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特表2024-544982自動化されたガラス物品を束ねてパレット化する装置及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】自動化されたガラス物品を束ねてパレット化する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 57/11 20060101AFI20241128BHJP
   B65G 57/18 20060101ALI20241128BHJP
   B65G 57/24 20060101ALI20241128BHJP
   B65B 23/22 20060101ALI20241128BHJP
   B65D 85/34 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
B65G57/11
B65G57/18 A
B65G57/24
B65B23/22
B65D85/34 160
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024528528
(86)(22)【出願日】2022-11-02
(85)【翻訳文提出日】2024-07-11
(86)【国際出願番号】 US2022048666
(87)【国際公開番号】W WO2023086249
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】63/279,364
(32)【優先日】2021-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【弁理士】
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】へス,マーティ エリック
(72)【発明者】
【氏名】カエリン,ケヴィン ロバート
(72)【発明者】
【氏名】パークス,パトリック アーロン
(72)【発明者】
【氏名】ラスバン,エヴァン マーシャル
(72)【発明者】
【氏名】テンバス,グレゴリー ジェイムズ
【テーマコード(参考)】
3E043
3E096
3F029
【Fターム(参考)】
3E043BA06
3E043BA20
3E043CA04
3E043DA04
3E043EA01
3E043EA05
3E043FA01
3E096AA06
3E096AA09
3E096AA15
3E096BA30
3E096CA06
3E096CA19
3E096CA21
3E096DA04
3E096DA05
3E096DC02
3E096FA09
3E096FA10
3E096FA28
3E096FA31
3F029AA05
3F029BA07
3F029CA22
3F029CA56
3F029DA02
3F029EA01
3F029EA05
(57)【要約】
ガラス物品の束を形成する装置は、個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送する送給コンベヤを含む、ガラス物品送給ステーションを備えている。層分離コンベヤは、ガラス物品が並列している層を形成するコンベヤベルトを備えている。ロボットリフトアセンブリは、ガラス物品が並列している層を層分離インサート上に置くように構成される。層分離インサートは、ガラス物品が並列している層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる、並列したスロットを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス物品の束を形成する装置において、該装置が、
個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送する送給コンベヤを備えたガラス物品送給ステーションであって、前記層分離コンベヤが、ガラス物品が並列している層を形成するコンベヤベルトを備えている、ガラス物品送給ステーションと、
前記ガラス物品が並列している層を層分離インサート上に置くように構成されたロボットリフトアセンブリであって、前記層分離インサートが、前記ガラス物品が並列している層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する、ロボットリフトアセンブリと
を備えている、装置。
【請求項2】
前記ロボットリフトアセンブリが、異なる直径を有するガラス物品を係合するように配置され、構成されたガラスピックアップデバイスを含むアームエンドツールを備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記層分離コンベヤが、ガラス物品が並列している層を隣接するガラス物品が並列している層から断続的に分離するように構成された前記コンベヤベルトを備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ロボットリフトアセンブリが、束の一部を形成する前記ガラス物品が並列している層を積層するように構成されている、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記層分離コンベヤが、隣接するガラス物品から間隔を空けて単一のガラス物品を保持するように各々サイズ設定され、構成された、区分化された物品保持領域を備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
センサを使用して単一の物品保持領域内の複数のガラス物品を自動的に検出するコントローラをさらに備えている、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ガラス物品が並列している層内の予め選択された数のガラス物品を自動的に識別するためのセンサを使用するコントローラをさらに備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
並列している層を前記ロボットリフトアセンブリが、前記物品が並列している層を前記層分離インサート上に置く前に、前記層の隣接する並列したガラス物品間の距離を減少させるために位置を自動的に調整する調整可能な物品保持領域を備えた再ピッチステーションをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記ロボットリフトアセンブリが第1のロボットリフトアセンブリであり、前記装置が、前記ガラス物品が並列している層を前記層分離コンベヤから前記再ピッチステーションまで移動させる第2のロボットリフトアセンブリを備えている、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ガラス物品が並列している層上に別の層分離インサートを配置する第3のロボットリフトアセンブリをさらに備えている、請求項9に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、その内容が依拠され、その全体がここに参照することによって本願に援用される、2021年11月15日出願の米国仮特許出願第63/279,364号の米国法典第35編特許法119条に基づく優先権の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本明細書は、概して、ガラス物品を束ねてパレット化するための方法及び装置に関し、より詳細には、パッケージプロセス中にガラス管間のガラス同士の相互作用及び人間との接触を排除する、医薬品パッケージ用のガラス管を束ねてパレット化する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
歴史的に、ガラスは、他の材料と比較して優れた気密性、光学的透明性、及び化学的耐久性の理由から、医薬品のパッケージにとって好ましい材料として使用されてきた。具体的には、医薬品パッケージに用いられるガラスは、そこに含まれる医薬品組成物の安定性に影響を与えないように、適切な化学的耐久性を備えていなければならない。適切な化学的耐久性を有するガラスには、化学的耐久性についての実績がある、ASTM規格「タイプ1B」内のガラス組成物が含まれる。
【0004】
しかしながら、このような用途では、ガラスの使用はガラスの機械的性能によって制限される。製薬業界では、ガラスの破損は、製品の品質だけでなく、最終ユーザにとっても懸念事項である。壊滅的でない破損(すなわち、ガラスに亀裂が生じるが破壊しない場合)でも、内容物の無菌性が失われることとなり、その結果、コストのかかる製品のリコールにつながる可能性がある。
