティブであるように制御され得る。別の例として、ジャミングされた信号についての受信チェーンが非アクティブであるように制御され得、別の受信チェーンがアクティブであるように制御され得る。別の例として、たとえば、1つまたは複数の大気特性(たとえば、電離層遅延(ionospheric delay))を測定するために、および/または信号追跡のソフトハンドオフのために、複数の受信チェーンが同時にアクティブ化され得る。別の例として、電力、たとえば、バッテリー電力を温存すること、および/またはプロセッサ命令(たとえば、CPU MIPS(中央処理ユニット100万命令毎秒)など、リソースを温存することを行うために、1つまたは複数の受信チェーンが非アクティブであるように制御され得る。たとえば、プロセッサが電力供給され得るが、受信チェーンの信号が処理されず、したがって、それらの信号を処理するためのMIPSリソース(および対応する電力)を節約し得る。これらは例であり、(UEおよび/または基準の)他の例が実装され得る。
【0011】
[0032] 本明細書で説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、および/または言及されていない1つまたは複数の他の能力を提供し得る。電力消費を温存しながら、衛星信号捕捉が促進され得る。電力消費を温存しながら、衛星信号に基づく所望の測位精度(positioning accuracy)が満足され得る。衛星を追跡するための電力が、たとえば、ある衛星信号を用いて追跡することから同じ衛星からの別の衛星信号を用いて追跡することへのソフトハンドオフを実施し、および/またはある衛星信号を用いて追跡することから決定された1つまたは複数のパラメータ(たとえば、1つまたは複数の衛星特性および/または1つまたは複数の信号特性)を使用して、上記別の衛星信号の捕捉および/または上記別の衛星信号を用いて追跡することを容易にすることによって、節約され得る。処理リソースが、たとえば、受信チェーンの信号の処理を回避することによって温存され得る。他の能力が提供され得、本開示によるあらゆる実装形態が、説明される能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【0012】
[0033] ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼、パーソナルナビゲーション、消費者アセット追跡、友人または家族の位置を特定することなどを含む、多くの適用例のために有用であり得る。既存の測位方法は、衛星ビークル(SV)を含む様々なデバイスまたはエンティティ、ならびに、基地局およびアクセスポイントなどのワイヤレスネットワーク中の地上波無線ソースから送信された、無線信号を測定することに基づく方法を含む。
【0013】
[0034] 説明は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべきアクションのシーケンスに言及し得る。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明されるアクションのシーケンスは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実施させることになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体内で実施され得る。したがって、本明細書で説明される様々な例は、請求される主題を含むそのすべてが本開示の範囲内であるいくつかの異なる形態で実施され得る。
【0014】
[0035] 本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有でないかまたはそれに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット追跡デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE(米国電気電子技術者協会)802.11などに基づく)WiFi(登録商標)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0015】
[0036] 基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得る。基地局の例は、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、または一般的なノードB(gノードB、gNB)を含む。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。
【0016】
[0037] UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部または内部モデム、ワイヤレスまたはワイヤラインフォン、スマートフォン、タブレット、消費者アセット追跡デバイス、アセットタグなどを含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかによって実施され得る。UEがそれを通してRANに信号を送ることができる通信リンクはアップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANがそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクはダウンリンクまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことがある。
【0017】
[0038] 本明細書で使用される「セル」または「セクタ」という用語は、文脈に応じて、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作するネイバリングセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連し得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0018】
[0039] 図1を参照すると、通信システム100の一例は、UE105と、UE106と、無線アクセスネットワーク(RAN)135、ここでは、第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)と、5Gコアネットワーク(5GC)140とを含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーショントラッカーデバイス、セルラー電話、ビークル(たとえば、車、トラック、バス、ボートなど)、または他のデバイスであり得る。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。NG-RANおよび5GCの規格化は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。NG-RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであり得る。UE106は、システム100中の同様の他のエンティティとの間で信号を送るおよび/または受信するためにUE105と同様に構成および結合され得るが、そのようなシグナリングは、図の簡単のために図1では示されていない。同様に、説明は、簡単のためにUE105に焦点を当てている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、またはBeidouのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))、あるいはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、準天頂衛星システム(QZSS、Michibikiとも呼ばれる)、またはワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)などの何らかの他の局所的なまたは地域のSPSのための、衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を利用し得る。通信システム100の追加の構成要素が以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0019】
[0040] 図1に示されているように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110bと次世代eノードB(ng-eNB)114とを含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、セッション管理機能(SMF)117と、ロケーション管理機能(LMF)120と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125とを含む。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、互いに通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれることがある。AMF115と、SMF117と、LMF120と、GMLC125とは、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などの基地局は、マクロセル(たとえば、高出力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低出力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth低エネルギー(BLE)、Zigbee(登録商標)などの短距離技術を用いて通信するように構成された短距離基地局)であり得る。1つまたは複数の基地局、たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成され得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルのための通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナの機能として複数のセクタに区分され得る。
【0020】
[0041] 図1は、様々な構成要素の一般化された図を提供し、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得る。詳細には、1つのUE105が示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100において利用され得る。同様に、通信システム100は、より多数の(またはより少数の)SV(すなわち、示されている4つのSV190~193よりも多いまたは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的または間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わせられ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0021】
[0042] 図1は5Gベースネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)など、他の通信技術のために使用され得る。本明細書で説明される実装形態は(それらが、5G技術のためのものであっても、ならびに/あるいは1つまたは複数の他の通信技術および/またはプロトコルのためのものであっても)、指向性同期信号を送信すること(またはブロードキャストすること)、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信および測定すること、ならびに/あるいは(GMLC125または他のロケーションサーバを介して)UE105にロケーション支援を提供すること、ならびに/あるいはそのような指向的に送信された信号のためにUE105において受信される測定量に基づいてUE105、gNB110a、110b、またはLMF120などのロケーション対応デバイスにおいてUE105のためのロケーションを算出することを行うために使用され得る。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125と、ロケーション管理機能(LMF)120と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、SMF117と、ng-eNB(eノードB)114と、gNB(gノードB)110a、110bとは、例であり、様々な実施形態では、それぞれ、様々な他のロケーションサーバ機能および/または基地局機能によって置き換えられるか、またはそれらを含み得る。
【0022】
[0043] システム100の構成要素が、たとえばgNB110a、110b、ng-eNB114、および/または5GC140(および/または、1つまたは複数の他のベーストランシーバ局など、図示されない1つまたは複数の他のデバイス)を介して、直接または間接的に互いに(少なくとも時々ワイヤレス接続を使用して)通信できるという点で、システム100はワイヤレス通信が可能である。間接通信では、たとえばデータパケットのヘッダ情報を変えること、フォーマットを変更することなどのために、あるエンティティから別のエンティティへの送信の間に、通信が変えられ得る。UE105は、複数のUEを含み得、モバイルワイヤレス通信デバイスであり得るが、ワイヤレスにおよびワイヤード接続を介して通信し得る。UE105は、様々なデバイスのいずれか、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ビークルベースのデバイスなどであり得るが、UE105は、これらの構成のいずれかである必要がないので、これらは例であり、他の構成のUEが使用され得る。他のUEはウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在しているか、または将来において開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使用され得る。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであるか否かにかかわらず)が、システム100内で実装され得、互いと、ならびに/あるいは、UE105、gNB110a、110b、ng-eNB114、5GC140、および/または外部クライアント130と通信し得る。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/またはオートメーションデバイスなどを含み得る。5GC140は、たとえばUE105に関するロケーション情報を外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)が(たとえば、GMLC125を介して)要求および/または受信することを可能にするために、外部クライアント130と通信し得る。
【0023】
