(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】ベビーキャリア
(51)【国際特許分類】
B62B 7/08 20060101AFI20241128BHJP
【FI】
B62B7/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527689
(86)(22)【出願日】2022-11-10
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 EP2022081512
(87)【国際公開番号】W WO2023083975
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】202111328969.8
(32)【優先日】2021-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111327408.6
(32)【優先日】2021-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シャオジュエン
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051AA08
3D051AA11
3D051AA23
3D051BA03
3D051BA08
3D051BB04
3D051BB06
3D051BB13
3D051BB20
3D051BB28
3D051CB07
3D051CF03
3D051CG04
3D051CG05
3D051CG07
3D051DD12
(57)【要約】
ベビーキャリアは、肘掛け固定ベース(200)と、シート固定ベース(400)と、接続固定ベース(500)と、第1ロック機構(810)と、フレームアセンブリ(120)とを含む。肘掛け固定ベース(200)と、シート固定ベース(400)と、接続固定ベース(500)とが同軸に枢支され、接続固定ベース(500)がフレームアセンブリ(120)に接続される。第1ロック機構(810)にはロック状態とロック解除状態とがある。肘掛け固定ベース(200)は、第1ロック機構(810)をロック状態からロック解除状態に切り換えるように回転する。第1ロック機構(810)がロック状態にあると、シート固定ベース(400)と接続固定ベース(500)とが相対的に固定される。第1ロック機構(810)がロック解除状態にあると、シート固定ベース(400)と接続固定ベース(500)とが互いに相対回転可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームアセンブリと、
前記フレームアセンブリに配置された接続固定ベースと、
前記接続固定ベースに同軸に枢支された、肘掛け固定ベース及びシート固定ベースと、
第1ロック機構と、を備え、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第1ロック機構が前記ロック状態からロック解除状態へと切り換えられ、
前記第1ロック機構がロック状態にあるときに、前記シート固定ベースと前記接続固定ベースとが、相対的に固定され、
前記第1ロック機構が前記ロック解除状態にあるときに、前記シート固定ベースと前記接続固定ベースとが、互いに相対回転可能である、
【請求項2】
前記第1ロック機構が、第1ロック要素と、第1ロック溝とを備え、
前記第1ロック要素は、前記接続固定ベース及び前記シート固定ベースの一方に配置され、
前記第1ロック溝は、前記接続固定ベース及び前記シート固定ベースの他方に配置され、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第1ロック要素が前記第1ロック溝から係合解除される、
請求項1に記載のベビーキャリア。
【請求項3】
前記第1ロック要素は、前記接続固定ベースに配置され、前記シート固定ベースに対して近づき又は離れる方向に往復可能であり、
前記第1ロック溝は、前記シート固定ベースに設けられ、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第1ロック要素が前記シート固定ベースから遠ざかるように移動可能となり、前記第1ロック要素が前記第1ロック溝から係合解除される、
請求項2に記載のベビーキャリア。
【請求項4】
第1ロック機構が、駆動要素を更に備え、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記駆動要素が駆動され、前記シート固定ベースから離れていくように前記第1ロック要素を押し、前記第1ロック要素が前記第1ロック溝から係合解除される、
請求項2又は3に記載のベビーキャリア。
【請求項5】
前記肘掛け固定ベースは、第1傾斜面を有し、
前記駆動要素の一端が、前記第1傾斜面と適合する第2傾斜面を有し、
前記駆動要素の他端が、前記第1ロック要素に当接する、
請求項4に記載のベビーキャリア。
【請求項6】
前記第1ロック機構は、第1弾性要素を更に備え、
前記第1弾性要素の両端が、前記第1ロック要素及び前記接続固定ベースにそれぞれ当接し、
前記第1弾性要素は、前記第1ロック要素を前記第1ロック溝に向かって移動させ得るように構成される、
請求項2から5のいずれか1項に記載のベビーキャリア。
【請求項7】
前記第1ロック要素は、ギヤであり、
前記第1ロック溝は、前記ギヤと適合するギヤ溝である、
請求項2から6のいずれか1項に記載のベビーキャリア。
【請求項8】
第2ロック機構と、第1フレーム固定ベースと、第2フレーム固定ベースとを更に備え、
前記第1フレーム固定ベース及び前記第2フレーム固定ベースが、互いに揺動可能に接続され、
前記フレームアセンブリが、手支持ロッドと、前足支持ロッドとを備え、
前記第1フレーム固定ベース及び前記第2フレーム固定ベースが、前記手支持ロッド及び前記前脚支持ロッドにそれぞれ接続され、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第2ロック機構がロック状態からロック解除状態に切り換えられ、
前記第2ロック機構がロック状態にあるときに、前記第1フレーム固定ベースと前記第2フレーム固定ベースとが、相対的に固定され、
前記第2ロック機構が前記ロック解除状態にあるときに、前記第1フレーム固定ベースと前記第2フレーム固定ベースとが、互いに相対回転可能である、
請求項1から7のいずれか1項に記載のベビーキャリア。
【請求項9】
前記第2ロック機構が、第2ロック要素と、第2ロック溝と、第2ロック溝とを備え、
前記第2ロック溝が、前記第1フレーム固定ベースに設けられ、
前記第3ロック溝が、前記第2フレーム固定ベースに設けられ、
前記第2ロック要素は、前記第2ロック溝及び前記第3ロック溝に同時に係合され、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第2ロック要素が、前記第2ロック溝及び前記第3ロック溝の一方から係合解除されるように駆動され、前記第2ロック機構が前記ロック状態から前記ロック解除状態に変換される、
請求項8に記載のベビーキャリア。
【請求項10】
前記第2ロック機構が、前記第1フレーム固定ベースに取り付けられたフレームアンロック要素を更に備え、
前記フレームアンロック要素が、互いに接続されたアンロック本体及びアンロック突起を備え、
前記アンロック本体は、前記第1フレーム固定ベースにおける前記第2フレーム固定ベースから離れた側に配置され、
前記第1フレーム固定ベースには、アンロック穴が設けられ、
前記アンロック突起は、前記アンロック穴を通過して延在し、前記第2ロック要素に当接し、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記アンロック突起が駆動され、前記第2ロック溝から離れていくように前記第2ロック要素を押す、
請求項9に記載のベビーキャリア。
【請求項11】
前記第1ロック機構は、駆動要素と、第1ロック要素と、前記第1ロック要素と適合する第1ロック溝とを備え、
前記第1ロック要素は、前記接続固定ベースに配置され、前記シート固定ベースに対して近づき又は離れる方向に往復するように構成され、
前記第1ロック溝は、前記シート固定ベースに設けられ、
前記第2ロック機構は、前記第1ロック要素に接続された押し要素を更に備え、
前記接続固定ベースには、押し穴が設けられ、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記駆動要素が駆動されて前記第1ロック要素を押し、前記第1ロック要素が前記シート固定ベースから遠ざかるように移動し、前記押し要素が、前記フレームアンロック要素を押すベく前記押し穴を通過して延在可能となる、
請求項10に記載のベビーキャリア。
【請求項12】
前記肘掛け固定ベースが、第1傾斜面を有し、
前記駆動要素の一端が、前記第1傾斜面と適合する第2傾斜面を有し、
前記駆動要素の他端が、前記第1ロック要素に当接し、
前記第1ロック機構が、第1弾性要素を更に備え、
前記第1弾性要素の両端が、前記第1ロック要素及び前記駆動要素にそれぞれ当接し、
前記第1弾性要素は、前記第1ロック要素を前記第1ロック溝に向かって移動させ得るように構成され、
前記押し要素における前記第1弾性要素から離れた側が、押しリブを有し、
前記押しリブが、前記接続固定ベースを通過して延在し、前記フレームアンロック要素に当接する、
請求項11に記載のベビーキャリア。
【請求項13】
前記第2ロック機構が、第2弾性要素を更に備え、
前記第2弾性要素の両端が、前記第2ロック要素及び前記第2固定ベースにそれぞれ当接し、
前記第2弾性要素は、前記第2ロック要素を前記第2ロック溝に向かって移動させ得るように構成される、
請求項9から12のいずれか1項に記載のベビーキャリア。
【請求項14】
前記接続固定ベースと前記第1フレーム固定ベースとが、取外し可能に接続される、
請求項8から13のいずれか1項に記載のベビーキャリア。
【請求項15】
前記接続固定ベースには、係合要素が設けられ、
前記第1フレーム固定ベースには、前記係合要素と適合する係合穴が設けられる、
請求項14に記載のベビーキャリア。
【請求項16】
前記接続固定ベースは、接続アンロック要素を更に備え、
前記接続アンロック要素は、前記係合要素が前記係合穴から係合解除されるベく、前記第1フレーム固定ベースから遠ざかるように前記係合要素を移動させ得るように駆動される、
請求項15に記載のベビーキャリア。
【請求項17】
背凭れ固定ベースと、第3ロック機構とを更に備え、
前記肘掛け固定ベースと、前記背凭れ固定ベースと、前記シート固定ベースとが、同軸に枢支され、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して第1位置まで回転すると、前記第3ロック機構が、前記肘掛け固定ベースと前記シート固定ベースとをロックし、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、前記第3ロック機構が、前記肘掛け固定ベースと前記シート固定ベースとをロック解除する、