【0005】
具体的には、医薬品パッケージの製造プロセス全体を通じてガラス物品を取り扱う又は束ねると、ガラス同士が接触することになり、ガラスに傷及び欠陥が生じる可能性がある。この機械的損傷により、ガラス製の医薬品パッケージの強度が大幅に低下し、ガラスに亀裂が生じる可能性が高まり、パッケージ内の医薬品の無菌性が損なわれたり、あるいはパッケージが完全に破損したりする可能性がある。ガラス同士の接触を低減するか、又は完全に排除することにより、医薬品パッケージの物理的特性を大幅に改善することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、パッケージプロセス中のガラス同士の相互作用を低減又は排除する、医薬品パッケージ用の管などのガラス物品をパッケージするための方法及び装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態によれば、ガラス物品の束を形成する装置は、個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送する送給コンベヤを含む、ガラス物品送給ステーションを備えている。層分離コンベヤは、ガラス物品が並列している層を形成するコンベヤベルトを備えている。ロボットリフトアセンブリは、ガラス物品が並列している層を層分離インサート上に置くように構成される。層分離インサートは、ガラス物品が並列している層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる、並列したスロットを有する。
【0008】
別の実施形態によれば、ガラス物品の束を形成するためのガラス物品の取り扱い方法が提供される。該方法は、第1の外径を有するガラス管又はロッドの形態の個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送し、層分離コンベヤ上にガラス物品が並列している第1の層を形成する工程を含む。ロボットリフトアセンブリを使用して、ガラス物品が並列している第1の層を層分離インサート上に置く工程であって、層分離インサートが、ガラス物品が並列している第1の層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する。
【0009】
別の実施形態によれば、ガラス物品の束を形成する装置は、ガラス物品が並列している層を形成するコンベヤベルトを含む、層分離コンベヤを備えている。ロボットリフトアセンブリは、第1の離間構成でガラス物品が並列している層を、隣接する並列したガラス物品間の距離を第2の離間構成へと減少させるために位置を自動的に調整する調整可能な物品保持領域を備えた再ピッチステーション上に配置するように構成される。
【0010】
ガラス物品、並びにその製造方法及び製造プロセスのさらなる特徴及び利点は、以下の詳細な説明に記載され、一部は、その説明から当業者に容易に明らかになり、あるいは、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、並びに添付の図面を含む、本明細書に記載される実施形態を実施することによって認識されるであろう。
【0011】
前述の概要及び以下の詳細な説明はいずれも、さまざまな実施形態を説明しており、特許請求される主題の性質及び特徴を理解するための概観又は枠組みを提供することを意図していることが理解されるべきである。添付の図面は、さまざまな実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれて、その一部を構成する。図面は、本明細書に記載されるさまざまな実施形態を例証しており、その説明とともに、特許請求の範囲の主題の原理及び動作を説明する役割を担う。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、積層されたガラス物品の束で形成された、パレット化されたパッケージの部分分解斜視図
図2A】隣接するガラス物品間の分離なしに、パレット化されたパッケージを形成するために使用する束の詳細な端面図
図2B】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、隣接するガラス物品間の分離を示す複数のガラス物品層で形成された図1のパレット化されたパッケージの詳細な図
図3】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による束のガラス物品の分離に用いられる層分離インサートの斜視図
図4】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図1のパレット化されたパッケージを形成するように積層された複数の束を形成するためのガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置を示す図
図5】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、所定のピッチを有するガラス物品の層を示す図
図6】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図4のガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置の一部の側面斜視図
図7】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図4のガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置の一部の側面斜視図
図8】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図4のガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置の一部の側面斜視図
図9】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図4のガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置の一部の側面斜視図
図10A】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、再ピッチ動作を示す図
図10B】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、再ピッチ動作を示す図
図11A】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、再ピッチ動作を示す図
図11B】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、再ピッチ動作を示す図
図12】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図4のガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置の一部の側面斜視図
図13】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、異なる直径のガラス物品の管のガラス物品層を持ち上げるように構成されたエンドエフェクタを示す図
図14】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図4のガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置の一部の側面斜視図
図15】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図4のガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置の一部の側面斜視図
図16】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図4のガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置の一部の側面斜視図
