(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】可変充電ウインドウに基づく車両充電管理
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20241126BHJP
B60L 53/62 20190101ALI20241126BHJP
【FI】
H02J7/00 P
B60L53/62
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532668
(86)(22)【出願日】2022-12-01
(85)【翻訳文提出日】2024-07-10
(86)【国際出願番号】 US2022051551
(87)【国際公開番号】W WO2023102127
(87)【国際公開日】2023-06-08
(32)【優先日】2021-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510192916
【氏名又は名称】テスラ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スワミナサン,アナンド
(72)【発明者】
【氏名】リン,モニカ
(72)【発明者】
【氏名】ガンヌ,ラジャクマー
(72)【発明者】
【氏名】クンテ,ハルシャド
(72)【発明者】
【氏名】サトコスキー,クリストファー
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA03
5G503BA04
5G503BB01
5G503CA01
5G503CA11
5G503CB06
5G503CB13
5G503DB03
5G503FA06
5H125AA01
5H125AB01
5H125AC12
5H125AC22
5H125BC08
5H125BC21
5H125BE02
5H125CD10
5H125DD03
5H125EE21
5H125EE41
5H125EE51
5H125EE61
(57)【要約】
可変充電ウインドウに基づく充電管理システムが開示される。本システムは、車両の始動動作の予想/所望の時間を受信および/または判定することができる。本システムは、所望の充電、バッテリパックの事前調整、および他の車両属性を含む、充電メトリックの嗜好を取得または特定する。次いで、本システムは、所望の充電メトリックの必要な開始時間を判定する。例示的には、判定された開始時間は、温度に基づく充電時間の差など、充電時間に影響を及ぼし得る周囲環境条件に基づくことができる。判定された開始時間はまた、1つまたは複数のオフピーク充電料金、ピーク充電料金などの1つまたは複数の電源の料金スケジュールに基づくことができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電ウインドウを実装することによって車両充電を管理するためのシステムであって、
充電管理アプリケーションを実装するためのコンピュータ実行可能命令を実行するための1つまたは複数のコンピューティングプロセッサおよびメモリを備え、
前記充電管理アプリケーションが、
車両の動作を開始するための所望の時間を判定することであって、前記車両がバッテリパックと関連する、判定することと、
前記車両に関連する前記バッテリパックを充電するための嗜好情報を特定することであって、前記嗜好情報が所望の充電閾値を含む、特定することと、
前記バッテリパックにエネルギーを供給するように動作可能な少なくとも1つの電源の充電メトリック情報および外部情報を特定することと、
少なくとも前記嗜好情報、前記充電メトリック情報、および前記外部情報に基づいて、少なくとも1つの充電ウインドウを判定することと、
前記判定された少なくとも1つの充電ウインドウに基づいて、前記少なくとも1つの電源からバッテリパック充電を実施することと、
を行うように構成されている、車両充電を管理するためのシステム。
【請求項2】
前記充電管理アプリケーションが、
複数の充電電源を特定するステップであって、前記充電電源が、前記バッテリパックにエネルギーを供給するために利用可能である、ステップと、
前記複数の充電電源のうちの第1の充電電源を選択するステップと、
前記第1の充電電源の第1の充電ウインドウ、および前記第1の充電ウインドウを実施するための推定コストを判定するステップと、
前記推定コストが前記嗜好情報において特定された金銭的閾値を超えると判定したことに応答して、前記複数の充電電源から第2の充電電源を選択するステップと、
前記第2の充電電源の第2の充電ウインドウを判定するステップと、によって、前記少なくとも1つの充電ウインドウを特定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記充電管理アプリケーションが、
充電電源に基づいてオフピーク充電料金終了時間を判定するステップであって、前記オフピーク充電料金終了時間が前記少なくとも1つの充電ウインドウの所望の終了時間を表す、ステップと、
少なくとも、前記特定された外部情報に含まれる環境情報に基づいて充電開始必要時間を計算するステップであって、前記環境情報が周囲温度を含む、ステップと、
前記オフピーク充電料金終了時間に対応する前記少なくとも1つの充電ウインドウを判定するステップと、
前記オフピーク充電料金に対応する前記充電ウインドウを判定することに応答して、前記少なくとも1つの充電ウインドウから、前記第1の充電ウインドウまたは前記第2の充電ウインドウを選択するステップと、
に基づいて、少なくとも前記第1の充電ウインドウまたは前記第2の充電ウインドウを判定する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記嗜好情報が、所望の充電情報およびバッテリパック事前調整情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記所望の充電情報が、充電のカテゴリ、バッテリパック充電状態に対応する数値、または前記バッテリパックに関連する前記車両の動作使用の同等の範囲のうちの少なくとも1つを含み、前記バッテリパック事前調整情報が、前記バッテリパックに関連する動作パターンを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの電源が充電メトリックに関連付けられ、前記充電メトリックが、充電料金、充電制限、および前記車両を充電するための前記電源の利用に関連する情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記外部情報が、前記少なくとも1つの電源からの電力の印加によってバッテリパック充電状態を生成するための充電モデルに対応し、前記充電モデルが、前記少なくとも1つの電源の機能を定義する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記充電管理アプリケーションが、異なる電源に関連する充電ウインドウの比較に基づいて、前記少なくとも1つの充電ウインドウを選択するようにさらに構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記充電管理アプリケーションが、単一の特定された充電ウインドウを実装する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記充電管理アプリケーションが、複数の特定された充電ウインドウを実装する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記嗜好情報が金銭的メトリックを含み、前記金銭的メトリックが、複数の電源に関連する最大充電、最大充電料金、および最小コスト充電ウインドウの選択のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
車両充電を管理するためのシステムであって、
車両に含まれるバッテリパックを充電するための嗜好情報を特定するステップと、
前記バッテリパックに電力を供給するために利用可能な少なくとも1つの電源の充電メトリック情報および外部情報を特定するステップと、
前記バッテリパックの予想される使用と、前記嗜好情報、前記充電メトリック情報、および前記外部情報とに基づいて、少なくとも1つの充電ウインドウを特定するステップと、を含む、車両充電を管理するためのシステム。
