(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-04
(54)【発明の名称】電力報告方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 52/24 20090101AFI20241127BHJP
H04W 52/30 20090101ALI20241127BHJP
【FI】
H04W52/24
H04W52/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538751
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2024-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2021142686
(87)【国際公開番号】W WO2023123121
(87)【国際公開日】2023-07-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミンジュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067GG08
(57)【要約】
【課題】本開示は電力報告方法、装置及び記憶媒体に関する。
【解決手段】電力報告方法は、端末に適用され、P-MPR指示情報を報告するステップを含み、前記P-MPR指示情報は少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。本開示では、ネットワークデバイスが受信されたP-MPRと、P-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報とを明確に決定し、さらに伝送設定指示状態を決定し、通信性能を向上させることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力報告方法であって、端末に適用され、
電力管理-最大電力低減(P-MPR)指示情報を報告するステップを含み、
前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する、
ことを特徴とする電力報告方法。
【請求項2】
前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRが最大許容露光量(MPE)閾値以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力報告方法。
【請求項3】
前記P-MPR指示情報は、
第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、
第2のP-MPRと、
第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力報告方法。
【請求項4】
前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する、
ことを特徴とする請求項3に記載の電力報告方法。
【請求項5】
前記存在指示情報は存在しないことを指示する、
ことを特徴とする請求項3に記載の電力報告方法。
【請求項6】
前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、前記Nが0より大きい整数である、
ことを特徴とする請求項4に記載の電力報告方法。
【請求項7】
前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項6に記載の電力報告方法。
【請求項8】
前記予め設定されたルールは、
第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される、
ことを特徴とする請求項7に記載の電力報告方法。
【請求項9】
電力報告方法であって、ネットワークデバイスに適用され、
端末によって報告された電力管理-最大電力低減(P-MPR)指示情報を取得するステップを含み、
前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する、
ことを特徴とする電力報告方法。
【請求項10】
前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRが最大許容露光量(MPE)閾値以上である、
ことを特徴とする請求項9に記載の電力報告方法。
【請求項11】
前記P-MPR指示情報は、
第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、
第2のP-MPRと、
第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項9または10に記載の電力報告方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の電力報告方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記存在指示情報は存在しないことを指示するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の電力報告方法。
【請求項14】
前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、前記Nが0より大きい整数である、
ことを特徴とする請求項12に記載の電力報告方法。
【請求項15】
前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項14に記載の電力報告方法。
【請求項16】
前記予め設定されたルールは、
第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される、
ことを特徴とする請求項15に記載の電力報告方法。
【請求項17】
電力報告装置であって、
電力管理-最大電力低減(P-MPR)指示情報を報告するように構成される報告ユニットを含み、
前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する、
ことを特徴とする電力報告装置。
【請求項18】
電力報告装置であって、
端末によって報告された電力管理-最大電力低減(P-MPR)指示情報を取得するように構成される取得ユニットを含み、
前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する、
ことを特徴とする電力報告装置。
【請求項19】
電力報告装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~8のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする電力報告装置。
【請求項20】
電力報告装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項9~16のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする電力報告装置。
【請求項21】
命令が記憶されている記憶媒体であって、
前記記憶媒体における命令が端末のプロセッサによって実行される場合、端末に請求項1~8のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする記憶媒体。
【請求項22】
命令が記憶されている記憶媒体であって、
前記記憶媒体における命令がネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、ネットワークデバイスに請求項9~16のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、特に電力報告方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
新しい無線(New Radio、NR)では、例えば、通信周波数帯域が周波数帯域2(frequency range 2、FR2)である場合、高周波チャネルの減衰が速いため、カバレッジ範囲を確保するために、ビーム(beam)ベースの送受信を使用する必要がある。
【0003】
関連技術では、端末が、最大許容露光量(Maximum Permissible Exposure,MPE)の需要を満たすために、電力管理-最大電力低減(power management-maximum power reduction、P-MPR)を設定されたMPE閾値(MPE-threshold)より大きくする必要があることを監視した場合、端末はP-MPRおよび/または電力ヘッドルームレポート(power headroom report、PHR)の報告をトリガする。しかしながら、従来の端末はパネル(panel)とビームを区別しないため、P-MPRおよび/またはPHRの報告は端末全体で行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示は電力報告方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、電力報告方法を提供し、端末に適用され、前記方法は、P-MPR指示情報を報告するステップを含み、前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0006】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0007】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報は、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、第2のP-MPRと、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0008】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する。
【0009】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0010】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、前記Nが0より大きい整数である。
【0011】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0012】
一実施形態では、前記予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0013】
本開示の実施例の第2の態様によれば、電力報告方法を提供し、ネットワークデバイスに適用され、前記方法は、端末によって報告されたP-MPR指示情報を取得するステップを含み、前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0014】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0015】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報は、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、第2のP-MPRと、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0016】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する。
【0017】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0018】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、前記Nが0より大きい整数である。
【0019】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0020】
一実施形態では、前記予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0021】
本開示の実施例の第3の態様によれば、電力報告装置を提供し、P-MPR指示情報を報告するように構成される報告ユニットを含み、前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0022】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0023】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報は、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、第2のP-MPRと、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0024】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する。
【0025】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0026】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、前記Nが0より大きい整数である。
【0027】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0028】
一実施形態では、前記予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0029】
本開示の実施例の第4の態様によれば、電力報告装置を提供し、端末によって報告されたP-MPR指示情報を取得するように構成される取得ユニットを含み、前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0030】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0031】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報は、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、第2のP-MPRと、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0032】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する。
【0033】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0034】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、前記Nが0より大きい整数である。
【0035】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0036】
一実施形態では、前記予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0037】
本開示の実施例の第5の態様によれば、電力報告装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実行するように構成される。
【0038】
本開示の実施例の第6の態様によれば、電力報告装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実行するように構成される。
【0039】
本開示の実施例の第7の態様によれば、命令が記憶されている記憶媒体を提供し、前記記憶媒体の命令が端末のプロセッサによって実行される場合、端末に第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実行させる。
【0040】
本開示の実施例の第8の態様によれば、命令が記憶されている記憶媒体を提供し、前記記憶媒体の命令がネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、ネットワークデバイスに第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実行させる。
【発明の効果】
【0041】
