(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-04
(54)【発明の名称】ハンドル連動構造及びハンドル組立体
(51)【国際特許分類】
E05B 1/00 20060101AFI20241127BHJP
E05B 3/00 20060101ALI20241127BHJP
【FI】
E05B1/00 311Z
E05B3/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538774
(86)(22)【出願日】2022-11-10
(85)【翻訳文提出日】2024-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2022131097
(87)【国際公開番号】W WO2023124568
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111676028.3
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523302131
【氏名又は名称】広東名門鎖業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】茅 立明
(72)【発明者】
【氏名】唐 海龍
(72)【発明者】
【氏名】周 偉秀
(57)【要約】
ハンドル連動構造及びハンドル連動構造を有するハンドル組立体を開示し、該ハンドル組立体は、固定ベース、第1の接続部、第2の接続部、ガイドピン及びハンドルを含み、第1の接続部は、固定ベースに軸方向周りに回転可能に設置され、第2の接続部は、第1の接続部の他端に嵌合され、ガイドピンは、軸方向に沿って固定ベース内に摺動可能に設置され、側面が第2の接続部の固定ベースに近接する端部及び第1の接続部の傾斜面に当接し、ハンドルは、固定ベースの他端に嵌合され、第2の接続部の他端は、ハンドルの組立孔内に当接する。ハンドルを押したり引いたりするとき、第2の接続部を連動して固定ベース内へ移動させ、さらにガイドピンにより第1の接続部を連動して回転させて、第1の接続部の他端のロックの角芯を回転させて、開錠を実現することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に筒状の第1の位置制限部が設置されている固定ベースと、
前記固定ベースに軸方向周りに回転可能に設置され、一端に角芯孔が設置され、他端が前記固定ベース内に挿入され、外周に一側の溝壁が傾斜面である第1の接続溝が設置されている第1の接続部であって、前記第1の接続溝の前記角芯孔に近接する端部の幅が前記角芯孔から離れる端部の幅よりも小さい第1の接続部と、
一端が筒状構造であり、前記第1の接続部の他端に嵌合される第2の接続部と、
軸方向に沿って前記第1の位置制限部内に摺動可能に設置され、側面が前記第2の接続部の前記固定ベースに近接する端部及び前記傾斜面に当接するガイドピンと、
を含むことを特徴とする、ハンドル連動構造。
【請求項2】
前記第1の位置制限部の内壁には、前記ガイドピンの端部を収容可能な第1の摺動溝が軸方向に沿って設置されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル連動構造。
【請求項3】
前記第1の接続部の外周には、周方向に沿って2つの前記第1の接続溝が角対称的に設置され、
前記第1の位置制限部の内壁には、2つの前記第1の摺動溝が対称的に設置されていることを特徴とする、請求項2に記載のハンドル連動構造。
【請求項4】
前記第1の位置制限部内には、円筒状の第2の位置制限部がさらに設置され、前記第2の位置制限部には、前記ガイドピンを収容可能な第2の摺動溝が設置され、前記第1の接続部の他端は、前記第2の位置制限部内に挿入されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル連動構造。
【請求項5】
前記第1の接続部の外周には、周方向に沿って2つの前記第1の接続溝が角対称的に設置され、
前記第2の位置制限部には、2つの前記第2の摺動溝が対称的に設置され、
前記ガイドピンは、径方向に沿って前記第1の接続部及び前記第2の位置制限部を貫通することを特徴とする、請求項4に記載のハンドル連動構造。
【請求項6】
前記第1の位置制限部の内壁には、T字状の第1の位置制限溝が設置され、前記第1の位置制限溝の頭部は、周方向に沿って設置され、
前記第2の接続部の側面には、位置制限ボスが設置され、前記位置制限ボスは、前記第1の位置制限溝の頭部に設置され、一端が前記第1の位置制限溝の尾部に向かうことを特徴とする、請求項5に記載のハンドル連動構造。
【請求項7】
前記第1の接続部の中間部には、前記固定ベースの端面に当接する環状係止台が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル連動構造。
【請求項8】
前記環状係止台に嵌合され、一端のトーションアームが前記第1の接続部に接続され、他端のトーションアームが固定して設置される復帰トーションばねをさらに含み、
前記第1の接続部が回転すると、前記復帰トーションばねは、圧力を受けて前記第1の接続部を逆方向に回転させるように駆動することができることを特徴とする、請求項7に記載のハンドル連動構造。
【請求項9】
前記固定ベースの一端には、第1のシール板が設置され、前記第1の接続部の一端は、前記第1のシール板内に挿入され、前記環状係止台の側面は、前記第1のシール板に当接することを特徴とする、請求項7に記載のハンドル連動構造。
【請求項10】
前記第1の接続部の外周に設置され、一端が固定して設置され、他端が前記ガイドピンに当接し、前記ガイドピンに前記第2の接続部に向かう付勢力を加える復帰ばねをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のハンドル連動構造。
【請求項11】
前記第2の接続部の一端には、第2の接続溝が設置され、前記第2の接続溝の溝口が前記第1の接続部に向かい、前記第2の接続溝が前記ガイドピンの側面に当接することを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のハンドル連動構造。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載のハンドル連動構造と、
一端が前記固定ベースの他端に嵌合され、前記第1の接続部の径方向周りに揺動することができ、前記第2の接続部の端面に当接するハンドルと、
を含むことを特徴とする、ハンドル組立体。
【請求項13】
前記第2の接続部の他端の断面が非円形であり、
前記ハンドルには、前記第2の接続部の他端と同じ形状である組立孔が設置され、前記第2の接続部の他端は、前記組立孔内に設置されることを特徴とする、請求項12に記載のハンドル組立体。
【請求項14】
前記第1の位置制限部の他端の外周には、位置制限係止台が設置され、
前記ハンドルには、前記第2の接続部の他端を収容可能な組立孔が設置され、前記組立孔は位置制限バッフルで覆われ、
前記位置制限バッフルは、前記第1の位置制限部に嵌合され、前記位置制限バッフルには、幅が前記位置制限係止台の幅以上で、長さが前記位置制限係止台の長さよりも小さい位置制限孔が設置されていることを特徴とする、請求項12に記載のハンドル組立体。
【請求項15】
前記第2の接続部の他端の端面には、第2の位置制限溝が設置され、
