(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-04
(54)【発明の名称】衣類乾燥装置の制御方法、装置、衣類乾燥装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
D06F 58/38 20200101AFI20241127BHJP
【FI】
D06F58/38
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534469
(86)(22)【出願日】2022-11-11
(85)【翻訳文提出日】2024-06-07
(86)【国際出願番号】 CN2022131328
(87)【国際公開番号】W WO2023103710
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】202111503663.1
(32)【優先日】2021-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524217322
【氏名又は名称】青島海爾洗濯電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING ELECTRIC APPLIANCE CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Room 221, Management Committee of Sino German Ecological Park, No. 2877 Tuanjie Road, Huangdao District Qingdao, Shandong 266426 China
(71)【出願人】
【識別番号】520405433
【氏名又は名称】海▲爾▼智家股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】姚 龍平
(72)【発明者】
【氏名】▲びん▼ 進東
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA24
3B167AE04
3B167AE05
3B167AE13
3B167BA55
3B167KA02
3B167LC02
3B167LC20
3B167LD12
3B167LD13
3B167LE07
3B167LF02
3B167LG08
(57)【要約】
衣類乾燥装置の制御方法、装置、衣類乾燥装置及び記憶媒体であり、該方法は、ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御してドラムを駆動することと、ドラム内の衣類の重量値を取得することと、重量値に基づいてファンモータの目標回転数値を確定することと、ファンモータを目標回転数値に従って回動するように制御してファンを駆動することで、衣類に乾燥気流を提供することとを含み、そのうち、重量値が大きいほど、目標回転数値は大きくなり、又は、重量値が小さいほど、目標回転数値は小さくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドラムモータにより駆動されるドラムと、ファンモータにより駆動されるファンとを備える衣類乾燥装置の制御方法であって、
前記ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを駆動することと、
前記ドラム内の衣類の重量値を取得することと、
前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定することと、
前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に乾燥気流を提供することと、を含み、
前記重量値が大きいほど、前記目標回転数値は大きくなり、又は、前記重量値が小さいほど、前記目標回転数値は小さくなる、
衣類乾燥装置の制御方法。
【請求項2】
前記衣類の重量値は前記衣類の初期重量値を含み、
前記した、前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定することは、前記初期重量値に基づいて前記ファンモータの固定目標回転数値を確定することを含み、
前記した、前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することは、前記ファンモータを前記固定目標回転数値に従って一定速で回動するように制御して前記ファンを駆動することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記衣類の重量値は前記衣類のリアルタイム重量値を含み、
前記した、前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定することは、前記リアルタイム重量値に基づいて前記ファンモータのリアルタイム目標回転数値を確定することを含み、
前記した、前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することは、前記ファンモータを前記リアルタイム目標回転数値に従って可変速で回動するように制御して前記ファンを駆動することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記した、前記ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを駆動することは、
前記ドラムモータを前記予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを正回転及び逆回転するように駆動することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記した、前記ドラムモータを前記予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを正回転及び逆回転するように駆動することは、
前記ドラムモータを前記予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを等時間的に正回転及び逆回転するように駆動することを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記した、前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定することは、