【請求項12】
前記バッテリバックの予想される使用と、前記嗜好情報、前記充電メトリック情報、および前記外部情報とに基づいて前記少なくとも1つの充電ウインドウを特定するステップが、
前記バッテリパックに電力を供給するために利用可能な複数の電源を特定するステップと、
前記複数の電源から第1の充電電源を選択するステップと、
前記第1の充電電源の第1の充電ウインドウ、および前記第1の充電ウインドウを実施するための推定コストを判定するステップと、
前記推定コストが前記閾値を超えると判定したことに応答して、前記複数の電源から第2の充電電源を選択するステップと、
前記第2の充電電源の第2の充電ウインドウを判定するステップと、を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
少なくとも前記第1の充電ウインドウまたは前記第2の充電ウインドウを判定するステップが、
充電電源に基づいてオフピーク充電料金終了時間を判定するステップであって、前記オフピーク充電料金終了時間が、前記バッテリパックの前記予想される使用に対応する充電ウインドウの所望の終了時間を表す、ステップと、
少なくとも環境情報に基づいて充電開始必要時間を計算するステップであって、前記環境情報が周囲温度を含む、ステップと、
前記オフピーク充電料金終了時間に対応する充電ウインドウを判定するステップと、
前記オフピーク充電料金に対応する前記充電ウインドウを判定することに応答して、前記オフピーク充電料金に対応する前記充電ウインドウから、前記第1の充電ウインドウまたは前記第2の充電ウインドウを選択するステップと、を含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記嗜好情報が、所望の充電情報およびバッテリパック事前調整情報のうちの少なくとも1つを含み、前記所望の充電情報が、充電のカテゴリ、数値、および/または動作使用の同等の範囲を含み、前記バッテリパック事前調整情報が、前記バッテリパックに関連する動作パターンを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記電源が充電メトリックに関連付けられ、前記充電メトリックが、充電料金、充電制限、および前記車両を充電するための前記電源の利用に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記外部情報が充電モデルに対応し、前記充電モデルが充電構成要素の機能を定義する、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記嗜好情報が金銭的メトリックを含み、前記金銭的メトリックが、複数の電源に関連する、最大充電、最大充電料金、および最小コスト充電ウインドウの選択のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
車両充電を管理するためのコンピュータ実装の方法であって、
車両の動作を開始するための所望の時間を判定するステップと、
前記車両に含まれるバッテリパックを充電するための嗜好情報を特定するステップと、
少なくとも1つの電源の充電メトリック情報および外部情報を特定するステップと、
前記車両の前記動作を開始するための前記所望の時間、前記嗜好情報、前記充電メトリック情報、および前記外部情報に少なくとも基づいて、少なくとも1つの充電ウインドウを特定するステップと、
前記特定された少なくとも1つの充電ウインドウに基づいて、車両充電を実施するステップと、
を含む、車両充電を管理するためのコンピュータ実装の方法。
【請求項19】
前記少なくとも一つの充電ウインドウを特定するステップが、
複数の充電電源を特定するステップであって、前記充電電源が、前記車両に充電を供給するために利用可能である、ステップと、
前記複数の電源のうちの第1の充電電源を選択するステップと、
前記第1の充電電源の第1の充電ウインドウ、および前記第1の充電ウインドウを実施するための推定コストを判定するステップと、
前記推定コストが閾値を超えると判定したことに応答して、前記複数の電源から第2の充電電源を選択するステップと、
前記第2の充電電源の第2の充電ウインドウを判定するステップと、を含む、請求項18に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項20】
少なくとも前記第1の充電ウインドウまたは前記第2の充電ウインドウを判定するステップが、
前記充電電源に基づいてオフピーク充電料金終了時間を判定するステップであって、前記オフピーク充電料金終了時間が前記充電ウインドウの所望の終了時間を表す、ステップと、
少なくとも環境情報に基づいて充電開始必要時間を計算するステップであって、前記環境情報が周囲温度を含む、ステップと、
前記オフピーク充電料金終了時間に対応する充電ウインドウを判定するステップと、
前記オフピーク充電料金に対応する前記充電ウインドウを判定することに応答して、前記オフピーク充電料金終了時間に対応する前記充電ウインドウから、前記第1の充電ウインドウまたは前記第2の充電ウインドウを選択するステップと、を含む、請求項19に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項21】
前記嗜好情報が、所望の充電情報およびバッテリパック事前調整情報のうちの少なくとも1つを含み、前記所望の充電情報が、充電のカテゴリ、数値、および/または動作使用の同等の範囲を含み、前記バッテリパック事前調整情報が、前記バッテリパックに関連する動作パターンを含む、請求項18に記載のコンピュータの実装方法。
【請求項22】
前記電源が、充電メトリックに関連付けられ、前記充電メトリックが、充電料金、充電制限、および前記車両を充電するための前記電源の利用に関する情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項23】
前記外部情報が充電モデルに対応し、前記充電モデルが充電構成要素の機能を定義する、請求項18に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項24】
異なる電源に関連する充電ウインドウの比較に基づいて、前記少なくとも1つの充電ウインドウを選択するように、さらに構成される、請求項18に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項25】
単一の特定された充電ウインドウが実装される、請求項18に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項26】
複数の特定された充電ウインドウが実装される、請求項18に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項27】
前記嗜好情報が金銭的メトリックを含み、前記金銭的メトリックが、複数の電源に関連する、最大充電、最大充電料金、および最小コスト充電ウインドウの選択のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のコンピュータ実装の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年12月3日に出願された「可変充電ウインドウに基づく車両充電管理(VEHICLE CHARGING MANAGEMENT BASED ON VARIABLE CHARGING WINDOWS)」と題する米国仮特許出願第63/264,928号の非仮出願であり、優先権を主張し、その全体があらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
開示の技術は、電力の充電に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的に説明すると、電動車両、ハイブリッド車両などの様々な車両は、バッテリパックなどの内部電源を少なくとも部分的に再充電するために、外部電源への何らかの接続を必要とする可能性がある。特定のシナリオでは、電動車両ユーザは、少なくともバッテリパックが使用前に完全に充電されたと見なされるように、充電プロセスを開始することを望む場合がある。
