(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】粒子測定デバイス
(51)【国際特許分類】
G01N 15/06 20240101AFI20241126BHJP
G01N 29/036 20060101ALI20241126BHJP
G01N 29/24 20060101ALI20241126BHJP
【FI】
G01N15/06 B
G01N29/036
G01N29/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529886
(86)(22)【出願日】2022-11-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-21
(86)【国際出願番号】 KR2022019226
(87)【国際公開番号】W WO2023101425
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0170655
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503454506
【氏名又は名称】東友ファインケム株式会社
【氏名又は名称原語表記】DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】132, YAKCHON-RO, IKSAN-SI, JEOLLABUK-DO 54631, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】100137095
【氏名又は名称】江部 武史
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】キム, ヨン フン
(72)【発明者】
【氏名】オ, ス ヨン
(72)【発明者】
【氏名】リ, ミン ジュ
(72)【発明者】
【氏名】ハン, スン ピル
【テーマコード(参考)】
2G047
【Fターム(参考)】
2G047AA01
2G047BA04
2G047BC04
2G047BC12
2G047CA04
2G047EA04
2G047GA01
2G047GG32
(57)【要約】
粒子測定デバイスが開示される。本発明の粒子測定デバイスは、内部に液体試料が流動するセル中空部を備えるフローセルユニットと、前記フローセルユニットの少なくとも一部を収容する収容ホールを備えるマウントユニットと、前記マウントユニットの後方に位置し、前記マウントユニットに結合される共鳴ユニットとを含み、前記マウントユニットは、前記収容ホールが形成されるマウント本体と、前記マウント本体の外面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通する通路ホールとを含み、前記共鳴ユニットは、前記マウント本体の後方で前記マウント本体に結合される共鳴本体と、前記共鳴本体に形成される空間であり、前記通路ホールに連通するキャビティ(cavity)とを含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に液体試料が流動するセル中空部を備えるフローセルユニットと、
前記フローセルユニットの少なくとも一部を収容する収容ホールを備えるマウントユニットと、
前記マウントユニットの後方に位置し、前記マウントユニットに結合される共鳴ユニットとを含み、
前記マウントユニットは、
前記収容ホールが形成されるマウント本体と、
前記マウント本体の外面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通する通路ホールとを含み、
前記共鳴ユニットは、
前記マウント本体の後方で前記マウント本体に結合される共鳴本体と、
前記共鳴本体に形成される空間であり、前記通路ホールに連通するキャビティ(cavity)とを含む、
粒子測定デバイス。
【請求項2】
前記共鳴ユニットは、
前記共鳴本体の外面から窪んで形成され、前記キャビティに連通する測定ホールをさらに含む、
請求項1に記載の粒子測定デバイス。
【請求項3】
前記測定ホールは、
前記共鳴本体の背面に形成される、
請求項2に記載の粒子測定デバイス。
【請求項4】
前後方向に垂直に切断した断面を基準として、前記測定ホールの断面の大きさは、前記キャビティの断面の大きさよりも小さい、
請求項3に記載の粒子測定デバイス。
【請求項5】
前記キャビティは、
前記共鳴本体の前面から窪んで形成される、
請求項1に記載の粒子測定デバイス。
【請求項6】
前記キャビティは、
前記共鳴本体の前面から窪んで形成される第1キャビティと、
前記共鳴本体の前面から窪んで形成され、前記第1キャビティに離隔する第2キャビティとを含む、
請求項5に記載の粒子測定デバイス。
【請求項7】
前記共鳴ユニットは、
前記共鳴本体の外面から窪んで形成され、前記第1キャビティに連通する第1測定ホールと、
前記共鳴本体の外面から窪んで形成され、前記第2キャビティに連通し、前記第1測定ホールに離隔する第2測定ホールとをさらに含む、
請求項6に記載の粒子測定デバイス。
【請求項8】
前記第1キャビティと前記第2キャビティは、
前記フローセルユニットの長手方向に並んで配置される、
請求項7に記載の粒子測定デバイス。
【請求項9】
前記フローセルユニットは、上下方向に延びる形状を形成し、
前記第1キャビティと前記第2キャビティとは、上下方向に配置される、
請求項8に記載の粒子測定デバイス。
【請求項10】
前記キャビティは、前記共鳴本体の内部に位置し、
前記共鳴ユニットは、
前記共鳴本体の前面から窪んで形成され、前記キャビティに連通し、前記通路ホールに連通する、入射ホールをさらに含む、
請求項1に記載の粒子測定デバイス。
【請求項11】
前後方向に垂直に切断した断面を基準として、前記入射ホールの断面の大きさは、前記キャビティの断面の大きさよりも小さい、
請求項10に記載の粒子測定デバイス。
【請求項12】
前記マウント本体は、