[0044] UE105または他のデバイスは、様々なネットワークにおいて、および/または様々な目的で、および/または様々な技術(たとえば、5G、Wi-Fi(登録商標)通信、Wi-Fi通信の複数の周波数、衛星測位、1つまたは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(モバイル用グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(車両対あらゆるモノ、たとえば、V2P(車両対歩行者)、V2I(車両対インフラストラクチャ)、V2V(車両間)など)、IEEE802.11pなど))を使用して、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(セルラーV2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離通信))であり得る。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)などの1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによってUE間のサイドリンク(SL)通信を通して互いと通信し得る。
【0024】
[0045] UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備え得、および/またはそのように呼ばれるか、あるいは、何らかの他の名前で呼ばれることがある。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者アセット追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、健康モニタ、セキュリティシステム、スマート都市センサー、スマートメーター、ウェアラブルトラッカー、あるいは何らかの他のポータブルまたは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、Bluetooth(BT)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)5G新無線(NR)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえばデジタル加入者回線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用して、ワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば図1に示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはGMLC125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0025】
[0046] UE105は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入出力)デバイスならびに/またはボディセンサーならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれることがあり、地理的であり、したがって、高度成分(たとえば、海抜高、地表高または地表深度、フロアレベル、または地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のためのロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便住所として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかのポイントまたは小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションは、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でUE105がそれの内部に位置することが予想される(地理的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、知られているロケーションからの距離および方向を備える相対的なロケーションとして表され得る。相対的なロケーションは、たとえば、地理的に、都市に関して、あるいは、たとえば、マップ、フロアプラン、または建築物プラン上に示されたポイント、エリア、またはボリュームを参照することによって定義され得る、知られているロケーションにおける何らかの原点に対して定義された相対的な座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に示されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを算出するとき、局所的なx、y、および場合によってはz座標の値を求め、次いで、所望される場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標にコンバートすることが一般的である。
【0026】
[0047] GMLC125は、外部クライアント130から受信されたUE105についてのロケーション要求をサポートし得、AMF115によってLMF120にフォワーディングするためにそのようなロケーション要求をAMF115にフォワーディングし得るか、またはLMF120にロケーション要求を直接フォワーディングし得る。(たとえば、UE105のためのロケーション推定値を含んでいる)LMF120からのロケーション応答は、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に戻され得、GMLC125は、次いで、外部クライアント130に(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を戻し得る。AMF115とLMF120との両方に接続されたGMLC125が示されているが、いくつかの実装形態では、AMF115またはLMF120に接続されないことがある。
【0027】
[0048] また図2を参照すると、UE200は、UE105、106のうちの1つの一例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、(ワイヤレストランシーバ240および/またはワイヤードトランシーバ250を含む)トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、(1つまたは複数の)センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置デバイス219は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス220によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、カメラ218、位置デバイス219、および/または(1つまたは複数の)センサー213のうちの1つまたは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む、複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえば、(1つまたは複数の(セルラー)ワイヤレス信号が送信され、オブジェクトを識別、マッピング、および/または追跡するために(1つまたは複数の)反射が使用される)RF(無線周波数)検知のためのプロセッサ、および/または超音波などを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(さらにはより多くのSIM)をサポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先商標製造会社(OEM)によって使用され得、別のSIMが接続性のためにUE200のエンドユーザによって使用され得る。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されたとき、プロセッサ210に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ210に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ210に言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ210に言及し得る。本説明は、機能を実施するUE200の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するUE200に言及し得る。プロセッサ210は、メモリ211に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより十分に説明される。
【0028】
[0049] 図2に示されているUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、ならびに、(1つまたは複数の)センサー213、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、および/またはワイヤードトランシーバ250のうちの1つまたは複数を含む。
【0029】
[0050] UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信され、ダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実施し得る。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実施するために、他の構成が使用され得る。
【0030】
[0051] トランシーバ215は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つまたは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248に変換するための、アンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。ワイヤレス送信機242は、適切な構成要素(たとえば、電力増幅器およびデジタルアナログコンバータ)を含む。ワイヤレス受信機244は、適切な構成要素(たとえば、1つまたは複数の増幅器、1つまたは複数の周波数フィルタ、およびアナログデジタルコンバータ)を含む。ワイヤレス送信機242は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤレス受信機244は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ240は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。新無線は、mm波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。ワイヤードトランシーバ250は、ワイヤード通信のために構成されたワイヤード送信機252およびワイヤード受信機254、たとえば、NG-RAN135と通信してNG-RAN135に通信を送り、それから通信を受信するために利用され得るネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機252は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤード受信機254は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば、光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、および/またはアンテナ246は、それぞれ、適切な信号を送るおよび/または受信するための、それぞれ、複数の送信機、複数の受信機、および/または複数のアンテナを含み得る。
【0031】
[0052] SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、捕捉することが可能であり得る。SPSアンテナ262は、SPS信号260をワイヤレス信号からワイヤード信号に、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合され得る。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するための捕捉されたSPS信号260を全体的にまたは部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用する三辺測量によってUE200のロケーションを決定するように構成され得る。汎用/アプリケーションプロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、捕捉されたSPS信号を全体的にまたは部分的に処理するために、および/あるいはUE200の推定されるロケーションを計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実施する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から捕捉された信号)の指示(たとえば、測定値)を記憶し得る。汎用/アプリケーションプロセッサ230、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200のロケーションを推定するために、測定値を処理する際に使用するためのロケーションエンジンを提供またはサポートし得る。
【0032】
