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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】油分離器
(51)【国際特許分類】
   B01D 45/12 20060101AFI20241128BHJP
   B04C 5/04 20060101ALI20241128BHJP
   B04C 5/14 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
B01D45/12
B04C5/04
B04C5/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525575
(86)(22)【出願日】2022-11-04
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 CN2022130022
(87)【国際公開番号】W WO2023098400
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202123105870.X
(32)【優先日】2021-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】王 文杰
(72)【発明者】
【氏名】唐 安俊
(72)【発明者】
【氏名】楊 洋
【テーマコード(参考)】
4D031
4D053
【Fターム(参考)】
4D031AC04
4D031BA01
4D031BA10
4D031EA01
4D053AA01
4D053AB01
4D053BA01
4D053BB08
4D053BC01
4D053BD04
4D053CA01
4D053CC01
4D053DA03
(57)【要約】
油分離器であって、シリンダ(10)と、吸気管(20)とを含む。シリンダ(10)の側壁に、軸線がシリンダ(10)の軸線と交わらず、周縁に環状フランジ(111)がさらに設置されている吸気孔(11)と、吸気孔(11)内に貫設され、且つシリンダ(10)の内部に連通する吸気管(20)と、を有する。油分離器の分離効果が悪い課題を解決した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
油分離器において、
シリンダ(10)であって、側壁に吸気孔(11)を有し、前記吸気孔(11)の軸線が前記シリンダ(10)の軸線と交わらないシリンダ(10)と、
前記吸気孔(11)内に貫設され、且つ前記シリンダ(10)の内部に連通する吸気管(20)と、
を含むことを特徴とする、油分離器。
【請求項2】
前記吸気孔(11)の周縁に環状フランジ(11)がさらに設置されており、前記環状フランジ(111)が前記シリンダ(10)の内側または前記シリンダ(10)の外側に設置され、前記吸気管(20)が前記環状フランジ(111)に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の油分離器。
【請求項3】
前記吸気孔(11)の周縁に環状フランジ(111)がさらに設置されており、前記環状フランジ(111)が前記吸気孔(11)の両側を貫通し、前記吸気管(20)が前記環状フランジ(111)に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の油分離器。
【請求項4】
前記環状フランジ(111)が対向して設置される連結端と自由端(1112)を有し、前記環状フランジ(111)の自由端(1112)が前記シリンダ(10)の外側壁から突出して設置され、前記環状フランジ(111)の自由端(1112)の端面が平面または円弧面であることを特徴とする、請求項2に記載の油分離器。
【請求項5】
前記環状フランジ(111)の自由端(1112)の端面が円弧面である状況下で、前記円弧面と前記シリンダ(10)の外側壁面のピッチが同じであることを特徴とする、請求項4に記載の油分離器。
【請求項6】
前記環状フランジ(111)の軸線が前記吸気孔(11)の軸線と重なることを特徴とする、請求項2から5のいずれか一項に記載の油分離器。
【請求項7】
前記環状フランジ(111)の高さが0.5mm以上であることを特徴とする、請求項2から5のいずれか一項に記載の油分離器。
【請求項8】
前記環状フランジ(111)の高さが0.5mm以上であることを特徴とする、請求項6に記載の油分離器。
【請求項9】
前記油分離器が排気管(30)をさらに含み、前記シリンダ(10)が排気孔を有し、前記排気管(30)が前記排気孔内に貫設され、且つ前記シリンダ(10)の内部に連通し、前記排気管(30)の前記シリンダ(10)の中に位置する外径が前記排気管(30)の前記シリンダ(10)の外に位置する外径より小さいことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の油分離器。
【請求項10】
前記吸気管(20)と前記吸気孔(11)がろう付けまたはアルゴンガスアーク溶接の連結であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の油分離器。
【請求項11】
