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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】収納ボックスおよび冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/02 20060101AFI20241126BHJP
   E05F 1/14 20060101ALI20241126BHJP
   E05D 15/40 20060101ALI20241126BHJP
【FI】
F25D23/02 306C
E05F1/14 A
E05D15/40
F25D23/02 303H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510281
(86)(22)【出願日】2022-07-26
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 CN2022107778
(87)【国際公開番号】W WO2023098108
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202111453611.8
(32)【優先日】2021-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517441262
【氏名又は名称】グリー エレクトリック アプライアンス、インコーポレイテッド オブ チューハイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、シャンシャン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、アオシャン
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ジーゾン
【テーマコード(参考)】
3L102
【Fターム(参考)】
3L102JA01
3L102KB09
3L102KB15
3L102LE04
(57)【要約】
本開示は、収納ボックスおよび冷蔵庫を提供する。収納ボックスは、物品容器、容器蓋、および第1の容器蓋接続機構を含み、物品容器は、ボックス本体を備え、容器蓋は、蓋体と、蓋体に固定して接続された接続ロッドとを備え、接続ロッドは、ボックス本体にヒンジ結合されており、第1の容器蓋接続機構は、弾性伸縮機構および/または回転プッシュ機構を備え、弾性伸縮機構は、第1の伸縮ロッドおよび弾性部材を含み、第1の伸縮ロッドの一方の端部は、接続ロッドにヒンジ結合され、第1の伸縮ロッドの他方の端部は、ボックス本体にヒンジ結合され、弾性部材は、第1の伸縮ロッドを伸ばそうとする力を第1の伸縮ロッドに加え、回転プッシュ機構は、回転部材および並進部材を含み、回転部材は、ボックス本体に回転可能に接続され、接続ロッドに回転不能に接続され、回転部材の回転軸は、接続ロッドおよびボックス本体のヒンジ軸と同軸であり、並進部材は、ボックス本体に対して並進可能にボックス本体の外側に配置され、回転部材の回転運動によって並進するか、または並進部材の並進運動によって回転部材を回転させるように構成される。収納ボックスの容器蓋は、弾性的に移動可能である、および/または、蓋体は、並進部材を動作させることによって操作することができる。冷蔵庫は、収納ボックスを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品容器(4)、容器蓋(5)、および第1の容器蓋接続機構を備える収納ボックスであって、
前記物品容器(4)は、ボックス本体開口部(401)を有するボックス本体(40)を備え、
前記容器蓋(5)は、蓋体(50)と、前記蓋体(50)に固定して接続された接続ロッド(51)とを備え、前記接続ロッド(51)は、前記ボックス本体(40)にヒンジ結合されており、前記蓋体(50)は、前記接続ロッド(51)によって前記ボックス本体(40)にヒンジ結合され、前記ボックス本体開口部(401)を開閉するように構成され、
前記第1の容器蓋接続機構は、弾性伸縮機構(6)および/または回転プッシュ機構(7)を備え、前記弾性伸縮機構(6)は、第1の伸縮ロッドおよび弾性部材を備え、前記第1の伸縮ロッドの一方の端部は、前記接続ロッド(51)にヒンジ結合され、前記第1の伸縮ロッドの他方の端部は、前記ボックス本体(40)にヒンジ結合され、前記弾性部材は、前記第1の伸縮ロッドを伸ばそうとする力を前記第1の伸縮ロッドに加え、前記回転プッシュ機構(7)は、回転部材および並進部材を備え、前記回転部材は、前記ボックス本体(40)に回転可能に接続され、前記接続ロッド(51)に回転不能に接続され、前記回転部材の回転軸は、前記接続ロッド(51)および前記ボックス本体(40)のヒンジ軸と同軸であり、前記並進部材は、前記ボックス本体(40)に対して並進可能に前記ボックス本体(40)の外側に配置され、前記回転部材の回転運動によって並進するか、または前記並進部材の並進運動によって前記回転部材を回転させるように構成される、収納ボックス。
【請求項2】
前記第1の伸縮ロッドは、スリーブ(61)および可動ロッド(62)を備え、
前記スリーブ(61)は、スリーブヒンジ部およびスリーブ中空部(611)を備え、前記スリーブヒンジ部は、前記スリーブ(61)の一方の端部に設けられ、前記スリーブ中空部(611)は、前記スリーブ(61)の軸方向に沿って設けられ、前記スリーブ(61)の他方の端部にスリーブ開口部を有し、
前記可動ロッド(62)の一方の端部は、前記スリーブ開口部から前記スリーブ中空部(611)内に延び、前記スリーブ(61)の軸方向に沿って移動可能であり、前記可動ロッド(62)の他方の端部は、可動ロッドヒンジ部を備え、前記スリーブヒンジ部および前記可動ロッドヒンジ部はそれぞれ、前記第1の伸縮ロッドの両端に位置し、それぞれ前記ボックス本体(40)および前記接続ロッド(51)にヒンジ結合される、請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項3】
前記弾性部材は、前記第1の伸縮ロッドにスリーブ装着された圧縮ばねを備える、請求項1または2に記載の収納ボックス。
【請求項4】
前記回転部材は、プッシュロッド(71)を備え、前記プッシュロッド(71)の一方の端部は、前記ボックス本体(40)に回転可能に接続され、前記接続ロッド(51)に回転不能に接続され、前記プッシュロッド(71)の他方の端部には、前記プッシュロッド(71)の半径方向に配置された突起(712)が設けられており、
前記並進部材は、回転キャップ(72)を備え、前記回転キャップ(72)は、前記突起(712)を備えた前記プッシュロッド(71)の端部にスリーブ装着され、前記突起(712)と協働する螺旋溝(721)を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の収納ボックス。
【請求項5】
前記プッシュロッド(71)は、形状係合によって前記接続ロッド(51)に回転不能に接続される、請求項4に記載の収納ボックス。
【請求項6】
前記第1の容器蓋接続機構は、制限構造を備え、前記制限構造は、
前記ボックス本体(40)に対して並進する前記並進部材の限界位置を制限するように構成された第1の制限構造、および/または
前記ボックス本体(40)に対する前記並進部材の回転を制限するように構成された第2の制限構造、および/または
前記並進部材の並進方向に対して垂直な方向における前記ボックス本体に対する前記並進部材の動きを制限するように構成された第3の制限構造
を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の収納ボックス。
【請求項7】
前記第1の制限構造は、第1の並進制限面および第2の並進制限面を備え、前記第1の並進制限面は、前記ボックス本体(40)から間隔が形成された状態で、前記ボックス本体(40)に対して固定配置され、前記第2の並進制限面は、前記並進部材上に配置され、前記第2の並進制限面は、前記第1の並進制限面と前記ボックス本体(40)との間の前記間隔内に位置する、および/または
前記第2の制限構造は、第1の回転制限部分および第2の回転制限部分を備え、前記第1の回転制限部分は、前記ボックス本体(40)に対して固定配置され、前記第2の回転制限部分は、前記並進部材上に配置され、前記第1の回転制限部分は、前記ボックス本体(40)に対する前記並進部材の回転を制限するために、前記第2の回転制限部分と形状嵌合する、および/または