[0053] 位置デバイス(PD)219は、UE200の位置、UE200の動き、および/またはUE200の相対的な位置、ならびに/あるいは時間を決定するように構成され得る。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、および/またはその一部または全部を含み得る。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、プロセッサ210およびメモリ211と連携して適宜動作し得るが、本明細書の説明は、PD219が(1つまたは複数の)測位方法に従って実施するように構成されること、または(1つまたは複数の)測位方法に従って実施することに言及し得る。同じくまたは代替的に、PD219は、三辺測量のための地上波ベース信号(たとえば、信号248のうちの少なくともいくつか)を使用してUE200のロケーションを決定すること、SPS信号260の取得および使用を支援すること、または両方のために構成され得る。PD219は、サービング基地局のセル(たとえば、セル中心)、および/またはE-CIDなどの別の技法に基づいて、UE200のロケーションを決定するように構成され得る。PD219は、UE200のロケーションを決定するために、カメラ218からの1つまたは複数の画像と、ランドマーク(たとえば、山などの自然ランドマーク、および/または建築物、橋、街路などの人工ランドマークなど)の知られているロケーションと組み合わせられた画像認識とを使用するように構成され得る。PD219は、UE200のロケーションを決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告されるロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠すること)を使用するように構成され得、UE200のロケーションを決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上波測位信号)を使用し得る。PD219は、UE200の方位および/または動きを検知し、その指示を提供し得るセンサー213(たとえば、(1つまたは複数の)ジャイロスコープ、(1つまたは複数の)加速度計、(1つまたは複数の)磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得、プロセッサ210(たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速度ベクトル(velocity vector)および/または加速度ベクトル)を決定するためにその指示を使用するように構成され得る。PD219は、決定された位置および/または動きの不確実性および/または誤差の指示を提供するように構成され得る。PD219の機能は、たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230、トランシーバ215、SPS受信機217、および/またはUE200の別の構成要素によって様々な様式および/または構成で提供され得、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの様々な組合せによって提供され得る。
【0033】
[0054] マルチ周波数帯域衛星信号処理
[0055] また図3を参照すると、ナビゲーション環境300では、ユーザ320に関連する(たとえば、ユーザ320によって保持された)UE310が、衛星190~193と、衛星330など、1つまたは複数の他の衛星とからの衛星信号を受信し得る。衛星190~193は、衛星コンスタレーション、すなわち、たとえば、政府など、共通エンティティによって制御される、システムの一部であり、世界中でエンティティの位置を決定することを容易にするために相補的軌道において周回する、衛星のグループのメンバーである。衛星330は、衛星190~193がそれのメンバーであるコンスタレーションとは異なるコンスタレーションのメンバーである。衛星190~193は、たとえば、BPS、Galileo、Beidou、GLONASS、またはQZSSコンスタレーションのメンバーであり得る。衛星190~193は、各々、異なる周波数帯域における複数の衛星信号を送信し得、たとえば、衛星190は、異なる周波数帯域、たとえば、L1およびL2/L5周波数帯域における周波数を有する衛星信号341および衛星信号342を送信し得、衛星191と衛星193とは、同じ周波数帯域における信号を送信し得(図示せず)、衛星192からの衛星信号343が、1つの周波数帯域、たとえば、L1周波数帯域のみにおける周波数を有し得る。
【0034】
[0056] また、(他の図のように、一定の縮尺で示されていない)図4を参照すると、周波数帯域プロット400が、GNSSコンスタレーションがL帯域におけるいくつかの周波数上で動作することを示す。L1周波数帯域は、一般に、1559MHzから1606MHzまでの周波数をカバーし、GPS、Galileo、Beidou、GLONASS、およびQZSS GNSSコンスタレーションからのL1信号を含む。これらの同じコンスタレーションは、L2周波数帯域および/またはL5周波数帯域における別の周波数をも同時に使用して送信する。L2およびL5信号は、何年もの間使用されてきた、L1信号を補完し得る。たとえば、L5信号は、L1信号よりも広い信号帯域幅を有し、これは、マルチパス環境における測位性能を改善するのを助ける。また、L1信号に加えてL5信号を使用することは、周波数ダイバーシティを提供する。L2およびL5信号は、周波数において、L1信号から十分に遠く離れているので、異なる処理経路が、L1信号に対してL2およびL5信号を測定するために使用され得る。本明細書の説明は、L1、L2、およびL5帯域に焦点を当てるが、本説明(特許請求の範囲を含む)は、これらの帯域に限定されず、本説明は、2つまたは3つの帯域における衛星信号の使用にも限定されない。
【0035】
[0057] 複数の衛星帯域が衛星使用に割り振られる。これらの帯域は、GNSS衛星通信のために使用されるL帯域、テレビジョン放送衛星など、通信衛星のために使用されるC帯域、軍事およびRADAR適用例のために使用されるX帯域、ならびにKu帯域(主にダウンリンク通信)およびKa帯域(主にアップリンク通信)、通信衛星のために使用されるKuおよびKa帯域を含む。L帯域は、IEEEによって、1GHzから2GHzまでの周波数レンジとして定義される。L帯域は、GPS、Galileo、GLONASS、およびBeidouなど、GNSS衛星コンスタレーションによって利用され、5つの帯域、L1帯域:1575.42MHz、L2帯域:1227.60MHz、L3帯域:1381.05MHz、L5帯域:1176.45MHzに分けられる。位置特定目的のために、L1帯域は、歴史的に、商業GNSS受信機によって使用されてきた。しかしながら、2つ以上の帯域にわたるGNSS信号を測定することは、改善された精度および利用可能性を提供し得る。
【0036】
[0058] 図5を参照し、図1図4をさらに参照すると、UE500は、バス540によって互いに通信可能に結合されたプロセッサ510と、インターフェース520と、メモリ530とを含む。UE500は、図5に示されている構成要素の一部または全部を含み得、図2に示されている構成要素のいずれかなどの1つまたは複数の他の構成要素を含み得、したがって、UE200は、UE500の一例であり得る。プロセッサ510は、プロセッサ210の1つまたは複数の構成要素を含み得る。インターフェース520は、トランシーバ215の構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246、またはワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246を含み得る。同じくまたは代替的に、インターフェース520は、ワイヤード送信機252および/またはワイヤード受信機254を含み得る。インターフェース520は、SPS受信機217とアンテナ262とを含み得る。メモリ530は、たとえば、プロセッサ510に機能を実施させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含むメモリ211と同様に構成され得る。
【0037】
[0059] 本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ510に言及し得るが、これは、プロセッサ510が(メモリ530に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するUE500の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ510およびメモリ530)の略記として、機能を実施するUE500に言及し得る。プロセッサ510は、(場合によってはメモリ530、および適宜に、インターフェース520とともに)衛星信号測定制御ユニット560を含む。衛星信号測定制御ユニット560は、1つまたは複数の衛星信号を測定することまたは1つまたは複数の衛星信号の測定を無効にすることを行うために、UE500の受信チェーンのアクティブ化ステータスを制御するための1つまたは複数の機能を実施するように構成され得る。受信チェーンは、RF経路(無線周波数経路)と呼ばれることがある。
【0038】
[0060] 図6を参照し、図1図5をさらに参照すると、UE500の一例である、UE600が、互いに通信可能に結合されたコントローラ610と、メモリ630と、アンテナ640と、SPS受信機650とを含む。コントローラ610は、衛星信号測定制御ユニット560の一例であり得、メモリ630は、メモリ530の一例であり得る。コントローラ610は、プロセッサ510によって実装され得、SPS受信機650の構成要素、たとえば、アクティブ化ステータス(構成要素(構成要素の一部分を含む)がアクティブである(たとえば、電力供給されるまたは動作のために有効にされる)のか非アクティブである(たとえば、電力供給されないまたは動作から無効にされる)のか)を制御するように構成される。アンテナ640は、異なる周波数帯域の衛星信号を受信するように構成され、アンテナ640は、1つまたは複数のアンテナおよび/またはアンテナ要素を含み得る。
【0039】
[0061] SPS受信機650は、衛星信号を測定するための複数の受信チェーン660、670を含む。衛星信号は、同じ周波数または異なる周波数を有し得、および/あるいは周波数の同じレンジにおけるものであるか、(1つまたは複数の共有周波数をもつ)周波数の異なる、ただし、重複するレンジにおけるものであるか、または(共有周波数なしの)周波数の別個の(重複しない)レンジにおけるものであり得る。本明細書の説明は、受信チェーン660、670が、異なる周波数帯域についてのものであることに言及するが、これは、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではない。さらに、2つの受信チェーンが図6に示されているが、UE600は、たとえば、3つ以上の異なる周波数帯域(たとえば、異なるサブ帯域)における周波数を有する衛星信号を測定するための、3つ以上の受信チェーンを含み得る。受信チェーン660、670は、たとえば、それぞれ、L1およびL2/L5帯域における衛星信号を測定するように構成され得るが、これは、受信チェーン660、670のいずれかまたは両方が、他の周波数または周波数帯域の信号を測定するように構成され得、および/あるいは他の受信チェーンがUE600中に含まれ得るので、本開示の一例であり、本開示を限定するものではない。
【0040】
[0062] 受信チェーン660、670は、この例では、異なる周波数帯域の衛星信号を測定するためのそれぞれの構成要素を含む。受信チェーン660は、BPF661(バンドパスフィルタ)と、LNA662(低雑音増幅器)と、DCA663(ダウンコンバージョン、信号調整/フィルタ処理、および増幅のためのデジタル制御増幅器)と、ADC664(アナログデジタルコンバータ)と、ベースバンドブロック665と、算出ブロック667とを含む。BPF661は、減衰がほとんどない、所望の周波数帯域、たとえば、L1帯域内の周波数の信号をパスすることと、BPF661の所望の周波数帯域外の周波数の信号を著しく減衰させることとを行うように構成される。LNA662は、BPF661によってパスされた信号を増幅するように構成される。DCA663は、LNA662によって出力されたアナログ増幅された信号をベースバンド周波数にダウンコンバートすること、信号調整および/またはフィルタ処理(たとえば、アンチエイリアシングフィルタ処理)、ならびにLNA662による増幅に加えての増幅を実施することを行うように構成される。ここでは、RFIC680(無線周波数集積回路)の一部分である、ADC664は、DCA663によって出力されたアナログ信号をデジタル信号にコンバートするように構成される。ベースバンドブロック665は、ADC664によって出力されたデジタル信号を、それぞれの基準擬似ランダム信号(たとえば、ゴールドコード)と、(たとえば、1msの間の)それらの信号を統合することによって、相関させ、相関結果が、真の信号を示すのに十分なエネルギーを有するかどうかを決定するためのさらなる処理のために、統合された信号をダンピングする、強い信号処理を実施するように構成される。ここでは、CPU690(中央処理ユニット)の一部分である、算出ブロック667は、1つまたは複数の衛星信号パラメータ(たとえば、擬似レンジ、CNo(キャリア対雑音密度比)、ドップラー、キャリア位相など)を決定するために、ベースバンドブロック665によって出力された信号に対して1つまたは複数の算出を実施するように構成される。算出ブロック667は、受信チェーン660についての、すなわち、BPF661の所望の周波数帯域における信号に対応する、算出を実施するための、CPU690の一部分を備える。したがって、算出ブロック667は、周波数帯域1(FB1)についての算出のためのものであるとして示されている。CPU690は、プロセッサ510の一部分であり得る。受信チェーン670は、BPF671と、LNA672と、DCA673と、ADC674と、ベースバンドブロック675と、算出ブロック677とを含む。BPF671は、減衰がほとんどない、所望の周波数帯域、たとえば、L2/L5帯域内の周波数の信号をパスすることと、BPF671の所望の周波数帯域外の周波数の信号を著しく減衰させることとを行うように構成される。LNA672、DCA673、ADC674、ベースバンドブロック675、および算出ブロック677は、LNA662、DCA663、ADC664、ベースバンドブロック665、および算出ブロック667と同様に構成されるが、適宜に、BPF671の所望の周波数の信号に対応する信号を処理するために構成される。したがって、算出ブロック677は、Nが2以上の整数である、N個の受信チェーンがあり得るので、周波数帯域N(FBN)についての算出のためのものであるとして示されている。
【0041】
[0063] 受信チェーン660、670は、別個であり、独立してアクティブ化/アクティブ化解除され得る。DCA663、673、およびADC664、674は、RFIC680の一部であるが、たとえば、DCA663およびADC664が、DCA673およびADC674の有効化/無効化から独立して有効/無効にされ得るように、DCA663およびADC664は、RFIC680の一部分を備え、DCA673およびADC674は、RFIC680の異なる部分を備える。同様に、算出ブロック667、677が独立して有効/無効にされ得るように、算出ブロック667は、CPU690の一部分を備え、算出ブロック677は、CPU690の異なる部分を備える。たとえば、算出ブロック667による処理は、算出ブロック677による処理が回避され得る間に実施され、したがって、算出ブロック677によって算出を実施するために使用されることになる電力を節約し得る。受信チェーン660、670の各々は、アクティブであるようにコントローラ610によって制御され得、たとえば、BPF661、LNA662、DCA663、ADC664、ベースバンドブロック665、および算出ブロック667が電力供給され、ならびに/またはBPF671、LNA672、DCA673、ADC674、ベースバンドブロック675、および算出ブロック677が電力供給される。同様に、受信チェーン660、670の各々は、非アクティブであるようにコントローラ610によって制御され得、たとえば、BPF661、LNA662、DCA663、ADC664、ベースバンドブロック665、および算出ブロック667のうちの1つまたは複数が電力供給されないかまたはさもなければ使用されない(たとえば、算出ブロック667が、処理すべきデータを提供されない)、ならびに/あるいはBPF671、LNA672、DCA673、ADC674、ベースバンドブロック675、および算出ブロック677のうちの1つまたは複数が電力供給されないかまたはさもなければ使用されない。
