(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】仮想シーンにおけるメッセージ処理方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/533 20140101AFI20241126BHJP
A63F 13/5378 20140101ALI20241126BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20241126BHJP
A63F 13/56 20140101ALI20241126BHJP
A63F 13/87 20140101ALI20241126BHJP
【FI】
A63F13/533
A63F13/5378
A63F13/55
A63F13/56
A63F13/87
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532338
(86)(22)【出願日】2023-03-23
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2023083259
(87)【国際公開番号】W WO2023226569
(87)【国際公開日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】202210563612.6
(32)【優先日】2022-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TENCENT TECHNOLOGY (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】35/F,Tencent Building,Kejizhongyi Road,Midwest District of Hi-tech Park,Nanshan District, Shenzhen,Guangdong 518057,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】叶成豪
(72)【発明者】
【氏名】王子奕
(72)【発明者】
【氏名】崔維健
(72)【発明者】
【氏名】韓帥
(72)【発明者】
【氏名】呉勝宇
(72)【発明者】
【氏名】何晶晶
(57)【要約】
本願は、仮想シーンにおけるメッセージ処理方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。この方法は、第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示するステップと、部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクトが出現したことに応答して、マップに第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールを表示するステップであって、第2の仮想オブジェクトは、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営に属する任意の仮想オブジェクトである、位置マークコントロールを表示するステップと、位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、位置マークコントロールを第1の位置から第2の位置に移動させ、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップであって、メッセージは、第2の仮想オブジェクトに第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用される、メッセージを送信するステップと、を含む。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器によって実行される、仮想シーンにおけるメッセージ処理方法であって、
第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示するステップと、
前記部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクトが出現したことに応答して、前記マップに前記第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールを表示するステップであって、前記第2の仮想オブジェクトは、前記第1の仮想オブジェクトと同じ陣営に属する任意の仮想オブジェクトである、位置マークコントロールを表示するステップと、
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させ、前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップであって、前記メッセージは、前記第2の仮想オブジェクトに前記第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用される、前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップと
を含む、仮想シーンにおけるメッセージ処理方法。
【請求項2】
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させる前に、前記方法は、
前記マップの内部又は前記マップの外部に指令コントロールを表示するステップであって、前記指令コントロールは、複数種類の候補指令を含む、指令コントロールを表示するステップと、
前記指令コントロールにおける前記候補指令のいずれかに対する指令選択操作に応答して、選択された候補指令を前記メッセージに含まれる前記指令とするステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記指令コントロールにおける前記候補指令のいずれかに対する指令選択操作に応答して、次回の指令選択操作を受信する前に、選択された前記候補指令を選択状態に維持するステップ、又は、
前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信した後、選択された前記候補指令が選択状態にあるという表示から、デフォルト指令が選択状態にあるという表示に切り替えるステップであって、前記デフォルト指令は、前記複数種類の候補指令のうち自動選択状態に設定されている候補指令である、表示を切り替えるステップ
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させる前に、前記方法は、
前記マップの内部又は前記マップの外部に指令コントロールを表示するステップであって、前記指令コントロールは、複数種類の候補指令を含み、前記複数種類の候補指令のうちの1つの候補指令が自動選択状態にある、指令コントロールを表示するステップと、
設定時間内に前記指令コントロールにおける前記候補指令のいずれかに対する指令選択操作を受信していないことに応答して、自動選択状態にある前記候補指令を前記メッセージに含まれる前記指令とするステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記指令コントロールが複数の前記候補指令を含む場合に、
前記候補指令のそれぞれの使用頻度に応じて降順又は昇順にソートするか、
前記候補指令のそれぞれが設定された順番に応じてソートするか、
前記候補指令のそれぞれの使用確率に応じて昇順又は降順にソートするか、
のいずれかにより、前記複数の候補指令をソートするステップをさらに含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記仮想シーンにおける仮想オブジェクトのパラメータに基づいてニューラルネットワークモデルを呼び出して予測処理を行い、前記候補指令のそれぞれに対応する使用確率を得るステップをさらに含み、
前記仮想オブジェクトのパラメータは、前記第1の仮想オブジェクトの位置及び戦闘力とライフ値を含む属性値、前記第2の仮想オブジェクトの位置及び属性値、前記第1の仮想オブジェクトが属する陣営の属性値と敵対陣営の属性値との差のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記仮想シーンにおける仮想オブジェクトのパラメータに基づいてニューラルネットワークモデルを呼び出して予測処理を行う前に、前記方法は、
少なくとも2つの陣営の対戦データに基づいて前記ニューラルネットワークモデルを訓練するステップをさらに含み、前記対戦データは、前記少なくとも2つの陣営における複数の前記仮想オブジェクトの位置、属性値、及び勝利陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令、敗北陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令を含み、前記勝利陣営の仮想オブジェクトによって実行される前記指令のそれぞれのタグは確率1であり、前記敗北陣営の仮想オブジェクトによって実行される前記指令のそれぞれのタグは確率0である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記マップに複数の前記位置マークコントロールを表示する場合に、前記方法は、
前記位置マークコントロールのいずれかに対する選択操作に応答して、選択された前記位置マークコントロールを選択状態で表示するステップと、
選択状態の前記位置マークコントロールに対する削除操作に応答して、選択状態の前記位置マークコントロールを削除するステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記マップインターフェースに前記仮想シーンの部分領域のマップを表示する場合に、前記方法は、
前記マップの外部に未出現仮想オブジェクトの位置マークコントロールを表示するステップであって、前記未出現仮想オブジェクトは、前記部分領域に現在出現していない前記第2の仮想オブジェクトである、未出現仮想オブジェクトの位置マークコントロールを表示するステップと、
前記未出現仮想オブジェクトの前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記マップの外部から前記第2の位置に移動させるステップと、
前記未出現仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップであって、前記メッセージは、前記未出現仮想オブジェクトに前記第2の位置に到達して前記指令を実行するように指示するために使用される、前記未出現仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
複数の前記第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールを前記マップに表示する場合に、前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させ、前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップは、
一括選択操作に応答して、複数の前記位置マークコントロールを選択状態で表示するステップと、
移動操作に応答して、複数の前記位置マークコントロールを、それぞれ位置する前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるステップと、
複数の前記位置マークコントロールにそれぞれ対応する前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するステップであって、前記メッセージは、複数の前記位置マークコントロールにそれぞれ対応する前記第2の仮想オブジェクトに前記第2の位置に到達して前記指令を実行するように指示するために使用される、前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するステップと
を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信した後、前記方法は、
前記マップに未移動仮想オブジェクトに対応するメッセージ送信コントロールを表示するステップであって、前記未移動仮想オブジェクトは、前記メッセージが送信されていない前記第2の仮想オブジェクトであり、前記メッセージ送信コントロールは、前記メッセージを繰り返し送信するために使用される、メッセージ送信コントロールを表示するステップと、
前記メッセージ送信コントロールのいずれかに対するトリガー操作に応答して、トリガーされた前記メッセージ送信コントロールに対応する前記未移動仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記指令の種類が移動指令であり、前記第2の位置に仮想乗り物が存在する場合に、前記メッセージの内容は、前記第2の位置に行って集合して前記仮想乗り物に入ることであり、
前記指令の種類が移動指令であり、前記第2の位置に仮想乗り物が存在しない場合に、前記メッセージの内容は、前記第2の位置に行って集合することであり、
前記指令の種類が防御指令である場合に、前記メッセージの内容は、前記第2の位置に行って防御することであり、
前記指令の種類が攻撃指令である場合に、前記メッセージの内容は、前記第2の位置に行って攻撃することである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記位置マークコントロールに対する移動操作が解除されたことに応答して、音声メッセージ、テキストメッセージ、音声とテキストの混合メッセージのメッセージタイプを含むメッセージタイプ選択コントロールを表示し、前記タイプ選択コントロールに対する選択操作に応答して、選択された前記メッセージタイプに基づいて前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するか、
前記位置マークコントロールに対する移動操作が解除されたことに応答して、設定された前記メッセージタイプに基づいて前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するか、
のいずれかにより、前記メッセージを前記第2の仮想オブジェクトに送信するステップをさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示する前に、前記方法は、
仮想シーンインターフェースに前記仮想シーンを表示し、前記仮想シーンインターフェースの部分領域を覆うフローティングレイヤーに前記マップインターフェースを表示するか、
前記仮想シーンインターフェースに前記仮想シーンを表示し、前記仮想シーンインターフェース以外の領域に前記マップインターフェースを表示するか、
のいずれかにより、前記マップインターフェースを表示するステップをさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記マップは前記仮想シーンの全体領域のプレビューであるか、又は、前記マップは前記仮想シーンの部分領域のプレビューであり、前記部分領域は、前記第1の仮想オブジェクトを中心として外側に放射状に広がる領域である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させるステップは、
前記位置マークコントロールに対する押圧操作の継続時間が押圧時間閾値に達したことに応答して、前記押圧操作に対応する位置マークコントロールを拡大モードで表示するステップと、
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、拡大モードで表示された前記位置マークコントロールを前記第1の位置から同期移動を開始するように制御するステップと、
前記移動操作が前記第2の位置で解除されたことに応答して、拡大モードで表示された前記位置マークコントロールを前記第2の位置に移動させるステップと
を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信する前に、前記方法は、
前記移動操作、前記第1の位置及び前記第2の位置に基づいて、前記仮想シーンにおける前記移動操作に対応する開始位置特徴と終了位置特徴を決定し、前記開始位置特徴と前記終了位置特徴をトリガー条件とするステップと、
前記トリガー条件に基づいてデータベースでクエリを行い、前記トリガー条件にマッチングした前記メッセージを得るステップであって、前記データベースには、様々なメッセージと様々な前記トリガー条件との対応関係が記憶されている、前記メッセージを得るステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記移動操作、前記第1の位置及び前記第2の位置に基づいて、前記仮想シーンにおける前記移動操作に対応する開始位置特徴と終了位置特徴を決定するステップは、
前記第1の位置が前記仮想シーンにおいて位置する第1の領域と、前記第2の位置が前記仮想シーンにおいて位置する第2の領域とを決定するステップと、
前記マップインターフェースにおける前記第2の位置に対応するマークタイプを決定するステップであって、前記マークタイプは、マークなし、仮想オブジェクト位置マーク、仮想乗り物位置マークを含む、マークタイプを決定するステップと、
前記第1の領域を前記移動操作の開始位置特徴とし、前記第2の領域及び前記マークタイプを前記移動操作の終了位置特徴とするステップと
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記マップインターフェースにおける前記第2の位置に対応するマークタイプを決定するステップは、
前記マップにおける前記第2の位置を中心とする部分領域を検出するステップと、
少なくとも1つの前記位置マークコントロールが検出された場合に、前記第2の位置に最も近い検出された前記位置マークコントロールに対応するマークタイプを、前記マップインターフェースにおける前記第2の位置に対応するマークタイプとするステップと、
前記位置マークコントロールが検出されていない場合に、マークなしを前記マップインターフェースにおける前記第2の位置に対応するマークタイプとするステップと
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、
前記部分領域に少なくとも1つの仮想乗り物が出現したことに応答して、前記マップに前記仮想乗り物が前記第2の位置に位置することを示すための位置マークコントロールを表示するステップであって、前記仮想乗り物の位置マークコントロールのマークタイプが仮想乗り物位置マークである、位置マークコントロールを表示するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記方法は、
前記マップの第1のマークコントロールに対するトリガー操作に応答して、地点マーキングモードに入ることを表示し、前記マップに対するクリック操作に応答して、前記マップのクリック位置に第1のカスタムマーカーを表示するステップであって、前記第1のカスタムマーカーは、前記第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示するために使用される、第1のカスタムマーカーを表示するステップと、
前記マップの第2のマークコントロールに対するトリガー操作に応答して、前記マップにおける前記第1の仮想オブジェクトが現在位置する前記第1の位置に第2のカスタムマーカーを表示するステップであって、前記第2のカスタムマーカーは、前記第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示するために使用される、第2のカスタムマーカーを表示するステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
仮想シーンにおけるメッセージ処理装置であって、
第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示するように配置された表示モジュールであって、
