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特表2024-544899フレキシブル回路基板を含む電子装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】フレキシブル回路基板を含む電子装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/18 20060101AFI20241128BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20241128BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20241128BHJP
   H05K 7/00 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
G06F1/18 C
G06F1/16 312G
G06F1/16 312J
G06F1/16 312L
G06F1/18 B
H04M1/02 C
H05K7/00 M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527400
(86)(22)【出願日】2022-09-08
(85)【翻訳文提出日】2024-05-09
(86)【国際出願番号】 KR2022013540
(87)【国際公開番号】W WO2023085576
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0156106
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0174866
(32)【優先日】2021-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジンウ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ウンス
【テーマコード(参考)】
4E352
5K023
【Fターム(参考)】
4E352AA07
4E352BB04
4E352CC34
4E352DD12
4E352DR05
4E352GG04
5K023AA07
5K023BB25
5K023DD08
5K023HH06
5K023LL01
5K023LL06
5K023RR08
(57)【要約】
【課題】防水構造が適用されたフレキシブル回路基板を介して、フレキシブル回路基板の内部への水分の流入を防止できる電子装置を提供する。
【解決手段】電子装置は、第1領域及び第2領域を含むディスプレイ、第1領域を支持する第1ハウジング、第2領域を支持する第2ハウジング、フォールディング軸を中心に第1ハウジング及び第2ハウジングをフォールディング可能に連結し、第1領域及び第2領域が実質的に同じ平面を形成する第1状態及び互いに向かい合う第2状態の間で変化するようにするヒンジ構造体、第1ハウジング及びヒンジ構造体を連結し、表面を貫通する第1開口部が形成される第1ブラケット、第2ハウジング及びヒンジ構造体を連結し、表面を貫通する第2開口部が形成される第2ブラケット、及び延長方向に沿って第1空間からヒンジ構造体を横切って第2空間に延びるフレキシブル回路基板を含む。
【選択図】図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置101、201、301であって、
第1領域261a、361a及び第2領域261b、361bを含むディスプレイ261、361と、
前記第1領域261a、361aを支持し、前記第1領域261a、361aの背面に位置する第1空間210a、310aを形成する第1ハウジング210、310と、
前記第2領域261b、361bを支持し、前記第2領域261b、361bの背面に位置する第2空間220a、320aを形成する第2ハウジング220、320と、
フォールディング軸を中心に前記第1ハウジング210、310及び第2ハウジング220、320をフォールディング可能に連結し、前記第1領域261a、361a及び第2領域261b、361bが実質的に同じ平面を形成する第1状態及び相互向かい合う第2状態の間で変化するようにするヒンジ構造体234、334と、
前記第1ハウジング210、310及びヒンジ構造体234、334を連結し、表面を貫通する第1開口部331aが形成される第1ブラケット231、331と、
前記第2ハウジング220、320及びヒンジ構造体234、334を連結し、表面を貫通する第2開口部332aが形成される第2ブラケット232、332と、
延長方向に沿って前記第1空間210a、310aから前記ヒンジ構造体を横切って前記第2空間220a、320aに延び、金属パターンによる凹凸面が形成された複数の基材391、392、393、394が積層方向に積層されたマルチレイヤ構造で形成されるフレキシブル回路基板290、390と、を含み、
前記フレキシブル回路基板290、390は、前記第1開口部331aの内部に位置する第1シーリング部分3900a、及び前記第2開口部332aの内部に位置する第2シーリング部分3900bを含み、
前記第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bには、前記複数の基材の間の空間をシーリングする防水部材397が配置される、ことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記第1開口部331aをシーリングする第1シーリング部材380aと、
前記第2開口部332aをシーリングする第2シーリング部材380bと、をさらに含み、
前記第1シーリング部分3900aは、前記第1シーリング部材380aによって表面が圧着され、
前記第2シーリング部分3900bは、前記第2シーリング部材380bによって表面が圧着される、ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記複数の基材391、392、393、394のそれぞれは、
基材層3911と、
前記基材層3911の一面に積層され、前記凹凸面を形成する金属層3912と、
前記金属層3912をカバーするように積層される誘電層3914を含み、
前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間396が形成され、前記防水部材397は前記段差空間396に配置される、ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項4】
前記複数の基材のうち互いに隣接する一対の基材492、493は、
それぞれの凹凸面が互いに向かい合うように積層され、
前記防水部材497cは、前記互いに隣接する一対の基材の向かい合う凹凸面の間に配置される、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項5】
前記積層方向に並んでいる断面を基準に、
前記互いに隣接する一対の基材492、493の向かい合う凹凸面は、間に前記段差空間496が形成されるよう互いに形合される断面形態を有するように形成される、ことを特徴とする 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項6】
前記積層方向に並んでいる断面を基準に、
前記互いに隣接する一対の基材492、493の向かい合う凹凸面は、
それぞれの金属パターンが互いに非重畳される形態に形成される、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項7】
前記複数の基材491、492、493、494は積層方向に並んでいる断面を基準に、
第1基材層4911と、前記第1基材層4911に積層され、第1凹凸面を形成する第1金属層4912を含む第1基材491と、
前記第1基材層4911に積層される第2基材層4921と、前記第2基材層4921に積層され、前記第1凹凸面に反対となる方向に第2凹凸面を形成する第2金属層4922を含む第2基材492と、
第3基材層4931と、前記第3基材層4931に積層され、前記第2凹凸面に向かい合う方向に第3凹凸面を形成する第3金属層4932を含む第3基材493と、
前記第3基材層4931に積層される第4基材層4941と、前記第4基材層4941に積層され、前記第3凹凸面に反対となる方向に第4凹凸面を形成する第4金属層4942を含む第4基材494と、を含み、
前記防水部材497cは、前記第2凹凸面と第3凹凸面との間に配置される、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項8】
前記複数の基材391、392、393、394は積層方向に並んでいる断面を基準に、
第1基材層3911と、前記第1基材層3911に積層され、第1凹凸面を形成する第1金属層3912を含む第1基材391と、
第2基材層3921と、前記第2基材層3921に積層され、前記第1基材層3911に向かい合う方向に第2凹凸面を形成する第2金属層を含む第2基材392と、
第2基材層3921に向かい合う第3基材層3931と、前記第3基材層3931に積層され、前記第2凹凸面に反対となる方向に第3凹凸面を形成する第3金属層3932を含む第3基材393と、
第4基材層3941と、前記第4基材層3941に積層され、前記第3凹凸面に反対となる方向に第4凹凸面を形成する第4金属層3942を含む第4基材394と、を含み、
前記第1基材層3911及び第2凹凸面の間には第1防水部材3971bが配置され、前記第4基材層3941及び第3凹凸面の間には第2防水部材3972bが配置される、ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項9】
前記フレキシブル回路基板290、390は、
前記第1シーリング部分3900aから前記ヒンジ構造体334に向かって前記第1開口部331aの外側に曲がる第1フレキシブル部分3903aと、
前記第2シーリング部分3900bから前記ヒンジ構造体334に向かって前記第2開口部332aの外側に曲がる第2フレキシブル部分3903bと、を含み、
前記防水部材は、前記第1フレキシブル部分3903a及び第2フレキシブル部分3903bで省略される、ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項10】
前記フレキシブル回路基板290、390は、
前記第1シーリング部分3900aから前記第1空間310aに向かって前記第1開口部331aの外側に曲がる第1延長部分3904aと、
前記第2シーリング部分3900bから前記第2空間320aに向かって前記第2開口部332aの外側に曲がる第2延長部分3904aと、を含み、
前記防水部材は、前記第1延長部分3904a及び第2延長部分3904bで省略される、ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項11】
前記複数の基材691、692の間には前記凹凸面による段差空間696aが形成され、
前記第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bの前記延長方向への長さ対比前記段差空間の面積比率は、前記第1フレキシブル部分3903a及び第2フレキシブル部分3903bの前記延長方向への長さ対比前記段差空間の面積比率よりも小さい、ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項12】
前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間696bが形成され、
前記段差空間696bを前記積層方向から見た状態を基準に、
前記第1シーリング部分3900a又は第2シーリング部分3900bで前記段差空間696bは蛇行(meander)パターンを形成する、ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項13】
前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間が形成され、
前記段差空間を前記積層方向から見た状態を基準に、
前記第1シーリング部分3900a又は第2シーリング部分3900bで前記金属パターンは、前記段差空間の内部に突出する1つ以上のスタブ(stub)形状を含む、ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項14】
前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間796aが形成され、
前記段差空間796aを前記積層方向から見た状態を基準に、
前記第1シーリング部分3900a又は第2シーリング部分3900bで前記金属パターンは、前記段差空間796aの内部に位置するように形成される1つ以上のダミー(dummy)パターンを含む、ことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項15】
前記防水部材397は、前記複数の基材の間にプリプレグ塗布を介して形成されたり、又は、前記複数の基材の間に挿入される弾性シートである、ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、フレキシブル回路基板を含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯用端末のような電子装置は、消費者の購入欲求を満たすために様々な機能を有しながらも小型化により便宜性を向上させるように開発されている。電子装置の内部には各機能を行うための様々な部品と基板が実装されており、このような部品は、フレキシブル回路基板(FPCB、flexible printed circuit board)を介して連結される。
【0003】
上述した情報は、本発明の理解を助けるための背景情報としてのみ提供される。上述した内容のいずれも本発明に関する先行技術に適用されるか否かに対して決定されてはならず、いかなる主張も行われていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯の容易性と美感を高めるために電子装置の小型化が求められている。電子装置の内部には様々な部品が配置されているため、小型化された電子装置の内部空間を効率よく活用する技術が開発されている。例えば、電子装置の内部には、様々な位置に配置されている部品を電気的に接続するためのフレキシブル回路基板(FPCB)が配置される。
【0005】
一方、電子装置内部の部品をフレキシブル回路基板を介して連結する場合、フレキシブル回路基板が配置される経路を通した水分の流入を防止する必要がある。
【0006】
本発明の側面は、少なくとも先に言及した問題及び/又は短所を扱い、少なくとも以下で説明する利点を提供する。従って、本発明の一側面は、フレキシブル回路基板を含む電子装置を提供することにある。
【0007】
本発明の一側面は、防水構造が適用されたフレキシブル回路基板を介して、フレキシブル回路基板の内部への水分の流入を防止することができる。
【0008】
本発明の一側面は、フレキシブル回路基板をマルチレイヤ構造で形成し、マルチレイヤの配置構造を介してフレキシブル回路基板の防水性能を向上させる。
【0009】
本発明の様々な実施形態により成し遂げようとする技術的な課題は、以上で言及した技術的な課題に限定されず、言及されない更なる技術的な課題は下記の記載によって本明細書に記載されている発明が属する技術分野の通常の知識を有する者にとって明確に理解できるものである。
【0010】
