(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】細粒度の非集約化サーバアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
H01L 25/04 20230101AFI20241128BHJP
H10B 80/00 20230101ALI20241128BHJP
【FI】
H01L25/04 Z
H10B80/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579672
(86)(22)【出願日】2022-11-03
(85)【翻訳文提出日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 US2022048813
(87)【国際公開番号】W WO2023107215
(87)【国際公開日】2023-06-15
(32)【優先日】2021-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】モルナー,カールトン エル.
(72)【発明者】
【氏名】エルシャービニ,アデル エー.
(72)【発明者】
【氏名】カーニク,タナイ
(72)【発明者】
【氏名】リフ,ショーナ エム.
(72)【発明者】
【氏名】ムノズ,ロバート ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】セボット,ジュリアン
(72)【発明者】
【氏名】スワン,ジョアンナ エム.
(72)【発明者】
【氏名】ナシフ,ネヴァイン
(72)【発明者】
【氏名】パスダスト,ジェラルド エス.
(72)【発明者】
【氏名】バラト,クリシュナ
(72)【発明者】
【氏名】チャンドワニ,ニーラム
(72)【発明者】
【氏名】ニコノフ,ドミトリ イー.
(57)【要約】
第1の層の第1の複数の集積回路(IC)ダイと、第1の層と第3の層との間の第2の層の第2の複数のICダイと、第3の層の第3の複数のICダイと、を有するマイクロエレクトロニクスアセンブリが提供される。一部の実施形態において、第2の複数のICダイは、行及び列のアレイにてICダイを有し、第2の複数のICダイの各ICダイが、第1の複数のICダイのうちの2つ以上のICダイに結合され、第3の複数のICダイが、第2の複数のICダイのうちの隣接し合うICダイ間の電気的結合を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の層の第1の複数の集積回路(IC)ダイと、
前記第1の層と第3の層との間の第2の層の第2の複数のICダイと、
前記第3の層の第3の複数のICダイと、
を有し、
前記第2の複数のICダイは、行及び列のアレイにてICダイを有し、
前記第2の複数のICダイの各ICダイが、前記第1の複数のICダイのうちの2つ以上のICダイに結合され、
前記第3の複数のICダイが、前記第2の複数のICダイのうちの隣接し合うICダイ間の電気的結合を提供する、
マイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の複数のICダイは、第1の回路を持つ第1のICダイを含み、
前記第2の複数のICダイは、第2の回路を持つ第2のICダイと、第3の回路を持つ第3のICダイとを含み、
前記第1の回路は、前記第3の回路と持つよりも多くの電気接続を前記第2の回路と持ち、
前記第1のICダイは、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで、前記第2のICダイに結合されている、
請求項1に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の複数のICダイは、第1の回路を持つ第1のICダイを含み、前記第1の回路は、前記第1のICダイの外部の第2の回路に電気的に結合され、
前記第2の複数のICダイは、前記第2の回路に近接した第2のICダイと、該第2のICダイよりも前記第2の回路から離れた第3のICダイとを含み、
前記第1のICダイは、前記第2のICダイに、前記第1の回路から前記第2の回路への電気経路によって結合され、該電気経路は、前記第3のICダイから前記第2の回路への別の電気経路よりも短い、
請求項1に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の複数のICダイは、第1のインテレクチュアルプロパティ(IP)コアを持つ第1のICダイと、第2のIPコアを持つ第2のICダイとを含み、
前記第1のIPコアは、前記第2のIPコアと導電結合され、
前記第2の複数のICダイは、第3のICダイを含み、
前記第1のICダイ及び前記第2のICダイは、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで、前記第3のICダイに結合されている、
請求項1に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の複数のICダイは、前記第2の複数のICダイ内のトランジスタよりも小さいトランジスタを有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の複数のICダイのうちの第1のICダイは、前記第1の複数のICダイのうちの第2のICダイ内のトランジスタよりも小さいトランジスタを有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のICダイは、強磁性材料を持つトランジスタを有さず、前記第2のICダイは、強磁性材料を持つトランジスタを有する、請求項6に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項8】
前記第1のICダイは、前記第2のICダイ内のトランジスタよりも低い電圧で動作するように構成されたトランジスタを有する、請求項6に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項9】
第1のICダイは、第1の機能を有する第1の回路を持ち、
第2のICダイは、第2の機能を有する第2の回路を持ち、
前記第1の機能及び前記第2の機能を持つ第1のマイクロプロセッサは、前記第1の複数のICダイの中の前記第1のICダイ及び前記第2のICダイを含み、
前記第1の機能を持つが前記第2の機能を持たない第2のマイクロプロセッサは、前記第1の複数のICダイの中の前記第1のICダイを含むが前記第2のICダイを含まない、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項10】
当該マイクロエレクトロニクスアセンブリは更に、ネットワーク・オン・チップ(NOC)を有し、該NOCは、
複数の導体によって前記第1の複数のICダイ内のIPコアに導電結合された複数のルータ回路、
を有し、
前記第1の複数のICダイ内の各IPコアが、前記複数の導体の中の1つ以上の導体によって少なくとも1つのルータ回路に導電結合され、
前記複数のルータ回路は、前記第2の複数のICダイ内にある、
請求項1に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項11】
前記複数のルータ回路は、第1の複数のルータ回路を有し、
前記複数の導体は、第1の複数の導体を有し、前記NOCは更に、前記第2の複数のICダイ内の第2の複数のルータ回路を有し、前記第2の複数のICダイの各ICダイが、前記第2の複数のルータ回路内の少なくとも1つのルータ回路を有する、
請求項10に記載のマイクロエレクトロニクスアセンブリ。
【請求項12】
第1の層の第1のICダイと、
第2の層の第2のICダイ及び第3のICダイと、
第3の層の第4のICダイと、
前記第3の層に結合されたパッケージ基板と、
を有し、
前記第2の層は、前記第1の層と前記第3の層との間にあり、
前記第1のICダイは、前記第2のICダイに取り付けられ、
前記第3のICダイは、前記第2のICダイに隣接し、
前記第4のICダイは、前記第2のICダイと前記第3のICダイとの間の導電経路を有する、
ICパッケージ。
【請求項13】
前記第2のICダイは、前記第1の複数のICダイ内の1つ以上のIPコアに導電結合された回路を有する、請求項12に記載のICパッケージ。
【請求項14】
前記IPコアのうちの少なくとも1つはプロセッサ回路を有し、前記回路は電圧レギュレータ回路を有する、請求項13に記載のICパッケージ。
【請求項15】
前記第2のICダイは、寸法及び回路において前記第3のICダイと同じである、請求項12乃至14のいずれか一項に記載のICパッケージ。
【請求項16】
前記第1のICダイは、前記第2のICダイ内のトランジスタよりも小さいトランジスタを有する、請求項12乃至14のいずれか一項に記載のICパッケージ。
【請求項17】
前記第2のICダイは、積層された複数のICダイを有し、該積層された複数のICダイの各ICダイが、強磁性材料を持つトランジスタを有する、請求項12乃至14のいずれか一項に記載のICパッケージ。
【請求項18】
前記第4のICダイは、如何なるダイオード又はトランジスタも有しない、請求項12乃至14のいずれか一項に記載のICパッケージ。
【請求項19】
前記第2のICダイ、前記第3のICダイ、及び前記第4のICダイは、基板貫通ビア(TSV)を有する、請求項12に記載のICパッケージ。
【請求項20】
前記第4のICダイは誘電体材料に埋め込まれている、請求項12乃至14のいずれか一項に記載のICパッケージ。
【請求項21】
前記誘電体材料内に誘電体貫通ビア(TDV)がある、請求項20に記載のICパッケージ。
【請求項22】
ICダイの配置体であって、
IPコアを持つICダイを有する第1の複数のICダイと、
ICダイを有する第2の複数のICダイであり、当該第2の複数のICダイの前記ICダイの各々が、前記IPコアのうちの1つ以上に導電結合された少なくとも1つの回路を持つ、第2の複数のICダイと、
ICダイを有する第3の複数のICダイであり、当該第3の複数のICダイの前記ICダイの各々が、10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトを備えた前記第2の複数のICダイ間の少なくとも1つの導電経路を有する、第3の複数のICダイと、
を有し、
前記第1の複数のICダイは第1の層にあり、
前記第2の複数のICダイは第2の層にあり、
前記第2の層は、前記第1の層と第3の層との間にあり、
前記第3の複数のICダイは前記第3の層にある、
配置体。
【請求項23】
前記第2の複数のICダイは、前記第1の複数のICダイによってアクセス可能な共有キャッシュを有する、請求項22に記載の配置体。
【請求項24】
前記第1の複数のICダイは、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで、前記第2の複数のICダイに結合されている、請求項22又は23に記載の配置体。
【請求項25】
前記第2の複数のICダイは、行及び列の規則的なアレイ内にある、請求項22又は23に記載の配置体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体集積回路(IC)パッケージングにおける細粒度の非集約化サーバアーキテクチャに向けられた技術、方法、及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子回路は、例えばシリコンなどの半導体材料のウエハ上に共通に製造される場合、ICと呼ばれる。そのようなICを有するウエハが、典型的に、多数の個々のダイに切断される。ダイが、例えば抵抗、キャパシタ、及びインダクタなどの他の電子コンポーネントとともに1つ以上のダイを含むICパッケージへとパッケージングされ得る。ICパッケージが、例えば消費者エレクトロニクスシステムなどのエレクトロニクスシステム、又は例えばメインフレームなどのサーバ上に統合され得る。
【図面の簡単な説明】
【0003】
添付の図面と併せて以下の詳細な説明により、実施形態が容易に理解されることになる。この説明を容易にするために、同様の構造要素は似通った参照符号で示す。実施形態は、添付の図面の図において、限定ではなく例として示される。
【
図1】本開示の一部の実施形態に従った、マイクロエレクトロニクスアセンブリ例の一部の簡略化された上面図である。
【
図2A】本開示の一部の実施形態に従った、マイクロエレクトロニクスアセンブリ例の一部の簡略化された上面図である。
【
図2B】
図2Aのマイクロエレクトロニクスアセンブリ例の一部の簡略化された断面図である。
【
図2C】
図2Bのマイクロエレクトロニクスアセンブリ例の一部の細部の簡略化された断面図である。
【
図3A】
図3A及び
図3Bは、本開示の一部の実施形態に従った、マイクロエレクトロニクスアセンブリの一部におけるICダイ構成例の簡略化された上面図である。
【
図3B】
図3A及び
図3Bは、本開示の一部の実施形態に従った、マイクロエレクトロニクスアセンブリの一部におけるICダイ構成例の簡略化された上面図である。
【
図4】本開示の一部の実施形態に従った、他のマイクロエレクトロニクスアセンブリ例の簡略化された上面図である。
【
図5】本開示の一部の実施形態に従った、更なる他のマイクロエレクトロニクスアセンブリ例の簡略化された断面図である。
【
図6】本開示の一部の実施形態に従った、
図4のマイクロエレクトロニクスアセンブリ例の一部の簡略化された断面図である。
【
図7A】
図7A-
図7Bは、本開示の一部の実施形態に従った、マイクロエレクトロニクスアセンブリ内の異なるネットワーク・オン・チップ構成の概略ブロック図である。
【
図7B】
図7A-
図7Bは、本開示の一部の実施形態に従った、マイクロエレクトロニクスアセンブリ内の異なるネットワーク・オン・チップ構成の概略ブロック図である。
【
図8A】
図8A-
図8Bは、本開示の様々な実施形態に従った、マイクロエレクトロニクスアセンブリ内のネットワーク・オン・チップ構成の一部のブロック図である。
【
図8B】
図8A-
図8Bは、本開示の様々な実施形態に従った、マイクロエレクトロニクスアセンブリ内のネットワーク・オン・チップ構成の一部のブロック図である。
【
図8C】本開示の一部の実施形態に従った、マイクロエレクトロニクスアセンブリの一部内のネットワーク・オン・チップ例の簡略化された断面図である。
【
図9】本開示の実施形態に従った、2つ以上の異なるプロセスで作製されたICダイを有するマイクロエレクトロニクスアセンブリのブロック図である。
【
図10】本開示の実施形態に従った、2つ以上の異なるプロセスで作製されたICダイを有するマイクロエレクトロニクスアセンブリ例の簡略化された断面図である。
【
図11】本開示の実施形態に従った、2つ以上の異なるプロセスで作製されたICダイを有するマイクロエレクトロニクスアセンブリ例におけるネットワーク・オン・チップの簡略化された断面図である。
【
図12】本開示の実施形態に従った、2つ以上の異なるプロセスで作製されたICダイを有する他のマイクロエレクトロニクスアセンブリ例におけるネットワーク・オン・チップの簡略化された断面図である。
【
図13】本開示の実施形態に従った、2つ以上の異なるプロセスで作製されたICダイを有する他のマイクロエレクトロニクスアセンブリ例におけるネットワーク・オン・チップの簡略化された断面図である。
【
図14】ここに開示される実施形態のうちのいずれかに従った1つ以上のマイクロエレクトロニクスアセンブリを含むデバイスパッケージの断面図である。
【
図15】ここに開示される実施形態のうちのいずれかに従った1つ以上のマイクロエレクトロニクスアセンブリを含むデバイスアセンブリの側断面図である。
【
図16】ここに開示される実施形態のうちのいずれかに従った1つ以上のマイクロエレクトロニクスアセンブリを含むコンピューティング装置例のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
概説
ここに記載されるICパッケージを例示する目的のために、ICのアセンブリ及びパッケージング中に作用し得る現象を理解することが重要である。以下の基礎的な情報は、本開示が適切に説明され得る基礎として見なされ得る。そのような情報は、説明の目的のためだけに提供され、従って、本開示及びその潜在的な用途の広い範囲を限定するように決して解釈されるべきではない。
【0005】
半導体処理及び論理設計における進歩が、プロセッサ及び他のICデバイスに含められ得る論理回路の量の増加を可能にしてきた。その結果、今では多くのプロセッサが、単一のダイ上にモノリシックに集積された複数のコアを持つ。一般に、これらのタイプのモノリシックICは、平坦な表面の形態をとり、典型的に単結晶シリコンブールから作製された単一のシリコンウエハ上に構築されるので、プレーナとしても記述される。このようなモノリシックICの典型的な製造プロセスは、プレーナプロセスと呼ばれ、フォトリソグラフィ、エッチング、熱拡散、酸化、及び他のこのようなプロセスがウエハの表面上で行われて、シリコンウエハの平坦な表面上に能動回路素子(例えば、トランジスタ及びダイオード)が形成されることを可能にする。
【0006】
現行技術は、数百個及び数千個のそのような能動回路素子が単一のダイ上に形成されることを可能にし、その結果、その上に多数の論理回路が可能にされ得る。そのようなモノリシックダイでは、製造プロセスを、全ての回路に対して等しく最適化しなければならず、異なる回路間でのトレードオフをもたらす。さらに、平面状の表面上に回路を配置しなければならないという制限のために、一部の回路が他の一部の回路から遠く離れて、より長い遅延などの性能低下をもたらす。また、1つの回路が正常に機能しない場合でも、ダイ全体を廃棄しなければならないことになり得るので、製造歩留まりも深刻な影響を受け得る。
【0007】
モノリシックダイのこのような悪影響を克服するための1つのソリューションは、回路を、相互接続ブリッジによって電気的に結合された、より小さいICダイ(例えば、チップレット、タイル)へと非集約化(ディスアグリゲート)することである。より小さいダイが、相互接続されたダイのアセンブリの一部となり、一緒になって、例えばメモリチップ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、汎用IC(例えば、反復処理ルーチン、単純タスク、特定用途向けICなどに使用されるチップ)、及びシステム・オン・チップ(SOC)などの、用途及び/又は機能の点で完全なICを形成する。換言すれば、個々のダイが共に接続されてモノリシックICの機能を作り出す。別々のダイを使用することによって、個々のダイ各々を特定の機能に対して最適に設計及び製造することができる。例えば、論理回路を含むプロセッサ回路は、性能を目標とすることがあり、故に、非常に速度最適化されたレイアウトを必要とすることがある。これは、処理速度に関してよりも特定のUSB規格を満たすように構築されるものであるユニバーサルシリアルバス(USB)コントローラと比較して、異なる製造要件を持つ。従って、設計全体の異なる部分を異なるダイに分離し、各々を設計及び製造に関して最適化することによって、組み合わせダイソリューションの全体的な歩留まり及びコストが改善され得る。
【0008】
これらのダイの間の接続は、数多くの異なる手法によって達成可能である。例えば、2.5Dパッケージングソリューションでは、シリコンインターポーザと、基板がシリコンである場合にはシリコン貫通ビア(through-silicon via)とも呼ばれる基板貫通ビア(through-substrate via;TSV)とで、最小のフットプリント内でシリコンインターコネクト速度にてダイを接続する。埋め込みマルチダイインターコネクトブリッジ(Embedded Multi-Die Interconnect Bridge;EMIB)と呼ばれる他の一例では、2つの相互接続するダイのエッジの下に埋め込まれたシリコンブリッジが、それらの間の電気的結合を容易にする。3次元(3D)アーキテクチャでは、ダイが上下に積み重ねられ、全体的にいっそう小さいフットプリントを作り出す。典型的に、そのような3Dアーキテクチャにおける電気的接続及び機械的結合は、TSVとハイピッチのはんだベースのバンプ(例えば、C2相互接続)とを用いて達成される。EMIB及び3D積層アーキテクチャはまた、全方向インターコネクト(omni-directional interconnect;ODI)を用いて組み合わされることもでき、それは、頂部にパッケージングされたチップが、水平方向にはEMIBを用いて、そして垂直方向には、典型的にはTSVよりも大きいモールド貫通ビア(through-mold via;TMV)を用いて、他のチップと通信することを可能にする。しかしながら、これらの現行の相互接続技術は、接続のためにはんだ又はその等価物を使用しており、その結果、垂直方向及び水平方向の低いインターコネクト密度を有する。
【0009】
低い垂直インターコネクト密度を緩和する1つの手法は、インターポーザを使用することであり、インターポーザは、垂直インターコネクト密度を改善するが、インターポーザのベースウエハがパッシブである場合に、低い横方向インターコネクト密度という問題を抱えている。一般的な意味において、“インターポーザ”は、2つのダイを相互接続するシリコンのベースピースを指すように一般に使用される。インターポーザに能動回路を含めることによって、横方向の速度は改善され得るが、それは、特に、より小さいダイを相互接続するために、より大きいベースダイが使用される場合に、より高価な製造プロセスを必要とする。さらに、全てのインタフェースがファインピッチ接続を必要とするわけではなく、ファインピッチの利点なしに、製造及び処理の追加のオーバーヘッドにつながることがある。従って、複雑でカスタマイズされたサーバ構成向けの典型的なモジュール式サーバアーキテクチャは、非集約化オーバーヘッドを回避するために、大きいモノリシックダイを使用し続けている。
【0010】
これに関して、マイクロエレクトロニクスアセンブリを形成するために再帰的に結合された複数のダイを使用する準モノリシック階層集積アーキテクチャが、上述の幾つかの欠点を軽減する助けとなる。それらの複数のダイは、能動ダイ及び/又は受動ダイを有することができ、それら複数のダイのうち少なくとも一部が、高密度インターコネクトを用いて結合される。ここで使用されるとき、“高密度インターコネクト”は、“ハイブリッドボンド”、“ハイブリッドインターコネクト”、又は“ダイレクトボンドインターコネクト”とも称される、サブ10マイクロメートルピッチのダイ間(die-to-die;DTD)インターコネクトを有する。
【0011】
本開示の一部の実施形態は、第1の層の第1の複数のICダイと、第1の層と第3の層との間の第2の層の第2の複数のICダイと、第3の層の第3の複数のICダイと、を有するマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。第2の複数のICダイは、行及び列のアレイにてICダイを有し、第2の複数のICダイの各ICダイが、第1の複数のICダイのうちの2つ以上のICダイに結合され、そして、第3の複数のICダイが、第2の複数のICダイのうちの隣接し合うICダイ間の電気的結合を提供する。
【0012】
第1の複数のICダイは、多くの実施形態において、インテレクチュアルプロパティ(intellectual property;IP)コアを有する。ここで使用されるとき、用語“IPコア”、“IPブロック”、“コアコンプレックス”、又は“コア”は、特定の機能及び定められたインタフェースを有する、ロジック、セル、又はICレイアウト設計の再利用可能なユニットを有し、ICチップ設計におけるビルディングブロックとしての役割を果たす回路を指すように交換可能に使用される。例えば、IPコアは一般に、メモリレジスタ、算術論理ユニット(ALU)、電力コンバータ、高速入/出力(I/O)インタフェース、周辺機器、プログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、アナログデジタル混合信号処理ブロック、コンフィギュラブルコンピューティングアーキテクチャなどのセットを有し得る。コンピューティングコアは典型的に、完全に機能的なチップ又はSOCを作り出すために追加のコンポーネントを必要とするので、これらの相補的なコンポーネントは、ここで開示される様々な実施形態のマイクロエレクトロニクスアセンブリにおいて、問題のIPコアに直接結合されるか、又は他のIPコア若しくは回路ブロック(例えば、回路の一部すなわち“ブロック”)を介して結合されるかのいずれかで、生来的に備わると仮定される。
【0013】
本開示の一部の実施形態はまた、当該ICパッケージの第1の層の第1のICダイと、当該ICパッケージの第2の層の第2のICダイ及び第3のICダイと、当該ICパッケージの第3の層の第4のICダイと、当該ICパッケージの第3の層に結合されたパッケージ基板と、を有するICパッケージを提供する。第2の層は第1の層と第3の層との間にあり、第1のICダイは第2のICダイに取り付けられ、第3のICダイは第2のICダイに隣接し、第4のICダイは、第2のICダイと第3のICダイとの間の導電経路を有する。
【0014】
本開示の一部の実施形態はまた、IPコアを持つICダイを有する第1の複数のICダイと、ICダイを有する第2の複数のICダイであり、当該第2の複数のICダイの各々が、上記IPコアのうちの1つ以上に導電結合された少なくとも1つの回路を持つ、第2の複数のICダイと、ICダイを有する第3の複数のICダイであり、当該第3の複数のICダイの各々が、10マイクロメートル又は“ミクロン”未満のピッチを持つインターコネクトを有した、前記第2の複数のICダイの間の少なくとも1つの導電経路を有する、第3の複数のICダイと、を有するICダイの構成(例えば、サーバアーキテクチャ)を提供する。第1の複数のICダイは第1の層にあり、第2の複数のICダイは第2の層にあり、第3の複数のICダイは第3の層にあり、第2の層は第1の層と第3の層との間である。
【0015】
隣接する層間のインターコネクトは、シリコンレベルのインターコネクト密度で分布され得る。ここで使用されるとき、インターコネクトに関して使用される場合の用語“シリコンレベル”のインターコネクト密度は、1平方ミリメートル当たり10,000接続よりも高いインターコネクト密度を有する。この用語は、より古いパッケージング技術(例えば、はんだベースのC4又はそれより大きいインターコネクト)のICダイ間のインターコネクト密度とは対照的に、ICダイ内(例えば、活性領域の上のICダイのメタライゼーションスタック内)に一般に見られるトレースピッチ及び/又はビア密度を指す。シリコンレベルのインターコネクト密度を有するインターコネクトは、0.5マイクロメートルと10マイクロメートルとの間の範囲のピッチを持ち得る(すなわち、一実施形態において、インターコネクトは0.5マイクロメートルのピッチを持つことができ、他の一実施形態において、インターコネクトは2マイクロメートルのピッチを持つことができ、一部の実施形態において、インターコネクトは10マイクロメートル未満のピッチを持つことができ、一部の実施形態において、インターコネクトは9マイクロメートル未満のピッチを持つことができ、一部の実施形態において、インターコネクトは8マイクロメートル未満のピッチを持つことができ、一部の実施形態において、インターコネクトは2マイクロメートルと10マイクロメートルとの間の範囲のピッチを持つことができ、一部の実施形態において、インターコネクトは4マイクロメートルと8マイクロメートルとの間の範囲のピッチを持つことができ、等々)。2マイクロメートルと10マイクロメートルとの間の任意の取り得る値の範囲が、ここで説明される実施形態の広い範囲内のインターコネクトのピッチに含まれ得る。
【0016】
本開示の一部の実施形態はまた、第1の層の第1の複数のICダイと、第2の層の第2の複数のICダイと、第3の層の第3の複数のICダイと、を有するマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。第2の層は第1の層と第3の層との間にあり、第1の複数のICダイの第1の部分は汎用プロセッサ回路を有し、第1の複数のICダイの第2の部分はアクセラレータ回路を有し、第1の部分と第2の部分は物理的に相互を含まず、第2の複数のICダイは、汎用プロセッサ回路及びアクセラレータ回路に導電結合された回路を含むICダイを有し、第3の複数のICダイは、第2の複数のICダイのうちの隣接し合うものの間に電気的結合を提供する導電経路を有する。
【0017】
本開示の一部の実施形態はまた、汎用プロセッサ回路を有する第1のICダイと、アクセラレータ回路を有する第2のICダイと、汎用プロセッサ回路に導電結合された回路を有する第3のICダイと、アクセラレータ回路に導電結合された回路を有する第4のICダイと、第3のICダイと第4のICダイとの間の導電経路を有する第5のICダイと、を有するICパッケージを提供する。第1のICダイ及び第2のICダイは第1の層にあり、第3のICダイ及び第4のICダイは第2の層にあり、第5のICダイは第3の層にあり、第2の層は第1の層と第3の層との間にあり、第1のICダイは第3のICダイに電気的及び機械的に結合され、第2のICダイは第4のICダイに電気的及び機械的に結合される。
【0018】
本開示の一部の実施形態はまた、第1の複数のICダイ内の汎用プロセッサ回路と、第2の複数のICダイ内のアクセラレータ回路と、汎用プロセッサ回路及びアクセラレータ回路に導電結合された第3の複数のICダイ内のサポート回路と、汎用プロセッサ回路及び/又はアクセラレータ回路の間で信号をルーティングするためのネットワーク・オン・チップ(NOC)のルータ回路であり、汎用プロセッサ回路及びアクセラレータ回路に導電結合されたルータ回路と、を有するICダイの構成(例えば、サーバアーキテクチャ)を提供する。一部の実施形態において、ルータ回路、汎用プロセッサ回路、及び/又はアクセラレータ回路の間の導電経路、並びにルータ回路を、明細書の残りの部分で、NOCと呼ぶことができ、また、明確さのためにそう呼ぶ。ルータ回路は、第3の複数のICダイ内にあり、アクセラレータ回路は、汎用プロセッサ回路の間に分散され、汎用プロセッサ回路の間のNOCの導電経路は、一部の実施形態においてアクセラレータ回路を通らないとし得る。一部の他の実施形態において、汎用プロセッサ回路間の導電経路は、アクセラレータ回路を通ってもよい。
【0019】
本開示の一部の実施形態はまた、第1の層の第1の複数のICダイと、第2の層の第2の複数のICダイと、第3の層の第3の複数のICダイと、当該マイクロエレクトロニクスアセンブリにわたるNOCであり、複数の導電結合されたルータ回路を有するNOCと、を有するマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。第2の層は、第1の層と第3の層との間にあり、第1の複数のICダイは、ルータ回路を通じて導電結合されたIPコアを有し、ルータ回路は第2の複数のICダイのものであり、第3の複数のICダイは、第2の複数のICダイのうちの隣接し合うものの間の導電経路を有する。