【0004】
一般的に説明すると、コンピューティングデバイスおよび通信ネットワークを利用して、データおよび/または情報を交換できる。一般的なアプリケーションでは、コンピューティングデバイスは、通信ネットワークを介して別のコンピューティングデバイスからコンテンツを要求できる。例えば、パーソナルコンピューティングデバイスにおけるユーザは、ブラウザアプリケーションを利用して、ネットワーク(例えば、インターネット)を介してサーバコンピューティングデバイスからコンテンツページ(例えば、ネットワークページ、ウェブページなど)を要求できる。そのような実施形態では、ユーザコンピューティングデバイスはクライアントコンピューティングデバイスと呼ぶことができ、サーバコンピューティングデバイスはサービスプロバイダと呼ぶことができる。別の実施形態では、ユーザコンピューティングデバイスは、情報を収集または生成し、収集された情報を、さらなる処理または分析のためにサーバコンピューティングデバイスに提供できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許請求の範囲に記載された技術革新はそれぞれいくつかの態様を有し、そのうちの1つだけがその望ましい属性を単独で担うものではない。特許請求の範囲を限定することなく、本開示のいくつかの顕著な特徴をここで簡単に説明する。
【0006】
本開示の一態様は、バッテリ充電システム(または車両充電システム)である。システムは、
車両の動作を開始するための所望の時間を判定することであって、車両が、バッテリパックと関連付けられる、構成されることと、
車両に関連するバッテリパックを充電するための嗜好情報を特定することであって、嗜好情報が所望の充電閾値を含む、特定することと、
バッテリパックにエネルギーを供給するように動作可能な少なくとも1つの電源の充電メトリック情報および外部情報を特定することと、
少なくとも嗜好情報、充電メトリック情報、および外部情報に基づいて少なくとも1つの充電ウインドウを判定することと、
特定された少なくとも1つの充電ウインドウに基づいて少なくとも1つの電源からのバッテリパック充電を実施することと、
を行うように構成される。
【0007】
この態様では、充電管理アプリケーションは、
複数の充電電源を特定するステップであって、充電電源がバッテリパックにエネルギーを供給するために利用可能である、ステップと、
複数の充電電源のうちの第1の充電電源を選択するステップと、
第1の充電電源の第1の充電ウインドウ、および第1の充電ウインドウを実施するための推定コストを判定するステップと、
推定コストが嗜好情報において特定された金銭的閾値を超えると判定したことに応答して、複数の充電電源から第2の充電電源を選択するステップと、
第2の充電電源の第2の充電ウインドウを判定するステップと、
によって、少なくとも1つの充電ウインドウを特定する。
【0008】
上記の態様では、充電管理アプリケーションは、
充電電源に基づいてオフピーク充電料金終了時間を判定することに基づいてオフピーク充電料金終了時間を判定するステップであって、オフピーク充電料金終了時間が少なくとも1つの充電ウインドウの所望の終了時間を表す、ステップと、
少なくとも、特定された外部情報に含まれる環境情報に基づいて充電開始必要時間を計算するステップであって、環境情報が周囲温度を含む、ステップと、
オフピーク充電料金終了時間に対応する充電ウインドウを判定するステップと、
充電ウインドウがオフピーク充電料金に対応すると判定したことに応答して、オフピーク充電料金終了時間に対応する判定された充電ウインドウに対して第1または第2の充電ウインドウを選択するステップと、
に基づいて、少なくとも第1の充電ウインドウまたは第2の充電ウインドウを判定する。
【0009】
上記態様における嗜好情報は、所望の充電情報およびバッテリパック事前調整情報のうちの少なくとも1つを含み、所望充電情報が、充電のカテゴリ、バッテリパック充電状態に対応する数値、またはバッテリパックに関連する車両の動作使用の同等の範囲のうちの少なくとも1つを含み、バッテリパック事前調整情報が、バッテリパックに関連する動作パターンを含む。
【0010】
上記態様における少なくとも1つの電源は、充電メトリックに関連付けられ、充電メトリックが、充電料金、充電制限、および車両を充電するための電源の利用に関する情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
上記態様における外部情報は、少なくとも1つの電源からの電力の印加によってバッテリパックの充電状態を生成するための充電モデルに対応し、充電モデルが、少なくとも1つの電源の機能を定義する。
【0012】
上記態様のシステムは、異なる電源に関連する充電ウインドウの比較に基づいて、少なくとも1つの充電ウインドウを選択するようにさらに構成される。
【0013】
上記の態様における充電管理アプリケーションは、単一の特定された充電ウインドウを実装する。
【0014】
上記の態様における充電管理アプリケーションは、複数の特定された充電ウインドウを実装する。
【0015】
上記態様における嗜好情報は、金銭的メトリックを含み、金銭的メトリックが、複数の電源に関連する、最大充電、最大充電料金、および最小コスト充電ウインドウの選択のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
本開示の別の態様は、車両充電を管理するためのシステムであって、本システムは、
車両に含まれるバッテリパックを充電するための嗜好情報を特定するステップと、
バッテリパックに電力を供給するために利用可能な少なくとも1つの電源の充電メトリック情報および外部情報を特定するステップと、
バッテリパックの予想される使用と、嗜好情報、充電メトリック情報、および外部情報とに基づいて、少なくとも1つの充電ウインドウを特定するステップを備える。
【0017】
上記態様における少なくとも1つの充電ウインドウを特定するステップは、バッテリパックの予想される使用と、嗜好情報、充電メトリック情報、および外部情報とに基づいており、
バッテリパックに電力を供給するために利用可能な複数の電源を特定するステップと、
複数の電源から第1の充電電源を選択するステップと、
第1の充電電源の第1の充電ウインドウ、および第1の充電ウインドウを実施するための推定コストを判定するステップと、
推定コストが閾値を超えると判定したことに応答して、複数の電源から第2の充電電源を選択するステップと、
第2の充電電源の第2の充電ウインドウを判定するステップと、を含む。
【0018】
この態様における少なくとも第1の充電ウインドウまたは第2の充電ウインドウを判定するステップは、
充電電源に基づいてオフピーク充電料金終了時間を判定するステップであって、オフピーク充電料金終了時間が、バッテリパックの予想される使用に対応する充電ウインドウの所望の終了時間を表す、ステップと、
少なくとも環境情報に基づいて充電開始必要時間を計算するステップであって、環境情報が周囲温度を含む、ステップと、
オフピーク充電料金終了時間に対応する充電ウインドウを判定するステップと、
充電ウインドウがオフピーク充電料金に対応すると判定したことに応答して、オフピーク充電料金終了時間に対応する充電ウインドウから第1および第2の充電ウインドウを選択するステップと、を含む。
【0019】
この態様における嗜好情報は、所望の充電情報およびバッテリパック事前調整情報のうちの少なくとも1つを含み、所望の充電情報が、充電のカテゴリ、数値、および/または動作使用の同等の範囲を含み、バッテリパック事前調整情報が、バッテリパックに関連する動作パターンを含む。
【0020】
この態様における電源は、充電メトリックに関連付けられ、充電メトリックが、充電料金、充電制限、および車両を充電するための電源の利用に関する情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
この態様における外部情報は充電モデルに対応し、充電モデルが充電構成要素の機能を定義する。
【0022】
この態様における嗜好情報は、金銭的メトリックを含み、金銭的メトリックが、複数の電源に関連する、最大充電、最大充電料金、および最小コスト充電ウインドウの選択のうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