前記マウント本体の前面を形成する第1のマウント面と、
前記マウント本体の背面を形成し、前記共鳴本体と対向する第2マウント面とを含む、
請求項1に記載の粒子測定デバイス。
【請求項13】
前記通路ホールは、
前記第1マウント面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通する第1通路ホールと、
前記第2マウント面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通し、前記キャビティに連通する第2通路ホールとを含む、
請求項12に記載の粒子測定デバイス。
【請求項14】
前記収容ホールは、
前記第1通路ホールと前記第2通路ホールとの間に位置する、
請求項13に記載の粒子測定デバイス。
【請求項15】
前記マウント本体は、
前記第1マウント面と前記第2マウント面とをそれぞれ連結し、互いに対向する、第3マウント面および第4マウント面をさらに含み、
前記通路ホールは、
前記第3マウント面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通する第3通路ホールと、
前記第4マウント面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通する第4通路ホールとをさらに含む、
請求項14に記載の粒子測定デバイス。
【請求項16】
前記収容ホールは、
前記第3通路ホールと前記第4通路ホールとの間に位置する、
請求項15に記載の粒子測定デバイス。
【請求項17】
前記通路ホールは、
前記マウント本体の背面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通し、前記キャビティに連通する後方通路ホールと、
前記マウント本体の側面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通する側方通路ホールとを含む、
請求項1に記載の粒子測定デバイス。
【請求項18】
レーザビームが前記側方通路ホールを介して前記フローセルユニットに照射されると、
前記セル中空部に位置する前記液体試料でプラズマが発生し、
前記プラズマによって衝撃波が形成され、
前記衝撃波による音信号の少なくとも一部は、
前記後方通路ホールを通過し、前記キャビティで増幅される、
請求項17に記載の粒子測定デバイス。
【請求項19】
前記共鳴ユニットは、
前記共鳴本体の背面から窪んで形成され、前記キャビティに連通する測定ホールをさらに含み、
前記増幅された音信号は、
前記測定ホールを通過して前記共鳴ユニットの外部に進む、
請求項18に記載の粒子測定デバイス。
【請求項20】
フローセルユニットと、
マウント本体、前記マウント本体に形成され、前記フローセルユニットの少なくとも一部を収容する収容ホール、および前記マウント本体の外面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通する通路ホールを備えるマウントユニットと、
前記マウント本体の後方で前記マウント本体に結合される共鳴本体、および前記共鳴本体に形成され、前記通路ホールに連通するキャビティを備える共鳴ユニットとを含み、
前記キャビティは、
前記フローセルユニットで衝撃波が発生すると、前記衝撃波による音信号を受けて増幅させる、
粒子測定デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒子測定デバイスに関する。特に、本発明は、粒子から発生する衝撃波による音波を増幅させる粒子測定デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ及び半導体などの高精度が求められる製品の製造工程で使用される各種有機無機化学物質には、製造歩留まりの低下を防ぐために現在より高い高純度ケミカル(chemical)が求められており、高純度ケミカルの品質を確認するために高レベルの分析技術が開発され、新しく適用されている。中でも、粒子分析の重要度はますます増加しており、10ナノレベルの小粒子でも半導体製造工程の歩留まりの低下及び高集積化に影響する可能性があるため、品質管理のための安定した分析法を開発するとともに、工程で発生し得る不良の原因まで解釈できるように技術の拡張性を確保する必要がある。
【0003】
一般に、物質が分子またはイオン状態で液体中に均一に分散しているものを「溶液」という。この溶液に、通常の分子やイオンよりも大きく、直径が1nm~1000nm程度の微粒子が凝集または沈殿せずに分散している状態を「コロイド状態」といい、このコロイド状態になっているものを「コロイド(Colloid)」と呼ぶ。
【0004】
溶液中に存在する微細コロイドの研究は、分析しようとする物質の物理化学的特性の情報を得ること、または分離分析器の検出力を向上させることに集中している。最近までのコロイド粒子の分析は、100nmの大きさの限界を有しており、100nm以下のコロイド粒子を正確に分析するためには高濃度の試料が必要なことから、技術の開発が求められる。
【0005】
コロイドナノ粒子を測定する方法としては、光散乱強度を利用して粒子のサイズを確認する光散乱分析法が通常使用されている。しかし、100nmよりも大きさの小さい微細ナノ粒子を測定する場合には、散乱光が発生しても低濃度の場合、検出できる確率が急激に低くなり、信頼性のある結果が得られにくく、粒子の濃度が数ppm(parts per million)以上でなければならない限界がある。粒子のサイズが大きいと、散乱強度が大きいのに対して、サイズが小さいほど光が散乱できる面積が減るため、散乱光の強度が弱くなり測定が困難である。このため、相対的に多数の粒子が散乱に寄与しなければならないので、ppm未満の濃度では感度が大幅に低下する。
【0006】