【0020】
本開示の一部の実施形態はまた、第1の層の第1のICダイ、第2のICダイ、及び第3のICダイと、第1のICダイ内の第1のIPコア、第2のICダイ内の第2のIPコア、及び第3のICダイ内の第3のIPコアと、第2の層の第4のICダイ及び第5のICダイと、第3の層の第6のICダイと、第3の層に結合されたパッケージ基板と、第1のIPコア、第2のIPコア、第3のIPコア、及び第4のIPコアを結合するNOCと、を有するICパッケージを提供する。第2の層は第1の層と第3の層との間にあり、NOCは複数の導電結合されたルータ回路を有し、第1のICダイ及び第2のICダイは第4のICダイに取り付けられ、第3のICダイは第5のICダイに取り付けられ、第6のICダイは第4のICダイと第5のICダイとの間の導電経路を有する。
【0021】
本開示の一部の実施形態はまた、第1の層の第1の複数のICダイ内のIPコアと、第2の層の第2の複数のICダイ内のルータ回路と、を有するICダイの構成(例えば、サーバアーキテクチャ)を提供する。第2の層は第1の層と同一平面になく、各IPコアが、1つ以上の導体によってルータ回路のうちの1つにNOCの上で導電結合される。
【0022】
本開示の一部の実施形態はまた、第1の層及び第2の層の複数のICダイを有するマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。第1の層と第2の層は同一平面になく、第1の層と第2の層は、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで電気的及び機械的に結合され、複数のICダイのうちの第1のICダイは、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)プロセスを用いて製造され、強磁性材料を持つトランジスタを有さず、複数のICダイのうちの第2のICダイは、CMOS製造では典型的には使用されないプロセス及び材料(すなわち、ビヨンドCMOS(beyond-CMOS)プロセス)を用いて製造され、強磁性材料を持つトランジスタを有する。
【0023】
本開示の一部の実施形態はまた、第1の層の第1のICダイと、第2の層の第2のICダイと、第3の層の第3のICダイと、第3の層に結合されたパッケージ基板と、を有するICパッケージを提供する。第2の層は、第1の層と第3の層との間にあり、第1の層と第2の層との間のインターコネクトが、当該インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトを有し、第1のICダイ及び第2のICダイのうちの一方は、強磁性材料を持つトランジスタを有し、第1のICダイ及び第2のICダイのうちの他方は、電圧変換のための第1の回路と、周波数シフトのための第2の回路と、電圧レギュレーションのための第3の回路とを有する。
【0024】
本開示の一部の実施形態はまた、少なくとも第1の層及び第2の層にわたって分散された複数のIPコアと、複数のIPコアに導電結合されたルータ回路と、ICダイのアレイに分散され且つ複数のIPコア及びルータ回路に導電結合された回路と、を有するICダイの構成(例えば、サーバアーキテクチャ)を提供する。第1の層と第2の層は同一平面になく、複数のIPコアのうちの少なくとも1つのIPコアは、ビヨンドCMOSプロセスを用いて製造され、強磁性材料を持つトランジスタを有し、ルータ回路はICダイのアレイに分散される。
【0025】
本開示の構造、アセンブリ、パッケージ、方法、デバイス、及びシステムの各々は、幾つかの革新的な態様を持ち得るものであり、それらのうちの単一の態様が、ここに開示される全ての望ましい属性を単独で担うわけではない。この明細書に記載される主題の1つ以上の実装の詳細が、以下の説明及び添付の図面に記載される。
【0026】
以下の詳細な説明では、当業者が自身の仕事の内容を他の当業者に伝えるために一般に使用する用語を用いて、例示的な実装の様々な態様が説明され得る。
【0027】
用語“回路”(“circuit”及び“circuitry”)は、互いに協働して所望の機能を提供するように構成された1つ以上の受動的及び/又は能動的な電気及び/又は電子コンポーネントを意味する。これらの用語はまた、アナログ回路、デジタル回路、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路、マイクロコントローラ回路、及び/又は任意の他のタイプの物理的ハードウェア電気及び/若しくは電子コンポーネントも指す。
【0028】
用語“集積回路”は、例えば半導体ダイなどの、半導体又は類似の材料に集積される回路を意味する。
【0029】
一部の実施形態において、ここに開示されるICダイは、伝統的な半導体処理方法を用いて集積回路がその上に製造される基材として、例えばシリコン又はゲルマニウムなどの実質的に単結晶の半導体を有し得る。半導体基材は、例えば、N型又はP型の材料を含み得る。ダイは、例えば、バルクシリコン(又は他のバルク半導体材料)又は半導体・オン・インシュレータ(SOI、例えば、シリコン・オン・インシュレータ)構造を用いて形成された結晶基材を含み得る。一部の他の実施形態において、ICダイのうちの1つ以上の基材は、シリコンと組み合わせられても組み合わせられなくてもよい代替材料を有してもよく、該代替材料は、以下に限られないが、ゲルマニウム、インジウムアンチモン、テルル化鉛、インジウム砒素、インジウム燐、ガリウム砒素、インジウムガリウム砒素、ガリウムアンチモン、又は他の組み合わせのIII族N、III-V族、II-VI族、若しくはIV族材料を含む。更なる他の実施形態において、基材は、例えば、周期表のIII族からの少なくとも1つの元素(例えば、Al、Ga、In)の第1のサブ格子と、周期表のV族の少なくとも1つの元素(例えば、P、As、Sb)の第2のサブ格子とを有する化合物半導体を有し得る。更なる他の実施形態において、基材は、電気的に活性な不純物で意図的にはドープされない真性のIV族若しくはIII-V族半導体材料又は合金を有してもよく、代替実施形態において、公称の不純物ドーパントレベルが存在してもよい。なおも他の実施形態において、ダイは、例えばポリマーなどの非結晶材料を有してもよく、例えば、基材はシリカ充填エポキシを有してもよい。他の実施形態において、基材は、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化インジウムスズ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化インジウム亜鉛、酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)、酸化ガリウム、酸窒化チタン、酸化ルテニウム、又は酸化タングステンなどの高移動度酸化物半導体材料を有し得る。一般に、基材は、酸化スズ、酸化コバルト、酸化銅、酸化アンチモン、酸化ルテニウム、酸化タングステン、酸化亜鉛、酸化ガリウム、酸化チタン、酸化インジウム、酸窒化チタン、酸化インジウムスズ、酸化インジウム亜鉛、酸化ニッケル、酸化ニオブ、過酸化銅、IGZO、テルル化インジウム、モリブデナイト、二セレン化モリブデン、二セレン化タングステン、二硫化タングステン、N型若しくはP型の非晶質若しくは多結晶シリコン、ゲルマニウム、インジウムガリウム砒素、シリコンゲルマニウム、窒化ガリウム、窒化アルミニウムガリウム、インジウム燐、及び黒燐のうちの1つ以上を含むことができ、これらは各々、場合により、ガリウム、インジウム、アルミニウム、フッ素、ボロン、燐、砒素、窒素、タンタル、タングステン、及びマグネシウムなどのうちの1つ以上でドープされることができる。
【0030】
別段の断りがない限り、ここに記載されるICダイは、特定の機能を実装する(すなわち、実行するように構成された)1つ以上のIC構造(又は、単に“IC”)を含む。そのような一例において、用語“メモリダイ”は、メモリ回路を実装する1つ以上のIC(例えば、メモリデバイス、メモリアレイ、メモリデバイス及びアレイを制御するように構成された制御ロジックなどのうちの1つ以上を実装するIC)を含むダイを記述するために使用され得る。そのような他の一例において、用語“コンピュートダイ”は、論理/計算回路を実装する1つ以上のIC(例えば、I/O機能、算術演算、データのパイプライン化などのうちの1つ以上を実装するIC)を含むダイを記述するために使用され得る。
【0031】
他の一例において、用語“パッケージ”及び“ICパッケージ”は、用語“ダイ”及び“ICダイ”がそうであるように、同義である。なお、用語“チップ”、“ダイ”、及び“ICダイ”は、ここでは交換可能に使用される。
【0032】
別段の断りがない限り、用語“絶縁”は“電気的絶縁”を意味し、用語“伝導”は“電気的伝導”を意味する。光信号、及び/又は光信号に作用する若しくは光信号を使用するデバイス、コンポーネント、及び素子に関して、用語“伝導”は、“光学的伝導”も意味することができる。
【0033】
用語“酸化物”、“炭化物”、“窒化物”などは、それぞれ、酸素、炭素、窒素などを含む化合物を指す。
【0034】
用語“high-k誘電体”は、酸化シリコンよりも高い誘電率を持つ材料を指し、用語“low-k誘電体”は、酸化シリコンよりも低い誘電率を持つ材料を指す。
【0035】
用語“絶縁材料”又は“絶縁体”(ここでは“誘電体材料”又は“誘電体”とも呼ぶ)は、実質的に非導電性である固体材料(及び/又はここに記載されるような処理後に固化する液体材料)を指す。それらは、限定としてではなく例として、有機ポリマー及びプラスチック、並びに例えばイオン性結晶、磁器、ガラス、シリコン、酸化シリコン、窒化シリコン、及びアルミナなどの無機材料、又はこれらの組み合わせを含み得る。それらは、誘電体材料、高分極率材料、及び/又は圧電材料を含み得る。それらは、本開示の範囲から逸脱することなく、透明であってもよいし不透明であってもよい。絶縁材料の更なる例は、例えば、有機インターポーザ、パッケージサポート、及び他のこのようなコンポーネントに使用される材料を含め、パッケージング用途において使用されるアンダーフィル及びモールド若しくはモールド様材料である。
【0036】
様々な実施形態において、ICに関連する要素は、例えば、トランジスタ、ダイオード、電源、抵抗、キャパシタ、インダクタ、センサ、トランシーバ、受信器、アンテナなどを含み得る。様々な実施形態において、ICに関連する要素は、IC内にモノリシックに集積される要素、IC上に実装される要素、又はICに接続される要素を含み得る。ここに記載されるICは、アナログ又はデジタルのいずれであってもよく、ICに関連するコンポーネントに応じて、例えばマイクロプロセッサ、オプトエレクトロニクス、論理ブロック、オーディオアンプなどの、数ある用途で使用され得る。ここに記載されるICは、単一のICダイにおいて使用されてもよいし、コンピュータにおいて1つ以上の関連する機能を実行するためのチップセットの一部として使用されてもよい。
【0037】
本開示の様々な実施形態において、ここに記載されるトランジスタは、例えば金属酸化膜半導体(MOS)FET(MOSFET)といった、電界効果トランジスタ(FET)とし得る。一般に、FETは、ソース端子、ドレイン端子、及びゲート端子を含み、電界を用いてデバイスを流れる電流を制御する3端子デバイスである。FETは典型的に、チャネル材料と、チャネル材料の中及び/又は上に設けられたソース領域及びドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域との間のチャネル材料の部分(“チャネル部分”)の上に設けられた、代わりに“仕事関数”材料とも称されるゲート電極材料を含むゲートスタックとを含み、ゲートスタックは、オプションで、ゲート電極材料とチャネル材料との間にゲート誘電体材料も含む。
【0038】
一般的な意味において、“インターコネクト”は、2つの他の要素間の物理的接続を提供する任意の要素を指す。例えば、電気インターコネクトは、2つの電気コンポーネント間の電気的接続を提供して、それらの間での電気信号の通信を容易にし、光インターコネクトは、2つの光学コンポーネント間の光学的接続を提供して、それらの間での光信号の通信を容易にする。ここで使用されるとき、電気インターコネクト及び光インターコネクトの両方が用語“インターコネクト”に含まれる。説明されているインターコネクトの性質は、ここでは、それに関連する信号媒体を参照して理解されることになる。従って、電気信号を用いて動作する例えばICなどの電子デバイスを参照して使用されるとき、用語“インターコネクト”は、ICに関連する1つ以上の要素への又は/及び様々なそのような要素間の電気的接続を提供するための、導電材料で形成された何らかの要素を記述する。このような場合、用語“インターコネクト”は、導電トレース(“ライン”、“ワイヤ”、“金属ライン”又は“トレンチ”として参照することもある)及び導電ビア(“ビア”又は“金属ビア”として参照することもある)の両方を指し得る。時々、導電性のトレース及びビアを、これらの要素が例えば金属などの導電材料を含むことを強調するために、それぞれ、“導電トレース”及び“導電ビア”と称することがある。同様に、例えばフォトニックIC(PIC)などの、光信号に対して動作するデバイスを参照して使用されるとき、“インターコネクト”はまた、PCIに関連する1つ以上の要素への光学的接続を提供するための、光伝導性である材料で形成された何らかの要素を記述し得る。そのような場合、用語“インターコネクト”は、光ファイバ、光スプリッタ、光コンバイナ、光カプラ、及び光ビアを含め、光導波路(例えば、光波をガイドする及び閉じ込める構造)を指し得る。
【0039】
用語“導電トレース”は、絶縁材料によって絶縁された導電性の要素を記述するために使用され得る。ICダイ内で、そのような絶縁材料は、ICダイ内に設けられる層間low-k誘電体を有する。パッケージ基板及びプリント回路基板(PCB)内で、そのような絶縁材料は、例えば味の素ビルドアップフィルム(ABF)、ポリイミド、又はエポキシ樹脂などの有機材料を有する。このような導電ラインは典型的に、メタライゼーションスタックの幾つかのレベル、すなわち、幾つかの層に配置される。
【0040】
用語“パッケージ基板”は、半導体ダイ及び/又は例えば受動電気コンポーネントなどの他の電気コンポーネントの任意の集合を一緒にパッケージングすることを容易にする何らかの基板材料を記述するために使用され得る。ここで使用されるとき、パッケージ基板は、以下に限られないが、例えば樹脂含浸ガラス繊維(例えば、PCB又はプリント配線基板(PWB))、ガラス、セラミック、シリコン、炭化シリコンなどの絶縁材料を含む材料で形成され得る。また、ここで使用されるとき、パッケージ基板は、ビルドアップ層(例えば、複数のABF層)を含む基板を指すことがある。
【0041】
用語“導電ビア”は、メタライゼーションスタックの異なるレベルの2つ以上の導電ラインを相互接続する導電性の要素を記述するために使用され得る。この目的のために、ビアは、ICダイ/チップ又はその上にIC構造がその上に設けられる支持構造の面に対して実質的に垂直に設けられることができ、隣接するレベルの2つの導電ライン又は隣接しないレベルの2つの導電ラインを相互接続することができる。
【0042】
用語“メタライゼーションスタック”は、ICダイ/チップ及び/又はパッケージ基板の異なる回路コンポーネントへの接続を提供するための1つ以上のインターコネクトのスタックを指すために使用され得る。
【0043】
ここで使用されるとき、インターコネクトの“ピッチ”という用語は、隣接し合うインターコネクト間の中心間距離を指す。
【0044】
互いに結合されたダイのスタックの文脈において、又はパッケージ基板に結合されたダイの文脈において、用語“インターコネクト”はまた、それぞれ、DTDインターコネクト及びダイ-パッケージ基板間(die-to-package substrate;DTPS)インターコネクトを指すことができる。DTDインターコネクトは、第1レベルインターコネクト(First Level Interconnect;FLI)とも呼ばれる。DTPSインターコネクトは、第2レベルインターコネクト(Second Level Interconnect;SLI)とも呼ばれる。
【0045】
図面を煩雑にしないために、本説明の全てにおいて具体的には示さないが、DTD又はDTPSインターコネクトが説明されるとき、第1のダイの表面は、第1セットの導電コンタクトを含むことができ、第2のダイ又はパッケージ基板の表面は、第2セットの導電コンタクトを含むことができる。そして、第1セットのうちの1つ以上の導電コンタクトが、DTD又はDTPSインターコネクトによって第2セットの導電コンタクトの一部に電気的及び機械的に結合され得る。
【0046】
一部の実施形態において、DTDインターコネクトのピッチは、DTPSインターコネクトのピッチとは異なり得るが、他の実施形態において、これらのピッチは実質的に同じであってもよい。
【0047】
ここに開示されるDTPSインターコネクトは如何なる好適形態をとってもよい。一部の実施形態において、DTPSインターコネクトのセットは、はんだ(例えば、DTPSインターコネクトを形成するために熱リフローを受けるはんだバンプ又はボール)を含み得る。はんだを含むDTPSインターコネクトは、例えば鉛/スズ、スズ/ビスマス、共晶スズ/銀、三元スズ/銀/銅、共晶スズ/銅、スズ/ニッケル/銅、スズ/ビスマス/銅、スズ/インジウム/銅、スズ/亜鉛/インジウム/ビスマス、又は他の合金などの任意の好適なはんだ材料を含み得る。一部の実施形態において、DTPSインターコネクトのセットは、例えば異方性導電膜又は異方性導電ペーストなどの異方性導電材料を含んでもよい。異方性導電材料は、非導電性の材料内に分散された導電性の材料を含むことができる。一部の実施形態において、異方性導電材料は、バインダ又は熱硬化性接着フィルム(例えば、熱硬化性ビフェニル型エポキシ樹脂、又はアクリル系材料)に埋め込まれた微細な導電粒子を含み得る。一部の実施形態において、該導電粒子は、ポリマー及び/又は1つ以上の金属(例えば、ニッケル又は金)を含み得る。例えば、該導電粒子は、ニッケル被覆された金又は銀被覆された銅を含むことができ、それが次いでポリマーで被覆される。他の一例において、該導電粒子はニッケルを含み得る。異方性導電材料が圧縮されていないとき、材料の一方側から他方側への導電経路は存在しないとし得る。しかしながら、異方性導電材料が適切に圧縮されると(例えば、異方性導電材料のいずれかの側への導電コンタクトによって)、圧縮領域付近の導電材料が互いに接触して、圧縮領域において膜の一方側から他方側への導電経路を形成することができる。
【0048】
ここに開示されるDTDインターコネクトは如何なる好適形態をとってもよい。一部の実施形態において、ここに記載されるマイクロエレクトロニクスアセンブリ又はICパッケージの中のDTDインターコネクトの一部又は全ては、金属間(metal-to-metal)インターコネクト(例えば、銅間(copper-to-copper)インターコネクト、又はめっきインターコネクト)とし得る。そのような実施形態では、DTDインターコネクトのいずれかの側の導電コンタクトが、介在するはんだ又は異方性導電材料の使用なしに、(例えば、昇圧及び/又は昇温の下で)共に接合され得る。一部の金属間インターコネクトでは、共に接合される金属の間(例えば、関連する導電コンタクトを提供する銅パッド又はポストの間)に誘電体材料(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、炭化シリコン)が存在してもよい。一部の実施形態において、DTDインターコネクトの一方側は金属ピラー(例えば、銅ピラー)を含むことができ、DTDインターコネクトの他方側は、誘電体内にリセス化された金属コンタクト(例えば、銅コンタクト)を含むことができる。一部の実施形態において、金属間インターコネクト(例えば、銅間インターコネクト)は、貴金属(例えば、金)又はその酸化物が導電性である金属(例えば、銀)を含み得る。一部の実施形態において、金属間インターコネクトは、融点が低下される金属ナノ構造(例えば、ナノロッド)を含んでもよい。金属間インターコネクトは、他のタイプのインターコネクトよりも高い電流を信頼性高く導通することが可能であることができ、例えば、一部のはんだインターコネクトは、電流が流れるときに脆い金属間化合物を形成することがあり、そのようなインターコネクトを通して提供される最大電流は、機械的不具合を緩和するために制約され得る。
【0049】
一部の実施形態において、DTDインターコネクトのセットのいずれかの側のダイはベアダイとし得る。
【0050】
一部の実施形態において、DTDインターコネクトは、はんだを含んでいてもよい。例えば、DTDインターコネクトは、はんだによってそれぞれの導電コンタクトに取り付けられた導電バンプ又はピラー(例えば、銅バンプ又はピラー)を含み得る。一部の実施形態において、平面性に適応するために金属間インターコネクトにおいて、はんだの薄いキャップを使用することができ、このはんだは処理中に金属間化合物になり得る。一部の実施形態において、DTDインターコネクトの一部又は全てにおいて用いられるはんだは、DTPSインターコネクトの一部又は全てに含まれるはんだよりも高い融点を持つとし得る。例えば、ICパッケージ内のDTDインターコネクトが、DTPSインターコネクトが形成される前に形成される場合、はんだベースのDTDインターコネクトは、より高温のはんだ(例えば、摂氏200度を超える融点を有する)を用いることができ、一方、DTPSインターコネクトは、より低温のはんだ(例えば、摂氏200度より低い融点を有する)を用いることができる。一部の実施形態において、高めの温度のはんだは、スズ、スズ及び金、又はスズ、銀、及び銅(例えば、96.5%のスズ、3%の銀、及び0.5%の銅)を含み得る。一部の実施形態において、低めの温度のはんだは、スズ及びビスマス(例えば、共晶スズビスマス)、スズ、銀、ビスマス、インジウム、インジウム及びスズ、又はガリウムを含み得る。
【0051】
一部の実施形態において、DTDインターコネクトのセットは、例えば、DTPSインターコネクトについて上述した材料のうちのいずれかなどの、異方性導電材料を含み得る。一部の実施形態において、DTDインターコネクトがデータ転送レーンとして使用され得る一方で、DTPSインターコネクトは、とりわけ、電力ライン及びグランドラインに使用され得る。
【0052】
ここに記載されるマイクロエレクトロニクスアセンブリ又はICパッケージでは、DTDインターコネクトの一部又は全てが、DTPSインターコネクトよりも細かいピッチを持ち得る。一部の実施形態において、ここに開示されるDTPSインターコネクトは、約80ミクロンと300ミクロンとの間のピッチを持つことができ、一方、ここに開示されるDTDインターコネクトは、DTDインターコネクトのタイプに応じて、約0.5ミクロンと100ミクロンとの間のピッチを持つことができる。シリコンレベルのインターコネクト密度の例は、一部のDTDインターコネクトの密度によって与えられる。一部の実施形態において、DTDインターコネクトは、パッケージ基板に直接結合するには微細すぎるピッチを持つことがある(例えば、微細過ぎてDTPSインターコネクトとして機能することはできない)。DTPSインターコネクトのセットのそれぞれの側のダイとパッケージ基板との間よりも、DTDインターコネクトのセットのそれぞれの側の異なるダイにおける材料の類似性がより大きいことに起因して、DTDインターコネクトはDTPSインターコネクトよりも小さいピッチを持つことができる。特に、ダイの材料組成とパッケージ基板の材料組成との違いは、動作中に生成される熱(及び様々な製造処理中に加えられる熱)により、ダイとパッケージ基板とで差のある膨張及び収縮をもたらし得る。この差のある膨張及び収縮によって生じるダメージ(例えば、クラック形成、はんだブリッジ形成など)を軽減するために、ここに記載されるマイクロエレクトロニクスアセンブリ又はICパッケージのいずれにおけるDTPSインターコネクトも、DTDインターコネクトのそれぞれの側のダイのペアのより大きい材料類似性のためにいっそう小さい熱応力しか経験しないとし得るDTDインターコネクトよりも大きく且つ離して形成されてもよい。
【0053】
認識されることには、ここに記載されるICパッケージには、1つ以上のレベルのアンダーフィル(例えば、ベンゾトリアゾール、イミダゾール、ポリイミド、又はエポキシなどの有機ポリマー材料)が設けられ得るが、図面を煩雑にするのを避けるために、それらじゃラベルを付されないことがある。様々な実施形態において、それらのレベルのアンダーフィルは、同じ又は異なる絶縁材料を有することができる。一部の実施形態において、それらのレベルのアンダーフィルは、酸化シリコン粒子を有する熱硬化性エポキシを有することができ、一部の実施形態において、それらのレベルのアンダーフィルは、例えば、ダイを支持すること、及びインターコネクト上の熱応力を低減させることなどの、アンダーフィル機能を果たすことができる任意の好適材料を有することができる。一部の実施形態において、アンダーフィル材料の選択は、例えばフォームファクタ、サイズ、応力、動作条件などの設計上の考慮事項に基づくことができ、他の実施形態において、アンダーフィル材料の選択は、数ある要因の中でもとりわけ、例えば硬化温度、ガラス転移温度、粘度、及び耐薬品性などの材料特性及び処理条件に基づくことができ、一部の実施形態において、アンダーフィル材料の選択は、設計上及び処理上の両方の考慮事項に基づくことができる。
【0054】
一部の実施形態において、ここに記載されるICパッケージには、1つ以上のレベルのソルダーレジスト(例えば、エポキシ液、液状感光性ポリマー、ドライフィルム感光性ポリマー、アクリル、溶媒)が設けられ得るが、図面を煩雑にするのを避けるために、それらはラベルを付されなかったり図示されなかったりすることがある。ソルダーレジストは、感光性ポリマーを含む液体又はドライフィルム材料であるとし得る。一部の実施形態において、ソルダーレジストは非感光性であってもよい。
【0055】
用語“実質的に”、“近い”、“近似的に”、“略”、及び“約”という用語は、一般に、ここに記載される又は技術的に知られる特定の値の文脈に基づいて、目標値の+/-20%以内(例えば、目標値の+/-5%又は10%以内)であることを指す。
【0056】
様々な要素の向きを指し示す用語、例えば、“同一平面”、“垂直”、“直交”、“平行”、又は要素間の任意の他の角度は、一般に、ここに記載される又は技術的に知られる特定の値の文脈に基づいて、目標値の+/-5%から20%以内であることを指す。
【0057】
用語“接続され”は、如何なる中間デバイスもなしに、接続される物の間の直接接続(これは、機械的、電気的、及び/又は熱的な接続のうちの1つ以上とし得る)を意味し、一方、用語“結合され”は、接続される物の間の直接接続、又は1つ以上の受動若しくは能動中間デバイスを介した間接接続のいずれかを意味する。
【0058】
この説明は、“一実施形態において”又は“実施形態において”というフレーズを使用し、これらは各々、同じ又は異なる実施形態のうちの1つ以上を指すとし得る。
【0059】
また、本開示の実施形態に関して使用される用語“有する”、“含む”、“持つ”などは同義である。
【0060】
本開示は、例えば“上”、“下”、“頂部”、“底部”、及び“側部”などの、視点に基づく記述を用いることがあり、このような記述は、説明を容易にするために使用されており、開示される実施形態の適用を制限する意図はない。
【0061】
ここで使用される用語“の上”、“の下”、“の間”、及び“上”は、1つの材料層又はコンポーネントの、別の層又はコンポーネントに対する相対的な位置を指す。例えば、別の層の上又は下に配置された1つの層は、該他の層と直接接触してもよいし、1つ以上の介在層を有してもよい。また2つの層の間に配置された1つの層は、該2つの層の一方又は両方と直接接触してもよいし、1つ以上の介在層を有してもよい。対照的に、第2の層“上”にあると記述される第1の層は、その第2の層と直接接触した層を指す。同様に、明示的に別段の断りがない限り、2つのフィーチャの間に配置された1つのフィーチャは、隣接するフィーチャと直接接触してもよいし、1つ以上の介在層を有してもよい。
【0062】
ここで使用される用語“配置する”は、何らかの特定の形成方法ではなく、位置、場所、配置、及び/又は配列を指す。
【0063】
用語“の間”は、測定範囲に関して使用されるとき、測定範囲の両端を含む。
【0064】
本開示の目的で、フレーズ“A及び/又はB”は、(A)、(B)、又は(AとB)を意味する。本開示の目的で、フレーズ“A、B、及び/又はC”は、(A)、(B)、(C)、(AとB)、(AとC)、(BとC)、又は(AとBとC)を意味する。ここで使用されるとき、表記“A/B/C”は、(A)、(B)、及び/又は(C)を意味する。
【0065】
特定の要素がここでは単数形で言及されることがあるが、そのような要素は、複数のサブ要素を含むことができる。例えば、“導電材料”は、1つ以上の導電材料を含み得る。他の一例において、“誘電体材料”は、1つ以上の誘電体材料を含み得る。
【0066】
別段の断りがない限り、共通のオブジェクトを記述するための序数形容詞“第1の”、“第2の”、“第3の”などの使用は、単に、同様のオブジェクトの異なるインスタンスが参照されていることを示すものであり、そのように記述されるオブジェクトが、時間的に、空間的に、ランク付けにおいて、又は何らかの他のやり方で、所与のシーケンスになければならないことを意味する意図はない。
【0067】
以下の詳細な説明では、その一部を形成する添付の図面を参照し、図面には、実施され得る実施形態が例として示される。理解されることには、他の実施形態が利用されてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的又は論理的な変形が為され得る。従って、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきでない。
【0068】
添付の図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【0069】
図面において、同じ参照符号は、示された同じ又は類似の要素/材料を指し、それ故に、別段の断りがない限り、図のうちの1つの文脈において与えられる所与の参照符号を有する要素/材料の説明が、同じ参照符号を有する要素/材料が示され得る他の図にも適用可能であるとし得る。また、ラベルの単数形及び複数形は、それぞれ、同じ又は類似のタイプ、種、又はクラスの要素のうちの単一のもの及び複数のものを表す参照符号とともに使用され得る。
【0070】
