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特表2024-544831非地上波ネットワークにおける条件付きハンドオーバのための方法および装置

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-12-05

(54)【発明の名称】非地上波ネットワークにおける条件付きハンドオーバのための方法および装置

(51)【国際特許分類】

H04W 24/02 20090101AFI20241128BHJP

H04W 36/00 20090101ALI20241128BHJP

【ＦＩ】

H04W24/02

H04W36/00

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024521849

(86)(22)【出願日】2021-11-30

(85)【翻訳文提出日】2024-06-10

(86)【国際出願番号】 CN2021134571

(87)【国際公開番号】W WO2023097495

(87)【国際公開日】2023-06-08

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】523107950

【氏名又は名称】レノボ・（ベイジン）・リミテッド

(74)【代理人】

【識別番号】100108453

【弁理士】

【氏名又は名称】村山靖彦

(74)【代理人】

【識別番号】100205785

【弁理士】

【氏名又は名称】▲高▼橋史生

(72)【発明者】

【氏名】リアンハイ・ウー

(72)【発明者】

【氏名】レ・ヤン

(72)【発明者】

【氏名】ミン・シュ

(72)【発明者】

【氏名】ミンゼン・ダイ

(72)【発明者】

【氏名】ハイミン・ワン

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA21

5K067DD11

5K067EE02

5K067EE10

5K067HH22

5K067JJ39

(57)【要約】

開示されるのは、非地上波ネットワーク(NTN)における条件付きハンドオーバのための方法および装置である。本出願の実施形態は、ユーザ機器(UE)を提供する。UEは、プロセッサと、プロセッサに結合されたワイヤレストランシーバとを含む。プロセッサは、少なくとも、ターゲットセルに関する条件付きハンドオーバ(CHO)構成およびCHO実行条件をワイヤレストランシーバを用いて受信することであって、CHO実行条件が、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベント、または場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む、受信すること、ならびにCHO実行条件が満たされるかどうかを評価することを行うように構成される。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたワイヤレストランシーバとを含み、
前記プロセッサが、
少なくとも、ターゲットセルに関する条件付きハンドオーバ(CHO)構成およびCHO実行条件を前記ワイヤレストランシーバを用いて受信することであって、前記CHO実行条件が、
時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベント、または
場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む、受信すること、ならびに
前記CHO実行条件が満たされるかどうかを評価することを行うように構成される、ユーザ機器(UE)。

【請求項2】

前記少なくとも1つの測定に基づくイベントの各々が、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である請求項1に記載のUE。

【請求項3】

前記CHO実行条件が、前記時間に基づくイベントおよび前記少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、前記時間に基づくイベントが、時間ウィンドウに対応し、前記時間ウィンドウが、
前記時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマであって、CHOタイマの長さが、前記時間ウィンドウの長さに等しい、第1の閾値およびCHOタイマ、
前記時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および前記時間ウィンドウの継続時間、または
前記時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および前記時間ウィンドウの終わりに関連する第2の閾値として構成される請求項1に記載のUE。

【請求項4】

前記時間ウィンドウが前記第1の閾値および前記継続時間として構成されるという事実に応じて、前記時間に基づくイベントが、参加条件をさらに含み、
前記時間に基づくイベントの前記参加条件が、現在時刻が前記第1の閾値より大きく、前記現在時刻が前記第1の閾値に構成された継続時間値を加えた値より小さいという不等式である請求項3に記載のUE。

【請求項5】

前記時間ウィンドウが前記第1の閾値および前記継続時間として構成されるという事実に応じて、前記時間に基づくイベントが、離脱条件をさらに含み、
前記時間に基づくイベントの前記離脱条件が、現在時刻が前記第1の閾値より小さいか、または前記現在時刻が前記第1の閾値に前記構成された継続時間値を加えた値より大きいという不等式である請求項3に記載のUE。

【請求項6】

前記時間ウィンドウが前記第1の閾値および前記第2の閾値として構成されるという事実に応じて、前記時間に基づくイベントが、参加条件をさらに含み、
前記時間に基づくイベントの前記参加条件が、現在時刻が前記第1の閾値より大きく、前記現在時刻が前記第2の閾値より小さいという不等式である請求項3に記載のUE。

【請求項7】

前記時間ウィンドウが前記第1の閾値および前記第2の閾値として構成されるという事実に応じて、前記時間に基づくイベントが、離脱条件をさらに含み、
前記時間に基づくイベントの前記離脱条件が、現在時刻が前記第1の閾値より小さいか、または前記現在時刻が前記第2の閾値より大きいという不等式である請求項3に記載のUE。

【請求項8】

前記時間ウィンドウが時間ウィンドウの前記開始に関する前記第1の閾値および前記CHOタイマとして構成されるという事実に応じて、前記プロセッサが、
前記第1の閾値を受信する時点が前記時間ウィンドウの前記開始の前記第1の閾値より大きく、前記時間ウィンドウの前記終わりより小さいという事実に応じて、前記CHOタイマを開始するようにさらに構成される請求項3に記載のUE。

【請求項9】

前記第1の閾値を受信する前記時点が前記時間ウィンドウの前記開始の前記第1の閾値より大きく、前記時間ウィンドウの前記終わりより小さいという事実に応じて、前記プロセッサが、前記CHOタイマの長さを、
前記CHOタイマの構成された長さから前記第1の閾値と前記時点との間の時間差を引いた長さ、および
前記CHOタイマの前記構成された長さ
のうちの一方として設定するようにさらに構成される請求項8に記載のUE。

【請求項10】

前記時間ウィンドウが前記時間ウィンドウの前記開始に関する前記第1の閾値および前記CHOタイマとして構成され、前記第1の閾値を受信する前記時点が前記時間ウィンドウの前記第1の閾値より大きいという事実に応じて、前記プロセッサが、
前記CHOタイマを開始しないか、または前記CHOタイマを開始し、前記CHOタイマをすぐに停止するようにさらに構成される請求項3に記載のUE。

【請求項11】

前記時間ウィンドウが前記時間ウィンドウの前記開始に関する前記第1の閾値および前記時間ウィンドウの前記継続時間として構成されるか、または前記時間ウィンドウが前記時間ウィンドウの前記開始に関する前記第1の閾値および前記時間ウィンドウの前記終わりに関連する前記第2の閾値として構成されるという事実に応じて、前記時間に基づくイベントが、参加条件および/または離脱条件をさらに含む請求項3に記載のUE。

【請求項12】

前記時間ウィンドウが時間ウィンドウの前記開始に関する前記第1の閾値および前記時間ウィンドウの前記継続時間として構成されるという事実に応じて、前記時間に基づくイベントが満たされるかどうかを評価するために、前記プロセッサが、
前記参加条件が満たされるおよび/または前記離脱条件が満たされないという事実に応じて、前記時間に基づくイベントが満たされると判定するようにさらに構成される請求項11に記載のUE。

【請求項13】

前記プロセッサが、
前記第1の閾値を受信する時点が前記第1の閾値より大きいという事実に応じて、前記継続時間を、
構成された継続時間値から前記第1の閾値と前記時点との間の時間差を引いた値、および
構成された継続時間値
のうちの一方として設定するようにさらに構成される請求項3に記載のUE。

【請求項14】

前記第1の閾値を受信する前記時点が前記第1の閾値より大きいという事実に応じて、前記プロセッサが、
前記CHO実行条件を無視し、
前記CHO実行条件を破棄し、前記CHO構成を保持するようにさらに構成される請求項3に記載のUE。

【請求項15】

前記第1の閾値を受信する前記時点が前記第1の閾値より大きいという事実に応じて、前記プロセッサが、
前記時点が前記第1の閾値より大きいことを示すためのインジケーションを前記ワイヤレストランシーバを用いて送信するようにさらに構成される請求項3に記載のUE。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、概して、ワイヤレス通信テクノロジーに関し、特に、非地上系ネットワーク(NTN)における条件付きハンドオーバ(CHO)のための方法および装置に関する。

【背景技術】

【0002】

CHOは、遅延および中断を減らし、ユーザ機器(UE)の移動中のビジネスの継続性を保証し、および/またはユーザが移動している間に発生する障害の数を減らす上で重要な役割を果たす。CHOにおいては、従来型の場合のように1つのターゲットセルを準備するのではなく、複数の候補ターゲットセルが、ネットワークにおいて前もって準備され、それが、従来型ハンドオーバのように状態が悪化し始めるときではなく、無線状態がまだ良好なときに、通常のハンドオーバよりも早期に、CHOコマンドがUEに送信されることを可能にする。コマンドと一緒に、UEは、CHO構成および監視されるCHO実行条件も受信する。CHO実行条件が満たされるとき、UEは、(送信されることに失敗する可能性がある)測定レポートを最初に送信し、それから、(受信されることに失敗する場合がある)コマンドを受信するのを待つ代わりに、以前に記憶されたCHOコマンドを、あたかもネットワークがそれをたった今送信したかのように適用する。

【0003】

ネットワーク側では、UEが特定のターゲットセルにアクセスするかどうかが定かでないとき、サービングノードが、1つまたは複数のターゲット「候補」セルを準備することができる。ターゲットノードが、UEがそのターゲットノードに直ちにアクセスすると期待しておらず、場合によっては、アクセスするとまったく期待しないことさえあることを除いて、CHO準備手順は、ハンドオーバ準備手順といくつかの類似点があり、結果は、CHOコマンド(すなわち、ターゲットセルの構成を含むRRCReconfigurationmessage)の生成である。

