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特表2024-544678赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システム及び熱画像機能付きの照準器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-03
(54)【発明の名称】赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システム及び熱画像機能付きの照準器
(51)【国際特許分類】
   F41G 1/32 20060101AFI20241126BHJP
   F41G 1/34 20060101ALI20241126BHJP
   G03B 15/02 20210101ALI20241126BHJP
【FI】
F41G1/32
F41G1/34
G03B15/02 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533102
(86)(22)【出願日】2022-11-30
(85)【翻訳文提出日】2024-06-03
(86)【国際出願番号】 CN2022135711
(87)【国際公開番号】W WO2023098773
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202123004900.8
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210970881.4
(32)【優先日】2022-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520421994
【氏名又は名称】西安華科光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUANIC CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 建▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】汪 ▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】姜 冰一
(72)【発明者】
【氏名】程 学文
(57)【要約】
赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムであって、LEDグラフィックチップ(20)と、レンズ(3)と、ビームスプリッター(30)と、ディスプレイスクリーン(31)と、熱画像コアアセンブリ(13)と、微光暗視撮影モジュール(48)と、メインコントロールボード(51)とを含み、熱画像コアアセンブリ(13)はメインコントロールボード(51)に電気的に接続され、微光暗視撮影モジュール(48)はメインコントロールボード(51)に電気的に接続され、熱画像コアアセンブリ(13)及び微光暗視撮影モジュール(48)はいずれもディスプレイスクリーン(31)に電気的に接続され、メインコントロールボード(51)はそれぞれLEDグラフィックチップ(20)及びディスプレイスクリーン(31)に電気的に接続され、LEDグラフィックチップ(20)及びディスプレイスクリーン(31)から出射する光がビームスプリッター(30)を通過して、レンズ(3)へ入射する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムであって、
LEDグラフィックチップ(20)と、レンズ(3)と、ビームスプリッター(30)と、ディスプレイスクリーン(31)と、熱画像コアアセンブリ(13)と、微光暗視撮影モジュール(48)と、メインコントロールボード(51)とを含み、
前記熱画像コアアセンブリ(13)はメインコントロールボード(51)に電気的に接続され、前記微光暗視撮影モジュール(48)はメインコントロールボード(51)に電気的に接続され、前記熱画像コアアセンブリ(13)及び微光暗視撮影モジュール(48)はいずれもディスプレイスクリーン(31)に電気的に接続され、
前記メインコントロールボード(51)はそれぞれLEDグラフィックチップ(20)及びディスプレイスクリーン(31)に電気的に接続され、前記LEDグラフィックチップ(20)及びディスプレイスクリーン(31)から出射する光がビームスプリッター(30)を通過して、レンズ(3)へ入射する
ことを特徴とする赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システム。
【請求項2】
前記ディスプレイスクリーン(31)からビームスプリッター(30)へ入射する光と、LEDグラフィックチップ(20)からビームスプリッター(30)へ入射する光は90°に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の照準器システム。
【請求項3】
レンズ(3)と、OLEDスクリーンと、熱画像コアアセンブリ(13)と、微光暗視撮影モジュール(48)と、及びメインコントロールボード(51)とを含み、
前記熱画像コアアセンブリ(13)はメインコントロールボード(51)に電気的に接続され、前記微光暗視撮影モジュール(48)はメインコントロールボード(51)に電気的に接続され、前記熱画像コアアセンブリ(13)及び微光暗視撮影モジュール(48)はいずれもディスプレイスクリーン(31)に電気的に接続され、
