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特表2024-544638仮想シーンの情報表示方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】仮想シーンの情報表示方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/533 20140101AFI20241126BHJP
   A63F 13/52 20140101ALI20241126BHJP
   A63F 13/822 20140101ALI20241126BHJP
【FI】
A63F13/533
A63F13/52
A63F13/822
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532398
(86)(22)【出願日】2023-05-04
(85)【翻訳文提出日】2024-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2023092015
(87)【国際公開番号】W WO2024012016
(87)【国際公開日】2024-01-18
(31)【優先権主張番号】202210834522.6
(32)【優先日】2022-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FRAM
(71)【出願人】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TENCENT TECHNOLOGY (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】35/F,Tencent Building,Kejizhongyi Road,Midwest District of Hi-tech Park,Nanshan District, Shenzhen,Guangdong 518057,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】余 ▲偉▼祥
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 芸
(57)【要約】
仮想シーンの情報表示方法、装置、電子機器、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。該方法は、仮想シーンのインターフェースにおいて、該仮想シーンのシーン補助情報及び操作ウィジェットを表示するステップであって、該操作ウィジェットは、該仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される、ステップと、視野調整操作に応答して、該仮想シーンにおいて、該仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、該内容を調整する際に、該シーン補助情報の可視度を調整するステップであって、調整後の該シーン補助情報の可視度は、該操作ウィジェットの可視度よりも低い、ステップと、該視野調整操作が終了した場合、該シーン補助情報の可視度を復元するステップと、を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器が実行する、仮想シーンの情報表示方法であって、
前記仮想シーンのシーン補助情報を表示し、前記仮想シーンの操作ウィジェットを表示するステップであって、前記操作ウィジェットは、前記仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される、ステップと、
視野調整操作に応答して、前記仮想シーンにおいて、前記仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、前記内容を調整する際に、前記シーン補助情報の可視度を調整するステップであって、調整後の前記シーン補助情報の可視度は、前記操作ウィジェットの可視度よりも低い、ステップと、
前記視野調整操作が終了した場合、前記シーン補助情報の可視度を復元するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記仮想シーンのインターフェースにおいて実行されたスライド操作を受け付けるステップであって、前記スライド操作は、前記インターフェースにおいて表示された仮想シーンの内容をスライドすることによって、前記仮想オブジェクトの視野における内容を調整するために使用される、ステップと、
前記スライド操作を前記視野調整操作として決定するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記仮想オブジェクトの向きを制御するための転向ウィジェットを表示するステップと、
前記転向ウィジェットに基づいてトリガされた前記仮想オブジェクトに対する転向操作を受け付け、前記転向操作を前記視野調整操作として決定するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記仮想シーンのシーン補助情報を表示し、前記仮想シーンの操作ウィジェットを表示するステップは、
ビューレイヤーのうちの第1の表示レイヤーを使用して前記仮想シーンのシーン補助情報を表示し、前記第1の表示レイヤーとは別個の第2の表示レイヤーを使用して前記仮想シーンの操作ウィジェットを表示するステップ、を含み、
前記シーン補助情報は、前記仮想シーンにおけるイベント又は状態を提示する提示情報、及び前記仮想シーンの補助機能のエントリ情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記仮想シーンの操作ウィジェットを表示するステップは、
所定の透明度で前記仮想シーンの操作ウィジェットを表示するステップ、を含み、
前記シーン補助情報の可視度を調整するステップは、
前記シーン補助情報の透明度を前記所定の透明度よりも高い目標透明度に調整するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記シーン補助情報は、提示タイプの補助情報及び非提示タイプの補助情報を含み、
前記仮想シーンのシーン補助情報を表示するステップは、
前記提示タイプの補助情報及び前記非提示タイプの補助情報を表示するステップ、を含み、
前記シーン補助情報の可視度を復元するステップは、
前記非提示タイプの補助情報の可視度を復元するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記シーン補助情報は、複数の補助情報を含み、
前記シーン補助情報の可視度を調整するステップは、
前記仮想シーンのシーンデータ及び前記仮想オブジェクトのインタラクションデータを取得するステップと、
前記シーンデータ及び前記インタラクションデータに基づいて、第1のニューラルネットワークモデルを呼び出し、前記複数の補助情報のうちの調整すべき補助情報を予測し、予測結果を取得するステップと、
前記予測結果により示される補助情報の可視度を調整するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記シーン補助情報は、複数の補助情報を含み、
前記シーン補助情報の可視度を調整するステップは、
前記仮想オブジェクトについての前記仮想シーンの類似履歴仮想シーンを決定するステップであって、前記類似履歴仮想シーンと前記仮想シーンとの類似度は、類似度閾値よりも大きい、ステップと、
前記類似履歴仮想シーンにおいて前記内容を調整する際に前記シーン補助情報についての使用データを取得するステップと、
前記使用データに基づいて、前記複数の補助情報から調整すべき目標補助情報を決定し、前記目標補助情報の可視度を調整するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記操作ウィジェットの数は複数であり、
前記シーン補助情報の可視度を調整した後に、
前記仮想オブジェクトのインタラクションデータ及び前記仮想シーンのシーンデータを取得するステップと、
前記インタラクションデータ及び前記シーンデータに基づいて、第2のニューラルネットワークモデルを呼び出し、複数の前記操作ウィジェットのうちの使用すべき操作ウィジェットを予測し、予測結果を取得するステップと、
前記予測結果により示される使用すべき操作ウィジェットが第1の操作ウィジェットである場合、第2の操作ウィジェットの可視度を調整するステップであって、調整後の前記第2の操作ウィジェットの可視度は、前記第1の操作ウィジェットの可視度よりも低い、ステップと、をさらに含み、
前記第2の操作ウィジェットは、複数の前記操作ウィジェットのうちの前記第1の操作ウィジェット以外の操作ウィジェットである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記操作ウィジェットの数は複数であり、
前記シーン補助情報の可視度を調整した後に、
前記仮想オブジェクトについての前記仮想シーンの類似履歴仮想シーンを決定するステップであって、前記類似履歴仮想シーンと前記仮想シーンとの類似度は、類似度閾値よりも大きい、ステップと、
前記類似履歴仮想シーンにおいて前記内容を調整する際に使用頻度が頻度閾値よりも低い第1の操作ウィジェットを決定するステップと、
前記第1の操作ウィジェットの可視度を調整するステップであって、調整後の前記第1の操作ウィジェットの可視度は、第2の操作ウィジェットの可視度よりも低い、ステップと、をさらに含み、
前記第2の操作ウィジェットは、複数の前記操作ウィジェットのうちの前記第1の操作ウィジェット以外の操作ウィジェットである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記仮想シーンの情報インテリジェント表示スイッチを表示するステップと、
前記情報インテリジェント表示スイッチに対するオン命令に応答して、前記仮想シーンの情報表示モードを情報インテリジェント表示モードに制御するステップと、をさらに含み、
前記内容を調整する際に、前記シーン補助情報の可視度を調整するステップは、
前記仮想シーンの情報表示モードが前記情報インテリジェント表示モードである場合、前記内容を調整する際に、前記シーン補助情報の可視度を調整するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記シーン補助情報の可視度を調整した後に、
前記シーン補助情報についての表示機能項目を表示するステップと、
前記表示機能項目に対するトリガ操作を受け付けた場合、前記シーン補助情報の可視度を復元するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記シーン補助情報は、複数の補助情報を含み、
各前記補助情報の選択ウィジェットを表示するステップと、
前記選択ウィジェットに基づいてトリガされた目標補助情報に対する選択操作に応答して、前記目標補助情報を、前記内容を調整する際に表示されるシーン補助情報として決定するステップと、をさらに含み、
前記シーン補助情報の可視度を調整するステップは、
前記複数の補助情報のうちの前記目標補助情報以外の補助情報の可視度を調整するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記シーン補助情報は、前記シーン補助情報を表示するように指示するための表示状態と、前記シーン補助情報を非表示にするように指示するための非表示状態とを有し、
前記仮想シーンのシーン補助情報を表示するステップは、
前記仮想シーンのシーン補助情報を前記表示状態にあるように制御するステップ、を含み、
前記シーン補助情報の可視度を調整するステップは、
前記シーン補助情報を前記表示状態から前記非表示状態に調整するように制御するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
仮想シーンの情報表示装置であって、
