(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】クルクミン組成物及びNK3アンタゴニストとしての使用
(51)【国際特許分類】
A61K 36/82 20060101AFI20241126BHJP
A61K 31/353 20060101ALI20241126BHJP
A61K 31/4025 20060101ALI20241126BHJP
A61P 5/30 20060101ALI20241126BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20241126BHJP
A61K 31/12 20060101ALI20241126BHJP
A61P 15/12 20060101ALI20241126BHJP
A23L 33/10 20160101ALI20241126BHJP
A23L 33/105 20160101ALI20241126BHJP
【FI】
A61K36/82
A61K31/353
A61K31/4025
A61P5/30
A61P43/00 111
A61K31/12
A61P15/12
A61P43/00 121
A23L33/10
A23L33/105
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527646
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-07-04
(86)【国際出願番号】 US2022047068
(87)【国際公開番号】W WO2023091262
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524110746
【氏名又は名称】ボナファイド・ヘルス,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】コモロウスキー、ジェームス・アール.
(72)【発明者】
【氏名】シラ、サラ
【テーマコード(参考)】
4B018
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4B018LB08
4B018LE01
4B018LE02
4B018LE05
4B018MD07
4B018MD08
4B018MD18
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4B018ME14
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4C086NA14
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4C088AB45
4C088AC05
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4C088BA23
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4C088MA37
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4C088MA55
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4C206AA02
4C206CB14
4C206MA03
4C206MA04
4C206MA55
4C206MA57
4C206MA72
4C206MA75
4C206NA14
4C206ZC11
4C206ZC41
4C206ZC75
(57)【要約】
更年期に関連する症状及び/又はホットフラッシュを、治療、改善、予防又は軽減するための組成物が本明細書に開示される。この明細書に開示した組成物は、ニューロキニン3受容体アンタゴニストとして作用する、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物を含む。上記組成物を利用する方法も本明細書に記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クルクミン組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物を含む組合せ組成物。
【請求項2】
前記クルクミン組成物、前記緑茶抽出組成物及び前記フィコシアニン組成物を、相乗的な比率で含む、請求項1に記載の組合せ組成物。
【請求項3】
前記相乗的な比率が、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物、それぞれ約6:3:1である、請求項2に記載の組合せ組成物。
【請求項4】
前記相乗的な比率が、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物、それぞれ約4.5:4.5:1である、請求項2に記載の組合せ組成物。
【請求項5】
前記相乗的な比率が、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物、それぞれ約7.2:1.8:1である、請求項2に記載の組合せ組成物。
【請求項6】
前記クルクミン組成物の量が約100mg~約750mgである、請求項1に記載の組合せ組成物。
【請求項7】
前記緑茶抽出組成物の量が約100mg~約500mgである、請求項1に記載の組合せ組成物。
【請求項8】
前記フィコシアニン組成物の量が約100mgである、請求項1に記載の組合せ組成物。
【請求項9】
前記組合せ組成物を対象に投与する場合、前記組合せ組成物の投与が、前記対象における更年期に関連する症状を、治療、改善、予防又は軽減する、請求項1に記載の組合せ組成物。
【請求項10】
前記組合せ組成物を対象に投与する場合、前記組合せ組成物の投与が、前記対象における、ホットフラッシュの影響を、治療、改善、予防若しくは軽減する、ホットフラッシュの健全なレベルを維持する、又は両者である、請求項1に記載の組合せ組成物。
【請求項11】
前記組合せ組成物が栄養補助食品又は医薬品として処方される、請求項1に記載の組合せ組成物。
【請求項12】
前記クルクミン組成物が、ジフェルロイルメタン、デメトキシクルクミン、ビス-デメトキシクルクミン、テトラヒドロクルクミン、ジヒドロクルクミン、ヘキサヒドロクルクミン、オクタヒドロクルクミン及びそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される化合物を含む、請求項1に記載の組合せ組成物。
【請求項13】
緑茶抽出物が、没食子酸エピガロカテキン、エピカテキン、エピガロカテキン、没食子酸エピカテキン及びそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される化合物を含む、請求項1に記載の組合せ組成物。
【請求項14】
対象における更年期に関連する症状を、治療、改善、予防又は軽減する方法であって、前記方法が、
前記対象が更年期に関連する症状を示す又は将来示すことを特定すること、及び
前記対象に、ニューロキニン3(NK3)アンタゴニストを含む組合せ組成物を投与すること
を含む、方法。
【請求項15】
前記NK3アンタゴニストが、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物及びそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記組合せ組成物が、前記クルクミン組成物、前記緑茶抽出組成物及び前記フィコシアニン組成物を相乗的な比率で含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記クルクミン組成物の量が約100mg~約750mgである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記緑茶抽出組成物の量が約100mg~約500mgである、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記フィコシアニン組成物の量が約100mgである、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
対象におけるホットフラッシュの影響を、治療、改善、予防又は軽減する方法であって、
前記対象がホットフラッシュの影響を受ける又は将来受けることを特定すること、及び
前記対象に、NK3アンタゴニストを含む組合せ組成物を投与すること
を含む、方法。
【請求項21】
前記NK3アンタゴニストが、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物及びそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記組合せ組成物が、前記クルクミン組成物、前記緑茶抽出組成物及び前記フィコシアニン組成物を相乗的な比率で含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記クルクミン組成物の量が約100mg~約750mgである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記緑茶抽出組成物の量が約100mg~約500mgである、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記フィコシアニン組成物の量が約100mgである、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
ニューロキニン3(NK3)受容体は主に中枢神経系で発現し、タキキニン受容体の中で最も選択性が高く、その内因性リガンドであるニューロキニン-B(NKB)によって非常に優先的に結合及び活性化される。ニューロキニン-1(NK1)及びニューロキニン-2(NK2)受容体と比較して、NK3受容体の研究はほとんど注目されておらず、これは主に強力で選択的な非ペプチド性のNK3受容体アンタゴニストが存在していないためである。発明者らは、NK3受容体アゴニストとホットフラッシュ及び寝汗を含む更年期の症状の関係を明らかにし、新規なNK3受容体アンタゴニストの開発に対する高い要求を認識した。NK3受容体アンタゴニストは、そのような症状を軽減すると考えられている。NK3受容体アンタゴニストは対象に多くの潜在的な利益をもたらすと考えられているが、効果的なアンタゴニストの開発は従来の科学者では不可能であった。したがって、NK3アンタゴニストの開発と提供が必要である。NK3アンタゴニストを医薬品及び/又は栄養補助食品として提供することにより、個別に、共同で、又は他の医薬品及び/若しくは栄養補助食品との併用で、治療的及び栄養学的利益を実現できる。
【発明の概要】
【0002】
本開示の態様は、新規なNK3受容体アンタゴニスト、並びに更年期又はそれに関連する症状の改善及び/又は治療におけるその使用に関する。
【0003】
本態様のこれら及び他の特徴、側面及び利点は、以下の記載、特許請求の範囲及び図面を参照して理解される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1A】
図1Aは、in vitroでトランスフェクトチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞に投与された明細書に記載のクルクミン組成物の用量応答曲線を示す。
【
図1B】
図1Bは、in vitroでトランスフェクトチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞に投与された明細書に記載の緑茶抽出組成物の用量応答曲線を示す。
【
図1C】
図1Cは、in vitroでトランスフェクトチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞に投与された明細書に記載のフィコシアニン組成物の用量応答曲線を示す。
【
図2】
図2は、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物、並びにそれらの組合せを、in vivoで雌Wistarラットに投与した結果を示す。
図2は、非卵巣摘出雌Wistarラット(C);卵巣摘出雌Wistarラット(OVX);600mgヒト等価用量(HED)の明細書に記載したクルクミン組成物で処置した卵巣摘出雌Wistarラット(OVX+CL);300mgHEDの明細書に記載した緑茶抽出組成物で処置した卵巣摘出雌Wistarラット(OVX+EGCG);100mgHEDの明細書に記載したフィコシアニン組成物で処置した卵巣摘出雌Wistarラット(OVX+P);並びに上記用量のこの明細書に開示したクルクミン組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物の組合せで処置した卵巣摘出雌Wistarラット(OVX+CL+EGCG+P)についてのNKBの視床下部レベルを示す。ウェスタンブロットバンドの対照群に対する相対強度の濃度測定分析を、同等のタンパク質の投入を保証するためのβ-アクチン標準化により行った。ブロットを少なくとも3回(n=3)繰り返し、代表的なブロットを示す。データを平均±標準偏差として示す。データ列の上のさまざまな小文字(a~d)は群間の統計学的差異を示す。
【
図3】
図3は、クルクミン組成物及び緑茶抽出組成物の用量を変化させた、明細書に記載したクルクミン組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物の組合せを、in vivoで雌Wistarラットに投与した結果を示す。
図3は、非卵巣摘出雌Wistarラット(C);卵巣摘出雌Wistarラット(OVX);600mgHEDのクルクミン組成物、300mgHEDの緑茶抽出組成物及び100mgHEDのフィコシアニン組成物の組合せ組成物で処置した卵巣摘出雌Wistarラット(OVX+CL1+EGCG1+P);450mgHEDのクルクミン組成物、450mgHEDの緑茶抽出組成物及び100mgHEDのフィコシアニン組成物の組合せ組成物で処置した卵巣摘出雌Wistarラット(OVX+CL2+EGCG2+P);並びに、720mgHEDのクルクミン組成物、180mgHEDの緑茶抽出組成物及び100mgHEDのフィコシアニン組成物の組合せ組成物で処置した卵巣摘出雌Wistarラット(OVX+CL3+EGCG3+P)についての、NKBの視床下部レベルを示す。ウェスタンブロットバンドの対照群に対する相対強度の濃度測定分析を、同等のタンパク質の投入を保証するためのβ-アクチン標準化により行った。ブロットを少なくとも3回(n=3)繰り返し、代表的なブロットを示す。データを平均±標準偏差として示す。データ列の上のさまざまな小文字(a~f)は群間の統計学的差異を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