追加的な側面は、下記の説明で部分的に説明され、部分的には説明から明白になり、又は、提示された実施形態により学習されるのであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面に係る電子装置は、第1領域及び第2領域を含むディスプレイ、前記第1領域を支持し、前記第1領域の背面に位置する第1空間を形成する第1ハウジング、前記第2領域を支持し、前記第2領域の背面に位置する第2空間を形成する第2ハウジング、フォールディング軸を中心に前記第1ハウジング及び第2ハウジングをフォールディング可能に連結し、前記第1領域及び第2領域が実質的に同じ平面を形成する第1状態及び互いに向かい合う第2状態の間で変化するようにするヒンジ構造体、前記第1ハウジング及びヒンジ構造体を連結し、表面を貫通する第1開口部が形成される第1ブラケット、前記第2ハウジング及びヒンジ構造体を連結し、表面を貫通する第2開口部が形成される第2ブラケット、及び延長方向に沿って前記第1空間から前記ヒンジ構造体を横切って前記第2空間に延び、金属パターンによる凹凸面が形成された複数の基材が積層方向に積層されたマルチレイヤ構造で形成されるフレキシブル回路基板を含み、前記フレキシブル回路基板は、前記第1開口部内部に位置する第1シーリング部分、及び前記第2開口部内部に位置する第2シーリング部分を含み、前記第1シーリング部分及び第2シーリング部分には、前記複数の基材の間の空間をシーリングする防水部材が配置されることができる。
【0012】
様々な実施形態に係るフレキシブル回路基板(flexible printed circuit board)は、中央部分、前記中央部分に連結されて部分的に曲がるように構成される第1フレキシブル部分と、前記第1フレキシブル部分に反対となるように前記中央部分に連結されて部分的に曲がるように構成される第2フレキシブル部分、前記中央部分に反対となるように前記第1フレキシブル部分に連結される第1シーリング部分と、前記中央部分に反対となるように前記第2フレキシブル部分に連結される第2シーリング部分、及び前記第1フレキシブル部分に反対となるように前記第1シーリング部分に連結されて部分的に曲がるように構成される第1延長部分と、前記第2フレキシブル部分に反対となるように前記第2シーリング部分に連結されて部分的に曲がるように構成される第2延長部分を含み、前記フレキシブル回路基板は、金属パターンによる凹凸面が形成された複数の基材が積層方向に積層されたマルチレイヤ構造で形成され、前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間が形成され、前記第1シーリング部分及び第2シーリング部分の長さ対比前記段差空間の面積比率は、前記第1フレキシブル部分及び第2フレキシブル部分の長さ対比前記段差空間の面積比率以下であってもよい。
【0013】
様々な実施形態に係る電子装置は、第1領域及び第2領域を含むディスプレイ、前記第1領域が配置される第1面と、前記第1面に反対となる第2面を含む第1ハウジング、前記第2領域が配置される第3面と、前記第3面に反対となる第4面を含む第2ハウジング、フォールディング軸を中心に前記第1ハウジング及び第2ハウジングをフォールディング可能に連結し、前記第1領域及び第2領域が実質的に同じ平面を形成する第1状態及び互いに向かい合う第2状態の間で変化するようにするヒンジ構造体、前記第1ハウジング及びヒンジ構造体を連結して表面を貫通する第1開口部を含む第1ブラケット、前記第2ハウジング及びヒンジ構造体を連結して表面を貫通する第2開口部を含む第2ブラケット、前記第1ブラケット及び第2面の間に配置される第1プリント回路基板、前記第2クラケッ及び第4面間に配置される第2プリント回路基板、少なくとも一部が前記ヒンジ構造体及びディスプレイの間に配置され、両端がそれぞれ前記第1開口部及び第2開口部を通過して前記第1プリント回路基板及び第2プリント回路基板にそれぞれ連結されるフレキシブル回路基板、及び前記第1開口部内部に位置する前記フレキシブル回路基板の第1シーリング部分の周縁を取り囲み、前記第1開口部及び第1シーリング部分の間をシーリングする第1シーリング部材、前記第2開口部内部に位置する前記フレキシブル回路基板の第2シーリング部分の周縁を取り囲み、前記第2開口部及び第2シーリング部分の間をシーリングする第2シーリング部材を含み、前記フレキシブル回路基板は、金属パターンによる凹凸面が形成された複数の基材が積層方向に積層されたマルチレイヤ構造で形成され、前記第1シーリング部分及び第2シーリング部分には、前記凹凸面によって前記複数の基材の間に形成される段差空間を埋める防水部材が配置されることができる。
【発明の効果】
【0014】
様々な実施形態によれば、フレキシブル回路基板のシーリング部分に防水部材を配置することによって、フレキシブル回路基板の内部を通した水分の流入を防止できる。
【0015】
様々な実施形態によれば、シーリング部分に隣接するフレキシブル回路基板部分の曲げ性能を向上させることによって、フレキシブル回路基板の使用寿命を向上できる。
【0016】
様々な実施形態によれば、開口部及びフレキシブル回路基板の間の空間をシーリング部材でシーリングし、フレキシブル回路基板のレイヤの間の空間を防水部材でシーリングすることで、電子装置の内部の防水性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の特定の実施形態に対する上述したり、他の側面、特徴、及び利点は、添付の図面と共に下記の説明からより明白になるのであろう。
図1】本発明の一実施形態に係るネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。
図2A】本発明の一実施形態に係る電子装置の展開状態を示す図である。
図2B】本発明の一実施形態に係る電子装置の折り畳み状態を示す図である。
図2C】本発明の一実施形態に係る電子装置の分解斜視図である。
図3A】本発明の一実施形態に係る電子装置の展開状態で、フレキシブル回路基板の配置を示すための図である。
図3B】本発明の一実施形態に係る図3Aに示すIIIb-IIIbラインによる電子装置の断面図である。
図3C】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板及びシーリング部材の結合状態を示す部分斜視図である。
図3D】本発明の一実施形態に係る図3BのA領域を示す断面図である。
図4A】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を図示する断面図である。
図4B】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を図示する断面図である。
図4C】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を図示する断面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す図である。
図6A】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す図である。
図6B】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す図である。
図6C】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す図である。
図7A】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す図である。
図7B】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す図である。
図7C】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す断面図である。
【0018】
図面の全てにわたって同じ参照符号が同一又は類似の要素、特徴、及び構造を描写するために使用される点に留意しなければならない。
【発明を実施するための形態】
【0019】
添付の図面を参照した以下の説明は、請求範囲及びその均等物によって定義される本発明の多様な実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。ここで、理解を助けるための様々な特定の詳細が含まれているが、これは単に例示的なものと見なされるべきである。したがって、本技術分野の通常の知識を有する者は本発明の範囲及び思想を離脱せず、本明細書に記載された多様な実施形態の多様な変更及び修正が行われることを理解できるのであろう。また、明確さ及び簡潔さのためによく知られた機能及び構成に対する説明は省略される。
【0020】
以下の説明で使用される用語及び単語は辞書的な意味に制限されず、単に本発明の明確で一貫した理解を可能にするために発明者によって提供される。従って、本発明の様々な実施形態に対する本発明は、単に例示の目的として提供され、添付された請求範囲及びその均等物によって定義されたように本発明を制限するためのものではないことが当業者にとって明確であろう。
【0021】
単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈から明らかでない限り複数の指示対象を含むものとして理解しなければならない。従って、例えば、「構成要素の表面(a component surface)」に対する言及は、そのような表面のうちの1つ以上の表面に対する言及を含む。
【0022】
図1は、様々な実施形態に係るネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。図1を参照すると、ネットワーク環境100において、電子装置101は、第1ネットワーク198(例えば、近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置102と通信するか、又は、第2ネットワーク199(例えば、遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置104又はサーバ108のうち少なくとも1つと通信することができる。一実施形態によれば、電子装置101は、サーバ108を介して電子装置104と通信してもよい。一実施形態によれば、電子装置101は、プロセッサ120、メモリ130、入力モジュール150、音響出力モジュール155、ディスプレイモジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール176、インターフェース177、連結端子178、ハプティックモジュール179、カメラモジュール180、電力管理モジュール188、バッテリ189、通信モジュール190、加入者識別モジュール196、又は、アンテナモジュール197を含む。いずれかの実施形態において、電子装置101には、この構成要素のうち少なくとも1つ(例えば、連結端子178)が省略されたり、1つ以上の他の構成要素が追加されてもよい。いずれかの実施形態において、この構成要素のうちの一部(例えば、センサモジュール176、カメラモジュール180、又は、アンテナモジュール197)は1つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール160)に統合されてもよい。
【0023】
プロセッサ120は、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)を実行してプロセッサ120に連結された電子装置101の少なくとも1つの他の構成要素(例えば、ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御し、様々なデータ処理又は演算を行う。一実施形態によれば、データ処理又は演算の少なくとも一部として、プロセッサ120は、他の構成要素(例えば、センサモジュール176又は通信モジュール190)から受信された命令又はデータを揮発性メモリ132に格納し、揮発性メモリ132に格納されている命令又はデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ134に格納することができる。一実施形態によれば、プロセッサ120は、メインプロセッサ121(例えば、中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)又はそれとは独立的に又は共に運営可能な補助プロセッサ123(例えば、グラフィック処理装置、神経網処理装置(NPU:neural processing unit)、イメージ信号プロセッサ、センサハブプロセッサ、又は、コミュニケーションプロセッサ)を含む。例えば、電子装置101がメインプロセッサ121及び補助プロセッサ123を含んでいる場合、補助プロセッサ123はメインプロセッサ121よりも低電力を使用したり、指定された機能に特化するように設定されてもよい。補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121とは別個に、又は、その一部として実現されてもよい。
【0024】
補助プロセッサ123は、例えば、メインプロセッサ121がインアクティブ(例えば、スリップ)状態にある間にメインプロセッサ121に代わって、又は、メインプロセッサ121がアクティブ(例えば、アプリケーション実行)状態にある間にメインプロセッサ121と共に、電子装置101の構成要素のうち少なくとも1つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール160、センサモジュール176、又は、通信モジュール190)に関する機能又は状態の少なくとも一部を制御してもよい。一実施形態によれば、補助プロセッサ123(例えば、イメージ信号処理部又はコミュニケーションプロセッサ)は、機能的に関連する他の構成要素(例えば、カメラモジュール180又は通信モジュール190)の一部として実現されてもよい。一実施形態によれば、補助プロセッサ123(例えば、神経網処理装置)は、人工知能モデルの処理に特化したハードウェア構造を含んでもよい。人工知能モデルは、機械学習を介して生成されてもよい。このような学習は、例えば、人工知能モデルが実行される電子装置101そのもので実行されてもよく、別途のサーバ(例えば、サーバ108)を介して実行されてもよい。学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、半教師あり学習(semi-supervised learning)又は強化学習(reinforcement learning)を含むが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、複数の人工神経網レイヤを含む。人工神経網は、深層神経網(DNN:deep neural network)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、深層Q-ネットワーク(deep Q-networks)又は前記のうち2以上の組み合わせの1つであってもよいが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、ハードウェア構造の他に追加的又は代替的にソフトウェア構造を含んでもよい。
【0025】
メモリ130は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素(例えば、プロセッサ120又はセンサモジュール176)によって用いられる様々なデータを格納する。データは、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)及びこれに関する命令に対する入力データ又は出力データを含んでもよい。メモリ130は、揮発性メモリ132又は不揮発性メモリ134を含んでもよい。
【0026】
プログラム140はメモリ130にソフトウェアとして格納され、例えば、運営体制142、ミドルウェア144又はアプリケーション146を含む。
【0027】
入力モジュール150は、電子装置101の構成要素(例えば、プロセッサ120)に使用される命令又はデータを電子装置101の外部(例えば、ユーザ)から受信する。入力モジュール150は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例えば、ボタン)、又は、デジタルペン(例えば、スタイラスペン)を含んでもよい。
【0028】
音響出力モジュール155は、音響信号を電子装置101の外部に出力する。音響出力モジュール155は、例えば、スピーカ又はレシーバーを含んでもよい。スピーカは、マルチメディア再生又は録音再生のような一般的な用途として使用されてもよい。レシーバーは、着信電話を受信するために使用されてもよい。一実施形態によれば、レシーバーはスピーカとは別個に、又はその一部として実現されてもよい。