一次関数又は二次関数を含み、独立変数が重量で、従属変数が回転数である予め設定された関数を利用して前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記した、前記ドラム内の衣類の重量値を取得することは、
前記ドラムモータの負荷電力又は負荷電流のうちの少なくとも1つを取得することと、
前記負荷電力又は前記負荷電流のうちの少なくとも1つに基づいて前記衣類の重量値を確定することと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記した、前記ドラム内の衣類の重量値を取得することは、
前記ドラム内の衣類センサで検出された衣類衝突頻度及び衣類衝突幅を取得することと、
前記衣類衝突頻度及び前記衣類衝突幅に基づいて前記衣類の重量値を確定することと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記した、前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に乾燥気流を提供することは、
ヒータをオンにし、前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に乾燥気流を提供することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
衣類冷却条件に達したか否かを確定することと、
前記衣類冷却条件に達したことに応答し、前記ヒータをオフにし、前記ファンモータを所定回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に冷却気流を提供することと、を更に含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ファンは複数含まれ、複数のファンはいずれも前記ファンモータにより駆動され、
前記した、前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することは、
前記複数のファンから目標ファンを確定することと、
前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記目標ファンを駆動することと、を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記した、前記複数のファンから目標ファンを確定することは、
前記重量値又は予め設定された衣類乾燥時間長のうちの少なくとも1つに基づき、前記複数のファンから前記目標ファンを確定することを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ドラムモータにより駆動されるドラムと、ファンモータにより駆動されるファンとを備える衣類乾燥装置の制御装置であって、
前記ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを駆動するように構成されるドラム制御モジュールと、
前記ドラム内の衣類の重量値を取得するように構成される取得モジュールと、
前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定するように構成される確定モジュールと、
前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に乾燥気流を提供するように構成されるファン制御モジュールと、を備え、
前記重量値が大きいほど、前記目標回転数値は大きくなり、又は、前記重量値が小さいほど、前記目標回転数値は小さくなる、
衣類乾燥装置の制御装置。
【請求項14】
メモリ、プロセッサ、及び前記メモリに記憶されて前記プロセッサで運行可能なコンピュータプログラムを備え、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1から12のいずれか1項に記載の衣類乾燥装置の制御方法を実現する、
衣類乾燥装置。
【請求項15】
プロセッサにより実行されると、請求項1から12のいずれか1項に記載の衣類乾燥装置の制御方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年12月10日に中国国家知識産権局に出願された、出願番号が202111503663.1である中国特許出願の優先権を主張し、以上の出願の全ての内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例は、家電制御技術に関し、例えば、衣類乾燥装置の制御方法、装置、衣類乾燥装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在のドラム式衣類乾燥機は、通常、1つのモータを採用して駆動し、即ち、該モータを利用してファンとドラムとを同時に駆動し、ドラムの回転数と風速とは緊密に関連付けられており、ドラムの回転数が高い場合、風速も高く、逆の場合、いずれも低い。このような制御方式は、十分に柔軟ではなく、使用シーンが限られ、より多くの使用シーンでの制御ニーズを満たすことができず、衣類乾燥効果も改善される必要がある。例えば、いくつかの使用シーンにおいて、ドラムが回動することなく、ファンを回動するように制御し、又はファンを高速で回動するように、ドラムを低速で回動するように制御する必要があり、1つのモータによりファンとドラムとを同時に駆動すれば、実現できない。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、衣類乾燥装置の制御方法、装置、衣類乾燥装置及び記憶媒体を提供する。
【0005】
第1側面において、本願の実施例は、
ドラムモータにより駆動されるドラムと、ファンモータにより駆動されるファンとを備える衣類乾燥装置の制御方法であって、
前記ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを駆動することと、
前記ドラム内の衣類の重量値を取得することと、
前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定することと、