前記表示モジュールは、前記部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクトが出現したことに応答して、前記第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールを前記マップに表示するようにさらに配置され、前記第2の仮想オブジェクトは、前記第1の仮想オブジェクトと同じ陣営に属する任意の仮想オブジェクトである、表示モジュールと、
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させ、前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するように配置されたメッセージ送信モジュールであって、前記メッセージは、前記第2の仮想オブジェクトに前記第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用される、メッセージ送信モジュールと
を備える、仮想シーンにおけるメッセージ処理装置。
【請求項23】
電子機器であって、
実行可能指令を記憶するためのメモリと、
前記メモリに記憶された実行可能指令を実行する際に、請求項1~20のいずれか一項に記載の仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実行するためのプロセッサと、を備える電子機器。
【請求項24】
実行可能指令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記実行可能指令は、プロセッサによって実行されると、請求項1~20のいずれか一項に記載の仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実行する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
コンピュータプログラム又は指令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム又は指令は、プロセッサによって実行されると、請求項1~20のいずれか一項に記載の仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実行する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、出願番号が202210563612.6であり、出願日が2022年05月23日である中国特許出願に基づいて提出され、この中国特許出願の優先権を主張するものであり、当該中国特許出願の全ての内容が参照により本願に援用される。
【0002】
本願はコンピュータ技術に関し、特に、仮想シーンにおけるメッセージ処理方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
グラフィックス処理ハードウェアに基づく表示技術は、環境を認識して情報を取得する手段を広げており、特に仮想シーンの表示技術は、実際のアプリケーションニーズに応じて、ユーザー又は人工知能によって制御される仮想オブジェクト間の多様なインタラクションを実現し、様々な典型的なアプリケーションシーンを有し、例えば、ゲームなどの仮想シーンにおいて、仮想オブジェクト間の実際の対戦プロセスをシミュレートすることができる。
【0004】
仮想シーンでは、ユーザーが他のユーザーとコミュニケーションする方法には、ボイスコミュニケーション、ゲーム内クイックマーカー、クイックメッセージなどが含まれる。これらのメッセージは通常、同じ陣営又はチームの全員に送信されるので、一部のチームメイトが自分に無関係なメッセージに邪魔されることがある。特定のチームメイトに対して、音声を通じて効率的なコミュニケーションを実現できるが、一部のユーザーの端末機器にはボイスコミュニケーションに関連するハードウェアデバイスやソフトウェアデバイスが搭載されていない場合がある。関連技術では、特定のユーザーにメッセージを効率的に送信するための技術的手段はまだ提案されていない。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、仮想シーンにおいてポイントツーポイントメッセージを効率的に送信することで、メッセージの無関係なユーザーへの邪魔を除去することができる、仮想シーンにおけるメッセージ処理方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【0006】
本願の実施例の技術的手段は、以下のように実現される。
【0007】
本願の実施例は、仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を提供する。この方法は、
第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示するステップと、
部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクトが出現したことに応答して、第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールをマップに表示するステップであって、第2の仮想オブジェクトは、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営に属する任意の仮想オブジェクトである、位置マークコントロールをマップに表示するステップと、
位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、位置マークコントロールを第1の位置から第2の位置に移動させ、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップであって、メッセージは、第2の仮想オブジェクトに第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用される、メッセージを送信するステップと、を含む。
【0008】
本願の実施例は、仮想シーンにおけるメッセージ処理装置を提供する。この装置は、
第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示するように配置された表示モジュールであって、
前記表示モジュールは、部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクトが出現したことに応答して、第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールをマップに表示するようにさらに配置され、第2の仮想オブジェクトは、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営に属する任意の仮想オブジェクトである、表示モジュールと、
位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、位置マークコントロールを第1の位置から第2の位置に移動させ、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するように配置され、メッセージは、第2の仮想オブジェクトに第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用される、メッセージ送信モジュールと、を備える。
【0009】
本願の実施例は、電子機器を提供する。この電子機器は、
実行可能指令を記憶するためのメモリと、
メモリに記憶された実行可能指令を実行する際に、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実現するためのプロセッサと、を備える。
【0010】
本願の実施例は、実行可能指令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。この実行可能指令は、プロセッサによって実行されると、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実現する。
【0011】
本願の実施例は、コンピュータプログラム又は指令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。このコンピュータプログラム又は指令は、プロセッサによって実行されると、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実現する。
【0012】
本願の実施例は、以下の有益な効果を有する。
【0013】
マップインターフェースに第1の仮想オブジェクトと同じ陣営の第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールを表示し、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールが移動されると、移動操作に基づいて第2の仮想オブジェクトに対応する指令とメッセージを送信することにより、仮想シーンのマップインターフェースを使用してポイントツーポイントメッセージの迅速な送信を実現する。関連技術の音声送出や文字入力によるメッセージ送信に比べて、位置マークコントロールをドラッグすることでメッセージ送信がより迅速になり、メッセージ送信にかかる時間を短縮することができる。
【0014】
第2の仮想オブジェクトにのみメッセージを送信することにより、ポイントツーポイントメッセージの正確な送信を実現し、同じ陣営の他の仮想オブジェクトへの邪魔を防止する。
【0015】
仮想シーンのマップインターフェースにおける位置マークコントロールを多重化してメッセージを送信することは、ヒューマンコンピュータインタラクションインターフェースにメッセージ送信用の新たなコントロールを設定することと比べて、仮想シーンのインタラクションロジックを簡素化し、操作効率を向上させ、集音機器(例えば、マイク)を使用することなくポイントツーポイントメッセージの送信を実現することができ、仮想シーンに必要なコンピューティングリソースを節約する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法の応用モードの概略図である。
【
図1B】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法の応用モードの概略図である。
【
図2】本願の実施例に係る端末機器400の構成概略図である。
【
図3A】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図3B】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図3C】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図3D】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図3E】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図3F】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。
【
図4A】本願の実施例に係る仮想シーンインターフェースに表示されるマップインターフェースの概略図である。
【
図4B】本願の実施例に係る仮想シーンインターフェースから独立したマップインターフェースの概略図である。
【
図5A】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図5B】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図5C】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図5D】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図5E】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図5F】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図6A】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図6B】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図6C】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図6D】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図6E】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図6F】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図6G】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
【
図7A】本願の実施例に係る指令コントロールの配列概略図である。
【
図7B】本願の実施例に係る第2の仮想オブジェクトに対応する仮想シーンインターフェースの概略図である。
【
図8】本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法の選択可能なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願の目的、技術的手段及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本願を詳細に説明する。説明される実施例は、本願を限定するものと見なされるべきではない。当業者は、創造的な努力を行うことなく得られるすべての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0018】
以下の説明では、言及される「いくつかの実施例」は、すべての可能な実施例のサブセットを説明しているが、「いくつかの実施例」は、すべての可能な実施例の同じサブセット又は異なるサブセットであってもよく、矛盾しない限り互いに組み合わせられてもよいことを理解されたい。
【0019】
以下の説明では、言及される「第1の」「第2の」「第3の」という用語は、単なる類似のオブジェクトを区別するためのものであり、オブジェクトの特定の順序を示すものではない。なお、「第1の」「第2の」「第3の」は、説明される本願の実施例が、本明細書に図示又は説明されているもの以外の順序で実施できるように、許可される場合に特定の順序又は前後の順序を交換されてもよい。
【0020】
なお、本願の実施形態では、ユーザー情報、ユーザーのフィードバックデータなどの関連データが言及され、本願の実施例が具体的な製品又は技術に適用される場合に、ユーザーの許可又は同意が必要であり、関連データの収集、使用及び処理は、関連する国及び地域の関連する法律、規制及び基準に準拠する必要がある。
【0021】
特に定義されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、当業者が通常理解できる意味と同一である。本明細書で使用される用語は、本願を限定するためのものではなく、単なる本願の実施例を説明するためのものである。
【0022】
本願の実施例をさらに詳細に説明する前に、本願の実施例に含まれる名詞及び用語を説明し、本願の実施例に含まれる名詞及び用語は、以下の解釈に適している。
【0023】
1)仮想シーン:デバイスによって出力されて現実世界とは異なるシーンである。裸眼又はデバイスの補助により、仮想シーンの視覚的知覚、例えば、ディスプレイによって出力される二次元映像や、立体投影、仮想現実、拡張現実技術などの立体表示技術によって出力される三次元映像を形成することができる。さらに、聴覚的知覚、触覚的知覚、嗅覚的知覚、運動知覚など、現実世界をシミュレートする様々な知覚を様々な可能なハードウェアで形成することもできる。
【0024】
2)に応答して:実行される操作が依存する条件又は状態を表すために使用される。依存する条件又は状態が満たされる場合、実行される1つ又は複数の操作は、リアルタイムであってもよいし、設定された遅延を有してもよい。特に説明がない限り、実行される複数の操作の実行順序は時間順序に限定されない。
【0025】
3)仮想オブジェクト:仮想シーンにおいてインタラクションを行うオブジェクトであり、ユーザー又はロボットプログラム(例えば、人工知能に基づくロボットプログラム)によって制御され、仮想シーンにおいて静止、移動、及び様々な行為を行うことができるオブジェクトであり、例えばゲームの様々なキャラクターなどである。
【0026】
4)マップ:仮想シーンの少なくとも部分領域の地形及び地表の様々な要素(例えば、建物、仮想乗り物、仮想オブジェクト)を表示するために使用される。
【0027】
5)ポイントツーポイントメッセージ:ポイントツーポイント方式で一方の端末機器から他方の端末機器に送信されるメッセージである。
【0028】
本願の実施例は、仮想シーンにおいてポイントツーポイントメッセージを効率的に送信することで、メッセージの無関係なユーザーへの邪魔を除去することができる、仮想シーンにおけるメッセージ処理方法、仮想シーンにおけるメッセージ処理装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【0029】
本願の実施例に係る電子機器は、ノートパソコン、タブレット、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、モバイルデバイス(例えば、携帯電話、携帯型音楽プレーヤ、パーソナルデジタルアシスタント、専用メッセージングデバイス、携帯型ゲームデバイス、車載端末)などの様々なタイプのユーザー端末として実施されてもよいし、サーバーとして実施されてもよい。
【0030】
一実施形態において、
図1Aを参照すると、
図1Aは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法の応用モードの概略図であり、完全に端末機器400のグラフィックス処理ハードウェアの計算能力により仮想シーンの関連データの計算を完成させるいくつかの応用モードに適する。例えば、スタンドアロンバージョン又はオフラインモードのゲームなどは、スマートフォン、タブレット、仮想現実機器、拡張現実機器などの様々な異なるタイプの端末機器400によって仮想シーンの出力を実現する。
【0031】
例として、グラフィックス処理ハードウェアのタイプは、中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)及びグラフィックス処理装置(GPU、Graphics Processing Unit)を含む。
【0032】
例として、端末機器400では、クライアント401(例えば、スタンドアロンバージョンのゲームアプリケーション)が実行されている。クライアント401の実行中にロールプレイングを含む仮想シーンを出力し、仮想シーンは、ゲームキャラクターがインタラクションを行うための環境であってもよく、例えば、ゲームキャラクターが対戦するための平地、街道、谷などであってもよい。一人称視点で仮想シーンを表示することを例にすると、第1の仮想オブジェクト、及び第1の仮想オブジェクトが把持部(例えば、手)によって把持する発射道具(例えば、射撃道具や投擲道具であってもよい)が、仮想シーンに表示されている。ここで、第1の仮想オブジェクトは、ユーザーにより制御されるゲームキャラクターであってもよい。即ち、第1の仮想オブジェクトは、実際のユーザーにより制御され、コントローラ(例えば、タッチスクリーン、サウンドスイッチ、キーボード、マウス及びジョイスティックなど)に対する実際のユーザーの操作に応答して仮想シーン内を移動する。例えば、実際のユーザーがジョイスティックを右に動かすと、第1の仮想オブジェクトは、仮想シーン内を右へ移動し、また、現在地で静止したり、ジャンプしたり、射撃操作などを行うように制御されたりすることができる。第2の仮想オブジェクトは、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営の仮想オブジェクトである。マップインターフェースは、仮想シーンインターフェースの部分領域にフローティングレイヤーで表示されるか、又は、仮想シーンのマップインターフェースは、仮想シーンインターフェースから独立したインターフェースに表示される。
