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特表2024-544488重力着底構造(GBS)上の一体式液化天然ガス(LNG)生産施設
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  • 特表-重力着底構造(GBS)上の一体式液化天然ガス(LNG)生産施設 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】重力着底構造(GBS)上の一体式液化天然ガス(LNG)生産施設
(51)【国際特許分類】
   F25J 1/00 20060101AFI20241126BHJP
   B63B 35/44 20060101ALI20241126BHJP
   B65D 88/78 20060101ALI20241126BHJP
   F25J 3/08 20060101ALI20241126BHJP
   E02B 17/00 20060101ALI20241126BHJP
   E02D 27/32 20060101ALI20241126BHJP
【FI】
F25J1/00 B
B63B35/44 C
B65D88/78 A
F25J3/08
E02B17/00 Z
E02D27/32 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525843
(86)(22)【出願日】2022-09-22
(85)【翻訳文提出日】2024-06-12
(86)【国際出願番号】 RU2022000288
(87)【国際公開番号】W WO2023096526
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】2021134310
(32)【優先日】2021-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】RU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519333859
【氏名又は名称】ブリクノエ アクツィオネルノエ オブシェストボ “ノバテック”
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミケルソン、レオニード ヴィクトロヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】レティヴォフ、ヴァレリー ニコラエヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】ソロビエフ、セルゲイ ゲンナジーヴィッチ
【テーマコード(参考)】
2D046
3E170
4D047
【Fターム(参考)】
2D046DA05
3E170AA11
3E170AA24
3E170AB29
3E170DA03
3E170EA06
3E170EB01
4D047AA10
4D047AB08
4D047BA08
4D047BB00
4D047CA12
4D047DA03
(57)【要約】
発明は、生産施設に関し、重力着底構造上の沿岸及び沖合の一体式液化天然ガス(LNG)生産コンビナートの開発に使用されることができる。LNG生産コンビナートは、重力着底構造(GBS)を備え、GBS頂部スラブを有し、頂部側モジュールがGBS頂部スラブ上に配置され、GBS頂部スラブ2の中心線に沿った相互接続モジュール35~38と、少なくともその一部が相互接続モジュール35~38の各側に一列に並んだ設備モジュールとを含む。液体貯蔵タンク12、15、17が、GBSの内側に配置される。設備モジュールは、相互接続モジュール35~37の一方の側の第1の列、すなわち、受け入れ装置、凝縮物安定化装置及び酸性ガス除去装置の少なくとも1つのモジュール28と、混合冷媒圧縮機の少なくとも1つのモジュール32(33)の第1の列と、相互接続モジュール35~37の他方の側にある第2の列、すなわちガス脱水、水銀除去、広い留分の軽質炭化水素抽出、分留及び液化装置のモジュール29~31、並びにボイルオフガス、燃料ガスシステム及び加熱媒体圧縮機の少なくとも1つのモジュール34を含む第2の列とを含み、GBSの短い端部に沿った設備モジュールはまた、少なくとも1つの発電プラントモジュール39、メイン技術室及び非常用ディーゼル発電機を備えた少なくとも1つのモジュール40、並びに少なくとも1つの補助システムモジュール41を含む。発明は、氷の厚い状況を伴う沿岸水中でLNG生産のための選択肢がより多くなる問題に対する解決策を提案する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液化天然ガス(LNG)生産コンビナートであって、重力着底構造(GBS)を備え、GBS頂部スラブを有し、頂部側モジュールが前記GBS頂部スラブ上に配置され、前記頂部スラブの中心線に沿った少なくとも1つの相互接続モジュールと、少なくともその一部が少なくとも1つの相互接続モジュールの各側に一列に並んだ設備モジュールと、を含み、液体貯蔵タンクが前記GBSの内側に配置されたコンビナートであって、前記コンビナートは、前記頂部スラブの中心線に沿って一列に並んだ相互接続モジュールを備え、前記設備モジュールは、
