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特表2024-545053通信デバイス、インフラストラクチャ機器及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】通信デバイス、インフラストラクチャ機器及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/08 20090101AFI20241128BHJP
   H04W 84/18 20090101ALI20241128BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20241128BHJP
【FI】
H04W36/08
H04W84/18 110
H04W24/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532999
(86)(22)【出願日】2022-12-01
(85)【翻訳文提出日】2024-07-30
(86)【国際出願番号】 EP2022084004
(87)【国際公開番号】W WO2023104618
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】21213229.4
(32)【優先日】2021-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ユーシン
(72)【発明者】
【氏名】シャーマ ヴィベック
(72)【発明者】
【氏名】若林 秀治
(72)【発明者】
【氏名】アワッド ヤシン アデン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE06
5K067JJ39
5K067LL11
(57)【要約】
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように通信デバイスを動作させる方法が提供される。本方法は、前記通信デバイスによって、前記無線通信ネットワークから、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信する。本方法は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを評価する。本方法は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始する。
【選択図】図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように通信デバイスを動作させる方法であって、
前記通信デバイスによって、前記無線通信ネットワークから、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信し、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを評価し、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始する
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを前記開始することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーを開始すること、又は、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始することのいずれか一方を含む
方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づく
方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づく
方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいており、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいている
方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づく
方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記評価することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーの前記開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーの前記開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件とを特定し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記実行条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始することを含む
方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記評価することは、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件とを特定し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記評価条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件を評価すること、及び/又は、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記評価条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件を評価することを含む
方法。
【請求項9】
請求項7に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記評価することは、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記通信デバイスの条件付きハンドオーバーの構成をトリガするための1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を特定し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記無線通信ネットワークに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を送信すること、及び/又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記無線通信ネットワークに対して、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を送信することを含む
方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを表す前記指標は、測定レポートであり、当該方法はさらに、
前記無線通信ネットワークから、前記測定レポートの前記送信に応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記実行条件を含む前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの条件付きハンドオーバーの構成を受信することを含む
方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、
ハンドオーバー前に、前記ハンドオーバーの元となる前記無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器が、前記通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件及び前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件は、前記ソースインフラストラクチャ機器から受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づく1つ又は複数の条件を含む
方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法であって、
ハンドオーバー前に、
前記無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器が、前記ハンドオーバーの元となるソース中継通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供し、
前記ソース中継通信デバイスは、前記通信デバイスが前記ソース中継通信デバイスを介して前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件及び前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件は、前記ソース中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づく1つ又は複数の条件を含む
方法。
【請求項15】
通信デバイスに対して信号を送受信するように無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器を動作させる方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器によって、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを構成し、
前記ソースインフラストラクチャ機器によって、前記通信デバイスに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを送信する
方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成し、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づいて、前記ソースインフラストラクチャ機器前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成する
方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成し、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づいて、前記ソースインフラストラクチャ機器前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成する
方法。
【請求項18】
請求項15に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成し、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいて、前記ソースインフラストラクチャ機器前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成する
方法。
【請求項19】
請求項15に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づいて、前記ソースインフラストラクチャ機器前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成する
方法。
【請求項20】
請求項15に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記構成することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーの開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーの開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件とを構成することを含む
方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記構成することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件とを構成することを含む
方法。
【請求項22】
請求項20に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記構成することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記通信デバイスの条件付きハンドオーバーの構成をトリガするための1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成することを含み、当該方法はさらに、
前記通信デバイスから、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を受信し、これに応じて、前記受信した指標に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成し、前記通信デバイスに対して、前記実行条件を含む前記条件付きハンドオーバーのための構成を送信する
方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、
前記受信した指標は、測定レポートであり、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記受信した測定レポートに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成する
方法。
【請求項24】
請求項15に記載の方法であって、
ハンドオーバー前に、前記ハンドオーバーの元となる前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記通信デバイスによって前記ソースインフラストラクチャ機器から受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数とを構成する
方法。
【請求項26】
請求項15に記載の方法であって、
ハンドオーバー前に、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ハンドオーバーの元となるソース中継通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供し、
前記ソース中継通信デバイスは、前記通信デバイスが前記ソース中継通信デバイスを介して前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記通信デバイスによって前記ソース中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数とを構成する
方法。
【請求項28】
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように動作可能な通信デバイスであって、
信号を送信するように構成される送信回路と、
信号を受信するように構成される受信回路と、
前記無線通信ネットワークから、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを評価し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス。
【請求項29】
請求項28に記載の通信デバイスであって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーを開始する、又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【請求項30】
請求項28に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づく
通信デバイス。
【請求項31】
請求項28に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づく
通信デバイス。
【請求項32】
請求項28に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づく
通信デバイス。
【請求項33】
請求項28に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づく
通信デバイス。
【請求項34】
請求項28に記載の通信デバイスであって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーの前記開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーの前記開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件とを特定すると共に、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記実行条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【請求項35】
請求項34に記載の通信デバイスであって、
前記制御回路は、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件とを特定し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記評価条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件を評価し、且つ/又は、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記評価条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件を評価するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【請求項36】
請求項34に記載の通信デバイスであって、
前記制御回路は、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記通信デバイスの条件付きハンドオーバーの構成をトリガするための1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を特定し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記無線通信ネットワークに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を送信し、且つ/又は、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記無線通信ネットワークに対して、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を送信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【請求項37】