【0033】
例を挙げて言えば、第1の仮想オブジェクトは、ユーザーにより制御される仮想オブジェクトであってもよく、クライアント401は、第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーン101の少なくとも部分領域のマップ102を表示する。部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクト(第1の仮想オブジェクトと同じ陣営)が出現したことに応答して、第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールをマップに表示する。位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、位置マークコントロールを第1の位置から第2の位置に移動させ、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信する。ここで、メッセージには第2の位置と指令が含まれ、メッセージは、第2の仮想オブジェクトに第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用される。
【0034】
別の実施形態において、
図1Bを参照すると、
図1Bは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法の応用モードの概略図であり、端末機器400及びサーバー200に応用され、サーバー200の計算能力により仮想シーンの計算を実現し、端末機器400で仮想シーンを出力する応用モードに適する。
【0035】
仮想シーンの視覚的知覚を形成することを例として、サーバー200は、仮想シーンに関連する表示データ(例えば、シーンデータ)を計算してネットワーク300を介して端末機器400に送信し、端末機器400は、計算された表示データのロード、解析及びレンダリングをグラフィックス計算ハードウェアを用いて行い、グラフィックス出力ハードウェアを用いて仮想シーンを出力して視覚的知覚を形成する。例えば、スマートフォンの表示スクリーンに2次元のビデオフレームを表示するか、又は、拡張現実/仮想現実の眼鏡のレンズに3次元の表示効果を実現するためのビデオフレームを投影することができる。仮想シーンの形態の知覚の場合、例えば、マイクロフォンを使用して聴覚的知覚を形成し、バイブレータを使用して触覚的知覚を形成するなど、端末機器400の対応するハードウェアを使用して出力することができることを理解されたい。
【0036】
例として、端末機器400では、クライアント401(例えば、ネットワークバージョンのゲームアプリケーション)が実行されている。端末機器400は、サーバー200(例えば、ゲームサーバー)に接続することで他のユーザーとゲームのインタラクションを行い、クライアント401の仮想シーン101を出力する。第1の仮想オブジェクト、及び第1の仮想オブジェクトが把持部(例えば、手)によって把持する発射道具(例えば、射撃道具や投擲道具であってもよい)が、仮想シーンに表示されている。ここで、第1の仮想オブジェクトは、ユーザーにより制御されるゲームキャラクターであってもよい。即ち、第1の仮想オブジェクトは、実際のユーザーにより制御され、コントローラ(例えば、タッチスクリーン、サウンドスイッチ、キーボード、マウス及びジョイスティックなど)に対する実際のユーザーの操作に応答して仮想シーン内を移動する。例えば、実際のユーザーがジョイスティックを右に動かすと、第1の仮想オブジェクトは、仮想シーン内を右へ移動し、また、現在地で静止したり、ジャンプしたり、射撃操作などを行うように制御されたりすることもできる。第2の仮想オブジェクトは、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営の仮想オブジェクトである。マップインターフェースは、仮想シーンインターフェースの部分領域にフローティングレイヤーで表示されるか、又は、仮想シーンのマップインターフェースは、仮想シーンインターフェースから独立したインターフェースに表示される。
図1Aのマップ102は、フローティングレイヤーで仮想シーン101に表示されている。
【0037】
例を挙げて言えば、第1の仮想オブジェクトは、ユーザーにより制御される仮想オブジェクトであってもよく、クライアント401は、第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーン101の少なくとも部分領域のマップ102を表示する。部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクト(第1の仮想オブジェクトと同じ陣営)が出現したことに応答して、第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールをマップに表示する。位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、位置マークコントロールを第1の位置から第2の位置に移動させ、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信する。ここで、メッセージには第2の位置と指令が含まれ、メッセージは、第2の仮想オブジェクトに第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用される。
【0038】
アプリケーションプログラムとしてコンピュータプログラムを例に挙げると、端末機器400では、仮想シーンをサポートするアプリケーションプログラムが実行されている。当該アプリケーションプログラムは、ファーストパーソンシューティングゲーム(FPS、First-Person Shooting game、)、サードパーソンシューティングゲーム、仮想現実アプリケーションプログラム、3次元マッププログラム又はマルチプレイヤーサバイバルゲームのいずれかであってもよい。ユーザーは、端末機器400を使用して、仮想シーンにおける仮想オブジェクトが動作を行うように操作する。当該動作は、体の姿勢の調整、這い、歩き、走り、乗り、ジャンプ、運転、拾い、射撃、攻撃、投擲、仮想建物の建設のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。例示的に、仮想オブジェクトは、シミュレーションキャラクター又はアニメーションキャラクターなどの仮想キャラクターであってもよい。
【0039】
他のいくつかの実施例において、本願の実施例は、クラウド技術(Cloud Technology)により実現されてもよい。クラウド技術とは、広域ネットワーク又はローカルエリアネットワーク内でハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどの一連のリソースを統合し、データの計算、保存、処理及び共有を実現するホスティング技術である。
【0040】
クラウド技術は、クラウドコンピューティングのビジネスモデルに基づくネットワーク技術、情報技術、統合技術、管理プラットフォーム技術、及びアプリケーション技術などの総称であり、リソースプールを構成し、必要に応じて使用することができるため、柔軟で便利である。クラウドコンピューティング技術は、重要なサポート技術となる。テクニカルネットワークシステムのバックグラウンドサービスには、大量の計算、記憶リソースが必要である。クラウドゲーミング(Cloud gaming)は、ゲーミングオンデマンド(gaming on demand)と呼ばれ、クラウドコンピューティング技術に基づくオンラインゲーム技術である。クラウドゲーミング技術により、グラフィックス処理とデータ演算能力が比較的制限されたシンクライアント(Thin Client)が高品質のゲームを実行できるようになる。クラウドゲーミングのシナリオでは、ゲームは、プレイヤーのゲーム端末ではなくクラウドサーバーで実行され、クラウドサーバーによって、ゲームシーンをビデオとオーディオのストリームにレンダリングして、ネットワークを介してプレイヤーのゲーム端末に伝送する。プレイヤーのゲーム端末は、強力なグラフィックス演算及びデータ処理能力を備える必要がないが、基本的なストリーミングメディア再生機能とプレイヤーの入力指令を取得してクラウドサーバーに送信する能力をのみ備える必要がある。
【0041】
例示的に、
図1Bにおけるサーバー200は、独立した物理サーバーであってもよいし、複数の物理サーバーから構成されたサーバークラスタ又は分散型システムであってもよいし、クラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウド関数、クラウドストレージ、ネットワークサービス、クラウド通信、ミドルウェアサービス、ドメインネームサービス、セキュリティサービス、コンテンツ配信ネットワーク(Content Delivery Network、CDN)、並びにビッグデータ及び人工知能プラットフォームなどの基本的なクラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバーであってもよい。端末機器400及びサーバー200は、有線通信又は無線通信により直接又は間接的に接続されてもよいが、本願の実施例はこれに限定されない。
【0042】
以下、
図1Aに示す端末機器400の構成について説明する。
図2を参照すると、
図2は、本願の実施例に係る端末機器400の構成概略図である。
図2に示す端末機器400は、少なくとも1つのプロセッサ410、メモリ450、少なくとも1つのネットワークインターフェース420及びユーザーインターフェース430を含む。端末機器400における各構成要素は、バスシステム440を介して接続されている。なお、バスシステム440は、これらの構成要素間の接続通信を実現するために使用される。バスシステム440は、データバスに加えて、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。なお、説明の便宜上、
図2における各バスをバスシステム440と総称する。
【0043】
プロセッサ410は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどの信号の処理機能を有する集積回路チップであってもよい。ここで、汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0044】
ユーザーインターフェース430は、メディア内容の表示を可能にする1つ又は複数の出力装置431を含み、当該出力装置431は、1つ又は複数のスピーカ及び/又は1つ又は複数の視覚的ディスプレイを含む。ユーザーインターフェース430は、1つ又は複数の入力装置432をさらに含み、当該入力装置432は、例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、タッチスクリーンディスプレイ、カメラ、他の入力ボタン及びウィジェットなど、ユーザー入力を容易にするユーザーインターフェースコンポーネントを含む。
【0045】
メモリ450は、取り外し可能なもの、取り外し不可能なもの、又はそれらの組み合わせであってもよい。メモリ450は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含み、或いは揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。いくつかの実施例では、メモリ450は、様々な操作をサポートするためにデータを記憶することができ、これらのデータの例として、プログラム、モジュール、データ構造、或いはそれらのサブセット又はスーパーセットが含まれ、以下は例示的に説明する。
【0046】
オペレーティングシステム451:様々な基本システムサービスを処理し、ハードウェア関連タスクを実行するためのフレームワーク層、コアライブラリ層、ドライバ層などのシステムプログラムを含み、様々な基本業務を実現し、ハードウェアベースのタスクを処理するために使用される。
【0047】
ネットワーク通信モジュール452:1つ又は複数の(有線又は無線)ネットワークインターフェース420を介して他の計算機器に到達するために使用される。例示的なネットワークインターフェース420は、ブルートゥース、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)、及びユニバーサルシリアルバス(USB、Universal Serial Bus)などを含む。
【0048】
呈示モジュール453:ユーザーインターフェース430に関連付けられた1つ又は複数の出力装置431(例えば、ディスプレイ、スピーカなど)により情報の表示を可能にするために使用される(例えば、周辺機器を操作して内容及び情報を表示するためのユーザーインターフェース)。
【0049】
入力処理モジュール454:1つ又は複数の入力装置432のうちの1つからの1つ又は複数のユーザー入力又はインタラクションを検出し、検出された入力又はインタラクションを変換するために使用される。
【0050】
いくつかの実施例において、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理装置は、ソフトウェアの形で実現されてもよい。
図2は、メモリ450に記憶された仮想シーンにおけるメッセージ処理装置455を示しており、プログラム及びプラグインなどの形態のソフトウェアであってもよく、表示モジュール4551、メッセージ送信モジュール4552のソフトウェアモジュールを含む。これらのモジュールは、論理的であるため、実現される機能に従って任意の組み合わせ又はさらなる分割を行ってもよい。
【0051】
以下、図面を参照しながら本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を詳細に説明する。本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法は、
図1Aにおける端末機器400により実行されることができる。
図3Aを参照すると、
図3Aは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。
図3Aに示すステップを参照しながら説明する。
【0052】
ステップ301Aでは、第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示する。
【0053】
例示的に、マップは仮想シーンの全体領域のプレビューであるか、又は、マップは仮想シーンの部分領域のプレビューであり、ここで、部分領域は、第1の仮想オブジェクトを中心として外側に放射状に広がる領域である。本願の実施例において、第1の仮想オブジェクトがユーザーに対応する仮想オブジェクトであることを例に説明する。第2の仮想オブジェクトは、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営の他の仮想オブジェクトであり、他のユーザーによって制御されてもよいし、人工知能によって制御されてもよく、本願の実施例において第2の仮想オブジェクトが他のユーザーによって制御されることを例に説明する。第1の仮想オブジェクトはメッセージを送信する仮想オブジェクトであり、第2の仮想オブジェクトはメッセージを受信する仮想オブジェクトである。
【0054】
例示的に、
図5Aを参照すると、
図5Aは本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。マップ501Aは、仮想シーンの全体領域のプレビューであり、マップ501Aの外縁にマップズームコントロール503Aが設けられている。マップズームコントロール503Aは、マップと仮想シーンとの比率を調整するために使用され、マップズームコントロール503Aの円形アイコンをプラス記号504Aに向かって移動するとマップが拡大され、逆にマイナス記号505Aに向かって移動するとマップが縮小される。位置マークコントロールX2は、第1の仮想オブジェクトの位置マークコントロールであり、仮想シーンにおける第1の仮想オブジェクトの視野方向を表す線分が位置マークコントロールX2に表示されている。数字の2は、チーム又は陣営における第1の仮想オブジェクトの番号が2であることを示し、番号は、同じ陣営内の異なる仮想オブジェクトの位置マークコントロールを区別するために使用される。位置マークコントロールX3は、番号が3の第2の仮想オブジェクトである。
【0055】
いくつかの実施例において、ステップ301Aの前に、以下のいずれかによりマップインターフェースを表示することができる。
【0056】
1、仮想シーンインターフェースに仮想シーンを表示し、仮想シーンインターフェースの部分領域(例えば、インターフェースの上隅、下隅などの領域)を覆うフローティングレイヤーにマップインターフェースを表示する。
【0057】
例示的に、マップインターフェースは、継続的に表示されてもよいし、マップインターフェースに対する呼出操作に応答してマップインターフェースを表示したり、マップインターフェースに対する取消操作に応答してマップインターフェースを非表示にしたりしてもよい。
図1B又は
図1Aに示すように、マップ102は、仮想シーン101の右上隅にフローティングレイヤーで継続的に表示されている。
図4Aを参照すると、
図4Aは、本願の実施例に係る仮想シーンインターフェースに表示されるマップインターフェースの概略図である。仮想シーンインターフェース401Aでは、マップインターフェース402Aに対する呼出操作(例えば、マップインターフェースに対応するショートカットキーをクリックする)に応答して、マップインターフェース402Aを仮想シーンインターフェース401Aにフローティングレイヤーで表示する。
【0058】
2、仮想シーンインターフェースに仮想シーンを表示し、仮想シーンインターフェース以外の領域にマップインターフェースを表示する。
図4Bを参照すると、
図4Bは、本願の実施例に係る仮想シーンインターフェースから独立したマップインターフェースの概略図である。
図4Bでは、マップインターフェース402Bと仮想シーンインターフェース401Bはそれぞれ異なるタブページに対応し、マップインターフェース402Bは仮想シーンインターフェース401Bから独立して表示されている。例示的に、タブページの表示方法は仮想シーンインターフェースから独立して表示する一つの方法に過ぎず、実際に実施する際に、他の方法によりマップインターフェース402Bを独立して表示することも可能である。
【0059】
ステップ302Aでは、部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクトが出現したことに応答して、第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールをマップに表示する。
【0060】
ここで、第2の仮想オブジェクトは、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営に属する任意の仮想オブジェクトである。
【0061】
例示的に、仮想オブジェクトの位置マークコントロールは、仮想シーンにおける仮想オブジェクトの移動に同期してマップ内を移動する。マップには、仮想オブジェクトの位置マークコントロールを表示するだけでなく、マーカーや仮想乗り物の位置マークコントロールを表示することもできる。マーカーは、マップの固定位置の点である。
【0062】
いくつかの実施例において、以下のようにマップにマーカーを生成することもできる。マップの第1のマークコントロールに対するトリガー操作に応答して、地点マーキングモードに入ることを表示し、マップに対するクリック操作に応答して、マップのクリック位置に第1のカスタムマーカーを表示し、マップの第2のマークコントロールに対するトリガー操作に応答して、マップにおける第1の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置に第2のカスタムマーカーを表示する。