請求項1から16のいずれか1項に記載のベビーキャリア。
【請求項18】
前記第3ロック機構が、前記肘掛け固定ベースに設けられた第1ロック部と、前記シート固定ベースに設けられた第2ロック部とを備え、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第1位置まで回転すると、前記第1ロック部が前記第2ロック部とロックされ、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第2位置まで回転すると、前記第1ロック部と前記第2ロック部とがロック解除される、
請求項17に記載のベビーキャリア。
【請求項19】
前記第1ロック部が、前記肘掛け固定ベースに配置された係合ブロックであり、
前記第2ロック部が、前記シート固定ベースに設けられて前記係合ブロックと適合する係合溝である、
請求項18に記載のベビーキャリア。
【請求項20】
前記背凭れ固定ベースには、第1貫通穴が設けられ、
前記シート固定ベースにおける前記背凭れ固定ベースに対向する側には、ロックボスが設けられ、
前記係合溝は、前記ロックボスに設けられ、
前記係合ブロックが、前記肘掛け固定ベースにおける前記背凭れ固定ベースに対向する側に配置され、
前記ロックボスは、前記第1貫通穴を通過して延在し、前記係合ブロックを前記係合溝に係合させ得る、
請求項19に記載のベビーキャリア。
【請求項21】
前記背凭れ固定ベースには、案内溝が設けられ、
前記案内溝の位置により、前記案内溝と前記係合溝の開口との間の距離は異なり、
前記係合ブロックは、係合部と、案内ポストとを備え、
前記係合部は、前記係合溝に挿入され、
前記案内ポストは、前記案内溝に摺動可能に受容され、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第2位置まで回転すると、前記係合ブロックが、前記案内溝に沿って移動し、前記係合部を前記係合溝から係合解除させ、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第1位置まで回転すると、前記係合ブロックが、前記案内溝に沿って移動し、前記係合部を前記係合溝に挿入させ得る、
請求項19又は20に記載のベビーキャリア。
【請求項22】
前記第3ロック機構は、第3弾性要素を更に備え、
前記第3弾性要素の両端が、前記肘掛け固定ベース及び前記係合ブロックにそれぞれ当接し、
前記第3弾性要素が、前記係合ブロックを前記係合溝に向かって移動させ得るように構成される、
請求項19から21のいずれか1項に記載のベビーキャリア。
【請求項23】
前記肘掛け固定ベースには、径方向に延在する取付溝が設けられ、
前記係合ブロックは、前記取付溝に配置され、
前記係合ブロックの前記係合部は、前記取付溝の開口から突出し、前記係合溝に係合され、
前記第3弾性要素の両端が、前記係合ブロック及び前記取付溝の底にそれぞれ当接する、
請求項22に記載のベビーキャリア。
【請求項24】
前記係合ブロックには、取付台が設けられ、
前記取付台は、互いに接続された当接部及び突出部を備え、
前記第3弾性要素は、前記突出部に嵌装され、
前記取付溝の前記底から離れた側の前記第3弾性要素の端が、前記当接部に当接する、
請求項23に記載のベビーキャリア。
【請求項25】
前記背凭れ固定ベースと、前記肘掛け固定ベースと前記シート固定ベースとをロックするように構成された第4ロック要素とを更に備え、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、前記第4ロック機構は、前記肘掛け固定ベースと前記シート固定ベースとをロック解除するように作動する、
請求項1から25のいずれか1項に記載のベビーキャリア。
【請求項26】
前記第4ロック機構は、前記肘掛け固定ベースに設けられた第3ロック部と、前記シート固定ベースに設けられた第4ロック部とを備え、
前記第3ロック部が、前記第4ロック部とロック又はロック解除されるように作動し、又は、前記第4ロック部が、前記第3ロック部とロック又はロック解除されるように作動する、
請求項25に記載のベビーキャリア。
【請求項27】
前記第3ロック部が、前記肘掛け固定ベースに移動可能に設けられたロックピンであり、
前記第4ロック部が、前記シート固定ベースに設けられて前記ロックピンと適合する第4ロック溝である、
請求項26に記載のベビーキャリア。
【請求項28】
前記背凭れ固定ベースには、第1貫通穴が設けられ、
前記シート固定ベースにおける前記背凭れ固定ベースに対向する側には、ロックボスが設けられ、
前記第4ロック溝が、前記ロックボスに配置され、
前記ロックピンが、前記肘掛け固定ベースにおける前記背凭れ固定ベースに対向する側に配置され、
前記ロックボスは、前記第1貫通穴を通過して延在し、前記ロックピンを前記第4ロック溝にロックさせる、
請求項27に記載のベビーキャリア。
【請求項29】
前記第4ロック機構が、第4弾性要素を更に備え、前記第4弾性要素の両端が、前記肘掛け固定ベースと前記ロックピンとにそれぞれ当接し、前記第4弾性要素が、前記ロックピンを前記ロック溝に向かって移動させ得るように構成される、
請求項27又は28に記載のベビーキャリア。
【請求項30】
前記肘掛け固定ベースには、前記肘掛け固定ベースを貫通して径方向に延在する取付チャネルが設けられ、
前記ロックピンの一端は、前記取付チャネルを通過して延在し、前記ロック溝と適合し、
前記取付チャネルの内壁には、制限ポストが設けられ、
前記ロックピンには、径方向に延在する制限穴が設けられ、
前記制限ポストは、前記制限穴へと挿入され、
前記第4弾性要素の両端が、前記制限ポストと、前記制限穴における前記ロックボスから離れた側とにそれぞれ当接する、
請求項29に記載のベビーキャリア。
【請求項31】
前記第4ロック機構が、前記ロックピンに接続された操作要素を更に備え、
前記操作要素は、前記ロックピンを移動させるように操作される、
請求項27から30のいずれか1項に記載のベビーキャリア。
【請求項32】
前記操作要素が、ウェビングである、
請求項31に記載のベビーキャリア。
【請求項33】
肘掛け支持ロッドと、背凭れ支持ロッドと、シート支持ロッドと、肘掛け固定ベースと、背凭れ固定ベースと、シート固定ベースとを備え、
前記肘掛け支持ロッドは、前記肘掛け固定ベースに接続され、
前記背凭れ支持ロッドは、前記背凭れ固定ベースに接続され、
前記シート支持ロッドは、前記シート固定ベースに接続され、
前記肘掛け固定ベースと、前記背凭れ固定ベースと、前記シート固定ベースとが、同軸に枢支され、
前記肘掛け固定ベース及び前記シート固定ベースが、前記背凭れ固定ベースの回転と連動して回転する、
シートアセンブリ。
【請求項34】
第3ロック機構を更に備え、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して第1位置まで回転すると、前記第3ロック機構が、前記肘掛け固定ベースと前記シート固定ベースとをロックし、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、前記第3ロック機構が前記肘掛け固定ベースと前記シート固定ベースとをロック解除する、
請求項33に記載のシートアセンブリ。
【請求項35】
前記第3ロック機構が、前記肘掛け固定ベースに設けられた第1ロック部と、前記シート固定ベースに設けられた第2ロック部とを備え、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第1位置まで回転すると、前記第1ロック部が前記第2ロック部とロックされ、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第2位置まで回転すると、前記第1ロック部と前記第2ロック部とがロック解除される、
請求項34に記載のシートアセンブリ。
【請求項36】
前記第1ロック部が、前記肘掛け固定ベースに配置された係合ブロックであり、
前記第2ロック部が、前記シート固定ベースに設けられて前記係合ブロックと適合する係合溝である、
請求項34又は35に記載のシートアセンブリ。
【請求項37】
接続固定ベースを更に備え、
前記接続固定ベースには、取付軸が設けられ、
前記シート固定ベースと、前記背凭れ固定ベースと、前記肘掛け固定ベースとが、同軸に揺動可能に前記取付軸に嵌装される、
請求項33から36のいずれか1項に記載のシートアセンブリ。
【請求項38】
第5ロック機構を更に備え、
前記第5ロック機構がロック状態にあるときに、前記背凭れ固定ベース及び前記肘掛け固定ベースが。それぞれロックされ、
前記第5ロック機構がロック解除状態にあるときに、前記背凭れ固定ベースと前記肘掛け固定ベースとが互いに相対回転可能である、
請求項33から37のいずれか1項に記載のシートアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、「肘掛け支持ロッドと共に折り畳まれるシート、シートアセンブリ、及びベビーキャリア」をタイトルとする2021年11月10日付け提出の中国特許出願第2021113274086号、及び「ベビーキャリア」をタイトルとする2021年11月10日付け提出の中国特許出願第2021113289698号の優先権を主張し、両開示の全内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、キャリア、特にベビーキャリアに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、ベビーカー(stroller)等のベビーキャリアが折り畳まれる際に、ベビーキャリア全体の体積が小さくなるように、シートがフレームアセンブリと共に折畳み可能となっていることが一般的である。一般に、背凭れを回転させると、シートがロック解除されてフレームアセンブリに対して回転可能になるが、背凭れを調整するときにシートが誤って折り畳まれるおそれがある。他のベビーキャリアのなかには、まず背凭れを予め定められた角度まで折り畳んでから、別の操作要素を操作することにより、シートがロック解除されるものもある。しかし、背凭れの角度を調整するロック解除要素と、操作要素によって駆動されるロック解除要素とは、通常は同じ要素である。このため、ロック解除操作をコントロールすることが非常に困難となる。また、背凭れが折り畳まれているときにシートがロック解除可能となるが、使い勝手がよくない。
【発明の概要】
【0004】
