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特表2024-544993通話方法、システム、電子機器およびコンピュータ可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】通話方法、システム、電子機器およびコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/14 20060101AFI20241128BHJP
【FI】
H04N7/14 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024528578
(86)(22)【出願日】2022-11-17
(85)【翻訳文提出日】2024-05-14
(86)【国際出願番号】 CN2022132581
(87)【国際公開番号】W WO2023088371
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】202111401823.1
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】楊海城
(72)【発明者】
【氏名】周金星
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA09
5C164VA03P
5C164VA16P
(57)【要約】
【要約】
本発明の実施例は通信技術分野に関するものであり、特に、通話方法、システム、電子機器およびコンピュータ可読記憶媒体に関するものである。上記通話方法は第1端末に適用される通話方法であって、第2端末とIMS通話を行う場合、データサーバとデータチャネルを確立するステップと、リアルタイムで音声ビデオデータを収集するステップと、前記データサーバが前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するために、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送するステップと、を含む。本発明の実施例が提供する通話方法は、通話データの伝送を向上させて保証し、通話品質を向上させることを目的とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末に適用される通話方法であって、
第2端末とIMS通話を行う場合、データサーバとデータチャネルを確立するステップと、
リアルタイムで音声ビデオデータを収集するステップと、
前記データサーバが前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するために、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送するステップと、を含む
通話方法。
【請求項2】
データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップの後に、
前記IMS通話が切断された場合、前記データサーバと確立された前記データチャネルを解放するステップと、
前記第1端末を介して提供される第2ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースが第2通話強化指示を受信した場合、前記データサーバとデータチャネルを再確立するステップと、
再確立されたデータチャネルを介して前記データサーバから、前記IMS通話過程における音声ビデオデータにより生成される第3マルチメディアデータを受信するステップと、をさらに含む
請求項1に記載の通話方法。
【請求項3】
データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップの後に、
前記第1端末を介して提供される第1ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースが第1通話強化指示を受信した場合、前記データチャネルを介して前記データサーバから、前記第2端末の音声ビデオデータにより生成される第2マルチメディアデータを受信するステップをさらに含む
請求項1に記載の通話方法。
【請求項4】
前記第1端末を介して提供される第1ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースが第1通話強化指示を受信する前記ステップの後、前記データサーバから前記第2マルチメディアデータを受信する前記ステップの前に、
前記データサーバに、前記第1ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを介して取得されるマルチメディアデータタイプを満たす第2マルチメディアデータを要求するステップをさらに含む
請求項3に記載の通話方法。
【請求項5】
データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップの前に、
第2端末が送信する指令を傍受するステップと、
前記指令により、データチャネルを確立する必要があるか否かを確定するステップと、
前記指令がデータチャネルを確立することを指示する指令である場合、データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップに進むステップと、をさらに含む
請求項1~4のいずれか1項に記載の通話方法。
【請求項6】
第2端末が送信する指令を傍受する前記ステップは、
前記第2端末が送信するセッション初期プロトコルSIPシグナリングを傍受するステップを含み、
前記指令により、データチャネルを確立する必要があるか否かを確定する前記ステップは、
前記SIPシグナリングに含まれるdcmapフィールドにより、前記データチャネルを確立する必要があるか否かを確定するステップを含む
請求項5に記載の通話方法。
【請求項7】
データサーバに適用される通話方法であって、
第2端末とIMS通話を行っている第1端末とデータチャネルを確立するステップと、