本開示の実施例によって提供される技術案は以下の有益な効果を含むことができる。端末がP-MPR指示情報を報告し、P-MPR指示情報によって少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示することにより、ネットワークデバイスが受信されたP-MPRと、P-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報とを明確に決定し、さらに伝送設定(Configuration)指示状態を決定し、通信性能を向上させることができる。
【0042】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
ここでの図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部として構成され、本開示に適合する実施例を示し、本開示の原理を説明するために明細書とともに使用される。
【
図1】例示的な一実施例によって示される無線通信システムの概略図である。
【
図2】例示的な一実施例によって示される電力報告方法のフローチャートである。
【
図3】例示的な一実施例によって示される電力報告方法のフローチャートである。
【
図4】例示的な一実施例によって示される電力報告装置のブロック図である。
【
図5】例示的な一実施例によって示される電力報告装置のブロック図である。
【
図6】例示的な一実施例によって示される電力報告ための装置のブロック図である。
【
図7】例示的な一実施例によって示される電力報告ための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
ここで例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に説明された実施形態は、本出願と一致する全ての実施形態を表すものではない。
【0045】
本開示の実施例によって提供される電力報告方法は
図1に示す無線通信システムに適用されることができる。
図1を参照すると、この無線通信システムには、端末とネットワークデバイスとが含まれる。端末は、無線リソースを介してネットワークデバイスに接続され、データの送受信を行う。
【0046】
図1に示す無線通信システムは概略的な説明のみであり、無線通信システムには、さらにコアネットワークデバイス、無線中継デバイス及び無線回送デバイスなどの
図1示されていない他のネットワークデバイスが含まれ得ることが理解されることができる。本開示の実施例は、無線通信システムに含まれるネットワークデバイスの数及び端末の数を限定しない。
【0047】
さらに、本開示の実施例の無線通信システムは、無線通信機能を提供するネットワークであることが理解されることができる。無線通信システムは、例えば符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、ブロードバンド符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency-division multiple access、OFDMA)、単一搬送波周波数分割多元接続(single Carrier FDMA、SC-FDMA)、搬送波感知多重アクセス/衝突回避(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)など、異なる通信技術を採用することができる。異なるネットワークの容量、速度率、タイムラグなどの要因に基づいてネットワークを2G(英語:generation)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、または5Gネットワークのような未来の進化ネットワークに分けることができ、5Gネットワークは新しい無線ネットワーク(New Radio、NR)と呼ばれてもよい。説明を容易にするために、本開示は、無線通信ネットワークをネットワークと略称することがある。
【0048】
さらに、本開示に係るネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークデバイスとも称することができる。この無線アクセスネットワークデバイスは、基地局、進化型基地局(evolved node B、eNB)、フェムトセル、無線フィデリティ(wireless fidelity、WIFI)システムにおけるアクセスポイント(access point、AP)、無線中継ノード、無線回送ノード、伝送ポイント(transmission point、TP)、または送受信ポイント(transmission and reception point、TRP)など、NRシステムにおけるgNBであってもよく、または、基地局を構成するコンポーネントまたは一部のデバイスなどであってもよい。車両ネットワーク(V2X)通信システムである場合、ネットワークデバイスは車載デバイスであってもよい。本開示の実施例では、ネットワークデバイスによって採用される具体的な技術及び具体的なデバイス形態に対して限定しないことが理解されたい。
【0049】
さらに、本開示に係る端末は、端末デバイス、ユーザイクイップメント(User Equipment,UE)、移動局(Mobile Station,MS)、モバイル端末(Mobile Terminal,MT)などとも称することができ、ユーザに音声および/またはデータの連通性を提供するためのデバイスであり、例えば、端末は、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、車載デバイスなどであってもよい。現在、いくつかの端末の例は、スマートフォン(Mobile Phone)、ポケットコンピュータ(Pocket Personal Computer,PPC)、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、ノートパソコン、タブレットパソコン、ウェアラブルデバイス、または車載デバイスなどである。また、クルマネットワーク(V2X)通信システムである場合、端末デバイスは車載デバイスであってもよい。本開示の実施例では、端末によって採用される具体的な技術及び具体的なデバイス形態に対して限定しないことを理解されたい。
【0050】
本開示では、ネットワークデバイスと端末とがビームに基づいてデータ伝送を行う。ビームに基づいてデータ伝送を行う中に、ネットワークデバイス(例えば基地局)は複数のパネル(panel)を使用して端末にPDCCHを送信することができる。
【0051】
端末は、MPEニーズを満たすために、P-MPRが設定されたMPE-thresholdより大きくなる必要があることを監視した場合、端末はP-MPR及び/又はPHRの報告をトリガする。しかしながら、従来の端末はpanelとビームを区別しないため、P-MPRおよび/またはPHRの報告は端末全体で行われる。
【0052】
現在、端末がアップリンク通信に使用可能な複数のpanelを有する場合、端末はパネルまたはビームに基づいてP-MPR及び/又はPHRの報告を行うことができる。例えば、端末は最大N個のP-MPRを報告し、各P-MPRは最大1つの使用可能な基準信号リソース識別子指示情報に対応する。基準信号リソース識別子指示情報は同期信号ブロックリソース指示(Synchronization Signal and PBCH block Resource Indicator、SSBRI)またはチャネル状態情報基準信号リソース指示(Channel State Information-Reference Signal Resource Indicator、CRI)であってもよい。
【0053】
しかしながら、現在、パネルまたはビームに基づいてP-MPR及び/又はPHRの報告を行う方法では、以下のような場合が発生する。
(1)端末のみがアップリンクビーム用のSSBRI/CRIの数を決定できるため、使用可能なSSBRI/CRIの数がN個未満である場合、P-MPRを報告し続けるとシグナリングオーバーヘッドの無駄につながる。
(2)端末の複数のpanelまたはビームにMPEが発生した時、端末が複数のP-MPRを報告し、この複数のP-MPRには対応する使用可能なSSBRI/CRIがない場合、シグナリングオーバーヘッドの無駄にもつながる。
(3)端末がP-MPRおよび対応する使用可能なSSBRI/CRIを報告する際に、SSBRI/CRIの測定値を報告しないため、ネットワークデバイスは、受信された複数のSSBRI/CRIのうち、どのSSBRI/CRIのアップリンク性能が最も良いかを決定することができない。
【0054】
したがって、パネルまたはビームに基づくPHRの報告によるシグナリングオーバヘッドの無駄は、解決すべき課題である。
【0055】
この点に鑑みて、本開示は、より良いアップリンクpanel/ビームの選択を実現するとともに、報告のシグナリングオーバヘッドを低減するために、MPEニーズが満たされ、かつP-MPRがMPE閾値以上であることが測定された場合、P-MPR指示情報を報告し、P-MPR指示情報によって少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示することにより、ネットワークデバイスが受信されたP-MPR、及び/又は、P-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を明確に決定し、伝送性能を向上させることができる。
【0056】
図2は例示的な一実施例によって示される電力報告方法のフローチャートであり、
図2に示すように、電力報告方法は端末に適用され、以下のステップS11を含む。
【0057】
ステップS11では、P-MPR指示情報を報告する。
【0058】
P-MPR指示情報は少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0059】
本開示の実施例では、MPEニーズが満たされ、かつP-MPRがMPE閾値以上であることが測定されたことに応答して、端末はP-MPR指示情報を報告するようにしてもよい。MPEニーズを満たすことをMPEが発生することと呼ぶこともある。MPEが発生するということは、送信電力が1つの閾値以上減少しなければ、少なくとも1つのビームまたはパネルの放射量がMPEを超え、すなわちMPEニーズを満たすことができないことを端末が監視したと理解できる。
【0060】
本開示では、端末はMPEニーズを満たすためにP-MPRの調整を行う必要がある。ここで、P-MPRはMPE閾値以上である必要がある。
【0061】
本開示では、MPE閾値は、端末のビーム及び/又はパネルの放射量がMPEに対応するP-MPR値を超えないようにするものであると理解できる。
【0062】
本開示に係る基準信号リソース識別子指示情報はSSBRIであってもよく、CRIであってもよい。
【0063】
本開示では、端末がMPEニーズを満たすために、P-MPRをMPE閾値以上にすることを測定した場合、端末はP-MPR指示情報を報告でき、このP-MPR指示情報によって少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR及びこの指示されたP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示することにより、端末が実際の状況に応じてP-MPRまたは、P-MPR及び基準信号リソース識別子指示情報の報告を行い、ネットワークデバイスが端末によって報告されたP-MPR及び基準信号リソース識別子指示情報を明確に決定し、より良いパネルまたはビームの選択を実現し、通信性能を向上させることができる。
【0064】
本開示では、報告のシグナリングオーバーヘッドを低減するために、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRにはMPE閾値以上であるP-MPRが含まれる。以下、MPE閾値以上であるP-MPRを第1のP-MPRと呼ぶ。
【0065】
本開示では、報告のシグナリングオーバーヘッドをさらに低減するために、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRに含まれる第1のP-MPRの数は1つである。すなわち、端末は、P-MPR値がMPE閾値以上である第1のP-MPRを最大1つ報告する。
【0066】
本開示では、第1のP-MPRは対応する基準信号リソース識別子指示情報がない。例えば、第1のP-MPRは対応するSSBRI/CRIがない。
【0067】
本開示の例示的な一実施形態では、端末によって報告されたP-MPR指示情報は、第1のP-MPRと異なる他のP-MPR(以下第2のP-MPRと呼ばれる)が存在するか否かを指示してもよいし、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示してもよい。本開示では、説明を容易にするために、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための指示情報を存在指示情報と呼ぶ。
【0068】
本開示の別の実施形態では、端末によって報告されたP-MPR指示情報は第2のP-MPRを指示してもよいし、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示してもよい。
【0069】
以上のように、本開示の実施例では、端末によって報告されたP-MPR指示情報は以下の少なくとも1つを指示してもよい。
A:第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報、
B:第2のP-MPR、
C:第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報。
【0070】
例えば、本開示の例示的な一実施形態では、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する。
【0071】
ここで、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子が存在すると決定されたことに応答して、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する。
【0072】
また、例えば、本開示の別の実施形態では、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0073】
ここで、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子が存在しないと決定されたことに応答して、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0074】
本開示では、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子が存在しないと決定された場合、端末が報告可能なP-MPR指示情報には第2のP-MPRが含まれず、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子も含まれず、P-MPRを報告するシグナリングオーバヘッドを節約する。
【0075】
本開示では、第2のP-MPRが存在すると決定された場合、第2のP-MPRを報告することができる。また、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子が存在すると決定された場合、第2のP-MPRと第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子とを報告することができる。
【0076】
一実施形態では、P-MPR指示情報はN個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、Nは0より大きい整数である。
【0077】
ここで、本開示では、端末によって報告されたN個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報に対して、端末は一定の報告順序でN個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を報告する。
【0078】
本開示では、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子の報告順序に基づいて、基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置を決定することができる。例えば、本開示では、ビット位置の低い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を報告することができる。または、本開示では、ビット位置の高い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を報告することもできる。