幾つかの実施形態によれば、ベビーキャリアが提供される。ベビーキャリアは、肘掛け固定ベースと、シート固定ベースと、接続固定ベースと、第1ロック機構と、フレームアセンブリとを含む。肘掛け固定ベース及びシート固定ベースは、接続固定ベースに同軸に枢支される。接続固定ベースは、フレームアセンブリに配置される。肘掛け固定ベースが回転すると、第1ロック機構がロック状態からロック解除状態に切り換えられる。第1ロック機構がロック状態にあるときに、シート固定ベースと接続固定ベースとが、相対的に固定される。第1ロック機構がロック解除状態にあるときに、シート固定ベースと接続固定ベースとが、互いに相対回転可能である。
【0005】
ベビーキャリアにおいて、肘掛け固定ベースと、シート固定ベースと、接続固定ベースとが、順に同軸に枢支されており、肘掛け固定ベースとシート固定ベースとが、接続固定ベースを介してフレームアセンブリに固定される。第1ロック機構は、シート固定ベースと接続固定ベースとの間の相対的な固定及び相対回転を制御する。ベビーキャリアを折り畳むときには、肘掛け固定ベースが回転可能であり、その結果、第1ロック機構が、ロック状態からロック解除状態に切り換えられる。シート固定ベースと接続固定ベースとは、互いに相対回転可能である、すなわち、ベビーキャリアの全体を折畳み可能である。折り畳まれると、ベビーキャリアの全体の体積が小さくなる。
【0006】
実施形態の1つにおいて、第1ロック機構は、第1ロック要素と、第1ロック溝とを備える。第1ロック要素は、接続固定ベース及びシート固定ベースの一方に配置される。第1ロック溝は、接続固定ベース及びシート固定ベースの他方に配置される。肘掛け固定ベースが回転すると、第1ロック要素が第1ロック溝から係合解除される。
【0007】
実施形態の1つにおいて、第1ロック要素は、接続固定ベースに配置され、前記シート固定ベースに対して近づき又は離れる方向に往復可能である。第1ロック溝は、シート固定ベースに設けられる。肘掛け固定ベースが回転すると、第1ロック要素が前記シート固定ベースから遠ざかるように移動可能となり、第1ロック要素が第1ロック溝から係合解除される。
【0008】
実施形態の1つにおいて、第1ロック機構が、駆動要素を更に含む。肘掛け固定ベースが回転すると、駆動要素が駆動されてシート固定ベースから離れていくように第1ロック要素を押し、第1ロック要素が第1ロック溝から係合解除される。
【0009】
実施形態の1つにおいて、肘掛け固定ベースは、第1傾斜面を有する。駆動要素の一端は、第1傾斜面と適合した第2傾斜面を有する。駆動要素の他端は、第1ロック要素に当接する。
【0010】
実施形態の1つにおいて、第1ロック機構が、第1弾性要素を更に含む。第1弾性要素の両端が、第1ロック要素及び接続固定ベースにそれぞれ当接する。第1弾性要素は、第1ロロック要素を第1ロック溝に向かって移動させ得るように構成されている。
【0011】
実施形態の1つにおいて、第1ロック要素が、ギヤである。第1ロック溝が、ギヤと適合するギヤ溝である。
【0012】
実施形態の1つにおいて、ベビーキャリアが、第2ロック機構と、第1フレーム固定ベースと、第2フレーム固定ベースとを更に含む。第1フレーム固定ベース及び第2フレーム固定ベースが、互いに揺動可能に接続される。フレームアセンブリは、手支持ロッドと、前足支持ロッドとを含む。第1フレーム固定ベース及び第2フレーム固定ベースが、手支持ロッド及び前足支持ロッドにそれぞれ接続される。肘掛け固定ベースが回転すると、第2ロック機構が、ロック状態からロック解除状態に切り換えられる。第2ロック機構がロック状態にあるときに、第1フレーム固定ベースと第2フレーム固定ベースとが、相対的に固定される。第2ロック機構がロック解除状態にあるときに、第1フレーム固定ベースと第2フレーム固定ベースとが、互いに相対回転可能である。
【0013】
実施形態の1つにおいて、第2ロック機構が、第2ロック要素と、第2ロック溝と、第3ロック溝とを含む。第2ロック溝は、第1フレーム固定ベースに設けられる。第3ロック溝は、第2フレーム固定ベースに設けられる。第2ロック要素は、第2ロック溝及び第3ロック溝に同時に係合される。肘掛け固定ベースが回転すると、第2ロック要素が、第1ロック溝及び第3ロック溝の一方から係合解除されるように駆動され、第2ロック機構がロック状態からロック解除状態に切り換えられる。
【0014】
実施形態の1つにおいて、第2ロック機構が、第1フレーム固定ベースに取り付けられたフレームアンロック要素を更に含む。フレームアンロック要素は、互いに接続されたアンロック本体及びアンロック突起を含む。アンロック本体は、第1フレーム固定ベースにおける第2フレーム固定ベースから離れた側に配置される。第1フレーム固定ベースには、アンロック穴が設けられる。アンロック突起は、アンロック穴を通過して延在し、第2ロック要素に当接する。肘掛け固定ベースが回転すると、アンロック突起が駆動され、第2ロック溝から離れていくように第2ロック要素を押す。
【0015】
実施形態の1つにおいて、第1ロック機構は、駆動要素と、第1ロック要素と、第1ロック要素と適合する第1ロック溝とを含む。第1ロック要素が、接続固定ベースに配置され、シート固定ベースに対して近づき又は離れる方向に往復するように構成される。第1ロック溝は、シート固定ベースに設けられる。第2ロック機構は、第1ロック要素に接続された押し要素を更に含む。接続固定ベースには、押し穴が設けられる。肘掛け固定ベースが回転すると、駆動要素が駆動されて第1ロック要素を押し、第1ロック要素がシート固定ベースから遠ざかるように移動し、押し要素が、フレームアンロック要素を押すべく押し穴を通過して延在可能となる。
【0016】
実施形態の1つにおいて、肘掛け固定ベースが、第1傾斜面を有する。駆動要素の一端が、第1傾斜面と適合する第2傾斜面を有する。駆動要素の他端が、第1ロック要素に当接する。第1ロック機構が、第1弾性要素を更に含む。第1弾性要素の両端が、第1ロック要素及び駆動要素にそれぞれ当接する。第1弾性要素は、第1ロック要素を第1ロック溝に向かって移動させ得るように構成される。押し要素における第1弾性要素から離れた側が、押しリブを有する。押しリブが、接続固定ベースを通過して延在し、フレームアンロック要素に当接する。
【0017】
実施形態の1つにおいて、第2ロック機構が、第2弾性要素を更に含む。第2弾性要素の両端が、第2ロック要素及び第2フレーム固定ベースにそれぞれ当接する。第2弾性要素は、第2ロック要素を第2ロック溝に向かって移動させ得るように構成される。
【0018】
実施形態の1つにおいて、接続固定ベースと第1フレーム固定ベースとが、取外し可能に接続される。
【0019】
実施形態の1つにおいて、接続固定ベースには、係合要素が設けられる。第1フレーム固定ベースには、係合要素に適合する係合穴が設けられる。
【0020】
実施形態の1つにおいて、接続固定ベースが、接続アンロック要素を更に含む。接続アンロック要素は、係合要素が係合穴から係合解除されるべく、第1フレーム固定ベースから遠ざかるように係合要素を移動させ得るように駆動される。
【0021】
実施形態の1つにおいて、ベビーキャリアが、背凭れ固定ベースと、第3ロック機構とを更に含む。肘掛け固定ベースと、背凭れ固定ベースと、シート固定ベースとが、同軸に枢支される。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第1位置まで回転すると、第3ロック機構が、肘掛け固定ベースとシート固定ベースとをロックする。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、第3ロック機構が、肘掛け固定ベースとシート固定ベースとをロック解除する。
【0022】
実施形態の1つにおいて、第3ロック機構が、肘掛け固定ベースに設けられた第1ロック部と、シート固定ベースに設けられた第2ロック部とを含む。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第1位置まで回転すると、第1ロック部が第2ロック部とロックされる。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、第1ロック部と第2ロック部とがロック解除される。
【0023】
実施形態の1つにおいて、第1ロック部が、肘掛け固定ベースに配置される係合ブロックである。第2ロック部が、シート固定ベースに設けられて係合ブロックと適合する係合溝である。
【0024】
実施形態の1つにおいて、背凭れ固定ベースには、第1貫通穴が設けられる。シート固定ベースにおける背凭れ固定ベースに対向する側には、ロックボスが設けられる。係合溝が、ロックボスに設けられる。係合ブロックが、肘掛け固定ベースにおける背凭れ固定ベースに対向する側に配置される。ロックボスは、第1貫通穴を通過して延在し、係合ブロックを係合溝に係合させ得る。
【0025】
実施形態の1つにおいて、背凭れ固定ベースには、案内溝が設けられる。案内溝の位置により、案内溝と係合溝の開口との間の距離が異なる。係合ブロックが、係合部と、案内ポストとを含む。係合部は、係合溝に挿入される。案内ポストは、案内溝に摺動可能に受容される。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、係合ブロックが、案内溝に沿って移動し、係合部を係合溝から係合解除させる。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第1位置まで回転すると、係合ブロックが、案内溝に沿って移動し、係合部を係合溝に挿入させ得る。
【0026】
実施形態の1つにおいて、第2ロック機構は、第3弾性要素を更に含む。第3弾性要素の両端が、肘掛け固定ベース及び係合ブロックにそれぞれ当接する。第3弾性要素は、係合ブロックを係合溝に向かって移動させ得るように構成される。
【0027】
実施形態の1つにおいて、肘掛け固定ベースには、径方向に延在する取付溝が設けられている。係合ブロックは、取付溝に配置される。係合ブロックの係合部は、取付溝の開口から突出し、係合溝に係合される。第3弾性要素の両端が、係合ブロック及び取付溝の底にそれぞれ当接する。
【0028】
実施形態の1つにおいて、係合ブロックには、取付台が設けられる。取付台は、互いに接続された当接部及び突出部を含む。第3弾性要素は、突出部に嵌装される(sleeved)。取付溝の底から離れた側の第3弾性要素の端が、当接部に当接する。
【0029】
実施形態の1つにおいて、ベビーキャリアが、背凭れ固定ベースと、第4ロック機構とを含み、第4ロック機構は、肘掛け固定ベースとシート固定ベースとをロックするように構成される。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、第4ロック機構は、肘掛け固定ベースとシート固定ベースとをロック解除するように作動する。
【0030】
実施形態の1つにおいて、第4ロック機構が、肘掛け固定ベースに設けられた第3ロック部と、シート固定ベースに設けられた第4ロック部とを含む。第3ロック部が、第4ロック部とロック又はロック解除されるように作動し、又は、第4ロック部が、第3ロック部とロック又はロック解除されるように作動する。