前記メインコントロールボード(51)はOLEDスクリーンに電気的に接続され、前記OLEDスクリーンから出射する光はレンズ(3)へ入射する
ことを特徴とする請求項1に記載の照準器システム。
【請求項4】
本体1を含む熱画像機能付きの照準器であって、
前記本体1の下方には、バッテリカバーアセンブリ(11)、熱画像レンズアセンブリ(12)、熱画像コアアセンブリ(13)、バッテリ(14)、調整アセンブリ7、分光表示アセンブリ(8)が設けられ、前記バッテリカバーアセンブリ(11)と、熱画像レンズアセンブリ(12)とは並んで設けられ、前記バッテリカバーアセンブリ(11)の後方にはバッテリ(14)が設けられ、前記熱画像コアアセンブリ(13)は熱画像レンズアセンブリ(12)の後方に設けられ、前記調整アセンブリ(7)は熱画像コアアセンブリ(13)の後方に設けられ、前記分光表示アセンブリ(8)は調整アセンブリ(7)の上方に設けられている
ことを特徴とする熱画像機能付きの照準器。
【請求項5】
前記バッテリカバーアセンブリ(11)を赤外線照明アセンブリ(28)に置き換え、前記熱画像レンズアセンブリ(12)を微光暗視撮影モジュール(48)に置き換える
ことを特徴とする請求項4に記載の熱画像機能付きの照準器。
【請求項6】
前記本体1の前方にはフロントカバー2が設けられ、前記フロントカバー(2)の後方にはレンズ(3)が設けられ、前記本体1の後方にはバックカバー(4)が設けられ、前記バックカバー(4)の前方には窓保護ガラス(5)が設けられ、前記本体(1)の上方の中央部にはソーラー充電パネル(6)が設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の熱画像機能付きの照準器。
【請求項7】
前記本体(1)の右側面には、第1のメインコントロールボード(15)と、第2のメインコントロールボード(16)とが設けられ、前記第1のメインコントロールボード(15)は、第2のメインコントロールボード(16)の前方に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の熱画像機能付きの照準器。
【請求項8】
前記調整アセンブリ(7)は、調整アセンブリ本体(17)を含み、前記調整アセンブリ本体(17)には、LEDベース(18)が設けられ、前記LEDベース(18)は、チップベース(19)に接続され、前記チップベース(19)には、LEDグラフィックチップ(20)が設けられ、前記調整アセンブリ本体(17)の下部の左側には、傾斜面(21)が設けられ、前記傾斜面21は傾斜エジェクタブロック(22)と当接し、前記傾斜エジェクタブロック(22)の左側には第1の微調整ネジ(23)が設けられ、前記調整アセンブリ本体(17)の右側には横方向エジェクタブロック(24)が設けられ、前記横方向エジェクタブロック(24)の右側には第2の微調整ネジ(25)が設けられ、前記調整アセンブリ本体(17)と横方向エジェクタブロック(24)との間には横方向エジェクタバネ(26)がさらに設けられ、前記調整アセンブリ本体(17)の上方には圧縮バネ(27)が設けられ、前記調整アセンブリ(7)は調整ネジ(43)をさらに含み、前記調整ネジ(43)は、調整アセンブリ本体(17)の後方に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の熱画像機能付きの照準器。
【請求項9】
前記分光表示アセンブリ(8)は、ビームスプリッターベース(29)と、ビームスプリッターベース(29)内に設けられているビームスプリッター(30)と、ビームスプリッターベース(29)の右側面に設けられているディスプレイスクリーン(31)と、ビームスプリッターベース(29)の上方に設けられているビームスプリッターカバー(32)とを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の熱画像機能付きの照準器。
【請求項10】
前記バッテリ(14)の外周には導電筒体(33)がさらに設けられ、前記バッテリ(14)の後方には、導電板(34)、緩衝パッド(35、導電バネ(36)、正極板(37)が順次設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の熱画像機能付きの照準器。
【請求項11】
前記熱画像レンズアセンブリ(12)は、接続スリーブ(38)と、レンズガスケット(39)と、シールガスケット(40)と、コア押えリング(41)とをさらに含み、前記熱画像レンズアセンブリ(12)と熱画像コアアセンブリ(13)との間にはコア緩衝パッド(42)が設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の熱画像機能付きの照準器。
【請求項12】
前記本体1の右側、バッテリ(14)の後方には、データ充電ポート(45)がさらに設けられ、前記データ充電ポート(45)の近傍には充電表示灯(46)が設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の熱画像機能付きの照準器。
【請求項13】