前記データチャネルを介して、前記第1端末が送信する音声ビデオデータを受信するステップと、
前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するステップと、を含む
通話方法。
【請求項8】
第1端末、第2端末およびデータサーバを含み、前記第1端末が前記データサーバと通信接続され、前記データサーバが前記第2端末と通信接続される通話システムであって、
前記第1端末は、前記第2端末とIMS通話を行う場合、前記データサーバとデータチャネルを確立して、リアルタイムで音声ビデオデータを収集し、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送するように構成され、
前記データサーバは、前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するように構成され、
前記第2端末は、前記第1マルチメディアデータを受信するように構成される
通話システム。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を含み、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な指令を記憶し、前記指令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~6のいずれか1項に記載の通話方法、または請求項7に記載の通話方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される
電子機器。
【請求項10】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に、請求項1~6のいずれか1項に記載の通話方法、または、請求項7に記載の通話方法を実現する
コンピュータ可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関するが、これに限定されない。
本願は、2021年11月19日に提出された中国特許出願No.202111401823.1の優先権を主張し、当該中国特許出願の内容を参照によりここに援用する。
【背景技術】
【0002】
無線ネットワークの不安定性、干渉、位置遮蔽などの原因により、ユーザは通話中に通話音が小さい、途切れる、無音、ノイズなどの問題に度々遭遇し、これによりユーザは通話相手端末からの情報を明確に取得できなくなりやすい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の実施例は、第1端末に適用される通話方法であって、第2端末とIPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem、IMS)通話を行う場合、データサーバとデータチャネルを確立するステップと、リアルタイムで音声ビデオデータを収集するステップと、前記データサーバが前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するために、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送するステップと、を含む通話方法を提供する。
【0004】
本開示の実施例は、データサーバに適用される通話方法であって、第2端末とIMS通話を行っている第1端末とデータチャネルを確立するステップと、前記データチャネルを介して、前記第1端末が送信する音声ビデオデータを受信するステップと、前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するステップと、を含む通話方法をさらに提供する。
【0005】
本開示の実施例は、第1端末、第2端末およびデータサーバを含み、前記第1端末が前記データサーバと通信接続され、前記データサーバが前記第2端末と通信接続される通話システムであって、前記第1端末は、前記第2端末とIMS通話を行う場合、前記データサーバとデータチャネルを確立して、リアルタイムで音声ビデオデータを収集し、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送するように構成され、前記データサーバは、前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するように構成され、前記第2端末は、前記第1マルチメディアデータを受信するように構成される通話システムをさらに提供する。
【0006】
本開示の実施例は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を含み、前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な指令を記憶し、前記指令は、前記少なくとも1つのプロセッサが上記の通話方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される電子機器をさらに提供する。
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に、上記の通話方法を実現するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の実施例における第1端末が第2端末とIMS通話を行う過程において、第1端末はデータサーバとデータチャネルを確立して、データチャネルを介して、第2端末と対話する音声ビデオデータをサーバに送信し、データサーバは音声ビデオデータにより、第2端末に伝送すべきマルチメディアデータを取得するが、データサーバは第1端末の近端に接続されたデータサーバに属することが多いため、通話中に通話品質が劣るという状況に遭遇した場合、第1端末はデータサーバを介して第2端末とマルチメディアデータの伝送を行うこともでき、双方の通話データの伝送品質を保証し、端末がワイヤレスネットワークが悪い状況にあっても、正常に対話することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明による一実施例における通話方法のフローチャート1である。