本開示の別の態様は、車両充電を管理するためのコンピュータ実装方法であって、本方法は、
車両の動作を開始するための所望の時間を判定するステップと、
車両に含まれるバッテリパックを充電するための嗜好情報を特定するステップと、
少なくとも1つの電源の充電メトリック情報および外部情報を特定するステップと、
車両の動作を開始するための所望の時間、嗜好情報、充電メトリック情報、および外部情報に少なくとも基づいて、少なくとも1つの充電ウインドウを特定するステップと、
特定された少なくとも1つの充電ウインドウに基づいて車両充電を実施するステップと、を備える。
【0024】
この態様における少なくとも1つの充電ウインドウの特定は、
複数の充電電源を特定するステップであって、充電電源が車両に充電を供給するために利用可能である、ステップと、
複数の電源のうちの第1の充電電源を選択するステップと、
第1の充電電源の第1の充電ウインドウおよび第1の充電ウインドウを実施するための推定コストを判定するステップと、
推定コストが閾値を超えると判定したことに応答して、複数の電源から第2の充電電源を選択するステップと、
第2の充電電源の第2の充電ウインドウを判定するステップと、
を備える。
【0025】
少なくとも第1の充電ウインドウまたは第2の充電ウインドウ判定は、
充電電源に基づいてオフピーク充電料金終了時間を判定するステップであって、オフピーク充電料金終了時間が少なくとも1つの充電ウインドウの所望の終了時間を表す、ステップと、
少なくとも環境情報に基づいて充電開始必要時間を計算するステップであって、環境情報が周囲温度を含む、ステップと、
オフピーク充電料金終了時間に対応する充電ウインドウを判定するステップと、
オフピーク充電料金に対応する充電ウインドウを判定することに応答して、記オフピーク充電料金終了時間に対応する充電ウインドウから第1の充電ウインドウまたは第2の充電ウインドウを選択するステップと、
を含む。
【0026】
この態様における嗜好情報は、所望の充電情報およびバッテリパック事前調整情報のうちの少なくとも1つを含み、所望の充電情報が、充電のカテゴリ、数値、および/または動作使用の同等の範囲を含み、バッテリパック事前調整情報が、バッテリパックに関連する動作パターンを含む。
【0027】
この態様における電源は、充電メトリックに関連付けられ、充電メトリックが、充電料金、充電制限、および車両を充電するための電源の利用に関する情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
この態様における外部情報は充電モデルに対応し、充電モデルは充電構成要素の機能を定義する。
【0029】
本方法は、異なる電源に関連する充電ウインドウの比較に基づいて少なくとも1つの充電ウインドウを選択するステップをさらに含む。
【0030】
この態様におけるコンピュータ実装方法は、単一の特定された充電ウインドウが実装される。
【0031】
この態様におけるコンピュータ実装方法は、複数の特定された充電ウインドウを実装する。
【0032】
この態様における嗜好情報は、金銭的メトリックを含み、金銭的メトリックが、複数の電源に関連する、最大充電、最大充電料金、および最小コスト充電ウインドウの選択のうちの少なくとも1つを含む。
【0033】
本開示は、本開示を例示することを意図しているが、これらに限定されない、特定の実施形態の図面を参照して本明細書で説明される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本明細書に開示された概念を例示するためのものであり、縮尺通りではない場合があることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1A】本出願の1つまたは複数の態様による、車両バッテリパック充電の管理を提供するための例示的な環境のブロック図である。
【0035】
【
図1B】本出願の態様による、車両バッテリパック管理ルーチンを利用するためのバッテリパックを含む車両のブロック図である。
【0036】
【
図2】本出願の態様による、1つまたは複数のローカルリソースまたはネットワークサービス上で充電管理アプリケーションを実装するための例示的なアーキテクチャを示す図である。
【0037】
【
図3】本出願の1つまたは複数の態様による、充電管理アプリケーションによって実施される例示的な充電管理ルーチンのフロー図である。
【0038】
【
図4】本出願の態様による、複数の電源を利用する例示的な充電管理ルーチンのフロー図である。
【0039】
【
図5】本出願の1つまたは複数の態様による、特定された電源の充電ウインドウ判定ルーチンのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
特定の実施形態の以下の詳細な説明では、具体的な実施形態の様々な説明を提示する。しかしながら、本明細書に記載された技術革新は、例えば、特許請求の範囲によって定義および包含されるように、多数の異なる方法で実施できる。この説明では、参照番号が同一または機能的類似の要素を示すことができる図面を参照する。図面に示されている要素は、必ずしも縮尺通りに描かれていないことが理解されよう。さらに、特定の実施形態は、図面に示されているよりも多くの要素、および/または示されている要素のサブセット、を含むことができることが理解されよう。さらに、いくつかの実施形態は、2つ以上の図面からの特徴の任意の適切な組み合わせを組み込むことができる。
【0041】
一般的に説明すると、本開示の1つまたは複数の態様は、電動車両などのデバイスの管理に関連する操作の構成および管理に関する。例示的な例として、本出願の態様は、1つまたは複数の利用可能な電源から車両ベースのバッテリパックへのエネルギーの供給に関連する充電プロセスの管理を組み込む。例示的には、充電プロセスは、環境条件に基づいて、1つまたは複数の定義された充電パラメータ/目標を達成するための最小定義時間量に対応する推定充電ウインドウに関して定義することができる。充電パラメータ/目標は、閾値充電量(例えば、部分充電または完全充電)を達成するために車両バッテリパックに十分なエネルギーを供給すること、好ましい動作状態を達成するためにバッテリパックを事前調整すること、定義された車両環境条件を確立する(例えば、定義された客室温度または客室温度範囲などを確立する)こと、などに対応することができる。さらに、本出願の態様は、可変電力消費メトリック(例えば、電源へのアクセス、電源からのエネルギーの伝送などに関連する金銭的コスト)を含む、1つまたは複数の電源の電力消費料金スケジュールの組み込みに基づく、複数の充電ウインドウの選択および管理をさらに含むことができる。
【0042】
一般的に説明すると、電動車両またはハイブリッド車両のバッテリパックなどのデバイスの充電プロセスは、通常、手動プロセスに対応する。例えば、車両が外部充電装置に接続されると、車両バッテリパック充電プロセスを開始できる。そのようなプロセスは、外部充電装置と車両との間の接続時に自動的に、またはユーザによる制御の選択によって手動で、開始できる。いくつかのシナリオでは、ユーザは、車両充電プロセスを開始するための開始時間を指定してもよい。手動充電プロセスまたはスケジューリング充電プロセスによれば、そのような充電プロセスは、車両の意図された使用のかなり前に完了され得る。これは、充電プロセスが車両バッテリパックをより高い充電レベルに、より長い期間にわたって置くことになり、バッテリパックの寿命または性能を低下させる可能性がある。他のシナリオでは、手動プロセスの開始が遅すぎる場合、充電プロセスは、所望の車両充電パラメータを達成するために完全に完了されない場合がある。したがって、所望の車両充電パラメータは、車両の使用を開始する前に完了されない可能性がある。さらに、手動プロセスは、充電プロセス中の周囲温度などの外部環境条件によって引き起こされる充電プロセス効率/タイミングの変動のために、さらに非効率的である。これらの変動は、上述のように過充電または充電不足のいずれかをもたらす可能性がある。さらに、1つまたは複数の利用可能な電源が可変消費メトリックに関連付けられている状況では、手動プロセスはさらに非効率的であり得る。例えば、手動充電プロセスまたはスケジュールされた充電プロセスが、スケジュールされた電源サービス中断中または電源からの利用可能な電力が制限されている期間中に開始される場合、そのような充電プロセスは、充電不足のシナリオをもたらす可能性がある。別の例では、ユーザがピーク料金またはプレミアム料金で請求され得る時間中に、手動充電プロセスまたはスケジュールされた充電プロセスが開始される可能性がある。
