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  • 特表-圧縮可能な組み立て式ソファ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】圧縮可能な組み立て式ソファ
(51)【国際特許分類】
   A47C 17/02 20060101AFI20241128BHJP
【FI】
A47C17/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534012
(86)(22)【出願日】2022-02-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-11-27
(85)【翻訳文提出日】2024-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2022077801
(87)【国際公開番号】W WO2023151134
(87)【国際公開日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】202210119698.3
(32)【優先日】2022-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521146609
【氏名又は名称】ゼージアン グローリ ホーム ファーニシングス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG GLORY HOME FURNISHINGS CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】No.555,West Kangxing Road,Dayun Town Industrial Park,Jiashan County Jiaxing,Zhejiang 314100,China
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【弁理士】
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(72)【発明者】
【氏名】デン ゼーファ
(72)【発明者】
【氏名】マー ジュン
(72)【発明者】
【氏名】チュウ グオハオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ダイシン
(57)【要約】
圧縮可能な組み立て式ソファは、シートクッション(10)と、肘掛け(20)と、被覆体(30)とを備える。シートクッション(10)と肘掛け(20)の両方は、硬質材料及び当該硬質材料を被覆する軟質材料で作られる。硬質材料と軟質材料の両方は、圧縮可能な材料で作られる。シートクッション(10)と肘掛け(20)は、分離して設けられる。被覆体(30)は、シートクッション被覆体(31)、肘掛け被覆体(32)、第1ファスナー(33)及び第2ファスナー(34)を含む。シートクッション被覆体(31)は、上面(311)と、肘掛け側面(312)と、ヘッドレスト側面(313)とを含む。この圧縮可能な組み立て式ソファは、シートクッション(10)と肘掛け(20)の両方が圧縮可能な硬質材料及び軟質材料で作られるため、輸送が必要な場合、機械デバイスによって当該シートクッション(10)と肘掛け(20)を圧縮し、それによって当該硬質材料及び軟質材料内の空気を絞り出し、当該シートクッション(10)と肘掛け(20)の体積を縮小させることができ、さらに梱包体積を縮小させることができ、輸送が容易になり、毎回輸送するとき、同じコンテナに3~4倍多く積み込むことができ、輸送コストの削減の目的を達成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮可能な組み立て式ソファであって、
前記圧縮可能な組み立て式ソファは、少なくとも1つのシートクッションと、前記シートクッションの片側に設けられた少なくとも1つの肘掛けと、前記シートクッション及び前記肘掛けの外側に被覆された被覆体とを備え、前記シートクッションと前記肘掛けの両方は、硬質材料及び当該硬質材料を被覆する軟質材料で作られ、前記硬質材料と前記軟質材料の両方は、圧縮可能な材料で作られ、前記シートクッションと前記肘掛けは、分離して設けられ、前記被覆体は、前記シートクッションに被覆されたシートクッション被覆体と、前記シートクッション被覆体に接続された少なくとも1つの肘掛け被覆体と、前記シートクッション被覆体に設けられており、隣接する2つのシートクッションを接