詳細な説明
いくつかの態様は、クルクミン組成物として処方された1つ以上のクルクミン抽出物を含む組成物を提供する。ある種の態様では、クルクミン組成物は、ジフェルロイルメタン、デメトキシクルクミン(DMC)、ビス-デメトキシクルクミン(BDMC)、テトラヒドロクルクミン、ジヒドロクルクミン、ヘキサヒドロクルクミン、オクタヒドロクルクミン、又はそのいずれかの組合せを含むことができる。いくつかの態様では、明細書に記載したクルクミン組成物は、薬学的に許容されるビヒクル、担体又は希釈剤を含んでいてもよい。
【0006】
ジフェルロイルメタンの構造を以下に示す。
【化1】
【0007】
【0008】
【0009】
テトラヒドロクルクミンの構造を以下に示す。
【化4】
【0010】
【0011】
ヘキサヒドロクルクミンの構造を以下に示す。
【化6】
【0012】
オクタヒドロクルクミンの構造を以下に示す。
【化7】
【0013】
いくつかの態様では、明細書に記載したクルクミン組成物は、ジフェルロイルメタン、DMC、BDMC、テトラヒドロクルクミン、ジヒドロクルクミン、ヘキサヒドロクルクミン及びオクタヒドロクルクミンの少なくとも2つを含んでいてもよい。例えば、クルクミン組成物は、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のジフェルロイルメタンのDMCに対する比、又はそれらの間の比で存在する、ジフェルロイルメタン及びDMCを含むことができる。いくつかの態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のジフェルロイルメタンのBDMCに対する比、又はそれらの間の比で存在する、ジフェルロイルメタン及びBDMCを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のジフェルロイルメタンのテトラヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、ジフェルロイルメタン及びテトラヒドロクルクミンを含むことができる。いくつかの態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のジフェルロイルメタンのジヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、ジフェルロイルメタン及びジヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のジフェルロイルメタンのヘキサヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、ジフェルロイルメタン及びヘキサヒドロクルクミンを含むことができる。いくつかの態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のジフェルロイルメタンのオクタヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、ジフェルロイルメタン及びオクタヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のDMCのBDMCに対する比、又はそれらの間の比で存在する、DMC及びBDMCを含むことができる。いくつかの態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のDMCのテトラヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、DMC及びテトラヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のDMCのジヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、DMC及びジヒドロクルクミンを含むことができる。いくつかの態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のDMCのヘキサヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、DMC及びヘキサヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のDMCのオクタヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、DMC及びオクタヒドロクルクミンを含むことができる。いくつかの態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のBDMCのテトラヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、BDMC及びテトラヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のBDMCのジヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、BDMC及びジヒドロクルクミンを含むことができる。いくつかの態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のBDMCのヘキサヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、BDMC及びヘキサヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のBDMCのオクタヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、BDMC及びオクタヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のテトラヒドロクルクミンのジヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、テトラヒドロクルクミン及びジヒドロクルクミンを含むことができる。いくつかの態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のテトラヒドロクルクミンのヘキサヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、テトラヒドロクルクミン及びヘキサヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のテトラヒドロクルクミンのオクタヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、テトラヒドロクルクミン及びオクタヒドロクルクミンを含むことができる。いくつかの態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のジヒドロクルクミンのヘキサヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、ジヒドロクルクミン及びヘキサヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のジヒドロクルクミンのオクタヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、ジヒドロクルクミン及びオクタヒドロクルクミンを含むことができる。ある種の態様では、クルクミン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のヘキサヒドロクルクミンのオクタヒドロクルクミンに対する比、又はそれらの間の比で存在する、ヘキサヒドロクルクミン及びオクタヒドロクルクミンを含むことができる。さらに、上記化合物のいずれか2つは、約20:1、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、約1:10、約1:20の比、又はこれらの間の比で存在できる。本明細書に含まれる結果及び考察を考慮して、当業者は、明細書に記載した結果を得るために本開示のクルクミン組成物をどのように処方すればよいのかを理解する。
【0014】
ある種の態様では、明細書に記載したクルクミン組成物は、ジフェルロイルメタン、DMC、BDMC、テトラヒドロクルクミン、ジヒドロクルクミン、ヘキサヒドロクルクミン及びオクタヒドロクルクミンの3つ以上を含んでいてもよい。3つ以上の化合物は、ある比で存在してもよい。比は、いずれかの化合物の「部」を含むものと理解できる。例えば、クルクミン組成物は、4部のジフェルロイルメタン、1部のDMC及び10部のBDMCに相当する、ジフェルロイルメタン、DMC、BDMCの4:1:10の比率を含んでいてもよい。上記化合物のいずれかの個々の量は、1部まで低くてもよく、20部まで高くてもよく、それらの間のいずれの値であってもよい。本明細書に含まれる結果及び考察を考慮して、当業者は、明細書に記載した結果を得るために本開示のクルクミン組成物をどのように処方すればよいのかを理解する。
【0015】
いくつかの態様は、緑茶抽出組成物として処方された1つ以上の緑茶抽出物を含む組成物を提供する。ある種の態様では、緑茶抽出組成物が、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、没食子酸エピカテキン(ECG)、又はそのいずれかの組合せを含むことができる。いくつかの態様では、明細書に記載した緑茶抽出組成物は、薬学的に許容されるビヒクル、担体又は希釈剤を含んでいてもよい。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
いくつかの態様では、明細書に記載した緑茶抽出組成物は、EGCG、EC、EGC及びECGの少なくとも2つを含んでいてもよい。例えば、緑茶抽出組成物は、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のEGCGのECに対する比、又はそれらの間の比で存在する、EGCG及びECを含むことができる。いくつかの態様では、緑茶抽出組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のEGCGのEGCに対する比、又はそれらの間の比で存在する、EGCG及びEGCを含むことができる。ある種の態様では、緑茶抽出組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のEGCGのECGに対する比、又はそれらの間の比で存在する、EGCG及びECGを含むことができる。いくつかの態様では、緑茶抽出組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のECのEGCに対する比、又はそれらの間の比で存在する、EC及びEGCを含むことができる。ある種の態様では、緑茶抽出組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のECのECGに対する比、又はそれらの間の比で存在する、EC及びECGを含むことができる。いくつかの態様では、緑茶抽出組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のEGCのECGに対する比、又はそれらの間の比で存在する、EGC及びECGを含むことができる。さらに、上記化合物のいずれか2つは、約20:1、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、約1:10、約1:20の比、又はこれらの間の比で存在できる。本明細書に含まれる結果及び考察を考慮して、当業者は、明細書に記載した結果を得るために本開示の緑茶抽出組成物をどのように処方すればよいのかを理解する。
【0021】
ある種の態様では、明細書に記載した緑茶抽出組成物は、EGCG、EC、EGC及びECGの3つ以上を含んでいてもよい。3つ以上の化合物は、ある比で存在してもよい。比は、いずれかの化合物の「部」を含むものと理解できる。例えば、緑茶抽出組成物は、4部のEGCG、1部のEC及び10部のEGCに相当する、EGCG、EC、EGCの4:1:10の比率を含んでいてもよい。上記化合物のいずれかの個々の量は、1部まで低くてもよく、20部まで高くてもよく、それらの間のいずれの値であってもよい。本明細書に含まれる結果及び考察を考慮して、当業者は、明細書に記載した結果を得るために本開示の緑茶抽出組成物をどのように処方すればよいのかを理解する。
【0022】
いくつかの態様は、フィコシアニン組成物として処方された1つ以上のフィコシアニン関連化合物を含む組成物を提供する。本明細書では、用語「フィコシアニン関連化合物」とは、スピルリナにおいて見いだされた色素タンパク質である化合物、又は、抽出、酵素分解若しくは当該分野における他の知られている方法のいずれかによりそれから得られた化合物を言う。フィコシアニン関連化合物の代表的な例には、フィコシアニン、フィコシアニン抽出物、フィコシアニンペプチド及びフィコシアニンオリゴペプチド等が含まれるが、これらに限定されるものではない。ある種の態様では、フィコシアニン組成物が、フィコシアニン、フィコシアニン抽出物、フィコシアニンペプチド、フィコシアニンオリゴペプチド、又はそのいずれかの組合せを含むことができる。いくつかの態様では、明細書に記載したフィコシアニン組成物は、薬学的に許容されるビヒクル、担体又は希釈剤を含んでいてもよい。
【0023】