前記吸気管(20)の前記シリンダ(10)内部に位置する端面が斜面であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の油分離器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年12月3日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号202123105870X、発明の名称「油分離器」の特許出願の優先権を請求している。
本願は、油分離器の技術分野に関し、具体的には油分離器に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の油分離器はシリンダと吸気管を含み、シリンダの外側壁上に吸気孔が設けられており、該吸気孔の軸線はシリンダの軸線と交わり、流体は吸気管を通過してシリンダ内に進入し、内部で分離された後、ガスが排気管から流出し、油液はシリンダの底部に落ちるとともに、底部の油戻し管から流出する。従来の方式では、油とガスの分離効果が悪く、使用要求を満たすことが難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、油分離器を提供することにより、従来技術における油分離器の分離効果が悪い課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は油分離器を提供し、油分離器は、側壁に吸気孔を有し、吸気孔の軸線がシリンダの軸線と交わらないシリンダと、吸気孔内に貫設され、且つシリンダの内部に連通する吸気管と、を含む。
さらに、吸気孔の周縁に環状フランジがさらに設置されており、環状フランジはシリンダの内側またはシリンダの外側に設置され、吸気管は環状フランジに連結される。このように装置の実際の使用ニーズに応じてフランジの具体的な位置を設置できることで、装置の適用範囲を高めることができる。
さらに、吸気孔の周縁に環状フランジがさらに設置されており、環状フランジは吸気孔の両側を貫通し、吸気管は環状フランジに連結される。このように吸気孔と吸気管の接触面積をさらに高めることで、吸気孔と吸気管の溶接強度をできる限り高めることができ、装置の動作時の安定性を保証できる。
さらに、環状フランジは吸気孔の両側を貫通する。環状フランジは対向して設置される連結端と自由端を有し、環状フランジの自由端はシリンダの外側壁から突出して設置され、環状フランジの自由端の端面は平面または円弧面である。上記構造を設置することにより、環状フランジの一端面を平面に設置し、このように取り付け過程で吸気管と吸気孔の連結がしやすいことで、吸気管と吸気孔の溶接がしやすく、装置の取り付け効率が高まる。環状フランジの一端を円弧面に設置し、このように環状フランジの加工がしやすいことで、装置の生産コストを低減するのに有利である。
さらに、環状フランジの自由端の端面が円弧面である状況下で、円弧面とシリンダの外壁面のピッチは同じである。上記の設置は、環状フランジの自由端の延伸方向の曲率がシリンダの外壁と等しくなり、このように装置全体の構造の一致性を保証できる。
さらに、環状フランジの軸線は吸気孔の軸線と重なる。上記の設置は、環状フランジと吸気孔の構造の一致性を保証できることで、吸気孔が吸気管に溶接された後の全体の構造強度をさらに保証する。
さらに、環状フランジの高さは0.5mm以上である。上記構造を設置することにより、環状フランジと吸気管の連結面積を十分に保証するとともに、シリンダの外壁の空間を合理的に利用する。
さらに、油分離器は排気管をさらに含み、シリンダは排気孔を有し、排気管は排気孔内に貫設され、且つシリンダの内部に連通し、排気管のシリンダの中に位置する外径は排気管のシリンダの外に位置する外径より小さい。
さらに、吸気管と吸気孔はろう付けまたはアルゴンガスアーク溶接の連結である。上記溶接方式により、吸気管と吸気孔が溶接された後の構造強度をさらに保証し、装置の動作の安定性を保証するとともに、装置の耐用年数を延ばすことができる。
さらに、吸気管のシリンダ内部に位置する端面は斜面である。
【0005】
本願を応用した態様は、吸気孔の軸線がシリンダの軸線と交わらず、流体をシリンダに進入させる時に遠心効果を高めることができ、さらに流体の気液分離を促すことができ、装置の分離効率および分離効果を高める。上記構造により、吸気孔と吸気管の溶接がしやすいとともに、吸気孔と吸気管の連結強度を高めることができる。
【0006】
本願の一部を構成する明細書図面は本願をさらに理解するために用いられ、本願の例示的実施例およびその説明は本願を解釈するためのものであり、本願の不適切な限定を構成するものではない。図面において:
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本願の提供する油分離器の構成図を示している。
図2】本願の提供する油分離器の正面図を示している。
図3】本願の提供する油分離器の別の実施例の断面図を示している。
図4】本願の提供する油分離器の別の実施例の平面図を示している。
図5】本願の提供する油分離器の別の実施例の平面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本願の実施例における図面とあわせて、本願の実施例における態様について明確且つ完全な記述を行うものとする。記述されている実施例は本願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは明らかである。以下の少なくとも1つの例示的実施例についての記述は、実際には単なる説明にすぎず、本願およびその応用または使用に対するいかなる限定でもない。本願の実施例に基づき、当業者が、創造的な労働を行うことなく得た他のあらゆる実施例は、いずれも本願が保護する範囲に属する。