続するための第1ファスナーと、前記シートクッション被覆体と前記肘掛け被覆体にそれぞれ設けられており、当該シートクッション被覆体と当該肘掛け被覆体を接続するための第2ファスナーとを含み、前記シートクッション被覆体は、1つの上面と、前記上面に接続された少なくとも1つの肘掛け側面と、前記上面に接続された少なくとも1つのヘッドレスト側面とを含み、前記上面は、少なくとも1つの上外縁面を有し、前記肘掛け側面は、少なくとも1つの肘掛け外縁面を有し、前記ヘッドレスト側面は、少なくとも1つのヘッドレスト外縁面を有し、前記第1ファスナーは、2本の第1布テープを有し、前記第1布テープは、第1布テープ外側面を有し、前記第2ファスナーは、2本の第2布テープを有し、前記第2布テープは、第2布テープ外側面を有し、前記第1布テープ外側面のうちの一方は、前記上外縁面及びヘッドレスト外縁面に当接し、前記第2布テープ外側面のうちの一方は、前記肘掛け外縁面に当接し、前記第2ファスナーの1本の第2布テープは、前記肘掛け被覆体と前記シートクッション被覆体を接続するために、前記肘掛け被覆体に固定されることを特徴とする、圧縮可能な組み立て式ソファ。
【請求項2】
前記圧縮可能な組み立て式ソファは、複数の前記シートクッションを備え、各前記シートクッションの前記シートクッション被覆体は、前記シートクッションの両側にそれぞれ設けられた前記第1ファスナーの2本の前記第1布テープと、前記シートクッションの両側にそれぞれ設けられた前記第2ファスナーの2本の前記第2布テープとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の圧縮可能な組み立て式ソファ。
【請求項3】
前記硬質材料は、硬質スポンジであることを特徴とする、請求項1に記載の圧縮可能な組み立て式ソファ。
【請求項4】
前記軟質材料は、柔らかいスポンジと綿布のいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の圧縮可能な組み立て式ソファ。
【請求項5】
前記第1布テープ外側面のうちの一方は、前記上外縁面及び前記ヘッドレスト外縁面に相互に縫製されることを特徴とする、請求項1に記載の圧縮可能な組み立て式ソファ。
【請求項6】
前記第2布テープ外側面のうちの一方は、前記肘掛け外縁面に当接して相互に縫製され、前記第1布テープ外側面の反対側は、前記第2布テープ外側面の反対側に当接して相互に縫製されることを特徴する、請求項1に記載の圧縮可能な組み立て式ソファ。
【請求項7】
前記硬質材料と前記軟質材料との間にも接着層が設けられることを特徴する、請求項1に記載の圧縮可能な組み立て式ソファ。
【請求項8】
前記硬質材料と前記軟質材料は、一体的に射出成形されることを特徴とする、請求項1に記載の圧縮可能な組み立て式ソファ。
【請求項9】
前記圧縮可能な組み立て式ソファは、前記硬質材料及び前記軟質材料内の空気を排出するために圧縮されて、体積を縮小させることを特徴とする、請求項1に記載の圧縮可能な組み立て式ソファ。
【請求項10】
前記圧縮可能な組み立て式ソファは、2つの前記シートクッションを備え、2つの前記シートクッションは、前記第1ファスナーを介して接続されることを特徴とする請求項1に記載の圧縮可能な組み立て式ソファ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日常用寝具の技術分野に関し、特に圧縮可能な組み立て式ソファに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のソファ被覆面は、一般的に金属又は木材で作られたソファ本体に固定される。このようなソファは、非常にかさばるため、高層階に住む消費者にとっては非常に不親切であり、特に比較的古い住宅地域、特にエレベーターがなく、又はエレベーターが狭い宅地域に住む消費者にとっては引っ越しが非常に不便である。同時に、世界的な電子商取引の台頭に伴い、ソファも物流を通じて顧客又は販売業者に届けられるが、従来のソファは、金属製フレーム又は木製フレームが存在し、単一のコンテナの積載量が小さく、速達物流コストの割合が大きく又は大きすぎるため、製品のコストが増大し、特に単一のコンテナの積載量が小さいため、ユーザーのニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
これに鑑み、本発明は、輸送体積を削減できる圧縮可能な組み立て式ソファを提供する。
【0004】