【0079】
ここで、P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0080】
一実施形態では、予め設定されたルールは、以下のA~Hのうちの少なくとも1つによって決定される。
【0081】
A:第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定される。
【0082】
一例では、第2のP-MPR値が小さいほど、報告順序が上位になる。
【0083】
B:基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power RSRP)に基づいて決定される。
【0084】
一例では、本開示では、層1(L1)またはL3-RSRPに基づいて、第2のP-MPR及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報の報告順序を決定することができる。
【0085】
例えば、本開示では、L1-RSRP値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0086】
C:基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比(signal to interference plus noise ratio、SINR)に基づいて決定される。
【0087】
一例では、本開示では、L1-SINRまたはL3-SINR値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0088】
D:基準信号リソース識別子に対応するRSRPと、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定される。
【0089】
一例では、L1-RSRPと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、またはL3-RSRPと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0090】
E:基準信号リソース識別子に対応するSINRと、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定される。
【0091】
一例では、L1-SINRと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、またはL3-SINRと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0092】
F:基準信号リソース識別子に対応する電力ヘッドルーム(Power headroom)に基づいて決定される。
【0093】
一例では、Power headroom値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0094】
G:基準信号リソース識別子に対応するRSRPとPower headroomとの合計に基づいて決定される。
【0095】
一例では、基準信号リソース識別子に対応するL1-RSRPとPower headroomとの合計が大きいほど、または基準信号リソース識別子に対応するL3-RSRPとPower headroomとの合計が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0096】
H:基準信号リソース識別子に対応するSINRとPower headroomとの合計に基づいて決定される。
【0097】
一例では、基準信号リソース識別子に対応するL1-SINRとPower headroomとの合計が大きいほど、または基準信号リソース識別子に対応するL3-SINRとPower headroomとの合計が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0098】
本開示の上記に係る報告順序が上位になることは、次のように理解できる。
一方、報告順序がビット位置の低い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告する場合、報告順序が上位の第2のP-MPR及び/又は第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置が低い。
他方、報告順序がビット位置の高い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告する場合、報告順序が上位の第2のP-MPR及び/又は第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置が高い。
【0099】
本開示によって提供される上記の電力報告方法によれば、端末は、P-MPR値がMPE閾値以上である第1のP-MPRを最大1つ報告し、この第1のP-MPRは対応する基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)がない。他の第2のP-MPRに対して、この第2のP-MPRに使用可能な基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)が存在しない場合、この第2のP-MPR及び対応する基準信号リソース識別子指示情報をフィードバックしない。この第2のP-MPRに使用可能な基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)が存在する場合、この第2のP-MPR及び対応する基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)をフィードバックする。ここで、端末が第2のP-MPR及び対応する基準信号リソース識別子指示情報をフィードバックする場合に対して、端末は一定のパフォーマンスパラメータの順序でフィードバックを行うことにより、ネットワークデバイスがより良い基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)をアップリンク伝送設定指示(Transmission Configuration Indicator、TCI)状態(state)として選択するための参照を提供する。
【0100】
以下の表1では、本開示の例示的な一実施例によって示されるP-MPR指示情報のフォーマットを示す。表1を参照すると、P-MPR#1はMPE-threshold以上である値であり、使用可能なSSBRI/CRIがない。ここで、Rはリザーブ(reserve)を指す。P-MPR#2とP-MPR#3の両方の値がMPE-thresholdより小さく、使用可能なSSBRI/CRIが存在し、対応する存在指示情報(AC値)は存在することを指示する。ここで、P-MPR#2とSSBRI/CRI#1のビット位置がP-MPR#3とSSBRI/CRIより上位になるのは、SSBRI/CRI#1のあるパフォーマンスパラメータ(例えば、RSRP、SINR、Power headroomなど)がSSBRI/CRI#2より良いためである。
【0101】
【0102】
本開示によって提供される電力報告方法では、P-MPRと対応するSSBRI/CRIの報告方法を設計することにより、シグナリングオーバーヘッドを低減するとともに、ネットワークデバイスにより多い基準情報を提供して、ネットワークデバイスがアップリンクTCI stateとしてより適切なSSBRI/CRIを選択することを容易にし、これによってアップリンク伝送性能を向上させる。
【0103】
同じ構想に基づいて、本開示はネットワークデバイスに適用される電力報告方法をさらに提供する。
【0104】
図3は例示的な一実施例によって示される電力報告方法のフローチャートであり、
図3に示すように、電力報告方法はネットワークデバイスに適用され、以下のステップS21を含む。
【0105】
ステップS21では、端末によって報告されたP-MPR指示情報を取得する。
【0106】
P-MPR指示情報は少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0107】
本開示では、P-MPR指示情報は、端末によって、MPEニーズが満たされ、かつP-MPRがMPE閾値以上であると測定された場合に報告されることができる。ここで、MPEニーズを満たすことをMPEが発生することと呼ぶこともある。MPEが発生することは、送信電力が1つの閾値以上減少しなければ、少なくとも1つのビームまたはパネルの放射量がMPEを超え、すなわちMPEニーズを満たすことができないことを端末が監視したと理解できる。
【0108】
一実施形態では、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0109】
本開示では、報告のシグナリングオーバーヘッドをさらに低減するために、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRに含まれる第1のP-MPRの数は1つである。
【0110】
一実施形態では、P-MPR指示情報は以下の少なくとも1つを指示する。
A:第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報、
B:第2のP-MPR、
C:第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報。
【0111】
一実施形態では、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する。
【0112】
ここで、存在指示情報が存在することを指示し、かつP-MPR指示情報が第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示することに応答して、ネットワークデバイスは第2のP-MPRが存在し、かつ第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子が存在すると決定する。
【0113】
一実施形態では、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0114】
存在指示情報が存在しないことを指示することに応答して、ネットワークデバイスは、第2のP-MPRが存在せず、対応する基準信号リソース識別子も存在しないと決定する。
【0115】
一実施形態では、P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、Nが0より大きい整数である。
【0116】
一実施形態では、P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0117】
ここで、予め設定されたルールは、以下のA~Hのうちの少なくとも1つによって決定される。
【0118】
一実施形態では、予め設定されたルールは、以下のA~Hのうちの少なくとも1つによって決定される。
【0119】
A:第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定される。
【0120】
一例では、第2のP-MPR値が小さいほど、報告順序が上位になる。
【0121】
B:基準信号リソース識別子に対応するRSRPに基づいて決定される。
【0122】
一例では、本開示では、L1またはL3-RSRPに基づいて、第2のP-MPR及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報の報告順序を決定することができる。
【0123】
例えば、本開示では、L1-RSRP値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0124】
C:基準信号リソース識別子に対応する信号とSINRとに基づいて決定される。
【0125】
一例では、本開示では、L1-SINRまたはL3-SINR値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0126】
D:基準信号リソース識別子に対応するRSRPと、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定される。
【0127】
一例では、L1-RSRPと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、またはL3-RSRPと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0128】
E:基準信号リソース識別子に対応するSINRと、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定される。
【0129】
一例では、L1-SINRと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、またはL3-SINRと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0130】
F:基準信号リソース識別子に対応するPower headroomに基づいて決定される。
【0131】
一例では、Power headroom値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0132】
G:基準信号リソース識別子に対応するRSRPとPower headroomとの合計に基づいて決定される。
【0133】
一例では、基準信号リソース識別子に対応するL1-RSRPとPower headroomとの合計が大きいほど、または基準信号リソース識別子に対応するL3-RSRPとPower headroomとの合計が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0134】
H:基準信号リソース識別子に対応するSINRとPower headroomとの合計に基づいて決定される。
【0135】
一例では、基準信号リソース識別子に対応するL1-SINRとPower headroomとの合計が大きいほど、または基準信号リソース識別子に対応するL3-SINRとPower headroomとの合計が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0136】
本開示の上記に係る報告順序が上位になることは、次のように理解できる。
一方、報告順序がビット位置の低い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告する場合、報告順序が上位の第2のP-MPR及び/又は第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置が低い。
他方、報告順序がビット位置の高い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告する場合、報告順序が上位の第2のP-MPR及び/又は第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置が高い。
【0137】
本開示によって提供される電力報告方法では、P-MPRと対応するSSBRI/CRIの報告方法を設計することにより、シグナリングオーバーヘッドを低減するとともに、ネットワークデバイスにより多い基準情報を提供して、ネットワークデバイスがアップリンクTCI stateとしてより適切なSSBRI/CRIを選択することを容易にし、これによってアップリンク伝送性能を向上させる。
【0138】
本開示の実施例ではネットワークデバイスに適用される電力報告方法は、端末に適用される電力報告方法と類似点があることが理解でき、従って、ネットワークデバイスに適用される電力報告方法の説明の十分ではない点については、端末に適用される電力報告方法の関連内容を参照でき、ここでは説明を省略する。
【0139】
さらに、本開示の実施例によって提供される電力報告方法は端末とネットワークデバイスとがインタラクションして電力を報告することを実現するプロセスに適用できることが理解できる。端末とネットワークデバイスとがインタラクションして電力を報告することを実現するプロセスに対して、端末とネットワークデバイスは上記の実施例に係る関連する機能を有する。
【0140】
なお、当業者は、本開示の実施例の上記に係る各種の実施形態/実施例では、前述の実施例と共に使用してもよいし、単独で使用してもよいことが理解することができる。単独で使用されるか、または前述の実施例と共に使用されるかにかかわらず、同様の原理で実現される。本開示の実施例では、一部の実施例では、一緒に使用される実施形態で説明される。もちろん、当業者であれば、このような例示が本開示の実施例を限定するものではないことが理解することができる。