請求項36に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを表す前記指標は、測定レポートであり、
前記制御回路は、前記無線通信ネットワークから、前記測定レポートの前記送信に応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記実行条件を含む前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの条件付きハンドオーバーの構成を受信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【請求項38】
請求項28に記載の通信デバイスであって、
ハンドオーバー前に、前記ハンドオーバーの元となる前記無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器が、前記通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
通信デバイス。
【請求項39】
請求項38に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件及び前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件は、前記ソースインフラストラクチャ機器から受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づく1つ又は複数の条件を含む
通信デバイス。
【請求項40】
請求項28に記載の通信デバイスであって、
ハンドオーバー前に、
前記無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器が、前記ハンドオーバーの元となるソース中継通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供し、
前記ソース中継通信デバイスは、前記通信デバイスが前記ソース中継通信デバイスを介して前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
通信デバイス。
【請求項41】
請求項40に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件及び前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件は、前記ソース中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づく1つ又は複数の条件を含む
通信デバイス。
【請求項42】
通信デバイスに対して信号を送受信するように動作可能な無線通信ネットワークソースインフラストラクチャ機器であって、
信号を送信するように構成される送信回路と、
信号を受信するように構成される受信回路と、
前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを構成し、前記通信デバイスに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを送信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項43】
請求項42に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成すると共に、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づいて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項44】
請求項42に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成すると共に、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づいて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項45】
請求項42に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成すると共に、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項46】
請求項42に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成すると共に、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づいて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項47】
請求項42に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーの開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーの開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件とを構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項48】
請求項47に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件とを構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項49】
請求項47に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記通信デバイスの条件付きハンドオーバーの構成をトリガするための1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成し、前記通信デバイスから、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を受信し、これに応じて、前記受信した指標に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成し、前記通信デバイスに対して、前記実行条件を含む前記条件付きハンドオーバーのための構成を送信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項50】
請求項49に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記受信した指標は、測定レポートであり、
前記制御回路は、前記受信した測定レポートに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項51】
請求項42に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
ハンドオーバー前に、前記制御回路は、前記通信デバイスが、前記ハンドオーバーの元となる前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項52】
請求項51に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記通信デバイスによって前記ソースインフラストラクチャ機器から受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数とを構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項53】
請求項42に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
ハンドオーバー前に、
前記制御回路は、ソース中継通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成され、
前記ソース中継通信デバイスは、前記通信デバイスが、前記ハンドオーバーの元となる前記ソース中継通信デバイスを介して前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項54】
請求項53に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記通信デバイスによって前記ソース中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数とを構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【請求項55】
無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように動作可能な通信デバイス用の回路であって、
信号を送信するように構成される送信回路と、
信号を受信するように構成される受信回路と、
前記無線通信ネットワークから、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを評価し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス用の回路。
【請求項56】
通信デバイスに対して信号を送受信するように動作可能な無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器用の回路であって、
信号を送信するように構成される送信回路と、
信号を受信するように構成される受信回路と、
前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを構成し、前記通信デバイスに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを送信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器用の回路。
【請求項57】
請求項28に記載の通信デバイスと、請求項42に記載のソースインフラストラクチャ機器とを含む無線通信ネットワーク。
【請求項58】
コンピュータにロードされると、請求項1又は請求項15に記載の方法を前記コンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項59】
請求項58に記載のコンピュータプログラムを記憶された非一過性のコンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信ネットワークに対して信号を送受信するための通信デバイスを動作させる方法に関する。
【0002】
本出願は、欧州特許出願第21213229.4号のパリ条約優先権を主張するものであり、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
本明細書において提供される「背景」の説明は、本開示の文脈を一般的に提示する目的のためのものである。この背景のセクションに記載されている範囲における現時点で氏名が記載されている発明者らの研究、及び出願時に先行技術として適格でない可能性がある本明細書の態様は、本発明に対する先行技術として明示的にも黙示的にも認められない。
【0004】
3GPP(登録商標)で定義されたUMTS及びロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)アーキテクチャに基づくもの等の第3世代及び第4世代の移動通信システムは、前世代の移動通信システムで提供されていた単純な音声及びメッセージングサービスよりも洗練されたサービスをサポートすることができる。例えば、LTEシステムが提供する改良された無線インタフェースと向上したデータレートにより、ユーザは、モバイルビデオストリーミングやモバイルビデオ会議等、以前は固定回線のデータ接続でしか利用できなかったような高データレートのアプリケーションを楽しむことができる。そのため、このようなネットワークの展開に対する需要は高く、このようなネットワークのカバーエリア(ネットワークへのアクセスが可能な地理的位置)は、今後ますます急速に拡大することが予想される。
【0005】
将来の無線通信ネットワークは、現在のシステムがサポートするように最適化されているよりも、より広範なデータトラフィックプロファイル及びタイプに関連する、より広範なデバイスとの通信を定常的且つ効率的にサポートすることが期待される。例えば、将来の無線通信ネットワークは、複雑さを低減したデバイス、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)デバイス、高解像度ビデオディスプレイ、仮想現実ヘッドセット等を含むデバイスとの通信を効率的にサポートすることが期待される。このような様々なタイプのデバイスの一部は、例えば「モノのインターネット」をサポートするための複雑度の低いデバイス等、非常に多く配置される場合があり、通常、比較的高い遅延耐性を持つ比較的少量のデータの伝送に関連し得る。
【0006】
このことから、将来の無線通信ネットワーク、例えば、5G又は新しい無線システム/新しい無線アクセス技術(RAT:New Radio Access Technology)システム[1]と呼ばれ得るもの、及び既存のシステムの将来の新しいバージョン/リリースには、異なるアプリケーション及び異なる特性データトラフィックプロファイルに関連付けられた広範囲のデバイスの接続性を効率的にサポートすることが望まれている。デバイスの接続性は、従来、いわゆる「ハンドオーバー」手順を使用することによって維持される。「ハンドオーバー」手順において、通信デバイスは、無線通信ネットワークからの指示に応じて、又は1つ又は複数の条件が満たされたことに応じて、無線通信ネットワークへのアクセスポイントを変更する。将来のワイヤレス通信ネットワークの幅広いデバイスの種類と能力を考慮すると、ハンドオーバー手順の改善が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2022/141202号
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】ZTE CORPORATION他著, "Discussion on SL relay service continuity", Vol. {0} RAN WG2, No. {0} electronic; 20210809 - 20210827, 06 August 2021 (2021-08-06), 3GPP DRAFT; R2-2108147, 3RD GENERATION PARTNERSHIP PROJECT (3GPP), MOBILE COMPETENCE CENTRE; 650, ROUTE DES LUCIOLES; F-06921 SOPHIA-ANTIPOLIS CEDEX; FRANCE (URL:https://ftp.3gpp.org/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_115-e/Docs/R2-2108147.zip R2-2108147 Discussion on SL relay service continuty.doc XP052034650[2021年8月6日付けで検索]) section 2.4
【非特許文献2】ZTE, "Service continuity for the Evolved ProSe Remote UE", Vol. {0} RAN WG2, No. {0} Hangzhou, China; 20170515 - 20170519, 14 May 2017 (2017-05-14), 3GPP DRAFT; R2-1704631_SERVICE CONTINUITY FOR THE EVOLVED PROSE REMOTE UE, 3RD GENERATION PARTNERSHIP PROJECT (3GPP), MOBILE COMPETENCE CENTRE; 650, ROUTE DES LUCIOLES; F-06921 SOPHIA-ANTIPOLIS CEDE (URL:http://www.3gpp.org/ftp/Meetings_3GPP_SYNC/RAN2/Docs/XP051275177 [2017年5月14日付けで検索]) sections 2.2.1 and 2.2.2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示は、上述した問題の少なくともいくつかに対処又は軽減するのに役立つものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本技術の例示的な実施形態は、無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように通信デバイスを動作させる方法を提供することができる。本方法は、前記通信デバイスによって、前記無線通信ネットワークから、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信する。本方法は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを評価する。本方法は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始する。
【0011】
したがって、実施形態は、無線通信ネットワークの改善されたハンドオーバー手順を提供することができ、特に、実施形態は、通信デバイスが、ハンドオーバーのターゲット候補として、インフラストラクチャ機器又は中継通信デバイスのいずれにハンドオーバーするかを選択することを可能にすることができる。
【0012】
本開示の各態様及び特徴は、添付の特許請求の範囲において定義される。
【0013】
上述の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方は、本技術を例示するものであり、制限するものではないことを理解されたい。記載された実施形態は、さらなる利点と共に、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって最も良く理解されるであろう。
【0014】
本開示及びこれに付随する利点の多くは、添付の図面(同様の参照符号は複数の図を跨いて同一又は対応する部分を示す)と関連して検討された場合の以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるようになると、容易により完全な理解が得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の特定の実施形態によって動作するように構成されることができるLTEタイプの無線電気通信システムのいくつかの態様を概略的に表す。