前記本体1の左側、第2のメインコントロールボード(16)の近傍には、スイッチ表示灯(47)が設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の熱画像機能付きの照準器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照準器システムの技術分野に属し、具体的には、赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システム及び熱画像機能付きの照準器に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の銃器照準器に取り付けられたLEDチップから出射された光は、接着レンズによって反射され、照準光スポットを形成する。LEDチップの発光帯域は560±80nm又はその他の帯域であり、LEDから出射される光は、赤、黄、緑など様々な色を含むことが多く、接着レンズにコーティングされた狭帯域干渉フィルターフィルムと長波長カットフィルターフィルムにより、様々な色の光が反射される。545±15nmの波長と600nmより大きい波長の光は人の目に反射される同時に、人の目は接着レンズを通して標的と標的周辺の環境を観察し、照準光スポットが標的に一致する照準方法で射撃する。
【0003】
特許出願番号第201920048750.4号明細書は、単色性と隠蔽性を改善する反射型内レッドドット照準鏡の光学系を開示しており、LEDチップと、LEDチップによって出射された光を反射するために使用されるレンズとを含む。LEDチップの近傍には、LEDチップとレンズの間に配置されている狭帯域干渉フィルターフィルムでコーティングされたフィルターシートが配置されている。このフィルターシートは、人の目に入る光の単色性を向上させるために、前記LEDチップが出射する中心波長以外の広帯域の光をフィルタリングするために使用される。フィルターシートから出射された中心波長以外の波長の光の光エネルギーは弱められ、あるいはカットされ、フィルターシートから出射された中心波長の光のエネルギーがレンズの接着反射面に照射される。接着反射面には中心波長をカットするカットフィルムがコーティングされているため、遠距離からレンズの方向を見たときにレンズから出射された光が発見されにくくなり、照準器の隠蔽性が向上する。人の目を通して標的を直接観察する方法は、距離が遠いあるいは光の弱い射撃環境において、標的を正確に判断又は識別するのは非常に困難である。
【0004】
特許出願番号第201922462324.8号明細書は、緑色光チップモジュール、赤色光チップモジュール及び直角プリズムを含む2光3色光学系及びその照準器を開示している。緑色光チップモジュールと赤色光チップモジュールは垂直に配置され、立方体プリズムの幾何学的中心は緑色光チップモジュールと赤色光チップモジュールの出射光線の交点に配置される。立方体プリズムは、前記緑色光チップモジュールと赤色光チップモジュールの出射光線の角度の二等分線に沿って延びる対角線面に複合フィルムがコーティングされている。この複合フィルムは、前記赤色光チップモジュールが出射する赤色光を完全に反射し、前記緑色光チップモジュールが出射する緑色光を透過させるために使用される。赤色光と緑色光の2つの光源を設置し、互いに直交するように出射させることで、プリズムと全反射フィルム又は透過フィルムの助けを借りて、制御回路を通して緑色光、赤色光、黄色光などを発生させることができ、光源の数と照準器の体積と重量を大幅に削減することができる。しかし、このような照準器では、人の目で直接標的を観察することに変わりはなく、距離が遠いあるいは光の弱い射撃環境において、標的を正確に判断又は識別するのは非常に困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国特許出願第201920048750.4号明細書
【特許文献2】中国特許出願第201922462324.8号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、人の目で直接標的を観察する必要がある既存の照準器の光学系に起因する、標的の観察及び決定が周囲の光の影響を大きく受けるという問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に記載の赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムは、LEDグラフィックチップと、レンズと、ビームスプリッターと、ディスプレイスクリーンと、熱画像コアアセンブリと、微光暗視撮影モジュールと、メインコントロールボードとを含み、前記熱画像コアアセンブリはメインコントロールボードに電気的に接続され、前記微光暗視撮影モジュールはメインコントロールボードに電気的に接続され、前記熱画像コアアセンブリ及び微光暗視撮影モジュールはいずれもディスプレイスクリーンに電気的に接続され、前記メインコントロールボードはそれぞれLEDグラフィックチップ及びディスプレイスクリーンに電気的に接続され、前記LEDグラフィックチップ及びディスプレイスクリーンから出射する光がビームスプリッターを通過して、レンズへ入射する。
【0008】
さらに、前記ディスプレイスクリーンからビームスプリッターへ入射する光と、LEDグラフィックチップからビームスプリッターへ入射する光は90°に配置されている。
【0009】
さらに、前記赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムは、レンズと、OLEDスクリーンと、熱画像コアアセンブリと、微光暗視撮影モジュールと、メインコントロールボードとを含み、前記熱画像コアアセンブリはメインコントロールボードに電気的に接続され、前記微光暗視撮影モジュールはメインコントロールボードに電気的に接続され、前記熱画像コアアセンブリ及び微光暗視撮影モジュールはいずれもディスプレイスクリーンに電気的に接続され、前記メインコントロールボードはOLEDスクリーンに電気的に接続され、前記OLEDスクリーンから出射する光はレンズへ入射する。