【0004】

新無線(NR)のモビリティ頑健性最適化(MRO:Mobility Robustness Optimization)機能は、無線リンク障害(RLF)中、またはCHOもしくはハンドオーバ(HO)中に観測された任意の使用可能な情報を報告することによって、より頑健なモビリティを提供するように強化される可能性がある。この使用可能な情報を受信すると、ネットワークは、そのモビリティ構成が調整を必要とするかどうかを分析することができる。そのような調整は、無線リンク管理(RLM:Radio Link Management)構成の変更、またはソースノードとターゲットノードとの間のモビリティ閾値の変更などのモビリティ構成の変更をもたらす場合がある。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0005】

本開示の様々な実施形態および方法は、NTNにおけるCHOに関連する解決策を提供する。

【0006】

本開示の一部の実施形態によれば、例示的なUEが提供される。UEは、プロセッサと、プロセッサに結合されたワイヤレストランシーバとを含み、プロセッサは、少なくとも、ターゲットセルに関するCHO構成およびCHO実行条件をワイヤレストランシーバを用いて受信することであって、CHO実行条件が、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベント、または場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む、受信すること、ならびにCHO実行条件が満たされるかどうかを評価することを行うように構成される。

【0007】

一部の実施形態において、少なくとも1つの測定に基づくイベントの各々は、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である。

【0008】

一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、時間に基づくイベントは、時間ウィンドウ(time window)に対応し、時間ウィンドウは、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマであって、CHOタイマの長さが、時間ウィンドウの長さに等しい、第1の閾値およびCHOタイマ、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの継続時間、または時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの終わりに関連する第2の閾値として構成される。一部の実施形態において、時間に基づくイベントは、現在時刻が時間ウィンドウ内にある場合に満たされる。

【0009】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが第1の閾値および継続時間として構成されるという事実に応じて、時間に基づくイベントは、参加条件(entry condition)をさらに含み、時間に基づくイベントの参加条件は、現在時刻が第1の閾値より大きく、現在時刻が第1の閾値に構成された継続時間値を加えた値より小さいという不等式である。

【0010】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが第1の閾値および継続時間として構成されるという事実に応じて、時間に基づくイベントは、離脱条件(leaving condition)をさらに含み、時間に基づくイベントの離脱条件は、現在時刻が第1の閾値より小さいか、または現在時刻が第1の閾値に構成された継続時間値を加えた値より大きいという不等式である。

【0011】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが第1の閾値および第2の閾値として構成されるという事実に応じて、時間に基づくイベントは、参加条件をさらに含み、時間に基づくイベントの参加条件は、現在時刻が第1の閾値より大きく、現在時刻が第2の閾値より小さいという不等式である。

【0012】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが第1の閾値および第2の閾値として構成されるという事実に応じて、時間に基づくイベントは、離脱条件をさらに含み、時間に基づくイベントの離脱条件は、現在時刻が第1の閾値より小さいか、または現在時刻が第2の閾値より大きいという不等式である。

【0013】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマとして構成されるという事実に応じて、プロセッサは、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きいという事実に応じて、CHOタイマを開始するようにさらに構成される。

【0014】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマとして構成されるという事実に応じて、プロセッサは、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きく、時間ウィンドウの終わりより小さいという事実に応じて、CHOタイマを開始するようにさらに構成される。

【0015】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きいという事実に応じて、プロセッサは、CHOタイマの長さを、CHOタイマの構成された長さから第1の閾値と時点との間の時間差を引いた長さ、およびCHOタイマの構成された長さのうちの一方として設定するようにさらに構成される。

【0016】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きく、時間ウィンドウの終わりより小さいという事実に応じて、プロセッサは、CHOタイマの長さを、CHOタイマの構成された長さから第1の閾値と時点との間の時間差を引いた長さ、およびCHOタイマの構成された長さのうちの一方として設定するようにさらに構成される。

【0017】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマとして構成され、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの第1の閾値より大きいという事実に応じて、プロセッサは、CHOタイマを開始しないか、またはCHOタイマを開始し、CHOタイマをすぐに停止するようにさらに構成される。

【0018】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの継続時間として構成されるか、または時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの終わりに関連する第2の閾値として構成されるという事実に応じて、時間に基づくイベントは、参加条件および/または離脱条件をさらに含む。

【0019】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの継続時間として構成されるという事実に応じて、時間に基づくイベントが満たされるかどうかを評価するために、プロセッサは、参加条件が満たされるおよび/または離脱条件が満たされないという事実に応じて、時間に基づくイベントが満たされると判定するようにさらに構成される。

【0020】

一部の実施形態において、プロセッサは、第1の閾値を受信する時点が第1の閾値より大きいという事実に応じて、継続時間を、構成された継続時間値から第1の閾値と時点との間の時間差を引いた値、および構成された継続時間値のうちの一方として設定するようにさらに構成される。

【0021】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が第1の閾値より大きいという事実に応じて、プロセッサは、CHO実行条件を無視し、CHO実行条件を破棄し、CHO構成を保持するようにさらに構成される。

【0022】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が第1の閾値より大きいという事実に応じて、プロセッサは、時点が第1の閾値より大きいことを示すためのインジケーションをワイヤレストランシーバを用いて送信するようにさらに構成される。

【0023】

一部の実施形態において、プロセッサは、RLFを宣言し、RLFが原因で再確立手順を実行し、再確立されたセルにRLF情報をワイヤレストランシーバを用いて送信するようにさらに構成され、RLF情報は、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、時間ウィンドウ内の少なくとも1つの満たされた測定に基づくイベント、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの前に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウよりも後に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、または時間ウィンドウの終わりの測定結果のうちの少なくとも1つを含む。

【0024】

一部の実施形態において、プロセッサは、RLFを宣言し、RLFが原因で再確立手順を実行し、再確立されたセルにRLF情報をワイヤレストランシーバを用いて送信するようにさらに構成され、CHO実行条件が場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含むという事実に応じて、RLF情報は、UEが構成された場所内にあるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、UEが構成された場所内にあるときの少なくとも1つの満たされた測定に基づくイベント、UEが構成された場所に入る前に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、UEが構成された場所を離れた後に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるかどうかを示すインジケーション、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、UEが構成された場所内にあるときに満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、またはUEが構成された場所を離れるときの測定結果であって、場所に基づくイベントが、UEが構成された場所内にある場合に満たされる、測定結果のうちの少なくとも1つを含む。

【0025】

一部の実施形態において、プロセッサは、CHOまたはHOの後に成功ハンドオーバレポート(SHR:successful handover report)を報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件をワイヤレストランシーバを用いて受信するようにさらに構成され、少なくとも1つのSHRトリガ条件は、物理レイヤ問題タイマ(physical layer problem timer)が時間ウィンドウの始めに動いていること、物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが、時間ウィンドウの始めに動いていること、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、タイマに基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えることのうちの少なくとも1つを含む。

【0026】

一部の実施形態において、プロセッサは、HOまたはCHOを実行し、SHRを報告するための少なくとも1つのトリガ条件が満たされることに応じて、SHRをターゲットセルに報告するようにさらに構成され、SHRは、物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの始めに動いているかどうかを示すインジケーション、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが時間ウィンドウの始めに動いているかどうかを示すインジケーション、物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの終わりに動いているかどうかを示すインジケーション、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが時間ウィンドウの終わりに動いているかどうかを示すインジケーション、HOもしくはCHOが実行された後に満たされた少なくとも1つのSHR条件、少なくとも1つの測定に基づく条件が時間ウィンドウ内に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの前に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの後に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、またはCHOもしくはHOを実行するときの測定結果のうちの少なくとも1つを含む。

【0027】

一部の実施形態において、プロセッサは、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件をワイヤレストランシーバを用いて受信するようにさらに構成され、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、少なくとも1つのSHRトリガ条件は、構成された場所に入るときに、物理レイヤ問題タイマが動いていること、物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いていること、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えることのうちの少なくとも1つを含む。

【0028】

一部の実施形態において、プロセッサは、HOまたはCHOを実行し、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件が満たされるという事実に応じて、SHRをターゲットセルにワイヤレストランシーバを用いて報告するようにさらに構成され、SHRは、UEが構成された場所に入るときに物理レイヤ問題タイマが動いているかどうかを示すインジケーション、UEが構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いているかどうかを示すインジケーション、UEが構成された場所を離れるときに物理レイヤ問題タイマが動いているかどうかを示すインジケーション、UEが構成された場所を離れるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いているかどうかを示すインジケーション、HOもしくはCHOが実行された後に満たされた少なくとも1つのSHR条件、UEが構成された場所内にあるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、UEが構成された場所に入る前に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるもしくは満たされないことを示すインジケーション、UEが構成された場所を離れた後に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるもしくは満たされないことを示すインジケーション、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されることに応じて、UEが構成された場所内にあるときに満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、またはUEがCHOもしくはHOを実行するときの測定結果であって、場所に基づくイベントが、UEが構成された場所内にある場合に満たされる、測定結果のうちの少なくとも1つを含む。

【0029】

本開示の一部の実施形態によれば、例示的な基地局(BS)が提供される。BSは、プロセッサと、プロセッサに結合されたワイヤレストランシーバとを含み、プロセッサは、少なくとも、ターゲットセルに関するCHO構成およびCHO実行条件を含む再構成メッセージをワイヤレストランシーバを用いて送信することであって、CHO実行条件が、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベント、または場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む、送信することを行うように構成される。

【0030】

一部の実施形態において、少なくとも1つの測定に基づくイベントの各々は、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である。

【0031】

一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、時間に基づくイベントは、現在時刻が時間ウィンドウ内にある場合に満たされ、時間ウィンドウは、第1の閾値、および長さを持つCHOタイマ、第1の閾値および継続時間、または第1の閾値および第2の閾値として構成される。

【0032】

一部の実施形態において、プロセッサは、UEが第1の閾値を受信する時点が第1の閾値よりも後であることを示すインジケーションをワイヤレストランシーバを用いて受信するようにさらに構成される。