前記仮想シーンのシーン補助情報を表示し、前記仮想シーンの操作ウィジェットを表示する第1の表示モジュールであって、前記操作ウィジェットは、前記仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される、第1の表示モジュールと、
視野調整操作に応答して、前記仮想シーンにおいて、前記仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、前記内容を調整する際に、前記シーン補助情報の可視度を調整する第2の表示モジュールであって、調整後の前記シーン補助情報の可視度は、前記操作ウィジェットの可視度よりも低い、第2の表示モジュールと、
前記視野調整操作が終了した場合、前記シーン補助情報の可視度を復元する第3の表示モジュールと、を含む、装置。
【請求項16】
コンピュータ実行可能な命令が記憶されたメモリと、
前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能な命令を実行する際に、請求項1乃至14の何れかに記載の仮想シーンの情報表示方法を実現するプロセッサと、を含む、電子機器。
【請求項17】
コンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ実行可能な命令は、プロセッサにより実行される際に、請求項1乃至14の何れかに記載の仮想シーンの情報表示方法を実現する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年7月14日に出願した出願番号が2022108345226である中国特許出願に基づく優先権を主張し、該中国特許出願の全ての内容を参照により本発明に援用する。
【0002】
本発明は、仮想化及びヒューマンコンピュータインタラクション技術に関し、特に仮想シーンの情報表示方法、装置、電子機器、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
図形処理ハードウェアに基づく表示技術は、環境の感知及び情報の取得のための手段を拡張している。特に仮想シーンのマルチメディア技術は、ヒューマンコンピュータインタラクションエンジン技術を利用して、実際の応用ニーズに応じてユーザ又は人工知能による仮想オブジェクト間の多様なインタラクションを実現することができ、様々な典型的な応用シナリオを有する。例えば、ゲームのシナリオにおいて、仮想オブジェクト間の実際のインタラクションプロセスをシミュレーションすることができる。
【0004】
関連技術では、仮想シーンのインターフェースには、様々な機能エントリ、ウィジェット(コントロールとも称される)、プロンプトなどの大量の複雑な情報が表示されているため、ユーザによる仮想シーンにおける閲覧や操作に影響を与え、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率が低下してしまう。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施例は、情報表示の複雑度を低減させ、表示リソースの利用率及びヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる、仮想シーンの情報表示方法、装置、電子機器、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【0006】
本発明の実施例の技術的手段は、以下の通りである。
【0007】
本発明の実施例では、電子機器が実行する、仮想シーンの情報表示方法であって、前記仮想シーンのシーン補助情報を表示し、前記仮想シーンの操作ウィジェットを表示するステップであって、前記操作ウィジェットは、前記仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される、ステップと、視野調整操作に応答して、前記仮想シーンにおいて、前記仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、前記内容を調整する際に、前記シーン補助情報の可視度を調整するステップであって、調整後の前記シーン補助情報の可視度は、前記操作ウィジェットの可視度よりも低い、ステップと、前記視野調整操作が終了した場合、前記シーン補助情報の可視度を復元するステップと、を含む、方法を提供する。
【0008】
本発明の実施例では、仮想シーンの情報表示装置であって、前記仮想シーンのシーン補助情報を表示し、前記仮想シーンの操作ウィジェットを表示する第1の表示モジュールであって、前記操作ウィジェットは、前記仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される、第1の表示モジュールと、視野調整操作に応答して、前記仮想シーンにおいて、前記仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、前記内容を調整する際に、前記シーン補助情報の可視度を調整する第2の表示モジュールであって、調整後の前記シーン補助情報の可視度は、前記操作ウィジェットの可視度よりも低い、第2の表示モジュールと、前記視野調整操作が終了した場合、前記シーン補助情報の可視度を復元する第3の表示モジュールと、を含む、装置を提供する。
【0009】
本発明の実施例では、コンピュータ実行可能な命令が記憶されたメモリと、前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能な命令を実行する際に、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法を実現するプロセッサと、を含む、電子機器を提供する。
【0010】
本発明の実施例では、コンピュータ実行可能な命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ実行可能な命令は、プロセッサにより実行される際に、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法を実現する、記憶媒体を提供する。
【0011】
本発明の実施例では、コンピュータ実行可能な命令又はコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ実行可能な命令又はコンピュータプログラムは、プロセッサにより実行される際に、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法を実現する、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0012】
本発明の実施例は、以下の有利な効果を有する。
【0013】
本発明の上記の実施例によれば、仮想シーンのシーン補助情報、及び仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するための操作ウィジェットを表示し、視野調整操作を受け付けた場合、仮想シーンにおいて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、シーン補助情報の可視度を調整し、視野調整操作が終了した場合、シーン補助情報の可視度を復元する。このように、仮想シーンにおいて制御操作を行う際に、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、シーン補助情報の可視度を調整することができる。(1)情報表示の複雑度を低減させることができ、表示リソースの利用率を向上させることができる。(2)ユーザに操作ウィジェット及び仮想シーン自体に注目させることができ、ユーザが操作ウィジェットに基づいて仮想オブジェクトの動作を迅速に制御することができるため、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率、及びハードウェア処理リソースの利用率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1A】本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の適用態様の概略図である。
図1B】本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の適用態様の概略図である。
図2】本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法を実施する電子機器500の構成の概略図である。
図3】本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示装置に搭載されるヒューマンコンピュータインタラクションエンジンの原理の概略図である。
図4】本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の概略的なフローチャートである。
図5】本発明の実施例に係る視野調整動作のトリガの概略図である。
図6】本発明の実施例に係る視野調整動作のトリガの概略図である。
図7】本発明の実施例に係る仮想シーンのインターフェースの概略図である。
図8】本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の概略的なフローチャートである。
図9】本発明の実施例に係る情報の階層的な表示の概略図である。
図10】本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の概略的なフローチャートである。
図11】本発明の実施例に係る仮想シーンの情報の階層化のフローチャートである。
図12】本発明の実施例に係るスライド操作の概略的なフローチャートである。
図13】本発明の実施例に係る不透明度の調整の概略的なフローチャートである。
図14A】本発明の実施例に係る提示情報レイヤーの表示の概略図である。
図14B】本発明の実施例に係る情報表示レイヤーの表示の概略図である。
図14C】本発明の実施例に係る基礎操作レイヤーの表示の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的、技術的手段及び利点をより明確にするために、以下は、図面を参照しながら本発明の実施形態をさらに詳細に説明する。説明される実施例は、本発明を制限するものではなく、当業者は、創造的な作業を行うことなく得られる他の全ての実施例は、本発明の保護の範囲に属する。
【0016】
以下の説明では、言及される「幾つかの実施例」は、全ての可能な実施例のサブセットを説明しているが、「幾つかの実施例」は、全ての可能な実施例の同一又は異なるサブセットであってもよく、矛盾しない限り、互いに組み合わせられてもよい。
【0017】
以下の説明では、言及される用語「第1の」、「第2の」、「第3の」は、単なる類似のオブジェクトを区別するためのものであり、オブジェクトの特定の順序を表すものではない。なお、「第1の」、「第2の」、「第3の」は、許可されている場合に、記載される本発明の実施例が本明細書に図示又は記載されているもの以外の順序で実施できるように、特定の順序又は前後の順序を交換されてもよい。
【0018】
特に明記されていない限り、ここで使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者が通常理解できる意味と同一である。本明細書で使用される用語は、単なる本発明の実施例を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。
【0019】
本発明の実施例をさらに詳細に説明する前に、本発明の実施例に含まれる名詞及び用語を説明し、本発明の実施例に含まれる名詞及び用語は、以下の解釈に適している。
【0020】
(1)クライアント:様々なサービスを提供するために端末で実行されるアプリケーションであり、例えば仮想シーン(例えばゲームシーン)をサポートするクライアントなどである。
【0021】