【0042】
[0064] 受信チェーン660、670は、たとえば、受信チェーン660、670が測定するように構成される、それぞれの周波数帯域における信号の異なる信号特性により、それぞれの関連する特性を有し得る。たとえば、受信チェーン670は、受信チェーン660よりも高い測位精度を有し得、受信チェーン660は、受信チェーン670よりも速い捕捉速度を有し得、受信チェーン660は、L1信号に関連し、受信チェーン670は、L1信号よりも高い帯域幅を有するL5信号に関連する。
【0043】
[0065] 受信チェーン660、670(および/または他の受信チェーン)のうちのどれをアクティブ化すべきか、および、もしあれば、受信チェーン660、670のうちのどれを非アクティブ化すべきかは、UE600の構成された測位性能(configured positioning performance)、および/または検出された衛星信号条件(detected satellite signal condition)に依存し得る。測位性能は、電力消費、(達成されたおよび/または所望の(たとえば、ユーザ構成によって示された))測位精度、(達成されたおよび/または所望の(たとえば、ユーザ構成によって示された))捕捉速度、(たとえば、スプーフィング防止、相互相関防止、衛星を捕捉すること、捕捉された信号をクロスチェックすることなどのための)信号確認を含み得、衛星信号条件は、ジャミング(jamming)(意図的または非意図的)、信号スプーフィング(signal spoofing)などを含み得る。たとえば、受信チェーン660、670のアクティブ化ステータスは、受信チェーン660、670の現在の電力消費、およびUE600の所望の(たとえば構成された)電力消費、衛星信号のうちの1つまたは複数が(意図的にまたは非意図的に)ジャミングされているかどうかなど、1つまたは複数の検出された環境条件(たとえば、信号条件)、(たとえば、信号の帯域幅による)衛星信号の信号捕捉速度(signal acquisition speed)、(たとえば、より大きい帯域幅が、受信動作のための到着時間測定値のより高い時間ドメイン分解能に対応し、したがって、UE600についてのより高い精度の位置推定値に対応する、たとえば、信号の帯域幅による)衛星信号に関連する測位精度などに依存し得る。さらなる例として、受信チェーン660、670のうちのどれをアクティブ化すべきかは、ユーザ入力構成(たとえば、所望の測位精度)、所望のタイムツーファーストフィックス(TTFF)、所望のレイテンシなど、1つまたは複数のファクタに依存し得る。たとえば、異なる測位要求および/または異なる測位アプリケーションが、異なる対応するレイテンシ、所望のTTFF、所望の測位精度などを有し得る。受信チェーンは、たとえば、受信チェーンが所望の測位性能(たとえば、測位精度および/または捕捉速度および/またはレイテンシ)を提供することが可能でないことに対応する衛星信号に基づいて、非アクティブ化され得る。受信チェーンは、別の例として、別の受信チェーンが所望の測位性能を満たす場合、または特定の受信チェーンを使用することの利益より、その受信チェーンよって消費される電力が重要である場合、非アクティブ化され得る。たとえば、第1の受信チェーンを使用することに加えて第2の受信チェーンを使用することの追加の利益(たとえば、増分測位精度)より、第2の受信チェーンによって使用される電力が重要である場合、第2の受信チェーンは非アクティブ化され得る。複数のファクタが、それぞれの受信チェーンが非アクティブであるべきであるのかアクティブであるべきであるのかを決定するために、考慮され得る。たとえば、高い測位精度と短い捕捉時間の両方が望まれ、単一の受信チェーンまたは受信チェーンの組合せが所望の測位精度と所望の捕捉速度の両方を提供することができない場合、アクティブであるべき受信チェーンまたは受信チェーンの組合せは、たとえば、精度または速度に優先度を付けること、あるいは各経路/経路の各組合せによって提供された精度および速度に基づいてスコア(たとえば、重み付けされたスコア)を決定し、最も高いスコアの経路/経路の組合せをアクティブ化することによって、所望の精度と所望の捕捉速度の両方を満たすことなしに決定され得る。
【0044】
[0066] UE600のユーザは、異なる動作のためにUE600を動的に構成することが可能であり得る。たとえば、ユーザは、インターフェース520中に含まれ得る、ユーザインターフェース216など、ユーザインターフェースを通して、データを入力し、および/または1つまたは複数の構成を確立し得る。ユーザは、たとえば、低電力動作、高電力動作、低測位精度動作のために、または高測位精度動作のために、UE600を構成することが可能であり得る。高測位精度は、約1mの精度、さらにはサブ1mの精度であり得る。測位精度(および/または他の測位性能特性、たとえば、捕捉速度、TTFFなど)の構成は、ユーザによって明示的に要求されるか、あるいはユーザまたは別のエンティティによって、たとえば、ソフトウェアアプリケーションの構成によって、暗黙的に要求され得、ソフトウェアアプリケーションは、対応する所望の測位精度を有する。低電力モードの構成に基づいて、コントローラ610は、衛星信号を捕捉および/または追跡するためにより少ない電力を使用する受信チェーン660、670をアクティブ化し得る。たとえば、本明細書の説明は、本開示に対する限定としてではなく、説明の目的で、受信チェーン660がL1信号測定のために構成され、受信チェーン670がL2/L5信号測定のために構成される、例示的な一実装形態を使用する。この例示的な実装形態では、低電力モードの構成に基づいて、コントローラ610は、受信チェーン660をアクティブであるように制御し、受信チェーン670を非アクティブであるように制御し得る。受信チェーン660は、良好なTTF(タイムツーフィックス)(たとえば、10秒未満)と、良好な測位精度(たとえば、約1m以下)とを提供し得る。その例示的な実装形態を続けると、コントローラ610は、SPS受信機650が、(たとえば、受信チェーン660を使用して)良好な時間不確実性(time uncertainty)および位置不確実性(position uncertainty)を伴う衛星信号を捕捉したことに基づいて、コントローラが、妥当なTTF(タイムツーフィックス)を伴う良好な測位精度を達成するために、受信チェーン670をアクティブであるように制御し、受信チェーン660を非アクティブであるように制御し得るように、構成され得る。これは、所望の測位性能(たとえば、TTFF、TTF、測位精度など)を提供しながら電力を温存するのを助け得る。良好な時間不確実性は、たとえば、1μs以下であり得、良好な位置不確実性は、たとえば、2m以下であり得、妥当なTTFは、約3sから約10sの間であり得る。コントローラ610は、たとえば、ジャミングされた周波数帯域の受信チェーンが非アクティブであるように、受信チェーン660、670のアクティブ化ステータスを決定および制御するために、(1つまたは複数の)ユーザ構成と1つまたは複数の信号条件とを考慮するように構成され得る。
【0045】
[0067] ユーザ構成の別の例として、ユーザは、高測位精度モードを構成し得、コントローラ610は、それに応じて、受信チェーン660、670のアクティブ化ステータスを制御し得る。たとえば、高精密測位(たとえば、デシメートルレベル、さらにはセンチメートルレベルの精度など、サブ1m)を達成するために、コントローラ610は、たとえば、受信チェーン660、670のうちの1つをアクティブにさせ、受信チェーン660、670のうちの1つを非アクティブにさせることと比較して、それぞれ、RTK(リアルタイムキネマティック)またはPPP(精密単独測位)のためのより速い整数アンビギュイティ(integer ambiguity)解決および/またはより速い収束のために受信チェーン660、670の両方によって処理される信号の周波数(たとえば、L1およびL5帯域)に対する進行中のキャリア位相ロックを達成するために、受信チェーン660、670の両方がアクティブであることを引き起こし得る。別の例として、受信チェーン660、670のうちの少なくとも1つを使用する測位が収束すると、コントローラ610は、収束した位置に対応する受信チェーンがアクティブであり、他方の受信チェーンが非アクティブである(たとえば、オフにされる)ように、受信チェーン660、670を制御し得る。コントローラ610は、コントローラ610が、たとえば、非アクティブ化された受信チェーンの使用なしの、決定された整数アンビギュイティ、または収束の欠如により、整数アンビギュイティ解決または収束のために非アクティブ化された受信チェーンを使用することを決定することに応答して、非アクティブ化された受信チェーンを再アクティブ化し得る。
【0046】
[0068] コントローラ610は、UE600の状態と1つまたは複数のGNSS信号条件とに基づいて様々な様式で受信チェーン660、670(および/または1つまたは複数の他の受信チェーン)のアクティブ化ステータスを制御するように構成され得る。コントローラ610は、許容できる測位精度を維持することと、電力を温存することとを試みるために受信チェーン660、670のアクティブ化ステータスを制御し得る。コントローラ610は、たとえば、時間不確実性および位置不確実性が大きいことに基づいて、たとえば、より少ない探索仮説(search hypotheses)を有することおよび/またはより小さい帯域幅を有することなど、信号構造により、より短い信号捕捉時間(signal acquisition time)を有する衛星信号に対応する受信チェーン660、670がアクティブであること(たとえば、非アクティブからアクティブに変更すること、またはアクティブ状態にとどまること)を引き起こし、他方の受信チェーン660、670が非アクティブであることを引き起こし得る。これは、たとえば、電力を温存しながら、UE600が長時間オフにされることにより、時間不確実性および位置不確実性が高い場合、信号捕捉を促進するのを助け得る。L1、L2/L5帯域実装例を続けると、コントローラ610は、たとえば、捕捉されるべき(たとえば、GPSの)L5帯域信号が、捕捉されるべき(たとえば、GPSの)L1帯域信号よりも10倍多くの探索仮説を有することと、L5帯域信号が、L1帯域信号よりも10倍大きい帯域幅を有することとにより、受信チェーン660がアクティブであり、受信チェーン670が非アクティブであることを引き起こし得る。
【0047】
[0069] 別の例として、コントローラ610は、時間不確実性および位置不確実性が低いことに基づいて、受信チェーンアクティブ化ステータスを制御し得る。この場合、コントローラ610は、たとえば、より大きい帯域幅を有することなど、信号構造により、より高い関連する測位精度を有する衛星信号に対応する受信チェーン660、670がアクティブであることを引き起こし、他方の受信チェーン660、670が非アクティブであることを引き起こし得る。時間不確実性および位置不確実性は、進行中の動作中に、およびUE600がオフである間の持続時間中に、維持され得る。受信チェーン660、670をオフにするとき、UE600は、時間不確実性および位置不確実性を有し、受信チェーン660、670がオフである間の時間にわたって、時間不確実性および位置不確実性を推定するために1つまたは複数のモデルを使用し得る。オンにするとき、推定された時間不確実性および位置不確実性がそれぞれのしきい値内にある場合、コントローラ610は、より高い測位精度を伴う受信チェーン660、670がアクティブであり、他方の受信チェーン660、670が非アクティブであることを引き起こし得る。これは、たとえば、(時間不確実性および測位不確実性が一般に低い)オープンスカイ(open sky)追跡条件中に、電力を温存しながら高い測位精度を維持するのを助け得る。L1、L2/L5実装例を続けると、コントローラ610は、たとえば、測定されるべき(たとえば、GPSの)L5信号が、L1信号よりも10倍大きい帯域幅を有することにより、受信チェーン670がアクティブであり、受信チェーン660が非アクティブであることを引き起こし得る。
【0048】
[0070] コントローラ610は、UE600の状態、および/または信号特性に基づいて、2つ以上の受信チェーン、たとえば、受信チェーン660、670の両方の受信チェーンアクティブ化ステータスを同時にアクティブであるように制御し得る。たとえば、信号が捕捉されたことと、その信号を有効なGNSS信号として確認したいという要望とに基づいて、コントローラ610は、複数の信号が、捕捉された信号のクロスチェックのために利用可能であるように、受信チェーン660、670の両方がアクティブであることを引き起こし得る。確認(validation)は、様々なシナリオにおいて望まれ得る。たとえば、受信チェーン660、670のうちの1つに関連する信号が、(たとえば、短いコード長を有することにより(たとえば、L1信号が、L5信号よりもはるかに短いコード長を有し得る))相互相関を受けやすい場合、捕捉された信号は、捕捉された信号が相互相関信号でないことを保証するために、確認され得る。例示的な実装形態を使用して、コントローラ610は、L1信号と同じ衛星からのL5信号を使用して(ここで、L5信号は、L1信号よりも良好な相互相関プロパティを有する)、L1信号が相互相関信号でないことを確認するために、受信チェーン660、670の両方がアクティブであることを引き起こし得る。別の例として、コントローラ610は、信号がスプーフィングされるという疑いに基づいて、受信チェーン660、670の両方がアクティブであることを引き起こし得る。たとえば、L1信号が、受信チェーン660を使用して捕捉または追跡される場合、受信チェーン670は、アクティブであることを引き起こされ得、受信チェーン670によって測定されたL5信号がL1信号と比較される。L1信号とL5信号とが無矛盾である(たとえば、同様の擬似距離を生じる)場合、UE600(たとえば、プロセッサ510)は、(たとえば、同じ衛星からのものであるように、たとえば、同様の擬似距離を有するように、見えるように)両方の信号をスプーフィングすることが、一方の信号をスプーフィングすることよりもはるかに困難であるので、L1信号がスプーフィングされないと結論付け得る。衛星が、非アクティブである他方の受信チェーン660、670ではなく、アクティブである、受信チェーン660、670のうちの一方からの(それについて確認が望ましい、たとえば、スプーフィングされ得る)信号、たとえば、受信チェーン660からのL1信号を使用して追跡される場合、コントローラ610は、受信チェーン660、670の両方が、追跡信号に対してクロスチェックを実施するために同時にアクティブであることを引き起こし得、次いで、前に非アクティブなチェーンは、非アクティブであることに戻され得る。別の例として、非アクティブである他方の受信チェーン660、670ではなく、アクティブである、受信チェーン660、670のうちの一方からの信号、たとえば、受信チェーン670からのL5信号が追跡される場合、コントローラ610は、たとえば、UE600の現在の位置不確実性および時間不確実性を仮定すれば、前に非アクティブな受信チェーンの信号が、衛星を捕捉するために使用するのにより効率的であることに基づいて、1つまたは複数の追跡されない衛星を捕捉するために、受信チェーン660、670の両方が同時にアクティブであることを引き起こし得る。1つまたは複数の衛星が捕捉された後に、または衛星を捕捉することなしの、しきい値時間の経過の後に、前に非アクティブな受信チェーンは、非アクティブステータスに戻され得る(たとえば、前に非アクティブな受信チェーンの1つまたは複数の構成要素(たとえば、LNA、または算出ブロック)が電源切断され得る)。受信チェーンが非アクティブであることを引き起こすために、コントローラ610は、信号に再ロックする必要があることを回避するために、信号を捕捉するための受信チェーンの構成要素をオンに保ちながら、その受信チェーンを非アクティブにするために算出ブロックをオフにし(たとえば、電力が算出ブロックに達するのを防ぐか、または算出ブロックの動作を防ぎ)得る。電力は、たとえば、信号に再ロックすることが回避され得、再ロックするための電力が温存され得るように、その信号へのロックを続けながら電力を温存するために、信号の受信をオフにすることなしにその信号を使用する位置推定をオフにすることによって、低減され得る。