【0043】
上記の非効率性の少なくとも一部に対処するために、1つまたは複数の充電ウインドウの管理および実装を容易にする充電管理アプリケーションが提供される。例示的には、充電管理アプリケーションは、ローカル充電インフラ機器、ユーザモバイルデバイス、車両インターフェースデバイス、またはローカルコンピューティングデバイスを含む様々な構成要素によって実装されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、充電管理アプリケーションの少なくとも一部は、ローカル充電インフラ機器、ユーザモバイルデバイス、車両インターフェースデバイス、またはローカルコンピューティングデバイスと協働できるネットワークサービスに従って実装されてもよい。
【0044】
充電管理アプリケーションは、例示的に、車両の開始動作の予想/所望の時間を受信または判定する。充電管理アプリケーションは、所望の充電、バッテリパックの事前調整、および他の車両属性を含む充電メトリックの嗜好を取得または特定する。次いで、充電管理アプリケーションは、所望の充電メトリックの所要開始時間を判定する。例示的には、判定された開始時間は、温度に基づく充電時間の差など、充電時間に影響を及ぼし得る周囲環境条件に基づくことができる。さらに、判定された開始時間は、1つまたは複数のオフピーク充電料金、ピーク充電料金などの1つまたは複数の電源の料金スケジュールに基づくことができる。例えば、充電管理アプリケーションは、オフピークタイミングウインドウの完了前に所望の充電メトリックを完了できるように、オフピーク充電料金の時間ウインドウ中に開始時間を選択できるかどうかを判定できる。
【0045】
いくつかの実施形態では、充電管理アプリケーションは、サービスプロバイダによって提供される標準的な電気接続または予め貯蔵された位置の電源(例えば、ローカルの太陽電源からの貯蔵エネルギー)など、バッテリパックの充電に使用するための利用可能な電源のセットの充電ウインドウおよび関連コストを判定できる。例示的には、オフピーク充電料金の時間ウインドウの間に所望の充電メトリックの完了が達成できない場合、充電管理アプリケーションは、ユーザの嗜好を利用して、オフピーク充電料金とピーク充電料金の組み合わせに対応する時間ウインドウに基づいて充電メトリックを完了するか、またはオフピーク充電料金のみに対応する時間ウインドウの間に充電を制限するが、所望の充電メトリックを部分的にしか達成しない、充電ウインドウを選択できる。判定された充電ウインドウ(およびいくつかの実施形態では電源)に基づいて、充電管理アプリケーションは、判定された充電ウインドウに従って充電プロセスを実施できる。
【0046】
様々な態様が例示的な実施形態および特徴の組み合わせに従って説明されるが、当業者は、例および特徴の組み合わせが本質的に例示的であり、限定として解釈されるべきではないことを理解するであろう。より具体的には、本出願の態様は、様々なタイプの車両充電機構、電源、インターフェースなどに適用可能であり得る。しかしながら、当業者であれば、本出願の態様は、必ずしも任意の特定の種類の車両、車両充電インフラストラクチャ、データ通信、または車両、所有者/ユーザ、およびネットワークサービスプロバイダ間の例示的な相互作用への適用に限定されないことを理解するであろう。そのような相互作用は、限定として解釈されるべきではない。
【0047】
図1Aは、システム100の環境のブロック図を示す。システム100は、本出願の1つまたは複数の態様による車両充電の管理に対応する。システム100の環境は、電動車両などの電気デバイスに充電機能を提供するために利用され得るローカルリソース110の集合を含む。ローカルリソース110の集合は、外部電源から充電を受け取るための接続部を含む1つまたは複数の車両114を含むことができる。車両114は、ユーザ入力または情報を取得するために、ユーザインターフェース112に関連付けられるか、そうでなければアクセスを提供できる。ユーザインターフェース112は、車両内に設けられたインターフェースデバイス上に、またはモバイルデバイス、ラップトップコンピューティングデバイス、キオスクなどの車両のユーザによってアクセスされる外部コンピューティングデバイスを介して、生成され得る。これに関して、ローカルリソース110の一部を形成する1つまたは複数の車両114への言及は、本明細書に記載の充電プロセスで使用するためのバッテリパックへのアクセス、または充電プロセスを管理するためのインターフェースの利用に対応できる。車両114は、ローカルリソース110に固定されているとは見なされず、複数のローカルリソース110の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、バッテリパックが対応するデバイス(例えば、取り外し可能なバッテリパック)から分離され得る場合、またはバッテリパックが車両114であると見なされないデバイスに対応する場合、車両114はローカルリソース110から取り外されるかまたは欠落し得る。
【0048】
ローカルリソース110は、直接物理結合、無線充電、または他のエネルギー伝達方法などによるエネルギー伝達方法を介して、電動車両114にエネルギーを供給する充電インフラ機器(例えば、充電構成要素116)をさらに含むことができる。充電構成要素116は、電流、電圧、または第三者サービスプロバイダによって提供される電力など、少なくとも1つの電源122からの電力にアクセスできてもよい。例えば、電源112は、構造(例えば、建物を介して提供される電力接続)を介して第三者サービスプロバイダによって提供される電力にアクセスできる充電構成要素またはデバイスに対応してもよい。いくつかの実施形態では、ローカルリソース110の充電構成要素116は、バッテリパックにエネルギーを供給するために、個々に選択可能であってもよく、または組み合わせて使用されてもよい複数の電源122を含むことができる。例示的には、個々の電源122は、充電性能メトリック(例えば、利用可能なエネルギーまたはエネルギー分配料金)および充電料金(例えば、オフピーク充電料金またはピーク充電料金)に関連付けられるか、またはそれに従って定義されてもよい。いくつかの実施形態では、個々の電源122は、共通の電源に対応してもよいが、異なる充電性能メトリックまたは充電料金に関連付けられてもよい。他の実施形態では、個々の電源122は、ローカルの貯蔵エネルギー源(例えば、バッテリベースのストレージ)、太陽光または風力ベースの電源などの異なる電源に対応できる。
【0049】
ローカルリソース110は、充電構成要素116、車両、モバイルデバイスなどでホストされ得る充電管理アプリケーション118をさらに含む。充電管理アプリケーション118は、所望の充電メトリック、所望の車両動作パラメータ、および所望の金銭的閾値または嗜好に関するユーザ嗜好情報を取得または維持できる。充電管理アプリケーションは、車両にエネルギーを供給するために利用可能な個々の電源112の充電性能メトリックをさらに維持できる。充電管理アプリケーション118はさらに、嗜好および環境条件の組み合わせに基づいて、個々の電源122の充電ウインドウを判定できる。充電管理アプリケーション118は、指定/判定された充電ウインドウおよび選択された電源122の実行を容易にすることができる。
【0050】
ローカルリソース110は、簡略化された論理形式で表され、ローカルリソースに関連する機能を提供するために実装され得る物理的なソフトウェアおよびハードウェアの構成要素のすべてを反映するわけではない。
【0051】