(2)「に応答して」:実行された操作が依存する条件又は状態を表すために使用される。依存する条件又は状態が満たされる場合、実行される1つ又は複数の操作は、リアルタイムであってもよいし、設定された遅延を有してもよい。特に指定のない限り、実行される複数の操作の実行順序を制限しない。
【0022】
(3)仮想シーン:アプリケーションプログラムが端末で実行されている際に表示(又は提供)される仮想シーンである。該仮想シーンは、実世界に対するシミュレーション環境であってもよいし、半シミュレーション及び半架空の環境であってもよいし、純粋な架空の環境であってもよい。仮想シーンは、2次元仮想シーン、2.5次元仮想シーン、及び3次元仮想シーンのうちの何れかであってもよい。
【0023】
例えば、仮想シーンは、空、陸地、海などを含んでもよい。陸地は、砂漠、都市などの環境要素を含んでもよく、ユーザは、仮想オブジェクトが該仮想シーンにおいて動作を行うように制御してもよい。該動作は、体の姿勢の調整、這うこと、走ること、乗ること、ジャンプ、運転、拾うこと、射撃、攻撃、投げることの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。仮想シーンは、一人称視点で仮想シーンを表示してもよいし(例えば、ゲーム内の仮想オブジェクトをユーザ独自の視点で表現する)、三人称視点で仮想シーンを表示してもよいし(例えば、ユーザはゲームにおける仮想オブジェクトを追いかけることでゲームを進める)、鳥瞰の視点で仮想シーンを表示してもよく、これらの視点を任意に切り替えてもよい。
【0024】
(4)仮想オブジェクト:仮想シーンにおいてインタラクションを行うことができる人間又は物の形象であってもよいし、仮想シーンにおける動作可能なオブジェクトであってもよい。該動作可能なオブジェクトは、仮想キャラクタ、仮想動物、漫画又はアニメーションのキャラクタなどであってもよく、例えば、仮想シーンに表示されるキャラクタ、動物、植物、樽、壁、石などである。該仮想オブジェクトは、仮想シーンにおけるユーザを表す仮想な形象であってもよい。仮想シーンには、複数の仮想オブジェクトが含まれてもよく、各仮想オブジェクトは、仮想シーンにおいて独自の形状及び体積を持ち、仮想シーンにおいて空間の一部を占める。
【0025】
例えば、該仮想オブジェクトは、クライアントでの操作により制御されるユーザキャラクタであってもよいし、トレーニングにより仮想シーンの対戦において設定された人工知能(AI:Artificial Intelligence)であってもよいし、仮想シーンのインタラクションで設定された非プレイヤキャラクタ(NPC:Non-Player Character)であってもよい。ここで、該仮想シーンのインタラクションに参加する仮想オブジェクトの数は、事前に設定されてもよいし、インタラクションに参加するクライアントの数に応じて動的に決定されてもよい。
【0026】
(5)大規模マルチプレイヤオンラインロールプレイングゲーム(Massive Multiplayer Online Role-Playing Game:MMORPG)は、オンラインゲームの1つであり、ロールプレイングゲームに属し、プレイヤは、架空のキャラクタを演じ、そのキャラクタの動作活動を制御する。
【0027】
(6)一人称視点のシューティングゲーム(First-person shooting game:FPS)は、プレイヤの主観的な視点でシューティングゲームを行う。
【0028】
(7)ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display:HUD)は、ヘッドアップディスプレイシステムとも称され、仮想シーンに関連する情報(即ち、HUD情報、詳細について図9参照)を仮想シーンのインターフェースに表示し、プレイヤに仮想シーンの最も重要で最も直接関連する内容を常に理解させることができる。
【0029】
本発明の実施例は、情報表示の複雑度を低減させ、表示リソースの利用率及びヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる、仮想シーンの情報表示方法、装置、電子機器、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【0030】
本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法を理解しやすくするために、以下は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の例示的な実装シナリオを説明する。本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法における仮想シーンは、完全に端末装置により出力されてもよいし、端末装置とサーバとの協働により出力されてもよい。
【0031】
幾つかの実施例では、仮想シーンは、ゲームキャラクタがインタラクションを行うための環境であってもよく、例えば、ゲームキャラクタが仮想シーン内で対戦を行ってもよい。ユーザは、仮想シーン内で双方のインタラクションを行うように仮想キャラクタの動作を制御することによって、ゲーム中にゲーム体験を得ることができる。
【0032】
図1Aは、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の適用態様の概略図である。1つの実装シナリオでは、図1Aに示すように、完全に端末400の計算能力に依存して仮想シーン100の関連データの計算を完成させる幾つかの応用モードに適する。例えば、スタンドアロンバージョン/オフラインモードのゲームなどは、スマートフォン、タブレットコンピュータ及び仮想現実/拡張現実デバイスなどの端末400を介して仮想シーンの出力を実現する。仮想シーン100の視覚的知覚を形成する際に、端末400は、グラフィックコンピューティングハードウェアを介して必要なデータを計算して表示し、表示データのロード、解析及びレンダリングを実現し、グラフィックス出力ハードウェアで仮想シーンについて視覚的知覚を実現可能なビデオフレームを出力する。例えば、スマートフォンの表示ディスプレイに2次元の画像又はビデオを表示し、或いは拡張現実/仮想現実の眼鏡のレンズに3次元の表示効果を実現可能なビデオフレームを投影する。また、知覚効果を強化するために、装置は、様々なハードウェアを使用して、聴覚的知覚、触覚的知覚、及び動きの知覚の1つ又は複数を実現してもよい。
【0033】
一例として、端末400では、クライアント(例えばスタンドアロンバージョンのゲームアプリケーション)が実行されている。クライアントの実行中に仮想シーンのシーンデータに基づいて仮想シーンを出力する。仮想シーンは、ゲームキャラクタがインタラクションを行うための環境であり、例えば、ゲームキャラクタが対戦するための平原、街、谷などであってもよい。仮想シーンを出力した後、仮想シーンのシーン補助情報を表示し、仮想シーンの操作ウィジェットを表示し、該操作ウィジェットは、仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される。ユーザは、仮想シーンに対する視野調整操作をトリガしてもよい。端末400は、視野調整操作に応答して、仮想シーンにおいて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度を調整し、該調整後のシーン補助情報の可視度は、操作ウィジェットの可視度よりも低い。視野調整操作が終了した場合、シーン補助情報の可視度を復元する。
【0034】
図1Bは、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の適用態様の概略図である。もう1つの実装シナリオでは、図1Bに示すように、端末400及びサーバ200に適用される。通常、サーバ200の計算能力により仮想シーンの計算を実現し、且つ端末400で仮想シーンの応用モードを出力することに適する。仮想シーン100の視覚的知覚を形成することを一例として、サーバ200は、仮想シーンに関する表示データを計算してネットワーク300を介して端末400に送信する。端末400は、グラフィックコンピューティングハードウェアを用いて表示データの計算、ロード及び解析を実現し、グラフィックス出力ハードウェアを用いて仮想シーンを出力し、視覚的知覚を実現し、例えば、スマートフォンの表示スクリーンに2次元のビデオフレームを表示し、或いは拡張現実/仮想現実の眼鏡のレンズに3次元の表示効果を実現するためのビデオフレームを投影してもよい。仮想シーンの形態の知覚の場合、例えば、マイクロフォン出力を使用して聴覚的知覚を形成し、バイブレータ出力を使用して触覚知覚を形成するなど、端末の対応するハードウェア出力を使用してもよい。
【0035】
一例として、端末400は、仮想シーンにおいて他のユーザとゲームインタラクションを行うように、クライアント(例えばネットワークバージョンのゲームアプリケーション)を実行し、ゲームサーバ(即ち、サーバ200)に接続して仮想シーンのシーンデータを取得し、取得したシーンデータに基づいて仮想シーンを出力する。端末400は、仮想シーンを出力した後、仮想シーンのシーン補助情報を表示し、仮想シーンの操作ウィジェットを表示し、該操作ウィジェットは、仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される。ユーザは、仮想シーンに対する視野調整操作をトリガしてもよい。端末400は、視野調整操作に応答して、仮想シーンにおいて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度を調整し、該調整後のシーン補助情報の可視度は、操作ウィジェットの可視度よりも低い。視野調整操作が終了した場合、シーン補助情報の可視度を復元する。
【0036】
幾つかの実施例では、端末又はサーバは、コンピュータプログラムを実行することによって、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法を実現してもよい。例えば、コンピュータプログラムは、オペレーティングシステム内のネイティブプログラム又はソフトウェアモジュールであってもよいし、ローカル(Native)アプリケーションプログラム(APP:APPlication)、即ち、オペレーティングシステムにインストールする必要のあるプログラムであってもよい。或いは、アプレット、即ち、ブラウザ環境にダウンロードするだけで実行できるプログラムであってもよい。或いは、任意のアプリに組み込むことができるゲームアプレットであってもよい。要するに、上記のコンピュータプログラムは、任意の形式のアプリケーションプログラム、モジュール又はプラグインであってもよい。
【0037】
本発明の実施例は、クラウド技術(Cloud Technology)により実現されてもよい。クラウド技術とは、広域ネットワーク又はローカルエリアネットワーク内でハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどの一連のリソースを統合し、データの計算、保存、処理及び共有を実現するホスティング技術である。クラウド技術は、クラウドコンピューティングのビジネスモデル応用に基づくネットワーク技術、情報技術、統合技術、管理プラットフォーム技術、及び応用技術などの総称であり、リソースプールを構成することができ、必要に応じて使用でき、柔軟で便利である。クラウドコンピューティング技術は、重要なサポート技術となる。技術ネットワークシステムのバックエンドサービスは、大量の計算、記憶リソースを必要とする。
【0038】