【0031】
実施形態の1つにおいて、第3ロック部が、肘掛け固定ベースに移動可能に設けられたロックピンである。第4ロック部が、シート固定ベースに設けられてロックピンと適合する第4ロック溝である。
【0032】
実施形態の1つにおいて、背凭れ固定ベースには、第1貫通穴が設けられる。シート固定ベースにおける背凭れ固定ベースに対向する側には、ロックボスが設けられる。第4ロック溝が、ロックボスに配置される。ロックピンが、肘掛け固定ベースにおける背凭れ固定ベースに対向する側に配置される。ロックボスは、第1貫通穴を通過して延在し、ロックピンを第4ロック溝にロックさせる。
【0033】
実施形態の1つにおいて、第4ロック機構が、第4弾性要素を更に含む。第4弾性要素の両端が、肘掛け固定ベース及びロックピンにそれぞれ当接する。第4弾性要素が、ロックピンをロック溝に向かって移動させ得るように構成される。
【0034】
実施形態の1つにおいて、肘掛け固定ベースには、肘掛け固定ベースを貫通して径方向に延在する取付チャネルが設けられる。ロックピンの端が、取付チャネルを通過して延在し、ロック溝と適合する。取付チャネルの内壁には、制限ポストが設けられる。ロックピンには、径方向に延在する制限穴が設けられる。制限ポストは、制限穴に挿入される。第4弾性要素の両端が、制限ポストと、制限穴におけるロックボスから離れた側とにそれぞれ当接する。
【0035】
実施形態の1つにおいて、第4ロック機構が、ロックピンに接続された操作要素を更に含む。操作要素は、ロックピンを移動させるように操作される。
【0036】
実施形態の1つにおいて、操作要素が、ウェビング(webbing)である。
【0037】
ベビーキャリアのシートアセンブリが、肘掛け支持ロッドと、背凭れ支持ロッドと、シート支持ロッドと、肘掛け固定ベースと、背凭れ固定ベースと、シート固定ベースとを含む。肘掛け支持ロッドは、肘掛け固定ベースに接続される。背凭れ支持ロッドは、背凭れ固定ベースに接続される。シート支持ロッドは、シート固定ベースに接続される。肘掛け固定ベースと、背凭れ固定ベースと、シート固定ベースとが、同軸に枢支される。肘掛け固定ベース及びシート固定ベースが、背凭れ固定ベースの回転に連動して回転する。
【0038】
実施形態の1つにおいて、シートアセンブリが、第3ロック機構を更に含む。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第1位置まで回転すると、第3ロック機構が、肘掛け固定ベースとシート固定ベースとをロックする。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、第3ロック機構が、肘掛け固定ベースとシート固定ベースとをロック解除する。
【0039】
実施形態の1つにおいて、第3ロック機構が、肘掛け固定ベースに設けられた第1ロック部と、シート固定ベースに設けられた第2ロック機構とを含む。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第1位置まで回転すると、第1ロック部が、第2ロック部とロックされる。背凭れ固定ベースが肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、第1ロック部と第2ロック部とがロック解除される。
【0040】
実施形態の1つにおいて、第1ロック部が、肘掛け固定ベースに配置された係合ブロックである。第2ロック部が、シート固定ベースに設けられて係合ブロックと適合する係合溝である。
【0041】
実施形態の1つにおいて、シートアセンブリが、接続固定ベースを更に含む。接続固定ベースには、取付軸が設けられる。シート固定ベースと、背凭れ固定ベースと、肘掛け固定ベースとが、同軸に揺動可能に取付軸に嵌装される。
【0042】
実施形態の1つにおいて、シートアセンブリが、第5ロック機構を更に含む。第5ロック機構がロック状態にあるときに、背凭れ固定ベース及び肘掛け固定ベースが、それぞれロックされる。第5ロック機構がロック解除状態にあるときに、背凭れ固定ベースと肘掛け固定ベースとが、互いに相対回転可能である。
【0043】
これら及び他の対象、利点、目的及び特徴は、図面と併せて以下の明細書を検討することにより明らかになるであろう。
【0044】
本発明の実施形態に係る技術的解決手段、又は従来技術をより明確に示すため、実施形態又は従来技術を説明するための添付図面を以下に簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は、本発明の一部の実施形態に過ぎず、当業者であれば、創作努力なしに添付図面から他の図面を導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】本開示の実施形態に係るベビーキャリアの斜視図。
【
図2】シートアセンブリを取り外した後の
図1に示すベビーキャリアの斜視図。
【
図4】フレームアセンブリを取り外した後の
図1に示すベビーキャリアの斜視図。
【
図8C】別の側面から見た
図8Bに示す係合ブロックの斜視図。
【
図9】
図4に示すベビーキャリアの別の状態における部分分解図。
【
図12】
図9に示すベビーキャリアの別の部分分解図。
【
図21】
図1に示すベビーキャリアの展開状態の側面図。
【
図22】
図1に示すベビーキャリアの一部の折畳み状態の側面図。
【
図23】
図1に示すベビーキャリアの折畳み状態の側面図。
【
図26】シートアセンブリを取り外した後の
図21に示すベビーキャリアの側面図。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本発明の実施形態について、添付図面を参照して以下にさらに詳しく説明する。しかし、本発明の様々な実施形態は、多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなり、本発明の範囲が当業者に十分に伝わるように提供されるものである。同一又は類似の参照符号を使用して特定される要素は、同一又は類似の要素を指す。
【0047】
ある要素が別の要素に「固定されている(fixed)」又は「接続されている(connected)」と言う場合、他の要素に直接接続又は結合されていてもよく、介在要素が存在していてもよいことが理解されよう。これに対し、ある要素が別の要素に「直接接続されている(directly connected)」又は「直接結合されている(directly coupled)」と言う場合、介在する要素は存在しない。本明細書で使用される用語「垂直(vertical)」、「水平(horizontal)」、「左(left)」、「右(right)」及び同様の表現は、説明のみを目的としており、唯一の実施形態を表すものではない。
【0048】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。一般に使用される辞書で定義されているような用語は、関連技術の文脈におけるその意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明示的にそのように定義されていない限り、理想化された意味又は過度に形式的な意味で解釈されないことが理解されるであろう。「及び/又は(and/or)」という用語には、関連するリスト項目の1又は複数のあらゆる組み合わせが含まれる。
【0049】
図1に示すように、実施形態によれば、ベビーカー等のベビーキャリアが提供される。ベビーキャリアのフレームアセンブリに対し、ベビーキャリアのシートアセンブリを折り畳む工程を良好に制御できる。ベビーキャリアは、使いやすく、より高い安全性を有する。
【0050】
図1、
図3、
図8A、及び
図13に示すように、ベビーキャリアは、シートアセンブリ110と、フレームアセンブリ120と、肘掛け固定ベース200と、背凭れ固定ベース300と、シート固定ベース400と、接続固定ベース500と、第1フレーム固定ベース600と、第2フレーム固定ベース700と、第1ロック機構810と、第2ロック機構820と、第3ロック機構840と、第4ロック機構830と、第5ロック機構850とを含む。
【0051】
図4~
図6に示すように、シートアセンブリ110は、肘掛け支持ロッド111と、背凭れ支持ロッド112と、シート支持ロッド113と、肘掛けクロスロッド114とを含む。肘掛けクロスロッド114は、幼児が掴みやすいように、接続固定ベース500の前方で横方向に配置される。肘掛けクロスロッド114は、肘掛け支持ロッド111に接続される。背凭れ支持ロッド112と、背凭れ支持ロッド112に巻き付けられた背凭れの生地(図示せず)とが、幼児の背中を支持するように構成された背凭れを形成する。シート支持ロッド113と、シート支持ロッド113に巻き付けられたシートの生地(図示せず)とが、乳児の臀部を支持するように構成されたシートを形成する。
【0052】
図2~
図3に示すように、フレームアセンブリ120は、手支持ロッド121と、前足支持ロッド122と、後足支持ロッド123と、U状リンクロッド124とを含む。シートアセンブリ110とフレームアセンブリ120とは、取外し可能に接続される。
【0053】
図1、
図16A、及び
図17Aに示すように、肘掛け固定ベース200と、背凭れ固定ベース300と、シート固定ベース400と、接続固定ベース500とは、順に、同軸に枢支される。
【0054】
図18Aに示すように、肘掛け固定ベース200は、互いに接続された第1主部210及び第1接続部220を含む。第1主部210は、略ディスク状である。第1接続部220は、略チューブ状であり、肘掛け支持ロッド111に嵌装されて固定され得る。
【0055】
図18Bに示すように、背凭れ固定ベース300は、互いに接続された第2主部310及び第2接続部320を含む。第2主部310は、略円環状である。第2主部310の中央部には、略円形の第1貫通穴311が設けられている。第2接続部320は、略チューブ状であり、背凭れ支持ロッド112に嵌装されて固定されるように構成されている。
【0056】
図18Cに示すように、シート固定ベース400は、互いに接続された第3主部410及び第3接続部420を含む。第3主部410は、略円錐台状である。第3主部410における固定ベース300から離れた側に、ロックボス411が設けられている。ロックボス411の中央部には、第1貫通穴311と対向して、略円形状の第2貫通穴412が設けられている。第3接続部420は、略スリーブ状であり、シート支持ロッド113に嵌装されて固定されるように構成されている。
【0057】
図19及び
図20を参照して、接続固定ベース500は、フレームアセンブリ120に固定される。接続固定ベース500は、略ディスク状の第4主部510と、第4主部510の中央部に固定された取付軸520とを含む。シート固定ベース400と、背凭れ固定ベース300と、肘掛け固定ベース200とが、取付軸520に順に嵌装され、同軸枢結を達成する。