いくつかの態様では、明細書に記載したフィコシアニン組成物は、フィコシアニン若しくはその抽出物、フィコシアニンペプチド、又はフィコシアニンオリゴペプチドの少なくとも2つを含んでいてもよい。例えば、フィコシアニン組成物は、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のフィコシアニンのフィコシアニン抽出物に対する比、又はそれらの間の比で存在する、フィコシアニン及びフィコシアニン抽出物を含むことができる。いくつかの態様では、フィコシアニン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のフィコシアニンのフィコシアニンペプチドに対する比、又はそれらの間の比で存在する、フィコシアニン及びフィコシアニンペプチドを含むことができる。ある種の態様では、緑茶抽出組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のフィコシアニンのフィコシアニンオリゴペプチドに対する比、又はそれらの間の比で存在する、フィコシアニン及びフィコシアニンオリゴペプチドを含むことができる。いくつかの態様では、フィコシアニン組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のフィコシアニン抽出物のフィコシアニンペプチドに対する比、又はそれらの間の比で存在する、フィコシアニン抽出物及びフィコシアニンペプチドを含むことができる。ある種の態様では、緑茶抽出組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のフィコシアニン抽出物のフィコシアニンオリゴペプチドに対する比、又はそれらの間の比で存在する、フィコシアニン抽出物及びフィコシアニンオリゴペプチドを含むことができる。いくつかの態様では、緑茶抽出組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20のフィコシアニンペプチドのフィコシアニンオリゴペプチドに対する比、又はそれらの間の比で存在する、フィコシアニンペプチド及びフィコシアニンオリゴペプチドを含むことができる。さらに、上記化合物のいずれか2つは、約20:1、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、約1:10、約1:20の比、又はこれらの間の比で存在できる。本明細書に含まれる結果及び考察を考慮して、当業者は、明細書に記載した結果を得るために本開示のフィコシアニン組成物をどのように処方すればよいのかを理解する。
【0024】
ある種の態様では、明細書に記載したフィコシアニン組成物は、フィコシアニン、フィコシアニン抽出物、フィコシアニンペプチド及びフィコシアニンオリゴペプチドの3つ以上を含んでいてもよい。3つ以上の化合物は、ある比で存在してもよい。比は、いずれかの化合物の「部」を含むものと理解できる。例えば、フィコシアニン組成物は、4部のフィコシアニン、1部のフィコシアニンペプチド及び10部のフィコシアニンオリゴペプチドに相当する、フィコシアニン、フィコシアニンペプチド、フィコシアニンオリゴペプチドの4:1:10の比率を含んでいてもよい。上記化合物のいずれかの個々の量は、1部まで低くてもよく、20部まで高くてもよく、それらの間のいずれの値であってもよい。本明細書に含まれる結果及び考察を考慮して、当業者は、明細書に記載した結果を得るために本開示のフィコシアニン組成物をどのように処方すればよいのかを理解する。
【0025】
いくつかの態様は、明細書に記載したクルクミン組成物、明細書に記載した緑茶抽出組成物、明細書に記載したフィコシアニン組成物、又は組合せ組成物として処方されたもののいずれかの組合せを含む組成物を提供する。
【0026】
いくつかの態様では、明細書に記載した組合せ組成物は、明細書に記載したクルクミン組成物、明細書に記載した緑茶抽出組成物及び明細書に記載したフィコシアニン組成物の少なくとも2つを含んでいてもよい。例えば、組合せ組成物は、約1:1、若しくは約20:1~約1:20の明細書に記載したクルクミン組成物の明細書に記載した緑茶抽出組成物に対する比、又はそれらの間の比で存在する、明細書に記載したクルクミン組成物及び明細書に記載した緑茶抽出組成物を含むことができる。いくつかの態様では、組合せ組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20の明細書に記載したクルクミン組成物の明細書に記載したフィコシアニン組成物に対する比、又はそれらの間の比で存在する、明細書に記載したクルクミン組成物及び明細書に記載したフィコシアニン組成物を含むことができる。ある種の態様では、組合せ組成物が、約1:1、若しくは約20:1~約1:20の明細書に記載した緑茶抽出組成物の明細書に記載したフィコシアニン組成物に対する比、又はそれらの間の比で存在する、明細書に記載した緑茶抽出組成物及び明細書に記載したフィコシアニン組成物を含むことができる。さらに、組合せ組成物を含む上記組成物のいずれか2つは、約20:1、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、約1:9、約1:10、約1:20の比、又はこれらの間の比で存在できる。本明細書に含まれる結果及び考察を考慮して、当業者は、明細書に記載した結果を得るために本開示の組合せ組成物をどのように処方すればよいのかを理解する。
【0027】
ある種の態様では、明細書に記載した組合せ組成物は、ある比率の、明細書に記載したクルクミン組成物、明細書に記載した緑茶抽出組成物及び明細書に記載したフィコシアニン組成物を含んでいてもよい。クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニンの比は、約1:1:1、1:1:2、1:1:3、1:1:4、1:1:5、1:1:6、1:1:7、1:1:8、1:1:9、1:1:10、1:2:1、1:2:2、1:2:3、1:2:4、1:2:5、1:2:6、1:2:7、1:2:8、1:2:9、1:2:10、1:3:1、1:3:2、1:3:3、1:3:4、1:3:5、1:3:6、1:3:7、1:3:8、1:3:9、1:3:10、1:4:1、1:4:2、1:4:3、1:4:4、1:4:5、1:4:6、1:4:7、1:4:8、1:4:9、1:4:10、1:5:1、1:5:2、1:5:3、1:5:4、1:5:5、1:5:6、1:5:7、1:5:8、1:5:9、1:5:10、1:6:1、1:6:2、1:6:3、1:6:4、1:6:5、1:6:6、1:6:7、1:6:8、1:6:9、1:6:10、1:7:1、1:7:2、1:7:3、1:7:4、1:7:5、1:7:6、1:7:7、1:7:8、1:7:9、1:7:10、1:8:1、1:8:2、1:8:3、1:8:4、1:8:5、1:8:6、1:8:7、1:8:8、1:8:9、1:8:10、1:9:1、1:9:2、1:9:3、1:9:4、1:9:5、1:9:6、1:9:7、1:9:8、1:9:9、1:9:10、1:10:1、1:10:2、1:10:3、1:10:4、1:10:5、1:10:6、1:10:7、1:10:8、1:10:9、1:10:10、2:1:1、2:1:2、2:1:3、2:1:4、2:1:5、2:1:6、2:1:7、2:1:8、2:1:9、2:1:10、2:2:1、2:2:2、2:2:3、2:2:4、2:2:5、2:2:6、2:2:7、2:2:8、2:2:9、2:2:10、2:3:1、2:3:2、2:3:3、2:3:4、2:3:5、2:3:6、2:3:7、2:3:8、2:3:9、2:3:10、2:4:1、2:4:2、2:4:3、2:4:4、2:4:5、2:4:6、2:4:7、2:4:8、2:4:9、2:4:10、2:5:1、2:5:2、2:5:3、2:5:4、2:5:5、2:5:6、2:5:7、2:5:8、2:5:9、2:5:10、2:6:1、2:6:2、2:6:3、2:6:4、2:6:5、2:6:6、2:6:7、2:6:8、2:6:9、2:6:10、2:7:1、2:7:2、2:7:3、2:7:4、2:7:5、2:7:6、2:7:7、2:7:8、2:7:9、2:7:10、2:8:1、2:8:2、2:8:3、2:8:4、2:8:5、2:8:6、2:8:7、2:8:8、2:8:9、2:8:10、2:9:1、2:9:2、2:9:3、2:9:4、2:9:5、2:9:6、2:9:7、2:9:8、2:9:9、2:9:10、2:10:1、2:10:2、2:10:3、2:10:4、2:10:5、2:10:6、2:10:7、2:10:8、2:10:9、2:10:10、3:1:1、3:1:2、3:1:3、3:1:4、3:1:5、3:1:6、3:1:7、3:1:8、3:1:9、3:1:10、3:2:1、3:2:2、3:2:3、3:2:4、3:2:5、3:2:6、3:2:7、3:2:8、3:2:9、3:2:10、3:3:1、3:3:2、3:3:3、3:3:4、3:3:5、3:3:6、3:3:7、3:3:8、3:3:9、3:3:10、3:4:1、3:4:2、3:4:3、3:4:4、3:4:5、3:4:6、3:4:7、3:4:8、3:4:9、3:4:10、3:5:1、3:5:2、3:5:3、3:5:4、3:5:5、3:5:6、3:5:7、3:5:8、3:5:9、3:5:10、3:6:1、3:6:2、3:6:3、3:6:4、3:6:5、3:6:6、3:6:7、3:6:8、3:6:9、3:6:10、3:7:1、3:7:2、3:7:3、3:7:4、3:7:5、3:7:6、3:7:7、3:7:8、3:7:9、3:7:10、3:8:1、3:8:2、3:8:3、3:8:4、3:8:5、3:8:6、3:8:7、3:8:8、3:8:9、3:8:10、3:9:1、3:9:2、3:9:3、3:9:4、3:9:5、3:9:6、3:9:7、3:9:8、3:9:9、3:9:10、3:10:1、3:10:2、3:10:3、3:10:4、3:10:5、3:10:6、3:10:7、3:10:8、3:10:9、3:10:10、4:1:1、4:1:2、4:1:3、4:1:4、4:1:5、4:1:6、4:1:7、4:1:8、4:1:9、4:1:10、4:2:1、4:2:2、4:2:3、4:2:4、4:2:5、4:2:6、4:2:7、4:2:8、4:2:9、4:2:10、4:3:1、4:3:2、4:3:3、4:3:4、4:3:5、4:3:6、4:3:7、4:3:8、4:3:9、4:3:10、4:4:1、4:4:2、4:4:3、4:4:4、4:4:5、4:4:6、4:4:7、4:4:8、4:4:9、4:4:10、4:5:1、4:5:2、4:5:3、4:5:4、4:5:5、4:5:6、4:5:7、4:5:8、4:5:9、4:5:10、4:6:1、4:6:2、4:6:3、4:6:4、4:6:5、4:6:6、4:6:7、4:6:8、4:6:9、4:6:10、4:7:1、4:7:2、4:7:3、4:7:4、4:7:5、4:7:6、4:7:7、4:7:8、4:7:9、4:7:10、4:8:1、4:8:2、4:8:3、4:8:4、4:8:5、4:8:6、4:8:7、4:8:8、4:8:9、4:8:10、4:9:1、4:9:2、4:9:3、4:9:4、4:9:5、4:9:6、4:9:7、4:9:8、4:9:9、4:9:10、4:10:1、4:10:2、4:10:3、4:10:4、4:10:5、4:10:6、4:10:7、4:10:8、4:10:9、4:10:10、5:1:1、5:1:2、5:1:3、5:1:4、5:1:5、5:1:6、5:1:7、5:1:8、5:1:9、5:1:10、5:2:1、5:2:2、5:2:3、5:2:4、5:2:5、5:2:6、5:2:7、5:2:8、5:2:9、5:2:10、5:3:1、5:3:2、5:3:3、5:3:4、5:3:5、5:3:6、5:3:7、5:3:8、5:3:9、5:3:10、5:4:1、5:4:2、5:4:3、5:4:4、5:4:5、5:4:6、5:4:7、5:4:8、5:4:9、5:4:10、5:5:1、5:5:2、5:5:3、5:5:4、5:5:5、5:5:6、5:5:7、5:5:8、5:5:9、5:5:10、5:6:1、5:6:2、5:6:3、5:6:4、5:6:5、5:6:6、5:6:7、5:6:8、5:6:9、5:6:10、5:7:1、5:7:2、5:7:3、5:7:4、5:7:5、5:7:6、5:7:7、5:7:8、5:7:9、5:7:10、5:8:1、5:8:2、5:8:3、5:8:4、5:8:5、5:8:6、5:8:7、5:8:8、5:8:9、5:8:10、5:9:1、5:9:2、5:9:3、5:9:4、5:9:5、5:9:6、5:9:7、5:9:8、5:9:9、5:9:10、5:10:1、5:10:2、5:10:3、5:10:4、5:10:5、5:10:6、5:10:7、5:10:8、5:10:9、5:10:10、6:1:1、6:1:2、6:1:3、6:1:4、6:1:5、6:1:6、6:1:7、6:1:8、6:1:9、6:1:10、6:2:1、6:2:2、6:2:3、6:2:4、6:2:5、6:2:6、6:2:7、6:2:8、6:2:9、6:2:10、6:3:1、6:3:2、6:3:3、6:3:4、6:3:5、6:3:6、6:3:7、6:3:8、6:3:9、6:3:10、6:4:1、6:4:2、6:4:3、6:4:4、6:4:5、6:4:6、6:4:7、6:4:8、6:4:9、6:4:10、6:5:1、6:5:2、6:5:3、6:5:4、6:5:5、6:5:6、6:5:7、6:5:8、6:5:9、6:5:10、6:6:1、6:6:2、6:6:3、6:6:4、6:6:5、6:6:6、6:6:7、6:6:8、6:6:9、6:6:10、6:7:1、6:7:2、6:7:3、6:7:4、6:7:5、6:7:6、6:7:7、6:7:8、6:7:9、6:7:10、6:8:1、6:8:2、6:8:3、6:8:4、6:8:5、6:8:6、6:8:7、6:8:8、6:8:9、6:8:10、6:9:1、6:9:2、6:9:3、6:9:4、6:9:5、6:9:6、6:9:7、6:9:8、6:9:9、6:9:10、6:10:1、6:10:2、6:10:3、6:10:4、6:10:5、6:10:6、6:10:7、6:10:8、6:10:9、6:10:10、7:1:1、7:1:2、7:1:3、7:1:4、7:1:5、7:1:6、7:1:7、7:1:8、7:1:9、7:1:10、7:2:1、7:2:2、7:2:3、7:2:4、7:2:5、7:2:6、7:2:7、7:2:8、7:2:9、7:2:10、7:3:1、7:3:2、7:3:3、7:3:4、7:3:5、7:3:6、7:3:7、7:3:8、7:3:9、7:3:10、7:4:1、7:4:2、7:4:3、7:4:4、7:4:5、7:4:6、7:4:7、7:4:8、7:4:9、7:4:10、7:5:1、7:5:2、7:5:3、7:5:4、7:5:5、7:5:6、7:5:7、7:5:8、7:5:9、7:5:10、7:6:1、7:6:2、7:6:3、7:6:4、7:6:5、7:6:6、7:6:7、7:6:8、7:6:9、7:6:10、7:7:1、7:7:2、7:7:3、7:7:4、7:7:5、7:7:6、7:7:7、7:7:8、7:7:9、7:7:10、7:8:1、7:8:2、7:8:3、7:8:4、7:8:5、7:8:6、7:8:7、7:8:8、7:8:9、7:8:10、7:9:1、7:9:2、7:9:3、7:9:4、7:9:5、7:9:6、7:9:7、7:9:8、7:9:9、7:9:10、7:10:1、7:10:2、7:10:3、7:10:4、7:10:5、7:10:6、7:10:7