図17】本明細書に示され、記載される1つ以上の実施形態による、図4のガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置の一部の側面斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、例が図に示されている、パッケージプロセス中のガラス同士の相互作用を低減又は排除する、医薬品パッケージ用の管などのガラス物品をパッケージするための方法及び装置のさまざまな実施形態について詳細に参照する。ガラス物品はさらに加工され、例えば、医薬品パッケージを含むがこれに限定されない、さまざまなパッケージ用途での使用に適したガラス容器として使用することができる。これらの医薬品パッケージは、医薬組成物を含む場合と含まない場合がある。パッケージプロセス中のガラス同士の相互作用を低減又は排除するガラス物品をパッケージするための方法及び装置のさまざまな実施形態について、添付の図面を具体的に参照しつつ、本明細書でさらに詳しく説明する。
【0014】
概して、方法及び装置は、ガラス物品に接触し、支持するのに適したガラス受け入れインサートを利用することができる。層分離インサートは、ガラス物品の層を形成するために個々のガラス物品を受け入れるようにサイズ設定され、配置された個別のスロットを備えることができる。ガラス物品の層は、層分離インサートによって上下に積層することができ、これにより、ガラス物品の層間及び同じ層の隣接するガラス物品間にも分離バリアを提供することができる。
【0015】
本明細書に記載される実施形態は、ガラス物品の束を形成する装置を含む。次に、束を積層して、層分離インサートとともにガラス物品のパレット化されたパッケージを形成することができる。装置は、個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送する送給コンベヤを含む、ガラス物品送給ステーションを備えている。層分離コンベヤは、送給ステーションから単一のガラス物品を受け入れ、隣接するガラス物品から離間した単一のガラス物品を保持して、ガラス物品が並列している層を形成するように各々がサイズ設定され、構成されている、区分された物品保持領域を含むコンベヤベルトを備えている。幾つかの実施形態では、再ピッチステーションは、ガラス物品が並列している層のガラス物品を各々1つずつ受け入れる、調整可能な物品保持領域を含む。該調整可能な物品保持領域は、隣接する並列したガラス物品間の距離を、ピッチがより大きい第1の離間構成からピッチがより小さい第2の離間構成へと減少させるように位置を自動的に調整する。ガラス物品が並列している層を第2の構成で複数の層分離インサート上に置くように構成された、ロボットリフトアセンブリを提供することができる。層分離インサートは、ガラス物品が並列している層のガラス物品を各々1つずつ受け入れる、並列したスロットを有する。該方法及び装置は、ガラス受け入れインサートを使用してガラス物品の自動化パッケージを提供し、パッケージプロセス中のガラス同士の接触及びガラス物品の人による取り扱いを減じるか、又は排除する。
【0016】
図1を参照すると、個々の管の形態をした複数のガラス物品12のパレット化されたパッケージ10の一例が示されている。パレット化されたパッケージ10は、パレット20上の行16と列18の両方に積層された、ガラス物品12の複数の束14から形成される。パレット化されたパッケージ10は、ガラス物品12の端部26及び28が配置される対向する端部22及び24、端部26と28との間に延びる対向する側部30及び32、上部34、並びにパレット20上に載置される底部36を含む。幾つかの実施形態では、パレット化されたパッケージ10及び/又は複数の束14を、プラスチックフィルムなどの外側のラップ(点線38で表示)で包むことができる(例えば、シュリンクラッピング、ストレッチラッピングなど)。パレット化されたパッケージ10を外側のラップ38で包むと、束をまとめて固定し、粒子のガラス物品への侵入を抑制することによってパレット化されたパッケージ10全体に対する剛性及び構造的完全性を高めることができる。
【0017】
図1の分解部分に示されているように、束14は各々、互いに積層されたガラス物品層40によって形成される。各ガラス物品層40は、4、6、8、10、12、14、18、20個の物品など、任意の適切な数のガラス物品12から形成し、並列配置することができる。各層におけるガラス物品12の数は、例えば、ガラス物品のサイズ、重量などの特性に応じて決めることができる。一例として、ガラス物品12は、約8.5mmから30mmの間の外径を有しうる。ガラス物品層40は、長さLが比較的長く(例えば、約1メートル以上、例えば約1.5メートル以上など)、高さH(例えば、ガラス物品の管の直径)が比較的短くなりうる。
【0018】
ガラス物品層の各々の間には、層分離インサート42、44、及び46が設けられている。層分離インサート42及び46は、端部層分離インサートとすることができ、層分離インサート44は中間層分離インサートとすることができる。1つの中間層分離インサート44が示されているが、複数の中間層分離インサートが存在していてもよい。端部層分離インサート42及び46は、中間層分離インサート44を間に挟んで、対向する端部26及び28の近くに配置することができる。図からわかるように、層分離インサート42、44、及び46は、ガラス物品層40の長さLよりも短くすることができ、隣接するガラス物品層40間に間隙48を設けて、長さLに沿って互いに分離させることができる。このような配置により、ガラス物品層40を互いに支持しつつ、より長い層分離インサートに比べて層分離インサート42、44、及び46の形成に使用する材料を削減することができる。
【0019】
図2Aは、ガラス物品が接触する既知の構成で互いに積層されたガラス物品層の詳細な端面図を示している。ガラス物品層はオフセット構成(例えば、左右又は幅方向に直径の半分だけオフセットされる)で積層され、ガラス物品12の六角形パターン(点線 47で強調表示される)を形成する。このような配置により、結果的にガラス同士の接触が顕著になり、ガラス物品に引っ掻き傷及び他の機械的損傷が生じる可能性がある。
【0020】
図2Bを参照すると、層分離インサート42、44、及び46(図1)は、個々のガラス物品12を高さ方向と幅方向の両方で互いに分離する。言い換えれば、ガラス物品12は、層分離インサート42、44、及び46によって、両方の列間及び各ガラス物品層40内で互いに分離される。図からわかるように、ガラス層40の隣接するガラス物品12間には間隙51が設けられ、隣接するガラス層40の隣接するガラス物品12間には間隙53が設けられている。
【0021】
図3を参照すると、端部層分離インサート46が示されている。端部層分離インサート46が示されているが、層分離インサート42及び44は、ガラス物品12の保持及び分離に適した同じ特徴又は同様の特徴を含むことができる。幾つかの実施形態では、端部層分離インサートは、ガラス物品12の端部を覆うために閉じた側面を有することができる。端部層分離インサート46は、ガラス物品12の端部28を受け入れるように各々サイズ設定された物品受け入れスロット50の列を含む。スロット50は、ガラス物品12の外形と相補的な形状(例えば、円形)を有し、ガラス物品12が物品受け入れスロット50内に収まるようにすることができる。各物品受け入れスロット50は、該物品受け入れスロット50の長さに沿って延びる側壁52を含む。側壁52は、物品受け入れスロット50に沿って延びるベース56から外側に延びている。高さ延長タブ58及び60は、側壁52の上端62から外側に延びうる。高さ延長タブ58及び60は、物品受け入れスロット50に配置されているときにガラス物品12を超えて外側に延び、隣接する端部層分離インサート46のベース56に接触して、少なくとも幾らかの下向きの荷重を支えるように配置することができる。高さ延長タブ58、60と隣接する端部分離インサート46のベース56との接触により、隣接するガラス層40間の間隔を確保することができる。高さ延長タブ58は、高さ延長タブ60から左右方向又は長さ方向にオフセットされていてもよく、これにより、積層されたときにガラス物品層40の安定性を向上させることができる。物品受け入れスロット50の端部62は開放されており、遮るものがなく、ガラス物品12が物品受け入れスロット50から水平方向に突出することができるようになっている。
【0022】
