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特表2024-544974データ同期装置及びその方法、コンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】データ同期装置及びその方法、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20241128BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20241128BHJP
【FI】
G08G1/00 D
H04N23/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527861
(86)(22)【出願日】2022-11-10
(85)【翻訳文提出日】2024-05-13
(86)【国際出願番号】 CN2022131201
(87)【国際公開番号】W WO2023083271
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】202111350965.X
(32)【優先日】2021-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519262146
【氏名又は名称】アークソフト コーポレイション リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ArcSoft Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】19 Floor,No.392 Binxing Road (ArcSoft Building),Changhe Street,Binjiang District,Hangzhou,Zhejiang,310052,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100142365
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲しゅん▼也
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲しん▼
【テーマコード(参考)】
5C122
5H181
【Fターム(参考)】
5C122DA14
5C122EA09
5C122EA67
5C122FA17
5C122FA18
5C122GC75
5C122GC86
5C122HA02
5C122HA13
5C122HA35
5C122HA76
5C122HB01
5C122HB02
5H181AA01
5H181AA26
5H181AA27
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC12
5H181CC14
5H181CC17
5H181FF05
5H181FF10
5H181MB01
(57)【要約】
本開示は、データ同期装置及びその方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。該データ同期装置は、制御ユニットとカメラと、を含み、カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、制御ユニットは同期中継ユニットに第1制御信号を送信し、同期中継ユニットは第1制御信号に基づいて、第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御し、且つ第1センシングデータにタイムスタンプを設定し、制御ユニットは第1センシングデータ及び第2センシングデータを受信し、且つタイムスタンプに基づいて第1センシングデータ及び第2センシングデータの同期位置合わせを行う。本開示は、従来技術において複数のセンシングデータの同期を実現できないという課題を解決する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御ユニットと、カメラと、を含むデータ同期装置であって、前記カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、前記センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、
前記制御ユニットは前記同期中継ユニットに第1制御信号を送信し、
前記同期中継ユニットは前記第1制御信号に基づいて、前記第1センサが第1センシングデータを生成し及び前記第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御し、且つ前記第1センシングデータにタイムスタンプを設定し、
前記制御ユニットは前記第1センシングデータ及び前記第2センシングデータを受信し、且つ前記タイムスタンプに基づいて前記第1センシングデータ及び前記第2センシングデータの同期位置合わせを行うデータ同期装置。
【請求項2】
前記制御ユニットは前記同期中継ユニットに第1制御信号を送信する前に、
前記カメラは前記制御ユニットから送信された初期化信号を受信した後、セルフチェック及び初期化を開始し、且つセルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した後、前記制御ユニットに初期化成功信号を送信するステップと、
前記制御ユニットは前記初期化成功信号を受信した後、前記同期中継ユニットに第1制御信号を送信するステップと、を含む、請求項1に記載のデータ同期装置。
【請求項3】
前記制御ユニットは、初期信号ユニットと、処理ユニットと、デシリアライザと、を含み、
前記初期信号ユニットは前記処理ユニットに初期信号を送信するように設定され、
前記処理ユニットは前記初期信号に対して分周処理を行い、且つ分周信号を生成するように設定され、
前記デシリアライザは前記分周信号に基づいて前記第1制御信号を生成するように設定される、請求項1に記載のデータ同期装置。
【請求項4】
前記同期中継ユニットは、前記制御ユニット内のデシリアライザから送信された前記第1制御信号を受信し、且つ前記第1センサ及び前記第2センサをそれぞれ制御する同期信号を生成するように設定されたシリアライザをさらに含む、請求項3に記載のデータ同期装置。
【請求項5】
前記同期中継ユニットは、前記シリアライザから送信された前記同期信号を受信し、且つ第2制御信号を生成して前記第1センサ及び前記第2センサを同期制御するように設定されたマイクロコントローラをさらに含む、請求項4に記載のデータ同期装置。
【請求項6】
前記同期中継ユニット内に前記マイクロコントローラが設置されない場合、前記シリアライザと前記第1センサは第1バスを用いて接続され、前記同期中継ユニット内に前記マイクロコントローラが設置される場合、前記第1センサと前記マイクロコントローラは第2バスを用いて接続される、請求項5に記載のデータ同期装置。
【請求項7】
前記制御ユニット内の前記処理ユニットで生成された分周信号を受信し、且つ前記分周信号の制御下で前記制御ユニットに第3センシングデータを送信して、第3センシングデータと前記第1センシングユニットによって生成されたデータとの同期位置合わせを行うように設定される第2センシングユニットをさらに含み、前記第2センシングユニットは、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のデータ同期装置。
【請求項8】
前記第1センサは慣性センサ、地磁気計のうちの少なくとも1つを含み、前記第2センサは画像センサである、請求項1に記載のデータ同期装置。
【請求項9】
車載装置のカメラに適用されるデータ同期方法であって、前記カメラと制御ユニットは予め接続が確立されており、前記カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、前記センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、
前記同期中継ユニットは制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、前記第1センサが第1センシングデータを生成し及び前記第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御するステップと、
前記第1センシングデータにタイムスタンプを設定するステップと、