図2】本発明による一実施例において、各機器がデータチャネルを介して接続される概念図である。
図3】本発明による一実施例において提供するヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースの概念図である。
図4】本発明によるもう1つの実施例における通話方法のフローチャート2である。
図5】本発明によるもう1つの実施例における通話方法のフローチャート3である。
図6】本発明によるもう1つの実施例において提供する通話装置の概念図1である。
図7】本発明によるもう1つの実施例において提供する通話装置の概念図2である。
図8】本発明によるもう1つの実施例における電子機器の構造概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施例の目的、技術案および利点をより明確にするため、以下では図面を組み合わせて本開示の各実施例について詳細に説明する。しかしながら、当業者であれば、本開示の各実施例では、読者に本願をよりよく理解させるために多くの技術的詳細が提示されていると理解することができる。しかし、これらの技術的詳細や以下の各実施例に基づく種々の変更や修正がなくても、本開示が保護を請求する技術案を実現することができる。以下の各実施例の区分は説明の便宜上のもので、本開示の具体的な実現形態に対して如何なる限定も構成すべきではなく、各実施例は矛盾しない前提で互いに結合して互いに参照することができる。
【0010】
本発明の一実施例は、第1の端末に適用される通話方法に関するものであり、例えば、携帯電話、タブレットなどの電子機器でもよい。本実施例の通話方法は、第1端末が第2端末とIMS通話を行う場合、データサーバとデータチャネルを確立するステップと、リアルタイムで音声ビデオデータを収集するステップと、前記データサーバが前記音声ビデオデータにより、前記第2端末に伝送すべき第1マルチメディアデータを得て伝送するために、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送するステップと、を含む。
【0011】
本開示の実施例における第1端末が第2端末とIMS通話を行う過程において、第1端末はデータサーバとデータチャネルを確立して、データチャネルを介して第2端末と対話する音声ビデオデータをサーバに送信し、データサーバは音声ビデオデータにより、第2端末に伝送すべきマルチメディアデータを取得するが、データサーバは第1端末の近端に接続されたデータサーバに属することが多いため、通話中に通話品質が劣るという状況に遭遇した場合、第1端末はデータサーバを介して第2端末とマルチメディアデータの伝送を行うこともでき、双方の通話データの伝送品質を保証し、端末がワイヤレスネットワークが悪い状況にあっても、正常に対話することができ、通話品質を保証することができる。
【0012】
以下では、本実施例の通話方法の実現詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、理解を容易にするためにのみ提供される実現詳細であり、本技術案を実施するために必須のものではない。
【0013】
本実施例の通話方法の具体的なフローは図1に示す通りであって、ステップ101~104を含む。
ステップ101において、第2端末とIMS通話を行う場合、データサーバとデータチャネルを確立する。
【0014】
本実施例におけるIMS通話には、ボイスオーバーニューラジオ(Voice over New Radio、VoNR)、ボイスオーバーLTE(Voice over Long-Term Evolution、VoLTE)、WiFi音声ベアラ(Voice over WiFi、VoWiFi)などが含まれるが、これらに限定されない。本実施例において、第1端末と第2端末がIMS通話中である場合、さらにデータサーバとデータチャネルを確立し、データ伝送を行い、第1端末と第2端末との通話品質を保証する。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1端末がデータサーバとデータチャネルを確立する前に、第2端末が送信する指令を傍受し、前記指令により、データチャネルを確立する必要があるか否かを検出し、前記指令がデータチャネルを確立することを指示する指令である場合、データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップに進む。本実施例において、第1端末は第2端末の指示に応答して、第1端末の音声情報をデータサーバにアップロードし、第2端末が第1端末からの通話情報を正確に受信できることを保証した上で、第1端末はさらに、通話相手端末、即ち、第2端末にタイムリーに応答して、通話相手端末の通話ニーズを満たすことができる。
【0016】
いくつかの実施形態において、第2端末が送信する指令を傍受するステップは、傍受する前記第2端末が送信するセッション初期プロトコル(Session initialization Protocol、SIP)シグナリングを傍受するステップを含む。前記指令により、データチャネルを確立する必要があるか否かを検出するステップは、前記SIPシグナリングに含まれるdcmapフィールドにより、前記データチャネルを確立する必要があるか否かを確定するステップを含む。
【0017】
例示的に、第2端末は、通話相手端末と理解することができ、第1端末は、通話相手端末が送信するSIPシグナリングを傍受し、そのうちのセッション記述プロトコル(Session Description Protocal、SDP)提案(SDP offer)メッセージ内のdcmapフィールドを解析し、データチャネルを確立する必要があるかどうかを判断する。