また、図面において、ここに記載される様々なデバイス及びアセンブリの構造例の一部の概略図は、正確な直角及び直線で示されることがあるが、理解されることには、そのような概略図は、ここに記載される構造のいずれかが、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)画像、透過型電子顕微鏡(TEM)画像、又は非接触表面形状測定装置などの、好適な特徴付けツールの画像を用いて検査されるときに、フィーチャがそれほど“理想的”には見えなくさせ得る現実プロセスの制限を反映していないことがある。実際の構造のそのような画像においては、例えば、表面粗さ、湾曲若しくはプロファイル偏差、ピット若しくはスクラッチ、材料の不完全な直線エッジ、テーパ状のビア若しくは他の開口、コーナーの不注意な丸まり若しくは異なる材料層の厚さのバラつき、(1つ以上の)結晶領域内の偶発的ならせん転位、刃状転位、若しくは組み合わせの転位、及び/又は単一原子若しくは原子のクラスタの偶発的な転位欠陥といった、起こり得る処理欠陥及び/又は表面欠陥も目に見えることがある。ここには列挙されていないが、デバイス製造及び/又はパッケージングの分野において一般的な他の欠陥も存在し得る。
【0071】
図面において、特定の数及び配置の構造及びコンポーネントが例示目的で提示され、任意の所望の数又は配置のそのような構造及びコンポーネントが様々な実施形態において存在し得る。
【0072】
また、別段の断りがない限り、図に示される構造は、材料特性、製造プロセス、及び動作条件に従って、如何なる好適な形態又は形状をとってもよい。
【0073】
便宜上、異なる文字で指定された図の集合が存在する場合(例えば、
図10A-
図10C)、そのような集合は、ここで、それらの文字なしで(例えば、“
図10”として)参照されることもある。同様に、異なる文字で指定された参照符号の集合が存在する場合(例えば、110a-110e)、そのような集合は、ここで、それらの文字なしで(例えば、“110”として)参照されることもある。
【0074】
様々な動作が、主題例を理解するのに最も有用なように、複数の別個のアクション又は動作として順に説明されることがある。しかしながら、説明の順序は、それらの動作が必ず順序依存であることを示唆するものと解釈されるべきでない。特に、それらの動作は、提示の順序で実行されなくてもよい。説明される動作は、説明される実施形態とは異なる順序で実行されてもよい。様々な追加の動作が実行されてよく、及び/又は、説明される動作が、更なる実施形態では省略されてもよい。
【0075】
実施形態例
図1は、本開示の一部の実施形態に従ったマイクロエレクトロニクスアセンブリ100の一部の概略上面図である。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、1つ以上のブリッジダイ104を介して電気的に結合された複数のベースダイ102を有する。様々な実施形態において、ブリッジダイ104は、2つの隣接し合うベースダイ102のエッジの下に埋め込まれた又はその他の方法で配置された比較的小さいシリコン片(例えば、ベースダイ102より小さい)を有する。一部の実施形態において、ブリッジダイ104はベースダイ102の下にあってもよく、一部の他の実施形態において、ブリッジダイ104はベースダイ102の上にあってもよく、更なる他の実施形態において、一部のブリッジダイ104は一部のベースダイ102の下にあり且つ他のブリッジダイ104は他のベースダイ102の上にあってもよい。一般的な意味において、2つ以上のベースダイ102は、同一平面上にあり、複数層のダイを有する3次元(3D)多層パッケージの同じ層(例えば、段、階、行、セクション、レベルなど)に配置され得る。
【0076】
複数のベースダイ102は、リンクされたコンポーネントにわたるデータ及び制御伝送を容易にする高帯域幅SOCレベルコヒーレントファブリック(例えば、相互接続された回路、ネットワーク)として集合的に機能する回路を有し得る。そのようなシリコンインターコネクトファブリックは、ベアICダイが複数のベースダイ102内のモジュール式ICダイ上の配線に直接接続されることを可能にし、単一のICダイ内の配線と同じ小ささのインターコネクトピッチの、接続されたICダイ間の高密度配線を容易にする。従って、より多数のダイ間接続が可能であり、それらの接続は、より少ないエネルギーを用いながら、より高速にデータを伝送することができる。様々な実施形態において、ベースダイ102は、低電力機能用の回路と、常時オン及び超低電力スタンバイ機能用のサブシステムとを有するICダイを有し得る。ベースダイ102は、周辺機器インターコネクトエクスプレス(PCIe)、USB(例えば、USB3タイプC)、オーディオ、デバッグ、セキュアデジタル入出力(SDIO)、及び様々な他の低電力I/Oコンポーネントのためのインタフェースを含み得る。様々な実施形態において、ベースダイ102は、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100内の他のICダイのためのサポート回路を有する。
【0077】
様々な実施形態において、複数のベースダイ102は、行及び列のアレイとしてタイル化アーキテクチャで配列されることができ、ベースダイ102は互いに形状が実質的に同じである(しかし、必ずしも機能が同じなわけではない)。一部の実施形態において、ベースダイ102は、回路及び構造に関して互いに実質的に同じであることができ、従って、機能においても同様に複製され得る。他の実施形態において、1つ以上のベースダイ102が、一部の他のベースダイ102とは異なる回路及び構造を有してもよい。アレイ構成では、SOCファブリックは、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100のフットプリント全体にわたって延在する1つのモノリシックダイではなく、むしろ、複数のベースダイ102からなるので、単一のベースダイ102、及び複数のベースダイ102の集合は、同じ結合フットプリントを持つ単一のモノリシックダイよりも、製造し、試験し、及び組み立てるのに安価であり得る。より小さいサイズにされたICダイを製造することに伴う、より低いコストのために、ベースダイ102はまた、伝統的なシリコンインターポーザでは必ずしも提供されないアクティブ回路ブロックを備え得る。従って、様々な実施形態において、ベースダイ102はアクティブインターポーザを有し得るが、一部のベースダイ102はまた、アクティブ回路を有さずにパッシブインターポーザを有してもよい。
【0078】
一部の実施形態において、ベースダイ102は、例えば、22ナノメートルFinFET低電力(22FFL)、14ナノメートルプロセス、又はベースダイ102に含まれる回路及び機能のタイプに好適な任意の他の半導体製造プロセスなどの、低電力用途に合わせて調整された製造プロセスを用いて製造され得る。一部の実施形態において、別個の個々のベースダイ102は、性能(例えば、I/O、完全集積電圧レギュレータ(Full Integrated Voltage Regulator;FIVR)、パッシブなどの機能について)若しくはコスト、又はこれらの両方を最適化するために、対応する所望のプロセスを用いて製造されることができる。例えば、ベースダイ102の小さいサイズは、少なくとも一部のベースダイ102について、電力、周波数、リーク、キャッシュ容量などの点で最大の性能のために最新のプロセスノードを用いた製造を可能にし得る。従って、キャッシュに使用される特定のベースダイ102は、キャッシュ容量に関して最適化されたプロセスを用いて製造されることができ、一方、高速ルーティングに使用される特定の他のベースダイ102は、高いスピードに好適な別プロセスを用いて製造されることができる等々である。ベースダイ102のアレイは比較的大きいフットプリント(例えば、92平方ミリメートル)を占有し得るが、個々のベースダイ102は遥かに小さいことができ(例えば、10平方ミリメートル)、より高い製造歩留まりを可能にし、モノリシックの大きいダイよりも低い製造コストをもたらす。
【0079】
図2Aに示すように、複数のベースダイ102の上の別の層にて、再利用可能なIPコア204を有する1つ以上のIPダイ202が結合され得る。図には少数のIPコア204のみが示されているが、理解され得ることには、全てのIPダイ202が、1つ以上のそのようなIPコア204である部分を有する。IPコア204及びIPダイ202は、様々な実施形態において、一対一、多対一、及び/又は一対多の構成で関係付けられ得る。例えば、1つのIPダイ202が1つのIPコア204を有してもよいし、1つのIPコア204が複数のIPダイ202にわたって分散されてもよいし、1つのIPダイ202が2つ以上のIPコア204を有してもよい。複数のIPダイ202が一緒になって、1つ以上のコアコンプレックスを形成してもよい。
【0080】
様々な実施形態において、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100はサーバアーキテクチャを具現化し得る。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100がマイクロプロセッサにて使用されるような場合、一例のIPコア204は、処理タスクを実行することが可能な最小の物理ハードウェアユニット(例えば、電子回路)を有してもよく、そのようなIPコア204は、ALU及び一組若しくは二組のサポートメモリレジスタを有し得る。単一の実行スレッドを処理することが可能な論理ハードウェアユニットが、1つ以上のIPコア204として中央プロセッサユニット(CPU)を有してもよく、ハイパースレッディングをサポートしないシングルコアプロセッサが、単一のCPUの等価物であり、シングルコアを有するハイパースレッディングプロセッサが、2つのCPUの機能的等価物である等々である。1つ以上のIPコア204に含まれるCPUが、専用(例えば、グラフィックス処理ユニット(GPU)、アクセラレータ)にされてもよいし、汎用(例えば、汎用プロセッサ)にされてもよい。
【0081】
様々な実施形態において、ベースダイ102の集合は、IPダイ202内の一部又は全てのIPコア204によって共有されるリソースプールを提供し得る。有益なことに、新しいIPコア技術が導入されるとき、IPコア204は、ベースダイ102の再設計を必要とすることなく製造プロセスにおいて置き換えられることができ、製造コストを削減するとともに製造の柔軟性及び市場応答性を改善する。ベースダイ102は、複数の汎用の又はカスタマイズ可能なインタフェースをIPダイ202に提供することができ、様々なコンポーネント間で性能(例えば、帯域幅レイテンシ)を最適化するように、IPダイ202を3Dアーキテクチャにてベースダイ102のアレイに結合することができる。IPダイ202及びベースダイ102は、図中では多対一の関係で現れているが、本開示の実施形態の広い範囲内で他の関係が使用されてもよい。例えば、単一のベースダイ102が単一のIPダイ202に取り付けられてもよいし、幾つかのベースダイ102が単一のIPダイ202に取り付けられてもよい等々である。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100内のベースダイ102のアレイによって容易にされる高帯域幅で低レイテンシのSOCレベルのファブリックは、IPダイ202内に設けられるIPコア204と、ダイ面積を争わない。このような実施形態において、ベースダイ102は、IPダイ202に設けられるIPコア204の集合的動作を支援するための回路(“サポート回路”)を含み得る。例えば、ベースダイ102は、IPダイ202内に配置された複数のIPコア204にNOC構成によって導電結合されたデータストレージ回路、コントローラ回路、クロック回路、電圧レギュレーション回路、及び/又はI/O回路を含み得る。様々な実施形態において、ベースダイ102内のサポート回路は、電力、データ、制御コマンド、及びこれらに類するものをIPダイ202に提供し得る。このような構成は有益且つ有利なことに、ベースダイ102についての“標準”又は“汎用”ダイ構成をなおも保持しながら、特定のニーズ又は機能に対処する1つ以上のIPコア204の選択を可能にする。さらに、新しいIPコア技術が導入されるとき、IPダイ202は、ベースダイ102の再設計を必要とすることなく製造プロセスにおいて置き換えられることができ、それによって、製造コストを削減するとともに製造の柔軟性及び市場応答性を改善する。様々な実施形態において、いずれの1つのベースダイ102も、それに直接取り付けられるIPダイ202の各々よりも比較的大きいとし得る。
【0082】
伝統的に、IPコアに含まれる回路は、他のIPコア内の回路と共に使用されて、例えばSOC、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの複雑なICを単一のモノリシックチップ上に構築するように設計される。そして、このような複雑なICが、例えばコンピュータ、携帯電話、テレビジョンデスクトップボックス、デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤ、自動車エンジン及び産業プロセスコントローラ、玩具、スマートカード、補聴器、心臓モニタ、及びデータを使用若しくは処理する他のデバイスなどの製品に使用される。本開示の実施形態においては、IPコア204は、IPダイ202である“チップレット”に含められる。換言すれば、IPコア204によって表される回路は、IPダイ202としてハードウェア形態で実現され得る。従って、チップレットは、モノリシックSOC内の仮想IPコアと同様に、他のモジュール式ICダイに結合されることができるモジュール式ICダイを有する。
【0083】
例えば、従来のSOCは、同一のICダイ上にCPUと追加の数百のIPコアとを組み込んだモノリシックICダイであり得る。そして、設計は、高価なプロセスである次の処理ノードへと移行することによってスケーリングされる。チップレット又はタイルモデルでは、数百のIPコアが、より小さいチップレットに固められ、それらのチップレットをうまく組み合わせてからパッケージに組み立てることでSOCを構築することができる。チップレットは、異なる機能を持つことができ、また、異なるプロセスノードで作製され、異なる設計で再利用されることができる。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100のIPダイ202内のIPコア又はチップレット(ここでは交換可能に使用されて、それぞれICダイ形態の回路又はそのハードウェア実装を指す)の組み合わせは、一部の実施形態において、例えばクワッドチャネル(16ビット)低電力ダブルデータレート(LPDDR)メモリ、CPUコア、クロック、システムエージェント、GPU、ディスプレイエンジン、インフラストラクチャ処理ユニット(IPU)、高速I/Oインタフェースなどを有した、計算コア、グラフィックス、及びモニタ用のディスプレイエンジンを含め、従来の計算ダイの機能を一緒になって有し得る。
【0084】
様々な実施形態において、汎用ベースダイ102のアレイは、適切なIPダイ202用の共通の分散キャッシュを共有し得る。いずれの1つのIPダイ202も、そのそれぞれの機能(例えば、パッケージピン位置)又は他のIPダイ202に含まれる他のIPコア204に対する親和性(例えば、他のIPコア204の機能に基づく)に最も適した位置で、ベースダイ102のアレイ上に置かれ得る。換言すれば、一部の実施形態において、IPダイ202のうちの特定の1つの取り付けのために、IPダイ202のうちの該特定の1つの機能に基づいて、ベースダイ102のうちの特定の1つが選択されることができ、他の実施形態において、IPダイ202のうちの特定の1つの取り付けのために、ベースダイ102のうちの特定の1つが、アレイ内での該特定のベースダイ102の相対的な位置に基づいて選択されることができ、更なる他の実施形態において、IPダイ202のうちの特定の1つの取り付けのために、IPダイ202のうちの該特定の1つ内のIPコア204の、他のIPダイ202内の他のIPコアに対する親和性(例えば、機能に基づく)に基づいて、ベースダイ102のうちの特定の1つが選択されることができる。
【0085】
例えば、IPダイ202は、プロセッサ回路を持つIPコア204を有することができ、ベースダイ102のうちの1つが第2の回路(例えば、メモリコントローラ)を有し得る一方で、ベースダイ102のうちの別の1つが第3の回路(例えば、I2Cインタフェース回路)を有し得る。IPコア204は、第2の回路と、第3の回路とよりも、より多くの電気接続を持ち得る。従って、IPダイ202は、一実施形態例において10マイクロメートル未満のピッチを持つDTDインターコネクトで、第2の回路を持つベースダイ102に直接結合され得る。
【0086】
他の一例において、IPダイ202は、IOインタフェース回路を持つIPコア204を有することができ、ベースダイ102のうちの1つが、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の周辺又はマイクロエレクトロニクスアセンブリ100の外部インタフェースの近くに置かれ得る一方で、ベースダイ102のうちの別の1つが、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の中央の方に置かれ得る。一実施形態例において、IPコア204の回路に基づいて、IPダイ202が、10マイクロメートル未満のピッチを持つDTDインターコネクトで、周辺により近いベースダイ102に結合されることで、IPコア204から外部インタフェース又は周辺への電気経路が、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の中央のベースダイ102からよりも短くなるようにすることができる。
【0087】
更なる他の一例において、IPダイ202のうちの1つがプロセッサ回路を有するとともに、IPダイ202のうちの他のものがメモリブロックを有し得る。プロセッサ回路は、メモリブロックと共に動作するように構成され得る。メモリブロックを持つIPダイ202は、ベースダイ102のうちの特定の1つに結合され得る。一実施形態例において、プロセッサ回路を持つIPダイ202は、より短い電気経路を有してメモリブロックにいっそう近くなるように、同じICダイ102に結合され得る。
【0088】
IPダイ202は、その大きさ及び帯域幅要件に応じて、1つ以上のネットワーク接続点においてベースダイ102に取り付けられ得る。各IPダイ202は、一部の実施形態において、異なるIPコア204を有し得る。他の実施形態において、特定のベースダイ102の上に位置する特定の複数のIPダイ202が、別のベースダイ102の上に位置する他のIPダイ202内のIPコア204とは異なるものである同じIPコア204を有し得る。更なる他の実施形態において、別々のIPダイ202内の異なるIPコア204が、ベースダイ102のアレイの上のどこかに配置され得る。
【0089】
現在の技術では、様々な異なるアプリケーションのためのカスタム製品を構築する際のコストを低減させるために、複数の異なるアプリケーションを扱うようにSOCが構築され得るが、該SOC内のIPコアのうち一部は、一部のアプリケーションでは必要とされるものの、他のアプリケーションでは必要とされない。余分なIPコアは、それらのアプリケーションにおいて無効にされて使用されないことがあり、使用可能でないSOCのエリアを指すものである“ダークシリコン”を生じさせる。基本的に、ダークシリコンは、公称動作電圧で電源投入されることができないICの回路の量を指す。ダークシリコンは、そのエリアに費やされる実際の金額及び機会費用の両方の点で、シリコン面積の観点から犠牲となる。本開示の実施形態によって可能にされるビルト・ツー・ワークロード(built-to-workload)アプローチでは、図中の空きスペース205によって示されるように、顧客のニーズに基づいて1つのアプリケーションで必要とされないIPコアを、ベースダイ102の上に組み立てる必要はなく、それによってダークシリコンが削減及び/又は排除される。空きスペース205は他のIPコア204に利用されてもよく、あるいは、残りの必要なIPコア204を配置し直してマイクロエレクトロニクスアセンブリ100の全体フットプリントを小さくしてもよい。
【0090】
例えば、第1のIPダイ202(1)は、第1の機能を有する第1のIPコア204(1)を持ち得る。第2のIPダイ202(2)は、第2の機能を有する第2のIPコア204(2)を持ち得る。第1の機能及び第2の機能を有する第1のマイクロプロセッサは、IPダイ202(1)及び202(2)の両方を含むことになり、一方で、第1の機能を持つが第2の機能を持たない第2のマイクロプロセッサは、IPダイ202(2)を含まずにIPダイ202(1)を含むことができ、故に、使用可能なシリコン面積における有意な損失なく、細かい粒度での機能選択を可能にする。さらに、第1及び第2のマイクロプロセッサの両方が、ベースダイ102及びブリッジダイ104の同じアレイを使用し得る(すなわち、ベースダイ102は、第1及び第2のマイクロプロセッサの間で同じであることができる)(すなわち、ブリッジダイ104は、第1及び第2のマイクロプロセッサの間で同じであることができる)。換言すれば、ベースダイ102及びブリッジダイ104の大きさ、数、及び回路は、第1のマイクロプロセッサと第2のマイクロプロセッサとの間で同じであることができる。
【0091】
マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の一部の実施形態は、細かい粒度での非集約化を可能にすることができ、(数ある理由の中でもとりわけ)顧客のニーズ及び/又は製造上の制約に基づいて、必要に応じて個々のIPコア204を除去又は置換することを可能にする。そのような細粒度での非集約化はまた、IPダイごとの電力-性能-面積-コストを最適化するための、IPコアごとをベースにしたプロセス選択を可能にする。例えば、ハイパワーのCPUであるIPコア204を有するIPダイ202は、非常に高密度のトランジスタ及び平方面積当たりの最低電力若しくは低電圧動作のために最新のプロセスノードを必要とし得るが、電圧レギュレータである別のIPコア204を有する別のIPダイ202は、効率を最大化するために遥かに高い入力電圧をサポートするプロセスでの方が良好な性能となり得る。従って、一部の実施形態において、一部のIPダイ202は、先端プロセスノード(例えば、10nmプロセス)を用いて製造されて、より古いプロセス(例えば、45nmプロセス)を用いて製造される他のIPダイ202内のトランジスタ(例えば、160nmのトランジスタゲートピッチを持つトランジスタ)よりも小さいトランジスタ(例えば、64nmのトランジスタゲートピッチを持つトランジスタ)を有し得る。一部の実施形態において、(例えば、論理回路及び/又はメモリ回路を有するIPコア204を有した)特定のIPダイ202は、他のIPダイ202内のトランジスタ(例えば、電力ルーティングなどの、より高電圧の用途に使用されるトランジスタ)よりも薄いゲート酸化膜、従って、より低い絶縁破壊電圧、を持つトランジスタを有し得る。
【0092】
この異種(ヘテロジニアス)集積は、様々な世代のチップレット、及び通常はCMOSと適合しないプロセス技術のチップレットから、完全に新しいSOCを構築することを可能にする。異なるベースダイ102間のベースダイ間トラフィック及び異なるIPダイ202間のチップレット間トラフィックをルーティングし、接続されたIPコア204間で帯域幅を分配するように、ベースダイ102のアレイを有するベースダイコンプレックスを構築することにより、IPダイ202の個々のIPコア204は、ワイヤコスト及び無関係なロジックの複雑性を負わされない。また、これは更に、ベースダイ102とのプロセス選択相互依存性からIPダイ202を切り離す。
【0093】
様々なIPコア204、及び例えばベースダイ102、ブリッジダイ104、及びIPダイ202といった対応するICダイの好適な組み合わせ、レイアウト、構成、又は配置が、本開示の実施形態の広い範囲内でマイクロエレクトロニクスアセンブリ100において使用され得る。例えば、複数のそのようなマイクロエレクトロニクスアセンブリが単一のパッケージ内で積層され得る。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、一部の実施形態において、例えばマイクロプロセッサなどのモノリシックICの機能の全てを有し得る。他の実施形態において、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、例えば、マイクロプロセッサ、CPU、例えば高帯域幅メモリデバイスといったメモリデバイス、論理回路、入力/出力回路、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイトランシーバなどのトランシーバ、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイロジックなどのゲートアレイロジック、電力供給回路、例えばIII族窒化物若しくはIII族窒化物増幅器(例えばGaN増幅器)などのIII-V族若しくはIII族窒化物デバイス、周辺機器インターコネクトエクスプレス回路、ダブルデータレート転送回路、又は当技術分野で知られる他の電子コンポーネントなどの、より大きいICの一部(例えばシステムコントローラブロック)を形成し得る。
【0094】
軸BB’に沿ったマイクロエレクトロニクスアセンブリ100の断面の一部を
図2Bに示す。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、準モノリシックパッケージングアーキテクチャの一例である。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、少なくとも3つの層、すなわち、IPダイ202を含む第1の層206と、ベースダイ102を含む第2の層208と、ブリッジダイ104を含む第3の層210とを有し得る。この三層構造がパッケージ基板212上に実装され得る。一部の実施形態において、パッケージ基板212は、有機誘電体の1つ以上の層に埋め込まれた複数層の導電トレースを持つPCBを有し得る。例えば、パッケージ基板212は、マイクロビア及び/又はスルーホールめっきビアによって互いに相互接続されたメタルプレーン又はトレースの幾つかの層を有するラミネート基板を有することができ、入力/出力ルーティングプレーンを頂部及び底部の層にし、内側の層をグランド及び電源のプレーンとして用い得る。他の実施形態において、パッケージ基板212は有機インターポーザを有してもよく、更なる他の実施形態において、パッケージ基板は無機インターポーザ(例えば、ガラス、セラミック、又は半導体材料から作製される)を有してもよい。更なる他の実施形態において、パッケージ基板212は、例えば有機基板内に埋め込み半導体ダイを有した、有機材料と無機材料との複合体を有してもよい。
【0095】
いずれのIPダイ202も、幾つかの層、すなわち、能動デバイス(例えば、トランジスタ、ダイオードなど)を持つ半導体基板214と、誘電体(例えば、層間誘電体(ILD))の層及びメタライゼーションルーティング(例えば、ILD層の間のメタル層及びILDを貫通するビア)を有するメタライゼーションスタック216とを有し得る。IPダイ202は、DTDインターコネクト218を用いてベースダイ102に電気的及び機械的に結合され得る。様々な実施形態において、DTDインターコネクト218は、金属間接合及び酸化物間(例えば、酸化シリコン間)接合からなるハイブリッド接合を有し、層206と208との間(例えば、ベースダイ102とIPダイ202との間)のインタフェースに、例えば1平方ミリメートル当たり10,000接続を超える、シリコンレベルのインターコネクト密度及び低ピッチ相互接続を可能にする。ここで使用されるとき、2つのコンポーネント間の構造的接続に関して使用されるときの用語“インタフェース”は、それらのコンポーネントの異種材料の境界、連結、又は付着表面を指す。
【0096】
一実施形態例において、DTDインターコネクト218のピッチは、約2マイクロメートル(ミクロン)以下とし得る。他の実施形態において、該ピッチは約2マイクロメートル以上であってもよい。図示した実施形態例において、IPダイ202は、ベースダイ102にフェイス・ツー・フェイス(FTF)構成で結合されている。他の実施形態において、IPダイ202は、特定のニーズに応じて、基板214内の能動デバイス及びメタライゼーションスタック216への電気的結合を提供するTSVを用いてフェイス・ツー・バック(FTB)又はバック・ツー・バック(BTB)構成でベースダイ102に結合されてもよい。一部の実施形態において、一部のIPダイ202が一部のベースダイ102とFTF構成で結合され、他のIPダイ202が他のベースダイ102とBTB構成で結合されてもよく、更なる他のIPダイ202がベースダイ102とFTBで結合されてもよい。
【0097】
第2の層208のいずれのベースダイ102も、幾つかの層、すなわち、能動デバイス(例えば、トランジスタ、ダイオードなど)を持つ半導体基板220と、誘電体(例えば、ILD)の層及びメタライゼーションルーティング(例えば、ILD層の間のメタル層及びILDを貫通するビア)を有するメタライゼーションスタック222とを有し得る。ベースダイ102は、DTDインターコネクト218を用いてIPダイ202に電気的及び機械的に結合され得る。ベースダイ102の基板220を貫通するTSV224が、2つの反対側のインタフェース226(層206と208との間)及びインタフェース228(層208と210との間)の間の電気的結合を提供し得る。ベースダイ102は、インタフェース226においてIPダイ202に結合されるとともに、インタフェース226とは反対側の他のインタフェース228で第3の層210内のブリッジダイ104に結合され得る。
【0098】
多くの実施形態において、ベースダイ102は、インタフェース228においてDTDインターコネクト230でブリッジダイ104に電気的及び機械的に結合され得る。一部の実施形態において、DTDインターコネクト218のピッチは、DTDインターコネクト230のピッチよりも小さいことができ、他の実施形態において、DTDインターコネクト218のピッチは、DTDインターコネクト230のピッチと同じであってもよい。様々な実施形態において、DTDインターコネクト230は、金属間接合及び酸化物間(例えば、酸化シリコン間)接合からなるハイブリッド接合を有し、シリコンレベルのインターコネクト密度及び低ピッチ相互接続を可能にする。図示し実施形態例において、ベースダイ102は、ベースダイ102のメタライゼーションスタック222をブリッジダイ104のメタライゼーションスタック238から離して、FTB構成でブリッジダイ104に結合されている。他の実施形態において、ベースダイ102は、特定のニーズに応じて、FTF又はBTB構成でブリッジダイ104に結合されてもよい。例えば、ベースダイ102は、メタライゼーション222がIPダイ202ではなくブリッジダイ104に近接するように反転されてもよい。
【0099】
一部の実施形態において、ベースダイ102は、誘電体232(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、モールドコンパウンド)に埋め込まれることができ、あるいは、それによって取り囲まれることができる。誘電体がモールドコンパウンドである場合にTMVとも称される誘電体貫通ビア(TDV)234が、例えば、電力供給及び高速シグナリングのために、第2の層208の両側間の電気的結合を容易にし得る。多くの実施形態において、ベースダイ102を含む第2の層208の厚さは、40マイクロメートル未満とし得る。