前記組立孔の底面には、前記第2の位置制限溝内に延在する位置制限ブロックが設置されていることを特徴とする、請求項14に記載のハンドル組立体。
【請求項16】
前記位置制限ブロックには、側面が前記第2の接続部の端面に当接する補助板が嵌合されていることを特徴とする、請求項15に記載のハンドル組立体。
【請求項17】
前記位置制限係止台の前記ハンドルから離れる側には、前記位置制限孔と同じ形状である位置決め係止台が設置されていることを特徴とする、請求項14に記載のハンドル組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は、出願番号が2021116760283で、出願日が2021年12月31日で、発明の名称が「ハンドル連動構造及びハンドル組立体」である中国特許出願の優先権及び利益を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、ロックの技術分野に関し、特に、ハンドル連動構造及びハンドル組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
ドアロックのハンドルは、通常、ロックの内部の角芯に直接接続され、ハンドルを回転させることにより、角芯を回転させて、ロックのタングを引っ込めて、開錠を実現することができる。しかしながら、異なるユーザの開錠習慣は異なり、例えば、時計回りにハンドルを回転させたり、反時計回りにハンドルを回転させたり、内向きにハンドルを押したり、外向きにハンドルを引きたりするなどである。従来のドアロックのハンドルは、一般的に、上記開錠方式のうちの1つしかサポートしないため、公共の場所に適用されるドアロックは、ユーザに悪い体験をもたらすことがある。また、ドアロックについて、ドアの内外両側にハンドルが設置され、一方のハンドルを回転/押し引きするとき、他方のハンドルが同時に作動するため、ドアロックの開錠には大きな外力が必要となる。
【発明の概要】
【0004】
本開示の目的は、ハンドル連動構造及びハンドル連動構造を有するハンドル組立体を提供して、少なくとも1つの上記技術的課題を解決することにある。
【0005】
上記目的を達成するために、本開示に係るハンドル連動構造は、
一端に筒状の第1の位置制限部が設置される固定ベースと、
前記固定ベースに軸方向周りに回転可能に設置され、一端に角芯孔が設置され、他端が前記固定ベース内に挿入され、外周に一側の溝壁が傾斜面である第1の接続溝が設置される第1の接続部であって、前記第1の接続溝の前記角芯孔に近接する端部の幅が前記角芯孔から離れる端部の幅よりも小さい第1の接続部と、
一端が筒状構造であり、前記第1の接続部の他端に嵌合される第2の接続部と、
軸方向に沿って前記第1の位置制限部内に摺動可能に設置され、側面が前記第2の接続部の前記固定ベースに近接する端部及び前記傾斜面に当接するガイドピンと、を含む。
【0006】
上記目的を達成するために、本開示に係るハンドル組立体は、
上記ハンドル連動構造と、
一端が前記固定ベースの他端に嵌合され、前記第1の接続部の径方向周りに揺動することができ、前記第2の接続部の端面に当接するハンドルと、を含む。
【0007】
上記説明及び実践から分かるように、本開示に記載のハンドル連動構造では、第2の接続部により、ガイドピンを押して内端へ移動させることができ、ガイドピンが固定ベース内で軸方向に沿ってのみ摺動でき、軸方向周りに回転できないため、第1の接続部は、ガイドピンにより押されて回転し、そのため、第1の接続部の内端は、ロックの角芯を連動して同時に回転させて、開錠を実現することができる。該ハンドル連動構造をハンドル組立体に適用し、ハンドルを固定ベースの他端に嵌合し、かつ第1の接続部の径方向周りにのみ揺動できるように設定することにより、ハンドルとロックの角芯を間接的に接続することができ、ドアロックの一側のハンドルを押したり引いたりするとき、第2の接続部が内端へ移動して開錠を実現するとともに、ドアロックの他側のハンドルが同時に運動することがなく、開錠に必要な力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の上記特徴及び技術的利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより明らかになり、容易に理解できる。
【
図1a-1b】実施例1に係るハンドル連動構造の互いに垂直な2つの断面の概略図である。
【
図2a-2b】実施例1に係るハンドル連動構造の2つの異なる視角での分解概略図である。
【
図3a-3b】実施例1に係る固定ベースの2つの異なる視角での構造概略図である。
【
図4a-4b】実施例1に係る第1の接続部の2つの異なる視角での構造概略図である。
【
図5a-5b】実施例1に係る第2の接続部の2つの異なる視角での構造概略図である。
【
図6】実施例1に係る復帰トーションばねの構造概略図である。
【
図7a-7b】実施例1に係るハンドル組立体の互いに垂直な2つの断面の概略図である。
【
図8】実施例1に係るハンドル組立体の分解概略図である。
【
図9】実施例1に係るハンドルの構造概略図である。
【
図10a-10b】実施例2に係るハンドル組立体の2つの異なる視角での分解概略図である。
【
図11】実施例2に係るハンドル組立体の構造概略図である。
【
図12a-12b】実施例2に係る固定ベースの2つの異なる視角での構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して例示的な実施形態についてより全面的に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、様々な形態で実施することができ、本明細書に記載された例に限定されるものであると理解されるべきではなく、逆に、これらの実施形態を提供することにより、本開示がより全面的かつ完全になり、例示的な実施形態の構想を当業者に全面的に伝達する。説明される特徴、構造又は特性は、任意の適切な方式で1つ以上の実施形態に組み合わせることができる。
【0010】
また、図面は、本開示の概略的な図解に過ぎず、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。図において、同一の符号は、同一又は類似の部分を表すため、その重複する説明を省略する。なお、本開示において、用語「含む」、「配置される」、「設置される」は、非限定的な包含の意味を示すためのものであり、かつ列挙された要素/構成部分/などのほかに別の要素/構成部分/などが存在してもよいことを意味し、用語「第1」、「第2」などは、単にマークとして使用され、その対象の数又は順序を制限するものではなく、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」などで示される方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本開示を容易に説明し、説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成され操作されなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本開示を限定するものとして理解すべきではない。
【0011】