前記相互接続モジュールの一方の側の第1の列、すなわち
受け入れ装置、凝縮物安定化装置及び酸性ガス除去装置の少なくとも1つのモジュール及び
混合冷媒圧縮機の少なくとも1つのモジュールの第1の列と、
前記相互接続モジュールの他方の側の第2の列、すなわち
ガス脱水、水銀除去、広い留分の軽質炭化水素抽出、分留及び液化装置及び
ボイルオフガス、燃料ガスシステム及び加熱媒体圧縮機の少なくとも1つのモジュールの第2の列と、を含み、
前記設備モジュールはまた、前記GBSの短い端部に沿って配置された、
少なくとも1つの発電プラントモジュールと、
メイン技術室及び非常用ディーゼル発電機を備えた少なくとも1つのモジュールと、
少なくとも1つの補助システムモジュールと、を含むことを特徴とする、液化天然ガス(LNG)生産コンビナート。
【請求項2】
各頂部側モジュールは、筋交いを備えるフレームを有し、設備がその層上に設置されていることを特徴とする、請求項1に記載のコンビナート。
【請求項3】
各相互接続モジュールにおいて、下部メイン層は、ローカルサブステーションと、制御及び測定デバイスと、を収容し、中間層は、ケーブル立体交差路を収容し、上部層は、パイプライン立体交差路を収容し、開放層は、全ての頂部側モジュール設備の上に配置された空気冷却式熱交換器を収容することを特徴とする、請求項2に記載のコンビナート。
【請求項4】
前記メイン技術室及び非常用ディーゼル発電機のモジュールは、前記相互接続モジュールと同じ列に設置されること、並びにその開放層は、空気冷却式熱交換器を収容することを特徴とする、請求項3に記載のコンビナート。
【請求項5】
前記GBSは、中心部と突出部を有し、前記中心部は、前記頂部スラブを有する矩形プリズムであり、前記突出部は、その周辺部の全周で前記中心部側に沿って伸び、外側の垂直壁を有し、前記突出部及び前記中心部は、前記ベーススラブを共有し、前記突出部は、前記中心部より高さが低いことを特徴とする、請求項1に記載のコンビナート。
【請求項6】
前記GBS中心部は、区画を形成する内側の長手方向及び横方向壁を有し、その一部には、前記タンクが配置され、その一部はバラスト区画であり、前記GBS突出部は、その外側の壁に直交し且つ区画を形成する内側の壁を有し、その一部は、バラスト区画であることを特徴とする、請求項5に記載のコンビナート。
【請求項7】
前記GBS中心部の長手方向及び横方向壁によって形成される前記区画の一部は、補助設備を収容することを特徴とする、請求項5に記載のコンビナート。
【請求項8】
前記頂部側モジュールは、前記GBS中心部の長手方向及び横方向壁の交差点の上で前記頂部スラブ上に配置された支持体上に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載のコンビナート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明は、生産施設に関し、重力着底構造上の沿岸及び沖合の一体式液化天然ガス(LNG)生産コンビナートの開発に使用されることができる。
【背景技術】
【0002】
現在、例えば浮体式及び重力着底構造上の天然ガス液化プラント(LNGプラント)などの、いくつかのタイプの沿岸及び沖合の炭化水素処理施設が存在する。
【0003】
共通する設計は、LNG生産コンビナートであり、これは、浮体式天然ガス抽出、処理、液化、LNG貯蔵及び陸揚げ施設である。LNG(FLNG)の抽出、貯蔵及び陸揚げのための浮体式施設は、沖合のガス田開発に使用され、錨泊及び/又は係留を利用して沖合のガス田に直接設置される。そのような浮体式施設は、氷の厚い状況を伴う沖合の場所では、水中パイプライン骨組に接続するのに必要なその信頼できる位置決めが漂流する氷のために不可能であるため、作動されない。浮体式LNGプラント用途は、氷のない海での沖合のガス田開発プロジェクトに制限される。さらに、浮体式設備の生産能力は、そのサイズによって制限される。
【0004】