図2】本開示の特定の実施形態によって動作するように構成されることができる新しい無線アクセス技術(RAT)無線電気通信システムのいくつかの態様を概略的に表す。
図3】通信デバイスのターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーを制御するソースインフラストラクチャ機器の一例の概略ブロック図である。
図4】従来の条件付きハンドオーバー手順を概略的に表す。
図5A】例示的な実施形態による通信デバイスがソースインフラストラクチャ機器からターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへハンドオーバーされる無線通信ネットワークを概略的に表す。
図5B】例示的な実施形態による通信デバイスがソース中継通信デバイスからターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへハンドオーバーされる無線通信ネットワークを概略的に表す。
図6】例示的な実施形態によるターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへハンドオーバーされる通信デバイスによって実行されるステップを表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ロングタームエボリューション高度無線アクセス技術(4G)
図1は、一般にLTEの原理に従って動作する移動通信ネットワーク/システム100のいくつかの基本的な機能を示す概略図であるが、他の無線アクセス技術をサポートすることもでき、本明細書で説明する本開示の実施形態を実装するように適合させることもできる。図1の様々な要素及びそれぞれの動作モードの特定の態様は、周知であり、3GPP(RTM)機関によって管理される関連規格で定義されており、また、このテーマに関する多くの書籍、例えば、Holma H. and Toskala A [2]にも記載されている。本明細書に記載される電気通信ネットワークの運用上の側面で、特に記述されていないもの(例えば、異なる要素間で通信するための特定の通信プロトコルや物理チャネルに関するもの)は、既知の技術、例えば、関連する規格や、関連する規格に対する既知の修正案や追加案に従って実装することができることが理解されるであろう。
【0017】
ネットワーク100は、コアネットワーク部102に接続された複数の基地局101を含む。各基地局は、通信デバイス104との間でデータが通信可能なカバーエリア103(例えばセル)を提供する。データは、基地局101から無線ダウンリンクを介してそれぞれのカバーエリア103内の通信デバイス104に送信される。通信デバイス104から基地局101へは、無線アップリンクを介してデータが送信される。コアネットワーク部102は、それぞれの基地局101を介して通信デバイス104との間でデータをルーティングし、認証、モビリティ管理、充電等の機能を提供する。通信デバイスは、移動局、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末、移動無線、端末装置等とも呼ばれることがある。ネットワークインフラストラクチャ機器/ネットワークアクセスノードの一例である基地局は、トランシーバ局/ノードB/e-nodeB/g-nodeB(gNB)等と呼ばれることもある。この点で、異なる用語は、大まかに同等の機能を提供する要素について、異なる世代の無線通信システムに関連付けられることが多い。しかしながら、本開示の例示的な実施形態は、以下に説明するように、5G又は新しい無線等の異なる世代の無線電気通信システムにおいて等しく実装されることが可能であり、簡略化のために、基礎となるネットワークアーキテクチャに関係なく、特定の用語が使用され得る。すなわち、特定の例示的な実施形態に関連して特定の用語を使用することは、これらの実施形態が、その特定の用語に最も関連し得る特定の世代のネットワークに限定されることを示すことを意図するものではない。
【0018】
新しい無線アクセス技術(5G)
図2は、本明細書に記載される本開示の実施形態によって機能性を提供するように適合させることもできる、以前に提案された手法に基づく新しいRAT無線通信ネットワーク/システム200のネットワークアーキテクチャを示す概略図である。図2に表される新しいRATネットワーク200は、第1の通信セル201及び第2の通信セル202から成る。各通信セル201,202は、それぞれの有線又は無線リンク251,252を介してコアネットワークコンポーネント210と通信する制御ノード(集中ユニット)221,222を備える。それぞれの制御ノード221,222はまた、それぞれのセル内の複数の分散ユニット(無線アクセスノード/リモート送受信ポイント(TRP:Transmission and Reception Point))211,212ともそれぞれ通信している。この場合も、これらの通信は、それぞれの有線リンク又は無線リンクを介して行われる。分散ユニット211,212は、ネットワークに接続された通信デバイスに無線アクセスインタフェースを提供する役割を担う。各分散ユニット211,212はカバーエリア(無線アクセスフットプリント)241,242を有し、制御ノードの制御下にある分散ユニットのカバーエリアの合計がそれぞれの通信セル201,202のサービス区域を定義する。各分散ユニット211,212は、無線信号の送受信のためのトランシーバ回路と、各分散ユニット211,212を制御するように構成されるプロセッサ回路とを含む。広範な最上位レベルの機能性の観点から、図2に表される新しいRAT通信ネットワークのコアネットワークコンポーネント210は、図1に表されるコアネットワーク102に対応すると大まかに考えることができ、各制御ノード221,222及びそれらの関連する分散ユニット/TRP211,212は、図1の基地局101に対応する機能性を提供すると大まかに考えることができる。ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードという用語は、これらの要素及び無線通信システムの従来の基地局タイプの要素を包含するために使用されてもよい。それぞれの分散ユニットと通信デバイスとの間の無線インタフェース上でスケジューリングされる送信のスケジューリング責任は、目下のアプリケーションに応じて、制御ノード/集中ユニット及び/又は分散ユニット/TRPにある場合がある。
【0019】
図2には、第1の通信セル201のカバーエリア内に通信デバイス又はUE260が表されている。この通信デバイス260は、したがって、第1の通信セル201に関連付けられた分散ユニット211のうちの1つを介して、第1の通信セル内の第1の制御ノード221とシグナリングを交換することができる。場合によっては、所与の通信デバイスのための通信は、分散ユニットのうちの1つのみを介してルーティングされるが、他のいくつかの実施態様では、所与の通信デバイスに関連する通信は、例えばソフトハンドオーバーシナリオ及び他のシナリオにおいて、複数の分散ユニットを介してルーティングされ得ることが理解されよう。
【0020】
図2の例では、分かり易くするために2つの通信セル201,202及び1つの通信デバイス260が示されているが、実際には、システムは、より多数の通信デバイスにサービスを提供する、より多数の通信セル(各々がそれぞれの制御ノード及び複数の分散ユニットによってサポートされる)から成ってもよいことはもちろん理解されるであろう。
【0021】
図2は、本明細書で説明する原則に従った手法が採用され得る新しいRAT通信システムの提案アーキテクチャの単なる一例を表しており、本明細書で開示する機能は、異なるアーキテクチャを有する無線通信システムに関しても適用され得ることがさらに理解されるであろう。
【0022】
したがって、本明細書に記載される本開示の例示的な実施形態は、図1及び図2に示される例示的なアーキテクチャ等、様々な異なるアーキテクチャに従ってワイヤレス電気通信システム/ネットワークにおいて実装され得る。したがって、任意の所与の実施態様における特定のワイヤレス通信アーキテクチャは、本明細書で説明される原理にとってあまり重要ではないことが理解されよう。この点に関して、本開示の例示的な実施形態は、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードと通信デバイスとの間の通信の文脈で一般的に説明されることがあり、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノード及び通信デバイスの具体的な性質は、目下の実施態様のネットワークインフラストラクチャに依存する。例えば、いくつかのシナリオでは、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードは、本明細書に記載される原理に従って機能を提供するように適合された図1に示されるようなLTEタイプの基地局101等の基地局から成ってもよく、他の例では、ネットワークインフラストラクチャ機器/アクセスノードは、本明細書に記載される原理に従って機能を提供するように適合された図2に示される種類の制御ユニット/制御ノード221,222及び/又はTRP211,212から成ってもよい。
【0023】
ハンドオーバーが実行され得る無線通信ネットワークの詳細図を図3に示す。図3から理解されるように、通信デバイス502は、ソースインフラストラクチャ機器504から、コアネットワーク508への無線アクセスネットワークの一部を成すターゲットインフラストラクチャ機器506へハンドオーバーされる。理解されるように、通信デバイス502は、図2の通信デバイス260等の通信デバイスの一例である。通信デバイス502は、一例ではUEであってもよい。
【0024】
ハンドオーバー前に、通信デバイス502は、アップリンクULで信号を送信し、ソースインフラストラクチャ機器504からダウンリンクDLで信号を受信する。ソースインフラストラクチャ機器504及びターゲットインフラストラクチャ機器506はそれぞれ、gNB101、又は制御ノード221及びTRP211の組合せと考えることができる。ハンドオーバーの前に、通信デバイス502は、破線矢印274bによって概略的に示されるように、無線アクセスインタフェースのアップリンクリソースULを介してアップリンクデータをソースインフラストラクチャ機器504に対して送信するように示される。通信デバイス502は、同様に、ソースインフラストラクチャ機器504から通信デバイス502へ破線矢印288bで示されるようにダウンリンクリソースDLを介してソースインフラストラクチャ機器504によって送信されたダウンリンクデータを受信するように構成されることができる。ハンドオーバー後、通信デバイス502は、実線矢印288aによって概略的に示されるように、無線アクセスインタフェースのアップリンクリソースULを介してターゲットインフラストラクチャ機器506にアップリンクデータを送信するように示される。通信デバイス502は、同様に、ターゲットインフラストラクチャ機器506から通信デバイス502へ実線矢印274aで示されるように、ダウンリンクリソースDLを介してターゲットインフラストラクチャ機器506によって送信されたダウンリンクデータを受信するように構成されることができる。
【0025】
図3において、ソース及びターゲットインフラストラクチャ機器504,506はそれぞれ、それぞれのインフラストラクチャ機器504のコントローラ504c,506cへのインタフェース278,279を介してコアネットワーク508に接続されている。ソース及びターゲットインフラストラクチャ機器504,506はそれぞれ、アンテナ504d,506dに接続された受信機504b,506bと、アンテナ504d,506dに接続された送信機504a,506aとを備える。これに対応して、通信デバイス502は、アンテナ502dから信号を受信する受信機502bに接続されたコントローラ502cと、同じくアンテナ502dに接続された送信機502aとを備える。
【0026】
コントローラ504c,506cは、それぞれ、ソース及びターゲットインフラストラクチャ機器504,506を制御するように構成され、プロセッサ回路から成り得る。当該プロセッサ回路は、本明細書でさらに説明されるような機能を提供するための様々なサブユニット/サブ回路から成り得る。これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として実装されてもよいし、プロセッサ回路の適切に構成される機能として実装されてもよい。したがって、コントローラ504c,506cは、無線電気通信システムの装置用の従来のプログラミング/構成技術を用いて、所望の機能を提供するように適切に構成/プログラムされた回路から成り得る。送信機504a,506a及び受信機504b,506bは、従来の配置に従った信号処理及び無線周波数フィルタ、増幅器及び回路から成り得る。送信機504a,506a、受信機504b,506b及びコントローラ504c,506cは、簡単に表現するために、別個の要素として図3に概略的に示されている。しかしながら、これらの要素の機能は、例えば、1つ又は複数の適切にプログラムされたプログラム可能なコンピュータ、又は1つ又は複数の適切に構成される特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを用いて、様々な異なる方法で提供することができることが理解されよう。理解されるように、インフラストラクチャ機器504は、一般に、その動作機能に関連する様々な他の要素から成る。
【0027】
これに対応して、通信デバイス502のコントローラ502cは、送信機502a及び受信機502bを制御するように構成され、プロセッサ回路から成り得る。当該プロセッサ回路は、本明細書でさらに説明されるような機能を提供するための様々なサブユニット/サブ回路から成り得る。これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として実装されてもよいし、プロセッサ回路の適切に構成される機能として実装されてもよい。したがって、コントローラ502cは、無線電気通信システムの装置用の従来のプログラミング/構成技術を用いて、所望の機能を提供するように適切に構成/プログラムされた回路から成り得る。同様に、送信機502a及び受信機502bは、従来の配置に従った信号処理及び無線周波数フィルタ、増幅器及び回路から成り得る。送信機502a、受信機502b、及びコントローラ502cは、簡単に表現するために、別個の要素として図3に概略的に示されている。しかしながら、これらの要素の機能は、例えば、1つ又は複数の適切にプログラムされたプログラム可能なコンピュータ、又は1つ又は複数の適切に構成される特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを用いて、様々な異なる方法で提供することができることが理解されよう。理解されるように、通信デバイス502は、一般に、その動作機能に関連する他の様々な要素、例えば、電源、ユーザインタフェース等から成るが、これらは、簡略化のために図3には示されていない。
【0028】
コントローラ504c、502cは、不揮発性メモリ等のコンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行するように構成されることができる。本明細書で説明する処理ステップは、例えば、ランダムアクセスメモリと組み合わせたマイクロプロセッサが、コンピュータ可読媒体に格納された命令に従って動作することにより実行することができる。
【0029】
従来の条件付きハンドオーバー
新しい無線の態様は、モビリティの向上に関係し、特に、低遅延及び高信頼性性能(URLLC等)を必要とする新しいサービスに対するモビリティの堅牢性を高めることに関係する。UEに現在サービスを提供しているセルがもはや適切でない、又はUEとそのセルでサービス区域を提供しているソースgNBとの間の無線リンクが劣化しているという状況が発生する可能性がある。このような状況では、一般に、UEがターゲットgNBのセルでサービスを受けるように切り替えることが望まれる。ソースgNBからターゲットgNBへのUEのハンドオーバーを構成する1つの方法は、「条件付きハンドオーバー」と呼ばれる。
【0030】
条件付きハンドオーバーの一例は、TS38.300 V16.5.0を複製した図4に示されており、その内容は参照によりその全体が組み込まれる。図4は、通信デバイス502、ソースインフラストラクチャ機器504、ターゲットインフラストラクチャ機器506、他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511、アクセスモビリティ及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility management Function)512、及びユーザプレーン機能(UPF:User Plane Function)514間の無線通信ネットワークの通信を概略的に表す。図4では、ソースインフラストラクチャ機器504、ターゲットインフラストラクチャ機器506、他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511は「gNB」として描かれているが、無線通信ネットワークの他のインフラストラクチャ機器(例えばeNB等)が使用され得ることは理解されよう。AMF512及びUPF514は、無線通信ネットワークのコアネットワーク(コアネットワーク508等)内の機能である。
【0031】