明確な規定と限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」の意味は広く理解されるべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、一体的な接続であってもよく、機械的接続、電気的接続であってもよく、直接的な連結、中間媒体を介する間接的な連結であってもよく、2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本開示における具体的な意味を理解することができる。
【0012】
本開示において、単数形の表現形態(例えば、一(a、an))は、特に断らない限り、複数形を含むことも意図している。さらに、本開示において、特に断らない限り、「一実施例」、「いくつかの実施例」又は類似の表現が使用されるとき、同じ1つ又はいくつかの実施例を指してもよく、異なる1つ又はいくつかの実施例を指してもよい。
【0013】
<実施例1>
該実施例では、使用時にドアロックのハンドルと角芯との間に設置され、両者を接続する、ハンドル連動構造が開示される。
図1a及び
図1bは、該ハンドル連動構造の2つの断面の構造を示し、該2つの断面は、ハンドル連動構造の中心に沿って設置され、かつ互いに垂直であり、
図2a及び
図2bは、該ハンドル連動構造の2つの異なる視角での分解構造を示し、
図3a及び
図3bは、該ハンドル連動構造における固定ベースの2つの異なる視角での構造を示し、
図4a及び
図4bは、該ハンドル連動構造における第1の接続部の2つの異なる視角での構造を示し、
図5a及び
図5bは、該ハンドル連動構造における第2の接続部の2つの異なる視角での構造を示し、
図6は、該ハンドル連動構造における復帰トーションばねの構造を示す。
【0014】
図1a~
図6を参照すると、該ハンドル連動構造は、固定ベース2、第1の接続部3、第2の接続部4及びガイドピン5を含む。以下、各部材間の接続関係を説明するために、「内端」、「外端」を導入し、「内端」は、該ハンドル連動構造の角芯に近接する端部を指し、「外端」は、該ハンドル連動構造のハンドルに近接する端部を指す。
【0015】
固定ベース2の外端には、第1の接続部3、第2の接続部4及びガイドピン5を位置制限するための円筒状の第1の位置制限部21及び第2の位置制限部25が設置される。第1の位置制限部21の直径は、第2の位置制限部25の直径よりも大きく、第1の位置制限部21は、第2の位置制限部25の外周に設置される。固定ベース2の内端は、円筒状の取付部22であり、取付部22は、直径が第1の位置制限部21の直径よりも大きく、該ハンドル連動構造をドアロックに固定して取り付けることができる。第1の位置制限部21及び第2の位置制限部25の内端は、取付部22に固定して接続され、該実施例では、三者は一体構造であり、製造しやすい。第2の位置制限部25の内壁には、軸方向に沿う2つの第2の摺動溝26が対称的に設置され、ガイドピン5は、該第2の摺動溝26内に挿入され、軸方向に沿って摺動することができる。
【0016】
第1の接続部3は、第2の位置制限部25内に軸方向周りに回転可能に設置され、その内端側に角芯孔31が設置され、外端が円筒状であり、かつそれに2つの第1の接続溝32が設置される。第1の接続部3の角芯孔31を有する端部は、固定ベース2の外部に設置され、使用時に角芯と接続することができ、第1の接続部3の第1の接続溝32を有する端部は、第2の位置制限部25内に設置され、第2の接続部4及びガイドピン5と係合する。第1の接続部3の中間部には、第2の位置制限部25の端面に当接する環状係止台33が設置され、第1の接続部3の遠位端への移動を阻止することができる。
【0017】
第1の接続溝32の一側の溝壁は、傾斜面であり、該実施例では、第1の接続部3の外端は円筒状であるため、第1の接続溝32の該側の溝壁は、円筒状壁に設置された軸方向周りの螺旋状の傾斜面であり、第1の接続溝32の他側の溝壁は、軸方向に平行な平面である。2つの第1の接続溝32は、第1の接続部3の周方向に沿って角対称的に設置されるため、径方向に沿って挿入されたガイドピン5の側壁は、2つの螺旋状の傾斜面に同時に当接することができる。第1の接続溝32の角芯孔31に近接する端部の幅は、角芯孔31から離れる端部の幅よりも小さい。
【0018】
第2の接続部4の内端は、筒状構造であり、第2の位置制限部25の外端に嵌合されることにより、第2の接続部4と第1の接続部3は、相対的に回転することができる。第2の接続部4の外端は、ハンドル1と接続するために用いられ、例えば、ハンドル1と第2の接続部4を固定して接続することができ、このとき、第2の接続部4は、ハンドル1と同時に移動することができ、例えば、内端へハンドル1を押しても、外端へハンドル1を引いても、時計回り又は反時計回りにハンドル1を回転させても、第2の接続部4は、ハンドル1と同様の方式で運動することができる。
【0019】
ガイドピン5は、円柱体であり、径方向に沿って第1の接続部3及び第2の位置制限部25を貫通しかつ2つの第1の接続溝32及び2つの第2の摺動溝26内に位置し、側面が2つの第1の接続溝32の螺旋状の傾斜面及び第2の接続部4の内端に当接する。
【0020】
使用時に、内端へ第2の接続部4を押すことにより、ガイドピン5を、第2の摺動溝26に沿って内端へ移動させ、ガイドピン5の側面が第1の接続溝32の螺旋状の傾斜面に当接し、かつガイドピン5が軸方向周りに回転できないため、第1の接続部3は、ガイドピン5により押されて回転し、それとともに、第1の接続部3の内端は、ロックの角芯を連動して同時に回転させることができる。上記螺旋状の傾斜面の傾斜方向及び傾斜角度を調整することにより、第1の接続部3の回転方向及び回転角度を調整することができ、角芯の所定の回転方向及び角度の制御を容易にし、タングを引っ込める機能を実現する。
【0021】
初期状態において、即ち、開錠前に、ガイドピン5が第1の接続溝32の遠位端に設置されるため、ドアロックの両側に該ハンドル連動構造を設置した後、内端へドアロックの一側のハンドル1を押すとき、該側のハンドル連動構造が運動して角芯を連動して回転させ、他側の第1の接続部3が同時に回転するが、第1の接続溝32の遠位端の幅がガイドピン5の直径よりも大きいため、ガイドピン5は、第1の接続溝32内に軸方向に沿って移動せず、他側の第2の接続部4及びハンドル1を連動して同時に運動させることもないため、開錠に必要な力を低減し、ユーザによる開錠を容易にすることができる。
【0022】
上記第1の接続溝32の一側の溝壁は傾斜面であり、他側の溝壁は軸方向に平行な平面であり、開錠を実現できるとともに、開錠に必要な力を低減できる。別の実施例では、第1の接続溝32の両側の溝壁を2つの傾斜面として設置してもよいが、第1の接続溝32の前記角芯孔31に近接する端部の幅が角芯孔31から離れる端部の幅以下であり、即ち、溝口の幅が溝底の幅以上であることを保証する必要がある。このとき、開錠時に、第2の接続部4を押すことにより、第1の接続部3を連動して回転させることができ、ドアロックの他側の第1の接続部3が回転するとき、ガイドピン5が動かないか又は角芯に近い側へ移動し、該側の第2の接続部4及びハンドル1を連動して同時に運動させることがないため、従来のドアロックに比べて、同様に開錠に必要な力を低減することができる。
【0023】
また、別の実施例では、第1の接続部3の遠位端を円柱状に設置してもよく、それに応じて、第2の接続部4の近位端を円筒状に設置し、第1の接続部3又は第2の位置制限部25の外周に嵌合してもよく、この場合、同様に第1の接続部3と第2の接続部4の両者の相対的な回転を実現することができる。