【0058】
本実施形態では、第1接続部220、第2接続部320、及び第3接続部420は、肘掛け支持ロッド111、背凭れ支持ロッド112、及びシート支持ロッド113にそれぞれ、嵌装されて接続される。例えば、第1接続部220、第2接続部320、及び第3接続部420は、肘掛け支持ロッド111、背凭れ支持ロッド112、及びシート支持ロッド113にそれぞれ、ピンを介して取外し可能に接続され得る。他の実施形態では、第1接続部220、第2接続部320、及び第3接続部420は、肘掛け支持ロッド111、背凭れ支持ロッド112、及びシート支持ロッド113にそれぞれ一体形成される。
【0059】
更に、
図3に示すように、U状リンクロッド124は、リンク横ロッド(link lateral rod)124aと、リンク横ロッド124の両端に接続される2つのリンクサイド(link side rod)ロッド124bとを含む。シートアセンブリ110の側部各々に、手支持ロッド121と、前足支持ロッド122と、後足支持ロッド123とが設けられている。シートアセンブリ110の同じ側部に設けられている手支持ロッド121及び前足支持ロッド122は、互いに揺動可能に接続されており、後足支持ロッド123もまた、手支持ロッド121に揺動可能に接続されている。後足支持ロッド123と前足支持ロッド122とは、2本のリンクサイドロッド124bのうち1つを介して接続され、相互接続された折畳みを実現する。
【0060】
更に、
図1~
図3に示すように、第1フレーム固定ベース600と第2フレーム固定ベース700とが、互いに揺動可能に接続される一方、第1フレーム固定ベース600と接続固定ベース500とは、取外し可能に接続される。第1フレーム固定ベース600は、互いに接続された第5主部610及び第5接続部620を含む。第5主部610は、略ディスク状である。第5接続部620は、略チューブ状である。第2フレーム固定ベース700は、互いに接続された第6主部710及び第6接続部720を含む。第6主部710は、略ディスク状である。第6接続部720は、略チューブ状である。
図3を参照して、第5主部610の側部は、接続リブ611を有する。
図20に示すように、接続固定ベース500におけるシート固定ベース400から離れた側、すなわち、第4主部510における第3主部400から離れた側には、接続リブ611と適合する接続溝511が設けられている。第5主部610の側部には、係合穴612が設けられている。接続固定ベース500におけるシート固定ベース400から離れた側、すなわち、第4主部510における第3主部410から離れた側には、係合穴612と適合するように構成された係合要素512が設けられている。
図19に示すように、接続固定ベース500は、接続アンロック要素513を更に有する。接続アンロック要素513が押されると、係合要素512は、第1フレーム固定ベース600から遠ざかるように移動可能となり、係合穴512から係合解除される。このように、第1フレーム固定ベース600は、接続固定ベース500に取外し可能に接続される。なお、接続リブ611及び接続溝511の配置は逆でもよく、係合穴612及び係合要素512の配置も逆でもよい。本実施形態では、第1フレーム固定ベース600及び第2フレーム固定ベース700がそれぞれ、第5接続部620及び第6接続部720を介し、前足支持ロッド122及び手支持ロッド121に嵌装されて接続される。他の実施形態では、第1フレーム固定ベース600及び第2フレーム固定ベース700が、手支持ロッド121及び前足支持ロッド122にそれぞれ接続されてもよく、また、手支持ロッド121及び前足支持ロッド122にそれぞれ一体形成されていてもよい。なお、他の実施形態では、第1フレーム固定ベース600及び第2フレーム固定ベース700が、手支持ロッド121及び前足支持ロッド122にそれぞれ嵌装されて接続されてもよい。
【0061】
図12~
図15に示すように、第1ロック機構810には、ロック状態とロック解除状態とがある。肘掛け固定ベース200が回転すると、第1ロック機構810が、ロック状態からロック解除状態に切り換えられ得る。第1ロック機構810がロック状態にあると、シート固定ベース400と接続固定ベース500とが、相対的に固定される。第1ロック機構810がロック解除状態にあると、シート固定ベース400と接続固定ベース500とが、互いに相対回転可能になる。このように、ベビーキャリアを折り畳む際には、肘掛け固定ベース200が回転でき、その結果、第1ロック機構810をロック状態からロック解除状態に切り換えることができる、すなわち、シートアセンブリ110とフレームアセンブリ120とがロック解除可能になる。シートアセンブリ110が、回転可能且つ折畳み可能であり、その結果、折り畳まれた後のベビーキャリアの全体の体積が小さくなる。シートアセンブリ110は、肘掛け支持ロッド111及び肘掛け固定ベース200を回転することによって折り畳まれる。したがって、折畳みの工程を良好に制御でき、使いやすく、安全性が高い。
【0062】
具体的には、
図12~
図15に示すように、第1ロック機構810が、第1ロック要素811と、第1ロック要素811と適合する第1ロック溝812とを含む。第1ロック要素811は、接続固定ベース500に配置される。具体的には、第1ロック要素811は、取付軸520に嵌装され、シート固定ベース400に対して近づき又は離れるようにのみ往復できる。換言すると、第1ロック要素811は、取付軸520の軸方向に沿ってのみ往復可能であるが、取付軸520に対して回転不能である。第1ロック溝812は、シート固定ベース400における接続固定ベース500に対向する側に設けられている。本実施形態では、第1ロック要素811が、ギヤであり、第1ロック溝812が、ギヤと適合可能なギヤ溝である。なお、他の実施形態では、第1ロック要素811及び第1ロック溝812が、他の形状を有していてもよい。肘掛け固定ベース200の回転により、第1ロック要素811を第1ロック溝812から係合解除できる。このように、肘掛け固定ベース200を回転することによって接続固定ベース500とシート固定ベース400とをロック解除できる。構造が簡単で、使いやすい。
【0063】
更に、
図13に示すように、第1ロック機構810は、駆動要素813を更に含む。駆動要素813は、取付軸520に嵌装される。
図10、
図17A、
図17B、
図18A、及び
図18Cを参照して、具体的には、駆動要素813は、第1貫通穴311及び第2貫通穴412によって形成される収容空間に配置され得る。肘掛け固定ベース200が回転すると、駆動要素813が第1ロック要素811を押し、第1ロック要素811がシート固定ベース400から遠ざかるように移動し、第1ロック要素811が第1ロック溝812から係合解除される。
図18Aを参照して、肘掛け固定ベース200には、第1傾斜面230が設けられている。駆動要素813は、略円筒状である。駆動要素813の一端には、第1傾斜面230と協働し得る第2傾斜面813aが設けられており、駆動要素813の他端は、第1ロック要素811に当接する。
図13及び
図15に示すように、駆動要素813の他端には、駆動突起813bが設けられている。駆動突起813bは、第3主部410を貫通して延在し、第1ロック要素811に当接する。このように、肘掛け固定ベース200が回転すると、第1傾斜面230が回転して第2傾斜面813aを押し、第2傾斜面813aを軸方向に移動させる。その結果、駆動要素813が、軸方向に移動するように押される。すると、駆動要素813が第1ロック要素811を押し、第1ロック要素811が第1ロック溝812から係合解除される。その結果、シート固定ベース400と接続固定ベース500とがロック解除される。
【0064】
更に、
図16A~
図17Bに示すように、第1ロック機構810は、第1弾性要素814を更に含む。第1弾性要素814の両端は、第1ロック要素811及び駆動要素813にそれぞれ当接する。第1弾性要素814により、第1ロック要素811が、第1ロック溝812(すなわち、シート固定ベース400)に向かって移動可能となる。本実施形態では、第1弾性要素814は、取付軸520に嵌装されたばね又は弾性ゴムポストであってもよいが、これに限定されない。このように、ベビーキャリアの状態が切り換えられた後、例えば、ベビーキャリアが使用のため折畳み状態から展開状態に切り換えられた際に、第1弾性要素814により、第1ロック要素811が第1ロック溝812へと戻るように自動的に動作可能となる。これにより、シート固定ベース400と接続固定ベース500とが自動的に再びロックされ、使い勝手がよい。
【0065】
図1~
図3に示すように、第2ロック機構820には、ロック状態とロック解除状態とがある。肘掛け固定ベース200を回転させることにより、第2ロック機構820を、ロック状態からロック解除状態へと切り換えることができる。第2ロック機構820がロック状態にあると、第1フレーム固定ベース600と第2フレーム固定ベース700とが、相対的に固定される。第2ロック機構820がロック解除状態にあると、第1フレーム固定ベース600と第2フレーム固定ベース600とが、互いに相対回転可能となる。
【0066】
具体的には、
図1~
図3に示すように、第2ロック機構820が、第2ロック要素821と、第2ロック溝(図示せず)と、第3ロック溝823とを含む。第2ロック溝は、第1フレーム固定ベース600に設けられている。第3ロック溝823は、第2フレーム固定ベース700に設けられている。第2ロック要素821は、第2ロック溝と第3ロック溝823とに同時に係合され得る。肘掛け固定ベース200が回転すると、第2ロック要素821は、第2ロック溝及び第3ロック溝823の一方から係合解除されるように動作し、その結果、第2ロック機構820が、ロック状態からロック解除状態に切り換えられる。本実施形態では、第2ロック要素821が、ギヤであり、第2ロック溝及び第3ロック溝823が両方とも、第2ロック要素821と適合するギヤ溝である。なお、他の実施形態において、第2ロック要素821は、例えば不規則な多角形状のように、他の形状であってもよく、第2ロック溝及び第3ロック溝823も呼応して他の対応形状であってもよい。
【0067】
更に、
図3及び
図4に示すように、第2ロック機構820は、フレームアンロック要素824と、押し要素825とを更に含む。フレームアンロック要素824は、第1フレーム固定ベース600に取り付けられる。具体的には、フレームアンロック要素824は、互いに接続されたアンロック本体824a及びアンロック突起824bを含み得る。アンロック本体824aは、第1フレーム固定ベース600における第2フレーム固定ベース700から離れた側に配置される。第1フレーム固定ベース600には、アンロック穴613が設けられている。アンロック突起824bは、アンロック穴613を通過して延在し、第2ロック要素821に当接する。押し要素825は、第1ロック要素811に固定される。例えば、押し要素825は、第1ロック要素811に一体形成されてもよい。具体的には、押し要素825は、2つの押しリブ825aを含む。2つの押しリブ825aは、第1ロック要素811におけるシート固定ベース400から離れた側に、間隔をあけて配置されている。接続固定ベース500におけるシート固定ベース400から離れた側は、フレームアンロック要素824が設けられている第1フレーム固定ベース600の側と対向する。接続ベース500には、押し要素825が貫通して延在できるように、押し穴514(
