(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】サンプル調製検証
(51)【国際特許分類】
G01N 1/28 20060101AFI20241128BHJP
G01N 35/00 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
G01N1/28 J
G01N35/00 F
G01N35/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534251
(86)(22)【出願日】2022-12-08
(85)【翻訳文提出日】2024-07-25
(86)【国際出願番号】 US2022081168
(87)【国際公開番号】W WO2023108061
(87)【国際公開日】2023-06-15
(32)【優先日】2021-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510005889
【氏名又は名称】ベックマン コールター, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Beckman Coulter, Inc.
【住所又は居所原語表記】250 S. Kraemer Boulevard, Brea, CA 92821, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】サーダラ, ブラヒム デ ジーザス
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィリセティ, ラジャニ
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンデス デ カストロ, フアン ホセ
【テーマコード(参考)】
2G052
2G058
【Fターム(参考)】
2G052AA30
2G052AD06
2G052AD26
2G052AD46
2G052FD01
2G052FD02
2G052FD09
2G052GA09
2G052GA28
2G052GA29
2G052HA19
2G052HB04
2G052HB06
2G052JA04
2G052JA06
2G052JA08
2G058BA01
2G058BA08
2G058BA10
2G058GA06
2G058GA20
2G058GB10
2G058GD05
2G058GD06
2G058GE01
2G058GE08
2G058GE09
2G058GE10
(57)【要約】
サンプル分析システムは、サンプルを分析する。パネル設計は、サンプル調製仕様書を発生させる。調製器具は、サンプル調製仕様書を使用してサンプルを調製し、調製済サンプルを発生させる。サンプル分析器は、調製済サンプルを分析する。検証器は、サンプル分析システムの動作を検証する。サンプル分析システムは、反応プレートに対するプローブの移動を制御する、移送ステーションを有する。プローブ洗浄モジュールもまた、開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンプル調製方法であって、
サンプル調製仕様書を受信することと、
少なくとも前記サンプル調製仕様書に基づいてサンプル調製を定義することと、
前記サンプル調製とサンプル調製検証基準を比較することと、
前記サンプル調製が前記サンプル調製検証基準に準拠していないことを決定することと、
少なくとも1つの通知を発生させることと、
少なくとも1つのコマンドをサンプル調製ハードウェアに送信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記サンプル調製仕様書のエラーステータスをチェックすること、
少なくとも1つの白血球細胞濃度についての第1のデータをチェックすること、
少なくとも1つのサンプル調製消耗品の第1のステータスをチェックすること、または
サンプル調製ハードウェアの第2のステータススをチェックすること
のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせをさらに含む、請求項1に記載のサンプル調製方法。
【請求項3】
少なくとも1つの通知を発生させること、または
少なくとも1つのコマンドを前記サンプル調製ハードウェアに送信すること
のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせをさらに含む、請求項1-2のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【請求項4】
前記サンプル調製仕様書は、サンプル調製器具によって、データ転送システムを介して受信される、請求項1-2のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【請求項5】
サンプル調製消耗品を使用してサンプルを調製することをさらに含む、請求項1-2のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【請求項6】
前記サンプル調製仕様書は、オペレータからの入力によって定義される、請求項1-2のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【請求項7】
前記エラーステータスは、「真」または「偽」であり得る値を有するフラグ変数によって示される、請求項2に記載のサンプル調製方法。
【請求項8】
前記サンプル調製仕様書は、ハッシュコードを含有する、請求項1-2のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【請求項9】
前記ハッシュコードは、いかなる認定されていない修正も、前記サンプル調製仕様書に対して行われていないことを実証するために使用される、請求項8に記載のサンプル調製方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのコマンドを前記サンプル調製ハードウェアに送信することは、前記サンプル調製ハードウェアに、前記サンプル調製器具の動作を変更させる、請求項4に記載のサンプル調製方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのコマンドを前記サンプル調製ハードウェアに送信することは、前記サンプル調製ハードウェアに、サンプル調製を実行されないように無効化させる、請求項10に記載のサンプル調製方法。
【請求項12】
サンプル調製エラーステータスインジケータ上に、エラーを示すアイコンを表示することをさらに含む、請求項1-2のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【請求項13】
サンプル調製におけるエラーについての情報を含有するサンプル調製エラーウィンドウを表示することをさらに含む、請求項1-2のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【請求項14】
前記サンプル調製と前記サンプル調製検証基準を比較することは、前記サンプル調製仕様書のユーザ入力WBC範囲に対して前記サンプル調製における白血球細胞濃度をチェックすることを含む、請求項1-2のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【請求項15】
前記サンプル調製と前記サンプル調製検証基準を比較することは、前記サンプル調製消耗品の存在および満了日付をチェックすることを含む、請求項5に記載のサンプル調製方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2022年12月8日に、PCT国際特許出願として出願されており、それらの開示全体が参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2021年12月8日に出願された、米国仮特許出願第63/287,327号、および2022年4月29日に出願された、米国仮特許出願第63/336,815号の利益および優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
サンプルが、フローサイトメータ等のサンプル分析器によって分析される前に、サンプルは、サンプルを調製するための調製プロセスを受ける。例えば、サンプルは、標的化された成分の分析を促進するために、サンプル中の成分を標的化する、標的試薬を用いて染色されてもよい。より具体的な実施例として、標的は、血液サンプル中の白血球細胞のサブセットであってもよく、標識試薬は、白血球細胞のサブセットに付着する、抗体であってもよい。他のサンプル調製技法もまた、使用されることができる。サンプル分析は、サンプルが適切に調製されない場合、損なわれ得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概括的に述べると、本開示は、サンプル調製を対象とする。いくつかの実施形態では、非限定的な実施例によって、本開示は、サンプル調製検証に関する。サンプル調製動作もまた、開示される。種々の側面が、本開示に説明され、これは、限定ではないが、以下の側面を含む。
【0004】
一側面は、コンピューティングデバイスと、パネルデザイナソフトウェアであって、コンピュータによって、パネル設計システムに、サンプル調製仕様書を発生させ、サンプル調製仕様書を検証させるように実行可能である、パネルデザイナソフトウェアとを備える、パネル設計システムである。
【0005】
別の側面は、ユーザ入力仕様書を定義することと、ユーザ入力仕様書と検証基準を比較することと、ユーザ入力仕様書が検証基準に準拠していないことを決定することと、少なくとも1つの通知を発生させることと、サンプル調製仕様書を発生させ、出力することとを含む、パネル検証方法である。
【0006】
さらなる側面は、サンプル調製ハードウェアと、サンプル調製ソフトウェアであって、サンプル調製ハードウェアのコンピュータによって、サンプル調製器具に、サンプル調製仕様書を受信させ、少なくともサンプル調製仕様書に基づいて、サンプル調製を定義させ、サンプル調製を検証させ、サンプル調製に基づいて、調製済サンプルを発生させるように実行可能である、サンプル調製ソフトウェアとを備える、サンプル調製器具である。
【0007】
さらに別の側面は、サンプル調製仕様書を受信することと、少なくともサンプル調製仕様書に基づいて、サンプル調製を定義することと、サンプル調製とサンプル調製検証基準を比較することと、サンプル調製がサンプル調製検証基準に準拠していないことを決定することと、少なくとも1つの通知を発生させることと、少なくとも1つのコマンドをサンプル調製ハードウェアに送信することとを含む、サンプル調製方法である。
【0008】
別の側面は、サンプル調製仕様書を発生させる、パネル設計システムと、サンプル調製仕様書を使用してサンプルを調製し、調製済サンプルを発生させる、サンプル調製器具と、調製済サンプルを分析するように構成される、サンプル分析器と、サンプル分析システムの動作を検証するように構成される、少なくとも1つの検証器とを備える、サンプル分析システムである。
【0009】
さらなる側面は、サンプル分析システムの非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ可読記憶媒体は、処理デバイスによって実行されると、サンプル分析システムに、本明細書に開示される方法のうちのいずれか1項に記載の動作を実施させる、データ命令を記憶する、非一過性コンピュータ可読記憶媒体である。
【0010】
さらに別の側面は、ユーザ入力仕様書と検証基準を比較し、ユーザ入力仕様書が検証基準に準拠していないときに通知を発生させる、パネル設計システムである。
【0011】
別の側面は、サンプル調製仕様書を使用してサンプル調製を評価し、エラーを検出することに応じて通知を発生させる、サンプル調製器具である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、例示的サンプル分析システムを描写する、概略ブロック図である。
【0013】
【
図2】
図2は、サンプルを分析する例示的方法を図示する、フローチャートである。
【0014】
【
図3】
図3は、本開示の側面を実装するために使用され得る、コンピューティングデバイスの例示的アーキテクチャを図示する。