重力着底構造(GBS)上のLNGプラントの一例は、2つの矩形のプリズム形状の鋼ケーソンであり、大きい方の内側に小さい方がある鋼ケーソンを備える生産設備が重力着底構造の頂部デッキ上に設置された、沿岸LNG生産、貯蔵及び陸揚げプラント(韓国特許公開第20180051852号、公開日2018年5月17日)である。ケーソン間の空間は、固体バラストで満たされている。内部ケーソンの内側にはLNGタンクが設置される。この設計は、以下の欠点を特徴とする。
1.頂部側の支持体は、内部ケーソンの反対側、すなわち設置デッキ上にあり、その上に頂部側が取り付けられるため、強化する必要がある。
2.GBS鋼本体は、より腐食を受けやすく、耐久性が低下する。
3.GBS鋼本体は、氷の衝突に耐えるためにかなり厚くする必要があり、金属消費がより大きくなることを意味する。
4.固体バラストは、GBSのバラスト処理/デバラスト処理をより困難にする。
5.矩形のプリズム形状のGBSは、設置場所まで輸送されるとき大きな喫水を有し、これは、浅い水領域を通る輸送を不可能にする。
【0005】
船の頂部デッキ上に配置されたLNG製造設備を備えた浮体式LNGプラントも実在する(韓国特許公開第20130009064号、公開日2013年1月23日)。頂部デッキの中心線に沿って、パイプラインを備えた立体交差路が直立し、これに沿って、設備モジュールが配置され、すなわち発電モジュール、ガス処理モジュール及びガス液化モジュールが一方の側に、電気設備モジュール、脱水モジュール、LNG陸揚げモジュール、ボイルオフガスモジュール及びメイン積荷機構モジュールが他方の側に配置される。船首は、居住区及びタレットを特徴とし、船尾は、フレアの設置を特徴とする。
【0006】
この設計は、非対称のモジュールレイアウトを特徴とするため、バラスト処理及び他の設計の解決策が、船を均衡させる目的のために必須である。さらに、浮体式の設置は、凍った状況を伴う水中では動作することができない。
【0007】
コンプレックス設計は、提案されるものに最も近く、ベーススラブ及び頂部スラブ、内側の垂直壁及び中間スラブを有し、その上で1つ又は複数のLNGタンクが1つの区画内に設置される矩形のプリズム形状のGBSを備え、またバラスト区画は、GBS全体に沿って伸びており、頂部側モジュールは、頂部スラブ上の支持体の上に設置されている、重力着底構造(GBS)上の沖合天然ガス処理施設(国際特許公開第2021/106151号、公開日2021年6月3日)を特徴とする。設計の選択肢の1つは、その側部に加工設備モジュールを備える、頂部スラブ中心線に沿った配管モジュールを特徴とする。
【0008】
この施設の欠点は、配管モジュールが他の頂部側モジュールよりずっと長く、結果としてその設置が複雑になり、LNGポンプ設置目的のためのモジュール間の距離が増大し、これは、より長い配管及びケーブル敷設を有するより大きな施設を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国特許公開第20180051852号
【特許文献2】韓国特許公開第20130009064号
【特許文献3】国際特許公開第2021/106151号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
提案される発明は、氷の厚い状況を伴う沿岸の水中でのLNG生産のための施設の蓄積が増大する問題に対する解決策を提案する。
【0011】
技術的結果は、発明の意図される使用の達成であり、すなわち重力着底構造(GBS)上のコンビナートを利用するLNG生産の達成である。
【0012】
技術的結果は、液化天然ガス(LNG)生産コンビナートによって達成され、液化天然ガス(LNG)生産コンビナートは、重力着底構造(GBS)を備え、GBS頂部スラブを有し、頂部側モジュールがGBS頂部スラブ上に配置され、頂部スラブ中心線に沿った少なくとも1つの相互接続モジュールと、少なくともその一部が少なくとも1つの相互接続モジュールの各側に一列に並んだ設備モジュールと、を含み、液体貯蔵タンクがGBSの内側に配置され、これと共に、発明によると、コンビナートは、頂部スラブ中心線に沿って一列に並んだ相互接続モジュールを備え、設備モジュールは、
-相互接続モジュールの一方の側の第1の列、すなわち
受け入れ装置、凝縮物安定化装置及び酸性ガス除去装置の少なくとも1つのモジュール及び
混合冷媒圧縮機の少なくとも1つのモジュールの第1の列と、
-相互接続モジュールの他方の側の第2の列、すなわち
ガス脱水、水銀除去、広い留分の軽質炭化水素抽出、分留及び液化装置のモジュール及び
ボイルオフガス、燃料ガスシステム及び加熱媒体圧縮機の少なくとも1つのモジュールの第2の列と、を含み、