、7:10:8、7:10:9、7:10:10、8:1:1、8:1:2、8:1:3、8:1:4、8:1:5、8:1:6、8:1:7、8:1:8、8:1:9、8:1:10、8:2:1、8:2:2、8:2:3、8:2:4、8:2:5、8:2:6、8:2:7、8:2:8、8:2:9、8:2:10、8:3:1、8:3:2、8:3:3、8:3:4、8:3:5、8:3:6、8:3:7、8:3:8、8:3:9、8:3:10、8:4:1、8:4:2、8:4:3、8:4:4、8:4:5、8:4:6、8:4:7、8:4:8、8:4:9、8:4:10、8:5:1、8:5:2、8:5:3、8:5:4、8:5:5、8:5:6、8:5:7、8:5:8、8:5:9、8:5:10、8:6:1、8:6:2、8:6:3、8:6:4、8:6:5、8:6:6、8:6:7、8:6:8、8:6:9、8:6:10、8:7:1、8:7:2、8:7:3、8:7:4、8:7:5、8:7:6、8:7:7、8:7:8、8:7:9、8:7:10、8:8:1、8:8:2、8:8:3、8:8:4、8:8:5、8:8:6、8:8:7、8:8:8、8:8:9、8:8:10、8:9:1、8:9:2、8:9:3、8:9:4、8:9:5、8:9:6、8:9:7、8:9:8、8: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1:7、9:1:8、9:1:9、9:1:10、9:2:1、9:2:2、9:2:3、9:2:4、9:2:5、9:2:6、9:2:7、9:2:8、9:2:9、9:2:10、9:3:1、9:3:2、9:3:3、9:3:4、9:3:5、9:3:6、9:3:7、9:3:8、9:3:9、9:3:10、9:4:1、9:4:2、9:4:3、9:4:4、9:4:5、9:4:6、9:4:7、9:4:8、9:4:9、9:4:10、9:5:1、9:5:2、9:5:3、9:5:4、9:5:5、9:5:6、9:5:7、9:5:8、9:5:9、9:5:10、9:6:1、9:6:2、9:6:3、9:6:4、9:6:5、9:6:6、9:6:7、9:6:8、9:6:9、9:6:10、9:7:1、9:7:2、9:7:3、9:7:4、9:7:5、9:7:6、9:7:7、9:7:8、9:7:9、9:7:10、9:8:1、9:8:2、9:8:3、9:8:4、9:8:5、9:8:6、9:8:7、9:8:8、9:8:9、9:8:10、9:9:1、9:9:2、9:9:3、9:9:4、9:9:5、9:9:6、9:9:7、9:9:8、9:9:9、9:9:10、9:10:1、9:10:2、9:10:3、9:10:4、9:10:5、9:10:6、9:10:7、9:10:8、9:10:9、9:10:10、10:1:1、10:1:2、10:1:3、10:1:4、10:1:5、10:1:6、10:1:7、10:1:8、10:1:9、10:1:10、10:2:1、10:2:2、10:2:3、10:2:4、10:2:5、10:2:6、10:2:7、10:2:8、10:2:9、10:2:10、10:3:1、10:3:2、10:3:3、10:3:4、10:3:5、10:3:6、10:3:7、10:3:8、10:3:9、10:3:10、10:4:1、10:4:2、10:4:3、10:4:4、10:4:5、10:4:6、10:4:7、10:4:8、10:4:9、10:4:10、10:5:1、10:5:2、10:5:3、10:5:4、10:5:5、10:5:6、10:5:7、10:5:8、10:5:9、10:5:10、10:6:1、10:6:2、10:6:3、10:6:4、10:6:5、10:6:6、10:6:7、10:6:8、10:6:9、10:6:10、10:7:1、10:7:2、10:7:3、10:7:4、10:7:5、10:7:6、10:7:7、10:7:8、10:7:9、10:7:10、10:8:1、10:8:2、10:8:3、10:8:4、10:8:5、10:8:6、10:8:7、10:8:8、10:8:9、10:8:10、10:9:1、10:9:2、10:9:3、10:9:4、10:9:5、10:9:6、10:9:7、10:9:8、10:9:9、10:9:10、10:10:1、10:10:2、10:10:3、10:10:4、10:10:5、10:10:6、10:10:7、10:10:8、10:10:9、10:10:10の比、又はこれらの間の比で与えられてもよい。本明細書に含まれる結果及び考察を考慮して、当業者は、明細書に記載した結果を得るために、明細書に記載したクルクミン組成物、明細書に記載した緑茶抽出物及び本明細書の記載のフィコシアニン組成物を含む組合せ組成物をどのように処方すればよいのかを理解する。
【0028】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のジフェルロイルメタン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のジフェルロイルメタン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のジフェルロイルメタン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のジフェルロイルメタン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0029】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のジフェルロイルメタン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のジフェルロイルメタン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のジフェルロイルメタン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のジフェルロイルメタン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0030】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のジフェルロイルメタン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のジフェルロイルメタン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のジフェルロイルメタン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は約8:1:1~約1:8:1のジフェルロイルメタン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0031】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のジフェルロイルメタン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のジフェルロイルメタン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のジフェルロイルメタン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のジフェルロイルメタン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0032】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のDMC、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のDMC、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のDMC、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のDMC、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0033】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のDMC、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のDMC、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のDMC、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のDMC、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0034】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のDMC、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のDMC、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のDMC、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のDMC、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0035】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のDMC、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のDMC、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のDMC、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のDMC、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0036】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のBDMC、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のBDMC、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のBDMC、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のBDMC、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0037】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のBDMC、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のBDMC、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のBDMC、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のBDMC、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0038】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のBDMC、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のBDMC、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のBDMC、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のBDMC、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0039】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のBDMC、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のBDMC、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のBDMC、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のBDMC、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0040】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のテトラヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のテトラヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のテトラヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のテトラヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0041】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のテトラヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のテトラヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のテトラヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のテトラヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0042】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のテトラヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のテトラヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のテトラヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のテトラヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