タイムスタンプが設定された前記第1センシングデータ及び第2センシングデータを前記制御ユニットに送信し、前記制御ユニットは前記タイムスタンプに基づいて前記第1センシングデータと前記第2センシングデータの同期位置合わせを行うステップと、
を含むデータ同期方法。
【請求項10】
前記同期中継ユニットが制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、前記第1センサが第1センシングデータを生成し及び前記第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御するステップの前に、
前記制御ユニットから伝送された初期化信号を受信するステップと、
前記初期化信号に基づき、セルフチェック操作及び初期化操作を開始するステップと、
セルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した場合、前記制御ユニットに初期化成功信号を送信するステップと、
をさらに含む、請求項9に記載のデータ同期方法。
【請求項11】
前記同期中継ユニットはシリアライザをさらに含み、
前記シリアライザを介して前記第1センシングデータ及び前記第2センシングデータを前記制御ユニットに送信するステップをさらに含む、請求項9に記載のデータ同期方法。
【請求項12】
記憶されたコンピュータプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項9~11のいずれか一項に記載のデータ同期方法を実行するように、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が所在するデバイスを制御するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は2021年11月15日に出願された、出願番号202111350965.X、発明の名称「データ同期装置及びその方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」の中国特許出願の優先権を主張し、該出願内容の全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示はデータ処理技術分野に関し、具体的には、データ同期装置及びその方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
インテリジェント自動車の発展に伴い、自動運転技術はインテリジェント自動車に幅広く応用されて、ますます多くの自動車に自動運転機能が配置されている。各種の車載センサに基づいて車両自体及び周囲環境の様々な状態を感知し、それにより運転ポリシーを作成している。データ収集におけるセンサを介した同期の実現は、インテリジェント自動車の自動運転機能にとって非常に重要である。
【0004】
関連技術において、一般的なデータ同期方法は、センサ同期は慣性センサIMUとカメラの同期のみを行い、且つIMU自体の中断によってIMUとカメラの同期をトリガするものであるが、このような同期方式には明らかな欠点が存在する。IMUによって同期をトリガすることは、制御ユニットとの離脱を引き起こし、且つ、制御ユニットとIMU及びカメラ以外のセンサとの同期を実現することができない。同時に、このような同期方式は、カメラ側で複数のセンシングデータ及び画像データを同期することができず、制御ユニット側で同期処理を行うことしかできず、同期誤差の拡大が生じやすく、ユーザの使用体験を低下させる。
【0005】
上記課題に対して、有効な解決手段は提供されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、少なくとも関連技術において複数のセンシングデータの同期を実現できないという課題を解決する、データ同期装置及びその方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面によれば、制御ユニットと、カメラと、を含むデータ同期装置であって、前記カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、前記センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、前記制御ユニットは前記同期中継ユニットに第1制御信号を送信し、前記同期中継ユニットは前記第1制御信号に基づいて、前記第1センサが第1センシングデータを生成し及び前記第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御し、且つ前記第1センシングデータにタイムスタンプを設定し、前記制御ユニットは前記第1センシングデータ及び前記第2センシングデータを受信し、且つ前記タイムスタンプに基づいて前記第1センシングデータ及び前記第2センシングデータの同期位置合わせを行うデータ同期装置を提供する。
【0008】
代替的に、前記制御ユニットは前記同期中継ユニットに第1制御信号を送信する前に、前記カメラは前記制御ユニットから送信された初期化信号を受信した後、セルフチェック及び初期化を開始し、且つセルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した後、前記制御ユニットに初期化成功信号を送信するステップと、前記制御ユニットは前記初期化成功信号を受信した後、前記同期中継ユニットに第1制御信号を送信するステップと、を含む。
【0009】
代替的に、前記制御ユニットは、初期信号ユニットと、処理ユニットと、デシリアライザと、を含み、前記初期信号ユニットは前記処理ユニットに初期信号を送信するように設定され、前記処理ユニットは前記初期信号に対して分周処理を行い、且つ分周信号を生成するように設定され、前記デシリアライザは前記分周信号に基づいて前記第1制御信号を生成するように設定される。
【0010】
代替的に、前記同期中継ユニットは、前記制御ユニット内のデシリアライザから送信された前記第1制御信号を受信し、且つ前記第1センサ及び前記第2センサをそれぞれ制御する同期信号を生成するように設定されたシリアライザをさらに含む。
【0011】
代替的に、前記同期中継ユニットは、前記シリアライザから送信された前記同期信号を受信し、且つ第2制御信号を生成して前記第1センサ及び前記第2センサを同期制御するように設定されたマイクロコントローラをさらに含む。
【0012】
代替的に、前記同期中継ユニット内に前記マイクロコントローラが設置されない場合、前記シリアライザと前記第1センサは第1バスを用いて接続され、前記同期中継ユニット内に前記マイクロコントローラが設置される場合、前記第1センサと前記マイクロコントローラは第2バスを用いて接続される。
【0013】
代替的に、前記制御ユニット内の前記処理ユニットで生成された分周信号を受信し、且つ前記分周信号の制御下で前記制御ユニットに第3センシングデータを送信して、第3センシングデータと前記第1センシングユニットによって生成されたデータとの同期位置合わせを行うように設定され、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダのうちの少なくとも1つを含む第2センシングユニットをさらに含む。
【0014】
代替的に、前記第1センサは慣性センサ、地磁気計のうちの少なくとも1つを含み、前記第2センサは画像センサである。
【0015】
本開示の一側面によれば、車載装置のカメラに適用され、前記カメラと制御ユニットは予め接続が確立されており、前記カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、前記センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含むデータ同期方法であって、前記同期中継ユニットは制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、前記第1センサが第1センシングデータを生成し及び前記第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御するステップと、前記第1センシングデータにタイムスタンプを設定するステップと、タイムスタンプが設定された前記第1センシングデータ及び第2センシングデータを前記制御ユニットに送信し、前記制御ユニットは前記タイムスタンプに基づいて前記第1センシングデータと前記第2センシングデータの同期位置合わせを行うステップと、を含むデータ同期方法を提供する。
【0016】
