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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】干渉決定方法およびその装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20241126BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20241126BHJP
【FI】
H04W72/0457
H04W8/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525204
(86)(22)【出願日】2022-10-26
(85)【翻訳文提出日】2024-05-14
(86)【国際出願番号】 CN2022127739
(87)【国際公開番号】W WO2023072157
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111268498.6
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 立文
(72)【発明者】
【氏名】徐 舟
(72)【発明者】
【氏名】居 双双
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067CC02
5K067DD45
5K067DD47
5K067EE23
5K067HH22
(57)【要約】
本出願の実施形態は、干渉決定方法およびその装置を開示する。この方法は、ネットワークデバイスが、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報と、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報とを端末デバイスから受信するステップと、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定するステップと、干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイスに送出するステップとを含む。第1のチャネル品質情報は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出され、第2のチャネル品質情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出される。集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間には、第3の帯域幅のスペクトルが介在する。本出願の実施形態は、端末デバイスが干渉の強い帯域幅において動作するのを防止するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
干渉決定方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスによって、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するステップであって、前記第1のチャネル品質情報は、前記端末デバイスが前記第1の帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって送出される、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を前記端末デバイスから受信するステップであって、前記第2のチャネル品質情報は、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって送出され、前記集約帯域幅は、少なくとも前記第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、前記第1の帯域幅のスペクトルと前記第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1のチャネル品質情報および前記第2のチャネル品質情報に基づいて、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって受信される干渉を決定するステップと、
前記ネットワークデバイスによって前記干渉に基づいて帯域幅設定情報を前記端末デバイスに送出するステップと
を含む、干渉決定方法。
【請求項2】
前記干渉の干渉値が事前設定された干渉値よりも大きい場合、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスの動作帯域幅が前記第1の帯域幅であることを示す請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記干渉の前記干渉値が前記事前設定された干渉値以下である場合、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスの前記動作帯域幅が前記集約帯域幅であることを示す請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークデバイスによって、前記第1のチャネル品質情報および前記第2のチャネル品質情報に基づいて、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって受信される干渉を決定する前記ステップは、
前記ネットワークデバイスによって、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって受信される前記干渉の前記干渉値として、前記第1のチャネル品質情報の評価値に対する前記第2のチャネル品質情報の評価値の比を決定するステップを含む請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅との両方は第1のオペレータに対応し、前記第3の帯域幅は第2のオペレータに対応する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークデバイスによって前記端末デバイスの能力情報を前記端末デバイスから受信するステップであって、前記能力情報は、前記集約帯域幅にアクセスすることを前記端末デバイスがサポートすることを示す、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記能力情報に基づいて、前記集約帯域幅にアクセスすることを前記端末デバイスがサポートすると決定するステップと
をさらに含む請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークデバイスによって、前記第1の帯域幅に対応するセルのチャネル状態情報基準信号CSI-RSを送出するステップをさらに含み、前記第1のチャネル品質情報は、前記端末デバイスが前記セルにアクセスするときに前記CSI-RSに基づいて前記端末デバイスによって決定される請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークデバイスによってCSI-RSの設定情報を前記端末デバイスに送出するステップをさらに含み、前記CSI-RSの前記設定情報は、前記第1の帯域幅に対応する前記CSI-RSの設定情報と、前記第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報とを含む請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
チャネル品質情報は、受信信号強度インジケーションRSSIまたはチャネル品質インジケーションCQIのうちの1つまたは複数を含む請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
干渉決定方法であって、前記方法は、
端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに、前記端末デバイスによって、前記第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出するステップと、
前記端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに、前記端末デバイスによって、前記集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を前記ネットワークデバイスに送出するステップであって、前記集約帯域幅は、少なくとも前記第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、前記第1の帯域幅のスペクトルと前記第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する、ステップと、
前記端末デバイスによって帯域幅設定情報を前記ネットワークデバイスから受信するステップであって、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって受信される干渉に基づいて、前記ネットワークデバイスによって送出され、前記干渉は、前記第1のチャネル品質情報および前記第2のチャネル品質情報に基づいて決定される、ステップと
を含む、干渉決定方法。
【請求項11】
前記干渉の干渉値が事前設定された干渉値よりも大きい場合、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスの動作帯域幅が前記第1の帯域幅であることを示す請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記干渉の前記干渉値が前記事前設定された干渉値以下である場合、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスの前記動作帯域幅が前記集約帯域幅であることを示す請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記干渉の前記干渉値は、前記第1のチャネル品質情報の評価値に対する前記第2のチャネル品質情報の評価値の比である請求項10乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅との両方は第1のオペレータに対応し、前記第3の帯域幅は第2のオペレータに対応する請求項10乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記端末デバイスによって前記端末デバイスの能力情報を前記ネットワークデバイスに送出するステップをさらに含み、前記能力情報は、前記集約帯域幅にアクセスすることを前記端末デバイスがサポートすることを示す請求項10乃至14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記端末デバイスによって、前記第1の帯域幅に対応するセルのチャネル状態情報基準信号CSI-RSを前記ネットワークデバイスから受信するステップと、
前記端末デバイスによって前記CSI-RSに基づいて前記第1のチャネル品質情報を決定するステップと
をさらに含む請求項10乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記端末デバイスによってCSI-RSの設定情報を前記ネットワークデバイスから受信するステップをさらに含み、前記CSI-RSの前記設定情報は、前記第1の帯域幅に対応する前記CSI-RSの設定情報と、前記第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報とを含む請求項10乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
チャネル品質情報は、受信信号強度インジケーションRSSIまたはチャネル品質インジケーションCQIのうちの1つまたは複数を含む請求項10乃至17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
請求項1乃至9または請求項10乃至18のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたユニットを備える通信装置。
【請求項20】
通信装置であって、前記装置はプロセッサを備え、前記プロセッサは請求項1乃至9または請求項10乃至18のいずれか一項に記載の方法を実施する、通信装置。
【請求項21】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムはプログラム命令を含み、通信装置が前記プログラム命令を実行したとき、請求項1乃至9または請求項10乃至18のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、特に、干渉決定方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、参照により本明細書に全体が組み込まれる、2021年10月28日に中国国家知識産権局に出願された「INTERFERENCE DETERMINING METHOD AND APPARATUS THEREOF」という名称の中国特許出願第202111268498.6号明細書に対する優先権を主張するものである。
【0003】
離散スペクトルリソースを十分に活用するために、複数の離散スペクトルフラグメントを集約して高帯域幅セルにする解決法が提案されている。この解決法では、ユーザは、非連続的スケジューリングを通して高帯域幅を享受することができる。
【0004】
端末デバイス中のフィルタは、連続的なスペクトルの外部の干渉をフィルタ除去し得る。しかし、複数の離散スペクトルフラグメントを集約することによって得られる高帯域幅については、複数の離散スペクトルフラグメントを集約することによって得られる高帯域幅は現在の離散スペクトル解決法では1つのシングルキャリアとして使用されるので、フィルタは、離散スペクトル間の別のスペクトルからの干渉をフィルタ除去することができない。加えて、この干渉は、数値化されることが不可能である。したがって、端末デバイスは強い干渉と共に動作することがあり、端末デバイスの性能が影響を受ける。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態は、集約された帯域幅に端末デバイスがアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定し、干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイスに送出するための、干渉決定方法およびその装置を提供する。これは、端末デバイスが干渉の強い帯域幅において動作するのを防止するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。