0043】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のテトラヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のテトラヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のテトラヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のテトラヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0044】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のジヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のジヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のジヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のジヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0045】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のジヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のジヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のジヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のジヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0046】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のジヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のジヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のジヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のジヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0047】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のジヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のジヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のジヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のジヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0048】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のヘキサヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のヘキサヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のヘキサヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のヘキサヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0049】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のヘキサヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のヘキサヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のヘキサヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のヘキサヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0050】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のヘキサヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のヘキサヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のヘキサヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のヘキサヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0051】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のヘキサヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のヘキサヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のヘキサヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のヘキサヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0052】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のオクタヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のオクタヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のオクタヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のオクタヒドロクルクミン、EGCG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0053】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のオクタヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のオクタヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のオクタヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のオクタヒドロクルクミン、EC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0054】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のオクタヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のオクタヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のオクタヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のオクタヒドロクルクミン、EGC、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0055】
ある種の態様では、組合せ組成物が、約4.5:4.5:1のオクタヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約6:3:1のオクタヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、約7.2:1.8:1のオクタヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物、又は、約8:1:1~約1:8:1のオクタヒドロクルクミン、ECG、フィコシアニン若しくはその抽出物を含むことができる。
【0056】
いくつかの態様では、明細書に記載した組合せ組成物は、約10μg~約10gの、明細書に記載したクルクミン組成物、明細書に記載した緑茶抽出組成物及び明細書に記載したフィコシアニン組成物の1つ以上を含んでいてもよい。例えば、いくつかの態様は、約10μg、15μg、20μg、25μg、30μg、35μg、40μg、45μg、50μg、55μg、60μg、65μg、70μg、75μg、80μg、85μg、90μg、95μg、100μg、125μg、150μg、175μg、200μg、225μg、250μg、275μg、300μg、325μg、350μg、375μg、400μg、425μg、450μg、475μg、500μg、525μg、575μg、600μg、625μg、650μg、675μg、700μg、725μg、750μg、775μg、800μg、825μg、850μg、875μg、900μg、925μg、950μg、975μg、1000μg、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、500mg、525mg、550mg、575mg、600mg、625mg、650mg、675mg、700mg、725mg、750mg、775mg、800mg、825mg、850mg、875mg、900mg、925mg、950mg、975mg、1000mg、2g、3g、4g、5g、6g、7g、8g、9g、10gの量で、又は上述したいずれか2つの値の範囲若しくは量又はこの明細書に開示した他の範囲若しくは量で存在する、明細書に記載したクルクミン組成物、明細書に記載した緑茶抽出組成物及び明細書に記載したフィコシアニン組成物の1つ以上を含む、組合せ組成物を含む。
【0057】
いくつかの態様では、明細書に記載したクルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物又は組合せ組成物は、1つ以上の補助成分を含むことができる。本明細書では、補助成分との用語は、リノレン酸及びリノール酸のような必須脂肪酸、並びにトリプトファン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニン及びヒスチジンのような必須アミノ酸、並びにn-アセチルシステインを言うことができる。レチノール(ビタミンA)、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸(ビタミンB5)、ピリドキシン、ピリドキサミン若しくはピリドキサール(ビタミンB6)、ビオチン(ビタミンB7)若しくはその薬学的に許容される塩、葉酸(ビタミンB9)若しくはその薬学的に許容される塩、コバラミン(ビタミンB12)、コリン、アスコルビン酸(ビタミンC)若しくはその薬学的に許容される塩、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、カルシフェロール(ビタミンD3)、22-ジヒドロエルゴカルシフェロール(ビタミンD4)、シトカルシフェロール(ビタミンD5)、トコフェロール(ビタミンE)、フィロキノン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、又は、これらの組合せのようなビタミンも、補助成分に含まれる。明示されていない他のビタミンが、本明細書に含まれる開示を考慮して当業者により容易に予測される。補助成分は、例えば、クロム、臭素、コバルト、銅、フッ素、ゲルマニウム、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、カリウム、セレン、ケイ素、亜鉛、カルシウム、リン、ナトリウム、硫黄及びバナジウムのような食用鉱物を更に含むことができる。補助成分は、クランベリー抽出物、ターメリック、ローヤルゼリー、アサイーベリー、ビートの根、サンゴのカルシウム、カキの殻、ゴツコラ、銀杏(Gingko biloba)、ヤマブシタケ(lions mane mushroom)、ザクロ、ハイビスカスの花、イチゴ粉末、タンポポの根、セロリ粉末、パセリ粉末、ペパーミントの葉、桂皮粉末、マカの根、ニコチンアミドリボシド、レスベラトロル、NAD+前駆体、コエンザイムQ10、ω-3-脂肪酸、キャベツ粉末、プテロスチルベン、ニコチンアミドモノヌクレオチド及びそれらの組合せも含むことができる。補助成分は、シトルリン硝酸塩、クレアチン硝酸塩、β-アラニン硝酸塩といった硝酸塩を含むことができる。明細書に記載した組成物は、当業者に理解されるように、上述した補助成分の1つ以上を含むことができる。
【0058】
いくつかの態様では、この明細書に開示した少なくとも1つの補助成分の量は、約10μg~約10gであることができる。例えば、組成物の少なくとも1つの補助成分の量は、約10μg、15μg、20μg、25μg、30μg、35μg、40μg、45μg、50μg、55μg、60μg、65μg、70μg、75μg、80μg、85μg、90μg、95μg、100μg、125μg、150μg、175μg、200μg、225μg、250μg、275μg、300μg、325μg、350μg、375μg、400μg、425μg、450μg、475μg、500μg、525μg、575μg、600μg、625μg、650μg、675μg、700μg、725μg、750μg、775μg、800μg、825μg、850μg、875μg、900μg、925μg、950μg、975μg、1000μg、5mg、10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、500mg、525mg、550mg、575mg、600mg、625mg、650mg、675mg、700mg、725mg、750mg、775mg、800mg、825mg、850mg、875mg、900mg、925mg、950mg、975mg、1000mg、2g、3g、4g、5g、6g、7g、8g、9g、10g、又は上述したいずれか2つの値の範囲若しくは量又はこの明細書に開示した他の範囲若しくは量であることができる。