【0063】
ここで、第1のカスタムマーカーは、第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示するために使用される。第2のカスタムマーカーは、第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示するために使用される。
【0064】
例示的に、地点マーキングモードは、地点マーキングモードに入ることを文字で提示するか、マップの背景色を別の色に変更するか、マップの位置参照として使用されるグリッド線を強調表示するかのいずれかにより表示することができる。
【0065】
本願の実施例において、カスタムマーカーを第2の仮想オブジェクトのマップインターフェースに同期表示することにより、チームメイト間でマーカーに対応する位置情報を共有することができるようになり、異なる位置マークに基づく同じ陣営のチームメイト間のチームワークが促進される。そして、マーカーは、マップの異なる位置の参照点として使用できるので、ユーザーが参照点に基づいて位置マークコントロールを所望の位置にドラッグすることができ、メッセージに含まれる第2の位置の正確性を向上させる。
【0066】
例示的に、
図5Dを参照すると、
図5Dは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。マップ501Aでは、第1のマークコントロール501D、第2のマークコントロール502Dはそれぞれマップの内縁に表示されている。第1のマークコントロール501Dをトリガーすることによって地点マーキングモードに入ることができる(
図5A、
図5Dを参照。
図5Dのマップ501Aは、
図5Aのマップ501Aと比較して別の色で表示されている)。地点マーキングモードにおいて、マップの任意の位置に対するクリック操作に応答して、マップのクリック位置に第1のカスタムマーカー、例えば、第1のカスタムマーカーD1を表示する。第2のマークコントロール502Dがトリガーされると、第1の仮想オブジェクトの位置マークコントロールX2の位置に第2のカスタムマーカーD2を表示する。
【0067】
本願の実施例において、第2の仮想オブジェクトは、第1の仮想オブジェクトのチームメイトであり、カスタムマーカーは、第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示するために使用される。すなわち、ユーザーが自分のマップにマーキングしたカスタムマーカーを他のチームメイトのマップに共有することにより、同じチームの各ユーザーは、それぞれ対応するマップで当該カスタムマーカーを見ることができ、マーカーの共有が実現され、インタラクション効率が向上される。
【0068】
いくつかの実施例において、以下のように仮想乗り物に対応する位置マークコントロールを表示することもできる。部分領域に少なくとも1つの仮想乗り物(例えば、自動車、オートバイ、航空機など)が出現したことに応答して、仮想乗り物が第2の位置に位置することを示すための位置マークコントロールをマップに表示する。ここで、仮想乗り物の位置マークコントロールのマークタイプは仮想乗り物位置マークである。
【0069】
例示的に、仮想乗り物は、仮想シーンにおいて仮想オブジェクトを乗せるための道具であり、仮想乗り物に対する運転操作に応答して、仮想オブジェクトを乗せて移動する仮想乗り物の画面が仮想シーンに表示される。マップ内の仮想乗り物の位置マークコントロールは、仮想シーンにおける仮想乗り物の位置の変化につれて移動する。
図6Aを参照すると、
図6Aは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。仮想乗り物の位置マークコントロールZ1は、第1の仮想オブジェクトの位置マークコントロールX2に隣接して表示されている。第1の仮想オブジェクトが位置マークコントロールZ1に対応する仮想乗り物を運転すると、位置マークコントロールZ1と位置マークコントロールX2が重畳して表示されるとともに、位置マークコントロールX2、位置マークコントロールZ1が同期して移動する。
【0070】
ステップ303Aでは、位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、位置マークコントロールを第1の位置から第2の位置に移動させる。
【0071】
いくつかの実施例において、
図3Bを参照すると、
図3Bは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。ステップ303Aは、ステップ3031Bからステップ3033Bによって実現することができる。以下は詳細に説明する。
【0072】
ステップ3031Bでは、位置マークコントロールに対する押圧操作の継続時間が押圧時間閾値に達したことに応答して、押圧操作に対応する位置マークコントロールを拡大モードで表示する。
【0073】
例示的に、拡大モードは、位置マークコントロールを元のサイズの予め設定された倍率のサイズで拡大し、予め設定された倍率が1より大きく、例えば元のサイズの1.2倍である。
図5Bを参照すると、
図5Bは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
図5Bにおける位置マークコントロールX3は、拡大モードで表示されており、
図5Aで元のサイズで表示されている位置マークコントロールX3よりも大きい。手形状は位置マークコントロールX3に対する押圧操作を示し、押圧時間閾値は0.5秒以下であってもよい。押圧操作の継続時間が押圧時間閾値に達すると、位置マークコントロールX3を拡大モードで表示する。位置マークコントロールX3は移動されてもよい。
【0074】
ステップ3032Bでは、位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、拡大モードで表示された位置マークコントロールを第1の位置から同期移動するように制御する。
【0075】
例示的に、第1の位置は移動操作の開始位置である。同期移動とは、移動操作の際に、ユーザーが位置マークコントロールX3を継続的に押圧したことに応答して、位置マークコントロールX3がマップの移動操作に対応する押圧位置に同期表示するように制御することを意味する。引き続き
図5Bを参照すると、位置マークコントロールX3’は、移動された位置マークコントロールX3を表し、両者間の矢印の方向は移動操作の方向であり、点線は位置マークコントロールX3の移動軌跡である。
【0076】
ステップ3033Bでは、移動操作が第2の位置で解除されたことに応答して、拡大モードで表示された位置マークコントロールを第2の位置に移動させる。
【0077】
例示的に、移動操作が第2の位置で解除されることとは、ユーザーの指が第2の位置に移動したときにマップの押圧を停止するために指を離すことを意味し、第2の位置は移動操作の終了位置である。引き続き
図5Bを参照すると、位置マークコントロールX3’がマップ501Aにおいて位置する第2の位置は、移動操作の終了位置である。
【0078】
いくつかの実施例において、複数の位置マークコントロールがマップに表示されている場合に、余計な位置マークコントロールを以下のように削除することができる。位置マークコントロールのいずれかに対する選択操作に応答して、選択された位置マークコントロールを選択状態(例えば、反対色、ハイライト、チェックマーク、クロスマークなど)で表示し、選択状態の位置マークコントロールに対する削除操作に応答して、選択状態の位置マークコントロールを削除する。
【0079】
例示的に、複数の第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールが表示されている場合に、一部の第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールを削除し、すなわち、メッセージが送信された第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールのみを保留することができる。削除とは、マップで第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールを非表示又はブロックすること、或いは第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールをぼかして表示することを意味する。
【0080】
図6Bを参照すると、
図6Bは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
図6Bの上図では、マップ501Aは、マーカーQ1、位置マークコントロールX4(番号4の第2の仮想オブジェクトを表す)、削除コントロール601Bを含む。選択されたマーカーQ1及び位置マークコントロールX4に、選択状態を示すためにクロスマーク602Bを表示し、削除コントロール601Bがトリガーされたことに応答して、選択状態のマーカーQ1及び位置マークコントロールX4を削除する。
図6Bの下図では、マーカーQ1及び位置マークコントロールX4が削除されたマップ501Aを示している。
【0081】
いくつかの実施例において、位置マークコントロールを以下のように自動的に削除することもできる。位置マークコントロールのいずれかに対する移動操作に応答して、移動されていない各第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールを非表示にする。
【0082】
図6Cを参照すると、
図6Cは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
図6Cの上図では、位置マークコントロールX3に対して押圧操作が加えられており、マップ501Aは、位置マークコントロールX5(番号5の第2の仮想オブジェクトを表す)、位置マークコントロールX4を含む。
図6Cの下図では、位置マークコントロールX3の移動中に、移動されていない位置マークコントロールX5、位置マークコントロールX4を非表示にしている。例示的に、位置マークコントロールX3に対する移動操作が解除されると、非表示にされていた位置マークコントロールX5、位置マークコントロールX4が復元される。
【0083】
本願の実施例において、一部の位置マークコントロールを削除することにより、余計な位置マークコントロールでマップが遮蔽されることを防止し、グラフィックス計算に消費されるリソースを節約するととともに、ユーザーがマップを観察・操作して、メッセージを受信する第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールをユーザーの所要の位置に移動させることが容易になり、ヒューマンコンピュータインタラクション効率が向上される。
【0084】
ステップ304Aでは、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信する。
【0085】
ここで、メッセージは、第2の仮想オブジェクトに第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用され、メッセージに第2の位置と指令が含まれ、メッセージはポイントツーポイントメッセージである。
【0086】
例示的に、ステップ303Aとステップ304Aは同時に実行され、メッセージタイプには、音声メッセージ、テキストメッセージ、及び音声とテキストの混合メッセージが含まれる。
【0087】
いくつかの実施例において、以下のいずれかによりメッセージを第2の仮想オブジェクトに送信することができる。
【0088】
1、位置マークコントロールに対する移動操作が解除されたことに応答して、メッセージタイプ選択コントロールを表示し、タイプ選択コントロールに対する選択操作に応答して、選択されたメッセージタイプに基づいて第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信する。ここで、メッセージタイプ選択コントロールは、音声メッセージ、テキストメッセージ、音声とテキストの混合メッセージのメッセージタイプを含む。音声とテキストの混合メッセージは、メッセージのテキストを第2の仮想オブジェクトのヒューマンコンピュータインタラクションインターフェースに表示し、第2の仮想オブジェクトに対してテキストメッセージ及び対応する音声を同時に再生することにより実現される。
【0089】
2、位置マークコントロールに対する移動操作が解除されたことに応答して、設定されたメッセージタイプに基づいて第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信する。
【0090】
いくつかの実施例において、メッセージを通じて第2の仮想オブジェクトに指示する方法は、以下を含む。
【0091】
1、音声又はテキストの形で、第2の仮想オブジェクトにメッセージ内容を提示する。ここで、メッセージ内容には指令及び第2の位置が含まれる。例えば、テキストメッセージのテキスト内容は「建物B(1234,5678)に行ってください」であり、「建物B(1234,5678)」は第2の位置であり、「行く」は移動指令を表し、(1234,5678)は、マップにおける建物Bの座標位置である。
【0092】
2、音声又はテキストの形で、第2の仮想オブジェクトに指令を含むメッセージ内容を提示し、第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、第2の位置の位置マーク、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールに対する第2の位置の方向、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールと第2の位置の間の経路のうちの少なくとも1つを表示する。この方法では、音声又はテキストメッセージは第2の位置を含まなくてもよい。
【0093】
例えば、テキストメッセージのテキスト内容は「敵を攻撃してください」であり、第2の仮想オブジェクトと敵対仮想オブジェクトが位置する第2の位置との間の経路を第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに表示する。テキスト内容には明示的な第2の位置が含まれていないが、経路を表示することによって第2の仮想オブジェクトに第2の位置を指示する。
【0094】
3、音声又はテキストの形で、第2の仮想オブジェクトにメッセージ内容を提示する。ここで、メッセージ内容には指令及び第2の位置が含まれる。第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、第2の位置の位置マーク、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールに対する第2の位置の方向、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールと第2の位置の間の経路のうちの少なくとも1つを表示する。
【0095】
例えば、メッセージ内容は「平地上(3216,4578)の敵を攻撃してください」であり、第2の仮想オブジェクトと敵対仮想オブジェクトが位置する第2の位置との間の経路を、第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに表示する。(3216,4578)は第2の位置の位置座標であり、「平地上」は第2の位置の説明である。
【0096】
いくつかの実施例において、以下のように第2の位置を表示することができる。第2の位置に位置マークコントロール又は位置マークが存在する場合に、位置マークコントロール又は位置マークを強調表示する(例えば、ハイライト表示、吹出し枠で囲む、別の色で表示、太字表示、点滅表示など)。第2の位置に位置マークコントロール又は位置マークが存在しない場合に、第2の位置に1つの位置マークを表示する。
【0097】
以下、上記の方法2に基づいてメッセージを通じて第2の仮想オブジェクトに指示するプロセスを例を挙げて説明する。
図7Bを参照すると、
図7Bは、本願の実施例に係る第2の仮想オブジェクトに対応する仮想シーンインターフェースの概略図である。仮想シーン701の右上隅にマップ702が表示されており、第1の仮想オブジェクトに対応するマップにおける移動操作に関する画面が、第2の仮想オブジェクトのマップ702に同期表示されているので、メッセージが見やすくなり、第2の仮想オブジェクトに対応するユーザーのタイムリーな応答が容易になる。仮想シーン701には、「2番のチームメイトのところに集合してください」というメッセージのテキスト内容703、つまり、メッセージを送信したユーザーに対応する仮想オブジェクトの位置に集合することが提示されており、ここの2番のチームメイトは第1の仮想オブジェクトである。マップ702には、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールと第2の位置との間の方向及び経路が表示されている。
【0098】
いくつかの実施例において、ステップ303の前に、以下のようにメッセージに含まれる指令を決定することができる。マップの内部又はマップの外部に指令コントロールを表示し、ここで、指令コントロールは複数種類の候補指令を含む。指令コントロールにおける候補指令のいずれかに対する指令選択操作(指令選択操作は移動操作の前又は後に実行されてもよい)に応答して、選択された候補指令を選択状態で表示し、選択された候補指令をメッセージに含まれる指令とする。
【0099】
例示的に、引き続き
図5Aを参照すると、
図5Aでは指令コントロール502Aがマップ501Aの外部に表示されている。
図7Aを参照すると、
図7Aは、本願の実施例に係る指令コントロールの配列概略図である。指令コントロール502Aに対応する指令種類には、攻撃指令、防御指令及び移動指令が含まれる。濃色部は、候補指令が選択状態にあることを示す。選択状態は、ハイライト、太字、チェックマークなどで表示することもできる。
【0100】
いくつかの実施例において、選択状態に対しては、指令コントロールにおける候補指令のいずれかに対する指令選択操作に応答して、次回の指令選択操作を受信する前に、選択された候補指令を選択状態に維持する、又は、第2の仮想オブジェクトにポイントツーポイントメッセージを送信した後、選択された候補指令が選択状態にあるという表示から、デフォルト指令が選択状態にあるという表示に切り替える。
【0101】
ここで、デフォルト指令は、複数種類の候補指令のうち自動選択状態に設定されている候補指令である。
【0102】
例示的に、デフォルト指令は、すべての候補指令に対応する使用確率の降順の先頭の第1の指令であってもよく、例えば、仮想シーンでは移動指令がよく使用されるので、移動指令をデフォルト指令とする。例えば、デフォルト指令が移動指令である場合、ユーザーが攻撃指令を選択してメッセージを送信すると、選択状態の攻撃指令を非選択状態に切り替え、移動指令を選択状態に切り替える。別の例として、ユーザーが移動指令を選択する場合、次回の指令選択操作までに、移動指令を選択状態に維持する。
【0103】
本願の実施例において、指令コントロールにおける候補指令の選択状態を自動的に維持するか、又はデフォルト指令を選択状態に切り替えることにより、ユーザーによる指令コントロールの繰り返し操作を防止し、メッセージ送信時間やコンピューティングリソースを節約する。
【0104】
いくつかの実施例において、ステップ303の前に、以下のようにメッセージに含まれる指令を決定することができる。マップの内部又はマップの外部に指令コントロールを表示し、ここで、指令コントロールは、複数種類の候補指令を含み、複数種類の候補指令のうちの1つの候補指令が自動選択状態にある。設定時間内に指令コントロールにおける候補指令のいずれかに対する指令選択操作を受信していないことに応答して、自動選択状態にある候補指令をメッセージに含まれる指令とする。
【0105】