代替的に、前記同期中継ユニットが制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、前記第1センサが第1センシングデータを生成し及び前記第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御するステップの前に、前記制御ユニットから伝送された初期化信号を受信するステップと、前記初期化信号に基づき、セルフチェック操作及び初期化操作を開始するステップと、セルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した場合、前記制御ユニットに初期化成功信号を送信するステップと、をさらに含む。
【0017】
代替的に、前記同期中継ユニットはシリアライザをさらに含み、前記シリアライザを介して前記第1センシングデータ及び前記第2センシングデータを前記制御ユニットに送信するステップをさらに含む。
【0018】
本開示の別の側面によれば、記憶されたコンピュータプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが実行されると、上記いずれか一つの前記データ同期方法を実行するように、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が所在するデバイスを制御するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0019】
本開示において、制御ユニットと、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含むアセンブリが集積されたカメラと、を含むデータ同期装置であって、センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、制御ユニットは同期中継ユニットに第1制御信号を送信し、同期中継ユニットは第1制御信号に基づいて、第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御し、且つ第1センシングデータにタイムスタンプを設定し、制御ユニットは第1センシングデータ及び第2センシングデータを受信し、且つタイムスタンプに基づいて第1センシングデータ及び第2センシングデータの同期位置合わせを行う。
【0020】
本開示において、カメラ内の同期中継ユニットを介して第1センシングデータ(例えば、慣性センシングデータ)にタイムスタンプを設定することができ、第1センシングデータ及び第2センシングデータ(例えば、画像データ)を同期し、制御ユニットはタイムスタンプに基づいて2つのセンシングデータの同期位置合わせを行うことができ、複数のセンシングデータ間の誤差を減少させて、ユーザ体験を向上させることができ、関連技術において複数のセンシングデータの同期を実現できないという課題を解決する。
【0021】
本開示において、慣性センサIMU及び画像センサを同一のカメラ内に設置することができ、IMUを介してカメラの振動データをリアルタイムに収集し、さらにカメラ上の同期中継ユニットを介して、画像センサが取得した画像データ及び振動データの同期位置合わせを行い、且つ同期後の画像データ及び振動データを遠隔の制御ユニットに伝送して、画像の振動防止を実現し、同時に、カメラに同期中継ユニットを配置することができ、リアルタイム性が高いという利点を有し、画像データ及び振動データの同期誤差を減少させることができる。
【0022】
さらに、本開示において、遠隔処理ユニットのプラットフォーム及び計算能力に対する要件がなく、様々なプラットフォームとの互換性がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
ここで説明される図面は本開示に対する更なる理解を提供するために用いられ、本願の一部を構成し、本開示の例示的な実施例及びその説明は本開示を解釈するために用いられ、本開示に対する不当な限定を構成するものではない。
図1】本開示に係る代替的なマイクロコントローラを有するデータ同期装置の概略図である。
図2】本開示に係る代替的なマイクロコントローラを有するデータ同期装置における各信号のタイミング図である。
図3】本開示に係る代替的なデータ同期方法のフローチャートである。
図4】本開示に係る別の代替的なマイクロコントローラを含まないデータ同期装置の概略図である。
図5】本開示に係る代替的なマイクロコントローラを含まない同期装置における各信号のタイミング図である。
図6】本開示に係る別の代替的なデュアルカメラを有するデータ同期装置の概略図である。
図7】本開示に係る代替的なデュアルカメラを有する同期装置における各信号のタイミング図である。
図8】本開示に係る別の代替的なレーダを有するデータ同期装置の概略図である。
図9】本開示に係る代替的なレーダを有する同期装置における各信号のタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
当業者が本開示の解決手段をより明快に理解するために、以下に本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術的解決手段を明確、完全に説明するが、明らかな点として、説明される実施例は本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく取得した全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0025】
なお、本開示の明細書及び特許請求の範囲及び上記図面における「第1」、「第2」等の用語は類似の対象を区別するために設定されており、特定の順序又は前後の順番を説明するために設定されたものではない。使用されるデータは適切な状況において交換可能であり、そのため本明細書に記載される本開示の実施例は、本明細書に図示又は記載された以外の順序で実施され得ることを理解されたい。さらに、「含む」及び「有する」という用語及びそれらの類語は、排他的ではないものを意図しており、例えば、一連のステップ又は要素を含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、必ずしも明示的に列挙されたステップ又は要素に限定されず、明示的に列挙されていないか、又はそのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他のステップ又は要素を含み得る。
【0026】
当業者が本開示を理解しやすくするために、以下に本開示の各実施例に係る一部の用語又は名詞を説明する。
【0027】
IMU(Inertial Measurement Unit、慣性測定ユニット)は、主に加速度及び回転運動を検出及び測定するためのセンサである。
【0028】
MCU(Microcontroller Unit、マイクロ制御ユニット)は、適切に中央処理装置(処理ユニット)の周波数を低下し且つ仕様を簡素化し、且つメモリ、カウンタ、USB、A/D変換、UART、PLC、DMA等の周辺インタフェース、さらにはLCD駆動回路を単一のチップ上に統合し、チップレベルのコンピュータを構成したものであり、例えば、自動車の電子制御等異なる応用状況において異なる組み合わせ制御を行う。
【0029】
本開示の以下の各実施例は、複数のデータを同期する必要がある状況、例えば、様々な交通手段に設置される複数のセンサを有する車載装置に応用することができ、交通手段は自動車、バス、オートバイ、飛行機、列車等を含むがこれらに限定されない。
【0030】
本開示において、慣性センサIMU及び画像センサを同一のカメラ内に設置することができ、IMUを介してカメラの振動データをリアルタイムに収集し、さらにカメラ上の同期中継ユニットを介して、画像センサが取得した画像データ及び振動データの同期位置合わせを行い、且つ同期後の画像データ及び振動データを遠隔の制御ユニットに伝送して、画像の振動防止を実現し、同時に、カメラに同期中継ユニットを配置することができ、リアルタイム性が高いという利点を有し、画像データ及び振動データの同期誤差を減少させることができ、且つ、遠隔処理ユニットのプラットフォーム及び計算能力に対する要件がなく、様々なプラットフォームとの互換性がある。
【0031】
(実施例1)