【0010】
本発明の前記本体を含む熱画像機能付きの照準器は、前記本体の下方には、バッテリカバーアセンブリ、熱画像レンズアセンブリ、熱画像コアアセンブリ、バッテリ、調整アセンブリ、分光表示アセンブリが設けられ、前記バッテリカバーアセンブリと、熱画像レンズアセンブリとは並んで設けられ、前記バッテリカバーアセンブリの後方にはバッテリが設けられ、前記熱画像コアアセンブリは熱画像レンズアセンブリの後方に設けられ、前記調整アセンブリは熱画像コアアセンブリの後方に設けられ、前記分光表示アセンブリは調整アセンブリの上方に設けられ、前記調整アセンブリはさらに調整ネジを含み、前記調整ネジは調整アセンブリ本体の後方に設けられている。
【0011】
さらに、前記バッテリカバーアセンブリを赤外線照明アセンブリに置き換え、前記熱画像レンズアセンブリを微光暗視撮影モジュールに置き換える。
【0012】
さらに、前記本体の前方にはフロントカバーが設けられ、前記フロントカバーの後方にはレンズが設けられ、前記本体の後方にはバックカバーが設けられ、前記バックカバーの前方には窓保護ガラスが設けられ、前記本体の上方の中央部にはソーラー充電パネルが設けられている。
【0013】
さらに、前記本体の右側面には、第1のメインコントロールボードと、第2のメインコントロールボードとが設けられ、前記第1のメインコントロールボードは、第2のメインコントロールボードの前方に設けられている。
【0014】
さらに、前記調整アセンブリは、調整アセンブリ本体を含み、前記調整アセンブリ本体には、LEDベースが設けられ、前記LEDベースは、チップベースに接続され、前記チップベースには、LEDグラフィックチップが設けられ、前記調整アセンブリ本体の下部の左側には、傾斜面が設けられ、前記傾斜面は傾斜エジェクタブロックと当接し、前記傾斜エジェクタブロックの左側には第1の微調整ネジが設けられ、前記調整アセンブリ本体の右側には横方向エジェクタブロックが設けられ、前記横方向エジェクタブロックの右側には第2の微調整ネジが設けられ、前記調整アセンブリ本体と横方向エジェクタブロックとの間には横方向エジェクタバネがさらに設けられ、前記調整アセンブリ本体の上方には圧縮バネが設けられている。
【0015】
さらに、前記分光表示アセンブリは、ビームスプリッターベースと、ビームスプリッターベース内に設けられているビームスプリッターと、ビームスプリッターベースの右側面に設けられているディスプレイスクリーンと、ビームスプリッターベースの上方に設けられているビームスプリッターカバーとを含む。
【0016】
さらに、前記バッテリの外周には導電筒体がさらに設けられ、前記バッテリの後方には、導電板、緩衝パッド、導電バネ、正極板が順次設けられている。
【0017】
さらに、前記熱画像レンズアセンブリは、接続スリーブと、レンズガスケットと、シールガスケットと、コア押えリングとをさらに含み、前記熱画像レンズアセンブリと熱画像コアアセンブリとの間にはコア緩衝パッドが設けられている。
【0018】
さらに、前記本体の右側及びバッテリの後方には、データ充電ポートがさらに設けられ、前記データ充電ポートの近傍には充電表示灯が設けられている。
【0019】
さらに、前記本体の左側、第2のメインコントロールボードの近傍には、スイッチ表示灯が設けられている。
【0020】
本発明の有益な効果は以下の通りである:本発明が提供する赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムは、赤外線撮影、低照度撮影及び人の目による標的の観察の融合を通じて、標的の観察又は標的の決定を支援し、照準光スポットを通じて照準標的を決定することができ、正確な射撃が実行できる。赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムは、光や距離などの環境要因が射撃の精度に与える影響を低減することができ、人員による標的の観察のみに依存しない方法で標的を決定することができ、標的の認識能力を向上させ、レッドドット照準器の適用環境を拡大することができる。さらに、本発明は、正確な射撃が行われるように、低照度暗視、赤外線レンズ撮影及び人の目による標的の観察の融合を通じて、標的の観察又は標的の決定を支援することができる熱画像機能付きの照準器を提供する。また、熱画像機能付きの照準器は、光や距離などの環境要因が射撃精度に与える影響を低減し、射撃者の被爆リスクを低減することができるため、人による標的の観察のみに依存しない標的の決定が可能となり、標的の認識能力を向上させ、レッドドット照準器の適用環境を拡大することができる。
【0021】
以下、実施例を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムの原理の概略図である。
図2】赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムの応用の概略図1である。
図3】赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムの応用の概略図2である。
図4】赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムの光路の概略図である。
図5】熱画像機能付きの照準器の構造の概略図である。
図6】熱画像機能付きの照準器の側断面図である。
図7】熱画像機能付きの照準器の爆炸概略図1である。
図8】熱画像機能付きの照準器の爆炸概略図2である。
図9】熱画像機能付きの照準器の調整アセンブリ構造の概略図1である。
