(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】分割無限軌道のための無限軌道分割体、分割無限軌道を有する車両、および無限軌道分割体を使用する方法
(51)【国際特許分類】
B62D 55/28 20060101AFI20241128BHJP
B62D 55/26 20060101ALI20241128BHJP
B62D 55/32 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
B62D55/28
B62D55/26 Z
B62D55/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535990
(86)(22)【出願日】2022-12-13
(85)【翻訳文提出日】2024-08-14
(86)【国際出願番号】 CA2022051812
(87)【国際公開番号】W WO2023108268
(87)【国際公開日】2023-06-22
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524194300
【氏名又は名称】ソーシー・インターナショナル・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ロメオ・ルシエ
(72)【発明者】
【氏名】マルク-アントワーヌ・ルブラン
(72)【発明者】
【氏名】フランソワ・ラフラム
(72)【発明者】
【氏名】マジェラ・ベダール
(72)【発明者】
【氏名】オリヴィエ・ルクレール
(72)【発明者】
【氏名】レミ・アムラン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-フィリップ・ガニオン
(57)【要約】
分割無限軌道のための無限軌道分割体が、第1の無限軌道セクションと、内側連結部と、外側連結部と、を備える。第1の接続部分が、無限軌道セクションの本体の一端に配置され、第1の内側セクション接続部と、前記第1の内側セクション接続部とは反対の第1の外側セクション接続部と、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の係合表面に当接するように構成される第1の係合表面と、を定める。内側連結部は、第1の無限軌道セクションの第1の内側セクション接続部および第2の無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される2つの内側連結部接続部を有する。外側連結部は、第1の無限軌道セクションの第1の外側セクション接続部および第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の外側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される2つの外側連結部接続部を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分割無限軌道のための無限軌道分割体であって、前記無限軌道分割体は、
第1の無限軌道セクションを備え、前記第1の無限軌道セクションは、
セクション本体と、
前記セクション本体の第1の長手方向の端に配置される第1の接続部分と、を備え、前記第1の接続部分は、
第1の内側セクション接続部を定める第1の内側接続表面と、
前記第1の内側接続表面と反対の第1の外側接続表面であって、第1の外側セクション接続部を定める、第1の外側接続表面と、
前記第1の内側接続表面と前記第1の外側接続表面との間で延在し、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の係合表面に当接するように構成される第1の係合表面と、
を有し、
前記無限軌道分割体はさらに、
第1の内側連結部接続部および第2の内側連結部接続部を有する内側連結部であって、前記第1の内側連結部および前記第2の内側連結部は長手方向において互いから離間され、前記第1の内側連結部接続部は、前記第1の無限軌道セクションの前記第1の接続部分の前記第1の内側セクション接続部に接続するように構成され、前記第2の内側連結部接続部は、前記第2の無限軌道セクションの前記第2の接続部分の第2の内側セクション接続部に接続するように構成される、内側連結部と、
第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部を有する外側連結部であって、前記第1の外側連結部接続部および前記第2の外側連結部接続部は長手方向において互いから離間され、前記第1の外側連結部接続部は、前記第1の無限軌道セクションの前記第1の接続部分の前記第1の外側セクション接続部に接続するように構成され、前記第2の外側連結部接続部は、前記第2の無限軌道セクションの前記第2の接続部分の第2の外側セクション接続部に接続するように構成される、外側連結部と、
を備える、無限軌道分割体。
【請求項2】
前記第2の無限軌道セクションをさらに備える、請求項1に記載の無限軌道分割体。
【請求項3】
前記第1の無限軌道セクションは、前記第1の長手方向の端とは反対の前記セクション本体の第2の長手方向の端において第2の接続部分を備え、前記第2の接続部分は、補助内側連結部と補助外側連結部とを使用して、第3の無限軌道セクションに接続されるように構成される、請求項1または2に記載の無限軌道分割体。
【請求項4】
前記無限軌道分割体は長手方向補強ケーブルで補強され、
前記第1の無限軌道セクションは、前記第1の長手方向の端とは反対の前記セクション本体の第2の長手方向の端においてケーブル取付けセクションを備え、前記ケーブル取付けセクションは、前記長手方向補強ケーブルの第1の端を受け入れるように構成され、
前記長手方向補強ケーブルは、別の無限軌道分割体への取付けのために構成される第2の端を有する、請求項1または2に記載の無限軌道分割体。
【請求項5】
前記セクション本体はエラストマ材料から作られる、請求項1から4のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項6】
前記セクション本体は、
少なくとも1つの内側本体ラグを有する内面と、
前記内面と反対の外面であって、少なくとも1つの外側本体ラグを有する、外面と、
を備え、
前記内側連結部は少なくとも1つの内側連結部ラグを備え、