層分離インサート42、44、及び46は、異なる直径の管状ガラス物品12を運ぶようにサイズ設定され、配置された物品受け入れスロット50を有することができる。例えば、物品受け入れスロット50、64は、約8.5mmから30mmの間の管状ガラス物品を保持するようにサイズ設定されていてもよい。さらに、高さ延長タブ58、60、70、72は、異なる直径の管状ガラス物品12のいずれかに対して、隣接する層分離インサート42、44、46のベース56に接触するのに十分な高さを有することができる。管の長さも、直径に関係なく実質的に同じになるように選択することができる。このようにして、層40、束14、及びパレット化されたパッケージ10の全体的な幅、長さ、及び高さは、管状ガラス物品12の直径に関係なく実質的に同じにすることができ、これにより、パッケージ、出荷、及び取り扱いのプロセスの複雑さを軽減することができる。高さ延長タブ58、60(及び/又は側壁52)の高さが管状ガラス物品12の一部より下にある場合、層40、束14、及びパレット化されたパッケージ10の高さは、管状ガラス物品12の直径に応じて変化しうるが、幅と長さは同じにすることができる。
【0023】
層分離インサート42、44、及び46は、ガラス物品層40間の所望の分離を提供しつつ、ガラス物品12と接触して保護することができる、アモルファスポリエチレンテレフタレート(APET)、シリコーンなどの任意の適切な材料で形成することができる(図2B)。幾つかの実施形態では、層分離インサート42、44、及び46は、再利用可能及び/又は再生利用可能な材料で形成することができる。成形などの任意の適切なプロセスを使用して、層分離インサート42、44、及び46を形成するすることができる。
【0024】
ガラス物品12は、さまざまな異なるガラス組成物から形成することができる。ガラス物品の特定の組成は、ガラスが物理的特性の所望のセットを有するように、特定の用途に従って選択することができる。
【0025】
ガラス物品12は、約25×10-7/℃から80×10-7/℃の範囲の熱膨張係数を有するガラス組成物から形成することができる。例えば、本明細書に記載される幾つかの実施形態では、ガラス物品12は、イオン交換による強化に適したアルカリアルミノケイ酸塩ガラス組成物から形成される。このような組成物は、概して、SiO、Al、少なくとも1つのアルカリ土類酸化物、並びにNaO及び/又はKOなどの1つ以上のアルカリ酸化物の組合せを含む。これらの実施形態の幾つかでは、ガラス組成物は、ホウ素及びホウ素含有化合物を含まない可能性がある。他の幾つかの実施形態では、ガラス組成物は、例えば、SnO、ZrO、ZnO、TiO、Asなどの少量の1つ以上の追加の酸化物をさらに含みうる。これらの成分は、清澄剤として、及び/又はガラス組成物の化学的耐久性をさらに高めるために、添加することができる。別の実施形態では、ガラス表面は、SnO、ZrO、ZnO、TiO、Asなどを含む金属酸化物コーティングを含みうる。
【0026】
特に例示的な一実施形態では、ガラス物品12は、2012年10月25日に出願され、Corning,Incorporated社に譲渡された「Glass Compositions with Improved Chemical and Mechanical Durability(化学的及び機械的耐久性を向上させたガラス組成物)」と題された係属中の米国特許出願第13/660894号明細書に記載されているイオン交換可能なガラス組成物から形成することができる。
【0027】
しかしながら、本明細書に記載される物品12は、イオン交換可能なガラス組成物及びイオン交換可能ではないガラス組成物を含むがこれらに限定されない、他のガラス組成物から形成することができるものと理解されたい。例えば、幾つかの実施形態では、ガラス容器は、例えば、Schottのタイプ1B又は医薬品パッケージでの使用に適した他のホウケイ酸又はアルミノケイ酸塩ガラス組成物など、タイプ1Bのガラス組成物から形成することができる。
【0028】
本明細書に記載される幾つかの実施形態では、ガラス物品12は、USP(アメリカ合衆国薬局方)、EP(欧州薬局方)、及びJP(日本薬局方)などの規制当局が、それらの耐加水分解性に基づいて記載した医薬品ガラスの基準を満たすガラス組成物から形成することができる。USP660及びEP7に従い、ガラスはタイプIの基準を満たしており、日常的に非経口パッケージに使用されている。ホウケイ酸ガラスの例には、限定はしないが、Corning(登録商標)Pyrex(登録商標)7740、7800、並びにWheaton180、200、及び400、Schott Duran、Schott Fiolax、KIMAX(登録商標)N-51A、Gerrescheimer GX-51 Flint、並びに他のものが含まれる。ソーダ石灰ガラスはタイプIIIの基準を満たしており、溶液又は緩衝液を作るためにその後に溶解される乾燥粉末のパッケージに許容されている。タイプIIIのガラスはまた、アルカリに対して鈍感であることが判明している液体製剤のパッケージにも適している。タイプIIIのソーダ石灰ガラスの例には、Wheaton 800及び900が含まれる。脱アルカリ処理されたソーダ石灰ガラスは、水酸化ナトリウム及び酸化カルシウムのレベルが高く、タイプII基準を満たしている。これらのガラスは、タイプIのガラスよりも浸出に対する耐性が低く、タイプIIIのガラスよりも耐性がある。タイプIIのガラスは、保存期間に、pHが7未満のままである製品に使用することができる。例には、硫酸アンモニウム処理されたソーダ石灰ガラスが含まれる。これらの製薬用ガラスは、さまざまな化学組成を有しており、20~85×10-1の範囲の線熱膨張係数(CTE)を有している。耐加水分解性及び化学的耐久性に関するタイプ基準を満たす別のガラス組成物は、Corning Valor(登録商標)ガラスである。
【0029】
図4を参照すると、図1のパレット化されたパッケージ10を形成するように積層された複数の束14を形成するために、ガラス物品を束にしてパレット化する自動化された方法及び装置100が示されている。束ねてパレット化する装置100は、個々のガラス物品12が層分離ステーション104に(例えば、コンベヤを使用して)提供される、ガラス物品送給ステーション102を含む。層分離ステーション104は、予め選択された数の個々のガラス物品12を他の入ってくるガラス物品12から分離して、予め選択されたピッチの第1の離間構成を有するガラス物品12の層を形成する、コンベヤを利用することができる。本明細書で用いられる場合、「ピッチ」という用語は、ガラス物品層の隣接するガラス物品12上の対応する点間の距離を指す。図5を簡単に参照すると、ガラス物品層106は、一例として、長さ方向の中心線CとCとの間にピッチPを有するガラス物品12を含む。ガラス物品層のピッチは、そのガラス物品層に対して実質的に一定である (例えば、±10ミリメートル)。例えば、第1の離間構成のピッチPは、約100mm以下、例えば約75mm以下、例えば約50mm以下、例えば約40mm以下、例えば約30mm以下、例えば約20mm以下、例えば約15mm以下でありうる。
【0030】
再び図4を参照すると、ガラス物品層が形成され、所定数のガラス物品12に分離された後、再ピッチステーション108に提供される。例えば、ロボットリフトアセンブリ110は、第1の離間構成のガラス物品層全体を層分離ステーション104から再ピッチステーション108まで運ぶことができる。再ピッチステーション108は、第1の離間構成のガラス物品層全体を受け入れ、ピッチが縮小された第2の離間構成へとピッチを縮小する。例えば、第2の離間構成のピッチは、約50mm以下、例えば約30mm以下、例えば約15mm以下、例えば約10mm以下でありうる。第2の離間構成のピッチは、物品受け入れスロット50のピッチに対応するように選択することができる(図3)。
【0031】
ガラス物品層のピッチが再ピッチステーション108で調整(例えば、縮小)されると、束構築ステーション112に提供される。例えば、別のロボットリフトアセンブリ114は、第2の離間構成のガラス物品層全体を再ピッチステーション108から束構築ステーション112まで運ぶことができる。ガラス物品層を待っているのは、層分離インサート42、44、及び46である(図3)。ロボットリフトアセンブリ114は、ガラス物品層全体のガラス物品を、それぞれの個別の物品受け入れスロット50内に同時に置くように構成される。次に、追加の層分離インサート42、44、及び46が、インサート供給ステーション116から供給され(例えば、コンベヤを使用して)、ガラス物品層の上に配置され、別の再ピッチ化されたガラス物品層を受け入れる。追加の層分離インサート42、44、及び46は、別のロボットリフトアセンブリ118を使用してガラス物品層上に置くことができる。