図10】熱画像機能付きの照準器の調整アセンブリ構造の概略図2である。
図11】熱画像機能付きの照準器の調整アセンブリ構造の概略図3である。
図12】熱画像機能付きの照準器の調整アセンブリ構造の概略図4である。
図13】熱画像機能付きの照準器の分光表示アセンブリ構造の概略図である。
図14】熱画像機能付きの照準器の爆炸概略図3である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
意図した目的を達成するための本発明の技術的手段及びその効果を更に詳しく説明するために、以下に本発明の具体的な実施形態、構造的特徴及びその効果を添付図面及び実施形態と併せて詳細に説明する。
【0024】
以下、図面及び具体的な実施形態を併せて本発明の技術案を明確且つ完全に説明し、なお、説明される実施例は、単に本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を付与しない前提で得られた他の実施例は、全て本発明の保護範囲に属する。
【0025】
なお、本発明の記載において、用語「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「整列」、「重なり」、「底」、「内」、「外」などで表される方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、本発明に対する説明及び説明の簡略化を容易にするためのものに過ぎず、表される装置又は素子が決定の方位を有し、決定の方位で構成及び操作されなければならないことを指示又は暗示するものではないので、本発明を限定するものとして理解すべきではない。
【0026】
用語「第1」、「第2」は、説明の目的のみに使用され、相対的な重要性を指示又は暗示、又は、指示された技術的特徴の数を暗黙的に指定するものとして理解すべきではない。したがって、用語「第1」、「第2」で限定される特徴は、明示的又は黙示的に1つ又は複数のそのような特徴を含むことができる。本発明の説明において、別段の記載がない限り、「複数」とは、2つ又は2つ以上を意味する。
【0027】
実施例1
人の目で直接標的を観察する必要がある既存の照準器の光学系に起因する、標的の観察及び決定が周囲の光の影響を大きく受けるという問題を解決するためになされたものである。
【0028】
本発明は、図1図4に示すように、赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムを提供し、LEDグラフィックチップ20と、レンズ3と、ビームスプリッター30と、ディスプレイスクリーン31と、熱画像コアアセンブリ13と、微光暗視撮影モジュール48と、メインコントロールボード1とを含み、前記熱画像コアアセンブリ13はメインコントロールボード1に電気的に接続され、前記微光暗視撮影モジュール48はメインコントロールボード1に電気的に接続され、前記熱画像コアアセンブリ13及び微光暗視撮影モジュール48は、いずれもディスプレイスクリーン31に電気的に接続され、前記メインコントロールボード1は、それぞれLEDグラフィックチップ20、ディスプレイスクリーン31に電気的に接続され、前記LEDグラフィックチップ20及びディスプレイスクリーン31から出射される光は、ビームスプリッター30を通過して、レンズ3へ入射され、LEDグラフィックチップ20は、メインコントロールボード1の制御の下で、照準の光スポットを提供し、LEDグラフィックチップ20から出射する光は、ビームスプリッター30により反射又は透過された後、レンズ3へ入射され、レンズ3により反射された後、射撃者の目50へ入射するとともに、射撃者の目50は、レンズ3を通して標的49及び周囲の光景を直接観察することができる。また、前記熱画像コアアセンブリ13及び微光暗視撮影モジュール48は、コントロールボード1の制御の下で、標的49及び周囲の光景のビデオ画像を採集し、採集したビデオ画像は、ディスプレイスクリーン31を介して同期に再生され、ビームスプリッター30を透過又は屈折された後、レンズ3へ入射し、レンズ3によって反射された後、射撃者の目55へ入射し、射撃者が標的49及び周囲の光景を観察する源は、直接観察した標的49及び周囲の光景であってもよく、ディスプレイスクリーン31に投影する熱画像コアアセンブリ13及び微光暗視撮影モジュール48の録画であってもよいので、標的49及び周囲の光景がレンズ3を通して射撃者によって直接観察される既存の照準装置によって齎される不明瞭な観察及び環境要因による大きな影響という問題を克服することができる。図4は、赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムの光路の模式図を示し、図4から、該照準器システムは反射型照準ミラー光学システムであり、すなわち、LEDグラフィックチップ20及びディスプレイスクリーン31から出射される光は、全てレンズ3によって反射され、射撃者の目50へ入射することが分かる。
【0029】
さらに、前記ディスプレイスクリーンからビームスプリッターへ入射する光と、LEDグラフィックチップ20からビームスプリッターへ入射する光は90°に配置されている。LEDグラフィックチップ20から出射する照準光スポット及びディスプレイスクリーン31が再生する画像は、図2及び図3に示すように、一方がビームスプリッター30により反射され、他方はビームスプリッター30により通過されることに留意されたい。
【0030】
さらに、ビームスプリッター30は主に光融合を行う役割を果たすので、ビームスプリッター30を半透明半反射の平面反射鏡に置き換えることもできる。
