特表 2024-544782 室外機

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-12-04

(54)【発明の名称】室外機

(51)【国際特許分類】

   F24F 1/0035 20190101AFI20241127BHJP

   F24F 13/20 20060101ALI20241127BHJP

   F24F 1/24 20110101ALI20241127BHJP

【ＦＩ】

F24F1/0035

F24F1/0007 401Z

F24F1/24

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024535564

(86)(22)【出願日】2022-10-28

(85)【翻訳文提出日】2024-06-13

(86)【国際出願番号】 CN2022128444

(87)【国際公開番号】W WO2023124492

(87)【国際公開日】2023-07-06

(31)【優先権主張番号】202123455494.7

(32)【優先日】2021-12-31

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(31)【優先権主張番号】202111683235.1

(32)【優先日】2021-12-31

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(31)【優先権主張番号】202123451697.9

(32)【優先日】2021-12-31

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(31)【優先権主張番号】202111683200.8

(32)【優先日】2021-12-31

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(31)【優先権主張番号】202123452078.1

(32)【優先日】2021-12-31

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】517383858

【氏名又は名称】海信（広東）空調有限公司

【氏名又は名称原語表記】Ｈｉｓｅｎｓｅ （Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ） Ａｉｒ Ｃｏｎｄｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｃｏ．，Ｌｔｄ．

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ ８ Ｈｉｓｅｎｓｅ Ｒｏａｄ， Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｊｉａｎｇｓｈａ Ｄｅｍｏｎｓｔｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｋ， Ｊｉａｎｇｍｅｎ Ｃｉｔｙ， Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ Ｐｒｏｖｉｎｃｅ， ＰＲＣ

(74)【代理人】

【識別番号】110001519

【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】リン、チン

(72)【発明者】

【氏名】ツォウ、シアンシュイ

(72)【発明者】

【氏名】チュー、チアンクオ

【テーマコード（参考）】

3L051

【Ｆターム（参考）】

3L051BA02

3L051BH06

(57)【要約】

室外機であって、室外機は、筐体、濾過アセンブリ、電気制御アセンブリ及び吸引アセンブリを備える。筐体は、吸込口、吹出口及び挿入口を有し、吸込口及び吹出口は、筐体の第１側及び第２側に設置され、第１側は、第２側に対向し、挿入口は、筐体の第３側の吸込口に近い位置に設けられる。濾過アセンブリは、筐体に摺動可能に接続され、濾過アセンブリは、挿入口を通過して筐体内に設置される。電気制御アセンブリは筐体内に設置され、電気制御アセンブリは濾過アセンブリの吸込口から離れる側に位置する。吸引アセンブリは筐体内に設置され、吸引アセンブリは筐体内の吹出口に近い側に位置し、吸引アセンブリは電気制御アセンブリに結合され、吸引アセンブリは吸込口から外部の空気を吸い込み、外部の空気が濾過アセンブリを通って吹出口から流出するために用いられる。
【選択図】図４

【特許請求の範囲】

【請求項1】

吸込口、吹出口及び挿入口を有する筐体であって、前記吸込口及び前記吹出口は、前記筐体の第１側及び第２側に設置され、前記第１側は、前記第２側に対向し、前記挿入口は、前記筐体の第３側の前記吸込口に近い位置に設けられる筐体と、
前記筐体に摺動可能に接続される濾過アセンブリであって、前記挿入口を通過して前記筐体内に設置されることにより、前記濾過アセンブリが前記挿入口を介して着脱する濾過アセンブリと、
前記筐体内に設置される電気制御アセンブリであって、前記濾過アセンブリの前記吸込口から離れる側に位置することで、前記電気制御アセンブリ内への水の流入を低減する電気制御アセンブリと、
前記筐体内に設置され、前記筐体内の前記吹出口に近い側に位置し、前記電気制御アセンブリに結合される吸引アセンブリであって、前記電気制御アセンブリは前記吸引アセンブリの動作を制御するように構成され、前記吸引アセンブリは、前記吸込口から外部の空気を吸い込み、前記外部の空気が前記濾過アセンブリを通って前記吹出口から流出するために用いられる吸引アセンブリと、
を備える、
室外機。

【請求項2】

前記室外機は、
前記吸込口と前記濾過アセンブリとの間に設けられ、通過口を有する通風ブラケットであって、前記通過口は前記通風ブラケットの前記挿入口に近い側に設けられ、前記通風ブラケットは、前記吸込口から入る外部の空気を前記濾過アセンブリに輸送するために用いられる通風ブラケットをさらに備え、
前記通風ブラケットは、
吸込端及び吹出端を有する吸込通路であって、前記吸込端は前記吸込通路の前記吸込口に近い側に位置し、前記吸込端は前記吸込口に接続され、前記吹出端は前記吸込通路の前記電気制御アセンブリに近い側に位置し、前記通過口は前記吸込通路の内部と連通し、前記濾過アセンブリは前記挿入口及び前記通過口を通過し、前記吸込通路内に設けられる吸込通路を含む、
請求項１に記載の室外機。

【請求項3】

前記通風ブラケットは、
前記吸込通路の前記吸込端に近い側の内壁上に設けられる複数のガイドリブ板であって、前記複数のガイドリブ板は、前記筐体の底面に垂直な方向に沿って順に配列され、傾斜して設けられることにより、前記吸込通路内への雨水の浸入を減少させる複数のガイドリブ板をさらに備える、
請求項２に記載の室外機。

【請求項4】

前記通風ブラケットは、
前記吸込通路の前記吸込端に近い側の内壁上に設けられる複数の吸込グリルであって、前記複数の吸込グリルは、前記筐体の底面に垂直な方向に沿って順に配列され、前記ガイドリブ板と互いに重ねて接続されることにより、前記吸込口と前記吸込端とを接する複数の吸込グリルをさらに含む、
請求項３に記載の室外機。

【請求項5】

前記吸込通路は風通過キャビティ及び濾過キャビティをさらに有し、前記風通過キャビティは前記吸込通路の前記吹出端に近い側に位置し、前記風通過キャビティは気流を流通するために用いられ、前記濾過キャビティは前記吸込通路の前記吹出端に近い側に位置し、前記濾過キャビティは前記濾過アセンブリを収容するために用いられ、
前記通風ブラケットは、
前記風通過キャビティ内の前記吸込端に近い側に設けられ、前記吸込端と前記濾過キャビティとを隔たる止水板であって、前記止水板と前記風通過キャビティの両側壁面との間には、風通過隙間が設けられ、前記風通過隙間は気流を流通するために用いられる止水板をさらに含む、
請求項２に記載の室外機。

【請求項6】

前記筐体は、
収容溝を有するベースであって、前記吸込口、前記吹出口及び前記挿入口は、前記ベース上に設けられ、前記濾過アセンブリ、前記電気制御アセンブリ及び前記吸引アセンブリは、第１方向に沿って順に前記収容溝内に取り付けられるベースと、
前記ベースに接続され、前記収容溝上にカバーされる上部カバーと、
前記ベース上に設けられ、前記止水板に接続されることにより、前記止水板と前記吸込通路の底面との間に通風間隔がある複数の取付柱と、
を含む、
請求項５に記載の室外機。

【請求項7】

前記取付柱は、
第１接続孔を有する取付柱主体と、
前記取付柱主体上に設けられる係合部と、
を含み、
前記止水板は位置決め孔と第２接続孔とを有し、前記位置決め孔及び前記第２接続孔は、前記止水板の前記取付柱主体に近い側に設けられ、前記位置決め孔と前記係合部とが係合することにより、前記止水板が位置決めされ、前記止水板は前記第１接続孔及び前記第２接続孔を介して前記ベースに接続されることにより、前記止水板が固定される、
請求項６に記載の室外機。

【請求項8】

前記ベースは排水孔を有し、前記排水孔は前記ベースの底面に位置し、前記排水孔は隣接する前記取付柱の間に設けられ、前記排水孔は前記筐体内の水溜りを排出するために用いられる、
請求項７に記載の室外機。