設備モジュールはまた、GBSの短い端部に沿って配置された、
少なくとも1つの発電プラントモジュールと、
メイン技術室及び非常用ディーゼル発電機を備えた少なくとも1つのモジュールと、
少なくとも1つの補助システムモジュールと、を含む。
【0013】
その上、各頂部側モジュールは、筋交いを備えるフレームを有し、設備がその層上に設置されている。
【0014】
この場合、各相互接続モジュールにおいて、下部メイン層は、ローカルサブステーションと、制御装置及び測定デバイスと、を収容し、中間層は、ケーブル立体交差路を収容し、上部層は、パイプライン立体交差路を収容し、開放層は、全ての頂部側モジュール設備の上に配置された空気冷却式熱交換器を収容する。
【0015】
メイン技術室及び非常用ディーゼル発電機モジュールは、相互接続モジュールと同じ列に設置されること、並びに、その開放層は、空気冷却式熱交換器を収容することが得策である。
【0016】
好ましい設計は、中心部と突出部を有し、中心部は、頂部スラブを有する矩形プリズムであり、突出部は、その周辺部の全周で中心部側に沿って伸び、外側の垂直壁を有し、突出部及び中心部は、ベーススラブを共有し、突出部は、中心部より高さが低いGBSを特徴とする。
【0017】
GBS中心部は、区画を形成する内側の長手方向及び横方向壁を有し、その一部には、タンクが配置され、その一部はバラスト区画であり、GBS突出部は、その外側の壁に直交し且つ区画を形成する内側の壁を有し、その一部は、バラスト区画である。
【0018】
さらに、GBS中心部の長手方向及び横方向壁によって形成される区画の一部は、補助設備を収容する。
【0019】
さらに、頂部側モジュールは、GBS中心部の長手方向及び横方向壁の交差点の上で頂部スラブ上に配置された支持体上に取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】GBS上の提案されるコンビナートの上からのレイアウトを示す図である。
図2図2のA-A横断面図である。
図3図2のB-B縦断面図である。
図4図2のC-C縦断面図である。
図5】GBSメイン区画のレイアウトを示す図である。
図6】GBS頂部スラブ上の頂部側モジュール支持体のレイアウトを示す図である。
図7】頂部側モジュール耐荷重構造のレイアウトを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
重力着底構造(GBS)上の液化天然ガス(LNG)生産コンビナートは、LNG及びガス凝縮物の生産、貯蔵及び陸揚げのための加工、ユーティリティ設備及び補助設備一セットを備える事前に組み立てられた技術製品である。
【0022】
GBS LNG生産コンビナートは、専用の工業用地で組み立てられ、その後、その設置場所まで浮遊曳航される。GBSは、海底にある特有のアンダーベース基礎上に設置される。GBSの下の海底及び水域の海底が洗堀されるのを阻止するために、蛇籠又は他の同様の装置がGBSの周りの底部に配置されてもよい。GBSは、専用の埠頭の付近に設置され、立体交差路及び橋で岸に接続されて、水中配管及び/又は長い水上の立体交差路の助けを借りずに、それぞれの配管及びケーブル敷設の設置を可能にし、同様に生産コンビナートへの容易なアクセス及び迅速な職員の退避を可能にする。岸までの短い距離は、生産コンビナートのための加工前の炭化水素の供給源である炭化水素田を含めた陸上の施設とのより簡素でより安価な統合を可能にする。
【0023】
コンビナートを構成するメインの構成要素は、重力着底構造(GBS)及び頂部側のモジュール化された加工設備である。
【0024】
LNG生産コンビナートの頂部側は、モジュールを備え、その上に加工及び技術処理設備が取り付けられる。各モジュールは、1つ又は複数のLNG加工段階を達成する、又は加工をサポートすることが意図された加工設備及び/又はエンジニアリング設備、配管、システム及びネットワークを備える個々の完全な三次元構造である。
【0025】
モジュールは、事前組み立てに要求されるレベルを有する製品としてGBS上のその設置場所に送られる。GBS上へのモジュール設置の後に、他のモジュールへの接続及び頂部側の向こうに設置されたGBS設備モジュールへの接続の観点でのモジュール統合が続く。
【0026】
構造的に、各頂部側モジュール28-41は、複数の層を備える筋交いを備える三次元鋼フレームワークであり、フレームワークの内側に設備が設置される。筋交いを備えるモジュールフレームワーク(図7)は概ね、垂直支柱21、垂直筋交い22及び水平筋交いを備える床ばり23で構成される。
【0027】