図1は、本開示に係る代替的なマイクロコントローラを有するデータ同期装置の概略図であり、図1に示すように、該同期装置は、制御ユニットと、カメラと、を含むデータ同期装置であって、前記カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、同期中継ユニットはマイクロコントローラと、シリアライザと、を含み、センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、制御ユニットは少なくとも初期信号ユニット、処理ユニット、デシリアライザを含む。
【0032】
本開示において、制御ユニットは同期中継ユニットに第1制御信号を送信し、同期中継ユニットは第1制御信号に基づいて、第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御し、且つ第1センシングデータにタイムスタンプを設定し、制御ユニットは第1センシングデータ及び第2センシングデータを受信し、且つタイムスタンプに基づいて第1センシングデータ及び第2センシングデータの同期位置合わせを行い、第1センサは慣性センサ、地磁気計等を含んでもよく、本開示は第1センサが慣性センサであることを例として詳細に説明する。
【0033】
本開示において、同期中継ユニットはセンシングユニットのデータ(即ち第1センシングデータ及び第2センシングデータ)を受信し、且つ画像データとIMUデータを同期した後(即ちマイクロコントローラが生成した第2制御信号に基づいて第1センサと第2センサを同期制御する)、低電圧差動信号LVDSによって制御ユニットに伝送し(即ち同期後の第1センサ及び第2センサのデータを制御ユニットに伝送する)、画像を制御ユニットの処理ユニットに伝送した後、処理ユニットに搭載されたISPモジュールによって画像処理を行うことができ、カメラのセンシングユニットにISPモジュールを追加することによって画像データを制御ユニットの処理ユニットに伝送する前に画像処理を行うこともでき、制御ユニットにおいて初期信号ユニットを介してGPS基準クロック信号(即ち初期信号)を生成して処理ユニットに提供することができ、処理ユニットはGPS基準クロック信号に基づいて分周処理を行い、クロック分周情報(即ち分周信号)を得て、その後、デシリアライザは分周信号に基づいて第1制御信号を生成し、且つ第1制御信号をシリアライザに伝送し、シリアライザは第1制御信号に基づいて同期信号を生成し、且つマイクロコントローラに伝送し、マイクロコントローラは同期信号に基づいて第2制御信号を生成することができる。
【0034】
本開示において、制御ユニットは、タイムスタンプが設定された第1センシングデータ及び第2センシングデータを受信した後、タイムスタンプに基づいて第1センシングデータ及び第2センシングデータの同期位置合わせを行うことができ、第2センサが画像センサである場合、タイムスタンプは、第2センシングデータ(すなわち、画像データ)内の各フレーム画像の露光開始時刻に従って設定される。
【0035】
具体的なワークフローは以下のとおりである。
【0036】
10、制御ユニット及びカメラの電源を入れ、制御ユニットはセルフチェックを開始し且つカメラを初期化する。
【0037】
20、カメラは処理ユニットの初期化信号を受信した後にセルフチェック及び初期化を開始し、完了後、マイクロコントローラ(MCU)はI2Cバスを介して初期化成功信号を送信し且つシリアライザ、デシリアライザを介して遠隔の処理ユニットに通知する。
【0038】
30、処理ユニットはMCUから送信された初期化成功信号を受信し、処理ユニットは初期信号ユニットを介してGPS基準クロック信号(即ち初期信号)を提供し、分周後にデシリアライザを介して第1制御信号を送信し、シリアライザを介してMCUに接続する。
【0039】
40、MCUはシリアライザを経た第1制御信号を受信した後、さらに第2制御信号に変換してセンシングユニット内の第1センサに送信し、同時にIMUデータ(即ち第1センシングデータ)へのタイムスタンプ付与を開始し且つシリアライザ、デシリアライザを介して処理ユニットに返す。
【0040】
50、センシングユニット内の第2センサは第2制御信号を受信した後、画像データ(即ち第2センシングデータ)の収集を開始し、該画像データはシリアライザ、デシリアライザを介して処理ユニットに伝送され、処理ユニットはこのフレームの画像データを受信し、タイムスタンプが付与されたIMUデータも受信し、次いで画像データとIMUデータとの同期位置合わせを行う。
【0041】
本開示において、図2は本開示に係る代替的なマイクロコントローラを有するデータ同期装置における各信号のタイミング図であり、初期信号、分周信号、第1制御信号、第1センシングデータ(同期せず)、第1センシングデータ(同期位置合わせ済み)、第2センシングデータを含み、これらの信号によって、送信された第2センシングデータが第1センシングデータと位置合わせされる。
【0042】
代替的に、制御ユニットが同期中継ユニットに第1制御信号を送信する前に、カメラは制御ユニットから送信された初期化信号を受信した後、セルフチェック及び初期化を開始し、且つセルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した後、制御ユニットに初期化成功信号を送信するステップと、制御ユニットは初期化成功信号を受信した後、同期中継ユニットに第1制御信号を送信するステップと、を含む。
【0043】
本開示において、まず制御ユニット及びカメラの電源を入れる必要があり、その後制御ユニットはセルフチェックを開始し且つカメラを初期化し(即ち制御ユニットがセルフチェックを行った後、カメラに初期化信号を送信する)、カメラは初期化信号を受信した後にセルフチェック及び初期化を開始し、カメラのセルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した後、同期中継ユニットがマイクロコントローラMCUを含む場合、MCUは様々なタイプのバス(例えば、I2Cバス)を介して初期化成功信号(即ちカメラのセルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了したことを示す)を送信することができ、且つシリアライザ、デシリアライザを介して遠隔の処理ユニット(即ち制御ユニットの処理ユニット)に通知し、処理ユニットはMCUから送信された初期化成功信号を受信した後、同期中継ユニットに第1制御信号を送信する。
【0044】
代替的に、制御ユニットは、初期信号ユニットと、処理ユニットと、デシリアライザと、を含み、初期信号ユニットは処理ユニットに初期信号を送信するように設定され、処理ユニットは初期信号に対して分周処理を行い、且つ分周信号を生成するように設定され、デシリアライザは分周信号に基づいて第1制御信号を生成するように設定される。
【0045】
本開示において、処理ユニットはMCUから送信された初期化成功信号を受信した後、処理ユニットは初期信号ユニットが提供するGPS基準クロック信号により(即ち初期信号ユニットは処理ユニットに初期信号を送信するように設定される)、分周処理を行い(処理ユニットは初期信号に対して分周処理を行うように設定される)、クロック分周情報(即ち分周信号)を得て、且つ、デシリアライザは分周信号に基づいて第1制御信号を生成するように設定される。
【0046】
代替的に、同期中継ユニットは、制御ユニット内のデシリアライザから送信された第1制御信号を受信し、且つ第1センサ及び第2センサをそれぞれ制御する同期信号を生成するように設定されたシリアライザをさらに含む。
【0047】
本開示において、制御ユニットは分周処理を行った後、デシリアライザを介して第1制御信号を送信し、且つシリアライザは第1制御信号に基づいて同期信号を生成して、第1センサ及び第2センサをそれぞれ制御する。
【0048】
代替的に、同期中継ユニットは、シリアライザから送信された同期信号を受信し、且つ第2制御信号を生成して第1センサ及び第2センサを同期制御するように設定されたマイクロコントローラをさらに含む。
【0049】
本開示において、シリアライザは第1制御信号に基づいて同期信号を生成し、該同期信号をマイクロコントローラに伝送し、マイクロコントローラは該同期信号に基づいて第2制御信号を生成し、第1センサ及び第2センサを同期制御する。
【0050】
代替的に、同期中継ユニット内にマイクロコントローラが設置されない場合、シリアライザと第1センサは第1バスを用いて接続され、同期中継ユニット内にマイクロコントローラが設置される場合、第1センサとマイクロコントローラは第2バスを用いて接続される。
【0051】