【請求項9】

前記ベースは集水溝を有し、前記集水溝は前記収容溝の底面に設けられ、前記排水孔は前記集水溝内に設けられる、
請求項８に記載の室外機。

【請求項10】

前記筐体は、
前記収容溝内に設けられ、前記通風ブラケットと前記電気制御アセンブリとの間に位置し、前記電気制御アセンブリを絶縁するために用いられる仕切板をさらに含む、
請求項６に記載の室外機。

【請求項11】

前記筐体は、
前記収容溝の底面に設けられ、且つ前記通風ブラケットと前記電気制御アセンブリとの間に位置し、前記電気制御アセンブリを雨水から遮断するために用いられる止水部をさらに含む、
請求項６に記載の室外機。

【請求項12】

前記筐体は、
前記収容溝内に設けられ、前記電気制御アセンブリと前記吸引アセンブリとの間に位置し、風通過路を有する支持台と、
前記収容溝内に設けられ、前記吸引アセンブリの前記上部カバーに近い側に設けられる支持板であって、前記支持板の両端は前記ベースに取り外し可能に接続され、前記支持台及び前記支持板は前記上部カバーを支持するために用いられる支持板と、
をさらに含む、
請求項６に記載の室外機。

【請求項13】

前記吸引アセンブリは、
渦巻ハウジング主体と、
一端が前記渦巻ハウジング主体と連通し、他端が前記吹出口と連通する導風ダクトと、
前記渦巻ハウジング主体上に設けられ、且つ前記ベースに接続される弾性接続具と、
前記導風ダクトの外周に外嵌され、前記ベースに接続され、前記導風ダクトの振幅を低減するために用いられる緩衝パッドと、
を含む、
請求項６に記載の室外機。

【請求項14】

前記吸引アセンブリは、
一端が前記吹出口を通過して前記導風ダクトの外周に外嵌され、内径が前記導風ダクトの外径より大きい通風継手主体であって、前記緩衝パッドは前記通風継手主体の内壁と前記導風ダクトの外周との間の隙間をシールする通風継手主体と、
前記通風継手主体の外周に設けられ、前記べースに接続されることにより、前記通風継手主体を固定する接続板と、
をさらに含む、
請求項１３に記載の室外機。

【請求項15】

前記濾過アセンブリは、
濾過通路を有する網棚であって、前記濾過通路は前記網棚内に位置する網棚と、
前記濾過通路の一方側に設けられ、前記網棚に取り外し可能に接続されるフィルターと、
前記濾過通路内に設けられ、前記網棚に取り外し可能に接続される消臭部材と、
を含む、
請求項５に記載の室外機。

【請求項16】

前記網棚は複数の第１係止溝をさらに有し、前記複数の第１係止溝は、前記網棚の対向する両側に設けられ、
前記筐体は係止具をさらに有し、前記係止具は前記第１係止溝と係合することにより、前記濾過アセンブリを前記濾過キャビティ内に固定する、
請求項１５に記載の室外機。

【請求項17】

前記網棚は変形溝をさらに有し、前記変形溝は前記網棚の前記第１係止溝に近い位置に設けられ、前記変形溝は、前記第１係止溝に変形空間を提供するために用いられることにより、前記係止具と前記第１係止溝とを係合する、
請求項１６に記載の室外機。

【請求項18】

前記筐体は、
前記挿入口の底面に設けられ、前記濾過アセンブリに当接し、前記濾過アセンブリの前記濾過キャビティ内での摺動方向を制御するために用いられる位置制限ボスをさらに含む、
請求項１５に記載の室外機。

【請求項19】

前記網棚は複数の開放口をさらに有し、前記複数の開放口は前記網棚の前記吸込口から離れる側または前記吸込口に近い側に設けられ、前記開放口は前記濾過通路に連通し、前記開放口は気流を流通するために用いられる、
請求項１５に記載の室外機。

【請求項20】

前記濾過アセンブリは、
両端が前記開放口の対向する２つの側壁に接続され、前記開放口を複数のサブ開放口に仕切る位置制限グリルであって、前記消臭部材と当接し、前記消臭部材を位置決めるために用いられる位置制限グリルをさらに含む、
請求項１９に記載の室外機。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

（関連出願の相互参照）
本願は、２０２１年１２月３１日に出願された出願番号が２０２１２３４５５４９４. ７である中国特許出願、２０２１年１２月３１日に出願された出願番号が２０２１１１６８３２３５.１である中国特許出願、２０２１年１２月３１日に出願された出願番号が２０２１２３４５１６９７.９である中国特許出願、２０２１年１２月３１日に出願された出願番号が２０２１１１６８３２００.８である中国特許出願、２０２１年１２月３１日に出願された出願番号が２０２１２３４５２０７８.１である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。

【0002】

本開示は空調設備の技術分野に関し、特に室外機に関する。

【背景技術】

【0003】

現在、一部の空調設備には、室外の空気を室内に吸引するための新風装置が取り付けられている。しかし、室外の空気は通常、あまり新鮮ではなく、例えば、ホコリが多かったり、臭気が強いなどの問題が発生しやすい。そのため、一部の新風装置の内部には、濾過消臭アセンブリが設置されている。濾過消臭アセンブリは、室外の空気からホコリの濾過及び異臭の除去を行った後、新風装置によって室内に送り込み、空気を浄化する目的を果たす。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0004】

室外機が提供される。前記室外機は、筐体、濾過アセンブリ、電気制御アセンブリ及び吸引アセンブリを備える。前記筐体は、吸込口、吹出口及び挿入口を有し、前記吸込口及び前記吹出口は、前記筐体の第１側及び第２側に設置され、前記第１側は、前記第２側に対向し、前記挿入口は、前記筐体の第３側の前記吸込口に近い位置に設けられる。前記濾過アセンブリは、前記筐体に摺動可能に接続され、前記濾過アセンブリは、前記挿入口を通過して前記筐体内に設置されることにより、前記濾過アセンブリが前記挿入口を介して着脱する。前記電気制御アセンブリは前記筐体内に設置され、前記電気制御アセンブリは、前記濾過アセンブリの前記吸込口から離れる側に位置することで、前記電気制御アセンブリ内への水の流入を低減する。前記吸引アセンブリは前記筐体内に設置され、前記吸引アセンブリは前記筐体内の前記吹出口に近い側に位置し、前記吸引アセンブリは前記電気制御アセンブリに結合され、前記電気制御アセンブリは前記吸引アセンブリの動作を制御するように構成される。前記吸引アセンブリは前記吸込口から外部の空気を吸い込み、前記外部の空気が前記濾過アセンブリを通って前記吹出口から流出するために用いられる。

【図面の簡単な説明】

【0005】

以下、本開示に係る技術案をより明確に説明するために、本開示の幾つかの実施例で使用される図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本開示の幾つかの実施例の一部の図面にすぎないことは明らかである。当業者であれば、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。また、以下の説明における図面は、概略図と見なすことができ、本開示の実施例に係る製品の実際の寸法、方法の実際の流れ、信号の実際のタイミングなどを限定するものではない。

【0006】

【図1】幾つかの実施例に係る空気調和機の概略図である。

【図2】幾つかの実施例に係る室外機の構造図である。

【図3】幾つかの実施例に係る他の視点の室外機の構造図である。

【図4】幾つかの実施例に係る室外機の分解図である。

【図5】幾つかの実施例に係る上部カバーが隠された新風装置の構造図である。

【図6】幾つかの実施例に係る上部カバーが隠された新風装置の分解図である。

【図7】幾つかの実施例に係る上部カバーが隠された新風装置の上面図である。

【図8】図７のＡ－Ａ断面図である。

【図9】図８のＢ部の部分拡大図である。

【図10】幾つかの実施例に係る上部カバーが隠された新風装置の正面図である。

【図11】図１０のＣ－Ｃ断面図である。

【図12】幾つかの実施例に係る新風装置のベースの構造図である。

【図13】幾つかの実施例に係る新風装置の通風ブラケットの構造図である。

【図14】幾つかの実施例に係る新風装置の通風ブラケットの他の視点の構造図である。

【図15】幾つかの実施例に係る新風装置の通風ブラケットのまた他の視点の構造図である。

【図16】幾つかの実施例に係る新風装置の濾過アセンブリの構造図である。

【図17】図１６のＤ部の部分拡大図である。

【図18】簡略化された図１０のＣ－Ｃ断面図である。

【図19】図１８のＥ部の拡大図である。

【図20】幾つかの実施例に係る新風装置の濾過アセンブリの他の視点の構造図である。

【図21】幾つかの実施例に係る新風装置の濾過アセンブリの分解図である。

【図22】幾つかの実施例に係る新風装置のベースと吸引アセンブリとの間の分解図である。

【図23】幾つかの実施例に係る新風装置における吸引アセンブリ、通風継手及びベースの間の組立図である。

【図24】図２３のＦ－Ｆ断面図である。

【図25】図２４のＧ部の拡大図である。

【発明を実施するための形態】

【0007】

以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者にとっては取得された他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に含まれるものとする。