【0141】
同じ構想に基づいて、本開示の実施例は電力報告装置をさらに提供する。
【0142】
本開示の実施例によって提供される電力報告装置は、上記機能を実現するために、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解できる。本開示の実施例で開示された各例のユニット及びアルゴリズムステップと組み合わせて、本開示の実施例は、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで実現することができる。ある機能はいかにハードウェアやコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動する方式で実行するかどうかは、技術案の特定の応用と設計制約条件によって決定される。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の実施例の技術案の範囲を超えていると考えてはならない。
【0143】
図4は例示的な一実施例によって示される電力報告装置のブロック図である。
図4を参照すると、電力報告装置100は報告ユニット101を含む。電力報告装置100は、本開示の上記実施例に係る端末として提供されることができる。
【0144】
報告ユニット101は、P-MPR指示情報を報告するように構成され、P-MPR指示情報は少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0145】
一実施形態では、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0146】
一実施形態では、P-MPR指示情報は以下の少なくとも1つを指示する。
A:第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報、
B:第2のP-MPR、
C:第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報。
【0147】
一実施形態では、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する。
【0148】
一実施形態では、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0149】
一実施形態では、P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、Nが0より大きい整数である。
【0150】
一実施形態では、P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0151】
一実施形態では、予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0152】
図5は例示的な一実施例によって示される電力報告装置のブロック図である。
図5を参照すると、電力報告装置200は取得ユニット201を含む。電力報告装置200は、本開示の上記実施例に係るネットワークデバイスとして提供されることができる。
【0153】
取得ユニット201は、端末によって報告されたP-MPR指示情報を取得するように構成され、P-MPR指示情報は少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0154】
一実施形態では、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0155】
一実施形態では、P-MPR指示情報は以下の少なくとも1つを指示する。
A:第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子が存在するか否かを指示するための存在指示情報、
B:第2のP-MPR、
C:第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報。
【0156】
一実施形態では、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示する。
【0157】
一実施形態では、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0158】
一実施形態では、P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子を指示し、Nが0より大きい整数である。
【0159】
一実施形態では、P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0160】
一実施形態では、予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0161】
上記実施例における装置について、その各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、当該方法に関する実施例においてすでに詳細に説明されているため、ここでは詳細に説明しない。
【0162】
図6は例示的な一実施例によって示される電力報告ための装置300のブロック図である。例えば、装置300は、端末として提供されることができる。例えば、装置300は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0163】
図6を参照すると、装置300は、処理コンポーネント302、メモリ304、電力コンポーネント306、マルチメディアコンポーネント308、オーディオコンポーネント310、入力/出力(I/O)インターフェース312、センサコンポーネント314、および通信コンポーネント316、1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0164】
処理コンポーネント302は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような装置300の全体の操作を制御する。処理コンポーネント302は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ320を含むことができる。なお、処理コンポーネント302は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント302は、マルチメディアコンポーネント308と処理コンポーネント302とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0165】
メモリ304は、装置300での操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、装置300で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ304は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0166】
電力コンポーネント306は、装置300の各種類のコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント306は、電源管理システムと、1つまたは複数の電源と、装置300の電力の生成、管理、及び配分に関連する他のコンポーネントとを含むことができる。
【0167】
マルチメディアコンポーネント308は、前記装置300とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネル上のジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間と圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント308は、1つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。装置300が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびリアカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離と光学ズーム能力を備えてもよい。
【0168】
オーディオコンポーネント310は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント310は、装置300が呼び出しモード、記録モード、および音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ304に記憶されてもよく、または通信コンポーネント316を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント310は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0169】
I/Oインターフェース312は、処理コンポーネント302と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0170】
センサコンポーネント314は、装置300に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント314は、装置300のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントは装置300のディスプレイおよびキーパッドであり、センサコンポーネント314は、さらに、装置300または装置300の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置300との接触の有無、装置300の方向及び位置または加速/減速および装置300の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント314は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント314は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント314は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
【0171】
通信コンポーネント316は、装置300と他のデバイスとの間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置300は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント316は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な実施例では、前記通信コンポーネント316は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT(登録商標))技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0172】
例示的な実施例では、装置300は、上記方法を実行するように、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されてもよい。
【0173】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ304をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、装置300のプロセッサ320によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイスであってもよい。
【0174】
図7は例示的な一実施例によって示される電力報告ための装置400のブロック図である。例えば、装置400は、ネットワークデバイスとして提供されてもよい。
図7を参照すると、装置400は、1つまたは複数のプロセッサを含む処理コンポーネント422と、メモリ432によって表される、処理コンポーネント422によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとを含む。メモリ432に記憶されているアプリケーションプログラムは、各が1組の命令に対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント422は、上記の方法を実行するように命令を実行するように構成される。
【0175】
装置400は、装置400の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント426と、装置400をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインターフェース450と、入出力(I/O)インターフェース458とをさらに含むことができる。装置400は、Windows ServerTM、Mac OS XTM(登録商標)、UnixTM, LinuxTM(登録商標)、FreeBSDTMまたは同様のようなメモリ432に記憶されているオペレーティングシステムを操作することができる。
【0176】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ432をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、装置400の処理コンポーネント422によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイスであってもよい。
【0177】
さらに、本開示の「複数」は2つ以上を意味し、他の助数詞はこれと類似していることを理解することができる。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3つの関係が存在可能であることを表す。例えば、A及び/又はBという記載は、Aが単独で存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。「/」という文字は、通常、前後の関連対象が「又は」という関係であることを表す。単数形の「1種類」、「前記」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。
【0178】
さらに、「第1」、「第2」などの用語は様々な情報を説明するが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解することができる。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用され、特定の順序や重要さを表すものではない。実際には、「第1」、「第2」などの表現は完全に交換して使うことができる。例えば、本開示の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ばれることができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ばれることもできる。
【0179】
さらに、本開示の実施例では、図面において特定の順序で動作を説明しているが、これらの動作が、示された特定の順序またはシリアル順序で実行され、または、所望の結果を得るためにすべての動作が実行されることを求めていることが理解できる。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利である可能性がある。
【0180】
当業者は、明細書を検討し、かつ、明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本出願は、本開示のいかなる変形、用途または適宜な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適宜な変化は、本開示の一般原理に従るとともに、本開示で開示されていない当分野の周知常識または慣用技術手段を含む。
【0181】
なお、本開示は、上記に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、特に電力報告方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
新しい無線(New Radio、NR)では、例えば、通信周波数帯域が周波数帯域2(frequency range 2、FR2)である場合、高周波チャネルの減衰が速いため、カバレッジ範囲を確保するために、ビーム(beam)ベースの送受信を使用する必要がある。