前記第3制限構造は、制限穴を備え、前記並進部材は、前記制限穴内に位置し、前記制限穴は、大端部および小端部を有し、前記制限穴は、前記並進部材の前記並進方向に沿って前記大端部から前記小端部まで滑らかに移行し、前記大端部は、前記小端部よりも前記ボックス本体(40)から遠い、請求項6に記載の収納ボックス。
【請求項8】
前記ボックス本体(40)には、第1の収納スロット(43)が設けられ、前記第1の容器蓋接続機構は、第1のスロットカバー(8)をさらに備え、前記第1のスロットカバー(8)は、前記第1の収納スロット(43)と協働して第1の収納空間を形成し、前記弾性伸縮機構(6)は、前記第1の収納空間内に位置し、前記並進部材の少なくとも一部は、前記第1のスロットカバー(8)から外へ延びる、請求項1~7のいずれか一項に記載の収納ボックス。
【請求項9】
前記容器蓋(5)は、2つの接続ロッド(51)を備え、前記2つの接続ロッド(51)はそれぞれ、前記容器蓋(5)の両端に対称に配置され、前記収納ボックスは、2つの第1の容器蓋接続機構を備え、前記2つの第1の容器蓋接続機構はそれぞれ、前記ボックス本体(40)の対向する2つの側面に取り付けられ、前記2つの接続ロッド(51)にそれぞれ接続される、請求項1~8のいずれか一項に記載の収納ボックス。
【請求項10】
前記容器蓋(5)は、2つの接続ロッド(51)を備え、前記2つの接続ロッド(51)はそれぞれ、前記容器蓋(5)の両端に対称に配置され、前記収納ボックスは、第2の容器蓋接続機構をさらに備え、前記第1の容器蓋接続機構および前記第2の容器蓋接続機構は、前記ボックス本体(40)の2つの対向する側面に取り付けられ、前記2つの接続ロッド(51)のうちの一方は、前記第1の容器蓋接続機構に接続され、他方は、前記第2の容器蓋接続機構に接続され、前記第2の容器蓋接続機構に接続された前記接続ロッド(51)は、前記ボックス本体(40)にヒンジ結合され、前記第2の容器蓋接続機構は、第2の伸縮ロッドを備え、前記第2の伸縮ロッドおよび前記第1の伸縮ロッドは、対称的に配置され、前記第2の伸縮ロッドの一方の端部は、対応する前記接続ロッド(51)にヒンジ結合され、前記第2の伸縮ロッドの他方の端部は、前記ボックス本体(40)にヒンジ結合される、請求項1~9のいずれか一項に記載の収納ボックス。
【請求項11】
前記ボックス本体(40)には、第2の収納スロット(45)が設けられ、前記第2の容器蓋接続機構は、第2のスロットカバー(9)をさらに備え、前記第2のスロットカバー(9)は、第2の収納スロット(45)と協働して第2の収納空間を形成し、前記第2の伸縮ロッドは、前記第2の収納空間内に位置する、請求項10に記載の収納ボックス。
【請求項12】
前記物品容器(4)は、前記ボックス本体(40)上に配置されたスナップフィット構造をさらに備え、前記スナップフィット構造は、前記収納ボックスを固定するように構成される、請求項1~11のいずれか一項に記載の収納ボックス。
【請求項13】
前記収納ボックスは、シール構造をさらに備え、前記シール構造は、前記ボックス本体(40)および/または前記蓋体(50)に設けられ、前記蓋体(50)が前記ボックス本体開口部(401)を閉じるとき、前記蓋体(50)と前記物品容器(4)との間の間隙をシールするように構成される、請求項1~12のいずれか1項に記載の収納ボックス。
【請求項14】
本体(1)と、
扉(2)と、
前記扉(2)に取り付けられた収納ボックス(3)と
を備え、前記収納ボックス(3)は、請求項1~13のいずれか一項に記載の収納ボックスである、冷蔵庫。
【請求項15】
前記収納ボックス(3)は、前記扉(2)が閉まるのに伴って、前記収納ボックス(3)の前記並進部材が、前記収納ボックス(3)ボックス本体(40)に近づく側に向かって並進し、前記回転部材に回転させて蓋体(50)を閉じるように構成される、請求項14に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は物品収納技術の分野に関するものであり、特に収納ボックスおよび冷蔵庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、消費者は、冷蔵庫の機能の多様性および収納エリアの細分化に対する要求を高めている。お茶、化粧品、薬、および他の私物を低温で収納したいというユーザーの要望に応えるため、また冷蔵庫内の匂いの強いものによる食品の汚染を避けるため、既存の冷蔵庫には収納ボックスが設置されているのが一般的である。収納ボックスは、冷蔵庫に取り付けられる取り外し可能な付属品であるが、通常、収納ボックスの蓋体は、手動で閉める必要があり、開いた状態を手動で維持する必要があることが多く、使用感が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、関連技術における収納ボックスの使用感の悪さの問題を解決することを目指した収納ボックスおよび冷蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1の態様では、
物品容器であって、ボックス本体開口部を有するボックス本体を含む、物品容器と、
容器蓋であって、蓋体と、蓋体に固定して接続された接続ロッドとを含み、接続ロッドは、ボックス本体にヒンジ結合されており、蓋体は、接続ロッドによってボックス本体にヒンジ結合され、ボックス本体開口部を開閉するように構成された、容器蓋と、
第1の容器蓋接続機構であって、弾性伸縮機構および/または回転プッシュ機構を含み、弾性伸縮機構は、第1の伸縮ロッドおよび弾性部材を含み、第1の伸縮ロッドの一方の端部は、接続ロッドにヒンジ結合され、第1の伸縮ロッドの他方の端部は、ボックス本体にヒンジ結合され、弾性部材は、第1の伸縮ロッドを伸ばそうとする力を第1の伸縮ロッドに加え、回転プッシュ機構は、回転部材および並進部材を含み、回転部材は、ボックス本体に回転可能に接続され、接続ロッドに回転不能に接続され、回転部材の回転軸は、接続ロッドおよびボックス本体のヒンジ軸と同軸であり、並進部材は、ボックス本体に対して並進可能にボックス本体の外側に配置され、回転部材の回転運動によって並進するか、または並進部材の並進運動によって回転部材を回転させるように構成される、収納ボックスと、
を含む収納ボックスが提供される。
【0005】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、第1の伸縮ロッドは、
スリーブであって、スリーブヒンジ部およびスリーブ中空部を含み、スリーブヒンジ部は、スリーブの一方の端部に設けられ、スリーブ中空部は、スリーブの軸方向に沿って設けられ、スリーブの他方の端部にスリーブ開口部を有する、スリーブと、
可動ロッドであって、可動ロッドの一方の端部は、スリーブ開口部からスリーブ中空部内に延び、スリーブの軸方向に沿って移動可能であり、可動ロッドの他方の端部は、可動ロッドヒンジ部を備え、スリーブヒンジ部および可動ロッドヒンジ部はそれぞれ、第1の伸縮ロッドの両端に位置し、それぞれボックス本体および接続ロッドにヒンジ結合される、可動ロッドと
を含む。
【0006】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、弾性部材は、第1の伸縮ロッドにスリーブ装着された圧縮ばねを含む。
【0007】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、
回転部材は、プッシュロッドを含み、プッシュロッドの一方の端部は、ボックス本体に回転可能に接続され、接続ロッドに回転不能に接続され、プッシュロッドの他方の端部には、プッシュロッドの半径方向に配置された突起が設けられており、
並進部材は、回転キャップを含み、回転キャップは、突起を備えたプッシュロッドの端部にスリーブ装着され、突起と協働する螺旋溝を有する。
【0008】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、プッシュロッドは、形状係合によって接続ロッドに回転不能に接続される。
【0009】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、第1の容器蓋接続機構は、制限構造を含み、制限構造は、
ボックス本体に対して並進する並進部材の限界位置を制限するように構成された第1の制限構造、および/または
ボックス本体に対する並進部材の回転を制限するように構成された第2の制限構造、および/または