3GPP(登録商標)TS 26.114仕様によれば、dcmapフィールドのキャラクタリゼーションはデータチャネルを確立する必要がある。3GPP TS 26.114仕様では、複数のデータチャネルを単一のデータチャネルSDPメディア記述にマッピングすることができ、それぞれに対応する「a=dcmap」SDP属性と該メディア記述に唯一のストリームIDがあると規定されている。
以下の表1は、仕様内のSDPがデータチャネル能力シグナリングを提供する例である。
【0018】
【表1】
ここで、仕様に規定されている確立されたデータチャネルはBootstrapのデータチャネルであってもよく、Bootstrapのデータチャネルは端末とネットワーク側データサーバとの間に確立されたデータチャネルと理解することができる。
以下の表2は、仕様におけるBootstrapデータチャネルのコンテンツソースに関する規定である。
【0019】
【表2】
仕様に規定されている確立されたデータチャネルは、非Bootstrapのデータチャネル、非Bootstrapのデータチャネル端末間に直接確立されたデータチャネルであってもよく、以下の表3のように、仕様内のSDPが提供するデータチャネルアプリケーションフローの例を示す。
【0020】
【表3】
3 GPP TS 26.114仕様によれば、端末はネットワーク側のデータサーバとデータチャネルを確立することができ、図2における矢印4、5に示すように、端末Aと端末Bはそれぞれデータサーバと接続を確立することができ、通話相手端末と直接データチャネルを確立することもできる(図2における矢印6に示す通り)。
【0021】
特筆すべきは、第1端末はその近端の第1データサーバに接続され、第2端末もその近端の第2データサーバに接続することができるという点であり、第1データサーバと第2データサーバは、無線接続を使用することなく、物理リンク、例えば、光ファイバ接続を介して接続することができ、これにより、第1端末と第2端末の通話品質を保証できる。
ステップ102において、リアルタイムで音声ビデオデータを収集する。
【0022】
例示的に、収集した音声ビデオデータには、マイクの音声データ、カメラのビデオデータ、音声のテキストデータなどが含まれるが、これらに限定されない。第1端末は、ヒューマン・マシン・インタラクション(UI)インターフェースを提供することができる。収集したコンテンツは、ユーザが該ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを介して指定することができる。
【0023】
ステップ103において、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送する。データサーバは前記音声ビデオデータにより、前記第2端末に伝送すべき第1マルチメディアデータを生成する。データサーバが第2端末のデータ請求を受信すると、第1マルチメディアデータを第2端末に送信することができる。
【0024】
いくつかの実施例において、第1マルチメディアデータは、収集した音声ビデオデータを介して生成することができる。第1マルチメディアデータは、通話録音、通話テキスト、同時通訳データ、通話録画の再生、表情パックなどを含むが、これらに限定されない。
【0025】
いくつかの実施形態では、通話過程において、第1端末もデータサーバを介して、第2端末の音声ビデオデータにより生成される第2マルチメディア実行データを受信することができる。第1端末はユーザインターフェースを提供することができ、図3に示すように、ユーザが提供するユーザインターフェースに基づいて選択することができ、第1端末がユーザインターフェース(第1ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェース)を介して第1通話強化指示を受信すると、ステップ104に進むことができる。第1通話強化指示は、端末がデータサーバを介してデータ伝送を行うことを指示する指示である。
【0026】
ステップ104において、データチャネルを介してデータサーバから第2マルチメディアデータを受信する。ステップ104は、ステップ102、103と並行して実行してもよく、ステップ102と103の前にステップ104を実行してもよく、本実施例はこれについて限定しない。
【0027】
いくつかの実施形態において、第1端末は、第1ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを介してマルチメディアデータタイプを取得することができ、第1端末は、前記データサーバから前記第2マルチメディアデータを受信する前に、前記マルチメディアデータタイプを満たす第2マルチメディアデータを前記データサーバに要求することができる。
【0028】
いくつかの実施形態において、第2マルチメディアデータのタイプは、通話相手端末、即ち、第2端末が収集したオリジナル音声データ、通話相手端末がアップロードした通話テキスト、通話相手端末のオリジナル音声データがサーバを経て変換されたテキスト、同時通訳で翻訳されたテキスト、通話相手端末が収集したオリジナル音声ビデオデータなどを含むが、これらに限定されない。
【0029】
第1端末は、ネットワーク側のデータサーバがプッシュしたデータを通話インターフェースに表示することができ、「通話強化」サービスを例にすれば、ユーザが通話インターフェース上の「通話強化」ボタンをクリックすると、通話インターフェース上において通話録音インターフェース、通話テキストポップアップ情報などを再生することができる。
【0030】
例示的に、第1端末は、マイクの音声データをリアルタイムで収集して、データチャネルを介して、収集した音声データをネットワーク側のデータサーバにリアルタイムでアップロードする。ネットワーク側のデータサーバは、第1端末が収集したオリジナル音声データ、または強化処理(拡張処理とも言う)を経たマルチメディアデータ、例えば、オリジナル音声データをテキストに変換したもの、手話ビデオ、他の言語に翻訳されたものなど、を第2端末にリアルタイムでプッシュすることができる。例えば、強化処理後のマルチメディアデータはテキスト、ビデオなどであり、テキスト、ビデオなどを通話インターフェースに表示することもできる。
【0031】