【0008】

文脈において別途指摘されない限り、本明細書及び特許請求の範囲において、用語「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」及びその他の形態、例えば、第三人称の単数形である「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ）」及び現在分詞の形式である「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」は、開放、包括的な意味、即ち「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。明細書の説明において、用語「一実施例（ｏｎｅ ｅｍｂｏｄｉｍｅｎｔ）」、「幾つかの実施例（ｓｏｍｅ ｅｍｂｏｄｉｍｅｎｔｓ）」、「例示的な実施例（ｅｘｅｍｐｌａｒｙ ｅｍｂｏｄｉｍｅｎｔｓ）」、「例（ｅｘａｍｐｌｅ）」、「特定例（ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｅｘａｍｐｌｅ）」、又は「幾つかの例（ｓｏｍｅ ｅｘａｍｐｌｅｓ）」などは、この実施例又はその例に関連する特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも１つの実施例又は例に含まれることを示すことが意図される。上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。さらに、記載された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の適切な態様で、任意の１つ又は複数の実施例又は例に含まれ得る。

【0009】

以下において、「第１」、「第２」という用語は、単に目的を説明するためのものであり、相対的な重要性を指示又は暗示するものとして、若しくは指示された技術的特徴の数量を暗示するものと理解されるべきでない。従って、「第１」、「第２」と定義された特徴は、１つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗示的に含み得る。本開示の実施例の説明では、特に明記しない限り、「複数」は２つ又は２つ以上を意味する。

【0010】

幾つかの実施例を説明する際に、「結合」と「接続」及びそれらに由来する表現を使用する場合がある。「接続」という用語は広い意味で理解されるべきであり、例えば、「接続」は、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続、または一体になってもよく、直接的な接続であってもよく、中間媒体を介した間接的な接続であってもよい。「結合」という用語は、２つ又は２つ以上の構成要素が互いに直接的な物理的又は電気的接触を有することを示す。「結合」又は「通信可能に結合された（ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｖｅｌｙ ｃｏｕｐｌｅｄ）」という用語は、２つ又は２つ以上の構成要素が互いに直接接触していないが、依然として互いに協働又は相互作用することも意味し得る。ここに開示された実施例は、必ずしも本明細書の内容に限定されない。

【0011】

「Ａ、Ｂ及びＣのうちの少なくとも１つ」は、「Ａ、Ｂ又はＣのうちの少なくとも１つ」と同じ意味を有し、いずれも以下のＡ、Ｂ及びＣの組み合わせ：Ａのみ、Ｂのみ、Ｃのみ、Ａ及びＢの組合せ、Ａ及びＣの組合せ、Ｂ及びＣの組合せ、並びにＡ、Ｂ及びＣの組合せを含む。

【0012】

「Ａ及び／又はＢ」は、Ａのみ、Ｂのみ、及びＡとＢの組合せの３つの組合せを含む。

【0013】

本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。

【0014】

本明細書で使用される場合、「約」、「おおよそ」、又は「近似」は、記載された値、及び特定値の許容可能な偏差範囲内の平均値を含み、ここで、前記許容可能な偏差範囲は、当業者によって検討されている測定及び特定量の測定に関連する誤差（即ち、測定システムの制限性）を考慮して決定される。

【0015】

本明細書で使用されるように、「平行」、「垂直」、「等しい」は、記載されている状況及び記載されている状況に近似している状況を含み、この近似している状況の範囲は許容可能な偏差範囲内にあり、前記許容可能な偏差範囲は、当業者が検討している測定及び特定量の測定に関連する誤差（すなわち、測定システムの限界）を考慮して決定される。例えば、「平行」は真の平行と略平行を含み、ここで略平行の許容可能な偏差範囲は例えば５°以内の偏差であり、「垂直」には真の垂直と略垂直が含まれ、略垂直の許容可能な偏差範囲は、例えば５°以内の偏差であってもよい。「等しい」とは、絶対的に等しいものとほぼ等しいものを含み、ここで、ほぼ等しい許容可能な偏差範囲内では、例えば、等しい両者の間の差は、いずれかの５％以下である。

【0016】

本開示の幾つかの実施例は、空気調和機が提供される。

【0017】

図１に示すように、空気調和機１０００は、室内機１０と室外機２０とを備える。室内機１０と室外機２０とは、配管によって接続されることで、冷媒を伝送する。室内機１０は、室内熱交換器４００と室内ファン６００とを備える。室外機２０は、圧縮機２０１と、四方弁２０２と、室外熱交換器２０３と、室外ファン２０４と、膨張弁２０５とを備える。順に接続された圧縮機２０１、室外熱交換器２０３、膨張弁２０５及び室内熱交換器４００は冷媒回路を形成し、冷媒は前記冷媒回路内で循環的に流れ、室外熱交換器２０３及び室内熱交換器４００を介してそれぞれ空気と熱交換することにより、空気調和機１０００の冷房モードまたは暖房モードを実現する。

【0018】

圧縮機２０１は、冷媒を圧縮することにより、低圧冷媒を圧縮して高圧冷媒が形成されるように構成される。

【0019】

室外熱交換器２０３は、室外空気と室外熱交換器２０３内で伝送される冷媒とを熱交換するように構成される。例えば、空気調和機１０００の冷房モードでは、室外熱交換器２０３は凝縮器として動作することで、圧縮機２０１によって圧縮された冷媒は室外熱交換器２０３を介して室外空気に放熱して凝縮する。空気調和機１０００の暖房モードでは、室外熱交換器２０３は蒸発器として動作することで、減圧後の冷媒は室外熱交換器２０３を介して室外空気の熱を吸収して蒸発する。

【0020】

幾つかの実施例では、室外熱交換器２０３は、熱交換フィンをさらに備え、これにより、室外空気と室外熱交換器２０３内で伝送される冷媒との間の接触面積を拡大し、室外空気と冷媒との間の熱交換効率を向上させる。

【0021】

室外ファン２０４は、室外機２０の室外吸込口を介して室外空気を室外機２０内まで吸い込み、室外熱交換器２０３と熱交換した室外空気を室外機２０の室外吹出口を介して送り出すように構成される。室外ファン２０４は、室外空気の流れに動力を供給する。

【0022】

膨張弁２０５は、室外熱交換器２０３と室内熱交換器４００との間に接続され、室外熱交換器２０３と室内熱交換器４００とを流れる冷媒の圧力は、膨張弁２０５の開度の大きさにより調節されることで、室外熱交換器２０３と室内熱交換器４００との間を流れる冷媒の流量が調節される。室外熱交換器２０３と室内熱交換器４００との間を流れる冷媒の流量及び圧力は、室外熱交換器２０３及び室内熱交換器４００の熱交換性能に影響を与える。膨張弁２０５は電子弁であってもよい。膨張弁２０５の開度は調節可能であることで、膨張弁２０５を流れる冷媒の流量と圧力を制御する。

【0023】

四方弁２０２は前記冷媒回路内に接続され、四方弁２０２は冷媒回路内の冷媒の流れる方向を切り替えて空気調和機１０００に冷房モードまたは暖房モードを実行させるように構成される。