【0059】
ある種の態様では、明細書に記載したクルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物、又は組合せ組成物は、栄養補助食品又は医薬品として処方できる。
【0060】
明細書に記載したクルクミン組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物を含む化合物は、治療有効量で存在する活性剤であってもよい。例として、この明細書に開示した化合物の「治療有効量」及び/又は「有効量」は(対象の体重ベース当たりの投与重量で)、例えば、0.1μg/kg、0.5μg/kg、1μg/kg、1.5μg/kg、2.0μg/kg、2.5μg/kg、3.0μg/kg、3.5μg/kg、4.0μg/kg、4.5μg/kg、5.0μg/kg、10μg/kg、15μg/kg、20μg/kg、25μg/kg、30μg/kg、35μg/kg、40μg/kg、45μg/kg、50μg/kg、55μg/kg、60μg/kg、65μg/kg、70μg/kg、75μg/kg、80μg/kg、85μg/kg、90μg/kg、95μg/kg、100μg/kg、150μg/kg、200μg/kg、250μg/kg、300μg/kg、350μg/kg、400μg/kg、450μg/kg、500μg/kg、550μg/kg、600μg/kg、650μg/kg、700μg/kg、750μg/kg、80μg/kg 0、850μg/kg、900μg/kg、1mg/kg、1.5mg.kg、2.0mg/kg、2.5mg/kg、3mg/kg、3.5mg/kg、4.0mg/kg、4.5mg/kg、5mg/kg、5.5mg/kg、6mg/kg、6.5mg/kg、7mg/kg、7.5mg/kg、8mg/kg、8.5mg/kg、9mg/kg、9.5mg/kg、10mg/kg 10.5mg/kg、11mg/kg、11.5mg/kg、12mg/kg、12.5mg/kg、13mg/kg、13.5mg/kg、14mg/kg、14.5mg/kg、15mg/kg、16mg/kg、17mg/kg、18mg/kg、19mg/kg、20mg/kg、21mg/kg、22mg/kg、23mg/kg、24mg/kg、25mg/kg、30mg/kg、35mg/kg、40mg/kg、45mg/kg、50mg/kg、55mg/kg、60mg/kg、65mg/kg、70mg/kg、若しくはそれより多く、又は上述した量のいずれか2つの間のいずれかの分数若しくは整数の化合物であることができる。有効量は、明細書で検討した範囲及び量のいずれかを含んでいてもよい。
【0061】
したがって、いくつかの態様では、(治療有効量に相当する)この明細書に開示した組成物における化合物の用量が、好ましくは1日当たり、約10μg~約10gであることができる。例えば、組成物の量は、10μg、15μg、20μg、25μg、30μg、35μg、40μg、45μg、50μg、55μg、60μg、65μg、70μg、75μg、80μg、85μg、90μg、95μg、100μg、125μg、150μg、175μg、200μg、225μg、250μg、275μg、300μg、325μg、350μg、375μg、400μg、425μg、450μg、475μg、500μg、525μg、575μg、600μg、625μg、650μg、675μg、700μg、725μg、750μg、775μg、800μg、825μg、850μg、875μg、900μg、925μg、950μg、975μg、1000μg、1.25g、1.5g、1.75g、2.0g、2.25g、2.5g、2.75g、3.0g、3.25g、3.5g、3.5g、3.75g、4.0g、4.25g、4.5g、4.75g、5.0g、5.25g、5.5g、5.75g、6.0g、6.25g、6.5g、6.75g、7.0g、7.25g、7.5g、7.75g、8.0g、8.25g、8.5g、8.75g、9.0g、8.25g、9.5g、9.75g、10g、若しくはそれより多く、又は上述したいずれか2つの値の範囲若しくは量又はこの明細書に開示した他の範囲若しくは量であることができる。
【0062】
いくつかの態様では、明細書に記載したクルクミン組成物、明細書に記載した緑茶抽出組成物及び明細書に記載したフィコシアニン組成物は、組合せ組成物において相乗的な比率で提供され、場合によっては、組合せ組成物は、栄養補助食品又は医薬品として提供されてもよい。相乗的な比率は特に限定されない。いくつかの態様では、相乗的な比率は、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物、4.5:4.5:1を含むことができる。いくつかの態様では、相乗的な比率は、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物、6:3:1を含むことができる。いくつかの態様では、相乗的な比率は、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物、7.2:1.8:1を含むことができる。いくつかの態様では、相乗的な比率は、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物、約8:1:1~約1:8:1を含むことができる。
【0063】
いくつかの態様では、明細書に記載した組成物は、所望の治療的効果を得るために、必要に応じて、時間単位で、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23時間ごとに、若しくはこれらの間の時点ごとに、又は、毎日、2日ごと、3日ごと、4日ごと、5日ごと、6日ごと、7日ごと、8日ごと、9日ごと、10日ごと、2週間ごとに、毎月、又はより頻繁に若しくはそれほど頻繁にではなく、明細書に記載の方法で投与できる。
【0064】
いくつかの態様では、対象が経時的に増加する量の明細書に記載した組成物を投与される傾斜投与プロトコルを利用できる。例えば、対象は、7日間、1日当たり100mgの明細書に記載した組成物を投与され、その後、次の7日間に200mg、その後、次の7日間に300mgであってもよい。投与プロトコルはまた、投与量が経時的に減少する様式に従うことができる。例えば、7日間、1日当たり300mgの明細書に記載した組成物、その後、次の7日間に200mg、その後、次の7日間に100mgであってもよい。いくつかの態様では、明細書に記載した方法は、対象のカロリー制限プロトコルと組み合わせて利用できる。ある種の態様では、明細書に記載した組成物は、食事の前に、食事の後に、又は食事中に投与してもよい。さらに、適切な投与量の組成物は、例えば、治療する状態、組成物が予防目的で投与されようと治療目的で投与されようと、状態の重症度及び進行、以前の治療、患者の病歴及び組成物に対する応答、用いた組成物の種類、並びに担当医師の裁量により決まることができる。組成物は、一度に又は一連の治療により患者に適切に投与でき、診断以降いずれの時に患者に投与してもよい。組成物は、唯一の治療として投与しても、問題となる状態の治療に有益な他の薬物又は治療との併用で投与してもよい。
【0065】
本開示は、NK3アンタゴニストとして有益な、必要に応じて栄養補助食品又は医薬品として処方される、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物の1つ以上を含む組合せ組成物、並びにそれを用いた方法を開示する。いくつかの態様は、この明細書に開示した組成物の固形剤形を提供する。ある種の態様は、この明細書に開示した組成物の水溶液を提供する。この明細書に開示した組成物を栄養補助食品として含む明細書に記載した態様は、この明細書に開示した組成物が、非天然形態で存在する、即ち、天然に存在するのとは異なる栄養補助食品において(例.丸剤又は散剤において)提供されるか、又は、栄養補助食品が、補充されない食物からは得られない非天然の補充をもたらすことを意味する。いくつかの態様は、脂肪酸、脂肪酸エステル、トリグリセリド、油、脂質溶媒といったマトリクス材料を更に含むことができる。いくつかの態様では、組成物が固形組成物である。いくつかの態様では、組成物が持続放出マトリクスを含む。いくつかの態様では、組成物が腸溶コーティングされている。
【0066】
いくつかの態様は、水和物、結晶形態、多形形態、特定のバルク密度又はタップ密度を有する固形形態、及び特定の粒径を有する固形形態を含む、この明細書に開示した生理学的に適合する組成物を提供する。いくつかの態様は、Eudragit(登録商標)、微結晶性セルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を含むがこれらに限定されるものではない、その放出及び/又はバイオアベイラビリティを改良することを意図された薬学的に許容される材料でコーティングされた、組成物を提供する。
【0067】
経口投与について、この明細書に開示した組成物は、錠剤、水性若しくは油性懸濁液、散剤若しくは顆粒剤、エマルション、硬カプセル剤若しくは軟カプセル剤、シロップ剤、エリキシル剤又は飲料として提供できる。錠剤及びカプセル剤のような固形剤形は、腸溶コーティングを含んでいてもよい。経口使用を意図された組成物は、薬学的に許容される組成物の製造のための当該分野で知られているいずれかの方法に従って調製でき、そのような組成物は、以下の物質:甘味料、香味剤、着色剤、コーティング及び防腐剤の1つ以上を含んでいてもよい。甘味及び香味剤は、調製物の味を良くする。錠剤の製造に適切な毒性のない薬学的に許容される賦形剤との混合物における複合体を含む錠剤が許容される。賦形剤のような薬学的に許容されるビヒクルは、製剤の他の成分と適合する(患者に無害でもある)。そのような賦形剤は、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムのような不活性希釈剤;コーンスターチ又はアルギン酸のような造粒及び崩壊剤;デンプン、ゼラチン又はアカシアのような結合剤;並びにステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような滑沢剤を含む。錠剤は、コーティングされていなくてもよく、消化管における崩壊及び吸収を遅延させ、それによってより長期間の持続作用をもたらすために公知技術によりコーティングされていてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリン又はジステアリン酸グリセリンのような時間遅延材料を、単独又はワックスと共に使用できる。
【0068】
経口使用のための製剤はまた、活性成分が不活性固形希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム若しくはカオリンと混合されている硬いゼラチン含有若しくは非ゼラチン状カプセル、又は、活性成分が水若しくはピーナッツ油、流動パラフィン若しくはオリーブ油のような油媒体と混合されている軟らかいゼラチンカプセルとして提供できる。水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適切な賦形剤と混合した、明細書に記載した複合体を含むことができる。そのような賦形剤は、懸濁化剤、分散若しくは湿潤剤、1つ以上の防腐剤、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤及びスクロース若しくはサッカリンのような1つ以上の甘味剤を含む。
【0069】
油性懸濁液は、ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油若しくはココナッツ油のような植物油、又は流動パラフィンのような鉱油に活性成分を懸濁させることにより処方できる。油性懸濁液は、蜜ろう、固形パラフィン又はセチルアルコールのような増粘剤を含むことができる。上述したもののような甘味剤及び香味剤を、口当たりの良い経口調製物を提供するために添加できる。これらの組成物は、添加したアスコルビン酸のような酸化防止剤により保存できる。水の添加による水性懸濁液の調製に適切な散剤及び顆粒剤は、分散又は湿潤剤、懸濁化剤及び1つ以上の防腐剤との混合物における活性成分を提供できる。さらなる賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤及び着色剤も存在できる。
【0070】
シロップ及びエリキシルは、グリセロール、ソルビトール又はスクロースのような甘味剤と共に処方できる。そのような製剤はまた、鎮痛薬、防腐剤、香味又は着色剤を含むことができる。
【0071】
非経口投与のための組成物は、滅菌注射水性又は油性懸濁液のような滅菌注射調製物の形態であることができる。この懸濁液は、適切な分散又は湿潤剤及び懸濁化剤を用いて当該分野で良く知られている方法に従って処方できる。滅菌注射調製物はまた、1,3-ブタンジオール中の溶液のような毒性のない非経口で許容される希釈剤又は溶媒中の滅菌注射溶液又は懸濁液であることができる。適切な希釈剤は、例えば、水、リンガー溶液及び等張塩化ナトリウム溶液を含む。さらに、滅菌固定油を溶媒又は懸濁媒体として従来使用できる。この目的で、合成モノ又はジグリセリドを含むあらゆる刺激の強くない固定油を使用できる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸を同様に注射調製物の調製に使用できる。
【0072】
ある量の化合物が、単一の剤形を製造するために担体材料と組み合わせられてもよいことが理解される。そのような形態は、治療する宿主及び特定の投与様式に応じて変化する。
【0073】
いくつかの側面では、明細書に記載した組成物は、動物用に設計した栄養補助食品又は製剤で投与してもよい。いくつかの動物適用では、化合物又は組成物は、ペットのおやつ若しくはビスケット、例えば、イヌのビスケット若しくはネコのおやつに添加されてもよく、及び/又はこれらを含んでいてもよい。
【0074】
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適切な賦形剤との混合物におけるこの明細書に開示した化合物を含んでいてもよい。そのような賦形剤は、懸濁化剤、分散若しくは湿潤剤、1つ以上の防腐剤、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤及びスクロース若しくはサッカリンのような1つ以上の甘味剤を含む。
【0075】
放出制御ビヒクルの利用は、本明細書に含まれる開示を考慮して薬学の当業者により容易に予測され、これらの側面は、栄養補助食品に適用できる。この分野の技術及び製品は、可変的に、放出制御、持続放出、持続作用、デポ、リポジトリ、遅延作用、遅延放出及び時限放出と呼ばれる;本明細書では、語「放出制御」は、上述した技術のそれぞれを包含することが意図される。