【0015】
【
図4】
図4は、サンプル調製仕様書システムのある実施例を描写する、概略ブロック図である。
【0016】
【
図5】
図5は、サンプル調製仕様書を検証する例示的方法を図示する、フローチャートである。
【0017】
【
図6】
図6は、白血球細胞濃度に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証するための例示的ユーザインターフェースを図示する。
【0018】
【
図7】
図7は、白血球細胞濃度に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証するための別の例示的ユーザインターフェースを図示する。
【0019】
【
図8】
図8は、白血球細胞濃度に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証する例示的方法を図示する、フローチャートである。
【0020】
【
図9】
図9は、試薬に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証する例示的方法を図示する、フローチャートである。
【0021】
【
図10】
図10は、試薬に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証するための例示的ユーザインターフェースを図示する。
【0022】
【
図11】
図11は、試薬に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証するための別の例示的ユーザインターフェースを図示する。
【0023】
【
図12】
図12は、試薬に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証するためのさらに別の例示的ユーザインターフェースを図示する。
【0024】
【
図13】
図13は、試薬に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証するためのユーザインターフェースのさらなる実施例を図示する。
【0025】
【
図14】
図14は、試薬に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証する例示的方法を図示する、フローチャートである。
【0026】
【
図15】
図15は、サンプル調製ハードウェアのある実施例を描写する、概略ブロック図である。
【0027】
【
図16】
図16は、サンプル調製ハードウェアのある実施例の断面図である。
【0028】
【
図17】
図17は、サンプル調製器具のある実施例を描写する、概略ブロック図である。
【0029】
【
図18】
図18は、サンプル調製を検証する例示的方法を図示する、フローチャートである。
【0030】
【
図19】
図19は、サンプル調製を検証するための例示的ユーザインターフェースを図示する。
【0031】
【
図20】
図20は、サンプル装填手順においてサンプル調製を検証する例示的方法を図示する、フローチャートである。
【0032】
【
図21】
図21は、サンプル調製手順を起動するときにサンプル調製を検証する例示的方法を図示する、フローチャートである。
【0033】
【
図22】
図22は、サンプル調製を予測的に検証する例示的方法を図示する、フローチャートである。
【0034】
【
図23】
図23は、反応ステーション内で反応プレートウェルを使用するためのプローブの例示的構成を図示する、略図である。
【0035】
【
図24】
図24は、反応ステーション内で反応プレートウェルを使用するためのプローブの別の例示的構成を図示する、略図である。
【0036】
【
図25】
図25は、プローブ洗浄モジュールを含有するサンプル調製ハードウェアの一部を描写する、略図である。
【0037】
【
図26】
図26は、プローブ洗浄モジュールをより詳細に描写する、略図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
詳細な説明
種々の実施形態は、同様の参照番号が、いくつかの図の全体を通して同様の部分およびアセンブリを表す、図面を参照して詳細に説明されるであろう。種々の実施形態の参照は、本明細書に添付される請求項の範囲を限定しない。加えて、本明細書に記載される任意の実施例は、限定的であることを意図せず、添付の請求項の多くの可能性として考えられる実施形態のうちのいくつかを記載するにすぎない。
【0039】
図1は、例示的サンプル分析システム100を描写する、概略ブロック図である。図示される実施例では、サンプル分析システム100は、パネル設計システム102と、サンプル調製器具104と、サンプル分析器106とを含む。例示的パネル設計システム102は、コンピュータ112と、パネルデザイナソフトウェア114とを含む。例示的サンプル調製器具104は、サンプル調製ハードウェア122と、サンプル調製ソフトウェア124とを含む。また、
図1に示されるものは、オペレータ80、サンプル90、サンプル調製消耗品92、調製済サンプル94、データ転送システム108、およびサンプル調製仕様書116である。
【0040】
大要として、サンプル分析システム100は、サンプル90を分析するように動作可能である。例示的サンプルは、全血、骨髄、解離された組織、末梢単核細胞、穿刺吸引物、脳脊髄液、および他の単細胞懸濁液を含むことができる。他のサンプルまたはサンプルの組み合わせも、他の実施形態において分析されることができる。
【0041】
パネル設計システム102は、サンプル調製仕様書116を発生させる。サンプル調製器具104は、データ転送システム108を介してサンプル調製仕様書116を受信する。サンプル調製仕様書116を使用して、サンプル調製器具104は、サンプル90を調製し、これは、時として、サンプル調製消耗品92の使用を伴い、調製済サンプル94を生産する。サンプル分析器106は、次いで、調製済サンプル94を分析する。
【0042】
いくつかの実施形態では、パネル設計システム102は、コンピュータ112と、コンピュータ112によって実行され、その上で動作する、パネルデザイナソフトウェア114とを含む。コンピュータ112のある実施例が、
図3に図示される。パネルデザイナソフトウェア114は、オペレータ80から入力を受信し、サンプル調製仕様書116を定義することができる。サンプル調製仕様書116は、続いて、サンプル調製器具104によって使用され、サンプル90を処理し、調製済サンプル94を発生させることができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、パネルデザイナソフトウェア114はまた、サンプル調製仕様書116を検証するように動作する、サンプル調製仕様書検証器(例えば、
図4に示されるサンプル調製仕様書検証器256)を含む。サンプル調製仕様書116は、次いで、サンプル調製器具104に提供されることができる。
【0044】
パネル設計システム102の実施例が、
図4-14を参照して本明細書においてさらに詳細に例証され、説明される。
【0045】
データ転送システム108は、サンプル調製仕様書116をパネル設計システム102からサンプル調製器具104に転送するために使用されることができる。一実施例では、データ転送システム108は、インターネットまたは他のネットワークまたはネットワークの組み合わせ等のデータ通信ネットワークである。別の実施例では、データ転送システム108は、手動転送方法であることができる。例えば、サンプル調製仕様書116は、ディスクまたはフラッシュドライブ等のコンピュータ可読記憶デバイス上に保存され、次いで、オペレータ80等によってサンプル調製器具104に送達されることができる。
【0046】
図示される実施例では、サンプル調製器具104は、サンプル調製ハードウェア122と、サンプル調製ソフトウェア124とを含む。いくつかの実施形態では、サンプル調製ソフトウェア124は、(サンプル調製ハードウェア122のサンプル調製コンピュータ118等を使用して)サンプル調製ハードウェア122によって実行され、その上で動作する。
【0047】
いくつかの実施形態では、サンプル調製ソフトウェア124は、サンプル調製を検証するように動作する、サンプル調製検証器(例えば、
図17に示される、サンプル調製検証器586)を含む。例えば、いくつかのサンプル調製は、サンプル調製消耗品92を利用し、そのため、サンプル調製検証器は、要求されるサンプル調製消耗品92が存在するかどうか、および十分な分量において利用可能であるかどうかをチェックするように動作することができる。サンプル調製ソフトウェア124は、サンプル調製ハードウェア122と通信し、サンプル調製ハードウェア122に、検証されたサンプル調製に従って、サンプル調製消耗品92を用いてサンプル90を調製させるように動作可能である。別の実施形態では、サンプル調製ソフトウェア124は、サンプル調製仕様書116に関してサンプル調製ハードウェア122のステータスを検証するように動作可能である。サンプル調製器具104の実施例が、
図15-26を参照して本明細書においてさらに詳細に例証され、説明される。
【0048】
サンプル分析器106は、調製済サンプル94を分析するように動作可能である、器具である。いくつかの実施形態では、サンプル分析器106は、実験室器具である。サンプル分析器106の1つの具体的実施例は、フローサイトメータである。サンプル分析器の別の実施例は、血液分析器である。他の実施形態は、他のタイプのサンプル分析器を含む。
【0049】
図2は、サンプルを分析する例示的方法150を図示する、フローチャートである。一実施例では、方法150は、
図1に示される、サンプル分析システム100によって動作される。本実施例では、方法150は、動作152、154、および156を含む。いくつかの実施形態はまた、動作162および164のうちの1つまたはそれを上回るものを含む。
【0050】
動作152は、サンプル調製仕様書116を発生させるために実施される。いくつかの実施形態では、動作152は、
図1等に示される、パネル設計システム102によって実施される。
【0051】
動作154は、(
図1に示される)サンプル調製仕様書116を使用してサンプル90を調製するために実施される。いくつかの実施形態では、動作154は、
図1等に示される、サンプル調製器具104によって実施される。
【0052】
動作156は、動作154によって調製された、調製済サンプル94を分析するために実施される。いくつかの実施形態では、動作156は、
図1等に示される、サンプル分析器106によって実施される。
【0053】
さらに、いくつかの実施形態は、1つまたはそれを上回る検証動作を含む。例えば、動作152はまた、動作162を含むことができる。動作162は、サンプル調製仕様書116を検証するために実施される。
【0054】
別の実施例として、動作154は、動作164を含むことができる。動作164は、サンプル調製を検証するために実施される。
【0055】
図3は、コンピュータ112(
図1および4)と、サンプル調製ハードウェア122のサンプル調製コンピュータ118(
図1、15、および17)とのうちのいずれかを含む、本開示の側面を実装するために使用され得る、コンピューティングデバイスの例示的アーキテクチャを図示する。
図3に図示されるコンピューティングデバイスは、本明細書に説明されるオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびソフトウェアモジュール(ソフトウェアエンジンを含む)を実行するために使用されることができる。実施例として、コンピューティングデバイスは、下記において、コンピュータ112として説明されるであろう。過度の繰り返しを回避するために、コンピューティングデバイスの本説明は、本明細書では、他のコンピューティングデバイスのそれぞれに関して別個に繰り返されないであろうが、そのようなデバイスはまた、
図3を参照して図示され、説明されるように構成されることができる。
【0056】