一例として、サーバ(例えば、サーバ200)は、独立した物理サーバであってもよいし、複数の物理サーバから構成されたサーバクラスタ又は分散型システムであってもよいし、クラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウド関数、クラウドストレージ、ネットワークサービス、クラウド通信、ミドルウェアサービス、ドメインネームサービス、セキュリティサービス、CDN(Content Delivery Network:コンテンツ配信ネットワーク)、並びにビッグデータ及び人工知能プラットフォームなどの基本的なクラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。端末(例えば、端末400)は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、デスクトップパソコン、スマート音声対話型デバイス(例えばスマートスピーカ)、スマート家電製品(例えば、スマートテレビ)、スマートウォッチ、車載端末などであってもよいが、これらに限定されない。端末及びサーバは、有線又は無線通信方式により直接又は間接的に接続されてもよいが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0039】
幾つかの実施例では、複数のサーバはブロックチェーンを構成してもよく、サーバはブロックチェーン上のノードであり、ブロックチェーンにおける各ノード間に情報接続が存在してもよく、ノード間で上記の情報接続を介して情報伝送を行ってもよい。ここで、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法に関連するデータ(例えば、仮想シーンのシーンデータ)は、ブロックチェーンに保持されてもよい。
【0040】
以下は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法を実施する電子機器の構成を説明する。図2は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法を実施する電子機器500の構成の概略図である。図2に示すように、電子機器500が図1に示す端末であることを一例とすると、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法を実施する電子機器500は、少なくとも1つのプロセッサ510、メモリ550、少なくとも1つのネットワークインターフェース520及びユーザインターフェース530を含む。電子機器500における各構成要素は、バスシステム540を介して接続されている。なお、バスシステム540は、これらの構成要素間の接続通信を実現するために使用される。バスシステム540は、データバスに加えて、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。なお、説明の便宜上、図2における各バスをバスシステム540と総称する。
【0041】
幾つかの実施例では、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示装置は、ソフトウェアで実現されてもよい。図2に示すように、メモリ550に記憶された仮想シーンの情報表示装置553は、プログラム及びプラグインなどの形態のソフトウェアであってもよく、第1の表示モジュール5531、第2の表示モジュール5532及び第3の表示モジュール5533を含む。これらのモジュールは、論理的なものであるため、実現された機能に従って任意の組み合わせ又はさらなる分割を行ってもよい。以下は、各モジュールの機能を説明する。
【0042】
図3は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示装置に搭載されるヒューマンコンピュータインタラクションエンジンの原理の概略図である。図3に示すように、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法は、図2に示される仮想シーンの情報表示装置における各モジュールが図3に示すゲームエンジンの関連モジュール、コンポーネント又はプラグインソフトウェアを呼び出すことによって実施されてもよい。以下は、図3に示すゲームエンジンに含まれるモジュール、コンポーネント、又はプラグインソフトウェアを例示的に説明する。図3に示すように、ゲームエンジンは以下の各部を含む。
【0043】
(1)仮想カメラ:ゲームシーン画面に必要なコンポーネントであり、ゲームシーン画面を表示するために使用される。ゲームシーンは、少なくとも1つの仮想カメラに対応し、実際のニーズに応じて、2つ以上の仮想カメラを有してもよい。仮想カメラは、ゲームのレンダリングウィンドウとして使用され、プレイヤのためにゲームの世界の画面内容を取り込み、表示する。仮想カメラのパラメータを設定することで、一人称視点や三人称視点などのプレイヤがゲームの世界を観察するための視点(視角)を調整することができる。
【0044】
(2)シーン構成:衝突検出、視覚性消去などのゲームシーン管理に使用される。ここで、衝突検出は、衝突体を介して実現されてもよく、実際のニーズに応じて、衝突体を軸整列バウンディングボックス(Axis-Aligned Bounding Box:AABB)により実現されてもよいし、指向バウンディングボックス(Oriented Bounding Box:OBB)により実現されてもよい。視覚性消去は、ビューボリューム(view volume)に基づいて実現されてもよい。ビューボリュームは、仮想カメラにより生成された立体枠であり、カメラの視認可能な範囲外のオブジェクトをトリミングするために使用される。ビューボリューム内のオブジェクトはビュープレーンに投影され、ビューボリュームの外側のオブジェクトは破棄されて処理されない。
【0045】
(3)地形管理:ゲームシーンにおける地形管理のためのコンポーネントであり、山、峡谷、洞窟などのゲームシーン内のゲーム地形を作成、編集するために使用される。
【0046】
(4)エディタ:ゲーム設計における補助ツールであり、以下のものを含む。
【0047】
シーンエディタ:地形の変更、植生分布のカスタマイズ、照明レイアウトなどのゲームシーンの内容を編集するために使用される。
【0048】
モデルエディタ:ゲーム内モデル(ゲームシーンにおけるキャラクタモデル)を作成及び編集するために使用される。
【0049】
特殊効果エディタ:ゲーム画面における特殊効果を編集するために使用される。
【0050】
アクションエディタ:ゲーム画面のキャラクタのアクションを定義及び編集するために使用される。
【0051】
(5)特殊効果コンポーネント:ゲーム画面におけるゲーム特殊効果の作成と編集に使用される。実装では、粒子特殊効果とテクスチャUVアニメーションを使用して実現されてもよい。ここで、粒子特殊効果は、大量の単一粒子を組み合わせて固定的な形状を表現し、コントローラとスクリプトによりその全体又は個々の動きを制御し、現実の水、火、霧、ガスなどの効果をシミュレートする。UVアニメーションは、画像のUV座標を動的に変更することによって実現されるテクスチャアニメーションである。
【0052】
(6)スケルタルアニメーション:内蔵されたボーンを使用してオブジェクトを移動させることで実現されるアニメーションであり、次の2つの概念として理解されてもよい。
【0053】
骨:皮膚を制御するための抽象的な概念であり、例えば皮膚を制御するため人間の骨などである。
【0054】
スキニング:骨により制御され、外部に表示される要素であり、例えば骨の影響を受ける人間の皮膚などである。
【0055】
(7)モーフ(Morph)アニメーション:即ち、基本モデルの頂点を調整することによって実現される変形アニメーションである。
【0056】
(8)UIウィジェット:ゲーム画面を表示するためのウィジェットである。
【0057】
(9)基礎アルゴリズム:ゲームエンジンの機能を実現するために呼び出す必要のあるアルゴリズムであり、例えばシーン構成を実現するために必要なグラフィックスアルゴリズム、スケルタルアニメーションを実現するために必要な行列変換及びベクトル変換を含む。
【0058】
(10)レンダリングコンポーネント:ゲーム画面効果を表示するために必要なコンポーネントである。レンダリングコンポーネントにより、3Dベクトルで記述されたシーンを2D画素で記述されたシーンに変換することができる。例えば、モデルレンダリング及びシーンレンダリングを含む。
【0059】
(11)A*探索:ゲーム設計における経路計画、探索及びグラフ走査を行う際に使用される最短経路を探索するためのアルゴリズムである。
【0060】
例えば、図3に示すゲームエンジンにおけるUIウィジェットを呼び出すことによって、ユーザとゲームとのインタラクションを実現することができる。ゲームエンジンにおけるMorphアニメーション部を呼び出すことによって、2次元又は3次元のモデルを作成し、モデルの作成が完了した後、スケルタルアニメーション部により異なる面に応じてマテリアルマッピングをモデルに付与する。これは骨にスキンを覆うことに相当する。最後に、レンダーコンポーネントにより、モデル、アニメーション、光影、特殊効果などの全ての効果をリアルタイムに計算し、ヒューマンコンピュータインタラクションのインターフェースに表示する。具体的には、第1の表示モジュール5531は、図3に示すゲームエンジンにおけるレンダリングコンポーネントを呼び出すことによって、仮想シーンデータをレンダリングした後、仮想シーンを出力すると共に、仮想シーンのシーン補助情報を表示し、仮想シーンの操作ウィジェットを表示してもよく、操作ウィジェットは、仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される。第2の表示モジュール5532は、図3に示すゲームエンジンにおけるUIウィジェットを呼び出すことによって、視野調整操作を受け付け、その後、視野調整操作に応答して、仮想シーンにおいて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度を調整してもよく、該調整後のシーン補助情報の可視度は、操作ウィジェットの可視度よりも低い。第3の表示モジュール5533は、図3に示すゲームエンジンにおけるUIウィジェットを呼び出すことによって、視野調整操作が終了したか否かを検出し、視野調整操作が終了した場合、シーン補助情報の可視度を復元してもよい。
【0061】
以下は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法について説明する。幾つかの実施例では、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法は、端末により単独して実施されてもよいし、サーバにより単独して実施されてもよいし、端末とサーバにより共同で実施されてもよい。端末により実施されることを一例として説明する。図4は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の概略的なフローチャートである。図4に示すように、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法は、以下のステップを含む。
【0062】
ステップ101:端末は、仮想シーンのシーン補助情報を表示し、仮想シーンの操作ウィジェットを表示する。
【0063】
ここで、該操作ウィジェットは、仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される。
【0064】
実際の応用では、端末は、仮想シーンをサポートするクライアント(例えば、ゲームクライアント)を実行してもよい。クライアントの実行過程に、端末は、仮想シーン(例えば、シューティングゲームのシーン)を出力し、即ち、端末は、仮想シーンのインターフェースを表示し、また、仮想シーンのインターフェースに、仮想シーンのシーン補助情報、及び仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するための操作ウィジェットを表示してもよい。
【0065】
幾つかの実施例では、端末は、以下のように、仮想シーンのシーン補助情報を表示し、仮想シーンの操作ウィジェットを表示してもよい。ビューレイヤーのうちの第1の表示レイヤーを使用して仮想シーンのシーン補助情報を表示し、第1の表示レイヤーとは別個の第2の表示レイヤーを使用して仮想シーンの操作ウィジェットを表示する。ここで、シーン補助情報は、仮想シーンにおけるイベント又は状態を提示する提示情報、及び仮想シーンの補助機能のエントリ情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