前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に乾燥気流を提供することと、を含み、
そのうち、前記重量値が大きいほど、前記目標回転数値は大きくなり、又は、前記重量値が小さいほど、前記目標回転数値は小さくなる、
衣類乾燥装置の制御方法を提供する。
【0006】
第2側面において、本願の実施例は、
ドラムモータにより駆動されるドラムと、ファンモータにより駆動されるファンとを備える衣類乾燥装置の制御装置であって、
前記ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを駆動するように構成されるドラム制御モジュールと、
前記ドラム内の衣類の重量値を取得するように構成される取得モジュールと、
前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定するように構成される確定モジュールと、
前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に乾燥気流を提供するように構成されるファン制御モジュールと、を備え、
そのうち、前記重量値が大きいほど、前記目標回転数値は大きくなり、又は、前記重量値が小さいほど、前記目標回転数値は小さくなる、
衣類乾燥装置の制御装置を提供する。
【0007】
第3側面において、本願の実施例は、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶されてプロセッサで運行可能なコンピュータプログラムを備え、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、本願の実施例のいずれかに記載の衣類乾燥装置の制御方法を実現する、衣類乾燥装置を更に提供する。
【0008】
第4側面において、本願の実施例は、プロセッサにより実行されると、本願の実施例のいずれかに記載の衣類乾燥装置の制御方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本願の実施例に係る衣類乾燥装置の制御方法のフローの模式図である。
【
図2】本願の実施例に係る予め設定された関数の図形の模式図である。
【
図3】本願の実施例に係る衣類乾燥装置の制御方法の別のフローの模式図である。
【
図4】本願の実施例に係る衣類乾燥装置の制御装置の構造模式図である。
【
図5】本願の実施例に係る衣類乾燥装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願の実施例は、より多くの使用シーンでの制御ニーズを満たし、衣類乾燥効果を向上させることができる衣類乾燥装置の制御方法、装置、衣類乾燥装置及び記憶媒体を提供する。
【0011】
以下、図面及び実施例を参照しながら本願について説明する。
【0012】
図1は、本願の実施例に係る衣類乾燥装置の制御方法のフローの模式図であり、該方法は、本願の実施例に係る衣類乾燥装置の制御装置により実行可能であり、該装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアの方式で実現することができる。1つの実施例において、該装置は衣類乾燥装置に集積可能であり、衣類乾燥装置は、例えば、衣類乾燥機、衣類ドライヤ等であってもよい。以下の実施例は、該装置が衣類乾燥装置に集積されることを例に説明し、
図1を参照し、該方法は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0013】
ステップ101において、ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように御してドラムを駆動する。
【0014】
例えば、衣類乾燥装置は、ドラムモータにより駆動されるドラムと、ファンモータにより駆動されるファンとを備えてもよく、ドラムモータ及びファンモータは2つの独立したモータであり、両者の性能パラメータは同じでも異なってもよく、そのうち、ドラムモータは、固定周波数モータ又は可変周波数モータであってもよく、ファンモータは可変周波数モータである。予め設定された回転数値は、理論的なデータ又は実験データに基づいて予め設定することができ、予め設定された回転数値はドラムの回転数に影響を及ぼし、通常、ドラムが50回転/分程度の回転数で回動する場合、衣類は、良好なタンブリング、撒き状態に達することができ、乾燥されやすくなり、従って、該回転数に基づいて予め設定された回転数値を設定することができる。予め設定された回転数値は1つ又は複数を含んでもよく、即ち、ドラムは、一定速で回動するか又は可変速で回動するように制御可能である。
【0015】
例示的に、衣類乾燥効果を向上させ、衣類乾燥時間を短縮させるために、先に衣類を脱水し、脱水後の衣類を衣類乾燥装置のドラムに入れ、衣類乾燥装置のオン時、ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動させることによりドラムを回動するように駆動することができる。例えば、衣類のドラム内での絡まり、絡み合いを回避するために、ドラムを正回転及び逆回転するように駆動することができ、例えば、ドラムを等時間的に正回転及び逆回転するように駆動することができ、例えば、ドラムを1分間正回転してから、1分間逆回転し、このように循環するように駆動してもよい。
【0016】
ステップ102において、ドラム内の衣類の重量値を取得する。
【0017】
例示的に、該重量値は、衣類をドラムに入れた後の初期重量値、即ち、乾燥する前の衣類の重量値であってもよく、又は、該重量値は、衣類のリアルタイム重量値であってもよく、即ち、衣類の乾燥に伴って衣類の重量値が変化し、衣類の重量値をリアルタイムに取得することができる。例示的に、以下のような方式で衣類の重量値を取得することができる。
【0018】
1つ目は、ドラムモータの負荷電力及び/又は負荷電流を取得し、負荷電力及び/又は負荷電流に基づいて衣類の重量値を確定する。即ち、衣類をドラムに入れると、ドラムモータの負荷電力及び負荷電流は増加し、衣類をドラムに入れる前後のドラムモータの負荷電力及び/又は負荷電流を検出し、衣類をドラムに入れる前後のドラムモータの負荷電力及び/又は負荷電流の変化状況に応じて衣類の重量値を計算することができる。