コンピュータ112は、いくつかの実施形態では、中央処理ユニット(CPU)等の少なくとも1つの処理デバイス180を含む。様々な処理デバイスが、種々の製造業者、例えば、IntelまたはAdvanced Micro Devicesから入手可能である。本実施例では、コンピュータ112はまた、システムメモリ182と、システムメモリ182を含む、種々のシステムコンポーネントを処理デバイス180に結合する、システムバス184とを含む。システムバス184は、様々なバスアーキテクチャのうちのいずれかを使用する、メモリバス、またはメモリコントローラ、周辺機器用バス、およびローカルバスを含む、任意の数のタイプのバス構造のうちの1つである。
【0057】
コンピュータ112のために好適なコンピューティングデバイスの実施例は、サーバコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット型コンピュータ、(スマートフォン、iPod(登録商標)またはiPad(登録商標)モバイルデジタルデバイス、または他のモバイルデバイス等の)モバイルコンピューティングデバイス、またはデジタル命令を処理するように構成される、他のデバイスを含む。
【0058】
システムメモリ182は、読取専用メモリ186と、ランダムアクセスメモリ188とを含む。始動等の間に、コンピュータ112内で情報を転送するように作用する基本ルーチンを含有する、基本入/出力システム190が、典型的には、読取専用メモリ186内に記憶される。
【0059】
コンピュータ112はまた、いくつかの実施形態では、デジタルデータを記憶するための、ハードディスクドライブ等の二次記憶デバイス192を含む。二次記憶デバイス192は、二次記憶装置インターフェース194によってシステムバス184に接続される。二次記憶デバイス192およびそれらの関連付けられるコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令(アプリケーションプログラムと、プログラムモジュールとを含む)、データ構造、およびコンピュータ112のための他のデータの不揮発性記憶を提供する。
【0060】
本明細書に説明される例示的環境は、二次記憶デバイスとして、ハードディスクドライブを採用するが、他のタイプのコンピュータ可読記憶媒体が、他の実施形態において使用される。これらの他のタイプのコンピュータ可読記憶媒体の実施例は、磁気カセット、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク、ベルヌーイカートリッジ、コンパクトディスク読取専用メモリ、デジタル多用途ディスク読取専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、または読取専用メモリを含む。いくつかの実施形態は、非一過性媒体を含む。加えて、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、ローカル記憶装置またはクラウドベースの記憶装置を含むことができる。
【0061】
オペレーティングシステム196と、1つまたはそれを上回るアプリケーションプログラム198と、他のプログラムモジュール200(本明細書に説明されるソフトウェアエンジン等)と、プログラムデータ202とを含む、いくつかのプログラムモジュールが、二次記憶デバイス192またはメモリ182内に記憶されることができる。アプリケーションプログラム198の一実施例は、サンプル調製ソフトウェア124である。コンピュータ112は、Microsoft Windows(登録商標)、Google ChromeTM、Apple OS、およびコンピューティングデバイスのために好適な任意の他のオペレーティングシステム等の任意の好適なオペレーティングシステムを利用することができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、ユーザは、1つまたはそれを上回る入力デバイス204を通して、入力をコンピュータ112に提供する。入力デバイス204の実施例は、キーボード206、マウス208、マイクロホン210、およびタッチセンサ212(タッチパッドまたはタッチセンサ式ディスプレイ等)を含む。他の実施形態は、他の入力デバイス204を含む。入力デバイスは、多くの場合、システムバス184に結合される、入/出力インターフェース214を通して、処理デバイス180に接続される。これらの入力デバイス204は、パラレルポート、シリアルポート、ゲームポート、またはユニバーサルシリアルバス等の任意の数の入/出力インターフェースによって接続されることができる。入力デバイスとインターフェース214との間の無線通信も同様に、可能性として考えられ、いくつかの可能性として考えられる実施形態では、赤外線、BLUETOOTH(登録商標)無線技術、802.11a/b/g/n、セルラー、または他の無線周波数通信システムを含む。
【0063】
本例示的実施形態では、モニタ、液晶ディスプレイデバイス、プロジェクタ、またはタッチセンサ式ディスプレイデバイス等のディスプレイデバイス216もまた、ビデオアダプタ218等のインターフェースを介してシステムバス184に接続される。ディスプレイデバイス216に加えて、コンピュータ112は、スピーカまたはプリンタ等の種々の他の周辺デバイス(図示せず)を含むことができる。
【0064】
ローカルエリアネットワーキング環境または(インターネット等の)広域ネットワーキング環境内で使用されると、コンピュータ112は、典型的には、イーサネット(登録商標)インターフェース等のネットワークインターフェース220を通して、ネットワークに接続される。他の可能性として考えられる実施形態は、他の通信デバイスを使用する。例えば、コンピュータ112のいくつかの実施形態は、ネットワークを横断して通信するためのモデムを含む。
【0065】
コンピュータ112は、典型的には、少なくともある形態のコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ112によってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体を含む。実施例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体およびコンピュータ可読通信媒体を含む。
【0066】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータ等の情報を記憶するように構成される、任意のデバイス内に実装される、揮発性および不揮発性のリムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、限定ではないが、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリ、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、コンパクトディスク読取専用メモリ、デジタル多用途ディスクまたは他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望の情報を記憶するために使用され得、コンピュータ112によってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読通信媒体を含まない。
【0067】
コンピュータ可読通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、搬送波または他の輸送機構等の変調されたデータ信号に具現化し、任意の情報送達媒体を含む。用語「変調されたデータ信号」は、情報を信号内にエンコーディングするような様式において設定または変更されたその特性のうちの1つまたはそれを上回るものを有する、信号を指す。実施例として、コンピュータ可読通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続等の有線媒体、および音響、無線周波数、赤外線等の無線媒体、および他の無線媒体を含む。上記のいずれかの組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0068】
図3に図示されるコンピューティングデバイスはまた、プログラマブル電子機器の実施例であり、これは、1つまたはそれを上回るそのようなコンピューティングデバイスを含み得、複数のコンピューティングデバイスが、含まれるとき、そのようなコンピューティングデバイスは、集合的に、本明細書に開示される種々の機能、方法、または動作を実施するように、好適なデータ通信ネットワークとともに結合されることができる。
【0069】
図4は、
図1に図示され、説明される、パネル設計システム102のある実施例を図示する、概略ブロック図である。本実施例では、パネル設計システム102は、コンピュータ112を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータ112は、パネルデザイナソフトウェア114と、ファイル記憶装置252と、検証基準254とを含む。パネルデザイナソフトウェア114は、コンピュータ112によって実行され、その上で動作する。また本図示される実施例に示されるものは、サンプル調製仕様書116である。いくつかの実施形態では、パネルデザイナソフトウェア114は、サンプル調製仕様書検証器256と、サンプル調製仕様書コンポーザ258とを含む。例示的サンプル調製仕様書検証器256は、WBC範囲検証器264と、試薬ブロック検証器266とを含む。例示的サンプル調製仕様書コンポーザ258は、ユーザ入力仕様書268を含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、ユーザ入力仕様書268は、例えば、ユーザの手動入力からのものであることができる。サンプル調製仕様書検証器256は、次いで、それぞれ、WBC範囲検証器264および試薬ブロック検証器266を使用して、ユーザ入力仕様書268を検証基準254に対して検証するように動作する。本図示される実施例では、検証基準254は、ファイル記憶装置252によって提供される。検証の後、パネルデザイナソフトウェア114は、サンプル調製仕様書116を発生させ、ファイル記憶装置252を介してサンプル調製仕様書116を出力するように動作可能である。WBC範囲検証器264を使用する例示的方法が、
図8を参照して本明細書においてさらに詳細に例証され、説明される。試薬ブロック検証器266を使用する他の例示的方法が、
図9および
図14を参照して本明細書においてさらに詳細に例証され、説明される。
【0071】
図5は、サンプル調製仕様書を検証する例示的方法280を図示する、フローチャートである。一実施例では、方法280は、
図4に示される、パネル設計システム102によって動作される。本実施例では、方法280は、動作282、284、286、288、および290を含む。
【0072】
動作282は、サンプル調製のためにユーザ入力仕様書268を定義するために実施される。いくつかの実施形態では、動作282は、
図4等に示される、サンプル調製仕様書コンポーザ258によって実施される。
【0073】
動作284が、ユーザ入力仕様書268と検証基準254を比較するために実施される。いくつかの実施形態では、動作284は、
図4等に示される、サンプル調製仕様書検証器256によって実施される。
【0074】
動作286が、ユーザ入力仕様書268が検証基準254に準拠していないことを決定するために実施される。いくつかの実施形態では、動作286は、
図4等に示される、サンプル調製仕様書検証器256によって実施される。
【0075】
動作288が、ユーザに、動作286によって行われた決定に従ってユーザ入力仕様書268を検証することによって見出される、エラーを警告するための通知を発生させるために実施される。いくつかの実施形態では、動作288は、
図4等に示される、サンプル調製仕様書検証器256によって実施される。
【0076】
動作290が、サンプル調製仕様書116を発生させ、出力するために実施される。いくつかの実施形態では、動作290は、
図4等に示される、サンプル調製仕様書検証器256によって実施される。
【0077】