図4に示すように、ハンドオーバー前に、通信デバイス502は、ソースインフラストラクチャ機器504を介してAMF512及びUPF514とユーザプレーンデータを通信する。ステップ0において、AMF512は、モビリティ制御情報をソースインフラストラクチャ機器504に提供する。ステップ1において、通信デバイス502は、ソースインフラストラクチャ機器504に測定値を報告する。係る測定値は、ソースインフラストラクチャ機器504、ターゲットインフラストラクチャ機器506及び/又は他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511からの基準信号の基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)、基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)及び/又は信号対干渉比(SINR:Signal-to-Interference Ratio)のような、通信デバイス502によって実行される測定値を含み得る。ステップ2において、ソースインフラストラクチャ機器504は、条件付きハンドオーバーのために通信デバイス502を構成することを決定する。ステップ3において、ソースインフラストラクチャ機器504は、ターゲットインフラストラクチャ機器506及び他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511にハンドオーバー要求を送信する。これに応じて、ステップ4において、ターゲットインフラストラクチャ機器506及び他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511は、アドミッション制御を実行する。次いで、ステップ5において、ターゲットインフラストラクチャ機器506及び他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511は、ハンドオーバー要求確認応答をソースインフラストラクチャ機器504に送信する。ハンドオーバー要求確認応答の受信に応じて、ステップ6において、ソースインフラストラクチャ機器504は、条件付きハンドオーバー構成メッセージを通信デバイス502に送信する。条件付きハンドオーバー構成メッセージは、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)構成メッセージであってもよい。条件付きハンドオーバー構成メッセージは、ソースインフラストラクチャ機器504からの通信デバイス502のハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件を含む。例えば、条件付きハンドオーバー構成メッセージにおける1つ又は複数の条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするために満たすべき1つ又は複数の条件と、他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511へのハンドオーバーをトリガするために満たすべき1つ又は複数の他の条件とを含むことができる。条件付きハンドオーバー構成メッセージに含まれる条件については、以下で詳細に説明する。条件付きハンドオーバー構成メッセージを受信した後、通信デバイス502は、RRC再構成完了メッセージをソースインフラストラクチャ機器504に送信する。条件付きハンドオーバー構成メッセージを受信した後、通信デバイス502は、ハンドオーバーをトリガするための条件が満たされたか否かを判定するために、ハンドオーバーをトリガするためのハンドオーバー構成メッセージに含まれる条件を継続的又は定期的に評価することができる。通信デバイス502は、ハンドオーバーをトリガするための条件が満たされたと判定すると、ハンドオーバーをトリガし、ソースインフラストラクチャ機器504によって提供されるセルの接続を解除し、ターゲットインフラストラクチャ機器506によって提供されるセルに接続する。図4に示す例では、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための条件が満たされたと判定する。通信デバイス502が条件を評価している間に、ステップ7aで、ソースインフラストラクチャ機器604が他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器に早期ステータス転送を送信し、UPF514からの後続のユーザデータが、ソースインフラストラクチャ機器504を介して他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511にルーティングされる。ステップ8において、ターゲットインフラストラクチャ機器506は、ソースインフラストラクチャ機器504からターゲットインフラストラクチャ機器506への通信デバイス502のハンドオーバーが成功したと判定する。これに応じて、ステップ8aにおいて、ターゲットインフラストラクチャ機器は、ハンドオーバー成功メッセージをソースインフラストラクチャ機器504に送信する。ステップ8bにおいて、ソースインフラストラクチャ機器504は、SNステータス転送メッセージをターゲットインフラストラクチャ機器506に送信する。UPF514からソースインフラストラクチャ機器宛ての後続のユーザデータは、ターゲットインフラストラクチャ機器506にルーティングされる。ステップ8cでは、ハンドオーバー取消メッセージが、ソースインフラストラクチャ機器504からターゲットインフラストラクチャ機器及び他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511に送信される。
【0032】
図4のステップ6で上述したように、ソースインフラストラクチャ機器504は、ハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件を含む条件付きハンドオーバー構成メッセージを通信デバイス502に送信することができる。
【0033】
通信デバイス502のハンドオーバーをトリガするために満たされる条件の一例は、「イベントA3」である。イベントA3によって定義される条件は、近隣のインフラストラクチャ機器(例えば、ターゲットインフラストラクチャ機器506又は他の潜在的なターゲットインフラストラクチャ機器511)によって提供されるセルの信号品質が、ソースインフラストラクチャ機器504によって提供されるセルの信号品質よりも予め定義されたオフセットだけ高くなった場合に満たされる。
【0034】
通信デバイス502のハンドオーバーをトリガするために満たされるべき条件の別の例は、「イベントA4」である。イベントA4によって定義される条件は、近隣のインフラストラクチャ機器によって提供されるセルの信号品質が絶対的な閾値を上回る場合に満たされる。
【0035】
通信デバイス502のハンドオーバーをトリガするために満たされるべき条件の別の例は、「イベントA5」である。イベントA5によって定義される条件は、ソースインフラストラクチャ機器504によって提供されるセルの信号品質が絶対的な閾値未満であり、近隣のインフラストラクチャ機器の信号品質が絶対的な閾値より高い場合に満たされる。
【0036】
イベントA3、A4及びA5の定義に関して上述した「信号品質」は、RSRP、RSRQ及びSINR等の1つ又は複数の信号品質パラメータを用いて通信デバイス502によって測定され得る。例えば、通信デバイス502は、近隣のインフラストラクチャ機器によって提供されるセルの測定RSRPが、ソースインフラストラクチャ機器504によって提供されるセルの測定RSRPよりも予め定義されたオフセットだけ高くなる場合、イベントA3に概略的に示される条件が満たされる可能性があると判定してもよい。別の例では、近隣のインフラストラクチャ機器によってそれぞれ提供されるセルの測定RSRP及びRSRQが、ソースインフラストラクチャ機器504によって提供されるセルの測定RSRP及びRSRQよりも予め定義されたオフセットだけ高くなった場合に、イベントA3に概略的に示される条件が満たされたと判定してもよい。3GPPグループの規格のRelease-16では、イベントA3、A4、及び/又はA5が満たされるかどうかの判定において、1つの基準信号タイプ及び最大2つの信号品質パラメータの測定値のみがサポートされる。
【0037】
したがって、イベントA3、A4、及びA5のそれぞれは、通信デバイス502のソースインフラストラクチャ機器504からのハンドオーバーをトリガするための条件を表す。ハンドオーバーをトリガするためには、条件付きハンドオーバー構成メッセージに含まれる1つの条件のみが満たされれば十分であってもよく、ハンドオーバーをトリガするためには、条件付きハンドオーバー構成メッセージに含まれる1つ又は複数の条件又は全ての条件が満たされる必要があってもよい。一例では、イベントA3のみが条件として含まれ、イベントA3が満たされた場合にハンドオーバーがトリガされる。別の例では、イベントA3及びA4の両方が条件として含まれ、イベントA3又はA4のいずれかが満たされた場合にハンドオーバーがトリガされる。別の例では、イベントA3とA4の両方が条件として含まれ、イベントA3又はA4の両方が満たされた場合にハンドオーバーがトリガされる。
【0038】
イベントA3、A4、及びA5のさらなる詳細はTS 36.331に記載されており、このTS 36.331は参照することによりその全体がここに組み込まれる。
【0039】
サイドリンクリレー
上述したように、新しい無線では、幅広い種類の新しいデバイスと機能が導入されるため、デバイスと無線通信ネットワークとの接続性を維持する上で技術的な課題が生じる。現在3GPPグループで開発中の新しい無線の一態様は、3GPPグループの標準のRelease-17で議論されているサイドリンクリレーである。例えば、RP-193253の検討項目(SID)では、シングルホップの新しい無線のサイドリンクベースの中継を対象にすることが議論されている。特に、SID RP-193253の対象は以下の通りである。
1.レイヤ3中継及びレイヤ2中継について、以下の側面(該当する場合)を中心に、サイドリンクベースのUE間中継及びUE間中継のサービス及びシステム側面(SA:Service and System Aspect)要件をサポートするための、仕様への影響が最小となるメカニズムを検討する[RAN2]。
-中継(再)選択基準と手順
-中継/リモートUE認証
-中継機能のQoS
-サービスの継続性
-SA3が結論を出した後の中継コネクションのセキュリティ
-ユーザプレーンのプロトコルスタック及び制御プレーンの手順(例えば、中継コネクションのコネクション管理)への影響
2.新しい物理層チャネル/信号がないと仮定して、サイドリンクリレーのための発見モデル/手順の上位層オペレーションをサポートするメカニズムを検討する[RAN2]。
【0040】
この検討では、上述の箇条書き(該当する場合)について、SAワーキンググループ(WG)、例えばSA2及びSA3からのさらなるインプットを考慮している。UE間の中継及びUE間の中継は、中継ソリューションを使用することが期待されている。将来リリースされる標準規格におけるマルチホップ中継サポートの前方互換性が考慮されるべきである。レイヤ2UE間中継については、TR 36.746で推奨されているエンドツーエンドのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)及びRLC(Hop-by-Hop Radio Link Control)のアーキテクチャが出発点として考慮される。
【0041】
3GPP標準規格のリリース17では、ある中継UEから別の中継UEへのリモートUEのハンドオーバーはサポートされていない。しかし、将来の無線通信ネットワークでは、(ソースインフラストラクチャ機器又はソース中継通信デバイスのいずれかから)ターゲットインフラストラクチャ機器(gNB等)又はターゲット中継UEへハンドオーバーするように構成されるUEがサポートされることが予想される。このようなシナリオでは、UEは、ハンドオーバーのターゲット候補として、ターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継UEの選択に直面する可能性がある。このことから、無線通信ネットワークのハンドオーバー手順の改善が必要とされている。
【0042】
上述の観点から、無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように通信デバイスを動作させる方法が提供される。本方法は、通信デバイスによって、無線通信ネットワークから、無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、通信デバイスと無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信する。いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とは、同じメッセージで受信される。ターゲットインフラストラクチャ機器及びターゲット中継通信デバイスは、ハンドオーバーのターゲット候補である。いくつかの実施形態において、通信デバイスは、受信した1つ又は複数の条件に基づいて、ターゲットインフラストラクチャ機器及びターゲット中継通信デバイスがハンドオーバーのターゲット候補であると判定する。
【0043】
無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器は、通信デバイスのための条件を構成することができる。通信デバイスは、無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器から直接条件を受信してもよいし、ソース中継通信デバイスを介してソースインフラストラクチャ機器から条件を受信してもよい。ターゲットインフラストラクチャ機器及びターゲット中継通信デバイスは、通信デバイスのハンドオーバーのターゲット候補である。
【0044】
以下により詳細に説明されるように、ターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーの開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件(実行条件)、及びターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーの開始をトリガするための条件の評価をトリガするための1つ又は複数の条件(評価条件)を含み得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、条件は、通信デバイスとの通信のためにソースインフラストラクチャ機器によって提供される無線アクセスインタフェース(Uuインタフェース等)を介して、ソースインフラストラクチャ機器から通信デバイスによって受信される。係る実施形態では、ソースインフラストラクチャは、ハンドオーバーのソースであってもよい。他の実施形態では、条件は、ソース中継通信デバイス(PC5インタフェース等)によって提供される無線アクセスインタフェースを介して、ソースインフラストラクチャ機器から通信デバイスによって受信される。係る実施形態では、ソース中継通信デバイスはハンドオーバーのソースであってもよい。
【0046】
本方法は、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを評価することを含む。例えば、通信デバイスは、条件のいずれかが満たされたかどうかを判定するために、条件を継続的又は定期的に監視することができる。
【0047】
本方法は、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件及びターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件の評価に基づいて、ターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーを開始することを含む。いくつかの実施形態において、通信デバイスは、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件が満たされたと判定することができ、これに応じて、通信デバイスは、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーを開始する。いくつかの実施形態において、通信デバイスは、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件が満たされたと判定することができ、これに応じて、通信デバイスは、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーを開始する。例えば、通信デバイスは、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための条件の1つ又は複数が満たされる前に、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための条件の1つ又は複数が満たされたので、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーを開始すると決定することができる。いくつかの実施形態では、通信デバイスは、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための条件の1つ又は複数と、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための条件の1つ又は複数とが満たされたと判定する場合がある。このような場合、通信デバイスは、ターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスのいずれかにハンドオーバーすることを選択するように、無線通信ネットワークによって予め設定することができる。いくつかの実施形態では、無線通信ネットワークは、1つ又は複数の「競合条件」を通信デバイスに送信してもよい。競合条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器及びターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための条件が両方とも満たされた場合に、ターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスのいずれにハンドオーバーするかを決定するために通信デバイスによって使用される条件であってよい。競合条件は、例えば、測定された信号品質及び/又は通信デバイスの速度に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とは、両方の条件が同時に満たされることが不可能であるように、ソースインフラストラクチャ機器によって構成される。例えば、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーの条件は、通信デバイスの測定速度が閾値を上回ることであり、一方、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーの条件は、通信デバイスの測定速度が同じ閾値を下回ることであり得る。このような実施形態では、競合条件の使用を避けることができる。他の実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とは、両方の条件が同時に満たされることが可能であるように、ソースインフラストラクチャ機器によって構成される。例えば、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーの条件は、通信デバイスの測定速度が閾値を上回ることであり、一方、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーの条件は、通信デバイスの測定速度が異なる閾値を下回ることであり得る。このような実施形態では、上述したように、ハンドオーバーのターゲットとしてターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスのいずれかを選択することができるように、競合条件を通信デバイスに送信することができる。