本実施例において、第1端末は、第2端末に応答して、第2端末がデータサーバを介してオリジナルの音声ビデオデータまたは強化処理後の音声ビデオデータを取得できるように、音声ビデオデータをデータサーバにプッシュすることができ、通話中に通話品質が悪いという状況に遭遇した場合には、データサーバを介してマルチメディアデータの伝送を行うことができ、通話音声ビデオデータの品質を保証することができる。第2端末は通話過程内においてもデータサーバから第2マルチメディアデータを取得することができ、双方の音声通話品質が悪い場合に、データ通話品質を向上させることができる。また、ユーザはマルチメディアデータタイプを選択して、同時通訳、表情パック、手話ビデオ、テキストなどのマルチメディアデータを取得して、双方の通話の体験感を向上させることができる。
【0032】
本発明のもう1つの実施例は、端末に適用することができる通話方法に関するものであり、本実施例の通信端末は、通話切断後も、データサーバから履歴のマルチメディアデータを取得することができる。
【0033】
以下に本実施例の通話方法の実現詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、理解を容易にするためにのみ提供される実現詳細であり、本方案を実施するために必須のものではなく、図4は、本実施例の通話方法のフローチャートであり、該通話方法は、第1端末により実施され、以下のステップ401~406を含む。
【0034】
ステップ401において、第2端末とIMS通話を行う場合、データサーバとデータチャネルを確立する。
ステップ402において、リアルタイムで音声ビデオデータを収集する。
【0035】
ステップ403において、収集した音声ビデオデータをデータチャネルを介してデータサーバに伝送する。前記データサーバは前記音声ビデオデータにより、前記第2端末に伝送すべき第1マルチメディアデータを生成する。データサーバが第2端末の第1マルチメディアデータを受信した後、データサーバは第1マルチメディアデータを第2端末に送信することができる。
【0036】
ステップ401~ステップ403は、本文の上記ステップ101~ステップ103とほぼ同じであり、本実施例ではこれ以上説明しない。
【0037】
ステップ404において、前記IMS通話が切断された場合、前記データサーバと確立されたデータチャネルを解放する。
【0038】
いくつかの実施形態では、IMS通話が切断された後、第1端末は音声の収集を停止する。
ステップ405において、第2ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを介して第2通話強化指示を受信すると、データサーバとデータチャネルを再確立する。
【0039】
いくつかの実施形態において、ユーザは(第1端末によって提供される)第2ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを介して通話強化指示のコントロールを選択し、必要なマルチメディアデータタイプ、例えば、通話テキストタイプのマルチメディアデータ、を選択することもできる。
【0040】
ステップ406において、再確立されたデータチャネルを介して、データサーバから第3マルチメディアデータを受信する。ここで、前記第3マルチメディアデータは、IMS通話過程内の音声ビデオデータにより生成される。
【0041】
いくつかの実施形態において、第1端末は、第3マルチメディアデータの要求をデータサーバに送信してから、ネットワーク側のデータサーバがプッシュする第3マルチメディアデータを受信することができる。ここで、前記第3マルチメディアデータは、前記IMS通話過程内の音声ビデオデータにより生成される。
【0042】
プッシュする第3マルチメディアデータのタイプは、第2端末の通話録音、完全通話録音、通話テキスト、翻訳音声、通話録画であってもよく、通話の一方の音声から得られるマルチメディアデータ、例えば、第1マルチメディアデータまたは第2マルチメディアデータ、であってもよい。
【0043】
本実施例は従来の技術案と比較して以下の効果を得られる。まず、本実施例の端末は収集した音声データをデータサーバにアップロードするが、キャリアは一般的に端末が最も近いデータサーバを使用するよう指定するため、例えば、低パケット損失率、低歪みなどの通話音声データの品質を保証している。次に、本実施例の端末はデータチャネルを確立する際に、QoSを低パケット損失率(low loss)、低遅延(low latency)などと指定し、データチャネルの伝送品質を保証している。本実施例の端末は、通話中にリアルタイムで相手端末通話テキストなどを表示することができ、通話終了後に、リアルタイムで相手端末通話録音を流すかまたは再生する、或いは、リアルタイムで相手端末通話テキストを表示または閲覧する、或いは、同時通訳を行うこともでき、即ち、本実施例は、通話音が小さい、途切れる、無音、ノイズなどの問題を解決でき、ユーザの通話体験感を向上させている。
【0044】
本開示のもう1つの実施例は通話方法に関するものであり、本実施例の通話方法はデータサーバに適用され、以下に本実施例の通話方法の実現詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、理解を容易にするためにのみ提供される実現詳細であり、本方案を実施するために必須のものではない。図5は、本実施例の通話方法のフローチャートであり、以下のステップ501~503を含む。
【0045】
ステップ501において、第1端末とデータチャネルを確立する。ここで、前記第1端末は、第2端末とIMS通話を行っている。
【0046】
ステップ502において、前記第1端末が送信する音声ビデオデータをデータチャネルを介して受信する。
【0047】
いくつかの実施形態において、サーバは、第1端末の音声ビデオデータを受信した後、音声ビデオデータを記憶することができる。
【0048】
ステップ503において、音声ビデオデータにより、前記第2端末に伝送すべき第1マルチメディアデータを取得する。
【0049】