圧縮可能な組み立て式ソファは、少なくとも1つのシートクッションと、前記シートクッションの片側に設けられた少なくとも1つの肘掛けと、前記シートクッション及び前記肘掛けの外側に被覆された被覆体とを備える。前記シートクッションと前記肘掛けの両方は、硬質材料及び当該硬質材料を被覆する軟質材料で作られる。前記硬質材料と前記軟質材料の両方は、圧縮可能な材料で作られる。前記シートクッションと前記肘掛けは、分離して設けられる。前記被覆体は、前記シートクッションに被覆されたシートクッション被覆体と、前記シートクッション被覆体に接続された少なくとも1つの肘掛け被覆体と、前記シートクッション被覆体に設けられており、隣接する2つのシートクッションを接続するための第1ファスナーと、前記シートクッション被覆体と前記肘掛け被覆体にそれぞれ設けられおり、当該シートクッション被覆体と当該肘掛け被覆体を接続するための第2ファスナーとを含む。前記シートクッション被覆体は、1つの上面と、前記上面に接続された少なくとも1つの肘掛け側面と、前記上面に接続された少なくとも1つのヘッドレスト側面とを含む。前記上面は、少なくとも1つの上外縁面を有する。前記肘掛け側面は、少なくとも1つの肘掛け外縁面を有する。前記ヘッドレスト側面は、少なくとも1つのヘッドレスト外縁面を有する。前記第1ファスナーは、2本の第1布テープを有する。前記第1布テープは、第1布テープ外側面を有する。前記第2ファスナーは、2本の第2布テープを有する。前記第2布テープは、第2布テープ外側面を有する。前記第1布テープ外側面のうちの一方は、前記上外縁面及びヘッドレスト外縁面に当接する。前記第2布テープ外側面のうちの一方は、前記肘掛け外縁面に当接する。前記第2ファスナーの1本の第2布テープは、前記肘掛け被覆体と前記シートクッション被覆体を接続するために、前記肘掛け被覆体に固定される。
【0005】
さらに、前記圧縮可能な組み立て式ソファは、複数のシートクッションを備え、各前記シートクッションのシートクッション被覆体は、前記シートクッションの両側にそれぞれ設けられた第1ファスナーの2本の第1布テープと、前記シートクッションの両側にそれぞれ設けられた第2ファスナーの2本の第2布テープとを含む。
【0006】
さらに、前記硬質材料は、硬質スポンジである。
【0007】
さらに、前記軟質材料は、柔らかいスポンジと綿布のいずれかである。
【0008】
さらに、前記第1布テープ外側面のうちの一方は、前記上外縁面及び前記ヘッドレスト外縁面に相互に縫製される。
【0009】
さらに、前記第2布テープ外側面のうちの一方は、前記肘掛け外縁面に当接して相互に縫製され、前記第1布テープ外側面の反対側は、前記第2布テープ外側面の反対側に当接して相互に縫製される。
【0010】
さらに、前記硬質材料と前記軟質材料との間にも接着層が設けられる。
【0011】
さらに、前記硬質材料と前記軟質材料は、一体的に射出成形される。
【0012】
さらに、前記圧縮可能な組み立て式ソファは、前記硬質材料及び前記軟質材料内の空気を排出するために圧縮されて、体積を縮小させる。
【0013】
さらに、前記圧縮可能な組み立て式ソファは、2つのシートクッションを備え、2つの前記シートクッションは、前記第1ファスナーを介して接続される。
【0014】
従来技術と比較して、本発明によって提供される圧縮可能な組み立て式ソファは、前記シートクッションと前記肘掛けの両方が圧縮可能な硬質材料及び軟質材料で作られるため、輸送が必要な場合、機械デバイスによって当該シートクッションと当該肘掛けを圧縮し、それによって当該硬質材料及び当該軟質材料内の空気を絞り出し、当該シートクッションと当該肘掛けの体積を縮小させることができ、さらに梱包体積を縮小させることができ、それによって輸送が容易になり、同時に、毎回輸送するとき、同じコンテナに3~4倍多く積み込むことができ、輸送コストの削減の目的を達成する。同時に、ソファがシートクッションと肘掛けで構成されるため、当該シートクッションと当該肘掛けをどのように接続するか、及び当該シートクッションと当該肘掛けとの間の強度をどのように確保するかは、非常に重要であり、そうでないと当該圧縮可能な組み立て式ソファが使用できなくなり、したがって、前記被覆体は、ファスナーを使用して前記シートクッションと前記肘掛けを固定し、シートクッションと肘掛けとの間の接続強度を向上させるために、前記第1ファスナーの第1布テープ外側面が前記肘掛け外縁面に当接して縫製され、第2布テープ外側面が前記上外縁面に当接して縫製され、同時に第1布テープ外側面が第2布テープ外側面の反対面に縫製され、これにより、当該シートクッション上の第2ファスナーの片側と肘掛け上の第2ファスナーの他方の側を一緒に引いた後、当該第2ファスナーは、前記シートクッションの上面と肘掛け側面に対して接続作用のみを有し、引っ張り力を有せず、また、第1ファスナーの第1布テープ外側面と第2ファスナーの第2布テープ外側面の反対面が相互に当接するため、上面を引っ張る作用を有せず、それによってシートクッションと肘掛けがシームレスに接続されるだけでなく、シームレス接続による相互の当接により、シートクッションと肘掛けとの間の強度も向上する。同様に、2つのシートクッションが前記第1ファスナーを介して接続される場合、上記作用も有し、2つのシートクッション間の接続強度を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明による圧縮可能な組み立て式ソファの構造概略図である。