【0033】

一部の実施形態において、プロセッサは、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件をワイヤレストランシーバを用いて送信するようにさらに構成され、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件は、物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの始めに動いていること、物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが、時間ウィンドウの始めに動いていること、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えることのうちの少なくとも1つを含む。

【0034】

一部の実施形態において、プロセッサは、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件をワイヤレストランシーバを用いて送信するようにさらに構成され、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件は、構成された場所に入るときに、物理レイヤ問題タイマが動いていること、物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いていること、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えることのうちの少なくとも1つを含む。

【0035】

本開示の一部の実施形態によれば、UEによって実行される例示的な方法が提供される。方法は、少なくとも、ターゲットセルに関する条件付きハンドオーバ(CHO)構成およびCHO実行条件を受信するステップであって、CHO実行条件が、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベント、または場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む、ステップと、CHO実行条件が満たされるかどうかを評価するステップとを含む。

【0036】

一部の実施形態において、少なくとも1つの測定に基づくイベントの各々は、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である。

【0037】

一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、時間に基づくイベントは、時間ウィンドウに対応し、時間ウィンドウは、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマであって、CHOタイマの長さが、時間ウィンドウの長さに等しい、第1の閾値およびCHOタイマ、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの継続時間、または時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの終わりに関連する第2の閾値として構成される。一部の実施形態において、時間に基づくイベントは、現在時刻が時間ウィンドウ内にある場合に満たされる。

【0038】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが第1の閾値および継続時間として構成されるという事実に応じて、時間に基づくイベントは、参加条件をさらに含み、時間に基づくイベントの参加条件は、現在時刻が第1の閾値より大きく、現在時刻が第1の閾値に構成された継続時間値を加えた値より小さいという不等式である。

【0039】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが第1の閾値および継続時間として構成されるという事実に応じて、時間に基づくイベントは、離脱条件をさらに含み、時間に基づくイベントの離脱条件は、現在時刻が第1の閾値より小さいか、または現在時刻が第1の閾値に構成された継続時間値を加えた値より大きいという不等式である。

【0040】

【0041】

【0042】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマとして構成されるという事実に応じて、方法は、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きいという事実に応じて、CHOタイマを開始するステップをさらに含む。

【0043】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマとして構成されるという事実に応じて、方法は、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きく、時間ウィンドウの終わりより小さいという事実に応じて、CHOタイマを開始するステップをさらに含む。

【0044】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きいという事実に応じて、方法は、CHOタイマの長さを、CHOタイマの構成された長さから第1の閾値と時点との間の時間差を引いた長さ、およびCHOタイマの構成された長さのうちの一方として設定するステップをさらに含む。

【0045】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きく、時間ウィンドウの終わりより小さいという事実に応じて、方法は、CHOタイマの長さを、CHOタイマの構成された長さから第1の閾値と時点との間の時間差を引いた長さ、およびCHOタイマの構成された長さのうちの一方として設定するステップをさらに含む。

【0046】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマとして構成され、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの第1の閾値より大きいという事実に応じて、方法は、CHOタイマを開始しないか、またはCHOタイマを開始し、CHOタイマをすぐに停止するステップをさらに含む。

【0047】

【0048】

一部の実施形態において、時間に基づくイベントが満たされたかどうかを評価することは、参加条件が満たされるおよび/または離脱条件が満たされないという事実に応じて、時間に基づくイベントが満たされると判定することをさらに含む。

【0049】

一部の実施形態において、方法は、第1の閾値を受信する時点が第1の閾値より大きいという事実に応じて、継続時間を、構成された継続時間値から第1の閾値と時点との間の時間差を引いた値、および構成された継続時間値のうちの一方として設定するステップをさらに含む。

【0050】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が第1の閾値より大きいという事実に応じて、方法は、CHO実行条件を無視するステップと、CHO実行条件を破棄し、CHO構成を保持するステップとをさらに含む。

【0051】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が第1の閾値より大きいという事実に応じて、方法は、時点が第1の閾値より大きいことを示すためのインジケーションを送信するステップをさらに含む。

【0052】

一部の実施形態において、方法は、RLFを宣言するステップと、RLFが原因で再確立手順を実行するステップと、再確立されたセルにRLF情報を送信するステップとをさらに含み、RLF情報は、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、時間ウィンドウ内の少なくとも1つの満たされた測定に基づくイベント、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの前に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウよりも後に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、または時間ウィンドウの終わりの測定結果のうちの少なくとも1つを含む。

【0053】

一部の実施形態において、方法は、RLFを宣言するステップと、RLFが原因で再確立手順を実行するステップと、再確立されたセルにRLF情報を送信するステップとをさらに含み、CHO実行条件が場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含むという事実に応じて、RLF情報は、UEが構成された場所内にあるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、UEが構成された場所内にあるときの少なくとも1つの満たされた測定に基づくイベント、UEが構成された場所に入る前に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、UEが構成された場所を離れた後に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるかどうかを示すインジケーション、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、UEが構成された場所内にあるときに満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、またはUEが構成された場所を離れるときの測定結果であって、場所に基づくイベントが、UEが構成された場所内にある場合に満たされる、測定結果のうちの少なくとも1つを含む。

【0054】

一部の実施形態において、方法は、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件を受信するステップをさらに含み、少なくとも1つのSHRトリガ条件は、物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの始めに動いていること、物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが、時間ウィンドウの始めに動いていること、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、タイマに基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えることのうちの少なくとも1つを含む。

【0055】

一部の実施形態において、方法は、HOまたはCHOを実行するステップ、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件が満たされることに応じて、SHRをターゲットセルに報告するステップをさらに含み、SHRは、物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの始めに動いているかどうかを示すインジケーション、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが時間ウィンドウの始めに動いているかどうかを示すインジケーション、物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの終わりに動いているかどうかを示すインジケーション、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが時間ウィンドウの終わりに動いているかどうかを示すインジケーション、HOもしくはCHOが実行された後に満たされた少なくとも1つのSHR条件、少なくとも1つの測定に基づく条件が時間ウィンドウ内に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの前に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの後に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、またはCHOもしくはHOを実行するときの測定結果のうちの少なくとも1つを含む。

【0056】

一部の実施形態において、方法は、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件を受信するステップをさらに含み、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、少なくとも1つのSHRトリガ条件は、構成された場所に入るときに、物理レイヤ問題タイマが動いていること、物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いていること、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えることのうちの少なくとも1つを含む。

【0057】

一部の実施形態において、方法は、HOまたはCHOを実行するステップ、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件が満たされるという事実に応じて、SHRをターゲットセルに報告するステップをさらに含み、SHRは、UEが構成された場所に入るときに物理レイヤ問題タイマが動いているかどうかを示すインジケーション、UEが構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いているかどうかを示すインジケーション、UEが構成された場所を離れるときに物理レイヤ問題タイマが動いているかどうかを示すインジケーション、UEが構成された場所を離れるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いているかどうかを示すインジケーション、HOもしくはCHOが実行された後に満たされた少なくとも1つのSHR条件、UEが構成された場所内にあるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、UEが構成された場所に入る前に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるもしくは満たされないことを示すインジケーション、UEが構成された場所を離れた後に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるもしくは満たされないことを示すインジケーション、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されることに応じて、UEが構成された場所内にあるときに満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、またはUEがCHOもしくはHOを実行するときの測定結果であって、場所に基づくイベントが、UEが構成された場所内にある場合に満たされる、測定結果のうちの少なくとも1つを含む。

【0058】

本開示の一部の実施形態によれば、BSによって実行される例示的な方法が提供される。方法は、少なくとも、ターゲットセルに関する条件付きハンドオーバ(CHO)構成およびCHO実行条件を含む再構成メッセージを送信するステップであって、CHO実行条件が、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベント、または場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む、ステップを含む。

【0059】

一部の実施形態において、少なくとも1つの測定に基づくイベントの各々は、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である。

【0060】

【0061】

一部の実施形態において、方法は、UEが第1の閾値を受信する時点が第1の閾値よりも後であることを示すインジケーションを受信するステップをさらに含む。

【0062】

一部の実施形態において、方法は、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件を送信するステップをさらに含み、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件は、物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの始めに動いていること、物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが、時間ウィンドウの始めに動いていること、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えることのうちの少なくとも1つを含む。

【0063】

一部の実施形態において、方法は、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのトリガ条件を送信するステップをさらに含み、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、SHRを報告するための少なくとも1つのトリガ条件は、構成された場所に入るときに、物理レイヤ問題タイマが動いていること、物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いていること、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えることのうちの少なくとも1つを含む。

【0064】

本開示の利点および特徴が得られ得る方法を説明するために、本開示の説明は、添付の図面に示されるその特定の実施形態を参照することによって行われる。これらの図面は、本開示の例示的な実施形態を示すに過ぎず、したがって、本開示の範囲を限定するように意図されていない。

【図面の簡単な説明】

【0065】

【図1】本開示の一部の実施形態による、UEによって実行される方法の例示的な流れ図である。

【図2】本開示の一部の実施形態による例示的な時間ウィンドウ構成を示す図((a)、(b)、および(c)を含む)である。

【図3】本開示の一部の実施形態による例示的な時間ウィンドウ構成を示す図((a)、(b)、および(c)を含む)である。

【図4】本開示の一部の実施形態による例示的な時間ウィンドウ構成を示す図((a)および(b)を含む)である。

【図5】本開示の一部の実施形態による、UEによって実行される方法の例示的な流れ図である。

【図6】本開示の一部の実施形態による例示的なRLFを示す図である。

【図7】本開示の一部の実施形態による、UEによって実行される方法の例示的な流れ図である。

【図8】本開示の一部の実施形態による例示的なSHRを示す図である。

【図9】本開示の一部の実施形態による、ソースBSによって実行される方法の例示的な流れ図である。

【図10】本開示の一部のその他の実施形態による例示的なUEまたはBSの簡略化されたブロック図である。

【発明を実施するための形態】

【0066】

添付の図面の詳細な説明は、本発明の一般に好ましい実施形態の説明として意図されており、本発明が実施されてよい唯一の形態を示すように意図されていない。同じまたは等価な機能が、本発明の精神および範囲内に包含されるように意図される異なる実施形態によって達成される場合があることを理解されたい。