ナノ粒子にレーザビームを照射してレーザ励起プラズマ(Laser Induced Breakdown)が発生すると、衝撃波につながり得る。衝撃波の音信号を測定してナノ粒子を測定すると、音信号の他にノイズが同時に測定されやすいため、音信号を増幅させる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2010-0040457号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述の問題および他の問題を解決することを目的とする。
【0009】
本発明は、粒子から発生する衝撃波による音信号を増幅させる粒子測定デバイスを提供することを他の目的とする。
【0010】
本発明は、音信号を増幅させるキャビティ(cavity)が形成された共鳴ユニットを含む粒子測定デバイスを提供することを他の目的とする。
【0011】
本発明は、前記キャビティに連通する通路ホールが形成されたマウントユニットを含む粒子測定デバイスを提供することを他の目的とする。
【0012】
本発明は、前記マウントユニットに収容され、前記粒子を含む液体試料が流動するフローセルユニットを含む粒子測定デバイスを提供することを他の目的とする。
【0013】
本発明は、フローセルユニットが上下方向に延びた形状を形成し、フローセルユニットで流動する液体試料に発生するバブル(bubble)が容易に除去される粒子測定デバイスを提供することを他の目的とする。
【0014】
本発明は、レーザビームが入射する通路ホールと前記キャビティに連通する通路ホールとがそれぞれ形成されたマウントユニットを含む粒子測定デバイスを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前述の目的または他の目的を達成するために、本発明の一態様によると、内部に液体試料が流動するセル中空部を備えるフローセルユニットと、前記フローセルユニットの少なくとも一部を収容する収容ホールを備えるマウントユニットと、前記マウントユニットの後方に位置し、前記マウントユニットに結合される共鳴ユニットとを含み、前記マウントユニットは、前記収容ホールが形成されるマウント本体と、前記マウント本体の外面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通する通路ホールとを含み、前記共鳴ユニットは、前記マウント本体の後方で前記マウント本体に結合される共鳴本体と、前記共鳴本体に形成される空間であり、前記通路ホールに連通するキャビティ(cavity)とを含む、粒子測定デバイスを提供することができる。
【0016】
本発明の他の態様によると、フローセルユニットと、マウント本体、前記マウント本体に形成され、前記フローセルユニットの少なくとも一部を収容する収容ホール、および前記マウント本体の外面から窪んで形成され、前記収容ホールに連通する通路ホールを備える、マウントユニットと、前記マウント本体の後方で前記マウント本体に結合される共鳴本体、および前記共鳴本体に形成され、前記通路ホールに連通するキャビティを備える、共鳴ユニットとを含み、前記キャビティは、前記フローセルユニットで衝撃波が発生すると、前記衝撃波による音信号を受けて増幅させる、粒子測定デバイスを提供することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る粒子測定デバイスの効果について、以下のように説明する。
【0018】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、粒子から発生する衝撃波による音信号を増幅させる粒子測定デバイスを提供することができる。
【0019】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、音信号を増幅させるキャビティ(cavity)が形成された共鳴ユニットを含む粒子測定デバイスを提供することができる。
【0020】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、前記キャビティに連通する通路ホールが形成されたマウントユニットを含む粒子測定デバイスを提供することができる。
【0021】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、前記マウントユニットに収容され、前記粒子を含む液体試料が流動するフローセルユニットを含む粒子測定デバイスを提供することができる。
【0022】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、フローセルユニットが上下方向に延びる形状を形成し、フローセルユニットで流動する液体試料に発生するバブル(bubble)が容易に除去される粒子測定デバイスを提供することができる。
【0023】
本発明の実施形態の少なくとも1つによると、レーザビームが入射する通路ホールと前記キャビティに連通する通路ホールがそれぞれ形成されたマウントユニットを含む粒子測定デバイスを提供することができる。
【0024】
本発明の適用可能性のさらなる範囲は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、本発明の精神および範囲内での様々な変更および修正は当業者には明確に理解され得るので、詳細な説明および本発明の好ましい実施形態などの特定の実施形態は例示としてのみ与えられるものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る粒子分析デバイスを示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に係るフローセルユニットを示す図である。
【
図3】
図3は、
図2のフローセルユニットのA1-A2に沿う断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係るマウントユニットを示す図である。
【
図5】
図5は、
図4のマウントユニットのB1-B2に沿う断面図である。
【
図6】
図6は、
図4のマウントユニットのC1-C2に沿う断面図である。