いくつかのさらなる実施形態では、動作290によって発生および出力されたサンプル調製仕様書116は、インジケータを含有するように構成される。ユーザ入力仕様書268の任意の部分が、検証基準254に準拠しない場合、インジケータは、ユーザ入力仕様書268の定義に関してエラーステータスを示すように動作する。いくつかの実施例では、そのようなインジケータは、「真」または「偽」であり得る値を有する、フラグ変数であることができる。エラーステータスを示すために、フラグ変数の値は、「真」であり、そうではない場合には、フラグ変数の値は、「偽」であろう。他の実施例では、サンプル調製仕様書116は、ハッシュコードを含有する。いくつかの実施形態では、ハッシュコードは、サンプル調製仕様書116を処理することによって発生される。ハッシュコードは、サンプル調製仕様書116に対していかなる認定されていない修正も行われていないことを実証するために使用されることができる。例えば、これは、パネルデザイナソフトウェア114を使用することのみによって編集されることができる。
【0078】
図6は、サンプル調製仕様書コンポーザ258内のユーザ入力仕様書268の少なくとも一部、すなわち、白血球細胞に関する部分をチェックおよび検証するために、
図4等に示される、WBC範囲検証器264を使用するための例示的ユーザインターフェース320を図示し、説明する。本図示される実施例では、ユーザインターフェース320は、ドロップダウンメニューセレクタ322を表示する。ドロップダウンメニューセレクタ322を用いると、ユーザは、ユーザが、白血球細胞に関してユーザ入力仕様書268の一部を入力するための設計選択肢を拡張することを選択することができる。いくつかの実施形態では、設計選択肢は、第1のWBC上限フィールド324と、第2のWBC上限フィールド326とを含む。ユーザが、例えば、データをフィールド324および326の中に入力した後、WBC範囲検証器264は、データをいくつかの所定のルールに対してチェックするように動作する。いくつかの実施例では、WBC範囲検証器264によってチェックされるルールは、フィールド324および326内のデータが、規定される範囲内(例えば、1マイクロリットルあたり細胞1,000~150,000個内)でなければならないことを含む。いくつかのさらなる実施例では、ルールは、第2のWBC上限フィールド326内のデータが、第1のWBC上限フィールド324内のデータを1マイクロリットルあたり少なくとも細胞1,000個上回らなければならないことを含む。
【0079】
いくつかのさらなる実施形態では、例示的ユーザインターフェース320は、第2のWBC上限フィールド326に対応する体積フィールド328と、第1のWBC上限フィールド324に対応する第1の処理チェックボックス334と、第2のWBC上限フィールド326に対応する第2の処理チェックボックス336とを含む。チェックボックス334および336の両方に関して、ユーザは、チェックする、またはチェックしないような選択肢を有する。第1の処理チェックボックス334のユーザのチェック動作は、ユーザが、試料内で見出される白血球細胞濃度が、第1のWBC上限フィールド324内のデータより低いか、またはそれに等しい場合に、試料を処理するように規定することを示す。第2の処理チェックボックス336のユーザのチェック動作は、ユーザが、試料内で見出される白血球細胞濃度が、第2のWBC上限フィールド326内のデータより低いか、またはそれに等しいが、第1のWBC上限フィールド324内のデータより高い場合に、試料を処理するように規定することを示す。WBC範囲検証器264によってチェックされるルールのいくつかの他の実施例は、処理チェックボックスのうちの1つ(例えば、第2のチェックボックス336)が、ユーザによってチェックされる場合、対応する体積フィールド328内のデータが、規定される範囲内(例えば、25~400マイクロリットル内)でなければならないことを含む。
【0080】
いくつかの他の実施形態では、例示的ユーザインターフェース320は、行追加ボタン342と、行削除ボタン344とを含む。ユーザは、行削除ボタン344をクリックすることによってデータの行を削除し、行追加ボタン342をクリックすることによってデータの行を追加するような選択肢を有する。WBC範囲検証器264によってチェックされるルールのいくつかの他の実施例は、データの付加的行が、ユーザによって追加される場合、試料体積が以前の行からの試料体積より少ないことを含む。
【0081】
いくつかのさらなる実施形態では、例示的ユーザインターフェース320は、希釈チェックボックス346と、希釈体積フィールド348とを含む。ユーザは、ユーザが希釈チェックボックス346をチェックしている場合に限り、希釈体積フィールド348の中にデータを入力するような選択肢を有する。
【0082】
いくつかの他の実施形態では、WBC範囲検証器264は、WBC範囲検証器264によってチェックされ、誤っていると決定されたデータを有する任意のフィールドの外側境界を、(例えば、色を赤色に変化させること等、色分けされたインジケーションを使用して)ハイライトさせるように動作する。WBC範囲検証器264の本動作は、ユーザに、ユーザが誤ったデータを入力しているフィールドを通知するように構成される。
【0083】
いくつかのさらなる実施形態では、WBC範囲検証器264は、例示的ユーザインターフェース320に、ユーザが、対応するデータフィールドに近接するエリア内に、
図3等に示される、マウス208のマウスインジケータを重ねる場合、またはそのときに、フィールド内に入力されるべきデータについてのルール情報を含有する、情報ボックス352を表示させるように動作する。マウスポインタは、ポインタのある実施例であり、他のポインタ(例えば、タッチ入力ポインタ、トラックパッドポインタ、および同等物)もまた、他の実施形態において使用されることができる。
【0084】
図7は、白血球細胞に関してユーザ入力仕様書268の一部を検証するときにWBC範囲検証器264によって見出される全てのエラーを表示するための、
図4等に示される、WBC範囲検証器264を使用するための例示的ダイアログボックス360を図示し、説明する。本図示される実施例では、ダイアログボックス360は、ドロップダウンリストセレクタ362およびエラーカウントインジケータ364を表示する。エラーカウントインジケータ364は、WBC範囲検証器264が、白血球細胞に関してユーザ入力仕様書268の一部を検証した後に見出している、エラーの数をユーザに通知するように動作する。
【0085】
いくつかの実施形態では、ドロップダウンリストセレクタ362を用いると、ユーザは、例示的ダイアログボックス360に、WBC範囲検証器264が白血球細胞に関してユーザ入力仕様書268の一部を検証した後に見出している、全てのエラーについての詳述される情報を含有する、WBCエラーリスト366を表示させることを選択することができる。他の実施例では、ダイアログボックス360はまた、WBCエラーリスト閉鎖ボタン368を表示する。WBCエラーリスト閉鎖ボタン368をクリックすることによって、ユーザは、例示的ダイアログボックス360を閉じさせることを選択することができる。
【0086】
図8は、白血球細胞に関してサンプル調製仕様書の一部を検証する例示的方法380を図示する、フローチャートである。一実施例では、方法380は、
図4に示される、WBC範囲検証器264によって動作される。本実施例では、方法380は、動作382、384、386、388、および390を含む。
【0087】
本図示される実施例では、動作382が、ユーザによって打ち込まれた、WBC濃度上限についてのデータをチェックするために実施される。動作384が、ユーザによって打ち込まれた、試料体積についてのデータをチェックするために実施される。動作382および384によって見出されたエラーをハイライトするために、動作386が、エラーを含有すると決定される、全てのデータフィールドの外側境界をハイライトする(例えば、色を赤色に変更する)ために実施される。ユーザにより関連のある情報を提供するために、動作388が、その周囲にユーザがユーザのマウスインジケータを重ねる、データフィールドについてのルール情報を表示するために実施される。通知内で見出される全てのエラーを要約するために、動作390が、ダイアログボックス内に、表示されるべき全てのエラーを列挙するために実施される。
【0088】
図9は、試薬に関してサンプル調製仕様書の少なくとも一部を検証する例示的方法420を図示する、フローチャートである。試薬の実施例は、抗体、溶解剤、洗浄緩衝剤、希釈剤等を含む。一実施例では、方法420が、
図4に示される、試薬ブロック検証器266によって動作される。いくつかの実施形態では、試薬ブロック検証器266は、試薬に関してユーザ入力仕様書268の少なくとも一部、すなわち、パネルデザイナソフトウェア114によって、複数の階層を有するように編成されている部分を検証するように動作する。サンプルのためのユーザ入力仕様書268は、少なくとも1つの管のための仕様を含む。各管の仕様は、少なくとも1つのブロックのための仕様を含み、ブロックの仕様はそれぞれさらに、少なくとも1つの試薬のための仕様を含む。
【0089】
図示される実施例では、方法420は、動作422、424、426、428、430、432、434、436、438、440、および442を含む。動作422が、試薬に関してサンプル調製仕様書の一部を検証することを開始するために実施される。次いで、動作424が、現在のサンプルの一部として現在の管のための仕様を検証することを開始するために実施される。次いで、動作426が、現在の管の一部として現在のブロックのための仕様を検証することを開始するために実施される。動作426に続いて、動作428が、現在のブロックの一部として現在の試薬のための仕様を検証するために実施される。動作428の後、動作430が、現在のブロック内の全ての試薬の検証が完了済みであるかどうかをチェックするために実施される。「いいえ」である場合、動作432が、現在のブロック内の次の試薬に移行し、その試薬を新しい現在の試薬として検証するために調製するために実施される。続いて、動作428が、新しい現在の試薬のための仕様を検証するために再度実施される。
【0090】
動作430に対する回答が、「はい」である場合、動作434が、現在のブロック内の全てのブロックの検証が完了済みであるかどうかをチェックするために実施される。「いいえ」である場合、動作436が、現在の管内の次のブロックに移行し、そのブロックを新しい現在のブロックとして検証するために調製するために実施される。続いて、動作426が、新しい現在のブロックのための仕様を検証することを開始するために再度実施される。
【0091】
動作434に対する回答が、「はい」である場合、動作438が、現在のサンプル内の全ての管の検証が完了済みであるかどうかをチェックするために実施される。「いいえ」である場合、動作440が、現在のサンプル内の次の管に移行し、その管を新しい現在の管として検証するために調製するために実施される。続いて、動作424が、新しい現在の管のための仕様を検証することを開始するために再度実施される。
【0092】
動作438に対する回答が、「はい」である場合、動作442が、現在のサンプルを検証することを終了し、その完了をマーキングするために実施される。
【0093】
図10は、ユーザ入力仕様書268の少なくとも一部、すなわち、試薬に関する部分をチェックおよび検証するために、
図4等に示される、試薬ブロック検証器266を使用するための例示的ユーザインターフェース450を図示し、説明する。本図示される実施例では、ユーザインターフェース450は、試薬名フィールド452を含む。いくつかの実施例では、試薬ブロック検証器266によってチェックされるルールは、試薬名フィールド452が、試薬名または識別文字列等の入力を要求することを含む。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース450は、最小インキュベーション分フィールド454を含む。
【0094】
いくつかの他の実施形態では、試薬ブロック検証器266は、試薬ブロック検証器266によってチェックされ、誤っていると決定されたデータを有する任意のフィールドの外側境界をハイライトさせる(例えば、色を赤色に変化させる)ように動作する。試薬ブロック検証器266の本動作は、ユーザに、ユーザが誤ったデータを入力しているフィールドを通知するように構成される。
【0095】
いくつかのさらなる実施形態では、試薬ブロック検証器266は、例示的ユーザインターフェース450に、ユーザが、対応するデータフィールドの近傍のエリア内に、
図3等に示される、マウス208のマウスインジケータを重ねる場合、およびそのとき、フィールド内に入力されるべきデータについてのルール情報を含有する、情報ボックス456を表示させるように動作する。