設備メンテナンス及び職員の接近を容易にするために、各モジュールは複数の層(デッキ)を有する。各モジュールは、層の間の職員の移動及び職員の退避のために少なくとも1つの階段吹き抜けを有するように設計される。全てのモジュールのメイン層24は、頂部側にわたって退避ルートと積荷輸送ルートを組み合わせるために同じ高さにあり、よってGBS頂部スラブ2上の荷重を減らす。頂部側モジュールの他の層42-44は、その機能及び設備に応じて高さが変動する。移行用の橋を隣接するモジュールの層の間に設置することができる。
【0028】
各モジュールは、LNG加工の一部としてその個々の目的を有し、その個々のセットの設備を有する。モジュールに含まれる設備に応じて、モジュールは、設備モジュール又は相互接続するモジュールであり得る。
【0029】
設備モジュールは、
・その中でメインのLNG加工が完了される加工モジュール(この場合7つ)と、
・その中に電力源及びエンジニアリングシステムが設置されるエンジニアリングモジュール(この場合3つ)と、を含む。
【0030】
相互接続モジュール(この場合4つ)は、パイプラック及びケーブルトレイ、ローカルサブステーション並びに制御及び測定デバイス、並びに空気冷却式熱交換器を含む。
【0031】
加工モジュール28-34は、GBS頂部スラブ2に沿って各側に2列で配列され、相互接続モジュール35-38は、GBS頂部スラブ2に沿って2列の間に配置され、エンジニアリングモジュール39-41は、GBSの短い端部の一方に集中される(図1)。
【0032】
この配置は、LNGプロセスシーケンスと一致する合理的な設備レイアウトを可能にする。エンジニアリングモジュールはまた、耐火及び防爆壁によって頂部側の残りの部分から隔てられ、加工モジュールの間にも耐火及び防爆壁が存在しており、これは、高いレベルの火災及び爆発安全性を維持しつつ、モジュール間の最短距離及び生産コンビナートのより小さい寸法を可能にする。
【0033】
加工モジュール(図1図3
1.受け入れ装置、凝縮物安定化装置、酸性ガス除去装置のモジュール28であり、中で生ガス受け入れ、圧力制御、液体凝縮物(炭化水素及び水)分離、生ガスからの二酸化炭素、硫化水素及びメタノールの除去、並びにガス凝縮物安定化が行われる。モジュール28は、GBSの岸に向かう側に設置される。
2.ガス脱水、水銀除去装置のモジュール29であり、その中で、水銀、水分及び残りのメタノールの生ガスからの除去が行われる。
3.広い留分の軽質炭化水素(WFLH)の抽出、分留装置のモジュール30であり、その中で、それを液化状態に供給する前にガスからの重質炭化水素除去が行われる。結果として生じる液体炭化水素は、安定化され、一部が分留されてエタン、プロパン及びブタン分留が得られる。
4.液化装置のモジュール31であり、その中で、ガスが冷却され、減圧されて、液化天然ガス(LNG)を生成する。モジュール29、30及び31は、GBSの沖に向かう側に沿って配置される。
5.混合された冷媒圧縮機モジュール32(ラインA)であり、その中で、3つの異なる混合された冷媒が処理され、ガスタービンによって駆動される遠心分離圧縮機を使用して圧縮される。ガスタービン煙道の廃熱は、加熱媒体を加熱するために回収されることができる。
6.混合された冷媒圧縮機モジュール33(ラインB)であり、その中で3つの異なる混合された冷媒が処理され、ガスタービンによって駆動される遠心分離圧縮機を使用して圧縮される。ガスタービン煙道の廃熱は、加熱媒体を加熱するために回収されることができる。モジュール32及び33は、GBSの岸に向かう側に配置される。
7.ボイルオフガス、燃料ガスシステム及び加熱媒体圧縮機のモジュール34であり、その中でボイルオフガス圧縮及び分散、燃料ガス処理、加熱媒体処理及び加熱が行われる。モジュール34は、GBSの沖に向かう側に設置される。
【0034】
エンジニアリングシステムのモジュール
1.発電モジュール39であり、その中でガスタービン発電機によって電力が生成される。ガス煙道の廃熱は、加熱媒体を加熱するために回収されることができる。
2.メイン技術室及び非常用ディーゼル発電機モジュール40であり、その中で、無停電電源並びに制御及び測定デバイス、並びに空気冷却式熱交換器が配置される。
3.補助システムのモジュール41であり、空気供給システム及び窒素供給システム、すなわち補助システム、空気圧縮器、空気分離ユニット、空気乾燥機及び他の設備を収容する。
【0035】
モジュール39、40及び41は、GBSの短い端部に沿って設置される。
【0036】
モジュール間の設置の分散は変化してよい。これは、モジュールを設備で満たす選択肢の1つを記述したものである。
【0037】