並進部材の並進方向に対して垂直な方向におけるボックス本体に対する並進部材の動きを制限するように構成された第3の制限構造
を含む。
【0010】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、
第1の制限構造は、第1の並進制限面および第2の並進制限面を備え、第1の並進制限面は、ボックス本体から間隔が形成された状態で、ボックス本体に対して固定配置され、第2の並進制限面は、並進部材上に配置され、第2の並進制限面は、第1の並進制限面とボックス本体との間の間隔内に位置する、および/または
第2の制限構造は、第1の回転制限部分および第2の回転制限部分を備え、第1の回転制限部分は、ボックス本体に対して固定配置され、第2の回転制限部分は、並進部材上に配置され、第1の回転制限部分は、ボックス本体に対する並進部材の回転を制限するために、第2の回転制限部分と形状嵌合(form fit)する、および/または
第3制限構造は、制限穴を備え、並進部材は、制限穴内に位置し、制限穴は、大端部および小端部を有し、制限穴は、並進部材の並進方向に沿って大端部から小端部まで滑らかに移行し、大端部は、小端部よりもボックス本体から遠い。
【0011】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、ボックス本体には、第1の収納スロットが設けられ、第1の容器蓋接続機構は、第1のスロットカバーをさらに備え、第1のスロットカバーは、第1の収納スロットと協働して第1の収納空間を形成し、弾性伸縮機構は、第1の収納空間内に位置し、並進部材の少なくとも一部は、第1のスロットカバーから外へ延びる。
【0012】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、容器蓋は、2つの接続ロッドを含み、2つの接続ロッドはそれぞれ、容器蓋の両端に対称に配置され、収納ボックスは、2つの第1の容器蓋接続機構を含み、2つの第1の容器蓋接続機構はそれぞれ、ボックス本体の対向する2つの側面に取り付けられ、2つの接続ロッドにそれぞれ接続される。
【0013】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、容器蓋は、2つの接続ロッドを含み、2つの接続ロッドはそれぞれ、容器蓋の両端に対称に配置され、収納ボックスは、第2の容器蓋接続機構をさらに含み、第1の容器蓋接続機構および第2の容器蓋接続機構は、ボックス本体の2つの対向する側面に取り付けられ、2つの接続ロッドのうちの一方は、第1の容器蓋接続機構に接続され、他方は、第2の容器蓋接続機構に接続され、第2の容器蓋接続機構に接続された接続ロッドは、ボックス本体にヒンジ結合され、第2の容器蓋接続機構は、第2の伸縮ロッドを含み、第2の伸縮ロッドおよび第1の伸縮ロッドは、対称的に配置され、第2の伸縮ロッドの一方の端部は、対応する接続ロッドにヒンジ結合され、第2の伸縮ロッドの他方の端部は、ボックス本体にヒンジ結合される。
【0014】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、ボックス本体には、第2の収納スロットが設けられ、第2の容器蓋接続機構は、第2のスロットカバーをさらに含み、第2のスロットカバーは、第2の収納スロットと協働して第2の収納空間を形成し、第2の伸縮ロッドは、第2の収納空間内に位置する。
【0015】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、物品容器は、ボックス本体上に配置されたスナップフィット構造をさらに含み、スナップフィット構造は、収納ボックスを固定するように構成される。
【0016】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、収納ボックスは、シール構造をさらに含み、シール構造は、ボックス本体および/または蓋体に設けられ、蓋体がボックス本体開口部を閉じるとき、蓋体と物品容器との間の間隙をシールするように構成される。
【0017】
本開示の第2の態様では、
本体と、
扉と、
扉に取り付けられた、本開示の第1の態様の収納ボックスである収納ボックスと
を含む、冷蔵庫が提供される。
【0018】
いくつかの実施形態の冷蔵庫では、収納ボックスは、扉が閉まるのに伴って、収納ボックスの並進部材が、収納ボックスのボックス本体に近づく側に向かって並進し、回転部材に回転させて蓋体を閉じるように構成される。
【0019】
本開示で提供される収納ボックスに基づいて、収納ボックスの容器蓋は、弾性的に移動可能である。物品容器および収納ボックスの容器蓋は、第1の容器蓋接続機構によって接続される。第1の容器蓋接続機構は、弾性伸縮機構および/または回転プッシュ機構を含む。弾性伸縮機構は、収納ボックスの蓋体が閉じられるときに閉まりやすい状態に保たれるように弾性力を提供することができるので、容器蓋の蓋体が物品容器によりよく嵌合するようになり、蓋体が一定の角度で開かれた後に自動的に開くように弾性力を提供することができるので、収納ボックスの半自動開閉を達成することができ、使用者が蓋体を人為的に支持する必要なしに、完全に開いたときに蓋体を完全に開いた位置に支持する弾性力を提供することができる。回転プッシュ機構を設けることにより、収納ボックスの蓋体が開いた状態にあるときに、並進部材を動作させることにより蓋体を操作することができる。
【0020】
収納ボックスを冷蔵庫の扉に配置する際に、並進部材の位置を適切に設定することにより、冷蔵庫の扉が閉まる力によって並進部材が押されて移動し、それにより冷蔵庫の扉を閉めることによって蓋体の自動閉鎖が実現できるので、収納ボックスの操作が簡単になるとともに、収納ボックスの蓋の閉め忘れ等による臭気の汚染を防止できる。
【0021】
本発明の他の構成および利点は、添付の図面を参照した本発明の例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0022】
本明細書に示される図面は、本開示のさらなる理解を提供するために使用され、本出願の一部を形成し、本開示の例示的な実施形態およびその説明は、本開示を不当に限定するのではなく、説明することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本開示の実施の形態における冷蔵庫およびその収納ボックスの部分構造図である。
図2】本開示の実施形態における冷蔵庫およびその収納ボックスの部分構造図である。
図3】本開示の実施形態の収納ボックスの分解構造図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態の収納ボックスの一方向の断面構造図である。
図5図4の位置の部分拡大図である。
図6】本開示の実施形態の収納ボックスの他の方向の断面構造図である。
図7図6の位置の部分拡大図である。
図8図6の他の位置の部分拡大図である。
図9】本開示の実施形態の収納ボックスの第1の容器蓋接続機構のプッシュロッドの構造図である。
図10】本開示の実施形態の収納ボックスの第1の容器蓋接続機構の回転キャップの構造図である。
図11】本開示の実施形態における収納ボックスの第1の容器蓋接続機構の動作原理を示す概略図である。
図12図11の部分拡大図である。
図13】本開示の実施形態の収納ボックスの閉じた状態の構造図である。
図14】本開示の実施形態の収納ボックスの半開状態の構造図である。
図15】本開示の実施形態に係る収納ボックスの全開状態の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示の実施形態における技術的解決策は、本開示の実施形態における添付図面と併せて以下に明確かつ完全に説明される。明らかに、説明される実施形態は、本開示の実施形態のすべてではなく、一部にすぎない。少なくとも1つの例示的な実施形態に関する以下の説明は、実際には単なる例示であり、本開示およびその応用または使用に対するいかなる制限としても機能しない。本開示の実施形態に基づいて、創作的作業なしに当業者によって得られる他の実施形態はすべて、本開示の保護範囲に入るべきである。
【0025】