【0029】
ディスプレイモジュール160は、電子装置101の外部(例えば、ユーザ)に情報を視覚的に提供する。ディスプレイモジュール160は、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置、又は、プロジェクター、及び当該装置を制御するための制御回路を含む。一実施形態によれば、ディスプレイモジュール160は、タッチを検出するように設定されたタッチセンサ、又は、前記タッチによって発生する力の強度を測定するように設定された圧力センサを含んでもよい。
【0030】
オーディオモジュール170は、音を電気信号に変換させたり、反対に電気信号を音に変換させる。一実施形態によれば、オーディオモジュール170は、入力モジュール150を介して音を取得したり、音響出力モジュール155、又は、電子装置101と直接又は無線で接続されている外部電子装置(例えば、電子装置102)(例えば、スピーカ又はヘッドフォン)を介して音を出力してもよい。
【0031】
センサモジュール176は、電子装置101の作動状態(例えば、電力又は温度)、又は、外部の環境状態(例えば、ユーザ状態)を検出し、検出された状態に対応する電気信号又はデータ値を生成する。一実施形態によれば、センサモジュール176は、例えば、ジェスチャーセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、マグネチックセンサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ、又は、照度センサを含んでもよい。
【0032】
インターフェース177は、電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と直接又は無線に接続されるために使用され得る1つ以上の指定されたプロトコルを支援する。一実施形態によれば、インターフェース177は、例えば、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、又は、オーディオインターフェースを含んでもよい。
【0033】
連結端子178は、それを介して電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と物理的に連結されるコネクタを含む。一実施形態によれば、連結端子178は、例えば、HDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、又は、オーディオコネクタ(例えば、ヘッドフォンコネクタ)を含んでもよい。
【0034】
ハプティックモジュール179は、電気的な信号をユーザが触覚又は運動感覚を介して認知できる機械的な刺激(例えば、振動又は動き)又は電気的な刺激に変換する。一実施形態によれば、ハプティックモジュール179は、例えば、モータ、圧電素子、又は、電気刺激装置を含む。
【0035】
カメラモジュール180は、静止画及び動画を撮影する。一実施形態によれば、カメラモジュール180は、1つ以上のレンズ、イメージセンサ、イメージ信号処理部、又は、フラッシュを含んでもよい。
【0036】
電力管理モジュール188は、電子装置101に供給される電力を管理する。一実施形態によれば、電力管理モジュール188は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として実現されてもよい。
【0037】
バッテリ189は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素に電力を供給する。一実施形態によれば、バッテリ189は、例えば、再充電不可能な1次電池、再充電可能な2次電池又は燃料電池を含んでもよい。
【0038】
通信モジュール190は、電子装置101と外部電子装置(例えば、電子装置102、電子装置104、又は、サーバ108)の間の直接(例えば、有線)通信チャネル又は無線通信チャネルの樹立、及び樹立された通信チャネルを通した通信実行を支援する。通信モジュール190は、プロセッサ120(例えば、アプリケーションプロセッサ)と独立的に運営され、直接(例えば、有線)通信又は無線通信を支援する1つ以上のコミュニケーションプロセッサを含んでもよい。一実施形態によれば、通信モジュール190は、無線通信モジュール192(例えば、セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール194(例えば、LAN(local area network)通信モジュール、又は、電力線通信モジュール)を含む。その通信モジュールのうち、該当する通信モジュールは、第1ネットワーク198(例えば、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)(wireless fidelity)direct又はIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク199(例えば、レガシーセルラーネットワーク、5世代5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、又は、コンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)のような遠距離通信ネットワーク)を介して外部の電子装置104と通信できる。このような様々な種類の通信モジュールは、1つの構成要素(例えば、単一チップ)に組み込まれたり、又は、互いに別途の複数の構成要素(例えば、複数チップ)に実現されてもよい。無線通信モジュール192は、加入者識別モジュール196に格納された加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワーク内で電子装置101を確認又は認証することができる。
【0039】
無線通信モジュール192は、4世代4Gネットワーク以後の5Gネットワーク及び次世代通信技術、例えば、NR接続技術(new radio access technology)を支援する。NR接続技術は、高容量データの高速送信(eMBB(enhanced mobile broadband))、端末電力の最小化と複数端末の接続(mMTC(massive machine type communications))、又は高信頼度と低い遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications))を支援できる。無線通信モジュール192は、例えば、高いデータ送信率達成のために、高周波帯域(例えば、mmWave帯域)を支援してもよい。無線通信モジュール192は、高周波帯域における性能確保のための様々な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、全次元多重入出力(FD-MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビーム形成(analog beam-forming)、又は、大規模アンテナ(large scale antenna)のような技術を支援してもよい。無線通信モジュール192は、電子装置101、外部電子装置(例えば、電子装置104)又はネットワークシステム(例えば、第2ネットワーク199)に規定される様々な要求事項を支援する。一実施形態によれば、無線通信モジュール192は、eMBB実現のためのPeak data rate(例えば、20Gbps以上)、mMTC実現のための損失カバレッジ(Coverage)(例えば、164dB以下)、又はURLLC実現のためのU-plane latency(例えば、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)それぞれ0.5ms以下、又は、ラウンドトリップ1ms以下)を支援してもよい。
【0040】
アンテナモジュール197は、信号又は電力を外部(例えば、外部の電子装置)に送信したり、外部から受信する、一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、サブストレート(例えば、PCB)上に形成された導電体又は導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含んでもよい。実施形態によれば、アンテナモジュール197は、複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含んでもよい。このような場合、第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワークで使用される通信方式に適した少なくとも1つのアンテナが、通信モジュール190によって前記複数のアンテナから選択されてもよい。信号又は電力は、前記選択された少なくとも1つのアンテナを介して通信モジュール190と外部の電子装置との間で送信又は受信されてもよい。いずれかの実施形態によれば、放射体以外の他の部品(例えば、RFIC(radio frequency integrated circuit)が追加的にアンテナモジュール197の一部として形成されてもよい。
【0041】
様々な実施形態によれば、アンテナモジュール197は、mmWaveアンテナモジュールを形成してもよい。一実施形態によれば、mmWaveアンテナモジュールは、プリント回路基板、前記プリント回路基板の第1面(例えば、下面)に、又は、それに隣接して配置されて指定された高周波帯域(例えば、mmWave帯域)を支援し得るRFIC、及び前記プリント回路基板の第2面(例えば、上面又は側面)、又はそれに隣接して配置され、前記指定された高周波帯域の信号を送信又は受信できる複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含んでもよい。
【0042】
前記構成要素のうち少なくとも一部は周辺機器の間の通信方式(例えば、バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface))を介して互いに接続され、信号(例えば、命令又はデータ)を相互間に交換することができる。
【0043】
一実施形態によれば、命令又はデータは、第2ネットワーク199に接続されたサーバ108を介して電子装置101と外部の電子装置104との間に送信又は受信される。外部の電子装置102又は104それぞれは、電子装置101と同一又は異なる種類の装置であってもよい。一実施形態によれば、電子装置101で実行される動作の全て又は一部は外部の電子装置102、又は104、又はサーバ108のうちの1つ以上の外部の電子装置として実行されてもよい。例えば、電子装置101がいずれかの機能やサービスを自動で、又は、ユーザ又は他の装置からの要求に反応して行わなければならない場合、電子装置101は、機能又はサービスを自体的に実行させる代わりに、又は、さらに、1つ以上の外部の電子装置にその機能又はそのサービスの少なくとも一部を実行するよう要求してもよい。前記要求を受信した1つ以上の外部の電子装置は、要求された機能又はサービスの少なくとも一部、又は前記要求に関する追加機能又はサービスを実行し、その実行の結果を電子装置101に伝達してもよい。電子装置101は、前記結果をそのままあるいは追加的に処理し、前記要求に対する応答の少なくとも一部として提供してもよい。そのために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(MEC:mobile edge computing)、又は、クライアント-サーバコンピューティング技術を用いてもよい。電子装置101は、例えば、分散コンピューティング又はモバイルエッジコンピューティングを用いて超低い遅延サービスを提供してもよい。他の実施形態において、外部の電子装置104は、IoT(internet of things)機器を含んでもよい。サーバ108は、機械学習及び/又は神経網を利用した知能型サーバであってもよい。一実施形態によれば、外部の電子装置104又はサーバ108は、第2ネットワーク199内に含まれてもよい。電子装置101は、5G通信技術及びIoT関連技術をベースに知能型サービス(例えば、スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、又は、ヘルスケア)に適用され得る。
【0044】
本明細書に開示された様々な実施形態に係る電子装置は、様々な形態の装置であってもよい。電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例えば、スマートフォン)、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は、家電装置を含んでもよい。本発明の実施形態に係る電子装置は、前述した機器に限定されない。
【0045】
本発明の様々な実施形態及びここで使用された用語は、本明細書に記載された技術的な特徴を特定の実施形態に限定するためのものではなく、当該実施形態の様々な変更、均等物、又は、代替物を含むものとして理解しなければならない。図面の説明と関連して、類似又は関連する構成要素に対しては同様の参照符号が使用される。本明細書において、「A又はB」、「A及びBのうち少なくとも1つ」、「A又はBのうち少なくとも1つ」、「A、B又はC」、「A、B及びCのうち少なくとも1つ」、及び「A、B、又は、Cのうち少なくとも1つ」のような文句それぞれは、その文句のうち該当する文句と共に羅列した項目のいずれか1つ、又は、その全ての可能な組み合わせを含む。「第1」、「第2」、又は「最初」又は「2番目」のような用語は、単に当該の構成要素を他の当該構成要素と区分するために使用され、当該の構成要素を他の側面(例えば、重要性又は順序)に限定されない。いずれかの(例えば、第1)構成要素が他の(例えば、第2)構成要素に、「機能的に」又は「通信的に」という用語と共に、又は、このような用語なしに、「カップルド」又は「コネクト」と言及された場合、それは前記いずれかの構成要素が前記他の構成要素に直接的に(例えば、有線に)、無線に、又は、第3構成要素を介して連結されることを意味する。
【0046】
本発明の様々な実施形態で使用された用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアで具現されたユニットを含んでもよく、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、又は、回路のような用語と互いに互換的に使用されてもよい。モジュールは、一体に構成された部品又は1つ又はそれ以上の機能を行う、前記部品の最小単位又はその一部であってもよい。例えば、一実施形態によれば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態に実現されてもよい。
【0047】
本発明の様々な実施形態は、機器(machine)(例えば、電子装置101)により読み出し可能な格納媒体(storage medium)(例えば、内装メモリ136又は外装メモリ138)に格納された1つ以上の命令語を含むソフトウェア(例えば、プログラム140)として実現できる。例えば、機器(例えば、電子装置101)のプロセッサ(例えば、プロセッサ120)は、格納媒体から格納された1つ以上の命令語のうち少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行できる。これは、機器が前記呼び出された少なくとも1つの命令語に応じて少なくとも1つの機能を行うように運営されることを可能にする。前記1つ以上の命令語は、コンパイラによって生成されたコード又はインタープリタによって実行されるコードを含む。機器で読み出し可能な格納媒体は、非一時的(non-transitory)格納媒体の形態に提供されてもよい。ここで、「非一時的」は、格納媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例えば、電磁波)を含まないことを意味するだけであり、この用語は、データが格納媒体に半永久的に格納される場合と臨時的に格納される場合とを区分しない。