【0032】
このプロセスは、束構築ステーション112において束が構築されるまで継続される。次に、束は、束パッケージシステム120に搬送される(例えば、コンベヤを使用)。束の端部の周りにバンド122(図1)を置いて、ガラス物品同士の相対的な動きを制限することができる。複数のバンドを、両端及びその中間の任意の位置など、束の周りのさまざまな位置に置くことができる。バンドを使用することにより、汚染を軽減し、段ボール箱の必要性を排除することができ、必要な保管スペース及び処理が削減される。バンド固定された束は、次に、ロボットリフトアセンブリ125を使用してパレット構築ステーション123で積層され、パレットが形成される(図1)。
【0033】
図4を引き続き参照すると、束ねてパレット化する装置100の自動化された側面を制御するために使用することができる制御システム124が提供されている。制御システム124は、コンベヤ、再ピッチステーション、及びロボットリフトアセンブリを備えている自動化された側面を制御するための少なくとも1つ又は複数のコンピューティングデバイスで構成することができる。制御システム124はまた、ステーション102、108、112、116、120、及び123のうちの1つ、幾つか、又はすべてにおいて、ガラス物品及び層分離インサートの進行状況を監視することもできる。例えば、カメラ、近接センサなどのセンサ126を配置して、制御システム124が、ステーション102、108、112、116、120、及び123のうちの1つ、幾つか、又はいずれかにおいてガラス物品及び/又は層分離インサートが欠落しているかどうかを(例えば、視覚システム及び画像データを使用して)識別できるようにすることができる。さらに、制御システム124は、アルミノケイ酸塩及びホウケイ酸塩などのガラスの種類を識別することができる。
【0034】
場合によっては、ガラス物品が1つの物品保持領域から別の物品保持領域に「ジャンプ」し、その物品保持領域内の別のガラス物品を横断することがある。制御システム124は、ガラス同士が接触している両方のガラス物品を自動的に検出し、追跡し、拒絶ステーション128へと拒絶することができる。次に、拒絶されたガラス物品を有する物品保持領域は再充填され、パッケージプロセスを続行することができる。幾つかの実施形態では、制御システム124は、束ねてパレット化する方法及び装置100を通じて、個々のガラス物品、層、束、及びパレットを追跡することができる。ガラス物品は、制御システム124で検査することができ、オペレータからのコマンドに基づいて、及び/又は欠陥が検出された場合には自動的に、個別又は複数のガラス物品を取り除くことができる。
【0035】
図6~17は、ステーション102、108、112、116、120、及び123、並びにロボットリフトアセンブリ110、114、118、及び125をより詳細に、かつ動作状態で図示している。まず図6を参照すると、束ねてパレット化する装置100は、コンベヤ130を備えた送給ステーション102を含む。コンベヤ130には、該コンベヤ130の対向する側部にペグ状のセパレータ132が設けられており、これらのセパレータは搬送方向に隣接するセパレータから間隔を空けて配置され、各々が単一のガラス物品管136を保持する物品保持領域134を提供する。セパレータ132は各々がコンベヤベルト138に取り付けられており、該コンベヤベルト138はセパレータ132を搬送方向に移動させ、ガラス物品の管136を層分離ステーション104に連続的に送給する。コンベヤの動きに関して本明細書で用いられる場合、「連続」とは、減速又は停止しない、滑らかな搬送動作を指す。「インデックス付け」という用語は、比較的短い時間減速又は停止し、その後、別の時間及び距離にわたってより高速で正確に迅速に移動することを指す。「断続的」という用語は、通常、プロセスが減速又は停止している間に実施することができるように、より長い時間停止又は減速し、その後、別の時間及び距離にわたってより高速で移動することを指す。
【0036】
図7も参照すると、コンベヤ130は、ガラス物品の管136を層分離ステーション104に供給する。層分離ステーション104は、対向する側部142及び144を含む別のコンベヤ140を含み、各側部142、144はコンベヤベルト146、148を含む。図示される例では、各側部142及び144に2つのコンベヤベルト146及び148が用いられているが、1つのみ又は2つより多くのコンベヤベルトを使用することもできる。複数のコンベヤベルト146及び148を使用すると、コンベヤ130は、セパレータ154の層分離領域150及び152を、ガラス物品の管136を受け入れるための送給ステーション102へと循環させることができる。図6の例では、例えば、分離領域150は、事前に選択された数(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15など)のガラス物品の管136を受け入れ、各ガラス物品の管136は、独自の物品保持領域156に配置される。次に、コンベヤ140のコンベヤベルト146は、層分離領域150を比較的高速で搬送方向に送給ステーション102から遠ざけるように移動させると同時に、層分離領域152を送給ステーション102に提示し、各物品保持領域156が個々のガラス物品管136を受け入れるようにインデックス付けする。次に、コンベヤベルト146は、層分離領域152を比較的高速で搬送方向に送給ステーション102から遠ざけるように移動させると同時に、層分離領域150を送給ステーション102に提示し、各保持領域156が個々のガラス物品管136を受け入れるようにインデックス付けする。理解できるように、コンベヤベルト146、148のインデックス付けと連続移動の両方のこのような搬送動作により、ガラス物品の管136が、第1の離間構成を有する、並列したガラス物品の管のガラス物品層158へと分離される。搬送動作は、前述のように、拒絶及び/又はジャンプによって失われたガラス物品にも対応することができる。
【0037】
図8を参照すると、ガラス物品層158aが、形成されている上流のガラス物品層158bから分離されると、ロボットリフトアセンブリ110がガラス物品の管136と係合しガラス物品層158a全体を再ピッチステーション108へと運ぶ。ロボットリフトアセンブリ110は、ガラス物品層158aのガラス物品の管136の各々に同時に係合して、ガラス物品の管136間のピッチを維持するために使用することができるエンドエフェクタ164、166を備えたロボットアーム160、162を含む。例えば、エンドエフェクタ164、166は、ガラス物品の管136の端部に挿入され、ガラス物品の管136を同時に持ち上げて運ぶのに使用することができる突起168の列(図7)を含むことができる。別の例として、エンドエフェクタ164、166は、ガラス物品の管136の端部との係合に用いることができる、摩擦力の高い材料を含むことができる。ガラス物品層158aのガラス物品の管136を係合する任意の適切な方法を、ロボットリフトアセンブリ110で利用することができる。エンドエフェクタ164及び166は、異なる直径(例えば、8.5mmから30mmの間)のガラス物品の管と係合し、ガラス物品層全体を再ピッチステーション108まで運ぶように構成されていることに留意されたい。エンドエフェクタ164は、ガラスを損傷しない、比較的柔らかい材料で形成することができる。
【0038】
図9を参照すると、ロボットリフトアセンブリ110は、第1の離間構成でガラス物品層158aを再ピッチステーション108に運ぶ。再ピッチステーション108は、移動して調整可能な物品保持領域172を提供することができる可動セパレータ170を含む。図10A、10B及び図11A、11Bは、可動セパレータ170の動作を図式的に示している。最初に図10A及び11Aを参照すると、再ピッチステーションは、第1の再ピッチ装置174と、該第1の再ピッチ装置174から搬送方向を横切る方向に沿って離間した第2の再ピッチ装置176とを含む。2つの再ピッチ装置が示されているが、1つ又は2つより多くの再ピッチ装置が存在していてもよい。各再ピッチ装置は、可動セパレータ170の外側セット178と、可動セパレータ170内側セット180とを備えている。可動セパレータ170の外側セット178は、可動セパレータ170a、170b、170c、及び170dを含み、内側セット180は、可動セパレータ170e及び170fを含む。中央のガラス物品の管136aと136bとの間には固定式セパレータ182が設けられている。特に図11Aを参照すると、セパレータ170e、170f及び182は傾斜形状(例えば、三角形)であり、ガラス物品の管136が第1の離間構成でその傾斜形状の側面184及び186上に載置可能となるようにサイズ設定されている。再ピッチ動作中、可動セパレータ170a、170b、及び170eは、固定式セパレータ182及び可動セパレータ170cに向かって搬送方向に直線的に移動される。170d及び170fは、矢印188及び190で示されるように、固定セパレータ180に向かって反対方向に直線的に移動される。可動セパレータ170が固定式セパレータ182に向かって移動すると、図10B及び11Bに示されるように、ガラス物品層158aのピッチが第2の離間構成へと縮小される。セパレータ170、182の傾斜形状により、ガラス物品の管136は傾斜形状の側面184及び186に乗り上げ、可動セパレータ170が互いに向かって移動するにつれて互いに接近し、セパレータ170a~170dを使用してガラス物品の管136を第2の離間構成に保持することができる(図10B)。