これらの実施形態に記載される構成要素およびステップの相対配置、数式および数値は、特に記載がない限り、本開示の範囲を限定するものではない。さらに、説明を容易にするため、図に示される様々な部品の寸法は、実際の比例関係に従って描いたものではないことを理解すべきである。関連技術の当業者に知られている技術、方法、および装置については、詳細に説明しない場合があるが、必要に応じて、技術、方法、および装置は、認められた明細書の一部としてみなされるべきである。ここで示し説明するすべての例において、特定の値は、限定としてではなく、単なる例示として解釈されるべきである。したがって、例示的な実施形態の他の例は、異なる値を有し得る。以下の図面において同様の符号および文字は同様の項目を示しているため、ある項目が1つの図面で定義されると、以降の図面ではさらに説明する必要がないことに留意すべきである。
【0026】
本開示の説明において、部品および構成要素を定義するための「第1」および「第2」などの用語の使用は、対応する部品および構成要素を区別する便宜のためのみであることを理解すべきである。特に明記しない限り、上記の用語は、特別な意味を持たず、したがって本開示の保護範囲を限定するものとして解釈することはできない。
【0027】
本発明の説明において、用語で示される向きまたは位置関係は、一般的に図面に基づいて示される向きまたは位置関係であり、単に本開示の説明の便宜および説明の簡略化のためのものであり、特に断りのない限り、そのような用語は、示された装置または要素が特定の向きを持たなければならない、または特定の向きで構築および動作しなければならないことを示したり暗示したりするものではなく、したがって、本開示の保護範囲を限定するものとして解釈することはできず、「内側」および「外側」という向きの用語は、各々の構成要素自体の輪郭に対する内側と外側を指すことを理解すべきである。
【0028】
図1図15に示されるように、本開示の実施形態は、収納ボックス3および収納ボックス3を備えた冷蔵庫を提供する。図1および図2に示されるように、冷蔵庫は、本体1と、扉2と、扉2に設けられた収納ボックス3とを含む。
【0029】
図1図15に示されるように、収納ボックス3は、主に、物品容器4と、容器蓋5と、第1の容器蓋接続機構とを含む。物品容器4は、ボックス本体40を含む。ボックス本体40は、ボックス本体開口部401を有する。容器蓋5は、蓋体50と、蓋体50に固定して接続された接続ロッド51とを含む。接続ロッド51は、ボックス本体40にヒンジ結合されている。蓋体50は、接続ロッド51によりボックス本体40にヒンジ結合されており、ボックス本体開口部401を開閉するように構成されている。第1の容器蓋接続機構は、弾性伸縮機構6および/または回転プッシュ機構7を含む。弾性伸縮機構6は、第1の伸縮ロッドと弾性部材とを含む。第1の伸縮ロッドの一方の端部は、接続ロッド51にヒンジ結合され、第1の伸縮ロッドの他方の端部は、ボックス本体40にヒンジ結合される。弾性部材は、第1の伸縮ロッドを伸ばそうとする力を第1の伸縮ロッドに加える。回転プッシュ機構7は、回転部材と並進部材とを含む。回転部材は、ボックス本体40に回転可能に接続され、接続ロッド51に回転不能に接続されている。回転部材の回転軸は、接続ロッド51およびボックス本体40のヒンジ軸と同軸である。並進部材は、ボックス本体40の外側にボックス本体40に対して並進可能に配置されており、回転部材の回転運動により並進するか、または並進部材の並進運動により回転部材を回転するように構成されている。
【0030】
本開示の実施形態の収納ボックス3では、収納ボックス3の容器蓋5が弾性的に移動可能である。収納ボックス3の物品容器4と容器蓋5とは、第1の容器蓋接続機構により接続されている。第1の容器蓋接続機構は、弾性伸縮機構6および/または回転プッシュ機構7を含む。弾性伸縮機構6は、収納ボックス3の蓋体50が閉じられるときに閉まりやすい状態に保たれるように弾性力を提供することができるので、容器蓋5の蓋体50が物品容器4によりよく嵌合するようになり、蓋体50が一定の角度で開かれた後に自動的に開くように弾性力を提供することができるので、収納ボックス3の半自動開閉を達成することができ、使用者が蓋体50を人為的に支持する必要なしに、完全に開いたときに蓋体50を完全に開いた位置に支持する弾性力を提供することができる。回転プッシュ機構を設けることにより、収納ボックス3の蓋体50が開いた状態にあるときに、並進部材を動作させることにより蓋体を操作することができる。収納ボックス3を冷蔵庫の扉に配置する場合、並進部材の位置を適切に設定することにより、冷蔵庫の扉が閉まる力によって並進部材が押されて移動し、それにより冷蔵庫の扉を閉めることによって蓋体50の自動閉鎖が実現できるので、収納ボックス3の操作が簡単になるとともに、収納ボックスの蓋の閉め忘れ等による臭気の汚染を防止できる。
【0031】
図3に示されるように、いくつかの実施形態の収納ボックス3では、第1の伸縮ロッドは、スリーブ61と可動ロッド62とを含む。スリーブ61は、スリーブヒンジ部とスリーブ中空部611とを含む。スリーブヒンジ部は、スリーブ61の一方の端部に設けられ、スリーブ中空部611は、スリーブ61の軸方向に沿って設けられ、スリーブ61の他方の端部にスリーブ開口部を有する。図3に示されるように、スリーブヒンジ部は、例えばスリーブブッシング612である。可動ロッド62の一方の端部は、スリーブ開口部からスリーブ中空部611内に延びて、スリーブ61の軸方向に沿って移動可能であり、可動ロッド62の他方の端部には可動ロッドヒンジ部が設けられている。スリーブヒンジ部と可動ロッドヒンジ部はそれぞれ、第1の伸縮ロッドの両端に位置し、それぞれボックス本体40および接続ロッド51にヒンジ結合されている。図3に示されるように、可動ロッドヒンジ部は、例えば、可動ロッドブッシング622とすることができる。
【0032】
図3に示されるように、いくつかの実施形態の収納ボックス3では、弾性部材は、第1の伸縮ロッドにスリーブ装着された圧縮ばね63を含む。圧縮ばね63は、第1の伸縮ロッドにスリーブ装着されており、圧縮ばね63の位置および性能が安定しているため、弾性伸縮機構6および第1の容器蓋接続機構の全体的な性能が安定している。
【0033】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、回転部材は、プッシュロッド71を含み、並進部材は、回転キャップ72を含む。プッシュロッド71の一方の端部は、ボックス本体40に回転可能に接続され、接続ロッド51に回転不能に接続され、プッシュロッド71の他方の端部には、プッシュロッド71の半径方向に配置された突起712が設けられている。回転キャップ72は、突起712が設けられたプッシュロッド71の端部にスリーブ装着されており、突起712と協働する螺旋溝721を有する。いくつかの実施形態では、複数の突起712がプッシュロッド71の半径方向に配置されてもよく、これに対応して、突起712と協働する複数の螺旋溝721が回転キャップ72に設けられる。例えば、図3図9図10に示されるように、プッシュロッドには180度離間した2つの突起712が設けられてもよく、回転キャップ72には2つの突起712に対応して2つの螺旋溝721が設けられてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、プッシュロッド71は、形状係合によって接続ロッド51に回転不能に接続されている。例えば、図3および図9に示されるように、接続ロッド51にはキー溝付きの取付穴511が設けられ、プッシュロッド71にはキー713が設けられている。プッシュロッド71のロッド本体711は、キー溝を備えた取付穴511を貫通しており、取付穴511のキー溝は、キー713と協働する。キー713の数は、必要に応じて設定可能であり、例えば2つであり、キー溝の数および位置は、キーの数および位置に対応する。他の例としては、プッシュロッド71の接続ロッド51に接続される部分の断面形状と接続ロッド51の取付穴の形状が同一であり、各々は、四角形または角形など非円形形状であり、形状嵌合による回転止め接続を実現することもできる。
【0035】
図示されていない実施形態では、プッシュロッドおよび接続ロッドは、他の手段によって非回転協働を実現することができる。例えば、接続ロッドと協働するプッシュロッドの一部は、キーのない円形のロッドセグメントであってもよく、接続ロッドの取り付け穴は、対応して円形の穴として構成され、プッシュロッドと接続ロッドとの間の非回転接続は、円形ロッドセグメントと円形穴との間の締まり嵌めによって実現される。別の一例として、プッシュロッドと接続ロッドはまた、溶接およびリベット留めなどの他の固定接続手段によって固定接続されてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、第1の容器蓋接続機構は、制限構造を含む。制限構造は、第1の制限構造、第2の制限構造、および第3の制限構造のうちの少なくとも1つを含む。第1の制限構造は、ボックス本体40に対して並進する並進部材の限界位置を制限するように構成されている。第2の制限構造は、ボックス本体40に対する並進部材の回転を制限するように構成されている。第3の制限構造は、並進部材の並進方向と直交する方向におけるボックス本体40に対する並進部材の動きを制限するように構成されている。