【0024】
また、さらに別の実施例では、第2の摺動溝26及び第1の接続溝32の数を1つとし、それとともに、第1の接続部3の遠位端を円柱状に設置し、それに応じて、第1の接続溝32は、1つの側端開口及び1つの先端開口のみを有するようにしてもよい。このとき、ガイドピン5は、一端が第2の摺動溝26内に設置され、他端が第1の接続溝32の軸心に近接する側端壁に当接し、ガイドピン5の側壁が同様に第1の接続溝32の傾斜面溝壁に当接する。このような構造において、第2の接続部4を内向きに押すとき、ガイドピン5は同様に第1の接続部3を連動して回転させることができる。
【0025】
上記実施例では、内端へ第2の接続部4を押すことにより開錠を実現し、さらに別の実施例では、第2の接続部4を時計回り又は反時計回りに回転させて開錠することもできる。具体的には、第2の接続部4の内端には、周方向に沿って2つのV字状の第2の接続溝41が対称的に設置され、第2の接続溝41の溝口が第1の接続部3に向かうとともに、第1の接続溝32の溝壁がガイドピン5の側面に当接する。初期状態において、ガイドピン5は、第2の接続溝41の底部に位置し、第2の接続部4を時計回り又は反時計回りに回転させるとき、ガイドピン5の軸方向周りの回転が制限されるため、第2の接続溝41の傾斜面状の溝壁は、ガイドピン5を押して内端へ移動させて開錠を実現することができ、内端へ第2の接続部4を押すとき、第2の接続溝41の底端は、ガイドピン5を直接的に押して内端へ移動させて開錠を実現することができる。勿論、上記第2の摺動溝26及び第1の接続溝32の数も1つとする場合、第2の接続溝41の数も1つとしてもよく、この場合、同様に第1の接続部3を時計回り又は反時計回りに回転させて開錠することを実現することができる。
【0026】
また、該実施例では、第1の位置制限部21の内壁には、2つの第1の摺動溝23がさらに対称的に設置され、第1の摺動溝23と第2の摺動溝26は、対向して設置され、ガイドピン5の端部を収容することにより、ガイドピン5の固定ベース2内の移動をより安定させる。
【0027】
また、該実施例では、第1の位置制限部21の内壁には、2つのT字状の第1の位置制限溝24がさらに対称的に設置され、該第1の位置制限溝24は、頭部が周方向に沿って設置され、尾部が軸方向に平行であり、第1の位置制限部21の内壁に向かって凹む溝体である。それとともに、第2の接続部4の側面には、2つの位置制限ボス42が対称的に設置される。初期状態において、位置制限ボス42は、第1の位置制限溝24の頭部に位置し、内端が第1の位置制限溝24の尾部に向かい、このとき、内端へ第2の接続部4を押すと、位置制限ボス42は、第1の位置制限溝24の尾部に進入し、その後、第2の接続部4の軸方向周りの回転は、第1の位置制限溝24の尾部により制限され、初期状態において、第2の接続部4を時計回り又は反時計回りに回転させるとき、第2の接続部4の内端への移動は、第1の位置制限溝24の頭部により制限される。言い換えれば、該ハンドル連動構造のドアロックを用いることにより、内端へハンドルを押して開錠するとき、ハンドルが回転することができず、ハンドルを時計回り又は反時計回りに回転させて開錠するとき、ハンドルが内向きに移動することができず、開錠の過程がより安定することを保証する。
【0028】
また、第2の位置制限部25に復帰ばね6が嵌合されてもよく、復帰ばね6は、外端がガイドピン5の側面に当接し、内端が固定設置され、例えば、第2の位置制限部25の内端面に当接することができる。第2の接続部4を回転させるか又は内端へ押して開錠するとき、ガイドピン5が内端へ移動し、開錠すると同時に復帰ばね6を圧縮し、開錠を完了し、かつ第2の接続部4が外力を失った後、復帰ばね6の反発により、ガイドピン5が第2の接続部4を押して初期位置に復帰させる。
【0029】
また、該実施例では、固定ベース2の内端側には、第1のシール板71がさらに設置され、第1のシール板71の中間部には、第1の接続部3の内端への移動を制限するための円形取付孔が設置される。取付部22内に環状係止ベース27が設置され、係止ベース27に第1のシール板71の2つの端部を収容する係止溝が設置され、係止ベース27の内壁に環状係止溝29がさらに設置され、該環状係止溝29内に孔用弾性止め輪28が設置される。第1のシール板71は、一側が環状係止台33に当接し、他側が孔用弾性止め輪28に当接することにより、第1の接続部3の内端への移動を制限する。第1の接続部3の内端側には、円形取付孔内に挿入された角芯接続部34が設置され、角芯接続部34は円柱形であり、その内端側に上記角芯孔31が設置される。
【0030】
環状係止台33には、復帰トーションばね8がさらに嵌合され、環状係止台33には、復帰トーションばね8の一方のトーションアームを固定するための位置制限溝又は位置制限孔が設置され、第1のシール板71にも、復帰トーションばね8の他方のトーションアームを固定するための位置制限溝又は位置制限孔が設置される。
図1a、
図2b及び
図4aを参照すると、復帰トーションばね8の一方のトーションアームは、環状係止台33の位置制限溝内に挿入され、復帰トーションばね8の他方のトーションアームは、第1のシール板71の位置制限溝内に挿入される。第1の接続部3が時計回り又は反時計回りに回転すると、復帰トーションばね8は、圧力を受けて第1の接続部3を駆動して反時計回り又は時計回りに回転させる。言い換えれば、第1の接続部3が回転して開錠を完了した後、復帰トーションばね8は、第1の接続部3を駆動して初期状態に復帰させることができ、後続の開錠を容易にする。また、復帰トーションばね8の他方のトーションアームを固定ベース2の内壁に固定して設置してもよく、同様に上記復帰効果を奏することができる。勿論、他の実施例では、該復帰トーションばね8を省略して、第1の接続部3を初期状態に間接的に復帰させるように、ロック内の角芯を復帰させることができる機構を用いてもよい。
【0031】
また、第1の接続溝32の両側の溝壁が平行な傾斜面である場合、復帰ばね6は、ガイドピン5を押して外端へ移動させるとき、第1の接続部3を連動して初期状態に復帰させることもできる。したがって、第1の接続溝32の両側の溝壁が平行な傾斜面である場合、第1の接続部3及び第2の接続部4を初期状態に間接的に復帰させるように、復帰ばね6と復帰トーションばね8のうちの一方のみ設置してもよく、またはロック内の角芯を復帰させることができる機構のみを用いてもよい。
【0032】
該実施例では、上記ハンドル連動構造を用いるハンドル組立体がさらに開示され、
図7a及び
図7bは、該ハンドル組立体の2つの断面の構造を示し、該2つの断面は、ハンドル組立体の中心に沿って設置され、かつ互いに垂直であり、
図8は、該ハンドル組立体の分解構造を示し、多くの詳細を示すために、該図において、第1の接続部3、ガイドピン5、復帰ばね6、第1のシール板71、復帰トーションばね8及び孔用弾性止め輪28が隠され、
図9は、該ハンドル組立体におけるハンドルの構造を示す。
図7a~
図9を参照すると、該ハンドル組立体は、上記ハンドル連動構造及びハンドル1を含み、ハンドル1の一端(
図7aにおける下端)は、第2の位置制限部25の外端側に嵌合され、かつ第2の接続部4の外端面に当接し、第2の位置制限部25の径方向周りに揺動することができる。内端へハンドル1の他端(
図7aにおける上端)を押しても、外端へハンドル1の他端(
図7aにおける上端)を引いても、いずれも第2の接続部4を内端側に摺動させて開錠を実現することができる。