【0039】
図12を参照すると、ロボットリフトアセンブリ114は、第2の離間構成のガラス物品の管136のガラス物品層全体158aの係合し、ガラス物品層158aを束構築ステーション112に運ぶために使用することができる、エンドエフェクタ194を含む。束構築ステーション112では、層分離インサート42、44、及び46がガラス物品層158aを待っている。ロボットリフトアセンブリ114は、エンドエフェクタ194を使用して、ガラス物品層158aのすべてのガラス物品の管136を個々の物品受け入れスロット50(図3)内に置く、ロボットアーム196を備えている。図示される例では、層分離インサート42、44、及び46は、部分的に構築された束196の上に置かれる。
【0040】
図13を簡単に参照すると、エンドエフェクタ194は、異なる直径(例えば、8.5mmから30mmの間)のガラス物品の管136を係合するように構成することができる。一例として、エンドエフェクタ194は、ガラス物品の管136を契合し、保持するように構成されたガラスピックアップデバイス198を含むことができる。ガラスピックアップデバイス198は、エンドエフェクタ194の物品係合側202に沿って配置された吸引ノズル200を含むことができる。吸引ノズル200は真空源と連通しており、吸引ノズル200を通じて負圧を供給し、この負圧を使用してガラス物品の管136を係合させる。エンドエフェクタ194は、ガラス物品の管136の対向する端部の係合に用いることができる端部係合フィンガ202及び204も含むことができる。
【0041】
再び図9を参照すると、ロボットリフトアセンブリ118は、空っぽの層分離インサート42、44、及び46をピックアップし、それらを部分的に構築された束196の上に置くために使用することができる。ロボットリフトアセンブリ118は、インサート送給コンベヤ210から層分離インサート42、44、及び46を同時に掴み、それらを部分的に構築された束196上に同時に置くように構成されたエンドエフェクタ208を備えたロボットアーム206を含む。図14を参照すると、インサート供給ステーション116は、インサート供給機構214から層分離インサート42、44、及び46を取り出すように構成された、ロボットピックアセンブリ212を備えている。インサート供給機構214は、層分離インサート42、44、及び46をロボットピックアセンブリ212にインデックス付けする。幾つかの実施形態では、層分離インサート42、44、及び46の各々に1つずつ、合計3つのロボットピックアセンブリ212とインサート供給機構214が存在しうる。インサート送給コンベヤ210は、層分離インサート42、44、及び46を束構築ステーション112に搬送する。
【0042】
図9を参照すると、束が完全に構築されると、束は、束コンベヤ218を使用して束パッケージシステム120に向かって搬送される。次に図15を参照すると、束パッケージシステム120は、束224の端部にバンド222を置くために用いられるバンド装置220を含む。次に、束224は、検査ステーション236へと搬送され、そこで、制御システム124(図4)が束224を検査し、束224は、パレット構築ステーション123(図17)に移動されるか、又は拒絶される。図16を参照すると、束224は、ロボットアーム228と、束224の端部を係合するように構成されたエンドエフェクタ230とを備えた、ロボットリフトアセンブリ125によって移動させることができる。次に、束224は、パレット構築ステーション123における部分的に構築されたパレット232に移される(図17)。
【0043】
上述の装置及び方法は、ガラス同士の接触又はガラス物品と人との接触を最小限に抑えるか、あるいは排除しつつ、比較的多数のガラス物品を取り扱い、パッケージするために使用することができる。このような配置により、ガラス物品の破損箇所(引っ掻き傷、欠陥、欠けなど)の可能性を減らすことができ、その結果、ガラス物品の強度が向上し、人との接触を排除することで清潔さが向上する。視覚システムを使用してガラス物品を追跡し、層、束、及びパレットが仕様に従って構築されているかどうかを判断することができる。
【0044】
実施形態は、従属節に好ましい特徴が示されている、次の番号が付された項を参照して説明することができる:
第1項:ガラス物品の束を形成する装置において、該装置が、個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送する送給コンベヤを備えたガラス物品送給ステーションであって、層分離コンベヤが、ガラス物品が並列している層を形成するコンベヤベルトを備えている、ガラス物品送給ステーションと、ガラス物品が並列している層を層分離インサート上に置くように構成されたロボットリフトアセンブリであって、該層分離インサートが、ガラス物品が並列している層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する、ロボットリフトアセンブリとを備えている、装置。
【0045】
第2項:ロボットリフトアセンブリが、異なる直径を有するガラス物品を係合するように配置され、構成されたガラスピックアップデバイスを含むアームエンドツールを備えている、第1項に記載の装置。
【0046】
第3項:ガラスピックアップデバイスが吸引ノズルを備えている、第2項に記載の装置。
【0047】
第4項:層分離コンベヤが、ガラス物品が並列している層を隣接するガラス物品が並列している層から断続的に分離するように構成されたコンベヤベルトを備えている、第1項又は第2項に記載の装置。
【0048】
第5項:ロボットリフトアセンブリが、束の一部を形成するガラス物品が並列している層を積層するように構成されている、第4項に記載の装置。
【0049】
第6項:センサを使用してガラス物品が並列している層からガラス物品の不存在を自動的に検出するコントローラをさらに備えている、第5項に記載の装置。
【0050】
第7項:層分離コンベヤが、隣接するガラス物品から間隔を空けて単一のガラス物品を保持するように各々サイズ設定され、構成された、区分化された物品保持領域を備えている、第1項から第6項のいずれか一項に記載の装置。
【0051】
第8項:センサを使用して単一の物品保持領域内の複数のガラス物品を自動的に検出するコントローラをさらに備えている、第7項に記載の装置。
【0052】
第9項:ガラス物品が並列している層内の予め選択された数のガラス物品を自動的に識別するためのセンサを使用するコントローラをさらに備えている、第1項から第8項のいずれか一項に記載の装置。
【0053】
第10項:ロボットリフトアセンブリが物品が並列している層を層分離インサート上に置く前に、層の隣接する並列したガラス物品間の距離を減少させるために位置を自動的に調整する調整可能な物品保持領域を備えた再ピッチステーションをさらに含む、第1項から第9項のいずれか一項に記載の装置。
【0054】
第11項:ロボットリフトアセンブリが第1のロボットリフトアセンブリであり、装置が、ガラス物品が並列している層を層分離コンベヤから再ピッチステーションまで移動させる第2のロボットリフトアセンブリを備えている、第10項に記載の装置。
【0055】
第12項:ガラス物品が並列している層上に別の層分離インサートを配置する第3のロボットリフトアセンブリをさらに備えている、第11項に記載の装置。
【0056】