【0006】
第1の態様によれば、本出願の実施形態は、干渉決定方法を提供する。この方法は、ネットワークデバイスによって実施され得、または、ネットワークデバイス中で使用されるチップによって実施され得る。この方法は、ネットワークデバイスが、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するステップであって、第1のチャネル品質情報は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出される、ステップと、ネットワークデバイスが、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するステップであって、第2のチャネル品質情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出され、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する、ステップと、ネットワークデバイスが、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定するステップと、ネットワークデバイスが干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイスに送出するステップとを含む。
【0007】
この技術的解決法では、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定され、したがって、干渉は数値化されることが可能である。加えて、これは、端末デバイスが高帯域幅において動作するか低帯域幅において動作するかを、干渉に基づいて適応的に調整するのに役立つ。これは、端末デバイスが低干渉の動作帯域幅において動作するのに役立ち、すなわち、端末デバイスが干渉の強い帯域幅において動作するのを防止するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。
【0008】
実装では、干渉の干渉値が事前設定された干渉値よりも大きい場合、帯域幅設定情報は、端末デバイスの動作帯域幅が第1の帯域幅であることを示す。
【0009】
この技術的解決法は、端末デバイスが低干渉の第1の帯域幅において動作するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。
【0010】
実装では、干渉の干渉値が事前設定された干渉値以下である場合、帯域幅設定情報は、端末デバイスの動作帯域幅が集約帯域幅であることを示す。
【0011】
この技術的解決法では、干渉が低いときは、デバイスは集約帯域幅において動作し、これは、高帯域幅サービスを得るのに役立つ。
【0012】
実装では、ネットワークデバイスが、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定する具体的な実装は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉の干渉値として、第1のチャネル品質情報の評価値に対する第2のチャネル品質情報の評価値の比を決定することであり得る。
【0013】
実装では、第1の帯域幅と第2の帯域幅との両方は第1のオペレータに対応し、第3の帯域幅は第2のオペレータに対応する。
【0014】
実装では、この方法は、ネットワークデバイスが端末デバイスの能力情報を端末デバイスから受信するステップであって、能力情報は、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートすることを示す、ステップと、ネットワークデバイスが、能力情報に基づいて、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートすると決定するステップとをさらに含み得る。
【0015】
実装では、この方法は、ネットワークデバイスが、第1の帯域幅に対応するセルのチャネル状態情報基準信号CSI-RSを送出するステップをさらに含み得、第1のチャネル品質情報は、端末デバイスがセルにアクセスするときにCSI-RSに基づいて端末デバイスによって決定される。
【0016】
実装では、この方法は、ネットワークデバイスがCSI-RSの設定情報を端末デバイスに送出するステップをさらに含み得、CSI-RSの設定情報は、第1の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報と、第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報とを含む。
【0017】
実装では、チャネル品質情報は、受信信号強度インジケーションRSSIまたはチャネル品質インジケーションCQIのうちの1つまたは複数を含む。
【0018】
第2の態様によれば、本出願の実施形態は、別の干渉決定方法を提供する。この方法は、端末デバイスによって実施され得、または、端末デバイス中で使用されるチップであり得る。この方法は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに、端末デバイスが、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出するステップと、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに、端末デバイスが、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出するステップであって、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する、ステップと、端末デバイスが帯域幅設定情報をネットワークデバイスから受信するステップであって、帯域幅設定情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉に基づいて、ネットワークデバイスによって送出され、干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定される、ステップとを含む。
【0019】
この技術的解決法では、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報が報告され、したがって、ネットワークデバイスは、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定することができる。このようにして、干渉は数値化されることが可能である。加えて、これは、端末デバイスが高帯域幅において動作するか低帯域幅において動作するかを、干渉に基づいて適応的に調整するのに役立つ。これは、端末デバイスが低干渉の動作帯域幅において動作するのに役立ち、すなわち、端末デバイスが干渉の強い帯域幅において動作するのを防止するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。
【0020】
実装では、干渉の干渉値が事前設定された干渉値よりも大きい場合、帯域幅設定情報は、端末デバイスの動作帯域幅が第1の帯域幅であることを示す。
【0021】
この技術的解決法は、端末デバイスが低干渉の第1の帯域幅において動作するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。
【0022】
実装では、干渉の干渉値が事前設定された干渉値以下である場合、帯域幅設定情報は、端末デバイスの動作帯域幅が集約帯域幅であることを示す。
【0023】
この技術的解決法では、干渉が低いときは、デバイスは集約帯域幅において動作し、これは、高帯域幅サービスを得るのに役立つ。
【0024】
実装では、干渉の干渉値は、第1のチャネル品質情報の評価値に対する第2のチャネル品質情報の評価値の比である。
【0025】
実装では、第1の帯域幅と第2の帯域幅との両方は第1のオペレータに対応し、第3の帯域幅は第2のオペレータに対応する。
【0026】
実装では、この方法は、端末デバイスが端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送出するステップをさらに含み得、能力情報は、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートすることを示す。
【0027】
実装では、この方法は、端末デバイスが、第1の帯域幅に対応するセルのチャネル状態情報基準信号CSI-RSをネットワークデバイスから受信するステップと、端末デバイスがCSI-RSに基づいて第1のチャネル品質情報を決定するステップとをさらに含み得る。
【0028】
実装では、この方法は、端末デバイスがCSI-RSの設定情報をネットワークデバイスから受信するステップをさらに含み得、CSI-RSの設定情報は、第1の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報と、第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報とを含む。
【0029】
実装では、チャネル品質情報は、受信信号強度インジケーションRSSIまたはチャネル品質インジケーションCQIのうちの1つまたは複数を含む。
【0030】
第3の態様によれば、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。この通信装置は、第1の態様による方法例におけるネットワークデバイスの、いくつかまたはすべての機能を有する。例えば、通信装置の機能は、本出願のいくつかもしくはすべての実施形態における機能を含み得、または、本出願における任意の実施形態を独立して実装する機能を含み得る。機能は、ハードウェアによって実装され得、または、ハードウェアが対応ソフトウェアを実行することによって実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のユニットまたはモジュールを含む。
【0031】
実装では、通信装置の構造は、処理ユニットおよび通信ユニットを備え得る。処理ユニットは、前述の方法におけるネットワークデバイスの機能を通信装置が実施するのをサポートするように構成される。通信ユニットは、通信装置と別のデバイスとの間の通信をサポートするように構成される。通信装置は、ストレージユニットもさらに備え得る。ストレージユニットは、処理ユニットおよび送出ユニットに結合するように構成され、通信装置に必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶する。
【0032】
実装では、通信装置は、通信ユニットおよび処理ユニットを備える。通信ユニットは、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するように構成され、第1のチャネル品質情報は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出される。通信ユニットは、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するようにさらに構成され、第2のチャネル品質情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出され、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。処理ユニットは、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定するように構成される。通信ユニットは、干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイスに送出するようにさらに構成される。
【0033】
例えば、処理ユニットはプロセッサであり得、通信ユニットは送受信機であり得、ストレージユニットはメモリであり得る。
【0034】
実装では、通信装置は、送受信機およびプロセッサを備える。送受信機は、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するように構成され、第1のチャネル品質情報は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出される。送受信機は、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するようにさらに構成され、第2のチャネル品質情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出され、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。プロセッサは、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定するように構成される。送受信機は、干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイスに送出するようにさらに構成される。
【0035】
第4の態様によれば、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。この通信装置は、第2の態様による方法例における端末デバイスの、いくつかまたはすべての機能を有する。例えば、通信装置の機能は、本出願のいくつかもしくはすべての実施形態における機能を含み得、または、本出願における任意の実施形態を独立して実装する機能を含み得る。機能は、ハードウェアによって実装され得、または、ハードウェアが対応ソフトウェアを実行することによって実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のユニットまたはモジュールを含む。
【0036】
実装では、通信装置の構造は、処理ユニットおよび通信ユニットを備え得る。処理ユニットは、前述の方法における端末デバイスの機能を通信装置が実施するのをサポートするように構成される。通信ユニットは、通信装置と別のデバイスとの間の通信をサポートするように構成される。通信装置は、ストレージユニットもさらに備え得る。ストレージユニットは、処理ユニットおよび送出ユニットに結合するように構成され、通信装置に必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶する。