【0048】
一実施形態によれば、本明細書に開示された様々な実施形態に係る方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されることができる。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者及び購入者の間に取引される。コンピュータプログラム製品は、機器で読み出し可能な格納媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されたり、又は、アプリケーションストア(例えば、プレーストアTM)を介して、又は2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)間に直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)されてもよい。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部はメーカーのサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリのような機器で読み出し可能な格納媒体に少なくとも一時格納されたり、臨時的に生成されてもよい。
【0049】
様々な実施形態によれば、前述した構成要素のそれぞれの構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は単数又は複数の個体を含んでもよく、複数の個体のうちの一部は、他の構成要素に分離配置されてもよい。様々な実施形態によれば、前述した当該構成要素のうちの1つ以上の構成要素又は動作が省略されたり、又は1つ以上の他の構成要素又は動作が追加されてもよい。代替的に又は追加的に、複数の構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は1つの構成要素に統合されてもよい。このような場合、統合された構成要素は、前記複数の構成要素それぞれの構成要素の1つ以上の機能を前記統合以前に前記複数の構成要素のうちの当該構成要素により実行されるものと同一又は同様に行われてもよい。様々な実施形態によれば、モジュール、プログラム、又は他の構成要素により実行される動作は、順に、並列的に、繰り返し、又はヒューリスティックに実行されたり、前記動作のうちの1つ以上が異なる順に実行されたり、省略されたり、又は1つ以上の他の動作が追加されてもよい。
【0050】
図2Aは、本発明の一実施形態に係る電子装置の展開状態を示す図であり、図2Bは、本発明の一実施形態に係る電子装置の折り畳み状態を示す図であり、図2Cは、本発明の一実施形態に係る電子装置の分解斜視図である。
【0051】
図2A図2B及び図2Cを参照すると、一実施形態に係る電子装置201は、互いに対して折り畳まれるようにヒンジ構造体(例えば、図3Aのヒンジ構造体334)を介して回動可能に結合される一対のハウジング210,220、一対のハウジング210,220の折り畳み可能な部分をカバーするヒンジカバー265、及び一対のハウジング210,220によって形成された空間に配置されるディスプレイ261(例えば、フレキシブルディスプレイ又はフォルダブルディスプレイ)を含む。本発明において、ディスプレイ261が配置されている面は電子装置201の前面として規定し、前面の反対面は電子装置201の後面として規定する。また、前面及び後面の間の空間を取り囲む面は電子装置201の側面として規定する。
【0052】
一実施形態において、一対のハウジング210,220は、第1ハウジング210、第2ハウジング220、第1後面カバー240及び第2後面カバー250を含む。電子装置201の一対のハウジング210,220は、図2A及び図2Bに示された形状や部品の組み合わせ及び/又は結合に制限されず、他の形状や部品の組み合わせ及び/又は結合により実現され得る。
【0053】
一実施形態において、第1ハウジング210及び第2ハウジング220は、フォールディング軸Aを中心に両側に配置し、フォールディング軸Aに対して実質的に対称に配置されてもよい。一実施形態において、第1ハウジング210及び第2ハウジング220が互いに形成する角度又は距離は電子装置201が展開状態であるか、折り畳み状態であるか、又は中間状態であるかに応じて変わり得る。一実施形態において、第1ハウジング210及び第2ハウジング220は、実質的に互いに対称的な形状を有してもよい。
【0054】
一実施形態において、第1ハウジング210は、ヒンジ構造体(例えば、図3Aのヒンジ構造体334)に連結される。第1ハウジング210は、電子装置201の前面に向かうように配置された第1面211、第1面211の反対方向に向かう第2面212及び第1面211と第2面212の間の空間の少なくとも一部を取り囲む第1サイド部分213を含む。第1サイド部分213は、フォールディング軸Aに実質的に平行に配置される第1側面213a、第1側面213aの一端部からフォールディング軸Aに実質的に垂直方向に延びる第2側面213b、及び第1側面213aの他端部からフォールディング軸Aに実質的に垂直し、第2側面213bに実質的に平行方向に延びる第3側面213cを含む。第2ハウジング220は、ヒンジ構造体(例えば、図3Aのヒンジ構造体334)に連結されてもよい。第2ハウジング220は、電子装置201の前面に向かうように配置されている第3面221、第3面221の反対方向に向かう第4面222及び第3面221と第4面222との間の空間の少なくとも一部を取り囲む第2サイド部分223を含む。第2サイド部分223は、フォールディング軸Aに実質的に平行に配置される第4側面223a、第4側面223aの一端部からフォールディング軸Aに実質的に垂直方向に延びる第5側面223b、及び第4側面223aの他端部からフォールディング軸Aに実質的に垂直して、第5側面223bに実質的に平行方向に延びる第6側面223cを含む。第1面211及び第3面221は、電子装置201が折り畳み状態にあるとき互いに対面する。
【0055】
一実施形態において、電子装置201は、第2ハウジング220の第5側面223b及び/又は第6側面223cに配置される少なくとも1つの音響出力モジュール(例えば、図1の音響出力モジュール155)を含む。
【0056】
一実施形態において、電子装置201は、第1ハウジング210及び第2ハウジング220の構造的結合によってディスプレイ261を収容するリセス形状の収容部202を含む。収容部202は、ディスプレイ261と実質的に同じ大きさを有してもよい。
【0057】
一実施形態において、第1ハウジング210及び第2ハウジング220の少なくとも一部は、ディスプレイ261を支持するために適切な任意の剛性を有する金属材質又は非金属材質から形成されてもよい。
【0058】
一実施形態において、電子装置201は、電子装置201の前面に視覚的に露出されるように配置された様々な機能を行うための少なくとも1つの構成要素を含む。例えば、構成要素は、前面カメラモジュール、レシーバー、近接センサ、照度センサ、紅彩認識センサ、超音波センサ、又はインジケータのうち少なくとも1つ以上を含んでもよい。一実施形態において、電子装置201が含んでいる構成要素は、電子装置201の外部に視覚的に露出しないように配置されてもよい。例えば、少なくとも1つ以上の構成要素は、ディスプレイ261の背面に配置されてもよい。一実施形態において、第1後面カバー240は、第1ハウジング210の第2面212に配置されてもよく、実質的に長方形の端を有してもよい。第1後面カバー240の端の少なくとも一部は、第1ハウジング210により囲まれる。第2後面カバー250は、第2ハウジング220の第4面222に配置されてもよく、実質的に長方形の端を有してもよい。第2後面カバー250の端の少なくとも一部は、第2ハウジング220により囲まれる。
【0059】
一実施形態において、第1後面カバー240及び第2後面カバー250は、フォールディング軸Aを基準にして実質的に対称的な形状を有してもよい。他の実施形態において、第1後面カバー240及び第2後面カバー250は、互いに異なる形状を有してもよい。更なる実施形態において、第1ハウジング210及び第1後面カバー240は一体に形成されてもよく、第2ハウジング220及び第2後面カバー250は一体に形成されてもよい。
【0060】
一実施形態において、第1ハウジング210、第2ハウジング220、第1後面カバー240及び第2後面カバー250は、互いに結合された構造を通じて電子装置201の様々な構成要素(例えば、プリント回路基板、図1のアンテナモジュール197、図1のセンサモジュール176又は図1のバッテリ189)が配置される空間を提供する。一実施形態において、電子装置201の後面には、少なくとも1つ以上の構成要素が視覚的に露出されてもよい。例えば、第1後面カバー240の第1後面領域241を介して少なくとも1つ以上の構成要素が視覚的に露出されてもよい。ここで、構成要素は、近接センサ、後面カメラモジュール、及び/又はフラッシュを含んでもよい。
【0061】
一実施形態において、ディスプレイ261は、一対のハウジング210、220によって形成された収容部202に配置される。例えば、ディスプレイ261は、電子装置201の前面のうち実質的にほとんどの面を占めるように配置されてもよい。電子装置201の前面は、ディスプレイ261が配置される領域及びディスプレイ261に隣接している第1ハウジング210の一部領域(例えば、エッジ領域)及び第2ハウジング220の一部領域(例えば、エッジ領域)を含む。電子装置201の後面は、第1後面カバー240、第1後面カバー240に隣接する第1ハウジング210の一部領域(例えば、エッジ領域)、第2後面カバー250及び第2後面カバー250に隣接する第2ハウジング220の一部領域(例えば、エッジ領域)を含む。実施形態において、ディスプレイ261は、少なくとも一部領域が平面又は曲面に変形できるディスプレイであってもよい。一実施形態において、ディスプレイ261は、フレキシブル領域261c、フレキシブル領域261cを基準にして、第1側(例えば、右側)の第1領域261a及びフレキシブル領域261cを基準にして、第2側(例えば、左側)の第2領域261bを含む。第1領域261aは第1ハウジング210の第1面211に位置し、第2領域261bは第2ハウジング220の第3面221に位置する。ただし、ディスプレイ261の領域区分は例示的なものであり、ディスプレイ261の構造又は機能によって複数の領域にディスプレイ261が区分されてもよい。例えば、図2Aに示すように、Y軸に平行に延長するフレキシブル領域261c又はフォールディング軸Aによってディスプレイ261の領域が区分されるが、他のフレキシブル領域(例えば、X軸に平行に延長するフレキシブル領域)又は他のフォールディング軸(例えば、X軸に平行なフォールディング軸)を基準にしてディスプレイ261の領域が区分されてもよい。前記のようなディスプレイ261の領域区分は、一対のハウジング210、220及びヒンジ構造体(例えば、図3Aのヒンジ構造体334)による物理的な区分に過ぎず、実質的に一対のハウジング210、220及びヒンジ構造体(例えば、図3Aのヒンジ構造体334)を介してディスプレイ261は実質的に1つの画面を表示することができる。一実施形態において、第1領域261a及び第2領域261bは、フレキシブル領域261cを基準に実質的に対称的な形状を有し得る。
【0062】
一実施形態において、ヒンジカバー265は、第1ハウジング210と第2ハウジング220との間に配置され、ヒンジ構造体(例えば、図3Aのヒンジ構造体334)をカバーするように構成されてもよい。ヒンジカバー265は、電子装置201の作動状態に応じて第1ハウジング210及び第2ハウジング220の少なくとも一部によって隠されたり外部に露出されてもよい。例えば、図2Aに示すように電子装置201が展開状態である場合、ヒンジカバー265は、第1ハウジング210及び第2ハウジング220によって隠されて外部に露出されず、図2Bに示すように、電子装置201が折り畳み状態である場合、ヒンジカバー265は、第1ハウジング210及び第2ハウジング220の間で外部に露出される。一方、電子装置201が第1ハウジング210及び第2ハウジング220が互いに角度を形成している中間状態である場合、ヒンジカバー265の少なくとも一部が第1ハウジング210及び第2ハウジング220の間で外部に露出されてもよい。ここで、ヒンジカバー265が外部に露出される領域は、電子装置201が折り畳み状態である場合のヒンジカバー265の露出領域よりも小さい。一実施形態において、ヒンジカバー265は曲面を有する。
【0063】
一実施形態に係る電子装置201の動作を説明すると、電子装置201が展開状態(例えば、図2Aの電子装置201の状態)にある場合、第1ハウジング210及び第2ハウジング220は互いに第1角度(例えば、約180°)を形成し、ディスプレイ261の第1領域261a及び第2領域261bは実質的に同じ方向に配向される。ディスプレイ261のフレキシブル領域261cは、第1領域261a及び第2領域261bと実質的に同じ平面上にある。他の実施形態において、電子装置201が展開状態にある場合、第1ハウジング210が第2ハウジング220に対して第2角度(例えば、約360度)で回動することによって、第2面212及び第4面222が互いに対面するよう第1ハウジング210及び第2ハウジング220は反対に折り畳まれる。一方、電子装置201が折り畳み状態(例えば、図2Bに示す電子装置201の状態)にある場合、第1ハウジング210及び第2ハウジング220は互いに対面する。第1ハウジング210及び第2ハウジング220は約0度~約10度の角度を形成し、ディスプレイ261の第1領域261a及び第2領域261bは互いに対面する。ディスプレイ261のフレキシブル領域261cの少なくとも一部は曲面に変形される。一方、電子装置201が中間状態にある場合、第1ハウジング210及び第2ハウジング220は、互いに特定の角度を形成してもよい。ディスプレイ261の第1領域261a及び第2領域261bが互いに形成している角度(例えば、第3角度、約90度)は、電子装置201が折り畳み状態であるときの角度よりも大きく、電子装置201が展開状態であるときの角度よりも小さい。ディスプレイ261のフレキシブル領域261cの少なくとも一部は曲面に変形される。ここで、フレキシブル領域261cの曲面の曲率は、電子装置201が折り畳み状態であるときのフレキシブル領域261cの曲面の曲率よりも小さくてもよい。
【0064】
一実施形態において、電子装置201は、ヒンジ構造体(例えば、図3Aのヒンジ構造体334)によってフォールディング軸Aを中心にフォールディング動作することができる。例えば、図面からは、説明の便宜のためにヒンジ構造体が形成しているフォールディング軸Aが電子装置201の縦方向(例えば、Y軸方向)に形成されているものと示すが、これは1つの例示であって、フォールディング軸Aの形成方向がこれに限定されることはない。例えば、ヒンジ構造体が形成しているフォールディング軸Aは、電子装置201の横方向(例えば、X軸方向)に形成されたり、複数のフォールディング軸が全く同じ方向に形成されたり、互いに異なる方向に形成されて電子装置201が複数のフォールディング軸を介して複数回フォールディングされてもよい。一方、本明細書で説明する電子装置の様々な実施形態は、図2A及び図2Bを参照して説明する電子装置201のフォーム因子に制限されず、様々なフォーム因子の電子装置にも適用され得る。
【0065】
図2Cを参照すると、様々な実施形態に係る電子装置201は、ディスプレイモジュール260(例えば、図1のディスプレイモジュール160)、ヒンジアセンブリ230、基板270、第1ハウジング210(例えば、図2A及び図2Bの第1ハウジング210)、第2ハウジング220(例えば、図2A及び図2Bの第2ハウジング220)、第1後面カバー240(例えば、図2A及び図2Bの第1後面カバー240)及び第2後面カバー250(例えば、図2A及び図2Bの第2後面カバー250)を含む。
【0066】