【0024】

室内熱交換器４００は、室内空気と室内熱交換器４００内で伝送される冷媒とを熱交換するように構成される。例えば、空気調和機１０００の冷房モードでは、室内熱交換器４００は蒸発器として動作することで、室外熱交換器２０３を介して放熱された冷媒は室内熱交換器４００を介して室内空気の熱を吸収して蒸発する。空気調和機１０００の暖房モードでは、室内熱交換器４００は凝縮器として動作することで、室外熱交換器２０３を介して吸熱された冷媒は室内熱交換器４００を介して室内空気に放熱して凝縮する。

【0025】

幾つかの実施例において、室内熱交換器４００は、熱交換フィンをさらに備え、これにより、室内空気と室内熱交換器４００内で伝送される冷媒との間の接触面積を拡大し、室内空気と冷媒との間の熱交換効率を向上させる。

【0026】

室内ファン６００は、室内機１０の室内吸込口を介して室内空気を室内機１０内まで吸い込み、室内熱交換器４００と熱交換した室内空気を室内機１０の室内吹出口１２を介して送り出すように構成される。室内ファン６００は、室内空気の流れに動力を供給する。

【0027】

説明の便宜上、特に説明がない場合、本開示は、上、下、左、右、前、後の方位表現について、空気調和機１０００の使用時の状態を参考とする。空気調和機１０００の使用時にユーザに面する側は前側、反対側は後側である。空気調和機１０００の高さ方向は、上下方向である。空気調和機１０００の左右方向は、ユーザの左右方向とは反対であり、例えば、空気調和機１０００の左側はユーザの右側であり、空気調和機１０００の右側はユーザの左側である。

【0028】

室内空間に新風を導入するために、新風装置を室内機に統合して設置するのが通常であり、これにより、室内機の体積が大きくなり、室内空間を占用することになる。また、室内機内部に濾過アセンブリを取り付けることにより、濾過アセンブリを取り外す際、室内に二次汚染が発生しやすくなる。或いは、室外機に新風装置を取り付けるが、外部の雨水等は吸込口を通って新風装置内に入りやすくなるので、新風装置内の帯電部分に漏電リスクが発生し、新風装置の耐用年数が低下する恐れがある。

【0029】

また、新風装置の吸込風量及び通風効率が低いので、新空気の室内に入る吸込効果が低い。さらに、濾過消臭アセンブリの新風装置への着脱が面倒であり、濾過消臭アセンブリの分解と洗浄や交換が困難であり、使用体験が低下する。

【0030】

上記問題を解決するために、本開示は、新風装置を室外機に取り付け、濾過アセンブリを挿入口を介して新風装置の内部に取り外し可能に取り付け、さらに、係止具と係止溝を設けることで、濾過アセンブリの取り外しまたは取り付けを手動で容易に行うことができ、濾過アセンブリの取り外し及び取り付けをより便利にすることができる。吸込口の一方側にガイドリブ板、吸込グリル、止水板及び止水部を設置し、且つガイドリブ板と吸込グリルは互いに重ねて接続されることで、雨水の浸入を防ぎ、電気制御アセンブリの漏電リスクを低減する。また、吸込口と吹出口を筐体の左右両側に対向して設けることで、筐体内部の渦流の発生を回避し、吸込効率を保証する。図２から図６に示すように、空気調和機１０００は新風装置１００をさらに備え、新風装置１００は室外機２０に取り付ける。新風装置１００は、筐体１、濾過アセンブリ２、電気制御アセンブリ３及び吸引アセンブリ４を備える。筐体１は、ベース１４と上部カバー１６とを備える。筐体１は、吸込口１１、吹出口１２及び挿入口１３を有する。吸込口１１、吹出口１２及び挿入口１３は、それぞれベース１４上に開放して設置される。吸込口１１及び吹出口１２は、それぞれ筐体１の第１側及び第２側に設けられ、第１側と第２側は対向する。例えば、吸込口１１がベース１４の右側に位置する場合、吹出口１２はベース１４の左側に位置する。挿入口１３は、筐体１の第３側（例えば前側）の吸込口１１に近い位置にある。濾過アセンブリ２は、挿入口１３を通過して筐体１内に摺動的に挿入して設置されることで、筐体１を取り除いてから濾過アセンブリ２を着脱する必要がなく、濾過アセンブリ２が挿入口１３を介して着脱するのを容易にする。電気制御アセンブリ３は、筐体１内に設置され、且つ濾過アセンブリ２の吸込口１１から離れる側に位置し、これにより、電気制御アセンブリ３への水の浸入を低減する。吸引アセンブリ４は、筐体１内に設置され、且つ筐体１内の吹出口１２に近い側に位置する。吸引アセンブリ４は電気制御アセンブリ３に結合され、電気制御アセンブリ３は、吸引アセンブリ４の動作を制御するように構成される。吸引アセンブリ４は、吸込口１１から外部の空気を吸い込み、且つ外部の空気を濾過アセンブリ２を通って吹出口１２から流出させるために用いられる。

【0031】

新風装置１００は、室内空間を占用することなく、室外機２０の上部に取り付ける。また、新風装置１００において、吸込口１１、濾過アセンブリ２、電気制御アセンブリ３、吸引アセンブリ４及び吹出口１２は、右から左への方向に沿って順に設置されることで、水平方向の空間を合理的に利用できることにより、室外機の寸法に合わせる。また、濾過アセンブリ２は、筐体１の前側の挿入口１３を介して筐体１内に摺動的に挿入して設置されることで、着脱が容易になることによって、洗浄及び交換がより便利になり、長期的な濾過効果を保証し、使用体験を向上させる。

【0032】

同時に、室外空気は筐体１の右側から流入してから、濾過アセンブリ２によって濾過及び消臭された後、筐体１の左側から室内に送り込まれる。室外空気は、筐体１内で左右対流によって、ガスの流れを円滑に確保し、空気が筐体１内に渦流を発生するなどの現象を回避し、吸込風量と通風効率を保証する。室外機２０は箱体２０６をさらに備える。箱体２０６の上部には、第１開口２０７が設けられる。新風装置１００は、箱体２０６の上部に取り付けられ、且つ箱体の第１開口２０７を覆いかぶせるように嵌合する。すなわち、新風装置１００は室外機２０内に統合して設けられ、新風装置１００の上部構造は同時に箱体２０６の上部構造を構成し、室外機２０の全体構造を簡略化することができる。幾つかの実施例では、箱体２０６の上部も密封されてもよく、新風装置１００は室外機２０とは相対的に独立し、ユーザは空気調和機１０００の使用に影響を与えることなく、実際のニーズに応じて新風装置１００を取り外すことができる。また、幾つかの実施例では、吹出口１２は、筐体１上の室外機２０内の圧縮機２０１が位置するキャビティに近い側に対応して設けられる。例えば、吹出口１２及び圧縮機２０１をいずれも筐体１の左側に配置することにより、配線を容易にすることができる。

【0033】

図４、図５及び図６に示すように、ベース１４の上部には収容溝１４１が開放して設けられる。濾過アセンブリ２、電気制御アセンブリ３及び吸引アセンブリ４は、第１方向（例えば右から左への方向）で順にベース１４の収容溝１４１内に取り付けられる。上部カバー１６はベース１４上に取り付けられ、且つ収容溝１４１の上部にカバーされる。例えば、ベース１４の上部側縁にネジ柱を設け、上部カバー１６の側端に接続孔を設け、側面にネジを打つことにより、上部カバー１６をベース１４に接続してもよい。

【0034】

幾つかの実施例では、図５及び図６に示すように、新風装置１００は通風ブラケット５をさらに備え、通風ブラケット５は吸込口１１と濾過アセンブリ２との間に設置される。通風ブラケット５は、吸込口１１から入る外部の空気を濾過アセンブリ２に輸送するために用いられてもよい。図６に示すように、通風ブラケット５は吸込通路５１を備える。吸込通路５１は吸込端５１１及び吹出端５１２を有する。吸込端５１１は吸込通路５１の吸込口１１に近い側に位置し、吸込端５１１は吸込口１１に接続され、吹出端５１２は吸込通路５１の電気制御アセンブリ３に近い側に位置する。通風ブラケット５は通過口５２を有する。通過口５２は通風ブラケット５の挿入口１３に近い前側に設けられ、通過口５２は吸込通路５１の内部と連通する。濾過アセンブリ２は、挿入口１３及び通過口５２を順に通過した後、吸込通路５１内に摺動的に挿入して設置される。吸引アセンブリ４の作用下で、室外側の新風は、吸込口１１及び吸込端５１１を順に通って吸込通路５１内に入り、濾過アセンブリ２によって濾過された後、最終的に吹出口１２から室内側に流出される。