【0048】
ハンドオーバーの開始は、ソースインフラストラクチャ機器又はソース中継通信デバイスによって提供される無線アクセスインタフェース又は無線リンクから切り離し、ターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスによって提供される無線アクセスインタフェース又は無線リンクに接続することを含み得る。ハンドオーバーの開始は、ターゲット中継通信デバイス又はターゲット中継インフラストラクチャ機器との無線接続を確立することを含み得る。例えば、通信デバイスは、ターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスのいずれかとのアクセス手順を開始してもよい。一例では、通信デバイスは、ターゲットインフラストラクチャ機器とのランダムアクセスチャネル(RACH:Random Access Channel)手順を開始することができる。別の例では、通信デバイスは、ターゲット中継通信デバイスとの間でPC5-RRC接続確立を開始することができる。
【0049】
したがって、実施形態は、通信デバイスが、ハンドオーバーのターゲット候補としてターゲットインフラストラクチャ機器とターゲット中継通信デバイスとの間で情報に基づいた選択を行うのを支援することができる。無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件、及びターゲット中継通信デバイスへの通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件は、無線通信ネットワーク自体又はハンドオーバーされる通信デバイスの優先度を反映することができる。
【0050】
例えば、通信デバイスは、以下の例示的な理由のいずれかにより、ターゲット中継通信デバイスではなく、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーを優先し得る。
-通信デバイスが、高速移動する通信デバイスである、
-ターゲット中継通信デバイスのサービングセルが、通信デバイスのサービングセルと異なる、又は
-通信デバイスが、移動する通信デバイスである。
-通信デバイスが、両方の信号品質が同等である場合、ターゲット中継通信デバイスよりもインフラストラクチャ機器への直接リンクを優先する。
【0051】
一方、通信デバイスは、以下の例示的な理由のいずれかにより、ターゲットインフラストラクチャ機器ではなく、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーを優先し得る。
-通信デバイスとターゲット中継通信デバイスとがグループ内にある、又は
-通信デバイスとターゲット中継通信デバイスとが共に移動する。
【0052】
以下により詳細に説明されるように、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、ターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とは、上述の優先度、及び通信デバイスとターゲット中継通信デバイスとの間の見込みPC5リンク、及び通信デバイスとターゲットインフラストラクチャ機器との間の見込みUuリンクの無線リンク品質/信号品質に基づいてもよい。したがって、ターゲットインフラストラクチャ機器とターゲット中継通信デバイスとから受信する参照信号の信号品質が同程度である場合であっても、通信デバイスは、ハンドオーバーのターゲットを情報に基づいて選択することができる。
【0053】
図5Aは、例示的な実施形態による、ソースインフラストラクチャ機器からターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへの通信デバイスのハンドオーバーを示す概略図である。図5Aは、ソースインフラストラクチャ機器504及びターゲットインフラストラクチャ機器506がコアネットワーク508に物理的に接続されている状態で、ソースセル又はカバーエリア612を提供するソースインフラストラクチャ機器504と、ターゲットセル又はカバーエリア614を提供するターゲットインフラストラクチャ機器506とを概略的に表す。図5Aに描かれている瞬間において、通信デバイス502は、Uu無線アクセスインタフェース610を介してソースインフラストラクチャ機器504と通信している。その結果、図5Aは、ハンドオーバー前の瞬間を描いている。図5Aに示される例では、ターゲット中継通信デバイス510及びターゲットインフラストラクチャ機器506がハンドオーバーのターゲット候補である。ターゲット中継通信デバイス510は、ターゲットインフラストラクチャ機器506への通信デバイス502の中継として動作するように構成される。特に、通信デバイス502がターゲット中継通信デバイス510へハンドオーバーする場合、ターゲット中継通信デバイス510は、PC5無線アクセスインタフェース604を介して通信デバイス502から受信した信号を、Uu無線アクセスインタフェース608を介してターゲットインフラストラクチャ機器506に中継するように構成される。PC5無線アクセスインタフェース604は、代替的にサイドリンクインタフェースと呼ばれることもある。一方、通信デバイス502がターゲットインフラストラクチャ機器506へハンドオーバーする場合、ターゲットインフラストラクチャ機器506は、Uu無線アクセスインタフェース606を介して通信デバイス502と信号を通信するように構成される。
【0054】
他の例示的な実施形態(図示せず)では、ターゲット中継通信デバイス510は、ソースインフラストラクチャ機器504又はワイヤレス通信ネットワークの他のインフラストラクチャ機器への中継として動作するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、通信デバイス502は、選択される複数のターゲットインフラストラクチャ機器候補と複数のターゲット中継通信デバイス候補とを有することができる。
【0055】
図5Bは、図5Aに基づいているが、例示的な実施形態による、ソース中継通信デバイスからターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへの通信デバイスのハンドオーバーを概略的に示している。特に、図5Bは、ハンドオーバーの前に、ソースインフラストラクチャ機器504から通信デバイス502へ信号を中継し、通信デバイス502からソースインフラストラクチャ機器504へ信号を中継するように構成されるソース中継通信デバイス616を図示する。ソースインフラストラクチャ機器は、ソース中継通信デバイス616と信号を通信するためにUu無線アクセスインタフェース620を提供し、ソース中継通信デバイス616は、通信デバイス502と信号を通信するためにPC5無線アクセスインタフェースを提供する。ソース中継通信デバイス616及びターゲット中継通信デバイス510は、図3を参照して説明したように、通信デバイス502と同様の構成を有してもよい。
【0056】
図5A及び図5Bの両方は、ハンドオーバーのターゲット候補がターゲットインフラストラクチャ機器及びターゲット中継通信デバイスを含むシナリオを示している。図6は、例示的な実施形態による、そのような状況を鑑みて通信デバイス502によって実行されるステップを示すフローチャートである。
【0057】
ステップS702において、通信デバイス502は、無線通信ネットワークから、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、ターゲット中継通信デバイス502へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信する。図5Aに示される例示的なシナリオでは、通信デバイス502は、Uu無線アクセスインタフェース610を介してソースインフラストラクチャ機器504から条件を受信し得る。図5Bに示されるシナリオ例では、通信デバイス502は、ソース中継通信デバイス616を介してソースインフラストラクチャ機器504から条件を受信し得る。例えば、ソースインフラストラクチャ機器504は、Uu無線アクセスインタフェース620を介してソース中継通信デバイス616に条件を送信してもよく、ソース中継通信デバイス616は、PC5無線アクセスインタフェース618を介して通信デバイス502に条件を送信してもよい。
【0058】
ステップS704において、通信デバイス502は、受信した条件を評価する。例えば、通信デバイス502は、条件のいずれかが満たされたかどうかを判定するために、条件を継続的又は定期的に監視することができる。
【0059】
ステップS706において、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件及びターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件の評価に基づいて、ターゲットインフラストラクチャ機器又はターゲット中継通信デバイスへのハンドオーバーを開始する。例えば、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件が満たされたと判定することができ、これに応じて、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーを開始する。あるいは、通信デバイス502は、ターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件が満たされたと判定し、これに応じて、ターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーを開始することができる。
【0060】
ハンドオーバーをトリガするための条件
いくつかの実施形態において、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した基準信号の信号品質と、通信デバイス502の絶対速度とに基づいてもよい。通信デバイスの絶対速度は、静止している可能性のあるソースインフラストラクチャ機器に対する通信デバイス502の相対速度である。例えば、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した1つ又は複数の基準信号のRSRPを測定し、通信デバイス502の絶対速度を測定してもよい。通信デバイス502は、無線通信ネットワークから受信した1つ又は複数の基準信号に基づいて、その絶対速度を測定してもよい。例えば、通信デバイス502は、複数のインフラストラクチャ機器(ソースインフラストラクチャ機器504及び/又はターゲットインフラストラクチャ機器506を含み得る)の各々から測位基準信号(PRS:Positioning Reference Signal)を受信してもよい。受信したPRS信号に基づいて、通信デバイス502はその位置を算出してもよい。例えば、通信デバイス502は、複数のインフラストラクチャ機器からのPRS信号の到着時間の差に基づいて位置を算出してもよい。後の時点で、通信デバイス502は、後の時点で複数のインフラストラクチャ機器から受信された他の複数のPRS信号に基づいて、その位置を再び算出してもよい。その後、通信デバイス502は、その絶対速度を算出するために、2つの算出された位置間の距離、及び通信デバイス502が2つの算出された位置間を移動する間の経過時間を計算してもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、通信デバイス502は以下の式1を用いて絶対速度を計算することができる。
【0062】
【数1】
【0063】
式中、vabs(ms-1)は通信デバイスの絶対速度、f(Hz)はソースインフラストラクチャ機器504から受信した1つ又は複数の基準信号から算出されたソースインフラストラクチャ機器504に対する通信デバイス502のドップラーシフト、f(Hz)はドップラーシフトが測定された1つ又は複数の基準信号の搬送波周波数、cは真空中の光速(3×l0ms-1)である。
【0064】
ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための条件の1つは、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した1つ又は複数の基準信号の測定RSRPが閾値より大きく、通信デバイス502の測定絶対速度が閾値より大きい場合、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506を用いたハンドオーバーを開始すると決定することである。
【0065】
同様に、ターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件は、上述したように、ターゲット中継通信デバイス510から受信した基準信号の信号品質と、通信デバイス502の測定絶対速度とに基づいてもよい。ターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための条件の1つは、ターゲット中継通信デバイス510から受信した1つ又は複数の基準信号の測定RSRPが閾値より大きく、通信デバイス502の測定絶対速度が閾値より小さい場合、通信デバイス502は、ターゲット中継通信デバイス510を用いたハンドオーバーを開始すると決定することであってもよい。
【0066】
いくつかの実施形態において、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した基準信号の信号品質と、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する通信デバイス502の相対速度とに基づいてもよい。例えば、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した1つ又は複数の基準信号のRSRPを測定し、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する通信デバイス502の相対速度を測定してもよい。通信デバイス502は、無線通信ネットワークから受信した1つ又は複数の基準信号(上述したPRS信号等)に基づいて、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する相対速度を測定してもよい。ターゲットインフラストラクチャ機器506が静止している場合、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する通信デバイス502の相対速度は、ソースインフラストラクチャ機器504について上述したように、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した1つ又は複数の基準信号に基づいて通信デバイス502によって計算されてもよい。いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506が静止している場合、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する通信デバイス502の相対速度は、上述の式1(ドップラーシフト(f)がターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した1つ又は複数の基準信号から算出されたターゲットインフラストラクチャ機器506に対する通信デバイス502のドップラーシフトであり、搬送波周波数(f)がドップラーシフトが算出された1つ又は複数の基準信号の搬送波周波数である)を用いて計算されてもよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506は移動可能であってもよい。例えば、ターゲットインフラストラクチャ機器506は、ドローン基地局であってもよい。係る実施形態において、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した1つ又は複数の基準信号の測定された希望波受信電力(RSCP:Received Signal Code Power)に基づいて、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する相対速度を計算してもよい。例えば、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した基準信号のRSCPを第1の時刻及び後の第2の時刻にそれぞれ測定し、以下の式2に従って相対速度を計算することができる。
【0068】
【数2】
【0069】
式中、vretは、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する通信デバイス502の相対速度であり、RSCP(t)は、時刻tにおいてターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した基準信号のRSCPの測定値であり、RSCP(t)は、tより後の時刻tにおいてターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した基準信号のRSCPの測定値である。いくつかの実施形態では、RSCPの測定値が変動する場合、測定されたRSCP値の平滑化又は平均化が望ましい。
【0070】
いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506が移動している場合、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506からの1つ又は複数の定期的に受信される同期信号等の信号に基づいて、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する相対速度を計算することができる。同期信号の受信間隔が長くなれば、通信デバイス502はターゲットインフラストラクチャ機器506から遠ざかっていることが理解されよう。逆に、同期信号の受信間隔が短くなれば、通信デバイス502はターゲットインフラストラクチャ機器506に向かって移動していることになる。
【0071】
いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506が移動可能である場合、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器から受信した1つ又は複数の基準信号から算出されたターゲットインフラストラクチャ機器506に対するドップラーシフトに基づいて、通信デバイス502とターゲットインフラストラクチャ機器506との間の相対速度を計算する。例えば、通信デバイスは、上述の式1を用いて相対速度を計算することができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506が移動可能である場合、通信デバイス502は、上述したように、無線通信ネットワークから受信した1つ又は複数のPRS信号に基づいて、通信デバイス502とターゲットインフラストラクチャ機器506との間の相対速度を計算する。場合によっては、ターゲットインフラストラクチャ機器506は、そのPRS構成を通信デバイス502と共有することが要求されることがあり、これは条件付きハンドオーバー構成メッセージに含まれることがある。ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための条件の1つは、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した1つ又は複数の基準信号の測定RSRPが閾値より大きく、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する通信デバイス502の測定相対速度が閾値より大きい場合、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506を用いたハンドオーバーを開始すると決定することである。
【0073】
同様に、ターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件は、ターゲット中継通信デバイス510から受信した基準信号の信号品質と、ターゲット中継通信デバイス510に対する通信デバイス502の相対速度とに基づいてもよい。例えば、通信デバイス502は、上述したように、ターゲット中継通信デバイス510から受信した1つ又は複数の基準信号のRSRPを測定し、ターゲット中継通信デバイス510に対する通信デバイス502の相対速度を測定してもよい。ターゲット中継通信デバイス510が静止している場合、ターゲット中継通信デバイス510に対する通信デバイス502の相対速度は、ソースインフラストラクチャ機器504について上述したように、ターゲット中継通信デバイス510から受信した1つ又は複数の基準信号に基づいて通信デバイス502によって計算されてもよい。あるいは、ターゲット中継通信デバイス510に対する通信デバイス502の相対速度は、上述の式1を用いて計算されてもよく、ここで、ドップラーシフト(f)は、ターゲット中継通信デバイス510から受信した1つ又は複数の基準信号から算出されたターゲット中継通信デバイス510に対する通信デバイス502のドップラーシフトであり、搬送波周波数(f)は、ドップラーシフトが算出された1つ又は複数の基準信号の搬送波周波数である。
【0074】
いくつかの実施形態では、ターゲット中継通信デバイス510が移動可能である場合、通信デバイス502は、ターゲット中継通信デバイス510から受信した1つ又は複数の基準信号の測定RSCPに基づいて、ターゲット中継通信デバイス510に対する相対速度を計算することができる。例えば、通信デバイス502は、上述の式2(RSCP(t)及びRSCP(t)がターゲット中継通信デバイス510から時刻t及び後の時刻tに受信されたそれぞれの基準信号のRSCPの測定値である)に従って、ターゲット中継通信デバイス510に対する相対速度を算出することができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、ターゲット中継通信デバイス510が移動している場合、通信デバイス502は、ターゲット中継通信デバイス510からの1つ又は複数の定期的に受信される同期信号等の信号に基づいて、ターゲット中継通信デバイス510に対する相対速度を計算することができる。同期信号の受信間隔が長くなれば、通信デバイス502はターゲット中継通信デバイス510から遠ざかっていることが理解されよう。逆に、同期信号の受信間隔が短くなれば、通信デバイス502はターゲット中継通信デバイス510に向かって移動していることになる。
【0076】
いくつかの実施形態では、ターゲット中継通信デバイス510が移動可能である場合、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器から受信した1つ又は複数の基準信号から算出されたターゲット中継通信デバイス510に対するドップラーシフトに基づいて、通信デバイス502とターゲット中継通信デバイス510との間の相対速度を計算する。例えば、通信デバイス502は、上述の式1に従って相対速度を計算してもよい。
【0077】
いくつかの実施形態では、ターゲット中継通信デバイス510が移動可能である場合、通信デバイス502は、1つ又は複数のPRS信号に基づいて、通信デバイス502とターゲット中継通信デバイス510との間の相対速度を計算する。場合によっては、通信デバイス502は、通信デバイス502とターゲット中継通信デバイス510との間の相対速度を算出するために、ターゲット中継通信デバイス510から受信したPRS信号と、複数のインフラストラクチャ機器からのPRS信号とを用いてもよい。場合によっては、ターゲット中継通信デバイス510は、そのPRS設定を通信デバイス502と共有することが要求されることがあり、これは条件付きハンドオーバー構成メッセージに含まれることがある。
【0078】
ターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための条件の1つは、ターゲット中継通信デバイス510から受信した1つ又は複数の基準信号の測定RSRPが閾値より大きく、ターゲット中継通信デバイス510に対する通信デバイス502の測定相対速度が閾値より小さい場合、通信デバイス502は、ターゲット中継通信デバイス510を用いたハンドオーバーを開始すると決定することである。
【0079】
上述した実施形態は、無線通信ネットワークの通信リソースの利用効率を高めることができる。例えば、通信デバイス502が高速で移動する通信デバイスである場合、リンク切替えの回数を最小限に抑えるために、ハンドオーバーのターゲットとしてインフラストラクチャ機器を選択することが好ましい。しかし、通信デバイス502がターゲット中継通信デバイス510と共に移動している場合には、ターゲット中継通信デバイスに切り替えることが好ましい。
【0080】
いくつかの例示的な実施形態において、ターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件は、無線通信ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを低減するように構成されることができる。例えば、いくつかの実施形態において、ターゲットインフラストラクチャ機器510へのハンドオーバーをトリガするための条件の1つは、ターゲットインフラストラクチャ機器から受信した基準信号の測定信号品質と、ターゲット候補の中継通信デバイス510が通信デバイス502と比較して異なるセルにあるか否かとに基づいてもよい。ターゲット候補の中継通信デバイス510が属するセルの識別の指示は、通信デバイス502によってターゲット中継通信デバイス510から受信されてもよい。ターゲットインフラストラクチャ機器510へのハンドオーバーをトリガするための1つの条件は、ターゲット中継インフラストラクチャ機器510から受信した1つ又は複数の参照信号の測定RSRPが閾値より大きく、ターゲット中継通信デバイス510が通信デバイス502と比較して異なるセルにあることであってもよい。
【0081】
同様に、ターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための条件の1つは、ターゲット中継通信デバイス510から受信した参照信号の測定信号品質と、上述したように、ターゲット候補の中継通信デバイス510が通信デバイス502と比較して異なるセルにあるか否かの表示とに基づいてもよい。ターゲットインフラストラクチャ機器510へのハンドオーバーをトリガするための1つの条件は、ターゲット中継通信デバイス510から受信した1つ又は複数の参照信号の測定RSRPが閾値より大きく、ターゲット中継通信デバイス510が通信デバイス502と比較して同じセルにあることであってもよい。
【0082】
理解されるように、異なる公衆陸上移動体通信網(PLMN:Public Land Mobile Network)又はセルに属する複数の通信デバイスをワイヤレス通信ネットワークでサポートすると、シグナリングオーバーヘッドが発生する可能性がある。したがって、ワイヤレス通信ネットワークから受信される条件は、ワイヤレス通信ネットワークのシグナリングオーバーヘッドを低減するように構成することができる。
【0083】
いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506及びターゲット中継通信デバイス510から受信した基準信号の信号品質の比較に基づいてもよい。例えば、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための1つの条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した1つ又は複数の基準信号のRSRPが、ターゲット中継通信デバイス510から受信した1つ又は複数の基準信号のRSRPとオフセットとの合計値を上回ることであってもよい。ターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための条件の一例は、ターゲット中継通信デバイス510から受信した1つ又は複数の基準信号のRSRPとオフセットとの合計値が、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した1つ又は複数の基準信号のRSRPを上回ることであってもよい。いくつかの実施形態では、オフセットは、通信デバイス502にターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510を選択するようにバイアスをかけるための条件に含まれ得る。他の実施形態では、オフセットは、PC5 604とUu606との間の無線リンク品質差を調整するために無線通信ネットワークによって選択されてもよい。他の実施形態では、オフセットは、PC5 604とUu606との間のヒステリシスを反映するように無線通信ネットワークによって選択されてもよい。他の実施形態では、オフセットはゼロである。
【0084】
いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、ターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とは、条件付きハンドオーバー構成メッセージ(図4のステップ6で送信される条件付きハンドオーバー構成メッセージ等)に含まれ得る。
【0085】
実行、評価及び条件付きハンドオーバー構成条件
ターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510に対する実行条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510への上述の「ハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件」のいずれであってもよい。実行条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーの開始をトリガするための条件と称することができる。いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510への「ハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件」は、実行条件のみを含む。
【0086】
他の実施形態では、「ハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件」は、実行条件及び評価条件を含み得る。評価条件は、実行条件の評価をトリガするための条件であり、ターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510への上述の「ハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件」のいずれかであってもよい。言い換えれば、いくつかの実施形態では、評価条件が満たされると、実行条件が評価され、実行条件が満たされると、ハンドオーバーが開始される。
【0087】
他の実施形態では、「ハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件」は、実行条件及び条件付きハンドオーバー構成条件を含み得る。条件付きハンドオーバー構成条件は、条件付きハンドオーバーのための通信デバイス502の構成をトリガするための条件であり、ターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510への上述の「ハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件」のいずれかであってもよい。例えば、条件付きハンドオーバー構成条件が満たされる場合、ソースインフラストラクチャ機器504は、実行条件を含むターゲットインフラストラクチャ機器506又はターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーのための構成を通信デバイス502に構成してもよい。通信デバイス502は、条件付きハンドオーバー構成条件が満たされた場合に、測定レポートを無線通信ネットワークに送信してもよく、これに応じて、無線通信ネットワークは、測定レポートに基づいて条件付きハンドオーバーを構成してもよい。次いで、実行条件が満たされると、ハンドオーバーが開始される。いくつかの実施形態において、「ハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件」は、実行条件、評価条件、及び条件付きハンドオーバー構成条件を含み得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506及びターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーの実行条件は、条件付きハンドオーバー構成メッセージ(図4のステップ6で送信される条件付きハンドオーバー構成メッセージ等)に含まれてもよく、ターゲットインフラストラクチャ機器506及びターゲット中継通信デバイス510へのハンドオーバーの評価条件は、実行条件とは別に、ソースインフラストラクチャ機器504から通信デバイス502に送信される。
【0089】
実行条件、評価条件及び/又は条件付きハンドオーバー構成条件を区別する実施形態は、無線通信ネットワークがこれらの条件を別々に構成することを可能にする。例えば、評価条件は信号品質に基づいてもよく、実行条件は通信デバイス510の相対速度に基づいてもよい。通信デバイス502は、1つ又は複数の評価条件が満たされていると判断した場合、実行条件の評価に進む。例えば、通信デバイス502は、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する1つ又は複数の評価条件が満たされたと判定した場合、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する実行条件の評価に進むことができる。同様に、通信デバイス502が、ターゲット中継通信デバイス510に対する1つ又は複数の評価条件を満たされたと判定した場合、通信デバイス502は、ターゲット中継通信デバイス510に対する実行条件の評価に進むことができる。
【0090】
例示的な実施形態による評価条件及び条件付きハンドオーバー構成条件のさらなる例を以下に示す。
【0091】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、通信デバイス502の測定絶対速度が閾値以上であることである。
【0092】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ターゲット中継通信デバイス604から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、通信デバイス502の測定絶対速度が閾値以上であることである。
【0093】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、ターゲットインフラストラクチャ機器506に対する通信デバイス502の測定相対速度が閾値以上であることである。
【0094】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ターゲット中継通信デバイス510から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、ターゲット中継通信デバイス510に対する通信デバイス502の測定相対速度が閾値以上であることである。
【0095】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ターゲット中継通信デバイス510から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、ターゲット中継通信デバイス510のPLMN又はセルが通信デバイス502のPLMN又はセルと異なることである。いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ターゲットインフラストラクチャ機器506とターゲット中継通信デバイス510から受信した基準信号の測定信号品質との比較に基づく。例えば、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ターゲット中継通信デバイスから受信した基準信号の測定信号品質にオフセットを加えた合計値が、ターゲットインフラストラクチャ機器506から受信した基準信号の測定信号品質を下回ることであってもよい。
【0096】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ソースインフラストラクチャ機器504から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、通信デバイス502の測定絶対速度が閾値以上であることである。
【0097】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ソース中継通信デバイス616から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、通信デバイス502の測定絶対速度が閾値以上であることである。
【0098】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ソースインフラストラクチャ機器504から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、ソースインフラストラクチャ機器504に対する通信デバイス502の測定相対速度が閾値以上であることである。