図2図1の圧縮可能な組み立て式ソファが備えるシートクッション被覆体の構造概略図である。
図3図1の圧縮可能な組み立て式ソファが備える肘掛け被覆体の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に本発明の具体的な実施例をさらに詳しく説明する。ここでの本発明の実施例に対する説明は、本発明の保護範囲を限定するためのものではないことが理解すべきである。
【0017】
図1図3に示すように、それらは本発明による圧縮可能な組み立て式ソファの構造概略図である。前記圧縮可能な組み立て式ソファは、少なくとも1つのシートクッション10と、前記シートクッション10の片側に設けられた少なくとも1つの肘掛け20と、前記シートクッション10及び前記肘掛け30の外側に被覆された被覆体30とを備える。前記圧縮可能な組み立て式ソファは、クッションなどの他の機能部材をさらに備えると考えられるが、これらは、当業者によく知られいている技術であるため、ここでは繰り返し説明を省略する。
【0018】
前記シートクッション10の形状自体は、従来技術であるべきであり、実際のニーズに応じて設計されてもよいため、ここでは繰り返し説明を省略する。前記シートクッション10は、座部と背もたれ部とを有するL字型構造であってもよいと考えられる。前記シートクッション10は、硬質材料及び前記硬質材料を被覆する軟質材料で作られる。前記硬質材料は、ポリエステル繊維材料で作られたスポンジなどの圧縮可能な硬質スポンジで作られ、支持役割を果たし、当該シートクッション10の形状を維持する。前記軟質材料は、当該シートクッション10の快適性を向上させるために、ポリウレタン材料で作られてもよい。同時に、当該硬質スポンジと当該軟質材料との間の接続の安定性を確保するために、前記硬質材料と前記軟質材料とを一体的に射出成形することができ、当該硬質材料と当該軟質材料との間に接着層を設けることもできる。当該接着層は、当該硬質材料と当該軟質材料とを接着固定するために、不織布に両面テープを設けるものであってもよい。前記シートクッション10の数は、少なくとも1つあればよいが、前記シートクッション10の数は、実際の必要に応じて設定されてもよいと考えられる。本実施例では、本発明の構造と動作原理のみを説明するために、前記シートクッション10の数は、2つである。
【0019】
前記肘掛け20は、その形状自体が従来技術であるべきであり、実際の必要に応じて異なる構造及び形状に設計されてもよいため、ここでは繰り返し説明を省略する。前記肘掛け20の高さは、前記シートクッション10の座部よりも高くかつ背もたれ部よりも低くなければならないと考えられる。前記肘掛け20と前記シートクッション10は、分離されて設けられており、前記被覆体30を介して接続される。前記シートクッション10と同様に、前記肘掛け20も硬質材料及び前記硬質材料を被覆する軟質材料で作られる。前記硬質材料は、ポリエステル繊維材料で作られたスポンジなどの圧縮可能な硬質スポンジで作られ、支持役割を果たし、当該肘掛け20の形状を維持する。前記軟質材料は、当該肘掛け20の快適性を向上させるために、ポリウレタン材料、柔らかいスポンジ及び綿布のいずれかで作られてもよい。同時に、当該硬質スポンジと当該軟質材料との間の接続の安定性を確保するために、前記硬質材料と前記軟質材料とを一体的に射出成形することができ、当該硬質材料と当該軟質材料との間に接着層を設けることもできる。当該接着層は、当該硬質材料と当該軟質材料とを接着固定するために、不織布に両面テープを設けるものであってもよい。前記肘掛け20の数は、少なくとも1つあればよいが、通常は2つである。当然、実際の状況に応じて、前記肘掛け20の数は、3つ以上であってもよい。
【0020】