図6及び
図20に示す)が設けられている。肘掛け固定ベース200が回転すると、第1ロック要素811が軸方向に移動するように動作し、その結果、押し要素825が、押し穴514を介してフレームアンロック要素824を押し、フレームアンロック要素824のアンロック突起824bが、第2ロック溝から係合解除されるように第2ロック要素821を押し、第2ロック機構820が、ロック状態からアンロック状態に切り換えられる。同時に、第1ロック要素811に固定された押し要素825は、押し穴514に延在する。それにより、第1ロック要素811は、シート固定ベース400に対して近づき又は離れる方向にのみ移動するように、すなわち軸方向にのみ移動するように、制限される。第1ロック要素811が取付軸520に対して回転するのを防止し、それにより、第2ロック機構820のロック機能を実現する。
【0068】
更に、
図3及び
図25に示すように、第2ロック機構820は、第2弾性要素826を更に含む。第2弾性要素826の両端は、第2ロック要素821及び第2フレーム固定ベース700の第6主部710にそれぞれ当接する。第2弾性要素826により、第2ロック要素821は、第1フレーム固定ベース600の第2ロック溝に向かって移動可能となる。本実施形態では、第2弾性要素826は、取付軸520に嵌装されたばね又は弾性ゴムポストであってもよいが、これに限定されない。このように、ベビーキャリアの状態が切り換えられた後、例えば、ベビーキャリアが使用のため折畳み状態から展開状態に切り換えられた際に、第2弾性要素826により、第2ロック要素821は第2ロック溝に戻るように自動的に動作可能となる。これにより、第1フレーム固定ベース600と第2フレーム固定ベース700とが自動的に再びロックされ、使い勝手がよい。
【0069】
更に、
図8Aに示すように、第3ロック機構840には、ロック状態とロック解除状態とがある。背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第1位置(
図11B及び
図11Cに示す)へ回転すると、第3ロック機構840が、肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400とをロックし得る。背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第2位置(
図11D~
図11Gに示す)へ回転すると、第3ロック機構840が、肘掛け固定ベース200をシート固定ベース400からロック解除し得る。
【0070】
本実施形態において、
図22に示すように、第2位置とは、肘掛け支持ロッド111を背凭れ支持ロッド112と略平行又は一致させ得るように背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して回転する位置である。
図21に示すように、第1位置は、第2位置とは別の位置であってもよい。このように、ベビーキャリアを折り畳む際には、背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第1位置から第2位置まで回転でき、これと同時に、肘掛け支持ロッド111と背凭れ支持ロッド112とが略平行又は一致し、第3ロック機構840が肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400とをロック解除する。すると、背凭れ固定ベース300を更に操作して、肘掛け支持ロッド110と、背中支持ロッド120と、シート支持ロッド130とを略平行となる状態に折り畳むことを可能にし、シートアセンブリ110を折り畳んだ後の保管スペースを縮小できる。
【0071】
具体的には、
図7~
図10、
図17A、及び
図17Bに示すように、第3ロック機構840は、肘掛け固定ベース200に設けられた第1ロック部と、シート固定ベース400に設けられた第2ロック部とを含む。背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第1位置まで回転すると、第1ロック部が第2ロック部と係合する。背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第2位置まで回転すると、第1ロック部が第2ロック部から係合解除される。本実施形態では、第1ロック部が、肘掛け固定ベース200に配置された係合ブロック841である。第2ロック部が、シート固定ベース400に設けられて係合ブロック841に適合する係合溝842である。
【0072】
任意選択で、
図10、
図17A、及び
図17Bに示すように、係合溝842が、ロックボス411に設けられ、係合ブロック841が、肘掛け固定ベース200における背凭れ固定ベース300に対向する側に配置される。
図18Aを参照して、肘掛け固定ベース200の第1主部210には、径方向に延在する取付溝213が設けられる。係合ブロック841は、取付溝213に配置される。係合ブロック841は、取付溝213の開口から突出し、係合溝842に係合される。ロックボス411は、第1貫通穴311を通過して延在し、係合ブロック841を係合溝842にロックする。任意選択で、取付溝213と取付チャネル211とが、肘掛け固定ベース200の同じ径方向に沿って配置される。このように、係合ブロック841とロックピン831とは、肘掛け固定ベース200の両側からシート固定ベース400をロックできる。なお、係合ブロック841と係合溝842との配置は逆であってもよく、また、第3ロック機構840は、例えば互いに協働するフック及び穴のように、他の構造に構成されてもよいが、これに限定されない。
【0073】
更に、
図7~
図10、及び
図18Bに示すように、背凭れ固定ベース300の第2主部310には、案内溝312が設けられている。案内溝312の位置によって、案内溝312と、係合溝842の開口との間の距離は、異なる。すなわち、案内溝312の延在通路が変化する。
図8B及び
図8Cに示すように、係合ブロック841は、係合部841aと、案内ポスト841bとを含む。係合部841aは、係合溝842に挿入され得る。案内ポスト841bは、案内溝312に摺動可能に受容される。背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第2位置まで回転すると、案内溝312は、第2主部310の中心から最も遠い位置に位置づけられる。すなわち、案内溝312とロックボス411との間の距離が最も遠くなる。案内ポスト841bは、係合部841aが係合溝842から係合解除されるまで、案内溝312に沿って移動する。このように、背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第1位置まで回転すると、第3ロック機構840はロック状態になり、背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第2位置まで回転すると、第3ロック機構840がロック解除状態になる。他方、ベビーキャリアの展開中、係合ブロック841の案内ポスト841bと案内溝312との協働により、背凭れ固定ベース300が回転すると、肘掛け固定ベース200が背凭れ固定ベース300と相互作用する。背凭れ支持ロッド112及びベビーキャリアの全体が展開されるとき、背凭れ支持ロッド111が同時に展開され、肘掛け支持ロッド111が、展開過程において自動的に初期位置に戻る。このように、ベビーキャリアの折畳み中、背凭れ固定ベース300は、折畳み工程が完了するまで、シート固定ベース400に対して元の方向に回転し続けるように肘掛け固定ベースを駆動し得る。
【0074】
更に、
図8A、
図10、及び
図28に示すように、第3ロック機構840が、第3弾性要素843を更に含む。第3弾性要素843の両端は、肘掛け固定ベース200及び係合ブロック841にそれぞれ当接する。具体的には、第3弾性要素843の両端は、取付溝213の底及び係合ブロック841にそれぞれ当接し、それにより、係合ブロック841は、常に、係合溝842に近づく方向に移動する傾向にある。このように、ベビーキャリアが折畳み状態から展開状態に切り換えられた後、背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第1位置まで回転すると、係合ブロック841が、第3弾性要素843の作用で係合溝842に自動的に係合し、肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400とをロックでき、安全性能が改善される。
【0075】
具体的には、
図8B、
図8C、及び
図28に示すように、係合ブロック841には、取付台841cが設けられている。取付台841cは、互いに接続された当接部841d及び突出部841eを含む。第3弾性要素843の一端が、突出部841eに嵌装され、取付溝213から離れた第3弾性要素843の他端は、当接部841dに当接する。本実施形態では、第3弾性要素843は、ばねであってもよい。なお、第3弾性要素843は、弾性ゴム柱等であってもよいが、これに限定されない。
【0076】
更に、
図7~
図10に示すように、第4ロック機構830は、肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400との相対的なロックを改善できる。背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第2位置まで回転すると、第4ロック機構830が動作可能となり、肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400とが、互いに相対回転可能になる。このように、第4ロック機構830が作動すると、肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400とがロック解除され、肘掛け固定ベース200がシート固定ベース400に対して回転可能となる。最終的に、肘掛け支持ロッド111、シート支持ロッド113、及び背凭れ支持ロッド112は互いに略平行に配置され、肘掛け支持ロッド111が外側に傾斜したり突出したりするのを防止できる。このように、折り畳まれたベビーキャリアの体積を大幅に縮小できる。一方では、輸送コストが削減され、また一方では、ユーザにとって、保管及び収納に便利であり、占有スペースを縮小でき、ユーザエクスペリエンスを改善できる。第4ロック機構830と第3ロック機構840とが巧妙に協働することで、ベビーキャリアには二重ロックの安全機能が提供される。第4ロック機構830のみが作動する場合、あるいは、背凭れ固定ベース300が肘掛け固定ベース200に対して第2位置まで回転して第3ロック機構840がロック解除状態にある場合には、ベビーキャリアをロック解除できない。第4ロック機構830と第3ロック機構840とが同時にロック解除された場合にのみ、肘掛け支持ロッド111、背凭れ支持ロッド112、及びシート支持ロッド113が互いに相対回転可能となる。これにより、第4ロック機構830に誤って接触した場合や、背凭れ支持ロッド112が、肘掛け支持ロッド111と略平行に又は一致するように回転した場合にも、ベビーキャリアが誤って折り畳まれるのを回避でき、ベビーキャリアの安全性能を大幅に改善できる。