【0019】
2つ目は、ドラム内の衣類センサで検出された衣類衝突頻度及び衣類衝突幅を取得し、衣類衝突頻度及び衣類衝突幅に基づいて衣類の重量値を確定する。即ち、ドラムの前支持部に衣類センサを設けることができ、衣類センサは、並設されたバイメタルセンサであってもよく、衣類がドラム内で反転する時に該衣類センサに触れ、衣類センサが発振回路に接続されてもよく、発振回路により衣類抵抗値を検出することができ、衣類抵抗値に基づいて衣類衝突頻度及び衣類衝突幅を計算して得ることができ、衣類衝突頻度及び衣類衝突幅に基づいて衣類の重量値を算出することができる。
【0020】
衣類の重量を測定する以上の2つの方式は例に過ぎず、具体的な実施形態を限定するものではなく、実際の応用において、必要に応じて衣類の重量を測定する他の方式を柔軟に選択することもできる。
【0021】
ステップ103において、重量値に基づいてファンモータの目標回転数値を確定する。
【0022】
例えば、予め設定された重量回転数関係情報に基づいて目標回転数値を確定することができ、重量回転数関係情報には、各重量値に対応する回転数値が含まれてもよく、現在の衣類の重量値に基づいて重量回転数関係情報を照会して目標回転数値を得ることができ、重量回転数関係情報は、実験又は経験に基づいて設定することができる。1つの実施例において、重量回転数関係情報は、表の形式で衣類乾燥装置に記憶することができ、以下の表1に示す通りであってもよい。
【0023】
【0024】
表1に示す重量回転数関係情報では、重量値が大きいほど、回転数値は大きくなり、又は、重量値が小さいほど、目標回転数値は小さくなる。
【0025】
例えば、予め設定された関数を利用して現在の衣類の重量値に基づいてファンモータの目標回転数値を確定してもよく、予め設定された関数は一次関数又は二次関数を含み、予め設定された関数の独立変数は重量であり、予め設定された関数の従属変数は回転数である。
【0026】
例示的に、
図2に示すように、予め設定された関数は二次関数であり、予め設定された関数の形式は、y=ax
2+bx+cであってもよく、
そのうち、yは回転数を表し、xは重量を表し、a、b、cはいずれもパラメータであり、a、b、cの値はいずれも0よりも大きく、例えば、c>1000である。
【0027】
例示的に、
図2に示すように、予め設定された関数は一次関数であってもよく、予め設定された関数の形式は、y=bx+cであってもよく、
図2に示す一次関数及び二次関数の図形から分かるように、重量値が大きいほど、回転数値は大きくなり、又は、重量値が小さいほど、目標回転数値は小さくなる。
【0028】
例えば、ファンモータの回転数の取り値の区間は[2000回転/分,3000回転/分]であってもよく、重量の取り値の区間は[0,10キログラム]であってもよく、即ち、0キログラムは2000回転/分に対応し、10キログラムは3000回転/分に対応し、これにより、衣類の乾燥速度を保証する。
【0029】
ステップ104において、ファンモータを目標回転数値に従って回動するように制御してファンを駆動することで、衣類に乾燥気流を提供し、そのうち、重量値が大きいほど、目標回転数値は大きくなり、又は、重量値が小さいほど、目標回転数値は小さくなる。
【0030】
一例において、ファンモータを目標回転数値に従って一定速で回動するように制御してファンを駆動してもよく、又はファンモータを目標回転数値に従って可変速で回動するように制御してファンを駆動してもよい。例えば、該重量値が衣類の初期重量値である場合、該初期重量値に基づいてファンモータの固定目標回転数値を確定し、ファンモータを固定目標回転数値に従って一定速で回動するように制御してファンを回動するように駆動することができ、即ち、ファンモータは衣類乾燥過程全体で回転数が変わらないように保たれ、又は、該重量値が衣類のリアルタイム重量値である場合、該リアルタイム重量値に基づいてファンモータのリアルタイム目標回転数値を確定し、ファンモータをリアルタイム目標回転数値に従って可変速で回動するように制御してファンを回動するように駆動することができ、即ち、ファンモータは衣類乾燥過程全体で回転数が衣類の重量の変化に伴って変化し、変化傾向は、衣類が軽いほど(重量値が小さいほど)、回転数は低くなり(回転数値は小さくなり)、衣類が重いほど、回転数は高くなることであってもよい。
【0031】
本願の実施例の衣類乾燥装置は双駆動を採用し、ドラムとファンとは独立して駆動され、ドラムモータによりドラムを駆動し、ファンモータによりファンを駆動することができ、ドラムの回転数とファンの回転数とは関連付けられなくてもよく、制御方式は柔軟であり、より多くの使用シーンでの制御ニーズを満たし、また、ファンモータの駆動速度は衣類の重量に基づいて現場で確定することができ、これにより、ファンの回転数と実際の使用シーンとがより適合し、衣類乾燥効果を向上させる。
【0032】
1つの実施例において、衣類乾燥装置は複数のファンを含んでもよく、複数のファンのうちの各ファンの送風方向は調整可能であり、複数のファンはいずれもファンモータにより駆動可能であり、複数のファンは異なるファンモータにより駆動されてもよく、又は複数のファンは同一のファンモータにより駆動されてもよい。衣類を乾燥する時、複数のファンを同時に駆動してもよいし、複数のファンのうちの一部のファンだけを駆動してもよく、駆動するファンの数は、実際のニーズに応じて確定することができる。
【0033】
即ち、ファンモータを目標回転数値に従って回動するように制御してファンを駆動するステップは、以下を含んでもよい。
【0034】
(1)複数のファンから目標ファンを確定する。
【0035】
例示的に、衣類の重量値及び/又は予め設定された衣類乾燥時間長に基づいて複数のファンから目標ファンを確定することができる。
【0036】
(2)ファンモータを目標回転数値に従って回動するように制御して目標ファンを駆動する。
【0037】