【0076】
ポリ乳酸、ポリグリコール酸及び再生コラーゲンのような生分解性又は生物浸食性ポリマーを含む多数の放出制御ビヒクルを使用できる。放出制御薬物送達装置は、クリーム、ローション、錠剤、カプセル剤、ゲル、マイクロスフェア、リポソーム、眼球挿入物、ミニポンプ、並びにポンプ及びシリンジのような他の注入装置を含むことができる。活性成分がゆっくりと放出される移植可能又は注射可能なポリマーマトリクス及び経皮製剤を、開示された方法において使用できる。
【0077】
放出制御調製物は、クルクミン組成物と複合体を形成するか又はクルクミン組成物を吸収するポリマーの使用により得ることができる。送達制御は、ポリエステル、ポリアミノ酸、ポリビニルピロリドン、エチレン酢酸ビニル、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及び硫酸プロタミンのような適切な巨大分子を選択することにより働かせることができ、これらの巨大分子の濃度、及び組み込みの方法が、活性複合体を放出制御するために選択される。
【0078】
活性複合体の放出制御は、延長された放出剤形のいずれかを意味すると理解できる。以下の用語は、本開示の目的で放出制御と実質的に同等であると考えられてもよい:連続的放出、放出制御、遅延放出、デポ、段階的放出、長期放出、計画放出、持続(prolonged)放出、計画放出、比例放出、持続(protracted)放出、リポジトリ、遅延、緩徐放出、間隔の空いた放出、持続(sustained)放出、持続コート、時間放出、遅延作用、持続(extended)作用、層状持続作用、長時間作用、持続(prolonged)作用、持続(sustained)作用薬物及び持続(extended)放出、消化管及び腸のpHレベルに関する放出、吸収及びバイオアベイラビリティに基づく分子の分解。
【0079】
この明細書に開示した組成物が水性成分に溶解して経時的に徐々に放出するヒドロゲルは、メタクリル酸エチレングリコールのような親水性モノオレフィンモノマーの共重合により調製できる。クルクミン組成物が担体材料からなるマトリクスに分散されたマトリクス装置を使用できる。担体は、多孔質であっても非多孔質であっても固体であっても半固体であっても透過性であっても不透過性であってもよい。別法としては、速度制御膜に取り囲まれたこの明細書に開示した組成物からなる中央の容器を含む装置を、複合体の放出を制御するために使用できる。速度制御膜は、エチレン-酢酸ビニル共重合体又はブチレンテレフタレート/ポリテトラメチレンエーテルテレフタレートを含む。シリコーンゴム又はエチレン-ビニルアルコールデポの使用がまた検討される。
【0080】
放出制御経口製剤も使用できる。ある態様では、明細書に記載した組成物が、丸剤又はトローチ剤のような可溶性又は浸食性のマトリクスに組み込まれる。別の例では、経口製剤は、舌下投与に用いられる液体であることができる。これらの液体組成物はまた、ゲル又はペーストの形態であることができる。ヒドロキシメチルセルロースのような親水性ゴムが一般的に用いられる。ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はステアリン酸カルシウムのような滑沢剤は、錠剤化の過程を助けるために使用できる。
【0081】
いくつかの態様では、経口投与のための投薬は、1日1回の投与、隔日に1回の投与、最初の投与の72時間以内に1回の投与、又は1日を通して多数の間隔を空けた投与を必要とするレジメンによるものであってもよい。治療を構成する活性剤は、組み合わせた剤形、又は実質的に同時の経口投与を意図された別個の剤形のいずれかで、同時に投与してもよい。治療を構成する活性剤はまた、2段階摂取を必要とするレジメンにより投与されるいずれかの活性成分により、連続的に投与してもよい。したがって、レジメンは、間隔を空けて別個の活性剤を摂取する、活性剤の連続的な投与を必要としてもよい。多数の摂取工程の間の期間は、その物質の効能、溶解性、バイオアベイラビリティ、半減期、及び動的プロファイルのようなそれぞれの活性剤の特性に応じて、並びに患者の年齢及び状態に応じて、数分から約72時間もの長い時間に及んでもよい。同時に投与されようと、実質的に同時に投与されようと、又は連続的に投与されようと、治療の活性剤は、経口経路による1つの活性剤、及び静脈内経路による他の活性剤の投与を必要とするレジメンを含んでいてもよい。1つの側面では、明細書に記載した態様は、以前は実現されたり得られたりしていなかった治療的な及び/又は栄養価を高める利益を得ることができ、したがって、予測外なことに、そして驚くべきことに、組成物を用いる改善した能力を得ることができる。いくつかの態様では、より濃縮された溶液を製造できることから、組成物は、静脈内投与のために処方される。治療のための活性剤が、別個に又は一緒に、経口経路により投与されようと静脈内経路により投与されようと、それぞれのそのような活性剤は、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤又は他の製剤成分からなる適切な医薬製剤に含まれる。
【0082】
ある種の態様では、本明細書に含まれる開示の組合せ組成物を、NK3アンタゴニストとして対象に投与する。ある種の態様では、明細書に記載した組成物を、多嚢胞性卵巣症候群の影響を、治療、改善、予防又は軽減するために対象に投与する。ある種の態様では、明細書に記載した組成物を、NK3拮抗の健全なレベルを支持及び/又は維持するために対象に投与する。ある種の態様では、明細書に記載した組成物を、女性不妊、多毛症、にきび、肥満、慢性無排卵、メタボリックシンドローム、II型糖尿病及びそれらの組合せの影響を、治療、改善、予防又は軽減するために対象に投与する。ある種の態様では、明細書に記載した組成物を、女性の健全な生殖能力を支持及び/又は維持するために投与する。いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、メトホルミンのような代謝調節剤との組合せで投与する。ある種の態様では、明細書に記載した組成物を、循環器疾患及び/又は高血圧の影響を、治療、改善、予防又は軽減するために対象に投与する。ある種の態様では、明細書に記載した組成物を、健全なストレスレベルを支持及び/又は維持するために対象に投与する。ある種の態様では、肥満度指数が15kg/m2を超え、多嚢胞性卵巣症候群を有することが同定された女性の、多嚢胞性卵巣症候群の影響を、治療、改善、予防又は軽減するために、明細書に記載した組成物を投与する。いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、明細書に記載した病気の1つ以上の影響を、治療、改善、予防又は軽減するために黄体形成ホルモン(LH)との組合せで対象に投与する。いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、ホットフラッシュの影響を、治療、改善、予防又は軽減するために対象に投与する。いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、ホットフラッシュの健全なレベルを維持するために、即ち、ホットフラッシュの回数、頻度及び/又は重症度を低下させるために更年期の女性に投与する。
【0083】
いずれの特定の理論にも縛られることはないが、この明細書に開示した組成物及び/又は栄養補助食品が、更年期と関連するシグナル伝達経路を標的化することによりアンタゴニストとして作用することが考えられる。更年期に関連する症状は、下垂体からのLH及び卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌の上昇により特徴付けられ、これらによりもたらされると考えられる。LH及びFSHの分泌の上昇は、キスペプチン及びNKBのシグナル伝達の上昇に起因する、ゴナドトロピンホルモン放出ホルモン(GnRH)の分泌の上昇により媒介されると考えられる。したがって、アンタゴニストによって、それらの関連経路におけるキスペプチン及びNKBのシグナル伝達の上昇をブロック及び/又は制限することにより、GnRHの分泌の上昇、最終的にはLH及びFSHの分泌を低下させることができると考えられる。LH及びFSHの分泌を低下させることにより、更年期に関連する症状を、治療、予防、改善することができ、及び/又はそれと関連する影響を低下させることができると考えられる。
【0084】
いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、統合失調症、老化による認知低下、認知症、うつ病、アルツハイマーといった、精神、精神病的及び/又は神経精神病的障害の影響を、治療、改善、予防又は軽減するために対象に投与する。いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、健全な認知機能を支持及び/又は維持するために投与する。ある種の態様では、明細書に記載した組成物を、神経炎症の影響を、治療、改善、予防又は軽減するために対象に投与する。いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、アリピプラゾール、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、ジプラシドン、クエチアピン、ハロペリドール、オサネタント及び/又はタルネタントを含むがこれらに限定されるものではない抗精神病薬との組合せで投与する。いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、薬物、ニコチン及び/又はアルコール依存症の影響を、治療、改善、予防又は軽減するために対象に投与する。いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、薬物探索行動を軽減するために対象に投与する。
【0085】
いくつかの態様では、明細書に記載した組成物を、炎症と関連する障害の影響を、治療、改善、予防又は軽減するために対象に投与する。例えば、これは、中枢神経系障害(例.不安、精神病、運動性及びけいれん性疾患、並びにパーキンソン)、呼吸性及び肺炎症性障害、皮膚障害及びかゆみ、消化器障害、腎臓及び膀胱疾患、炎症性大腸炎、摂食障害、並びに慢性痛を含むが、これらには限定されない。ある種の態様では、クルクミン組成物を、ホルモン変化を治療するために投与する。
【0086】
本明細書では、「同定すること」とは、潜在的な対象の母集団から対象を検出又は選択して、例えば、特定の対象がある種の特性又は特徴を有することを確立することを言う。「同定すること」は、例えば、自己同定、自己診断及び医療専門家による診断を含んでいてもよい。
【0087】
本明細書では、用語「予防的治療」、「予防する」又は「予防すること」とは、疾患若しくは状態の症状をまだ示していないが、特定の疾患若しくは状態にかかりやすいか、又はリスクがある対象を治療することを言うことができ、それにより治療は、患者が疾患若しくは状態を進行させる可能性を低下させる。「障害」は、明細書に記載した組成物による治療から利益を得るあらゆる状態である。
【0088】
本明細書では、用語「治療すること」、「治療」等は、所望の薬理学的及び生理学的効果を得ることを一般的に言うために本明細書で用いられ、栄養の又は栄養価を高める効果を言うこともでき、その範囲及び意味は、これらの用語が用いられる文脈に基づいて当業者に明らかである。効果は、疾患、症状、若しくはその状態を予防する若しくは部分的に予防するという点で予防的であってもよく、及び/又は、疾患、状態、症状、若しくは疾患に起因する悪影響の部分的な若しくは完全な治癒という点で治療的であってもよい。本明細書では、用語「治療」は、哺乳類、特にヒトにおける疾患のあらゆる治療を包含し、(a)疾患にり患する素因があるが、り患したとは診断されていない対象において疾患の発症を防ぐこと;(b)疾患やその進行を阻止すること;又は(c)疾患を軽減すること、疾患及び/若しくはその症状、状態、及び併存疾患の退行を引き起こすことを含む。用語「最適な」又は「健全な」等は、哺乳類におけるNK3活性の生理学的な量を言うために用いられてもよく、明細書に記載した組成物の投与は、NK3活性と関連する疾患にり患していないか、又はそのような疾患の症状を示していない可能性がある哺乳類に投与してもよいが、明細書に記載した他の生理学的な結果と併せてNK3に拮抗するために投与してもよい。
【0089】
以下の特許請求の範囲において及び本開示を通して用いられる、表現「から本質的になる」は、その表現の後に列挙されたあらゆる構成要素を含むことが意味され、列挙された構成要素についての開示に規定された活性又は作用を妨げないか又はそれらに寄与しない他の構成要素に限定される。したがって、表現「から本質的になる」は、列挙された構成要素が必要とされるか又は必須であるが、他の構成要素は任意であり、それらが列挙された構成要素の活性又は作用に影響を及ぼすかどうかに応じて、存在してもしなくてもよいことを示す。例えば、特定の疾患若しくは障害の治療、又は健康状態の維持のための「組成物から本質的になる」組成物の使用は、クルクミン組成物の意図された結果を実質的に変える他の成分を排除する。
【0090】
本明細書では、用語「ホットフラッシュ」の意味は、当業者であれば直ちに思いつく。ホットフラッシュの原因は、最も一般的には更年期に起因する、顔、首及び胸にわたって通常は最も強い突然の暖かい感覚、並びに多量の発汗を言うことが当業者により理解される。しかし、明細書に記載した組成物はまた、更年期により引き起こされないホットフラッシュの影響を、治療、改善、予防又は軽減するために投与することができる。
【0091】
本明細書では、「実質的に」化合物を含む組成物とは、組成物が約80重量%より多く、より好ましくは約90重量%より多く、更により好ましくは約95重量%より多く、最も好ましくは約98重量%より多くの化合物を含むことを意味する。
【0092】
用語「医薬製剤」、「製剤」、「組成物」等は、活性成分の生物活性を効果的なものにするような形態にあり、したがって、栄養補助食品の使用と同時に治療的使用のために対象に投与してもよい調製物を言うことができる。これらの用語の意味は、それらが用いられる文脈に基づいて当業者に明らかである。
【0093】