【0037】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、第1の制限構造は、第1の並進制限面と第2の並進制限面とを含む。第1の並進制限面は、ボックス本体40から間隔が形成された状態で、ボックス本体40に対して固定配置されている。第2の並進制限面は、並進部材上に配置され、第2の並進制限面は、第1の並進制限面とボックス本体40との間の間隙内に位置する。例えば、第1の容器蓋接続機構は、図3図6、および図7に示されるように、ボックス本体40の外側に固定配置された第1のスロットカバー8を含む。第1の並進制限面は、ハウジング40から遠い側面に向かってボックス本体40の側面から突出する第1のスロットカバー8の第1のスロットカバー本体80上のスリーブ状の回転キャップフード82の端面をボックス本体40に近い端部に含み、第2の並進制限面は、ボックス本体40に近い端部の回転キャップ72の半径方向フランジ723の表面をボックス本体40から遠い側面に含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、第2の制限構造は、第1の回転制限部分と第2の回転制限部分とを含む。第1の回転制限部分は、ボックス本体40に対して固定配置され、第2の回転制限部分は、並進部材に配置される。第1の回転制限部分は、第2の回転制限部分と形状嵌合して、ボックス本体40に対する並進部材の回転を制限する。例えば、図3図6、および図7に示されるように、第1の回転制限部分は、第1のスロットカバー8の回転キャップフード82の中空部の内壁に形成された制限溝を含む。制限溝は、回転キャップフード82の軸方向に設けられている。第2の回転制限部分は、回転キャップ72のキャップ本体729に設けられた、半径方向に突出すると共に回転キャップ72の軸方向に延びる突出ストリップ722を含む。突出ストリップ722は、制限溝と協働し、回転キャップ72の軸方向に沿った動きを妨げることなく、回転キャップ72がボックス本体40に対して回転するのを防止することができる。
【0039】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、第3の制限構造は、制限穴を含み、並進部材は、制限穴内に配置される。制限穴は、大端部と小端部とを有しており、制限穴は、並進部材の並進方向に沿って大端部から小端部まで滑らかに移行する。大端部は、小端部よりもボックス本体40から遠い。この構成は、並進部材の並進方向に垂直な方向における並進部材の動きを防止しながら、並進方向における並進部材の自由な動きを維持するのに役立つ。
【0040】
例えば、図3図6、および図7に示されるように、制限穴は、第1のスロットカバー8の回転キャップフード82の中空部分を含み、回転キャップフード82のボックス本体から遠い側の端部822に大端部と、回転キャップフード82のボックス本体40に近い端部823に小端部とを有する。並進部材は、回転キャップ72を含む。
【0041】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、ボックス本体40には第1の収容スロット43が設けられ、第1の容器蓋接続機構は、第1のスロットカバー8をさらに含む。第1のスロットカバー8は、第1の収容スロット43と協働して第1の収容空間を形成する。弾性伸縮機構6は、第1の収容空間内に配置されており、並進部材の少なくとも一部は、第1のスロットカバー8から外へ延びている。並進部材は、第1のスロットカバー8の外側で直接並進部材を操作して並進動作を行わせ、並進部材の並進によって回転部材を回転させ、これによって接続ロッド51および接続ロッド51に固定接続された蓋体50を回転させ、こうして並進部材を動作させることによって蓋体50を操作してもよい。例えば、図1図15に示される実施形態では、並進部材は、回転キャップ72を含み、回転部材は、プッシュロッド71を含む。回転キャップ72を並進させることにより、回転キャップ72の螺旋溝721とプッシュロッド71の突起712との協働により、プッシュロッド71が回転する。プッシュロッド71は、接続ロッド51に回転不能に接続され、接続ロッド51は、蓋体50に固定接続されているため、回転キャップ72を並進させると蓋体50を回転させることができる。
【0042】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、容器蓋5は、2つの接続ロッド51を含む。2つの接続ロッド51は、容器蓋5の両端にそれぞれ対称に配置されている。収納ボックス3は、2つの第1の容器蓋接続機構を含む。2つの第1の容器蓋接続機構は、ボックス本体40の対向する2つの側面にそれぞれ取り付けられ、2つの接続ロッド51にそれぞれ接続されている。
【0043】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、容器蓋5は、2つの接続ロッド51を含む。2つの接続ロッド51は、容器蓋5の両端にそれぞれ対称に配置されている。収納ボックス3は、第2の容器蓋接続機構をさらに含む。第1の容器蓋接続機構と第2の容器蓋接続機構は、ボックス本体40の対向する2つの側面に取り付けられている。2つの接続ロッド51のうちの一方は、第1の容器蓋接続機構に接続され、他方は、第2の容器蓋接続機構に接続されている。第2の容器蓋接続機構に接続された接続ロッド51は、ボックス本体40にヒンジ結合されている。第2の容器蓋接続機構は、第2の伸縮ロッドを含む。第2の伸縮ロッドと第1の伸縮ロッドは、対称に配置されている。第2の伸縮ロッドの一方の端部は、対応する接続ロッド51にヒンジ結合され、第2の伸縮ロッドの他方の端部は、ボックス本体40にヒンジ結合される。
【0044】
図7および図8に示されるように、いくつかの実施形態では、第2の伸縮ロッドの構造は、第1の伸縮ロッドの構造と同じように構成されてもよく、両方とも、スリーブ61と、スリーブ61に対して引き込み可能な可動ロッド62とを含み、ここで重複する説明は省略する。構造を簡素化するために、第2の容器蓋接続機構は、第1の容器蓋接続機構に比べて弾性部材および回転プッシュ機構を省略してもよい。もちろん、図示しないいくつかの実施形態では、第2の容器蓋接続機構はまた、第2の伸縮ロッドを伸ばそうとする力を第2の伸縮ロッドに加える弾性部材を含んでもよい。
【0045】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、ボックス本体40に第2の収容スロット45が設けられ、第2の容器蓋接続機構は、第2のスロットカバー9をさらに含む。第2のスロットカバー9は、第2の収容スロット45と協働して第2の収容空間を形成する。第2の伸縮ロッドは、第2の収容空間内に配置される。いくつかの実施形態では、図7および図8に示されるように、第2のスロットカバー9は、固定シャフト92を含み、固定シャフト92は、第2のスロットカバー本体90上に配置され、第2のスロットカバー本体90に固定接続される。固定シャフト92は、対応する側の接続ロッドの円形穴を通過し、接続ロッドが固定シャフト92にヒンジ結合される。
【0046】
いくつかの実施形態の収納ボックスでは、物品容器4は、ボックス本体40上に配置されたスナップフィット構造をさらに含む。スナップフィット構造は、収納ボックス3を固定するように構成される。例えば、図1図15に示されるように、スナップフィット構造は、バックル41を含む。バックル41は、ボックス本体40の側壁に設けられており、逆U字状のクランプスロットを有している。冷蔵庫の扉2など、収納ボックス3に接続される構造には、バックル41に対応してラグ211が設けられる。収納ボックスが冷蔵庫の扉に接続されると、バックル41の逆U字形のクランプスロットが対応するラグ211に直接スリーブ装着され、その結果、収納ボックス3を扉2に取り付けることができる。
【0047】