本開示において、同期中継ユニット内にマイクロコントローラが設置されない場合、慣性センサ(即ち第1センサ)とシリアライザは第1バス(例えば、I2Cバス)を用いて直接接続され、同期中継ユニットのアセンブリがシリアライザ以外にも、さらにマイクロ制御ユニット(即ちMCU)を含む場合、慣性センサとマイクロ制御ユニットは第2バスを用いて直接接続される。
【0052】
代替的に、データ同期装置は、制御ユニット内の処理ユニットで生成された分周信号を受信し、且つ分周信号の制御下で制御ユニットに第3センシングデータを送信して、第3センシングデータと第1センシングユニットによって生成されたデータとの同期位置合わせを行うように設定され、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダのうちの少なくとも1つを含む第2センシングユニットをさらに含む。
【0053】
本開示において、データ同期装置はレーザレーダ及び/又はミリ波レーダを含むことを例とする。少なくともレーザレーダ及び/又はミリ波レーダを含むレーダモジュール(即ち第2センシングユニット)は、制御ユニットに接続され、制御ユニットが分周処理を行った後、レーザレーダ同期信号及び/又はミリ波同期信号を送信することができ、レーダモジュールはレーザレーダ同期信号及び/又はミリ波同期信号を受信した後(即ち制御ユニット内の処理ユニットで生成された分周信号を受信した後)、レーザレーダデータ及び/又はミリ波レーダデータにタイムスタンプを行うことができ、且つ処理ユニットに返し(即ち分周信号の制御下で制御ユニットに第3センシングデータを送信する)、処理ユニットは画像データを受信し、タイムスタンプ付帯IMUデータ(即ち、画像データ及びセンシングデータを含む第1センシングユニットが生成したデータ)及びタイムスタンプ付帯レーダデータ(即ち第3センシングデータであって、レーザレーダデータ及び/又はミリ波レーダデータ)も受信した後、画像データ、IMUデータ及びレーダデータの同期位置合わせを行うことができる。
【0054】
代替的に、第1センサは、慣性センサ、地磁気計などを含み、第2センサは、通常のRGB画像センサ、深度画像センサ、熱画像センサなどの画像センサである。
【0055】
本開示において、慣性センサ及び画像センサを同一のカメラ内に設置することができ、カメラ内の同期中継ユニットによって同期を開始し、カメラ側でセンシングデータと画像データの同期を行い、同期時間を正確にすることができ、プラットフォームの互換性が高く、且つ本開示はカメラにMCUを追加して複数のセンサの同期を行うことができ、MCU制御のリアルタイム性が高く、センシングデータと画像データとの同期の誤差を減少させることができ、且つ、MCUがカメラに配置されることで、遠隔処理ユニットのプラットフォーム及び計算能力に対する要件がなく、様々なプラットフォームとの互換性が高い。
【0056】
(実施例2)
本開示によれば、データ同期方法を提供し、説明すべきこととして、図面のフローチャートに示されたステップは、例えば1組のコンピュータ実行可能コマンドのコンピュータシステムにおいて実行することができ、且つ、フローチャートには論理的な順序が示されているが、ある場合には、その順序と異なる順序で示され又は説明されたステップを実行することができる。
【0057】
図3は、本開示に係る代替的なデータ同期方法のフローチャートであり、図3に示すように、該方法は、
同期中継ユニットは制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御するステップS302と、
第1センシングデータにタイムスタンプを設定するステップS304と、
タイムスタンプが設定された第1センシングデータ及び第2センシングデータを制御ユニットに送信し、制御ユニットはタイムスタンプに基づいて第1センシングデータと第2センシングデータの同期位置合わせを行うステップS306と、を含む。
【0058】
上記ステップにより、同期中継ユニットは制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御し、第1センシングデータにタイムスタンプを設定し、タイムスタンプが設定された第1センシングデータ及び第2センシングデータを制御ユニットに送信し、制御ユニットはタイムスタンプに基づいて第1センシングデータと第2センシングデータの同期位置合わせを行う。本開示において、カメラ内の同期中継ユニットを介してセンシングデータと画像データを同期制御し、且つセンシングデータにタイムスタンプを設定し、タイムスタンプが設定されたセンシングデータと画像データを制御ユニットに送信することができ、これによりセンシングデータと画像データとの間の位置合わせ処理を実現することができ、複数のセンシングデータ間の誤差を減少させて、ユーザ体験を向上させることができ、関連技術において複数のセンシングデータの同期を実現できないという課題を解決する。
【0059】
以下に、上記各ステップを参照しながら、本開示を詳細に説明する。
【0060】
本開示において、下記の各ステップは複数のセンサを有する各種交通機関に設置された車載装置のカメラに適用され、カメラと制御ユニットは予め接続が確立されており、カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、同期中継ユニットは少なくともシリアライザを含み、さらにマイクロコントローラを含み、制御ユニットは、デシリアライザと、初期信号ユニットと、処理ユニットと、を含み、第1センサは慣性センサ、地磁気計等を含むことができ、本開示は第1センサが慣性センサであることを例として詳細に説明する。
【0061】
本開示において、同期中継ユニットが制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御するステップの前に、データ同期方法はさらに、制御ユニットから伝送された初期化信号を受信するステップと、初期化信号に基づき、セルフチェック操作及び初期化操作を開始するステップと、セルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した場合、制御ユニットに初期化成功信号を送信するステップと、を含む。
【0062】
本開示において、まず制御ユニット及びカメラの電源を入れる必要があり、その後制御ユニットはセルフチェックを開始し且つカメラを初期化し(即ち制御ユニットがセルフチェックを行った後、カメラに初期化信号を送信する)、カメラは初期化信号を受信した後にセルフチェック及び初期化を開始し、カメラのセルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した後、同期中継ユニットがMCUを含む場合、MCUは様々なタイプのバス(例えば、I2Cバス)を介して初期化成功信号(即ちカメラのセルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了したことを示す)を送信することができ、且つシリアライザ、デシリアライザを介して遠隔の処理ユニットに通知する(即ち制御ユニットに初期化成功信号を送信する)。同期中継ユニットがMCUを含まない場合、シリアライザはあるタイプのバス(例えば、I2Cバス)を介して初期化成功信号を送信し、且つ遠隔の処理ユニットに通知する(制御ユニットに初期化成功信号を送信する)。
【0063】
ステップS302では、同期中継ユニットは制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御する。
【0064】
本開示において、制御ユニットは分周処理した後、デシリアライザを介して第1制御信号を送信し、同期中継ユニットがMCUを含む場合、シリアライザを介してMCUに接続することができ、MCUは第1制御信号を受信し、且つ第2制御信号を生成して第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御する。同期中継ユニットがMCUを含まない場合、シリアライザを介してセンシングユニットに接続することができ、センシングユニットにより第1制御信号を受信し、且つ第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御する。
【0065】
ステップS304では、第1センシングデータにタイムスタンプを設定する。
【0066】
本開示において、同期中継ユニットがMCUを含む場合、MCUが生成した第2制御信号により、第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御することができ、同時に、IMUデータ(即ち第1センシングデータ)へのタイムスタンプの付与を開始する。同期中継ユニットがMCUを含まない場合、第1制御信号により第1センサが第1センシングデータを生成し及び第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御することができ、同時に、この時点で受信したIMUデータにタイムスタンプを付与する。