【0037】
実装では、通信装置は、処理ユニットおよび通信ユニットを備える。処理ユニットは、通信装置が第1の帯域幅にアクセスするときに、通信ユニットを呼び出して、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスへ送出させるように構成される。処理ユニットは、通信装置が集約帯域幅にアクセスするときに、通信ユニットを呼び出して、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスへ送出させるようにさらに構成され、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。処理ユニットは、通信ユニットを呼び出して帯域幅設定情報をネットワークデバイスから受信させるようにさらに構成され、帯域幅設定情報は、通信装置が集約帯域幅にアクセスするときに通信装置によって受信される干渉に基づいて、ネットワークデバイスによって送出され、干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定される。
【0038】
例えば、処理ユニットはプロセッサであり得、通信ユニットは送受信機であり得、ストレージユニットはメモリであり得る。
【0039】
実装では、通信装置は、プロセッサおよび送受信機を備える。プロセッサは、通信装置が第1の帯域幅にアクセスするときに、送受信機を呼び出して、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスへ送出させるように構成される。プロセッサは、通信装置が集約帯域幅にアクセスするときに、送受信機を呼び出して、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスへ送出させるようにさらに構成され、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。プロセッサは、送受信機を呼び出して帯域幅設定情報をネットワークデバイスから受信させるようにさらに構成され、帯域幅設定情報は、通信装置が集約帯域幅にアクセスするときに通信装置によって受信される干渉に基づいて、ネットワークデバイスによって送出され、干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定される。
【0040】
第5の態様によれば、本出願の実施形態は、通信システムをさらに提供する。このシステムは、第1の態様によるネットワークデバイスと第2の態様による端末デバイスとを備え得、または、第3の態様による通信装置と第4の態様による通信装置とを備え得る。
【0041】
第6の態様によれば、本発明の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。このコンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムはプログラム命令を含み、通信装置がプログラム命令を実行したとき、通信装置は、第1の態様による方法を実施することが可能にされる。
【0042】
第7の態様によれば、本発明の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。このコンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムはプログラム命令を含み、通信装置がプログラム命令を実行したとき、通信装置は、第2の態様による方法を実施することが可能にされる。
【0043】
第8の態様によれば、本出願は、コンピュータプログラムまたは命令を含む、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様による方法を実施することが可能にされる。
【0044】
第9の態様によれば、本出願は、コンピュータプログラムまたは命令を含む、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第2の態様による方法を実施することが可能にされる。
【0045】
第10の態様によれば、本出願は、チップシステムを提供する。このチップシステムは、第1の態様による機能を実装するように、例えば、前述の方法におけるデータおよび情報のうちの少なくとも1つを決定または処理するように構成された、少なくとも1つのプロセッサおよびインタフェースを備える。可能な設計では、チップシステムはメモリをさらに備え、メモリは、送信端に必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを備え得、または、チップおよび別の離散コンポーネントを備え得る。
【0046】
第11の態様によれば、本出願は、チップシステムを提供する。このチップシステムは、第2の態様による機能を実装するように、例えば、前述の方法におけるデータおよび情報のうちの少なくとも1つを決定または処理するように構成された、少なくとも1つのプロセッサおよびインタフェースを備える。可能な設計では、チップシステムはメモリをさらに備え、メモリは、受信端に必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを備え得、または、チップおよび別の離散コンポーネントを備え得る。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1a】スペクトル分割の概略図である。
図1b】高帯域幅の実際の適用例において存在し得る4方向の干渉の概略図である。
図1c】2レベルのフィルタの動作の概略図である。
図1d】本出願の実施形態による通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の実施形態による干渉決定方法の概略フローチャートである。
図3】本出願の実施形態による別の干渉決定方法の概略フローチャートである。
図4】本出願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
図5】本出願の実施形態による別の通信装置の構造の概略図である。
図6】本出願の実施形態によるチップの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本出願の実施形態で提供される技術的解決法をよりよく理解するために、最初に、本出願の実施形態における技術用語について記述される。
【0049】
(1)集約帯域幅
【0050】
集約帯域幅は、スペクトルの複数のセグメントを集約することによって得られる帯域幅であり、または、低帯域幅の複数のセグメントを集約することによって得られる高帯域幅として理解され得る。スペクトル分割を担う団体が、利用可能なスペクトルを、使用に向けて異なる複数のオペレータに割り振るために、セグメントに分割する。低帯域幅は、スペクトル分割を通して得られるスペクトルのセグメントであり得、高帯域幅は、複数の低帯域幅を集約することによって得られるスペクトルのセグメントであり得る。低帯域幅および高帯域幅は、理解を容易にするためにこの解決法において提案される概念であり、「低」および「高」は、スペクトルの幅を測定するために使用されるのではないことに留意されたい。本出願のこの実施形態では、高帯域幅と集約帯域幅とは、同じ意味を有することがある。低帯域幅はまた、帯域幅部分(bandwidth part, BWP)と呼ばれることもある。
【0051】
例えば、図1aにおけるスペクトル分割の概略図を参照されたい。スペクトル1710.5から1785はアップリンク送信に使用され、スペクトル1805から1880はダウンリンク送信に使用される。図1aは、スペクトル1710.5から1785および1805から1880中にある、オペレータaに割り振られた具体的なスペクトル、およびオペレータbに割り振られた具体的なスペクトルを示す。図1aでは、各列のスペクトルは、低帯域幅のスペクトルを示し得る。図1aに示されるように、オペレータaに割り振られた低帯域幅の2つのセグメントが、高帯域幅の1つのセグメントに集約され得、この高帯域幅のスペクトル幅は10Mである。高帯域幅に集約される低帯域幅の2つのセグメントのスペクトルは不連続だが、高帯域幅がスケジュールされるとき、非連続的スケジューリングが実施されて10Mの離散スペクトルが完全に使用され得、それにより高帯域幅体験が提供される。
【0052】
しかし、高帯域幅の実際の適用例では、図1bに示されるように、4方向の干渉が存在し得る。図1bは、端末デバイス1(101)、端末デバイス2(103)、ネットワークデバイス1(102)、およびネットワークデバイス2(104)を含む。方向A、方向B、および方向Dの干渉は解決されることが可能だが、方向Cの干渉は、現在、解決されることが不可能である。干渉が強いとき、端末デバイス101上でブロッキング現象が起こり得る。すなわち、端末デバイス101は、希望信号を取得することができない。端末デバイス101が干渉をフィルタ除去できない理由について、以下に記述される。
【0053】
図1aに示される集約された低帯域幅の2つのセグメントのスペクトルが不連続であることは、例として使用されることに留意されたい。別の実装では、代替として、スペクトルが連続的である低帯域幅の複数のセグメントが高帯域幅に集約されてもよい。例えば、オペレータaに割り振られたスペクトル1805から1812.5と、オペレータbに割り振られたスペクトル1812.5から1827.5とが、高帯域幅のセグメントに集約されてもよい。スペクトル1805から1812.5の中の1812.5は、スペクトル1812.5から1827.5の中の1812.5と同じであり、これは、この2つのスペクトルセグメントが連続的であることを示す。
【0054】
(2)端末デバイス中の2レベルのフィルタ
【0055】
端末デバイスは、2レベルのフィルタ、すなわち、無線周波数(radio frequency, RF)フィルタおよび中間周波数(intermediate frequency, IF)フィルタを備える。RFフィルタは、バンドパスフィルタであり、ターゲット帯域幅(Band)の外部の信号をフィルタ除去することができる。ターゲット帯域中の、希望信号および別のキャリア周波数信号または干渉が受信される。IFフィルタは、希望信号のキャリア帯域幅に基づいてフィルタの幅を自動的に調整して、キャリア幅の外部の干渉をフィルタ除去することができる。例として、図1cにおける2レベルのフィルタの動作の概略図が使用される。図1cの左側部分は、シングルキャリアの場合の2レベルのフィルタのフィルタリングプロセスを示し、図1cの右側部分は、離散マルチキャリアの場合の2レベルのフィルタのフィルタリングプロセスを示す。柱は希望信号を示し、三角形は干渉を示す。図1cの左側部分から、シングルキャリアの場合、シングルキャリアが2レベルのフィルタの中を通った後で干渉がフィルタ除去され得ることがわかる。
【0056】
現在の離散スペクトル解決法では、複数の離散スペクトルフラグメントを集約することによって得られる高帯域幅は1つのシングルキャリアとしてであり、RFフィルタは、高帯域幅に対応する最も低い周波数と最も高い周波数との間の帯域の外部の干渉をフィルタ除去することができる。例えば、図1aにおける高帯域幅が例として使用されるが、RFフィルタは、周波数範囲(1805から1830)の外部の干渉をフィルタ除去することができる。IFフィルタは、シングルキャリアの幅に基づいてフィルタの幅を適応的に調整するが、別のスペクトル(1812.5から1827.5)の信号を受け取ることがあり、この別のスペクトルの信号は干渉である。したがって、別のスペクトルからの干渉は、端末デバイス中の2レベルのフィルタを通してフィルタ除去されることが不可能である。別の例として、図1cの右側部分からわかることだが、離散マルチキャリアの場合、離散マルチキャリアはシングルキャリアとして使用されるので、やはり干渉が存在し、この干渉は2レベルのフィルタに通された後でもフィルタ除去されない。シングルキャリアは低帯域幅キャリアとして理解され得、マルチキャリアは複数の低帯域幅キャリアとして理解され得、離散マルチキャリアは、周波数が不連続な複数の低帯域幅キャリアとして理解され得ることに留意されたい。
【0057】
フィルタの処理の後、電力が調整され得る。電力調整プロセスでは、総信号電力(希望信号と雑音との総電力)がアナログデジタル変換器(analog-to-digital converter, ADC)ダイナミックレンジインターバルに増幅される。しかし、干渉強度が希望信号よりも過度に高いときは、希望信号は実際には小さい倍数で増幅され、したがって、増幅された希望信号の電力は小さく、さらには、信号は希望信号として識別されず、この結果、端末デバイス上でブロッキングが起こる。加えて、方向Cの干渉は、現在、数値化されることが不可能である。したがって、端末デバイスは、干渉が強い場合に動作することがあり、端末デバイスの性能が影響を受ける。
【0058】
前述の問題に鑑みて、本出願の実施形態では、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉が決定され、干渉に基づいて帯域幅設定情報が端末デバイスに送出される。これは、端末デバイスが干渉の強い帯域幅において動作するのを防止するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。
【0059】
本出願の実施形態で開示される干渉決定方法をよりよく理解するために、最初に、本出願の実施形態に適用可能な通信システムについて以下に記述される。
【0060】
図1dは、本出願の実施形態による通信システムのアーキテクチャの概略図である。図1dに示されるように、通信システムは、端末デバイス101およびネットワークデバイス102を備える。
【0061】
端末デバイス101は、端末デバイス101が第1の帯域幅にアクセスするときに、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイス102に送出し、端末デバイス101が集約帯域幅にアクセスするときに、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイス102に送出するように構成され得る。集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。
【0062】