【0096】
図11は、ユーザ入力仕様書268の少なくとも一部、すなわち、試薬に関する部分をチェックし、検証するために、
図4等に示される、試薬ブロック検証器266を使用するための別の例示的ユーザインターフェース460を図示し、説明する。本図示される実施例では、ユーザインターフェース460は、試薬体積フィールド462を含む。いくつかの実施例では、試薬ブロック検証器266によってチェックされるルールは、試薬体積フィールド462内のデータが、規定される範囲(例えば、3~100マイクロリットル)内でなければならないことを含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース460は、最小インキュベーション分フィールド454を含む。いくつかの実施例では、試薬ブロック検証器266によってチェックされるルールは、最小インキュベーション分フィールド454が、例えば、数値の入力を要求することを含む。試薬ブロック検証器266によってチェックされるルールの別の実施例は、最小インキュベーション分フィールド454内のデータが、データのための単位が分であるとき、58を超過してはいけないことである。
【0098】
いくつかの他の実施形態では、試薬ブロック検証器266は、試薬ブロック検証器266によってチェックされ、誤っていると決定されたデータを有する任意のフィールドの外側境界をハイライトさせる(例えば、色を赤色に変化させる)ように動作する。試薬ブロック検証器266の本動作は、ユーザに、ユーザが誤ったデータを入力しているフィールドを通知するように構成される。
【0099】
さらなる実施形態では、試薬ブロック検証器266は、例示的ユーザインターフェース460に、ユーザが、対応するデータフィールドの近傍のエリア内に、
図3等に示される、マウス208のマウスインジケータを重ねる場合、およびそのとき、フィールド内に入力されるべきデータについてのルール情報を含有する、情報ボックス456を表示させるように動作する。
【0100】
図12は、ユーザ入力仕様書268の少なくとも一部、すなわち、試薬に関する部分をチェックし、検証するために、
図4等に示される、試薬ブロック検証器266を使用するためのさらに別の例示的ユーザインターフェース470を図示し、説明する。本図示される実施例では、ユーザインターフェース470は、洗浄サンプルセレクタ472を含む。洗浄サンプルセレクタ472を用いると、ユーザは、ユーザ入力仕様書268に、種々の洗浄サイクル選択肢間にユーザの選択肢を含ませ、記録させることを選択することができる。洗浄サイクル選択肢のいくつかの実施例は、「洗浄なし」または「洗浄サイクル1回」等を含む。ユーザが、「洗浄なし」ではない選択肢を選択した場合、ユーザインターフェース470は、最小インキュベーション分フィールド454の近傍に最大インキュベーション分フィールド474を表示することができる。
【0101】
さらなる実施形態では、ユーザが、「洗浄なし」ではない、洗浄サンプルセレクタ472に関する選択肢を選択した場合、ユーザインターフェース470は、洗浄再懸濁チェックボックス476を表示することができる。洗浄再懸濁チェックボックス476に関して、ユーザは、チェックする、またはチェックしないような選択肢を有する。洗浄再懸濁チェックボックス476のユーザのチェック動作は、ユーザが、サンプルが、例えば、洗浄緩衝剤を使用して再懸濁されるであろうことを規定することを示す。洗浄再懸濁チェックボックス476が、ユーザによってチェックされる場合、ユーザインターフェース470は、再懸濁体積フィールド478を表示することができる。試薬ブロック検証器266によってチェックされるルールのいくつかの実施例は、再懸濁体積フィールド478内のデータが、規定される範囲(例えば、450~1,500マイクロリットル)内でなければならないことを含む。
【0102】
いくつかの他の実施形態では、試薬ブロック検証器266は、試薬ブロック検証器266によってチェックされ、誤っていると決定されたデータを有する任意のフィールドの外側境界をハイライトさせる(例えば、色を赤色に変化させる)ように動作する。試薬ブロック検証器266の本動作は、ユーザに、ユーザが誤ったデータを入力しているフィールドを通知するように構成される。
【0103】
さらにさらなる実施形態では、試薬ブロック検証器266は、例示的ユーザインターフェース470に、ユーザが、対応するデータフィールドの近傍のエリア内に、
図3等に示される、マウス208のマウスインジケータを重ねる場合、およびそのとき、フィールド内に入力されるべきデータについてのルール情報を含有する、情報ボックス456を表示させるように動作する。
【0104】
図13は、試薬に関してユーザ入力仕様書268の一部を検証するときに試薬ブロック検証器266によって見出された全てのエラーを表示するために、
図4等に示される、試薬ブロック検証器266を使用するための別の例示的ダイアログボックス490を図示し、説明する。本図示される実施例では、ダイアログボックス490は、試薬ドロップダウンリストセレクタ492と、試薬エラーカウントインジケータ494とを表示する。試薬エラーカウントインジケータ494は、試薬ブロック検証器266が、試薬に関してユーザ入力仕様書268の一部を検証した後に見出している、エラーの数をユーザに通知するように動作する。
【0105】
いくつかの実施形態では、例示的ダイアログボックス490は、エラーステータスインジケータ502を含む。試薬ブロック検証器266によって見出される、少なくとも1つのエラーが、存在する場合、エラーステータスインジケータ502は、例えば、アイコンを表示することによってエラーステータスを示すように動作する。
【0106】
さらなる実施形態では、試薬ドロップダウンリストセレクタ492を用いると、ユーザは、例示的ダイアログボックス490に、試薬ブロック検証器266が試薬に関してユーザ入力仕様書268の一部を検証した後に見出している、全てのエラーについての詳述される情報を含有する、試薬エラーリスト496を表示させることを選択することができる。他の実施例では、ダイアログボックス490はまた、試薬エラーリスト閉鎖ボタン498を表示する。試薬エラーリスト閉鎖ボタン498をクリックすることによって、ユーザは、例示的ダイアログボックス490を閉じさせることを選択することができる。
【0107】
図14は、試薬に関してサンプル調製仕様書の一部を検証する例示的方法520を図示する、フローチャートである。一実施例では、方法520は、
図4に示される、試薬ブロック検証器266によって動作される。本実施例では、方法520は、動作522、524、526、528、530、532、および534を含む。
【0108】
本図示される実施例では、動作522が、試薬名フィールド内のデータをチェックするために実施される。動作524が、試薬体積フィールド内のデータをチェックするために実施される。動作526が、インキュベーション分フィールド内のデータをチェックするために実施される。動作528が、再懸濁選択肢についてのデータをチェックするために実施される。
【0109】
いくつかの実施形態では、動作522、524、526、および528によって見出されたエラーをハイライトするために、動作530が、エラーを含有すると決定される、全てのデータフィールドの外側境界をハイライトする(例えば、色を赤色に変更する)ために実施される。ユーザにより関連のある情報を提供するために、動作532が、その周囲にユーザがユーザのマウスインジケータを重ねる、データフィールドについてのルール情報を表示するために実施される。通知内で見出される全てのエラーを要約するために、動作534が、ダイアログボックス内に、表示されるべき全てのエラーを列挙するために実施される。
【0110】
図15は、サンプル調製ハードウェア122(
図1にも説明される)のある実施例を図示し、説明する、概略ブロック図である。本図示される実施例では、サンプル調製ハードウェア122は、細胞濃度推定器550と、試薬ステーション552と、反応ステーション554と、溶解ステーション556とを含む。いくつかの実施形態では、サンプル調製ハードウェア122はさらに、1つまたはそれを上回るプローブ560を備える、移送ステーション558と、メモリ182および少なくとも1つの処理デバイス180を備える、サンプル調製コンピュータ118と、タッチディスプレイ216と、入力ステーション562と、単一管装填器564と、細胞洗浄器566と、試薬ステーション552内の液体試薬筐体568および乾燥試薬カルーセル570と、ビーズ混合器571と、反応ステーション554内のプレート混合器572と、プローブ洗浄ステーション573と、出力ステーション574とを含むことができる。
【0111】
移送ステーション558のプローブ560は、サンプル調製器具104のコンポーネント間で種々の物質を吸引、輸送、および分注することができる。物質は、他の実施例の中でもとりわけ、試料、標識試薬、溶解試薬、希釈剤試薬、および緩衝剤を含むことができる。プローブ560は、冠着またはシールされた管、バイアル、カートリッジ、瓶、または他の類似コンテナを穿刺し、開放上部管、バイアル、カートリッジ、瓶、または他の類似開放上部コンテナ内の物質を吸引することができる、またはその中に挿入されることができる。
【0112】
図3により詳細に説明される、サンプル調製コンピュータ118は、サンプル調製器具104のコントローラおよび情報プロセッサである。いくつかの実施例では、サンプル調製コンピュータ118は、遠隔コンピューティングデバイスから受信された、以前にオーサリングされたパネルを記憶することができる。例えば、実験室技師または分析者等のユーザが、遠隔コンピューティングデバイス上で実行されているパネルオーサリングおよび管理アプリケーションを利用し、サンプル調製器具104による実行のために、異なるタイプの試料および異なるタイプの分析のためのパネルをオーサリングすることができる。オーサリングされたパネルは、次いで、ネットワークまたは有線接続またはUSBドライブ等の物理的メモリデバイスを経由して、サンプル調製器具104に伝送されることができる。他の実施例では、サンプル調製コンピュータ118が、パネルオーサリングおよび管理アプリケーションを実行し、ユーザが、サンプル調製器具104を使用して(例えば、タッチディスプレイ216を介して提供される、ユーザインターフェースを介して)、パネルをオーサリングすることを可能にすることができ、オーサリングされたパネルは、続いて、サンプル調製コンピュータ118によって記憶される。各パネルは、パネルのための試料のサンプルを調製するときに実施されるべき特定のワークフローを定義することができる。例えば、パネルは、以降、事前に定義されたルールのセットと称される、サンプル調製と関連付けられる特定のワークフローを定義する、ルールのセットを含むことができる。
【0113】
サンプル調製コンピュータ118は、サンプル調製ソフトウェア124を動作させることによって、
図19を参照して図示され、説明される、試料装填ユーザインターフェースを通して、表示のために、オーサリングされたパネルを提供し、ユーザが、受容された試料と対合させるためのパネルのうちの1つまたはそれを上回るものを選択することを可能にすることができる。いくつかの実施例では、試料装填ユーザインターフェースは、サンプル調製器具104のタッチディスプレイ216を通して提供されることができる。選択された1つまたはそれを上回るパネルは、次いで、サンプルを調製する間のサンプル調製器具104の動作を管理するために使用されることができる。例えば、各パネルと関連付けられる、事前に定義されたルールのセットは、他の実施例の中でもとりわけ、動作の順序、各動作に関わる試料および試薬のタイプおよび体積量、各動作と関連付けられる時間、および各動作に関わるサンプル調製器具104のコンポーネントを提供することができる。選択された1つまたはそれを上回るパネルに基づいて、サンプル調製コンピュータ118は、動作を実行するための命令を提供する、サンプル調製器具104の個別のコンポーネントへの伝送のための信号を発生させることができる。
【0114】
加えて、サンプル調製コンピュータ118は、細胞濃度推定器550と連動して動作し、試料中の白血球細胞濃度を決定することができる。1つまたはそれを上回る選択されたパネルと関連付けられる、事前に定義されたルールのセットに基づいて、サンプル調製コンピュータ118はさらに、本明細書で議論される他の決定の中でもとりわけ、試料を処理するかどうか、白血球細胞濃度推定値に基づく試料のサンプル体積、および試料が希釈されるべきであるかどうかを決定することができる。