【0067】
ステップS306では、タイムスタンプが設定された第1センシングデータ及び第2センシングデータを制御ユニットに送信し、制御ユニットはタイムスタンプに基づいて第1センシングデータと第2センシングデータの同期位置合わせを行う。
【0068】
本開示において、画像データとセンシングデータを同期した後(即ち第1センシングデータにタイムスタンプを設定した後)、低電圧差動信号LVDSによってタイムスタンプが設定された第1センシングデータ及び第2センシングデータを制御ユニットに伝送することができ、制御ユニットは、第1センシングデータ及び第2センシングデータを受信した後、タイムスタンプに基づいて第1センシングデータ及び第2センシングデータの同期位置合わせを行うことができ、第2センサが画像センサである場合、タイムスタンプは、第2センシングデータ(すなわち、画像データ)内の各フレーム画像の露光開始時刻に従って設定される。
【0069】
代替的に、同期中継ユニットはシリアライザをさらに含み、データ同期方法は、シリアライザを介して第1センシングデータ及び第2センシングデータを制御ユニットに送信するステップをさらに含む。
【0070】
本開示において、位置合わせされたセンシングデータ及び画像データは、同期中継ユニットのシリアライザを介して車載デバイスの制御ユニットのデシリアライザに送信され、次いで、デシリアライザによって処理ユニットに送信することができる。
【0071】
本開示において、慣性センサ及び画像センサを同一のカメラ内に設置することができ、カメラ内の同期中継ユニットによって同期を開始し、カメラ側でセンシングデータと画像データの同期を行い、カメラの振動データをリアルタイムに収集し、画像の振動防止を設定することができ、且つ本開示はカメラにMCUを追加して複数のセンサの同期を行うことができ、MCU制御のリアルタイム性が高く、複数のセンサと画像フレームとの同期の誤差を減少させることができ、且つ、MCUがカメラに配置されることで、遠隔処理ユニットのプラットフォーム及び計算能力に対する要件がなく、様々なプラットフォームとの互換性を有する。
【0072】
(実施例3)
図4は、本開示に係る別の代替的なマイクロコントローラを含まないデータ同期装置の概略図であり、図4に示すように、該同期装置は、制御ユニットと、カメラと、を含み、カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、同期中継ユニットは、少なくともシリアライザを含み、センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、第1センサは慣性センサ、地磁気計等を含むことができ、本開示は第1センサが慣性センサであることを例として詳細に説明し、制御ユニットは少なくとも初期信号ユニットと、処理ユニットと、デシリアライザと、を含む。
【0073】
本開示において、センシングユニットにより、伝送する画像データ信号、伝送するIMUデータ信号、露光をオンにするフレーム同期信号及び電源等が導入され、これらの信号はFPCケーブルを介して同期中継ユニットに接続され、同期中継ユニットは画像データ及びIMUデータを受信し、低電圧差動信号LVDSを介して制御ユニットに伝送し、画像データは制御ユニットの処理ユニットに伝送された後、処理ユニットにおいて画像データとIMUデータとの同期を行うことができ、且つ、画像データの画像処理は処理ユニットに搭載されたISPにより行われることができ、カメラのセンシングユニットにISPを追加することにより、画像データが制御ユニットの処理ユニットに伝送される前に、画像処理を行うこともでき、制御ユニットにおいて初期信号ユニットを介してGPS基準クロック信号を生成して処理ユニットに提供することができ、具体的な動作フローは、
11、制御ユニット及びカメラの電源を入れ、制御ユニットはセルフチェックを開始し且つカメラを初期化する。
【0074】
21、カメラは処理ユニットの初期化信号を受信した後にセルフチェック及び初期化を開始し、完了後、シリアライザはI2Cバスを介して初期化成功信号を送信して遠隔の処理ユニットに通知し、同時に、マイクロコントローラ(MCU)のデータはI2Cバス及びシリアライザ、デシリアライザを介して、処理ユニットに伝送される。
【0075】
31、処理ユニットは初期信号ユニットを介してGPS基準クロック信号(即ち初期信号)を提供し、分周した後、処理ユニットはデシリアライザを介して第1制御信号を送信し、シリアライザを介して同期信号に変換された後にセンシングユニット内の第1センサに接続し、同時に、この時点で受信したIMUデータ(即ち第1センシングデータ)にタイムスタンプを付与する。
【0076】
41、センシングユニットはシリアライザから送信された同期信号を受信した後、画像データ(即ち第2センシングデータ)の収集を開始し、該画像データはシリアライザ、デシリアライザを介して処理ユニットに伝送され、処理ユニットはこのフレームの画像データを受信し、タイムスタンプがすでに付与されたIMUデータも記憶し、次いで画像データとIMUデータとの同期位置合わせを行う。
【0077】
本開示において、図5は、本開示に係る代替的なマイクロコントローラを含まない同期装置における各信号のタイミング図であり、初期信号、分周信号、第2センシングデータ、第1センシングデータ(同期せず)を含み、その後、これらの信号によって、送信された第2センシングデータが第1センシングデータと位置合わせされる。
【0078】
本開示において、慣性センサ及び画像センサを一緒に配置することができ、処理ユニットが同期を開始し、カメラ側で複数のセンシングデータを同期することにより、同期時間を正確にすることができ、プラットフォームの互換性が高い。
【0079】
(実施例4)
図6は、本開示に係る別の代替的なデュアルカメラを有するデータ同期装置の概略図であり、図6に示すように、該同期装置は、制御ユニットと、カメラAと、カメラBと、を含み、カメラAは、センシングユニットAと、同期中継ユニットAと、を含み、カメラBは、センシングユニットBと、同期中継ユニットBと、を含み、センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、同期中継ユニットは、マイクロコントローラと、シリアライザと、を含み、制御ユニットは、デシリアライザと、初期信号ユニットと、処理ユニットと、を含み、第1センサは慣性センサ、地磁気計等を含むことができ、本開示は第1センサが慣性センサであることを例として詳細に説明する。
【0080】
本開示において、センシングユニットからは、伝送する画像データ信号、伝送するIMUデータ信号、露光をオンにするフレーム同期信号及び電源等が導入され、これらの信号はFPCケーブルを介して同期中継ユニットに接続される。同期中継ユニットは画像データ及びIMUデータを受信し、低電圧差動信号LVDSを介して制御ユニットに伝送し、画像データは制御ユニットの処理ユニットに伝送された後、処理ユニットにおいて画像データとIMUデータGPS基準クロック信号との同期を行うことができ、且つ、画像データの画像処理は処理ユニットに搭載されたISPにより行われることができ、カメラのセンシングユニットにISPを追加することにより画像データが制御ユニットの処理ユニットに伝送される前に画像処理を行うこともでき、制御ユニットにおいて初期信号ユニットを介してGPS基準クロック信号を生成して処理ユニットに提供することができ、具体的な動作フローは以下のとおりである。
【0081】
12、制御ユニット及びカメラAとカメラBの電源を入れ、制御ユニットはセルフチェックを開始し且つカメラAとカメラBを初期化する。
【0082】
22、カメラAとカメラBは処理ユニットの初期化信号を受信した後にセルフチェック及び初期化を開始し、完了後、マイクロコントローラ(MCU)はI2Cバスを介して初期化成功信号を送信し且つシリアライザ、デシリアライザを介して遠隔の処理ユニットに通知する。
【0083】
32、処理ユニットはMCUから送信された初期化成功信号を受信し、処理ユニットは初期信号ユニットを介してGPS基準クロック信号(即ち初期信号)を提供し、分周後にデシリアライザを介して第1制御信号に変換し、シリアライザを介してカメラA及びカメラBのMCUで受信する。