いくつかの実施形態では、環境は、ネットワーク140接続を介してローカルリソース110のうちの1つまたは複数と通信できるネットワークサービス130を、さらに含むことができる。ネットワークサービス130(例えば、ネットワークサービスプロバイダによって提供されるコンピューティングリソース上でホストされる1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションもしくはサービス)は、ローカルリソース110の充電管理アプリケーション118と同様に、またはローカルリソース110の充電管理アプリケーション118と組み合わせて機能する、充電管理アプリケーション118を実装できる。これに関して、充電管理アプリケーション118への言及は、一般に、モバイルデバイス、車両、ネットワークサービスなどの実行環境に限定されない、充電管理アプリケーション全般への言及を含む。当業者は、ネットワークサービス130が簡略化された論理的形式で表され、ネットワークサービス130に関連する機能を提供するために実装され得る物理的なソフトウェアおよびハードウェアの構成要素のすべてを反映しないことを理解するであろう。
【0052】
通信ネットワーク140は、任意の有線ネットワーク、無線ネットワーク、またはそれらの組み合わせであってもよい。さらに、ネットワークは、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、ケーブルネットワーク、ファイバネットワーク、衛星ネットワーク、携帯電話ネットワーク、データネットワーク、またはそれらの組み合わせであってもよい。
図1Aの例示的な環境では、ネットワークは、インターネットなどのグローバルエリアネットワーク(GAN)である。いくつかの実施形態では、ネットワーク140は、ローカルリソース110およびネットワークサービス130が市販の有線通信規格のいずれかを使用して有線通信を介して接続されるように、有線通信ネットワークとすることができる。いくつかの実施形態では、ネットワーク140は無線通信ネットワークである。これらの実施形態では、ネットワーク140は、Bluetooth、Bluetooth low energy(「BLE」)、および/または近距離無線通信(「NFC」)などの短距離通信プロトコルを使用できる。ネットワーク140は、1つまたは複数の直接通信チャネル、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、および/またはインターネットなどの有線および/または無線ネットワークの任意の組み合わせを備えることができる。いくつかの実施形態では、ネットワーク140は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク、5G通信、または任意の他のタイプの無線ネットワークなどの、1つまたは複数の無線ネットワークを含むことができる。ネットワーク140は、インターネットまたは他の前述のタイプのネットワークのいずれかを介して通信するためのプロトコルおよび構成要素を使用できる。例えば、ネットワーク140によって使用されるプロトコルは、ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)、HTTPセキュア(HTTPS)、メッセージキュー・テレメトリ・トランスポート(MQTT)、制約付きアプリケーションプロトコル(CoAP)などを含んでもよい。インターネットまたは他の前述のタイプの通信ネットワークのいずれかを介して通信するためのプロトコルおよび構成要素は、当業者に周知であり、したがって、本明細書ではより詳細に説明されない。いくつかの実施形態では、ネットワーク154を介した無線通信は、SSL(例えば、256ビット、軍事グレードの暗号化)を介して暗号化データと通信するなど、1つまたは複数の安全なネットワーク上で実行されてもよい。本明細書で説明される様々な通信プロトコルは単なる例であり、本開示はそれに限定されない。他の前述のタイプの通信ネットワークを介して通信するためのプロトコルおよび構成要素は、コンピュータ通信の当業者に周知であり、したがって、本明細書でより詳細に説明する必要はない。
【0053】
図1Bは、車両114に設置されたバッテリの一実施形態を示す。
図2に示すように、車両114は、一般にバッテリ150と呼ぶことができるバッテリパック150を含むことができる。いくつかの実施形態では、バッテリ150は、複数のバッテリセル154の複数の個々のグループ152を含むことができる。バッテリパック150、バッテリグループ152、およびバッテリセル154の構成は、特定の用途に基づいて判定できる。例えば、いくつかの実施形態では、車両114は、単一の充電プロセスがバッテリパック150に対応するバッテリセル154のセット全体に対応するように、複数のバッテリセル154に対応する単一のバッテリパック150に関連付けられてもよい。他の実施形態では、バッテリパック150は、各個々のグループ152が本出願の態様に従って管理することができる独立した充電プロセスを受けることができるように、複数のグループ152に編成できる。したがって、バッテリパック150、グループ152または複数のセル154の特定の構成は、本出願の態様を限定するものとして解釈されるべきである。
【0054】
ここで
図2を参照して、充電管理アプリケーション118を1つまたは複数のローカルリソース110またはネットワークサービス130に実装するための例示的なアーキテクチャについて説明する。
図2のアーキテクチャは本質的に例示的なものであり、充電管理アプリケーションに特定のハードウェアまたはソフトウェア構成を必要とすると解釈されるべきではない。
図2に示す充電管理アプリケーション118の一般的なアーキテクチャは、本開示の態様を実施するために使用され得るコンピュータハードウェアおよびソフトウェアの構成要素の構成を含む。図示のように、充電管理アプリケーション118は、処理ユニット202と、ネットワークインターフェース204と、コンピュータ可読媒体ドライブ206と、入出力デバイスインターフェース208とを含み、これらはすべて通信バスを介して互いに通信できる。充電管理アプリケーション118の構成要素は、物理的なハードウェア構成要素であってもよいし、仮想化環境に実装されてもよい。
【0055】
ネットワークインターフェース204は、
図1Aのネットワーク140などの1つまたは複数のネットワークまたはコンピューティングシステムへの接続性を提供してもよい。したがって、処理ユニット202は、ネットワーク140を介して他のコンピューティングシステムまたはサービスから情報および命令を受信できる。処理ユニット202はまた、メモリ210と通信し、入出力デバイスインターフェース208を介して任意選択のディスプレイのための出力情報をさらに提供できる。いくつかの実施形態では、充電管理アプリケーション118は、モバイルデバイスまたは車両に実装されるなど、
図2に示すものよりも多い(または少ない)構成要素を含んでもよい。
【0056】
メモリ210は、処理ユニット202が1つまたは複数の実施形態を実施するために実行するコンピュータプログラム命令を含んでもよい。メモリ210は、一般に、RAM、ROM、または他の永続的もしくは非一時的メモリを含む。メモリ210は、インターフェースソフトウェア212を介した充電管理アプリケーション118の一般的な管理および動作において処理ユニット202によって使用される、コンピュータプログラム命令を提供するオペレーティングシステム214を格納できる。メモリは、本開示の態様を実施するためのコンピュータプログラム命令および他の情報をさらに含んでもよい。例えば、一実施形態では、メモリは、充電ウインドウを判定する要求を受信し、充電ウインドウを選択し、選択された充電ウインドウを実施させるように構成された、充電ウインドウ判定構成要素216を含む。メモリ210は、本明細書に記載され、充電ウインドウを選択するために利用される、1つまたは複数の電源の個々の充電タイミングウインドウおよびコストを判定するための、充電タイミング判定構成要素218をさらに含む。充電管理アプリケーション118は、所望の充電、バッテリパックの事前調整および他の車両属性を含む充電メトリックの充電嗜好、個々の電源の性能メトリック、および他の情報を含む、本出願の1つまたは複数の態様に従って利用される複数のデータストアを維持できる。
【0057】
ここで