【0003】
関連技術では、端末が、最大許容露光量(Maximum Permissible Exposure,MPE)の需要を満たすために、電力管理-最大電力低減(power management-maximum power reduction、P-MPR)を設定されたMPE閾値(MPE-threshold)より大きくする必要があることを監視した場合、端末はP-MPRおよび/または電力ヘッドルームレポート(power headroom report、PHR)の報告をトリガする。しかしながら、従来の端末はパネル(panel)とビームを区別しないため、P-MPRおよび/またはPHRの報告は端末全体で行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示は電力報告方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、電力報告方法を提供し、端末に適用され、前記方法は、P-MPR指示情報を報告するステップを含み、前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0006】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0007】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報は、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、第2のP-MPRと、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0008】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0009】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0010】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示し、前記Nが0より大きい整数である。
【0011】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0012】
一実施形態では、前記予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0013】
本開示の実施例の第2の態様によれば、電力報告方法を提供し、ネットワークデバイスに適用され、前記方法は、端末によって報告されたP-MPR指示情報を取得するステップを含み、前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0014】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0015】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報は、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、第2のP-MPRと、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0016】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0017】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0018】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示し、前記Nが0より大きい整数である。
【0019】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0020】
一実施形態では、前記予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0021】
本開示の実施例の第3の態様によれば、電力報告装置を提供し、P-MPR指示情報を報告するように構成される報告ユニットを含み、前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0022】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0023】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報は、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、第2のP-MPRと、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0024】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0025】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0026】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示し、前記Nが0より大きい整数である。
【0027】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0028】
一実施形態では、前記予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0029】
本開示の実施例の第4の態様によれば、電力報告装置を提供し、端末によって報告されたP-MPR指示情報を取得するように構成される取得ユニットを含み、前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0030】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0031】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報は、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、第2のP-MPRと、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する。
【0032】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0033】
一実施形態では、前記存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0034】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示し、前記Nが0より大きい整数である。
【0035】
一実施形態では、前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0036】
一実施形態では、前記予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、前記基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0037】
本開示の実施例の第5の態様によれば、電力報告装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実行するように構成される。
【0038】
本開示の実施例の第6の態様によれば、電力報告装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実行するように構成される。
【0039】
本開示の実施例の第7の態様によれば、命令が記憶されている記憶媒体を提供し、前記記憶媒体の命令が端末のプロセッサによって実行される場合、端末に第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実行させる。
【0040】
本開示の実施例の第8の態様によれば、命令が記憶されている記憶媒体を提供し、前記記憶媒体の命令がネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、ネットワークデバイスに第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載の方法を実行させる。
【発明の効果】
【0041】
本開示の実施例によって提供される技術案は以下の有益な効果を含むことができる。端末がP-MPR指示情報を報告し、P-MPR指示情報によって少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示することにより、ネットワークデバイスが受信されたP-MPRと、P-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報とを明確に決定し、さらに伝送設定(Configuration)指示状態を決定し、通信性能を向上させることができる。
【0042】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
ここでの図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部として構成され、本開示に適合する実施例を示し、本開示の原理を説明するために明細書とともに使用される。
【
図1】例示的な一実施例によって示される無線通信システムの概略図である。
【
図2】例示的な一実施例によって示される電力報告方法のフローチャートである。
【
図3】例示的な一実施例によって示される電力報告方法のフローチャートである。
【
図4】例示的な一実施例によって示される電力報告装置のブロック図である。
【
図5】例示的な一実施例によって示される電力報告装置のブロック図である。
【
図6】例示的な一実施例によって示される電力報告ための装置のブロック図である。
【
図7】例示的な一実施例によって示される電力報告ための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
ここで例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に説明された実施形態は、本出願と一致する全ての実施形態を表すものではない。
【0045】
本開示の実施例によって提供される電力報告方法は
図1に示す無線通信システムに適用されることができる。
図1を参照すると、この無線通信システムには、端末とネットワークデバイスとが含まれる。端末は、無線リソースを介してネットワークデバイスに接続され、データの送受信を行う。
【0046】
図1に示す無線通信システムは概略的な説明のみであり、無線通信システムには、さらにコアネットワークデバイス、無線中継デバイス及び無線回送デバイスなどの
図1示されていない他のネットワークデバイスが含まれ得ることが理解されることができる。本開示の実施例は、無線通信システムに含まれるネットワークデバイスの数及び端末の数を限定しない。
【0047】
さらに、本開示の実施例の無線通信システムは、無線通信機能を提供するネットワークであることが理解されることができる。無線通信システムは、例えば符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、ブロードバンド符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency-division multiple access、OFDMA)、単一搬送波周波数分割多元接続(single Carrier FDMA、SC-FDMA)、搬送波感知多重アクセス/衝突回避(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)など、異なる通信技術を採用することができる。異なるネットワークの容量、速度率、タイムラグなどの要因に基づいてネットワークを2G(英語:generation)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、または5Gネットワークのような未来の進化ネットワークに分けることができ、5Gネットワークは新しい無線ネットワーク(New Radio、NR)と呼ばれてもよい。説明を容易にするために、本開示は、無線通信ネットワークをネットワークと略称することがある。
【0048】
さらに、本開示に係るネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークデバイスとも称することができる。この無線アクセスネットワークデバイスは、基地局、進化型基地局(evolved node B、eNB)、フェムトセル、無線フィデリティ(wireless fidelity、WIFI)システムにおけるアクセスポイント(access point、AP)、無線中継ノード、無線回送ノード、伝送ポイント(transmission point、TP)、または送受信ポイント(transmission and reception point、TRP)など、NRシステムにおけるgNBであってもよく、または、基地局を構成するコンポーネントまたは一部のデバイスなどであってもよい。車両ネットワーク(V2X)通信システムである場合、ネットワークデバイスは車載デバイスであってもよい。本開示の実施例では、ネットワークデバイスによって採用される具体的な技術及び具体的なデバイス形態に対して限定しないことが理解されたい。
【0049】
さらに、本開示に係る端末は、端末デバイス、ユーザイクイップメント(User Equipment,UE)、移動局(Mobile Station,MS)、モバイル端末(Mobile Terminal,MT)などとも称することができ、ユーザに音声および/またはデータの連通性を提供するためのデバイスであり、例えば、端末は、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、車載デバイスなどであってもよい。現在、いくつかの端末の例は、スマートフォン(Mobile Phone)、ポケットコンピュータ(Pocket Personal Computer,PPC)、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、ノートパソコン、タブレットパソコン、ウェアラブルデバイス、または車載デバイスなどである。また、クルマネットワーク(V2X)通信システムである場合、端末デバイスは車載デバイスであってもよい。本開示の実施例では、端末によって採用される具体的な技術及び具体的なデバイス形態に対して限定しないことを理解されたい。
【0050】
本開示では、ネットワークデバイスと端末とがビームに基づいてデータ伝送を行う。ビームに基づいてデータ伝送を行う中に、ネットワークデバイス(例えば基地局)は複数のパネル(panel)を使用して端末にPDCCHを送信することができる。
【0051】
端末は、MPEニーズを満たすために、P-MPRが設定されたMPE-thresholdより大きくなる必要があることを監視した場合、端末はP-MPR及び/又はPHRの報告をトリガする。しかしながら、従来の端末はpanelとビームを区別しないため、P-MPRおよび/またはPHRの報告は端末全体で行われる。
【0052】
現在、端末がアップリンク通信に使用可能な複数のpanelを有する場合、端末はパネルまたはビームに基づいてP-MPR及び/又はPHRの報告を行うことができる。例えば、端末は最大N個のP-MPRを報告し、各P-MPRは最大1つの使用可能な基準信号リソース識別子指示情報に対応する。基準信号リソース識別子指示情報は同期信号ブロックリソース指示(Synchronization Signal and PBCH block Resource Indicator、SSBRI)またはチャネル状態情報基準信号リソース指示(Channel State Information-Reference Signal Resource Indicator、CRI)であってもよい。
【0053】
しかしながら、現在、パネルまたはビームに基づいてP-MPR及び/又はPHRの報告を行う方法では、以下のような場合が発生する。
(1)端末のみがアップリンクビーム用のSSBRI/CRIの数を決定できるため、使用可能なSSBRI/CRIの数がN個未満である場合、P-MPRを報告し続けるとシグナリングオーバーヘッドの無駄につながる。
(2)端末の複数のpanelまたはビームにMPEが発生した時、端末が複数のP-MPRを報告し、この複数のP-MPRには対応する使用可能なSSBRI/CRIがない場合、シグナリングオーバーヘッドの無駄にもつながる。