ディスプレイモジュール260は、ディスプレイ261(例えば、図2A及び図2Bのディスプレイ261)及びディスプレイ261が載置される少なくとも1つの層又はプレート262を含む。一実施形態において、プレート262は、ディスプレイ261とヒンジアセンブリ230の間に配置されてもよい。プレート262の一面(例えば、上部面)の少なくとも一部にはディスプレイ261が配置されてもよい。プレート262は、ディスプレイ261と対応する形状に形成される。
【0067】
一実施形態において、ディスプレイ261は、可撓性を有するディスプレイ基板、ディスプレイ基板に結合して多少の画素(pixel)を形成する複数のディスプレイ素子、ディスプレイ基板と結合して他のディスプレイ素子と電気的に接続される1つ以上の導電性ライン、及び外部から酸素及び水分の流入を防止する薄膜封止層を含む。一実施形態において、ディスプレイ261には、タッチパネルが備えられたり一体に形成されてもよい。
【0068】
ディスプレイ基板はフレキシブルな素材、例えば、ポリイミド(PI、polyimide)のようなプラスチック素材から形成されるが、ディスプレイ基板の材料がこれに限定されることなく、フレキシブルな性質を有する様々な素材を含んでもよい。複数のディスプレイ素子は、ディスプレイ基板上に配置され、多少の画素(pixel)を形成してもよい。例えば、複数のディスプレイ素子は、ディスプレイ基板上にマトリックス(matrix)状に配列されてディスプレイ261の画素を形成してもよい。この場合、複数のディスプレイ素子は色を表現できる蛍光物質又は有機の蛍光物質を含んでもよい。例えば、ディスプレイ素子は、有機発光ダイオード(OLED、organic light emitting diode)を含んでもよい。導電性ラインは、1つ以上のゲート信号ライン又は1つ以上のデータ信号ラインを含む。例えば、導電性ラインは、複数のゲート信号ラインと複数のデータ信号ラインを含んでもよく、複数のゲート信号ライン及び複数のデータ信号ラインはマトリックス状に配列されてもよい。この場合、複数のディスプレイ素子は、複数のラインが交差する地点に隣接して配置され、各ラインに電気的に接続されてもよい。薄膜封止層は、ディスプレイ基板、複数のディスプレイ素子、及び、導電性ラインをカバーすることで、外部からの酸素及び水分の流入を防止できる。一実施形態において、薄膜封止層は、1つ以上の有機膜層と1つ以上の無機膜層が交互するように積層形成されてもよい。
【0069】
一実施形態において、タッチパネルは、ディスプレイ基板に一体に形成されたり、付着されてもよい。例えば、タッチパネルは、薄膜封止層にアルミニウムメタルメッシュセンサがパターニング(patterning)される方式で形成されてもよい。
【0070】
一実施形態において、偏光フィルムは、ディスプレイ基板及びタッチパネルの間に積層されてもよい。偏光フィルムは、ディスプレイ261の視認性を向上させ得る。偏光フィルムは、ディスプレイ261を透過する光の位相を変化させ得る。例えば、偏光フィルムは、直線偏光を円偏光に切り替えたり、円偏光を直線偏光に変化させることで、ディスプレイ261に入射した光が反射することを防止できる。
【0071】
ウィンドウ層は、高い柔軟性、高い硬度を有する透明プラスチックフィルムで形成されることができる。例えば、ウィンドウ層は、ポリイミド(PI、polyimide)又はポリエチルリンテレフタラート(PET、polyethylene terephthalate)フィルムで形成されてもよい。一実施形態において、ウィンドウ層は、複数のプラスチックフィルムを含む多層レイヤから形成されてもよい。
【0072】
一実施形態において、プレート262は、ディスプレイ261の後面を支持することでディスプレイ261の耐衝撃性を向上させることができる。一実施形態において、プレート262は、ディスプレイ261の第1領域261a及び第2領域261bの背面をそれぞれ支持するように分割されている。この場合、プレート262の各領域は、フォールディング軸Aに沿って互いに接触しないよう、ディスプレイ261の第1領域261a及び第2領域261bの背面に分けて付着することができる。このような構造によると、プレート262は、フォールディング軸Aに沿って実行されるディスプレイ261のフォールディング動作に干渉しない。
【0073】
一実施形態において、プレート262は、導電性材質、例えば、銅(copper)又は銅を含む合金素材から形成されてもよい。この場合、プレート262は、ディスプレイ261の耐衝撃性を向上させると同時に、電子装置の内部部品(例えば、AP(application processor)で発生した熱をディスプレイ261に伝達する熱伝達経路の役割を行うことができる。
【0074】
ヒンジアセンブリ230は、第1ブラケット231、第2ブラケット232、第1ブラケット231及び第2ブラケット232の間に配置されるヒンジ構造体234、ヒンジ構造体234を外部から見たときヒンジ構造体234をカバーするヒンジカバー265、及び第1ブラケット231と第2ブラケット232を横切るフレキシブル回路基板290を含む。一実施形態において、フレキシブル回路基板290は、フレキシブルな材質のプリント回路基板であってもよい。
【0075】
一実施形態において、ヒンジアセンブリ230は、プレート262及び基板270の間に配置される。一例として、第1ブラケット231は、ディスプレイ261の第1領域261a及び第1プリント回路基板271の間に配置されてもよい。第2ブラケット232は、ディスプレイ261の第2領域261b及び第2プリント回路基板272の間に配置されてもよい。
【0076】
一実施形態において、ヒンジアセンブリ230の内部には、フレキシブル回路基板290及びヒンジ構造体234の少なくとも一部が配置されてもよい。フレキシブル回路基板290は、第1ブラケット231及び第2ブラケット232を横切る方向(例えば、X軸方向)に配置されてもよい。フレキシブル回路基板290は、電子装置201のフレキシブル領域261cのフォールディング軸(例えば、Y軸又は図2Aのフォールディング軸A)に垂直方向(例えば、X軸方向)に配置されてもよい。
【0077】
基板270は、第1ブラケット231側に配置される第1プリント回路基板271及び第2ブラケット232側に配置される第2プリント回路基板272を含む。第1プリント回路基板271及び第2プリント回路基板272は、ヒンジアセンブリ230、第1ハウジング210、第2ハウジング220、第1後面カバー240及び第2後面カバー250によって形成される空間の内部に配置される。例えば、第1プリント回路基板271は第1ハウジング210内部に配置され、第2プリント回路基板272は第2ハウジング220内部に配置されてもよい。この場合、第1プリント回路基板271は、第1ブラケット231及び第1ハウジング210の第2面212の間に配置され、第2プリント回路基板272は、第2ブラケット232及び第2ハウジング220の第4面222の間に配置されてもよい。第1プリント回路基板271及び第2プリント回路基板272には、電子装置201の様々な機能を実現するための部品が配置されてもよい。
【0078】
第1ハウジング210及び第2ハウジング220は、ヒンジアセンブリ230にディスプレイモジュール260が結合された状態で、ヒンジアセンブリ230の両側に結合されるよう、互いに組み立てられる。第1ハウジング210及び第2ハウジング220は、ヒンジアセンブリ230の両側にそれぞれ連結されることができる。
【0079】
一実施形態において、第1ハウジング210は第1回転支持面214を含み、第2ハウジング220は第1回転支持面214に対応する第2回転支持面224を含む。第1回転支持面214及び第2回転支持面224は、ヒンジカバー265に含まれた曲面に対応する曲面を含んでもよい。
【0080】
一実施形態において、電子装置201が展開状態である場合(例えば、図2Aの電子装置201)、第1回転支持面214と第2回転支持面224がヒンジカバー265をカバーすることによって、ヒンジカバー265は電子装置201の後面で露出されないか、最小に露出される。一方、電子装置201が折り畳み状態である場合(例えば、図2Bの電子装置201)、第1回転支持面214及び第2回転支持面224は、ヒンジカバー265に含まれた曲面に沿って回転し、ヒンジカバー265が電子装置201の後面に最大に露出される。
【0081】
図3Aは、本発明の一実施形態に係る電子装置の展開状態であり、フレキシブル回路基板の配置を示すための図であり、図3Bは、本発明の一実施形態に係る図3AのIIIb-IIIbラインによる電子装置の断面図であり、図3Cは、本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板及びシーリング部材の結合状態を示す部分斜視図であり、図3Dは、本発明の一実施形態に係る図3BのA領域を示す断面斜視図である。
【0082】
図3A図3Dを参照すると、様々な実施形態に係る電子装置301(例えば、図1の電子装置101又は図2Aの電子装置201)は、ディスプレイ361、第1ハウジング310、第2ハウジング320、ヒンジ構造体334、第1ブラケット331、第2ブラケット332、フレキシブル回路基板390、第1シーリング部材380a、及び第2シーリング部材380bを含む。
【0083】
一実施形態において、ディスプレイ361は、第1領域361aと、第2領域361b及び第1領域361a、及び第2領域361bを連結するフォールディング領域361cを含む。
【0084】
一実施形態において、第1ハウジング310は、第1領域361aを支持して第1領域361aの背面に位置する第1空間310aを形成する。一実施形態において、第2ハウジング320は、第2領域361bを支持して第2領域361bの背面に位置する第2空間320aを形成する。一実施形態において、第1ハウジング310が形成する第1空間310aには、第1プリント回路基板(例えば、図2Cの第1プリント回路基板271)が配置され、第2ハウジング320が形成する第2空間320aには、第2プリント回路基板(例えば、図2Cの第2プリント回路基板272)が配置される。一実施形態において、ヒンジ構造体334は、フォールディング軸を中心に第1ハウジング310及び第2ハウジング320を回動可能に連結する。一実施形態において、ヒンジ構造体334は、第1ハウジング310及び第2ハウジング320の間に配置されるヒンジカバー365を含む。一実施形態において、ヒンジ構造体334は、第1ハウジング310及び第2ハウジング320のフォールディング動作により、ディスプレイ361の第1領域361a及び第2領域361bが実質的に同じ平面を形成している第1状態(例えば、図2Aの展開状態)及び、互いに向かい合う第2状態(例えば、図2Bの折り畳み状態)の間で変化できるようにする。
【0085】
一実施形態において、第1ブラケット331及び第2ブラケット332は、ヒンジ構造体334に回動可能に連結される。一実施形態において、第1ブラケット331は、第1ハウジング310及びヒンジ構造体334を連結し、第1空間310a内部に配置されてもよい。一実施形態において、第2ブラケット332は第2ハウジング320及びヒンジ構造体334を連結し、第2空間320a内部に配置されてもよい。この場合、第1ブラケット331は、第1領域361a及び第1プリント回路基板(例えば、図2Cの第1プリント回路基板271)の間に配置され、第2ブラケット332は、第2領域361b及び第2プリント回路基板(例えば、図2Cの第2プリント回路基板272)の間に配置される。
【0086】
一実施形態において、第1ブラケット331及び第2ブラケット332には、それぞれ表面を貫通する開口部331a,332aが形成される。例えば、第1ブラケット331には、第1領域361aに向かって貫通形成される1つ以上の第1開口部331aが形成され、第2ブラケット332には、第2領域361bに向かって貫通形成される1つ以上の第2開口部332aが形成される。一実施形態において、第1開口部331a及び第2開口部332aを介してフレキシブル回路基板390が第1空間310a及び第2空間320aに延びる。
【0087】
一実施形態において、フレキシブル回路基板390は、電子装置301内部の部品素子を電気的に接続する。一実施形態において、フレキシブル回路基板390は、延長方向に沿って第1空間310aからヒンジ構造体334を横切って第2空間320aに延びる長手方向を有する。この場合、フレキシブル回路基板390は、少なくとも一部がヒンジ構造体334及びディスプレイ361の間に配置され、両端がそれぞれ第1開口部331a及び第2開口部332aを通過して第1空間310a及び第2空間320aにそれぞれ延びる。例えば、フレキシブル回路基板390は、第1空間310aに配置された第1プリント回路基板(例えば、図2Cの第1プリント回路基板271)及び第2空間320aに配置された第2プリント回路基板(例えば、図2Cの第2プリント回路基板272)に両端が接続される。
【0088】
一実施形態において、フレキシブル回路基板390は、中央部分3901、第1フレキシブル部分3903a、第2フレキシブル部分3903b、第1シーリング部分3900a、第2シーリング部分3900b、第1延長部分3904a、及び第2延長部分3904bを含む。一実施形態において、中央部分3901は、少なくとも一部がヒンジ構造体334及びディスプレイ361の間に配置される。中央部分3901は、例えば、ヒンジカバー365の内部空間に配置されて両端がそれぞれ第1ブラケット331及び第2ブラケット332方向に延びてもよい。一実施形態において、第1フレキシブル部分3903aは、中央部分3901に連結されて第1開口部331aに延びる。この場合、第1フレキシブル部分3903aは、部分的に曲がるように形成されてもよい。一実施形態において、第2フレキシブル部分3903bは、第1フレキシブル部分3903aに反対となるよう中央部分3901に連結され、第2開口部332aに延びる。この場合、第2フレキシブル部分3903bは、部分的に曲がるように形成されてもよい。一実施形態において、中央部分3901及びフレキシブル部分3903の間にはリジッド部分3902が形成される。例えば、中央部分3901及び第1フレキシブル部分3903aの間には第1リジッドの部分3902aが形成され、中央部分3901及び第2フレキシブル部分3903bの間には第2リジッドの部分3902bが形成されてもよい。
【0089】
一実施形態において、第1シーリング部分3900aは、中央部分3901に反対となるように第1フレキシブル部分3903aに連結され、第2シーリング部分3900bは、中央部分3901に反対となるように第2フレキシブル部分3903bに連結される。この場合、第1シーリング部分3900aは第1開口部331aの内部に配置され、第2シーリング部分3900bは第2開口部332aの内部に配置されてもよい。一実施形態において、第1延長部分3904aは、第1フレキシブル部分3903aに反対となるように第1シーリング部分3900aに連結される。第1延長部分3904aは、第1開口部331aから第1空間310aに向かって延びる。この場合、第1延長部分3904aは部分的に曲がるように形成されてもよい。一実施形態において、第2延長部分3904bは、第2フレキシブル部分3903bに反対となるように第2シーリング部分3900bに連結され、第2開口部332aから第2空間320aに向かって延びる。この場合、第2延長部分3904bは、第2開口部332aから第2空間320aに向かって延びてもよい。
【0090】