【0031】
さらに、前記の赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムは、さらにバッテリ14を含み、前記バッテリ14は、それぞれLEDグラフィックチップ20と、ディスプレイ31と、熱画像コアアセンブリ13と、微光暗視撮影モジュール48と、メインコントロールボード1とに電気的に接続され、LEDグラフィックチップ20と、ディスプレイスクリーン31と、熱画像コアアセンブリ13と、微光暗視撮影モジュール48と、メインコントロールボード1の動作に必要な電気エネルギーを供給する。
【0032】
さらに、バッテリ14は、CR123A、18650、18350、ポリマーリチウムバッテリ等を使用することができ、LEDグラフィックチップ20が使用する型番は、HK-882のLEDチップセットであってもよく、ディスプレイスクリーン31は、Micro LED、OLEDを使用することができ、熱画像コアアセンブリ13は、Arrowの熱画像コアアセンブリ13を使用すればよく、微光暗視撮影モジュール48は、SONYの低照度385、482の微光暗視撮影モジュールを使用し、メインコントロールボード1は、LEDグラフィックチップ20、ディスプレイスクリーン31、熱画像コアアセンブリ13、微光暗視撮影モジュール48を使用する製品のニーズに合わせてカスタマイズ開発する。たとえば、HK‐882のLEDチップセット、Micro LED、Arrow、Amap等の熱画像コアアセンブリ、SONYの低照度CMOSセンサーに従って開発された型番は、21109メインコントロールボードであればよい。
【0033】
さらに、応用シナリオによって異なり、図示された熱画像コアアセンブリ13、微光暗視撮影モジュール48は、照準器とは別途に配置されてもよく、例えば、熱画像コアアセンブリ13、微光暗視撮影モジュール48の撮影画像を無線又は有線で照準器又はAR眼鏡に直接伝送することができ、それによって、射撃標的の識別能力を向上させ、レッドドット照準器の応用シナリオを拡大し、使用者は自分の応用シナリオに応じて、熱画像コアアセンブリ13又は微光暗視撮影モジュール48を自由に選択して照準器と組み合わせて使用することができる。
【0034】
実施例2
実施例1に基づいて、前記LEDグラフィックチップは、さらにMicro LEDスクリーンに置き換えることもでき、このとき、システムには、2つのスクリーンがあり、一つのスクリーンは分割画像を表示し、もう一つのスクリーンは赤外線撮影、低照度撮影の画像を表示し、2つの経路の光は、ビームスプリッターにより反射又は透過された後、レンズへ入射し、レンズにより反射された後、射撃者の目へ入射するとともに、射撃者はレンズを通して標的及び周囲の画像を直接観察することができる。
【0035】
実施例3
さらに、実施例1、実施例2とは異なり、前記基于赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムは、レンズと、OLEDスクリーン又はMicro LEDディスプレイと、熱画像コアアセンブリと、微光暗視撮影モジュールと、メインコントロールボードとを含み、前記熱画像コアアセンブリはメインコントロールボードに電気的に接続され、前記微光暗視撮影モジュールはメインコントロールボードに電気的に接続され、前記熱画像コアアセンブリ及び微光暗視撮影モジュールは、いずれもディスプレイスクリーンに電気的に接続され、前記メインコントロールボードはOLEDスクリーンに電気的に接続され、前記OLEDスクリーンから出射する光はレンズへ入射し、このとき、ビームスプリッターを使用せずに一つのOLEDスクリーン又はMicro LEDディスプレイを使用し、OLEDスクリーン又はMicro LEDディスプレイの2色のLEDを使用し、緑色は融合画像を表示し、赤色は分割図形を表示し、OLEDスクリーン又はMicro LEDディスプレイから出射する光はレンズに直接入射し、レンズを通して反射された後、射撃者の目へ入射されるとともに、射撃者はレンズを通して標的及び周囲の画像を直接観察することができる。
【0036】
要約すると、該赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムは、赤外線撮影、低照度撮影と人の目による標的の観察を融合することで、標的の観察又は決定を支援することができ、さらに光スポットの照準を通して照準標的を決定することで、正確な射撃を実施することができ、該赤外線撮像、低照度撮像及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムは、光や距離などの環境要因が射撃の精度に与える影響を低減することができ、標的を決定する方法は、人の標的観察だけに頼らず、標的の識別能力を高め、レッドドット照準器の応用シナリオを拡大する。
【0037】
実施例4
実施例1~3に記載の赤外線撮影、低照度撮影及びLED照準光スポットの融合に基づく照準器システムの解決策を応用し、図5図13に示すように、本発明は熱画像機能付きの照準器を提供する。実用化のニーズを考慮し、該熱画像機能付きの照準器は、操作ボタンの合理的な設定を容易にするために、メインコントロールボード51を第1のメインコントロールボード15と第2のメインコントロールボード16とに分割し、2つの画像融合の方式を設けている。熱画像コアアセンブリ及び暗視コア52も2つの方式で設けられ、1つは熱画像レンズアセンブリ12を単独で使用することであり、もう1つは赤外線照明アセンブリ28を微光暗視撮影モジュール48と組み合わせて使用することであり、詳細は後述する。