【0049】
[0071] コントローラ610は、衛星追跡のソフトハンドオーバに基づいて、2つ以上の受信チェーン、たとえば、受信チェーン660、670の両方の受信チェーンアクティブ化ステータスを同時にアクティブであるように制御し得る。たとえば、受信チェーン660が、特定の衛星を追跡するための衛星信号を測定するために使用されており、その特定の衛星を追跡するための衛星信号を測定するために受信チェーン670を使用することへの変更が行われるべきである場合、コントローラ610は、受信チェーン660が依然としてアクティブである間に、受信チェーン670をアクティブ化し得る。受信チェーン660による信号測定に対応する1つまたは複数の信号パラメータ(たとえば、周波数オフセット、時間オフセット、ドップラーなど)が、受信チェーン670によって測定される信号を捕捉するのを助けるために使用され得る。その信号が受信チェーン670によって捕捉されると、コントローラは、受信チェーン660をアクティブ化解除し得る。
【0050】
[0072] 衛星信号追跡中に、および現在の環境条件に基づいて、1つまたは複数の衛星信号が意図的にまたは非意図的にジャミングされ得る。信号は、たとえば、衛星をシミュレートするように構成および配設されたデバイスによって、意図的にジャミングされ得る。衛星信号は、衛星信号をジャミングすること以外の目的で送信される、ただし、周波数において衛星信号と重複し、受信されたときに衛星信号の測定に干渉する(たとえば、正確な測定を妨害する)のに十分な電力のものである、信号によって、非意図的にジャミングされ得る。UE600は、UE600によって受信され、受信される衛星信号に干渉する(たとえば、それを圧倒する)、信号を送信することによって、信号をジャミングし得る。UE600は、(たとえば、デシメーションおよび/または周波数トランスレーションを採用する、知られている技法を使用して)ジャミング信号の存在を検出し、ジャミングされた受信チェーン660、670が非アクティブであることを引き起こすことと、もしあれば、ジャミングされない受信チェーン660、670がアクティブであることを引き起こすこととを行うように、受信チェーン660、670を制御し得る。ジャミングされた信号の受信チェーン660、670を非アクティブにさせることは、この受信チェーンをアクティブにさせることに対して、電力を節約し、ジャミングされた衛星信号を使用することがおそらく測定精度を減少させ、したがって、測位精度を減少させることになるので、測位精度を改善することができる。コントローラ610は、ジャミングが依然として存在するかどうかを決定するために、ジャミングされた信号の受信チェーン660、670を間欠的に(たとえば、周期的に)アクティブ化し得る。ジャミングが依然として存在する場合、コントローラ610は、受信チェーン660、670を非アクティブ状態に戻し得る。ジャミングが存在しない場合、コントローラ610は、続いて、たとえば、本明細書で説明される、1つまたは複数の他のファクタに基づいて、受信チェーン660、670のアクティブ化ステータスを制御し得る。
【0051】
[0073] コントローラ610は、大気遅延(たとえば、電離層遅延)を決定するために、受信チェーン660、670の両方のアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御し得る。たとえば、大気遅延を決定するようにとの(たとえば、アプリケーションからの)要求に応答して、コントローラ610は、受信チェーン660、670の両方がアクティブであることを引き起こし得る。これは、UE600が大気遅延を決定するのを助けることになり、大気遅延を知ることは、測位精度を改善するのを助け得る。電離層遅延は緩やかに変化するので、電離層遅延が決定されると、受信チェーン660、670の両方がアクティブであることなしに、許容できるサービス品質を伴う定常状態動作(たとえば、衛星追跡)が進み得る場合、コントローラ610は、定常状態動作のために使用されるべきではない受信チェーン660、670が非アクティブであることを引き起こし得る。これは、性能、たとえば、衛星追跡、測位精度を維持しながら電力を節約するのを助け得る。非アクティブ化された受信チェーン660、670は、大気遅延を再決定するために、間欠的に(たとえば、タイマーに基づいて周期的に、要求に応答して非周期的に、半永続的に(非周期的要求に応答して周期的に)など)コントローラ610によって再アクティブ化され得る。大気遅延を再決定するための、アクティブ化解除された受信チェーンの再アクティブ化の周期性は、実装形態、および/または、時刻、黒点活動、SPS受信機650が大気遅延にどのように反応するかなど、1つまたは複数の条件に依存し得る。コントローラ610は、たとえば、アクティブ化解除された受信チェーンを、数時間ごとに(たとえば、6~8時間ごとに)、またはより頻繁に、たとえば、10分ごとに、またはさらにより頻繁に、再アクティブ化し得る。
【0052】
[0074] 図7を参照し、図1図6をさらに参照すると、衛星信号処理方法700が、図示された段階を含む。しかしながら、方法700は、一例であり、限定するものではない。方法700は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。L1およびL5信号を受信することについての例が以下で提供されるが、本開示は、これらの周波数帯域に限定されず、(SV信号とも呼ばれる)2つの衛星信号を受信(または測定)することに限定されない。
【0053】
[0075] 段階710において、方法700は、ユーザ機器において、第1の周波数帯域の、および衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第1の衛星信号を受信することを含む。たとえば、受信チェーン660は、アンテナ640を介して、コンスタレーション中の衛星からの第1のSV信号を受信し、第1のSV信号は、第1の周波数、たとえば、周波数帯域、たとえば、L1帯域中の1つまたは複数の周波数を有する。たとえば、UE310の受信チェーン660は、衛星190からの衛星信号341を受信する。受信チェーン660またはそれの一部分(たとえば、BPF661)、およびアンテナ640は、第1の衛星信号を受信するための手段を備え得る。受信チェーン660の他の構成要素が、第1の衛星信号を受信するための手段の部分を備えることも備えないこともある。たとえば、非アクティブ構成要素の下流の構成要素が、第1の衛星信号を受信するための手段の部分を備えないことがある。
【0054】
[0076] 段階720において、方法700は、ユーザ機器において、第2の周波数帯域の、および衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を受信することを含む。たとえば、受信チェーン670は、アンテナ640を介して、第1のSV信号がそこから受信されたコンスタレーションと同じコンスタレーション中の衛星(場合によっては、同じ衛星)からの第2のSV信号を受信し、第2のSV信号は、第2の周波数、たとえば、周波数帯域、たとえば、L5帯域中の1つまたは複数の周波数を有する。第1の周波数は、第2の周波数と同じであるか、またはそれとは異なり得る。たとえば、第1の周波数および第2の周波数は、周波数の第1のレンジおよび周波数の第2のレンジにおけるものであり得、周波数の第1のレンジと周波数の第2のレンジとは、同じであり得るか、異なるが、重複していることがあるか、または別個である(すなわち、重複しない(共有される(1つまたは複数の)周波数がない))ことがある。UE310の受信チェーン670は、たとえば、衛星190からの衛星信号342、および/または衛星192からの衛星信号343を受信し得る。受信チェーン670またはそれの一部分(たとえば、BPF671)、およびアンテナ640は、第2の衛星信号を受信するための手段を備え得る。段階710の説明と同様に、受信チェーン670の他の構成要素が、第2の衛星信号を受信するための手段の部分を備えることも備えないこともある。
【0055】
[0077] 段階730において、方法700は、第1の衛星信号を測定するように構成された、ユーザ機器の、第1の衛星信号受信チェーン、または第2の衛星信号を測定するように構成された、ユーザ機器の、第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することを含む。たとえば、コントローラ610は、受信チェーン660、670の両方が同時にアクティブであるか、または同時に非アクティブであり得るように、あるいは受信チェーン660、670のうちの一方がアクティブであり、他方の受信チェーン660、670が非アクティブである(少なくとも1つの構成要素が、非アクティブである、たとえば、電源切断される(たとえば、電力を受信しない))ように、受信チェーン660、670(および/または1つまたは複数の他の受信チェーン)を、それぞれ、アクティブまたは非アクティブであるように制御し得る。コントローラ610は、場合によっては、メモリ630と組み合わせて(たとえば、プロセッサ510は、場合によっては、メモリ530と組み合わせて)、第1の受信チェーンまたは第2の受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御するための手段を備え得る。
【0056】
[0078] 方法700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、また図8を参照すると、段階830は、段階730の一例である。段階830において、アクティブ化ステータスを制御することは、ユーザ機器の構成された測位性能、または検出された衛星信号条件、またはそれらの組合せに基づいて、第1の衛星信号受信チェーンまたは第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することを備える。たとえば、コントローラ610は、構成された測位性能(たとえば、測位精度、信号捕捉速度、信号確認要望、大気遅延決定要望、衛星追跡のソフトハンドオフなどの、構成または設定)、および/または検出された衛星信号条件(たとえば、信号ジャミング、信号スプーフィング)に基づいて、受信チェーン660、670のアクティブ/非アクティブステータスを制御し得る。さらなる例示的な実装形態では、また図9を参照すると、段階930は、段階830の一例である。段階930において、アクティブ化ステータスを制御することは、測位精度および/または信号捕捉速度のうちの少なくとも1つに基づいて、第1の衛星信号受信チェーンまたは第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することを備える。
【0057】
[0079] 同じくまたは代替的に、方法700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、また図10を参照すると、段階1030は、段階730の一例である。段階1030において、アクティブ化ステータスを制御することは、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第3の衛星信号を捕捉するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備え、ここにおいて、第1の衛星信号は、第2の衛星信号よりも少ない関連する探索仮説、または第2の衛星信号よりも小さい帯域幅のうちの少なくとも1つを有する。たとえば、コントローラ610は、受信チェーン660に対応するSV信号が、受信チェーン670に対応するSV信号よりも少ない探索仮説、および/またはそれよりも小さい帯域幅を有し、したがって、捕捉するのが(平均して)より迅速であることに基づいて、現在捕捉されていない信号を捕捉するために、受信チェーン660がアクティブであることを引き起こし得る。さらなる例示的な実装形態では、また図11を参照すると、段階1130は、段階1030の一例である。段階1130において、アクティブ化ステータスを制御することは、時間不確実性が、第2の衛星信号に関連する時間不確実性しきい値を上回ること、またはユーザ機器の位置不確実性が、第2の衛星信号に関連する位置不確実性しきい値(position uncertainty threshold)を上回ることのうちの少なくとも1つに基づいて、第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御することを備える。たとえば、コントローラ610は、時間不確実性および/または位置不確実性が高い場合、L1信号についての場合、受信チェーン660がアクティブであることを引き起こし、L5信号についての場合、受信チェーン670が非アクティブであることを引き起こし得る。
【0058】
[0080] 同じくまたは代替的に、方法700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、また図12を参照すると、段階1230は、段階730の一例である。段階1230において、アクティブ化ステータスを制御することは、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御することを備え、ここにおいて、第1の衛星信号は、第2の衛星信号よりも小さい帯域幅を有する。たとえば、コントローラ610は、たとえば、測定されるべきL5信号が、L1信号よりも大きい帯域幅を有することと、L5信号を使用して衛星を追跡するようにとの要求が受信されることとにより、L5信号についての場合、受信チェーン670がアクティブであることを引き起こし、L1信号についての場合、受信チェーン660が非アクティブであることを引き起こし得る。さらなる例示的な実装形態では、また図13を参照すると、段階1330は、段階1230の一例である。段階1330において、アクティブ化ステータスを制御することは、ユーザ機器の時間不確実性が時間不確実性しきい値を下回り、ユーザ機器の位置不確実性が位置不確実性しきい値を下回ると決定することに基づいて、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御することを備える。たとえば、コントローラ610は、UE600の時間不確実性および位置不確実性がそれぞれのしきい値を下回ることにさらに基づいて、L5信号についての場合、受信チェーン670がアクティブであることを引き起こし、L1信号についての場合、受信チェーン660が非アクティブであることを引き起こし、たとえば、したがって、(受信チェーン660を使用する)さらなる信号捕捉が回避されることを引き起こし、したがって、電力を節約し得る。