例示的に、設定時間は5分であってもよい。指令コントロールにおける移動指令が自動選択状態であると仮定すると、5分以内に指令選択操作を受信していない場合に、自動選択状態の移動指令をメッセージに含まれる指令とする。
【0106】
本願の実施例において、指令を自動選択状態にすることにより、ユーザーが頻繁に操作することなく、メッセージに含まれる指令をユーザーのために選択することができ、メッセージ送信時間やコンピューティングリソースを節約する。
【0107】
いくつかの実施例において、指令コントロールが複数の候補指令を含む場合に、以下のいずれかにより複数の候補指令をソートすることができる。
【0108】
1、候補指令のそれぞれの使用頻度に応じて降順又は昇順にソートする。例えば、ある第1の仮想オブジェクトの候補指令の使用頻度を統計し、攻撃指令の頻度、移動指令の頻度、防御指令の頻度が大きい方から小さい方への順に合致する場合、頻度の大きい方から小さい方への順に候補指令をソートし、ソートされた指令コントロールを第1の仮想オブジェクトのマップに表示する。
【0109】
2、候補指令のそれぞれが設定された順番でソートする。例えば、候補指令の順番は、移動指令、攻撃指令及び防御指令という順にユーザーにより設定されている。
【0110】
3、候補指令のそれぞれの使用確率に応じて昇順又は降順にソートする。
【0111】
例示的に、使用確率によるソートは、毎回ドラッグされる第2の仮想オブジェクトに応じて適応的に変化する。つまり、ソート順序は、第2の仮想オブジェクトの種類によって異なる。例えば、第2の仮想オブジェクトAが攻撃指令を含むメッセージをよく受信する場合に、
図7Aの指令コントロール502A’を参照すると、第2の仮想オブジェクトAに対応するソート順序では、攻撃指令の順序が最も高く、他の指令の順序が低い。又は、第2の仮想オブジェクトBが攻撃指令を含むメッセージをよく受信する場合に、
図7Aの指令コントロール502Aを参照すると、第2の仮想オブジェクトBに対応するソート順序では、移動指令の順序が最も高い。
【0112】
本願の実施例において、指令をソートすることにより、ユーザーのよく使用する指令又はある第2の仮想オブジェクトに対してよく使用する指令を指令コントロールの先頭の位置に表示するので、ユーザーは所要の指令を素早く見つけることができ、効率的なメッセージ送信が可能になる。
【0113】
いくつかの実施例において、以下のように候補指令のそれぞれの使用確率を決定することができる。仮想シーンにおける仮想オブジェクトのパラメータに基づいてニューラルネットワークモデルを呼び出して予測処理を行い、候補指令のそれぞれに対応する使用確率を得る。
【0114】
ここで、仮想オブジェクトのパラメータは、第1の仮想オブジェクトの位置及び戦闘力、ライフ値、防御値などを含む属性値、第2の仮想オブジェクトの位置及び属性値、第1の仮想オブジェクトが属する陣営の属性値と敵対陣営の属性値との差(属性値の差は敵対陣営との戦力比較を表すことができる)を少なくとも1つ含む。
【0115】
ここで、ニューラルネットワークモデルは、少なくとも2つの陣営の対戦データに基づいて訓練して得られ、対戦データは、少なくとも2つの陣営における複数の仮想オブジェクトの位置、属性値、及び勝利陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令、敗北陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令を含む。勝利陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令のそれぞれのタグは確率1であり、敗北陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令のそれぞれのタグは確率0である。
【0116】
例示的に、ニューラルネットワークモデルは、グラフニューラルネットワークモデル又は畳み込みニューラルネットワークモデルであってもよい。対戦データに基づいて初期ニューラルネットワークモデルを訓練し、初期ニューラルネットワークモデルを通じて対戦データに基づいて予測確率を計算して、タグの実際の確率の差とし、損失関数に取り込んで損失値を計算する。損失関数は、平均二乗誤差損失関数、平均絶対誤差損失、分位点損失、クロスエントロピー損失関数などであってもよい。損失値に基づいて初期ニューラルネットワークモデルで逆伝播を実行し、逆伝播(Back Propagation、BP)アルゴリズムによってニューラルネットワークモデルのパラメータを更新することで、訓練されたニューラルネットワークモデルは、同じ陣営の仮想オブジェクトの現在のパラメータに基づいて、第1の仮想オブジェクトによって現在使用されている候補指令のそれぞれの使用確率を予測することができる。
【0117】
本願の実施例において、ニューラルネットワークモデルで使用確率を取得することにより、使用確率の取得精度が向上され、使用確率に基づいて候補指令をソートすることにより、ユーザーは所要の指令を素早く見つけることができ、効率的なメッセージ送信が可能になる。
【0118】
いくつかの実施例において、
図3Cを参照すると、
図3Cは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。ステップ304Aの前に、ステップ3041Cからステップ3042Cによって第2の仮想オブジェクトに送信されるメッセージを決定することができる。以下は詳細に説明する。
【0119】
ステップ3041Cでは、移動操作、第1の位置及び第2の位置に基づいて、仮想シーンにおける移動操作に対応する開始位置特徴と終了位置特徴を決定し、開始位置特徴と終了位置特徴をトリガー条件とする。
【0120】
例示的に、移動操作の開始位置が第1の位置であり、移動操作の終了位置が第2の位置である。位置特徴は、位置が存在する領域、位置近傍のマークの有無などであってもよい。
【0121】
いくつかの実施例において、ステップ3041Cは以下のように実現することができる。第1の位置が仮想シーンにおいて位置する第1の領域(例えば、非安全領域又は安全領域)と、第2の位置が仮想シーンにおいて位置する第2の領域(例えば、非安全領域又は安全領域)とを決定する。マップインターフェースにおける第2の位置に対応するマークタイプを決定し、ここで、マークタイプは、マークなし、仮想オブジェクト位置マーク、仮想乗り物位置マークを含む。第1の領域を移動操作の開始位置特徴とし、第2の領域及びマークタイプを移動操作の終了位置特徴とする。
【0122】
例示的に、非安全領域では、仮想オブジェクトのライフ値が周期的に低下する。逆に、安全領域は、仮想シーンにおいて仮想オブジェクトのライフ値が周期的に低下する状態に入らない地域である。
図5Cを参照すると、
図5Cは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。位置マークコントロールX3に対応する第1の位置は安全領域501Cにあり、移動操作の終了位置は安全領域501C内(位置マークコントロールX3’の位置)であり、終了位置のマークタイプはマークなしである。
【0123】
いくつかの実施例において、以下のようにマップインターフェースにおける第2の位置に対応するマークタイプを決定することができる。マップにおける第2の位置を中心とする部分領域を検出する。例えば、
図6Gを参照すると、
図6Gは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。部分領域601Gは、第2の位置を中心とする円形領域であってもよく、当該円形領域の半径Rは、誤操作の認識精度と正の相関がある。少なくとも1つの位置マークコントロールが検出された場合に、検出された第2の位置に最も近い位置マークコントロールに対応するマークタイプを、マップインターフェースにおける第2の位置に対応するマークタイプとする。位置マークコントロールが検出されていない場合に、マークなしをマップインターフェースにおける第2の位置に対応するマークタイプとする。
【0124】
引き続き
図6Gを参照すると、部分領域に位置マークコントロールX4が存在する場合に、マップインターフェースにおける第2の位置に対応するマークタイプは仮想オブジェクト位置マークである。
【0125】
ステップ3042Cでは、トリガー条件に基づいてデータベースでクエリを行い、トリガー条件にマッチングしたメッセージを得る。
【0126】
ここで、データベースには、異なるメッセージと異なるトリガー条件との対応関係を記憶することができる。
【0127】
いくつかの実施例において、指令の種類が移動指令であり、第2の位置の周囲の事前設定範囲内に仮想乗り物が存在する場合に、メッセージの内容は、第2の位置に行って集合して仮想乗り物に入ることである。本願の実施例では仮想乗り物が走行可能な車両であることを例に説明し、引き続き
図6Aを参照すると、仮想乗り物の位置マークコントロールZ1は、第1の仮想オブジェクトの位置マークコントロールX2の近傍に表示されている。移動操作により位置マークコントロールX3を位置マークコントロールX2に移動させると、メッセージの内容は「2番のチームメイトの位置まで集合して車両に乗ってください」とすることができる。
【0128】
いくつかの実施例において、指令の種類が移動指令であり、第2の位置に仮想乗り物が存在しない場合に、メッセージの内容は、第2の位置に行って集合することである。引き続き
図5Bを参照すると、移動操作の第2の位置に仮想乗り物が存在しない場合に、メッセージの内容は「指定地点へ移動してください」とすることができる。
【0129】
いくつかの実施例において、指令の種類が攻撃指令である場合に、メッセージの内容は、第2の位置に行って攻撃することである。
図5Eを参照すると、
図5Eは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。指令コントロール502Aの現在の選択状態の指令は攻撃指令である。すると、位置マークコントロールX3を第2の位置に移動させた後、移動後の位置マークコントロールX3’の近傍に攻撃指令の小アイコンを表示することができる。攻撃指令の小アイコンを第2の仮想オブジェクトのマップに同期表示することにより、第2の仮想オブジェクトが攻撃するべき位置を決定することが容易になる。メッセージの内容は「指定位置を攻撃してください」とすることができる。
【0130】
いくつかの実施例において、指令の種類が防御指令である場合に、メッセージの内容は、第2の位置に行って防御することである。防御指令は攻撃指令の処理方法と同じであるため、ここでは説明を省略する。対応するメッセージの内容は「指定位置を守ってください」とすることができる。
【0131】
いくつかの実施例において、マップインターフェースに仮想シーンの部分領域のマップを表示する場合に、
図3Dを参照すると、
図3Dは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。ステップ302Dから304Dによってマップの外部の第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信することもできる。以下は詳細に説明する。
【0132】
ステップ302Dでは、マップの外部に未出現仮想オブジェクトの位置マークコントロールを表示する。
【0133】
ここで、未出現仮想オブジェクトとは、部分領域に現在出現していない第2の仮想オブジェクトである。
【0134】
例示的に、
図6Dを参照すると、
図6Dは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。位置マークコントロールX4は、番号が4で、マップに対応する仮想シーンの範囲外にある第2の仮想オブジェクトである。位置マークコントロールX4は、マップ501Aの外部の上縁に表示されている。
【0135】
ステップ303Dでは、未出現仮想オブジェクトの位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、位置マークコントロールをマップの外部から第2の位置に移動させる。
【0136】
例示的に、ステップ303Dにおける移動操作はステップ303Aと同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0137】
引き続き
図6Dを参照すると、手形状は押圧操作を表しており、移動操作に応答して、位置マークコントロールX4をマップ501Aの外部からマップ501Aの内部の第2の位置(位置マークコントロールX4’の位置)に移動させる。位置マークコントロールX4’は、移動後された位置マークコントロールX4を表すために使用される。
【0138】
ステップ304Dでは、未出現仮想オブジェクトにメッセージを送信する。
【0139】
ここで、メッセージには第2の位置と指令が含まれており、メッセージはポイントツーポイントメッセージである。
【0140】
例示的に、ステップ303Dとステップ304Dは同時に実行される。ステップ304Dにおけるメッセージ内容の決定方法は、上記のステップ3041Cからステップ3042Cを参照することができ、ステップ304Dにおけるメッセージの送信方法は、ステップ304Aと同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0141】
本願の実施例において、マップの外部にマップに出現していない仮想オブジェクトの位置マークコントロールを表示し、移動操作によりマップの外部の仮想オブジェクトにメッセージを送信することにより、仮想シーン全体における陣営全体の仮想オブジェクトの効率的なメッセージ送信をカバーし、マップインターフェースを多重化し、端末における仮想シーンのレンダリングに関連するコンピューティングリソースを節約する。
【0142】
いくつかの実施例において、
図3Eを参照すると、
図3Eは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。複数の第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールをマップに表示する場合に、ステップ303Aはステップ3031E、ステップ3032Eによって実現することができ、ステップ304Aはステップ3041Eによって実現することができる。以下は詳細に説明する。
【0143】
ステップ3031Eでは、一括選択操作に応答して、複数の位置マークコントロールを選択状態で表示する。
【0144】
例示的に、選択状態はハイライト、太字、チェックマークなどで表すことができる。
図6Eを参照すると、
図6Eは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。
図6Eの上図では、位置マークコントロールX3、位置マークコントロールX4、位置マークコントロールX5にそれぞれチェックマーク601Eが付けられており、上記3つの位置マークコントロールが一括して選択され、選択状態で表示されている。
【0145】
ステップ3032Eでは、移動操作に応答して、複数の位置マークコントロールをそれぞれ位置する第1の位置から第2の位置に移動させる。
【0146】
例示的に、移動操作は、選択された複数の位置マークコントロールのいずれかに対するものである。引き続き
図6Eを参照すると、
図6Eの上図では、手形状が位置マークコントロールX3で押圧されており、移動操作が位置マークコントロールX3のみに作用し、位置マークコントロールX3がマップにおける移動操作の移動軌跡に従って移動する。第2の位置で移動操作が解除されると、移動操作に従って移動していない選択状態の位置マークコントロールのそれぞれは、位置マークコントロールのそれぞれに対応する第1の位置から第2の位置に移動する。
図6Eの下図では、手形状が第2の位置に留まり、すなわち、第2の位置で移動操作が解除され、位置マークコントロールX4、位置マークコントロールX5が第2の位置に移動されている。
【0147】
ステップ3041Eでは、複数の位置マークコントロールのそれぞれに対応する第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信する。
【0148】
ここで、メッセージには第2の位置及び指令が含まれる。第2の仮想オブジェクトのそれぞれは同じ第2の位置及び指令を受信する。
【0149】
例示的に、ステップ3032Eとステップ3041Eは同時に実行される。ステップ3041Eにおけるメッセージ送信方法は、上記のステップ304Aと同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0150】
本願の実施例において、位置マークコントロールを一括選択することにより、マップを多重化し、複数のチームメイトの仮想オブジェクトにポイントツーポイントメッセージを一括して送信することが可能であり、メッセージの送信効率が向上され、メッセージと無関係なチームメイトへの邪魔が防止され、メッセージと無関係なチームメイトのクライアントの実行メモリの占有が防止され、メッセージの高度な並行処理によるリソースの大量消費が防止され、メッセージの送信に必要なコンピューティングリソースが節約される。
【0151】
いくつかの実施例において、
図3Fを参照すると、
図3Fは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のフローチャートである。ステップ304の後、ステップ305Fから306Fによって未移動仮想オブジェクトにメッセージを送信することもできる。以下は詳細に説明する。
【0152】
ステップ305Fでは、未移動仮想オブジェクトに対応するメッセージ送信コントロールをマップに表示する。
【0153】
ここで、未移動仮想オブジェクトは、メッセージがまだ送信されていない第2の仮想オブジェクトであり、メッセージ送信コントロールは、メッセージを繰り返し送信するために使用される。
【0154】
例示的に、
図6Fを参照すると、
図6Fは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。位置マークコントロールX3が第2の位置に移動され、位置マークコントロールX3に対応する番号3の第2の仮想オブジェクトが対応するメッセージを受信すると、位置マークコントロールX3が番号3の第2の仮想オブジェクトの現在位置に表示される。位置マークコントロールX3が移動されている間に、位置マークコントロールX4が移動されていないため、位置マークコントロールX4に対応する第2の仮想オブジェクトが未移動オブジェクトとなり、位置マークコントロールX4の近傍にメッセージ送信コントロールF1が表示される。メッセージ送信コントロールF1は、前回送信したメッセージを繰り返し送信するために使用される。
【0155】
ステップ306Fでは、メッセージ送信コントロールのいずれかに対するトリガー操作に応答して、トリガーされたメッセージ送信コントロールに対応する未移動仮想オブジェクトにメッセージを送信する。
【0156】
例示的に、引き続き
図6Fを参照して説明し、位置マークコントロールX3に対応する第2の仮想オブジェクトが受信したメッセージは「指定位置に集合してください」であると仮定する。位置マークコントロールX4に対応するメッセージ送信コントロールF1がトリガーされると、位置マークコントロールX4に対応する第2の仮想オブジェクトは「指定位置に集合してください」というメッセージも受信する。
【0157】
本願の実施例において、前回送信したメッセージを繰り返し送信するようにメッセージ送信コントロールを設定することにより、ユーザーがマップの位置マークコントロールを前回の移動操作と同じ終了位置に再移動することなく、同じメッセージを送信することができ、メッセージ送信に必要な操作時間を節約する。
【0158】