前記シートクッション10と前記肘掛け20との接続方式に対して、それらが前記被覆体30を介して接続されるため、前記被覆体30の接続強度は、当該シートクッション10と当該肘掛け20との間の強度を決定したり、当該圧縮可能な組み立て式ソファの品質を決定したり、それがユーザーエクスペリエンスの要件、即ちユーザが当該組み立て式ソファに座ると、当該ソファが左右に傾いたり、さらには倒れたりして当該シートクッション10と当該肘掛け20が分離することがないことを満たすかいなかを決定したりする。前記被覆体30は、前記シートクッション10と前記肘掛け20の外側に被覆され、前記シートクッション10を被覆するシートクッション被覆体31と、前記シートクッション被覆体31に接続された少なくとも1つの肘掛け被覆体32と、前記シートクッション被覆体31に設けられており、隣接する2つのシートクッション10を接続するための第1ファスナー33と、前記シートクッション被覆体31と前記肘掛け被覆体32にそれぞれ設けられおり、当該シートクッション被覆体31と当該肘掛け被覆体32を接続するための第2ファスナー34とを含む。
【0021】
前記シートクッション被覆体31は、1つの上面311と、前記上面311に接続された少なくとも1つの肘掛け側面312と、前記上面311に接続された少なくとも1つのヘッドレスト側面313とを含む。前記シートクッション被覆体31は、それ自体が綿布で作られ、しわを防ぐ目的を達成するために縫製されてもよい。前記上面311は、シートクッションの上部を被覆するが、前記肘掛け側面312は、前記シートクッション10の前記肘掛け20に接続される位置に設けられる。前記ヘッドレスト側面313は、前記シートクッション10の背もたれ部の側面に設けられる。前記第1ファスナー33、前記第2ファスナー34は、前記上面311、前記肘掛け側面312及びヘッドレスト側面313の間の縫い目にそれぞれ設けられて縫製される。同時に、前記第1ファスナー33と前記第2ファスナー34を縫製することにより、2つの前記シートクッション10が接続され、シートクッション10と肘掛け20が接続されると、当該シートクッション10の間の接続強度及びシートクッション10と肘掛け20との間の接続強度が強化される。前記上面311は、少なくとも1つの上外縁面314を有する。本実施例では、前記上面311は、2つの上外縁面314を有する。前記肘掛け側面312は、1つの肘掛け外縁面315を有し、前記ヘッドレスト側面313は、1つのヘッドレスト外縁面316を有する。前記上外縁面314、肘掛け外縁面315及びヘッドレスト外縁面316は、前記シートクッション被覆体31を作製する目的を達成するために、相互に縫製される。
【0022】
前記第1ファスナー33は、それ自体が従来技術であり、2本の第1布テープ331、及び前記第1布テープ331にそれぞれ縫製された2本の第1ファスナー用務歯332とを含む。当然、前記第1ファスナー33には、スライダーとプルタブが設けられるが、ここでは繰り返し説明を省略する。前記第1布テープ331の前記プルタブに向ける側は、第1布テープ外側面333を有する。前記第1ファスナー33の1本の第1布テープ331及びそれに設けられた第1ファスナー用務歯332は、前記シートクッション10上の前記シートクッション被覆体31に縫製され、他方の第1布テープ331は、別の前記シートクッション10上の前記シートクッション被覆体31に縫製され、これにより、当該第1ファスナー33を引くと2つのシートクッション10を接続することができる。第1ファスナー33を縫製するとき、前記第1布テープ外側面333は、前記上面311の上外縁面314に当接して縫製されるべきであり、同時に、前記第1布テープ外側面333は、前記肘掛け側面312の肘掛け外縁面315、及び前記ヘッドレスト側面313のヘッドレスト外縁面316とに当接して縫製されるべきである。
【0023】
前記第2ファスナー34は、それ自体が従来技術であり、その構造が前記2本の第1ファスナー33の構造と同じであり、2本の第2布テープ341、及び前記第2布テープ341にそれぞれ縫製された2本の第2ファスナー用務歯342も含む。当然、前記第2ファスナー34には、スライダーとプルタブも設けられるが、ここでは繰り返し説明を省略する。前記第2布テープ341の前記プルタブに向ける側は、第2布テープ外側面343を有する。前記第2ファスナー34の1本の第2布テープ341は、前記シートクッション被覆体31の前記上面311の上外縁面314と前記肘掛け側面312の肘掛け外縁面315との間に縫製されており、前記第2布テープ341の第2布テープ外側面343は、前記上外縁面314及び肘掛け外縁面315に当接して縫製される。前記第2ファスナー34の他方の第2布テープ341は、前記肘掛け被覆体32に縫製されるが、その縫製方法については後に詳述する。同時に、本実施例で前記ソファが2つの前記シートクッション10を備えるため、このとき、各前記シートクッション10のシートクッション被覆体31は、前記シートクッション31の両側にそれぞれ設けられた第1ファスナー33の2本の第1布テープ331と、前記シートクッションの両側にそれぞれ設けられた第2ファスナー34の2本の第2布テープ341とを含む。