例えば、実際の応用において、衣類の重量値に基づいて駆動するファンの数を確定することができ、衣類の重量値が大きいほど、相応して駆動するファンの数は多くなってもよく、例えば、合計で2つのファンがあり、衣類が少ない場合、1つのファンだけを駆動することができ、衣類が多い場合、2つのファンを同時に駆動することができ、又は、ユーザによって設定された衣類乾燥時間長に基づいて駆動するファンの数を確定することもでき、衣類乾燥時間長が短いほど、相応して駆動するファンの数は多くなってもよく、例えば、合計で4つのファンがあり、予め設定された衣類乾燥時間長が1.5時間である場合、4つのファンを駆動することができ、予め設定された時間長が3時間である場合、2つのファンを駆動することができる。衣類の重量値及び予め設定された衣類乾燥時間長の両者を組み合わせて駆動するファンの数を確定することもできる。
【0038】
送風方向の調整については、例えば、ドラム内の衣類の湿度を検出し、湿度分布図を得ることができ、湿度分布図における湿度が大きな領域に対し、ファンが湿度の大きな領域に対して集中的に送風するようにファンの送風方向を調整し、衣類乾燥速度を上げることができ、又は、複数のファンがドラムに対して均一で全面的に送風可能となるようにファンの送風方向を調整することができる。
【0039】
1つの実施例において、自然風で衣類を乾燥することができ、即ち、ファンモータを制御してファンを駆動し、自然風をドラムに取り込み、ドラム内の衣類内の水分の蒸発を促し、最終的に衣類乾燥の効果を実現することができる。自然風で衣類を乾燥する場合、自然風の温度が外部環境温度の影響を受けるため、通常、外部環境温度が高いほど、自然風の温度は高くなり、自然風の温度が高いほど、衣類乾燥速度は速くなり、実際の応用において、環境温度と衣類の重量とを組み合わせてファンモータの目標回転数値を確定することもできる。
【0040】
例えば、先に現在の環境の温度を確定し、現在の環境の温度に基づいて目標回転数区間を確定してから、衣類の重量値に基づいて目標回転数区間から目標回転数値を確定することができる。実際の応用において、異なる環境温度は異なる回転数区間に対応することができ、環境温度と回転数区間との関係は、実際のニーズに応じて予め設定することができる。例えば、乾燥速度を主な考慮要素とし、乾燥速度が速ければ速いほど良い場合、環境温度が低いほど、対応する回転数区間内の回転数が高くなるように設定し、回転数を上げることで環境温度が低い(乾燥気流の温度が低い)ことによる乾燥が遅い状況を改善することができ、また、例えば、省エネルギーを主な考慮要素とし、エネルギー消費が少なければ少ないほど良い場合、環境温度が高いほど、対応する回転数区間内の回転数が低くなるように設定し、高温の自然風(乾燥気流の温度が高い)で回転数が低いことによる乾燥が遅い状況を改善することができる。実際の応用において、他の考慮要素に基づいて環境温度と回転数区間との関係を設定してもよく、ここでは限定しない。
【0041】
1つの実施例において、温風で衣類を乾燥することもでき、即ち、ファンの風出口にヒータを設け、ヒータによりファンで吹き出された自然風を加熱してからドラムに送り込み、温風でドラム内の衣類の水分の蒸発を促し、衣類乾燥の効果を実現することができる。ヒータは、例えば、電熱線ヒータ、半導体ヒータ等であってもよく、温風で衣類を乾燥する場合、衣類の材質に応じて温風の温度を設定することができ、通常の場合、温風の温度は60度を超えるべきではなく、55度程度が好適であり、温度が高すぎる場合、衣類にダメージを与える可能性があり、温度が低すぎる場合、乾燥速度を遅くする可能性がある。
【0042】
図3には、温風で衣類を乾燥する場合の衣類乾燥装置の制御方法が示されており、
図3に示すように、以下のようなステップを含んでもよい。
【0043】
ステップ301において、ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御してドラムを等時間的に正回転及び逆回転するように駆動する。
【0044】
そのうち、予め設定された回転数値は1つの回転数値又は複数の回転数値を含んでもよく、即ち、ドラムモータは一定速で回動してもよいし、可変速で回動してもよい。ドラムモータによりドラムを等時間的に正回転及び逆回転するように駆動することで、衣類の絡まり、絡み合いを回避し、衣類乾燥速度を上げることができる。
【0045】
ステップ302において、ドラム内の衣類の重量値を取得する。
【0046】
例えば、ドラムモータの負荷電力及び/又は負荷電流に基づいて衣類の重量値を確定してもよいし、ドラム内の衣類センサで検出された衣類衝突頻度及び衣類衝突幅に基づいて衣類の重量値を確定してもよく、確定する衣類の重量値は、衣類の初期重量値であってもよいし、衣類のリアルタイム重量値であってもよい。
【0047】
ステップ303において、重量値に基づいてファンモータの目標回転数値を確定する。
【0048】
そのうち、衣類の重量値が大きいほど、ファンモータの目標回転数値は大きくなり、又は、衣類の重量値が小さいほど、ファンモータの目標回転数値は小さくなる。本願の実施例において、ファンモータの回転数値は、ドラムモータの回転数値の影響を受けなくてもよく、両者の回転数値は同じでも異なってもよく、実際の状況に応じて決定される。
【0049】
ステップ304において、ヒータをオンにし、ファンモータを目標回転数値に従って回動するように制御してファンを正回転するように駆動することで、衣類に乾燥気流を提供する。
【0050】
ヒータをオンにした後、ヒータは吸い込まれた自然風を加熱して熱風を得て、ファンモータはファンを回動するように駆動して熱風をドラムに取り込み、ドラム内の衣類の水分の蒸発を促す。
【0051】
ステップ305において、衣類冷却条件に達したか否かを確定し、衣類冷却条件に達すれば、ステップ306を実行し、衣類冷却条件に達しなければ、ステップ304に戻る。
【0052】
冷却は、加熱を終了し、ファンモータが作動し続けているが、ヒータが加熱を停止し、低温の自然風がドラム内に入って衣類を降温冷却し、衣類にシワが出来ることを防止する。そのうち、衣類冷却条件は、時間条件、衣類乾燥程度条件、温度条件等であってもよい。例えば、衣類乾燥プログラムの実行時間長が所定時間長に達したか否かを判断することができ、所定時間長に達すれば、衣類冷却条件に達したと確定し、又は、衣類の乾燥程度が所定乾燥程度に達したか否かを判断することができ、所定乾燥程度に達すれば、衣類冷却条件に達したと確定し、又は、ドラム内の温度が所定温度に達したか否かを判断し、所定温度に達すれば、衣類冷却条件に達したと確定する。
【0053】