【
図7】
図7は、
図4のマウントユニットのD1-D2に沿う断面図である。
【
図8】
図8は、本発明の一実施形態に係る共鳴ユニットを示す図である。
【
図9】
図9は、
図8の共鳴ユニットのE1-E2に沿う断面図である。
【
図10】
図10は、
図8の共鳴ユニットのE1-E2に沿う断面図であって、曲面を形成するキャビティを示す図である。
【
図12】
図12は、
図1の粒子分析デバイスのF1-F2に沿う断面図であって、複数のキャビティを示す図である。
【
図14】
図14は、
図1の粒子分析デバイスのG1-G2に沿う断面図であって、入射ホールが形成された共鳴ユニットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付の図面を参照して本明細書に開示された実施形態を詳細に説明するが、図面の番号にかかわらず同一または類似の構成要素には同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。以下の説明で使用される構成要素の接尾辞「モジュール」および「部」は、明細書の作成の容易さのみが考慮されて付与または混用されるものであり、それ自体が互いに区別される意味または役割を有するものではない。また、本明細書に開示された実施形態を説明する際に、関連する公知技術の具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を不明確にする虞があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、添付の図面は、本明細書に開示された実施形態を容易に理解できるようにするためのものであり、添付の図面によって本明細書に開示される技術的思想は限定されず、本発明の精神および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0027】
第1、第2などの序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使用することができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0028】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」または「接続されている」と言及されているときは、他の構成要素に直接連結されているか、または接続されている可能性があるが、中間に他の構成要素が存在する可能性があることと理解されるべきであろう。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されている」または「直接接続されている」と言及されているときは、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されるべきであろう。
【0029】
単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味にならない限り、複数の表現を含む。
【0030】
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除するものではないと理解すべきである。
【0031】
図面では、説明の都合上、構成要素はその大きさが誇張または縮小されることがある。例えば、図面に示される各構成の大きさおよび厚さは説明の都合上任意に示されているので、本発明は必ずしも図示されたものに限定されるものではない。
【0032】
ある実施形態を他の方法で実施可能である場合、特定の工程は、説明される順序とは異なる順序で行われてもよい。例えば、連続して説明される2つの工程は、実質的に同時に行ってもよく、説明される順序とは逆の順序で行ってもよい。
【0033】
以下の実施形態では、膜、領域、構成要素などが連結されているというのは、膜、領域、構成要素が直接連結されている場合だけでなく、膜、領域、構成要素の中間に他の膜、領域、構成要素が介在して間接的に連結されている場合も含む。例えば、本明細書において膜、領域、構成要素等が電気的に連結されているというのは、膜、領域、構成要素等が直接電気的に連結された場合だけでなく、その中間に他の膜、領域、構成要素等が介在して間接的に電気的に連結された場合も含む。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態に係る粒子分析デバイス100を示す図である。
【0035】
図1を参照すると、粒子分析デバイス100は、フローセルユニット200を含むことができる。フローセルユニット200は、「水溶液状態のナノ粒子試料」(以下、「液体試料」)を流動させることができる。言い換えれば、液体試料はフローセルユニット200で流動することができる。
【0036】
フローセルユニット200は、一方向に延びた形状を形成することができる。例えば、フローセルユニット200は、上下方向に長く(elongated)延びた形状を形成することができる。例えば、液体試料は、フローセルユニット200の下端に流入してフローセルユニット200で上昇し、フローセルユニット200の上端に流出することができる。
【0037】
フローセルユニット200の長手方向は上下方向であってもよい。フローセルユニット200の長手方向が上下方向であると、液体試料で発生する気泡(bubble)は上昇してフローセルユニット200の外部に排出することができる。
【0038】
図1には示されていないが、フローセルユニット200には、レーザビーム(laser beam)を入射させることができる。フローセルユニット200に入射するレーザビームの少なくとも一部は、フローセルユニットを通過して液体試料にエネルギーを伝達することができる。液体試料がレーザビームからエネルギーを受け取ると、プラズマ(plasma)が発生し得る。すなわち、フローセルユニット200にレーザビーム(laser beam)が入射すると、フローセルユニット200の内部で「レーザ励起プラズマ(Breakdown)」が発生し得る。