これに対応して、ネットワークデバイス102は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報を端末デバイス101から受信し、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイス101が集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイス101によって受信される干渉を決定し、干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイス101に送出するように構成され得る。これに対応して、端末デバイス101は、帯域幅設定情報を受信するようにさらに構成され得る。
【0063】
端末デバイス101が集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイス101によって受信される干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定される。このようにして、干渉は数値化されることが可能であり、干渉に基づいて帯域幅設定情報が端末デバイス101に送出される。さらに、端末デバイス101は、帯域幅設定情報に基づいて動作帯域幅を決定し得る。この方式は、端末デバイスが低干渉の動作帯域幅において動作するのに役立ち、すなわち、端末デバイスが干渉の強い帯域幅において動作するのを防止するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。
【0064】
端末デバイス101は、信号を受信または送信するように構成されたユーザ側エンティティであり得る。端末デバイスは、端末(terminal)、ユーザ機器(user equipment, UE)、移動局(mobile station, MS)、モバイル端末(mobile terminal, MT)などと呼ばれることがある。端末デバイスは地上で展開され得、この場合、展開は、屋内もしくは屋外展開、またはハンドヘルドもしくは車載展開を含む。または、端末デバイスは、水上で(例えば船上で)展開され得、または空中で(例えば、航空機、気球、もしくは人工衛星上で)展開され得る。端末デバイスは、ハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、または、ワイヤレス通信機能を有するコンピューティングデバイスを含む。例えば、UEは、モバイルフォン(mobile phone)、タブレットコンピュータ、または、ワイヤレス送受信機機能を有するコンピュータであり得る。端末デバイスは、代替として、仮想現実(virtual reality, VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality, AR)端末デバイス、スマート車両(smart vehicle)端末デバイス、産業制御におけるワイヤレス端末、自動運転におけるワイヤレス端末、無人航空機、無人航空機コントローラ、遠隔医療におけるワイヤレス端末、スマートグリッドにおけるワイヤレス端末、スマートシティ(smart city)におけるワイヤレス端末、スマートホーム(smart home)におけるワイヤレス端末などであり得る。端末デバイスによって使用される具体的な技術および具体的なデバイス形態は、本出願の実施形態において限定されない。
【0065】
ネットワークデバイス102は、信号を送信または受信するように構成されたネットワーク側エンティティであり得る。ネットワークデバイスはアクセスネットワークデバイスであり得、アクセスネットワークデバイスは、無線リソース管理、サービス品質管理、ならびにデータ暗号化および圧縮などの機能を端末デバイスに提供し得る。アクセスネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)デバイスであり得る。アクセスネットワークデバイスは、基地局(base station, BS)を含み得、無線アクセスネットワーク中で展開され端末デバイスとのワイヤレス通信を実施できるデバイスであり得る。基地局は、複数の形態、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイント、衛星、および無人航空機の形態を有し得る。例えば、アクセスネットワークデバイスは、第五世代(5th generation, 5G)通信システムにおける基地局、または、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムにおける基地局であり得る。5Gにおける基地局はまた、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)または次世代NodeB(next generation NodeB, gNB)と呼ばれることもある。ネットワークデバイスによって使用される具体的な技術および具体的なデバイス形態は、本出願の実施形態において限定されない。
【0066】
本出願の実施形態で記述される技術は、様々な通信システム、例えば、第五世代(5th generation, 5G)通信システム、複数の通信システムを統合したシステム、または、将来の進化型通信システム、例えば6G通信システムに適用可能であり得る。本出願の実施形態で言及されるネットワーク要素名やメッセージ名などは、例として使用されるものであり、異なる通信システムに適用されるネットワーク要素名およびメッセージ名は異なり得ることに留意されたい。これは本出願の実施形態において限定されない。
【0067】
本出願の実施形態で記述される通信システムは、本出願の実施形態における技術的解決法をより明確に記述するためのものであり、本出願の実施形態で提供される技術的解決法を限定するものではないことが、理解されることが可能である。当業者なら、システムアーキテクチャの進化および新しいサービスシナリオの登場に伴って、本出願の実施形態で提供される技術的解決法が類似の技術的問題にも適用可能であることを知り得る。
【0068】
以下では、添付図面を参照しながら、本出願で提供される干渉決定方法および通信装置について詳細に記述する。
【0069】
図2は、本出願の実施形態による干渉決定方法の概略フローチャートである。この方法は、限定されないが以下のステップを含む。
【0070】
ステップS201:端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするとき、端末デバイスは、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出する。これに対応して、ネットワークデバイスは、第1のチャネル品質情報を端末デバイスから受信し、第1のチャネル品質情報は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出されるものである。
【0071】
第1の帯域幅は、低帯域幅である。実装では、端末デバイスは、第1の帯域幅にランダムアクセスでアクセスし、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報を決定し、第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出し得る。本出願のこの実施形態では、チャネル品質情報(第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報など)は、次のものに限定されないが、受信信号強度インジケーション(received signal strength indication, RSSI)とチャネル品質インジケーション(channel quality indication, CQI)とのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0072】
端末デバイスが帯域幅にアクセスすることは、端末デバイスがこの帯域幅に対応するセルにアクセスすることとして理解され得ることに留意されたい。1つのセルは1つまたは複数の帯域幅に対応し得、セルに対応する1つまたは複数の帯域幅は、低帯域幅および集約帯域幅を含み得、1つまたは複数の低帯域幅、および1つまたは複数の高帯域幅があり得る。任意選択で、第1の帯域幅は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して構成されてよい。
【0073】
実装では、端末デバイスは、以下の方式で、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報を決定し得る。すなわち、端末デバイスは、第1の帯域幅に対応するセルのチャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal, CSI-RS)をネットワークデバイスから受信し、CSI-RSに基づく測定を通して第1のチャネル品質情報を取得する。
【0074】
ステップS202:端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするとき、端末デバイスは、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出し、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。これに対応して、ネットワークデバイスは、第2のチャネル品質情報を端末デバイスから受信し、第2のチャネル品質情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出されるものである。
【0075】
端末デバイスは、第1の帯域幅(低帯域幅)にアクセスした後、第1の帯域幅から集約帯域幅に切り替え得る。言い換えれば、端末デバイスの動作帯域幅が、第1の帯域幅から集約帯域幅に変化する。
【0076】
集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間には、第3の帯域幅のスペクトルが介在する。第1の帯域幅、第2の帯域幅、および第3の帯域幅は、すべて低帯域幅であり得る。代替として、第1の帯域幅および第2の帯域幅は低帯域幅であり、1つまたは複数の第3の帯域幅があり得る。第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する場合、これは、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとが不連続であることを示す。この場合、端末デバイスは集約帯域幅において動作し、第3の帯域幅の信号が、端末デバイスによって受信される干渉を引き起こす。第3の帯域幅の信号は、第3の帯域幅のスペクトルに対応するキャリア上で搬送される信号であり得ることに留意されたい。異なるスペクトルは、異なるキャリアに対応し得る。任意選択で、本出願の実施形態における低帯域幅および集約帯域幅は、周波数分割複信(frequency division duplexing, FDD)帯域幅、時分割複信(time division duplex, TDD)帯域幅、標準的な帯域幅、または非標準的な帯域幅であってよい。これは本出願の実施形態において限定されない。標準的な帯域幅は、標準的なプロトコルによって定義される帯域幅を示し得、非標準的な帯域幅は、標準的なプロトコルによって定義される帯域幅以外の帯域幅を示し得る。
【0077】
実装では、第1の帯域幅と第2の帯域幅との両方は、第1のオペレータに対応し得、第3の帯域幅は、第2のオペレータに対応する。言い換えれば、第1の帯域幅と第2の帯域幅との間に、異なるオペレータの帯域幅が介在する。この場合、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉は、異なるオペレータからの干渉である。第1の帯域幅が第1のオペレータに対応することは、第1の帯域幅が第1のオペレータに割り振られており、第1のオペレータが第1の帯域幅のスケジューリングおよび割振りをする権利を有することを示し得る。別の実装では、第1の帯域幅と第2の帯域幅とは、異なるオペレータに対応し得る。例えば、第1の帯域幅はオペレータaに対応し、第2の帯域幅はオペレータbに対応し、第3の帯域幅はオペレータcに対応する。オペレータaおよびオペレータbは、帯域幅リソースを共有するオペレータであり得る。
【0078】
任意選択で、第1の帯域幅に対応するセルと、集約帯域幅に対応するセルとは、同じセルであってよい。ネットワークデバイスは、セルに対応するネットワークデバイス(例えば、アクセスネットワークデバイス)であり得る。
【0079】
任意選択で、端末デバイスは、第1の帯域幅にアクセスした後、第1の帯域幅設定情報をネットワークデバイスから受信してよく、第1の帯域幅設定情報は、集約帯域幅を示し得る。次いで、端末デバイスは、第1の帯域幅設定情報に基づいて、端末デバイスの動作帯域幅を集約帯域幅として決定し得る。第1の帯域幅設定情報が受信され、端末デバイスの動作帯域幅が第1の帯域幅である場合は、端末デバイスは、第1の帯域幅から集約帯域幅に切り替えられてよい。第1の帯域幅設定情報が受信され、端末デバイスの動作帯域幅が集約帯域幅である場合は、端末デバイスは、集約帯域幅において動作し続けてよい。任意選択で、端末デバイスは、第1の帯域幅にアクセスした後、代替として、自律的に集約帯域幅にアクセスしてよい。
【0080】
実装では、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送出し得、能力情報は、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートするかどうかを示し得る。これに対応して、ネットワークデバイスは、能力情報を端末デバイスから受信し、能力情報に基づいて、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートするかどうかを決定する。ネットワークデバイスは、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートすると決定したときにのみ、第1の帯域幅設定情報を端末デバイスに送出する。代替として、端末デバイスは、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートするときにのみ、集約帯域幅へのアクセスを試みる。
【0081】
実装では、端末デバイスは、以下の方式で、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を決定し得る。すなわち、端末デバイスは、集約帯域幅に対応するセルのCSI-RSをネットワークデバイスから受信し、CSI-RSに基づく測定を通して第2のチャネル品質情報を取得する。任意選択で、ネットワークデバイスは、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートすると決定したときにのみ、第1の帯域幅設定情報を端末デバイスに送出してよい。