【0038】
本発明は、図5図13に示すように、本体1を含む熱画像機能付きの照準器を提供し、前記本体1の下方には、バッテリカバーアセンブリ11と、熱画像レンズアセンブリ12と、熱画像コアアセンブリ13と、バッテリ14と、調整アセンブリ7と、分光表示アセンブリ8とが設けられ、前記バッテリカバーアセンブリ11と、熱画像レンズアセンブリ12とは並んで設けられ、前記バッテリカバーアセンブリ11の後方にはバッテリ14が設けられ、バッテリ14は主にバッテリカバーアセンブリ11と、熱画像レンズアセンブリ12に電力を供給し、前記熱画像コアアセンブリ13は熱画像レンズアセンブリ12の後方に設けられ、前記調整アセンブリ7は熱画像コアアセンブリ13の後方に設けられ、前記分光表示アセンブリ8は調整アセンブリ7の上方に設けられている、ネジにより分光表示アセンブリ8と調整アセンブリ7の固定調整アセンブリ本体17を固定接続し、調整アセンブリ7は、下記のLEDグラフィックチップ20と、ビームスプリッター30と、ディスプレイスクリーン31を上下、左右に調整することができ、前記調整アセンブリ7は調整ネジ43をさらに含み、前記調整ネジ43は、調整アセンブリ本体17の後方に設けられ、調整ネジ43により調整アセンブリ本体17を引いたり押したりして、前後方向の位置調整を実現する。
【0039】
さらに、図14に示すように、前記バッテリカバーアセンブリ11を赤外線照明アセンブリ28に置き換え、前記熱画像レンズアセンブリ12を微光暗視撮影モジュール48に置き換える。
【0040】
さらに、前記本体1の前方にはフロントカバー2が設けられ、前記フロントカバー2の後方にはレンズ3が設けられ、前記本体1の後方にはバックカバー4が設けられ、前記バックカバー4の前方には窓保護ガラス5が設けられ、フロントカバー2及びバックカバー4はいずれも回転軸を介して本体1に接続され、フロントカバー2の回転軸が上方に配置され、バックカバー4の回転軸が下方に配置されている点が異なる。前記本体1の上方の中央部には、ソーラー充電パネル6が設けられ、ソーラー充電パネル6は、主にLEDグラフィックチップ20に電力を供給する。
【0041】
さらに、前記本体1の右側面には、第1のメインコントロールボード15と、第2のメインコントロールボード16とが設けられ、前記第1のメインコントロールボード15は、第2のメインコントロールボード16の前方に設けられ、第1のメインコントロールボード15は、図5の右側前方の3つのボタンに対応し、バッテリカバーアセンブリ11の制御を完了させ、内レッドドットの輝度を増減させることができる。第2のメインコントロールボード16は、図5の右側後方の6つのボタンに対応し、該熱画像機能付きの照準器の開閉、録画、確認、上下調整等の機能の選択を完了する。
【0042】
さらに、前記調整アセンブリ7は、調整アセンブリ本体17を含み、前記調整アセンブリ本体17には、LEDベース18が設けられ、前記LEDベース18は、チップベース19に接続され、前記チップベース19には、LEDグラフィックチップ20が設けられ、前記調整アセンブリ本体17の下部の左側には、傾斜面21が設けられ、前記傾斜面21は傾斜エジェクタブロック22と当接し、前記傾斜エジェクタブロック22の左側には第1の微調整ネジ23が設けられ、前記調整アセンブリ本体17の右側には横方向エジェクタブロック24が設けられ、前記横方向エジェクタブロック24の右側には第2の微調整ネジ25が設けられ、前記調整アセンブリ本体17と横方向エジェクタブロック24との間には横方向エジェクタバネ26がさらに設けられ、前記調整アセンブリ本体17の上方には圧縮バネ27が設けられている。
【0043】
さらに、前記分光表示アセンブリ8は、ビームスプリッターベース29と、ビームスプリッターベース29内に設けられているビームスプリッター30と、ビームスプリッターベース29の右側面に設けられているディスプレイスクリーン31と、ビームスプリッターベース29の上方に設けられているビームスプリッターカバー32とを含む。前記ディスプレイスクリーン31からビームスプリッター30へ入射する光と、LEDグラフィックチップ20からビームスプリッター30へ入射する光は90°に配置されている。LEDグラフィックチップ20から出射する照準光スポットとディスプレイスクリーン31が再生する画像は、一方はビームスプリッター30により反射され、他方はビームスプリッター30を透過することに留意されたい。
【0044】
さらに、ビームスプリッター30は主に光融合を行う役割を果たすので、ビームスプリッター30を半透明半反射の平面反射鏡に置き換えることもできる。
【0045】
さらに、前記バッテリ14の外周には導電筒体33がさらに設けられ、前記バッテリ14の後方には、導電板34、緩衝パッド35、導電バネ36、正極板37が順次設けられ、電池14の従来設計である。
【0046】
さらに、前記熱画像レンズアセンブリ12は、接続スリーブ38と、レンズガスケット39と、シールガスケット40と、コア押えリング41とをさらに含み、接続スリーブ38と、レンズガスケット39と、シールガスケット40と、コア押えリング41とは、熱画像レンズを固定し保護するために、熱画像レンズ上に順次配置される。前記熱画像レンズアセンブリ12と熱画像コアアセンブリ13との間にはコア緩衝パッド42が設けられ、コア緩衝パッド42は、熱画像レンズアセンブリ12と熱画像コアアセンブリ13との直接接触や衝突を避けることができる。
【0047】