本発明の実施例は、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営の第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールをマップインターフェースに表示し、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールが移動されると、移動操作に基づいて対応する指令及びメッセージを第2の仮想オブジェクトに送信することにより、音声送出や文字入力を行うことなく、仮想シーンのマップインターフェースを使用してポイントツーポイントメッセージの迅速な送信を実現し、位置マークコントロールをドラッグすることにより、メッセージを迅速に送信することができ、メッセージ送信に必要な時間を節約する。また、第2の仮想オブジェクトにのみメッセージを送信するため、ポイントツーポイントメッセージの正確な送信を実現し、同じ陣営の他の仮想オブジェクトへの邪魔を防止する。そして、仮想シーンのマップインターフェースの位置マークコントロールを多重化するため、ヒューマンコンピュータインタラクションインターフェースにメッセージ送信用の新たなコントロールを設定することなく、集音機器(例えば、マイク)を使用することなく、ポイントツーポイントメッセージの送信を実現することができ、仮想シーンに必要なコンピューティングリソースを節約する。
【0159】
以下、多人数対戦ゲームにおける本願の実施例の例示的な応用例について説明する。関連技術によって提供される多人数対戦ゲームには、ボイスコミュニケーション、ゲームシステムによって予め設定されたショートカットメッセージ、テキスト入力などのコミュニケーション方法が含まれる。しかし、ボイスコミュニケーションは集音機器や再生機器によって制限され、一部のプレイヤーは、マイクなどの集音機器又はヘッドホンなどの再生機器を備えていない場合がある。ゲームで生の声を出したくないためテキストコミュニケーションを選択するプレイヤーもいるが、テキスト入力には時間がかかる。ゲームシステムによって予め設定されたショートカットメッセージには限界があり、プレイヤーが伝えたい情報を十分に表現することはできない。チーム全体に対して可視又は可聴のメッセージは、一部のチームメイトを邪魔する可能性がある(一方では、チーム全体に対して可視又は可聴のメッセージの高度な並行処理により、チームメイトが有効なメッセージを抽出できなくなるおそれがあり、他方では、チーム全体に対して可視のメッセージは、コンピューティングリソースを消費し、チームメイトのクライアントの実行メモリを占有してしまう)。また、これらのコミュニケーション方法では、特定のチームメイトに対する個別のコミュニケーションを行うことができない。本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法は、仮想シーンのマップを多重化し、マップのチームメイトに対応する位置マークコントロール(例えば、チームメイトアイコンコントロール)を移動させることにより、チームメイトにポイントツーポイントメッセージを迅速に送信することができ、低いコンピューティングリソース消費でメッセージ送信の効率を向上させる。
【0160】
以下、
図1Bの端末機器400とサーバー200とにより共同で本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実行することを例として説明する。
図8を参照すると、
図8は、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法の選択可能なフローチャートである。
図8に示すステップを参照しながら説明する。
【0161】
ステップ801では、マップのチームメイトアイコンコントロールに対する押圧操作の継続時間が押圧時間閾値よりも大きいかどうかを判断する。
【0162】
例示的に、マップは仮想シーンに対応する仮想マップであり、仮想マップには座標系が設定されており、仮想シーンの各位置の座標は仮想マップで固定されている。チームメイトアイコンコントロールは、ユーザーに対応する第1の仮想オブジェクトと同じチーム(又は同じ陣営)の第2の仮想オブジェクトを表すためのマップ上の位置マークコントロールであり、操作可能な位置マークコントロールである(例えば:移動操作又は押圧操作)。
【0163】
以下、図面を参照しながら説明する。
図5Aを参照すると、
図5Aは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。マップ501Aでは、位置マークコントロールX2は、第1の仮想オブジェクトの位置マークコントロールであり、数字の2は、チーム又は陣営における第1の仮想オブジェクトの番号が2であることを示す。位置マークコントロールX3は、番号が3の第2の仮想オブジェクトである。マップ501Aの外縁にマップズームコントロール503A及び指令コントロール502Aが設けられている。マップズームコントロール503Aは、マップと仮想シーンとの比率を調整するために使用され、マップズームコントロール503Aの円形アイコンをプラス記号504Aに向かって移動するとマップが拡大され、逆にマイナス記号505Aに向かって移動するとマップが縮小される。指令コントロール502Aは、チームメイトに送信されるメッセージに含まれる指令の種類を切り替えるために使用される。
【0164】
例示的に、押圧時間閾値は0.5秒であってもよい。ユーザーがチームメイトアイコンコントロールを0.5秒間長押しすると、アイコントリガー操作を受信したと判定し、チームメイトアイコンコントロールは移動操作に応じてマップを移動することができる。アイコントリガー操作に応答して、チームメイトアイコンコントロールを拡大モードで表示し、チームメイトアイコンコントロールは移動操作に伴って移動する(移動操作とは、押圧操作を維持したまま、押圧位置をヒューマンコンピュータインタラクションインターフェースをスライド又はドラッグすることを意味する)。
図5Bを参照すると、
図5Bは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。位置マークコントロールX3は拡大モードで表示されており、
図5Aの位置マークコントロールX3よりも大きくなっている。
【0165】
例示的に、本願の実施例ではチームメイトアイコンコントロールを拡大モードで表示するため、操作された位置マークコントロールが見やすくなり、ユーザーの操作が容易になり、インタラクション効率が向上される。
【0166】
ステップ802では、チームメイトアイコンコントロールに対する移動操作に応答して、チームメイトアイコンコントロールを移動操作の終了位置に移動させる。
【0167】
例示的に、移動操作は、連続的なドラッグ操作又はスライド操作であってもよい。
【0168】
引き続き
図5Bを参照すると、手形状は、位置マークコントロールX3に対するユーザーの指の押圧操作を表す。ユーザーが位置マークコントロールX3に対する押圧操作を維持する時間が0.5秒よりも大きくなると、位置マークコントロールX3は移動されることができる。位置マークコントロールX3が現在位置する第1の位置から、矢印の方向の第2の位置に指を移動させると、位置マークコントロールX3は、移動操作に応じてヒューマンコンピュータインタラクションインターフェースで位置を移動する。移動操作が停止又は解除されると、停止又は解除された位置を移動操作の終了位置、すなわち第2の位置とする。第2の位置の位置マークコントロールX3’は、移動された位置マークコントロールであり、第2の仮想オブジェクトに対するメッセージが送信される前に、位置マークコントロールX3’は一時的に第2の位置に表示される。メッセージの送信が完了すると、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールは、マップ内の第2の仮想オブジェクトに対応する現在位置に戻る。
【0169】
ステップ803では、現在選択している指令種類を判断する。
【0170】
例示的に、
図7Aを参照すると、
図7Aは、本願の実施例に係る指令コントロールの配列概略図である。指令コントロール502Aに対応する指令種類には、攻撃指令、防御指令及び移動指令が含まれる。
【0171】
指令種類が移動の場合、ステップ804を実行して、移動操作の開始位置特徴と終了位置特徴を決定する。
【0172】
例示的に、開始位置特徴とは、安全領域、非安全領域など、開始位置に対応する仮想シーンの領域を指す。非安全領域では、仮想オブジェクトのライフ値が周期的に低下する。逆に、安全領域は、仮想シーンにおいて仮想オブジェクトのライフ値が周期的に低下する状態に入らない領域である。
【0173】
例示的に、終了位置特徴とは、終了位置に対応する仮想シーンの領域(例えば、安全領域、非安全領域)、及び終了位置(終了位置を中心とする円形領域内)における仮想オブジェクトの位置マークコントロール、仮想乗り物の位置マークコントロール又はマーカーの有無を指す。マーカーは、マップ上の位置を表す点である。
図5Dを参照すると、
図5Dは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。第1のマークコントロール501Dに対するトリガー操作に応答して、マーキングモードに入り、マップの任意の位置に対する選択操作に応答して、選択された位置に対応する第1のカスタムマーカー、例えば、第1のカスタムマーカーD1を表示し、第2のマークコントロール502Dに対するトリガー操作に応答して、第1の仮想オブジェクトの位置マークコントロールX2の位置に第2のカスタムマーカーD2を表示する。
図5Dにおいて、移動操作に対応する終了位置特徴は、安全領域内にマーカーが存在し、マーカーが第1のカスタムマーカーD1であることである。
【0174】
例示的に、対応する位置マークコントロール又はマーカーが終了位置に存在する場合に、メッセージには位置マークコントロール又はマーカーに関連する内容が対応して含まれる。例えば、終了位置に仮想乗り物が存在する場合、メッセージには「乗り物に乗ってください」、「乗り物の位置に行って乗り物に乗ってください」などの内容が含まれることがある。終了位置が安全領域内にある場合、メッセージには「安全圏に入ってください」などの内容が含まれることがある。
【0175】
ステップ805では、開始位置特徴と終了位置特徴に基づいて、メッセージトリガー条件ベースにおいて対応するメッセージをマッチングする。
【0176】
例示的に、事前にトリガー可能なメッセージごとに送信されるトリガー条件をデータベース(メッセージトリガー条件ベース)にまとめる。メッセージトリガー条件ベースには、メッセージ、及びメッセージに対応するトリガー条件が格納されている。移動操作の終了位置特徴(又は終了位置特徴及び開始位置特徴)がメッセージに対応するトリガー条件を満たした場合、対応するメッセージを移動されたチームメイトアイコンコントロールに対応するチームメイトに送信する。チームメイトアイコンコントロールに対するスライド操作が認識された後、スライド操作の開始位置と終了位置をスライド操作のトリガー条件とし、トリガー条件ベースにおいて同じトリガー条件をマッチングする。開始位置は、送信されたメッセージにおける仮想オブジェクトの動作内容(安全圏に入る/移動)を決定するために使用される。終了位置は、メッセージにおける目的地の名詞(指定地点/仮想オブジェクトの位置/乗り物)を決定するために使用される。
【0177】
移動指令に対応するメッセージを例にすると、トリガー条件とメッセージの関係は以下のようである。
1、チームメイトアイコンコントロールが移動された終了位置にマーカーが存在し、開始位置及び終了位置がともに安全領域内にある場合、対応するメッセージは「マーカーの位置に移動してください」である。
2、チームメイトアイコンコントロールが移動された終了位置に乗り物が存在し、開始位置及び終了位置がともに安全領域内にある場合、対応するメッセージは「乗り物の位置に行って乗り物に乗ってください」である。
3、チームメイトアイコンコントロールが移動された終了位置は第1の仮想オブジェクトの位置である場合、対応するメッセージは「私のところに集まってください」である。
4、チームメイトアイコンコントロールの開始位置が安全領域外にあり、終了位置が安全領域内にある場合、対応するメッセージは「安全圏に入ってください」である。
5、チームメイトアイコンコントロールの開始位置が安全領域にあり、移動された終了位置に他のチームメイトアイコンコントロールが存在する場合、対応するメッセージは「あるチームメイトのところに集合してください」である。
【0178】
いくつかの実施例において、指令種類が移動指令である場合に、異なる開始位置特徴及び終了位置特徴が異なるメッセージに対応する。以下は詳細に説明する。
【0179】
指定チームメイトのチームメイトアイコンコントロールに対する移動操作に応答して、移動操作の開始位置がマップの仮想シーンの安全領域外にあり、終了位置がマップの仮想シーンの安全領域内にある場合に、指定チームメイトに「早く安全領域に入ってください」というメッセージを送信する。
図5Cを参照すると、
図5Cは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。位置マークコントロールX3は、安全領域501C外から安全領域501C内に移動した。すると、指定チームメイトに「早く安全領域に入ってください」というテキストメッセージを送信し、移動操作に対応する終了位置を指定チームメイトに対応するマップインターフェースに表示することができる。
【0180】
指定チームメイトのチームメイトアイコンコントロールに対する移動操作に応答して、移動操作の開始位置が安全領域内にあり、終了位置に地点マークが存在し、終了位置がマップの仮想シーンの安全領域内にある場合には、指定チームメイトに「指定地点に行ってください」というメッセージを送信する。指定地点は地点マークに対応する位置であり、指定チームメイトのマップインターフェースに地点マークが強調表示される(例えば、地点マークを太字表示する、地点マークを異なる色で表示する、地点マークをハイライト表示する)。同様に、チームメイトが安全領域外にある場合には、「安全領域に入って指定地点に行ってください」というメッセージを送信する。移動操作の終了位置が第1の仮想オブジェクトの位置にあり、第1の仮想オブジェクトの位置に乗り物がない場合には、指定チームメイトに「私のところに集合してください」というメッセージを送信する。第1の仮想オブジェクトの位置に乗り物が存在する場合には、指定チームメイトに「早く乗り物に乗ってください」又は「早くある地点に行って乗り物に乗ってください」というメッセージを送信する。ここで、ある地点とは仮想シーンにおける位置を指す。
【0181】
いくつかの実施例において、チームメイトアイコンコントロールが移動操作に従って移動すると、サーバーは、移動操作の開始位置特徴に基づいて、メッセージトリガー条件ベースのトリガー条件との比較を開始し、移動操作が終了すると、検索により得られた開始位置特徴に対応する複数のメッセージのうち、移動操作の終了位置特徴に基づいて検索を継続し、マッチングしたトリガー条件を得、マッチングしたトリガー条件に対応するメッセージを送信する。例えば、ユーザーに対応する第1の仮想オブジェクトの位置が安全領域内にあり、安全領域外のチームメイトアイコンコントロールに対して移動操作が加えられる場合、当該移動操作の終了位置は、第1の仮想オブジェクトの位置マークコントロールが現在位置する位置になる。このとき、「開始位置が安全領域外にあり、終了位置が安全領域内にある」、「終了位置が第1の仮想オブジェクトに対応する位置」という2つの条件を満たしている。したがって、当該チームメイトに「早く安全領域に入って、私のところに集合してください」というメッセージのテキスト内容を送信し、第2の仮想オブジェクト(第1の仮想オブジェクトからメッセージを受信するチームメイト)に対応するマップインターフェースに、第1の仮想オブジェクトに対応する位置マークコントロールを強調表示する(例えば、ハイライト表示する、位置マークコントロールを吹出し枠で囲む、異なる色で表示する、太字表示するなど)ことにより、ユーザーが第2の仮想オブジェクトを制御して第1の仮想オブジェクトの位置に行かせることが容易になる。
【0182】
ステップ806では、マッチングしたメッセージをチームメイトアイコンコントロールに対応するチームメイトに送信する。
【0183】
例示的に、メッセージの送信は、移動操作が停止した場合(例えば、ユーザーが位置マークコントロールをある位置まで移動した後に移動を停止した場合)、又は移動操作が解除された場合(例えば、ユーザーが位置マークコントロールを押していた指を放した場合)に行われる。
【0184】
例示的に、メッセージの送信は、音声メッセージ、テキストメッセージ及び音声とテキストの混合メッセージであってもよい。メッセージを通じて第2の仮想オブジェクトに指示する方法は、以下を含む。
【0185】
1、音声又はテキストの形で、第2の仮想オブジェクトにメッセージ内容を提示する。ここで、メッセージ内容には指令及び第2の位置が含まれる。
【0186】
例えば、テキストメッセージのテキスト内容は「建物B(1234,5678)に行ってください」であり、「建物B(1234,5678)」は第2の位置であり、「行く」は移動指令を表し、(1234,5678)は、マップにおける建物Bの座標位置である。
【0187】
別の例として、テキストメッセージのテキスト内容は「建物Aの2階に行ってください」であり、「行く」は移動指令を表し、「建物Aの2階」は第2の位置の明示な位置である。
【0188】
2、音声又はテキストの形で、第2の仮想オブジェクトに指令を含むメッセージ内容を提示し、第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、第2の位置の位置マーク、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールに対する第2の位置の方向、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールと第2の位置の間の経路のうちの少なくとも1つを表示する。この方法では、音声又はテキストメッセージは第2の位置を含まなくてもよいし、明示的な第2の位置を含まなくてもよい。
【0189】
例えば、
図7Bを参照すると、
図7Bは、本願の実施例に係る第2の仮想オブジェクトに対応する仮想シーンインターフェースの概略図である。仮想シーン701の右上隅にマップ702が表示され、第1の仮想オブジェクトに対応するマップにおける移動操作に関する画面が、第2の仮想オブジェクトのマップ702に同期表示されているので、メッセージが見やすくなり、第2の仮想オブジェクトに対応するユーザーのタイムリーな応答が容易になる。仮想シーン701には、「2番のチームメイトのところに集合してください」というメッセージのテキスト内容703が提示されており、ここの2番のチームメイトは第1の仮想オブジェクトであり、つまり、メッセージを送信したユーザーに対応する仮想オブジェクトの位置に集合することである。マップ702には、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールと第2の位置との間の方向及び経路が表示されている。
【0190】
3、音声又はテキストの形で、第2の仮想オブジェクトにメッセージ内容を提示する。ここで、メッセージ内容には指令及び第2の位置が含まれる。第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、第2の位置の位置マーク、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールに対する第2の位置の方向、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールと第2の位置の間の経路のうちの少なくとも1つを表示する。
【0191】
例えば、メッセージのテキスト内容は、「指定位置(1472、2147)に集合してください」であり、テキスト内容が第2の仮想オブジェクトに対応するヒューマンコンピュータインタラクションインターフェースでテキスト形式又は音声形式で提示され、且つ、第2の仮想オブジェクトのマップに指定位置の位置マーク、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールと指定位置に対応する位置マークとの間の経路、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールに対する指定位置の方向が表示されている。ここで、(1472、2147)は、マップにおける指定位置に対応する位置座標である。