【0082】
ステップS203:ネットワークデバイスは、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定する。
【0083】
ネットワークデバイスは、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報を受信した後、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定し得る。
【0084】
実装では、ネットワークデバイスは、第1のチャネル品質情報の評価値に対する第2のチャネル品質情報の評価値の比に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉の干渉値を決定し得る。具体的には、ネットワークデバイスは、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉の干渉値として、第1のチャネル品質情報の評価値に対する第2のチャネル品質情報の評価値の比を決定し得る。
【0085】
チャネル品質情報(第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報など)は干渉信号電力を含み、第1のチャネル品質情報は低帯域幅(第1の帯域幅)に対応するチャネル品質情報であり、第2のチャネル品質情報は高帯域幅(集約帯域幅)に対応するチャネル品質情報であることに留意されたい。先の記述から、端末デバイス中の2レベルのフィルタは、端末デバイスが低帯域幅において動作するときに引き起こされる干渉をフィルタ除去することはできるが、端末デバイスが集約帯域幅において動作するときに第3の帯域幅からの干渉をフィルタ除去することはできないことがわかる。したがって、第1のチャネル品質情報の評価値に対する第2のチャネル品質情報の評価値の比を使用して、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉が数値化され得る。基準信号受信電力(reference signal received power, RSRP)は干渉信号電力を含まないことに留意されたい。したがって、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉は、RSRPを使用して数値化されることは不可能である。
【0086】
チャネル品質情報(第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報など)は、次のものに限定されないが、RSSIとCQIとのうちの1つまたは複数を含み得る。RSSIは、希望信号電力と干渉信号電力との両方を含む。したがって、RSSIを使用して、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉が数値化され、これは、干渉を数値化する精度を改善するのに役立つ。
【0087】
ステップS204:ネットワークデバイスは、干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイスに送出する。これに対応して、端末デバイスは、帯域幅設定情報をネットワークデバイスから受信する。
【0088】
ネットワークデバイスは、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定した後、干渉に基づいて、帯域幅設定情報(例えば、第2の帯域幅設定情報と呼ばれる)を端末デバイスに送出し得る。端末デバイスは、第2の帯域幅設定情報に基づいて、動作帯域幅を調整し得るか、または動作帯域幅をそのままとし得る。
【0089】
実装では、端末デバイスは、集約帯域幅において動作し第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出した後、第1の帯域幅に周期的にフォールバックし(すなわち、第1の帯域幅に周期的にアクセスし)、第1の帯域幅に対応するチャネル品質情報を測定し、測定されたチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出し得る。代替として、端末デバイスは、集約帯域幅に周期的に切り替え、集約帯域幅に対応するチャネル品質情報を測定し、測定されたチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出し得る。したがって、端末デバイスが第2の帯域幅設定情報を受信したとき、端末デバイスの動作帯域幅は、第1の帯域幅であり得るかもしくは集約帯域幅であり得、または、第1の帯域幅および集約帯域幅以外の帯域幅であり得る。
【0090】
第2の帯域幅設定情報は、第1の帯域幅または集約帯域幅を示し得る。第2の帯域幅設定情報が帯域幅を示すとき、これは、ネットワークデバイスが端末デバイスの動作帯域幅をこの帯域幅として構成することを示し得る。本出願のこの実施形態では、第2の帯域幅設定情報が第1の帯域幅を示すことは、第2の帯域幅設定情報が、端末デバイスの動作帯域幅が第1の帯域幅であることを示すことと同じ意味を有する。同様に、第2の帯域幅設定情報が集約帯域幅を示すことは、第2の帯域幅設定情報が、端末デバイスの動作帯域幅が集約帯域幅であることを示すことと同じ意味を有する。実装では、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉の干渉値が事前設定された干渉値よりも大きい場合は、第2の帯域幅設定情報は、端末デバイスの動作帯域幅が第1の帯域幅であることを示し得る。この方式は、端末デバイスが低干渉の第1の帯域幅において動作するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。実装では、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉の干渉値が事前設定された干渉値以下である場合は、帯域幅設定情報は、端末デバイスの動作帯域幅が集約帯域幅であることを示し得る。このようにして、干渉が低いときは、デバイスは集約帯域幅において動作し、これは、高帯域幅サービスを得るのに役立つ。事前設定された干渉値は、ネットワークデバイスによって示されてよく、またはプロトコル中で合意されてよい。事前設定された干渉値は、経験値であってよい。これは本出願の実施形態において限定されない。
【0091】
例えば、第2の帯域幅設定情報は、第1の帯域幅を示す。端末デバイスが第2の帯域幅設定情報を受信したとき、端末デバイスの動作帯域幅が集約帯域幅である場合は、端末デバイスは、集約帯域幅から第1の帯域幅に切り替えられてよい。端末デバイスの動作帯域幅が第1の帯域幅である場合は、端末デバイスは、第1の帯域幅において動作し続けてよい。例えば、第2の帯域幅設定情報は、集約帯域幅を示す。端末デバイスが第2の帯域幅設定情報を受信したとき、端末デバイスの動作帯域幅が集約帯域幅である場合は、端末デバイスは、集約帯域幅において動作し続けてよい。端末デバイスの動作帯域幅が第1の帯域幅である場合は、端末デバイスは、第1の帯域幅から集約帯域幅に切り替えられてよい。
【0092】
本出願のこの実施形態では、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定され、したがって、干渉は数値化されることが可能である。加えて、これは、端末デバイスが高帯域幅において動作するか低帯域幅において動作するかを、干渉に基づいて適応的に調整するのに役立つ。これは、端末デバイスが低干渉の動作帯域幅において動作するのに役立ち、すなわち、端末デバイスが干渉の強い帯域幅において動作するのを防止するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。加えて、この方式は、異なるオペレータからの干渉のせいで端末デバイスがブロックされる問題を解決するのに役立ち、離散スペクトルを仮想高帯域幅に集約するための適用実現可能性を提供するのに役立ち、また、オペレータの共同構築および共有のための実装実現可能性を提供するのにも役立つ。このようにして、リソース活用が改善され、ユーザ体験が改善される。
【0093】
図3は、本出願の実施形態による別の干渉決定方法の概略フローチャートである。この方法では、ネットワークデバイスが端末デバイスに対してCSI-RSの設定情報をどのように構成するか、および、端末デバイスが、CSI-RSの設定情報に基づいて、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスにどのように送出するかについて記述される。この方法は、限定されないが以下のステップを含み得る。
【0094】
ステップS301:端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするとき、端末デバイスは、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出する。これに対応して、ネットワークデバイスは、第1のチャネル品質情報を端末デバイスから受信し、第1のチャネル品質情報は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出されるものである。
【0095】
留意されたいが、ステップS301を実施するプロセスについては、図2のステップS201についての詳細な記述を参照されたい。ここでは詳細について再度記述されない。
【0096】
ステップS302:ネットワークデバイスは、CSI-RSの設定情報を端末デバイスに送出し、CSI-RSの設定情報は、第1の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報と、第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報とを含む。これに対応して、端末デバイスは、CSI-RSの設定情報をネットワークデバイスから受信する。
【0097】
CSI-RSの設定情報は、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を測定するために端末デバイスによって使用され得る。CSI-RSの設定情報は、次のものに限定されないが、CSI-RSの時間-周波数ロケーションと、周期的CSI-RSの周期性情報とのうちの1つまたは複数を含み得る。これに対応して、第1の帯域幅に対応する(例えば、第1のCSI-RSと呼ばれる)CSI-RSの設定情報は、次のものに限定されないが、第1のCSI-RSの時間-周波数ロケーションと、(第1のCSI-RSが周期的CSI-RSである場合の)第1のCSI-RSの周期性情報とのうちの1つまたは複数を含み得る。第2の帯域幅に対応する(例えば、第2のCSI-RSと呼ばれる)CSI-RSの設定情報は、次のものに限定されないが、第2のCSI-RSの時間-周波数ロケーションと、(第2のCSI-RSが周期的CSI-RSである場合の)第2のCSI-RSの周期性情報とのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0098】
実装では、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいてCSI-RSの設定情報を構成し得る。端末デバイスは、能力情報をネットワークデバイスに送出し得る。能力情報は、端末デバイスが周期的CSI-RSをサポートするかどうか、端末デバイスが非周期的CSI-RSをサポートするかどうか、端末デバイスがm個の周期的CSI-RSをサポートするかどうか、および、端末デバイスがn個の非周期的CSI-RSをサポートするかどうか、のうちの少なくとも1つを示し得る。mとnとは両方とも整数である。
【0099】
任意選択で、集約帯域幅に含まれる低帯域幅の数量が、z(z≧2)によって示される。m≧zである場合は、ネットワークデバイスは、z個の周期的CSI-RSを端末デバイスに対して構成し得る。この場合、CSI-RSの設定情報は、z個の周期的CSI-RSの設定情報を含み得る。n≧zである場合は、ネットワークデバイスは、z個の非周期的CSI-RSを端末デバイスに対して構成し得る。この場合、CSI-RSの設定情報は、z個の非周期的CSI-RSの設定情報を含み得る。m<zである場合は、ネットワークデバイスは、m個の周期的CSI-RSを端末デバイスに対して構成し得、(z-m)個の非周期的CSI-RSを端末デバイスに対して構成し得る。この場合、CSI-RSの設定情報は、m個の周期的CSI-RSの設定情報と、(z-m)個の非周期的CSI-RSの設定情報とを含み得る。n<zである場合は、ネットワークデバイスは、n個の非周期的CSI-RSを端末デバイスに対して構成し得、(z-n)個の周期的CSI-RSを端末デバイスに対して構成し得る。この場合、CSI-RSの設定情報は、n個の非周期的CSI-RSの設定情報と、(z-n)個の周期的CSI-RSの設定情報とを含み得る。m<zである場合、ネットワークデバイスは、集約帯域幅に含まれる低帯域幅の一部(例えば、1つの低帯域幅:第1の帯域幅)について、1つの周期的CSI-RSを構成し得る。この場合、CSI-RSの設定情報は、1つの周期的CSI-RSの設定情報を含み得る。低帯域幅の一部は、z1個の低帯域幅であり得、1<z1<zであり得ることに留意されたい。これに対応して、この場合、CSI-RSの設定情報は、z1個の周期的CSI-RSの設定情報を含み得、1つの低帯域幅は1つの周期的CSI-RSの設定情報に対応する。n<zである場合、ネットワークデバイスは、集約帯域幅に含まれる低帯域幅の一部(例えば、1つの低帯域幅:第2の帯域幅)について、1つの非周期的CSI-RSを構成し得る。この場合、CSI-RSの設定情報は、1つの非周期的CSI-RSの設定情報を含み得る。低帯域幅の一部は、z2個の低帯域幅であり得、1<z2<zであり得ることに留意されたい。これに対応して、この場合、CSI-RSの設定情報は、z2個の非周期的CSI-RSの設定情報を含み得、1つの低帯域幅は1つの非周期的CSI-RSの設定情報に対応する。
【0100】