(3)端末がP-MPRおよび対応する使用可能なSSBRI/CRIを報告する際に、SSBRI/CRIの測定値を報告しないため、ネットワークデバイスは、受信された複数のSSBRI/CRIのうち、どのSSBRI/CRIのアップリンク性能が最も良いかを決定することができない。
【0054】
したがって、パネルまたはビームに基づくPHRの報告によるシグナリングオーバヘッドの無駄は、解決すべき課題である。
【0055】
この点に鑑みて、本開示は、より良いアップリンクpanel/ビームの選択を実現するとともに、報告のシグナリングオーバヘッドを低減するために、MPEニーズが満たされ、かつP-MPRがMPE閾値以上であることが測定された場合、P-MPR指示情報を報告し、P-MPR指示情報によって少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示することにより、ネットワークデバイスが受信されたP-MPR、及び/又は、P-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を明確に決定し、伝送性能を向上させることができる。
【0056】
図2は例示的な一実施例によって示される電力報告方法のフローチャートであり、
図2に示すように、電力報告方法は端末に適用され、以下のステップS11を含む。
【0057】
ステップS11では、P-MPR指示情報を報告する。
【0058】
P-MPR指示情報は少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0059】
本開示の実施例では、MPEニーズが満たされ、かつP-MPRがMPE閾値以上であることが測定されたことに応答して、端末はP-MPR指示情報を報告するようにしてもよい。MPEニーズを満たすことをMPEが発生することと呼ぶこともある。MPEが発生するということは、送信電力が1つの閾値以上減少しなければ、少なくとも1つのビームまたはパネルの放射量がMPEを超え、すなわちMPEニーズを満たすことができないことを端末が監視したと理解できる。
【0060】
本開示では、端末はMPEニーズを満たすためにP-MPRの調整を行う必要がある。ここで、P-MPRはMPE閾値以上である必要がある。
【0061】
本開示では、MPE閾値は、端末のビーム及び/又はパネルの放射量がMPEに対応するP-MPR値を超えないようにするものであると理解できる。
【0062】
本開示に係る基準信号リソース識別子指示情報はSSBRIであってもよく、CRIであってもよい。
【0063】
本開示では、端末がMPEニーズを満たすために、P-MPRをMPE閾値以上にすることを測定した場合、端末はP-MPR指示情報を報告でき、このP-MPR指示情報によって少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR及びこの指示されたP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示することにより、端末が実際の状況に応じてP-MPRまたは、P-MPR及び基準信号リソース識別子指示情報の報告を行い、ネットワークデバイスが端末によって報告されたP-MPR及び基準信号リソース識別子指示情報を明確に決定し、より良いパネルまたはビームの選択を実現し、通信性能を向上させることができる。
【0064】
本開示では、報告のシグナリングオーバーヘッドを低減するために、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRにはMPE閾値以上であるP-MPRが含まれる。以下、MPE閾値以上であるP-MPRを第1のP-MPRと呼ぶ。
【0065】
本開示では、報告のシグナリングオーバーヘッドをさらに低減するために、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRに含まれる第1のP-MPRの数は1つである。すなわち、端末は、P-MPR値がMPE閾値以上である第1のP-MPRを最大1つ報告する。
【0066】
本開示では、第1のP-MPRは対応する基準信号リソース識別子指示情報がない。例えば、第1のP-MPRは対応するSSBRI/CRIがない。
【0067】
本開示の例示的な一実施形態では、端末によって報告されたP-MPR指示情報は、第1のP-MPRと異なる他のP-MPR(以下第2のP-MPRと呼ばれる)が存在するか否かを指示してもよいし、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示してもよい。本開示では、説明を容易にするために、第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示するための指示情報を存在指示情報と呼ぶ。
【0068】
本開示の別の実施形態では、端末によって報告されたP-MPR指示情報は第2のP-MPRを指示してもよいし、第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示してもよい。
【0069】
以上のように、本開示の実施例では、端末によって報告されたP-MPR指示情報は以下の少なくとも1つを指示してもよい。
A:第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報、
B:第2のP-MPR、
C:第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報。
【0070】
例えば、本開示の例示的な一実施形態では、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0071】
ここで、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在すると決定されたことに応答して、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0072】
また、例えば、本開示の別の実施形態では、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0073】
ここで、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在しないと決定されたことに応答して、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0074】
本開示では、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在しないと決定された場合、端末が報告可能なP-MPR指示情報には第2のP-MPRが含まれず、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報も含まれず、P-MPRを報告するシグナリングオーバヘッドを節約する。
【0075】
本開示では、第2のP-MPRが存在すると決定された場合、第2のP-MPRを報告することができる。また、第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在すると決定された場合、第2のP-MPRと第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報とを報告することができる。
【0076】
一実施形態では、P-MPR指示情報はN個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示し、Nは0より大きい整数である。
【0077】
ここで、本開示では、端末によって報告されたN個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報に対して、端末は一定の報告順序でN個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告する。
【0078】
本開示では、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報の報告順序に基づいて、基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置を決定することができる。例えば、本開示では、ビット位置の低い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告することができる。または、本開示では、ビット位置の高い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告することもできる。
【0079】
ここで、P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0080】
一実施形態では、予め設定されたルールは、以下のA~Hのうちの少なくとも1つによって決定される。
【0081】
A:第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定される。
【0082】
一例では、第2のP-MPR値が小さいほど、報告順序が上位になる。
【0083】
B:基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power RSRP)に基づいて決定される。
【0084】
一例では、本開示では、層1(L1)またはL3-RSRPに基づいて、第2のP-MPR及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報の報告順序を決定することができる。
【0085】
例えば、本開示では、L1-RSRP値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0086】
C:基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比(signal to interference plus noise ratio、SINR)に基づいて決定される。
【0087】
一例では、本開示では、L1-SINRまたはL3-SINR値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0088】
D:基準信号リソース識別子指示情報に対応するRSRPと、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定される。
【0089】
一例では、L1-RSRPと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、またはL3-RSRPと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0090】
E:基準信号リソース識別子指示情報に対応するSINRと、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定される。
【0091】
一例では、L1-SINRと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、またはL3-SINRと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0092】
F:基準信号リソース識別子指示情報に対応する電力ヘッドルーム(Power headroom)に基づいて決定される。
【0093】
一例では、Power headroom値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0094】
G:基準信号リソース識別子指示情報に対応するRSRPとPower headroomとの合計に基づいて決定される。
【0095】
一例では、基準信号リソース識別子指示情報に対応するL1-RSRPとPower headroomとの合計が大きいほど、または基準信号リソース識別子指示情報に対応するL3-RSRPとPower headroomとの合計が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0096】
H:基準信号リソース識別子指示情報に対応するSINRとPower headroomとの合計に基づいて決定される。
【0097】
一例では、基準信号リソース識別子指示情報に対応するL1-SINRとPower headroomとの合計が大きいほど、または基準信号リソース識別子指示情報に対応するL3-SINRとPower headroomとの合計が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0098】
本開示の上記に係る報告順序が上位になることは、次のように理解できる。
一方、報告順序がビット位置の低い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告する場合、報告順序が上位の第2のP-MPR及び/又は第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置が低い。
他方、報告順序がビット位置の高い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告する場合、報告順序が上位の第2のP-MPR及び/又は第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置が高い。
【0099】
本開示によって提供される上記の電力報告方法によれば、端末は、P-MPR値がMPE閾値以上である第1のP-MPRを最大1つ報告し、この第1のP-MPRは対応する基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)がない。他の第2のP-MPRに対して、この第2のP-MPRに使用可能な基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)が存在しない場合、この第2のP-MPR及び対応する基準信号リソース識別子指示情報をフィードバックしない。この第2のP-MPRに使用可能な基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)が存在する場合、この第2のP-MPR及び対応する基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)をフィードバックする。ここで、端末が第2のP-MPR及び対応する基準信号リソース識別子指示情報をフィードバックする場合に対して、端末は一定のパフォーマンスパラメータの順序でフィードバックを行うことにより、ネットワークデバイスがより良い基準信号リソース識別子指示情報(例えばSSBRI/CRI)をアップリンク伝送設定指示(Transmission Configuration Indicator、TCI)状態(state)として選択するための参照を提供する。
【0100】
以下の表1では、本開示の例示的な一実施例によって示されるP-MPR指示情報のフォーマットを示す。表1を参照すると、P-MPR#1はMPE-threshold以上である値であり、使用可能なSSBRI/CRIがない。ここで、Rはリザーブ(reserve)を指す。P-MPR#2とP-MPR#3の両方の値がMPE-thresholdより小さく、使用可能なSSBRI/CRIが存在し、対応する存在指示情報(AC値)は存在することを指示する。ここで、P-MPR#2とSSBRI/CRI#1のビット位置がP-MPR#3とSSBRI/CRIより上位になるのは、SSBRI/CRI#1のあるパフォーマンスパラメータ(例えば、RSRP、SINR、Power headroomなど)がSSBRI/CRI#2より良いためである。
【0101】
【0102】
本開示によって提供される電力報告方法では、P-MPRと対応するSSBRI/CRIの報告方法を設計することにより、シグナリングオーバーヘッドを低減するとともに、ネットワークデバイスにより多い基準情報を提供して、ネットワークデバイスがアップリンクTCI stateとしてより適切なSSBRI/CRIを選択することを容易にし、これによってアップリンク伝送性能を向上させる。
【0103】
同じ構想に基づいて、本開示はネットワークデバイスに適用される電力報告方法をさらに提供する。
【0104】
図3は例示的な一実施例によって示される電力報告方法のフローチャートであり、
図3に示すように、電力報告方法はネットワークデバイスに適用され、以下のステップS21を含む。
【0105】
ステップS21では、端末によって報告されたP-MPR指示情報を取得する。
【0106】