一実施形態において、第1シーリング部材380aは第1開口部331aをシーリングし、第2シーリング部材380bは第2開口部332aをシーリングする。一実施形態において、第1シーリング部材380aは第1開口部331aの内部に挿入固定され、第2シーリング部材380bは第2開口部332aの内部に挿入固定される。この場合、フレキシブル回路基板390が第1開口部331a及び第2開口部332aを通過するように配置された状態で、第1シーリング部材380aは、第1開口部331a及び第1シーリング部分3900aの間の空間を密閉し、第2シーリング部材380bは、第2開口部332a及び第2シーリング部分3900bの間の空間を密閉する。一実施形態において、第1開口部331a及び第2開口部332aをディスプレイ361方向から見た状態を基準にして、第1シーリング部材380aは第1開口部331aに対応する形態に形成され、第2シーリング部材380bは第2開口部332aに対応する形態に形成される。この場合、第1シーリング部材380aは、第1シーリング部分3900aの周縁を取り囲むように連結され、第2シーリング部材380bは、第2シーリング部分3900bの周縁を取り囲むように連結されてもよい。一実施形態において、第1シーリング部材380a及び第2シーリング部材380bは、圧縮可能な弾性材質から形成されてもよい。この場合、第1シーリング部材380a及び第2シーリング部材380bがそれぞれ第1開口部331a及び第2開口部332aに位置する状態で、第1シーリング部材380a及び第2シーリング部材380bはそれぞれ第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bの表面を圧着し、フレキシブル回路基板390の表面に沿って水分の流入を防止することができる。一方、図面(例えば、図3C)において、第1シーリング部材380a及び第2シーリング部材380bがフレキシブル回路基板390が挿入される挿入ホールを含む単一構造物であるものと示すが、これは説明の便宜のためのものであり、第1シーリング部材380a及び第2シーリング部材380bの形態及び構造がこれに限定されることはない。例えば、第1シーリング部材380a及び第2シーリング部材380bは、フレキシブル回路基板390及び開口部の間の空間を密閉するように、第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bの表面に塗布される弾性ボンドであるか、知られた様々な方式の防水パッキング構造物であってもよい。言い換えれば、開口部及びフレキシブル回路基板の間の空間を密閉して、開口部を通した水分の流入を防止できる様々な構造物が、第1シーリング部材380a及び第2シーリング部材380bに適用され得る。
【0091】
一実施形態において、フレキシブル回路基板390は、図3Cに示すように第1ハウジング310内部の第1空間310aから第2ハウジング320内部の第2空間320aまで延びることができる。この場合、フレキシブル回路基板390は、第1開口部331a及び第2開口部332aを通過して延びるため、第1シーリング部材380a及び第2シーリング部材380bは、第1開口部331a及び第2開口部332aをシーリングすることで、フレキシブル回路基板390の表面に沿って第1空間310a及び第2空間320aに水分の流入を防止することができる。一実施形態において、フレキシブル回路基板390は、内部に形成される防水構造を含むことにより、内部を介して第1空間310a及び第2空間320aに水分に流入を防止する。以下、説明の便宜のために、フレキシブル回路基板390の第1シーリング部分3900aを中心にフレキシブル回路基板390の内部の防水構造について説明する。また、別途の言及がない限り、シーリング部分3900は、第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bを通称するものと理解し、シーリング部材380は、第1シーリング部材380a及び第2シーリング部材380bを通称するものと理解し、開口部331a,332aは、第1開口部331a及び第2開口部332aを通称するものと理解する。
【0092】
図4A、4B及び図4Cは、本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す断面図である。
【0093】
図4A図4Cを参照すると、一実施形態に係るフレキシブル回路基板(例えば、図3Bのフレキシブル回路基板390)は、信号伝達のための金属パターンがそれぞれ形成された複数の基材391,392,393,394を含む。一実施形態において、フレキシブル回路基板は、複数の基材391,392,393,394が積層方向(例えば、図3Cの中央部分に対するZ軸方向)に積層されたマルチレイヤ構造で形成されてもよい。この場合、それぞれの基材391,392,393,394に形成されている金属パターンを介して、フレキシブル回路基板が連結する複数部品(例えば、図2Aの第1プリント回路基板271及び第2プリント回路基板272)の間で電気的な信号が伝達され得る。一実施形態において、フレキシブル回路基板がマルチレイヤ構造で形成される場合、立体的な金属パターンの配置を介して電子装置の内部に高密度の部品実装が可能である。
【0094】
一実施形態において、複数の基材それぞれは、基材層3911,3921,3931,3941、金属層3912,3922,3932,3942、誘電層3914,3924,3934,3944、及び接合層3913,3923,3933,3943を含む。一実施形態において、基材層3911,3921,3931,3941はフィルム形態に形成され、ポリイミド(PI、polyimde)材質で形成されてもよい。一実施形態において、金属層3912,3922,3932,3942は、基材層3911,3921,3931,3941の一面に積層されて基材層の表面に回路を構成している金属パターンを形成する。金属層3912,3922,3932,3942は、伝導性の高い金属材質、例えば、銅(copper)に形成されてもよい。一実施形態において、金属層3912,3922,3932,3942は、知られた様々な方式を介して基材層3911,3921,3931,3941の表面に積層される。例えば、金属層3912,3922,3932,3942は、蒸着(sputtering)、メッキ(plating)又は積層(laminating)のような様々な方式を通じて、基材層3911,3921,3931,3941の表面に積層されることができる。一実施形態において、金属層3912,3922,3932,3942は、設計された金属パターンを形成するように表面がエッチングされる。この場合、図4Aに示すように、積層方向に並んでいる断面を基準にして金属層3912,3922,3932,3942は金属パターンを介して突出した部分と、エッチングを介して除去された部分を含むことで、金属パターンによる凹凸面を形成する。一実施形態において、誘電層3914,3924,3934,3944は、金属層3912,3922,3932,3942をカバーするように金属層3912,3922,3932,3942の外面に積層されてもよい。誘電層3914,3924,3934,3944は絶縁材質、例えば、ポリエステル(Polyester)、ポリイミド(polyimide)、液晶ポリマー(LCP、liquid crystal polymer)、又は、フッ素ポリマー(fluoropolymer)のような材質を含んでもよい。一実施形態において、接合層3913,3923,3933,3943は、金属層3912,3922,3932,3942及び誘電層3914,3924,3934,3944を接合し得る。
【0095】
一実施形態において、複数の基材391,392,393,394が積層される場合、フレキシブル回路基板の内部には凹凸面による段差空間396が形成される。一実施形態において、段差空間396は、延長方向に沿って繋がれるようにフレキシブル回路基板の内部に形成されてもよい。一実施形態において、フレキシブル回路基板は、シーリング部分3900に形成された段差空間396を埋めるように複数の基材の間に配置される防水部材397を含むことができる。この場合、防水部材397は、シーリング部分3900に形成された段差空間396を埋めると同時に、段差空間396を形成する互い隣接する基材を接合してもよい。従って、フレキシブル回路基板のシーリング部分3900で段差空間396を通した水分の流入が遮断されるため、フレキシブル回路基板の内部に沿ってフレキシブル部分(例えば、図3Bのフレキシブル部分3903)から第1空間(又は、第2空間)に配置されている延長部分に水分の流入を防止することができる。一実施形態において、防水部材397は、複数の基材の間にプリプレグ(prepreg)塗布を通して形成されるボンディング材であってもよい。他の実施形態において、防水部材397は、複数の基材の間に挿入される弾性シートであってもよい。但し、これは1つの例示に過ぎず、防水性能を有する様々な材質が防水部材397に適用されてもよい。一実施形態において、断面を基準としてシーリング部分3900の内部に複数の段差空間396が形成される場合、シーリング部分3900の内部には、複数の防水部材397が複数の段差空間それぞれを埋めるように互いに隣接する基材の間にそれぞれ配置されてもよい。
【0096】
一実施形態において、防水部材397は、シーリング部分3900に隣接する他の部分、例えば、フレキシブル部分(例えば、図3Bのフレキシブル部分3903)又は延長部分(例えば、図3Bの延長部分3904)にて省略されてもよい。この場合、フレキシブル部分及び延長部分の曲がりによるストレスが減少することで、フレキシブル回路基板の使用寿命が向上される。
【0097】
図4Aを参照すると、一実施形態でシーリング部分3900は断面を基準にして、順に積層される複数の基材391,392,393,394を含む。この場合、複数の基材391,392,393,394は、それぞれの凹凸面が同じ方向に向かうように積層されてもよい。一実施形態において、複数の基材391,392,393,394は順に積層される第1基材391、第2基材392、第3基材393及び第4基材394を含む。一実施形態において、第1基材391は、第1基材層3911、第1金属層3912、第1接合層3913及び第1誘電層3914を含み、第2基材392は、第2基材層3921、第2金属層3922、第2接合層3923及び第2誘電層3924を含み、第3基材393は、第3基材層3931、第3金属層3932、第3接合層3933及び第3誘電層3934を含み、第4基材394は、第4基材層3941、第4金属層3942、第4接合層3943及び第4誘電層3944を含む。この場合、第1基材391及び第2基材392の間には第1段差空間396aが形成され、第2基材392及び第3基材393の間には第2段差空間396bが形成され、第3基材393及び第4基材394の間には第3段差空間396cが形成される。一実施形態において、シーリング部分3900は、第1段差空間396aを埋めるように第1基材層3911及び第2誘電層3924の間に配置される第1防水部材3971b、第2段差空間396bを埋めるように第2基材層3921及び第3誘電層3934の間に配置される第2防水部材3972、及び第3段差空間396cを埋めるように第3基材層3931及び第4誘電層3944の間に配置される第3防水部材3973を含む。この場合、シーリング部分3900はシーリング部材380によって表面がシーリングされ、防水部材397を介して内部段差空間396がシーリングされるため、効果的な防水性能を確保することができる。
【0098】
図4Bを参照すると、一実施形態において、シーリング部分3900’は、段差空間396d,396eを低減する複数の基材391,392,393,394の積層構造を形成することができる。例えば、図4Bに示すような断面を基準にして、複数の基材391,392,393,394のうち外郭に配置されている基材391,394は、凹凸面が外部に向かうように配置されてもよい。この場合、シーリング部分3900’の表面は、シーリング部材380によって圧着されるため、凹凸面が外部に向かっている場合、凹凸面を通した水分の流入が効率よく遮断することができる。一実施形態において、複数の基材391,392,393,394は、順に積層される第1基材391、第2基材392、第3基材393及び第4基材394を含む。
【0099】
一実施形態において、第1基材391は、第1基材層3911と、第1基材層3911に積層されて第1凹凸面を形成する第1金属層3912と、第1接合層3913及び第1誘電層3914を含み、第2基材392は第2基材層3921と第2基材層3921に積層されて第1基材層3911に向かい合う方向に第2凹凸面を形成する第2金属層3922と、第2接合層3923及び第2誘電層3924を含み、第3基材393は第2基材層3921に向かい合う第3基材層3931と、第3基材層3931に積層されて第2凹凸面に反対となる方向に第3凹凸面を形成する第3金属層3932と、第3接合層3933及び第3誘電層3934を含み、第4基材394は第4基材層3941と、第4基材層3941に積層されて第3凹凸面に反対となる方向に第4凹凸面を形成する第4金属層3942と、第4接合層3943及び第4誘電層3944を含む。この場合、第1基材391及び第2基材392の間には第2凹凸面によって形成される第1段差空間396dが形成され、第3基材393及び第4基材394の間には第3凹凸面によって形成される第2段差空間396eが形成される。一実施形態において、シーリング部分3900’は、第1段差空間396dを埋めるように第1基材層3911及び第2誘電層3924の間に配置される第1防水部材3971bと、第2段差空間396eを埋めるように第3誘電層3934及び第4基材層3941の間に配置される第2防水部材3972bを含む。この場合、第2基材392及び第3基材393は、第3基材層3931及び第4基材層3941が向かい合うように積層され、その間の段差空間を除去することができる。また、第1基材391及び第4基材394は、それぞれの凹凸面が外部に向かうように積層されてシーリング部材380によって表面が圧着されるため、シーリング部分3900’は、内部に形成される段差空間396d,396eを最小化して効果的な防水性能を確保できる。
【0100】
図4Cを参照すると、一実施形態において、複数の基材491,492,493,494は、間に形成される段差空間496を低減するための積層構造を形成する。例えば、複数の基材491,492,493,494のうち互いに隣接するように積層される一対の基材492,493は、それぞれの凹凸面が互いに向かい合うように積層され、それぞれの凹凸面の間で1つの段差空間496を形成する。この場合、それぞれの凹凸面が向かい合うように配置された一対の基材492,493は、互いの凹凸面が互いに形合される断面形態を有するように形成される。
【0101】
一実施形態において、第1基材491は、第1基材層4911と第1基材層4911に積層されて第1凹凸面を形成する第1金属層4912と第1接合層4913及び第1誘電層4914を含み、第2基材492は、第1基材層4911に積層される第2基材層4921と、第2基材層4921に積層されて第1凹凸面に反対となる方向に第2凹凸面を形成する第2金属層4922と第2接合層4923及び第2誘電層4924を含み、第3基材493は、第3基材層4931と第3基材層4931に積層されて第2凹凸面に向かい合う方向に第3凹凸面を形成する第3金属層4932と第3接合層4933及び第3誘電層4934を含み、第4基材494は、第3基材層4931に積層される第4基材層4941と第4基材層4941に積層されて第3凹凸面に反対となる方向に第4凹凸面を形成する第4金属層4942と第4接合層4943及び第4誘電層4944を含む。この場合、シーリング部分3900’’は、第2基材492及び第3基材493の間に形成される1つの段差空間496を含む。一実施形態において、シーリング部分3900’’は、段差空間496を埋めるように第2誘電層4924及び第3誘電層4934の間に配置される防水部材497cを含む。この場合、第2基材492及び第3基材493は、第2凹凸面及び第3凹凸面が互いに形合される断面形態を有することで、防水部材497cは単純化された断面形態に形成されて効率よく段差空間496を封止できる。一実施形態において、第1基材491及び第4基材494はそれぞれの凹凸面が外部に向かうように積層され、シーリング部材380により表面が圧着される。
【0102】
一方、図4A図4Cは、フレキシブル回路基板が順に積層される4つの基材を含む場合による複数の基材の積層構造について説明したが、図面に示した積層構造は例示的なものであり、フレキシブル回路基板のマルチレイヤ構造がこれに限定されることはない。例えば、フレキシブル回路基板は、3個の又は5個以上の基材が積層されたマルチレイヤ構造から形成されてもよい。この場合、本明細書に開示されたシーリング部分の防水構造は同一であるか、又は類似の方式で適用されてもよい。
【0103】