【0009】
図1および図2に示すように、本願の実施例は油分離器を提供し、油分離器はシリンダ10と吸気管20を含む。シリンダ10の側壁に吸気孔11を有し、吸気孔11の軸線はシリンダ10の軸線と交わらず、吸気管20は吸気孔11内に貫設され、且つシリンダ10の内部に連通する。
【0010】
本願を応用した態様では、吸気孔11の軸線がシリンダ10の軸線と交わらず、流体をシリンダ10に進入させる時に遠心効果を高めることができ、さらに流体の気液分離を促すことができ、装置の分離効率および分離効果を高める。上記構造により吸気孔11と吸気管20の溶接がしやすいとともに、吸気孔11と吸気管20の連結強度を高めることができる。
【0011】
具体的には、吸気管20のシリンダ10内部に位置する端面は斜面として設計される。このように流体がシリンダ10に進入する遠心効果をさらに高めることができる。
【0012】
吸気孔11の周縁に環状フランジ111がさらに設置されており、環状フランジ111はシリンダ10の内側に設置されてよく、シリンダ10の外側に設置されてもよく、吸気管20は環状フランジ111に連結される。このように装置の実際の使用ニーズに応じてフランジの具体的な位置を設置できることで、装置の適用範囲を高めることができる。本実施例では、環状フランジ111はシリンダ10の外側に設置される。吸気孔11の周縁箇所に環状フランジ111が設置されており、取り付け過程で、吸気管20の外壁は環状フランジ111に接触し、且つ吸気管20の一端はシリンダ10内部に連通し、このように吸気管20とシリンダ10の間の接触面積を高めることができる。
【0013】
本願のその他の実施例では、環状フランジ111が吸気孔11の両側を貫通し、吸気管20が環状フランジ111に連結される。このように吸気孔11と吸気管20の接触面積をさらに高めることで、吸気孔11と吸気管20の溶接強度をさらに高めることができ、装置の動作時の安定性を保証する。
【0014】
環状フランジ111の端面は平面、円弧面としてよく、斜面として設置してもよい。吸気管20と吸気孔11の連結をしやすくできればよい。
【0015】
図4に示すように、環状フランジ111は対向して設置される連結端と自由端1112を有し、環状フランジ111の自由端1112はシリンダ10の外側壁から突出して設置され、環状フランジ111の自由端1112の端面は平面である。上記構造を設置することにより、環状フランジ111の一端面が平面に設置され、このように取り付け過程で吸気管20が吸気孔11内に入り込みやすいことで、吸気管20と吸気孔11の溶接がしやすく、装置の取り付け効率が高まる。
【0016】
図5に示すように、環状フランジ111は対向して設置される連結端と自由端1112を有し、環状フランジ111の自由端1112はシリンダ10の外側壁から突出して設置され、環状フランジ111の自由端1112の端面は円弧面である。上記の設置構造は簡単であり、環状フランジ111の一端が円弧面に設置され、このように環状フランジ111の加工がしやすいことで、装置の生産コストを低減するのに有利である。
【0017】
具体的には、環状フランジ111の自由端1112の端面が円弧面である状況下で、円弧面とシリンダ10の外壁壁面のピッチは同じである。上記の設置は、環状フランジ111の自由端1112の延伸方向の曲率がシリンダ10の外壁と等しくなり、このように装置全体の構造の一致性を保証でき、且つ加工しやすく、加工コストを低減する。
【0018】
さらに、環状フランジ111の軸線は吸気孔11の軸線と重なる。上記の設置は、環状フランジ111と吸気孔11の構造の一致性を保証できることで、吸気孔11が吸気管20に溶接された後の全体の構造強度をさらに保証し、且つ該構造は吸気管20を吸気孔11内に貫設しやすい。
【0019】
具体的には、環状フランジ111の高さは0.5mm以上である。上記構造を設置することにより、環状フランジ111と吸気管20が十分な接触面積を有することを保証するとともに、シリンダ10の内壁、外壁空間を合理的に利用する。環状フランジ111の高さは0.5mm、1mmまたは1.5mmなどに設置してよい。
【0020】
さらに、油分離器はステンレス材質である。上記材料の構造は加工しやすく、装置の生産コストを低減するとともに、装置の重量を効率的に減らすことができることで、装置の軽量化を保証する。本願のその他の実施例では、油分離器の材料はその他の金属材質で設置してもよく、具体的には装置の使用環境に応じて異なる材料を選択でき、このように装置の適用範囲を高めることができる。
【0021】
さらに、吸気管20と吸気孔11はろう付けまたはアルゴンガスアーク溶接の連結である。上記溶接方式により、吸気管20と吸気孔11の溶接後の構造強度をさらに保証し、装置の動作の安定性を保証するとともに、装置の耐用年数を延ばすことができる。本願のガス実施例では、吸気管20と吸気孔11はさらにその他の方式を採用して連結固定してもよく、吸気管20と吸気孔11の連結後の装置の動作性能が保証されればよい。
【0022】