【0099】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ソース中継通信デバイス616から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、ソース中継通信デバイス616に対する通信デバイス502の測定相対速度が閾値以上であることである。
【0100】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ソース中継通信デバイス616から受信した基準信号の測定信号品質が閾値未満であり、ソース中継通信デバイス616のPLMN又はセルが通信デバイス502のPLMN又はセルと異なることである。
【0101】
いくつかの実施形態では、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ソースインフラストラクチャ機器504とソース中継通信デバイス616から受信した基準信号の測定信号品質との比較に基づく。例えば、評価条件又は条件付きハンドオーバー構成条件は、ソース中継通信デバイス616から受信した基準信号の測定信号品質にオフセットを加えた合計値が、ソースインフラストラクチャ機器504から受信した基準信号の測定信号品質(Uu610等)を下回ることであってもよい。
【0102】
ターゲットインフラストラクチャ機器506及びターゲット通信デバイス5510へのハンドオーバーをトリガするための条件の様々な例について説明したが、本明細書で説明するような条件の任意の組合せが使用され得ることが理解されよう。場合によっては、ターゲットインフラストラクチャ機器506及びターゲット通信デバイス502へのハンドオーバーをトリガするための条件は、相互条件であってもよい。例えば、ターゲットインフラストラクチャ機器506へのハンドオーバーをトリガするための条件が満たされる場合、通信デバイス502はターゲットインフラストラクチャ機器へハンドオーバーするが、条件が満たされない場合、通信デバイス502はターゲット中継通信デバイス510へハンドオーバーする。
【0103】
いくつかの実施形態では、ターゲットインフラストラクチャ機器506及びターゲット通信デバイス502の評価条件は同じ条件である。例えば、ソースインフラストラクチャ機器504から受信した基準信号の信号品質が閾値を下回った場合、ターゲットインフラストラクチャ機器506及びターゲット中継通信デバイス510の両方の実行条件が評価される。
【0104】
本開示は、特定の例を提供するために、LTEベースのネットワーク及び/又は5Gネットワークの実装に焦点を当てた面があるが、同じ原理を他のワイヤレス電気通信システムに適用することができることが理解されよう。したがって、本明細書で使用される用語が一般的にLTE及び5G規格の用語と同一又は同様であるとしても、教示はLTE及び5Gの現在のバージョンに限定されず、LTE又は5Gに基づかない、及び/又はLTE、5G、又は他の規格の他の将来のバージョンに準拠する任意の適切な配置に等しく適用され得る。
【0105】
本明細書に記載された様々な例示的手法は、基地局と通信デバイスの両方によって既知であるという意味において、予め決められた/定義された情報に依存する可能性があることに留意されたい。このような予め決められた/定義された情報は、一般に、例えば、無線電気通信システムの動作標準における定義によって、又は基地局と通信デバイスとの間で以前に交換されたシグナリング、例えば、システム情報シグナリングにおいて、又は無線リソース制御セットアップシグナリングに関連して、又はSIMアプリケーションに記憶された情報において、確立され得ることが理解されよう。すなわち、関連する予め定義された情報が確立され、無線電気通信システムの様々な要素間で共有される特定の方法は、本明細書に記載の動作原理にとってあまり重要ではない。さらに、本明細書に記載された様々な例示的手法は、ワイヤレス電気通信システムの様々な要素間で交換/通信される情報に依存しており、そのような通信は、一般に、例えば、特定のシグナリングプロトコル及び使用される通信チャネルのタイプの観点から、文脈上別段の要求がない限り、従来技術に従って行われ得ることが理解されよう。すなわち、関連情報が無線通信システムの様々な要素間で交換される特定の方法は、本明細書に記載の動作原理にとってあまり重要ではない。
【0106】
本明細書に記載の原理は、特定のタイプの通信デバイスにのみ適用されるのではなく、任意のタイプの通信デバイスに対してより一般的に適用することができ、例えば、手法は、URLLC/IIoTデバイス又は他の低遅延通信デバイスに限定されるものではなく、例えば、通信ネットワークへの無線リンクで動作する任意のタイプの通信デバイスに対してより一般的に適用することができることが理解されるであろう。
【0107】
本明細書に記載の原理は、LTEベース又は5G/新しい無線ベースのワイヤレス通信システムに適用可能であるだけでなく、共有通信リソースの動的スケジューリングをサポートする任意のタイプのワイヤレス通信システムに適用可能であることがさらに理解されるであろう。
【0108】
本発明のさらなる特定の好ましい態様は、添付の独立請求項及び従属請求項に記載されている。従属請求項の特徴は、特許請求の範囲に明示的に記載されている以外の組合せで独立請求項の特徴と組み合わせることができることが理解されよう。
【0109】
したがって、上述の議論は、本発明の単なる例示的な実施形態を開示し、説明するものである。当業者には理解されるように、本発明は、その精神又は本質的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態で具現化され得る。したがって、本発明の開示は、他の特許請求の範囲と同様に、例示であって本発明の範囲を限定するものではないことを意図している。本開示は、本明細書における教示の容易に理解され得る変形を含め、発明の主題が公衆に捧げられることがないように、上述の請求項の用語の範囲を部分的に定義する。
【0110】
本開示の各特徴は、以下の段落番号によって定義される。
【0111】
段落1 無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように通信デバイスを動作させる方法であって、
前記通信デバイスによって、前記無線通信ネットワークから、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信し、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを評価し、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始する
方法。
【0112】
段落2 段落1に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを前記開始することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーを開始すること、又は、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始することのいずれか一方を含む
方法。
【0113】
段落3 段落1又は2に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づく
方法。
【0114】
段落4 段落1~3のいずれかに記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づく
方法。
【0115】
段落5 段落1~4のいずれかに記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づく
方法。
【0116】
段落6 段落1~5のいずれかに記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づく
方法。
【0117】
段落7 段落1~6のいずれかに記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記評価することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーの前記開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーの前記開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件とを特定し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記実行条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始することを含む
方法。
【0118】
段落8 段落7に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記評価することは、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件とを特定し、前記ターゲットインフラストラクチャに対する前記評価条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件を評価すること、及び/又は、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記評価条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件を評価することを含む
方法。
【0119】
段落9 段落7又は8に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記評価することは、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記通信デバイスの条件付きハンドオーバーの構成をトリガするための1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を特定し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記無線通信ネットワークに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を送信すること、及び/又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記無線通信ネットワークに対して、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を送信することを含む
方法。
【0120】
段落10 段落9に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを表す前記指標は、測定レポートであり、当該方法はさらに、
前記無線通信ネットワークから、前記測定レポートの前記送信に応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記実行条件を含む前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの条件付きハンドオーバーの構成を受信することを含む
方法。
【0121】
段落11 段落1~10のいずれかに記載の方法であって、
ハンドオーバー前に、前記ハンドオーバーの元となる前記無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器が、前記通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
方法。
【0122】
段落12 段落11に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数及び前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件は、前記ソースインフラストラクチャ機器から受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づく1つ又は複数の条件を含む
方法。
【0123】
段落13 段落1~12のいずれかに記載の方法であって、
ハンドオーバー前に、
前記無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器が、前記ハンドオーバーの元となるソース中継通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供し、
前記ソース中継通信デバイスは、前記通信デバイスが前記ソース中継通信デバイスを介して前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
方法。
【0124】
段落14 段落13に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数及び前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件は、前記ソース中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づく1つ又は複数の条件を含む
方法。
【0125】
段落15 通信デバイスに対して信号を送受信するように無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器を動作させる方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器によって、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを構成し、
前記ソースインフラストラクチャ機器によって、前記通信デバイスに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを送信する
方法。
【0126】
段落16 段落15に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成し、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づいて、前記ソースインフラストラクチャ機器前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成する
方法。
【0127】
段落17 段落15又は16に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成し、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づいて、前記ソースインフラストラクチャ機器前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成する
方法。
【0128】
段落18 段落15~17のいずれかに記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成し、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいて、前記ソースインフラストラクチャ機器前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成する
方法。
【0129】
段落19 段落15~18のいずれかに記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づいて、前記ソースインフラストラクチャ機器前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成する
方法。
【0130】
段落20 段落15~19のいずれかに記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記構成することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーの開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーの開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件とを構成することを含む
方法。
【0131】
段落21 段落20に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記構成することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件とを構成することを含む
方法。
【0132】
段落22 段落20又は21に記載の方法であって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを前記構成することは、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記通信デバイスの条件付きハンドオーバーの構成をトリガするための1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成することを含み、当該方法はさらに、
前記通信デバイスから、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を受信し、これに応じて、前記受信した指標に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成し、前記通信デバイスに対して、前記実行条件を含む前記条件付きハンドオーバーのための構成を送信する
方法。
【0133】
段落23 段落22に記載の方法であって、
前記受信した指標は、測定レポートであり、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記受信した測定レポートに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成する
方法。
【0134】
段落24 段落15~23のいずれかに記載の方法であって、
ハンドオーバー前に、前記ハンドオーバーの元となる前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
方法。
【0135】
段落25 段落24に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記通信デバイスによって前記ソースインフラストラクチャ機器から受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数とを構成する
方法。
【0136】
段落26 段落15~25のいずれかに記載の方法であって、
ハンドオーバー前に、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記ハンドオーバーの元となるソース中継通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供し、