【0039】
フローセルユニット200の内部で発生したプラズマは、高いエネルギーを放出することができる。これにより、フローセルユニット200内のプラズマが発生した箇所では温度が瞬間的に摂氏数千度(℃)まで上昇し、フローセルユニット200内の圧力が急激に上昇し得る。これにより、フローセルユニット200内で衝撃波が発生し得る。
【0040】
すなわち、フローセルユニット200にレーザビーム(laser beam)が入射すると、フローセルユニット200内にプラズマと衝撃波が発生し得る。液体試料の測定は、プラズマに起因するフラッシュを測定する方法または/及び衝撃波に起因する音波を測定する方法を用いることができる。衝撃波に起因する音波は、「音信号」と呼ぶことができる。
【0041】
粒子分析デバイス100は、マウントユニット300を含むことができる。マウントユニット300は、フローセルユニット200を収容することができる。複数のホール(hole)は、マウントユニット300に形成することができる。フローセルユニット200は、マウントユニット300の複数のホールを介して外部に露出することができる。レーザビームは、マウントユニット300の複数のホールのいずれか1つを介してマウントユニット300を通過し、フローセルユニット200に入射することができる。
【0042】
粒子分析デバイス100は、共鳴ユニット400を含むことができる。共鳴ユニット400は、マウントユニット300の背面に結合または連結することができる。音波を測定して液体試料を測定すると、ノイズ(noise)が音信号に混入して共に測定されることがある。ノイズが音信号に混入して共に測定されると、液体試料の測定に誤差が発生する可能性がある。したがって、音信号を増幅することにより、ノイズに対する音信号の比率(ratio of acoustic signal to noise)を上昇させる必要がある。
【0043】
共鳴ユニット400は、音信号を増幅させることができる。例えば、共鳴ユニット400は、特定の周波数帯域の音を増幅させることができる。特に、共鳴ユニット400は、共振周波数(resonance frequency)の音信号を増幅させることができる。
【0044】
測定しようとするナノ粒子の大きさに対応する音信号の周波数は、「固有周波数」と呼ぶことができる。例えば、固有周波数は、前記特定の周波数帯域に含まれ得る。例えば、共振周波数が固有周波数に隣接していると、共鳴ユニット400は、測定しようとするナノ粒子に起因する音信号を効果的に増幅させることができる。
【0045】
図2は、本発明の一実施形態に係るフローセルユニット200を示す図である。
【0046】
図2を参照すると、フローセルユニット200は、フローセル本体210を含むことができる。フローセル本体210は、一方向に延びた形状を形成することができる。例えば、フローセル本体210は、第1セル端部231から一方向に延びて第2セル端部232につながることができる。セル端部230は、第1セル端部231と第2セル端部232のうちの少なくとも1つを意味し得る。
【0047】
フローセルユニット200は、セル中空部220(cell hollow portion)を含むことができる。セル中空部220は、フローセル本体210の内部に形成される空間を意味し得る。セル中空部220は、セル端部232に連結することができる。例えば、セル中空部220はセル端部232で開放され得る。
【0048】
図3は、
図2のフローセルユニット200のA1-A2に沿う断面図である。
【0049】
図3を参照すると、フローセル本体210は、第1セルウィンドウ211を含むことができる。第1セルウィンドウ211は、フローセル本体210の前面を形成することができる。
【0050】
フローセル本体210は、第2セルウィンドウ212を含むことができる。第2セルウィンドウ212は、フローセル本体210の背面(rear face)を形成することができる。第2セルウィンドウ212は、第1セルウィンドウ211の後方に位置することができる。第2セルウィンドウ212は、第1セルウィンドウ211と離隔することができる。
【0051】
フローセル本体210は、第3セルウィンドウ213と第4セルウィンドウ214とを含むことができる。第3セルウィンドウ213と第4セルウィンドウ214とは、第1セルウィンドウ211と第2セルウィンドウ212とを連結することができる。第3セルウィンドウ213と第4セルウィンドウ214とは、互いに対向することができる。
【0052】
セルウィンドウ211,212,213,214は、第1セルウィンドウ211、第2セルウィンドウ212、第3セルウィンドウ213及び第4セルウィンドウ214のうちの少なくとも1つを意味し得る。セルウィンドウ211,212,213,214は、光透過性材料を含む材料で形成することができる。例えば、セルウィンドウ211,212,213,214の少なくとも一部は、クオーツ(quartz)を含む材料で形成することができる。第1セルウィンドウ211、第2セルウィンドウ212、第3セルウィンドウ213及び第4セルウィンドウ214は、一体的に(as a unibody)形成することができる。
【0053】
フローセルユニット200は、セル中空部220を含むことができる。セル中空部220は、セルウィンドウ211,212,213,214によって形成することができる。例えば、セル中空部220は、第1セルウィンドウ211、第2セルウィンドウ212、第3セルウィンドウ213及び第4セルウィンドウ214によって形成された空間であってもよい。セル中空部220は、液体試料の通路であってもよい。
【0054】
図4は、本発明の一実施形態に係るマウントユニット300を示す図である。
【0055】
図4を参照すると、マウントユニット300は、マウント本体310を含むことができる。マウント本体310は、マウントユニット300の骨格を形成することができる。マウント本体310は、フローセルユニット200(