【0067】

動作が図中に特定の順序で示されているが、当業者は、そのような動作が示された特定の順序でもしくは逐次的順序で実行されなくてもよいこと、またはすべての示された動作の中で、所望の結果を達成するために、1つもしくは複数の動作がスキップされ得ることがあることを容易に認識するであろう。さらに、図面は、1つまたは複数の例示的なプロセスを流れ図の形態で概略的に描写し得る。しかし、描かれていないその他の動作が、概略的に示される例示的なプロセスに組み込まれ得る。たとえば、1つまたは複数の追加の動作が、図示された動作のいずれかの前、後、同時、または間に実行され得る。ある状況において、マルチタスクおよび並列処理が、有利である可能性がある。

【0068】

ここで、本開示の一部の実施形態に対する参照が詳細になされ、それらの実施形態の例が、添付の図面に示される。理解を容易にするために、実施形態は、3GPP 5G NR、3GPP（登録商標）ロングタームエボリューション(LTE)などの特定のネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの下で提供される。ネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの発展とともに、本開示のすべての実施形態が同様の技術的問題にやはり適用可能であり、さらに、本開示に記載された用語が変わる可能性があるが、それは本開示の原理に影響を与えることにはならない。

【0069】

本開示の一部の実施形態において、UEは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、スマートテレビ(たとえば、インターネットに接続されたテレビ)、セットトップボックス、ゲームコンソール、(防犯カメラを含む)セキュリティシステム、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、およびモデム)などのコンピューティングデバイスを含んでよい。本開示の実施形態によれば、UEは、ポータブルワイヤレス通信デバイス、スマートフォン、セルラ電話、折り畳み式携帯電話、加入者識別モジュールを有するデバイス、パーソナルコンピュータ、選択的呼出受信機(selective call receiver)、またはワイヤレスネットワーク上で通信信号を送信および受信することができる任意のその他のデバイスを含んでよい。一部の実施形態において、UEは、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学式ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルデバイスを含んでよい。さらに、UEは、加入者ユニット、移動体、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、もしくはデバイスと呼ばれる、または当技術分野で使用されるその他の用語を使用して説明される場合がある。

【0070】

本開示の一部の実施形態において、BSは、アクセスポイント、アクセス端末、基地(base)、ベースユニット、マクロセル、ワイヤレスノード、Node-B、エンハンストNode-B(enhanced Node-B)、進化型NodeB(eNB)、次世代NodeB(gNB)、ホームNode-B、中継ノード、もしくはデバイスと呼ばれるか、または当技術分野で使用されるその他の用語を使用して説明される場合がある。BSは、概して、BSと通信可能なように結合されたコントローラを含んでよい無線アクセスネットワークの一部である。

【0071】

本開示は、NTNにおけるCHOについての様々な方法および実施形態、ならびにMROのためのロギング情報を提供する。

【0072】

図1は、本開示の一部の実施形態による、UEによって実行される方法100の例示的な流れ図を示す。方法100または後で説明されるその他の方法100においては、UEが、特別なUEでなく、本出願の技術的解決策を使用する汎用のデバイスもしくは装置またはデバイスもしくは装置の一部であり得ることが理解されるであろう。

【0073】

動作110において、UEは、少なくとも、ターゲットセルに関するCHO構成およびCHO実行条件を受信する。一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む。一部の実施形態において、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む。

【0074】

一部の実施形態において、UEは、メッセージ、たとえば、無線リソース制御(RRC)再構成メッセージ(たとえば、RRCReconfiguration)を介してCHO実行条件を受信する。

【0075】

動作120において、UEは、CHO実行条件が満たされるかどうかを評価する。

【0076】

一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、UEは、時間に基づくイベントと少なくとも1つの測定に基づくイベントとの両方が満たされるときにのみ、CHO実行条件が満たされると判定し、少なくとも1つの測定に基づくイベントが2つ以上の測定に基づくイベントを含む場合、少なくとも1つの測定に基づくイベントは、2つ以上の測定に基づくイベントのすべてが同時に満たされるときにのみ、満たされると判定される。

【0077】

一部の実施形態において、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、UEは、場所に基づくイベントと少なくとも1つの測定に基づくイベントとの両方が満たされるときにのみ、CHO実行条件が満たされると判定し、少なくとも1つの測定に基づくイベントが2つ以上の測定に基づくイベントを含む場合、少なくとも1つの測定に基づくイベントは、2つ以上の測定に基づくイベントのすべてが同時に満たされるときにのみ、満たされると判定される。

【0078】

ある実施形態において、少なくとも1つの測定に基づくイベントの各々は、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である。

【0079】

たとえば、少なくとも1つの測定に基づくイベントは、1つの測定に基づくイベントのみを含んでよく、測定に基づくイベントは、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である。

【0080】

たとえば、少なくとも1つの測定に基づくイベントは、2つの測定に基づくイベントを含んでよく、2つの測定に基づくイベントは、CondEvent A3およびCondEvent A5である場合がある。

【0081】

たとえば、少なくとも1つの測定に基づくイベントは、2つの測定に基づくイベントを含んでよく、2つの測定に基づくイベントは、参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)に基づくCondEvent A3、およびRSRPと受信信号強度インジケーション(RSSI:Received Signal Strength Indication)との間の比に基づくCondEvent A3である場合がある。

【0082】

ある実施形態において、方法100は、CHO実行条件が満たされる場合、受信されたCHO構成に従ってCHOを実行するステップをさらに含む。

【0083】

場合によっては、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、時間に基づくイベントは、時間ウィンドウに対応し、時間に基づくイベントは、現在時刻が時間ウィンドウ内にある場合に満たされる。

【0084】

一部の実施形態において、時間ウィンドウは、世界時(UTC)フォーマットである。

【0085】

一部の実施形態において、UEは、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされる場合、受信されたCHO構成に従ってCHOを実行してよい。

【0086】

一部の実施形態において、時間ウィンドウは、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値(T1)およびCHOタイマとして構成され、タイマの長さは、図2(a)に示されるように、時間ウィンドウの長さに等しく、CHOタイマは、構成された長さを有する。

【0087】

一部の実施形態において、UEは、メッセージ、たとえば、RRC再構成メッセージを介して、第1の閾値(T1)および構成された長さを受信する。

【0088】

図2(a)に示されるように、時間ウィンドウの長さは、CHOタイマの構成された長さである。CHOタイマは、T1において動き始め、T2(すなわち、T1+CHOタイマの構成された長さ)において切れる。時間ウィンドウは、T1とT2との間であり、時間に基づくイベントは、CHOタイマが時間ウィンドウ内で動くときに満たされる。

【0089】

しかし、一部の実施形態においては、BSからのT1(またはT1を含むメッセージ)の送信と、UEによるT1(またはT1を含むメッセージ)の受信との間に時間遅延がある場合があり、たとえば、UEがNTN内にあり、UEとNTNの衛星との間に長い距離がある場合に、UEが時点T3においてT1を受信するとき、T3は、既にT1より大きいか、またはさらにはT2より大きい場合がある。

【0090】

時点T3がT1より大きい(またはさらにはT2より大きい)場合、一部の実施形態においては、図2(b)に示されるように、UEが、依然としてCHOタイマを開始する場合があり、タイマが、依然として構成された長さで動く。この例においては、T2'=(T3+CHOタイマの構成された長さ)であり、時間ウィンドウは、T3とT2'との間である。時間ウィンドウの長さは、CHOタイマの構成された長さである。図2(b)において、T3はT1とT2との間にあるが、T3がT2より大きいときでも、図2(b)に示される解決策が適用されてよいことが理解される。CHO実行条件は、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされる場合に満たされると判定される。

【0091】

一部の実施形態においては、T3がT1より大きく、T2より小さい場合、図2(c)に示されるように、UEは、CHOタイマの長さを、構成された長さからT1とT3との間の時間差を引いた長さとしてリセットし、T3においてCHOタイマを開始してよい。CHOタイマは、それでもなおT2において切れ、時間ウィンドウは、T3とT2との間であり、時間ウィンドウの長さは、CHOタイマのリセットされた長さである。CHO実行条件は、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされる場合に満たされると判定される。

【0092】

T3がT2より大きい一部の場合に、UEは、CHOタイマを開始しなくてよく、時間に基づくイベントは、満たされないと判定される。

【0093】

T3がT2より大きい一部の場合に、UEは、CHOタイマを開始するが、CHOタイマをすぐに停止してよく、時間に基づくイベントは、満たされないと判定される。

【0094】

一部の実施形態において、時間ウィンドウは、図3(a)に示されるように、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値(T1)および時間ウィンドウの継続時間として構成され、継続時間の継続時間値は、構成された継続時間値である。

【0095】

一部の実施形態において、UEは、メッセージ、たとえば、RRC再構成メッセージを介して、第1の閾値(T1)および構成された継続時間値を受信する。

【0096】

図3(a)に示されるように、継続時間は、T1において始まり、T4(すなわち、T1+構成された継続時間値)において終わる。時間ウィンドウは、T1とT4との間であり、時間ウィンドウの長さは、構成された継続時間値であり、時間に基づくイベントは、現在時刻が時間ウィンドウ内にあるときに満たされる。