前記ソース中継通信デバイスは、前記通信デバイスが前記ソース中継通信デバイスを介して前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
方法。
【0137】
段落27 段落26に記載の方法であって、
前記ソースインフラストラクチャ機器は、前記通信デバイスによって前記ソース中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数とを構成する
方法。
【0138】
段落28 無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように動作可能な通信デバイスであって、
信号を送信するように構成される送信回路と、
信号を受信するように構成される受信回路と、
前記無線通信ネットワークから、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを評価し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス。
【0139】
段落29 段落28に記載の通信デバイスであって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーを開始する、又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【0140】
段落30 段落28又は29に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づく
通信デバイス。
【0141】
段落31 段落28~30のいずれかに記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づく
通信デバイス。
【0142】
段落32 段落28~31のいずれかに記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づく
通信デバイス。
【0143】
段落33 段落28~32のいずれかに記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づき、
前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づく
通信デバイス。
【0144】
段落34 段落28~33のいずれかに記載の通信デバイスであって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーの前記開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーの前記開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件とを特定すると共に、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記実行条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【0145】
段落35 段落34に記載の通信デバイスであって、
前記制御回路は、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件とを特定し、前記ターゲットインフラストラクチャに対する前記評価条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件を評価し、且つ/又は、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記評価条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件を評価するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【0146】
段落36 段落34又は35に記載の通信デバイスであって、
前記制御回路は、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件の中から、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記通信デバイスの条件付きハンドオーバーの構成をトリガするための1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を特定し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記無線通信ネットワークに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を送信し、且つ/又は、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたと判定し、これに応じて、前記無線通信ネットワークに対して、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を送信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【0147】
段落37 段落36に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを表す前記指標は、測定レポートであり、
前記制御回路は、前記無線通信ネットワークから、前記測定レポートの前記送信に応じて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記実行条件を含む前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの条件付きハンドオーバーの構成を受信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
通信デバイス。
【0148】
段落38 段落28~37のいずれかに記載の通信デバイスであって、
ハンドオーバー前に、前記ハンドオーバーの元となる前記無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器が、前記通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
通信デバイス。
【0149】
段落39 段落38に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数及び前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件は、前記ソースインフラストラクチャ機器から受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づく1つ又は複数の条件を含む
通信デバイス。
【0150】
段落40 段落28~39のいずれかに記載の通信デバイスであって、
ハンドオーバー前に、
前記無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器が、前記ハンドオーバーの元となるソース中継通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供し、
前記ソース中継通信デバイスは、前記通信デバイスが前記ソース中継通信デバイスを介して前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
通信デバイス。
【0151】
段落41 段落40に記載の通信デバイスであって、
前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数及び前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件は、前記ソース中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づく1つ又は複数の条件を含む
通信デバイス。
【0152】
段落42 通信デバイスに対して信号を送受信するように動作可能な無線通信ネットワークソースインフラストラクチャ機器であって、
信号を送信するように構成される送信回路と、
信号を受信するように構成される受信回路と、
前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを構成し、前記通信デバイスに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを送信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
ソースインフラストラクチャ機器。
【0153】
段落43 段落42に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成すると共に、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスの測定絶対速度とに基づいて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0154】
段落44 段落42又は43に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成すると共に、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記通信デバイスの測定相対速度とに基づいて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0155】
段落45 段落42~44のいずれかに記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器から前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成すると共に、前記ターゲット中継通信デバイスから前記通信デバイスによって受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質と、前記通信デバイスが前記ターゲット中継通信デバイスと同じカバーエリア内にあるか又は前記ターゲット中継通信デバイスとは異なるカバーエリア内にあるかに関する指標とに基づいて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0156】
段落46 段落42~45のいずれかに記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成すると共に、前記ターゲットインフラストラクチャ機器及び前記ターゲット中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質の比較に基づいて、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0157】
段落47 段落42~46のいずれかに記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーの開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーの開始をトリガするための1つ又は複数の実行条件とを構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0158】
段落48 段落47に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件と、前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の実行条件の評価をトリガするための1つ又は複数の評価条件とを構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0159】
段落49 段落47又は48に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記通信デバイスの条件付きハンドオーバーの構成をトリガするための1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成し、前記通信デバイスから、前記ターゲットインフラストラクチャ機器に対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記条件付きハンドオーバー構成条件の1つ又は複数が満たされたことを示す指標を受信し、これに応じて、前記受信した指標に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成し、前記通信デバイスに対して、前記実行条件を含む前記条件付きハンドオーバーのための構成を送信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0160】
段落50 段落49に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記受信した指標は、測定レポートであり、
前記制御回路は、前記受信した測定レポートに基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスに対する前記1つ又は複数の条件付きハンドオーバー構成条件を構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0161】
段落51 段落42~50のいずれかに記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
ハンドオーバー前に、前記制御回路は、前記通信デバイスが、前記ハンドオーバーの元となる前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0162】
段落52 段落51に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記通信デバイスによって前記ソースインフラストラクチャ機器から受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数とを構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0163】
段落53 段落42~52のいずれかに記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
ハンドオーバー前に、
前記制御回路は、ソース中継通信デバイスが前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成され、
前記ソース中継通信デバイスは、前記通信デバイスが、前記ハンドオーバーの元となる前記ソース中継通信デバイスを介して前記ソースインフラストラクチャ機器に対して信号を送受信するための無線アクセスインタフェースを提供する
ソースインフラストラクチャ機器。
【0164】
段落54 段落53に記載のソースインフラストラクチャ機器であって、
前記制御回路は、前記通信デバイスによって前記ソース中継通信デバイスから受信された1つ又は複数の基準信号の測定信号品質に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記条件の1つ又は複数とを構成するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される
ソースインフラストラクチャ機器。
【0165】
段落55 無線通信ネットワークに対して信号を送受信するように動作可能な通信デバイス用の回路であって、
信号を送信するように構成される送信回路と、
信号を受信するように構成される受信回路と、
前記無線通信ネットワークから、前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを受信し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを評価し、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件との前記評価に基づいて、前記ターゲットインフラストラクチャ機器又は前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーを開始するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
通信デバイス用の回路。
【0166】
段落56 通信デバイスに対して信号を送受信するように動作可能な無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器用の回路であって、
信号を送信するように構成される送信回路と、
信号を受信するように構成される受信回路と、
前記無線通信ネットワークのターゲットインフラストラクチャ機器への前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件と、前記通信デバイスと前記無線通信ネットワークとの間で信号を中継するように構成されるターゲット通信デバイスへの前記通信デバイスのハンドオーバーをトリガするための1つ又は複数の条件とを構成し、前記通信デバイスに対して、前記ターゲットインフラストラクチャ機器への前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件と、前記ターゲット中継通信デバイスへの前記ハンドオーバーをトリガするための前記1つ又は複数の条件とを送信するように前記送信回路及び前記受信回路と組み合わせて構成される制御回路と
を具備する
無線通信ネットワークのソースインフラストラクチャ機器用の回路。
【0167】
段落57 段落28に記載の通信デバイスと、段落42に記載のソースインフラストラクチャ機器とを含む無線通信ネットワーク。
【0168】
段落58 コンピュータにロードされると、段落1~41のいずれかに記載の方法を前記コンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【0169】
段落59 段落58に記載のコンピュータプログラムを記憶された非一過性のコンピュータ可読記録媒体。
【0170】
[引用]
[1] RP-182090, "Revised SID: Study on NR Industrial Internet of Things (IoT)," 3GPP RAN#81.
[2] Holma H. and Toskala A, "LTE for UMTS OFDMA and SC-FDMA based radio access", John Wiley and Sons, 2009.
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
【国際調査報告】