図3を参照して、充電管理アプリケーション118によって実施される充電管理ルーチン300のフロー図を説明する。例示的には、ルーチン300は、バッテリパックの予想される使用/必要性、ならびに充電メトリックおよび充電料金に関するユーザの嗜好に基づいて、バッテリパックを充電するための充電ウインドウの判定に対応する。ブロック302において、充電管理アプリケーション118は、車両114の開始動作の予想/所望の時間を受信または判定する。例示的には、ユーザは、車両114内のインターフェース112またはモバイルアプリケーションを利用して、車両114の動作を開始するための予想/所望の時間を特定できる。他の実施形態では、充電管理アプリケーション118は、所望の時間を判定するために、カレンダーアプリケーション、ソーシャルメディアアプリケーションなどの第三者ソースから情報または要求情報を受信できる。さらに、他の実施形態では、充電管理アプリケーション118は、機械学習アルゴリズムなどの学習アルゴリズムを利用でき、履歴情報と、起こり得る所望の/予想される開始時間または出発時間として特徴付けられた出力時間とを使用する。例えば、学習アルゴリズムは、ユーザの行動パターンに基づいて、または学習アルゴリズムに利用可能な異なる情報/入力に基づいて、行動を観察できる。学習アルゴリズムは、充電管理アプリケーション118に統合されてもよく、または外部リソースとしてアクセスされてもよい。
【0058】
ブロック304において、充電管理アプリケーション118は、所望の充電、バッテリパックの事前調整、および他の車両属性を含む充電メトリックの嗜好情報を取得または特定する。例示的には、バッテリパックの所望の充電情報は、充電のカテゴリ(例えば、完全充電、半充電など)、数値またはパーセンテージ、予測されるまたは予想される動作使用(例えば、xマイル数)の同等の範囲などを含むことができる。例示的には、バッテリパックの事前調整情報は、バッテリパック/電気システムの最適な性能を提供すると考えることができる、バッテリパックまたは電気システムに関連する様々な動作パターンを指定する。例えば、バッテリパックの事前調整情報は、バッテリパックの動作パラメータに関連する特定の温度または温度範囲に対応できる。後述するように、事前調整情報は、バッテリパックの温度特性または他のパラメータを確立して維持するために、バッテリパック充電の少なくとも一部の消費を必要としてもよい。例示的に、充電メトリック情報は、充電料金に関する金銭的基準に関する嗜好情報、総充電、またはバッテリパックの充電に関する他の情報を含む。
【0059】
ブロック306において、充電管理アプリケーション118は、車両114の充電を完了用のエネルギーを供給するために利用可能な、1つまたは複数の電源122の充電メトリック情報および外部環境情報を取得する。例示的には、電源122は、1つまたは複数の充電料金、充電制限/利用可能性情報、および車両を充電するための電源の利用に関する他の情報を含むことができる充電メトリックに関連付けてもよい。外部環境情報(例えば、外部情報)は、例示的に、温度、湿度などの環境条件に基づいて充電構成要素116(例えば、充電システム)の機能を定義する充電モデルに対応できる。外部環境情報は、温度範囲(または他の入力)に基づく充電情報のカテゴリに従って定義されてもよく、または入力された環境条件の関数として特定の充電パラメータを定義するようにプログラムで指定されてもよい。情報の一部または部分は、ローカルにアクセス可能な記憶媒体に維持されてもよく、または通信ネットワーク140を介して提供されるインターフェースを介して動的に提供または更新されてもよい。
【0060】
ブロック308において、充電管理アプリケーション118は、嗜好情報、充電メトリック、および外部環境情報に基づいて、1つまたは複数の充電ウインドウを特定する。例示的には、複数の電源122が利用可能である場合、充電管理アプリケーション118は、異なる電源122に関連する充電ウインドウの比較に基づいて充電ウインドウを選択できる。充電ウインドウの選択のための例示的なプロセスは、
図4および
図5に関してより詳細に説明される。
【0061】
ブロック310において、充電管理アプリケーション118は、特定された充電ウインドウに基づいて充電を実施する。上述のように、いくつかの実施形態では、単一の特定された充電ウインドウを実装して、所望のバッテリパック充電を達成できる。他の実施形態では、所望のバッテリパック充電を累積的に達成する(または閾値充電量を超える)ために、充電ウインドウのセットを実装できる。いくつかの実施形態では、充電管理アプリケーション118は、ユーザインターフェース112などを介して、予想コスト、コスト比較、充電完了などを特定する情報をユーザにさらに提供できる。ブロック312において、ルーチン300は終了する。
【0062】
ここで
図4を参照して、嗜好情報、充電メトリックおよび外部環境情報に基づいて、1つまたは複数の充電ウインドウを特定するためのルーチン400について説明する。ブロック402において、充電管理アプリケーション118は、充電を提供するために利用可能であり得る、1つまたは複数の充電電源122を特定する。例示的には、電源122は、サービスプロバイダからの直接電力線、ローカルのエネルギー生成構成要素(例えば、太陽エネルギーまたは風力エネルギー)からの直接充電、バッテリまたはコンデンサバンクなどの貯蔵電源などの、1つまたは複数の異なる種類の電源122を含むことができる。上述したように、いくつかの実施形態では、複数の電源122は、直接電力線に対応するが異なる充電特性(例えば、高電力と低電力)または充電メトリックを有する複数の電源122など、共通タイプの電源に対応できる。いくつかの実施形態では、充電管理アプリケーション118は、ユーザプロファイル情報に基づいて電源のセットを特定する。これらの実施形態では、ユーザプロファイル情報は、予想される停電または電力消費緩和プログラムの場合などに、他の方法で利用可能な電源を制限してもよい。さらに、単一の電源のみが利用可能である場合、ブロック402は省略されるか、またはデフォルト電源122を利用してもよい。
【0063】
次いで、ルーチン400は、反復ルーチンに入り、特定された利用可能な電源のセットの嗜好情報、充電メトリック、および外部環境情報に基づいて、可能な候補充電ウインドウを判定する。ブロック404において、充電管理アプリケーション118は、次に特定された利用可能な電源122を選択する。ブロック406において、充電管理アプリケーション118は、選択された電源の充電ウインドウおよび充電ウインドウを実施するための推定コストを判定する。個々の電源122の充電ウインドウを判定するための例示的なルーチンを、
図5に関して説明する。
【0064】
決定ブロック408において、充電管理アプリケーション118によってテストが実行され、推定コストが嗜好情報によって指定されるパフォーマンスまたは金銭的閾値を超えるかどうかが判定される。例示的には、性能閾値は、バッテリパックが車両114内に実装される充電状態などのバッテリパックの性能メトリックに対応できる。金銭的閾値は、複数の電源に関連する、最大充電、最大充電料金、または最小コスト充電ウインドウの選択に対応できる。判定された充電ウインドウが閾値を超えない(または基準を満たす)場合、ブロック410において、充電管理アプリケーション118は、現在の電源から判定された充電ウインドウを選択し、ルーチン400は充電ウインドウに戻る。
【0065】
あるいは、決定ブロック408において、判定された充電ウインドウが金銭的閾値を超える場合、または充電管理アプリケーション118が最低コスト充電ウインドウを特定しようとしている場合、決定ブロック412において、充電管理アプリケーション118は、追加の電源を評価すべきかどうかを判定する。そうである場合、ルーチン400はブロック404に戻り、追加の電源の充電ウインドウを判定する。あるいは、他の電源が利用可能でない場合、ブロック414において、充電管理アプリケーション118は、最小コスト充電ウインドウを表す充電ウインドウを選択できる。例示的には、確立された嗜好の閾値/基準を満たす充電ウインドウがないが、充電が依然として望まれる場合に、ブロック414が実施される。他の実施形態では、充電管理アプリケーション118は、充電を続行すべきではないと判定するか、または充電ウインドウが嗜好情報を満たさないことをユーザに通知する、ことができる。充電管理アプリケーション118は、続行する前にユーザから確認または追加の入力を取得できる。ブロック416において、ルーチンは戻る。
【0066】
ここで
図5を参照して、特定された電源(例えば、