さらに、前記本体1の右側、バッテリ14の後方には、データ充電ポート45がさらに設けられ、前記データ充電ポート45の近傍には充電表示灯46が設けられている。
【0048】
さらに、前記本体1の左側、第2のメインコントロールボード16の近傍には、スイッチ表示灯47が設けられている。
【0049】
さらに、前記LEDグラフィックチップ20、ディスプレイスクリーン31から出射する光がビームスプリッター30を通過して、レンズ3へ入射し、LEDグラフィックチップ20はメインコントロールボード1の制御の下で、照準の光スポットを提供し、LEDグラフィックチップ20から出射する光は、ビームスプリッター30により反射又は透過された後、レンズ3へ入射され、レンズ3により反射された後、射撃者の目へ入射するとともに、射撃者の目は、レンズ3を通して標的及び周囲の光景を直接観察することができる。また、前記レンズアセンブリ12は、標的及び周囲の光景のビデオ画像を採集し、採集したビデオ画像は、ディスプレイスクリーン31を介して同期に再生され、ビームスプリッター30を透過又は屈折された後、レンズ3へ入射し、レンズ3によって反射された後、射撃者の目へ入射し、射撃者が標的及び周囲の光景を観察する源は、直接観察した標的及び周囲の光景であってもよく、ディスプレイスクリーン31に投影するレンズアセンブリ12の録画であってもよいので、標的及び周囲の光景がレンズ3を通して射撃者によって直接観察される既存の照準装置によって齎される不明瞭な観察及び環境要因による大きな影響という問題を克服することができる。
【0050】
さらに、バッテリ14は、CR123A、18650、18350、ポリマーリチウムバッテリ等を使用することができ、LEDグラフィックチップ20が使用する型番は、HK-882のLEDチップセットであってもよく、ディスプレイスクリーン31は、Micro LED、OLEDを使用することができ、レンズアセンブリ12は、Arrowの熱画像コアアセンブリ13を使用すればよく、赤外線照明アセンブリ28は、波長850nmのLED光源又はレーザー光源を使用し、微光暗視撮影モジュール48は、SONYの482の微光暗視撮影モジュールを使用し、メインコントロールボードは、LEDグラフィックチップ20、ディスプレイスクリーン31、レンズアセンブリ12、赤外線照明アセンブリ28、微光暗視撮影モジュール48を使用する製品のニーズに合わせてカスタマイズ開発する。たとえば、HK‐882のLEDチップセット、Micro LED、Arrow、Amap等の熱画像コアアセンブリ、SONYの低照度CMOSセンサーに従って開発された型番は、21109メインコントロールボードであればよい。
【0051】
さらに、応用シナリオによって異なり、図示されたレンズアセンブリ12は、照準器とは別途に配置されてもよく、例えば、レンズアセンブリ12の撮影画像を無線又は有線で照準器又はAR眼鏡に直接伝送することができ、それによって、射撃標的の識別能力を向上させ、レッドドット照準器の応用シナリオを拡大し、使用者は自分の応用シナリオに応じて、レンズアセンブリ12又は赤外線照明アセンブリ28を自由に選択して照準器と組み合わせて使用することができる。
【0052】
まとめると、該熱画像機能付きの照準器は、赤外線撮影、低照度撮影及び人の目による標的の観察の融合を通じて、標的の観察又は標的の決定を支援し、照準光スポットを通じて照準標的を決定することができ、正確な射撃が実行できる。該熱画像機能付きの照準器は、光や距離などの環境要因が射撃精度に与える影響を低減し、射撃者の被爆リスクを低減することができるため、人による標的の観察のみに依存しない標的の決定が可能となり、標的の認識能力を向上させ、レッドドット照準器の適用環境を拡大することができる。
【0053】
以上の内容は、本発明を具体的な好ましい実施形態と組み合わせて更に詳細に説明したものであり、本発明の具体的な実施形態がこれらの説明のみに限定されるとは考えられない。本発明の技術分野における通常の技術者にとっては、本発明の思想から逸脱しないという前提の下で、多くの簡単な推論や置換が可能であり、それらは全て本発明の保護範囲に属するものとみなされるべきである。
【符号の説明】
【0054】
1、本体
2、フロントカバー
3、レンズ
4、バックカバー
5、窓保護ガラス
6、ソーラー充電パネル
7、調整アセンブリ、
8、分光表示アセンブリ
9、押圧ブロック
10、ネジ
11、バッテリカバーアセンブリ
12、熱画像レンズアセンブリ
13、熱画像コアアセンブリ
14、バッテリ
15、第1のメインコントロールボード
16、第2のメインコントロールボード
17、調整アセンブリ本体
18、LEDベース
19、チップベース
20、LEDグラフィックチップ
21、傾斜面
22、傾斜エジェクタブロック
23、第1の微調整ネジ
24、横方向エジェクタブロック
25、第2の微調整ネジ
26、横方向エジェクタバネ
27、圧縮バネ
28、赤外線照明アセンブリ
29、ビームスプリッターベース
30、ビームスプリッター
31、ディスプレイスクリーン
32、ビームスプリッターカバー
33、導電筒体
34、導電板
35、緩衝パッド
36、導電バネ
37、正極板
38、接続スリーブ
39、レンズガスケット
40、シールガスケット
41、コア押えリング
42、コア緩衝パッド
43、調整ネジ
44、カバープレート
45、データ充電ポート
46、充電表示灯
47、スイッチ表示灯
48、微光暗視撮影モジュール
49、標的
50、目
51、メインコントロールボード
52、熱画像コアアセンブリ及び暗視コア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】