【0097】

【0098】

時間に基づくイベントを受信する時点T3がT1より大きい(またはさらにはT4より大きい)一部の場合に、一部の実施形態において、UEは、図3(b)に示されるように、依然として継続時間値を構成された継続時間値として設定する場合があり、継続時間は、T3において開始し、T4'(すなわち、T1+構成された継続時間値)において終了する。時間ウィンドウは、T3とT4'との間であり、時間ウィンドウの長さは、依然としてCHOタイマの構成された継続時間値である。図3(b)において、T3は、T1とT4との間にあるが、T3がT4より大きい場合に、図3(b)に示される解決策が適用されてよいことが理解される。CHO実行条件は、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされる場合に満たされると判定される。

【0099】

T3がT1より大きく、T4より小さい一部の場合に、図3(c)に示されるように、UEは、継続時間の継続時間値を、構成された継続時間値からT1とT3との間の時間差を引いた値としてリセットしてよい。時間ウィンドウは、T3とT4との間であり、時間ウィンドウの長さは、リセットされた継続時間値である。CHO実行条件は、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされる場合に満たされると判定される。

【0100】

時間ウィンドウが、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの継続時間として構成される場合、時間に基づくイベントは、参加条件をさらに含んでよく、参加条件は、現在時刻が第1の閾値(すなわち、T1)より大きく、現在時刻が第1の閾値に構成された継続時間値を加えた値(すなわち、T4)より小さいという不等式(1)または不等式(1')によって示され、言い換えると、参加条件は、現在時刻が、図3(a)に示された時間ウィンドウ内にあることである。
Mt>T1かつMt<T1+d1 (1) または
Mt>T1かつMt<T4 (1')
式中、
・Mt:現在時刻またはUEにおいて測定された時刻、および
・d1:構成された継続時間値であり、T4=T1+d1である。

【0101】

時間ウィンドウが、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの継続時間として構成される場合、時間に基づくイベントは、離脱条件をさらに含んでよく、離脱条件は、現在時刻が第1の閾値より小さいか、または現在時刻が第1の閾値に構成された継続時間値を加えた値(すなわち、T4)より大きいという不等式(2)または不等式(2')によって示される。言い換えると、離脱条件は、現在時刻が図3(a)に示された時間ウィンドウより前であるか、または図3(a)に示された時間ウィンドウより後であることである。
Mt<T1またはMt>T1+d1 (2) または
Mt<T1またはMt>T4 (2')
式中、
・Mt:現在時刻またはUEにおいて測定された時刻、および
・d1:構成された継続時間値であり、T4=T1+d1である。

【0102】

参加条件が満たされるおよび/または離脱条件が満たされない場合、時間に基づくイベントが満たされる。参加条件が満たされないおよび/または離脱条件が満たされる場合、時間に基づくイベントは満たされない。

【0103】

しかし、一部の実施形態においては、BSからのT1(またはT1を含むメッセージ)の送信と、UEによるT1(またはT1を含むメッセージ)の受信との間に時間遅延がある場合があり、たとえば、UEは、時点T3においてT1を受信し、T3は、(たとえば、図3(b)または図3(c)に示されるように)既にT1より大きいか、またはさらにはT4より大きい場合がある。

【0104】

そのような場合、時間に基づくイベントの参加条件および離脱条件が、調整されてよい。

【0105】

たとえば、図3(a)に示された例に関して、参加条件は、現在時刻がT1より大きく、T4より前であることであり、離脱条件は、現在時刻がT1より前であるかまたはT4より大きいことである。

【0106】

たとえば、図3(b)に示された例に関して、参加条件は、現在時刻がT3より大きく、T4'より前であることであり、離脱条件は、現在時刻がT3より前であるかまたはT4'より大きいことである。

【0107】

たとえば、図3(c)に示された例に関して、参加条件は、現在時刻がT3より大きく、T4より前であることであり、離脱条件は、現在時刻がT3より前であるかまたはT4より大きいことである。

【0108】

一部の実施形態において、時間ウィンドウは、図4(a)に示されるように、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値(T1)、および時間ウィンドウの終わりに関連する第2の閾値(T5)として構成され、時間ウィンドウは、T1とT5との間であり、時間ウィンドウの長さは、T1とT5との間の時間差である。時間に基づくイベントは、現在時刻が時間ウィンドウ内にあるときに満たされる。

【0109】

一部の実施形態において、UEは、メッセージ、たとえば、RRC再構成メッセージを介して、第1の閾値(T1)および第2の閾値(T5)を受信する。

【0110】

しかし、一部の実施形態においては、BSからの2つの閾値(または2つの閾値を含むメッセージ)の送信と、UEによる2つの閾値(または2つの閾値を含むメッセージ)の受信との間に時間遅延がある場合があり、たとえば、UEがNTN内にあり、UEとNTNの衛星との間に長い距離がある場合に、UEが時点T3において2つの閾値(または2つの閾値を含むメッセージ)を受信するとき、T3は、既にT1より大きいか、またはさらにはT5より大きい場合がある。

【0111】

T3がT1より大きく、T5より小さい一部の場合に、一部の実施形態において、UEは、図4(b)に示されるように、時間ウィンドウをT3とT5との間であるように設定してよい。時間ウィンドウは、T3とT5との間であり、時間ウィンドウの長さは、T3とT5との間の時間差である。CHO実行条件は、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされる場合に満たされると判定される。

【0112】

T3がT5より大きい一部の場合に、UEは、時間に基づくイベントが満たされないと判定してよく、言い換えると、CHO実行条件が、満たされないと判定される。

【0113】

時間ウィンドウが、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの終わりに関連する第2の閾値として構成される場合、時間に基づくイベントは、参加条件をさらに含んでよく、参加条件は、現在時刻が第1の閾値(すなわち、T1)より大きく、現在時刻が第2の閾値(すなわち、T5)より小さいという不等式(3)に示され、言い換えると、参加条件は、現在時刻が、図4(a)に示された時間ウィンドウ内にあることである。
Mt>T1かつMt<T5 (3)
式中、Mt:現在時刻またはUEにおいて測定された時刻である。

【0114】

時間ウィンドウが、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの終わりに関連する第2の閾値として構成される場合、時間に基づくイベントは、離脱条件を含んでよく、離脱条件は、現在時刻が第1の閾値(すなわち、T1)より小さいか、または現在時刻が第2の閾値(すなわち、T5)より大きいという不等式(4)に示される。言い換えると、離脱条件は、現在時刻が図4(a)に示された時間ウィンドウより前であるか、または図4(a)に示された時間ウィンドウより後であることである。
Mt<T1またはMt>T5 (4)
式中、Mt:現在時刻またはUEにおいて測定された時刻である。

【0115】

【0116】

しかし、一部の実施形態においては、BSからのT1(またはT1を含むメッセージ)の送信と、UEによるT1(またはT1を含むメッセージ)の受信との間に時間遅延がある場合があり、たとえば、UEは、時点T3においてT1を受信し、T3は、(たとえば、図4(b)に示されるように)既にT1より大きいか、またはさらにはT5より大きい場合がある。

【0117】

そのような場合、時間に基づくイベントの参加条件および離脱条件が、調整されてよい。

【0118】

たとえば、図4(a)に示された例に関して、参加条件は、現在時刻がT1より大きく、T5より前であることであり、離脱条件は、現在時刻がT1より前であるかまたはT5より大きいことである。

【0119】

たとえば、図4(b)に示された例に関して、参加条件は、現在時刻がT3より大きく、T5より前であることであり、離脱条件は、現在時刻がT3より前であるかまたはT5より大きいことである。

【0120】

一部の実施形態において、時間ウィンドウのどのような種類の構成が使用されようと、時間に基づくイベントを受信する時点が第1の閾値(すなわち、T1)より大きい場合、UEは、少なくとも1つの受信されたCHO実行条件を無視するか、またはさらには少なくとも1つの受信されたCHO実行条件を破棄する場合がある。ある実施形態において、UEは、受信されたCHO構成を、起こり得るさらなる使用のために保持する場合がある。

【0121】

一部の実施形態において、時間に基づくイベントを受信する時点が第1の閾値より大きい場合、UEは、時間に基づくイベントを受信する時点が第1の閾値より大きいことを示すインジケーションをBSに送信してよい。一部の実施形態において、UEは、RRC再構成メッセージを介して時間に基づくイベントを受信し、そのとき、インジケーションが、RRC再構成メッセージを受信する時点(たとえば、T3)が第1の閾値より大きいことを示し、ネットワークは、そのようなケースを避けるために何らかの対応する調整を行ってよい。

【0122】

一部の実施形態において、時間に基づくイベントを受信する時点が第1の閾値より大きいことを示すインジケーションは、RRC再構成完了メッセージを介して送信される。

【0123】

一部の実施形態において、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む。UEが構成された場所内にとどまる場合、場所に基づくイベントは満たされる。UEが構成された場所内あるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされる場合、CHO実行条件は満たされる。

【0124】

一部の実施形態において、UEは、UEが構成された場所内にあるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされる場合、受信されたCHO構成に従ってCHOを実行してよい。

【0125】

本開示によれば、CHO実行条件が満たされるとUEが評価する場合、UEは、ターゲットセルに関する受信されたCHO構成に従ってCHOを実行してよい。

【0126】

しかし、RLFが発生する場合、UEは、CHOを実行せず、UEは、再確立または接続セットアップによって新しいセルにアクセスしてよい。UEは、RLFレポートがネットワークによってフェッチされるまで最新のRLFレポートを記憶する場合があり、またはUEは、最新のRLFレポートを48時間保持する場合がある。UEが接続状態になると、再確立されたセルは、UEにUE情報要求を送信してよく、UEは、再確立されたセルにRLFレポートを含むUE情報応答を送信してよい。再確立されたセルは、RLFレポートをUEのための最後のサービングセル(またはソースセル)に転送してよい。最後に、RLFレポートは、分析中である場合があり、ネットワークは、それによってモビリティを最適化する場合があり、言い換えると、RLFレポートは、MROのために使用される場合がある。