実装では、ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して構成されたCSI-RSの数量が、集約帯域幅に含まれる低帯域幅の数量未満であるとき、すなわち、CSI-RSの設定情報が、集約帯域幅に含まれる低帯域幅の一部のみについて構成されたCSI-RSの設定情報であるときは、集約帯域幅に含まれる低帯域幅の他の部分に対応するチャネル品質情報は、CSI-RSの設定情報を用いて構成された低帯域幅に対応するチャネル品質情報であり得る。すなわち、既存のCSI測定結果が再使用される。例えば、低帯域幅aと帯域幅bと低帯域幅cとを集約することによって集約帯域幅が得られる場合、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送出されるCSI-RSの設定情報は、低帯域幅aに対応するCSI-RSの設定情報と、低帯域幅bに対応するCSI-RSの設定情報とを含み、低帯域幅cに対応するCSI-RSの設定情報を含まない。この場合、端末デバイスは、低帯域幅bに対応するCSI-RSの設定情報に基づいて、低帯域幅bに対応するチャネル品質情報を測定し、低帯域幅bに対応するチャネル品質情報を、低帯域幅cに対応するチャネル品質情報として再使用し得る。言い換えれば、CSI-RSの設定情報が構成されない(例えば、低帯域幅1と呼ばれる)低帯域幅については、集約帯域幅における低帯域幅1のスペクトルに最も近いスペクトル(このスペクトルは、集約帯域幅における低帯域幅のスペクトルである)のCSI測定結果が、低帯域幅1のCSI測定結果として使用され得る。
【0101】
ステップS303:端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするとき、端末デバイスは、CSI-RSの設定情報に基づいて、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出し、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。これに対応して、ネットワークデバイスは、第2のチャネル品質情報を端末デバイスから受信し、第2のチャネル品質情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出されるものである。
【0102】
端末デバイスは、CSI-RSの設定情報をネットワークデバイスから受信した後、CSI-RSの設定情報に基づく測定を通して第2のチャネル品質情報を取得し、第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出し得る。具体的には、端末デバイスは、第1の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報に基づく測定を通して、第1の帯域幅に対応するチャネル品質情報を取得し、第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報に基づく測定を通して、第2の帯域幅に対応するチャネル品質情報を取得し得る。言い換えれば、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに測定を通して取得される、第1の帯域幅に対応するチャネル品質情報、および第2の帯域幅に対応するチャネル品質情報を含み得る。
【0103】
留意されたいが、ステップS303を実施する残りのプロセスについては、図2のステップS202についての詳細な記述を参照されたい。ここでは詳細について記述されない。
【0104】
ステップS304:ネットワークデバイスは、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定する。
【0105】
ステップS305:ネットワークデバイスは、干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイスに送出する。これに対応して、端末デバイスは、帯域幅設定情報をネットワークデバイスから受信する。
【0106】
留意されたいが、ステップS304およびステップS305を実施するプロセスについては、図2のステップS203およびステップS204についての詳細な記述を参照されたい。ここでは詳細について再度記述されない。
【0107】
本出願のこの実施形態では、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定され、したがって、干渉は数値化されることが可能である。加えて、これは、端末デバイスが高帯域幅において動作するか低帯域幅において動作するかを、干渉に基づいて適応的に調整するのに役立つ。これは、端末デバイスが低干渉の動作帯域幅において動作するのに役立ち、すなわち、端末デバイスが干渉の強い帯域幅において動作するのを防止するのに役立ち、端末デバイスの性能を改善するのに役立つ。加えて、この方式は、異なるオペレータからの干渉のせいで端末デバイスがブロックされる問題を解決するのに役立ち、離散スペクトルを仮想高帯域幅に集約するための適用実現可能性を提供するのに役立ち、また、オペレータの共同構築および共有のための実装実現可能性を提供するのにも役立つ。このようにして、リソース活用が改善され、ユーザ体験が改善される。
【0108】
実装では、端末デバイスは、集約帯域幅におけるマルチスライスフィルタリングメカニズムをサポートし得、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉は、このメカニズムに基づいてフィルタ除去されることが可能である。端末デバイスが集約帯域幅におけるマルチスライスフィルタリングメカニズムをサポートすることは、端末デバイスが、集約帯域幅に含まれる各低帯域幅を識別し得、各低帯域幅に対して適応フィルタリングを実施し得ることを示し得る。各低帯域幅に対して適応フィルタリングが実施されることは、フィルタの幅が各低帯域幅につき自動的に調整されてキャリア幅の外部の干渉がフィルタ除去されることが可能であることを示す。例えば、第1の帯域幅と第2の帯域幅とを集約することによって集約帯域幅が得られ、第1の帯域幅のキャリア幅は5Mであり、第2の帯域幅のキャリア幅は10Mである。この場合、端末デバイスは、第1の帯域幅のキャリア上で搬送される情報を識別し得、この情報についてはフィルタの幅が自動的に5Mに調整され得、したがって、別のキャリアからの干渉がフィルタ除去されることが可能である。同様に、端末デバイスは、第2の帯域幅のキャリア上で搬送される情報を識別し得、この情報についてはフィルタの幅が自動的に10Mに調整され得、したがって、別のキャリアからの干渉がフィルタ除去されることが可能である。このようにして、集約帯域幅における干渉の問題が根本的に解決されることが可能である。
【0109】
前述の方法実施形態で提供される方法に対応して、本出願の実施形態は、対応する装置をさらに提供し、この装置は、前述の実施形態を実行するように構成された対応するモジュールまたはユニットを備える。モジュールまたはユニットは、ソフトウェア、ハードウェア、または、ソフトウェアとハードウェアとの組合せであり得る。
【0110】
図4は、本出願による通信装置の構造の概略図である。図4に示される通信装置400は、通信ユニット401および処理ユニット402を備える。
【0111】
設計では、通信装置400はネットワークデバイスである。
【0112】
例えば、通信ユニット401は、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するように構成され、第1のチャネル品質情報は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出される。通信ユニット401は、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するようにさらに構成され、第2のチャネル品質情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出され、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。処理ユニット402は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定するように構成される。通信ユニット401は、干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイスに送出するようにさらに構成される。
【0113】
実装では、干渉の干渉値が事前設定された干渉値よりも大きい場合は、帯域幅設定情報は、端末デバイスの動作帯域幅が第1の帯域幅であることを示す。
【0114】
実装では、干渉の干渉値が事前設定された干渉値以下である場合は、帯域幅設定情報は、端末デバイスの動作帯域幅が集約帯域幅であることを示す。
【0115】
実装では、処理ユニット402が、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定するように構成されるとき、処理ユニット402は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉の干渉値として、第1のチャネル品質情報の評価値に対する第2のチャネル品質情報の評価値の比を決定するように、具体的に構成される。
【0116】
実装では、第1の帯域幅と第2の帯域幅との両方は、第1のオペレータに対応し、第3の帯域幅は、第2のオペレータに対応する。
【0117】
実装では、通信ユニット401は、端末デバイスの能力情報を端末デバイスから受信するようにさらに構成され、能力情報は、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートすることを示す。処理ユニット402は、能力情報に基づいて、集約帯域幅にアクセスすることを端末デバイスがサポートすると決定するようにさらに構成される。
【0118】
実装では、通信ユニット401は、第1の帯域幅に対応するセルのチャネル状態情報基準信号CSI-RSを送出するようにさらに構成され、第1のチャネル品質情報は、端末デバイスがセルにアクセスするときにCSI-RSに基づいて決定される。
【0119】
実装では、通信ユニット401は、CSI-RSの設定情報を端末デバイスに送出するようにさらに構成され、CSI-RSの設定情報は、第1の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報と、第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報とを含む。
【0120】
実装では、チャネル品質情報は、受信信号強度インジケーションRSSIまたはチャネル品質インジケーションCQIのうちの1つまたは複数を含む。
【0121】
通信装置400がネットワークデバイスであるときは、通信装置は、図2および図3に対応する実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実装するように構成される。
【0122】
設計では、通信装置400は端末デバイスである。
【0123】
例えば、処理ユニット402は、通信装置400が第1の帯域幅にアクセスするときに、通信ユニット401を呼び出して、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスへ送出させるように構成される。処理ユニット402は、通信装置400が集約帯域幅にアクセスするときに、通信ユニット401を呼び出して、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスへ送出させるようにさらに構成され、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。処理ユニット402は、通信ユニット401を呼び出して帯域幅設定情報をネットワークデバイスから受信させるようにさらに構成され、帯域幅設定情報は、通信装置400が集約帯域幅にアクセスするときに通信装置400によって受信される干渉に基づいて、ネットワークデバイスによって送出され、干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定される。
【0124】
実装では、干渉の干渉値が事前設定された干渉値よりも大きい場合は、帯域幅設定情報は、通信装置400の動作帯域幅が第1の帯域幅であることを示す。
【0125】
実装では、干渉の干渉値が事前設定された干渉値以下である場合は、帯域幅設定情報は、通信装置400の動作帯域幅が集約帯域幅であることを示す。
【0126】
実装では、干渉の干渉値は、第1のチャネル品質情報の評価値に対する第2のチャネル品質情報の評価値の比である。
【0127】
実装では、第1の帯域幅と第2の帯域幅との両方は、第1のオペレータに対応し、第3の帯域幅は、第2のオペレータに対応する。
【0128】
実装では、処理ユニット402は、通信ユニット401を呼び出して通信装置400の能力情報をネットワークデバイスへ送出させるようにさらに構成され、能力情報は、集約帯域幅にアクセスすることを通信装置400がサポートすることを示す。
【0129】
実装では、処理ユニット402は、通信ユニット401を呼び出して、第1の帯域幅に対応するセルのチャネル状態情報基準信号CSI-RSをネットワークデバイスから受信させ、CSI-RSに基づいて第1のチャネル品質情報を決定するようにさらに構成される。
【0130】
実装では、処理ユニット402は、通信ユニット401を呼び出してCSI-RSの設定情報をネットワークデバイスから受信させるようにさらに構成され、CSI-RSの設定情報は、第1の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報と、第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報とを含む。
【0131】
実装では、チャネル品質情報は、受信信号強度インジケーションRSSIまたはチャネル品質インジケーションCQIのうちの1つまたは複数を含む。
【0132】
通信装置400が端末デバイスであるときは、通信装置400は、図2および図3に示される実施形態における端末デバイスの機能を実装するように構成される。
【0133】
図5は、本出願による別の通信装置の構造の概略図である。図5に示される通信装置500は、少なくとも1つのプロセッサ501と、送受信機502とを備える。任意選択で、装置は、メモリ503をさらに備えてよい。
【0134】
メモリ503は、揮発性メモリ、例えばランダムアクセスメモリであり得る。代替として、メモリは、不揮発性メモリ、例えば、読取専用メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(hard disk drive, HDD)、またはソリッドステートドライブ(solid-state drive, SSD)であり得る。代替として、メモリ503は、予期されるプログラムコードを命令またはデータ構造の形で搬送または記憶することができコンピュータによってアクセスされることが可能な、他の任意の媒体である。しかし、メモリ503はこれらに限定されない。メモリ503は、前述のメモリの組合せであってもよい。