GBS頂部スラブに沿って一列に並ぶ相互接続モジュール35、36、37、38は、同様の配置と設備セットを有しており(図4)、
・メイン層24は、ローカルサブステーションと、制御及び測定デバイス48と、を収容し、
・中間層42は、ケーブル立体交差路47を収容し、
・上部層43は、パイプライン立体交差路46を収容し、
・開放層44は、空気冷却式熱交換器45を収容する。
【0038】
しかしながら、各相互接続モジュール35、36、37、38は、隣接する加工モジュール内で行われる生成工程に応じて個々の設備構成を有する。例えば、モジュール48のローカルサブステーション並びに制御及び測定デバイスは、各相互接続モジュール35、36、37、38のいずれかの側にある加工モジュール内の設備の動作をサポートし、よって、最適化された開閉装置レイアウト及びより優れた設備反応時間を可能にする。
【0039】
相互接続モジュール35、36、37、38内でケーブル及びパイプライン立体交差路46、47のかなりの部分を有することは、モジュール間の最適化された配管及びケーブル敷設の相互接続、より短いケーブル経路及びパイプ経路、並びに加工モジュール内の設備のための余剰空間を可能にする。
【0040】
相互接続モジュール35、36、37、38の開放層44上の空気冷却式熱交換器45は、加工モジュール内に配置されたプロセス装置の一部である。相互接続モジュール35、36、37、38は、GBS中心線に沿って頂部側中心部の中に配置され、隣接する加工モジュールのいずれよりも高く、空気冷却式熱交換器45は開放層44上に設置され、この層は、相互接続モジュール35、36、37、38の最も高い層である。頂部側の最も高い高度に空気冷却式熱交換器45を設置することは、最も効率的な熱放散を可能にする。
【0041】
技術室及び非常用ディーゼル発電機モジュール40もまた、GBS中心線に沿って配置され、非常に高さがあり、このことは、それも空気冷却式熱交換器45を収容する理由である。
【0042】
GBSは、強化コンクリートから作成された三次元構造であり、生産され加工された供給原料のための、並びに補助物質及び補助材料のための貯蔵場所として機能する。GBSは、生産コンビナートの頂部側の土台としての働きをし、その自重で水域の海底50の上に設置されるように設計される。GBSの中心部1は、矩形プリズムとして成形され、頂部スラブ2を有する(図1)。
【0043】
全周辺部に沿った中心部1の側部には、垂直外壁を備えたGBS突出部3が配置される。GBS中心部1及びGBS突出部3は、同じベーススラブ4を共有し、突出部3は、中心部1より低い(図2及び図3)。
【0044】
中心部1は、垂直長手方向及び横方向壁5で区画に分割される。区画の一部、例えば、区画6及び15は、生成物(LNG及び凝縮物)の貯蔵のために使用され、他の区画、例えば区画7及び20は、バラスト水のために使用される。GBS突出部3は、その外側の壁に直交する垂直壁5で区画に分割される。GBS周辺部に沿った区画8もまた、バラストシステム内に含まれる。
【0045】
頂部スラブ2は、強化コンクリート支持体9を有し、その上に頂部側モジュール28から41が取り付けられる。
【0046】
GBSは、一体式生産コンビナートの敷地までの水上輸送中に浮かんだままでいることができ、凍った状況での氷の衝突に耐えることができる。基礎11上の設置の場所での浮かんだ状態から静止した状態へのGBSの状況の変更は、バラスト区画7、8及び20を冠水させることによって保証される。
【0047】
強化コンクリート壁5もまた、頂部側から支持スラブ13及びアンダーベース基礎11まで荷重を移動させる、耐荷重構造としての働きをし、頂部側支持体9は、GBSの垂直長手方向及び横方向壁5の交差点の上に配置される。
【0048】
LNG貯蔵タンク、ガス凝縮物貯蔵タンク及び消耗品貯蔵タンクが、GBS区画の内側に配置される。GBS中心部1は、貯蔵される物質の特性に応じて異なる設計を有してよいいくつかのタンクを有する。膜タンクがLNG貯蔵のために使用される。この場合、絶縁層によってコンクリート構造から隔てられたステンレス鋼又はインバール(Fe-Ni合金)で作成された金属膜を備えるタンク12が、コンクリート区画6の内側に設置される(図2図4)。絶縁層は、頂部スラブ2、中間スラブ13及びGBS壁5に直に接して配置され、タンク12からの荷重及びそのLNG内容物を上記で言及した境界構造に移動させる。よって、GBSスラブ及び壁は、膜タンクのための支持構造としての働きをし、これを用いて、それらは、単一の構造ユニットに一体化される。いかなる漏出も阻止するために、膜タンク12の底面及び側面は、絶縁層の内側に設置された追加の膜である二次障壁を有する。