図1参照)を収容することができる。言い換えれば、フローセルユニット200(
図1参照)は、マウント本体310に収容または結合することができる。
【0056】
マウント本体310は、第1マウント面311を含むことができる。第1マウント面311は、マウント本体310の前面を形成することができる。マウント本体310は、第4マウント面314を含むことができる。第4マウント面314は、第1マウント面311の一辺から延びて形成することができる。例えば、第4マウント面314は、マウント本体310の左面を形成することができる。マウント本体310は、第5マウント面315を含むことができる。第5マウント面315は、マウント本体310の上面を形成することができる。
【0057】
マウントユニット300は、第1収容ホール端部325を含むことができる。第1収容ホール端部325は、マウント本体310に形成することができる。マウントユニット300は、フローセルユニット200(
図1参照)を収容する空間を含むことができる。第1収容ホール端部325は、フローセルユニット200(
図1参照)を収容する空間につながることができる。第1収容ホール端部325は、第5マウント面315に位置することができる。
【0058】
マウントユニット300は、通路入口340を含むことができる。通路入口340は、マウント本体310に形成することができる。マウントユニット300は、フローセルユニット200(
図1参照)を収容する空間に連通する通路を含むことができる。通路入口340は、前記通路につながることができる。
【0059】
図5は、
図4のマウントユニット300のB1-B2に沿う断面図である。
【0060】
図5を参照すると、マウント本体310は、第1マウント面311と第2マウント面312とを含むことができる。第1マウント面311は、マウント本体310の前面を形成することができる。第2マウント面312は、マウント本体310の背面を形成することができる。
【0061】
マウント本体310は、第3マウント面313と第4マウント面314とを含むことができる。第3マウント面313と第4マウント面314とは、第1マウント面311と第2マウント面312とを連結することができる。第3マウント面313と第4マウント面314とは、互いに対向することができる。
【0062】
マウントユニット300は、収容ホール320を含むことができる。収容ホール320は、マウント本体310に形成することができる。収容ホール320は、例えば、マウント本体310の内部を貫通して形成することができる。
【0063】
収容ホール320は、フローセルユニット200(
図1参照)が収容される空間であってもよい。収容ホール320は、外部に露出してもよい。収容ホール320は、第1収容ホール端部325(
図4参照)に連結することができる。
【0064】
マウントユニット300は、通路ホール330(passage hole)を含むことができる。通路ホール330は、マウント本体310に形成することができる。通路ホール330は、マウント本体310の外面(outer surfece)に連結することができる。通路ホール330は、収容ホール320に連通することができる。
図5に示す点線は、通路ホール330と収容ホール320との境界を示すことができる。
【0065】
通路ホール330は、第1通路ホール331を含むことができる。第1通路ホール331は、第1マウント面311につながることができる。第1通路ホール331は、第1マウント面311から窪んで形成することができる。第1通路ホール331は、収容ホール320に連通することができる。
【0066】
通路ホール330は、第2通路ホール332を含むことができる。第2通路ホール332は、第2マウント面312につながることができる。第2通路ホール332は、第2マウント面312から窪んで形成することができる。第2通路ホール332は、収容ホール320に連通することができる。第2通路ホール332は、「後方通路ホール(rear side passage hole)」と呼ぶことができる。
【0067】
通路ホール330は、第3通路ホール333を含むことができる。第3通路ホール333は、第3マウント面313につながることができる。第3通路ホール333は、第3マウント面313から窪んで形成することができる。第3通路ホール333は、収容ホール320に連通することができる。
【0068】
通路ホール330は、第4通路ホール334を含むことができる。第4通路ホール334は、第4マウント面314につながることができる。第4通路ホール334は、第4マウント面314から窪んで形成することができる。第4通路ホール334は、収容ホール320に連通することができる。
【0069】
収容ホール320は、第1通路ホール331と第2通路ホール332との間に位置することができる。収容ホール320は、第3通路ホール333と第4通路ホール334との間に位置することができる。
【0070】
マウントユニット300は、通路入口340を含むことができる。通路入口340は、通路ホール330に連結することができる。通路入口340は、マウント本体310に形成することができる。通路入口340とは、通路ホール330におけるマウント本体310の外面に隣接する部分を意味し得る。
【0071】
通路入口340は、第1通路入口341を含むことができる。第1通路入口341は、第1マウント面311に位置することができる。通路入口340は、第2通路入口342を含むことができる。第2通路入口342は、第2マウント面312に位置することができる。通路入口340は、第3通路入口343を含むことができる。第3通路入口343は、第3マウント面313に位置することができる。通路入口340は、第4通路入口344を含むことができる。第4通路入口344は、第4マウント面314に位置することができる。
【0072】
図6は、
図4のマウントユニット300のC1-C2に沿う断面図である。
図7は、
図4のマウントユニット300のD1-D2に沿う断面図である。