実際の応用では、該シーン補助情報は、仮想シーンにおけるイベント又は状態を提示する提示情報、例えば、仮想プロップの取得提示、仮想プロップの使用提示などを含んでもよい。該シーン補助情報は、仮想シーンの補助機能のエントリ情報、例えば、チャットパネル、タスクパネル、属性(例えば、ヒットポイント、攻撃値)情報、地図プレビューなどをさらに含んでもよい。該操作ウィジェットは、仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用され、例えばジャンプウィジェット、移動ウィジェット、射撃ウィジェットなどを含む。このように、異なる表示レイヤーにより、シーン補助情報及び操作制御をそれぞれ表示することができるため、後続の処理でシーン補助情報の可視度を調整することができ、処理効率を向上させることができる。
【0067】
幾つかの実施例では、端末は、以下のように、仮想シーンのシーン補助情報及び操作ウィジェットを表示してもよい。第1の可視度で仮想シーンのシーン補助情報を表示し、第2の可視度で操作ウィジェットを表示する。実際の応用では、第1の可視度と第2の可視度とは同一であってもよいし、第1の可視度は第2の可視度よりも低くてもよい。
【0068】
ステップ102:視野調整操作に応答して、仮想シーンにおいて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度を調整する。
【0069】
ここで、調整後のシーン補助情報の可視度は、操作ウィジェットの可視度よりも低い。
【0070】
幾つかの実施例では、ユーザは、仮想シーンにおいて制御操作を実行してもよく、例えば、仮想オブジェクトが移動するように制御し、仮想オブジェクトが転向するように制御し、仮想シーンを撮影する仮想カメラの視野を調整するなどを実行してもよい。本発明の実施例では、視野調整操作を実行する(例えば、仮想シーンの目標を探すために視野を調整し、或いは視野が他の方向へ移動するように調整する)際に、端末は、該視野調整操作に応答して、仮想カメラが(即ち、仮想オブジェクトの視点から)仮想シーンを撮影する視野を調整して、仮想オブジェクトの視野における内容を調整する。同時に、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、シーン補助情報の可視度を調整する。これによって、ユーザに操作ウィジェット及び仮想シーン自体に迅速に注目させ、情報表示の複雑度を低減させることができるため、ユーザが仮想シーンを閲覧することができ、ユーザが操作ウィジェットに基づいて仮想オブジェクトの動作を迅速に制御することができ、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる。
【0071】
幾つかの実施例では、端末は、以下のように視野調整操作を受け付けてもよい。仮想シーンのインターフェースにおいて実行されたスライド操作を受け付ける。該スライド操作は、インターフェースにおいて表示された仮想シーンの内容をスライドすることによって、仮想オブジェクトの視野における内容を調整するために使用される。スライド操作を視野調整操作として決定する。
【0072】
実際の応用では、該視野調整操作は、仮想シーンのインターフェースにおいてスライド操作を実行することによって実現されてもよい。該スライド操作は、インターフェースにおいて表示された仮想シーンの内容をスライドすることによって、仮想オブジェクトの視野における内容を調整するために使用される。端末は、仮想シーンのインターフェースにおいて実行されたスライド操作を受け付けた場合、スライド操作を視野調整操作として決定し、即ち、視野調整操作を受け付けたと決定する。図5を参照しながら一例を説明する。図5は、本発明の実施例に係る視野調整動作のトリガの概略図である。ここで、仮想シーンのインターフェースをスライドすることによって視野調整操作を実行し、即ち、仮想シーンのインターフェースにおいてスライド操作を実行することによって視野調整操作を実行する。このように、仮想シーンのインターフェースにおいてスライドすることによって視野調整操作をトリガすることができるため、操作が簡単であり、視野調整操作をトリガするためのヒューマンコンピュータインタラクションの複雑性を低下させ、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる。
【0073】
幾つかの実施例では、端末は、以下のように視野調整操作を受け付けてもよい。仮想オブジェクトの向きを制御するための転向ウィジェットを表示する。転向ウィジェットに基づいてトリガされた仮想オブジェクトに対する転向操作を受け付け、転向操作を視野調整操作として決定する。
【0074】
実際の応用では、該視野調整操作は、転向操作により実現されてもよい。具体的には、仮想オブジェクトの向きを制御するための転向ウィジェットを表示してもよい。例えば、仮想シーンのインターフェースに転向ウィジェットを表示し、ユーザは、該転向ウィジェットによって仮想オブジェクトの向きを転向するように制御してもよい。仮想オブジェクトに基づいてトリガされた仮想オブジェクトに対する転向操作を受け付けた場合、転向操作を視野調整操作として決定し、即ち、視野調整操作を受け付けたと決定する。図6を参照しながら一例を説明する。図6は、本発明の実施例に係る視野調整動作のトリガの概略図である。ここで、仮想シーンのインターフェースには、転向ウィジェット、即ち、転向ホイールが表示されている。該転向ウィジェットによって仮想オブジェクトに対する転向操作をトリガして、視野調整操作を実現してもよい。このように、転向ウィジェットを提供することによって、視野調整操作をトリガするために対応するトリガウィジェットを提供し、視野調整操作のトリガを簡単に実現することができるため、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる。
【0075】
幾つかの実施例では、操作ウィジェットは、所定の透明度で表示されてもよい。端末は、以下のように、シーン補助情報の可視度を調整してもよい。シーン補助情報の可視度を調整するように、シーン補助情報の透明度を所定の透明度よりも高い目標透明度に調整する。
【0076】
実際の応用では、操作ウィジェットは、所定の透明度で表示されてもよい。端末は、シーン補助情報の可視度を調整する際に、シーン補助情報の透明度を調整してもよい。具体的には、シーン補助情報の透明度を所定の透明度よりも高い目標透明度に調整してもよい。該目標透明度は、全透明であってもよく、即ち、シーン補助情報を全く表示しなくてもよい。シーン補助情報を操作ウィジェットと区別して表示するために、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、該目標透明度は、所定の透明度よりも高くてもよいが、全透明ではない。このように、シーン補助情報の透明度を調整することによってシーン補助情報の可視度の調整を実現し、情報表示の複雑度を低減させることができ、ユーザが操作ウィジェットに基づいて仮想オブジェクトの動作を迅速に制御することができ、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる。
【0077】
幾つかの実施例では、該シーン補助情報は、シーン補助情報を表示するように指示するための表示状態と、シーン補助情報を非表示にするように指示するための非表示状態とを有する。端末は、以下のように仮想シーンのシーン補助情報を表示してもよい。仮想シーンのシーン補助情報を表示状態にあるように制御する。それに応じて、端末は、以下のようにシーン補助情報の可視度を調整してもよい。シーン補助情報を表示状態から非表示状態に調整するように制御する。
【0078】
実際の応用では、シーン補助情報について、表示状態と非表示状態を含む状態を設定してもよい。端末は、仮想シーンのシーン補助情報を表示する際に、シーン補助情報が表示状態にあるよう制御してもよい。端末は、シーン補助情報の可視度を調整する際に、シーン補助情報を表示状態から非表示状態に調整するよう制御してもよい。このように、シーン補助情報の状態を制御して表示状態から非表示状態に変換し、即ち、シーン補助情報の表示をキャンセルすることによって、情報表示の複雑度をさらに低減させることができ、ユーザは操作ウィジェットに基づいて仮想オブジェクトの動作を迅速に制御することができ、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる。
【0079】
幾つかの実施例では、該シーン補助情報は、複数の補助情報を含む。端末は、以下のようにシーン補助情報の可視度を調整してもよい。仮想シーンのシーンデータ及び仮想オブジェクトのインタラクションデータを取得し、シーンデータ及びインタラクションデータに基づいて、第1のニューラルネットワークモデルを呼び出し、複数の補助情報のうちの調整すべき補助情報を予測し、予測結果を取得し、予測結果により示される補助情報の可視度を調整する。
【0080】
実際の応用では、該シーン補助情報は、複数の補助情報を含む。シーン補助情報の可視度を調整する際に、複数の補助情報のうちの一部の補助情報の可視度を調整してもよい。幾つかの実施例では、調整すべき補助情報は、ニューラルネットワークモデルにより予測されてもよく、即ち、調整すべき補助情報を予測するための第1のニューラルネットワークモデルを取得し、該第1のニューラルネットワークモデルは、トレーニング済みのものである。具体的には、仮想シーンのシーンデータサンプル及び仮想オブジェクトのインタラクションデータサンプルをトレーニングサンプルとして、調整された補助情報をラベルとして、第1のニューラルネットワークモデルをトレーニングし、トレーニング済みの第1のニューラルネットワークモデルを取得してもよい。その後、調整すべき補助情報の予測を行う際に、仮想シーンのシーンデータ及び仮想オブジェクトのインタラクションデータを取得し、シーンデータ及びインタラクションデータに基づいて、第1のニューラルネットワークモデルを呼び出し、複数の補助情報のうちの調整すべき補助情報を予測し、予測結果を取得し、予測結果により示される補助情報の可視度を調整する。このよう、複数の補助情報のうちの一部の補助情報の可視度の調整を実現すると共に、ニューラルネットワークモデルにより調整すべき補助情報を予測することで、ユーザの仮想シーンにおけるシーンデータ及びインタラクションデータに基づいて、ユーザのために一部の補助情報の可視度を自動的に調整することができ、ハードウェアリソースの利用率及び補助情報の表示のスマート性を向上させ、ユーザのニーズにさらに合致することができる。
【0081】
幾つかの実施例では、該シーン補助情報は、複数の補助情報を含む。端末は、以下のようにシーン補助情報の可視度を調整してもよい。仮想オブジェクトについての仮想シーンの類似履歴仮想シーンを決定する。類似履歴仮想シーンと仮想シーンとの類似度は、類似度閾値よりも大きい。類似履歴仮想シーンにおいて内容を調整する際にシーン補助情報についての使用データを取得する。使用データに基づいて、複数の補助情報から調整すべき目標補助情報を決定し、目標補助情報の可視度を調整する。
【0082】
実際の応用では、該シーン補助情報は、複数の補助情報を含む。シーン補助情報の可視度を調整する際に、複数の補助情報のうちの一部の補助情報の可視度を調整してもよい。幾つかの実施例では、調整すべき目標補助情報は、履歴データの統計を取ることで決定されてもよい。具体的には、まず、仮想オブジェクトについての仮想シーンの類似履歴仮想シーンを決定する。該類似履歴仮想シーンと仮想シーンとの類似度は、類似度閾値よりも大きい。次に、類似履歴仮想シーンにおいて内容を調整する際にシーン補助情報についての使用データ(即ち、履歴使用データであり、現在のユーザのものであってもよいし、選択された複数の目標ユーザのものであってもよい)を取得する。該使用データは、各補助情報の利用頻度、閲覧頻度などであってもよい。次に、使用データに基づいて、複数の補助情報から調整すべき目標補助情報を決定し、例えば、使用頻度が頻度閾値よりも低い補助情報を目標補助情報とする。次に、目標補助情報の可視度を調整する。このように、複数の補助情報のうちの一部の補助情報の可視度を調整することを実現すると共に、ユーザが類似歴史仮想シーンにおける使用データに基づいて、ユーザのために一部の補助情報の可視度を自動的に調整することができ、ハードウェアリソースの利用率及び補助情報の表示のスマート性を向上させ、ユーザのニーズにさらに合致することができる。