【0127】

図5は、本開示の一部の実施形態による、方法100に基づいてUEによって実行される方法500を示す。方法500においては、UEが、特別なUEでなく、本出願の技術的解決策を使用する汎用のデバイスもしくは装置またはデバイスもしくは装置の一部であってよいことが理解されるであろう。

【0128】

動作510において、UEは、少なくとも、ターゲットセルに関するCHO構成およびCHO実行条件を受信する。一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む。一部の実施形態において、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む。

【0129】

【0130】

動作520において、UEは、CHO実行条件が満たされるかどうかを評価する。

【0131】

【0132】

【0133】

動作530において、たとえば、CHO実行条件が満たされる前にRLFが発生する場合、UEは、RLFを宣言する。

【0134】

動作540において、UEは、RLFが原因で再確立手順を実行する。

【0135】

動作550において、UEは、再確立されたセルにRLF情報を送信する。

【0136】

場合によっては、動作510において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、時間に基づくイベントは、現在時刻が構成された時間ウィンドウ内にある場合に満たされる。

【0137】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含む。

【0138】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、時間ウィンドウ内の少なくとも1つの満たされた測定に基づくイベントを含む。

【0139】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの前に満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含む。

【0140】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウより後に満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含む。

【0141】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、少なくとも、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーションを含む。

【0142】

RLF情報は、本開示の精神に反しない限り、上で述べられていないその他の情報および/またはインジケーションを含んでよいことが理解される。

【0143】

本開示によれば、時間差は、時間に基づくイベントが満たされるときに2つの測定に基づくイベントが次々に満たされるときでもCHOが実行され得ない理由を分析するためにネットワークによって使用される場合があり、ネットワークは、CHOの成功率を高めるためにMROを実行する場合がある。

【0144】

たとえば、図6に示されるように、ターゲットセルに関するCHO実行条件は、2つの測定に基づくイベント(event#1およびevent#2)を含む。時間ウィンドウ内で、event#1は、時点T6から始まる期間1において満たされ、event#2は、時点T7から始まる期間2において満たされ、期間1と期間2との間に重なりはなく、すなわち、event#1およびevent#2は、時間ウィンドウ内で同時に満たされず、したがって、UEは、CHOを実行しない。時点T8において、RLFが発生する。図6において、T8は時間ウィンドウより後であるが、本開示によれば、T8が時間ウィンドウ内にあってもよいことが理解されるであろう。この例において、時間差は(T7-T6)である。

【0145】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、時間ウィンドウの終わりの測定結果を含む。

【0146】

場合によっては、動作510において、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、場所に基づくイベントは、UEが構成された場所内にある場合に満たされる。

【0147】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、UEが構成された場所内にあるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含む。

【0148】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、UEが構成された場所内にあるときの、少なくとも1つの満たされた測定に基づくイベントを含む。

【0149】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、UEが構成された場所に入る前に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含む。

【0150】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、UEが構成された場所を離れた後に少なくとも1つ測定に基づくイベントが満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含む。

【0151】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、少なくとも、UEが構成された場所内にあるときに満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーションを含む。本開示によれば、時間差は、場所に基づくイベントが満たされるときに2つの測定に基づくイベントが次々に満たされるときでもCHOが実行され得ない理由を分析するためにネットワークによって使用される場合があり、ネットワークは、CHOの成功率を高めるためにMROを実行する場合がある。

【0152】

一部の実施形態において、RLF情報は、少なくとも、UEが構成された場所を離れるときの測定結果を含む。

【0153】

RLF情報は、本開示の精神に反しない限り、上で述べられていないその他の情報および/またはインジケーションを含んでよいことが理解される。

【0154】

本開示によれば、ネットワークのMRO機能をさらに強化するために、UEは、CHOまたはHOの後にSHR情報を報告するようにさらに構成される。

【0155】

図7は、本開示の一部の実施形態による、方法100に基づいてUEによって実行される方法700を示す。方法700においては、UEが、特別なUEでなく、本出願の技術的解決策を使用する汎用のデバイスもしくは装置またはデバイスもしくは装置の一部であってよいことが理解されるであろう。

【0156】

動作710において、UEは、少なくとも、第1のターゲットセルに関するCHO構成およびCHO実行条件を受信する。一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む。一部の実施形態において、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む。

【0157】

動作720において、UEは、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件をさらに受信する。

【0158】

本開示によれば、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件が少なくとも2つのトリガ条件を含む場合に、少なくとも1つのSHRトリガ条件のうちの1つまたは複数がCHOまたはHO中に満たされる場合、UEは、CHOまたはHOの後にSHRを送信してよい。

【0159】

動作730において、UEは、CHO実行条件が満たされるかどうかを評価する。

【0160】

【0161】

【0162】

動作740において、UEは、CHO実行条件が満たされる場合にはCHOを実行し、またはUEがHOコマンドを受信し、特定の要件が満たされる場合にはHOを実行する。

【0163】

動作750において、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件のうちの1つまたは複数がCHOまたはHO中に満たされる場合、UEは、第2のターゲットセルにアクセスした後、第2のターゲットセルにSHRを送信する。CHO実行条件が満たされるという事実に応じてUEがCHOを実行する場合、第2のターゲットセルは、第1のターゲットセルである。HOコマンドの受信に応じてUEがHOを実行する場合、第2のターゲットセルは、同じ第1のターゲットセルである場合があり、または異なるターゲットセルである場合がある。

【0164】

本開示によれば、第2のターゲットセルは、SHRを受信した後、SHRまたはSHRの一部を、アクセスおよびモビリティインジケーション(access and mobility indication)を介して、Xnインターフェース上でソースセルに転送してよい。アクセスおよびモビリティインジケーションは、2つのBSの間でアクセスおよびモビリティに関連する情報を転送するために使用される。(ソースセルおよび第2のターゲットBSを含む)ネットワークは、MROのためにSHRを分析してよい。

【0165】

場合によっては、動作710において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件は、以下のうちの少なくとも1つを含んでよい。
・物理レイヤ問題タイマが、時間に基づくイベントに対応する時間ウィンドウの始めに動いていること、
・物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが、時間ウィンドウの始めに動いていること、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、タイマに基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えること。

【0166】

少なくとも1つのSHRトリガ条件は、本開示の精神に反しない限り、上で述べられていないその他のSHRトリガ条件を含んでよいことが理解される。

【0167】

一部の実施形態において、少なくとも1つのSHRトリガ条件のいずれか1つまたは複数が満たされる場合、UEは、HOまたはCHOの後にSHRを送信してよい。

【0168】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの始めに動いているかどうかを示すインジケーションを含んでよい。

【0169】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが時間ウィンドウの始めに動いているかどうかを示すインジケーションを含んでよい。

【0170】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの終わりに動いているかどうかを示すインジケーションを含んでよい。

【0171】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが時間ウィンドウの終わりに動いているかどうかを示すインジケーションを含んでよい。

【0172】

一部の実施形態において、SHRは、HOまたはCHOが実行された後に満たされた少なくとも1つのSHR条件を含んでよい。

【0173】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含んでよい。

【0174】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの前に満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含んでよい。

【0175】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの後に満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含んでよい。

【0176】

一部の実施形態において、SHR情報は、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、少なくとも、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーションを含む。本開示によれば、時間差は、MRO機能を向上させるため、たとえば、CHOの成功率をさらに高めるために、ネットワークによって使用されてよい。

【0177】

たとえば、図8に示されるように、ターゲットセルに関するCHO実行条件は、2つの測定に基づくイベント(event#1およびevent#2)を含む。時間ウィンドウ内で、event#1は、少なくとも期間3中に満たされ、期間3は、時点T9において始まり、時点T10を含み、event#2は、時点T10において満たされ始め、言い換えると、event#1およびevent#2は、時間ウィンドウ内の時点T10において同時に満たされ、したがって、UEは、CHOを実行する。この例において、時間差は(T10-T9)である。

【0178】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、CHOまたはHOを実行するときの測定結果を含んでよい。

【0179】

SHRは、本開示の精神に反しない限り、上で述べられていないその他の情報および/またはインジケーションを含んでよいことが理解される。

【0180】

場合によっては、動作710において、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、場所に基づくイベントは、UEが構成された場所内にある場合に満たされる。CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件は、以下のうちの少なくとも1つを含んでよい。
・構成された場所に入るときに、物理レイヤ問題タイマが動くこと、
・物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、
・構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動くこと、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えること。

【0181】

少なくとも1つのSHRトリガ条件は、本開示の精神に反しない限り、上で述べられていないその他のSHRトリガ条件を含んでよいことが理解される。

【0182】

一部の実施形態において、少なくとも1つのSHRトリガ条件のいずれか1つまたは複数が満たされる場合、UEは、HOまたはCHOの後にSHRを送信してよい。

【0183】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、UEが構成された場所に入るときに物理レイヤ問題タイマが動いているかどうかを示すインジケーションを含んでよい。

【0184】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、UEが構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いているかどうかを示すインジケーションを含んでよい。

【0185】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、UEが構成された場所を離れるときに物理レイヤ問題タイマが動いているかどうかを示すインジケーションを含んでよい。

【0186】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、UEが構成された場所を離れるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いているかどうかを示すインジケーションを含んでよい。

【0187】

一部の実施形態において、SHRは、HOまたはCHOが実行された後に満たされた少なくとも1つのSHR条件を含んでよい。

【0188】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、UEが構成された場所内にあるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかまたは満たされないのかを示すインジケーションを含んでよい。