例示的に、衣類乾燥プログラムは総運行時間長が2時間であり、2つの段階に分けられ、第1段階は前の1.5時間の乾燥段階であり、第2段階は後の0.5時間の冷却段階であり、このようにして、衣類乾燥プログラムが1.5時間まで運行することが監視された場合、衣類冷却条件に達したと確定することができる。
【0054】
例示的に、ドラム内の衣類の乾燥程度を検出することができ、衣類の重量の変化状況により衣類の乾燥程度を検出することができ、例えば、衣類の重量の所定時間長(例えば、5分間)内での変化量がある固定値(例えば、0.1キログラム)よりも小さい場合、衣類の乾燥程度が所定乾燥程度に達したと確定することができ、又は、ドラムから排出された空気の湿度を検出することで衣類の乾燥程度を確定することができ、例えば、所定時間長(例えば、3分間)内で検出されたドラムから排出された空気の湿度がいずれも所定湿度値(例えば、10%)よりも小さい場合、衣類の乾燥程度が所定乾燥程度に達したと確定することができ、衣類が所定乾燥程度に達した場合、衣類冷却条件に達したと確定する。
【0055】
例示的に、ドラム内の温度を検出してもよく、ドラム内の温度が所定温度(例えば、65度)よりも高い場合、衣類冷却条件に達したと確定することができる。ヒータには経年劣化、故障等が発生する可能性があるため、加熱温度が高すぎて、ユーザによって設定された定格加熱温度よりも高くなる可能性があり、高温による衣類へのダメージを回避するために、ドラム内の温度が所定温度よりも高いことが検出された場合、冷却プログラムをオンにすることができる。
【0056】
ステップ306において、ヒータをオフにし、ファンモータを所定回転数値に従って回動するように制御してファンを正回転するように駆動することで、衣類に冷却気流を提供する。
【0057】
そのうち、所定回転数値は、実際のニーズに応じて固定値に設定することができる。
【0058】
本願の実施例の衣類乾燥装置は双駆動を採用し、ドラムとファンとは独立して駆動され、ドラムモータによりドラムを駆動し、ファンモータによりファンを駆動することができ、ドラムの回転数とファンの回転数とは関連付けられなくてもよく、制御方式は柔軟であり、より多くの使用シーンでの制御ニーズを満たし、また、ファンモータの駆動速度は衣類の重量に基づいて現場で確定することができ、これにより、ファンの回転数と実際の使用シーンとがより適合し、衣類乾燥効果を向上させる。
【0059】
図4は、本願の実施例に係る衣類乾燥装置の制御装置の構造図であり、該装置は、ドラムモータにより駆動されるドラムと、ファンモータにより駆動されるファンとを備え、該装置は、本願の実施例に係る衣類乾燥装置の制御方法の実行に適用される。
図4に示すように、該装置は、
前記ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを駆動するように構成されるドラム制御モジュール401と、
前記ドラム内の衣類の重量値を取得するように構成される取得モジュール402と、
前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定するように構成される確定モジュール403と、
前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に乾燥気流を提供するように構成されるファン制御モジュール404と、を備えてもよく、
そのうち、前記重量値が大きいほど、前記目標回転数値は大きくなり、又は、前記重量値が小さいほど、前記目標回転数値は小さくなる。
【0060】
一実施例において、前記衣類の重量値は前記衣類の初期重量値を含み、
前記確定モジュール403は、前記初期重量値に基づいて前記ファンモータの固定目標回転数値を確定するように構成され、
前記ファン制御モジュール404は、前記ファンモータを前記固定目標回転数値に従って一定速で回動するように制御して前記ファンを駆動するように構成される。
【0061】
一実施例において、前記衣類の重量値は前記衣類のリアルタイム重量値を含み、
前記確定モジュール403は、前記リアルタイム重量値に基づいて前記ファンモータのリアルタイム目標回転数値を確定するように構成され、
前記ファン制御モジュール404は、前記ファンモータを前記リアルタイム目標回転数値に従って可変速で回動するように制御して前記ファンを駆動するように構成される。
【0062】
一実施例において、前記ドラム制御モジュール401は、
前記ドラムモータを前記予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを正回転及び逆回転するように駆動するように構成される。
【0063】
一実施例において、前記ドラム制御モジュール401は、
前記ドラムモータを前記予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを等時間的に正回転及び逆回転するように駆動するように構成される。
【0064】
一実施例において、前記確定モジュール403は、
予め設定された関数を利用して前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定するように構成され、前記予め設定された関数は一次関数又は二次関数を含み、前記予め設定された関数の独立変数は重量であり、前記予め設定された関数の従属変数は回転数である。
【0065】
一実施例において、前記取得モジュール402は、
前記ドラムモータの負荷電力又は負荷電流のうちの少なくとも1つを取得し、
前記負荷電力又は前記負荷電流のうちの少なくとも1つに基づいて前記衣類の重量値を確定するように構成される。
【0066】
一実施例において、前記取得モジュール402は、
前記ドラム内の衣類センサで検出された衣類衝突頻度及び衣類衝突幅を取得し、
前記衣類衝突頻度及び前記衣類衝突幅に基づいて前記衣類の重量値を確定するように構成される。
【0067】
一実施例において、前記ファン制御モジュール404は、
ヒータをオンにし、前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に乾燥気流を提供するように構成される。
【0068】
一実施例において、前記装置は、
衣類冷却条件に達したか否かを確定し、前記衣類冷却条件に達したことに応答し、前記ヒータをオフにし、前記ファンモータを所定回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に冷却気流を提供するように構成される冷却モジュールを更に備える。