【0100】
第3の層210のいずれのブリッジダイ104も、幾つかの層、すなわち、半導体基板236と、誘電体(例えば、ILD)の層及びメタライゼーションルーティング(例えば、ILD層の間のメタル層及びILDを貫通するビア)を有するメタライゼーションスタック238と、を持つICダイを有し得る。一部の実施形態において、ブリッジダイ104は、例えばトランジスタなどの如何なる能動デバイスも有しないとすることができ、代わりに、単に、メタライゼーションスタック238を通じての高速で高密度の相互接続のためのルーティング媒介物として機能する。一部の実施形態において、ブリッジダイ104は、半導体基板236内に能動デバイスを有してもよい。ブリッジダイ104は、DTDインターコネクト230を用いてインタフェース228(層208と210との間)でベースダイ102に電気的及び機械的に結合されることができ、インタフェース228とは反対側の面240はパッケージ基板212に近接し得る。一部の実施形態において、ブリッジダイ104は、インタフェース228と反対面240との間の電気的結合を提供するTSV242を有し得る。
【0101】
様々な実施形態において、ブリッジダイ104は、誘電体244(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、モールドコンパウンド)に埋め込まれることができ、あるいは、それによって取り囲まれることができる。誘電体244は、一部の実施形態において、誘電体232と同じ材料を有することができ、他の実施形態において、誘電体244は異なる材料を有してもよい。誘電体244を貫くTDV246が、例えば電力供給及び高速シグナリングのために、第3の層210の両側間の電気的結合を容易にし得る。
【0102】
様々な実施形態において、層208及び210は電力を層206に搬送する。層206はその上に更なる層を持たないので、IPダイ202の少なくとも1つの表面は、冷却のために、例えば、ヒートシンク及び他のそのような熱伝達補助を取り付けるために利用可能である。複数のIPダイ202内のIPコア204は、ベースダイ102又はブリッジダイ104よりも多くの電力を消費し得るので、IPダイ202は、層208及び210を通じての専用の電力接続を備え得る。データ信号は層内を動き回ることができるが、電力はパッケージ基板212から層210及び208を通じて層206に真っ直ぐに送達される。TDV246、234並びにTSV242及び224のうちの少なくとも一部が、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100におけるそのような電力接続を容易にする。さらに、TDV246、234並びにTSV242及び224のうちの少なくとも一部が、信号(例えば、データ)接続も容易にする。
【0103】
第3の層210は、DTPSインターコネクト248を用いてパッケージ基板212に結合され得る。図示した実施形態例において、DTPSインターコネクト248は、はんだベースのインターコネクトを有している。図面を煩雑にしないために図示していないが、層206、208、及び210のうちの1つ以上が、第1のピッチのインターコネクトと、異なる第2のピッチのインターコネクトとの間でルーティング又はリルーティングするための電気経路をその中に有する誘電体(例えば、ポリイミド、酸化シリコン、窒化シリコン)を有する再配線層(RDL)を有し得る。例えば、そのようなRDLは、(例えば、第2の層208内のTDV234と第3の層210内のTDV246との間、又は第2の層208内のTDV234と第3の層210内のブリッジダイ104との間でルーティングするために)第2の層208と第3の層210との間のインタフェースにおけるルーティングを容易にし得る。
【0104】
一部の実施形態において、ベースダイ102、ブリッジダイ104、及びIPダイ202のうちの1つ以上は、10mm2未満のフットプリントを有する超小型半導体ダイを有し得る。一部の他の実施形態において、1つ以上のベースダイ102、ブリッジダイ104、及びIPダイ202は、如何なる大きさの半導体ダイを有していてもよい。更なる他の実施形態において、1つ以上のベースダイ102、ブリッジダイ104、及びIPダイ202は、再帰的(例えば、入れ子にされた、階層的)配置で、例えばマイクロエレクトロニクスアセンブリ100などの他のマイクロエレクトロニクスアセンブリを有してもよい。例えば、ベースダイ102は、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100と実質的に同様の構造及びコンポーネントを有していてもよい。更なる他の実施形態において、ベースダイ102、ブリッジダイ104、及びIPダイ202のうちの1つ以上が、互いに積み重ねられ、高密度インターコネクトで電気的に結合された複数の半導体ダイ(例えば、ICダイ)を有してもよい。
【0105】
図2Bに示すような準モノリシック階層アーキテクチャは、異なる製造技術(例えば、技術ノード、又はプロセスノード、又は単にノード)のダイが、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100内でシームレスに共に結合されることを可能にする。一般的な意味において、異なるプロセスは、しばしば、異なる回路世代及びアーキテクチャを意味する。処理技術が小さく(新しく)なるほど、フィーチャサイズが小さくなり、その結果、得られるトランジスタは、より高速となり且つより電力効率がよくなる。例えば、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、10nmプロセスを用いて製造されたIPダイ202と、22nmプロセスを用いて製造されたベースダイ102と、45nmプロセスを用いて製造されたブリッジダイ104とを含み得る。
【0106】
様々な実施形態において、誘電体232及び244についての材料の選択は、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の再帰的再実装及び階層的結合に適切に基づき得る。一部の実施形態において、誘電体232及び244のいずれかは半導体製造プロセスと適合する酸化シリコン、窒化シリコン、又は他の無機誘電体材料を有し得る。一部の他の実施形態において、誘電体232及び244のいずれかは代わりに、例えばポリイミド材料、ガラス強化エポキシマトリクス材料などの有機誘電体材料、例えばシリカ充填エポキシなどの有機材料、又はlow-k若しくは超low-k誘電体(例えば、炭素ドープ誘電体、フッ素ドープ誘電体、多孔質誘電体、有機ポリマー誘電体、感光性誘電体、及び/又はベンゾシクロブテン系ポリマー)を有してもよい。
【0107】
インターコネクトはまた、単一のダイ内のローカルと、マイクロエレクトロニクスアセンブリ内のダイ間の中間と、及び階層的マイクロエレクトロニクスアセンブリ間のグローバルとで、階層的に記述され得る。そのような準モノリシック階層集積アーキテクチャは、ベースダイ102、ブリッジダイ104、及びIPダイ202のいずれかにて具現化される個々の回路ブロックごとのプロセス最適化を可能にする。以前はこのような回路ブロックが1つの大きいモノリシック半導体ダイに組み込まれていたところ、本開示の実施形態は、個々の回路ブロックが、その機能及び/又は設計に適した処理技術を使用して個々のダイにて実装されることを可能にし、遥かに良好な歩留まり及び製造向上を可能にする。本開示の一部の実施形態は、CPU及び他のプロセッサのいっそう良好な再利用及びリコンフィギュラブル性を容易にし、プロセス選択及びインターコネクトルーティングにおけるいっそう高い粒度/カスタマイズ性を提供する。
【0108】
このアーキテクチャは、特にマルチコアアーキテクチャに有用であり、複合的なプロセッシング要素が2つのレベルのダイ(例えば、IPダイ202及びベースダイ102)を用いて形成され、そして、これらが共に組み合わされて、より大きなコンピューティング構造を形成し得る。より大きなコンピューティング構造が更に組み合わされて、より多数のプロセッサなどを形成してもよい。この構造における1つの特有の柔軟性は、機能を向上させるために異なるダイを上下に積み重ねることができることであり得る。例えば、メモリダイを互いに積み重ねて容量を増加させ得る。他の一例において、積層されたALUの増加した電力密度を熱ソリューションが扱うことができる場合に、個々のダイにて実装されたALUをスループット向上のために互いに積み重ね得る。ここに記載されるマイクロエレクトロニクスアセンブリは、コストを削減し、ライン利用率を改善する助けとなり得る。ここに記載される様々な実施形態に開示される構成はまた、他の製造業者又は他のアクセラレータからのデバイスとの相互運用性を可能にすることができる。
【0109】
シリコンレベルのインターコネクト密度を持つハイブリッドボンドを有するDTDインターコネクト218の細部250を
図2Cに示す。層206と層208との間のインタフェース226において、層206の導電コンタクト252(例えば、IPダイ202に属する)を、層208の導電コンタクト254(例えば、ベースダイ102に属する)と接合することができ、同様に、層208内の誘電体256(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコンなど)(例えば、IPダイ202に属する)を、層208内の誘電体258(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコンなど)(例えば、ベースダイ102に属する)と接合することができる。接合されたインターコネクトは、ハイブリッドボンドを有するDTDインターコネクト218を形成し、層206と層208との間の電気的及び機械的結合を提供する。なお、説明される構造は、例えば、層208と層210との間のインタフェース228におけるDTDインターコネクト230の一部の実施形態において、任意の同様のハイブリッドボンドに適用可能であり得る。
【0110】
なお、
図1及び
図2A-
図2Cは、コンポーネントのそれらのアセンブリ内での相対的な配置を示すことを意図しており、また、一般に、このようなアセンブリは、図示されていない他のコンポーネント(例えば、様々な界面層、又は光学的機能、電気接続、若しくは熱緩和に関係する様々な他のコンポーネント)を含み得る。例えば、一部の更なる実施形態において、
図1及び
図2A-2Bに示すアセンブリは、他の電気コンポーネントとともに複数のダイ及び/又はXPUを含み得る。
【0111】
また、アセンブリの一部のコンポーネントは、
図1及び
図2A-
図2Bでは、平面状の矩形である又は矩形の固体から形成されているように示されているが、これは単に図示を容易にするためであり、これらのアセンブリの実施形態は、様々なコンポーネントを製造するのに使用される製造プロセスに起因して生じ得るように湾曲したり、丸みを帯びたり、その他で不規則な形状になったりし得る。
【0112】
図3A及び
図3Bは、ベースダイ102上のIPダイ202の構成例300及び310を示す簡略化されたブロック図である。
図3Aに示すように、構成300を有する一部の実施形態において、IPダイ202は、その中の特定の回路に適した任意の好適な形状及び大きさのものとし得る。このように異なる大きさ及び形状にされたIPダイ202が、ベースダイ102の上に適切に配置され、それに従ってパターン形成されたDTDインターコネクト218(図示せず)でベースダイ102に結合され得る。このような構成300において、IPダイ202のうちの1つ以上(又は、いずれでもない)がベースダイ102から張り出していてもよく、すなわち、ベースダイ102の境界を越えて延在していてもよい。隣接するIPダイ202間の隔たりは、モノリシックSOC内の2つのIPコア間のそれに匹敵して、数十マイクロメートル程度のものとし得る。
図3Bに示す他の構成310において、ベースダイ102の上に配置された全てのIPダイ202が、ベースダイ102の境界内のアレイにきちんと収まるように規則的な形状にされてもよい。このような規則的な配置は、NOC上のルーティングを単純にし得る。一部の実施形態において、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100を有するサーバアーキテクチャは、複数のベースダイ102及びIPダイ202を、全体として構成300にて有してもよいし、全体として構成310にて有してもよいし、両方の混ぜ合わせで有してもよい。
【0113】
図4は、様々な実施形態に従ったプロセッサ(例えば、セルラープロセッサ、ネットワークプロセッサなど)向けのマイクロエレクトロニクスアセンブリ100を示す簡略化されたブロック図である。図示した実施形態例において、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、ベースダイ102の第1のアレイと、該第1のアレイの上のIPダイ202の第2のアレイとを有している。IPダイ202は、IPダイ202の第2のアレイがベースダイ102の第1のアレイの上に収まるような大きさ及び形状にされ得る。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、第1の層206の複数のIPダイ202の様々なIPコアをリンクするNOC402を有し得る。IPダイ202の第1の部分(例えば、202(1))は汎用プロセッサ回路404を有することができ、IPダイ202の第2の部分(例えば、202(2))はアクセラレータ回路406を有することができる。ベースダイ102は、汎用プロセッサ回路及びアクセラレータ回路を支援するサポート回路を有することができる。
【0114】
セルラー(例えば、5G、6Gなど)プロセッサ及びネットワークプロセッサ(例えば、データセンター、バックボーンなど)は、一般に、特定のワークロードの非常に高速な処理を必要とする。それらは、特定のデジタル信号処理(DSP)機能又はルックアップテーブル検索機能を含み得る。汎用プロセッサは、これらの機能のうち多くを実行することができるが、それらは高速でなかったり、電力効率が良くなかったり、又はコスト効率が良くなかったりする。汎用プロセッサに代わるカスタム特定用途向けIC(例えば、ASIC)を用いることでこの問題を解決し得るが、これは一般に高価なソリューションであり、汎用プロセッサのスケールメリットから恩恵を受けない。さらに、新しいASICは、開発及び展開するのに高価で時間がかかり得るカスタムプラットフォーム及び新しいソフトウェアスタックを必要とする。
【0115】
モノリシックに集積されたアクセラレータを汎用プロセッサに追加することで、この問題を解決することができる。一般的な意味において、アクセラレータは、例えば暗号機能をオフロードすること、圧縮及び解凍、正規表現(RegEx)処理、データストレージ機能、及びネットワーキング動作などの、1つ以上の特定のタスク向けのハードウェアエンジンを有する(同一のICダイ上の、又は異なるICダイ上の)別個のアーキテクチャサブ構造である。従って、アクセラレータは、汎用プロセッサを用いてよりも低コストで、低電力で、又は少ない開発労力で、より高い性能を提供するように構成(例えば、チューニング、設計)される。アクセラレータは、固定機能の専用チップから、特定ドメインのアプリケーション用に構成された高度にプログラム可能なエンジンまで及ぶマクロアーキテクチャを有することができる。アクセラレータはまた、頻繁で規則的な計算のために、特殊な固定機能ハードウェアを使用する傾向がある。アクセラレータの例は、浮動小数点コプロセッサ、頂点ベースの3Dモデルの2次元(2D)表示プレーンへのレンダリングを加速するためのGPU、及びビデオコーデックの動き推定ステップ向けのアクセラレータを含む。従って、より大きな機能又は性能を達成するために、システムにアクセラレータが追加される。
【0116】
モノリシックに集積されたアクセラレータを汎用プロセッサに追加することは、汎用プロセッサ向けの既存のエコシステム及びプラットフォームからの恩恵を用いて、市場までのコスト及び時間を削減する。さらに、それは、アクセラレータとプロセッサとの間の高速通信を可能にするプロセッサ内の高速オンダイ(on-die)接続からの恩恵を受ける。しかしながら、このアプローチは、モノリシックダイサイズによって制限され、アクセラレータを汎用プロセッサと集積するのに高い労力を必要とする(例えば、プロセッサダイフロアプラン内でのテープアウト及びアクセラレータ適合)。同様に、多くのアクセラレータは、より低電力のシリコンプロセスをターゲットとすることによって(例えば、高度のデータレベル並列性を通じて高性能を達成することによって)非常に高い電力効率を達成することができるが、汎用プロセッサは典型的に、よりハイパワーの高性能シリコンプロセスをターゲットとする。また、アクセラレータに対する如何なる変更も、アクセラレータ及び汎用プロセッサの両方の新たなテープアウトを必要とする。
【0117】
アクセラレータと汎用プロセッサとのインパッケージ集積は、例えば、オンパッケージ高速ルーティングを通じての、又は例えばIntelのEMIB(登録商標)若しくはFoveros(登録商標)技術などの先端パッケージング技術を通じての、更に別の選択肢である。これは、異なる複数のアクセラレータを同一の汎用プロセッサに接続すること又はその逆を可能にするアクセラレータのよりいっそうモジュール式の集積のために、アクセラレータと汎用プロセッサダイとを分離することを可能にする。しかしながら、このアプローチは、従来の2D/2.xDオンパッケージインターコネクトのより高いパワー制限帯域幅に悩まされ、これは、より高いレイテンシ及びより遅くてより低い電力効率の処理をもたらすものである。
【0118】
アクセラレータをサーバSOCオンパッケージと集積する一般的なアプローチは、NOCを介して共に及び他のシステムコンポーネントと通信する幾つかのプロセッシングコアで構成される汎用プロセッサチップを使用することを含む。ネットワーキング/DSP動作は、ブリッジダイの上のダイ間接続、パッケージトレース、インターポーザなどの上でNOCを通じてプロセッシングコア又はオンチップメモリコントローラからデータを送信することによって行われる。データは、次いで、アクセラレータチップレットによって受信され、処理され、そして、プロセッサダイに返送される。これは、新しいダイを設計及びテープアウトする必要なしに、各コンポーネント(例えば、プロセッサ、アクセラレータ)のモジュール式アップグレードを可能にする。
【0119】
しかしながら、このアプローチは、特に、データのかなりの部分(例えば、アクセラレータから非常に遠いコア又はメモリコントローラを通じて後に処理されるデータ)がアクセラレータに到達するために比較的長い距離を進行する必要があるコア数の多いプロセッサ及び/又は非集約化プロセッサにおいて、エネルギー効率及びレイテンシ限界に悩まされる。これは、(1)長いオンダイ(on-die)進行距離が、追加のレイテンシ及びより多くの電力消費をもたらすこと、及び(2)サービス品質に影響を及ぼし得るオンダイ(on-die)ネットワーク輻輳をもたらし得ること、を含む幾つかの問題をもたらす。
【0120】
マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の一部の実施形態は、同じプラットフォームを用いてより多くの市場に対処することを可能にすることができるカスタムネットワークアクセラレータの略モノリシックな集積を使用することによって、上述の問題に対する可能なソリューションを提供することができる。さらに、それは、性能に対して無視できる影響のみで、異なるアクセラレータ及び汎用プロセッサをうまく組み合わせること(ミックス・アンド・マッチ)を可能にする。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、細かく非集約化された汎用プロセッサ及びアクセラレータを有したサーバアーキテクチャを有する。このようなアーキテクチャは、現在利用可能な技術では効率的でない。何故なら、それらは、システムを幾つかのより小さいチップレットに分割するときに、かなりの面積、電力、及びレイテンシのオーバーヘッドをもたらすからである。しかしながら、1平方ミリメートル当たり10,000接続を超えるシリコンレベルのインターコネクト密度を持つハイブリッドボンディング、及びICダイの少なくとも三層の積層を有する準モノリシックアーキテクチャを含んだ、ここに記載の技術を用いると、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、モノリシックSOCにほぼ近い遥かに低いオーバーヘッドを持つことができる。
【0121】
様々な実施形態において、IPコア配置及びチップ設計の他の側面がいっそう容易になり、接続トポロジの最適化が可能にされるように、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の複合SOCアーキテクチャにおいてNOC402が適切に設計される。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100を使用する一例のサーバアーキテクチャは、2つの異なるタイプのIPコア、すなわち、IPダイ202(1)内の汎用プロセッサ回路404と、IPダイ202(2)内のアクセラレータ回路406とを有し得る。アクセラレータ回路406を有するIPダイ202(2)は、汎用プロセッサ回路404を有するIPダイ202(1)間で、同一平面のチップレットとして、ブリッジダイ104と同様の、IPダイ202(1)の底面に取り付けられたチップレットとして、又は例えばベースダイ102内などのインターポーザ構成で、のいずれかで分散される(例えば、相互分散される)。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100にて具現化されるシステム・イン・パッケージは更に、汎用プロセッサ404とアクセラレータ406との間での通信用の第1のNOC402(1)と、汎用プロセッサ404の間のみでの通信用の第2のNOC402(2)との、2つの並列NOC402を有してもよい。
【0122】
NOC402は、1つ以上の層206、208、及び210を通る相互接続と、層206、208、及び210のうちの単一の層内の相互接続とを有し得る。IPダイ202(2)のアクセラレータ回路406及び/又はそれらの関連する接続インフラストラクチャは、汎用プロセッサ回路406によって生成されるNOCパケットの透過的なパススルーをサポートする。これは、汎用プロセッサ回路406が、アクセラレータ回路406を関与させることなく、他のワークロードのために互いに通信することを可能にする。なお、402(1)及び402(2)を含むNOC402は、簡略図中で概略的に示されており、特定のNOCカップリングに対応するものではない。NOC402の並列構成は、単一のNOCのみで可能なものよりも多くのカスタマイズ及び性能上の利益を可能にし得る。それはまた、NOC402(2)の汎用NOC設計をNOC402(1)のアクセラレータ特有のNOC設計から切り離す(デカップリングする)。しかしながら、このようなデカップリングは、NOC402(1)及び402(2)の両方をサポートするための追加の(例えば、複製された)ルーティングリソースという代償を伴う。
【0123】
それぞれIPダイ202(2)及びIPダイ202(1)内のアクセラレータ回路406及び汎用プロセッサ回路404は、異なるシリコンプロセスを使用して製造され得るが、アクセラレータ回路406及び汎用プロセッサ回路404は共にタイルとなるように設計され、これは、異なるワークロードに対するカスタマイズを可能にする。汎用プロセッサ回路404及びアクセラレータ回路406を有するIPダイ202(1)及び202(2)は、図中では同様の形状及び大きさにされているように示されているものの、同じ大きさである必要はない。従って、一部の実施形態において、汎用プロセッサ回路404を有するIPダイ202(1)は、アクセラレータ回路406を有するIPダイ202(2)と同様の大きさ及び形状のものであってもよく、他の実施形態において、汎用プロセッサ回路404を有するIPダイ202(1)は、アクセラレータ回路406を有するIPダイ202(2)と同様の大きさ及び形状のものでなくてもよい。
【0124】
IPダイ202は、しかしながら、例えば、ベースダイ102を通じてのNOC402に対する均一及び/又は規則的な接続を容易にするために、下にあるベースダイ102の大きさ及び形状に従って形状及び/又は大きさを定められ得る。例えば、IPダイ202は第1の大きさのものとすることができ、ベースダイ102は第2の大きさのものとすることができ、第2の大きさは、おおよそ、複数のIPダイ202が、如何なるオーバーハングもなく(すなわち、ベースダイ102の境界を越えて延在することなく)単一のベースダイ102の上に収容されることができるようなものである。従って、IPダイ202とベースダイ102との間の全てのDTDインターコネクト218(図示せず)が、(それらの間に再配線層(RDL)を有して又は有さずに)ベースダイ102の境界内に完全に含まれ得る。また、汎用プロセッサ回路404を持つIPダイ202(1)を支持するベースダイ102(1)は、アクセラレータ回路406を持つIPダイ202(2)を支持するベースダイ102(2)とは異なる大きさにされてもよい。従って、一部の実施形態において、ベースダイ102(2)に取り付けられたIPダイ202(2)の数と比較して異なる数のIPダイ202(1)がベースダイ102(1)に取り付けられ得る。
【0125】
様々な実施形態において、ベースダイ102は、汎用プロセッサ回路404及びアクセラレータ回路406のためのサポート回路を有する。汎用プロセッサ回路404のためのサポート回路は、メモリコントローラ、キャッシュ、クロック回路などを有し得る。アクセラレータ回路406のためのサポート回路は、専用メモリレジスタ、データルータ、及びこれらに類するものを有し得る。一部の実施形態において、汎用プロセッサ回路404を持つIPダイ202(1)に取り付けられたベースダイ102(1)は、汎用プロセッサ回路404のために特別に構成されたサポート回路を有することができ、アクセラレータ回路406を持つIPダイ202(2)に取り付けられたベースダイ102(2)は、アクセラレータ回路406のために特別に構成されたサポート回路を有することができる。他の実施形態において、ベースダイ102(1)及び102(2)は、汎用プロセッサ回路404及びアクセラレータ回路406の両方のためのサポート回路を有してもよく、従って、入れ換え可能とし得る。
【0126】
図5は、2つの層502及び504を有するマイクロエレクトロニクスアセンブリ500の簡略化された断面図である。層502は、それぞれ汎用プロセッサ回路404及びアクセラレータ回路408を持つICダイ506及び508を有する。層504は、ICダイ506と508との間の電気的結合を提供するブリッジダイ510を有する。一部の実施形態において、ブリッジダイ510は能動デバイスを有してもよく、他の実施形態において、ブリッジダイ510は能動デバイスを有しなくてもよい。一部の実施形態において、ブリッジダイ510はインターポーザを有し得る。ブリッジダイ510は、TDV514を持つ誘電体512に埋め込まれることができ、あるいは、それによって取り囲まれることができる。一部の実施形態において、誘電体512は、誘電体232及び/又は244と同じ材料を有し得る。マイクロエレクトロニクスアセンブリ500の一部の実施形態は、ICダイ506及び508のための共通のインタフェース及びタイル化可能なチップレットサイズ(例えば、10平方ミリメートル)を通じたモジュール性、並びに、層502と層504との間のハイブリッドボンディング接続及びインターポーザアーキテクチャの使用を通じた高性能を可能にして、面積、電力、及びレイテンシに対するダイ間接続オーバーヘッドを最小限にし得る。
【0127】
マイクロエレクトロニクスアセンブリ500におけるNOC402は、ICダイ506内の汎用プロセッサ回路404とICダイ506内のアクセラレータ回路406との間での通信のための第1のNOC402(1)と、ICダイ508内の汎用プロセッサ回路404間での通信のための第2のNOC402(2)とを有し得る。ICダイ506及び508の大きさは、それぞれ、それら各々内の汎用プロセッサ回路404及びアクセラレータ回路406の数に合わせて調整され得る。ブリッジダイ510とICダイ506及び508との間のDTDインターコネクト516は、ハイブリッドボンド(例えば、メタル・オン・メタルボンド及び酸化物・オン・酸化物ボンド)を有し、レイテンシを低減させるとともにシリコンレベルのインターコネクト密度を可能にする。
【0128】
図6は、第1の層206、第2の層208、及び第3の層210である3つの層を有するマイクロエレクトロニクスアセンブリ100の簡略化された断面図である。この実施形態例に示されるように、IPダイ202(1)は汎用プロセッサ回路404を有することができ、IPダイ202(2)はアクセラレータ回路406を有することができる。他の実施形態において、IPダイ202(1)は、2つ以上の汎用プロセッサ回路404を有してもよく、同様に、IPダイ202(2)は、2つ以上のアクセラレータ回路406を有してもよい。このような実施形態におけるNOC402は、ベースダイ102(例えば、102(1)及び102(2))を通じて提供されることができ、隣接するベースダイ102(例えば、102(1)及び102(2))間の相互接続は、ブリッジダイ104を通じてである。一部の実施形態において、ベースダイ102(例えば、102(1)又は102(2))も、汎用プロセッサ回路404及び/又はアクセラレータ回路406のうちの1以上を有してもよい。一部の実施形態において、汎用プロセッサ回路404を持つIPダイ202(1)に結合されたベースダイ102(1)は、アクセラレータ回路406を持つIPダイ202(2)に結合されたベースダイ102(2)と実質的に同じとし得る。他の実施形態において、汎用プロセッサ回路404を持つIPダイ202(1)に結合されたベースダイ102(1)は、例えば、より高速なフィードスルーをサポートするために、又はより高度なルーティングのために、アクセラレータ回路406を持つIPダイ202(2)に結合されたベースダイ102(2)とは異なり得る。
【0129】
図7A及び
図7Bは、様々な実施形態に従った、NOC402の簡略化されたブロック図である。