第13項:ガラス物品の束を形成するためのガラス物品の取り扱い方法であって、第1の外径を有するガラス管又はロッドの形態の個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送し、層分離コンベヤ上にガラス物品が並列している第1の層を形成する工程と、ロボットリフトアセンブリを使用して、ガラス物品が並列している第1の層を層分離インサート上に置く工程であって、層分離インサートが、ガラス物品が並列している第1の層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する、工程とを含む、方法。
【0057】
第14項:第1の直径とは異なる第2の外径を有する管又はロッドの形態の個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送し、層分離コンベヤ上にガラス物品が並列している第2の層を形成する工程と、ロボットリフトアセンブリを使用して、ガラス物品が並列している第2の層を別の層分離インサート上に置く工程であって、別の層分離インサートが、ガラス物品が並列している第2の層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する、工程とをさらに含む、第13項に記載の方法。
【0058】
第15項:第1の外径を有するガラス物品が並列している第1の層を第1の外径を有するガラス物品が並列している別の層上に積層し、第1の束を形成する工程と、第2の外径を有するガラス物品が並列している第2の層を第2の外径を有するガラス物品が並列している別の層上に積層し、第2の束を形成する工程とをさらに含み、第1の束及び第2の束が、同じ幅、長さ、及び高さのうちの少なくとも1つ以上を有している、第14項に記載の方法。
【0059】
第16項:ロボットリフトアセンブリが、第1の層のガラス物品を係合し、第1の束を形成するときにガラス物品が並列している第1の層を移動させるように配置され、構成されたガラスピックアップデバイスを含むアームエンドツールを備えており、該ガラスピックアップデバイスが、第2の層のガラス物品を係合し、第2の束を形成するときに物品が並列している第2の層を移動させるように配置され、構成されている、第14項又は第15項に記載の方法。
【0060】
第17項:ガラスピックアップデバイスが吸引ノズルを備えている、第16項に記載の方法。
【0061】
第18項:ガラス物品が並列している第1の層を隣接するガラス物品が並列している層から分離する層分離コンベヤをさらに含む、第13項から第17項のいずれか一項に記載の方法。
【0062】
第19項:別の層とガラス物品が並列している第1の層とを積層し、束の一部を形成するロボットリフトアセンブリをさらに備えている、第18項に記載の方法。
【0063】
第20項:束ラッピングステーションで束の周りにバンドを巻き付ける工程をさらに含む、第19項に記載の方法。
【0064】
第21項:センサを使用して、ガラス物品が並列している第1の層からガラス物品の不存在を自動的に検出するコントローラをさらに備えている、第13項から第20項のいずれか一項に記載の方法。
【0065】
第22項:層分離コンベヤが、隣接するガラス物品から間隔を空けて単一のガラス物品を保持するように各々サイズ設定され、構成された、区分化された物品保持領域を備えている、第13項から第21項のいずれか一項に記載の方法。
【0066】
第23項:センサを使用して、単一の物品保持領域内の複数のガラス物品を自動的に検出するコントローラをさらに備えている、第22項に記載の方法。
【0067】
第24項:層分離コンベヤが、単一の保持領域において複数のガラス物品を拒絶する、第23項に記載の方法。
【0068】
第25項:センサを使用して、ガラス物品が並列している第1の層内の予め選択された数のガラス物品を自動的に識別するコントローラをさらに備えている、第13項から第24項のいずれか一項に記載の方法。
【0069】
第26項:物品が並列している第1の層を層分離インサート上に置く工程の前に、再ピッチステーションにおいて第1の層の隣接する並列したガラス物品間の距離を自動的に減少させる工程をさらに含む、第13項から第26項のいずれか一項に記載の方法。
【0070】
第27項:ガラス物品の束を形成する装置であって、ガラス物品が並列している層を形成するコンベヤベルトを備えた層分離コンベヤと、隣接する並列したガラス物品間の距離を第2の離間構成へと減少させるために位置を自動的に調整する調整可能な物品保持領域を備えた再ピッチステーション上に、第1の離間構成でガラス物品が並列している層を配置するように構成されたロボットリフトアセンブリを備えている、装置。
【0071】
第28項:ロボットリフトアセンブリが第1のロボットリフトアセンブリであり、該装置が、ガラス物品が並列している層を第2の離間構成で層分離インサート上に配置するように構成された第2のロボットリフトアセンブリをさらに含み、層分離インサートが、ガラス物品が並列している層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する、第27項に記載の装置。
【0072】
第29項:第2のロボットリフトアセンブリが、異なる直径を有するガラス物品を係合するように配置され、構成されたガラスピックアップデバイスを含むアームエンドツールを備えている、第28項に記載の装置。
【0073】
第30項:ガラスピックアップデバイスが吸引ノズルを備えている、第29項に記載の装置。
【0074】
第31項:層分離コンベヤが、ガラス物品が並列している層を隣接するガラス物品が並列している層から分離するように構成されたコンベヤベルトを備えている、第27項から第30項のいずれか一項に記載の装置。
【0075】
特許請求の範囲に記載される主題の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される実施形態にさまざまな修正及び変更を加えることができることは、当業者にとって明らかであろう。したがって、本明細書は、このような修正及び変更が添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内に入る限り、本明細書に記載されるさまざまな実施形態の修正及び変更に及ぶことが意図されている。
【0076】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0077】
実施形態1
ガラス物品の束を形成する装置において、該装置が、
個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送する送給コンベヤを備えたガラス物品送給ステーションであって、前記層分離コンベヤが、ガラス物品が並列している層を形成するコンベヤベルトを備えている、ガラス物品送給ステーションと、
前記ガラス物品が並列している層を層分離インサート上に置くように構成されたロボットリフトアセンブリであって、前記層分離インサートが、前記ガラス物品が並列している層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する、ロボットリフトアセンブリと
を備えている、装置。
【0078】
実施形態2
前記ロボットリフトアセンブリが、異なる直径を有するガラス物品を係合するように配置され、構成されたガラスピックアップデバイスを含むアームエンドツールを備えている、実施形態1に記載の装置。
【0079】
実施形態3
前記ガラスピックアップデバイスが吸引ノズルを備えている、実施形態2に記載の装置。
【0080】
実施形態4
前記層分離コンベヤが、ガラス物品が並列している層を隣接するガラス物品が並列している層から断続的に分離するように構成された前記コンベヤベルトを備えている、実施形態1に記載の装置。
【0081】
実施形態5
前記ロボットリフトアセンブリが、束の一部を形成する前記ガラス物品が並列している層を積層するように構成されている、実施形態4に記載の装置。
【0082】
実施形態6
センサを使用して前記ガラス物品が並列している層からガラス物品の不存在を自動的に検出するコントローラをさらに備えている、実施形態5に記載の装置。
【0083】
実施形態7
前記層分離コンベヤが、隣接するガラス物品から間隔を空けて単一のガラス物品を保持するように各々サイズ設定され、構成された、区分化された物品保持領域を備えている、実施形態1に記載の装置。
【0084】
実施形態8
センサを使用して単一の物品保持領域内の複数のガラス物品を自動的に検出するコントローラをさらに備えている、実施形態7に記載の装置。
【0085】
実施形態9
前記ガラス物品が並列している層内の予め選択された数のガラス物品を自動的に識別するためのセンサを使用するコントローラをさらに備えている、実施形態1に記載の装置。