【0084】
42、2つのMCUはシリアライザを経た第1制御信号を同時に受信した後、さらに第2制御信号に変換して2つのセンシングユニット内の第1センサにそれぞれ送信し、同時にそれぞれのIMUデータ(即ち第1センシングデータ)へのタイムスタンプ付与を開始し且つシリアライザ、デシリアライザを介して処理ユニットに返す。
【0085】
52、2つのセンシングユニット内の第2センサは第2制御信号を受信した後、画像データ(即ち第2センシングデータ)の収集を開始し、該画像データはシリアライザ、デシリアライザを介して処理ユニットに伝送され、処理ユニットは2つのセンシングユニットの画像データを受信し、タイムスタンプが付与されたそれぞれのIMUデータも受信し、次いでカメラA及びカメラBの画像データとIMUデータとの同期位置合わせを行う。
【0086】
本開示において、図7は、本開示に係る代替的なデュアルカメラを有する同期装置における各信号のタイミング図であり、初期信号、分周信号、第1制御信号(A)、第1制御信号(B)、第2センシングデータ(A)、第1センシングデータ(A)(同期せず)、第2センシングデータ(B)、第1センシングデータ(B)(同期せず)を含み、これらの信号によって、送信された第2センシングデータが第1センシングデータと位置合わせされる。
【0087】
本開示において、該同期装置は複数のカメラを有することができ、且つ複数のカメラ内の複数のセンシングデータの同期を実現することができ、1つの制御ユニットしか必要としない。本開示は2つのカメラを例とし、それぞれのカメラにおいて、慣性センサ及び画像センサを一緒に配置することができ、処理ユニットによって同期を開始し、カメラ側でそれぞれ複数のセンシングデータ間の同期を行い、同期時間を正確にし、プラットフォームの互換性が高いことができ、且つ本開示はカメラにMCUを追加して複数のセンサ間の同期を行うことができ、MCU制御のリアルタイム性が高く、複数のセンシングデータ間の同期の誤差を減少させることができ、且つ、MCUがカメラに配置されることで、遠隔処理ユニットのプラットフォーム及び計算能力に対する要件がなく、様々なプラットフォームとの互換性が高い。
【0088】
(実施例5)
図8は、本開示に係る別の代替的なレーダを有するデータ同期装置の概略図であり、図8に示すように、該同期装置は、制御ユニットと、第2センシングユニットと、カメラと、を含み、カメラは、センシングユニットと、同期中継ユニットと、を含み、センシングユニットは、第1センサと、第2センサと、を含み、第1センサは慣性センサ、地磁気計等を含むことができ(本開示は第1センサが慣性センサであることを例として詳細に説明する)、同期中継ユニットは、マイクロコントローラと、シリアライザと、を含み、制御ユニットは、デシリアライザと、初期信号ユニットと、処理ユニットと、を含み、第2センシングユニットは少なくともレーザレーダ及びミリ波レーダを含む(第2センシングユニットはさらに超音波レーダ等を含んでもよく、本開示はデータ同期装置がレーザレーダ及び/又はミリ波レーダを含むことを例として詳細に説明する)。
【0089】
本開示において、センシングユニットからは、伝送する画像データ信号、伝送するIMUデータ信号、露光をオンにするフレーム同期信号及び電源等が導入され、これらの信号はFPCケーブルを介して同期中継ユニットに接続され、同期中継ユニットは画像データ及びIMUデータを受信し、低電圧差動信号LVDSを介して制御ユニットに伝送し、画像データは制御ユニットの処理ユニットに伝送された後、処理ユニットにおいて画像データとIMUデータGPS基準クロック信号との同期を行うことができ、且つ、画像データの画像処理は処理ユニットに搭載されたISPにより行なわれることができ、カメラのセンシングユニットにISPを追加することにより画像データが制御ユニットの処理ユニットに伝送される前に画像処理を行うこともでき、制御ユニットにおいて初期信号ユニットを介してGPS基準クロック信号を生成して処理ユニットに提供することができ、制御ユニットの処理ユニットからレーザレーダ同期信号及びミリ波同期信号を出力し、レーザレーダ及びミリ波レーダデータを同期させ、具体的な動作フローは以下のとおりである。
【0090】
13、制御ユニット、カメラ及びレーダ(即ち第2センシングユニット)の電源を入れ、制御ユニットはセルフチェックを開始し且つカメラ及びレーダを初期化する。
【0091】
23、カメラは処理ユニットの初期化信号を受信した後にセルフチェック及び初期化を開始し、完了後、マイクロコントローラ(MCU)はI2Cバスを介して初期化成功信号を送信し且つシリアライザ、デシリアライザを介して遠隔の処理ユニットに通知する。
【0092】
33、処理ユニットはMCUから送信された初期化成功信号を受信し、処理ユニットは初期信号ユニットを介してGPS基準クロック信号(即ち初期信号)を提供し、分周後にデシリアライザを介して第1制御信号に変換し、シリアライザを介してカメラのMCUで受信し、同時にレーダ同期信号(レーザレーダ同期信号及びミリ波同期信号を含む)を送信する。
【0093】
43、MCUはシリアライザを経た第1制御信号を受信した後、さらに第2制御信号に変換してセンシングユニット内の第1センサに送信し、同時にIMUデータ(即ち第1センシングデータ)へのタイムスタンプ付与を開始し且つシリアライザ、デシリアライザを介して処理ユニットに返す。
【0094】
53、センシングユニット内の第2センサが第2制御信号を受信した後、データはシリアライザ、デシリアライザを介して処理ユニットに伝送され、処理ユニットはセンシングユニットの画像データ(第2センシングデータ)を受信し、タイムスタンプ付きのIMUデータも受信し、同時にタイムスタンプ付きのレーザレーダ及びミリ波レーダデータ(第3センシングデータ)も受信し、最後にカメラの画像データ、IMUデータ、レーザレーダデータ、ミリ波レーダデータの同期位置合わせを行う。
【0095】
本開示において、図9は、本開示に係る代替的なレーダを有する同期装置における各信号のタイミング図であり、初期信号、分周信号、第1制御信号、第2センシングデータ、第1センシングデータ(同期せず)、レーザレーダ同期信号、レーザレーダデータ、ミリ波同期信号、ミリ波レーダデータを含み、これらの信号によって、送信された複数のセンシングデータ(画像データ、慣性センシングデータ、レーザレーダデータ、ミリ波レーダデータを含む)が位置合わせされる。
【0096】
本開示において、慣性センサ及び慣性センサを一緒に配置することができ、処理ユニットによって同期を開始し、カメラ側で複数のセンシングデータの同期を行い、さらにレーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダ等の複数のタイプのセンサをサポートすることができ、同期時間を正確にし、プラットフォームの互換性が高いことができ、且つ本開示はカメラにMCUを追加して複数のセンサの同期を行うことができ、MCU制御のリアルタイム性が高く、複数のセンシングデータの同期の誤差を減少させることができ、且つ、MCUがカメラに配置されることで、遠隔処理ユニットのプラットフォーム及び計算能力に対する要件がなく、様々なプラットフォームとの互換性が高い。
【0097】
本開示の別の側面によれば、記憶されたコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムが実行されると、上記いずれか一項に記載の車載装置のデータ同期方法を実行するように、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が所在するデバイスを制御するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0098】
上記本開示の実施例番号は説明のためのものに過ぎず、実施例の優劣を示すものではない。
【0099】
本開示の上記実施例において、各実施例に対する説明はいずれも特定の点に重きが置かれており、ある実施例で詳述されていない内容は、ほかの実施例における説明を参照することができる。
【0100】
本願が提供するいくつかの実施例において、当然のことながら、開示された技術的内容は、他の方式で実現することができる。ここで、これまで説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は論理機能の分割に過ぎず、実際に実現する時には他の分割方式を有してもよく、例えば、複数のユニット又はアセンブリはもう1つのシステムに統合又は集積されてもよく、又は、いくつかの特徴を無視又は実行しなくてもよい。別の点では、図示または議論される相互の結合または直接的な結合、または通信接続は、インタフェース、ユニットまたはモジュールを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、他の形態であってもよい。