【0077】
図7~
図10に示すように、第4ロック機構830は、肘掛け固定ベース200に設けられた第3ロック部と、シート固定ベース400に設けられた第4ロック部とを含む。第3ロック部は、第4ロック部に対してロックされ又はロック解除されるように動作し得る。あるいは、第4ロック部は、第3ロック部に対してロックされ又はロック解除されるように動作し得る。
【0078】
具体的には、
図7~
図10、及び
図18Cに示すように、第3ロック部が、肘掛け固定ベース200に移動可能に設けられたロックピンであり、第4ロック部は、シート固定ベース400に設けられてロックピン831に適合する第4ロック溝832である。このように、肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400とは、ロックピン831と第4ロック溝832との協働によってロックされ得る。例えば、ロックピン831は、ロックピン831を操作することによって第4ロック溝832から係合解除され、第4ロック機構830がロック解除され、肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400とが、互いに相対回転可能となる。すなわち、肘掛け支持ロッド111とシート支持ロッド113とが、互いに相対回転可能となる。
【0079】
更に、
図18Cに示すように、第4ロック溝832が、ロックボス411に設けられている。このように、肘掛け固定ベース200と背凭れ固定ベース300とを異なる位置で固定しやすい。ロックピン831は、肘掛け固定ベース200における背凭れ固定ベース300に対向する側に配置される。
図18Aを参照して、肘掛け固定ベース200の第1主部210には、これを貫通して径方向に延在する取付チャネル211が設けられている。ロックピン831の一端は、取付チャネル211を通過して延在し、第4ロック溝832に係合される。ロックピン831の他端は、操作されるべく取付チャネル211の外に突出している。ロックボス411は、第1貫通穴311を通過して延在し、ロックピン831が、第3ロック溝832に係合可能となる。
図18Aに示すように、取付溝21及び取付チャネル211は、肘掛け固定ベース200の同じ径方向に沿って配置されている。すなわち、係合ブロック841とロックピン831とが、肘掛け固定ベース200の同じ径方向に沿って配置されている。これにより、係合ブロック841とロックピン831とが、肘掛け固定ベース200の両側からシート固定ベース400をロックできる。なお、ロックピン831と第4ロック溝832の配置は逆であってもよい。第3ロック部及び第4ロック部は、例えば互いに協働可能なフック及び穴のように、他の構造に構成されていてもよいが、これに限定されない。
【0080】
更に、
図8、
図10、及び
図13に示すように、第4ロック機構830は、第4弾性要素833を更に含む。第4弾性要素833の両端は、肘掛け固定ベース200及びロックピン831にそれぞれ当接し、その結果、ロックピン831は、第4ロック溝832に近づく方向に移動する傾向を有する。このように、ベビーキャリアが折畳み状態から展開状態に切り換えられると、ロックピン831が、第4弾性要素833の作用で第4ロック溝832に自動的に係合可能であり、ロックピン831の手動操作なしに肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400とを再びロックできる。これにより、時間と手間を節約でき、また、安全性能を改善できる。
【0081】
図11C~
図11Gに示すように、取付チャネル211の内壁には、制限ポスト212が設けられており、ロックピン831には、径方向に延在する制限穴831aが設けられている。制限ポスト212は、制限穴831aに挿入される。第4弾性要素833の両端が、制限ポスト212と、第4弾性要素833のうちロックボス411から離れた側とにそれぞれ当接する。このように、第4弾性要素833により、ロックピン831のリセットを補助できる。本実施形態では、第4弾性要素833がばねである。なお、弾性ゴムボストであってもよいが、これに限定されない。
【0082】
更に、
図11Aに示すように、第4ロック機構830は、ロックピン831に接続された操作要素834を更に含む。操作要素834が動作することで、ロックピン831を移動させることができる。このように、ユーザがロックピン831を操作しやすくなっており、ユーザエクスペリエンスが改善される。任意選択で、操作要素834はウェビングである。取付チャネル211から突出する側のロックピン831の端には、貫通穴831bが設けられる。ウェビングは、貫通穴831bを通過して延在し、ロックピン831に巻き回されていてもよい。操作要素834としてウェビングを使用すると、格納スペースを縮小でき、また、ベビーキャリア全体の重量を軽減できる。なお、操作要素834は、プルリング(pull ring)又はロックピン831に固定された他の手段であってもよいが、これに限定されない。
【0083】
更に、
図7及び
図9に示すように、第4ロック機構850には、ロック状態とロック解除状態とがある。本実施形態では、第5ロック機構850は、背凭れ支持ロッド112の頂部に配置された背凭れアンロック要素851を含む。背凭れアンロック要素851を押圧することにより、第5ロック機構850をロック状態からロック解除状態に切り換えることができ、背凭れ支持ロッド112と肘掛け支持ロッド111との間の角度を調整可能となる。第5ロック機構850がロック状態にあると、背凭れ固定ベース300と肘掛け固定ベース200とが相対的にロックされる。第5ロック機構850がロック解除状態にあると、背凭れ固定ベース300と肘掛け固定ベース200とが互いに相対回転可能となる。
【0084】
ベビーキャリアを展開状態から折畳み状態に切り換えるプロセスを以下に説明する。
【0085】
図21~
図23に示すように、まず、背凭れアンロック要素851が、第5ロック機構850をロック解除するために押圧される。背凭れ固定ベース300が、肘掛け固定ベース200に対して第2位置(
図22に示す)まで回転可能となり、背凭れ支持ロッド112が、肘掛け支持ロッド111と一致し又は平行になる。背凭れ支持ロッド112は、肘掛け支持ロッド111により規制され、前方に回転し続けることができない。同時に、第3ロック機構840がロック解除され、係合ブロック841が係合溝842(
図11Eを参照)から係合解除される。このとき、ウェビングが引かれ、ロックピン831が第4ロック溝832から係合解除され、第4ロック機構830がロック解除される。すると、肘掛け固定ベース200とシート固定ベース400とが互いに相対回転可能となり、肘掛け支持ロッド111及びシート支持ロッド113をそれぞれ背凭れ支持ロッド112に近づく方向に回転させる。最終的には、肘掛け支持ロッド111、シート支持ロッド113、及び背凭れ支持ロッド112が略平行状態となり(
図11Fを参照)、肘掛け支持ロッド111は外側に傾斜も突出もしない。同時に、肘掛け固定ベース200が回転すると、第1ロック要素811が駆動要素813によって押され、第1ロック要素811が第1ロック溝812から係合解除される。すなわち、第1ロック機構810がロック解除され、シート固定ベース400と接続固定ベース500とが互いに回転可能となる。すなわち、シート支持ロッド113がフレームアセンブリ120に対して回転可能となり折畳み可能となる。更に、第1ロック要素811が押されると、第1ロック要素811上の押し要素825が、第2ロック機構820のフレームアンロック要素824を押す。これにより、運転者支持ロッド121と前足支持ロッド122とがロック解除され、運転者支持ロッド121と前足支持ロッド122とが同時に回転及び折り畳むように駆動される。このように、ベビーキャリア全体を折り畳むことができる(
図23に示す)。
【0086】
上述のベビーキャリアは、少なくとも以下の技術的効果を有する。
【0087】
ベビーキャリアにおいて、肘掛け固定ベース200、シート固定ベース400、及び接続固定ベース500が同軸に枢支され、肘掛け固定ベース200及びシート固定ベース400が接続固定ベース500を介してフレームアセンブリ120に固定される。肘掛け支持ロッド111及びシート支持ロッド113が肘掛け固定ベース200及びシート固定ベース400にそれぞれ接続されると、肘掛け支持ロッド111及びシート支持ロッド113がフレームアセンブリ120に固定される。第1ロック機構810は、シート固定ベース400と接続固定ベース500との間の相対的固定及び相対回転を制御できる。すなわち、シート支持ロッド113とフレームアセンブリ120との間の相対的固定及び相対回転を制御する。ベビーキャリアを折り畳むに際し、肘掛け固定ベース200が回転すると、第1ロック機構810がロック状態からロック解除状態に切り換えられる。すなわち、シート支持ロッド113とフレームアセンブリ120とがロック解除される。シート支持ロッド113は、回転可能且つ折畳み可能となる。すなわち、ベビーキャリアの全体が折り畳まれるように駆動される。その結果、ベビーキャリア全体の体積を低減できる。肘掛け固定ベース200を回転させてシートアセンブリ110を相互作用で折り畳むことにより、背凭れ支持ロッド112を介してシート支持ロッド113を折り畳む従来の方法と対比して、使い勝手がよくなる。背凭れ支持ロッド112が折り畳まれているときにシート支持ロッド113が誤ってロック解除される事態を回避でき、ベビーキャリアの安全率が向上する。
【0088】
前述の説明は、本開示の特定の実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定することを意図していない。本開示で開示される技術的範囲内で当業者が容易に想到し得る変形又は置換は全て、本開示の保護範囲内に含まれるものとする。
【0089】