図5は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング部分を示す図であり、図6A、6B及び6Cは、本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング領域を示す図であり、図7A、7B及び図7Cは、本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング領域を示す図であり、図8は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル回路基板のシーリング領域を示す断面図である。
【0104】
図5図6A図6C図7A図7C、及び図8を参照すると、様々な実施形態でフレキシブル回路基板590のシーリング部分5900は、防水性能を向上させるための構造に設計される。一実施形態において、フレキシブル回路基板590のシーリング部分5900は、図5に示すように、シーリング部材580によって表面が取り囲まれる。この場合、シーリング部材580は、シーリング部分5900の表面を圧着するように連結されることで、シーリング部分5900の表面を通した水分の流入、例えば、図3Bに示すように開口部(例えば、図3Bの開口部331a)を通した水分の流入を防止できる。一実施形態において、シーリング部分5900は、延長方向に並んでいる長手方向Lを有する。一実施形態において、シーリング部分5900が複数の基材が積層されたマルチレイヤ構造から形成される場合、図5に示されたB領域は、段差空間を形成するように互いに隣接するよう積層された一対の基材の断面を示すものと理解できる。
【0105】
一実施形態において、シーリング部分5900は、フレキシブル回路基板590の他の部分、例えば、フレキシブル部分(例えば、図3Bのフレキシブル部分3903)又は延長部分3904に比べて相対的に高い防水性能を有するように形成される。例えば、シーリング部分5900は、段差空間を形成する凹凸面がフレキシブル回路基板590の他の部分に形成されている凹凸面に比べて、相対的に高い防水性能を確保できるように形成される。
【0106】
図6Aを参照すると、フレキシブル回路基板590aは、第1基材691と第1基材691に積層される第2基材692を含む。一実施形態において、第1基材691は、第1基材層6911と、第1基材層6911の表面に金属パターンによる凹凸面を形成する第1金属層6912と、第1金属層6912をカバーする第1誘電層6913を含み、第2基材692は、第2基材層6921と、第2金属層6922、及び第2誘電層6923を含む。この場合、第1基材691及び第2基材692の間には、凹凸面によって形成される段差空間696aが形成される。一実施形態において、第1金属層6912が図6Aに示すように、互いに平行するように離隔された第1金属パターン69121及び第2金属パターン69122を含む場合、段差空間696aは、第1金属パターン69121及び第2金属パターン69122の間に形成される。
【0107】
この場合、水分が段差空間696aを通過する過程で受ける抵抗は、下記の数式のように段差空間696aに面積に比例し、移動経路の長さに反比例する。
【0108】
防水抵抗(R)∝水分の移動経路の長さ/段差空間の面積
【0109】
一実施形態において、フレキシブル回路基板590aは、シーリング部分5900の延長方向への長さ対比段差空間の面積比率がフレキシブル回路基板590aの他の部分、例えば、フレキシブル部分の延長方向への長さ対比段差空間の面積比率よりも小さい。言い換えれば、フレキシブル回路基板590aは、シーリング部分5900に形成された段差空間696aの防水性能が他の部分に形成された段差空間の防水性能よりも高い。
【0110】
一実施形態において、シーリング部分5900は、図6Aに示すように、段差空間696a内に配置される防水部材697を含む。この場合、防水部材697を介して水分が移動できる段差空間696a内面積が減少するため、シーリング部分5900の防水性能が向上される。
【0111】
図6Bを参照すると、一実施形態に係るフレキシブル回路基板590bは、シーリング部分6700bで段差空間696bを通した水分の移動距離が増加するように形成される。例えば、シーリング部分6700bで段差空間696bは、蛇行(meander)パターンをなすように形成されてもよい。例えば、フレキシブル回路基板590bは、段差空間696bを形成している第1金属パターン69121b及び第2金属パターン69122bを含み、第1金属パターン69121b及び第2金属パターン69122bは、シーリング部分6700bで蛇行パターンを形成するように曲がった形態に形成されてもよい。この場合、シーリング部分6700bを除いたフレキシブル回路基板590bの他の領域で、第1金属パターン69121b及び第2金属パターン69122bは効果的な信号伝達を行うことができるように直線形態に形成され得る。従って、シーリング部分6700bに形成された段差空間696bを介して水分が流入する場合、水分の移動経路の長さDが長くなることで、シーリング部分6700bの防水性能が向上される。
【0112】
図6Cを参照すると、一実施形態に係るフレキシブル回路基板590cは、その間に段差空間696cを形成する第1金属パターン69121c及び第2金属パターン69122cを含む。この場合、第1金属パターン69121c及び第2金属パターン69122cは、段差空間696c内部で突出する1つ以上のスタブ(stub)形状を含む。この場合、スタブ形状を介してシーリング部分における段差空間696cの面積が減少すると共に、シーリング部分6700cを通した水分の移動経路の長さが長くなることで、シーリング部分6700cの防水性能が向上される。
【0113】
図7A図7Cを参照すると、一実施形態に係るフレキシブル回路基板790a,790b,790cは、その間に段差空間796a,796b,796cを形成する第1金属パターン79121a,79121b,79121c及び第2金属パターン79122a,79122b,79122cを含み、第1金属パターン79121a,79121b,79121c及び第2金属パターン79122a,79122b,79122cの間には、段差空間796a,796b,796cを通した水分の移動を妨害すると同時に、段差空間796a,796b,796cの断面積を低減する1つ以上のダミーパターン7914a,7914b,7914cを含む。この場合、第1金属パターン79121a,79121b,79121c及び第2金属パターン79122a,79122b,79122cは効果的な信号伝達を行うことができるよう、シーリング部分7700a,7700b,7700cで直線形態に形成される。従って、シーリング部分7700a,7700b,7700cにおける信号伝達性能を保持すると共に、ダミーパターン7914a,7914b,7914cを介して防水性能を効率よく向上させる。
【0114】
図8を参照すると、一実施形態に係るフレキシブル回路基板890は、第1基材層8911と第1凹凸面を形成する第1金属層8912及び第1誘電層8913を含む第1基材891と、第2基材層8921と第2凹凸面を形成する第2金属層8922及び第2誘電層8923を含む第2基材892を含む。一実施形態において、第1基材891及び第2基材892は、第1金属層8912及び第2金属層8922が互いに向かい合うように積層される。この場合、第1基材891及び第2基材892の互いに向かい合うそれぞれの凹凸面は、それぞれの金属パターンが相互間に非重畳(non-overlap)される形態に形成されてもよい。この場合、第1基材891及び第2基材892の間に形成される段差空間の断面が減少することで、フレキシブル回路基板890の防水性能が向上される。
【0115】
様々な実施形態に係る電子装置301は、第1領域361a及び第2領域361bを含むディスプレイ361、第1領域361aを支持し、第1領域361aの背面に位置する第1空間310aを形成する第1ハウジング310、第2領域361bを支持し、第2領域361bの背面に位置する第2空間310bを形成する第2ハウジング320、フォールディング軸を中心に第1ハウジング310及び第2ハウジング320をフォールディング可能に連結され、第1領域361a及び第2領域361bが実質的に同じ平面を形成する第1状態及び互いに向かい合う第2状態の間で変化するようにするヒンジ構造体334、第1ハウジング310及びヒンジ構造体334を連結し、表面を貫通する第1開口部331aが形成される第1ブラケット331、第2ハウジング320及びヒンジ構造体334を連結し、表面を貫通する第2開口部332aが形成される第2ブラケット332、及び延長方向に沿って前記第1空間310aからヒンジ構造体334を横切って第2空間310bに延び、金属パターンによる凹凸面が形成された複数の基材391,392,393,394が積層方向に積層されたマルチレイヤの構造で形成されるフレキシブル回路基板390を含み、フレキシブル回路基板390は、第1開口部331a内部に位置する第1シーリング部分3900a、及び第2開口部332a内部に位置する第2シーリング部分3900bを含み、第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bには、複数の基材391,392,393,394の間の空間をシーリングする防水部材397が配置されてもよい。
【0116】
様々な実施形態において、電子装置301は、第1開口部331aをシーリングする第1シーリング部材380a、及び第2開口部332aをシーリングする第2シーリング部材380bをさらに含み、第1シーリング部分3900aは第1シーリング部材380aによって表面が圧着され、第2シーリング部分3900bは第2シーリング部材380bによって表面が圧着されてもよい。
【0117】
様々な実施形態において、複数の基材391,392,393,394のそれぞれは、基材層3911、基材層3911の一面に積層され、前記凹凸面を形成する金属層3912、及び金属層3912をカバーするように積層される誘電層3914を含み、複数の基材391,392,393,394の間には前記凹凸面による段差空間396が形成され、防水部材397は段差空間396に配置されてもよい。
【0118】
様々な実施形態において、前記複数の基材のうち互いに隣接する一対の基材492,493は、それぞれの凹凸面が互いに向かい合うように積層され、防水部材497cは、互いに隣接する一対の基材492,493の向かい合う凹凸面の間に配置されてもよい。
【0119】
様々な実施形態において、前記積層方向に並んでいる断面を基準にして、互いに隣接する一対の基材492,493の向かい合う凹凸面は間に段差空間496が形成されるよう、互いに形合される断面形態を有するように形成されてもよい。
【0120】
様々な実施形態において、前記積層方向に並んでいる断面を基準にして、前記互いに隣接する一対の基材492,493の向かい合う凹凸面は、それぞれの金属パターンが非重畳(non-overlap)される形態に形成されてもよい。
【0121】
様々な実施形態において、複数の基材491,492,493,494は、積層方向に並んでいる断面を基準にして、第1基材層4911と、第1基材層4911に積層されて第1凹凸面を形成する第1金属層4912を含む第1基材491、第1基材層4911に積層される第2基材層4921と、第2基材層4921に積層されて前記第1凹凸面に反対となる方向に第2凹凸面を形成する第2金属層4922を含む第2基材492、第3基材層4931と、第3基材層4931に積層されて前記第2凹凸面に向かい合う方向に第3凹凸面を形成する第3金属層4932を含む第3基材493、及び第3基材層4931に積層される第4基材層4941と、第4基材層4941に積層されて前記第3凹凸面に反対となる方向に第4凹凸面を形成する第4金属層4942を含む第4基材494を含み、防水部材497cは、前記第2凹凸面と第3凹凸面との間に配置されてもよい。
【0122】
様々な実施形態において、複数の基材391,392,393,394は積層方向に並んでいる断面を基準にして、第1基材層3911と、第1基材層3911に積層されて第1凹凸面を形成する第1金属層3912を含む第1基材391、第2基材層3921と、第2基材層3921に積層されて第1基材層3911に向かい合う方向に第2凹凸面を形成する第2金属層3922を含む第2基材392、第2基材層3921に向かい合う第3基材層3931と、第3基材層3931に積層されて前記第2凹凸面に反対となる方向に第3凹凸面を形成する第3金属層3932を含む第3基材393、及び第4基材層3941と、第4基材層3941に積層され、第3基材層3931に反対となる方向に第4凹凸面を形成する第4金属層3942を含む第4基材394を含み、基材層3911及び第2凹凸面の間には第1防水部材3971bが配置され、第4基材層3941及び第3凹凸面の間には第2防水部材3972bが配置されてもよい。
【0123】
様々な実施形態において、フレキシブル回路基板390は、第1シーリング部分3900aからヒンジ構造体334に向かって第1開口部331aの外側に曲がる第1フレキシブル部分3903a、及び第2シーリング部分3900bからヒンジ構造体334に向かって第2開口部332aの外側に曲がる第2フレキシブル部分3903bを含み、前記防水部材は、第1フレキシブル部分3903a及び第2フレキシブル部分3903bで省略されてもよい。
【0124】
様々な実施形態において、フレキシブル回路基板390は、第1シーリング部分3900aから第1空間310aに向かって第1開口部331aの外側に曲がる第1延長部分3904a、及び第2シーリング部分3900bから第2空間310bに向かって第2開口部332aの外側に曲がる第2延長部分3904bを含み、前記防水部材は、第1延長部分3904a及び第2延長部分3904bで省略されてもよい。
【0125】
様々な実施形態において、複数の基材691,692の間には、前記凹凸面による段差空間696aが形成され、第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bの前記延長方向への長さ対比前記段差空間の面積比率は、第1フレキシブル部分3903a及び第2フレキシブル部分3903bの前記延長方向への長さ対比前記段差空間の面積比率よりも小さくてもよい。
【0126】
様々な実施形態において、前記複数の基材の間には、前記凹凸面による段差空間696bが形成され、段差空間696bを前記積層方向から見た状態を基準にして、第1シーリング部分3900a又は第2シーリング部分3900bで段差空間696bは蛇行(meander)パターンを形成する。
【0127】
様々な実施形態において、前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間が形成され、前記段差空間を前記積層方向から見た状態を基準にして、第1シーリング部分3900a又は第2シーリング部分3900bで金属パターン69121c,69121bは、前記段差空間の内部で突出する1つ以上のスタブ(stub)形状を含んでもよい。
【0128】
様々な実施形態において、前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間796aが形成され、段差空間796aを前記積層方向から見た状態を基準にして、第1シーリング部分3900a又は第2シーリング部分3900bで前記金属パターンは前記段差空間の内部に位置するように形成される1つ以上のダミー(dummy)パターン7914aを含む。
【0129】
様々な実施形態において、防水部材397は前記複数の基材の間にプリプレグ(prepreg)塗布を介して形成されたり、又は、前記複数の基材の間に挿入される弾性シートであってもよい。
【0130】