【0101】
また、分離部として説明されるユニットは物理的に分離してもよく、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして示される部は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットではなく、同一の場所に位置されてもよく、または、複数のユニットに配置されてもよい。これらのユニットの一部または全部は、本開示の方案の目的を達成するために実際の必要性に応じて選択することができる。
【0102】
また、本開示の様々な実施例における各機能ユニットは、単一の処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に別々に存在してもよいし、2つ以上のユニットが単一のユニットに集積されてもよい。集積された上記ユニットは、ハードウェアまたはソフトウェアの機能ユニットのいずれかの形で実装することができる。
【0103】
集積された上記ユニットは、ソフトウェア機能ユニットとして実現され、単体製品として販売または使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術的解決手段における、実質的な部分である従来技術に寄与する部分、又は、該技術的解決手段の一部又は全部をソフトウェア製品の形式で実現することができる。該コンピュータソフトウェア製品は一つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)により本開示の各実施例に記載の方法に含まれた全部又は一部のステップを実行するいくつかのコマンドを含む。上記記憶媒体としては、USBメモリ、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、可搬型ハードディスク、ディスクやCD-ROMなど、プログラムコードを格納できる媒体が挙げられる。
【0104】
上記は本開示の好ましい実施形態に過ぎず、当業者であれば、本発明の原理から逸脱しない前提で、更に幾つかの改良及び変更を行うことができ、それらの改良及び変更も本発明の保護範囲とみなされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-05-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御ユニットと、カメラと、を含むデータ同期装置であって、前記カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、前記センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、
前記制御ユニットは前記同期中継ユニットに第1制御信号を送信し、
前記同期中継ユニットは前記第1制御信号に基づいて、前記第1センサが第1センシングデータを生成し及び前記第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御し、且つ前記第1センシングデータにタイムスタンプを設定し、
前記制御ユニットは前記第1センシングデータ及び前記第2センシングデータを受信し、且つ前記タイムスタンプに基づいて前記第1センシングデータ及び前記第2センシングデータの同期位置合わせを行うデータ同期装置。
【請求項2】
前記制御ユニットは前記同期中継ユニットに第1制御信号を送信する前に、
前記カメラは前記制御ユニットから送信された初期化信号を受信した後、セルフチェック及び初期化を開始し、且つセルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した後、前記制御ユニットに初期化成功信号を送信するステップと、
前記制御ユニットは前記初期化成功信号を受信した後、前記同期中継ユニットに第1制御信号を送信するステップと、を含む、請求項1に記載のデータ同期装置。
【請求項3】
前記制御ユニットは、初期信号ユニットと、処理ユニットと、デシリアライザと、を含み、
前記初期信号ユニットは前記処理ユニットに初期信号を送信するように設定され、
前記処理ユニットは前記初期信号に対して分周処理を行い、且つ分周信号を生成するように設定され、
前記デシリアライザは前記分周信号に基づいて前記第1制御信号を生成するように設定される、請求項1に記載のデータ同期装置。
【請求項4】
前記同期中継ユニットは、前記制御ユニット内のデシリアライザから送信された前記第1制御信号を受信し、且つ前記第1センサ及び前記第2センサをそれぞれ制御する同期信号を生成するように設定されたシリアライザをさらに含む、請求項3に記載のデータ同期装置。
【請求項5】
前記同期中継ユニットは、前記シリアライザから送信された前記同期信号を受信し、且つ第2制御信号を生成して前記第1センサ及び前記第2センサを同期制御するように設定されたマイクロコントローラをさらに含む、請求項4に記載のデータ同期装置。
【請求項6】
前記同期中継ユニット内に前記マイクロコントローラが設置されない場合、前記シリアライザと前記第1センサは第1バスを用いて接続され、前記同期中継ユニット内に前記マイクロコントローラが設置される場合、前記第1センサと前記マイクロコントローラは第2バスを用いて接続される、請求項5に記載のデータ同期装置。
【請求項7】
前記制御ユニット内の前記処理ユニットで生成された分周信号を受信し、且つ前記分周信号の制御下で前記制御ユニットに第3センシングデータを送信して、第3センシングデータと前記第1センシングユニットによって生成されたデータとの同期位置合わせを行うように設定される第2センシングユニットをさらに含み、前記第2センシングユニットは、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダのうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載のデータ同期装置。
【請求項8】
前記第1センサは慣性センサ、地磁気計のうちの少なくとも1つを含み、前記第2センサは画像センサである、請求項1に記載のデータ同期装置。
【請求項9】
車載装置のカメラに適用されるデータ同期方法であって、前記カメラと制御ユニットは予め接続が確立されており、前記カメラに集積されたアセンブリは、少なくとも同期中継ユニットと、センシングユニットと、を含み、前記センシングユニットは第1センサと、第2センサと、を含み、
前記同期中継ユニットは制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、前記第1センサが第1センシングデータを生成し及び前記第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御するステップと、
前記第1センシングデータにタイムスタンプを設定するステップと、
タイムスタンプが設定された前記第1センシングデータ及び第2センシングデータを前記制御ユニットに送信し、前記制御ユニットは前記タイムスタンプに基づいて前記第1センシングデータと前記第2センシングデータの同期位置合わせを行うステップと、
を含むデータ同期方法。
【請求項10】
前記同期中継ユニットが制御ユニットから伝送された第1制御信号に基づき、前記第1センサが第1センシングデータを生成し及び前記第2センサが第2センシングデータを生成するように同期制御するステップの前に、
前記制御ユニットから伝送された初期化信号を受信するステップと、
前記初期化信号に基づき、セルフチェック操作及び初期化操作を開始するステップと、
セルフチェックで故障がなく且つ初期化が完了した場合、前記制御ユニットに初期化成功信号を送信するステップと、
をさらに含む、請求項9に記載のデータ同期方法。
【請求項11】
前記同期中継ユニットはシリアライザをさらに含み、
前記シリアライザを介して前記第1センシングデータ及び前記第2センシングデータを前記制御ユニットに送信するステップをさらに含む、請求項9に記載のデータ同期方法。
【請求項12】
求項9~11のいずれか一項に記載のデータ同期方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】