【0035】

幾つかの実施例では、新風装置１００の組み立て過程は、以下の通りであり得る。まず、通風ブラケット５、電気制御アセンブリ３及び吸引アセンブリ４をそれぞれ収容キャビティ１６１内に固定的に取り付け、次に上部カバー１６をボルトや係合などにより、ベース１４の上部に取り付け、最後に濾過アセンブリ２をベース１４の前側の挿入口１３から通風ブラケット５の濾過キャビティ５１４内に摺動的に挿入し、これにより、本出願の実施例の新風装置１００の組み立てが完了する。

【0036】

通風ブラケット５を吸込口１１と濾過アセンブリ２との間に設置することにより、濾過アセンブリ２が筐体１内に流入する空気を直接濾過し、空気中のホコリや臭気分子が筐体１の内部に蓄積するのを回避し、筐体１の内部の清潔を維持し、新風装置１００の使用過程において異臭を発生して濾過効果に影響を与えることを回避することができる。

【0037】

図１４に示すように、通風ブラケット５は、複数のガイドリブ板５３をさらに備える。複数のガイドリブ板５３は、吸込通路５１の吸込端５１１に近い側の内壁上に設けられ、筐体１の底面に垂直な方向（例えば、上下方向）に沿って順に配列される。複数のガイドリブ板５３は傾斜して設けられ、例えば、複数のガイドリブ板５３は吸込口１１の一方側に向かって傾斜して設けられる。例えば、ガイドリブ板５３の傾斜角度は、３０から４５°であってもよい。吸込端５１１に傾斜のガイドリブ板５３を設置することは、吸込通路５１内への雨水の浸入を効果的に減少させることができ、新風の円滑な通過を保証することもできる。

【0038】

図９に示すように、通風ブラケット５は、複数の吸込グリル１１１をさらに備える。複数の吸込グリル１１１は、吸込通路５１の吸込端５１１に近い側の内壁上に設けられる。複数の吸込グリル１１１は、吸込端５１１の上下方向に沿って順に配列される。吸込グリル１１１とガイドリブ板５３は互いに重ねて接続される。吸込グリル１１１は、吸込口１１と吸込端５１１との間の良好な嵌合接合効果を保証し、雨水が筐体１内に浸入するのを回避することができる。

【0039】

幾つかの実施例では、図７から図１１に示すように、吸込通路５１は、風通過キャビティ５１３、濾過キャビティ５１４及び風通過隙間５１５をさらに有する。風通過キャビティ５１３は、吸込通路５１の吸込端５１１に近い側に位置する。風通過キャビティ５１３は、気流を流通するために用いられる。濾過キャビティ５１４は、吸込通路５１の吹出端５１２に近い側に位置する。風通過キャビティ５１３は濾過キャビティ５１４と連通する。図８及び図９に示すように、通風ブラケット５は、止水板５１３１をさらに備える。止水板５１３１は、風通過キャビティ５１３内の吸込端５１１に近い側に設けられる。止水板５１３１は、吸込端５１１と濾過キャビティ５１４とを隔たる。例えば、止水板５１３１は筐体１の上下方向に沿って設置してもよい。止水板５１３１の上側は吸込通路５１の上側に接続されてもよく、止水板５１３１の下側はベース１４に接続されてもよい。

【0040】

図１１及び図１３に示すように、止水板５１３１と風通過キャビティ５１３の前後の両側壁面との間には、いずれも、風通過隙間５１５が設けられる。風通過隙間５１５は、気流を流通するために用いられる。濾過アセンブリ２は濾過キャビティ５１４内に挿入して設置され、濾過キャビティ５１４は濾過アセンブリ２を収容するために用いられる。吸込通路５１において、新風中の雨水は、止水板５１３１との衝突中に止水板５１３１に沿って下方に流れ、雨水を除去した後の新風は、風通過隙間５１５から濾過アセンブリ２まで前方に向かって流れ続け、濾過処理を行う。

【0041】

幾つかの実施例では、図９及び図１２に示すように、筐体１は複数の取付柱１４９をさらに備える。複数の取付柱１４９はベース１４上に設置される。例えば、吸込通路５１は２つの取付柱１４９を備え、止水板５１３１の下側は取付柱１４９の上部に接する。すなわち、止水板５１３１は吸込通路５１内に架設され、止水板５１３１の底側と吸込通路５１の底壁面との間にも通風間隔がある。

【0042】

幾つかの実施例では、図１２に示すように、取付柱１４９は取付柱主体１４９３と係合部１４９１とを備え、取付柱主体１４９３は第１接続孔１４９２を有する。係合部１４９１は取付柱主体１４９３上に設けられる。図１３に示すように、止水板５１３１は、位置決め孔５１３１Ａと第２接続孔５１３１Ｂとを有する。位置決め孔５１３１Ａ及び第２接続孔５１３１Ｂは、止水板５１３１の取付柱主体１４９３に近い側（例えば、下側）に設けられる。位置決め孔５１３１Ａと係合部１４９１とが嵌合して係合する。係合部１４９１と位置決め孔５１３１Ａは係合することにより、止水板５１３１が位置決めされる。止水板５１３１は、第１接続孔１４９２及び第２接続孔５１３１Ｂを介してベース１４に接続される。例えば、ネジ部材を用いて、第１接続孔１４９２及び第２接続孔５１３１Ｂをそれぞれ下から上に通してから、止水板５１３１をベース１４上に固定接続してもよい。

【0043】

図１２に示すように、ベース１４の底面には、排水孔１４２がさらに有する。排水孔１４２は２つの取付柱主体１４９３の間に設けられ、排水孔１４２は前記筐体内の水溜りを排出するために用いられる。例えば、排水孔１４２は、室外機２０の室外ファン２０４が位置するキャビティに連通していてもよい。止水板５１３１上の水滴は下方に流れ、排水孔１４２を通って新風装置１００から室外機２０の室外ファン２０４が位置するキャビティ内まで下向きに排出される。

【0044】

幾つかの実施例では、図９及び図１２に示すように、ベース１４は集水溝１４８をさらに有する。集水溝１４８は、ベース１４の収容溝１４１の底面に設けられ、且つ排水孔１４２は、集水溝１４８内に設けられる。集水溝１４８は水を集める役割を果たし、風通過キャビティ５１３内の残留水を下方に排出することができる。

【0045】

図１３及び図１５に示すように、幾つかの実施例では、通風ブラケット５は、第２係止溝５４と接続突起５５とをさらに備える。第２係止溝５４と接続突起５５は通風ブラケット５の吹出端５１２に設けられ、第２係止溝５４は吹出端５１２の後側の位置にあり、接続突起５５は吹出端５１２の中部の位置にある。第２係止溝５４はベース１４と嵌合して係合することにより、位置決めされる。接続突起５５とベース１４との間は、ネジによって締め付けて接続されてもよい。通風ブラケット５とベース１４との間は、係合とネジなどにより、取り外し可能に接続され、加工、取り外し及び清掃が容易である。

【0046】

図９に示すように、筐体１は止水部１４７をさらに備える。止水部１４７は、収容溝１４１の底面に設けられ、且つ通風ブラケット５と電気制御アセンブリ３との間に位置し、雨水が電気制御アセンブリ３の取付位置に流れるのをさらに防止し、漏電現象の発生を回避することができる。

【0047】

図８及び図９に示すように、筐体１は仕切板１４３をさらに備える。仕切板１４３は、ベース１４の収容溝１４１内に設置され、且つ通風ブラケット５と電気制御アセンブリ３との間に位置する。例えば、仕切板１４３は、止水部１４７と電気制御アセンブリ３との間に位置する。濾過アセンブリ２が取り出された場合、当該仕切板１４３は、指が濾過キャビティ５１４の位置に伸ばした後、誤って電気制御アセンブリ３に触れるのを防止し、感電防止の役割を果たすことができる。