いくつかの実施形態において、第2端末に伝送すべき第1マルチメディアデータは、オリジナル音声データであってもよく、強化処理を経た後の音声データであってもよい。サーバが第2端末のデータ要求を受信すると、第1マルチメディアデータを第2端末に伝送することができる。
【0050】
いくつかの実施形態において、第1マルチメディアデータタイプは、ユーザの選択により確定することができる。例えば、端末がユーザにヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを提供し、ユーザがヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースに基づいてマルチメディアデータタイプを選択する。
【0051】
いくつかの実施形態では、IMS電話が切断された後、確立されたデータチャネルを解放することができ、第1端末が第2通話強化指示を受信した後に、第1端末とデータチャネルを再確立でき、新たに確立されたデータを介して第3マルチメディアデータを第1端末に伝送し、ここで、第3マルチメディアデータは、前記IMS通話過程内の音声ビデオデータにより生成される。
【0052】
第3マルチメディアデータのタイプは、第1端末が送信する要求により取得することもできる。
【0053】
本実施例のサーバは、通話品質が悪い場合に、第1端末と第2端末との間の音声ビデオデータ、或いは、強化処理を経た後の音声ビデオデータを伝送することで、通話品質を向上させることができ、通話が完了した後に、履歴の通話過程内のデータを伝送して、顧客体験感をさらに向上させることができる。
【0054】
本発明のもう1つの実施例は通話装置に関するものであり、本実施例の通話装置は、端末に適用される(または含まれる)。以下に本実施例の通話装置の詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、理解を容易にするためにのみ提供される実現詳細であり、本実施例を実施するために必須のものではない。図6は、本実施例に記載の通話装置の概念図であり、該通話装置は、第2端末とIMS通話を行う場合、データサーバとデータチャネルを確立するように構成されるデータチャネル管理モジュール601と、リアルタイムで音声ビデオデータを収集するように構成される収集モジュール602と、前記データサーバが前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを得て第2端末に送信するために、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに送信するように構成される伝送モジュール603と、を含む。
【0055】
いくつかの実施形態において、通話装置は受信モジュールをさらに含み、受信モジュールは、ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを提供し、第1ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを介して第1通話強化指示を受信すると、前記データチャネルを介して前記データサーバから前記第2マルチメディアデータを受信するように構成され、ここで、前記第2マルチメディアデータは、前記第2端末の音声ビデオデータにより生成される。
【0056】
いくつかの実施形態において、通話装置のデータチャネル管理モジュール601は、前記IMS通話が切断された場合、前記データサーバと確立されたデータチャネルを解放して、ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを提供し、また第2ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを介して第2通話強化指示を受信すると、前記データサーバとデータチャネルを再確立するようにさらに構成され、受信モジュールは、前記再確立されたデータチャネルを介して前記データサーバから前記第3マルチメディアデータを受信するようにさらに構成され、ここで、前記第3マルチメディアデータは、前記IMS通話過程内の音声ビデオデータにより生成される。
【0057】
いくつかの実施形態において、伝送モジュール603は、ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを介してマルチメディアデータタイプを取得し、また前記データサーバに前記マルチメディアデータタイプを満たす第2マルチメディアデータを要求するようにさらに構成される。
【0058】
いくつかの実施形態において、データチャネル管理モジュール601は、第2端末が送信する指令を傍受し、前記指令により、データチャネルを確立する必要があるか否かを検出し、また前記指令がデータチャネルを確立することを指示する指令である場合、データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップに進むようにさらに構成される。
【0059】
いくつかの実施形態において、データチャネル管理モジュール601は、前記第2端末が送信するセッション初期プロトコルSIPシグナリングを傍受し、また前記SIPシグナリングに含まれるdcmapフィールドにより、前記データチャネルを確立する必要があるか否かを確定するようにさらに構成される。
【0060】
本発明のもう1つの実施例は通話装置に関するものであり、本実施例の通話装置は、サーバに適用される(または含まれる)。以下に本実施例の通話装置の詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、理解を容易にするためにのみ提供される実現詳細であり、本実施例を実施するために必須のものではない。図7は、本実施例に記載の通話装置の概念図であり、該通話装置は、第2端末とIMS通話を行う第1端末とデータチャネルを確立するように構成されるデータチャネル管理モジュール701と、前記第1端末が送信する音声ビデオデータを前記データチャネルを介して受信するように構成される受信モジュール702と、前記音声ビデオデータにより、前記第2端末に伝送すべき第1マルチメディアデータを取得して伝送するように構成される伝送モジュール703と、を含む。