いくつかの実施形態の収納ボックス3では、収納ボックス3は、シール構造をさらに含む。シール構造は、ボックス本体40および/または蓋体50に設けられており、蓋体50がボックス本体開口部401を閉じたときに、蓋体50と物品容器4との間の間隙をシールするように構成されている。図3に示されるように、シール構造は、例えばシールストリップ10を含む。ボックス本体40および/または蓋体50には、シールストリップ10を取り付けるためのシール溝が設けられてもよい。図1図15に示される実施形態では、ボックス本体40のボックス本体開口部401側にはシール溝44が設けられており、このシール溝44にシールストリップ10が装着されて、蓋体50がボックス本体開口部401を完全に閉じるときに収納ボックス3のシールが達成される。
【0048】
本開示の実施形態の冷蔵庫では、図1および図2に示されるように、冷蔵庫は、本体1と、扉2と、扉2に取り付けられる収納ボックス3とを含む。収納ボックス3は、本開示の実施形態の収納ボックス3である。
【0049】
いくつかの実施形態の冷蔵庫では、図1図15に示されるように、収納ボックス3は、扉2が閉じられると、収納ボックス3の並進部材が収納ボックスのボックス本体40に近づく側に向かって並進し、回転部材を回転させて容器蓋5を閉めるように構成されている。
【0050】
本開示の実施形態の冷蔵庫およびその収納ボックスについて、図1図15を参照して以下でさらに説明する。以下の説明において、「前」は、物品容器4のボックス本体40のボックス本体開口部401が位置する側を指し、「後」は、前の反対側を指し、「左」および「右」は、前方から後方を見たときの左右の方向を指し、「上(upper)」および「下(down)」または「上(top)」および「下(bottom)」は、冷蔵庫に収納ボックスを取り付けた後の上下を指す。
【0051】
本開示の実施形態の収納ボックス3は、弾性的に移動可能な蓋体50を備えている。蓋体50は、冷蔵庫の扉2を閉めると自動的に閉めることができる。冷蔵庫は、本体1と、扉2と、収納ボックス3とを含む。
【0052】
収納ボックス3は、物品容器4と、容器蓋5と、第1の容器蓋接続機構と、第2容器蓋接続機構と、シール構造とを含む。
【0053】
物品容器4は、ボックス本体40と、バックル41と、貫通スロット42と、第1の収容スロット43と、シール溝44と、第2の収容スロット45とを含む。2つのバックル41は、ボックス本体40の左右方向両側の外壁にそれぞれ配置されている。2つの貫通スロット42は、ボックス本体40の左右方向両側の上壁にそれぞれ設けられている。図1図15に示されるように、ボックス本体40の上壁のうちボックス本体開口部401に近い上壁の側は、円弧状の壁であり、この円弧状の壁に貫通スロット42が形成されているので、貫通スロット42は、円弧状貫通スロットである。
【0054】
容器蓋5は、蓋体50と、蓋体50の左右端にそれぞれ接続されボックス本体40の側面に向かって延びる2つの接続ロッド51とを含む。左側に位置する接続ロッド51には、蓋体50から順にキー溝付き取付穴511と接続ロッド回転シャフト512が設けられている。右側に位置する接続ロッド51には、蓋体50から順に、円形の取付穴と接続ロッド回転シャフトが設けられている。
【0055】
第1の容器蓋接続機構は、主に、弾性伸縮機構6、回転プッシュ機構7、および第1のスロットカバー8を含む。第1の容器蓋接続機構は、左側接続ロッド51をボックス本体40の左側に接続することにより、蓋体50の左端をボックス本体40に接続する。弾性伸縮機構6は、第1の伸縮ロッドと圧縮ばね63とを含む。第1の伸縮ロッドは、スリーブ61と可動ロッド62とを含む。
【0056】
第2容器蓋接続機構は、主に、第2の伸縮ロッドと、第2のスロットカバー9とを含む。第2容器蓋接続機構は、右側接続ロッド51をボックス本体40の右側に接続することにより、蓋体50の右端をボックス本体40に接続する。
【0057】
シール構造は、シールストリップ10を含む。シールストリップ10は、ボックス本体40のシール溝44に取り付けられる。
【0058】
図1および図2に示されるように、収納ボックス3は、扉2の冷蔵庫扉ライナー21上に載置され、収納ボックス3の設置および固定は、冷蔵庫扉ライナー21のラグ211と、物品容器4上のバックル41との協働により実現される。
【0059】
第1の収容スロット43には、固定シャフト431および固定穴432が設けられている。第2の収容スロット45には、対応する固定シャフトおよび固定穴が設けられている。第1のスロットカバー8および第2のスロットカバー9には、それぞれ、第1の収容スロット43および第2の収容スロットと協働する円形のフランジ81、91が設けられている。シール溝44は、シールストリップ10を配置するために、ボックス本体40のボックス本体開口部401が位置する側に設けられる。
【0060】
接続ロッド51は、容器蓋5の左右の側面からそれぞれ延びており、接続ロッド51は、物品容器4の対応する側面の貫通スロット42に挿入される。左側接続ロッド51のキー溝付き取付穴511の円孔部の内径は、固定穴432の内径と同一であり、両穴は同心であり、取付穴は、収納ボックス3の右側の機構カバー固定シャフト92と協働し、収納ボックス3の左側のプッシュロッド本体711と協働する。
【0061】
可動ロッドスリーブ61は、一方の端部にスリーブ中空部611を備え、他方の端部にスリーブブッシング612を備えている。スリーブブッシング612は、固定シャフト431と協働する。可動ロッド62の一方の端部は、スリーブ中空部611に挿入されており、スリーブ中空部611の軸方向に伸縮自在である。可動ロッド62の他方の端部には、可動ロッドブッシング622が設けられている。可動ロッドブッシング622は、左側接続ロッド51の回転シャフト512と協働する。圧縮ばね63は、第1の伸縮ロッドの外周の周囲にスリーブ装着されており、一方の端部がスリーブブッシング612の端面に当接し、他方の端部が可動ロッドブッシング622の端面に当接している。圧縮ばね63は、長さが長いため常に圧縮された状態となっている。弾性伸縮機構6、容器蓋5、および物品容器4の相互接続は、それぞれの部品の穴およびシャフトの相互協働により実現される。
【0062】
回転プッシュ機構7は、プッシュロッド71と回転キャップ72とを含み、回転キャップ72の並進運動をプッシュロッド71の回転に変換し、さらにプッシュロッド71の回転を蓋体50の回転に変換する機能、および蓋体50の回転をプッシュロッド71の回転に変換し、さらにプッシュロッド71の回転を回転キャップ72の並進運動に変換する機能を有する。
【0063】
プッシュロッド71は、プッシュロッド本体711と、プッシュロッド本体711の左端に設けられた2つの突起712と、プッシュロッド本体711の右端に設けられた2つのキー713とを含む。回転キャップ72の回転キャップ本体729は、キャップ状構造体である。キャップ状構造体の中空部分には、両端螺旋溝721が設けられている。回転キャップの外側には、半径方向に突出して軸方向に延びる突出ストリップ722が設けられ、回転キャップの右端には、半径方向フランジ723が設けられている。プッシュロッド本体711は、回転キャップ72の中空部と協働し、プッシュロッド71の2つの突起712は、回転キャップ72の両端螺旋溝721と協働する。回転キャップ72の突出ストリップ722は、第1のスロットカバー8から突出する回転キャップフード82の中空部の内壁に回転キャップフード82の軸方向に設けられた制限溝と協働して、回転キャップ72がボックス本体40に対して回転するのを防止する。回転キャップフード82は、中空であり、制限穴を形成している。制限穴は、左端部822に位置する大端部と、右端部823に位置する小端部とを有し、制限穴の直径は、大端部から小端部に向かって徐々に小さくなる。回転キャップ72は、回転キャップフード82と協働して制限穴内に位置し、回転キャップフード82に沿って左右方向に移動可能である。回転キャップ72が最大ストロークまで移動すると、その半径方向フランジ723が回転キャップフード82の端部823の端面に押し付けられる。
【0064】
第2の容器蓋接続機構は、第1の容器蓋接続機構と比較して、圧縮ばね63および回転プッシュ機構7を備えていない。第2の容器蓋接続機構は、第1の伸縮ロッドに対応する第2の伸縮ロッドを含む。第2の伸縮ロッドは、同一の構造を有しており、同様にボックス本体40および第2のスロットカバー9に接続されている。第2のスロットカバー9には、第1のスロットカバー8と比較して、固定シャフト92が設けられている。固定シャフト92は、右側に位置する(左側にキー溝を有する取付穴511と同心である)接続ロッド51の円形の取付穴に回転可能に接続されている。
【0065】