【0189】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、UEが構成された場所に入る前に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるまたは満たされないことを示すインジケーションを含んでよい。

【0190】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、UEが構成された場所を離れた後に少なくとも1つ測定に基づくイベントが満たされるまたは満たされないことを示すインジケーションを含んでよい。

【0191】

一部の実施形態において、SHR情報は、少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、少なくとも、UEが構成された場所内にあるときに満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーションを含む。本開示によれば、時間差は、MRO機能を向上させるため、たとえば、CHOの成功率をさらに高めるために、ネットワークによって使用されてよい。

【0192】

一部の実施形態において、SHRは、少なくとも、CHOまたはHOを実行するときの測定結果を含んでよい。

【0193】

SHRは、本開示の精神に反しない限り、上で述べられていないその他の情報および/またはインジケーションを含んでよいことが理解される。

【0194】

本開示に従ってUEが実行するための様々な方法および実施形態が、上で説明されている。ソースBSおよび/またはターゲットBSが本開示による対応する方法を実行してよいことが、理解されるであろう。

【0195】

図9は、本開示の一部の実施形態による、ソースBSまたはサービングBSによって実行される方法900の例示的な流れ図を示す。方法900においては、BSが、特別なBSでなく、本出願の技術的解決策を使用する汎用のデバイスもしくは装置もしくはノードまたはデバイスもしくは装置もしくはノードの一部であってよいことが理解されるであろう。

【0196】

動作910において、BSは、少なくとも、ターゲットセルに関するCHO構成およびCHO実行条件を送信する。一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む。一部の実施形態において、CHO実行条件は、場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む。一部の実施形態において、CHO実行条件およびCHO構成は、再構成メッセージ、たとえば、RRC再構成メッセージに含まれる。

【0197】

一部の実施形態において、BSは、無線リソース制御(RRC)再構成メッセージ、たとえば、RRCReconfigurationを介してCHO実行条件を送信する。

【0198】

ある実施形態において、少なくとも1つの測定に基づくイベントの各々は、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である。

【0199】

【0200】

【0201】

たとえば、少なくとも1つの測定に基づくイベントは、2つの測定に基づくイベントを含んでよく、2つの測定に基づくイベントは、RSRPに基づくCondEvent A3、およびRSRPとRSSIとの間の比に基づくCondEvent A3である場合がある。

【0202】

ある実施形態において、方法100は、UEにHOコマンドを送信するステップをさらに含む。

【0203】

一部の実施形態において、CHO実行条件が時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、時間に基づくイベントは、現在時刻が時間ウィンドウ内にある場合に満たされる。少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされる場合、それは、CHO実行条件が満たされることを意味する。

【0204】

【0205】

一部の実施形態において、時間ウィンドウは、図2(a)に示されるように、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値(T1)およびCHOタイマとして構成され、CHOタイマは、構成された長さを有する。一部の実施形態において、構成された長さは、RRC再構成メッセージを介して設定される。

【0206】

一部の実施形態において、時間ウィンドウは、図3(a)に示されるように、時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値(T1)および時間ウィンドウの継続時間として構成され、継続時間は、構成された継続時間値を有する。一部の実施形態において、構成された継続時間値は、RRC再構成メッセージを介して設定される。

【0207】

【0208】

一部の実施形態において、方法900は、CHO実行条件が時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、UEが時間に基づくイベントを受信する時点が第1の閾値よりも後であることを示すインジケーションを受信するステップをさらに含んでよい。一部の実施形態において、インジケーションは、RRC再構成完了メッセージを介して受信される。

【0209】

一部の実施形態において、方法900は、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件をUEに送信するステップをさらに含んでよい。

【0210】

CHO実行条件が時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
・物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの始めに動いていること、
・物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが、時間ウィンドウの始めに動いていること、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えること。

【0211】

CHO実行条件が場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
・構成された場所に入るときに、物理レイヤ問題タイマが動いていること、
・物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、
・構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いていること、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えること。

【0212】

本開示によって提供される提供される方法および実施形態において、各動作の番号が実行の順序を表さないことが、理解されるであろう。たとえば、図700において、動作720は、動作710の前に実行される場合があり、または動作720および動作710は、同時に実行される場合がある。

【0213】

本開示は、UEが時間に基づくイベントに対応する時間ウィンドウ構成を受信する時間が時間ウィンドウの開始時間よりも後である場合のNTNにおけるCHOのための様々な方法および実施形態を提供する。

【0214】

本開示は、NTNにおけるCHOのための時間に基づくイベントの参加条件および離脱条件を設計する。

【0215】

本開示は、NTNのMROを強化するために、時間と測定とを組み合わせるか、または場所と測定とを組み合わせるCHO実行条件に関してより多くの情報をRLFレポートまたはSHR内で提供する。

【0216】

図10は、本開示の様々な実施形態による例示的な装置1000の簡略化されたブロック図を示す。

【0217】

一部の実施形態において、装置1000は、UEまたは同様の機能を有する同様のデバイスの少なくとも一部であるかまたはそれを含んでよい。

【0218】

一部の実施形態において、装置1000は、BSまたは同様の機能を有する同様のデバイスの少なくとも一部であるかまたはそれを含んでよい。

【0219】

図10に示されるように、装置1000は、少なくともワイヤレストランシーバ1010およびプロセッサ1020を含んでよく、ワイヤレストランシーバ1010は、プロセッサ1020に結合されてよい。さらに、装置1000は、コンピュータが実行可能な命令1040が記憶された非一時的コンピュータ可読媒体1030を含んでよく、非一時的コンピュータ可読媒体1030は、プロセッサ1020に結合されてよく、コンピュータが実行可能な命令1040は、プロセッサ1020によって実行可能であるように構成されてよい。一部の実施形態において、ワイヤレストランシーバ1010、非一時的コンピュータ可読媒体1030、およびプロセッサ1020は、1つまたは複数のローカルバスを介して互いに結合されてよい。

【0220】

図10においては、ワイヤレストランシーバ1010、非一時的コンピュータ可読媒体1030、およびプロセッサ1020などの要素が単数で記載されているが、単数への限定が明示的に述べられていない限り、複数が考えられる。本開示の一部の実施形態において、ワイヤレストランシーバ1010は、ワイヤレス通信のために構成されてよい。本開示の一部の実施形態において、ワイヤレストランシーバ1010は、トランシーバに統合され得る。本開示の特定の実施形態において、装置1000は、実際の使用のためのその他の構成要素をさらに含む場合がある。

【0221】

装置1000がUEまたはUEの少なくとも一部である一部の実施形態において、プロセッサ1020は、装置1000に、少なくとも、ワイヤレストランシーバ1010を用いて、本開示によるUEによって実行される上述のいずれかの方法を実行させるように構成される。

【0222】

プロセッサ1020は、ワイヤレストランシーバ1010を用いて、少なくとも、ターゲットセルに関するCHO構成およびCHO実行条件を受信することであって、CHO実行条件が、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベント、または場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む、受信することと、CHO実行条件が満たされるかどうかを評価することとを行うように構成される。

【0223】

一部の実施形態において、少なくとも1つの測定に基づくイベントの各々は、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である。

【0224】

一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、時間に基づくイベントは、時間ウィンドウに対応し、時間に基づくイベントは、現在時刻が時間ウィンドウ内にある場合に満たされ、時間ウィンドウは、以下として構成される。
・時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマであって、CHOタイマの長さが、時間ウィンドウの長さに等しい、第1の閾値およびCHOタイマ、
・時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの継続時間、または
・時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値および時間ウィンドウの終わりに関連する第2の閾値。

【0225】

【0226】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが第1の閾値および継続時間として構成されるという事実に応じて、時間に基づくイベントは、離脱条件をさらに含み、時間に基づくイベントの離脱条件は、現在時刻が第1の閾値未満であるか、または現在時刻が第1の閾値に構成された継続時間値を加えた値より大きいという不等式である。

【0227】

【0228】

【0229】

ある実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマとして構成されるという事実に応じて、プロセッサ1020は、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きいという事実に応じて、CHOタイマを開始するようにさらに構成される。

【0230】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの開始の第1の閾値より大きいという事実に応じて、プロセッサ1020は、CHOタイマの長さを、CHOタイマの構成された長さから第1の閾値と時点との間の時間差を引いた長さ、およびCHOタイマの構成された長さのうちの一方として設定するようにさらに構成される。

【0231】

一部の実施形態においては、時間ウィンドウが時間ウィンドウの開始に関する第1の閾値およびCHOタイマとして構成され、第1の閾値を受信する時点が時間ウィンドウの第1の閾値より大きいという事実に応じて、プロセッサ1020は、CHOタイマを開始しないか、またはCHOタイマを開始し、CHOタイマをすぐに停止するようにさらに構成される。

【0232】

【0233】

一部の実施形態において、時間に基づくイベントが満たされたかどうかを評価するために、プロセッサ1020は、参加条件が満たされるおよび/または離脱条件が満たされないという事実に応じて、時間に基づくイベントが満たされると判定するようにさらに構成される。

【0234】

一部の実施形態において、プロセッサ1020は、第1の閾値を受信する時点が第1の閾値より大きいという事実に応じて、継続時間を、構成された継続時間値から第1の閾値と時点との間の時間差を引いた値、および構成された継続時間値のうちの一方として設定するようにさらに構成される。

【0235】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が第1の閾値より大きいという事実に応じて、プロセッサ1020は、CHO実行条件を無視し、CHO実行条件を破棄し、CHO構成を保持するようにさらに構成される。

【0236】

一部の実施形態においては、第1の閾値を受信する時点が第1の閾値より大きいという事実に応じて、プロセッサ1020は、時点が第1の閾値より大きいことを示すためのインジケーションを、ワイヤレストランシーバ1010を用いて送信するようにさらに構成される。