【0033】
具体的には、ハンドル1の下端には、第2の位置制限部25の外端側に嵌合されたハンドル位置制限部9が設置され、該ハンドル位置制限部9は、ストッパ91及び軸用弾性止め輪92を含む。ストッパ91は、中間部が第2の位置制限部25に回転可能に設置され、外周がハンドル1の下端の組立孔11内に設置される。ストッパ91及び組立孔11の外形は矩形であり、ストッパ91は、ハンドル1と軸方向周りに同期して回転することができる。軸用弾性止め輪92は、ストッパ91の外端に近接する側に設置され、ストッパ91の外端への移動を制限する。ハンドル1の下端の組立孔11内の上下両側には、第2の接続部4の外端面とストッパ91との間に延在する突起部12が設置され、該突起部12の側面が第2の接続部4の外端面に当接するため、ハンドル1の上端を押し引きするとき、ハンドル1は、第2の位置制限部25の径方向周りに揺動することができ、それとともに、該突起部12により、第2の接続部4を内端へ移動させて開錠を実現することができる。ストッパ91は、さらにハンドル1が径方向周りに揺動するときの支点として機能し、ハンドル1の外端への移動を制限することにより、ハンドル1を軸方向周りにのみ回転させ、径方向周りにのみ揺動するようにすることができる。
【0034】
また、ハンドル1の一端を第1の位置制限部21の外端側に嵌合し、第2の接続部4の外端面に当接させるとともに、第1の位置制限部21の径方向周りに揺動させてもよい。このような構造において、ハンドル1の他端を押し引きするとき、同様に第2の接続部4を内端の一側へ移動させて、開錠を実現することができる。
【0035】
該実施例では、第2の接続部4の他端は、断面が矩形であり、上記組立孔11内に設置されるため、ハンドル1を回転させるとき、同様に第2の接続部4を連動して回転させて開錠を実現することができる。なお、第2の接続部4の他端の断面、組立孔11及びストッパ91の外形は、該実施例ではいずれも矩形であり、他の実施例では他の非円形の構造として設置してもよく、同様に上記機能を実現することができる。
【0036】
<実施例2>
該実施例では、別のハンドル連動構造を含む別のハンドル組立体が開示され、該ハンドル連動構造は、実施例1におけるハンドル連動構造と完全に同じではない。
図10a及び
図10bは、該ハンドル組立体の2つの異なる視角での分解構造を示し、
図11は、該ハンドル組立体の立体構造を示し、
図12a及び
図12bは、該ハンドル組立体の固定ベースの2つの異なる視角での構造を示す。
【0037】
図10a~
図12bを参照すると、該ハンドル組立体は、ハンドル及びハンドル連動構造で構成され、ハンドルは、該ハンドル連動構造を介してロックの角芯と連動することができる。該ハンドル連動構造は、固定ベース2、第1の接続部3、第2の接続部4及びガイドピン5を含む。以下、各部材間の接続関係を説明するために、「内端」、「外端」を導入し、「内端」は、該ハンドル連動構造の角芯に近接する端部を指し、「外端」は、該ハンドル連動構造のハンドルに近接する端部を指す。
【0038】
固定ベース2の外端には、第1の接続部3、第2の接続部4及びガイドピン5を位置制限するための円筒状の第1の位置制限部21が設置される。固定ベース2の内端は、円筒状の取付部22であり、取付部22は、直径が第1の位置制限部21の直径よりも大きく、該ハンドル連動構造をドアロックに固定して取り付けることができる。第1の位置制限部21の内端は、取付部22に固定して接続され、該実施例では、両者は一体構造であり、製造しやすい。第1の位置制限部21の内壁には、軸方向に沿う2つの第1の摺動溝23が対称的に設置され、ガイドピン5は、両端が該第1の摺動溝23内に設置され、軸方向に沿って摺動することができる。
【0039】
第1の接続部3は、固定ベース2に軸方向周りに回転可能に設置され、その内端側に角芯孔31が設置され、外端が円筒状であり、かつそれに2つの第1の接続溝32が設置される。第1の接続部3の角芯孔31を有する端部は、固定ベース2の外部に設置され、使用時に角芯と接続することができ、第1の接続部3の第1の接続溝32を有する端部は、第1の位置制限部21内に設置され、第2の接続部4及びガイドピン5と係合する。第1の接続部3の中間部には、固定ベース2の端面に当接する環状係止台33が設置され、第1の接続部3の遠位端への移動を阻止することができる。
【0040】
第1の接続溝32の一側の溝壁は、傾斜面であり、該実施例では、第1の接続部3の外端は円筒状であるため、第1の接続溝32の該側の溝壁は、円筒状壁に設置された軸方向周りの螺旋状の傾斜面であり、第1の接続溝32の他側の溝壁は、軸方向に平行な平面である。2つの第1の接続溝32は、第1の接続部3の周方向に沿って角対称的に設置されるため、径方向に沿って挿入されたガイドピン5の側壁は、2つの螺旋状の傾斜面に同時に当接することができる。第1の接続溝32の角芯孔31に近接する端部の幅は、角芯孔31から離れる端部の幅よりも小さい。
【0041】
第2の接続部4の内端は、筒状構造であり、第1の接続部3の外端に嵌合されることにより、第2の接続部4と第1の接続部3は、相対的に回転することができる。第2の接続部4の外端は、ハンドル1と接続するために用いられ、例えば、ハンドル1と第2の接続部4を固定して接続することができ、このとき、第2の接続部4は、ハンドル1と同時に移動することができ、例えば、内端へハンドル1を押しても、外端へハンドル1を引いても、時計回り又は反時計回りにハンドル1を回転させても、第2の接続部4は、ハンドル1と同様の方式で運動することができる。
【0042】
ガイドピン5は、円柱体であり、径方向に沿って第1の接続部3を貫通しかつ2つの第1の接続溝32及び2つの第1の摺動溝23内に位置し、側面が2つの第1の接続溝32の螺旋状の傾斜面及び第2の接続部4の内端に当接する。
【0043】
使用時に、内端へ第2の接続部4を押すことにより、ガイドピン5を、第1の摺動溝23に沿って内端へ移動させ、ガイドピン5側の面が第1の接続溝32の螺旋状の傾斜面に当接し、かつガイドピン5が軸方向周りに回転できないため、第1の接続部3は、ガイドピン5により押されて回転し、それとともに、第1の接続部3の内端は、ロック装置の角芯を連動して同時に回転させることができる。上記螺旋状の傾斜面の傾斜方向及び傾斜角度を調整することにより、第1の接続部3の回転方向及び回転角度を調整することができ、角芯の所定の回転方向及び角度の制御を容易にし、タングを引っ込める機能を実現する。
【0044】
初期状態において、即ち、開錠前に、ガイドピン5が第1の接続溝32の遠位端に設置されるため、ドアロックの両側に該ハンドル連動構造を設置した後、内端へドアロックの一側のハンドル1を押すとき、該側のハンドル連動構造が運動して角芯を連動して回転させ、他側の第1の接続部3が同時に回転するが、第1の接続溝32の遠位端の幅がガイドピン5の直径よりも大きいため、ガイドピン5は、第1の接続溝32内に軸方向に沿って移動せず、他側の第2の接続部4及びハンドル1を連動して同時に運動させることもないため、開錠に必要な力を低減し、ユーザによる開錠を容易にすることができる。
【0045】