【0115】
いくつかの実施例では、入力ステーション562は、ユーザによってサンプル調製器具104の中に挿入されている、入力カセットを受容する。入力カセットは、試料を備える、1つまたはそれを上回る冠着された管を保持することができる。いくつかの実施例では、各管は、異なる試料(例えば、異なる患者からの試料)を備える。入力ステーション562は、種々のタイプの管に対応する、種々のタイプのカセットを受容することが可能である。入力ステーション562は、他の類似実施例の中でもとりわけ、バーコード、QRコード(登録商標)、または無線周波数識別(RFID)タグ等の機械可読コードを読み取ることが可能な読取機またはスキャナを含む。いくつかの実施例では、各管は、読取機またはスキャナによって走査される、管内の試料を識別するための関連付けられるコードを有する。
【0116】
図16は、
図15に図示され、説明されるハードウェアコンポーネントの実施例を断面図内に描写する。本図示される実施例では、
図15に説明されるハードウェアコンポーネントに加えて、
図16はさらに、廃棄物コンテナ575と、希釈剤試薬コンテナ576と、凝縮物収集器577とを描写する。細胞濃度推定器550からの試料廃棄物を含む、サンプル調製プロセスと関連付けられる、廃棄物は、廃棄物コンテナ575に分注される。希釈剤試薬は、他の実施例の中でもとりわけ、細胞濃度推定と、乾燥試薬を再構成することとを含む、調製プロセスを通して、いくつかのステップにおいて使用されることができる。凝縮物収集器577は、(例えば、液体試薬筐体568によって発生された)標識試薬の冷却から結果として生じる、任意の凝縮物を収集することができる。
【0117】
図17は、サンプル調製器具104のある実施例を図示する、概略ブロック図である。本図示される実施例では、サンプル調製器具104は、サンプル調製コンピュータ118と、センサ602と、アクチュエータ604とを含む、サンプル調製ハードウェア122のある実施例を含む。いくつかの実施形態では、サンプル調製コンピュータ118は、サンプル調製ソフトウェア124と、サンプル調製ファイル記憶装置582と、サンプル調製検証基準584とを含む。サンプル調製ソフトウェア124は、サンプル調製コンピュータ118によって実行され、その上で動作する。また、本図示される実施例に示されるものは、サンプル調製仕様書116である。いくつかの実施例では、サンプル調製ソフトウェア124は、サンプル調製検証器586と、サンプル調製588と、蛇行パターン発生器590とを含む。例示的サンプル調製検証器586は、装填検証器592と、起動検証器594と、予測検証器596とを含む。
【0118】
いくつかの実施形態では、サンプル調製コンピュータ118は、
図4に図示され、説明される、パネルデザイナソフトウェア114によって発生され、出力される、サンプル調製仕様書116をインポートするように動作可能である。サンプル調製ファイル記憶装置582を介して、サンプル調製ソフトウェア124は、サンプル調製仕様書116をその第1の入力として取り込むように動作可能である。サンプル調製ソフトウェア124はまた、(例えば、手動の入力による)ユーザの選択をその第2の入力として取り込むように動作可能である。少なくともサンプル調製仕様書116と、ユーザの選択とを含む、入力を用いると、サンプル調製ソフトウェア124は、次いで、サンプル調製588を発生させることができ、これは、サンプル調製器具104が行うための動作の順序付けられたリストであることができる。
【0119】
いくつかの実施例では、サンプル調製検証器586は、サンプル調製588を、サンプル調製ファイル記憶装置582によって提供され得る、サンプル調製検証基準584に対して検証することができる。センサ602は、検証するためにサンプル調製検証器586によって要求されると、情報を提供するように動作する。サンプル調製検証器586が、サンプル調製588がサンプル調製検証基準584に準拠し損なうことを決定すると、サンプル調製検証器586は、ユーザに警告するための通知を発生させることができる。
【0120】
他の実施形態では、サンプル調製検証器586は、サンプル調製器具104の動作を変更するためのコマンドをサンプル調製ハードウェア122に送信することができる。コマンドを用いると、サンプル調製検証器586は、アクチュエータ604の助けを借りて、サンプル調製588を、実行されないように、または行われないように無効化するように動作可能である。例えば、サンプル調製検証器586は、装填検証器592を使用して、サンプル調製器具104が調製されるべきサンプルを装填することを防止させることができる。他の実施例では、サンプル調製検証器586は、起動検証器594を使用して、サンプル調製器具104に、サンプル調製588に従って動作を停止させることができる。さらなる実施例では、サンプル調製検証器586は、予測検証器596を使用して、サンプル調製器具104に、他の動作が、サンプル調製器具104上で起動されている、または起動するようにスケジューリングされていることを考慮して、動作または装填を停止させることができる。
【0121】
センサ602の実施例は、廃棄物コンテナ575、希釈剤試薬コンテナ576、および凝縮物収集器577内のフロート、試薬識別のための光学式カメラ、または任意の他のタイプのセンサを含む。アクチュエータ604の実施例は、入力ステーション562、プローブ560、単一管装填器564、または任意の他のタイプのアクチュエータを含む。
【0122】
図18は、サンプル調製を検証する例示的方法620を図示する、フローチャートである。一実施例では、方法620は、
図17に示される、サンプル調製器具104によって動作される。本実施例では、方法620は、動作622、624、626、628、630、および632を含む。
【0123】
動作622が、サンプルを調製するためにサンプル調製仕様書116をインポートするために実施される。いくつかの実施形態では、動作622は、
図17等に示される、サンプル調製コンピュータ118によって実施される。
【0124】
動作624が、サンプル調製仕様書116に関して行われる選択に基づいて、サンプル調製588を定義するために実施される。いくつかの実施形態では、動作624は、
図17等に示される、サンプル調製ソフトウェア124によって実施される。
【0125】
動作626が、サンプル調製588とサンプル調製検証基準584を比較するために実施される。いくつかの実施形態では、動作626は、
図17等に示される、サンプル調製検証器586によって実施される。
【0126】
動作628が、サンプル調製588がサンプル調製検証基準584に準拠していないかどうかを決定するために実施される。いくつかの実施形態では、動作628は、
図17等に示される、サンプル調製検証器586によって実施される。
【0127】
動作630が、動作628によって行われる決定に従って、ユーザに通知を発生させるために実施される。いくつかの実施形態では、動作630は、
図17等に示される、サンプル調製検証器586によって実施される。
【0128】
動作632が、動作628によって行われる決定に従って、サンプル調製器具104の動作を変更するためのコマンドをサンプル調製ハードウェア122に送信するために実施される。いくつかの実施形態では、動作632は、
図17等に示される、サンプル調製検証器586によって実施される。
【0129】
図19は、サンプル調製588をチェックし、検証するために、
図17等に示される、サンプル調製検証器586を使用するための例示的ユーザインターフェース650を図示し、説明する。本図示される実施例では、例示的ユーザインターフェース650は、サンプル調製IDフィールド652と、サンプル調製エラーステータスインジケータ654とを含む。サンプル調製IDフィールド652内のデータ(例えば、識別文字列等)に対応するサンプル調製ソフトウェア124によって定義されるサンプル調製が、サンプル調製検証器586によって、エラーを含有すると決定される場合、サンプル調製エラーステータスインジケータ654は、ユーザにエラーステータスを通知するように動作する。例えば、サンプル調製エラーステータスインジケータ654は、エラーを示すアイコンを表示することができる。
【0130】
いくつかの実施形態では、例示的ユーザインターフェース650は、サンプル調製検証器586によって、現在選択されているサンプル調製から見出される全てのエラーについての情報を含有する、サンプル調製エラーウィンドウ656を表示する。サンプル調製エラーウィンドウ656はまた、現在選択されているサンプル調製IDフィールド652に対応する。いくつかの実施例では、ユーザインターフェース650は、サンプル調製除去ボタン658を含む。サンプル調製除去ボタン658上をクリックすることによって、ユーザは、現在の選択から対応するサンプル調製を除去することができる。他の実施例では、ユーザインターフェース650は、グローバルエラーステータスインジケータ660を表示する。任意の選択されたサンプル調製が、サンプル調製検証器586によって、任意のエラーを含有すると決定されると、グローバルエラーステータスインジケータ660は、ユーザにエラーステータスを通知するように動作する。例えば、グローバルエラーステータスインジケータ660は、エラーを示す、アイコンを表示することができる。例示的シナリオでは、ユーザは、サンプル調製除去ボタン658を使用し、エラーを有する全てのサンプル調製選択を除去することができる。選択内に残存する全てのサンプル調製が、エラーを伴わないとき、グローバルエラーステータスインジケータ660は、そのインジケーションを、ステータス変化を反映するように変更することができる。
【0131】
他の実施形態では、例示的ユーザインターフェース650は、装填ボタン662を含む。ユーザは、装填ボタン662をクリックし、調製されるべきサンプルを装填する際に実行するためのコマンドをサンプル調製器具104に送信することができる。サンプル調製検証器586が、現在選択されているサンプル調製が任意のエラーを含有することを決定すると、サンプル調製検証器586は、装填ボタン662を無効化し、ユーザが装填するためのコマンドを送信することを防止することができる。例示的シナリオでは、グローバルエラーステータスインジケータ660が、エラーステータスを示すと、装填ボタン662は、無効化されるであろう。
【0132】
いくつかの実施例では、サンプル調製検証器586によって、装填検証器592を使用してチェックされるべき検証は、サンプル調製仕様書116のエラーステータス変数をチェックすること、サンプル調製仕様書116のファイルフォーマットおよびハッシュコードをチェックすること、サンプル中の白血球細胞濃度をサンプル調製仕様書116のユーザ入力WBC範囲に対してチェックすること、サンプル調製消耗品92の存在および満了日付をチェックすること、サンプル調製ハードウェア122のステータス(例えば、器具シリンジQC状態)をチェックすること、任意のカスタム試薬の試薬タイプをチェックすること、および管、ブロック、および試薬の順序に関してサンプル調製仕様書116を期待される指数値に対してチェックすることを含む。さらなる実施例では、装填検証器592によってチェックされる付加的ルールは、サンプル調製仕様書116の全てのブロックが、少なくとも1つの試薬または単一の試薬キットを含有しなければならないことを含む。
【0133】
図20は、試料を装填する時点においてサンプル調製588の少なくとも一部を検証する例示的方法680を図示する、フローチャートである。一実施例では、方法680は、
図17に示される、装填検証器592によって動作される。本実施例では、方法680は、動作682、684、686、688、690、692、694、および696を含む。
【0134】
動作682が、インポートされたサンプル調製仕様書116に関する選択に基づいて、サンプル調製588の関連のある部分を定義するために実施される。
【0135】