【0059】
[0081] 同じくまたは代替的に、方法700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、また図21を参照すると、段階2130は、段階730の一例である。段階2130において、アクティブ化ステータスを制御することは、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星信号を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブになるように制御することと、次いで、第1の衛星信号受信チェーンを非アクティブになるように制御することとを備える。たとえば、コントローラ610は、あるSVを追跡することから別のSVを追跡することへのソフトハンドオフのために、その別のSVに対応する別のSV信号を使用してその別のSVを追跡するようにとの要求に基づいて、受信チェーン660、670を制御することができる。さらなる例示的な実装形態では、また図22を参照すると、方法700は、第1の衛星信号受信チェーンと第2の衛星信号受信チェーンの両方がアクティブである間に、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するために、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の衛星信号に対応する、1つまたは複数の取得された衛星信号追跡パラメータ(satellite signal tracking parameter)を使用する段階2200を含み得る。たとえば、プロセッサ510は、受信チェーン660、670のうちの他方によってあるSV信号を捕捉および測定するために、受信チェーン660、670のうちの一方によって測定された1つのSV信号を使用することから決定された周波数オフセット、時間オフセット、および/またはドップラーなど、1つまたは複数のパラメータを使用し得る。
【0060】
[0082] 同じくまたは代替的に、方法700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、また図14を参照すると、段階1430は、段階730の一例である。段階1430において、アクティブ化ステータスを制御することは、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンのアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンのアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御することを備える。さらなる例示的な実装形態では、また図15を参照すると、段階1530は、段階1430の一例である。段階1530において、アクティブ化ステータスを制御することは、捕捉された衛星信号の確認に応答して、第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御することを備える。別のさらなる例示的な実装形態では、また図16を参照すると、段階1630は、段階1430の別の例である。段階1630において、アクティブ化ステータスを制御することは、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、捕捉された衛星信号を確認するために、周期的に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える。たとえば、コントローラ610は、受信チェーン670を周期的にアクティブ化し得、プロセッサ510は、捕捉された信号を確認することを試み得、コントローラ610は、(たとえば、確認の後に、または捕捉された信号の確認なしの、しきい値時間の満了の後に)受信チェーン670をアクティブ化解除し得る。
【0061】
[0083] 同じくまたは代替的に、方法700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、また図17を参照すると、段階1730は、段階730の一例である。段階1730において、アクティブ化ステータスを制御することは、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える。たとえば、上記で説明されたように、コントローラ610は、複数の衛星信号の測定値が、たとえば、プロセッサ510によって、電離層遅延を決定するために使用され得るように、複数の受信チェーン、たとえば、受信チェーン660、670が同時にアクティブであることを引き起こし得る。さらなる例示的な実装形態では、また図18を参照すると、段階1830は、段階1730の一例である。段階1830において、アクティブ化ステータスを制御することは、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、周期的に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える。たとえば、コントローラ610は、周期的に、電離層遅延を決定するようにとの初期の(または後の)要求に基づいて、受信チェーン660、670の両方がアクティブであることを引き起こし、次いで、たとえば、電力を温存するために、受信チェーン660、670のうちの一方が非アクティブであることを引き起こし、次いで、後で再び、受信チェーン660、670の両方がアクティブであることを引き起こし得る。これは、電離層遅延が更新されるように保つのを助け、したがって、電力を温存しながら、測位精度を維持するのを助け得る。
【0062】
[0084] 同じくまたは代替的に、方法700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、また図19を参照すると、段階1930は、段階730の一例である。段階1930において、アクティブ化ステータスを制御することは、第1の衛星信号を捕捉することと第2の衛星信号を捕捉することとに関連する信号捕捉速度、および所望の衛星信号捕捉速度(desired satellite signal acquisition speed)、または第1の衛星信号と第2の衛星信号とに関連する位置精度(position accuracy)、および所望の位置精度(desired position accuracy)、またはそれらの組合せに基づいて、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、または第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを備える。たとえば、上記で説明されたように、コントローラ610は、受信チェーン660、670に対応するSV信号に関連するそれぞれの捕捉速度(および場合によっては、所望の捕捉速度)に基づいて、および/または受信チェーン660、670に対応するSV信号に関連するそれぞれの位置精度(および場合によっては、所望の測位精度)に基づいて、受信チェーン660、670のうちの一方または両方がアクティブであることを引き起こし得る。別の例示的な実装形態では、また図20を参照すると、段階2030は、段階730の一例である。段階2030において、アクティブ化ステータスを制御することは、第1の衛星信号のジャミングの検出に応答して、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える。たとえば、プロセッサ510は、信号のジャミングを検出し得、コントローラ610は、ジャミング検出に応答して、受信チェーン660、670のうちの対応する一方が非アクティブであることを(少なくとも1つの構成要素を非アクティブにさせることによって)引き起こし、受信チェーン660、670のうちの他方がアクティブであることを引き起こし得る。
【0063】
[0085] 実装例
[0086] 実装例が、以下の番号付けされた条項において提供される。
【0064】
[0087] 条項1.
メモリと、
メモリに通信可能に結合されたコントローラと、
コントローラに通信可能に結合された衛星測位システム受信機と
を備えるユーザ機器であって、衛星測位システム受信機が、
衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第1の周波数帯域の、第1の衛星信号を受信するように構成された第1の衛星信号受信チェーンと、
衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の周波数帯域の、第2の衛星信号を測定するように構成された第2の衛星信号受信チェーンと
を備え、
ここにおいて、コントローラが、第1の衛星信号受信チェーンまたは第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御するように構成された、ユーザ機器。
【0065】
[0088] 条項2. コントローラが、ユーザ機器の構成された測位性能、または検出された衛星信号条件、またはそれらの組合せに基づいて、第1の衛星信号受信チェーンまたは第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御するように構成された、条項1に記載のユーザ機器。
【0066】
[0089] 条項3. ユーザ機器の構成された測位性能が、測位精度または信号捕捉速度のうちの少なくとも1つを備える、条項2に記載のユーザ機器。
【0067】
[0090] 条項4. 第1の衛星信号が、第2の衛星信号よりも少ない関連する探索仮説、または第2の衛星信号よりも小さい帯域幅のうちの少なくとも1つを有し、ここにおいて、コントローラが、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第3の衛星信号を捕捉するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、条項1に記載のユーザ機器。
【0068】
[0091] 条項5. コントローラは、時間不確実性が、第2の衛星信号に関連する時間不確実性しきい値を上回ること、またはユーザ機器の位置不確実性が、第2の衛星信号に関連する位置不確実性しきい値を上回ることのうちの少なくとも1つに基づいて、第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御するように構成された、条項4に記載のユーザ機器。
【0069】
[0092] 条項6. 第1の衛星信号が、第2の衛星信号よりも小さい帯域幅を有し、ここにおいて、コントローラが、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御するように構成された、条項1に記載のユーザ機器。
【0070】
[0093] 条項7. コントローラは、ユーザ機器の時間不確実性が時間不確実性しきい値を下回り、ユーザ機器の位置不確実性が位置不確実性しきい値を下回ると決定することに基づいて、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御するように構成された、条項6に記載のユーザ機器。
【0071】
[0094] 条項8. コントローラは、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブになるように制御することと、次いで、第1の衛星信号受信チェーンを非アクティブになるように制御することとを行うように構成された、条項1に記載のユーザ機器。
【0072】
[0095] 条項9. 衛星測位システム受信機に通信可能に結合されたプロセッサをさらに備え、プロセッサは、第1の衛星信号受信チェーンと第2の衛星信号受信チェーンの両方がアクティブである間に、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するために、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の衛星信号に対応する、1つまたは複数の取得された衛星信号追跡パラメータを使用するように構成された、条項8に記載のユーザ機器。
【0073】
[0096] 条項10. コントローラが、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンのアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンのアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御するように構成された、条項1に記載のユーザ機器。
【0074】
[0097] 条項11. コントローラが、捕捉された衛星信号の確認に応答して、第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御するように構成された、条項10に記載のユーザ機器。
【0075】
[0098] 条項12. コントローラは、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、捕捉された衛星信号を確認するために、周期的に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、条項10に記載のユーザ機器。
【0076】
[0099] 条項13. コントローラが、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、条項1に記載のユーザ機器。
【0077】
[00100] 条項14. コントローラは、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、周期的に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、条項13に記載のユーザ機器。
【0078】
[00101] 条項15. コントローラが、
第1の衛星信号を捕捉することと第2の衛星信号を捕捉することとに関連する信号捕捉速度、および所望の衛星信号捕捉速度、または
第1の衛星信号と第2の衛星信号とに関連する位置精度、および所望の位置精度、または
それらの組合せ
に基づいて、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、または第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを行うように構成された、条項1に記載のユーザ機器。
【0079】
[00102] 条項16. コントローラが、第1の衛星信号のジャミングの検出に応答して、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御するように構成された、条項1に記載のユーザ機器。
【0080】
[00103] 条項17.