【0049】
LNGは、各々が135х40х24mの個々の区画6内に設置された2つの115,000cbmのタンク12内に貯蔵される。
【0050】
凝縮物は、GBSコンクリート区画15及び17内に貯蔵されてよく、それらの境界構造が障壁としての働きをする。135х30х30mの安定性のある凝縮物貯蔵区画15は75,000cbmの容量を有する。30х8х30m区画17は、規格外の凝縮物の貯蔵に使用され、5,000cbmの容量を有する。
【0051】
下にある水の層を伴う「湿式」貯蔵は、凝縮物の貯蔵に使用される。この場合、1m前後の厚さの貯蔵された生成物の底部層は、積荷作業中に水と貯蔵された生成物の分離の保証を確実にする混合領域とみなされる。区画15及び17はまた、区画15及び17を気密にするために区画の上部内の窒素クッションを使用して(大気圧レベルから)わずかに加圧され、炭化水素蒸気とのいかなる可燃性及び爆発性のガス混合物も形成されるのを阻止する。
【0052】
GBS区画内に設置された自立型タンクは、廃水、脱塩水、洗浄水、吸収材、ブタン及びプロパンに使用される。
【0053】
種々の媒体(液化ガス、ディーゼル燃料、プロパン、ブタン、エタン、水)のためのタンクが、GBS内で、そのような媒体が使用される関連するモジュールに可能な限り近づけて配置され、パイプラインの長さ及び質量、電気ヒートトレース及び絶縁を最適化することを可能にする。
【0054】
LNG及び凝縮物の陸揚げ用の突堤25は、GBS及び頂部側と構造上一体化される。フェンダー及び積荷アームを備えた陸揚げプラットフォーム並びにLNG及び凝縮物の陸揚げを可能にする他の船舶用及び加工設備は、GBSの沖に向かう側で突出部3に設置される。タンカーの停泊のための係留設備が、GBSの沖に向かう側に設置される。突堤25付近の水領域は、底部の土が船のプロペラによって洗堀されないように保護する海底強化材10を有してもよい。
【0055】
重力着底構造上の一体式生産コンビナートは、2つの立体交差路26によって岸に接続され、その上にパイプライン及びケーブルウェイが敷かれる(図1及び図2)。生産コンビナートをガス田及び他の施設に接続するパイプラインは、立体交差路の陸地接点においてカットオフ弁を装備している。必要に応じて、職員の移動及び退避のために使用される3つの退避用の橋27(図1)もある。立体交差路及び橋は、鋼で作成され支持体上に取り付けられる。支持体は、一端でGBS頂部スラブ2上で直立し、他端で岸壁49上で直立する。水域内の海底50及び水位52は、図2図4に示される。
【0056】
GBS上のLNG生産コンビナートの加工技術は、陸上のプラントで使用される混合冷媒ベースの加工技術と根本的な違いはない。ガス田からの生ガス及び凝縮物は、立体交差路26を経由して受け入れ装置のモジュール28まで管で送られ、このモジュール内で、生ガス受け入れ、圧力制御、液体凝縮物(炭化水素及び水)の分離、二酸化炭素、硫化水素、メタノール及び他の不純物の生ガスからの除去、並びに凝縮物の安定化が行われる。加工は、相互接続モジュール35の開放層上に設置された空気冷却式熱交換器を利用する。安定化されたガス凝縮物は、GBSの内側に収容された貯蔵タンク15及び17に送られ、処理後の生ガスは、ガス脱水及び水銀除去のモジュール29に送られ、そこで、生ガスが広い留分の軽質炭化水素(WFLH)の抽出、分留装置のモジュール30に送られる前に、生ガスから水銀、水分及び残りのメタノールが除去される。加工は、相互接続モジュール35の開放層上に設置された空気冷却式熱交換器を利用する。広い留分の軽質炭化水素(WFLH)の抽出、分留装置のモジュール30が、処理後のガスが液化状態に移送される前に重質炭化水素を抽出するのに使用される。結果として生じる液体炭化水素は、安定化され、混合冷媒成分の補給の目的で一部が分留されてエタン、プロパン及びブタン留分が得られる。GBSは、これらの成分を貯蔵するために専用タンクを有する。安定化された重質炭化水素は、ガス凝縮物貯蔵タンクに送られる。モジュール28~30内でひとたび処理されると、ガスは、3台のコイル巻線熱交換器が並んで設置された液化装置のモジュール31に送られる。熱交換器は、液化留分(LNG)及びボイルオフガスのその後の減圧及び生成を伴って、ガスを冷却するのに使用される。液化されたガスは、GBSの内側に収容されたLNG貯蔵タンク12に送られる。異なる組成を有する3つの混合冷媒(MR1、MR2、MR3)は、窒素、メタン、エタン、プロパン及びブタンの混合物であり、熱交換器内でのガス冷却に使用される。加工は、相互接続モジュール36、37、38の開放層上に設置された空気冷却式熱交換器45を利用する。
【0057】