いくつかの実施形態では、動作684、686、688、690、および692のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせが、実施されることができる。動作684が、選択されたサンプル調製仕様書116のエラーステータスをチェックするために実施されることができる。動作686が、白血球細胞濃度を、サンプル調製仕様書116内に含有されるユーザ入力WBC範囲に対してチェックするために実施されることができる。動作688が、サンプル調製消耗品92のステータスをチェックするために実施されることができる。例えば、装填検証器592は、フロートセンサによって入手された情報を使用することによって、希釈剤試薬コンテナ576内の残存する消耗品の体積をチェックするように動作可能である。動作690が、サンプル調製ハードウェア122のステータスをチェックするために実施されることができる。動作692が、サンプル調製仕様書116の組成をチェックするために実施されることができる。例えば、装填検証器592は、管、試薬ブロック、および試薬の順序が、期待される指数値に準拠するかどうかをチェックするように動作可能である。
【0136】
他の実施形態では、動作694が、ユーザに任意のエラーステータスを警告するための通知を発生させるために実施される。エラーステータスが、装填検証器592によって決定されると、動作696が、コマンドをサンプル調製ハードウェア122に送信し、サンプル調製ハードウェア122を見出されたエラーに従って動作させるために実施される。
【0137】
図21は、サンプル調製器具104が1つまたはそれを上回るサンプルを調製するための手順を起動しているときにサンプル調製588の少なくとも一部を検証する例示的方法710を図示する、フローチャートである。一実施例では、方法710が、
図17に示される、起動検証器594によって動作される。本実施例では、方法710は、動作712、714、716、718、720、および722を含む。
【0138】
動作712が、現在起動しているサンプル調製手順に基づいて、サンプル調製588の関連のある部分を定義するために実施される。
【0139】
いくつかの実施形態では、動作714、716、および718のうちの1つまたはそれを上回るもの任意の組み合わせが、実施されることができる。動作714が、廃棄物コンテナ575内の空間に関してチェックするために実施されることができる。例えば、起動検証器594は、フロートセンサによって入手された情報を使用することによって、廃棄物コンテナ575内の残存する空間をチェックするように動作可能である。動作716が、サンプル調製消耗品92の残存する供給物をチェックするために実施されることができる。例えば、起動検証器594は、フロートセンサによって入手された情報を使用することによって、希釈剤試薬コンテナ576内の残存する供給物の体積をチェックするように動作可能である。動作718が、反応ステーション554内で利用可能な反応プレートウェルの残存する分量をチェックするために実施されることができる。
【0140】
他の実施形態では、動作720が、ユーザに任意のエラーステータスを警告するための通知を発生させるために実施される。エラーステータスが、起動検証器594によって決定されると、動作722が、コマンドをサンプル調製ハードウェア122に送信し、サンプル調製ハードウェア122を、見出されたエラーに従って動作させるために実施される。
【0141】
図22は、サンプル調製588の少なくとも一部を予測的に検証する例示的方法740を図示する、フローチャートである。一実施例では、方法740が、
図17に示される、予測検証器596によって動作される。本実施例では、方法740は、動作742、744、746、748、750、および752を含む。
【0142】
動作742が、現在起動している、または起動するためにスケジューリングされている、サンプル調製手順に基づいて、サンプル調製588の関連のある部分を定義するために実施される。
【0143】
いくつかの実施形態では、動作744、746、および748のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせが、実施されることができる。動作744が、現在起動している、または起動するためにスケジューリングされている手順を考慮して、廃棄物コンテナ575内の空間に関して予測的にチェックするために実施されることができる。例えば、予測検証器596は、コンピュータ実行可能アルゴリズムと、廃棄物コンテナ575内のフロートセンサによって入手された情報とを使用して、現在起動している、およびスケジューリングされている手順が完了した後の残存する空間を予測するように動作可能である。
【0144】
動作746が、サンプル調製消耗品92の残存する供給物を予測的にチェックするために実施されることができる。例えば、予測検証器596は、コンピュータ実行可能アルゴリズムと、希釈剤試薬コンテナ576内のフロートセンサによって入手された情報とを使用して、現在起動している、およびスケジューリングされている手順が完了した後の残存する供給物の体積を予測するように動作可能である。
【0145】
動作748が、コンピュータ実行可能アルゴリズムと、センサによって入手された情報とを使用して、現在起動している、およびスケジューリングされている手順が完了した後の反応ステーション554内の利用可能な反応プレートウェルの残存する分量を予測的にチェックするために実施されることができる。
【0146】
他の実施形態では、動作750が、ユーザに任意のエラーステータスを警告するための通知を発生させるために実施される。エラーステータスが、予測検証器596によって決定されると、動作752が、コマンドをサンプル調製ハードウェア122に送信し、サンプル調製ハードウェア122を見出されたエラーに従って動作させるために実施される。
【0147】
図23は、反応ステーション554内の反応プレートウェルを使用するための移送ステーション558内のプローブ560の例示的構成を図示する、略図である。いくつかの実施形態では、サンプル調製器具104は、サンプルを、例えば、入力ステーション562または細胞洗浄器566から反応ステーション554内の反応プレートウェルに移送するように動作する。
【0148】
他の実施形態では、サンプルが、1つを上回るウェルに移送されるべきであるとき、サンプル調製器具104は、1度の吸引の際にウェル毎に要求される全ての体積の合計を吸引するように動作する。次いで、サンプル調製器具104は、ウェル内に個々の体積を分注するように動作する。例えば、100マイクロリットルのサンプルが、反応ステーション554内の4つのウェルのそれぞれの中で必要とされるとき、プローブ560が、400マイクロリットルと、ある付加的調整体積とを吸引するであろう。プローブ560は、プローブ洗浄ステーション573において少量の調整体積を捨てるように動作する。次いで、プローブ560は、反応ステーション554を移動させ、100マイクロリットルを第1のウェルに、100マイクロリットルを第2のウェルに、100マイクロリットルを第3のウェルに、および100マイクロリットルを第4のウェルに添加するように動作する。
【0149】
図23に図示される実施例では、反応ステーション554は、図示されるような、1-48と付番される48個のウェル770を含む。サンプルを移送するとき、サンプル調製コンピュータ118は、プローブ560を、矢印772によって図示されるようなパターンにおいて移動させるように制御するように動作する。例えば、プローブ560は、番号1-番号48のウェル770を充填するようにサンプルを順次移送するように構成される。
【0150】
図23によって図示されるパターンに従ってサンプルを複数のウェルに移送するとき、プローブが異なるサンプルを含有する、または異なるサンプルを含有することが計画立案される、別のウェルにわたって進行していた間に、プローブ560のうちの1つの先端における小さい滴が、落下する場合がある。結果として、滴は、その異なるサンプルを汚染するであろう。したがって、プローブ560を移動させる、異なるパターンが、反応ステーション554のウェル内の異なるサンプル間の相互汚染を低減させるために望ましい。
【0151】
図24は、反応ステーション554内の反応プレートウェルを使用するための、移送ステーション558内のプローブ560の別の例示的構成を図示する、略図である。本図示される実施例では、サンプル調製コンピュータ118は、矢印774によって図示されるようなパターンにおいて移動するように、プローブ560を制御するように動作する。例えば、プローブ560は、ウェル770を、番号1、7、13、19、25、31、37、43、44、38、32...4、5、11、17、23、29、35、41、47、48、42、36、30、24、18、12、および6の順序で充填するためにサンプルを移送するように構成される。矢印774によって図示されるような蛇行パターンは、プローブ560を同一のサンプルを含有するウェルにわたって進行させるように動作可能である。結果として、1つのサンプルから別のものへの相互汚染が、軽減される。蛇行パターンは、サンプル移送のみのために実装されるわけではない。全ての試料、サンプル、および試薬は、本蛇行パターンにおいて反応ステーション554内のウェルに移送されるように構成される。サンプル移送を特別なケースとして扱わないことによって、サンプル調製ソフトウェア124のソフトウェア複雑性が、低減されることができる。
【0152】
いくつかの実施形態では、蛇行パターン発生器590は、
図24に図示される蛇行パターンを発生させるように動作する。
【0153】
他の実施形態では、サンプルを移送した後、プローブ560は、洗浄されるべき、
図15に説明されるプローブ洗浄ステーション573まで進行するように構成される。
【0154】
図25は、プローブ洗浄ステーション573の近傍におけるサンプル調製ハードウェア122の一部を描写する、略図であり、プローブ洗浄ステーション573は、プローブ洗浄モジュール800を含有する。
【0155】
図26は、プローブ洗浄モジュール800を描写する、拡大図である。プローブ洗浄モジュール800は、いくつかのプローブから分注される未使用サンプルまたは試薬流体、およびプローブの内側表面を清浄するためにプローブから分注されるシースまたは洗浄流体を受容するための谷部を含む。本谷部内の流体は、ポンプによって谷部の底部における出口ポートから引き込まれ、器具の外側におけるバルク廃棄物コンテナに送達される。
【0156】
いくつかの実施形態では、プローブ洗浄モジュール800はまた、プローブの外側表面を洗浄するための、谷部に隣接する、1つまたはそれを上回るウェルを含む。プローブは、1つまたはそれを上回るウェルの中に降下され、プローブからのシースまたは洗浄溶液で充填される。本分注されるシースまたは洗浄流体は、谷部の中に越流し、次いで、バルク廃棄物コンテナに圧出される。その分注の間のウェルの中への流体の流動は、外側表面の洗浄を補助する。本図示される実施例では、プローブ洗浄モジュール800は、3チャネルプローブを洗浄するための3つのウェルを含む。
【0157】
他の実施形態では、プローブ洗浄モジュール800の谷部は、プローブ洗浄モジュール800とバルク廃棄物リザーバとの間に流動の閉塞が存在する場合、分注されたシースまたは洗浄流体が器具のデッキ上に越流することを防止するための安全閉止弁としての役割を果たす、フロート弁等のレベル感知デバイスを伴う、内部チャンバを含む。
【0158】
本開示は、(例証的であるものとして、かつ限定するものとしてではなく)以下の付番される付記に記載の主題を含むと理解されるべきである。
【0159】
付記1.パネル設計システムであって、
コンピューティングデバイスと、
パネルデザイナソフトウェアであって、コンピュータによって、パネル設計システムに、
サンプル調製仕様書を発生させ、
サンプル調製仕様書を検証させる、
ように実行可能である、パネルデザイナソフトウェアと、
を備える、パネル設計システム。
【0160】
付記2.パネルデザイナソフトウェアはさらに、サンプル調製仕様書をファイルに出力するように実行可能である、付記1に記載のパネル設計システム。
【0161】
付記3.パネル検証方法であって、
ユーザ入力仕様書を定義することと、
ユーザ入力仕様書と検証基準を比較することと、
ユーザ入力仕様書が検証基準に準拠していないことを決定することと、
少なくとも1つの通知を発生させることと、
サンプル調製仕様書を発生させ、出力することと、
を含む、パネル検証方法。
【0162】
付記4.ユーザ入力仕様書は、白血球細胞範囲仕様と、試薬仕様とを含む、付記3に記載のパネル検証方法。
【0163】
付記5.