【0083】
実際の応用では、操作ウィジェットの数は複数であってもよい。端末は、シーン補助情報の可視度を調整する際に、複数の操作ウィジェットのうちの一部の操作ウィジェットの可視度を調整してもよい。幾つかの実施例では、操作ウィジェットの数は複数であってもよい。端末は、以下のように複数の操作ウィジェットのうちの一部の操作ウィジェットの可視度を調整してもよい。仮想オブジェクトのインタラクションデータ及び仮想シーンのシーンデータを取得する。インタラクションデータ及びシーンデータに基づいて、第2のニューラルネットワークモデルを呼び出し、複数の操作ウィジェットのうちの使用すべき操作ウィジェットを予測し、予測結果を取得する。予測結果により示される使用すべき操作ウィジェットが第1の操作ウィジェットである場合、第2の操作ウィジェットの可視度を調整する。調整後の第2の操作ウィジェットの可視度は、第1の操作ウィジェットの可視度よりも低い。ここで、第2の操作ウィジェットは、複数の操作ウィジェットのうちの第1の操作ウィジェット以外の操作ウィジェットである。
【0084】
実際の応用では、使用すべき操作ウィジェットは、ニューラルネットワークモデルにより予測されてもよく、即ち、使用すべき操作ウィジェットを予測するための第2のニューラルネットワークモデルを取得し、該第2のニューラルネットワークモデルは、トレーニング済みのものである。具体的には、仮想シーンのシーンデータサンプル及び仮想オブジェクトのインタラクションデータサンプルをトレーニングサンプルとして、対応する使用された操作ウィジェットをラベルとして、第2のニューラルネットワークモデルをトレーニングし、トレーニング済みの第2のニューラルネットワークモデルを取得する。その後、使用すべき操作ウィジェットの予測を行う際に、仮想シーンのシーンデータ及び仮想オブジェクトのインタラクションデータを取得し、シーンデータ及びインタラクションデータに基づいて、第2のニューラルネットワークモデルを呼び出し、複数の操作ウィジェットのうちの使用すべき操作ウィジェットを予測し、予測結果を取得する。予測結果により示される使用すべき操作ウィジェットが第1の操作ウィジェットである場合、第2の操作ウィジェットの可視度が第1の操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、第2の操作ウィジェットの可視度を調整する。該第2の操作ウィジェットは、複数の操作ウィジェットのうちの第1の操作ウィジェット以外の操作ウィジェットである。このように、複数の操作ウィジェットのうちの一部の操作ウィジェットの可視度の調整を実現し、情報表示の複雑度を低減させ、ユーザは必要な操作ウィジェットに基づいて仮想オブジェクトの動作を迅速に制御することができ、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる。また、ニューラルネットワークモデルにより、ユーザの仮想シーンにおけるシーンデータ及び相互データに基づいて、ユーザのために可視度を調整する必要がある操作ウィジェットを自動的に決定し、ハードウェアリソースの利用率及び情報表示のスマート性を向上させ、ユーザのニーズにさらに合致することができる。
【0085】
幾つかの実施例では、操作ウィジェットの数は複数である。端末は、以下のように複数の操作ウィジェットのうちの一部の操作ウィジェットの可視度を調整してもよい。仮想オブジェクトについての仮想シーンの類似履歴仮想シーンを決定する。類似履歴仮想シーンと仮想シーンとの類似度は、類似度閾値よりも大きい。類似履歴仮想シーンにおいて内容を調整する際に使用頻度が頻度閾値よりも低い第1の操作ウィジェットを決定する。第1の操作ウィジェットの可視度を調整する。該調整後の第1の操作ウィジェットの可視度は、第2の操作ウィジェットの可視度よりも低い。ここで、第2の操作ウィジェットは、複数の操作ウィジェットのうちの第1の操作ウィジェット以外の操作ウィジェットである。
【0086】
実際の応用では、調整すべき目標操作ウィジェットは、履歴データの統計を取ることで決定されてもよい。具体的には、まず、仮想オブジェクトについての仮想シーンの類似履歴仮想シーンを決定する。該類似履歴仮想シーンと仮想シーンとの類似度は、類似度閾値よりも大きい。次に、類似履歴仮想シーンにおいて内容を調整する際に使用頻度が頻度閾値よりも低い第1の操作ウィジェットを決定する。次に、第1の操作ウィジェットの可視度が第2の操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、第1の操作ウィジェットの可視度を調整する。該第2の操作ウィジェットは、複数の操作ウィジェットのうちの第1の操作ウィジェット以外の操作ウィジェットである。このように、複数の操作ウィジェットのうちの一部の操作ウィジェットの可視度を調整することを実現し、情報表示の複雑度をさらに低減させ、ユーザは必要な操作ウィジェットに基づいて仮想オブジェクトの動作を迅速に制御することができ、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率を向上させることができる。また、ユーザの類似歴史仮想シーンにおける操作ウィジェットの使用頻度に基づいて、ユーザのために可視度を調整する必要のある操作ウィジェットを自動的に決定し、ハードウェアリソースの利用率及び情報表示のスマート性を向上させ、ユーザのニーズにさらに合致することができる。
【0087】
幾つかの実施例では、端末は、仮想シーンの情報インテリジェント表示スイッチを表示し、情報インテリジェント表示スイッチに対するオン命令に応答して、仮想シーンの情報表示モードを情報インテリジェント表示モードに制御してもよい。それに応じて、端末は、内容を調整する際に、以下のようにシーン補助情報の可視度を調整してもよい。仮想シーンの情報表示モードが情報インテリジェント表示モードである場合、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度を調整する。
【0088】
実際の応用では、仮想シーンの情報インテリジェント表示スイッチをさらに構成してもよい。仮想シーンの情報インテリジェント表示モードが情報インテリジェント表示モードであるように制御する必要がある場合、情報インテリジェント表示スイッチをオン状態に制御する。具体的には、端末は、仮想シーンの情報インテリジェント表示スイッチを表示し、情報インテリジェント表示スイッチについてのオン命令を受信した場合、仮想シーンの情報表示モードを情報インテリジェント表示モードに制御してもよい。この際に、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度を調整する。このように、情報インテリジェント表示スイッチを提供することによって、ユーザは、必要に応じて情報インテリジェント表示モードをオン又はオフにすることができ、ユーザにより多くの選択を提供することができるため、ユーザの仮想シーンの体験感を向上させることができる。
【0089】
幾つかの実施例では、該シーン補助情報は、複数の補助情報を含む。端末は、各補助情報の選択ウィジェットを表示し、選択ウィジェットに基づいてトリガされた目標補助情報に対する選択操作に応答して、目標補助情報を、前記内容を調整する際に表示されるシーン補助情報として決定する。それに応じて、端末は、以下のようにシーン補助情報の可視度を調整してもよい。複数の補助情報のうちの目標補助情報以外の補助情報の可視度を調整する。
【0090】
実際の応用では、内容を調整する際に、表示すべき補助情報のカスタマイズ化設定機能を提供してもよい。即ち、端末は、各補助情報の選択ウィジェットを表示し、選択ウィジェットに基づいて目標補助情報を選択した後、目標補助情報を、内容の調整中に表示されるシーン補助情報として決定する。このように、端末は、シーン補助情報の可視度を調整する際に、複数の補助情報のうちの目標補助情報以外の補助情報の可視度を調整すると共に、各補助情報の選択ウィジェットを提供することによって、ユーザに可視度を調整する必要のある目標補助情報を設定させることができ、ユーザに情報表示についてのより多くの制御度を提供することができるため、ユーザの仮想シーンの体験感を向上させることができる。
【0091】
幾つかの実施例では、端末は、シーン補助情報の可視度を調整した後に、シーン補助情報についての表示機能項目を表示し、表示機能項目に対するトリガ操作を受け付けた場合、シーン補助情報の可視度を復元してもよい。図7を参照しながら一例を説明する。図7は、本発明の実施例に係る仮想シーンのインターフェースの概略図である。ここで、内容を調整する過程において、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるようにシーン補助情報の可視度を調整する。即ち、図7の(1)に示すように、仮想シーンのインターフェースにおいて、シーン補助情報の表示をキャンセルし、操作ウィジェットのみを表示する共に、シーン補助情報についての表示機能項目「表示」を表示する。図7の(2)に示すように、表示機能項目「表示」に対するトリガ操作に応答して、シーン補助情報の可視度を復元し、即ち、シーン補助情報を表示する。このように、シーン補助情報の表示機能項目により、常に必要に応じてシーン補助情報の可視度を復元することができ、ユーザの仮想シーンにおける情報表示の制御度を向上させ、ユーザの仮想シーンの体験感を向上させることができる。
【0092】
ステップ103:視野調整操作が終了した場合、シーン補助情報の可視度を復元する。
【0093】
幾つかの実施例では、シーン補助情報は、提示タイプの補助情報及び非提示タイプの補助情報を含む。端末は、以下のように仮想シーンのシーン補助情報を表示してもよい。提示タイプの補助情報及び非提示タイプの補助情報を表示する。それに応じて、端末は、以下のようにシーン補助情報の可視度を復元してもよい。非提示タイプの補助情報の可視度を復元する。
【0094】
実際の応用では、提示タイプの補助情報は、時効性を有してもよい。従って、シーン補助情報の可視度を復元する際に、シーン補助情報の可視度を調整する前の提示を中止し、即ち、非提示タイプの補助情報の可視度のみを復元し、提示タイプの補助情報の表示をキャンセルしてもよい。ここで、提示タイプの補助情報は、仮想シーンにおけるイベント又は状態を提示するための提示情報であり、非提示タイプの補助情報は、仮想シーンの補助機能のエントリ情報である。このように、シーン補助情報のタイプに応じて、シーン補助情報の可視度の復元を行うことができるため、シーン補助情報の可視度を復元する際に、シーン補助情報の可視度の復元を合理的かつ効率的に行うことができる。
【0095】
図8を参照しながら一例を説明する。図8は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の概略的なフローチャートである。ここで、図8の(1)に示すように、仮想シーンのインターフェースにおいて、仮想シーンのシーン補助情報及び操作ウィジェットを表示する。図8の(2)に示すように、仮想シーンのインターフェースに対して実行されたスライド操作を受け付け、該スライド操作に応答して、仮想シーンにおいて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、内容を調整する過程において、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるようにシーン補助情報の可視度を調整し、即ち、シーン補助情報の表示をキャンセルし、操作ウィジェットのみを表示する。図8の(3)に示すように、視野調整操作の終了に応答して、シーン補助情報の可視度を復元し、即ち、シーン補助情報を再び表示する。