P-MPR指示情報は少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0107】
本開示では、P-MPR指示情報は、端末によって、MPEニーズが満たされ、かつP-MPRがMPE閾値以上であると測定された場合に報告されることができる。ここで、MPEニーズを満たすことをMPEが発生することと呼ぶこともある。MPEが発生することは、送信電力が1つの閾値以上減少しなければ、少なくとも1つのビームまたはパネルの放射量がMPEを超え、すなわちMPEニーズを満たすことができないことを端末が監視したと理解できる。
【0108】
一実施形態では、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0109】
本開示では、報告のシグナリングオーバーヘッドをさらに低減するために、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRに含まれる第1のP-MPRの数は1つである。
【0110】
一実施形態では、P-MPR指示情報は以下の少なくとも1つを指示する。
A:第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報、
B:第2のP-MPR、
C:第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報。
【0111】
一実施形態では、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0112】
ここで、存在指示情報が存在することを指示し、かつP-MPR指示情報が第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示することに応答して、ネットワークデバイスは第2のP-MPRが存在し、かつ第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在すると決定する。
【0113】
一実施形態では、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0114】
存在指示情報が存在しないことを指示することに応答して、ネットワークデバイスは、第2のP-MPRが存在せず、対応する基準信号リソース識別子指示情報も存在しないと決定する。
【0115】
一実施形態では、P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示し、Nが0より大きい整数である。
【0116】
一実施形態では、P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0117】
ここで、予め設定されたルールは、以下のA~Hのうちの少なくとも1つによって決定される。
【0118】
一実施形態では、予め設定されたルールは、以下のA~Hのうちの少なくとも1つによって決定される。
【0119】
A:第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定される。
【0120】
一例では、第2のP-MPR値が小さいほど、報告順序が上位になる。
【0121】
B:基準信号リソース識別子指示情報に対応するRSRPに基づいて決定される。
【0122】
一例では、本開示では、L1またはL3-RSRPに基づいて、第2のP-MPR及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報の報告順序を決定することができる。
【0123】
例えば、本開示では、L1-RSRP値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0124】
C:基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号とSINRとに基づいて決定される。
【0125】
一例では、本開示では、L1-SINRまたはL3-SINR値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0126】
D:基準信号リソース識別子指示情報に対応するRSRPと、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定される。
【0127】
一例では、L1-RSRPと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、またはL3-RSRPと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0128】
E:基準信号リソース識別子指示情報に対応するSINRと、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定される。
【0129】
一例では、L1-SINRと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、またはL3-SINRと対応する第2のP-MPR値との差が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0130】
F:基準信号リソース識別子指示情報に対応するPower headroomに基づいて決定される。
【0131】
一例では、Power headroom値が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0132】
G:基準信号リソース識別子指示情報に対応するRSRPとPower headroomとの合計に基づいて決定される。
【0133】
一例では、基準信号リソース識別子指示情報に対応するL1-RSRPとPower headroomとの合計が大きいほど、または基準信号リソース識別子指示情報に対応するL3-RSRPとPower headroomとの合計が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0134】
H:基準信号リソース識別子指示情報に対応するSINRとPower headroomとの合計に基づいて決定される。
【0135】
一例では、基準信号リソース識別子指示情報に対応するL1-SINRとPower headroomとの合計が大きいほど、または基準信号リソース識別子指示情報に対応するL3-SINRとPower headroomとの合計が大きいほど、報告順序が上位になる。
【0136】
本開示の上記に係る報告順序が上位になることは、次のように理解できる。
一方、報告順序がビット位置の低い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告する場合、報告順序が上位の第2のP-MPR及び/又は第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置が低い。
他方、報告順序がビット位置の高い順に、N個の第2のP-MPR及びN個の第2のP-MPRのうちの各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を報告する場合、報告順序が上位の第2のP-MPR及び/又は第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置が高い。
【0137】
本開示によって提供される電力報告方法では、P-MPRと対応するSSBRI/CRIの報告方法を設計することにより、シグナリングオーバーヘッドを低減するとともに、ネットワークデバイスにより多い基準情報を提供して、ネットワークデバイスがアップリンクTCI stateとしてより適切なSSBRI/CRIを選択することを容易にし、これによってアップリンク伝送性能を向上させる。
【0138】
本開示の実施例ではネットワークデバイスに適用される電力報告方法は、端末に適用される電力報告方法と類似点があることが理解でき、従って、ネットワークデバイスに適用される電力報告方法の説明の十分ではない点については、端末に適用される電力報告方法の関連内容を参照でき、ここでは説明を省略する。
【0139】
さらに、本開示の実施例によって提供される電力報告方法は端末とネットワークデバイスとがインタラクションして電力を報告することを実現するプロセスに適用できることが理解できる。端末とネットワークデバイスとがインタラクションして電力を報告することを実現するプロセスに対して、端末とネットワークデバイスは上記の実施例に係る関連する機能を有する。
【0140】
なお、当業者は、本開示の実施例の上記に係る各種の実施形態/実施例では、前述の実施例と共に使用してもよいし、単独で使用してもよいことが理解することができる。単独で使用されるか、または前述の実施例と共に使用されるかにかかわらず、同様の原理で実現される。本開示の実施例では、一部の実施例では、一緒に使用される実施形態で説明される。もちろん、当業者であれば、このような例示が本開示の実施例を限定するものではないことが理解することができる。
【0141】
同じ構想に基づいて、本開示の実施例は電力報告装置をさらに提供する。
【0142】
本開示の実施例によって提供される電力報告装置は、上記機能を実現するために、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解できる。本開示の実施例で開示された各例のユニット及びアルゴリズムステップと組み合わせて、本開示の実施例は、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで実現することができる。ある機能はいかにハードウェアやコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動する方式で実行するかどうかは、技術案の特定の応用と設計制約条件によって決定される。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の実施例の技術案の範囲を超えていると考えてはならない。
【0143】
図4は例示的な一実施例によって示される電力報告装置のブロック図である。
図4を参照すると、電力報告装置100は報告ユニット101を含む。電力報告装置100は、本開示の上記実施例に係る端末として提供されることができる。
【0144】
報告ユニット101は、P-MPR指示情報を報告するように構成され、P-MPR指示情報は少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0145】
一実施形態では、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0146】
一実施形態では、P-MPR指示情報は以下の少なくとも1つを指示する。
A:第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報、
B:第2のP-MPR、
C:第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報。
【0147】
一実施形態では、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0148】
一実施形態では、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0149】
一実施形態では、P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示し、Nが0より大きい整数である。
【0150】
一実施形態では、P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0151】
一実施形態では、予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0152】
図5は例示的な一実施例によって示される電力報告装置のブロック図である。
図5を参照すると、電力報告装置200は取得ユニット201を含む。電力報告装置200は、本開示の上記実施例に係るネットワークデバイスとして提供されることができる。
【0153】
取得ユニット201は、端末によって報告されたP-MPR指示情報を取得するように構成され、P-MPR指示情報は少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または少なくとも1つのP-MPR、及び少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0154】
一実施形態では、P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、第1のP-MPRがMPE閾値以上である。
【0155】
一実施形態では、P-MPR指示情報は以下の少なくとも1つを指示する。
A:第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報、
B:第2のP-MPR、
C:第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報。
【0156】
一実施形態では、存在指示情報は存在することを指示し、P-MPR指示情報は第2のP-MPR、及び第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する。
【0157】
一実施形態では、存在指示情報は存在しないことを指示する。
【0158】
一実施形態では、P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示し、Nが0より大きい整数である。
【0159】
一実施形態では、P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される。
【0160】
一実施形態では、予め設定されたルールは、第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、基準信号リソース識別子指示情報に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0161】
上記実施例における装置について、その各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、当該方法に関する実施例においてすでに詳細に説明されているため、ここでは詳細に説明しない。
【0162】
図6は例示的な一実施例によって示される電力報告ための装置300のブロック図である。例えば、装置300は、端末として提供されることができる。例えば、装置300は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0163】
図6を参照すると、装置300は、処理コンポーネント302、メモリ304、電力コンポーネント306、マルチメディアコンポーネント308、オーディオコンポーネント310、入力/出力(I/O)インターフェース312、センサコンポーネント314、および通信コンポーネント316、1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0164】
処理コンポーネント302は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような装置300の全体の操作を制御する。処理コンポーネント302は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ320を含むことができる。なお、処理コンポーネント302は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント302は、マルチメディアコンポーネント308と処理コンポーネント302とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0165】
メモリ304は、装置300での操作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、装置300で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ304は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶デバイスまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0166】
電力コンポーネント306は、装置300の各種類のコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント306は、電源管理システムと、1つまたは複数の電源と、装置300の電力の生成、管理、及び配分に関連する他のコンポーネントとを含むことができる。