本開示の実施形態の冷蔵庫およびその収納ボックスの動作原理を、図1図15と併せて以下でさらに説明する。
【0066】
図11および図12に示されるように、弾性伸縮機構6の動きを簡略化して示している。右側接続ロッド51の円形取付穴は、第2の収納スロット内の固定穴と同じ直径であり、2つの穴は同心であり、この円形取付穴は、機構カバー固定シャフト92と協働して、右側の接続ロッド51が物品容器4に接続されるようにする。2つの穴の軸線は、第1の固定軸線O1として示され得る。第1の軌跡円R1は、取付穴511の軸線と回転軸512の軸線との間の距離を半径として使用して、第1の固定軸線O1を中心に回転させることによって得られる。物品容器4上の固定シャフト431の軸線は、第2の固定軸線O2として示され、第2の軌跡円R2は、スリーブブッシング612の軸線と可動ロッドブッシング622の軸線との間の最大距離を半径として用いて、第2の固定軸線O2を中心に回転させることによって得られる。第1の軌跡円R1と第2の軌跡円R2とが交わる部分の円弧A1は、第1の伸縮ロッドの可動ロッドブッシング622の軸線の移動軌跡である。
【0067】
使用者が容器蓋5を突くと、容器蓋5に作用力が加わる。この作用力により蓋体50が固定シャフト92を中心に回転すると、左側および右側の接続ロッド51が回転し、2つの接続ロッド51とそれぞれ協働する第1の伸縮ロッドおよび第2の伸縮ロッドの両方が回転し、これにより、可動ロッド62がスリーブ61のスリーブ中空部611内で後退移動する。圧縮ばね63は、常に圧縮された状態にあり、その弾性力は、常に第1の伸縮ロッド621の方向の回転シャフト512の軸線に向けられており、圧縮ばねは、第1の伸縮ロッド621を長くしようとする力を第1の伸縮ロッドに提供する。
【0068】
容器蓋5の蓋体50の開閉動作中に、取付穴511が回転し、回転プッシュ機構7のプッシュロッド71の突起712が、回転キャップ72の両端螺旋溝721に沿って回転し、これにより、回転キャップ72が回転キャップフード82に沿って水平方向に伸縮移動する。回転キャップ72のストロークは、蓋体50の移動ストロークに関係する。蓋体50の開動作時には回転キャップ72が伸長動作を行い、容器蓋5の閉動作時には回転キャップ72が後退動作を行う。
【0069】
図13に示されるように、初期状態では、すなわち容器蓋5の蓋体50が閉じられた場合、第1の容器蓋接続機構および第2容器蓋接続機構は、いずれもリセット状態となっている。そのとき、接続ロッド51は、物品容器4の上部の平面と平行であり、弾性伸縮機構6と対応する接続ロッド51との間の夾角は、90°~180°の範囲内にあり、プッシュロッド本体711の伸長量は、最小である。圧縮ばね63の弾性力は、第1の伸縮ロッドの軸線方向の回転シャフト512の軸線に向けられており、そこに作用する力により蓋体50の長手方向の自由をロックすることができ、蓋体50は、物品容器4のボックス本体40の前端部に密着してボックス本体開口部401を閉じるようにする。同時に、回転プッシュ機構7のプッシュロッド71の突起712が接続ロッド51と平行となり、回転キャップ72は、完全に後退する。
【0070】
図14に示されるように、容器蓋5の蓋体50が最適な反転角度間隔に移動するとき、すなわち蓋体50の開き角度が20°~30°のとき、接続ロッド51と弾性伸縮機構6の第1の伸縮ロッドの軸線は、180°の夾角で直線となり、プッシュロッド本体711の後退量は、最大となる。圧縮ばね63の圧縮量は、最大であり、圧縮ばね63の力は、容器蓋5の蓋体50に対して垂直であるため、容器蓋5の蓋体50のストロークの後半において、蓋体50を押し開いて自動開放を実現することができる。このように、圧縮ばね63の弾性係数を調整することにより、蓋体50の反転角度間隔を設定することができる。
【0071】
図15に示されるように、蓋体50を所定の位置で90度開くと、弾性伸縮機構6は逆方向に移動する。そのとき、接続ロッド51は、物品容器4の上壁の平面部に対して垂直であり、弾性伸縮機構6の第1の伸縮ロッドの軸線と接続ロッド51との間の夾角は、180°~90°にあり、プッシュロッド本体711の伸長量は、最大となる。圧縮ばね63の力は、第1の伸縮ロッドの軸線の方向の回転シャフト512の軸線に向けられており、そこに作用する弾性力により蓋体50の回転の自由がロックされ、それにより蓋体50を開状態に維持できる。同時に、回転プッシュ機構7の突起712が接続ロッド51に対して垂直となり、回転キャップ72が完全に伸長する。
【0072】
回転キャップ72が完全に伸びた場合に、その時点で扉2を閉めると、伸びた回転キャップ72が冷蔵庫の本体1と干渉し、回転キャップ72が押されて後退動作を行い、プッシュロッド71が回転し、これにより、接続ロッド51および蓋体50が回転し、こうして収納ボックス3の閉鎖を達成する。
【0073】
上記の説明によれば、本開示の実施形態の収納ボックスおよび収納ボックスを備えた冷蔵庫は、以下の利点のうちの少なくとも1つを有する。
【0074】
収納ボックス3の容器蓋5の蓋体50は、弾性的に移動可能である。収納ボックス3の物品容器4と容器蓋5とは、第1の容器蓋接続機構により接続されている。第1の容器蓋接続機構は、弾性伸縮機構6および回転プッシュ機構7を含む。弾性伸縮機構6は、収納ボックス3の蓋体50が閉じられるときに閉まりやすい状態に保たれるように弾性力を提供することができるので、容器蓋5の蓋体50が物品容器4のボックス本体40によりよく嵌合するようになり、蓋体50が一定の角度で開かれた後に自動的に開くように弾性力を提供することができるので、収納ボックス3の半自動開閉を達成することができ、使用者がボックス蓋を人為的に支持することなしに、完全に開いたときに蓋体50を完全に開いた位置に支持する弾性力を提供することができる。
【0075】
回転プッシュ機構7を設けることにより、収納ボックス3の蓋体50が開状態にあるとき、並進部材を動作させることにより蓋体50を操作することができる。
【0076】
収納ボックス3は、冷蔵庫の扉2に取り付けられており、並進部材は、扉2が閉じられると、扉2とボックス本体1との間の間隔が徐々に小さくなるように位置し、扉2が閉じられると、並進部材は、扉2によって押されてボックス本体40に向かって移動することができ、したがって、扉2が閉じると、第1の容器蓋接続機構が作動して蓋体50を閉じるように駆動し、これは、物品の出し入れ後に使用者が容器蓋を閉め忘れるシナリオを考慮しており、冷蔵庫内の臭気汚染の可能性を大幅に低減し、冷蔵庫の使用感を向上させ、冷蔵庫の品質向上に貢献する。
【0077】
シール構造を使用した場合、弾性伸縮機構6は、収納ボックス3の蓋体50が閉じられるときに閉まりやすい状態に保たれるように弾性力を提供することができるので、蓋体50が物品容器4によりよく嵌合するようになり、それにより、収納ボックス3の蓋体50が閉じられたときに、より良好な密閉性およびより高い安定性を保証することができ、例えば、収納ボックスが冷蔵庫用収納ボックスである場合、収納ボックス内の物品が抜け落ちにくく、冷蔵庫の本体1内の他の物品による臭いがつきにくく、蓋体50を閉じる際にロックするための開閉機構を設ける必要がないので、コストの削減および汎用性の向上に有利である。
【0078】
スナップフィット構造を使用することにより、取り付けおよび取り外しが容易になり、例えば、新旧様々な機種の冷蔵庫に適合して適用できるため、幅広い応用が可能である。
【0079】
最後に、上記の実施形態は、本開示の技術的解決策を限定するものではなく、説明するためにのみ使用されることに留意すべきである。本開示は、好ましい実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は、本開示の特定の実装に修正を加えたり、その技術的構成の一部に均等な置換を加えたりすることが依然としてできることを理解すべきであり、そのような修正および均等な置換は、本開示において保護を求められる技術的解決策の範囲内に包含されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-06-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品容器(4)、容器蓋(5)、および第1の容器蓋接続機構を備える収納ボックスであって、
前記物品容器(4)は、ボックス本体開口部(401)を有するボックス本体(40)を備え、