図5Fを参照すると、
図5Fは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。メッセージを受信する第2の仮想オブジェクトのマップインターフェースに第2の位置の位置マーク501Fが同期表示されている。第2の位置に位置マーク501Fが表示され(
図5Fでは位置マークは円形であり、具体的な実施では、第2の位置が見やすくなり、第2の仮想オブジェクトを制御するユーザーが見つけるために、位置マークは、ハイライト、吹出し枠などで表示することもできるし、異なる色でマーキングすることもできる)、位置マーク501Fと位置マークコントロールX3との間の点線は両者間の経路であり、位置マークコントロールX3の位置マーク501Fを指す矢印は両者間の方向を表す。
【0192】
例示的に、位置マークコントロールは、マーキングされたオブジェクトの仮想シーンにおける位置に従って、対応してマップを移動するコントロールである。移動操作が解除又は停止され、メッセージが対応するチームメイトに送信されると、位置マークコントロールを第2の仮想オブジェクトの現在位置に戻す。引き続き
図5Bを参照すると、メッセージの送信が完了すると、第2の位置の位置マークコントロールX3’が非表示にされ、メッセージ送信中に第2の仮想オブジェクトの現在位置が第1の位置に維持されている場合、拡大モードを終了した位置マークコントロールX3を第1の位置に再表示する(拡大モードを終了するとは、位置マークコントロールX3を元のサイズで表示することである)。
【0193】
指令種類が攻撃である場合、ステップ807を実行し、移動操作の終了位置特徴に基づいて、メッセージトリガー条件ベースにおいて対応するメッセージをマッチングする。
【0194】
例示的に、ステップ807では終了位置特徴を決定する方法は上記ステップ804と同じであり、メッセージマッチング原理は上記ステップ805と同じであるため、ここでは説明を省略する。防御指令及び攻撃指令は、いずれも仮想オブジェクトに対して操作する指令であり、防御指令に対応するメッセージマッチング原理は攻撃指令と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0195】
いくつかの実施例において、指定チームメイトのチームメイトアイコンコントロールに対する移動操作に応答して、移動操作の終了位置にマーカーが存在する場合に、指定チームメイトに「マーカー位置を攻撃してください」というメッセージを送信する。指定チームメイトのチームメイトアイコンコントロールに対する移動操作に応答して、移動操作の終了位置に敵対仮想オブジェクトが存在する場合に、指定チームメイトに「敵を攻撃してください」というテキスト内容を送信し、指定チームメイトに対応するマップインターフェースに敵対仮想オブジェクトが位置する第2の位置の位置マークを同期表示する。
図5Eを参照すると、
図5Eは、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法のマップの概略図である。指令コントロール502Aの現在の選択状態の指令は攻撃指令である。すると、位置マークコントロールX3を第2の位置に移動させた後、第2の位置に攻撃指令の小アイコンを表示することができる。攻撃指令の小アイコンを第2の仮想オブジェクトのマップに同期表示することにより、第2の仮想オブジェクトが攻撃するべき位置を決定することが容易になる。引き続き
図5Fを参照すると、移動操作が解除されると、第2の位置の位置マーク501Fが第1の仮想オブジェクトのマップインターフェースに表示されるとともに、第2の位置の位置マーク501Fがメッセージを受信する第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示されている。
【0196】
いくつかの実施例において、防御指令については、指定チームメイトのチームメイトアイコンコントロールに対する移動操作に応答して、移動操作の終了位置にマーカーが存在する場合に、指定チームメイトに「マーカー位置を防御してください」というメッセージを送信する。指定チームメイトのチームメイトアイコンコントロールに対する移動操作に応答して、移動操作の終了位置に他のチームメイトアイコンコントロールが存在する場合に、指定チームメイトに「あるチームメイトを守ってください」というメッセージを送信し、ここのあるチームメイトとはチームメイトの番号又は名前を指す。
【0197】
本願の実施例において、指令の種類に基づいてメッセージを分類してクエリすることにより、メッセージトリガー条件ベースにおいてメッセージをクエリする効率を向上させ、移動操作が解除又は終了されたときにメッセージを即座に送信することができ、メッセージの送信効率を向上させる。
【0198】
ステップ807の後、ステップ806を実行し、マッチングしたメッセージをチームメイトアイコンコントロールに対応するチームメイトに送信する。
【0199】
メッセージを送信する具体的な方法については上記で説明したので、ここでは説明を省略する。
【0200】
本願の実施例は、仮想シーンのマップの位置マークコントロールを多重化することにより、ユーザーは、チームメイトを表すマップの位置マークコントロールに対する移動操作を通じて、チームメイトにポイントツーポイントメッセージを迅速に送信することができる。ポイントツーポイントメッセージ送信により、無関係なプレイヤー(当該メッセージを受信する必要のないプレイヤー)への邪魔を防止し、無関係なプレイヤーのクライアントの実行メモリへの負担を防止するとともに、仮想シーンに必要なグラフィックスコンピューティングリソースを節約し、集音機器や再生機器に制限されることがなく、仮想シーンにおける効率的なメッセージ送信を実現する。
【0201】
以下、本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理装置455の実施がソフトウェアモジュールである例示的な構造について引き続き説明する。いくつかの実施例において、
図2に示すように、メモリ430に記憶された仮想シーンにおけるメッセージ処理装置455のソフトウェアモジュールは、第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示するように配置された表示モジュール4551であって、部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクトが出現したことに応答して、第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールをマップに表示するようにさらに配置され、第2の仮想オブジェクトは、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営に属する任意の仮想オブジェクトである表示モジュール4551と、位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、位置マークコントロールを第1の位置から第2の位置に移動させ、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するように配置され、メッセージには第2の位置及び指令が含まれるメッセージ送信モジュール4552とを備えてもよい。
【0202】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、マップの内部又はマップの外部に複数種類の候補指令を含む指令コントロールを表示し、指令コントロールにおける候補指令のいずれかに対する指令選択操作に応答して、選択された候補指令をメッセージに含まれる指令とするように配置されている。
【0203】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、指令コントロールにおける候補指令のいずれかに対する指令選択操作に応答して、次回の指令選択操作を受信する前に、選択された候補指令を選択状態に維持する、又は、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信した後、選択された候補指令が選択状態にあるという表示から、複数種類の候補指令のうち自動選択状態に設定されている候補指令であるデフォルト指令が選択状態にあるという表示に切り替えるようにさらに配置されている。
【0204】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、指令コントロールが複数の候補指令を含む場合に、候補指令のそれぞれの使用頻度に応じて降順又は昇順にソートするか、候補指令のそれぞれが設定された順番でソートするか、候補指令のそれぞれの使用確率に応じて昇順又は降順にソートするか、のいずれかにより複数の候補指令をソートするようにさらに配置されている。
【0205】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、仮想シーンにおける仮想オブジェクトのパラメータに基づいてニューラルネットワークモデルを呼び出して予測処理を行い、候補指令のそれぞれに対応する使用確率を得るようにさらに配置されている。仮想オブジェクトのパラメータは、第1の仮想オブジェクトの位置及び戦闘力とライフ値を含む属性値、第2の仮想オブジェクトの位置及び属性値、第1の仮想オブジェクトが属する陣営の属性値と敵対陣営の属性値との差を少なくとも1つ含む。ニューラルネットワークモデルは、少なくとも2つの陣営の対戦データに基づいて訓練して得られ、対戦データは、少なくとも2つの陣営における複数の仮想オブジェクトの位置、属性値、及び勝利陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令、敗北陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令を含み、勝利陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令のそれぞれのタグは確率1であり、敗北陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令のそれぞれのタグは確率0である。
【0206】
いくつかの実施例において、マップに複数の位置マークコントロールを表示する場合に、メッセージ送信モジュール4552は、位置マークコントロールのいずれかに対する選択操作に応答して、選択された位置マークコントロールを選択状態で表示し、選択状態の位置マークコントロールに対する削除操作に応答して、選択状態の位置マークコントロールを削除するようにさらに配置されている。
【0207】
いくつかの実施例において、マップインターフェースに仮想シーンの部分領域のマップを表示する場合に、メッセージ送信モジュール4552は、部分領域に現在出現していない第2の仮想オブジェクトである未出現仮想オブジェクトの位置マークコントロールをマップの外部に表示し、未出現仮想オブジェクトの位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、位置マークコントロールをマップの外部から第2の位置に移動させ、未出現仮想オブジェクトに第2の位置に到達して指令を実行するように指示するためのメッセージを未出現仮想オブジェクトに送信するようにさらに配置されている。
【0208】
いくつかの実施例において、複数の第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールをマップに表示する場合に、メッセージ送信モジュール4552は、一括選択操作に応答して、複数の位置マークコントロールを選択状態で表示し、移動操作に応答して、複数の位置マークコントロールを、それぞれ位置する第1の位置から第2の位置に移動させ、複数の位置マークコントロールにそれぞれ対応する第2の仮想オブジェクトに、複数の位置マークコントロールにそれぞれ対応する第2の仮想オブジェクトに第2の位置に到達して指令を実行するように指示するためのメッセージを送信するようにさらに配置されている。
【0209】
いくつかの実施例において、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信した後、メッセージ送信モジュール4552は、メッセージが送信されていない第2の仮想オブジェクトである未移動仮想オブジェクトに対応するメッセージを繰り返し送信するためのメッセージ送信コントロールをマップに表示し、メッセージ送信コントロールのいずれかに対するトリガー操作に応答して、トリガーされたメッセージ送信コントロールに対応する未移動仮想オブジェクトにメッセージを送信するようにさらに配置されている。
【0210】
いくつかの実施例において、指令の種類が移動指令であり、第2の位置に仮想乗り物が存在する場合に、メッセージの内容は、第2の位置に行って集合して仮想乗り物に入ることであり、指令の種類が移動指令であり、第2の位置に仮想乗り物が存在しない場合に、メッセージの内容は、第2の位置に行って集合することであり、指令の種類が防御指令である場合に、メッセージの内容は、第2の位置に行って防御することであり、指令の種類が攻撃指令である場合に、メッセージの内容は、第2の位置に行って攻撃することである。
【0211】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、位置マークコントロールに対する移動操作が解除されたことに応答して、音声メッセージ、テキストメッセージ、音声とテキストの混合メッセージのメッセージタイプを含むメッセージタイプ選択コントロールを表示し、タイプ選択コントロールに対する選択操作に応答して、選択されたメッセージタイプに基づいてメッセージを第2の仮想オブジェクトに送信するか、位置マークコントロールに対する移動操作が解除されたことに応答して、設定されたメッセージタイプに基づいて第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するか、のいずれかによりメッセージを第2の仮想オブジェクトに送信するようにさらに配置されている。
【0212】
いくつかの実施例において、表示モジュール4551は、第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示する前に、仮想シーンインターフェースに仮想シーンを表示し、仮想シーンインターフェースの部分領域を覆うフローティングレイヤーにマップインターフェースを表示するか、仮想シーンインターフェースに仮想シーンを表示し、仮想シーンインターフェース以外の領域にマップインターフェースを表示するか、のいずれかによりマップインターフェースを表示するようにさらに配置されている。
【0213】
いくつかの実施例において、マップは仮想シーンの全体領域のプレビューであるか、又は、マップは仮想シーンの部分領域のプレビューであり、ここで、部分領域は、第1の仮想オブジェクトを中心として外側に放射状に広がる領域である。
【0214】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、位置マークコントロールに対する押圧操作の継続時間が押圧時間閾値に達したことに応答して、押圧操作に対応する位置マークコントロールを拡大モードで表示し、位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、拡大モードで表示された位置マークコントロールを第1の位置から同期移動するように制御し、移動操作が第2の位置で解除されたことに応答して、拡大モードで表示された位置マークコントロールを第2の位置に移動させるように配置されている。
【0215】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信する前に、移動操作、第1の位置及び第2の位置に基づいて、仮想シーンにおける移動操作に対応する開始位置特徴と終了位置特徴を決定し、開始位置特徴と終了位置特徴をトリガー条件とし、トリガー条件に基づいてデータベースでクエリを行い、トリガー条件にマッチングしたメッセージを得るようにさらに配置されている。ここで、データベースには、異なるメッセージと異なるトリガー条件との対応関係が記憶されている。
【0216】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、第1の位置が仮想シーンにおいて位置する第1の領域と、第2の位置が仮想シーンにおいて位置する第2の領域とを決定し、マップインターフェースにおける第2の位置に対応するマークタイプを決定し、マークタイプは、マークなし、仮想オブジェクト位置マーク、仮想乗り物位置マークを含み、第1の領域を移動操作の開始位置特徴とし、第2の領域及びマークタイプを移動操作の終了位置特徴とするようにさらに配置されている。
【0217】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、マップにおける第2の位置を中心とする部分領域を検出し、少なくとも1つの位置マークコントロールが検出された場合に、検出された第2の位置に最も近い位置マークコントロールに対応するマークタイプを、マップインターフェースにおける第2の位置に対応するマークタイプとし、位置マークコントロールが検出されていない場合に、マークなしをマップインターフェースにおける第2の位置に対応するマークタイプとするようにさらに配置されている。
【0218】
いくつかの実施例において、表示モジュール4551は、部分領域に少なくとも1つの仮想乗り物が出現したことに応答して、仮想乗り物が第2の位置に位置することを示すための位置マークコントロールをマップに表示するようにさらに配置されている。ここで、仮想乗り物の位置マークコントロールのマークタイプが仮想乗り物位置マークである。
【0219】
いくつかの実施例において、メッセージ送信モジュール4552は、マップの第1のマークコントロールに対するトリガー操作に応答して、地点マーキングモードに入ることを表示し、マップに対するクリック操作に応答して、マップのクリック位置に、第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示するための第1のカスタムマーカーを表示し、マップの第2のマークコントロールに対するトリガー操作に応答して、マップにおける第1の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置に、第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示するための第2のカスタムマーカーを表示するようにさらに配置されている。
【0220】
本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ指令を含むコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを提供する。コンピュータデバイスのプロセッサがコンピュータ可読記憶媒体から当該コンピュータ指令を読み取り、当該コンピュータ指令を実行することにより、当該コンピュータデバイスは、本願の実施例に係る上記の仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実行する。
【0221】
本願の実施例は、実行可能指令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。実行可能指令がプロセッサによって実行されると、プロセッサに本願の実施例に係る仮想シーンにおけるメッセージ処理方法、例えば
図3Aに示す仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実行させる。
【0222】
いくつかの実施例において、コンピュータ可読記憶媒体は、FRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、磁気表面メモリ、光ディスク、又はCD-ROMなどのメモリであってもよいし、上記メモリの1つ又は任意の組み合わせを含む各種の機器であってもよい。
【0223】