混合冷媒処理及び圧縮が、混合冷媒圧縮機モジュール32及び33内で行われる。冷媒は、相互接続モジュール36、37及び38内で空気冷却式熱交換器45内の圧縮機の下流で空気冷却され、冷媒は、これらの相互接続モジュール36、37及び38を通って液化設備のモジュール31と混合冷媒圧縮機モジュール32及び33との間を循環する。
【0058】
3つの混合冷媒ループの各々は、異なるモジュール内に設置された2つの平行ラインA及びBを有し、ラインAは、混合冷媒圧縮機モジュール32内に設置され、ラインBは、混合冷媒圧縮機モジュール33内に設置されている。
【0059】
混合冷媒圧縮機モジュール32及び33は両方とも、同じ圧縮機配置を特徴とし、圧縮機の能力は、2x50%動作モードに基づいており、すなわち100%圧縮機バックアップに基づいている。モジュール32及びモジュール33の各々におけるMR1及びMR2圧縮機は、同じシャフト及び同じベースフレーム上にあり、同じガスタービン駆動装置によって駆動され、したがってガスタービン駆動装置の数を減少させる。
【0060】
冷媒は、WFLH抽出、分留装置のモジュール30内で抽出されたエタン、プロパン及びブタンから生産され、補給目的でGBSタンク内に貯蔵される。冷媒生産のための窒素は、補助システムのモジュール41内で生成される。メタン補給は、処理後の生ガス及びボイルオフガスを使用して行われる。
【0061】
陸揚げ中に、液化装置のモジュール31、LNG貯蔵タンク及びガス輸送カーゴタンク内でも生成されたボイルオフガスは、ボイルオフガス圧縮及び分散のためにボイルオフガス、燃料ガスシステム及び加熱媒体圧縮機のモジュール34に送られる。ボイルオフガスは、燃料ガスの処理のために一部使用され、これは、発電ステーションモジュール39並びに混合冷媒圧縮機モジュール32及び33内のガスタービンによって主に消費される。
【0062】
ガスタービンには、加熱媒体を加熱するのに使用されるように、廃熱を回収するために廃熱回収装置が備わっている。過剰な熱は、メイン技術室及び非常用ディーゼル発電機モジュール40の開放層上に取り付けられた空気冷却式熱交換器45を介して加熱媒体システムから排出される。ガスタービンを収容しているモジュールと廃熱回収装置、燃料ガスシステム、加熱媒体システムは一緒にまとめられているため、必要とされる配管が少なくなり、効率的な熱回収が達成される。
【0063】
混合冷媒圧縮機のタービン駆動装置及びタービン発電機は、統一されたガスタービンを使用し、設備の動作及びメンテンナンスを簡素化し、そのコストを削減する。
【符号の説明】
【0064】
1 GBS中心部
2 GBS頂部スラブ
3 GBS突出部
4 GBSベーススラブ
5 GBS垂直壁
6 LNG貯蔵タンクのためのメイン区画
7 内部バラスト区画
8 外部バラスト区画
9 頂部側支持体
10 埠頭付近の海底強化材
11 GBSアンダーベース基礎
12 LNG貯蔵タンク
13 LNG貯蔵タンク12のための支持スラブ
14 支持スラブ13の下の垂直壁
15 ガス凝縮物貯蔵タンク(区画)
16 補助及びエンジニアリング区画
17 標準以下のガス凝縮物の貯蔵タンク(区画)
18 ガスケット
19 頂部スラブ2と頂部側モジュール10との間の空間
20 支持スラブ13の下の内側のバラスト区画
21 モジュール支柱
22 モジュール垂直筋交い
23 モジュール床ばり(桁)
24 頂部側メインデッキ
25 タンカー用の突堤
26 岸までの相互接続パイプラック
27 退避用の橋
28 受け入れ装置、凝縮物安定化装置及び酸性ガス除去装置モジュール
29 脱水装置及び水銀除去装置モジュール
30 広い留分の軽質炭化水素(WFLH)の抽出、分留及び液化装置モジュール
31 液化装置モジュール
32 混合冷媒圧縮機モジュール(ラインA)
33 混合冷媒圧縮機モジュール(ラインB)
34 ボイルオフガス、燃料ガスシステム及び加熱媒体圧縮機モジュール
35 第1の相互接続モジュール
36 第2の相互接続モジュール
37 第3の相互接続モジュール
38 第4の相互接続モジュール
39 発電ステーションモジュール
40 メイン技術室及び非常用ディーゼル発電機モジュール
41 補助システムモジュール
42 頂部側中間層
43 頂部側上部層
44 頂部側開放層
45 空気冷却式熱交換器
46 相互接続モジュール上のパイプラック
47 相互接続モジュール上のケーブルトレイ
48 相互接続モジュール上のローカルサブステーション並びに制御及び測定デバイス
49 岸壁
50 水域の海底
51 水域の水位
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】