【0048】

幾つかの実施例では、図６から図８に示すように、筐体１は支持台１４４と支持板１４５とをさらに備える。支持台１４４は、ベース１４の収容溝１４１内に設置され、且つ電気制御アセンブリ３と吸引アセンブリ４との間に位置する。支持台１４４に風通過路１４４１が設けられる。支持板１４５は、ベース１４の収容溝１４１内に設置され、吸引アセンブリ４の上部カバー１６に近い側（例えば、上方）に架設される。支持板１４５の両端は、ベース１４に取り外し可能に接続される。通風ブラケット５、支持台１４４及び支持板１４５は、共に上部カバー１６を支持する役割を果たす。

【0049】

図１６、図２０及び図２１に示すように、濾過アセンブリ２は、網棚２１、フィルター２２及び消臭部材２３を備える。フィルター２２は、空気中の直径の大きなホコリ粒子を遮断して濾過するために用いられる。消臭部材２３は、活性炭または他の臭気分子吸着材料を用いて作製されてもよく、空気中の直径の小さな粒子及び臭気分子を吸着するために用いられる。網棚２１は濾過通路２１１を有する。濾過通路２１１は網棚２１内に位置する。フィルター２２は濾過通路２１１の一方側に取り外し可能に取り付けられる。消臭部材２３は、濾過通路２１１内に取り外し可能に取り付けられ、且つ消臭部材２３は、吸込方向に沿ってフィルター２２の下流端に位置することで、筐体１内に入った空気が、まずフィルター２２によって粗く濾過され、次に消臭部材２３によって細かく濾過され、臭気を除去し、室外空気に対する良好な濾過及び消臭効果を確保する。

【0050】

幾つかの実施例では、図１６及び図１７に示すように、網棚２１は複数の第１係止溝２１２をさらに有する。複数の第１係止溝２１２は、網棚２１の左右両側の後端付近に設けられる。図１８及び図１９に示すように、筐体１は係止具１５をさらに有する。係止具１５はベース１４上に設けられる。係止具１５は第１係止溝２１２と嵌合して係合する。濾過アセンブリ２が挿入口１３から濾過キャビティ５１４の内部に摺動的に挿入して設置された場合、網棚２１の第１係止溝２１２と筐体１の係止具１５とが互いに係合され、濾過アセンブリ２の濾過キャビティ５１４内での変位を制限することによって、濾過アセンブリ２を濾過キャビティ５１４内に固定し、濾過アセンブリ２の筐体１への取付安定性を保証し、濾過アセンブリ２が室外空気に対して濾過及び脱臭効果を持続的に発揮することを確保する。また、係止具１５は、ある程度の弾性を有してもよく、これによって、ユーザが係止具１５を押すことで、係止具１５と第１係止溝２１２との間の係合関係を解除し、網棚２１を筐体１から取り外すことを容易にする。

【0051】

幾つかの実施例では、図１７に示すように、網棚２１は変形溝２１３をさらに有する。変形溝２１３は、網棚２１上の第１係止溝２１２に近い位置に設けられる。変形溝２１３は、第１係止溝２１２に変形空間を提供するために用いられ、これによって、係止具１５と第１係止溝２１２とが円滑に互いに係合でき、取付の利便性を向上させる。

【0052】

幾つかの実施例では、図２０に示すように、網棚２１はプッシュプルハンド２１４をさらに備え、且つ網棚２１はハンドル溝２１５をさらに有する。プッシュプルハンド２１４及びハンドル溝２１５は、網棚２１の前側に設けられる。プッシュプルハンド２１４は、網棚２１との一体成型部材であってもよい。ハンドル溝２１５は、プッシュプルハンド２１４の両側に位置してもよく、それによって、ユーザの２本の指が、それぞれ２つのハンドル溝内に挿入された後、プッシュプルハンド２１４を押すことで、濾過アセンブリ２を筐体１に対して摺動させるのを容易にする。図６及び図１２に示すように、筐体１は、位置制限ボス１３１をさらに備える。位置制限ボス１３１は、挿入口１３の底面に設けられる。位置制限ボス１３１は、濾過アセンブリ２に当接する。位置制限ボス１３１は、濾過アセンブリ２が濾過キャビティ５１４内に挿入して設置される過程において、ガイドの役割を果たすことができ、それによって、濾過アセンブリ２が濾過キャビティ５１４内での摺動方向を制御し、濾過アセンブリ２を迅速且つ安定的に濾過キャビティ５１４内に挿入して設置される。

【0053】

幾つかの実施例では、図２０及び図２１に示すように、網棚２１は、複数の開放口２１７をさらに有する。例えば、網棚２１は２つの開放口２１７を有する。複数の開放口２１７は、それぞれ網棚２１の通風ブラケット５の吹出端５１２に近い一方側と、前記通風ブラケット５の吹出端５１２に近い一方側と対向する他方側とに設けられ、すなわち、それぞれ網棚の左側と右側に位置する。開放口２１７は、濾過通路２１１に連通する。開放口２１７は、気流を流通するために用いられる。濾過アセンブリ２は、位置制限グリル２１８をさらに備える。位置制限グリル２１８の両端は、それぞれ開放口２１７の対向する２つの側壁（例えば、上側壁、下側壁）に接続され、開放口２１７を２つのサブ開放口に仕切る。位置制限グリル２１８は、網棚２１との一体成型部材であってもよい。フィルター２２は網棚２１と嵌合して係合し、フィルター２２は前記消臭部材２３の一方側と対向する他方側に当接する。取り付ける際に、まず消臭部材２３を右側の開放口２１７から濾過通路２１１内に挿入し、次にフィルター２２を係合することによって右側の開放口２１７に設置してもよい。消臭部材２３の一方側は位置制限グリル２１８に当接し、位置制限グリル２１８は消臭部材２３に対して位置決めの役割を果たす。

【0054】

幾つかの実施例では、図２２から図２５に示すように、吸引アセンブリ４は、渦巻ハウジング４１、モーター４２、弾性接続具４３及び緩衝パッド４４を備える。渦巻ハウジング４１は、渦巻ハウジング主体４１１と導風ダクト４１２とを備える。導風ダクト４１２の一端は渦巻ハウジング主体４１１に連通し、導風ダクト４１２の他端は吹出口１２に連通する。弾性接続具４３は、渦巻ハウジング主体４１１に設けられ、且つベース１４に接続される。弾性接続具４３は、渦巻ハウジング主体４１１の振幅を低減するために用いられる。緩衝パッド４４は、導風ダクト４１２の外周に外嵌される。緩衝パッド４４は、導風ダクト４１２の振幅を低減するために用いられる。例えば、弾性接続具４３及び緩衝パッド４４は、ゴム部材であってもよい。導風ダクト４１２は、緩衝パッド４４を介してベース１４に接続される。モーター４２は、渦巻ハウジング主体４１１に取り付けられる。

【0055】

幾つかの実施例では、図２２から図２５に示すように、吸引アセンブリ４は、通風継手４５をさらに備える。通風継手４５は、通風継手主体４５１と接続板４５２とを備える。接続板４５２は通風継手主体４５１の外周に設置され、接続板４５２はベース１４の外側面に接続され、通風継手主体４５１を固定する。通風継手主体４５１の一端は、筐体１の外側から筐体１の内側へ吹出口１２を通過して、通風継手主体４５１は、導風ダクト４１２の外周に外嵌され、通風継手主体４５１の内径は、導風ダクト４１２の外径より大きい。すなわち、通風継手４５は、導風ダクト４１２に直接接触しない。例えば、通風継手４５の内壁と導風ダクト４１２の外周との間に、２ｍｍ程度の隙間を確保してもよく、且つ通風継手４５は緩衝パッド４４の端面に当接し、緩衝パッド４４は通風継手主体４５１の内壁と導風ダクト４１２の外周との間の隙間をシールする。