図7Aに示すように、NOC402は、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100内の1つ以上のネットワークにて、様々なIPコア204を共に結合し得る。NOC402は、第1のNOC402(1)と、並列の第2のNOC402(2)とを有し得る。説明を容易にするために、NOC402(1)及び402(2)は、互いを区別するために異なる陰影で示されている。例えば204(1)といった特定のIPコア204は、NOC402(1)上で相互接続されることができ、一方、例えば204(2)といった特定の別のIPコア204は、NOC402(2)上で相互接続されることができる。具体的に示していないが、一部のIPコア204は、2つ以上のNOC上で相互接続され得る。なお、2つの並列NOCのみが示されているが、実施形態の広い範囲内で、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100に実現可能な如何なる数のNOCがマイクロエレクトロニクスアセンブリ100内に設けられてもよい。一部の実施形態において、各IPコア204が別々のIPダイ202上に設けられてもよく、他の実施形態において、単一のIPダイ202が2つ以上のIPコア204を有してもよく、更なる他の実施形態において、単一のIPコア204が複数のIPダイ202にわたって分散されてよい。
【0130】
また、NOC402についてメッシュトポロジが示されているが、トーラス、リング、スターなどを含め、任意の好適なトポロジ、及び異なるトポロジの組合せが、実施形態の広い範囲に包含され得る。例えば、一部の実施形態において、NOC402(1)はメッシュトポロジを有する一方で、NOC402(2)はリングトポロジを有してもよく、他の実施形態において、NOC402(1)はトーラストポロジを有する一方で、NOC402(2)はメッシュトポロジを有してもよい、等々である。NOC402(1)及び402(2)の各々が、ルータ回路702、例えば、それぞれ702(1)及び702(2)と、好適な通信チャネルを提供するリンク704、例えば、それぞれ704(1)及び704(2)とを有し得る。なお、ここで使用される“リンク”は、通信チャネルを指し、必ずしも、例えばメタルトレースなどの物理的接続を指すわけではない。特定の疎なリンク706が、NOC402(1)とNOC402(2)との間での通信を可能にするために、NOC402(1)とNOC402(2)とを疎らに接続し得る。疎なリンク706に含まれるこれら少数の接続は、データがネットワーク間を横断するときにのみ使用され、従って、適切な利用及び帯域幅分配を確保するために接続の初期プランニングが重要であり得る。密な接続の代わりに疎なリンク706を用いてNOC402(1)と402(2)とを結合することは、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100内のリソースを節約するように作用し得る。
【0131】
様々な実施形態において、IPコア204は、リンク704によってルータ回路702に結合され、各リンク704が、IPダイ202とベースダイ102との間の複数の相互接続を有し、少なくとも2つのリンク704が、ノードにおいて共に導電結合される。リンク704を形成する相互接続は、複数の導体を有し得る。一部の実施形態において、ノードは、相互に直交する複数の導体のジャンクションを形成する。
【0132】
図を煩雑にしないために図示していないが、NOC402は、例えば、各IPコア204のエッジに置かれるネットワークインタフェース、及び、例えば高精細マルチメディアインタフェース(high-definition multimedia interface;HDMI(登録商標))、I2C、USB、及び汎用非同期送受信機(universal asynchronous receiver-transmitter;UART)などのオンチップインタフェースといった、更なる要素を有し得る。ネットワークインタフェースは、IPコア204によって生成されたデータ(例えば、デジタル信号)をパケット化し、パケットをルータ回路702に送信する。ルータ回路702は、IPコア204からの又は他の接続されたルータ回路からのパケットをバッファする。ネットワークインタフェースは、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100のモジュラーアーキテクチャを容易にし、関連するハウスキーピング動作を有するIPダイ202のうちの1つ以上の上の異なるIPコア204間のシームレスな通信を、それらの通信プロトコルに関係なく確保する。
【0133】
なお、NOCトポロジは、ネットワークアーキテクチャの物理的編成を表し、必ずしも、1つ以上のICダイ上に実現される物理的レイアウトを反映するわけではない。図示したメッシュトポロジでは、各ルータ回路702が、リンク704を介して1つのIPコア204及び4つの隣接するルータ回路に接続されている。メッシュトポロジを用いると、複数のIPダイ202内の莫大な数のIPコア204を規則的な形状の構造に組み込むことができ、スケーラビリティ及び経路ダイバーシティを可能にする。様々なIPコア204間での通信は、NOC402上のソースノードから宛先ノードへと通信パケットをルーティングするのに適したアルゴリズムを用いて達成されることができる。この文脈において、効率的で正確なパケットルーティングのための好適なルーティングアルゴリズムが、パケット交換及び回線交換、又はこれらの組み合わせとともに、ルータ回路702において使用され得る。
【0134】
伝統的なプレーナダイ構成では、汎用プロセッサとアクセラレータとの間のルーティングリソースと、ダイにわたって高帯域幅低レイテンシ接続を分配するために必要なグローバルインターコネクトとの間に競合がある。ここに開示される準モノリシックパッケージングアーキテクチャによって可能にされるモジュール式インターポーザアプローチを用いることにより、ベースダイ102上のリソースを、グローバル高帯域幅インターコネクトのために利用することができる。従って、様々な実施形態によれば、ルータ回路702、及びリンク704の多くが、ベースダイ102のうちの1つ以上に置かれ得る。疎に接続された並列ネットワークNOC402(1)及び402(2)を用いて、ダイ間(インターダイ)通信と接続チップレット間グローバル通信との間の帯域幅競合が排除され又は大幅に減少され得る。
【0135】
図7Bに示すように、NOC402は更に、(とりわけ)幾つかの階層的な並列NOC402(1)、402(2)、及び402(3)を有し得る。例えば、NOC402(1)は、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の全体にわたるグローバルネットワークを有し得る。複数のベースダイ102は、NOC402(1)上で互いに通信し得る。NOC402(1)のリンク及びルータ回路は、複数のベースダイ102及びブリッジダイ104を用いて実現され得る。
【0136】
NOC402(2)は、別個のベースダイ102各々にわたる中間ネットワークを有し得る。対応するベースダイ102に結合された複数のIPダイ202が、NOC402(2)上で互いに通信し得る。NOC402(2)のリンク及びルータ回路は、複数のベースダイ102及びIPダイ202を用いて実現されることができ、2つ以上のIPダイ202がブリッジダイ104を介して同一のベースダイ102に結合される実施形態では、NOC402(2)のリンク及びルータ回路は、そのようなブリッジダイ104を用いて実現され得る。NOC402(2)は、一部の実施形態において、リンク706を用いてNOC402(1)に結合し得る。
【0137】
NOC402(3)は、別個のIPダイ202各々にわたるダイ内(イントラダイ)ネットワークを有し得る。2つ以上のIPコア204をIPダイ202が有する実施形態において、NOC402(3)は、同一のIPダイ202内の別々のIPコア204間の通信を可能にし得る。NOC402(3)のリンク及びルータ回路は、IPダイ202内のメタルトレース及びビアを用いて実現され得る。NOC402(3)は、例えば、リンク706を用いてNOC402(2)及び/又はNOC402(1)に結合し得る。ここに記載されるようにダイ境界に沿ってネットワークを分けることにより、モジュール式並列階層ネットワークをマイクロエレクトロニクスアセンブリ100内に設けることができる。
【0138】
図8A及び
図8Bは、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の一部のNOC構成の簡略化されたブロック図である。様々な実施形態によれば、NOC402のルータ回路702及びリンク704の大部分は、ベースダイ102にて実現されることができ、IPダイ202は、それぞれのIPダイ202の大きさ及び帯域幅要件に基づくベースダイ102への適切な接続を用いて、例えば402(1)又は402(2)といった個々のNOCに取り付けられることができる。物理的(例えば、構造的)な意味において、NOC402は、
図8Aに示すような様々な相互接続804、806、及び808のジャンクションを表すノード802を有してマイクロエレクトロニクスアセンブリ100内に実現され得る。例えば、NOC402(1)に属するノード802(1)を考える。ノード802(1)は、3つの異なる相互接続のジャンクションを有し、すなわち、同一のNOC402(1)内の他のノードとの層内結合を表す、破線で示された相互接続804(1)と、異なるNOC402(2)内の他のノードとの層内結合を表す、点線で示された相互接続806と、同一のNOC402(1)内のIPダイ202との層外結合を表す、矢印で示された相互接続808(1)とのジャンクションを有する。NOC402(1)内の1つ以上のこのようなノード及び相互接続は、リンク704を好適に形成し得る。相互接続806は、リンク706の一部を形成し得る。
【0139】
相互接続804及び806は、例えば、ベースダイ102のメタライゼーションスタック222及びTSV224内の、メタル経路(例えば、メタルトレース及びビア)を通じて実現され得る。相互接続808は、例えばベースダイ102とIPダイ202との間のハイブリッドボンド(例えば、メタル間ボンド及び酸化物間ボンド)といったDTDインターコネクト218、並びに適宜にいずれかのダイ内のビア及びメタルトレースによって実現され得る。一部の実施形態において、相互接続804、806及び808はまた、ベースダイ102とブリッジダイ104との間のDTDインターコネクト230、メタライゼーションスタック238内のメタルトレース及びビア、並びにブリッジダイ104のTSV242によって実現され得る。
【0140】
様々な実施形態において、キャッシュ810が、ベースダイ102に配置され、一部の実施形態において、ベースダイ102のアレイにわたって分散され、また、それに接続された1つ以上のIPダイ202によってアクセス可能であることができる。一部の実施形態において、ベースダイ102上のキャッシュ810を、例えば、それに直接結合されたIPダイ202のキャッシュだけに接続されたローカルネットワークに関連付け、(例えば、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100内の実質的に全てのIPダイ202から)ネットワーククラスタのサイズを縮小することによって、キャッシュルックアップに必要なレイテンシが低減され得る。一部の実施形態において、キャッシュ810は、キャッシュ810をホストするベースダイ102に直接結合されていない第1の層206内の他のIPダイ202によってアクセス可能とし得る。一部の実施形態において、キャッシュ810は、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100内のIPダイ202の一部又は全てにアクセス可能に、複数のベースダイ102にわたって分散され得る。一部の実施形態において、NOC402は、ダイ境界において別々のネットワーク(例えば、NOC402(1)、NOC402(2)など)に分割され、別個のソケットIDに関連付けられたり、より大きいクラスタに組み合わされたりし得る。
【0141】
図8Bに示すように、1つ以上のIPダイ202が、相互接続808を用いて適切なNOCに結合され得る。例えば、IPダイ202(1)は、ノード802(2)及び相互接続808(2)によってNOC402(2)に結合され得る。図示した実施形態例では、4つのノード802(2)がNOC402(2)に結合するために利用され、単一のノードで利用可能な帯域幅よりも4倍大きい帯域幅を可能にする。4つのノード802(2)と4つの相互接続808(2)との組み合わせが、IPダイ202(1)に含まれるIPコア204(図示せず)をベースダイ102内のルータ回路(図示せず)と接続する単一のリンク704を表し得る。ベースダイ102上の並列NOC402(1)に属するノード802(1)は、IPダイ202(1)の下の相互接続に利用可能であるが、IPダイ202(1)内の特定のIPコア204は、設計パラメータ及び他の考慮事項に基づいてNOC402(1)に接続されていないので、そのようなノードは、この実施形態例において電気的結合に使用されないとし得る。機械的強度のためにそのような位置にハイブリッドボンドが存在してもよいが、該ボンドは、電気的に絶縁され、及び/又はNOC402への結合に使用されないとし得る。一方で、特定のIPコア204がNOC402(1)及び402(2)の両方に結合される場合には、そのような利用可能なノードは結合のために好適に使用されることができる。
【0142】
IPダイ202(2)及びIPダイ202(3)は、同様に、ノード802(1)及び相互接続808(1)によってNOC402(1)に結合され得る。NOC402(2)に属するノード802(2)は、IPダイ202(2)及び202(3)に電気的に結合されないままであり得る。図示した実施形態例では、ノード802(1)のうちの2つが、IPダイ202(2)及び202(3)の各々においてNOC402(1)に結合するために利用され、単一のノードで得られる帯域幅の2倍で、(例えば、IPダイ202(1)においてのように)4つのノードで得られる帯域幅の半分を有する。
【0143】
図8Cは、様々な実施形態に従った一例のNOC402の簡略化された断面図である。図示した実施形態例において、マイクロエレクトロニクスアセンブリは、IPダイ202(1)内のIPコア204(1)、204(2)と、IPダイ202(2)内のIPコア204(3)と、IPダイ202(3)内のIPコア204(4)とを含んでいる。IPダイ202(1)及び202(2)はベースダイ102(1)に取り付けられ、IPダイ202(3)はベースダイ102(2)に取り付けられている。IPダイ202(1)、202(2)、及び202(3)は第1の層206にある。ベースダイ102(1)及び102(2)は第2の層208にある。第3の層210のブリッジダイ104が、ベースダイ102(1)と102(2)とを結合している。NOC402が、IPコア204(1)、204(2)、204(3)、及び204(4)を様々な方式で結合し、例えば、3つの並列サブネットワークNOC402(1)、NOC402(2)、及びNOC402(3)で結合する。NOC402(1)は、ベースダイ102(1)及び102(2)並びにブリッジダイ104によってIPコア204(1)、204(2)、204(3)及び204(4)を結合する。NOC402(2)は、ベースダイ102(1)を介してIPコア204(1)及び204(2)をIPコア204(3)と結合する。NOC402(3)は、IPダイ202(1)内のIPコア204(1)と204(2)とを結合する。
【0144】
NOC402(1)に属する第2の層208におけるベースダイ102内のノード802は、3つの異なる相互接続の接続点を有することができ、すなわち、同じNOC402(1)内の他のノードとの層内結合を表す相互接続804と、異なるNOC402(2)内の他のノードとの層内結合を表す相互接続806と、同じNOC402(1)内のIPダイ202との層外結合を表す相互接続808との接続点を有することができる。相互接続804は、ベースダイ102(1)及び102(2)内のメタルトレース及びビア、並びにブリッジダイ104内のメタルトレース及びビアを、層208と層210との間のDTDインターコネクト230とともに横断し得る。同様に、相互接続806は、ベースダイ102(1)及び102(2)内のメタルトレース及びビア、並びにブリッジダイ104内のメタルトレース及びビアを、層208と層210との間のDTDインターコネクト230とともに横断し得る。相互接続806は、ベースダイ102(1)内のメタルトレース及びビア、IPダイ202(1)、及び層206と層208との間のインタフェースにおけるDTDインターコネクトを横断し得る。ノード802並びに相互接続804、806、及び808は、リンク704(及び/又は疎な706)の一部を有し得る。
【0145】
ルータ回路702は、例えばベースダイ102(1)及び/又は102(2)など、層210内に設けられ、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100にわたるメッシュを形成し得る。一部の実施形態において、例えばNOC402(3)などのダイ内(イントラダイ)NOCであっても、例えばベースダイ102(1)及び102(2)内といった層210内に設けられたルータ回路702を使用することができる。そのようなネットワークリソースを層210内に設けることは、IPダイ202(1)-202(4)内のダイエリアを解放する。
【0146】
3つのネットワークのみが記述されているが、様々な他のNOC構造及びトポロジも、実施形態の広い範囲内で可能である。例えば、IPコア204(1)は、NOC402(1)に並列のネットワークにてIPコア204(4)に結合されてもよく、IPコア204(1)及び204(3)は、NOC402(3)に並列のネットワークにて結合されてもよく、等々である。従って、ネットワークは、一部の実施形態において、ダイ境界に基づいて細分化されてもよく、他の実施形態において、機能境界においてサブネットワークが形成されてもよく、例えば、全てのメモリコアが1つのサブネットワークを介して結合される一方で、全てのコアが別のサブネットワークを介して経由して結合されてもよく、等々である。任意の好適なネットワーク構成が、実施形態の広い範囲内で使用され得る。
【0147】
図9は、一部は伝統的なCMOSプロセスを用いて製造され、他は“ビヨンドCMOS”プロセスを用いて製造された、複数のダイのハイブリッド集合を有した、複数の層を有するマイクロエレクトロニクスアセンブリ100の一実施形態例を示す簡略化されたブロック図である。ここで使用されるビヨンドCMOSダイは、CMOSではないプロセスを使用して作製されたダイを有する。典型的に、ビヨンドCMOSダイは、計算状態を規定するために、電子電荷の代わりに、スピン、相、多極配向、機械的位置、極性、軌道対称性、磁束量子、分子構成、及び他の量子状態を使用する。ビヨンドCMOSダイの一例は、それぞれスピン注入器及び検出器として機能する強磁性ソース及び強磁性ドレインを持ち、磁気抵抗デバイスとして機能しながらトランジスタとして挙動するスピントランジスタ(例えば、スピンFET、スピンMOSFETトランジスタ)を含む。ビヨンドCMOSダイの他の一例は、情報の伝送及び処理のために集団スピン振動を利用するタイプの磁気論理デバイス有するスピン波デバイスである。
【0148】
ここで使用されるとき、用語“ビヨンドCMOSプロセス”は、強磁性材料、強誘電材料、圧電材料、ピエゾ抵抗材料、磁気歪み材料、又は同等物、例えば、半金属強磁性材料、例えばインジウムガリウム砒素(InGaAs)、インジウム砒素(InAs)、インジウムアンチモン(InSb)などの強いスピン軌道相互作用を持つ材料、例えば二酸化バナジウム、ニオブ酸鉛マグネシウム-チタン酸鉛、ニッケルなどの相関電子材料、高異方性磁性材料、カーボンナノチューブ、グラフェン、ポリマー系材料、歪みゲルマニウム、シリコンゲルマニウム、例えばアルミニウム、ハフニウム、タンタル、チタン、タングステン、及びジルコニウムのうちの少なくとも1つとの酸素の化合物などの酸化物、例えばチタン、プラチナ、ニッケル、タングステンなどの導電性金属、例えばペロブスカイトなどの導電性酸化物、高分子材料、低密度カーボン、例えばPr1-xCaxMnO3、SmNiO3、NiO、Ca2RuO4、NbO2、AM4X8(A=Ga、Ge;M=V、Nb、Ta;X=S、Se)などの“モット材料”などを用いる半導体技術で使用される任意の製造プロセスを指す。
【0149】
CMOSトランジスタICがムーアの法則に従ってスケーリングされるにつれて、それら内で消散される電力が、熱を取り除く能力を超えて増大する。また、データセンターにおけるコンピューティング演算に対する需要が、時間とともに指数関数的に増大している。これら2つの傾向が、よりエネルギー効率の良いコンピューティングチップの必要性を強調しており、それが、ビヨンドCMOSダイを通じて実現され得る。CMOSダイとビヨンドCMOSダイとの間の動作電圧、電力などの独特な違いは、2つの異なる種類のデバイス間でのシームレスなデータ交換を可能にするために、それらを微細なスケールで相互接続する新規のパッケージング方法を必要とする。現在、ビヨンドCMOSダイ(例えばトンネルFET、2D材料FET、強誘電体FET、スピントロニック、圧電、磁電など)は、パッケージされていないチップ内の小規模回路でのみ実証されている。例えば、標準的なブリッジダイ又は同様のアーキテクチャに基づく現在存在するパッケージング方法は、CMOS回路よりも低い電圧及び遅いクロック周波数で動作するビヨンドCMOS回路には適していない。特に、より遅いクロック周波数は、コンピューティングのためのより多数の並列コア及びデータを搬送するためのより広いバスにつながるが、これらはどちらも、現在存在するパッケージング方法では十分に実現されないが、本開示で説明されるマイクロエレクトロニクスアセンブリ100で可能にされ得るものである。
【0150】
様々な実施形態によれば、一部はビヨンドCMOSを用いて製造され、他はCMOSを用いて製造される複数のICダイが、複数の導電結合されるIPコアによって使用される集合的なサポート回路を提供する比較的大きいベースダイ102に物理的に、導電的に、及び通信可能に結合され得る。サポート回路の例は、以下に限られないが、電圧レギュレーション回路、入力/出力回路、データストレージ回路、クロック回路、電力送達ネットワーク回路などを含み得る。例えばブリッジダイ及びシリコンインターポーザを使用するなどの典型的な異種集積技術は、比較的低い垂直インターコネクト密度を持つ。対照的に、準モノリシックアーキテクチャの複数の層でのハイブリッドボンディングは、複数の異なる層を通じてオンチップ高帯域幅ネットワークを形成することをサポートすることが可能な、遥かに高いシリコンレベルのインターコネクト密度を可能にすることができる。これは、ビヨンドCMOSプロセスを用いて形成されるICダイにとって特に重要である。
【0151】
一実施形態例において、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、ベースダイ102に結合された1つ以上のIPダイ202を有することができ、IPダイ202及びベースダイ102は、伝統的なCMOSプロセスを使用して製造される。一実施形態例において、IPダイ202は、プロセッサ回路として機能するIPコア204(この図及び後続の図では、ビヨンドCMOSプロセスを使用して作製されるIPコアと区別するために、CMOS IPコア204と称することもある)を有することができ、別のIPダイ202は、メモリとして機能する別のCMOS IPコア204を有することができる。様々な他のタイプのCMOS IPコア204が、実施形態の広い範囲内でマイクロエレクトロニクスアセンブリ100に含められ得る。加えて、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、CMOS以外のプロセスを使用して製造された、デバイス、回路などを含むビヨンドCMOS IPコア904を有する1つ以上のビヨンドCMOSダイ902を有することができる。そのようなビヨンドCMOSダイ902は、限定ではなく例として、ナノ磁石、強誘電体キャパシタ、及び多数決ゲートを含め、強誘電体材料及び強磁性体材料を含み得る。
【0152】
一部の実施形態において、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100はまた、ベースダイ102に結合された1つ以上の超低電圧CMOS(super-low voltage CMOS;SLVC)ダイ906(advanced-very-low-voltage-CMOS(AVC)又はadvanced-ultra-low-voltage-CMOS(AUC)とも呼ばれる)を有し得る。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の他の実施形態は、如何なるSLVCダイ906を含んでいなくてもよい。SLVCダイ906も、一部の実施形態において互いに積み重ねられ得る。
【0153】
ビヨンドCMOSダイ(及びSLVCダイ)に特徴的な特徴は、伝統的なCMOSデバイス(例えば、0.6V、0.8V)と比較して低いそれらの動作電圧(例えば、0.2V又は0.35V)であるので、例えばCMOSダイ及びビヨンドCMOSダイの両方を有するこの実施形態例に示されるものなどのハイブリッドシステムは、これらの2つの異なるドメイン間で変換回路を使用し得る。例えば、ベースダイ102は、レベルシフタ(LS)(例えば、アナログ回路における変圧器と同様に、信号を1つの論理レベル又は電圧ドメインから別の論理レベル又は電圧ドメインに変換する回路)として機能し、信号を0.6Vから0.2Vに変換する変換回路908を有し得る。一部の実施形態において、電圧変換のための変換回路908は、CMOS IPダイ202からの0.6V又は0.8Vの第1電圧の信号を、ビヨンドCMOSダイ902のための0.2Vの第2電圧の信号に変換するLSを有する。同様に、LSは、ビヨンドCMOSダイ902からの0.2Vの第2電圧の信号を、CMOS IPダイ202のための0.6V又は0.8Vの第1電圧の信号に変換し得る。一部の実施形態において、LSは、CMOS IPダイ202からの0.6Vの第1電圧の信号を、SLVCダイ906のための0.35Vの第2電圧の信号に変換し得る。同様に、LSは、SLVCダイ906からの0.35Vの第2電圧の信号を、CMOS IPダイ202のための0.6V又は0.8Vの第1電圧の信号に変換し得る。さらに、変換回路908はまた、CMOS回路のより高いクロック周波数からビヨンドCMOS回路のより低いクロック周波数への変換を可能にする(例えば、分散データ処理のための)シリアライザ/デシリアライザ(SerDes)を有し得る。そして、変換された信号が、ビヨンドCMOSダイ902に転送され得る。電圧レギュレータを有する別の回路ブロック910が、ビヨンドCMOSダイ902及び/又はSLVCダイ906への低電圧の電力をレギュレートし得る。
【0154】
なお、変換回路908及び910は、ベースダイ102内の回路として示されているが、それらはまた、適宜に、ベースダイ102に結合された別個のICダイ、又はIPダイ202、ビヨンドCMOSダイ902、及び/又はSLVCダイ906内に実現されてもよい。例えば、それらは、IPダイ202とベースダイ102との間の追加の層内のICダイに組み込まれてよく、これらの層は、シリコンレベルのインターコネクト密度を持つインターコネクトで結合される。
【0155】
一組のインターコネクト912が、2つのビヨンドCMOSダイ902の間を含め、コンポーネント間の信号を容易にし得る。様々な実施形態において、インターコネクト912は、ハイブリッドボンド(例えば、メタル間ボンド及び酸化物間ボンド)、又は電圧ステップダウン(又は必要に応じてステップアップ)及びビヨンドCMOSダイ902の低めのクロック周波数のためのより多くの接続を容易にする同様のピッチ及びシリコンレベルインターコネクト密度(例えば、10,000-50,000接続/mm2)を有する他の種類のボンドを有し得る。一部の実施形態において、CMOSダイとビヨンドCMOSダイとの間のインターコネクト912は、高帯域幅の相互接続を提供することに専用の別個のブリッジダイ104にて実現されてもよい。
【0156】
また、ビヨンドCMOSダイ902は、より低い電圧及びより低い電力で動作するので、その中で発生する熱は、CMOSデバイスの場合よりも低くなることができ、真の3Dスタックでのデバイスの垂直スタッキングを可能にする。従って、複数のビヨンドCMOSダイ902(及び/又はSLVCダイ906)を互いに上下に積み重ねてもよく、各々が、シリコンレベルのインターコネクト密度を持つハイブリッドボンド又は同等物を有するインターコネクト912で相互接続される。ここで説明されるマイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、高密度インターコネクトを用いてCMOSダイ及びビヨンドCMOSダイを集積することを可能にし、CMOSダイ(例えば、202)とビヨンドCMOSダイ(例えば、902)との間の異なる電圧、異なるクロック周波数、及びバス幅(例えば、通信チャネルの数)の調整を可能にする。
【0157】
特に、広いバス幅は、シリコンレベルのインターコネクト密度(例えば、1平方ミリメートル当たり10,000個を超える接続)を持つインターコネクト912によって容易にされ得る。例えば、変換回路908は、第1周波数とより低い第2周波数との間で信号の周波数を変更するSerDesと、第1電圧とより低い第2電圧との間で信号の電圧を変更するLSとを有する。CMOS IPダイ202は、第1周波数及び第1電圧の信号で動作し、ビヨンドCMOSダイ902は、第2周波数及び第2電圧の信号で動作する。第1周波数及び第1電圧の信号が、(例えば、必要なバス幅を提供する)第1の数のインターコネクトによって提供される第1リンクを横断すると仮定すると、第2周波数及び第2電圧の信号は必然的に(例えば、より高い電流のために)より広いバスを横断する必要があることになり、基本的に、第1周波数と第2周波数との間のスケールの違いに比例して第1の数よりも多い第2の数の相互接続によって第2のリンクが提供される。低いインターコネクト密度を有する伝統的なパッケージでは、従来の大きさのダイ上で第2の数のインターコネクトをサポートすることは実行不可能であり得るが、本開示の実施形態においては、シリコンレベルのインターコネクト密度を持つインターコネクト912によって第2の数が容易にされる。
【0158】