ユーザ機器において、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の周波数帯域の第1の衛星信号を受信することと、
ユーザ機器において、第2の周波数帯域の、および衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を受信することと、
第1の衛星信号を測定するように構成された、ユーザ機器の、第1の衛星信号受信チェーン、または第2の衛星信号を測定するように構成された、ユーザ機器の、第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することと
を備える衛星信号処理方法。
【0081】
[00104] 条項18. アクティブ化ステータスを制御することが、ユーザ機器の構成された測位性能、または検出された衛星信号条件、またはそれらの組合せに基づいて、第1の衛星信号受信チェーンまたは第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することを備える、条項17に記載の衛星信号処理方法。
【0082】
[00105] 条項19. ユーザ機器の構成された測位性能が、測位精度または信号捕捉速度のうちの少なくとも1つを備える、条項18に記載の衛星信号処理方法。
【0083】
[00106] 条項20. 第1の衛星信号が、第2の衛星信号よりも少ない関連する探索仮説、または第2の衛星信号よりも小さい帯域幅のうちの少なくとも1つを有し、ここにおいて、アクティブ化ステータスを制御することが、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第3の衛星信号を捕捉するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、条項17に記載の衛星信号処理方法。
【0084】
[00107] 条項21. アクティブ化ステータスを制御することは、時間不確実性が、第2の衛星信号に関連する時間不確実性しきい値を上回ること、またはユーザ機器の位置不確実性が、第2の衛星信号に関連する位置不確実性しきい値を上回ることのうちの少なくとも1つに基づいて、第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御することを備える、条項20に記載の衛星信号処理方法。
【0085】
[00108] 条項22. 第1の衛星信号が、第2の衛星信号よりも小さい帯域幅を有し、ここにおいて、アクティブ化ステータスを制御することが、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御することを備える、条項17に記載の衛星信号処理方法。
【0086】
[00109] 条項23. アクティブ化ステータスを制御することは、ユーザ機器の時間不確実性が時間不確実性しきい値を下回り、ユーザ機器の位置不確実性が位置不確実性しきい値を下回ると決定することに基づいて、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御することを備える、条項22に記載の衛星信号処理方法。
【0087】
[00110] 条項24. アクティブ化ステータスを制御することは、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブになるように制御することと、次いで、第1の衛星信号受信チェーンを非アクティブになるように制御することとを備える、条項17に記載の衛星信号処理方法。
【0088】
[00111] 条項25. 第1の衛星信号受信チェーンと第2の衛星信号受信チェーンの両方がアクティブである間に、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するために、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の衛星信号に対応する、1つまたは複数の取得された衛星信号追跡パラメータを使用することをさらに備える、条項24に記載の衛星信号処理方法。
【0089】
[00112] 条項26. アクティブ化ステータスを制御することが、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンのアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンのアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御することを備える、条項17に記載の衛星信号処理方法。
【0090】
[00113] 条項27. アクティブ化ステータスを制御することが、捕捉された衛星信号の確認に応答して、第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御することを備える、条項26に記載の衛星信号処理方法。
【0091】
[00114] 条項28. アクティブ化ステータスを制御することは、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、捕捉された衛星信号を確認するために、周期的に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、条項26に記載の衛星信号処理方法。
【0092】
[00115] 条項29. アクティブ化ステータスを制御することが、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、条項17に記載の衛星信号処理方法。
【0093】
[00116] 条項30. アクティブ化ステータスを制御することは、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、周期的に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、条項29に記載の衛星信号処理方法。
【0094】
[00117] 条項31. アクティブ化ステータスを制御することが、
第1の衛星信号を捕捉することと第2の衛星信号を捕捉することとに関連する信号捕捉速度、および所望の衛星信号捕捉速度、または
第1の衛星信号と第2の衛星信号とに関連する位置精度、および所望の位置精度、または
それらの組合せ
に基づいて、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、または第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを備える、条項17に記載の衛星信号処理方法。
【0095】
[00118] 条項32. アクティブ化ステータスを制御することが、第1の衛星信号のジャミングの検出に応答して、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを備える、条項17に記載の衛星信号処理方法。
【0096】
[00119] 条項33.
衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の周波数帯域の第1の衛星信号を測定するための手段と、
第2の周波数帯域の、および衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を測定するための手段と、
第1の衛星信号を測定するための手段または第2の衛星信号を測定するための手段のうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御するための手段と
を備えるユーザ機器。
【0097】
[00120] 条項34. 制御するための手段が、ユーザ機器の構成された測位性能、または検出された衛星信号条件、またはそれらの組合せに基づいて、第1の衛星信号を測定するための手段または第2の衛星信号を測定するための手段のうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御するための手段を備える、条項33に記載のユーザ機器。
【0098】
[00121] 条項35. ユーザ機器の構成された測位性能が、測位精度または信号捕捉速度のうちの少なくとも1つを備える、条項34に記載のユーザ機器。
【0099】
[00122] 条項36. 第1の衛星信号が、第2の衛星信号よりも少ない関連する探索仮説、または第2の衛星信号よりも小さい帯域幅のうちの少なくとも1つを有し、ここにおいて、アクティブ化ステータスを制御するための手段が、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第3の衛星信号を捕捉するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号を測定するための手段をアクティブであるように制御するための手段を備える、条項33に記載のユーザ機器。
【0100】
[00123] 条項37. アクティブ化ステータスを制御するための手段は、時間不確実性が、第2の衛星信号に関連する時間不確実性しきい値を上回ること、またはユーザ機器の位置不確実性が、第2の衛星信号に関連する位置不確実性しきい値を上回ることのうちの少なくとも1つに基づいて、第2の衛星信号を測定するための手段の少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御するための手段を備える、条項36に記載のユーザ機器。
【0101】
[00124] 条項38. 第1の衛星信号が、第2の衛星信号よりも小さい帯域幅を有し、ここにおいて、アクティブ化ステータスを制御するための手段が、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第2の衛星信号を測定するための手段をアクティブであるように制御し、第1の衛星信号を測定するための手段の少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御するための手段を備える、条項33に記載のユーザ機器。
【0102】
[00125] 条項39. アクティブ化ステータスを制御するための手段は、ユーザ機器の時間不確実性が時間不確実性しきい値を下回り、ユーザ機器の位置不確実性が位置不確実性しきい値を下回ると決定することに基づいて、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御するための手段を備える、条項38に記載のユーザ機器。
【0103】
[00126] 条項40. アクティブ化ステータスを制御するための手段は、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号を測定するための手段がアクティブである間に、第2の衛星信号を測定するための手段をアクティブになるように制御するための手段と、次いで、第1の衛星信号を測定するための手段を非アクティブになるように制御するための手段とを備える、条項33に記載のユーザ機器。
【0104】
[00127] 条項41. 第1の衛星信号を測定するための手段と第2の衛星信号を測定するための手段の両方がアクティブである間に、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するために、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の衛星信号に対応する、1つまたは複数の取得された衛星信号追跡パラメータを使用するための手段をさらに備える、条項40に記載のユーザ機器。
【0105】
[00128] 条項42. アクティブ化ステータスを制御するための手段が、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号を測定するための手段のアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御し、第2の衛星信号を測定するための手段のアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御するための手段を備える、条項33に記載のユーザ機器。
【0106】
[00129] 条項43. アクティブ化ステータスを制御するための手段が、捕捉された衛星信号の確認に応答して、第2の衛星信号を測定するための手段の少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御するための手段を備える、条項42に記載のユーザ機器。
【0107】
[00130] 条項44. アクティブ化ステータスを制御するための手段は、第1の衛星信号を測定するための手段がアクティブである間に、および捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、捕捉された衛星信号を確認するために、周期的に、第2の衛星信号を測定するための手段をアクティブであるように制御するための手段を備える、条項42に記載のユーザ機器。
【0108】
[00131] 条項45. アクティブ化ステータスを制御するための手段が、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号を測定するための手段をアクティブであるように制御し、第2の衛星信号を測定するための手段をアクティブであるように制御するための手段を備える、条項33に記載のユーザ機器。
【0109】
[00132] 条項46. アクティブ化ステータスを制御するための手段は、第1の衛星信号を測定するための手段がアクティブである間に、および電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、周期的に、第2の衛星信号を測定するための手段をアクティブであるように制御するための手段を備える、条項45に記載のユーザ機器。
【0110】
[00133] 条項47. アクティブ化ステータスを制御するための手段が、
第1の衛星信号を捕捉することと第2の衛星信号を捕捉することとに関連する信号捕捉速度、および所望の衛星信号捕捉速度、または
第1の衛星信号と第2の衛星信号とに関連する位置精度、および所望の位置精度、または
それらの組合せ
に基づいて、第1の衛星信号を測定するための手段をアクティブであるように制御するための手段、または第2の衛星信号を測定するための手段をアクティブであるように制御するための手段、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを備える、条項33に記載のユーザ機器。
【0111】
[00134] 条項48. アクティブ化ステータスを制御するための手段が、第1の衛星信号のジャミングの検出に応答して、第1の衛星信号を測定するための手段の少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御し、第2の衛星信号を測定するための手段をアクティブであるように制御するための手段を備える、条項33に記載のユーザ機器。
【0112】
[00135] 条項49. ユーザ機器のプロセッサに、
ユーザ機器の第1の衛星信号受信チェーン、またはユーザ機器の第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御すること
を行わせるためのプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
ここにおいて、第1の衛星信号受信チェーンが、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第1の周波数帯域の、第1の衛星信号を測定するように構成され、
ここにおいて、第2の衛星信号受信チェーンが、第2の周波数帯域の、および衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの、第2の衛星信号を測定するように構成された、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0113】
[00136] 条項50. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、ユーザ機器の構成された測位性能、または検出された衛星信号条件、またはそれらの組合せに基づいて、第1の衛星信号受信チェーンまたは第2の衛星信号受信チェーンのうちの少なくとも1つのアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項49に記載の記憶媒体。
【0114】
[00137] 条項51. ユーザ機器の構成された測位性能が、測位精度または信号捕捉速度のうちの少なくとも1つを備える、条項50に記載の記憶媒体。
【0115】
[00138] 条項52. 第1の衛星信号が、第2の衛星信号よりも少ない関連する探索仮説、または第2の衛星信号よりも小さい帯域幅のうちの少なくとも1つを有し、ここにおいて、プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第3の衛星信号を捕捉するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項49に記載の記憶媒体。
【0116】
[00139] 条項53. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、時間不確実性が、第2の衛星信号に関連する時間不確実性しきい値を上回ること、またはユーザ機器の位置不確実性が、第2の衛星信号に関連する位置不確実性しきい値を上回ることのうちの少なくとも1つに基づいて、第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項52に記載の記憶媒体。