前述の説明は、本開示の特定の実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定することを意図していない。本開示で開示される技術的範囲内で当業者が容易に想到し得る変形又は置換は全て、本開示の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームアセンブリと、
前記フレームアセンブリに配置された接続固定ベースと、
前記接続固定ベースに同軸に枢支された、肘掛け固定ベース及びシート固定ベースと、
第1ロック機構と、を備え、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第1ロック機構が前記ロック状態からロック解除状態へと切り換えられ、
前記第1ロック機構がロック状態にあるときに、前記シート固定ベースと前記接続固定ベースとが、相対的に固定され、
前記第1ロック機構が前記ロック解除状態にあるときに、前記シート固定ベースと前記接続固定ベースとが、互いに相対回転可能である、
【請求項2】
前記第1ロック機構が、第1ロック要素と、第1ロック溝とを備え、
前記第1ロック要素は、前記接続固定ベース及び前記シート固定ベースの一方に配置され、
前記第1ロック溝は、前記接続固定ベース及び前記シート固定ベースの他方に配置され、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第1ロック要素が前記第1ロック溝から係合解除される、
請求項1に記載のベビーキャリア。
【請求項3】
前記第1ロック要素は、前記接続固定ベースに配置され、前記シート固定ベースに対して近づき又は離れる方向に往復可能であり、
前記第1ロック溝は、前記シート固定ベースに設けられ、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第1ロック要素が前記シート固定ベースから遠ざかるように移動可能となり、前記第1ロック要素が前記第1ロック溝から係合解除される、
請求項2に記載のベビーキャリア。
【請求項4】
第1ロック機構が、駆動要素を更に備え、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記駆動要素が駆動され、前記シート固定ベースから離れていくように前記第1ロック要素を押し、前記第1ロック要素が前記第1ロック溝から係合解除される、
請求項2又は3に記載のベビーキャリア。
【請求項5】
前記肘掛け固定ベースは、第1傾斜面を有し、
前記駆動要素の一端が、前記第1傾斜面と適合する第2傾斜面を有し、
前記駆動要素の他端が、前記第1ロック要素に当接する、
請求項4に記載のベビーキャリア。
【請求項6】
前記第1ロック機構は、第1弾性要素を更に備え、
前記第1弾性要素の両端が、前記第1ロック要素及び前記接続固定ベースにそれぞれ当接し、
前記第1弾性要素は、前記第1ロック要素を前記第1ロック溝に向かって移動させ得るように構成される、
請求項
2に記載のベビーキャリア。
【請求項7】
第2ロック機構と、第1フレーム固定ベースと、第2フレーム固定ベースとを更に備え、
前記第1フレーム固定ベース及び前記第2フレーム固定ベースが、互いに揺動可能に接続され、
前記フレームアセンブリが、手支持ロッドと、前足支持ロッドとを備え、
前記第1フレーム固定ベース及び前記第2フレーム固定ベースが、前記手支持ロッド及び前記前脚支持ロッドにそれぞれ接続され、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第2ロック機構がロック状態からロック解除状態に切り換えられ、
前記第2ロック機構がロック状態にあるときに、前記第1フレーム固定ベースと前記第2フレーム固定ベースとが、相対的に固定され、
前記第2ロック機構が前記ロック解除状態にあるときに、前記第1フレーム固定ベースと前記第2フレーム固定ベースとが、互いに相対回転可能である、
請求項
1に記載のベビーキャリア。
【請求項8】
前記第2ロック機構が、第2ロック要素と、第2ロック溝と、第2ロック溝とを備え、
前記第2ロック溝が、前記第1フレーム固定ベースに設けられ、
前記第3ロック溝が、前記第2フレーム固定ベースに設けられ、
前記第2ロック要素は、前記第2ロック溝及び前記第3ロック溝に同時に係合され、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記第2ロック要素が、前記第2ロック溝及び前記第3ロック溝の一方から係合解除されるように駆動され、前記第2ロック機構が前記ロック状態から前記ロック解除状態に変換される、
請求項
7に記載のベビーキャリア。
【請求項9】
前記第2ロック機構が、前記第1フレーム固定ベースに取り付けられたフレームアンロック要素を更に備え、
前記フレームアンロック要素が、互いに接続されたアンロック本体及びアンロック突起を備え、
前記アンロック本体は、前記第1フレーム固定ベースにおける前記第2フレーム固定ベースから離れた側に配置され、
前記第1フレーム固定ベースには、アンロック穴が設けられ、
前記アンロック突起は、前記アンロック穴を通過して延在し、前記第2ロック要素に当接し、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記アンロック突起が駆動され、前記第2ロック溝から離れていくように前記第2ロック要素を押す、
請求項
8に記載のベビーキャリア。
【請求項10】
前記第1ロック機構は、駆動要素と、第1ロック要素と、前記第1ロック要素と適合する第1ロック溝とを備え、
前記第1ロック要素は、前記接続固定ベースに配置され、前記シート固定ベースに対して近づき又は離れる方向に往復するように構成され、
前記第1ロック溝は、前記シート固定ベースに設けられ、
前記第2ロック機構は、前記第1ロック要素に接続された押し要素を更に備え、
前記接続固定ベースには、押し穴が設けられ、
前記肘掛け固定ベースが回転すると、前記駆動要素が駆動されて前記第1ロック要素を押し、前記第1ロック要素が前記シート固定ベースから遠ざかるように移動し、前記押し要素が、前記フレームアンロック要素を押すベく前記押し穴を通過して延在可能となる、
請求項
9に記載のベビーキャリア。
【請求項11】
前記肘掛け固定ベースが、第1傾斜面を有し、
前記駆動要素の一端が、前記第1傾斜面と適合する第2傾斜面を有し、
前記駆動要素の他端が、前記第1ロック要素に当接し、
前記第1ロック機構が、第1弾性要素を更に備え、
前記第1弾性要素の両端が、前記第1ロック要素及び前記駆動要素にそれぞれ当接し、
前記第1弾性要素は、前記第1ロック要素を前記第1ロック溝に向かって移動させ得るように構成され、
前記押し要素における前記第1弾性要素から離れた側が、押しリブを有し、
前記押しリブが、前記接続固定ベースを通過して延在し、前記フレームアンロック要素に当接する、
請求項
10に記載のベビーキャリア。
【請求項12】
前記第2ロック機構が、第2弾性要素を更に備え、
前記第2弾性要素の両端が、前記第2ロック要素及び前記第2固定ベースにそれぞれ当接し、
前記第2弾性要素は、前記第2ロック要素を前記第2ロック溝に向かって移動させ得るように構成される、
請求項
8に記載のベビーキャリア。
【請求項13】
背凭れ固定ベースと、第3ロック機構とを更に備え、
前記肘掛け固定ベースと、前記背凭れ固定ベースと、前記シート固定ベースとが、同軸に枢支され、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して第1位置まで回転すると、前記第3ロック機構が、前記肘掛け固定ベースと前記シート固定ベースとをロックし、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して第2位置まで回転すると、前記第3ロック機構が、前記肘掛け固定ベースと前記シート固定ベースとをロック解除する、
請求項
1に記載のベビーキャリア。
【請求項14】
前記第3ロック機構が、前記肘掛け固定ベースに設けられた第1ロック部と、前記シート固定ベースに設けられた第2ロック部とを備え、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第1位置まで回転すると、前記第1ロック部が前記第2ロック部とロックされ、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第2位置まで回転すると、前記第1ロック部と前記第2ロック部とがロック解除される、
請求項
13に記載のベビーキャリア。
【請求項15】
前記第1ロック部が、前記肘掛け固定ベースに配置された係合ブロックであり、
前記第2ロック部が、前記シート固定ベースに設けられて前記係合ブロックと適合する係合溝である、
請求項
14に記載のベビーキャリア。
【請求項16】
前記背凭れ固定ベースには、第1貫通穴が設けられ、
前記シート固定ベースにおける前記背凭れ固定ベースに対向する側には、ロックボスが設けられ、
前記係合溝は、前記ロックボスに設けられ、
前記係合ブロックが、前記肘掛け固定ベースにおける前記背凭れ固定ベースに対向する側に配置され、
前記ロックボスは、前記第1貫通穴を通過して延在し、前記係合ブロックを前記係合溝に係合させ得る、
請求項
15に記載のベビーキャリア。
【請求項17】
前記背凭れ固定ベースには、案内溝が設けられ、
前記案内溝の位置により、前記案内溝と前記係合溝の開口との間の距離は異なり、
前記係合ブロックは、係合部と、案内ポストとを備え、
前記係合部は、前記係合溝に挿入され、
前記案内ポストは、前記案内溝に摺動可能に受容され、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第2位置まで回転すると、前記係合ブロックが、前記案内溝に沿って移動し、前記係合部を前記係合溝から係合解除させ、
前記背凭れ固定ベースが前記肘掛け固定ベースに対して前記第1位置まで回転すると、前記係合ブロックが、前記案内溝に沿って移動し、前記係合部を前記係合溝に挿入させ得る、
請求項
15に記載のベビーキャリア。
【請求項18】
前記第3ロック機構は、第3弾性要素を更に備え、
前記第3弾性要素の両端が、前記肘掛け固定ベース及び前記係合ブロックにそれぞれ当接し、
前記第3弾性要素が、前記係合ブロックを前記係合溝に向かって移動させ得るように構成される、
請求項
15に記載のベビーキャリア。
【請求項19】
前記肘掛け固定ベースには、径方向に延在する取付溝が設けられ、
前記係合ブロックは、前記取付溝に配置され、
前記係合ブロックの前記係合部は、前記取付溝の開口から突出し、前記係合溝に係合され、
前記第3弾性要素の両端が、前記係合ブロック及び前記取付溝の底にそれぞれ当接する、
請求項
18に記載のベビーキャリア。
【請求項20】
前記係合ブロックには、取付台が設けられ、
前記取付台は、互いに接続された当接部及び突出部を備え、
前記第3弾性要素は、前記突出部に嵌装され、
前記取付溝の前記底から離れた側の前記第3弾性要素の端が、前記当接部に当接する、
請求項
19に記載のベビーキャリア。
【国際調査報告】