油分離器は排気管30をさらに含み、排気管30のシリンダ10内部に位置する外径は排気管30のシリンダ10外部に位置する外径より小さく、このように排気管30の連結深さを規制できるとともに、排気管30とシリンダ10の溶接箇所にローレットが設置されていることで、溶接時に溶接箇所に十分なはんだを有し、溶接後の構造強度を保証できる。
【0023】
図3に示すように、本願の別の実施例では油分離器を提供し、上記実施例と異なる箇所は、本願における環状フランジ111がシリンダ10の内側に設置される点である。
【0024】
本願を応用した態様では、吸気孔11の軸線がシリンダ10の軸線と交わらず、流体をシリンダ10に進入させる時に遠心効果を高めることができ、さらに流体の気液分離を促すことができ、装置の分離効率および分離効果を高める。吸気孔11の周縁箇所に環状フランジ111が設置されており、取り付け過程で、吸気管20の外壁は環状フランジ111に接触し、且つ吸気管20の一端はシリンダ10内部に連通し、このように吸気管20とシリンダ10の間の接触面積を高めることができ、上記構造により吸気孔11と吸気管20の溶接がしやすいとともに、吸気孔11と吸気管20の連結強度を高めることができる。さらに、環状フランジ111はシリンダ10の内側またはシリンダ10の外側に設置される。このように装置の実際の使用ニーズに応じてフランジの具体的な位置を設置できることで、装置の適用範囲を高めることができる。
【0025】
なお、ここで用いられる用語は具体的態様を記述するためにすぎず、本願に基づく例示的態様を限定することを意図するものではない。ここで用いられるものは、文脈により別途明記されない限り、単数形式は複数形式も含むことを意図する。また、本明細書において用語「包含する」および/または「含む」が用いられる場合、特徴、ステップ、動作、デバイス、アセンブリおよび/またはそれらの組み合わせが存在することを明示していると考えられるべきである。
【0026】
別途行う具体的な説明を除き、これら実施例において説明する部材およびステップの相対的配置、数式および数値は本願の範囲を限定するものではない。さらに、説明の便宜上、図面に示した各部分のサイズは実際の比例関係に従って描いたものではないことは明らかである。当業者に公知の技術、方法や機器について詳細に検討しない場合があるが、適切な場合には、前記技術、方法や機器は、授権明細書の一部とみなすべきである。ここで例示し検討されるすべての実例において、いかなる具体的な値も例示的なものにすぎず、限定するためのものではないと解釈されるべきである。そのため、例示的な実施例のその他の実例は異なる値を有することができる。類似する符号およびアルファベットは以下の図面において同様の項目を示すことから、ひとたびある項目が1つの図面において定義されれば、次の図面ではそれについてさらに述べる必要はないことに注意すべきである。
【0027】
本願の記述において、「前、後、上、下、左、右」、「横方向、縦方向、垂直、水平」および「頂、底」などの方位詞が示す向きまたは位置関係は、通常、図面に示す向きまたは位置関係に基づいており、説明の便宜上、本願を記述しやすくし記述を簡略化するためのものにすぎず、相反する説明がない限り、これら方位詞は、それらが示す装置または部品が特定の向きを有しており特定の向きで構成および操作されなければならないことを指示または暗示するものではなく、従って、本願の保護範囲に対する制限であると理解してはならず、方位詞「内、外」は各部材自体の輪郭に対する内外を指すと理解する必要がある。
【0028】
説明の便宜上、ここでは、「……の上」、「……上方」、「……上面」、「上面の」などの空間に対応する用語を使用して、図面に示す1つの部品または特徴と他の部品または特徴との空間的関係を記述するために用いることができる。空間に対応する用語は、部品の図に示す向きに加えて、使用中または動作中の異なる向きを包含することを意図すると理解すべきである。例えば、図面における部品が上下逆にされた場合、「その他の部品または構造の上方」または「その他の部品または構造の上」と記述されている部品は、「その他の部品または構造の下方」または「その他の部品または構造の下」に位置が定められる。従って、「……上方」という例示的な用語は「……上方」と「……下方」の両方の向きを含む。該部品はその他の異なる方式により位置が定められてもよい(90度回転する、またはその他の向きに位置する)とともに、ここで使用する空間に対応する記述に応じて解釈する。
【0029】
また、「第1」、「第2」などの語句を使って部品を限定するのは、単に対応する部品を区別しやすくするためであり、別途言及がない限り、上記の語句は特別な意味を有しないため、本願の保護範囲を限定するものと理解すべきでないことを説明しておく必要がある。
【0030】
以上に述べたことは本願の好ましい実施例にすぎず、本願を限定するためのものではなく、当業者にとって、本願は様々な変更および変化を有することができる。本願の主旨および原則内で行われるいかなる修正、同等の代替、改良等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0031】
図面は以下の符号を含む。
10 シリンダ
11 吸気孔
111 環状フランジ
1112 自由端
20 吸気管
30 排気管
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】