【0069】
一実施例において、前記ファンは複数含まれ、複数のファンはいずれも前記ファンモータにより駆動され、前記ファン制御モジュール404は、
前記複数のファンから目標ファンを確定し、
前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記目標ファンを駆動するように構成される。
【0070】
一実施例において、前記確定モジュール403が前記複数のファンから目標ファンを確定することは、
前記重量値又は予め設定された衣類乾燥時間長のうちの少なくとも1つに基づき、前記複数のファンから前記目標ファンを確定することを含む。
【0071】
当業者は、説明の便宜及び簡潔さのために、上記各機能モジュールの区分だけを例に説明し、実際の応用において、必要に応じて上記機能を割り当てて異なる機能モジュールによって完成させ、即ち、装置の内部構造を異なる機能モジュールに分けて以上に記載の全部又は一部の機能を完成させることができることを明確に理解できる。以上に記載の機能モジュールの作動過程は、前述した方法の実施例における対応する過程を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
【0072】
本願の実施例の装置は、ドラムモータにより駆動されるドラムと、ファンモータにより駆動されるファンとを備え、即ち、双駆動であり、ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御してドラムを駆動し、ドラム内の衣類の重量値を取得し、重量値に基づいてファンモータの目標回転数値を確定し、ファンモータを目標回転数値に従って回動するように制御してファンを駆動することで、衣類に乾燥気流を提供することができ、そのうち、重量値が大きいほど、目標回転数値は大きくなり、又は、重量値が小さいほど、目標回転数値は小さくなる。即ち、本願の実施例の衣類乾燥装置は双駆動を採用し、ドラムとファンとは独立して駆動され、ドラムモータによりドラムを駆動し、ファンモータによりファンを駆動することができ、ドラムの回転数とファンの回転数とは関連付けられなくてもよく、制御方式は柔軟であり、より多くの使用シーンでの制御ニーズを満たし、また、ファンモータの駆動速度は衣類の重量に基づいて現場で確定することができ、これにより、ファンの回転数と実際の使用シーンとがより適合し、衣類乾燥効果を向上させる。
【0073】
本願の実施例は、メモリ、プロセッサ、及び前記メモリに記憶されて前記プロセッサで運行可能なコンピュータプログラムを備え、前記プロセッサが前記プログラムを実行すると、上記いずれかの実施例に係る衣類乾燥装置の制御方法を実現する衣類乾燥装置を更に提供する。
【0074】
本願の実施例は、プロセッサにより実行されると、上記いずれかの実施例に係る衣類乾燥装置の制御方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読媒体を更に提供する。
【0075】
記憶媒体は非一時的(non-transitory)記憶媒体であってもよい。
【0076】
以下、
図5を参照し、それに本願の実施例を実現するために適した衣類乾燥装置のコンピュータシステム500の構造模式図が示されている。
図5に示す衣類乾燥装置は一例に過ぎず、本願の実施例の機能及び使用範囲に何らかの制限を与えるものではない。
【0077】
図5に示すように、コンピュータシステム500は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)501を含み、それは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)502に記憶されたプログラム、又は記憶部分508からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)503にロードされたプログラムに基づき、様々な適切な動作及び処理を実行することができる。RAM 503には、システム500の操作に必要な様々なプログラム及びデータがさらに記憶されている。CPU 501、ROM 502及びRAM 503は、バス504を介して互いに繋がっている。入力/出力(Input/Output、I/O)インタフェース505もバス504に接続されている。
【0078】
キーボード、マウス等を含む入力部分506、例えば陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)等、及び拡声器等を含む出力部分507、ハードディスク等を含む記憶部分508、例えばローカルネットワーク(Local Area Network、LAN)カード、モデム等のネットワークインタフェースカードを含む通信部分509という部品は、I/Oインタフェース505に接続される。通信部分509は、例えばインターネットのネットワークを介して通信処理を実行する。ドライバ510も必要に応じてI/Oインタフェース505に接続される。リムーバブルメディア511、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等々は、必要に応じてドライバ510に取り付けられ、これにより、そこから読み取られたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部分508にインストールされることは容易になる。
【0079】
本願で開示された実施例によれば、上記明細書の、フロー図を参照して説明された過程は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されることができる。例えば、本願で開示された実施例は、コンピュータ可読媒体に載せられたコンピュータプログラムが備えられるコンピュータプログラムプロダクトを含み、該コンピュータプログラムは、フロー図に示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは、通信部分509によりネットワークからダウンロード及びインストールされ、及び/又はリムーバブルメディア511からインストールされることが可能である。該コンピュータプログラムが中央処理装置(CPU)501により実行されると、本願のシステムで限定される上記機能が実行される。
【0080】