少なくとも1つのWBC濃度上限についての第1のデータをチェックすること、または
少なくとも1つの試料体積についての第2のデータをチェックすること、
のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせをさらに含む、付記3-4のいずれか1項に記載のパネル検証方法。
【0164】
付記6.
第1のデータおよび第2のデータの少なくとも一部をハイライトすることであって、第1のデータおよび第2のデータの一部は、少なくともエラーを含有すると決定されている、こと、
エラーについての情報を表示すること、または
メッセージ内にエラーを列挙すること、
のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせをさらに含む、付記5に記載のパネル検証方法。
【0165】
付記7.
少なくとも1つの試薬名についての第1のデータをチェックすること、
少なくとも1つの試薬体積についての第2のデータをチェックすること、
少なくとも1つのインキュベーション持続時間についての第3のデータをチェックすること、または
少なくとも1つの再懸濁選択肢についての第4のデータをチェックすること、
のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせをさらに含む、付記3-6のいずれか1項に記載のパネル検証方法。
【0166】
付記8.
第1のデータ、第2のデータ、第3のデータ、および第4のデータのうちの少なくとも一部をハイライトすることであって、データのうちの一部は、少なくともエラーを含有すると決定されている、こと、
エラーについての情報を表示すること、または
メッセージ内にエラーを列挙すること、
のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせをさらに含む、付記7に記載のパネル検証方法。
【0167】
付記9.サンプル調製ハードウェアと、サンプル調製ソフトウェアとを備える、サンプル調製器具であって、サンプル調製ソフトウェアは、サンプル調製器具に、
サンプル調製仕様書を受信させ、
少なくともサンプル調製仕様書に基づいて、サンプル調製を定義させ、
サンプル調製を検証させ、
サンプル調製に基づいて調製済サンプルを発生させる、
ように、サンプル調製ハードウェアのコンピュータによって実行可能である、サンプル調製器具。
【0168】
付記10.サンプル調製ソフトウェアはさらに、サンプル調製器具に、
サンプル調製仕様書のエラーステータスを検証させるように実行可能である、付記9に記載のサンプル調製器具。
【0169】
付記11.サンプル調製方法であって、
サンプル調製仕様書を受信することと、
少なくともサンプル調製仕様書に基づいてサンプル調製を定義することと、
サンプル調製とサンプル調製検証基準を比較することと、
サンプル調製がサンプル調製検証基準に準拠していないことを決定することと、
少なくとも1つの通知を発生させることと、
少なくとも1つのコマンドをサンプル調製ハードウェアに送信することと、
を含む、方法。
【0170】
付記12.
サンプル調製仕様書のエラーステータスをチェックすること、
少なくとも1つの白血球細胞濃度についての第1のデータをチェックすること、
少なくとも1つのサンプル調製消耗品の第1のステータスをチェックすること、または
サンプル調製ハードウェアの第2のステータスをチェックすること、
のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせをさらに含む、付記11に記載のサンプル調製方法。
【0171】
付記13.
少なくとも1つの通知を発生させること、または
少なくとも1つのコマンドをサンプル調製ハードウェアに送信すること、
のうちの1つまたはそれを上回るものの任意の組み合わせをさらに含む、付記11または12のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【0172】
付記14.サンプル調製仕様書は、サンプル調製器具によって、データ転送システムを介して受信される、付記11-13のいずれかに記載のサンプル調製方法。
【0173】
付記15.サンプル調製消耗品を使用してサンプルを調製することをさらに含む、付記11-14のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【0174】
付記16.サンプル調製仕様書は、オペレータからの入力によって定義される、付記11-15のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【0175】
付記17.エラーステータスは、「真」または「偽」であり得る値を有する、フラグ変数によって示される、付記12に記載のサンプル調製方法。
【0176】
付記18.サンプル調製仕様書は、ハッシュコードを含有する、付記11-17のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【0177】
付記19.ハッシュコードは、いかなる認定されていない修正も、サンプル調製仕様書に対して行われていないことを実証するために使用される、付記18に記載のサンプル調製方法。
【0178】
付記20.少なくとも1つのコマンドをサンプル調製ハードウェアに送信することは、サンプル調製ハードウェアに、サンプル調製器具の動作を変更させる、付記14に記載のサンプル調製方法。
【0179】
付記21.少なくとも1つのコマンドをサンプル調製ハードウェアに送信することは、サンプル調製ハードウェアに、サンプル調製を実行されないように無効化させる、付記20に記載のサンプル調製方法。
【0180】
付記22.サンプル調製エラーステータスインジケータ上に、エラーを示す、アイコンを表示することをさらに含む、付記11-21のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【0181】
付記23.サンプル調製におけるエラーについての情報を含有する、サンプル調製エラーウィンドウを表示することをさらに含む、付記11-22のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【0182】
付記24.サンプル調製とサンプル調製検証基準を比較することは、サンプル調製仕様書のユーザ入力WBC範囲に対してサンプル調製における白血球細胞濃度をチェックすることを含む、付記11-23のいずれか1項に記載のサンプル調製方法。
【0183】
付記25.サンプル調製とサンプル調製検証基準を比較することは、サンプル調製消耗品の存在および満了日付をチェックすることを含む、付記15に記載のサンプル調製方法。
【0184】
付記26.サンプル分析システムであって、
サンプル調製仕様書を発生させる、パネル設計システムと、
調製済サンプルを発生させるためにサンプル調製仕様書を使用してサンプルを調製する、サンプル調製器具と、
調製済サンプルを分析するように構成される、サンプル分析器と、
サンプル分析システムの動作を検証するように構成される、少なくとも1つの検証器と、
を備える、サンプル分析システム。
【0185】
付記27.サンプル分析システムであって、
付記1に記載のパネル設計システムと、
付記9に記載のサンプル調製器具と、
を備える、サンプル分析システム。
【0186】
付記28.サンプル調製器具によって発生される、調製済サンプルを分析するように構成される、サンプル分析器をさらに備える、付記27に記載のサンプル分析システム。
【0187】
付記29.サンプル分析器は、フローサイトメータである、付記28に記載のサンプル分析システム。
【0188】
付記30.サンプル分析器は、血液分析器である、付記28-29のいずれか1項に記載のサンプル分析システム。
【0189】
付記31.方法であって、
付記3に記載のパネル検証方法と、
付記11に記載のサンプル調製方法と、
を含む、方法。
【0190】
付記32.サンプル分析システムの非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ可読記憶媒体は、処理デバイスによって実行されると、サンプル分析システムに、付記3-8、11-25、または31のいずれか1項に記載の動作を実施させる、データ命令を記憶する、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0191】
付記33.パネル設計システムであって、ユーザ入力仕様書と検証基準を比較し、ユーザ入力仕様書が検証基準に準拠していないときに通知を発生させる、パネル設計システム。
【0192】
付記34.通知は、色分けされたインジケータを用いてユーザ入力仕様書のフィールドをハイライトすることと、対応するデータフィールド上に位置するポインタに基づいて、情報ボックスを表示することと、エラーメッセージを表示することとから選択される、付記33に記載のパネル設計システム。
【0193】
付記35.サンプル調製器具であって、サンプル調製仕様書を使用してサンプル調製を評価し、エラーを検出することに応じて通知を発生させる、サンプル調製器具。
【0194】
付記36.エラーを検出することは、サンプル調製仕様書を使用する、サンプル調製器具の予測される動作と、サンプル調製器具の現在のステータスとに基づいて検出される、付記35に記載のサンプル調製器具。
【0195】
上記で説明される種々の実施形態は、例証として提供されるにすぎず、これに添付される請求項を限定すると解釈されるべきではない。当業者は、本明細書に例証および説明される例示的実施形態および用途に従うことなく、かつ以下の請求項の真の精神および範囲から逸脱することなく行われ得る、種々の修正および変更を容易に認識するであろう。
【国際調査報告】