いくつかの実施例において、実行可能指令は、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、スクリプト又はコードの形式で、任意の形式のプログラミング言語(コンパイル若しくは解釈言語、又は宣言的若しくは手続き的言語を含む)で作成されてもよく、任意の形式で実装されてもよく、例えば、スタンドアロンプログラムとして実装されてもよいし、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、又はコンピューティング環境での使用に適したその他のユニットとして実装されてもよい。
【0224】
例として、実行可能指令は、1つのコンピュータデバイスで実行する、又は1つの場所に配置された複数のコンピュータデバイスで実行する、又は複数の場所に分散され、且つ通信ネットワークを介して相互に接続された複数のコンピュータデバイスで実行するように実装されてもよい。
【0225】
要約すると、本願の実施例は、第1の仮想オブジェクトと同じ陣営の第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールをマップに表示するか、又は第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールをマップ外に表示し、第2の仮想オブジェクトの位置マークコントロールが移動されると、移動操作に基づいて対応する指令及びメッセージを第2の仮想オブジェクトに送信することにより、音声送出や文字入力を行うことなく、仮想シーンのマップインターフェースを使用してポイントツーポイントメッセージの迅速な送信を実現し、位置マークコントロールをドラッグすることにより、メッセージを迅速に送信することができ、メッセージ送信に必要な時間を節約する。また、第2の仮想オブジェクトにのみメッセージを送信するため、ポイントツーポイントメッセージの正確な送信を実現し、同じ陣営の他の仮想オブジェクトへの邪魔を防止する。そして、仮想シーンのマップインターフェースの位置マークコントロールを多重化するため、ヒューマンコンピュータインタラクションインターフェースにメッセージ送信用の新たなコントロールを設定することなく、集音機器(例えば、マイク)を使用することなく、ポイントツーポイントメッセージの送信を実現することができ、仮想シーンに必要なコンピューティングリソースを節約する。
【0226】
以上は、本願の実施例のみであり、本願の保護範囲を制限するためのものではない。本願の精神及び範囲内で行われるあらゆる変更、均等な置換、改良などは、本願の保護範囲内に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器によって実行される、仮想シーンにおけるメッセージ処理方法であって、
第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示するステップと、
前記部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクトが出現したことに応答して、前記マップに前記第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールを表示するステップであって、前記第2の仮想オブジェクトは、前記第1の仮想オブジェクトと同じ陣営に属する任意の仮想オブジェクトである、位置マークコントロールを表示するステップと、
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させ、前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップであって、前記メッセージは、前記第2の仮想オブジェクトに前記第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用される、前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップと
を含む、仮想シーンにおけるメッセージ処理方法。
【請求項2】
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させる前に、前記方法は、
前記マップの内部又は前記マップの外部に指令コントロールを表示するステップであって、前記指令コントロールは、複数種類の候補指令を含む、指令コントロールを表示するステップと、
前記指令コントロールにおける前記候補指令のいずれかに対する指令選択操作に応答して、選択された候補指令を前記メッセージに含まれる前記指令とするステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記指令コントロールにおける前記候補指令のいずれかに対する指令選択操作に応答して、次回の指令選択操作を受信する前に、選択された前記候補指令を選択状態に維持するステップ、又は、
前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信した後、選択された前記候補指令が選択状態にあるという表示から、デフォルト指令が選択状態にあるという表示に切り替えるステップであって、前記デフォルト指令は、前記複数種類の候補指令のうち自動選択状態に設定されている候補指令である、表示を切り替えるステップ
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させる前に、前記方法は、
前記マップの内部又は前記マップの外部に指令コントロールを表示するステップであって、前記指令コントロールは、複数種類の候補指令を含み、前記複数種類の候補指令のうちの1つの候補指令が自動選択状態にある、指令コントロールを表示するステップと、
設定時間内に前記指令コントロールにおける前記候補指令のいずれかに対する指令選択操作を受信していないことに応答して、自動選択状態にある前記候補指令を前記メッセージに含まれる前記指令とするステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記指令コントロールが複数の前記候補指令を含む場合に、
前記候補指令のそれぞれの使用頻度に応じて降順又は昇順にソートするか、
前記候補指令のそれぞれが設定された順番に応じてソートするか、
前記候補指令のそれぞれの使用確率に応じて昇順又は降順にソートするか、
のいずれかにより、前記複数の候補指令をソートするステップをさらに含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記仮想シーンにおける仮想オブジェクトのパラメータに基づいてニューラルネットワークモデルを呼び出して予測処理を行い、前記候補指令のそれぞれに対応する使用確率を得るステップをさらに含み、
前記仮想オブジェクトのパラメータは、前記第1の仮想オブジェクトの位置及び戦闘力とライフ値を含む属性値、前記第2の仮想オブジェクトの位置及び属性値、前記第1の仮想オブジェクトが属する陣営の属性値と敵対陣営の属性値との差のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記仮想シーンにおける仮想オブジェクトのパラメータに基づいてニューラルネットワークモデルを呼び出して予測処理を行う前に、前記方法は、
少なくとも2つの陣営の対戦データに基づいて前記ニューラルネットワークモデルを訓練するステップをさらに含み、前記対戦データは、前記少なくとも2つの陣営における複数の前記仮想オブジェクトの位置、属性値、及び勝利陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令、敗北陣営の仮想オブジェクトによって実行される指令を含み、前記勝利陣営の仮想オブジェクトによって実行される前記指令のそれぞれのタグは確率1であり、前記敗北陣営の仮想オブジェクトによって実行される前記指令のそれぞれのタグは確率0である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記マップに複数の前記位置マークコントロールを表示する場合に、前記方法は、
前記位置マークコントロールのいずれかに対する選択操作に応答して、選択された前記位置マークコントロールを選択状態で表示するステップと、
選択状態の前記位置マークコントロールに対する削除操作に応答して、選択状態の前記位置マークコントロールを削除するステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記マップインターフェースに前記仮想シーンの部分領域のマップを表示する場合に、前記方法は、
前記マップの外部に未出現仮想オブジェクトの位置マークコントロールを表示するステップであって、前記未出現仮想オブジェクトは、前記部分領域に現在出現していない前記第2の仮想オブジェクトである、未出現仮想オブジェクトの位置マークコントロールを表示するステップと、
前記未出現仮想オブジェクトの前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記マップの外部から前記第2の位置に移動させるステップと、
前記未出現仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップであって、前記メッセージは、前記未出現仮想オブジェクトに前記第2の位置に到達して前記指令を実行するように指示するために使用される、前記未出現仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
複数の前記第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールを前記マップに表示する場合に、前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させ、前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するステップは、
一括選択操作に応答して、複数の前記位置マークコントロールを選択状態で表示するステップと、
移動操作に応答して、複数の前記位置マークコントロールを、それぞれ位置する前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるステップと、
複数の前記位置マークコントロールにそれぞれ対応する前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するステップであって、前記メッセージは、複数の前記位置マークコントロールにそれぞれ対応する前記第2の仮想オブジェクトに前記第2の位置に到達して前記指令を実行するように指示するために使用される、前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するステップと
を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信した後、前記方法は、
前記マップに未移動仮想オブジェクトに対応するメッセージ送信コントロールを表示するステップであって、前記未移動仮想オブジェクトは、前記メッセージが送信されていない前記第2の仮想オブジェクトであり、前記メッセージ送信コントロールは、前記メッセージを繰り返し送信するために使用される、メッセージ送信コントロールを表示するステップと、
前記メッセージ送信コントロールのいずれかに対するトリガー操作に応答して、トリガーされた前記メッセージ送信コントロールに対応する前記未移動仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記指令の種類が移動指令であり、前記第2の位置に仮想乗り物が存在する場合に、前記メッセージの内容は、前記第2の位置に行って集合して前記仮想乗り物に入ることであり、
前記指令の種類が移動指令であり、前記第2の位置に仮想乗り物が存在しない場合に、前記メッセージの内容は、前記第2の位置に行って集合することであり、
前記指令の種類が防御指令である場合に、前記メッセージの内容は、前記第2の位置に行って防御することであり、
前記指令の種類が攻撃指令である場合に、前記メッセージの内容は、前記第2の位置に行って攻撃することである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記位置マークコントロールに対する移動操作が解除されたことに応答して、音声メッセージ、テキストメッセージ、音声とテキストの混合メッセージのメッセージタイプを含むメッセージタイプ選択コントロールを表示し、前記タイプ選択コントロールに対する選択操作に応答して、選択された前記メッセージタイプに基づいて前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するか、
前記位置マークコントロールに対する移動操作が解除されたことに応答して、設定された前記メッセージタイプに基づいて前記第2の仮想オブジェクトに前記メッセージを送信するか、
のいずれかにより、前記メッセージを前記第2の仮想オブジェクトに送信するステップをさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示する前に、前記方法は、
仮想シーンインターフェースに前記仮想シーンを表示し、前記仮想シーンインターフェースの部分領域を覆うフローティングレイヤーに前記マップインターフェースを表示するか、
前記仮想シーンインターフェースに前記仮想シーンを表示し、前記仮想シーンインターフェース以外の領域に前記マップインターフェースを表示するか、
のいずれかにより、前記マップインターフェースを表示するステップをさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記マップは前記仮想シーンの全体領域のプレビューであるか、又は、前記マップは前記仮想シーンの部分領域のプレビューであり、前記部分領域は、前記第1の仮想オブジェクトを中心として外側に放射状に広がる領域である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させるステップは、
前記位置マークコントロールに対する押圧操作の継続時間が押圧時間閾値に達したことに応答して、前記押圧操作に対応する位置マークコントロールを拡大モードで表示するステップと、
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、拡大モードで表示された前記位置マークコントロールを前記第1の位置から同期移動を開始するように制御するステップと、
前記移動操作が前記第2の位置で解除されたことに応答して、拡大モードで表示された前記位置マークコントロールを前記第2の位置に移動させるステップと
を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信する前に、前記方法は、
前記移動操作、前記第1の位置及び前記第2の位置に基づいて、前記仮想シーンにおける前記移動操作に対応する開始位置特徴と終了位置特徴を決定し、前記開始位置特徴と前記終了位置特徴をトリガー条件とするステップと、
前記トリガー条件に基づいてデータベースでクエリを行い、前記トリガー条件にマッチングした前記メッセージを得るステップであって、前記データベースには、様々なメッセージと様々な前記トリガー条件との対応関係が記憶されている、前記メッセージを得るステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記移動操作、前記第1の位置及び前記第2の位置に基づいて、前記仮想シーンにおける前記移動操作に対応する開始位置特徴と終了位置特徴を決定するステップは、
前記第1の位置が前記仮想シーンにおいて位置する第1の領域と、前記第2の位置が前記仮想シーンにおいて位置する第2の領域とを決定するステップと、
前記マップインターフェースにおける前記第2の位置に対応するマークタイプを決定するステップであって、前記マークタイプは、マークなし、仮想オブジェクト位置マーク、仮想乗り物位置マークを含む、マークタイプを決定するステップと、
前記第1の領域を前記移動操作の開始位置特徴とし、前記第2の領域及び前記マークタイプを前記移動操作の終了位置特徴とするステップと
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記マップインターフェースにおける前記第2の位置に対応するマークタイプを決定するステップは、
前記マップにおける前記第2の位置を中心とする部分領域を検出するステップと、
少なくとも1つの前記位置マークコントロールが検出された場合に、前記第2の位置に最も近い検出された前記位置マークコントロールに対応するマークタイプを、前記マップインターフェースにおける前記第2の位置に対応するマークタイプとするステップと、
前記位置マークコントロールが検出されていない場合に、マークなしを前記マップインターフェースにおける前記第2の位置に対応するマークタイプとするステップと
を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、
前記部分領域に少なくとも1つの仮想乗り物が出現したことに応答して、前記マップに前記仮想乗り物が前記第2の位置に位置することを示すための位置マークコントロールを表示するステップであって、前記仮想乗り物の位置マークコントロールのマークタイプが仮想乗り物位置マークである、位置マークコントロールを表示するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記方法は、
前記マップの第1のマークコントロールに対するトリガー操作に応答して、地点マーキングモードに入ることを表示し、前記マップに対するクリック操作に応答して、前記マップのクリック位置に第1のカスタムマーカーを表示するステップであって、前記第1のカスタムマーカーは、前記第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示するために使用される、第1のカスタムマーカーを表示するステップと、
前記マップの第2のマークコントロールに対するトリガー操作に応答して、前記マップにおける前記第1の仮想オブジェクトが現在位置する前記第1の位置に第2のカスタムマーカーを表示するステップであって、前記第2のカスタムマーカーは、前記第2の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに同期表示するために使用される、第2のカスタムマーカーを表示するステップと
をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
仮想シーンにおけるメッセージ処理装置であって、
第1の仮想オブジェクトに対応するマップインターフェースに、仮想シーンの少なくとも部分領域のマップを表示するように配設された表示モジュールであって、
前記表示モジュールは、前記部分領域に少なくとも1つの第2の仮想オブジェクトが出現したことに応答して、前記第2の仮想オブジェクトが現在位置する第1の位置を表すための位置マークコントロールを前記マップに表示するようにさらに配設され、前記第2の仮想オブジェクトは、前記第1の仮想オブジェクトと同じ陣営に属する任意の仮想オブジェクトである、表示モジュールと、
前記位置マークコントロールに対する移動操作に応答して、前記位置マークコントロールを前記第1の位置から第2の位置に移動させ、前記第2の仮想オブジェクトにメッセージを送信するように配設されたメッセージ送信モジュールであって、前記メッセージは、前記第2の仮想オブジェクトに前記第2の位置に到達して指令を実行するように指示するために使用される、メッセージ送信モジュールと
を備える、仮想シーンにおけるメッセージ処理装置。
【請求項23】
電子機器であって、
実行可能指令を記憶するためのメモリと、
前記メモリに記憶された実行可能指令を実行する際に、請求項1~
4のいずれか一項に記載の仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実行するためのプロセッサと、を備える電子機器。
【請求項24】
コンピュータプログラ
ムであって
、プロセッサによって実行されると、請求項1~
4のいずれか一項に記載の仮想シーンにおけるメッセージ処理方法を実行する、コンピュータプログラ
ム。
【国際調査報告】