【0135】
本出願の実施形態では、プロセッサ501および送受信機502と、メモリ503との間の具体的な接続媒体は限定されない。本出願のこの実施形態では、プロセッサ501および送受信機502と、メモリ503とは、図のバス504を使用して相互に接続される。バス504は、図では太線を使用して示されている。他のコンポーネントの接続方式は、記述のための例にすぎず、限定として使用されるものではない。バス504は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類され得る。示しやすさのために、図5では、バスは1本の太線のみを使用して示されている。しかし、これは、1本のバスまたは1つのタイプのバスしかないことを示すものではない。
【0136】
プロセッサ501は、データ送出/受信機能を有し得、別のデバイスと通信することができる。図5に示される装置においては、独立したデータ通信ユニット、例えば送受信機502が配置され得、これはデータを受信および送出するように構成される。別のデバイスと通信するとき、プロセッサ501は、送受信機502を通してデータ伝送を実施し得る。
【0137】
例では、ネットワークデバイスが図5に示される形であるときは、図5のプロセッサは、前述の方法実施形態のうちの任意の1つにおけるネットワークデバイスによって実施される方法を実施し得る。
【0138】
例では、端末デバイスが図5に示される形であるときは、図5のプロセッサは、前述の方法実施形態のうちの任意の1つにおける端末デバイスによって実施される方法を実施し得る。
【0139】
具体的には、図4の処理ユニットと通信ユニットとの両方の機能/実装プロセスは、メモリ503に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことにより、図5のプロセッサ501によって実装され得る。代替として、図4の処理ユニットの機能/実装プロセスは、メモリ503に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことにより、図5のプロセッサ501によって実装され得、図4の通信ユニットの機能/実装プロセスは、図5の送受信機502によって実装され得る。
【0140】
実装では、通信装置500は回路を備え得、回路は、前述の方法実施形態における送出、受信、または通信機能を実装し得る。本出願に記載のプロセッサは、以下の方式で、すなわち、集積回路(integrated circuit, IC)、アナログIC、無線周波数集積回路(RFIC)、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、プリント回路板(printed circuit board, PCB)、電子デバイスなどの方式で実装され得る。代替として、プロセッサは、以下のICプロセス技術、例えば、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor, CMOS)、N型金属酸化物半導体(n-type metal-oxide-semiconductor, NMOS)、Pチャネル金属酸化物半導体(p-channel metal oxide semiconductor, PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(bipolar junction transistor, BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ヒ化ガリウム(GaAs)などを使用して製造され得る。
【0141】
前述の実施形態で記述された通信装置は、ネットワークデバイスまたは端末デバイスであり得る。しかし、本出願に記載の通信装置の範囲はこれらに限定されず、通信装置の構造は図5に限定されないことがある。通信装置は、独立したデバイスであってもよく、または大きいデバイスの一部であってもよい。例えば、通信装置は以下のものであり得る。
(1)独立した集積回路IC、チップ、またはチップシステムもしくはサブシステム。
(2)1つまたは複数のICを含むセット。任意選択で、ICのセットはまた、データおよびコンピュータプログラムを記憶するように構成されたストレージコンポーネントを含んでもよい。
(3)ASIC、例えばモデム(Modem)。
(4)別のデバイスに組み込まれることが可能なモジュール。
(5)受信機、端末、インテリジェント端末、セルラーフォン、ワイヤレスデバイス、ハンドヘルドデバイス、モバイルユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど。または、
(6)別のデバイス。
【0142】
通信装置がチップまたはチップシステムであり得る場合について、図6に示されるチップの構造の概略図を参照されたい。図6に示されるチップ600は、プロセッサ601およびインタフェース602を備える。1つまたは複数のプロセッサ601があってよく、複数のインタフェース602があってよい。
【0143】
チップ600が本出願の実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実装するように構成される場合について、以下に記述される。
【0144】
インタフェース602は、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するように構成され、第1のチャネル品質情報は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出される。
【0145】
インタフェース602は、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するようにさらに構成され、第2のチャネル品質情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって送出され、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。
【0146】
プロセッサ601は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉を決定するように構成される。
【0147】
インタフェース602は、干渉に基づいて帯域幅設定情報を端末デバイスに送出するようにさらに構成される。
【0148】
具体的には、この場合、プロセッサ601およびインタフェース602によって実施される動作については、図2および図3に対応する実施形態におけるネットワークデバイスに関係付けられる記述を参照されたい。
【0149】
チップ600が本出願の実施形態における端末デバイスの機能を実装するように構成される場合について、以下に記述される。
【0150】
プロセッサ601は、チップ600が第1の帯域幅にアクセスするときに、インタフェース602を呼び出して、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスへ送出させるように構成される。
【0151】
プロセッサ601は、チップ600が集約帯域幅にアクセスするときに、インタフェース602を呼び出して、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスへ送出させるようにさらに構成され、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する。
【0152】
プロセッサ601は、インタフェース602を呼び出して帯域幅設定情報をネットワークデバイスから受信させるようにさらに構成され、帯域幅設定情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉に基づいてネットワークデバイスによって送出され、干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定される。
【0153】
具体的には、この場合、プロセッサ601およびインタフェース602によって実施される動作については、図2および図3に対応する実施形態における端末デバイスに関連付けられる記述を参照されたい。
【0154】
任意選択で、チップはメモリ603をさらに備え、メモリ603は、必要なコンピュータプログラムおよび必要なデータを記憶するように構成される。メモリ603は、別個に配置されてもよく、または、図6の破線ボックス603に示されるように、プロセッサ601と統合されてもよい。
【0155】
本出願の実施形態は、通信システムをさらに提供する。このシステムは、図2および図3に対応する実施形態におけるネットワークデバイスおよび端末デバイスを備え得る。
【0156】
いくつかのシナリオでは、本出願の実施形態におけるいくつかの任意選択の特徴は、別の特徴に依存せずに、例えば、これらの任意選択の特徴が現在基づいている解決法に依存せずに、独立して実装されて、対応する技術的問題が解決され、対応する効果が達成され得ることが理解され得る。代替として、いくつかのシナリオでは、任意選択の特徴は、要件に基づいて別の特徴と組み合わせられる。これに対応して、本出願の実施形態で提供される装置はまた、これらの特徴または機能を相応に実装し得る。本明細書では詳細について記述されない。
【0157】
当業者なら、本出願の実施形態で列挙される様々な例証的な論理ブロック(illustrative logical blocks)およびステップ(steps)が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれらの組合せによって実装され得ることを、さらに理解し得る。機能がハードウェアを使用して実装されるかソフトウェアを使用して実装されるかは、システム全体の特定の適用例および設計要件に依存する。当業者なら、様々な方法を使用して対応する適用例のための機能を実装し得るが、この実装が本出願の実施形態の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0158】
本出願に記載の解決法は、様々な方式で実装され得る。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組合せによって実装され得る。ハードウェアを使用することによる実装の場合は、通信装置(例えば、基地局、端末、ネットワークエンティティ、コアネットワーク要素、またはチップ)中でこれらの技術を実行するように構成された処理ユニットが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processors, DSPs)、デジタル信号処理コンポーネント、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuits, ASICs)、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays, FPGAs)もしくは他のプログラマブルロジック装置、離散ゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、離散ハードウェアコンポーネント、またはこれらの任意の組合せにおいて実装され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得る。任意選択で、汎用プロセッサは、代替として、任意の従来型プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってよい。プロセッサは、代替として、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアを有する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または他の任意の類似の構成など、コンピューティング装置の組合せによって実装され得る。
【0159】
本出願は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されたとき、前述の方法実施形態のうちの任意の1つの機能が実装される。
【0160】
本出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されたとき、前述の方法実施形態のうちの任意の1つの機能が実装される。
【0161】
前述の実施形態のすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せを使用して実装され得る。ソフトウェアを使用して実施形態が実装されるときは、実施形態のすべてまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータにロードされてコンピュータ上で実行されたとき、本出願の実施形態による手順または機能が、全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることもあり、または、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されることもある。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(digital subscriber line, DSL))またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)方式で送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、または、1つもしくは複数の使用可能媒体を統合したデータストレージデバイス、例えばサーバもしくはデータセンタであり得る。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光学媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc, DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state drive, SSD))などであり得る。
【0162】
本明細書を通して言及される「実施形態」とは、この実施形態に関係付けられる特定の特徴、構造、または特性が本出願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することが理解され得る。したがって、本明細書全体における実施形態は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。加えて、これらの特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において、任意の適切な方式を使用して組み合わせられ得る。前述のプロセスの連続番号は、本出願の様々な実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解され得る。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対するどんな限定としても解釈されるべきではない。