【0086】
実施形態10
前記ロボットリフトアセンブリが、前記物品が並列している層を前記層分離インサート上に置く前に、前記層の隣接する並列したガラス物品間の距離を減少させるために位置を自動的に調整する調整可能な物品保持領域を備えた再ピッチステーションをさらに含む、実施形態1に記載の装置。
【0087】
実施形態11
前記ロボットリフトアセンブリが第1のロボットリフトアセンブリであり、前記装置が、前記ガラス物品が並列している層を前記層分離コンベヤから前記再ピッチステーションまで移動させる第2のロボットリフトアセンブリを備えている、実施形態10に記載の装置。
【0088】
実施形態12
前記ガラス物品が並列している層上に別の層分離インサートを配置する第3のロボットリフトアセンブリをさらに備えている、実施形態11に記載の装置。
【0089】
実施形態13
前記ガラス物品の束を形成するためのガラス物品の取り扱い方法であって、
第1の外径を有するガラス管又はロッドの形態の個々のガラス物品を層分離コンベヤに連続的に搬送し、前記層分離コンベヤ上にガラス物品が並列している第1の層を形成する工程、及び
ロボットリフトアセンブリを使用して、前記ガラス物品が並列している第1の層を層分離インサート上に置く工程であって、前記層分離インサートが、前記ガラス物品が並列している第1の層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する、工程
を含む、方法。
【0090】
実施形態14
前記第1の直径とは異なる第2の外径を有する管又はロッドの形態の個々のガラス物品を前記層分離コンベヤに連続的に搬送し、前記層分離コンベヤ上にガラス物品が並列している第2の層を形成する工程、及び
前記ロボットリフトアセンブリを使用して、前記ガラス物品が並列している第2の層を別の層分離インサート上に置く工程であって、前記別の層分離インサートが、前記ガラス物品が並列している第2の層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する、工程
をさらに含む、実施形態13に記載の方法。
【0091】
実施形態15
前記第1の外径を有する前記ガラス物品が並列している第1の層を前記第1の外径を有するガラス物品が並列している別の層上に積層し、第1の束を形成する工程、及び
前記第2の外径を有する前記ガラス物品が並列している第2の層を前記第2の外径を有するガラス物品が並列している別の層上に積層し、第2の束を形成する工程
をさらに含み、ここで、
前記第1の束及び第2の束が、同じ幅、長さ、及び高さのうちの少なくとも1つ以上を有する、
実施形態14に記載の方法。
【0092】
実施形態16
前記ロボットリフトアセンブリが、前記第1の層の前記ガラス物品を係合し、第1の束を形成するときに前記ガラス物品が並列している第1の層を移動させるように配置され、構成されたガラスピックアップデバイスを含むアームエンドツールを備えており、前記ガラスピックアップデバイスが、前記第2の層のガラス物品を係合し、第2の束を形成するときに前記物品が並列している第2の層を移動させるように配置され、構成される、実施形態14に記載の方法。
【0093】
実施形態17
前記ガラスピックアップデバイスが吸引ノズルを備えている、実施形態16に記載の方法。
【0094】
実施形態18
前記ガラス物品が並列している第1の層を隣接するガラス物品が並列している層から分離する前記層分離コンベヤをさらに含む、実施形態13に記載の方法。
【0095】
実施形態19
前記ガラス物品が並列している別の層と第1の層とを積層し、束の一部を形成する、前記ロボットリフトアセンブリをさらに含む、実施形態18に記載の方法。
【0096】
実施形態20
束ラッピングステーションにおいて前記束の周りにバンドを巻き付ける工程をさらに含む、実施形態19に記載の方法。
【0097】
実施形態21
センサを使用して、前記ガラス物品が並列している第1の層からガラス物品の不存在を自動的に検出するコントローラをさらに含む、実施形態13に記載の方法。
【0098】
実施形態22
前記層分離コンベヤが、隣接するガラス物品から間隔を空けて単一のガラス物品を保持するように各々サイズ設定され、構成された、区分化された物品保持領域を備えている、実施形態13に記載の方法。
【0099】
実施形態23
センサを使用して、単一の物品保持領域内の複数のガラス物品を自動的に検出するコントローラをさらに含む、実施形態22に記載の方法。
【0100】
実施形態24
前記層分離コンベヤが、前記単一の保持領域において前記複数のガラス物品を拒絶する、実施形態23に記載の方法。
【0101】
実施形態25
センサを使用して、前記ガラス物品が並列している第1の層内の予め選択された数のガラス物品を自動的に識別するコントローラをさらに含む、実施形態13に記載の方法。
【0102】
実施形態26
前記物品が並列している第1の層を前記層分離インサート上に置く工程の前に、再ピッチステーションで前記第1の層の隣接する並列したガラス物品間の距離を自動的に減少させる工程をさらに含む、実施形態13に記載の方法。
【0103】
実施形態27
ガラス物品の束を形成する装置において、該装置が、
ガラス物品が並列している層を形成するコンベヤベルトを備えた層分離コンベヤと、
第1の離間構成でガラス物品が並列している層を、隣接する並列したガラス物品間の距離を第2の離間構成へと減少させるために位置を自動的に調整する調整可能な物品保持領域を備えた再ピッチステーション上に配置するように構成されたロボットリフトアセンブリと
を備えている、装置。
【0104】
実施形態28
前記ロボットリフトアセンブリが第1のロボットリフトアセンブリであり、前記装置が、前記ガラス物品が並列している層を前記第2の離間構成で層分離インサート上に置くように構成された第2のロボットリフトアセンブリをさらに備えており、前記層分離インサートが、前記ガラス物品が並列している層のうちの単一のガラス物品を各々が受け入れる並列したスロットを有する、実施形態27に記載の装置。
【0105】
実施形態29
前記第2のロボットリフトアセンブリが、異なる直径を有するガラス物品を係合するように配置され、構成されたガラスピックアップデバイスを含むアームエンドツールを備えている、実施形態28に記載の装置。
【0106】
実施形態30
前記ガラスピックアップデバイスが吸引ノズルを備えている、実施形態29に記載の装置。
【0107】
実施形態31
前記層分離コンベヤが、前記ガラス物品が並列している層を隣接するガラス物品が並列している層から分離するように構成されたコンベヤベルトを備えている、実施形態27に記載の装置。
【符号の説明】
【0108】
10 パッケージ
12 ガラス物品
14 束
20 パレット
22,24,26,28 端部
30,32 側部
34 上部
36 底部
38 外側のラップ
40 ガラス物品層
42,44,46 層分離インサート
48,51,53 間隙
50 物品受け入れスロット
52 側壁
56 ベース
58,60,70,72 高さ延長タブ
62 上端
100 装置
102 ガラス物品送給ステーション
104 層分離ステーション
108 再ピッチステーション
110,114,118,125 ロボットリフトアセンブリ
112 束構築ステーション
116,125 インサート供給ステーション
120 束パッケージシステム
122,222 バンド
123 パレット構築ステーション
124 制御システム
126 センサ
130 コンベヤ
132,154 セパレータ
134,156,172 物品保持領域
136,136a,136b ガラス物品管
138,146,148 コンベヤベルト
142,144 側部
150,152 層分離領域
158,158a,158b ガラス物品層
160,162,196,228 ロボットアーム
164,166,194,208 エンドエフェクタ
168 突起
170,170a~f 可動セパレータ
174 第1の再ピッチ装置
176 第2の再ピッチ装置
178 外側セット
180 内側セット
182 固定式セパレータ
184,186 傾斜形状の側面
196,224 束
198 ガラスピックアップデバイス
200 吸引ノズル
202,204 端部係合フィンガ
212 ロボットピックアセンブリ
214 インサート供給機構
232 パレット
236 検査ステーション
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】