【0056】

幾つかの実施例では、図２２及び図２５に示すように、ベース１４は、取付座１４６をさらに備える。取付座１４６は、ベース１４の収容溝１４１内の吹出口１２に近い位置に設置される。取付座１４６の上部には、取付溝１４６１が開放して設置される。緩衝パッド４４の下部は、取付溝１４６１内に収容される。吸引アセンブリ４は、クランプ４６をさらに備える。クランプ４６は、緩衝パッド４４の上側に設置され、且つクランプ４６の両端は、それぞれ取付座１４６に接続されることにより、緩衝パッド４４をベース１４に締め付ける。取付座１４６及びクランプ４６は、緩衝パッド４４及び導風ダクト４１２を固定することにより、導風ダクト４１２、緩衝パッド４４及び通風継手主体４５１が密接に接続されるために用いられる。

【0057】

渦巻ハウジング４１とベース１４及び通風継手４５との間に緩衝パッド４４を設置すること、及び渦巻ハウジング４１とベース１４との間に弾性接続具４３を設置することにより、渦巻ハウジング４１と通風継手４５またはベース１４との間に剛性接触が発生するのを回避し、吸引アセンブリ４によって発生する振動がベース１４及び通風継手４５に与える影響を低減し、共振騒音の発生を回避する。同時に、緩衝パッド４４と通風継手４５の端部との弾性的な当接は、シール及び結合の役割を果たすことができる。

【0058】

本発明の開示範囲が、上記の具体的な実施例に限定されるものではなく、本出願の精神から逸脱することなく、実施例の特定要素に対して修正及び置換を行うことができることは、当業者には理解され得る。本開示の範囲は、特許請求の範囲によって限定される。

【符号の説明】

【0059】

１００ 新風装置、
１ 筐体
１１ 吸込口
１１１ 吸込グリル
１２ 吹出口
１３ 挿入口
１３１ 位置制限ボス
１４ ベース
１４１ 収容溝
１４２ 排水孔
１４３ 仕切板
１４４ 支持台
１４４１ 風通過路
１４５ 支持板
１４６ 取付座
１４６１ 取付溝
１４７ 止水部
１４８ 集水溝
１４９ 取付柱
１４９１ 係合部
１４９２ 第１接続孔
１４９３ 取付柱主体
１５ 係止具
１６ 上部カバー、
２ 濾過アセンブリ
２１ 網棚
２１１ 濾過通路
２１２ 第１係止溝
２１３ 変形溝
２１４ プッシュプルハンドル
２１５ ハンドル溝
２１７ 開放口
２１８ 位置制限グリル
２２ フィルター
２３ 消臭部材、
３ 電気制御アセンブリ、
４ 吸引アセンブリ
４１ 渦巻ハウジング
４１１ 渦巻ハウジング主体
４１２ 導風ダクト
４２ モーター
４３ 弾性接続具
４４ 緩衝パッド
４５ 通風継手
４５１ 通風継手主体
４５２ 接続板
４６ クランプ、
５ 通風ブラケット
５１ 吸込通路
５１１ 吸込端
５１２ 吹出端
５１３ 風通過キャビティ
５１３１ 止水板
５１３１Ａ 位置決め孔
５１３１Ｂ 第２接続孔
５１４ 濾過キャビティ
５１５ 風通過隙間
５２ 通過口
５３ ガイドリブ板
５４ 第２係止溝
５５ 接続突起、
２０ 室外機
２０１ 圧縮機
２０２ 四方弁
２０３ 室外熱交換器
２０４ 室外ファン
２０５ 膨張弁
２０６ 箱体
２０７ 第１開口

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図22】

【図23】

【図24】

【図25】

【手続補正書】

【提出日】2024-06-13

【手続補正1】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３０

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0030】

上記問題を解決するために、本開示は、新風装置を室外機に取り付け、濾過アセンブリを挿入口を介して新風装置の内部に取り外し可能に取り付け、さらに、係止具と係止溝を設けることで、濾過アセンブリの取り外しまたは取り付けを手動で容易に行うことができ、濾過アセンブリの取り外し及び取り付けをより便利にすることができる。吸込口の一方側にガイドリブ板、吸込グリル、止水板及び止水部を設置し、且つガイドリブ板と吸込グリルは互いに重ねて接続されることで、雨水の浸入を防ぎ、電気制御アセンブリの漏電リスクを低減する。また、吸込口と吹出口を筐体の左右両側に対向して設けることで、筐体内部の渦流の発生を回避し、吸込効率を保証する。図２から図６に示すように、空気調和機１０００は新風装置１００をさらに備え、新風装置１００は室外機２０に取り付ける。新風装置１００は、筐体１、濾過アセンブリ２、電気制御アセンブリ３及び吸引アセンブリ４を備える。筐体１は、ベース１４と上部カバー１６とを備える。筐体１は、吸込口１１、吹出口１２及び挿入口１３を有する。吸込口１１、吹出口１２及び挿入口１３は、それぞれベース１４上に開放して設置される。吸込口１１及び吹出口１２は、それぞれ筐体１の第１側及び第２側に設けられ、第１側と第２側は対向する。例えば、吸込口１１がベース１４の右側に位置する場合、吹出口１２はベース１４の左側に位置する。挿入口１３は、筐体１の第３側（例えば前側）の吸込口１１に近い位置にある。濾過アセンブリ２は、挿入口１３を通過して筐体１内に摺動的に挿入して設置されることで、筐体１を取り除いてから濾過アセンブリ２を着脱する必要がなく、濾過アセンブリ２が挿入口１３を介して着脱するのを容易にする。濾過アセンブリ２を筐体１内に設置することにより、光や雨水の浸食を回避することができ、異物の衝突も回避でき、損傷を防止し、寿命を長くすることができる。電気制御アセンブリ３は、筐体１内に設置され、且つ濾過アセンブリ２の吸込口１１から離れる側に位置し、これにより、電気制御アセンブリ３への水の浸入を低減する。吸引アセンブリ４は、筐体１内に設置され、且つ筐体１内の吹出口１２に近い側に位置する。吸引アセンブリ４は電気制御アセンブリ３に結合され、電気制御アセンブリ３は、吸引アセンブリ４の動作を制御するように構成される。吸引アセンブリ４は、吸込口１１から外部の空気を吸い込み、且つ外部の空気を濾過アセンブリ２を通って吹出口１２から流出させるために用いられる。

【手続補正2】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３１

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0031】

新風装置１００は、室内空間を占用することなく、室外機２０の上部に取り付ける。また、新風装置１００において、吸込口１１、濾過アセンブリ２、電気制御アセンブリ３、吸引アセンブリ４及び吹出口１２は、右から左への方向に沿って順に設置されることで、水平方向の空間を合理的に利用できることにより、室外機の寸法に合わせる。また、濾過アセンブリ２は、筐体１の前側の挿入口１３を介して筐体１内に摺動的に挿入して設置されることで、着脱が容易になることによって、洗浄及び交換がより便利になり、長期的な濾過効果を保証し、使用体験を向上させる。新風装置１００が室外に設置されているため、室内機のサイズを小さくすることができ、日本のユーザの室内空間のコンパクトさと低騒音のニーズに応えることができる。また、本開示では、新風装置１００の全体レイアウトに重点を置き、すなわち、新風装置１００全体は、室外機２０の上部にあり、外観上、室外機２０と一体に形成されている。このようにして設置することで、室外機２０の全体的な高さは増加するものの、長さは増加せず、実空間の取付が容易になる。取付時には、室内外両側の接続ダクトを取り付けるだけでよく、他の操作は不要である。