上記第1の接続溝32の一側の溝壁は傾斜面であり、他側の溝壁は軸方向に平行な平面であり、開錠を実現できるとともに、開錠に必要な力を低減できる。別の実施例では、第1の接続溝32の両側の溝壁を2つの傾斜面として設置してもよいが、第1の接続溝32の前記角芯孔31に近接する端部の幅が角芯孔31から離れる端部の幅以下であり、即ち、溝口の幅が溝底の幅以上であることを保証する必要がある。このとき、開錠時に、第2の接続部4を押すことにより、第1の接続部3を連動して回転させることができ、ドアロックの他側の第1の接続部3が回転するとき、ガイドピン5が動かないか又は角芯に近い側へ移動し、該側の第2の接続部4及びハンドル1を連動して同時に運動させることがないため、従来のドアロックに比べて、同様に開錠に必要な力を低減することができる。
【0046】
また、さらに別の実施例では、第1の摺動溝23及び第1の接続溝32の数を1つとし、それとともに、第1の接続部3の遠位端を円柱状に設置し、それに応じて、第1の接続溝32は、1つの側端開口及び1つの先端開口のみを有するようにしてもよい。このとき、ガイドピン5は、一端が第1の摺動溝23内に設置され、他端が第1の接続溝32の軸心に近接する側端壁に当接し、ガイドピン5の側壁が同様に第1の接続溝32の傾斜面溝壁に当接する。このような構造において、第2の接続部4を内向きに押すとき、ガイドピン5は同様に第1の接続部3を連動して回転させることができる。
【0047】
また、該実施例では、第2の接続部4の内端には、ガイドピン5を収容するための2つの第2の接続溝41が周方向に沿って対称的に設置され、第2の接続溝41は、溝口が第1の接続部3に向かうとともに、溝壁がガイドピン5の側面に当接する。該第2の接続溝41により、第2の接続部4とガイドピン5との接続の緊密さを強化することができ、第2接続部4の使用時における軸方向周りの回転をある程度防止することができる。
【0048】
また、第1の接続部3の外周に復帰ばね6が嵌合され、復帰ばね6は、外端がガイドピン5の側面に当接し、内端が固定設置され、例えば、第1の位置制限部21の内端面に当接することができる。第2の接続部4を内端へ押して開錠するとき、ガイドピン5が内端へ移動し、開錠すると同時に復帰ばね6を圧縮し、開錠を完了し、かつ第2の接続部4が外力を失った後、復帰ばね6の反発により、ガイドピン5が第2の接続部4を押して初期位置に復帰させる。
【0049】
実施例1と同様に、固定ベース2の内端側には、第1のシール板71、復帰トーションばね8及び孔用弾性止め輪28がさらに設置される。それらと固定ベース2及び第1の接続部3との接続方式は、実施例1と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0050】
また、第1の接続溝32の両側の溝壁が平行な傾斜面である場合、復帰ばね6は、ガイドピン5を押して外端へ移動させるとき、第1の接続部3を連動して初期状態に復帰させることもできる。したがって、第1の接続溝32の両側の溝壁が平行な傾斜面である場合、第1の接続部3及び第2の接続部4を初期状態に間接的に復帰させるように、復帰ばね6と復帰トーションばね8のうちの一方のみ設置してもよく、またはロック内の角芯を復帰させることができる機構のみを用いてもよい。
【0051】
該実施例におけるハンドル1の一端(
図10aにおける右端)は、第1の位置制限部21の外端側に嵌合され、かつ第2の接続部4の外端面に当接し、第1の接続部3の径方向周りに揺動することができる。内端へハンドル1の他端(
図10aにおける上端)を押しても、外端へハンドル1の他端(
図10aにおける上端)を引いても、いずれも第2の接続部4を内端側に摺動させて開錠を実現することができる。
【0052】
具体的には、第1の位置制限部21の外側の一端の外周には、位置制限係止台211が設置され、ハンドル1には、第2の接続部4の外端及び第1の位置制限部21の外端を収容可能な組立孔11が設置され、組立孔11は位置制限バッフル13で覆われ、位置制限バッフル13の外周にネジが設置されて、位置制限バッフル13をハンドル1に固定して接続することができる。位置制限バッフル13は、同時に第1の位置制限部21に嵌合され、位置制限バッフル13には、幅が位置制限係止台211の幅以上で、長さが位置制限係止台211の長さよりも小さい位置制限孔131が設置される。
図10a及び
図10bを参照すると、ハンドル1とハンドル連動構造が組み立てられる場合、第2の接続部4の外端及び位置制限係止台211はいずれも組立孔11内に位置する。位置制限係止台211の長さが位置制限孔131の長さよりも大きいため、位置制限係止台211を組み立てるとき、まず、位置制限係止台211の一端を位置制限孔131内に挿入し、かつ該端へと移動させて、位置制限係止台211の他端を位置制限孔131内に位置させ、このとき、位置制限係止台211全体を位置制限孔131に通し、その後、位置制限バッフル13を移動させると、第1の位置制限部21に嵌合させることができ、さらにネジにより位置制限バッフル13をハンドル1に固定することにより、位置制限係止台211を組立孔11内に制限することができ、言い換えれば、ハンドル1の一端がこのときに第1の位置制限部21に嵌合されている。位置制限係止台211及び組立孔11がいずれも非円形であるため、ハンドル1が第1の位置制限部21に嵌合された後、軸方向周りに回転することがない。
【0053】
該実施例では、第2の接続部4の外端面には、位置制限溝43が設置され、組立孔11の底面には、位置制限溝43内に延在する位置制限ブロック14が設置される。位置制限溝43及び位置制限ブロック14はいずれも長尺状であり、両者の長手方向は、ハンドル1の長手方向に平行であり、ハンドル1が第1の接続部3の径方向周りに揺動できることを保証するとともに、軸方向周りに回転することを防止する。また、位置制限ブロック14は、第2の接続部4を位置制限する役割を果たすこともでき、使用時に、第2の接続部4は、位置制限ブロック14の外周に軸方向に沿って移動し、径方向に沿って移動することがない。
【0054】
また、該実施例では、第2の接続部4と組立孔11の底面との間に補助板15がさらに設置され、補助板15の長さは、第2の接続部4のハンドル1の長手方向に沿う長さよりも大きい。補助板15は、位置制限ブロック14に嵌合され、2つの側面がそれぞれ第2の接続部4の端面と組立孔11の底面に当接し、補助板15の中間の長尺状孔の長さは、位置制限ブロック14の長さよりも大きい。ハンドル1を押したり引いたりして、第1の接続部3の径方向周りに揺動させるとき、補助板15は、固定ベース2に近接する側へ移動することができ、このようにして、第2の接続部4の力を受ける面積が大きくなり、それにより、軸方向に沿って固定ベース2側に安定して移動して、開錠を実現することができる。
【0055】
図12bを参照すると、位置制限係止台211のハンドル1から離れる側には、位置制限孔131と同じ形状の位置決め係止台212が設置される。したがって、ハンドル1とハンドル連動構造の組み立てが完了した後、第2の接続部4が復帰ばね6の付勢力を受けてハンドル1側へ移動して、位置制限バッフル13を間接的に連動して該側へ移動させることができ、このとき、位置制限孔131は、該位置決め係止台212に嵌合することができ、位置制限孔131が非円形であるため、このような構造は、ハンドル1の回転を制限するだけでなく、ハンドル1と該ハンドル連動構造との安定性を向上させることができる。
【0056】
また、該実施例では、第1の位置制限部21の外端は弧状であり、即ち、位置制限係止台211の外端面は弧状であり、その中間位置は、外周よりも組立孔11の底面に近接する。このような構造において、深さの小さい組立孔11により、ハンドル1と固定ベース2との揺動可能な接続を実現することができる。