【0073】
図6及び
図7を参照すると、マウント本体310は、第6マウント面316を含むことができる。第6マウント面316は、マウント本体310の下面を形成することができる。マウントユニット300は、第2収容ホール端部326を含むことができる。収容ホール320は、第2収容ホール端部326につながることができる。
【0074】
収容ホール320は、第1収容ホール端部325から延びて第2収容ホール端部326につながることができる。収容ホール320が延びる方向は、上下方向であってもよい。
図6及び
図7に示す点線は、収容ホール320と通路ホール330との境界を示すことができる。
【0075】
図8は、本発明の一実施形態に係る共鳴ユニット400を示す図である。
【0076】
図8を参照すると、共鳴ユニット400は共鳴本体410を含むことができる。共鳴本体410は、共鳴ユニット400の骨格を形成することができる。共鳴本体410は、第1共鳴本体面411を含むことができる。第1共鳴本体面411は、共鳴本体410の前面を形成することができる。
【0077】
共鳴ユニット400は、キャビティ420(cavity)を含むことができる。キャビティ420は、共鳴本体410の一つの面から窪んで形成することができる。例えば、キャビティ420は、第1共鳴本体面411から窪んで形成することができる。
【0078】
図9は、
図8の共鳴ユニット400のE1-E2に沿う断面図である。
【0079】
図9を参照すると、共鳴本体410は、第2共鳴本体面412を含むことができる。第2共鳴本体面412は、共鳴本体410の背面を形成することができる。第2共鳴本体面412は、第1共鳴本体面411と離隔することができる。
【0080】
共鳴ユニット400は測定ホール430を含むことができる。測定ホール430は、共鳴本体410から窪んで形成することができる。例えば、測定ホール430は、第2共鳴本体面412から窪んで形成することができる。測定ホール430は、他の例として、共鳴本体410の上面または側面から窪んで形成することができる。
【0081】
測定ホール430は、キャビティ420に連通することができる。キャビティ420の前方で発生した音波の少なくとも一部は、キャビティ420と測定ホール430を順次通過し、共鳴ユニット400の外部に伝達することができる。
【0082】
図10は、
図8の共鳴ユニット400のE1-E2に沿う断面図であって、曲面を形成するキャビティ420を示す図である。
【0083】
図10を参照すると、キャビティ420の断面を観察することができる。キャビティ420は曲面を形成することができる。言い換えれば、キャビティ420の少なくとも一部は曲面であってもよい。
【0084】
例えば、キャビティ420の少なくとも一部は、円錐の少なくとも一部の形状であってもよい。例えば、キャビティ420の少なくとも一部は、円柱の少なくとも一部の形状であってもよい。例えば、キャビティ420の少なくとも一部は、半球(half sphere)の少なくとも一部の形状であってもよい。例えば、キャビティ420の少なくとも一部は、パラボロイド(paraboloid)の少なくとも一部の形状であってもよい。
【0085】
他の例として、キャビティ420の少なくとも一部は平面であってもよい。例えば、キャビティ420の少なくとも一部は、直方体の少なくとも一部の形状であってもよい。例えば、キャビティ420の少なくとも一部は、四角錐の少なくとも一部の形状であってもよい。
【0086】
図11は、
図1の粒子分析デバイス100のF1-F2に沿う断面図である。
【0087】
図11を参照すると、フローセルユニット200は、マウントユニット300に結合することができる。例えば、フローセルユニット200は、マウントユニット300に挿入することができる。フローセルユニット200の長手方向は、上下方向であってもよい。フローセルユニット200は、第1通路ホール331と第2通路ホール332との間に配置することができる。
【0088】
マウントユニット300は、共鳴ユニット400に結合することができる。マウントユニット300は、共鳴ユニット400の前方に位置することができる。例えば、マウントユニット300の第2マウント面312(
図5参照)は、共鳴ユニット400の第1共鳴本体面411(
図8を参照)と対向することができる。
【0089】
マウントユニット300の第2通路ホール332は、共鳴ユニット400のキャビティ420に連通することができる。フローセルユニット200で衝撃波が発生すると、音信号が発生し得る。音信号の少なくとも一部は、第2通路ホール332、キャビティ420、および測定ホール430を順次通過し、共鳴ユニット400の後方に進むことができる。
【0090】
図12は、
図1の粒子分析デバイス100のF1-F2に沿う断面図であって、複数のキャビティ420を示す図である。
【0091】
図12を参照すると、キャビティ420は複数設けられてもよい。例えば、キャビティ420は、第1キャビティ421と第2キャビティ422とを含むことができる。第1キャビティ421のサイズは、第2キャビティ422のサイズと異なっていてもよい。例えば、第1キャビティ421の体積は、第2キャビティ422の体積よりも大きくてもよい。例えば、第1キャビティ421の前後方向の長さは、第2キャビティ422の前後方向の長さよりも大きくてもよい。第2キャビティ422は、第1キャビティ421と離隔することができる。第1キャビティ421と第2キャビティ422は、第2通路ホール332に連通することができる。
【0092】
第1キャビティ421は、第1周波数帯域の音波を増幅させることができる。例えば、第1固有周波数は、第1周波数帯域に含まれ得る。第1固有周波数は、測定しようとするナノ粒子の大きさが第1大きさである場合、衝撃波で発生する音信号の周波数であり得る。
【0093】