【0061】
いくつかの実施形態において、伝送モジュール703は、第1端末の第2マルチメディアデータ要求を受信した場合、前記データチャネルを介して第1端末に第2マルチメディアデータを送信するようにさらに構成され、ここで、第2マルチメディアデータは、前記第2端末の音声ビデオデータにより生成される。
【0062】
いくつかの実施形態において、データチャネル管理モジュール701は、前記IMS通話が切断された場合、前記第1端末と確立されたデータチャネルを解放し、第1端末のデータ要求に応答して、第1端末とデータチャネルを再確立し、再確立されたデータチャネルを介して第1端末に前記第3マルチメディアデータを送信するようにさらに構成され、ここで、前記第3マルチメディアデータは、前記IMS通話過程内の音声ビデオデータにより生成される。
【0063】
いくつかの実施形態において、受信モジュール702は、第1端末の要求に応答して、第2マルチメディアデータタイプを満たす第2マルチメディアデータを第1端末に送信するようにさらに配置される。
【0064】
本実施例は、上記方法実施例に対応するシステム実施例であり、本実施例は上記方法実施例と相互に連携して実施できるということは容易に分かるであろう。上述した実施例で言及した関連技術の詳細および技術効果は、本実施例において依然として有効であり、重複を減らすために、ここではこれ以上説明しない。これに応じて、本実施例で言及した関連技術の詳細も、上述の実施例に適用することができる。
【0065】
特筆すべきは、本実施例に係る各モジュールは全て論理モジュールであるという点であり、実際の応用において、1つの論理ユニットは1つの物理ユニットであってもよく、1つの物理ユニットの一部であってもよく、または複数の物理ユニットの組み合わせで実現されてもよい。このほか、本発明の革新的な部分を強調するために、本実施例では本発明が提案する技術課題を解決するためにあまり密接な関係のないユニットは導入されていないが、これは本実施例に他のユニットが存在しないことを示しているわけではない。
【0066】
本発明のもう1つの実施例は通話システムに関するものである。図2に示すように、該通話システムは、第1端末(即ち、図2における端末A)、第2端末(即ち、図2における端末B)およびデータサーバを含み、前記第1端末が前記データサーバと通信接続され、前記データサーバが前記第2端末と通信接続される通話システムであって、前記第1端末は、前記第2端末とIMS通話を行う場合、前記データサーバとデータチャネルを確立して、リアルタイムで音声ビデオデータを収集し、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送するように構成され、前記データサーバは、前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するように構成され、前記第2端末は、前記第1マルチメディアデータを受信するように構成される。
【0067】
本発明のもう1つの実施例は電子機器に関するものであり、図8に示すように、該電子機器は、少なくとも1つのプロセッサ801と、前記少なくとも1つのプロセッサ801と通信接続されるメモリ802と、を含み、前記メモリ802は、前記少なくとも1つのプロセッサ801によって実行可能な指令を記憶し、前記指令は、前記少なくとも1つのプロセッサ801が上記各実施例における通話方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサ801によって実行される。
【0068】
ここで、メモリとプロセッサはバス方式で接続され、バスは任意の数の相互に接続されたバスとブリッジを含み、バスは1つ以上のプロセッサとメモリの様々な回路を接続することができる。バスはまた、周辺機器、レギュレータ、電力管理回路などの様々な他の回路を一緒に接続することができ、これらは全て本分野で公知の事項であるため、本文ではこれ以上説明しない。バスインターフェースは、バスとトランシーバの間にインターフェースを提供する。トランシーバは、1つの要素であってもよく、複数の受信機や送信機などの複数の要素であってもよく、伝送媒体上で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサを経て処理されたデータは、アンテナを介して無線媒体上で伝送され、さらに、アンテナはさらにデータを受信してプロセッサに伝送する。
【0069】
プロセッサはバスの管理および通常の処理を担当し、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電源管理、その他の制御機能を含む様々な機能を提供することができる。一方、メモリは、プロセッサが動作を実行する際に使用するデータを記憶するために使用することができる。
【0070】
本発明のもう1つの実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体に関するものである。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に上記方法の実施例を実現する。
【0071】
即ち、上述した実施例の方法を実現するための全てのまたは一部のステップは、プログラムにより関連するハードウェアに命令することによって完成することができ、該プログラムは記憶媒体に記憶され、1つのデバイス(シングルチップマイコン、チップなどであってもよい)またはプロセッサ(processor)が本願の各実施例に記載された方法の全てのまたは一部のステップを実行するためのいくつかの指令を含むことを当業者は理解するであろう。一方、前述の記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM,Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク、或は光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる各種媒体を含む。