様々な実施形態に係るフレキシブル回路基板390(flexible printed circuit board)は、中央部分3901、中央部分3901に連結されて部分的に曲がるように構成される第1フレキシブル部分3903a、第1フレキシブル部分3903aに反対となるように中央部分3901に連結されて部分的に曲がるように構成される第2フレキシブル部分3903b、中央部分3901に反対となるように第1フレキシブル部分3903aに連結される第1シーリング部分3900a、中央部分3901に反対となるように第2フレキシブル部分3903bに連結される第2シーリング部分3900b、及び第1フレキシブル部分3903aに反対となるように第1シーリング部分3900aに連結されて部分的に曲がるように構成される第1延長部分3904a、第2フレキシブル部分3903bに反対となるように第2シーリング部分3900bに連結されて部分的に曲がるように構成される第2延長部分3904bを含み、フレキシブル回路基板390は、金属パターンによる凹凸面が形成された複数の基材391,392,393,394が積層方向に積層されたマルチレイヤ構造で形成され、複数の基材391,392,393,394の間には前記凹凸面による段差空間396が形成され、第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bの長さ対比段差空間396の面積比率は、第1フレキシブル部分3903a及び第2フレキシブル部分3903bの長さ対比段差空間396の面積比率以下であってもよい。
【0131】
様々な実施形態において、段差空間396を埋めるように前記複数の基材の間に配置される防水部材397をさらに含み、防水部材397は、第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bに配置されてもよい。
【0132】
様々な実施形態において、防水部材397は、第1フレキシブル部分3903a、第2フレキシブル部分3903b、第1延長部分3904a、及び第2延長部分3904bで省略されてもよい。
【0133】
様々な実施形態において、第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bに形成された前記段差空間を前記積層方向から見た状態で、前記金属パターンは蛇行(meander)パターンをなすように形成されてもよい。
【0134】
様々な実施形態に係る電子装置301は、第1領域361a及び第2領域361bを含むディスプレイ361、第1領域361aが配置される第1面と、前記第1面に反対となる第2面を含む第1ハウジング310、第2領域361bが配置される第3面と、前記第3面に反対となる第4面を含む第2ハウジング320、フォールディング軸を中心に第1ハウジング310及び第2ハウジング320をフォールディング可能に連結され、第1領域361a及び第2領域361bが実質的に同じ平面を形成する第1状態及び互いに向かい合う第2状態の間で変化するようにするヒンジ構造体334、第1ハウジング310及びヒンジ構造体334を連結して表面を貫通する第1開口部331aを含む第1ブラケット331、第2ハウジング320及びヒンジ構造体334を連結して表面を貫通する第2開口部332aを含む第2ブラケット332、第1ブラケット331及び第2面間に配置される第1プリント回路基板、第2ブラケット及び第4面の間に配置される第2プリント回路基板、少なくとも一部がヒンジ構造体334及びディスプレイ361の間に配置され、両端がそれぞれ第1開口部331a及び第2開口部332aを通過して第1プリント回路基板271及び第2プリント回路基板272にそれぞれ連結されるフレキシブル回路基板390、及び第1開口部331a内部に位置するフレキシブル回路基板390の第1シーリング部分3900aの周縁を取り囲み、第1開口部331a及び第1シーリング部分3900aの間をシーリングする第1シーリング部材380a、第2開口部332a内部に位置するフレキシブル回路基板390の第2シーリング部分3900bの周縁を取り囲み、第2開口部332a及び第2シーリング部分3900bの間をシーリングする第2シーリング部材380bを含み、フレキシブル回路基板390は、金属パターンによる凹凸面が形成された複数の基材が積層方向に積層されたマルチレイヤ構造で形成され、第1シーリング部分3900a及び第2シーリング部分3900bには、前記凹凸面によって前記複数の基材の間に形成される段差空間396を埋める防水部材397が配置されることができる。
【0135】
本発明は、その様々な実施形態を参照して図とともに説明されたが、技術分野の通常の知識を有する者は、添付の請求範囲及びその均等物によって定義されるように本発明の思想及び範囲を離脱しないながらも形態及び細部事項の様々な変更がなし得る点が理解されるのであろう。
【符号の説明】
【0136】
100 ネットワーク環境
101、102、104、201、301 電子装置
108 サーバ
120 プロセッサ
121 メインプロセッサ
123 補助プロセッサ
130 メモリ
132 揮発性メモリ
134 不揮発性メモリ
136 内装メモリ
138 外装メモリ
140 プログラム
142 運営体制
144 ミドルウェア
146 アプリケーション
150 入力モジュール
155 音響出力モジュール
160、260 ディスプレイモジュール
170 オーディオモジュール
176 センサモジュール
177 インターフェース
178 連結端子
179 ハプティックモジュール
180 カメラモジュール
188 電力管理モジュール
189 バッテリ
190 通信モジュール
192 無線通信モジュール
194 有線通信モジュール
196 加入者識別モジュール
197 アンテナモジュール
198 第1ネットワーク
199 第2ネットワーク
202 収容部
210 第1ハウジング
211 第1面
212 第2面
213 第1サイド部分
214 1回転支持面
220、320 第2ハウジング
221 第3面
222 第4面
223 第2サイド部分
224 第2回転支持面
230 ヒンジアセンブリ
231、331 第1ブラケット
232、332 第2ブラケット
234、334 ヒンジ構造体
240 第1後面カバー
241 第1後面領域
250 第2後面カバー
261、361 ディスプレイ
262 プレート
265、365 ヒンジカバー
270 基板
271 第1プリント回路基板第2プリント回路基板272
272 第2プリント回路基板
290、390、590、890 フレキシブル回路基板
380、580、3900 シーリング部材
391、392、393、394、691、692 基材
396 段差空間
397、697、3971、3972 防水部材
891 第1基材
892 第2基材
3901 中央部分
3902 リジッド部分
3903 フレキシブル部分
5900 シーリング部分
6911 第1基材層
6912 第1金属層
6913 第1誘電層
6921 第2基材層
6922 第2金属層
6923 第2誘電層
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図5
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-06-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置101、201、301であって、
第1領域261a、361a及び第2領域261b、361bを含むフレキシブルディスプレイ261、361と、
前記第1領域261a、361aを支持する第1ハウジング210、310と、
前記第2領域261b、361bを支持する第2ハウジング220、320と、
前記第1ハウジング210、310及び前記第2ハウジング220、320を回転可能に連結するヒンジ構造体234、334と、
前記第1ハウジング210、310内に配置され、第1開口部331aを含む第1ブラケット231、331と、
前記第2ハウジング220、320内に配置され、第2開口部332aを含む第2ブラケット232、332と、
前記第1ハウジング210、310に形成される延長方向に沿って第1空間210a、310aから前記ヒンジ構造体234、334を横切って第2空間220a、320aに延び、マルチレイヤ構造で形成されるフレキシブル回路基板(FPCB)290、390と、を含み、
前記フレキシブル回路基板290、390は、
前記第1開口部331aに位置する第1シーリング部分3900aと、
前記第2開口部332aに位置する第2シーリング部分3900bと、
前記第1シーリング部分3900a及び前記第2シーリング部分3900bそれぞれに連結され、前記ヒンジ構造体234,334に向かって延びるフレキシブル部分3903a,3903bを含み、
フレキシブル回路基板390の前記フレキシブル部分3903a、3903bのレイヤの間には少なくとも1つの段差空間396が形成され、前記フレキシブル回路基板390の前記第1シーリング部分3900a及び前記第2シーリング部分3900bのそれぞれのレイヤ間の前記少なくとも1つの段差空間396には少なくとも1つの防水部材397が配置される、ことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記第1開口部331aをシーリングする第1シーリング部材380aと、
前記第2開口部332aをシーリングする第2シーリング部材380bと、をさらに含み、
前記第1シーリング部分3900aは、前記第1シーリング部材380aによって表面が圧着され、
前記第2シーリング部分3900bは、前記第2シーリング部材380bによって表面が圧着される、ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
フレキシブル回路基基板390は、積層方向に沿って積層された複数の基材391、392、393、394を含み、
前記複数の基材391、392、393、394のそれぞれは、
基材層3911と、
前記基材層3911の一面に積層され、凹凸面を形成する金属層3912と、
前記金属層3912をカバーするように積層される誘電層3914を含み、
前記複数の基材の間には前記凹凸面による前記段差空間396が形成され、前記防水部材397は前記段差空間396に配置される、ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の電子装置。
【請求項4】
前記複数の基材のうち互いに隣接する一対の基材492、493は、
それぞれの凹凸面が互いに向かい合うように積層され、
前記防水部材497cは、前記互いに隣接する一対の基材の向かい合う凹凸面の間に配置される、ことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記積層方向に並んでいる断面を基準に、
前記互いに隣接する一対の基材492、493の向かい合う凹凸面は、間に段差空間496が形成されるよう互いに形合される断面形態を有するように形成される、 ことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記積層方向に並んでいる断面を基準に、
前記互いに隣接する一対の基材492、493の向かい合う凹凸面は、
それぞれの金属パターンが互いに非重畳される形態に形成される、ことを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
【請求項7】
複数の基材491、492、493、494は積層方向に並んでいる断面を基準に、
第1基材層4911と、前記第1基材層4911に積層され、第1凹凸面を形成する第1金属層4912を含む第1基材491と、
前記第1基材層4911に積層される第2基材層4921と、前記第2基材層4921に積層され、前記第1凹凸面に反対となる方向に第2凹凸面を形成する第2金属層4922を含む第2基材492と、
第3基材層4931と、前記第3基材層4931に積層され、前記第2凹凸面に向かい合う方向に第3凹凸面を形成する第3金属層4932を含む第3基材493と、
前記第3基材層4931に積層される第4基材層4941と、前記第4基材層4941に積層され、前記第3凹凸面に反対となる方向に第4凹凸面を形成する第4金属層4942を含む第4基材494と、を含み、
前記防水部材497cは、前記第2凹凸面と第3凹凸面との間に配置される、ことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項8】
前記複数の基材391、392、393、394は積層方向に並んでいる断面を基準に、
第1基材層3911と、前記第1基材層3911に積層され、前記第1凹凸面を形成する第1金属層3912を含む第1基材391と、
第2基材層3921と、前記第2基材層3921に積層され、前記第1基材層3911に向かい合う方向に第2凹凸面を形成する第2金属層を含む第2基材392と、
第2基材層3921に向かい合う第3基材層3931と、前記第3基材層3931に積層され、前記第2凹凸面に反対となる方向に前記第3凹凸面を形成する第3金属層3932を含む第3基材393と、
第4基材層3941と、前記第4基材層3941に積層され、前記第3凹凸面に反対となる方向に第4凹凸面を形成する第4金属層3942を含む第4基材394と、を含み、
前記第1基材層3911及び第2凹凸面の間には第1防水部材3971bが配置され、前記第4基材層3941及び第3凹凸面の間には第2防水部材3972bが配置される、ことを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記フレキシブル回路基板290、390は、
前記第1シーリング部分3900aから前記ヒンジ構造体334に向かって前記第1開口部331aの外側に曲がる第1フレキシブル部分3903aと、
前記第2シーリング部分3900bから前記ヒンジ構造体334に向かって前記第2開口部332aの外側に曲がる第2フレキシブル部分3903bと、を含み、
前記防水部材は、前記第1フレキシブル部分3903a及び前記第2フレキシブル部分3903bで省略される、ことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項10】
前記フレキシブル回路基板290、390は、
前記第1シーリング部分3900aから前記第1空間310aに向かって前記第1開口部331aの外側に曲がる第1延長部分3904aと、
前記第2シーリング部分3900bから前記第2空間320aに向かって前記第2開口部332aの外側に曲がる第2延長部分3904と、を含み、
前記防水部材は、前記第1延長部分3904a及び前記第2延長部分3904bで省略される、ことを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
複数の基材691、692の間には前記凹凸面による段差空間696aが形成され、
前記第1シーリング部分3900a及び前記第2シーリング部分3900bの前記延長方向への長さ対比前記段差空間の面積比率は、前記第1フレキシブル部分3903a及び前記第2フレキシブル部分3903bの前記延長方向への長さ対比前記段差空間の面積比率よりも小さい、ことを特徴とする請求項10に記載の電子装置。
【請求項12】
前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間696bが形成され、
前記段差空間696bを前記積層方向から見た状態を基準に、
前記第1シーリング部分3900a又は前記第2シーリング部分3900bで前記段差空間696bは蛇行(meander)パターンを形成する、ことを特徴とする請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間が形成され、
前記段差空間を前記積層方向から見た状態を基準に、
前記第1シーリング部分3900a又は前記第2シーリング部分3900bで 金属パターンは、前記段差空間の内部に突出する1つ以上のスタブ(stub)形状を含む、ことを特徴とする請求項12に記載の電子装置。
【請求項14】
前記複数の基材の間には前記凹凸面による段差空間796aが形成され、
前記段差空間796aを前記積層方向から見た状態を基準に、
前記第1シーリング部分3900a又は前記第2シーリング部分3900bで前記金属パターンは、前記段差空間796aの内部に位置するように形成される1つ以上のダミー(dummy)パターンを含む、ことを特徴とする請求項13に記載の電子装置。
【請求項15】
前記防水部材397は、前記複数の基材の間に形成されるか、又は、前記複数の基材の間に挿入される弾性シートである、ことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【国際調査報告】