前記容器蓋(5)は、蓋体(50)と、前記蓋体(50)に固定して接続された接続ロッド(51)とを備え、前記接続ロッド(51)は、前記ボックス本体(40)にヒンジ結合されており、前記蓋体(50)は、前記接続ロッド(51)によって前記ボックス本体(40)にヒンジ結合され、前記ボックス本体開口部(401)を開閉するように構成され、
前記第1の容器蓋接続機構は、弾性伸縮機構(6)および/または回転プッシュ機構(7)を備え、前記弾性伸縮機構(6)は、第1の伸縮ロッドおよび弾性部材を備え、前記第1の伸縮ロッドの一方の端部は、前記接続ロッド(51)にヒンジ結合され、前記第1の伸縮ロッドの他方の端部は、前記ボックス本体(40)にヒンジ結合され、前記弾性部材は、前記第1の伸縮ロッドを伸ばそうとする力を前記第1の伸縮ロッドに加え、前記回転プッシュ機構(7)は、回転部材および並進部材を備え、前記回転部材は、前記ボックス本体(40)に回転可能に接続され、前記接続ロッド(51)に回転不能に接続され、前記回転部材の回転軸は、前記接続ロッド(51)および前記ボックス本体(40)のヒンジ軸と同軸であり、前記並進部材は、前記ボックス本体(40)に対して並進可能に前記ボックス本体(40)の外側に配置され、前記回転部材の回転運動によって並進するか、または前記並進部材の並進運動によって前記回転部材を回転させるように構成される、収納ボックス。
【請求項2】
前記第1の伸縮ロッドは、スリーブ(61)および可動ロッド(62)を備え、
前記スリーブ(61)は、スリーブヒンジ部およびスリーブ中空部(611)を備え、前記スリーブヒンジ部は、前記スリーブ(61)の一方の端部に設けられ、前記スリーブ中空部(611)は、前記スリーブ(61)の軸方向に沿って設けられ、前記スリーブ(61)の他方の端部にスリーブ開口部を有し、
前記可動ロッド(62)の一方の端部は、前記スリーブ開口部から前記スリーブ中空部(611)内に延び、前記スリーブ(61)の軸方向に沿って移動可能であり、前記可動ロッド(62)の他方の端部は、可動ロッドヒンジ部を備え、前記スリーブヒンジ部および前記可動ロッドヒンジ部はそれぞれ、前記第1の伸縮ロッドの両端に位置し、それぞれ前記ボックス本体(40)および前記接続ロッド(51)にヒンジ結合される、請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項3】
前記弾性部材は、前記第1の伸縮ロッドにスリーブ装着された圧縮ばねを備える、請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項4】
前記回転部材は、プッシュロッド(71)を備え、前記プッシュロッド(71)の一方の端部は、前記ボックス本体(40)に回転可能に接続され、前記接続ロッド(51)に回転不能に接続され、前記プッシュロッド(71)の他方の端部には、前記プッシュロッド(71)の半径方向に配置された突起(712)が設けられており、
前記並進部材は、回転キャップ(72)を備え、前記回転キャップ(72)は、前記突起(712)を備えた前記プッシュロッド(71)の端部にスリーブ装着され、前記突起(712)と協働する螺旋溝(721)を有する、請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項5】
前記プッシュロッド(71)は、形状係合によって前記接続ロッド(51)に回転不能に接続される、請求項4に記載の収納ボックス。
【請求項6】
前記第1の容器蓋接続機構は、制限構造を備え、前記制限構造は、
前記ボックス本体(40)に対して並進する前記並進部材の限界位置を制限するように構成された第1の制限構造、および/または
前記ボックス本体(40)に対する前記並進部材の回転を制限するように構成された第2の制限構造、および/または
前記並進部材の並進方向に対して垂直な方向における前記ボックス本体に対する前記並進部材の動きを制限するように構成された第3の制限構造
を備える、請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項7】
前記第1の制限構造は、第1の並進制限面および第2の並進制限面を備え、前記第1の並進制限面は、前記ボックス本体(40)から間隔が形成された状態で、前記ボックス本体(40)に対して固定配置され、前記第2の並進制限面は、前記並進部材上に配置され、前記第2の並進制限面は、前記第1の並進制限面と前記ボックス本体(40)との間の前記間隔内に位置する、および/または
前記第2の制限構造は、第1の回転制限部分および第2の回転制限部分を備え、前記第1の回転制限部分は、前記ボックス本体(40)に対して固定配置され、前記第2の回転制限部分は、前記並進部材上に配置され、前記第1の回転制限部分は、前記ボックス本体(40)に対する前記並進部材の回転を制限するために、前記第2の回転制限部分と形状嵌合する、および/または
前記第3制限構造は、制限穴を備え、前記並進部材は、前記制限穴内に位置し、前記制限穴は、大端部および小端部を有し、前記制限穴は、前記並進部材の前記並進方向に沿って前記大端部から前記小端部まで滑らかに移行し、前記大端部は、前記小端部よりも前記ボックス本体(40)から遠い、請求項6に記載の収納ボックス。
【請求項8】
前記ボックス本体(40)には、第1の収納スロット(43)が設けられ、前記第1の容器蓋接続機構は、第1のスロットカバー(8)をさらに備え、前記第1のスロットカバー(8)は、前記第1の収納スロット(43)と協働して第1の収納空間を形成し、前記弾性伸縮機構(6)は、前記第1の収納空間内に位置し、前記並進部材の少なくとも一部は、前記第1のスロットカバー(8)から外へ延びる、請求項1に記載の収納ボックス。
【請求項9】
前記容器蓋(5)は、2つの接続ロッド(51)を備え、前記2つの接続ロッド(51)はそれぞれ、前記容器蓋(5)の両端に対称に配置され、前記収納ボックスは、2つの第1の容器蓋接続機構を備え、前記2つの第1の容器蓋接続機構はそれぞれ、前記ボックス本体(40)の対向する2つの側面に取り付けられ、前記2つの接続ロッド(51)にそれぞれ接続される、請求項1~8のいずれか一項に記載の収納ボックス。
【請求項10】
前記容器蓋(5)は、2つの接続ロッド(51)を備え、前記2つの接続ロッド(51)はそれぞれ、前記容器蓋(5)の両端に対称に配置され、前記収納ボックスは、第2の容器蓋接続機構をさらに備え、前記第1の容器蓋接続機構および前記第2の容器蓋接続機構は、前記ボックス本体(40)の2つの対向する側面に取り付けられ、前記2つの接続ロッド(51)のうちの一方は、前記第1の容器蓋接続機構に接続され、他方は、前記第2の容器蓋接続機構に接続され、前記第2の容器蓋接続機構に接続された前記接続ロッド(51)は、前記ボックス本体(40)にヒンジ結合され、前記第2の容器蓋接続機構は、第2の伸縮ロッドを備え、前記第2の伸縮ロッドおよび前記第1の伸縮ロッドは、対称的に配置され、前記第2の伸縮ロッドの一方の端部は、対応する前記接続ロッド(51)にヒンジ結合され、前記第2の伸縮ロッドの他方の端部は、前記ボックス本体(40)にヒンジ結合される、請求項1~のいずれか一項に記載の収納ボックス。
【請求項11】
前記ボックス本体(40)には、第2の収納スロット(45)が設けられ、前記第2の容器蓋接続機構は、第2のスロットカバー(9)をさらに備え、前記第2のスロットカバー(9)は、第2の収納スロット(45)と協働して第2の収納空間を形成し、前記第2の伸縮ロッドは、前記第2の収納空間内に位置する、請求項10に記載の収納ボックス。
【請求項12】
前記物品容器(4)は、前記ボックス本体(40)上に配置されたスナップフィット構造をさらに備え、前記スナップフィット構造は、前記収納ボックスを固定するように構成される、請求項1~のいずれか一項に記載の収納ボックス。
【請求項13】
前記収納ボックスは、シール構造をさらに備え、前記シール構造は、前記ボックス本体(40)および/または前記蓋体(50)に設けられ、前記蓋体(50)が前記ボックス本体開口部(401)を閉じるとき、前記蓋体(50)と前記物品容器(4)との間の間隙をシールするように構成される、請求項1~のいずれか1項に記載の収納ボックス。
【請求項14】
本体(1)と、
扉(2)と、
前記扉(2)に取り付けられた収納ボックス(3)と
を備え、前記収納ボックス(3)は、請求項1~13のいずれか一項に記載の収納ボックスである、冷蔵庫。
【請求項15】
前記収納ボックス(3)は、前記扉(2)が閉まるのに伴って、前記収納ボックス(3)の前記並進部材が、前記収納ボックス(3)ボックス本体(40)に近づく側に向かって並進し、前記回転部材に回転させて蓋体(50)を閉じるように構成される、請求項14に記載の冷蔵庫。
【国際調査報告】