当業者であれば、上述の各実施形態は本発明を実現するための具体的な実施例であり、実際の応用においては、本願の精神および範囲から逸脱することなく形式上および詳細において種々の変更を行うことができることを理解することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-05-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末に適用される通話方法であって、
第2端末とIMS通話を行う場合、データサーバとデータチャネルを確立するステップと、
リアルタイムで音声ビデオデータを収集するステップと、
前記データサーバが前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するために、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送するステップと、を含む
通話方法。
【請求項2】
データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップの後に、
前記IMS通話が切断された場合、前記データサーバと確立された前記データチャネルを解放するステップと、
前記第1端末を介して提供される第2ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースが第2通話強化指示を受信した場合、前記データサーバとデータチャネルを再確立するステップと、
再確立されたデータチャネルを介して前記データサーバから、前記IMS通話過程における音声ビデオデータにより生成される第3マルチメディアデータを受信するステップと、をさらに含む
請求項1に記載の通話方法。
【請求項3】
データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップの後に、
前記第1端末を介して提供される第1ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースが第1通話強化指示を受信した場合、前記データチャネルを介して前記データサーバから、前記第2端末の音声ビデオデータにより生成される第2マルチメディアデータを受信するステップをさらに含む
請求項1に記載の通話方法。
【請求項4】
前記第1端末を介して提供される第1ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースが第1通話強化指示を受信する前記ステップの後、前記データサーバから前記第2マルチメディアデータを受信する前記ステップの前に、
前記データサーバに、前記第1ヒューマン・マシン・インタラクション・インターフェースを介して取得されるマルチメディアデータタイプを満たす第2マルチメディアデータを要求するステップをさらに含む
請求項3に記載の通話方法。
【請求項5】
データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップの前に、
第2端末が送信する指令を傍受するステップと、
前記指令により、データチャネルを確立する必要があるか否かを確定するステップと、
前記指令がデータチャネルを確立することを指示する指令である場合、データサーバとデータチャネルを確立する前記ステップに進むステップと、をさらに含む
請求項1~4のいずれか1項に記載の通話方法。
【請求項6】
第2端末が送信する指令を傍受する前記ステップは、
前記第2端末が送信するセッション初期プロトコルSIPシグナリングを傍受するステップを含み、
前記指令により、データチャネルを確立する必要があるか否かを確定する前記ステップは、
前記SIPシグナリングに含まれるdcmapフィールドにより、前記データチャネルを確立する必要があるか否かを確定するステップを含む
請求項5に記載の通話方法。
【請求項7】
データサーバに適用される通話方法であって、
第2端末とIMS通話を行っている第1端末とデータチャネルを確立するステップと、
前記データチャネルを介して、前記第1端末が送信する音声ビデオデータを受信するステップと、
前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するステップと、を含む
通話方法。
【請求項8】
第1端末、第2端末およびデータサーバを含み、前記第1端末が前記データサーバと通信接続され、前記データサーバが前記第2端末と通信接続される通話システムであって、
前記第1端末は、前記第2端末とIMS通話を行う場合、前記データサーバとデータチャネルを確立して、リアルタイムで音声ビデオデータを収集し、収集した音声ビデオデータを前記データチャネルを介して前記データサーバに伝送するように構成され、
前記データサーバは、前記音声ビデオデータにより第1マルチメディアデータを生成して前記第2端末に送信するように構成され、
前記第2端末は、前記第1マルチメディアデータを受信するように構成される
通話システム。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を含み、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な指令を記憶し、前記指令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~のいずれか1項に記載の通話方法、または請求項7に記載の通話方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される
電子機器。
【請求項10】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に、請求項1~のいずれか1項に記載の通話方法、または、請求項7に記載の通話方法を実現する
コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】