【0096】
本発明の上記の実施例によれば、仮想シーンのシーン補助情報、及び仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するための操作ウィジェットを表示し、視野調整操作を受け付けた場合、仮想シーンにおいて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、シーン補助情報の可視度を調整し、視野調整操作が終了した場合、シーン補助情報の可視度を復元する。このように、仮想シーンにおいて制御操作を行う際に、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、シーン補助情報の可視度を調整することができる。(1)情報表示の複雑度を低減させることができ、表示リソースの利用率を向上させることができる。(2)ユーザに操作ウィジェット及び仮想シーン自体に注目させることができ、ユーザが操作ウィジェットに基づいて仮想オブジェクトの動作を迅速に制御することができるため、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率、及びハードウェア処理リソースの利用率を向上させることができる。
【0097】
以下は、仮想シーンがゲームシーンであり、スライド操作(即ち、装置のディスプレイで実行されたスワイプ操作)により視野調整操作(仮想オブジェクトの視野を調整してゲームの目標を探す)をトリガすることを一例として、1つの実際の応用シナリオにおける本発明の実施例の例示的な応用について説明する。ゲーム(例えば、MMORPG+FPSタイプのゲーム)シナリオでは、ゲームのメインインターフェースには、様々な機能エントリ(入口)、ウィジェット、提示(プロンプト)などのHUD情報が配置されており、情報量が非常に多い。一方、ゲームの操作は、プレイヤの操作精度を高く要求する場合が多い。例えば、ゲームの射撃操作は、プレイヤが射撃目標に迅速に焦点を合わせる必要がある。大量のHUD情報は、プレイヤの目標の焦点合わせを干渉してしまう。
【0098】
これに対して、本発明の実施例は、仮想シーンの情報表示方法を提供する。該方法では、仮想シーンのHUD情報(上記のシーン補助情報と操作ウィジェットを含む)をそれぞれ基礎操作レイヤー(操作ウィジェットを表示するために使用される)及び情報表示レイヤー(シーン補助情報を表示するために使用される)に表示する。スライド操作によりゲーム目標を探す際に、情報表示レイヤーのユーザインターフェース(User Interface:UI)の不透明度を低減させることによってシーン補助情報の可視度を調整し、HUDの情報干渉を低減させ、プレイヤが簡潔なHUDにおいてゲーム目標に迅速に焦点を合わせることができる。また、基礎操作レイヤーのUIを残すことで、プレイヤが仮想オブジェクトの動作(例えば、射撃)を迅速に制御するというニーズを満たすことができる。スライド操作が終了した後、情報表示レイヤーのUIの表示を復元する。このように、HUD情報の階層的な処理により、基礎操作ウィジェットを残した上で、スライドする時に展示系のUI情報の干渉を低減させ、プレイヤにゲーム目標に迅速に集中させることができる。
【0099】
次に、図9を参照しながら、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法について詳細に説明する。図9本発明の実施例に係る情報の階層的な表示の概略図である。ここで、仮想シーンのHUD情報を階層的に処理し、「提示情報レイヤー」、「情報表示レイヤー」、「基礎操作レイヤー」の3つの階層に分類する。ここで、(1)「提示情報レイヤー」と「情報表示レイヤー」は、仮想シーンのシーン補助情報を表示するために使用される。具体的には、シーン補助情報のうちの提示タイプの補助情報(例えば、仮想アイテムの取得提示)を「提示情報レイヤー」で表示し、シーン補助情報のうちの非提示タイプの補助情報(例えば、仮想オブジェクトのヒットポイント情報、タスクパネル、チャットパネルなど)を「情報表示レイヤー」で表示する。(2)「基礎操作レイヤー」は、仮想シーンの操作ウィジェット、例えば、照星、移動ジョイスティック、スキルボタン、ジャンプボタンなどを表示するために使用される。
【0100】
図8に示すように、(1)スライド操作前に、仮想シーンのインターフェースに全てのHUD情報を表示する。(2)スライド操作中に、「提示情報レイヤー」と「情報表示レイヤー」のUIの不透明度を低減させて(実装では、具体的な不透明度の数値を設定してもよい)HUD情報のうちのシーン補助情報を表示するための可視度を調整することによって、シーン補助情報の可視度を操作ウィジェットの可視度よりも低くすると共に、「基礎操作レイヤー」のUIを残して、プレイヤに迅速に操作して反応しやすいようにする。(3)スライド操作終了後、「情報表示レイヤー」のUIの表示(即ち、シーン補助情報のうちの非提示タイプの補助情報)を復元し、スライド操作前の初期状態に戻す。
【0101】
次に、図10を参照しながら、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法について説明する。図10は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法の概略的なフローチャートである。本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示方法は、以下のステップを含む。
【0102】
ステップ201:処理を開始する。
【0103】
ステップ202:スライド操作をトリガする。
【0104】
ステップ203:提示情報レイヤーについて、ステップ2031において、UIの不透明度を低減させ、ステップ2032において、スライド操作を終了し、ステップ2033において、提示を中断して終了する。
【0105】
ステップ204:情報表示レイヤーについて、ステップ2041において、UIの不透明度を低減させ、ステップ2042において、スライド操作を終了し、ステップ2043において、UI不透明度を復元する。
【0106】
ステップ205:基礎操作レイヤーについて、ステップ2051において、UIの不透明度をそのまま維持する。
【0107】
ステップ206:処理を終了する。
【0108】
実際の実装では、(1)HUD情報を「提示情報レイヤー」、「情報表示レイヤー」、「基礎操作レイヤー」の3つの階層に分ける。ここで、「提示情報レイヤー」は、ポップアップするプロンプトを意味し、インターフェースの最上層に位置し、「基礎操作レイヤー」は、プレイヤによる操作制御に必要な情報を意味し、インターフェースの最下層に位置し、残りのUI情報は、「情報表示レイヤー」であり、「提示情報レイヤー」と「基礎操作レイヤー」との間にある。
【0109】
(1)において、HUD情報の階層化の流れを図11に示す。図11は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報の階層化のフローチャートである。該プロセスは、以下のステップを含む。ステップ301において、HUD情報のコンポーネントを生成する。ステップ302において、コンポーネントの所定の属性値に従って、対応するコンポーネントを対応する親ノードにそれぞれリンクしてコンポーネント木を構築する。ステップ303において、提示情報レイヤーのコンポーネントであるか否かを判断し、そうである場合、ステップ304を実行し、そうでない場合、ステップ305を実行する。ステップ304において、提示情報レイヤーの子ノードとしてリンクする。ステップ305において、情報表示レイヤーのコンポーネントであるか否かを判断し、そうである場合、ステップ306を実行し、ステップ306において、情報表示レイヤーの子ノードとしてリンクする。
【0110】
(2)上記のスライド操作は、仮想シーンの仮想カメラを回転させて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整するように動作する。スライド操作の際に、「基礎操作レイヤー」のUI情報について何も処理せず、UIの不透明度を下げる必要がない。「提示情報レイヤー」と「情報表示レイヤー」のUI情報について、HUD情報のうちのシーン補助情報の可視度を調整するように、UIの不透明度を下げる(具体的な数値を設定してもよい)。
【0111】
(3)スライド操作が終了する際に、UI情報が「提示情報レイヤー」に属する場合、提示を中断して終了し、UI情報が「情報表示レイヤー」に属する場合、UIの不透明度をスライド操作前のUI不透明度に復元する。
【0112】
(2)において、スライド操作の流れを図12に示す。図12は、本発明の実施例に係るスライド操作の概略的なフローチャートである。該プロセスは、以下のステップを含む。ステップ401において、ユーザによるディスプレイのタッチイベントを検出する。ステップ402において、タッチ座標がスクリーンの右の1/2の領域で発生したか否かを読み取り、そうである場合、ステップ403を実行する。ステップ403において、スライド操作中であるか否かを決定し、そうである場合、ステップ404を実行する。ステップ404において、提示情報レイヤー及び情報表示レイヤーの不透明度を下げる。ステップ405において、スライド操作を終了してタッチを解放したか否かを決定し、そうである場合、ステップ406を実行する。ステップ406において、提示情報レイヤーのコンポーネントを削除し、情報表示レイヤーのコンポーネントの不透明度を復元する。即ち、情報表示レイヤーのコンポーネントの不透明度をスライド操作前の不透明度に復元する。
【0113】
(2)~(3)において、不透明度の調整の流れを図13に示す。図13は、本発明の実施例に係る不透明度の調整の概略的なフローチャートである。該プロセスは、以下のステップを含む。ステップ601において、ユーザによるディスプレイのタッチスライドイベントを検出する。ステップ602において、イベント応答関数Aを実行する。ステップ603において、提示情報レイヤー及び情報表示レイヤーの親ノードからそれぞれコンポーネント木を走査し、不透明度設定操作を呼び出し、対応するコンポーネントの不透明度をNに設定する。ステップ604において、スライドイベントが解放されたか否かを検出し、そうである場合、ステップ605を実行する。ステップ605において、イベント応答関数Bを実行する。ステップ606において、提示情報レイヤーの親ノードからコンポーネント木を走査し、提示情報レイヤーのコンポーネントに対して削除操作を実行する。ステップ607において、情報表示レイヤーの親ノードからコンポーネント木を走査し、不透明度設定操作を呼び出し、不透明度をMに復元する。
【0114】
図14A図14Cを参照しながら説明する。ここで、図14Aは、本発明の実施例に係る提示情報レイヤーの表示の概略図である。ここで、スライド操作前に、提示情報レイヤーで提示タイプのシーン補助情報を表示し、スライド操作中に、提示情報レイヤーに提示タイプのシーン補助情報を表示せず、スライド操作終了後に、提示タイプのシーン補助情報を削除し、即ち、提示情報レイヤーに提示タイプのシーン補助情報を表示しない。
【0115】
図14Bは、本発明の実施例に係る情報表示レイヤーの表示の概略図である。ここで、スライド操作前に、情報表示レイヤーで非提示タイプのシーン補助情報を表示し、スライド操作中に、情報表示レイヤーに非提示タイプのシーン補助情報を表示せず、スライド操作終了後に、情報表示レイヤーで非提示タイプのシーン補助情報を表示する。
【0116】
図14Cは、本発明の実施例に係る基礎操作レイヤーの表示の概略図である。ここで、スライド操作前、スライド操作中、及びスライド操作終了後に、操作ウィジェットは、何れも基礎操作レイヤーで表示される。
【0117】