本明細書では、「治療有効量」は、その意味に、所望の治療的効果を得るための毒性がない十分な量の、この明細書に開示した態様における使用のための化合物活性成分又はそれを含む組成物を含む。同様に、本明細書では、「有効な量」又は「有効量」は、その意味に、所望の治療的効果を得るための毒性がない十分な量の化合物活性成分又はそれを含む組成物を含む。「治療有効量」又は「有効量」は、標準的な食事からは得られないが、明細書に記載した補充及び投薬を必要とする、化合物の量を含む。この明細書に開示した活性成分の必要とされる正確な量は、治療する種、対象の年齢及び全身状態、治療する状態の重症度、投与する特定の物質、対象の重さ、並びに投与様式といった因子に応じて、対象によって変化する。したがって、正確な「有効量」を規定することが常に可能であるとは限らない。しかし、あらゆる所定の場合について、適切な「有効量」は、本明細書に含まれる開示を考慮して当業者により決定されてもよい。いくつかの態様では、治療有効量が投与レジメンを含んでいてもよい。例えば、治療有効量は、連続した14日間に毎日経口摂取される約100mgのクルクミン組成物を含んでいてもよい。いくつかの側面では、治療有効量は、連続した30日間に毎日経口摂取される約100mgの組成物を含んでいてもよい。組成物を含む組成物は、例えば、0.1~1000gの組成物を含んでいてもよい。
【0094】
本明細書では、用語「相乗作用」、「相乗的な」、「相乗性」等は、独立して投与された組成物の個々の成分の効能の合計に対して少なくとも同等な組成物の治療的効能を一般的に言うために本明細書で用いられる。「相乗作用」、「相乗的な」、「相乗性」等はまた、独立して投与された組成物の個々の成分の効能の合計よりも大きい組成物の治療的効能を言ってもよい。その範囲及び意味は、これらの用語が用いられる文脈に基づいて当業者に明らかである。
【0095】
本明細書では、化合物及び組成物の「比」の開示は、その比で存在する成分の質量に関して提供される比に相当する。
【0096】
本明細書では、用語「薬学的に許容される溶媒」は、水、注射用水、生理学的に適合する水性緩衝溶液、又は生理学的に適合する有機溶媒を含む水溶液を言うことができる。薬学的に許容される溶媒の非包括的なリストが、アメリカ合衆国保健福祉省、食品医薬局、「Guidance for Industry: Q3C Impurities: Residual Solvents」1997年12月又はその最新号において提供される。
【0097】
本明細書では、用語「バイオアベイラビリティ」とは、腸で吸収され、対象の組織及び細胞において生物活性を最終的に利用可能な物質の量を言う。
【0098】
本明細書では、用語「バイオアベイラビリティを高める」等は、天然には存在しない、哺乳類への組成物の投与後に腸から吸収されるか又は組織及び細胞により取り込まれるNK3に拮抗する所望の薬理学的及び/又は生理学的効果を得ることを言うために本明細書で用いられる。効果は、治療薬がないことにより引き起こされるか又は関連する悪い症状又は状態の発生、リスク又は重症度を、予防する又は部分的に予防するという点で予防的であってもよい。
【0099】
本明細書では、用語「賦形剤材料」とは、活性成分ではない製剤の一部であるあらゆる化合物、即ち、関連する生物活性を有さず、例として活性成分の化学的分解からの保護を提供すること、それが形成された装置からの錠剤又はカプレットの取り出しを容易にすること等を含む特定の特徴を剤形に提供するために製剤に添加されるものを言う。
【0100】
本開示の目的では、温血動物が動物界の一員であり、哺乳類及び鳥類を含むが、これらには限定されない。明細書に記載したある種の態様では、哺乳類は、例えば、ウマ、イヌ又はネコであってもよいが、これらには限定されない。本出願の最も好ましい哺乳類はヒトである。
【0101】
より簡潔な説明を提供するために、本明細書で与えられた定量的表現のいくつかは、用語「約」により制限されていない。用語「約」が明示的に用いられても用いられなくても、本明細書で与えられた全ての量は実際の与えられた値を言うことが意味され、また、そのような与えられた値の実験及び/又は測定条件に起因する近似値を含む、当業者に基づいて合理的に推測されるそのような与えられた値の近似値を言うことも意味されることが理解される。
【0102】
明確性及び理解の目的でいくらか詳細に本発明が記載されたが、本発明の正確な範囲から逸脱することなく、形態及び詳細のさまざまな変化がなされてもよいことが理解される。
【実施例】
【0103】
実施例1
方法
この明細書に開示した組成物のNK3アンタゴニスト活性を、トランスフェクトCHO細胞に発現させたヒトNK3受容体で調べた。アンタゴニスト活性は、蛍光検出法を用いてニューロキニンB(NKB、強力なNK3アゴニスト)誘発性の細胞質Ca
2+イオン動員に対する効果を測定することで決定した。いくつかの成分をトランスフェクトCHO細胞に投与した結果を
図1A~1Cに示し、以下に更に説明する。
【0104】
実験プロトコル
CHO細胞を、0.1%FCSdを加えたDMEM緩衝液(Invitrogen)に懸濁し、次いで、3×104細胞/ウェルでマイクロプレートに分けた。蛍光プローブ(Fluo4 Direct, Invitrogen)を、20mM HEPES(Invitrogen)(pH7.4)を加えたHBSS緩衝液(Invitrogen)中のプロベネシドと混合し、次いで、各ウェルに添加して37℃で60分間、次いで22℃で15分間、細胞と平衡化した。
【0105】
その後、アッセイプレートを、試験アイテムであるこの明細書で特定するクルクミン抽出物又はHBSS緩衝液の添加に使用するマイクロプレートリーダー(CellLux, PerkinElmer)に置き、続いて(5分後)、1nM[MePhe7]-NKB又はHBSS緩衝液(対照)を添加した。次いで、遊離の細胞質Ca2+イオン濃度に比例して変化する蛍光強度の変化を決定した。標準参照アンタゴニストはSB 222200であり、これをさまざまな濃度で試験して、IC50値を計算する濃度応答曲線を作成した。
【0106】
結果を、明細書に記載したクルクミン組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物を投与した場合の1nMの[MePhe7]-NKBに対する対照応答の阻害率として、
図1A~1C、それぞれ示す。
図1A~1Cは、IC50(μg/mL)として表される、クルクミン組成物(
図1A)、緑茶抽出組成物(
図1B)及びフィコシアニン組成物(
図1C)を含むさまざまな化合物の投与により得られた優れた予測できないNK3阻害を示し、それぞれ、2.92μg/ml、16.9μg/mlであり、フィコシアニン組成物のIC50値は得られなかった。
【0107】
実施例2
方法
NKBの視床下部レベルを測定するin vivo実験を行い、クルクミン組成物、緑茶抽出組成物、フィコシアニン組成物及びそれらの組合せのNK3アンタゴニストとしての効能を評価した。
【0108】
実験手順
雌WistarラットをJapan SLC Inc.(Shizuoka, Japan)から入手した。8週齢のラットをイソフルラン麻酔下で卵巣摘出又は偽手術(対照)した。全ての動物を温度、湿度及び光(12時間の明暗サイクル)を制御した清浄条件下で個別に飼育し、市販の標準的な餌及び水を自由に与えた。全ての動物実験手順は、the Association for Assessment and Accreditation of Laboratory Animal Care(AAALAC)Internationalが認めたthe Institutional Animal Care and Use Committee of Tsukuba Research Center of Astellas Pharma Inc.により承認された。the Guide for the Care and Use of Laboratory Animalsに従って動物を取扱い、世話をした。
【0109】
手術の4週間後、ラットを以下の6つの群に無作為に分ける。0.5%メチルセルロース溶液からなるビヒクルで処置した偽手術ラット(C);0.5%メチルセルロース溶液からなるビヒクルで処置した卵巣摘出ラット(OVX);600mgHEDの明細書に記載したクルクミン組成物で処置した卵巣摘出ラット(OVX+CL);300mgHEDの明細書に記載した緑茶抽出組成物で処置した卵巣摘出ラット(OVX+EGCG);100mgHEDの明細書に記載したフィコシアニン組成物で処置した卵巣摘出ラット(OVX+P);及び、600mgHEDの明細書に記載したクルクミン組成物、300mgHEDの明細書に記載した緑茶抽出組成物、100mgHEDの明細書に記載したフィコシアニン組成物を含む明細書に記載した組合せ組成物(OVX+CL+EGCG+P)で処置した卵巣摘出ラット。ビヒクル又は活性薬物を8日間投与した。
【0110】
体重及び食物摂取を2回(最初の投与の前と投与の最終日)測定した。反復投与の5日目、小さな温度データロガー(Thermochron SL, KN Laboratories Inc., Osaka, Japan)を1つイソフルラン麻酔下で腹腔に移植し、別の1つをサージカルテープ及び離脱を防ぐための手製のアルミニウムプロテクターを用いて尾の皮膚に付着させた。反復投与の7日目に、中心部、皮膚及び部屋の温度を30分ごとに24時間測定した。最終の薬物投与(10:00~14:00)の2~5時間後、血液試料をイソフルラン麻酔下で腹部大静脈から回収し、子宮を単離して重量を測定した。血液試料を遠心分離し、血漿を分離してアッセイを行うまで-80℃で保存した。当該分野で知られている方法に従い、(i)グルコース、トリグリセリド、コレステロール、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、尿素、クレアチニン、マロンジアルデヒド(MDA)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ(CAT)及びグルタチオンペルオキシダーゼ(GSHPx)といった抗酸化酵素、クルクミノイド、EGCG、並びにフィコシアニン抽出物、の血清レベル;(ii)カルシウム(Ca)、無機リン(P)及びアルカリホスファターゼ(ALP);並びに(iii)エストラジオール、LH、FSH、プロゲステロン及びテストステロンといった血漿中のホルモンレベル、について血液試料を分析した。
【0111】
キスペプチン、NKB、GnRH、一過性受容体電位カチオンチャネルサブファミリーVメンバー1(TrpV1)及びタンパク質c-fosのレベルを評価するために脳組織を分析した。脳組織をパラフィンに埋め込み、MnPOを含む視床下部切片(3μm厚)をラット脳地図(Paxinos and Watson, 2007)及び標準的な手順に従って調製した。脱パラフィン後、抗原回復のために、切片をImmunosaver(Nisshin EM Co., Ltd., Tokyo, Japan)と共に100℃で15分間インキュベートし、その後、3%過酸化水素でインキュベートして内因性ペルオキシダーゼをブロックした。試料を1%ウシ血清アルブミンと共に室温で20分間インキュベートし、その後、抗キスペプチン、NKB、GnRH、TrpV1又はc-fosモノクローナル抗体(希釈1:100)と共に4℃で一晩インキュベートした。次いで、試料をDAKO EnVision System(Agilent Technologies, Santa Clara, CA, USA)で処理した。ImmPACT DAB(Vector Laboratories, Inc., Burlingame, CA, USA)を発色のために用いた。ウェスタンブロットバンドの対照群に対する相対強度の濃度分析を、同等のタンパク質の投入を保証するためのβ-アクチン標準化により行った。ブロットを少なくとも3回(n=3)繰り返し、代表的なブロットを示す。ANOVA及びTukeyの事後検定を統計的比較のために行った(p<0.05)。データを平均±標準偏差として示す。データ列の上のさまざまな小文字(a~d)は群間の統計学的差異を示す。
【0112】
倍率100倍の光学顕微鏡検査によりMnPO中の赤茶色(c-Fos陽性)細胞の数を(最適色の波長及びおおよその細胞サイズを予め入力し)自動的に計数するコンピュータ制御された画像分析システム(WinROOF Ver. 6.0; Mitani Corp., Fukui, Japan)を用いて、c-Fos陽性ニューロン(赤茶色に染色)の定量的評価を行った。
【0113】
実施例2によるNKBの視床下部レベルの結果を
図2に示す。
図2は優れた予測できない結果を示す。予測のとおり、卵巣摘出ラット(OVX)の視床下部NKBレベルは最も高かった。驚くべきことに、本開示の個々の組成物は、NKBレベルをOVXラットのレベルよりも低く、顕著に低下させた。予測外なことに、明細書に記載した組合せ組成物(OVX+CL+EGCG+P)は、生理食塩水で処置した非卵巣摘出マウス(C)のレベルまでNKBレベルを回復させた。
【0114】
実施例3
方法
NKBの視床下部レベルを測定in vivo実験を行い、本開示のクルクミン抽出組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物を含む本開示の組合せ組成物のNK3アンタゴニストとしての効能を評価した。
【0115】
実験手順
実施例3は、実施例2に記載されたものと同じ手順及び分析である。実施例3では、この明細書に開示したさまざまな組合せ組成物における本開示のクルクミン組成物、緑茶抽出組成物及びフィコシアニン組成物の量を変化させた。実施例3では、実験群は、0.5%メチルセルロース溶液からなるビヒクルで処置した偽手術ラット(C);0.5%メチルセルロース溶液からなるビヒクルで処置した卵巣摘出ラット(OVX);600mgHEDのクルクミン組成物、300mgHEDの緑茶抽出組成物、100mgHEDのフィコシアニン組成物で処置した卵巣摘出ラット(OVX+CL1+EGCG1+P);450mgHEDのクルクミン組成物、450mgHEDの緑茶抽出組成物、100mgHEDのフィコシアニン組成物で処置した卵巣摘出ラット(OVX+CL2+EGCG2+P);及び、720mgHEDのクルクミン組成物、180mgHEDの緑茶抽出組成物、100mgHEDのフィコシアニン組成物で処置した卵巣摘出ラット(OVX+CL3+EGCG3+P)であった。ビヒクル又は活性薬物を8日間投与した。データを平均±標準偏差として示す。データ列の上のさまざまな小文字(a~d)は群間の統計学的差異を示す。
【0116】
実施例2によるNKBの視床下部レベルの結果を
図3に示す。
図3は優れた予測できない結果を示す。予測のとおり、卵巣摘出ラット(OVX)の視床下部レベルは最も高かった。驚くべきことに、評価した全ての組合せ組成物は、NKBレベルをOVXラットのレベルより低く、顕著に低下させた。
【国際調査報告】