【手続補正3】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００５９

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0059】

１００ 新風装置、
１ 筐体
１１ 吸込口
１１１ 吸込グリル
１２ 吹出口
１３ 挿入口
１３１ 位置制限ボス
１４ ベース
１４１ 収容溝
１４２ 排水孔
１４３ 仕切板
１４４ 支持台
１４４１ 風通過路
１４５ 支持板
１４６ 取付座
１４６１ 取付溝
１４７ 止水部
１４８ 集水溝
１４９ 取付柱
１４９１ 係合部
１４９２ 第１接続孔
１４９３ 取付柱主体
１５ 係止具
１６ 上部カバー、
２ 濾過アセンブリ
２１ 網棚
２１１ 濾過通路
２１２ 第１係止溝
２１３ 変形溝
２１４ プッシュプルハンドル
２１５ ハンドル溝
２１７ 開放口
２１８ 位置制限グリル
２２ フィルター
２３ 消臭部材、
３ 電気制御アセンブリ、
４ 吸引アセンブリ
４１ 渦巻ハウジング
４１１ 渦巻ハウジング主体
４１２ 導風ダクト
４２ モーター
４３ 弾性接続具
４４ 緩衝パッド
４５ 通風継手
４５１ 通風継手主体
４５２ 接続板
４６ クランプ、
５ 通風ブラケット
５１ 吸込通路
５１１ 吸込端
５１２ 吹出端
５１３ 風通過キャビティ
５１３１ 止水板
５１３１Ａ 位置決め孔
５１３１Ｂ 第２接続孔
５１４ 濾過キャビティ
５１５ 風通過隙間
５２ 通過口
５３ ガイドリブ板
５４ 第２係止溝
５５ 接続突起、
２０ 室外機
２０１ 圧縮機
２０２ 四方弁
２０３ 室外熱交換器
２０４ 室外ファン
２０５ 膨張弁
２０６ 箱体
２０７ 第１開口

【手続補正4】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

吸込口、吹出口及び挿入口を有する筐体であって、前記吸込口及び前記吹出口は、前記筐体の第１側及び第２側に設置され、前記第１側は、前記第２側に対向し、前記挿入口は、前記筐体の第３側の前記吸込口に近い位置に設けられる筐体と、
前記筐体に摺動可能に接続される濾過アセンブリであって、前記挿入口を通過して前記筐体内に設置されることにより、前記濾過アセンブリが前記挿入口を介して着脱する濾過アセンブリと、
前記筐体内に設置される電気制御アセンブリであって、前記濾過アセンブリの前記吸込口から離れる側に位置することで、前記電気制御アセンブリ内への水の流入を低減する電気制御アセンブリと、
前記筐体内に設置され、前記筐体内の前記吹出口に近い側に位置し、前記電気制御アセンブリに結合される吸引アセンブリであって、前記電気制御アセンブリは前記吸引アセンブリの動作を制御するように構成され、前記吸引アセンブリは、前記吸込口から外部の空気を吸い込み、前記外部の空気が前記濾過アセンブリを通って前記吹出口から流出するために用いられる吸引アセンブリと、
を備える、
室外機。

【請求項2】

前記室外機は、
前記吸込口と前記濾過アセンブリとの間に設けられ、通過口を有する通風ブラケットであって、前記通過口は前記通風ブラケットの前記挿入口に近い側に設けられ、前記通風ブラケットは、前記吸込口から入る外部の空気を前記濾過アセンブリに輸送するために用いられる通風ブラケットをさらに備える、
請求項１に記載の室外機。

【請求項3】

前記通風ブラケットは、
吸込端及び吹出端を有する吸込通路であって、前記吸込端は前記吸込通路の前記吸込口に近い側に位置し、前記吸込端は前記吸込口に接続され、前記吹出端は前記吸込通路の前記電気制御アセンブリに近い側に位置し、前記通過口は前記吸込通路の内部と連通し、前記濾過アセンブリは前記挿入口及び前記通過口を通過し、前記吸込通路内に設けられる吸込通路を含む、
請求項２に記載の室外機。

【請求項4】

前記通風ブラケットは、
前記吸込通路の前記吸込端に近い側の内壁上に設けられる複数のガイドリブ板であって、前記複数のガイドリブ板は、前記筐体の底面に垂直な方向に沿って順に配列され、傾斜して設けられることにより、前記吸込通路内への雨水の浸入を減少させる複数のガイドリブ板をさらに備える、
請求項３に記載の室外機。

【請求項5】

前記通風ブラケットは、
前記吸込通路の前記吸込端に近い側の内壁上に設けられる複数の吸込グリルであって、前記複数の吸込グリルは、前記筐体の底面に垂直な方向に沿って順に配列され、前記ガイドリブ板と互いに重ねて接続されることにより、前記吸込口と前記吸込端とを接する複数の吸込グリルをさらに含む、
請求項４に記載の室外機。

【請求項6】

前記吸込通路は風通過キャビティ及び濾過キャビティをさらに有し、前記風通過キャビティは前記吸込通路の前記吸込端に近い側に位置し、前記風通過キャビティは気流を流通するために用いられ、前記濾過キャビティは前記吸込通路の前記吹出端に近い側に位置し、前記濾過キャビティは前記濾過アセンブリを収容するために用いられる、
請求項３に記載の室外機。

【請求項7】

前記通風ブラケットは、
前記風通過キャビティ内の前記吸込端に近い側に設けられ、前記吸込端と前記濾過キャビティとを隔たる止水板であって、前記止水板と前記風通過キャビティの両側壁面との間には、風通過隙間が設けられ、前記風通過隙間は気流を流通するために用いられる止水板をさらに含む、
請求項６に記載の室外機。

【請求項8】

前記筐体は、
収容溝を有するベースであって、前記吸込口、前記吹出口及び前記挿入口は、前記ベース上に設けられ、前記濾過アセンブリ、前記電気制御アセンブリ及び前記吸引アセンブリは、第１方向に沿って順に前記収容溝内に取り付けられるベースと、
前記ベースに接続され、前記収容溝上にカバーされる上部カバーと、
前記ベース上に設けられ、前記止水板に接続されることにより、前記止水板と前記吸込通路の底面との間に通風間隔がある複数の取付柱と、
を含む、
請求項７に記載の室外機。

【請求項9】

前記取付柱は、
第１接続孔を有する取付柱主体と、
前記取付柱主体上に設けられる係合部と、
を含み、
前記止水板は位置決め孔と第２接続孔とを有し、前記位置決め孔及び前記第２接続孔は、前記止水板の前記取付柱主体に近い側に設けられ、前記位置決め孔と前記係合部とが係合することにより、前記止水板が位置決めされ、前記止水板は前記第１接続孔及び前記第２接続孔を介して前記ベースに接続されることにより、前記止水板が固定される、
請求項８に記載の室外機。

【請求項10】

前記ベースは排水孔を有し、前記排水孔は前記ベースの底面に位置し、前記排水孔は隣接する前記取付柱の間に設けられ、前記排水孔は前記筐体内の水溜りを排出するために用いられる、
請求項８に記載の室外機。

【請求項11】

前記ベースは集水溝を有し、前記集水溝は前記収容溝の底面に設けられ、前記排水孔は前記集水溝内に設けられる、
請求項１０に記載の室外機。

【請求項12】

前記筐体は、
前記収容溝内に設けられ、前記通風ブラケットと前記電気制御アセンブリとの間に位置し、前記電気制御アセンブリを絶縁するために用いられる仕切板をさらに含む、
請求項８に記載の室外機。

【請求項13】

前記筐体は、
前記収容溝の底面に設けられ、且つ前記通風ブラケットと前記電気制御アセンブリとの間に位置し、前記電気制御アセンブリを雨水から遮断するために用いられる止水部をさらに含む、
請求項８に記載の室外機。

【請求項14】

前記筐体は、
前記収容溝内に設けられ、前記電気制御アセンブリと前記吸引アセンブリとの間に位置し、風通過路を有する支持台と、
前記収容溝内に設けられ、前記吸引アセンブリの前記上部カバーに近い側に設けられる支持板であって、前記支持板の両端は前記ベースに取り外し可能に接続され、前記支持台及び前記支持板は前記上部カバーを支持するために用いられる支持板と、
をさらに含む、
請求項８に記載の室外機。

【請求項15】

前記吸引アセンブリは、
渦巻ハウジング主体と、
一端が前記渦巻ハウジング主体と連通し、他端が前記吹出口と連通する導風ダクトと、
前記渦巻ハウジング主体上に設けられ、且つ前記ベースに接続される弾性接続具と、
前記導風ダクトの外周に外嵌され、前記ベースに接続され、前記導風ダクトの振幅を低減するために用いられる緩衝パッドと、
を含む、
請求項８に記載の室外機。

【国際調査報告】