【0024】
前記肘掛け被覆体32は、前記シートクッション被覆体31と同様に、1つの上面321及び当該上面321に接続された2つの側面322も含む。前記上面321は、1つの上外縁面323を有する。前記側面322は、1つの側外縁面323を有する。前記第2ファスナー34の第2布テープ341の第2布テープ外側面343は、前記上外縁部323及び側外縁面324に当接して縫製される。前記第2ファスナー34の2本の第2ファスナー用務歯342を一緒に引くと、前記肘掛け20と前記シートクッション10とを接続することができる。
【0025】
組み立てる際には、まず、前記被覆体30を前記シートクッション10及び前記肘掛け20にそれぞれ被覆させ、次に前記第1ファスナー33、前記第2ファスナー34をそれぞれ引くと、前記組み立て式ソファを組み立てることができる。当然、複数の前記シートクッション10が必要な場合、前記第1ファスナー33を引くことにより、複数の前記シートクッション10を組み立てることができる。前記圧縮可能な組み立て式ソファが金属又は木材などの非変形性材料で作られていないため、輸送する必要がある場合、まず機械デバイスを使用して前記圧縮可能な組み立て式ソファを圧縮し、空気を排出することができ、これにより、その体積を減らし、それをビニール袋又はボックスに入れることができる。ただし、当該ビニール袋又はボックスの強度が前記圧縮可能な組み立て式ソファの反発力よりも優れる必要がある。使用する際には、圧縮された前記組み立て式ソファを前記ビニール袋又はボックスから取り出し、その固有の反発力により広げるだけで使用することができる。
【0026】
従来技術と比較して、本発明によって提供される圧縮可能な組み立て式ソファは、前記シートクッション10と前記肘掛け20の両方が圧縮可能な硬質材料及び軟質材料で作られるため、輸送が必要な場合、機械デバイスによって当該シートクッションと当該肘掛けを圧縮し、それによって当該硬質材料及び当該軟質材料内の空気を絞り出し、当該シートクッション10と当該肘掛け20の体積を縮小させることができ、さらに梱包体積を縮小させることができ、それによって輸送が容易になり、同時に、毎回輸送するとき、同じコンテナに3~4倍多く積み込むことができ、輸送コストの削減の目的を達成する。同時に、ソファがシートクッション10と肘掛け20で構成されるため、当該シートクッション10と当該肘掛け20をどのように接続するか、及び当該シートクッション10と当該肘掛け20との間の強度をどのうように確保するかは、非常に重要であり、そうでないと当該圧縮可能な組み立て式ソファが使用できなくなり、したがって、前記被覆体30は、ファスナーを使用して前記シートクッション10と前記肘掛け20を固定し、シートクッション10と肘掛け20との間の接続強度を向上させるために、前記第1ファスナー33の第1布テープ外側面333が前記肘掛け外縁面315に当接して縫製され、第2布テープ外側面343が前記上外縁面314に当接して縫製され、同時に第1布テープ外側面333が第2布テープ外側面343の反対面に縫製され、これにより、当該シートクッション10上の第2ファスナー34の片側と肘掛け20上の第2ファスナー34の他方の側を一緒に引いた後、当該第2ファスナー34は、前記シートクッション10の上面311と前記肘掛け側面312に対して接続作用のみを有し、引っ張り力を有せず、また、第1ファスナー33の第1布テープ外側面333と第2ファスナー34の第2布テープ外側面343の反対面が相互に当接するため、上面311を引っ張る作用を有せず、それによってシートクッション10と肘掛け20がシームレスに接続されるだけでなく、シームレス接続による相互の当接により、シートクッション10と肘掛け20との間の強度も向上する。同様に、2つのシートクッション10が前記第1ファスナー33を介して接続される場合、上記作用も有し、2つのシートクッション10の間の接続強度を確保する。
【0027】
上記は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではなく、本発明精神と原則内で行われるいかなる変更、同等置換又は改良などは、本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
【国際調査報告】