【0163】
本出願において、「とき」、「場合」、および「~のケースで」はすべて、装置が目的格における対応する処理を実施することを意味し、時間を限定するものとは意図されず、必ずしも装置が実装中に決定アクションを有することを必要とせず、別の限定があることを意味しないことが、理解され得る。
【0164】
本出願において、単数形で表される要素は、別段の指定がない限り、「1つまたは複数」を表すものと意図され、「1つであり唯一」を表すものではない。本出願において、別段の指定がない限り、「少なくとも1つ」は「1つまたは複数」を表すものと意図され、「複数」は「2つ以上」を表すものと意図される。
【0165】
加えて、「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書では交換可能に使用されることがある。本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられるオブジェクト間の関連付け関係のみを記述するものであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合の、3つの場合を表し得る。Aは単数または複数であり得、Bは単数または複数であり得る。
【0166】
本出願における「事前定義する」は、「定義する」、「事前定義する」、「記憶する」、「事前記憶する」、「事前交渉する」、「事前構成する」、「固体化させる」、または「事前焼き込みする」として理解され得る。
【0167】
当業者なら理解し得るが、簡便な記述のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照されたい。ここでは詳細について再度記述されない。
【0168】
本出願の実施形態における同じまたは同様の部分については、相互を参照されたい。本出願の実施形態、および実施形態における実装/方法/実装方法においては、別段の指定がない限り、または論理的矛盾が生じない限り、用語および/または記述は、一貫しており、異なる実施形態間で、また実施形態における実装/方法/実装方法間で、相互に参照され得る。異なる実施形態、および実施形態における実装/方法/実装方法における、技術的特徴が組み合わされて、その内部論理関係に基づいて新しい実施形態、実装、方法、または実装方法が形成され得る。本出願の実装は、本出願の保護範囲に対する限定を構成しない。
【0169】
以上の記述は、本出願の具体的な実装にすぎず、本出願の保護範囲を限定するものとは意図されない。本出願で開示される技術範囲内で当業者によって容易に考え出されるどんな変形または置換も、本出願の保護範囲に入るものとする。
図1a
図1b
図1c
図1d
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-05-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
干渉決定方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスによって、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報を端末デバイスから受信するステップであって、前記第1のチャネル品質情報は、前記端末デバイスが前記第1の帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって送出される、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を前記端末デバイスから受信するステップであって、前記第2のチャネル品質情報は、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって送出され、前記集約帯域幅は、少なくとも前記第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、前記第1の帯域幅のスペクトルと前記第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1のチャネル品質情報および前記第2のチャネル品質情報に基づいて、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって受信される干渉を決定するステップと、
前記ネットワークデバイスによって前記干渉に基づいて帯域幅設定情報を前記端末デバイスに送出するステップと
を含む、干渉決定方法。
【請求項2】
前記干渉の干渉値が事前設定された干渉値よりも大きい場合、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスの動作帯域幅が前記第1の帯域幅であることを示す請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記干渉の前記干渉値が前記事前設定された干渉値以下である場合、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスの前記動作帯域幅が前記集約帯域幅であることを示す請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークデバイスによって、前記第1のチャネル品質情報および前記第2のチャネル品質情報に基づいて、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって受信される干渉を決定する前記ステップは、
前記ネットワークデバイスによって、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって受信される前記干渉の干渉値として、前記第1のチャネル品質情報の評価値に対する前記第2のチャネル品質情報の評価値の比を決定するステップを含む請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅との両方は第1のオペレータに対応し、前記第3の帯域幅は第2のオペレータに対応する請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークデバイスによって前記端末デバイスの能力情報を前記端末デバイスから受信するステップであって、前記能力情報は、前記集約帯域幅にアクセスすることを前記端末デバイスがサポートすることを示す、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記能力情報に基づいて、前記集約帯域幅にアクセスすることを前記端末デバイスがサポートすると決定するステップと
をさらに含む請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークデバイスによって、前記第1の帯域幅に対応するセルのチャネル状態情報基準信号CSI-RSを送出するステップをさらに含み、前記第1のチャネル品質情報は、前記端末デバイスが前記セルにアクセスするときに前記CSI-RSに基づいて前記端末デバイスによって決定される請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークデバイスによってCSI-RSの設定情報を前記端末デバイスに送出するステップをさらに含み、前記CSI-RSの前記設定情報は、前記第1の帯域幅に対応する前記CSI-RSの設定情報と、前記第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報とを含む請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
チャネル品質情報は、受信信号強度インジケーションRSSIまたはチャネル品質インジケーションCQIのうちの1つまたは複数を含む請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
干渉決定方法であって、前記方法は、
端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに、前記端末デバイスによって、前記第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出するステップと、
前記端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに、前記端末デバイスによって、前記集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報を前記ネットワークデバイスに送出するステップであって、前記集約帯域幅は、少なくとも前記第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、前記第1の帯域幅のスペクトルと前記第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する、ステップと、
前記端末デバイスによって帯域幅設定情報を前記ネットワークデバイスから受信するステップであって、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスが前記集約帯域幅にアクセスするときに前記端末デバイスによって受信される干渉に基づいて、前記ネットワークデバイスによって送出され、前記干渉は、前記第1のチャネル品質情報および前記第2のチャネル品質情報に基づいて決定される、ステップと
を含む、干渉決定方法。
【請求項11】
前記干渉の干渉値が事前設定された干渉値よりも大きい場合、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスの動作帯域幅が前記第1の帯域幅であることを示す請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記干渉の前記干渉値が前記事前設定された干渉値以下である場合、前記帯域幅設定情報は、前記端末デバイスの前記動作帯域幅が前記集約帯域幅であることを示す請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記干渉の干渉値は、前記第1のチャネル品質情報の評価値に対する前記第2のチャネル品質情報の評価値の比である請求項10乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅との両方は第1のオペレータに対応し、前記第3の帯域幅は第2のオペレータに対応する請求項10乃至1のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記端末デバイスによって前記端末デバイスの能力情報を前記ネットワークデバイスに送出するステップをさらに含み、前記能力情報は、前記集約帯域幅にアクセスすることを前記端末デバイスがサポートすることを示す請求項10乃至1のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記端末デバイスによって、前記第1の帯域幅に対応するセルのチャネル状態情報基準信号CSI-RSを前記ネットワークデバイスから受信するステップと、
前記端末デバイスによって前記CSI-RSに基づいて前記第1のチャネル品質情報を決定するステップと
をさらに含む請求項10乃至1のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記端末デバイスによってCSI-RSの設定情報を前記ネットワークデバイスから受信するステップをさらに含み、前記CSI-RSの前記設定情報は、前記第1の帯域幅に対応する前記CSI-RSの設定情報と、前記第2の帯域幅に対応するCSI-RSの設定情報とを含む請求項10乃至1のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
チャネル品質情報は、受信信号強度インジケーションRSSIまたはチャネル品質インジケーションCQIのうちの1つまたは複数を含む請求項10乃至1のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたユニットを備える通信装置。
【請求項20】
求項10乃至1のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されたユニットを備える通信装置。
【請求項21】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムはプログラム命令を含み、通信装置が前記プログラム命令を実行したとき、請求項1乃至のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムはプログラム命令を含み、通信装置が前記プログラム命令を実行したとき、請求項10乃至12のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
第2の態様によれば、本出願の実施形態は、別の干渉決定方法を提供する。この方法は、端末デバイスによって実施され得、または、端末デバイス中で使用されるチップによって実施され得る。この方法は、端末デバイスが第1の帯域幅にアクセスするときに、端末デバイスが、第1の帯域幅に対応する第1のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出するステップと、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに、端末デバイスが、集約帯域幅に対応する第2のチャネル品質情報をネットワークデバイスに送出するステップであって、集約帯域幅は、少なくとも第1の帯域幅および第2の帯域幅を集約することによって得られ、第1の帯域幅のスペクトルと第2の帯域幅のスペクトルとの間に第3の帯域幅のスペクトルが介在する、ステップと、端末デバイスが帯域幅設定情報をネットワークデバイスから受信するステップであって、帯域幅設定情報は、端末デバイスが集約帯域幅にアクセスするときに端末デバイスによって受信される干渉に基づいて、ネットワークデバイスによって送出され、干渉は、第1のチャネル品質情報および第2のチャネル品質情報に基づいて決定される、ステップとを含む。

【国際調査報告】