図10は、本開示の実施形態に従った、CMOS回路及びビヨンドCMOS回路を有するマイクロエレクトロニクスアセンブリ100の簡略化された断面図である。様々な実施形態において、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100はサーバアーキテクチャを具現化し得る。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、少なくとも3つの層206、208、及び210を有し、一部の実施形態において、別の層920を有する。パッケージ基板212が層210に電気的及び機械的に結合され得る。IPダイ202及びビヨンドCMOSダイ902は、図示した実施形態例において、層206に含められ得る。一部の実施形態において、層206は、互いに積み重ねられた複数層のビヨンドCMOSダイ902を有し得る。層920は、一部の実施形態において、ビヨンドCMOSダイ902にインターコネクト912を提供するブリッジダイ104を有し得る。他の実施形態において、層920は、CMOSダイとビヨンドCMOSダイ(及び/又はSLVCダイ)との間の電圧変換、周波数シフト、及び電圧レギュレーションのための変換回路908及び910を持つICダイを有し得る。一部の実施形態において、層920は存在しなくてもよく、IPダイ202及びビヨンドCMOSダイ902は、層208内のベースダイ102に直接接続してもよい。一部の実施形態において、層920は、層208と210との間にあってもよい。他の実施形態において、他のICダイを有する更なる層も設けられ得る。層208は、本開示の
図1及び他の図を参照して説明したようなアレイへとモジュール化された複数のベースダイ102を有してもよい。層210は、いずれかのベースダイ102を他の隣接するベースダイ102に結合する複数のブリッジダイ104を有し得る。層210は、所望のように、特定のニーズに基づいて、パッケージ基板212、PCB、又は他のコンポーネントに結合し得る。
【0159】
図示されるようなパッケージングスキームは、以下の特徴を有する:層206内のそれぞれIPダイ202及びビヨンドCMOSダイ902内のCMOS IPコア204(例えば、CMOS計算回路)及びビヨンドCMOS IPコア904(例えば、ビヨンドCMOS計算回路)のモジュール式システム;例えば、モジュール性のため及びCMOS回路及びビヨンドCMOS回路を交換可能に使用するための、層206(例えば、IPダイ202及びビヨンドCMOSダイ902を有する)と層208(例えば、ベースダイ102を有する)との間の層920内のブリッジダイ104によって提供されるインターコネクト912を通じての変換(例えば、電圧及び周波数);ベースダイ102の内部の集積された変換機能(例えば、レベルシフタ、SerDes、電圧レギュレータなど);層920内のブリッジダイ104と層206内のICダイ(例えば、IPダイ202及びビヨンドCMOSダイ902)との間のハイブリッドボンドを通じて、又はベースダイ102との直接のハイブリッドボンドを通じて(例えば、層920の不在下で)実現されるインターコネクト912。マイクロエレクトロニクスアセンブリ100の一部の実施形態は、例えば、CMOSコアとビヨンドCMOSアクセラレータ、ビヨンドCMOSプロセッサとCMOS I/O、ビヨンドCMOS及びCMOSメモリレジスタと一緒にされたビヨンドCMOS及びCMOSプロセッサなどの、様々なSOCを容易にし得る。
【0160】
図11は、様々な実施形態に従った、NOC402内にCMOSダイ及びビヨンドCMOSダイを有するマイクロエレクトロニクスアセンブリ100の一部の簡略化された断面図である。図に示されるようなハイブリッドシステムにおいて、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100は、CMOSプロセスを用いて製造された1つ以上のICダイ(例えば、IPダイ202、ベースダイ102、ブリッジダイ104)と、CMOSではないプロセスを用いて製造された1つ以上のビヨンドCMOSダイ902とを有し得る。このような3D構成では、伝統的な2D構成で可能であるものよりも小さいサイズのフットプリントを持つマイクロエレクトロニクスアセンブリ100内に、大きいサイズのNOC402が提供され得る。
【0161】
NOC402は、更に説明されるように、層内リンク及びルータ回路、並びに層外リンク及びルータ回路にまたがる3Dネットワークを有し得る。伝統的なソリューションはICダイを二次元回路ボード上に配置していたところ、ここで説明されるシステム及び方法は、ICダイを3D空間内で積み重ねて、フットプリントを縮小し、通信速度を改善し、電力消費を低減させる。より具体的には、ここに開示されるシステム及び方法は、比較的小さいICダイ上に各IPコアを配置する。
【0162】
ビヨンドCMOSダイは、その数がムーアの法則及び今日のデータセンターによって要求されるコンピューティング演算数に従って増減するものである熱を発生するCMOSトランジスタICに対する、エネルギー効率の良い代替物を提供することができる。また、データセンターにおけるコンピューティング演算に対する要求は、時間とともに指数関数的に増大している。先行する図に関して述べたように、CMOS回路とビヨンドCMOS回路とをシステム内で一緒に組み合わせるために、及びそれらが情報をシームレスに交換しながら一緒に動作することを可能にするために、新規のパッケージング方法が必要とされる。ビヨンドCMOS回路は、CMOS回路よりも低い電源電圧で動作するように設計される。さらに、ビヨンドCMOSロジックは、ダイの3D積層を可能にすることができる。
【0163】
ここで説明されるマイクロエレクトロニクスアセンブリ100のNOC402は、ハイブリッドボンディング(又は同様の高密度相互接続)及び多層のICダイを有する準モノリシックパッケージングアーキテクチャを利用する複数の異なるサブネットワーク内にCMOSダイ及びビヨンドCMOSダイを有する。NOC402は、例えば、ビヨンドCMOS IPコア904におけるいっそう遅いクロック速度を補償するために、複数のCMOS IPコア204がそれらの間に小さいインターコネクト長を有して並列に動作することを可能にすることができる。さらに、NOC402は、ビヨンドCMOSダイ902における遥かに低い単位面積当たり電力消散を利用することができ、これは、ハイブリッドボンディングを介した熱除去を、信頼できる動作のために十分なものにする。NOC402は、各サブネットワーク(“クラスタ”とも称する)内のローカル及びグローバルなワークロードに対応するように、複数の相互接続されたサブネットワークからなる複数の異なる構成を受け入れることができる。ビヨンドCMOSダイ902は、1よりもかなり多い数で積層されることができ、それによって、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100全体において単位面積当たりのデバイス数(ムーアの法則に従う)及び秒当たりの演算数(TOPS)を劇的に増加させる。一実施形態例において、NOC402は、準モノリシックパッケージングアーキテクチャにおいて水平方向及び垂直方向の両方で、ICダイ間で利用可能な高いインターコネクト密度を利用する3Dメッシュネットワーク構成を有する。
【0164】
NOC402の一部の実施形態は、ダイスタックの複数の異なる配置、及び各スタック内のビヨンドCMOSダイ902の数の変更を可能にする。複数のCMOS IPコア204が同一のベースダイ102に接続し得る。ベースダイ102の機能は、一部の実施形態において、ビヨンドCMOSダイ902によって提供され得る。例えば、ビヨンドCMOSダイ902(1)及び902(2)が、ベースダイ102(1)として一緒に機能し得る。このような実施形態において、各IPコア204は、異なるNOC構造を実現するために、複数の積層されたビヨンドCMOSダイ902によって提供されるルータ回路へのアクセスを持つ(例えば、ダイスタック内の各ベースダイが、それぞれのIPコア204にアクセス可能な対応するNOCの1つのルータ回路を持つと仮定する)。一部の実施形態において、層外方向の接続を設けるために、ビヨンドCMOSダイ902及びCMOSベースダイ102(例えば、102(2))内にTSVが設けられ得る。ビヨンドCMOSダイスタックのうちの一部は、キャッシュ(例えば、分散されたラストレベルキャッシュ(LLC))又はIPコア904(例えば、904(1))を有し得る。一部の実施形態において、NOC402は、例えば接続をサポートするためにNOCを調整する必要がある場合に、階層的な並列サブネットワークを有し得る。
【0165】
様々な実施形態において、ルータ回路702が、(例えば、
図7を参照して説明したように)ベースダイ102内に、及び/又はマイクロエレクトロニクスアセンブリ100内のIPコア204を持つ他のIPダイ202(及び/又はビヨンドCMOS IPコア904を持つビヨンドCMOSダイ902)内に設けられ得る。様々な実施形態において、ビヨンドCMOSダイ(例えば、902(1))をCMOS IPダイ(例えば、202(1))と結合するNOC402内のリンク704は、ビヨンドCMOSではないプロセスを用いて製造され、電圧レギュレーション(例えば、VR)、電圧レベルシフト(例えば、LS)、及び周波数シフト(又は変動)(例えば、SerDes)を容易にする回路(例えば、908、910、図示せず)を有する。一部の実施形態において、該回路は、接続されたルータ回路(例えば、702(1))を有するCMOS IPダイ(例えば、202(1))内に置かれることができ、他の実施形態において、該回路は、異種のICダイ(例えば、202(1)及び902(1))間の相互接続又はブリッジングを有する別のCMOS ICダイ(例えば、ブリッジダイ104(1))内に置かれることができる。
【0166】
一例において、IPダイ202(1)は、IPコア204(1)(例えば、計算コア)及びIPコア204(2)(例えば、メモリ)と、ルータ回路702(1)及びルータ回路702(2)とを有し得る。ダイ内NOC402(1)が、例えば、ルータ回路702(2)を通じてIPコア204(1)とIPコア204(2)との間の通信を容易にし得る。一例のビヨンドCMOSダイ902(1)は、IPコア904(1)及びルータ回路702(3)を有し得る。一部の実施形態において、IPコア904(1)は、IPコア204(1)と同じNOC402(1)に属し得る。IPダイ202(1)内のIPコア204(1)は、IPダイ202(1)内のルータ回路702(1)を介して、ビヨンドCMOSダイ902(1)内のIPコア904(1)と通信し得る。このような実施形態におけるルータ回路702(1)は、IPダイ202(1)とビヨンドCMOSダイ902(1)との間で信号を変換するために、例えば電圧レギュレータ、レベルシフタ、及びSerDesなどの適切な回路ブロックを含むか、それに結合されるかし得る。他の一例において、IPダイ202(2)は、ベースダイ102(2)内に設けられたルータ回路702(4)を代わりに用いて、如何なるルータ回路702も備えなくてもよい。
【0167】
少しのNOC構造のみを例にて説明したが、理解され得ることには、本開示の様々な実施形態に従ったCMOSダイとビヨンドCMOSダイとの組み合わせを用いて数多くの他のタイプのNOC構造が可能である。例えば、積層されたビヨンドCMOSダイ902は、一部の実施形態において、ベースダイ102として機能しなくてもよく、他の実施形態において、スタック内のビヨンドCMOSダイ902のうちの一部がベースダイ102として機能する一方で、一部の他のものはベースダイ102として機能しなくてもよい。一部の実施形態において、全てのビヨンドCMOS IPコア904がサブネットワークの一部である一方で、全てのCMOS IPコア204が別のサブネットワークの一部であってもよく、他の実施形態において、いずれか1つのサブネットワークが、ビヨンドCMOS IPコア904及びCMOS IPコア204の両方に及んでもよい。
【0168】
図12は、様々な実施形態に従った、CMOSダイ及びビヨンドCMOSダイを有するマイクロエレクトロニクスアセンブリ100の一部の簡略化された断面図である。NOC402が、この実施形態例に示すような構造で実現されてもよい。ビヨンドCMOSダイ902(1)、ビヨンドCMOSダイ902(2)、及びビヨンドCMOSダイ902(3)が、互いに積み重ねられ得る。ビヨンドCMOSダイの低い電力消費により、ビヨンドCMOSダイ902(1)、ビヨンドCMOSダイ902(2)、及びビヨンドCMOSダイ902(3)は、放熱による信頼性問題に遭遇することなく積み重ねられることができる。ビヨンドCMOSダイ902(1)、ビヨンドCMOSダイ902(2)、及びビヨンドCMOSダイ902(3)の各々が、例えば904(1)、904(2)、904(3)などの、1つ以上のビヨンドCMOS IPコア904をその中に有し得る。ビヨンドCMOSダイ902(1)、ビヨンドCMOSダイ902(2)、及びビヨンドCMOSダイ902(3)はまた、必要に応じて、ダイ内ルーティング及びダイ間ルーティングのためのルータ回路702を有し得る。一部の実施形態において、2つ以上のNOCがマイクロエレクトロニクスアセンブリ100内に設けられてもよい。
【0169】
ベースダイ102はブリッジとして機能することができ、伝統的なCMOSプロセスを使用して製造されたCMOS IPダイ202とのビヨンドCMOSダイ902(3)の結合を可能にする。ベースダイ102は、ビヨンドCMOSダイ902(1)、ビヨンドCMOSダイ902(2)、及びビヨンドCMOSダイ902(3)とIPダイ202との間で信号がシームレスに通信されることを可能にする、例えばレベルシフタ、SerDes、電圧レギュレータなどの適切な回路ブロックを有し得る。
【0170】
一部の実施形態において、例えばビヨンドCMOSダイ902(1)、ビヨンドCMOSダイ902(2)、及びビヨンドCMOSダイ902(3)などのビヨンドCMOSダイ902は、1つのNOC(例えば、402(1))内に設けられることができ、一方で、例えばCMOS IPダイ202といった他のダイは、別の並列NOC(例えば、402(2))内に設けられることができる。他の実施形態において、例えばビヨンドCMOSダイ902(1)、ビヨンドCMOSダイ902(2)、及びビヨンドCMOSダイ902(3)などのビヨンドCMOSダイ902と、例えばIPダイ202などの他のダイとが、同一のNOC402内に設けられてもよい。実施形態の広い範囲内で、任意の好適なネットワークトポロジがマイクロエレクトロニクスアセンブリ100に使用され得る。ハイブリッドインターコネクト(例えば、メタル間ボンド及び酸化物間ボンド)又は同等物が利用可能であることは、小型の3次元スタック構成で、1つのNOC402内でのビヨンドCMOSダイ902と例えばCMOS IPダイ202などの他のダイとの結合を可能にすることができる。
【0171】
図13は、様々な実施形態に従った、CMOSダイ及びビヨンドCMOSダイを有する一例のマイクロエレクトロニクスパッケージ100の一部の簡略化された断面図である。例えば102、104などの様々なICダイが、例えば層206、208、210、及び920といった、2つ以上の層にまたがる誘電体1300に埋め込まれ得る。誘電体1300は、誘電体232又は一部の実施形態において誘電体244と同じ材料を有し得る。他の実施形態において、誘電体1300は、誘電体232又は244とは異なる材料を有してもよい。更なる他の実施形態において、各層206、208、210、及び920は、誘電体1300内に異なる材料を有し得る。層920は、層210内のブリッジダイ104と同様のブリッジダイ104を有し得る。図示した実施形態例において、IPコア204は、IPダイ202(1)と、ビヨンドCMOSダイのスタックを有するビヨンドCMOSダイ902とにわたって分散され得る。一実施形態例において、IPダイ202(1)はプロセッサ回路を有することができ、ビヨンドCMOSダイ902は中間レベルキャッシュ(MLC)のスタックを有することができる。IPダイ202(2)は別のプロセッサ回路を有することができ、IPダイ202(3)はコントローラを有することができる。
【0172】
図示した実施形態例において、IPダイ202(1)は、電気経路1302によってビヨンドCMOSダイ902と電気的に結合され得る。電気経路1302は、ベースダイ102に到達しなくてもよく、代わりに、層920内のブリッジダイ104(1)を通じてルーティングされ得る。ベースダイ102まで行かないブリッジダイ104(1)を通じてのルーティングは、IPダイ202(1)とビヨンドCMOSダイ902とにわたって分散されたIPコア204の部分同士の間の、より短い経路を容易にし得る。従って、図示した実施形態例において、層920内のブリッジダイ104は、同じIPコア204の部分を有した、単一のベースダイ102の上に位置した、隣接するIPダイ(例えば、202、902)にわたる電気ブリッジとして機能し得る。
【0173】
IPダイ202(1)は、別の電気経路1304によって、(層920内の)TDV及び(層208内の)ベースダイ102(1)を介してIPダイ202(2)と電気的に結合され得る。IPダイ202(1)は、更に別の電気経路1306によってパッケージ基板212と電気的に結合され得る。電気経路1306は、層920及び210内のTDV及び層208内のベースダイ102(1)を通してルーティングされ得る。IPダイ202(1)は、層920内のTDV、ベースダイ102(1)、層210内のブリッジダイ104(2)、及び層208内のベースダイ102(2)を通ってルーティングされる更に別の電気経路1308を介して、IPダイ202(3)と電気的に結合され得る。単に説明を容易にするために、これら少数の電気経路が図示され、説明されている。実施形態の広い範囲内で、任意の数のこのような電気経路がマイクロエレクトロニクスアセンブリ100内に設けられ得る。これら電気経路は、適宜に、特定のニーズに基づいて、ICダイ内のメタライゼーションスタック、誘電体内のTDV、及び/又はICダイ内のTSVを通る好適なルーティングを有し得る。
【0174】
様々な実施形態において、説明されるような電気経路は、マイクロエレクトロニクスアセンブリ100内の1つ以上のNOC402の一部を形成し得る。例えば、電気経路1306は、グローバルNOC402(1)の一部とすることができ、IPダイ202(3)を有する電気経路1308は、別のNOC402(2)の一部を有することができ、同じベースダイ102(1)の上のIPダイ202(2)を有する電気経路1304は、更に別のNOC402(3)を有することができ、ビヨンドCMOSダイ902を有する電気経路1302は、更に別のNOC402(4)を有することができ、等々である。
【0175】
様々な実施形態において、ここで
図1-
図12のいずれかを参照して説明された機構のいずれかが、例えば、変更されたマイクロエレクトロニクスアセンブリ100を形成するために、ここに記載された1つ以上のICダイを有するパッケージを形成するように、いずれか他の機構と組み合わされ得る。一部のそのような組み合わせが上述されているが、様々な実施形態において、更なる組み合わせ及び変更が可能である。
【0176】
デバイス及びコンポーネント例
例えば、
図1-
図13に示した実施形態のいずれか、又はここに記載されたいずれかの更なる実施形態といった、ここに開示されるパッケージは、何らかの好適な電子コンポーネントに含められ得る。
図14-
図16は、ここに開示されるICパッケージのいずれかと共に使用されるか、それを含むかすることができるパッケージ、アセンブリ、及びデバイスの様々な例を例示している。
【0177】
図14は、ここに開示される実施形態のいずれかに従ったICパッケージを含み得る一例のICパッケージ2200の側断面図である。一部の実施形態において、ICパッケージ2200はシステム・イン・パッケージ(SiP)とし得る。
【0178】
図に示されるように、パッケージ基板2252が、絶縁体(例えば、セラミック、ビルドアップフィルム、フィラー粒子を中に持つエポキシフィルムなど)で形成され得るとともに、第1の面2272と第2の面2274との間の絶縁体を通って延在した、又は、第1の面2272上の異なる位置の間及び/又は第2の面2274上の異なる位置の間の、導電経路を有し得る。これらの導電経路は、ライン及び/又はビアを有するインターコネクト構造のうちのいずれかの形態をとり得る。
【0179】
パッケージ基板2252は、パッケージ基板2252を通る導電経路2262に結合された導電コンタクト2263を含むことができ、ダイ2256及び/又はインターポーザ2257内の回路が導電コンタクト2264のうちの様々な導電コンタクトに(又は、図示されていない、パッケージ基板2252に含まれる他のデバイスに)電気的に結合することを可能にする。
【0180】
ICパッケージ2200は、インターポーザ2257の導電コンタクト2261、第1レベルインターコネクト2265、及びパッケージ基板2252の導電コンタクト2263を介してパッケージ基板2252に結合されたインターポーザ2257を含み得る。図に示す第1レベルインターコネクト2265は、はんだバンプであるが、例えば、はんだバンプ、はんだポスト、又はボンドワイヤなどの任意の好適な第1レベルインターコネクト2265が使用され得る。
【0181】
ICパッケージ2200は、ダイ2256の導電コンタクト2254、第1レベルインターコネクト2258、及びインターポーザ2257の導電コンタクト2260を介してインターポーザ2257に結合された1つ以上のダイ2256を含み得る。導電コンタクト2260は、インターポーザ2257を通る導電経路(図示せず)に結合されることができ、ダイ2256内の回路が導電コンタクト2261のうちの様々な導電コンタクトに(又は、図示されていない、インターポーザ2257に含まれる他のデバイスに)電気的に結合することを可能にする。図に示す第1レベルインターコネクト2258は、はんだバンプであるが、例えば、はんだバンプ、はんだポスト、又はボンドワイヤなどの任意の好適な第1レベルインターコネクト2258が使用され得る。ここで使用されるとき、“導電コンタクト”は、異なるコンポーネント間のインタフェースとして機能する導電性の材料(例えば、金属)の一部を指すことができ、導電コンタクトは、コンポーネントの表面でリセス化されたり、該表面と同一平面であったり、該表面から離れるように延在したりすることができ、任意の好適な形態(例えば、導電パッド又はソケット)をとり得る。
【0182】
一部の実施形態において、アンダーフィル材料2266が、第1レベルインターコネクト2265の周囲でパッケージ基板2252とインターポーザ2257との間に配置されることができ、モールド2268が、ダイ2256及びインターポーザ2257の周囲に、パッケージ基板2252と接触して配置されることができる。一部の実施形態において、アンダーフィル材料2266はモールド2268と同じであってもよい。アンダーフィル材料2266及びモールド2268に使用され得る材料の例は、好適な場合にエポキシである。第2レベルインターコネクト2270が導電コンタクト2264に結合され得る。図に示す第2レベルインターコネクト2270は、(例えば、ボールグリッドアレイ(BGA)構成向けの)はんだボールであるが、任意の好適な第2レベルインターコネクト2270が使用され得る(例えば、ピングリッドアレイ構成でのピン、又はランドグリッドアレイ構成でのランド)。第2レベルインターコネクト2270は、ICパッケージ2200を、当技術分野において知られているような、及び
図15を参照して後述するような、例えば回路ボード(例えば、マザーボード)、インターポーザ、又は別のICパッケージなどの別のコンポーネントに結合するために使用され得る。
【0183】
様々な実施形態において、ダイ2256のいずれかは、ここに記載されたマイクロエレクトロニクスアセンブリ100とし得る。ICパッケージ2200が複数のダイ2256を含む実施形態において、ICパッケージ2200はマルチチップパッケージ(MCP)と称され得る。ダイ2256は、任意の所望の機能を実行する回路を含み得る。例えば、ダイ2256のうちの1つ以上が、ここに記載されたマイクロエレクトロニクスアセンブリ100であることの他に、ダイ2256のうちの1つ以上はロジックダイ(例えば、シリコンベースのダイ)であることができ、ダイ2256のうちの1つ以上はメモリダイ(例えば、高帯域幅メモリ)であることができ、等々である。一部の実施形態において、ダイ2256のうちのいずれかは、先行する図のうちのいずれかを参照して説明されたように実装され得る。一部の実施形態において、ダイ2256のうち少なくとも一部は、ここに記載されたような実装を含まなくてもよい。
【0184】
図に示すICパッケージ2200はフリップチップパッケージであるが、他のパッケージアーキテクチャが使用されてもよい。例えば、ICパッケージ2200は、例えば、埋込(embedded)ウエハレベルボールグリッドアレイ(eWLB)パッケージなどのBGAパッケージであってよい。他の一例において、ICパッケージ2200は、ウエハレベルチップスケールパッケージ(WLCSP)又はパネルファンアウト(FO)パッケージであってもよい。2つのダイ2256がICパッケージ2200内に示されているが、ICパッケージ2200は任意の所望数のダイ2256を含み得る。ICパッケージ2200は、パッケージ基板2252の第1の面2272又は第2の面2274の上に、又はインターポーザ2257のいずれかの面上に配置された、例えば表面実装抵抗器、キャパシタ、及びインダクタなどの追加の受動コンポーネントを含み得る。より一般的に、ICパッケージ2200は、当技術分野において知られた任意の他の能動又は受動コンポーネントを含み得る。
【0185】
一部の実施形態において、インターポーザ2257はICパッケージ2200に含まれなくてもよく、代わりに、第1レベルインターコネクト2265によって第1の面2272の導電コンタクト2263にダイ2256が直接結合されてもよい。
【0186】
図15は、ここに開示された実施形態のいずれかに従った1つ以上のマイクロエレクトロニクスアセンブリ200を持つコンポーネントを含み得るICデバイスアセンブリ2300の側断面図である。ICデバイスアセンブリ2300は、回路ボード2302(例えば、マザーボードとし得る)の上に配置された複数のコンポーネントを含んでいる。ICデバイスアセンブリ2300は、回路ボード2302の第1の面2340及び回路ボード2302の、反対側の第2の面2342の上に配置されたコンポーネントを含んでおり、一般に、面2340及び2342の一方又は両方の上にコンポーネントが配置され得る。特に、ICデバイスアセンブリ2300のコンポーネントのうちのいずれかの好適なコンポーネントは、ここに開示された実施形態のうちのいずれかに従った1つ以上のマイクロエレクトロニクスアセンブリ100のうちのいずれかを含むことができ、例えば、ICデバイスアセンブリ2300を参照して後述するICパッケージのうちのいずれかは、
図14を参照して上述したICパッケージ2200の実施形態のうちのいずれかの形態をとり得る。
【0187】
一部の実施形態において、回路ボード2302は、絶縁体の層によって互いに隔てられ且つ導電ビアによって相互接続された複数のメタル層を含むPCBとし得る。メタル層のうちのいずれか1つ以上は、回路ボード2302に結合されたコンポーネント間で電気信号を(オプションで、他のメタル層と共に)ルーティングするための所望の回路パターンで形成され得る。他の実施形態において、回路ボード2302は非PCBパッケージ基板であってもよい。
【0188】
図に示すように、一部の実施形態において、ICデバイスアセンブリ2300は、結合コンポーネント2316によって回路ボード2302の第1の面2340に結合されたパッケージ・オン・インターポーザ構造2336を含み得る。結合コンポーネント2316は、パッケージ・オン・インターポーザ構造2336を回路ボード2302に電気的及び機械的に結合することができ、また、はんだボール(図示のように)、ソケットのオス部分とメス部分、接着剤、アンダーフィル材料、並びに/又は任意の他の好適な電気的及び/又は機械的結合構造を含むことができる。
【0189】
パッケージ・オン・インターポーザ構造2336は、結合コンポーネント2318によってインターポーザ2304に結合されたICパッケージ2320を含み得る。結合コンポーネント2318は、例えば結合コンポーネント2316を参照して上述した形態など、所望の機能に応じた任意の好適な形態をとり得る。一部の実施形態において、ICパッケージ2320は、例えば、
図14を参照しながら上述したような、ICパッケージ2200であるか、それを含むかすることができる。一部の実施形態において、ICパッケージ2320は、ここに開示された少なくとも1つのマイクロエレクトロニクスアセンブリ100を含み得る。図を煩雑にしないために、この図にマイクロエレクトロニクスアセンブリ100は具体的に示されていない。
【0190】
図には1つのICパッケージ2320が示されているが、複数のICパッケージがインターポーザ2304に結合されてもよく、実際には、追加のインターポーザがインターポーザ2304に結合されてもよい。インターポーザ2304は、回路ボード2302とICパッケージ2320とを橋渡しするために使用される介在パッケージ基板を提供することができる。一般に、インターポーザ2304は、接続をより広いピッチに再配線したり、接続を異なる接続にルーティングし直したりすることができる。例えば、インターポーザ2304は、回路ボード2302への結合のために、ICパッケージ2320を結合コンポーネント2316のBGAに結合し得る。
【0191】
図に示す実施形態では、ICパッケージ2320と回路ボード2302とが、インターポーザ2304の反対側に取り付けられている。他の実施形態において、ICパッケージ2320及び回路ボード2302は、インターポーザ2304の同じ側に取り付けられてもよい。一部の実施形態において、インターポーザ2304によって3つ以上のコンポーネントが相互接続され得る。
【0192】
インターポーザ2304は、エポキシ樹脂、ガラス繊維強化エポキシ樹脂、セラミック材料、又は例えばポリイミドなどのポリマー材料で形成され得る。一部の実装において、インターポーザ2304は、例えばシリコン、ゲルマニウム、他のIV族材料、及びIII-V族材料など、半導体基板に使用される上述と同じ材料を含み得る別の剛性材料又は可撓性材料で形成され得る。インターポーザ2304は、これに限られないがTSV2306を含め、メタルインターコネクト2308及びビア2310を含み得る。インターポーザ2304は更に、受動デバイス及び能動デバイスの両方を含め、埋込デバイス2314を含み得る。そのようなデバイスは、以下に限られないが、キャパシタ、デカップリングキャパシタ、抵抗、インダクタ、ヒューズ、ダイオード、変圧器、センサ、静電放電(ESD)デバイス、及びメモリデバイスを含み得る。例えば無線周波数(RF)デバイス、電力増幅器、電力管理デバイス、アンテナ、アレイ、センサ、及び微小電気機械システム(MEMS)デバイスなどの、より複雑なデバイスも、インターポーザ2304上に形成されてもよい。パッケージ・オン・インターポーザ構造2336は、当技術分野で知られたパッケージ・オン・インターポーザ構造のうちのいずれの形態をとってもよい。
【0193】
一部の実施形態において、ICデバイスアセンブリ2300は、結合コンポーネント2322によって回路ボード2302の第1の面2340に結合されたICパッケージ2324を含み得る。結合コンポーネント2322は、結合コンポーネント2316を参照して上述した実施形態のうちのいずれかの形態をとることができ、ICパッケージ2324は、ICパッケージ2320を参照して上述した実施形態のうちのいずれかの形態をとることができる。
【0194】