本願に示すコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、又はコンピュータ可読記憶媒体、又は上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、或いは以上の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のリード線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)又はフラッシュメモリ、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。本願において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスに使用可能な、又は命令実行システム、装置又はデバイスと合わせて使用可能なプログラムを含有又は記憶する任意の有形的な媒体であってもよい。本願において、コンピュータ可読な信号媒体は、ベースバンドで又は搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ可読なプログラムコードが担持されている。このような伝搬されるデータ信号は、様々な形式を採用することができ、電磁信号、光信号又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読な信号媒体はさらに、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスに使用され、又は命令実行システム、装置又はデバイスと合わせて使用されるプログラムを送信、伝搬又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体で伝送でき、無線、電線、光ケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RF)等々、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0081】
図面におけるフロー図及びブロック図には、本願の様々な実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラムプロダクトの実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作が図示されている。この点で、フロー図又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、上記モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、所定のロジック機能を実現するための1つ又は複数の実行可能命令を含む。注意すべきものとして、代替としてのいくつかの実現において、ブロックに表記された機能は、図面に表記された順序と異なる順序で発生してもよい。例えば、2つの連続して示すブロックは、かかる機能によって、実際には基本的に並行して実行でき、それらは、逆の順序で実行されてもよい場合がある。注意すべきものとして、ブロック図及び/又はフロー図における各ブロック、及びブロック図及び/又はフロー図におけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムで実現してもよく、又は専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現してもよい。
【0082】
本願の実施例の説明に係るモジュール及び/又はユニットは、ソフトウェアの方式で実現されてもよいし、ハードウェアの方式で実現されてもよい。説明されたモジュール及び/又はユニットはプロセッサに設けられてもよく、例えば、1つのプロセッサがドラム制御モジュール、取得モジュール、確定モジュール及びファン制御モジュールを備えると説明されてもよい。そのうち、これらのモジュールの名称は、ある状況においては、該モジュール自体を限定するものではない。
【0083】
別の側面として、本願は、コンピュータ可読媒体を更に提供し、該コンピュータ可読媒体は、上記実施例に記載の装置に含まれるものであってもよいし、該装置に取り付けられず単独で存在しているものであってもよい。上記コンピュータ可読媒体には1つ又は複数のプログラムが載せられており、上記1つ又は複数のプログラムが1つの該装置により実行されると、該装置は、
前記ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御して前記ドラムを駆動し、前記ドラム内の衣類の重量値を取得し、前記重量値に基づいて前記ファンモータの目標回転数値を確定し、前記ファンモータを前記目標回転数値に従って回動するように制御して前記ファンを駆動することで、前記衣類に乾燥気流を提供し、そのうち、前記重量値が大きいほど、前記目標回転数値は大きくなり、又は、前記重量値が小さいほど、前記目標回転数値は小さくなることを含む。
【0084】
本願の実施例によれば、衣類乾燥装置は、ドラムモータにより駆動されるドラムと、ファンモータにより駆動されるファンとを備え、即ち、双駆動であり、ドラムモータを予め設定された回転数値に従って回動するように制御してドラムを駆動し、ドラム内の衣類の重量値を取得し、重量値に基づいてファンモータの目標回転数値を確定し、ファンモータを目標回転数値に従って回動するように制御してファンを駆動することで、衣類に乾燥気流を提供することができ、そのうち、重量値が大きいほど、目標回転数値は大きくなり、又は、重量値が小さいほど、目標回転数値は小さくなる。即ち、本願の実施例の衣類乾燥装置は双駆動を採用し、ドラムとファンとは独立して駆動され、ドラムモータによりドラムを駆動し、ファンモータによりファンを駆動することができ、ドラムの回転数とファンの回転数とは関連付けられなくてもよく、制御方式は柔軟であり、より多くの使用シーンでの制御ニーズを満たし、また、ファンモータの駆動速度は衣類の重量に基づいて現場で確定することができ、これにより、ファンの回転数と実際の使用シーンとがより適合し、衣類乾燥効果を向上させる。
【0085】
当業者であれば、設計要求及び他の要素により、本願の実施例は、様々な修正、組み合わせ、サブ組み合わせ及び代替が可能であることを理解すべきである。
【国際調査報告】