【0057】
また、第1の位置制限部21は、錐形筒状構造であり、ハンドル1に近接する端部の直径が他端の直径よりも小さく、ハンドル1を揺動させること、及び第2の接続部4の第1の位置制限部21の内部における安定性を向上させることに役立つ。また、該実施例では、第1の位置制限部21には、第2のシール板72がさらに嵌合され、第2のシール板72は、環状板体であり、中間が第1の位置制限部21の断面と同じである丸孔であり、その一側辺にスリットが設置されて、1つの開口が形成され、使用時にそれを開いて第1の位置制限部21に嵌合することができることにより、位置制限バッフル13を遮蔽する。また、第2のシール板72の外形を組立孔11の形状と同じであるように設置してもよく、該ハンドル組立体を組み立てるとき、第2のシール板72は、ハンドル1の外観をより統一し、簡潔にするように、組立孔11内に係止してもよい。
【0058】
本開示のいくつかの実施例によれば、以下の項目のハンドル連動構造及びハンドル連動構造を有するハンドル組立体をさらに提供する。
(1)一端に筒状の第1の位置制限部が設置される固定ベースと、
前記固定ベースに軸方向周りに回転可能に設置され、一端に角芯孔が設置され、他端が前記固定ベース内に挿入され、外周に一側の溝壁が傾斜面である第1の接続溝が設置される第1の接続部であって、前記第1の接続溝の前記角芯孔に近接する端部の幅が前記角芯孔から離れる端部の幅よりも小さい第1の接続部と、
一端が筒状構造であり、前記第1の接続部の他端に嵌合される第2の接続部と、
軸方向に沿って前記第1の位置制限部内に摺動可能に設置され、側面が前記第2の接続部の前記固定ベースに近接する端部及び前記傾斜面に当接するガイドピンと、を含む、ハンドル連動構造。
(2)前記第1の位置制限部の内壁には、前記ガイドピンの端部を収容可能な第1の摺動溝が軸方向に沿って設置される、(1)に記載のハンドル連動構造。
(3)前記第1の接続部の外周には、周方向に沿って2つの前記第1の接続溝が角対称的に設置され、
前記第1の位置制限部の内壁には、2つの前記第1の摺動溝が対称的に設置される、(2)に記載のハンドル連動構造。
(4)前記第1の位置制限部内には、円筒状の第2の位置制限部がさらに設置され、前記第2の位置制限部には、前記ガイドピンを収容可能な第2の摺動溝が設置され、前記第1の接続部の他端は、前記第2の位置制限部内に挿入される、(1)に記載のハンドル連動構造。
(5)前記第1の接続部の外周には、周方向に沿って2つの前記第1の接続溝が角対称的に設置され、
前記第2の位置制限部には、2つの前記第2の摺動溝が対称的に設置され、
前記ガイドピンは、径方向に沿って前記第1の接続部及び前記第2の位置制限部を貫通する、(4)に記載のハンドル連動構造。
(6)前記第1の位置制限部の内壁には、T字状の第1の位置制限溝が設置され、前記第1の位置制限溝の頭部は、周方向に沿って設置され、
前記第2の接続部の側面には、位置制限ボスが設置され、前記位置制限ボスは、前記第1の位置制限溝の頭部に設置され、一端が前記第1の位置制限溝の尾部に向かう、(5)に記載のハンドル連動構造。
(7)前記第1の接続部の中間部には、前記固定ベースの端面に当接する環状係止台が設置される、(1)に記載のハンドル連動構造。
(8)前記環状係止台に嵌合され、一端のトーションアームが前記第1の接続部に接続され、他端のトーションアームが固定して設置される復帰トーションばねをさらに含み、
前記第1の接続部が回転すると、前記復帰トーションばねは、圧力を受けて前記第1の接続部を駆動して逆方向に回転させることができる、(7)に記載のハンドル連動構造。
(9)前記固定ベースの一端には、第1のシール板が設置され、前記第1の接続部の一端は、前記第1のシール板内に挿入され、前記環状係止台の側面は、前記第1のシール板に当接する、(7)に記載のハンドル連動構造。
(10)前記第1の接続部の外周に設置され、一端が固定して設置され、他端が前記ガイドピンに当接し、前記ガイドピンに前記第2の接続部に向かう付勢力を加える復帰ばねをさらに含む、(1)に記載のハンドル連動構造。
(11)前記第2の接続部の一端には、第2の接続溝が設置され、前記第2の接続溝の溝口が前記第1の接続部に向かい、前記第2の接続溝が前記ガイドピンの側面に当接する、(1)~(10)のいずれか一項に記載のハンドル連動構造。
(12)(1)~(11)のいずれか一項に記載のハンドル連動構造と、
一端が前記固定ベースの他端に嵌合され、前記第1の接続部の径方向周りに揺動することができ、前記第2の接続部の端面に当接するハンドルと、を含む、ハンドル組立体。
(13)前記第2の接続部の他端の断面が非円形であり、
前記ハンドルには、前記第2の接続部の他端と同じ形状の組立孔が設置され、前記第2の接続部の他端は、前記組立孔内に設置される、(12)に記載のハンドル組立体。
(14)前記第1の位置制限部の他端の外周には、位置制限係止台が設置され、
前記ハンドルには、前記第2の接続部の他端を収容可能な組立孔が設置され、前記組立孔は位置制限バッフルで覆われ、前記位置制限バッフルは、前記第1の位置制限部に嵌合され、前記位置制限バッフルには、幅が前記位置制限係止台の幅以上で、長さが前記位置制限係止台の長さよりも小さい位置制限孔が設置される、(12)に記載のハンドル組立体。
(15)前記第2の接続部の他端の端面には、第2の位置制限溝が設置され、
前記組立孔の底面には、前記第2の位置制限溝内に延在する位置制限ブロックが設置される、(12)に記載のハンドル組立体。
(16)前記位置制限ブロックには、側面が前記第2の接続部の端面に当接する補助板が嵌合される、(15)に記載のハンドル組立体。
(17)前記位置制限係止台の前記ハンドルから離れる側には、前記位置制限孔と同じ形状の位置決め係止台が設置される、(14)に記載のハンドル組立体。
【0059】
本開示のいくつかの実施例によれば、以下の全て又は一部の利点を実現することができる。
【0060】
本開示に記載のハンドル連動構造では、第2の接続部により、ガイドピンを押して摺動溝に沿って内端へ移動させることができ、ガイドピンの側面が第1の接続溝の傾斜面に当接し、かつガイドピンが軸方向周りに回転できないため、第1の接続部は、ガイドピンにより押されて回転し、そのため、第1の接続部の内端は、ロックの角芯を連動して同時に回転させて、開錠を実現することができる。また、該ハンドル連動構造をドアロックに適用すれば、ハンドルが角芯に間接的に接続されており、ドアロックの一側のハンドルを押して、第2の接続部を内端へ移動させて開錠するとき、ドアロックの他側のハンドルが同時に運動することがなく、開錠に必要な力を低減することができる。
【0061】
また、ガイドピンの側面に当接するV字状の第2の接続溝を第2の接続部の内端に設置した後、第2の接続部を時計回りに回転させても反時計回りに回転させても、ガイドピンを押して摺動溝に沿って内端へ移動させて、開錠を実現することができ、ドアロックに適用すれば、開錠の方式を増加させ、ユーザに良い開錠体験をもたらすことができる。
【0062】
また、本開示に記載のハンドル組立体では、ハンドルの下端を第2の位置制限部又は第1の位置制限部の外端に嵌合し、第2の位置制限部又は第1の位置制限部の径方向に沿って揺動することができるとともに、側面が第2の接続部の外端に当接し、ハンドルの上端を内向きに押しても外向きに引いても、第2の接続部を内端へ移動させて、開錠を実現することができる。
【0063】