図4のブロック406)の充電ウインドウを判定するためのルーチン500が説明される。例示的には、充電管理アプリケーション118は、最初に、完全に電源のオフピーク充電料金内で完了する充電ウインドウを特定しようと試みる。さらに、充電量は、バッテリパック150の指定された充電レベルを満たすために必要なエネルギーの量、バッテリパックの指定された事前調整を達成するためにバッテリパックから利用される推定エネルギー、および車両動作パラメータ(例えば、車両キャビンを加熱するステップ)を達成するためにバッテリパック150によって利用される推定エネルギーに、対応し得る。いくつかの実施形態では、指定された充電レベルおよび追加の充電要件の様々な組み合わせを達成するためのエネルギーに、充電量を制限することができる(または、まったく制限しない)。例示的には、オフピーク充電のための時間の終わりと車両動作(例えば、スケジュールされた出発)のための予想される時間との間の時間差は、そのような時間差の間のエネルギー損失を判定することに基づいて、追加または補足の充電を必要とする場合がある。
【0067】
ブロック502において、充電管理アプリケーション118は、電源に基づいてオフピーク充電料金終了時間を判定する。例示的には、オフピーク充電料金終了時間は、充電ウインドウの所望の終了を表す。ブロック504において、充電管理アプリケーション118は、環境情報に基づいて充電開始必要時間を計算する。上述したように、個々のエネルギー源は、充電構成要素を介してバッテリパックに供給され得るエネルギーを示すことができるエネルギーメトリック情報と関連付けることができる。供給され得るエネルギーは、例示的には周囲温度を含む環境条件に依存する場合がある。例えば、充電料金は、周囲温度の影響を受けるバッテリパック温度の分布として指定され得る。したがって、充電管理アプリケーション118は、平均温度の関数として、予測された温度値のスケジュールなどを含む、周囲温度に基づいて所望の充電量を達成するのに必要な時間を計算できる。次いで、充電管理アプリケーション118は、計算された開始時間に基づいて、計算された充電ウインドウ(例えば、開始時間とオフピーク充電終了時間との間の時間の長さ)を判定できる。
【0068】
決定ブロック506において、充電管理アプリケーション118は、充電ウインドウがオフピーク充電料金時間ウインドウに対応するかどうかを判定する。そうである場合、充電管理アプリケーションはブロック510において判定された充電ウインドウを選択し、ルーチンはブロック514に戻る。あるいは、いくつかのシナリオでは、充電管理アプリケーション118は、計算された開始時間がオフピーク充電に利用可能なタイミングウインドウを超えているか、そうでなければ現在時間より前に開始する(例えば、オフピークタイミングウインドウでは十分な時間が利用できない)と、判定してもよい。これらの実施形態では、充電管理アプリケーション118は、オフピーク充電料金タイミングウインドウの間に充電ウインドウ全体を完了できないと判定してもよい。
【0069】
決定ブロック508において、充電管理アプリケーション118は、ユーザが所望の充電を完了するために、ピーク充電料金の使用を望むかどうかを指定できる金銭的優先度情報を特定する。そうである場合、ルーチン500はブロック512に進み、充電管理アプリケーション118は、指定された充電パラメータを達成するための充電ウインドウを選択する。このシナリオでは、充電ウインドウはピーク充電料金タイミングウインドウと重複するか、または所望の充電結果を累積的に提供できる充電ウインドウのセットを組み込んでもよい。例示的には、個々の充電ウインドウは、異なる充電料金に関連付けられてもよい。あるいは、充電ウインドウがピーク充電料金を含むべきでなく、したがって結果的に充電減少となる場合、ルーチン500はブロック510に進み、オフピーク充電タイミングウインドウ内で発生するより小さい充電ウインドウを判定する。例えば、充電管理アプリケーションは、車両動作パラメータを取り除くこと、または、バッテリパックの事前調整を制限できる。別の例では、バッテリパックは、完全充電または指定値として特徴付け得るもの未満に制限されてもよい。ルーチン500はブロック514に戻る。
【0070】
上述したように、充電管理アプリケーション118は、判定された充電ウインドウ(およびいくつかの実施形態では電源)に基づいて、判定された充電ウインドウに従って充電プロセスを実施できる。
【0071】
前述の開示は、本開示を開示された正確な形態または特定の使用分野に限定することを意図していない。したがって、本明細書に明示的に記載されているか暗示されているかにかかわらず、本開示に対する様々な代替の実施形態および/または修正が本開示に照らして可能であると考えられる。このように本開示の実施形態を説明してきたが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく形態および詳細に変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、本開示は特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0072】
上記の明細書では、特定の実施形態を参照して本開示を説明した。しかしながら、当業者が理解するように、本明細書に開示される様々な実施形態は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、様々な他の方法で修正または実装することができる。したがって、この説明は例示と見なされるべきであり、開示された通気口アセンブリの様々な実施形態を作成および使用する方法を当業者に教示する目的のためである。本明細書に示され説明される開示の形態は、代表的な実施形態として解釈されるべきであることを理解されたい。同等の要素、材料、プロセスまたはステップは、本明細書に代表的に示され記載されたものに置き換えられてもよい。さらに、本開示の特定の特徴は、本開示のこの説明の利益を得た後に当業者に明らかになるように、他の特徴の使用とは無関係に利用することができる。本開示を記載および特許請求するために使用される「含む(including)」、「備える(comprising)」、「組み込まれる(incorporating)」、「からなる(consisting of)」、「有する(have)」、「である(is)」などの表現は、非排他的な方法で解釈されること、すなわち、明示的に記載されていない項目、構成要素または要素も存在することを可能にすることを意図している。単数形への言及はまた、複数形に関連すると解釈されるべきである。
【0073】
さらに、本明細書に開示される様々な実施形態は、例示的かつ説明的な意味で解釈されるべきであり、決して本開示を限定するものと解釈されるべきではない。すべての接合についての言及(例えば、取り付け、固定、結合、接続など)は、読者の本開示の理解を助けるためにのみ使用され、特に本明細書に開示されるシステムおよび/もしくは方法の位置、向き、または使用に関して限定を生じさせるものではない。したがって、接合についての言及がある場合、それは広く解釈されるべきである。さらに、そのような接合についての言及は、2つの要素が互いに直接接続されていることを必ずしも意味しない。
【0074】
さらに、限定するものではないが、「第1の(first)」、「第2の(second)」、「第3の(third)」、「第一次の(primary)」、「第二次の(secondary)」、「主要な(main)」などのすべての数値用語、または任意の他の通常および/もしくは数値用語もまた、本開示の様々な要素、実施形態、変形例および/もしくは修正例の読者の理解を助けるために、特定情報としてのみ解釈されるべきであり、特に、任意の要素、実施形態、変形例、および/もしくは修正例の、別の要素、実施形態、変形例および/もしくは修正例に対する、または別の要素、実施形態、変形例および/もしくは修正例を超える、順序または優先に関して、いかなる限定も生じない。
【0075】
特定の用途に応じて有用であるように、図面/図に示された要素のうちの1つまたは複数は、より分離または統合された方法で実装することもでき、あるいは、特定の場合には動作不能として除去または表現され得ることも理解されよう。
【国際調査報告】