【0167】
マルチメディアコンポーネント308は、前記装置300とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネル上のジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間と圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント308は、1つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。装置300が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびリアカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離と光学ズーム能力を備えてもよい。
【0168】
オーディオコンポーネント310は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント310は、装置300が呼び出しモード、記録モード、および音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ304に記憶されてもよく、または通信コンポーネント316を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント310は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0169】
I/Oインターフェース312は、処理コンポーネント302と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0170】
センサコンポーネント314は、装置300に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント314は、装置300のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントは装置300のディスプレイおよびキーパッドであり、センサコンポーネント314は、さらに、装置300または装置300の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置300との接触の有無、装置300の方向及び位置または加速/減速および装置300の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント314は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント314は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント314は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
【0171】
通信コンポーネント316は、装置300と他のデバイスとの間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置300は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント316は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な実施例では、前記通信コンポーネント316は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT(登録商標))技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0172】
例示的な実施例では、装置300は、上記方法を実行するように、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品によって実現されてもよい。
【0173】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ304をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、装置300のプロセッサ320によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイスであってもよい。
【0174】
図7は例示的な一実施例によって示される電力報告ための装置400のブロック図である。例えば、装置400は、ネットワークデバイスとして提供されてもよい。
図7を参照すると、装置400は、1つまたは複数のプロセッサを含む処理コンポーネント422と、メモリ432によって表される、処理コンポーネント422によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとを含む。メモリ432に記憶されているアプリケーションプログラムは、各が1組の命令に対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント422は、上記の方法を実行するように命令を実行するように構成される。
【0175】
装置400は、装置400の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント426と、装置400をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインターフェース450と、入出力(I/O)インターフェース458とをさらに含むことができる。装置400は、Windows ServerTM、Mac OS XTM(登録商標)、UnixTM, LinuxTM(登録商標)、FreeBSDTMまたは同様のようなメモリ432に記憶されているオペレーティングシステムを操作することができる。
【0176】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ432をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、装置400の処理コンポーネント422によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶デバイスであってもよい。
【0177】
さらに、本開示の「複数」は2つ以上を意味し、他の助数詞はこれと類似していることを理解することができる。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3つの関係が存在可能であることを表す。例えば、A及び/又はBという記載は、Aが単独で存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。「/」という文字は、通常、前後の関連対象が「又は」という関係であることを表す。単数形の「1種類」、「前記」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。
【0178】
さらに、「第1」、「第2」などの用語は様々な情報を説明するが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解することができる。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用され、特定の順序や重要さを表すものではない。実際には、「第1」、「第2」などの表現は完全に交換して使うことができる。例えば、本開示の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ばれることができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ばれることもできる。
【0179】
さらに、本開示の実施例では、図面において特定の順序で動作を説明しているが、これらの動作が、示された特定の順序またはシリアル順序で実行され、または、所望の結果を得るためにすべての動作が実行されることを求めていることが理解できる。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利である可能性がある。
【0180】
当業者は、明細書を検討し、かつ、明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本出願は、本開示のいかなる変形、用途または適宜な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適宜な変化は、本開示の一般原理に従るとともに、本開示で開示されていない当分野の周知常識または慣用技術手段を含む。
【0181】
なお、本開示は、上記に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力報告方法であって、端末に適用され、
電力管理-最大電力低減(P-MPR)指示情報を報告するステップを含み、
前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する、
ことを特徴とする電力報告方法。
【請求項2】
前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRが最大許容露光量(MPE)閾値以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力報告方法。
【請求項3】
前記P-MPR指示情報は、
第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子
指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、
第2のP-MPRと、
第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電力報告方法。
【請求項4】
前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子
指示情報を指示する、
ことを特徴とする請求項3に記載の電力報告方法。
【請求項5】
前記存在指示情報は存在しないことを指示する、
ことを特徴とする請求項3に記載の電力報告方法。
【請求項6】
前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子
指示情報を指示し、前記Nが0より大きい整数である、
ことを特徴とする請求項4に記載の電力報告方法。
【請求項7】
前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項6に記載の電力報告方法。
【請求項8】
前記予め設定されたルールは、
第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される、
ことを特徴とする請求項7に記載の電力報告方法。
【請求項9】
電力報告方法であって、ネットワークデバイスに適用され、
端末によって報告された電力管理-最大電力低減(P-MPR)指示情報を取得するステップを含み、
前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する、
ことを特徴とする電力報告方法。
【請求項10】
前記P-MPR指示情報によって指示される少なくとも1つのP-MPRには第1のP-MPRが含まれ、前記第1のP-MPRが最大許容露光量(MPE)閾値以上である、
ことを特徴とする請求項9に記載の電力報告方法。
【請求項11】
前記P-MPR指示情報は、
第2のP-MPR及び/又は第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子
指示情報が存在するか否かを指示するための存在指示情報と、
第2のP-MPRと、
第2のP-PMRに対応する基準信号リソース識別子指示情報と、のうちの少なくとも1つを指示する、
ことを特徴とする請求項9または10に記載の電力報告方法。
【請求項12】
前記存在指示情報は存在することを指示し、前記P-MPR指示情報は前記第2のP-MPR、及び前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子
指示情報を指示する
、
ことを特徴とする請求項11に記載の電力報告方法。
【請求項13】
前記存在指示情報は存在しないことを指示する
、
ことを特徴とする請求項11に記載の電力報告方法。
【請求項14】
前記P-MPR指示情報はN個の前記第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子
指示情報を指示し、前記Nが0より大きい整数である、
ことを特徴とする請求項12に記載の電力報告方法。
【請求項15】
前記P-MPR指示情報に含まれるN個の第2のP-MPR及び各前記第2のP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報が占有するビット位置は、予め設定されたルールに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項14に記載の電力報告方法。
【請求項16】
前記予め設定されたルールは、
第2のP-MPR値の大きさに基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する基準信号受信電力に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する信号対干渉雑音比に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する基準信号受信電力と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する信号対干渉雑音比と、対応する第2のP-MPR値との差に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する電力ヘッドルームに基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する基準信号受信電力と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、
前記基準信号リソース識別子
指示情報に対応する信号対干渉雑音比と電力ヘッドルームとの合計に基づいて決定することと、のうちの少なくとも1つによって決定される、
ことを特徴とする請求項15に記載の電力報告方法。
【請求項17】
電力報告装置であって、
電力管理-最大電力低減(P-MPR)指示情報を報告するように構成される報告ユニットを含み、
前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する、
ことを特徴とする電力報告装置。
【請求項18】
電力報告装置であって、
端末によって報告された電力管理-最大電力低減(P-MPR)指示情報を取得するように構成される取得ユニットを含み、
前記P-MPR指示情報は、少なくとも1つのP-MPRを指示するか、または、少なくとも1つのP-MPR、及び前記少なくとも1つのP-MPRに対応する基準信号リソース識別子指示情報を指示する、
ことを特徴とする電力報告装置。
【請求項19】
電力報告装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1
又は2に記載の方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする電力報告装置。
【請求項20】
電力報告装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項9
又は10に記載の方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする電力報告装置。
【請求項21】
命令が記憶されている記憶媒体であって、
前記記憶媒体における命令が端末のプロセッサによって実行される場合、端末に請求項1
又は2に記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする記憶媒体。
【請求項22】
命令が記憶されている記憶媒体であって、
前記記憶媒体における命令がネットワークデバイスのプロセッサによって実行される場合、ネットワークデバイスに請求項9
又は10に記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする記憶媒体。
【国際調査報告】