一部の実施形態において、ICデバイスアセンブリ2300は、結合コンポーネント2328によって回路ボード2302の第2の面2342に結合されたパッケージ・オン・パッケージ構造2334を含み得る。パッケージ・オン・パッケージ構造2334は、ICパッケージ2326が回路ボード2302とICパッケージ2332との間に配置されるように、結合コンポーネント2330によって共に結合されたICパッケージ2326及びICパッケージ2332を含み得る。結合コンポーネント2328及び2330は、上述した結合コンポーネント2316の実施形態のうちのいずれかの形態をとることができ、ICパッケージ2326及び/又は2332は、上述したICパッケージ2320の実施形態のうちのいずれかの形態をとることができる。パッケージ・オン・パッケージ構造2334は、当技術分野で知られたパッケージ・オン・パッケージ構造のうちのいずれに従って構成されてもよい。
【0195】
図16は、ここに開示された実施形態のうちのいずれかに従った1つ以上のICパッケージを持つ1つ以上のコンポーネントを含み得る一例のコンピューティング装置2400のブロック図である。例えば、コンピューティング装置2400のコンポーネントのうちのいずれか好適なコンポーネントが、ここに開示された実施形態のうちのいずれかに従ったマイクロエレクトロニクスアセンブリ(例えば、100)を含み得る。他の一例において、コンピューティング装置2400のコンポーネントのうちのいずれか1つ以上が、(例えば、
図14に示したような)ICパッケージ2200のいずれかの実施形態を含み得る。更なる他の一例において、コンピューティング装置2400のコンポーネントのうちのいずれか1つ以上が、(例えば、
図15に示したような)ICデバイスアセンブリ2300を含み得る。
【0196】
図では、幾つものコンポーネントがコンピューティング装置2400に含まれるように示されているが、これらのコンポーネントのうちのいずれか1つ以上が、用途に好適なように、省略されたり繰り返されたりしてもよい。一部の実施形態において、コンピューティング装置2400に含まれるコンポーネントのうちの一部又は全てが、1つ以上のマザーボードに取り付けられ得る。一部の実施形態において、これらのコンポーネントのうちの一部又は全てが、単一のSOCダイ上に製造される。
【0197】
また、様々な実施形態において、コンピューティング装置2400は、図に示されたコンポーネントのうちの1つ以上を含まずに、コンピューティング装置2400は、該1つ以上のコンポーネントへの結合のためのインタフェース回路を含んでいてもよい。例えば、コンピューティング装置2400は、表示デバイス2406を含まずに、表示デバイス2406が結合され得る表示デバイスインタフェース回路(例えば、コネクタ及びドライブ回路)を含んでいてもよい。別の一組の例において、コンピューティング装置2400は、オーディオ入力デバイス2418又はオーディオ出力デバイス2408を含まずに、オーディオ入力デバイス2418又はオーディオ出力デバイス2408が結合され得るオーディオ入力又は出力デバイスインタフェース回路(例えば、コネクタ及びサポート回路)を含んでいてもよい。
【0198】
コンピューティング装置2400は、プロセッシングデバイス2402(例えば、1つ以上のプロセッシングデバイス)を含み得る。ここで使用されるとき、用語“プロセッシングデバイス”又は“プロセッサ”は、レジスタ及び/又はメモリからの電子データを処理して、該電子データをレジスタ及び/又はメモリに格納され得る他の電子データへと変換する如何なるデバイス又はデバイス部分をも指し得る。プロセッシングデバイス2402は、1つ以上のDSP、ASIC、CPU、GPU、暗号プロセッサ(ハードウェア内で暗号アルゴリズムを実行する特殊プロセッサ)、サーバプロセッサ、又はその他の好適プロセッシングデバイスを含み得る。コンピューティング装置2400は、それ自体が例えば揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)など)、不揮発性メモリ(例えば、読み出し専用メモリ(ROM))、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又はハードドライブなどの1つ以上のメモリデバイスを含み得るものであるメモリ2404を含み得る。一部の実施形態において、メモリ2404は、プロセッシングデバイス2402とダイを共有するメモリを含み得る。このメモリは、キャッシュメモリとして使用されることができ、混載(embedded)ダイナミックランダムアクセスメモリ(eDRAM)又はスピントランスファートルク磁気ランダムアクセスメモリ(STT-MRAM)を含み得る。
【0199】
一部の実施形態において、コンピューティング装置2400は、通信チップ2412(例えば、1つ以上の通信チップ)を含み得る。例えば、通信チップ2412は、コンピューティング装置2400への、及びそれからのデータの伝送のための無線通信を管理するように構成され得る。用語“無線(ワイヤレス)”及びその派生形は、変調された電磁放射線を用いて非固体媒体を介してデータを伝達し得る回路、装置、システム、方法、技術、通信チャネルなどを記述するために使用され得る。この用語は、関連する装置が如何なるワイヤをも含まないことを意味するものではないが、一部の実施形態では、如何なるワイヤをも含まないことがあり得る。
【0200】
通信チップ2412は、数多くある無線規格又はプロトコルのうちの何れを実装してもよい。無線規格又はプロトコルは、以下に限られないが、WiFi(IEEE802.11ファミリ)、IEEE802.16規格(例えば、IEEE802.16-2005補正)を含むIEEE規格、ロングタームエボリューション(LTE)プロジェクト及びその補正、更新及び/又は改正(例えば、アドバンストLTEプロジェクト)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)プロジェクト(“3GPP2”とも呼ばれている)、等々)を含む。IEEE802.16準拠のブロードバンド・ワイヤレス・アクセス(BWA)ネットワークは一般にWiMAXネットワーク(WiMAXはワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェイブ・アクセスを表す頭文字である)と呼ばれており、これは、IEEE802.16規格の適合性・相互運用性試験を合格した製品の証明マークとなっている。通信チップ2412は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM;登録商標)、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス(GPRS)、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)、ハイ・スピード・パケット・アクセス(HSPA)、エボルブドHSPA(E-HSPA)、又はLTEネットワークに従って動作してもよい。通信チップ2412は、エンハンスト・データレート・フォー・GSMエボリューション(EDGE)、GSM EDGEラジオ・アクセス・ネットワーク(GERAN)、ユニバーサル・テレストリアル・ラジオ・アクセス・ネットワーク(UTRAN)、又はエボルブドUTRAN(E-UTRAN)に従って動作してもよい。通信チップ2412は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、デジタル・エンハンスト・コードレス・テレコミュニケーションズ(DECT)、エボリューション・データ・オプティマイズド(EV-DO)、及びこれらの派生形、並びに、3G、4G、5G及びそれ以降として指定されるその他の無線プロトコルに従って動作してもよい。通信チップ2412は、他の実施形態において、その他の無線プロトコルに従って動作してもよい。コンピューティング装置2400は、無線通信を支援するために、及び/又は他の無線通信(例えば、AM又はFM無線伝送)を受信するために、アンテナ2422を含み得る。
【0201】
一部の実施形態において、通信チップ2412は、例えば電気的、光学的、又はその他の好適な通信プロトコル(例えば、Ethernet(登録商標))などの有線通信を管理してもよい。上述のように、通信チップ2412は、複数の通信チップを含んでいてもよい。例えば、第1の通信チップ2412が、例えばWi-Fi及び/又はBluetooth(登録商標)など、より短距離の無線通信用にされ、第2の通信チップ2412が、例えばグローバルポジショニングシステム(GPS)、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、Ev-DO、又はその他など、より長距離の無線通信用にされ得る。一部の実施形態において、第1の通信チップ2412が無線通信用にされ、第2の通信チップ2412が有線通信用にされてもよい。
【0202】
コンピューティング装置2400は、バッテリー/電力回路2414を含み得る。バッテリー/電力回路2414は、1つ以上のエネルギー蓄積デバイス(例えば、バッテリー又はキャパシタ)、及び/又はコンピューティング装置2400とは別個のエネルギー源(例えば、ACライン電力)にコンピューティング装置2400のコンポーネントを結合するための回路を含み得る。
【0203】
コンピューティング装置2400は、表示デバイス2406(又は、上述のように、対応するインタフェース回路)を含み得る。表示デバイス2406は、例えばヘッドアップディスプレイ、コンピュータモニタ、プロジェクタ、タッチスクリーンディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ、又はフラットパネルディスプレイなどの、如何なる視覚的インジケータをも含み得る。
【0204】
コンピューティング装置2400は、オーディオ出力デバイス2408(又は、上述のように、対応するインタフェース回路)を含み得る。オーディオ出力デバイス2408は、例えばスピーカ、ヘッドホン、又はイヤホンなどの、可聴インジケータを生成する如何なるデバイスをも含み得る。
【0205】
コンピューティング装置2400は、オーディオ入力デバイス2418(又は、上述のように、対応するインタフェース回路)を含み得る。オーディオ入力デバイス2418は、例えばマイクロホン、マイクロホンアレイ、又はデジタル楽器(例えば、ミディ(musical instrument digital interface;MIDI)出力を持つ楽器)などの、音の信号表現を生成する如何なるデバイスをも含み得る。
【0206】
コンピューティング装置2400は、GPSデバイス2416(又は、上述のように、対応するインタフェース回路)を含み得る。GPSデバイス2416は、衛星ベースのシステムと通信できる状態にあり、技術的に知られているように、コンピューティング装置2400の位置を受信し得る。
【0207】
コンピューティング装置2400は、他の出力デバイス2410(又は、上述のように、対応するインタフェース回路)を含み得る。他の出力デバイス2410の例は、オーディオコーデック、ビデオコーデック、プリンタ、他のデバイスに情報を提供するための有線若しくは無線の送信器、又は更なるストレージデバイスを含み得る。
【0208】
コンピューティング装置2400は、他の入力デバイス2420(又は、上述のように、対応するインタフェース回路)を含み得る。他の入力デバイス2420の例は、加速度計、ジャイロスコープ、方位計、画像キャプチャデバイス、キーボード、マウスなどのカーソル制御デバイス、スタイラス、タッチパッド、バーコードリーダ、クイックレスポンス(QR)コードリーダ、任意のセンサ、又は無線自動識別(RFID)リーダを含み得る。
【0209】
コンピューティング装置2400は、例えば、ハンドヘルド又はモバイルコンピューティング装置(例えば、携帯電話、スマートフォン、モバイルインターネット機器、音楽プレーヤ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、ウルトラブックコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータなど)、デスクトップコンピューティング装置、サーバ若しくはその他のネットワーク化コンピューティングコンポーネント、プリンタ、スキャナ、モニタ、セットトップボックス、エンターテイメント制御ユニット、車両制御ユニット、デジタルカメラ、デジタルビデオレコーダ、又はウェアラブルコンピューティング装置など、如何なる所望のフォームファクタを有していてもよい。一部の実施形態において、コンピューティング装置2400は、データを処理する如何なる他のコンピューティング装置ともし得る。
【0210】
選択例
以下の段落は、ここに開示される実施形態の様々な例を提供する。
【0211】
例1は、第1の層(例えば、206)の第1の複数のICダイ(例えば、202)と、前記第1の層と第3の層(例えば、210)との間の第2の層(例えば、208)の第2の複数のICダイ(例えば、102)と、前記第3の層の第3の複数のICダイ(例えば、104)と、を有し、前記第2の複数のICダイは、行及び列のアレイにてICダイを有し(例えば、
図1)、第2の複数のICダイの各ICダイが、前記第1の複数のICダイのうちの2つ以上のICダイに結合され、前記第3の複数のICダイが、前記第2の複数のICダイのうちの隣接し合うICダイ間の電気的結合を提供する(例えば、
図1)、マイクロエレクトロニクスアセンブリ(例えば、100、
図1-
図2B)を提供する。
【0212】
例2は、前記第1の複数のICダイは、第1の回路を持つ第1のICダイを含み、前記第2の複数のICダイは、第2の回路を持つ第2のICダイと、第3の回路を持つ第3のICダイとを含み、前記第1の回路は、前記第3の回路と持つよりも多くの電気接続を前記第2の回路と持ち、前記第1のICダイは、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで、前記第2のICダイに結合されている、例1のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0213】
例3は、前記第1の複数のICダイは、第1の回路を持つ第1のICダイを含み、前記第1の回路は、前記第1のICダイの外部の第2の回路に電気的に結合され、前記第2の複数のICダイは、前記第2の回路に近接した第2のICダイと、該第2のICダイよりも前記第2の回路から離れた第3のICダイとを含み、前記第1のICダイは、前記第2のICダイに、前記第1の回路から前記第2の回路への電気経路によって結合され、該電気経路は、前記第3のICダイから前記第2の回路への別の電気経路よりも短い、例1のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0214】
例4は、前記第1の複数のICダイは、第1のコアを持つ第1のICダイと、第2のIPコアを持つ第2のICダイとを含み、前記第1のIPコアは、前記第2のIPコアと導電結合され、前記第2の複数のICダイは、第3のICダイを含み、前記第1のICダイ及び前記第2のICダイは、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで、前記第3のICダイに結合されている、例1のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0215】
例5は、前記第1の複数のICダイは、前記第2の複数のICダイのトランジスタよりも小さいトランジスタを有する、例1乃至4のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0216】
例6は、前記第1の複数のICダイのうちの第1のICダイは、前記第1の複数のICダイのうちの第2のICダイ内のトランジスタよりも小さいトランジスタを有する、例1乃至5のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0217】
例7は、前記第1のICダイは、強磁性材料を持つトランジスタを有さず、前記第2のICダイは、強磁性材料を持つトランジスタを有する、例6のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0218】
例8は、前記第1のICダイは、前記第2のICダイ内のトランジスタよりも低い電圧で動作するように構成されたトランジスタを有する、例6のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0219】
例9は、前記第2の複数のICダイのICダイは、寸法及び回路において互いに実質的に同じであり、前記第1の複数のICダイのうちの少なくとも一部のICダイは、寸法及び回路のうちの少なくとも一方において互いに同じではない、例1乃至8のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0220】
例10は、第1のICダイは、第1の機能を有する第1の回路を持ち、第2のICダイは、第2の機能を有する第2の回路を持ち、前記第1の機能及び前記第2の機能を持つ第1のマイクロプロセッサは、前記第1の複数のICダイのうちの前記第1のICダイ及び前記第2のICダイを含み、前記第1の機能を持つが前記第2の機能を持たない第2のマイクロプロセッサは、前記第1の複数のICダイのうちの前記第1のICダイを含むが前記第2のICダイを含まない、例1乃至9のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0221】
例11は、第2の複数のICダイは、前記第1のマイクロプロセッサと前記第2のマイクロプロセッサとの間で、大きさ、数、及び回路において実質的に同じである、例10のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0222】
例12は、前記第3の複数のICダイは、前記第1のマイクロプロセッサと前記第2のマイクロプロセッサとの間で同じである、例11のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0223】
例13は、前記第1の層と前記第2の層との間のインタフェースにおけるインターコネクトが、1平方ミリメートル当たり10,000個の相互接続よりも高い相互接続密度で分布されたハイブリッドボンドである、例1乃至12のいずれかのマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0224】
例14は、前記第2の層と第3の層との間の別のインタフェースにおけるインターコネクトが、1平方ミリメートル当たり10,000個の相互接続よりも高い相互接続密度で分布されたハイブリッドボンドである、例13のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0225】
例15は、当該マイクロエレクトロニクスアセンブリは更に、ネットワーク・オン・チップ(NOC)を有し(例えば、
図7)、該NOCは、複数の導体によって前記第1の複数のICダイ内のIPコアに導電結合された複数のルータ回路、を有し、前記第1の複数のICダイの各IPコアが、前記複数の導体の中の1つ以上の導体によって少なくとも1つのルータ回路に導電結合され、前記複数のルータ回路は、前記第2の複数のICダイのものである、例1乃至14のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0226】
例16は、前記複数のルータ回路は、第1の複数のルータ回路を有し、前記複数の導体は、第1の複数の導体を有し、前記NOCは更に、前記第2の複数のICダイの第2の複数のルータ回路を有し、前記第2の複数のICダイの各ICダイが、前記第2の複数のルータ回路の少なくとも1つのルータ回路を有する、例15のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0227】
例17は、前記第1の複数のICダイのICダイは、様々な形状及び大きさのものである(例えば、
図3A-
図3B)、例1乃至16のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0228】
例18は、前記第1の複数のICダイのICダイは同様の大きさにされている(例えば、
図4)、例1乃至16のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0229】
例19は、前記IPコアのうちの1つが中央プロセッサユニット(CPU)コアを有し、前記IPコアのうちの別の1つがメモリを有する、例1乃至18のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0230】
例20は、前記IPコアのうちの1つが汎用プロセッサ回路を有し、前記IPコアのうちの別の1つがアクセラレータを有する(例えば、
図4-
図6)、例1乃至19のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0231】
例21は、前記アレイは第1のアレイを有し、前記第1の複数のICダイは、前記第1のアレイの上の第2のアレイ内にあり、前記第2のアレイ内のICダイは、前記第1のアレイの境界内に収まるような大きさ及び形状にされている(例えば、
図4)、例20のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0232】
例22は、前記第1の複数のICダイのうちの特定のICダイが、前記第2の複数のICダイのうちの単一のICダイの上のサブアレイ内にあり、前記サブアレイ内の前記特定のICダイは、前記第2の複数のICダイのうちの前記単一のICダイの境界内に収まるような大きさ及び形状にされている、例21のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0233】
例23は、前記第2の複数のICダイは電圧レギュレータ回路を有する(例えば、
図9)、例1乃至22のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0234】
例24は、前記第2の複数のICダイは、シリアル-デシリアライザ(SerDes)回路及びレベルシフタ(LS)回路を有する(例えば、
図9)、例1乃至23のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0235】
例25は、当該マイクロエレクトロニクスアセンブリは更に、第4の層(例えば、920、
図10)の第4の複数のICダイを有し、前記第4の層は、前記第1の層と前記第2の層との間にある、例1乃至24のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0236】
例26は、前記第1の複数のICダイのうちの少なくとも1つのICダイが、強磁性材料を持つトランジスタを有するICダイのスタックを有する(例えば、
図10)、例1乃至25のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0237】
例27は、当該マイクロエレクトロニクスアセンブリは更に、前記第1の層と前記第2の層との間の第4の層(例えば、920)の第4の複数のICダイ(例えば、104)を有し(例えば、
図13)、前記第4の複数のICダイは、前記第1の複数のICダイのうちの隣接し合うICダイ間の導電経路を有する、例1乃至26のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0238】
例28は、少なくとも1つのIPコアが、前記第1の複数のICダイのうちの複数のICダイにわたって分散される、例1乃至27のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0239】
例29は、第1の層(例えば、206)の第1のICダイ(例えば、202)と、第2の層(例えば、208)の第2のICダイ(例えば、102)及び第3のICダイ(例えば、102)と、第3の層(例えば、210)の第4のICダイ(例えば、104)と、前記第3の層に結合されたパッケージ基板(例えば、212)と、を有し、前記第2の層は、前記第1の層と前記第3の層との間にあり、前記第1のICダイは、前記第2のICダイに取り付けられ、前記第3のICダイは、前記第2のICダイに隣接し、前記第4のICダイは、前記第2のICダイと前記第3のICダイとの間の導電経路を有する、ICパッケージ(例えば、
図2B)を提供する。
【0240】
例30は、前記第2のICダイは、前記第1の複数のICダイの1つ以上のIPコアに導電結合された回路を有する、例29のICパッケージを提供する。
【0241】
例31は、前記IPコアのうちの少なくとも1つはプロセッサ回路を有し、前記回路は電圧レギュレータ回路を有する、例30のICパッケージを提供する。
【0242】
例32は、前記第2のICダイは、寸法及び回路において前記第3のICダイと同じである、例29乃至31のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0243】
例33は、前記第1のICダイは、前記第2のICダイ内のトランジスタよりも小さいトランジスタを有する、例29乃至32のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0244】
例34は、前記第2のICダイは、積層された複数のICダイを有し、該積層された複数のICダイの各ICダイが、強磁性材料を持つトランジスタを有する、例29乃至33のいずれか一のICパッケージ(例えば、
図11)を提供する。
【0245】
例35は、前記第1のICダイは、積層された複数のICダイを有し、該積層された複数のICダイの各ICダイが、強磁性材料を持つトランジスタを有する。例29乃至34のいずれか一のICパッケージ(例えば、
図9-
図10)を提供する。
【0246】
例36は、前記第4のICダイは、如何なるダイオード又はトランジスタも有しない、例29乃至35のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0247】
例37は、前記第4のICダイは、ダイオード及びトランジスタのうちの少なくとも一方を有する、例29乃至35のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0248】
例38は、前記第2のICダイ、前記第3のICダイ、及び前記第4のICダイは、基板貫通ビア(TSV)を有する、例29乃至37のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0249】
例39は、前記TSVは、前記第1のICダイに電力を搬送する、例38のICパッケージを提供する。
【0250】
例40は、前記第4のICダイは誘電体材料に埋め込まれている、例29乃至39のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0251】
例41は、前記誘電体材料内に誘電体貫通ビア(TDV)がある、例40のICパッケージを提供する。
【0252】
例42は、前記第2のICダイ及び前記第3のICダイは誘電体材料内にある、例29乃至41のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0253】
例43は、ICダイの配置体であって、IPコアを持つICダイを有する第1の複数のICダイと、ICダイを有する第2の複数のICダイであり、当該第2の複数のICダイの前記ICダイの各々が、前記IPコアのうちの1つ以上に導電結合された少なくとも1つの回路を持つ、第2の複数のICダイと、ICダイを有する第3の複数のICダイであり、当該第3の複数のICダイの前記ICダイの各々が、10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトを備えた前記第2の複数のICダイ間の少なくとも1つの導電経路を有する、第3の複数のICダイと、を有し、前記第1の複数のICダイは第1の層にあり、前記第2の複数のICダイは第2の層にあり、前記第2の層は、前記第1の層と第3の層との間にあり、前記第3の複数のICダイは前記第3の層にある、配置体を提供する。
【0254】
例44は、当該配置体は、ICダイの第1の配置体であり、前記第1の複数のICダイは、前記第1の層内の位置に第1のIPコアを持つ第1のICダイを含み、ICダイの第2の配置体は、前記第1のIPコアとは異なる第2のIPコアを持つ第2のICダイが前記第1の層内の前記位置にあることを除いて、構造においてICダイの前記第1の配置体と実質的に同じである、例43の配置体を提供する。
【0255】
例45は、前記第2の複数のICダイは、前記第1の複数のICダイによってアクセス可能な共有キャッシュ(例えば、810)を有する、例43乃至44のいずれか一の配置体を提供する。
【0256】
例46は、前記第1の複数のICダイは、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで、前記第2の複数のICダイに結合されている、例43乃至45のいずれか一の配置体を提供する。
【0257】
例47は、前記第2の複数のICダイは、行及び列の規則的なアレイ内にある、例43乃至46のいずれか一の配置体を提供する。
【0258】
例48は、前記第2の複数のICダイは、形状及び回路において互いに同じである、例47の配置体を提供する。
【0259】
例49は、前記IPコアは、前記第2の複数のICダイに設けられたルータ回路に導電結合され、前記ルータ回路は、前記IPコアの間で電気信号をルーティングする、例43乃至48のいずれか一の配置体を提供する。
【0260】
例50は、前記第1の複数のICダイの第1の部分が汎用プロセッサ回路を有し、前記第1の複数のICダイの第2の部分がアクセラレータ回路を有し、前記第1の部分及び前記第2の部分は、行及び列のアレイ内にある、例43乃至49のいずれか一の配置体を提供する。
【0261】
例51は、前記第1の複数のICダイは、前記第2の複数のICダイ内のトランジスタとは異なる大きさのトランジスタを有する、例43乃至50のいずれか一の配置体を提供する。
【0262】
例52は、前記第1の複数のICダイ及び前記第2の複数のICダイは、前記第3の複数のICダイ内のトランジスタとは異なる大きさのトランジスタを有する、例51の配置体を提供する。
【0263】
例53は、前記第3の複数のICダイは能動回路素子を含まない、例43乃至52のいずれか一の配置体を提供する。
【0264】
例54は、第1の層(例えば、206)の第1の複数のICダイ(例えば、202)と、第2の層(例えば、208)の第2の複数のICダイ(例えば、102)と、第3の層(例えば、210)の第3の複数のICダイ(例えば、104)と、を有し、前記第2の層は、前記第1の層と前記第3の層との間にあり、前記第1の複数のICダイの第1の部分(例えば、202(1))が汎用プロセッサ回路(例えば、404)を有し、前記第1の複数のICダイの第2の部分(例えば、202(2))がアクセラレータ回路(例えば、406)を有し、前記第1の部分と前記第2の部分は物理的に相互を含まず、前記第2の複数のICダイは、前記汎用プロセッサ回路及び前記アクセラレータ回路に導電結合された回路を含むICダイを有し(例えば、