【0117】
[00140] 条項54. 第1の衛星信号が、第2の衛星信号よりも小さい帯域幅を有し、ここにおいて、プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項49に記載の記憶媒体。
【0118】
[00141] 条項55. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、ユーザ機器の時間不確実性が時間不確実性しきい値を下回り、ユーザ機器の位置不確実性が位置不確実性しきい値を下回るという決定に基づいて、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項54に記載の記憶媒体。
【0119】
[00142] 条項56. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブになるように制御することと、次いで、第1の衛星信号受信チェーンを非アクティブになるように制御することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項49に記載の記憶媒体。
【0120】
[00143] 条項57. プロセッサに、第1の衛星信号受信チェーンと第2の衛星信号受信チェーンの両方がアクティブである間に、第2の衛星信号を用いて衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星を追跡するために、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの第1の衛星信号に対応する、1つまたは複数の取得された衛星信号追跡パラメータを使用することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、条項56に記載の記憶媒体。
【0121】
[00144] 条項58. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンのアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンのアクティブ化ステータスをアクティブであるように制御することを行わせるプロセッサ可読命令を備える、条項49に記載の記憶媒体。
【0122】
[00145] 条項59. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、捕捉された衛星信号の確認に応答して、第2の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素のアクティブ化ステータスを非アクティブであるように制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項58に記載の記憶媒体。
【0123】
[00146] 条項60. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および捕捉された衛星信号を確認するようにとの要求を受信することに応答して、捕捉された衛星信号を確認するために、周期的に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを行わせるプロセッサ可読命令を備える、条項58に記載の記憶媒体。
【0124】
[00147] 条項61. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、衛星のコンスタレーションの少なくとも1つの衛星からの電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを行わせるプロセッサ可読命令を備える、条項49に記載の記憶媒体。
【0125】
[00148] 条項62. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第1の衛星信号受信チェーンがアクティブである間に、および電離層遅延を決定するようにとの要求を受信することに応答して、周期的に、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを行わせるプロセッサ可読命令を備える、条項61に記載の記憶媒体。
【0126】
[00149] 条項63. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、
第1の衛星信号を捕捉することと第2の衛星信号を捕捉することとに関連する信号捕捉速度、および所望の衛星信号捕捉速度、または
第1の衛星信号と第2の衛星信号とに関連する位置精度、および所望の位置精度、または
それらの組合せ
に基づいて、第1の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、または第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御すること、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを行わせるプロセッサ可読命令を備える、条項49に記載の記憶媒体。
【0127】
[00150] 条項64. プロセッサにアクティブ化ステータスを制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令が、プロセッサに、第1の衛星信号のジャミングの検出に応答して、第1の衛星信号受信チェーンの少なくとも1つの構成要素を非アクティブであるように制御し、第2の衛星信号受信チェーンをアクティブであるように制御することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、条項49に記載の記憶媒体。
【0128】
[00151] 他の考慮事項
[00152] 他の例および実装形態は、本開示の範囲および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0129】
[00153] 本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含む。本明細書で使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。
【0130】
[00154] 本明細書で使用されるRS(基準信号)という用語は、1つまたは複数の基準信号を指し得、適宜、RSという用語の任意の形態、たとえば、PRS、SRS、CSI-RSなどに適用され得る。
【0131】
[00155] 別段に明記されていない限り、本明細書で使用される、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づき、述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づき得ることを意味する。
【0132】
[00156] また、本明細書で使用される、(場合によっては、「のうちの少なくとも1つ」で終わるまたは「のうちの1つまたは複数」で終わる)項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙、または「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」の列挙または「A、またはB、またはC」の列挙が、AまたはBまたはC、あるいはAB(AおよびB)、あるいはAC(AおよびC)、あるいはBC(BおよびC)、あるいはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいは2つ以上の特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。したがって、ある項目、たとえば、プロセッサが、AまたはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという具陳、あるいはある項目が機能Aまたは機能Bを実施するように構成されるという具陳は、その項目がAに関する機能を実施するように構成され得るか、またはBに関する機能を実施するように構成され得るか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成され得ることを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するように構成されたプロセッサ」または「Aを測定することまたはBを測定することを行うように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Aを測定するように構成され得る(およびBを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはBを測定するように構成され得る(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはAを測定することとBを測定することとを行うように構成され得る(ならびにAおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択するように構成され得る)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するための手段の具陳は、Aを測定するための手段(これは、Bを測定することが可能であることも可能でないこともある)、またはBを測定するための手段(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)、またはAおよびBを測定するための手段(これは、AおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択することが可能であり得る)を含む。別の例として、ある項目、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施することまたは機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという具陳は、その項目が、機能Xを実施するように構成され得るか、または機能Yを実施するように構成され得るか、または機能Xを実施することと機能Yを実施することとを行うように構成され得ることを意味する。たとえば、「Xを測定することまたはYを測定することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Xを測定するように構成され得る(およびYを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはYを測定するように構成され得る(およびXを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはXを測定することとYを測定することとを行うように構成され得る(ならびにXおよびYのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択するように構成され得る)ことを意味する。
【0133】
[00157] 特定の要件に従って、実質的な変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/あるいは特定の要素が、ハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなど、ポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。別段に記載されていない限り、互いと接続されるまたは通信するものとして図に示されるおよび/または本明細書で説明される機能的または他の構成要素は、通信可能に結合される。すなわち、それらは、それらの間の通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0134】
[00158] 上記で説明されたシステムおよびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明された特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0135】
[00159] ワイヤレス通信システム(wireless communication system)は、通信が、ワイヤレスに、すなわち、(ワイヤレス通信デバイス(wireless communications device)とも呼ばれる)ワイヤレス通信デバイス(wireless communication device)間で、ワイヤまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁波および/または音響波によって搬送される、通信システムである。(ワイヤレス通信システム(wireless communications system)、ワイヤレス通信ネットワーク(wireless communication network)、またはワイヤレス通信ネットワーク(wireless communications network)とも呼ばれる)ワイヤレス通信システム(wireless communication system)は、すべての通信がワイヤレスに送信されるとは限らないことがあり、少なくともいくつかの通信がワイヤレスに送信されるように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が、もっぱら、さらには主に、通信のためのものであること、またはワイヤレス通信デバイスを使用する通信が、もっぱら、さらには主に、ワイヤレスであること、またはデバイスがモバイルデバイスであることを必要しないが、デバイスがワイヤレス通信能力(一方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のための少なくとも1つの無線機(各無線機は、送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0136】
[00160] 説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を提供するように、具体的な詳細が与えられた。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしに示されている。この説明は、例示的な構成を提供し、特許請求の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の上記の説明は、説明された技法を実装するための説明を提供する。要素の機能および構成において、様々な変更が行われ得る。
【0137】
[00161] 本明細書で使用される、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用して、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサに命令/コードを提供することに関与し得、ならびに/あるいはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、ダイナミックメモリを含む。
【0138】
[00162] いくつかの例示的な構成について説明したが、様々な修正、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であり得、他のルールが、本開示の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本開示の適用例を修正し得る。また、上記の要素が考慮される前に、考慮される間に、または考慮された後に、いくつかの動作が行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
【0139】
[00163] 別段に示されていない限り、量、持続時間など、測定可能な値に言及するときに本明細書で使用される「約」および/または「およそ」は、指定された値からの±20%または±10%、±5%、または+0.1%の変動を、本明細書で説明されるシステム、デバイス、回路、方法、および他の実装形態の文脈において適宜に包含する。別段に示されていない限り、量、持続時間、(周波数などの)物理的属性など、測定可能な値に言及するときに本明細書で使用される「実質的に」も、指定された値からの±20%または±10%、±5%、または+0.1%の変動を、本明細書で説明されるシステム、デバイス、回路、方法、および他の実装形態の文脈において適宜に包含する。
【0140】
[00164] 値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすかまたは超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値よりも小さい(またはそれ以内である、またはそれを下回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに低い第2のしきい値よりも小さいかまたはそれに等しいという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも低い1つの値である。
図1
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【国際調査報告】