第2キャビティ422は、第2周波数帯域の音波を増幅させることができる。例えば、第2固有周波数は、第2周波数帯域に含まれ得る。第2固有周波数は、測定しようとするナノ粒子の大きさが第2大きさである場合、衝撃波で発生する音信号の周波数であり得る。第2固有周波数は、第1固有周波数と異なっていてもよい。
【0094】
測定ホール430は、複数設けられてもよい。例えば、測定ホール430は、第1測定ホール431と第2測定ホール432とを含むことができる。第1測定ホール431は、第2測定ホール432と離隔することができる。
【0095】
第1測定ホール431は、第2共鳴本体面412(
図9参照)から窪んで形成することができる。第1測定ホール431は、第1キャビティ420に連通することができる。第2測定ホール432は、第2共鳴本体面412(
図9参照)から窪んで形成することができる。第2測定ホール432は、第2キャビティ420に連通することができる。
【0096】
第1キャビティ421と第2キャビティ422は、フローセルユニット200に沿って配置することができる。すなわち、第1キャビティ421と第2キャビティ422は、フローセルユニット200の長手方向に配置することができる。例えば、第2キャビティ422は、第1キャビティ421の下に位置することができる。
【0097】
図13は、
図1の粒子分析デバイス100のG1-G2に沿う断面図である。
図13では、説明の都合上、レーザ発生ユニット11、レーザビーム12、第1測定ユニット21、及び第2測定ユニット22を示している。
【0098】
図13を参照すると、キャビティ420の一部は、マウント本体310(
図5参照)によって閉じられてもよい。キャビティ420の他の一部は、第2通路ホール332(
図5、6、11、12を参照)に連通することができる。
【0099】
レーザ発生ユニット11は、レーザビーム12を生成することができる。レーザ発生ユニット11は、Nd:YAGレーザを含むことができる。レーザビーム12は、パルスレーザビームであってもよい。レーザビーム12の中心波長は532nmであってもよい。
【0100】
レーザビーム12は、マウントユニット300に向かって進むことができる。例えば、レーザビーム12は、第3通路ホール333(
図5参照)を進むことができる。第3通路ホール333(
図5参照)は、「レーザ通路ホール(laser passage hole)」または「側方通路ホール(lateral side passage hole)」と呼ぶことができる。
【0101】
レーザビーム12は、フローセルユニット200に入射することができる。レーザビーム12の焦点は、フローセルユニット200の内部であってもよい。言い換えれば、レーザビーム12の焦点は、フローセルユニット200のセル中空部220(
図3参照)に位置することができる。
【0102】
フローセルユニット200にレーザビーム12が入射すると、フローセルユニット200の内部で衝撃波が発生し得る。衝撃波は音信号を発生させ、音信号は通路ホール330(
図5を参照)を進むことができる。
【0103】
第2通路ホール332(
図5参照)を通過した音信号は、キャビティ420に到達することができる。固有周波数を含む周波数帯域の音信号は、キャビティ420で増幅することができる。音信号は測定ホール430を進むことができる。
【0104】
第1測定ユニット21は、測定ホール430の後方に位置することができる。第1測定ユニット21は、測定ホール430と対向することができる。測定ホール430を通過した音信号の少なくとも一部は、第1測定ユニット21に入射することができる。第1測定ユニット21は、音信号を測定することができる。第1測定ユニット21は、音信号の周波数(frequency)ごとの振幅(amplitude)のスペクトル情報を取得することができる。
【0105】
第2測定ユニット22は、第1通路ホール331(
図5参照)と対向することができる。第2測定ユニット22は、第1通路ホール331(
図5参照)の前方に位置することができる。第2測定ユニット22は、フローセルユニット200の内部に発生するプラズマに起因するフラッシュを測定することができる。測定ユニット20は、第1測定ユニット21と第2測定ユニット22のうちの少なくとも一つを意味し得る。
【0106】
図14は、
図1の粒子分析デバイス100のG1-G2に沿う断面図であって、入射ホールが形成された共鳴ユニットを示す図である。
【0107】
図14を参照すると、共鳴ユニット400は、入射ホール440を含むことができる。入射ホール440は、共鳴本体410(
図8参照)の第1マウント面311(
図8参照)から窪んで形成することができる。入射ホール440は、キャビティ420に連通することができる。
【0108】
キャビティ420は、入射ホール440と測定ホール430とを連結することができる。キャビティ420は、共鳴本体410(
図8参照)の内部に位置することができる。キャビティ420の大きさは、入射ホール440の大きさまたは測定ホール430の大きさよりも大きくてもよい。例えば、前後方向に垂直に切断した断面を基準として、キャビティ420の断面は、測定ホール430の断面または入射ホール440の断面よりも大きくてもよい。
【0109】
前述の本発明のある実施形態または他の実施形態は、互いに排他的であるか又は区別されるものではない。前述の本発明のある実施形態または他の実施形態は、各々の構成又は機能が併用されてもよく、組み合わせられてもよい。
【0110】
本発明は、本発明の精神および本質的な特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態で具体化できることは当業者に明らかである。前記の詳細な説明はすべての面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されるべきである。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲の合理的解釈によって決定されるべきであり、本発明の等価的な範囲内でのすべての変更は本発明の範囲に含まれる。
【国際調査報告】