図4)、前記第3の複数のICダイは、前記第2の複数のICダイのうちの隣接し合うものの間に電気的結合を提供する導電経路を有する(例えば、
図6)、マイクロエレクトロニクスアセンブリ(例えば、100、
図4-
図6)を提供する。
【0265】
例55は、前記第1の複数のICダイは、行及び列の第1のアレイ内にあり、前記第2の複数のICダイは、行及び列の第2のアレイ内にある、例54のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0266】
例56は、前記第1の複数のICダイは、前記第2の複数のICダイよりも小さい、例54乃至55のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0267】
例57は、前記第1の部分の各ICダイが、1つ以上の汎用プロセッサ回路を有し、前記第2の部分の各ICダイが、1つ以上のアクセラレータ回路を有する、例54乃至56のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0268】
例58は、前記第1の複数のICダイの前記第1の部分は、前記第2の複数のICダイの第3の部分に結合され、前記第1の複数のICダイの前記第2の部分は、前記第2の複数のICダイの第4の部分に結合されている、例54乃至57のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0269】
例59は、前記第3の部分と前記第4の部分は物理的に相互を含まない、例58のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0270】
例60は、前記第1の部分の前記ICダイのうちの複数のICダイが、前記第3の部分のICダイのうちの単一のICダイのフットプリントの上で該フットプリント内に含まれる、例58乃至59のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0271】
例61は、前記第2の部分の前記ICダイのうちの複数のICダイが、前記第4の部分のICダイのうちの単一のICダイのフットプリントの上で該フットプリント内に含まれる、例60のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0272】
例62は、前記第3の部分のICダイのうちの前記単一のICダイは、前記第4の部分のICダイのうちの前記単一のICダイとは異なる大きさにされている、例61のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0273】
例63は、前記第2の部分のICダイは、前記第1の部分のICダイの間に散在されている、例54乃至62のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0274】
例64は、汎用プロセッサ回路を有する第1のICダイと、アクセラレータ回路を有する第2のICダイと、前記汎用プロセッサ回路に導電結合された回路を有する第3のICダイと、前記アクセラレータ回路に導電結合された回路を有する第4のICダイと、前記第3のICダイと前記第4のICダイとの間の導電経路を有する第5のICダイと、を有し、前記第1のICダイ及び第2のICダイは第1の層にあり、前記第3のICダイ及び前記第4のICダイは第2の層にあり、前記第2の層は前記第1の層と第3の層との間にあり、前記第5のICダイは前記第3の層にあり、前記第1のICダイは前記第3のICダイに電気的及び機械的に結合され、前記第2のICダイは前記第4のICダイに電気的及び機械的に結合されている、ICパッケージを提供する。
【0275】
例65は、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで前記第3のICダイに電気的及び機械的に結合され複数の第1のICダイを更に有する、例64のICパッケージを提供する。
【0276】
例66は、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで前記第4のICダイに電気的及び機械的に結合され複数の第2のICダイを更に有する、例64乃至65のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0277】
例67は、前記第1のICダイは、前記第2のICダイ内のトランジスタとは異なる大きさのトランジスタを有する、例64乃至66のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0278】
例68は、前記第3のICダイは、前記第4のICダイ内のトランジスタとは異なる大きさのトランジスタを有する、例67のICパッケージを提供する。
【0279】
例69は、第1の複数のICダイ内の汎用プロセッサ回路と、第2の複数のICダイ内のアクセラレータ回路と、前記汎用プロセッサ回路及び前記アクセラレータ回路に導電結合された第3の複数のICダイ内のサポート回路と、前記汎用プロセッサ回路及び前記アクセラレータ回路に導電結合されたルータ回路を有するNOCと、を有し、前記ルータ回路は、前記第3の複数のICダイ内にあり、前記アクセラレータ回路は、前記汎用プロセッサ回路の間に分散され、前記汎用プロセッサ回路の間の導電経路は、一部の実施形態において前記アクセラレータ回路を通らないとし得る、ICダイの配置体を提供する。
【0280】
例70は、前記第3の複数のベースダイのうちの隣接し合うものの間の導電経路を有する第4の複数のICダイを有する、例69の配置体を提供する。
【0281】
例71は、前記NOCは、第1のNOC及び第2のNOCを有し、前記第1のNOCは、前記ルータ回路の第1の部分を有し、前記第2のNOCは、前記ルータ回路の第2の部分を有し、前記ルータ回路の前記第1の部分は、前記汎用プロセッサ回路と前記アクセラレータ回路とを導電結合するように構成され、前記ルータ回路の前記第2の部分は、前記汎用プロセッサ回路をそれら間で導電結合するように構成される、例69乃至70のいずれか一の配置体を提供する。
【0282】
例72は、前記第1の複数のICダイ及び前記第2の複数のICダイは、第1の層内で同一平面にあり、前記第3の複数のICダイは第2の層にあり、前記第2の層は、前記第1の層と同一平面になく、前記第1の層は、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで前記第2の層に電気的及び機械的に結合されている、例69乃至71のいずれか一の配置体を提供する。
【0283】
例73は、前記サポート回路は、前記汎用プロセッサ回路に導電結合された第1セットのサポート回路と、前記アクセラレータ回路に導電結合された第2セットのサポート回路とを有する、例69乃至72のいずれか一の配置体を提供する。
【0284】
例74は、第1の層(例えば、206)の第1の複数のICダイ(例えば、202)と、第2の層(例えば、208)の第2の複数のICダイ(例えば、102)と、第3の層(例えば、210)の第3の複数のICダイ(例えば、104)と、当該マイクロエレクトロニクスアセンブリにわたるネットワーク・オン・チップ(NOC)であり、複数の導電結合されたルータ回路を有するNOCと、を有し、前記第2の層は、前記第1の層と前記第3の層との間にあり、前記第1の複数のICダイは、前記ルータ回路を通じて導電結合されたIPコアを有し(例えば、
図7A)、前記ルータ回路は前記第2の複数のICダイのものであり(例えば、
図8A)、前記第3の複数のICダイは、前記第2の複数のICダイのうちの隣接し合うものの間の導電経路を有する、マイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する(例えば、
図7A-
図8B、
図11、
図12)。
【0285】
例75は、前記第1の複数のICダイのIPコアが、リンクによって前記ルータ回路に結合され、各リンクが、前記第1の複数のICダイと前記第2の複数のICダイとの間の複数の相互接続を有し、第2のICダイ内の別のIPコアよりも高い帯域幅を使用するIPコアを持つ第1のICダイは、前記第2のICダイよりも、リンク当たりの多数の相互接続を持ち、前記第1の複数のICダイのうちの第4のICダイよりも大きい、前記第1の複数のICダイのうちの第3のICダイは、前記第4のICダイよりも、リンク当たり多数の相互接続を持つ、例74のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0286】
例76は、前記NOCは、第1のNOC、第2のNOC、及び第3のNOCを有し、前記第1のNOCは、前記第2の複数のICダイのうちのICダイに導電結合された第1の複数のルータ回路を持ち、前記第2のNOCは、前記第1の複数のICダイのうちのICダイに導電結合された第2の複数のルータ回路を持ち、前記第3のNOCは、前記第1の複数のICダイのうちのICダイ内のIPコアに導電結合された第3の複数のルータ回路を持つ、例74乃至75のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する(例えば、
図7B)。
【0287】
例77は、前記第2の複数のICダイの各ICダイが、前記第2のNOCのうちの別個の1つを有する、例76のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0288】
例78は、前記第1の複数のICダイの各ICダイが、第3のNOCのうちの別個の1つを有する、例76乃至77のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0289】
例79は、前記NOCは、第1の複数のルータ回路を持つ第1のNOCと、第2の複数のルータ回路を持つ並列の第2のNOCとを有する、例74乃至78のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する(例えば、
図7A)。
【0290】
例80は、前記第1の複数のICダイのIPコアが、リンク(例えば、704)によって前記ルータ回路に結合され、各リンクが、前記第1の複数のICダイと前記第2の複数のICダイとの間の複数の相互接続を有し、ノードにおいて少なくとも2つのリンクが共に導電結合され、前記NOCの第1のノードが、第1の相互接続(例えば、804)、第2の相互接続(例えば、806)、及び第3の相互接続(例えば、808)のうちの少なくとも1つに結合され、前記第1の相互接続は、前記第1のノードを前記NOCの第2のノードに導電結合するように構成され、前記第2の相互接続は、前記第1のノードを別のNOCの第3のノードに導電結合するように構成され、前記第3の相互接続は、前記第1のノードを前記NOCの第4のノードに導電結合するように構成され、前記第1のノード、前記第2のノード、及び前記第3のノードは前記第2の層にあり、前記第4のノードは前記第1の層にある、例74乃至79のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する(例えば、
図8A)。
【0291】
例81は、前記第1の相互接続及び第3の相互接続は、前記NOC内のリンク(例えば、704)の一部を形成する、例80のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0292】
例82は、前記第2の相互接続は、前記NOCを前記別のNOCと接続するリンク(例えば、706)の一部を形成する、例80のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0293】
例83は、前記第1の相互接続及び前記第2の相互接続は、前記第2の層及び前記第3の層の少なくとも一方内の導電経路を有し、前記第3の相互接続は、前記第1の層と前記第2の層との間の1つ以上のダイ間(DTD)インターコネクトを有する、例80乃至82のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する(例えば、
図8C)。
【0294】
例84は、前記第1のノードは、前記第2の複数のICダイ及び前記第3の複数のICダイのうちの少なくとも1つにあり、前記第4のノードは、前記第1の複数のICダイのものである、例80乃至83のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0295】
例85は、キャッシュが前記第2の複数のICダイの間に分散され、前記キャッシュは、前記NOCのノード、リンク、及びルータ回路によって前記IPコアに導電結合されている、例74乃至84のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0296】
例86は、前記第1の複数のICダイ及び前記第2の複数のICダイのうちの少なくとも1つは、強磁性材料を有するトランジスタを有したICダイのスタックを有する、例74乃至85のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0297】
例87は、前記NOC内のリンクが、強磁性材料を有するトランジスタを持つICダイを、電圧レギュレーション回路、電圧レベルシフト回路、及び周波数変換回路を有する別のICダイと結合する、例86のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0298】
例88は、第1の層の第1のICダイ、第2のICダイ、及び第3のICダイと、前記第1のICダイ内の第1のIPコア、前記第2のICダイ内の第2のIPコア、前記第3のICダイ内の第3のIPコア、及び前記第3のICダイ内の第4のIPコアと、第2の層の第4のICダイ及び第5のICダイと、第3の層の第6のICダイと、前記第3の層に結合されたパッケージ基板と、前記第1のIPコア、前記第2のIPコア、前記第3のIPコア、及び第4のIPコアを結合するネットワーク・オン・チップ(NOC)と、を有し、前記第2の層は前記第1の層と前記第3の層との間にあり、前記NOCは複数の導電結合されたルータ回路を有し、前記第1のICダイ及び前記第2のICダイは前記第4のICダイに取り付けられ、前記第3のICダイは前記第5のICダイに取り付けられ、前記第6のICダイは前記第4のICダイと前記第5のICダイとの間の導電経路を有する、ICパッケージを提供する(例えば、
図8C)。
【0299】
例89は、前記NOCは、第1のNOC及び第2のNOCを有し、前記第1のNOCは、前記第4のICダイ及び前記第5のICダイを介して前記第1のIPコア及び前記第2のIPコアを前記第3のIPコアと導電結合する第1の複数のルータ回路を有し、前記第2のNOCは、前記第4のICダイを介して前記第1のIPコアを前記第2のIPコアと導電結合する第2の複数のルータ回路を有する、例88のICパッケージを提供する。
【0300】
例90は、当該ICパッケージは更に、前記第3のICダイ内の第4のIPコアを有し、前記NOCは更に第3のNOCを有し、該第3のNOCは、前記第3のIPコア及び前記第4のIPコアに導電結合された第3の複数のルータ回路を持つ、例89のICパッケージを提供する。
【0301】
例91は、前記複数のルータ回路は、前記第2の層にあり、メッシュネットワークにて共に導電結合されている、例88乃至90のいずれか一のICパッケージを提供する(例えば、
図8A)。
【0302】
例92は、複数の導体が前記複数のルータ回路を結合し、任意の2つのルータ回路間の各導電結合が、前記メッシュネットワークにおけるリンクであり、各リンクが、前記第1の層、前記第2の層、及び前記第3の層を通る導電ジョイント及び相互接続を有する、例91のICパッケージを提供する。
【0303】
例93は、前記第3のICダイは、強磁性材料を有するトランジスタを持つICダイのスタックを有する、例88乃至92のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0304】
例94は、前記第3のIPコアは、ICダイの前記スタック内の前記ICダイのうちの1つ内にあり、前記第4のIPコアは、ICダイの前記スタック内のICダイのうちの別の1つ内にある、例93のICパッケージを提供する。
【0305】
例95は、前記第3のIPコアはキャッシュを有し、前記第4のIPコアはプロセッサ回路を有する、例94のICパッケージを提供する。
【0306】
例96は、前記第4のIPダイは、10マイクロメートル未満のピッチを持つDTDインターコネクトで結合された強磁性材料を有するトランジスタを持つICダイのスタックを有する、例88乃至95のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0307】
例97は、前記第2の層の前記第4のICダイ及び前記第5のICダイにわたってキャッシュが分散され、該キャッシュは、前記第1のIPコア、前記第2のIPコア、及び前記第3のIPコアに導電結合されている、例88乃至96のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0308】
例98は、第1の層の第1の複数のICダイ内のIPコアと、第2の層の第2の複数のICダイ内のルータ回路と、を有し、前記第2の層は前記第1の層と同一平面になく、各IPコアが、1つ以上の導体によって前記ルータ回路のうちの1つにNOCの上で導電結合されている、ICダイの配置体を提供する。
【0309】
例99は、前記NOCは、第1の複数のルータ回路によって前記IPコアのうちの第1の部分を結合する第1のNOCを有し、前記NOCは、第2の複数のルータ回路によって前記IPコアのうちの第2の部分を結合する第2のNOCを有する、例98の配置体を提供する。
【0310】
例100は、前記第1の複数のICダイ及び前記第2の複数のICダイのうちの少なくとも1つが、強磁性材料を有するトランジスタを持つICダイのスタックを有する、例98乃至99のいずれか一の配置体を提供する。
【0311】
例101は、前記ルータ回路(例えば、702)は、前記第2の複数のICダイに分散されている、例98乃至100のいずれか一の配置体を提供する。
【0312】
例102は、当該配置体は更に、前記第2の複数のICダイに分散されたキャッシュ(例えば、810)を有し、該キャッシュは、前記第1の複数のICダイの前記IPコアによって前記NOCの上で導電結合されている、例98乃至101のいずれか一の配置体を提供する。
【0313】
例103は、前記NOCは、第1の複数の導体と、第2の複数の導体とを有したメッシュトポロジを有し、前記第2の複数の導体の各々が前記第1の複数の導体のうちの少なくとも1つと交わって複数のネットワークノードを形成し、前記ネットワークノードの各々が、前記第1の複数の導体のうちの1つの前記第2の複数の導体のうちの1つとの交点にあり、前記第1の複数の導体の各々が、前記第2の複数の導体の各々に対して直交配置されている、例98乃至102のいずれか一の配置体を提供する。
【0314】
例104は、第1の層及び第2の層の複数のICダイを有し、前記第1の層と前記第2の層は同一平面になく、前記第1の層と前記第2の層は、インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトで電気的及び機械的に結合され、前記複数のICダイのうちの第1のICダイは、強磁性材料を持つトランジスタを有さず、前記複数のICダイのうちの第2のICダイは、強磁性材料を持つトランジスタを有する、マイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する(例えば、
図9)。
【0315】
例105は、前記第1のICダイは前記第2のICダイに結合され、前記第1のICダイは、電圧変換、周波数シフト、及び電圧レギュレーションのための回路を有する、例104のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0316】
例106は、前記電圧変換のための回路は、第1電圧レベルと第2電圧レベルとの間で電圧をシフトするように構成され、前記第1のICダイは、前記第1電圧レベルで動作するように構成され、前記第2のICダイは、前記第2電圧レベルで動作するように構成され、前記第1電圧レベルは前記第2電圧レベルよりも高い、例105のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0317】
例107は、前記周波数シフトするための回路は、第1周波数と第2周波数との間で信号の周波数を変化させる回路を有し、前記第1のICダイは、前記第1周波数の信号で動作するように構成され、前記第2のICダイは、前記第2周波数の信号で動作するように構成され、前記第1周波数は前記第2周波数よりも高い、例105乃至106のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0318】
例108は、第1の数のインターコネクトが、前記第1周波数の信号向けであり、第2の数のインターコネクトが、前記第2周波数の信号向けであり、前記第1の数は前記第2の数よりも小さく、前記第2の数のインターコネクトは、前記第2の数のインターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つ、例107のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0319】
例109は、前記第1のICダイは前記第1の層にあり、前記第2のICダイは前記第2の層にある、例105乃至108のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0320】
例110は、前記第1のICダイは、前記第2のICダイと前記複数のICダイのうちの他のICダイとの間の導電経路を有する、例109のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0321】
例111は、前記第1のICダイは、前記第2のICダイ内のIPコア(例えば、904)に導電結合された回路を有する、例109乃至110のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0322】
例112は、当該マイクロエレクトロニクスアセンブリは更に、前記複数のICダイのうちの第3のICダイを有し、該第3のICダイは、0.35V以下の電圧で動作するように構成された回路を有する、例104乃至111のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0323】
例113は、前記第1のICダイは汎用プロセッサ回路を有し、前記第2のICダイはアクセラレータを有する、例104乃至112のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0324】
例114は、前記複数のICダイ内の強磁性材料を有するトランジスタを有したICダイのスタック、を更に有する例104乃至113のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0325】
例115は、ICダイの前記スタックは、前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのIPコアに導電結合された回路を有する、例114のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0326】
例116は、前記第2の層のICダイは、行及び列のアレイ内にあり、前記第2の層の前記ICダイは、前記第1の層のICダイに導電結合された回路を有し、前記第1の層の前記ICダイはIPコアを有し、前記第2の層の前記ICダイは、前記IPコアの間の通信を容易にするNOCのルータ回路を有する、例104乃至115のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0327】
例117は、前記第1のICダイは前記第1の層にあり、前記第2のICダイは前記第2の層にある、例116のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0328】
例118は、前記第2のICダイは前記第1の層にあり、前記第1のICダイは前記第2の層にある、例116のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0329】
例119は、前記第2の層の前記ICダイは、前記第1の層の前記ICダイに導電結合された分散キャッシュを有する、例116乃至118のいずれか一のマイクロエレクトロニクスアセンブリを提供する。
【0330】
例120は、第1の層の第1のICダイと、第2の層の第2のICダイと、第3の層の第3のICダイと、前記第3の層に結合されたパッケージ基板と、を有し、前記第2の層は、前記第1の層と前記第3の層との間にあり、前記第1の層と前記第2の層との間のインターコネクトが、当該インターコネクトのうちの隣接し合うものの間に10マイクロメートル未満のピッチを持つインターコネクトを有し、前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのうちの一方は、強磁性材料を持つトランジスタを有し、前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのうちの他方は、電圧変換のための第1の回路と、周波数シフトのための第2の回路と、電圧レギュレーションのための第3の回路とを有する、ICパッケージを提供する。
【0331】
例121は、前記第2のICダイは、前記第1のICダイ内の1つ以上のIPコアに導電結合された回路を有する、例120のICパッケージを提供する。
【0332】
例122は、電圧レギュレーションのための前記第3の回路は、強磁性材料を持つトランジスタを有する前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのうちの前記一方が動作するように構成された電圧レベルで電力を提供する、例120乃至121のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0333】
例123は、電圧変換のための前記第1の回路は、第1電圧レベルと第2電圧レベルとの間で電圧をシフトするように構成され、前記第1電圧レベルは前記第2電圧レベルよりも高く、前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのうちの前記一方は、前記第2電圧レベルで動作するように構成された強磁性材料を持つトランジスタを有し、第1のICダイ及び第2のICダイのうちの前記他方は、前記第1電圧レベルで動作するように構成される、例120乃至122のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0334】
例124は、周波数シフトのための前記第2の回路は、第1周波数と第2周波数との間で信号の周波数を変化させる回路を有し、前記第1周波数は前記第2周波数よりも高く、強磁性材料を持つトランジスタを有する前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのうちの前記一方は、前記第2周波数の信号で動作するように構成され、前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのうちの前記他方は、前記第1周波数の信号で動作するように構成される、例120乃至123のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0335】
例125は、前記第3のICダイは、前記第2のICダイと前記第2の層の隣接するICダイとの間の導電経路を有する、例120乃至124のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0336】
例126は、強磁性材料を持つトランジスタを有する前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのうちの前記一方は、ICダイのスタックである、例120乃至125のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0337】
例127は、強磁性材料を持つトランジスタを有する前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのうちの前記一方は、前記第1のICダイ及び前記第2のICダイのうちの前記他方よりも少ない熱を生成する、例120乃至126のいずれか一のICパッケージを提供する。
【0338】
例128は、少なくとも第1の層及び第2の層にわたって分散された複数のIPコアと、前記複数のIPコアに導電結合されたルータ回路と、ICダイのアレイに分散され且つ前記複数のIPコア及び前記ルータ回路に導電結合された回路と、を有し、前記第1の層と前記第2の層は同一平面になく、前記複数のIPコアのうちの少なくとも1つのIPコアは、強磁性材料を持つトランジスタを有し、前記ルータ回路はICダイの前記アレイに分散されている、ICダイの配置体を提供する。
【0339】
例129は、し、複数のIPコアのうちの少なくとも1つは、汎用プロセッサ回路を含み、複数のIPコアのうちの少なくとも別の1つは、アクセラレータ回路を含む、例128の配置体を提供する。
【0340】
例130は、強磁性材料を持つトランジスタを有する前記少なくとも1つのIPコアは、メモリ、アクセラレータ回路、及び汎用プロセッサ回路のうちの少なくとも1つを有する、例128乃至129のいずれか一の配置体を提供する。
【0341】
例131は、前記アレイ内の前記ICダイのうちの少なくとも1つは、強磁性材料を持つトランジスタを有する、例128乃至130のいずれか一の配置体を提供する。
【0342】
例132は、前記アレイ内の前記ICダイのうちの1つが、強磁性材料を持つトランジスタを有する前記少なくとも1つのIPコアに結合され、電圧変換、周波数シフト、及び電圧レギュレーションのための回路を有する、例128乃至131のいずれか一の配置体を提供する。
【0343】
例133は、前記複数のIPコアに導電結合されたキャッシュが、ICダイの前記アレイの間で分散される、例128乃至132のいずれか一の配置体を提供する。
【0344】
例示した本開示の実装についての以上の説明は、要約に記載されている事項を含め、包括的なものではないし、また本開示をここに開示された正確な形態に限定するものでもない。本開示の具体的な実装及び例はここでは例示の目的で記載されており、当業者に認識されるように、本開示の範囲内で様々な均等な変更が可能である。
【国際調査報告】