本発明の上記の実施例によれば、複雑なHUD情報の仮想シーンにおける操作への干渉を低減させることができ、プレイヤに簡潔なHUD情報を提示し、ゲームの目標に焦点を合わせることができる。また、プレイヤは、スライド操作により、ポップアップ系の提示情報の干渉を自動的に中断することができ、スクリーンを迅速にクリアする目的を達成することができる。
【0118】
なお、本発明の実施例では、ユーザ情報などの関連データに関し、本発明の実施例を具体的な製品又は技術に適用する場合、ユーザの許可又は同意を得る必要があり、かつ関連データの収集、使用及び処理は関連国家及び地域の関連法律法規及び標準に従う必要がある。
【0119】
以下は、本発明の実施例に係る仮想シーンの情報表示装置553がソフトウェアモジュールとして実装される例示的な構成を引き続き説明する。幾つかの実施例では、図2に示すように、メモリ550に記憶された仮想シーンの情報表示装置553におけるソフトウェアモジュールは、以下のモジュールを含んでもよい。第1の表示モジュール5531は、仮想シーンのシーン補助情報を表示し、仮想シーンの操作ウィジェットを表示する。該操作ウィジェットは、仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するために使用される。第2の表示モジュール5532は、視野調整操作に応答して、仮想シーンにおいて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度を調整する。ここで、調整後のシーン補助情報の可視度は、操作ウィジェットの可視度よりも低い。第3の表示モジュール5533は、視野調整操作が終了した場合、記シーン補助情報の可視度を復元する。
【0120】
幾つかの実施例では、第2の表示モジュール5532は、仮想シーンのインターフェースにおいて実行されたスライド操作を受け付け、該スライド操作は、インターフェースにおいて表示された仮想シーンの内容をスライドすることによって、仮想オブジェクトの視野における内容を調整するために使用され、スライド操作を視野調整操作として決定する。
【0121】
幾つかの実施例では、第2の表示モジュール5532は、仮想オブジェクトの向きを制御するための転向ウィジェットを表示し、転向ウィジェットに基づいてトリガされた仮想オブジェクトに対する転向操作を受け付け、転向操作を視野調整操作として決定する。
【0122】
幾つかの実施例では、第1の表示モジュール5531は、ビューレイヤーのうちの第1の表示レイヤーを使用して仮想シーンのシーン補助情報を表示し、第1の表示レイヤーとは別個の第2の表示レイヤーを使用して仮想シーンの操作ウィジェットを表示する。ここで、該シーン補助情報は、仮想シーンにおけるイベント又は状態を提示する提示情報、及び仮想シーンの補助機能のエントリ情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0123】
幾つかの実施例では、第1の表示モジュール5531は、所定の透明度で前記仮想シーンの操作ウィジェットを表示する。第2の表示モジュール5532は、シーン補助情報の透明度を所定の透明度よりも高い目標透明度に調整する。
【0124】
幾つかの実施例では、シーン補助情報は、提示タイプの補助情報及び非提示タイプの補助情報を含む。第1の表示モジュール5531は、提示タイプの補助情報及び前記非提示タイプの補助情報を表示する。第2の表示モジュール5532は、非提示タイプの補助情報の可視度を復元する。
【0125】
幾つかの実施例では、シーン補助情報は、複数の補助情報を含む。第2の表示モジュール5532は、仮想シーンのシーンデータ及び仮想オブジェクトのインタラクションデータを取得し、シーンデータ及びインタラクションデータに基づいて、第1のニューラルネットワークモデルを呼び出し、複数の補助情報のうちの調整すべき補助情報を予測し、予測結果を取得し、予測結果により示される補助情報の可視度を調整する。
【0126】
幾つかの実施例では、前記シーン補助情報は、複数の補助情報を含む。第2の表示モジュール5532は、仮想オブジェクトについての仮想シーンの類似履歴仮想シーンを決定し、類似履歴仮想シーンと仮想シーンとの類似度は、類似度閾値よりも大きく、類似履歴仮想シーンにおいて内容を調整する際にシーン補助情報についての使用データを取得し、使用データに基づいて、複数の補助情報から調整すべき目標補助情報を決定し、目標補助情報の可視度を調整する。
【0127】
幾つかの実施例では、操作ウィジェットの数は複数である。第2の表示モジュール5532は、仮想オブジェクトのインタラクションデータ及び仮想シーンのシーンデータを取得し、インタラクションデータ及びシーンデータに基づいて、第2のニューラルネットワークモデルを呼び出し、複数の操作ウィジェットのうちの使用すべき操作ウィジェットを予測し、予測結果を取得し、予測結果により示される使用すべき操作ウィジェットが第1の操作ウィジェットである場合、第2の操作ウィジェットの可視度を調整し、調整後の第2の操作ウィジェットの可視度は、第1の操作ウィジェットの可視度よりも低い。ここで、第2の操作ウィジェットは、複数の操作ウィジェットのうちの第1の操作ウィジェット以外の操作ウィジェットである。
【0128】
幾つかの実施例では、操作ウィジェットの数は複数である。第2の表示モジュール5532は、仮想オブジェクトについての仮想シーンの類似履歴仮想シーンを決定し、類似履歴仮想シーンと仮想シーンとの類似度は、類似度閾値よりも大きく、類似履歴仮想シーンにおいて内容を調整する際に使用頻度が頻度閾値よりも低い第1の操作ウィジェットを決定し、第1の操作ウィジェットの可視度を調整し、調整後の第1の操作ウィジェットの可視度は、第2の操作ウィジェットの可視度よりも低い。ここで、第2の操作ウィジェットは、複数の操作ウィジェットのうちの第1の操作ウィジェット以外の操作ウィジェットである。
【0129】
幾つかの実施例では、第1の表示モジュール5531は、仮想シーンの情報インテリジェント表示スイッチを表示し、情報インテリジェント表示スイッチに対するオン命令に応答して、仮想シーンの情報表示モードを情報インテリジェント表示モードに制御する。それに応じて、第2の表示モジュール5532は、仮想シーンの情報表示モードが情報インテリジェント表示モードである場合、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度を調整する。
【0130】
幾つかの実施例では、第2の表示モジュール5532は、シーン補助情報についての表示機能項目を表示し、表示機能項目に対するトリガ操作を受け付けた場合、シーン補助情報の可視度を復元する。
【0131】
幾つかの実施例では、シーン補助情報は、複数の補助情報を含む。第1の表示モジュール5531は、各補助情報の選択ウィジェットを表示し、選択ウィジェットに基づいてトリガされた目標補助情報に対する選択操作に応答して、目標補助情報を、内容を調整する際に表示されるシーン補助情報として決定する。それに応じて、第2の表示モジュール5532は、複数の補助情報のうちの目標補助情報以外の補助情報の可視度を調整する。
【0132】
幾つかの実施例では、シーン補助情報は、シーン補助情報を表示するように指示するための表示状態と、シーン補助情報を非表示にするように指示するための非表示状態とを有する。第1の表示モジュール5531は、仮想シーンのシーン補助情報を表示状態にあるように制御する。それに応じて、第2の表示モジュール5532は、シーン補助情報を表示状態から非表示状態に調整するように制御する。
【0133】
本発明の上記の実施例によれば、仮想シーンのシーン補助情報、及び仮想シーンにおける仮想オブジェクトの動作を制御するための操作ウィジェットを表示し、視野調整操作を受け付けた場合、仮想シーンにおいて、仮想オブジェクトの視野における内容を調整し、内容を調整する際に、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、シーン補助情報の可視度を調整し、視野調整操作が終了した場合、シーン補助情報の可視度を復元する。このように、仮想シーンにおいて制御操作を行う際に、シーン補助情報の可視度が操作ウィジェットの可視度よりも低くなるように、シーン補助情報の可視度を調整することができる。(1)情報表示の複雑度を低減させることができ、表示リソースの利用率を向上させることができる。(2)ユーザに操作ウィジェット及び仮想シーン自体に注目させることができ、ユーザが操作ウィジェットに基づいて仮想オブジェクトの動作を迅速に制御することができるため、ヒューマンコンピュータインタラクションの効率、及びハードウェア処理リソースの利用率を向上させることができる。
【0134】
本発明の実施例は、コンピュータ実行可能な命令又はコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。該コンピュータ実行可能な命令又はコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されている。電子機器のプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体からコンピュータ実行可能な命令又はコンピュータプログラムを読み出し、プロセッサは、電子機器に本発明の実施例に係る上記の仮想シーンの情報表示方法を実行させるように、コンピュータ実行可能な命令又はコンピュータプログラムを実行する。
【0135】
本発明の実施例は、コンピュータ実行可能な命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。該コンピュータ実行可能な命令は、プロセッサにより実行される際に、本発明の実施例に係る上記の仮想シーンの情報表示方法を実行する。
【0136】
幾つかの実施例では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、FRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、磁気表面メモリ、光ディスク、又はCD-ROMなどのメモリであってもよいし、上記のメモリの1つ又は任意の組み合わせを含む各種の機器であってもよい。
【0137】
幾つかの実施例では、コンピュータ実行可能な命令は、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、スクリプト又はコードの形式で任意の形式のプログラミング言語(コンパイル若しくは解釈言語、又は宣言的又は手続き的言語を含む)で作成されてもよく、任意の形式で実装されてもよく、例えば、スタンドアロンプログラムとして実装されてもよいし、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、又はコンピューティング環境での使用に適したその他のユニットとして実装されてもよい。
【0138】
一例として、実行可能な命令は、ファイルシステム内のファイルに対応してもよいし、他のプログラム又はデータを保持するためのファイルの一部として記憶されてもよい。例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML:Hyper Text Markup Language)のドキュメントにおける1つ又は複数のスクリプトに記憶されてもよいし、言及されるプログラム専用の単一のファイルに記憶されてもよいし、複数の協調ファイル(例えば、1つ又は複数のモジュール、サブプログラム又はコードセクションを記憶するためのファイル)に記憶されてもよい。
【0139】
一例として、コンピュータ実行可能な命令は、1つの電子機器に実装されて実行されてもよいし、1つの場所に配置された複数の電子機器で実行されてもよいし、複数の場所に分散され、且つ通信ネットワークを介して相互に接続された複数の電子機器で実行されてもよい。
【0140】
以上は、単に本発明の例示的な実施例を説明し、本発明を制限するものではない。本発明の主旨及び原則の範囲内で行われる変更、均等的な置換、改良などは、本発明の保護範囲内に含まれる。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図14C
【国際調査報告】