【0237】

一部の実施形態において、インジケーションは、再構成完了メッセージを介して送信される。

【0238】

一部の実施形態において、プロセッサ1020は、RLFが発生する場合にRLFを宣言し、RLFが原因で再確立手順を実行し、再確立されたセルにRLF情報を送信するようにさらに構成される。

【0239】

CHO実行条件が時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、RLF情報は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
・少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウ内に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、
・時間ウィンドウ内の少なくとも1つの満たされた測定に基づくイベント、
・少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの前に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、
・少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウよりも後に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、または
・時間ウィンドウの終わりの測定結果。

【0240】

CHO実行条件が場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、RLF情報は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
・UEが構成された場所内にあるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、
・UEが構成された場所内にあるときの少なくとも1つの満たされた測定に基づくイベント、
・UEが構成された場所に入る前に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、
・UEが構成された場所を離れた後に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるかどうかを示すインジケーション、
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、UEが構成された場所内にあるときに満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、または
・UEが構成された場所を離れるときの測定結果であって、場所に基づくイベントが、UEが構成された場所内にある場合に満たされる、測定結果。

【0241】

一部の実施形態において、プロセッサ1020は、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件を、ワイヤレストランシーバ1010を用いて受信するようにさらに構成される。

【0242】

CHO実行条件が時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、少なくとも1つのSHR条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
・物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの始めに動いていること、
・物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、時間に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが、時間ウィンドウの始めに動いていること、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、タイマに基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えること。

【0243】

一部の実施形態において、プロセッサ1020は、HOまたはCHOを実行し、SHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件が満たされることに応じて、SHRをターゲットセルに報告するようにさらに構成される。

【0244】

CHO実行条件が時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、SHRは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
・物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの始めに動いているかどうかを示すインジケーション、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが時間ウィンドウの始めに動いているかどうかを示すインジケーション、
・物理レイヤ問題タイマが時間ウィンドウの終わりに動いているかどうかを示すインジケーション、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが時間ウィンドウの終わりに動いているかどうかを示すインジケーション、
・HOもしくはCHOが実行された後に満たされた少なくとも1つのSHR条件、
・少なくとも1つの測定に基づく条件が時間ウィンドウ内に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、
・少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの前に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、
・少なくとも1つの測定に基づくイベントが時間ウィンドウの後に満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、または
・CHOもしくはHOを実行するときの測定結果。

【0245】

CHO実行条件が場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、少なくとも1つのSHRトリガ条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
・構成された場所に入るときに、物理レイヤ問題タイマが動いていること、
・物理レイヤ問題タイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、物理レイヤ問題タイマの第1の構成された値と第3の閾値を掛けた値より大きいこと、
・構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いていること、
・測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの経過時間値が、場所に基づくイベントが満たされるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマの第2の構成された値と第4の閾値を掛けた値より大きいこと、または
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されるという事実に応じて、時間ウィンドウ内に満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差が、第5の閾値を超えること。

【0246】

CHO実行条件が場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む場合、SHRは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
・UEが構成された場所に入るときに物理レイヤ問題タイマが動いているかどうかを示すインジケーション、
・UEが構成された場所に入るときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いているかどうかを示すインジケーション、
・UEが構成された場所を離れるときに物理レイヤ問題タイマが動いているかどうかを示すインジケーション、
・UEが構成された場所を離れるときに、測定レポートをトリガすることに基づいて障害回復を開始するためのタイマが動いているかどうかを示すインジケーション、
・HOもしくはCHOが実行された後に満たされた少なくとも1つのSHR条件、
・UEが構成された場所内にあるときに少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるのかもしくは満たされないのかを示すインジケーション、
・UEが構成された場所に入る前に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるもしくは満たされないことを示すインジケーション、
・UEが構成された場所を離れた後に少なくとも1つの測定に基づくイベントが満たされるもしくは満たされないことを示すインジケーション、
・少なくとも2つの測定に基づくイベントが構成されることに応じて、UEが構成された場所内にあるときに満たされる少なくとも1つの測定に基づくイベントのうちの2つの測定に基づくイベント間の時間差を示すインジケーション、または
・UEがCHOもしくはHOを実行するときの測定結果であって、場所に基づくイベントが、UEが構成された場所内にある場合に満たされる、測定結果。

【0247】

装置1000がBSまたはBSの少なくとも一部である一部の実施形態において、プロセッサ1020は、装置1000に、少なくとも、ワイヤレストランシーバ1010を用いて、本開示によるBSによって実行される上述のいずれかの方法を実行させるように構成される。

【0248】

プロセッサ1020は、ワイヤレストランシーバ1010を用いて、少なくとも、ターゲットセルに関するCHO構成およびCHO実行条件を送信することであって、CHO実行条件が、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベント、または場所に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含む、送信することを行うように構成される。

【0249】

一部の実施形態において、少なくとも1つの測定に基づくイベントの各々は、CondEvent A3、CondEvent A4、またはCondEvent A5である。

【0250】

一部の実施形態において、CHO実行条件は、時間に基づくイベントおよび少なくとも1つの測定に基づくイベントを含み、時間に基づくイベントは、現在時刻が時間ウィンドウ内にある場合に満たされ、時間ウィンドウは、以下として構成される。
・第1の閾値、および長さを持つCHOタイマ、
・第1の閾値および継続時間、または
・第1の閾値および第2の閾値。

【0251】

一部の実施形態において、プロセッサ1020は、UEが第1の閾値を受信する時点が第1の閾値よりも後であることを示すインジケーションを、ワイヤレストランシーバ1010を用いて受信するようにさらに構成される。

【0252】

一部の実施形態において、インジケーションは、再構成完了メッセージを介して受信される。

【0253】

一部の実施形態において、プロセッサ1020は、CHOまたはHOの後にSHRを報告するための少なくとも1つのSHRトリガ条件を、ワイヤレストランシーバ1010を用いて送信するようにさらに構成される。

【0254】

【0255】

【0256】

様々な例示的な実施形態において、プロセッサ1020は、CPUなどの少なくとも1つのマイクロプロセッサを含む少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、少なくとも1つのハードウェアプロセッサの一部と、たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および特定用途向け集積回路(ASIC)に基づいて開発された専用プロセッサなどの任意のその他の適切な専用プロセッサとを含む場合があるがこれらに限定されない。さらに、プロセッサ1020は、図10に示されていない少なくとも1つのその他の回路または要素も含む場合がある。

【0257】

様々な例示的な実施形態において、非一時的コンピュータ可読媒体1030は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリなどの様々な形態の少なくとも1つのストレージ媒体を含んでよい。揮発性メモリは、たとえば、RAM、キャッシュなどを含む場合があるがこれらに限定されない。不揮発性メモリは、たとえば、ROM、ハードディスク、フラッシュメモリなどを含む場合があるがこれらに限定されない。さらに、非一時的コンピュータ可読媒体1030は、電気、磁気、光学、電磁、赤外線、もしくは半導体システム、装置、もしくはデバイス、または上記のものの任意の組合せを含む場合があるがこれらに限定されない。

【0258】

さらに、様々な例示的な実施形態において、例示的な装置1000は、少なくとも1つのその他の回路、要素、およびインターフェース、たとえば、アンテナ要素なども含む場合がある。

【0259】

様々な例示的な実施形態において、プロセッサ1020および非一時的コンピュータ可読媒体1030を含む例示的な装置1000内の回路、部品、要素、およびインターフェースは、バス、クロスバー、配線、および/またはワイヤレス回線を含むがこれらに限定されない任意の適切な接続を介して、たとえば、電気的に、磁気的に、光学的に、電磁気的になど、任意の適切な方法で一緒に結合されてよい。

【0260】

本開示の方法は、プログラミングされたプロセッサ上で実施されることが可能である。しかし、コントローラ、流れ図、およびモジュールは、多目的または特殊目的のコンピュータ、プログラミングされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺集積回路素子、集積回路、ディスクリート素子回路などのハードウェア電子または論理回路、プログラマブルロジックデバイスなどで実施されてもよい。概して、図に示された流れ図を実施することができる有限状態機械を有する任意のデバイスが、本開示の処理機能を実施するために使用されてよい。

【0261】

本開示がその特定の実施形態を用いて説明されたが、多くの代替、修正、および変形が当業者に明らかであろうことは明白である。たとえば、実施形態の様々な構成要素が、その他の実施形態において入れ替えられるか、追加されるか、または置き換えられる場合がある。また、各図に示された要素のすべてが、開示された実施形態の動作に必要なわけではない。たとえば、開示された実施形態の当業者は、単に独立請求項の要素を採用することによって本開示の教示を作成し、使用することができる。したがって、本明細書に記載された本開示の実施形態は、例示的であるように意図されており、限定的であるように意図されていない。様々な変更が、本開示の精神および範囲から逸脱することなしになされる場合がある。

【0262】

用語「含む(includes)」、「含んでいる(comprising)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、またはそれらの任意のその他の変化形は、要素のリストを含むプロセス、方法、製品、または装置がそれらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていないまたはそのようなプロセス、方法、製品、もしくは装置に固有でないその他の要素を含んでよいように非排他的包含を含むように意図される。「a」、「an」などが前に付く要素は、さらなる制約がなければ、要素を含むプロセス、方法、製品、または装置に追加的な同一の要素が存在することを排除しない。また、用語「別の」は、少なくとも2番目以降として定義される。本明細書において使用される用語「含んでいる(including)」、「有している(having)」などは、「含んでいる(comprising)」として定義される。

【符号の説明】

【0263】

100 方法
500 方法
700 方法
900 方法
1000 装置
1010 ワイヤレストランシーバ
1020 プロセッサ
1030 非一時的コンピュータ可読媒体
1040 コンピュータが実行可能な命令

【図1】