当業者であれば、本開示が上記例示的な実施例の詳細に限定されず、本開示の精神又は基本的な特徴から逸脱しない以上、他の具体的な形態で本開示を実現できることは明らかである。したがって、どの点から見ても、実施例を例示的なものかつ非限定的なものとして見なすべきであり、本開示の範囲は、上記説明ではなく、添付する特許請求の範囲によって限定されるため、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。特許請求の範囲における任意の符号は、関連する特許請求の範囲を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本開示に係るハンドル連動構造及びハンドル組立体は、従来のロック装置におけるハンドルによる開錠方式が単一であるという問題を解決するとともに、開錠に必要な力を低減し、産業上の利用に適する。
【符号の説明】
【0065】
1 ハンドル
11 組立孔
12 突起部
13 位置制限バッフル
14 位置制限ブロック
15 補助板
131 位置制限孔
2 固定ベース
21 第1の位置制限部
22 取付部
23 第1の摺動溝
24 第1の位置制限溝
25 第2の位置制限部
26 第2の摺動溝
27 係止ベース
28 孔用弾性止め輪
29 環状係止溝
211 位置制限係止台
212 位置決め係止台
3 第1の接続部
31 角芯孔
32 第1の接続溝
33 環状係止台
34 角芯接続部
4 第2の接続部
41 第2の接続溝
42 位置制限ボス
43 第2の位置制限溝
5 ガイドピン
6 復帰ばね
71 第1のシール板
72 第2のシール板
8 復帰トーションばね
9 ハンドル位置制限部
91 ストッパ
92 軸用弾性止め輪
【手続補正書】
【提出日】2024-06-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に筒状の第1の位置制限部が設置されている固定ベースと、
前記固定ベースに軸方向周りに回転可能に設置され、一端に角芯孔が設置され、他端が前記固定ベース内に挿入され、外周に一側の溝壁が傾斜面である第1の接続溝が設置されている第1の接続部であって、前記第1の接続溝の前記角芯孔に近接する端部の幅が前記角芯孔から離れる端部の幅よりも小さい第1の接続部と、
一端が筒状構造であり、前記第1の接続部の他端に嵌合される第2の接続部と、
軸方向に沿って前記第1の位置制限部内に摺動可能に設置され、側面が前記第2の接続部の前記固定ベースに近接する端部及び前記傾斜面に当接するガイドピンと、
を含むことを特徴とする、ハンドル連動構造。
【請求項2】
前記第1の位置制限部の内壁には、前記ガイドピンの端部を収容可能な第1の摺動溝が軸方向に沿って設置されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル連動構造。
【請求項3】
前記第1の接続部の外周には、周方向に沿って2つの前記第1の接続溝が角対称的に設置され、
前記第1の位置制限部の内壁には、2つの前記第1の摺動溝が対称的に設置されていることを特徴とする、請求項2に記載のハンドル連動構造。
【請求項4】
前記第1の位置制限部内には、円筒状の第2の位置制限部がさらに設置され、前記第2の位置制限部には、前記ガイドピンを収容可能な第2の摺動溝が設置され、前記第1の接続部の他端は、前記第2の位置制限部内に挿入されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル連動構造。
【請求項5】
前記第1の接続部の外周には、周方向に沿って2つの前記第1の接続溝が角対称的に設置され、
前記第2の位置制限部には、2つの前記第2の摺動溝が対称的に設置され、
前記ガイドピンは、径方向に沿って前記第1の接続部及び前記第2の位置制限部を貫通することを特徴とする、請求項4に記載のハンドル連動構造。
【請求項6】
前記第1の位置制限部の内壁には、T字状の第1の位置制限溝が設置され、前記第1の位置制限溝の頭部は、周方向に沿って設置され、
前記第2の接続部の側面には、位置制限ボスが設置され、前記位置制限ボスは、前記第1の位置制限溝の頭部に設置され、一端が前記第1の位置制限溝の尾部に向かうことを特徴とする、請求項5に記載のハンドル連動構造。
【請求項7】
前記第1の接続部の中間部には、前記固定ベースの端面に当接する環状係止台が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載のハンドル連動構造。
【請求項8】
前記環状係止台に嵌合され、一端のトーションアームが前記第1の接続部に接続され、他端のトーションアームが固定して設置される復帰トーションばねをさらに含み、
前記第1の接続部が回転すると、前記復帰トーションばねは、圧力を受けて前記第1の接続部を逆方向に回転させるように駆動することができることを特徴とする、請求項7に記載のハンドル連動構造。
【請求項9】
前記固定ベースの一端には、第1のシール板が設置され、前記第1の接続部の一端は、前記第1のシール板内に挿入され、前記環状係止台の側面は、前記第1のシール板に当接することを特徴とする、請求項7に記載のハンドル連動構造。
【請求項10】
前記第1の接続部の外周に設置され、一端が固定して設置され、他端が前記ガイドピンに当接し、前記ガイドピンに前記第2の接続部に向かう付勢力を加える復帰ばねをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のハンドル連動構造。
【請求項11】
前記第2の接続部の一端には、第2の接続溝が設置され、前記第2の接続溝の溝口が前記第1の接続部に向かい、前記第2の接続溝が前記ガイドピンの側面に当接することを特徴とする、請求項
1に記載のハンドル連動構造。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載のハンドル連動構造と、
一端が前記固定ベースの他端に嵌合され、前記第1の接続部の径方向周りに揺動することができ、前記第2の接続部の端面に当接するハンドルと、
を含むことを特徴とする、ハンドル組立体。
【請求項13】
前記第2の接続部の他端の断面が非円形であり、
前記ハンドルには、前記第2の接続部の他端と同じ形状である組立孔が設置され、前記第2の接続部の他端は、前記組立孔内に設置されることを特徴とする、請求項12に記載のハンドル組立体。
【請求項14】
前記第1の位置制限部の他端の外周には、位置制限係止台が設置され、
前記ハンドルには、前記第2の接続部の他端を収容可能な組立孔が設置され、前記組立孔は位置制限バッフルで覆われ、
前記位置制限バッフルは、前記第1の位置制限部に嵌合され、前記位置制限バッフルには、幅が前記位置制限係止台の幅以上で、長さが前記位置制限係止台の長さよりも小さい位置制限孔が設置されていることを特徴とする、請求項12に記載のハンドル組立体。
【請求項15】
前記第2の接続部の他端の端面には、第2の位置制限溝が設置され、
前記組立孔の底面には、前記第2の位置制限溝内に延在する位置制限ブロックが設置されていることを特徴とする、請求項14に記載のハンドル組立体。
【請求項16】
前記位置制限ブロックには、側面が前記第2の接続部の端面に当接する補助板が嵌合されていることを特徴とする、請求項15に記載のハンドル組立体。
【請求項17】
前記位置制限係止台の前記ハンドルから離れる側には、前記位置制限孔と同じ形状である位置決め係止台が設置されていることを特徴とする、請求項14に記載のハンドル組立体。
【国際調査報告】