前記外側連結部は少なくとも1つの外側連結部ラグを備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項7】
前記少なくとも1つの内側本体ラグは少なくとも1つの駆動ラグと少なくとも1つの案内ラグとを備え、
前記少なくとも1つの内側連結部ラグは少なくとも1つの駆動ラグと少なくとも1つの案内ラグとを備える、請求項6に記載の無限軌道分割体。
【請求項8】
前記少なくとも1つの外側本体ラグは少なくとも1つの地面係合ラグを備え、
前記少なくとも1つの外側連結部ラグは少なくとも1つの地面係合ラグを備える、請求項6または7に記載の無限軌道分割体。
【請求項9】
前記少なくとも1つの内側本体ラグおよび前記少なくとも1つの内側連結部ラグは長手方向で離間され、
前記少なくとも1つの外側本体ラグおよび前記少なくとも1つの外側連結部ラグは長手方向で離間される、請求項6から8のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項10】
前記第1の接続部分および前記第2の接続部分は、前記第1の無限軌道セクションの幅の少なくとも約70%に沿って横方向に延在する、請求項1から9のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項11】
前記第1の内側セクション接続部および前記第2の内側セクション接続部の各々が内側ほぞ穴および内側ほぞの一方を形成し、
前記第1の内側連結部接続部および前記第2の内側連結部接続部の各々が前記内側ほぞ穴および前記内側ほぞの他方を形成し、
前記内側ほぞ穴のうちの1つと前記内側ほぞのうちの1つとを含むそれぞれの対が、前記内側連結部が前記第1の無限軌道セクションおよび前記第2の無限軌道セクションと組み立てられるとき、内側蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、請求項1から10のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項12】
前記第1の外側セクション接続部および前記第2の外側セクション接続部の各々が外側ほぞ穴および外側ほぞの一方を形成し、
前記第1の外側連結部接続部および前記第2の外側連結部接続部の各々が前記外側ほぞ穴および前記外側ほぞの他方を形成し、
前記外側ほぞ穴のうちの1つと前記外側ほぞのうちの1つとを含むそれぞれの対が、前記外側連結部が前記第1の無限軌道セクションおよび前記第2の無限軌道セクションと組み立てられるとき、外側蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、請求項1から11のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項13】
前記第1の係合表面は第1のアンカー固定部分を有し、前記第2の係合表面は第2のアンカー固定部分を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項14】
前記第1のアンカー固定部分および前記第2のアンカー固定部分の一方が横方向に分配された複数のほぞを含み、
前記第1のアンカー固定部分および前記第2のアンカー固定部分の他方が横方向に分配された複数のほぞ穴を含み、
前記横方向に分配された複数のほぞ穴および前記横方向に分配された複数のほぞは、前記第1の無限軌道セクションと前記第2の無限軌道セクションとが組み立てられるとき、横方向に分配された複数の蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、請求項13に記載の無限軌道分割体。
【請求項15】
前記第1の接続部分は第1のフック部分を有し、前記第2の接続部分は第2のフック部分を有する、請求項1から14のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項16】
前記第1のフック部分および前記第2のフック部分は、前記内側連結部および前記外側連結部が前記第1の無限軌道セクションおよび前記第2の無限軌道セクションに接続する前に、前記第1の無限軌道セクションの前記第1の接続部分を、前記第2の無限軌道セクションの前記第2の接続部分に対して位置合わせして一時的に保持するように構成される、請求項15に記載の無限軌道分割体。
【請求項17】
前記第1の無限軌道セクションおよび前記第2の無限軌道セクションの少なくとも一方は、前記内側連結部および前記外側連結部を前記第1の無限軌道分割体および前記第2の無限軌道分割体に係止するための固定手段をさらに含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項18】
前記内側連結部および前記外側連結部は、前記第1の無限軌道セクションと前記第2の無限軌道セクションとの間に剛性の接続を形成するように構成される、請求項1から17のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項19】
前記第1の接続部分は、前記セクション本体の前記第1の長手方向の端と前記第1の内側セクション接続部および前記第1の外側セクション接続部との間に可撓性部分を備え、それによって、前記内側連結部と、前記外側連結部と、前記第1の内側セクション接続部および前記第1の外側セクション接続部と、を接続することで形成される組立体が、前記セクション本体に対して曲がることができる、請求項1から18のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【請求項20】
分割無限軌道のための無限軌道分割体であって、前記無限軌道分割体は、
第1の無限軌道セクションを備え、前記第1の無限軌道セクションは、
第1のセクション本体と、
前記第1のセクション本体の第1の長手方向の端に配置される第1の接続部分と、を備え、前記第1の接続部分は、
第1の内側セクション接続部を定める第1の内側接続表面と、
前記第1の内側接続表面と反対の第1の外側接続表面であって、第1の外側セクション接続部を定める、第1の外側接続表面と、
前記第1の内側接続表面と前記第1の外側接続表面との間で延在する第1の係合表面と、
前記第1の長手方向の端とは反対の前記第1のセクション本体の第1の長手方向の末端における第1のケーブル取付けセクションであって、少なくとも1つの第1の長手方向補強ケーブルの端を受け入れるように構成される、第1のケーブル取付けセクションと、
を有し、
前記無限軌道分割体はさらに、
少なくとも1つの第2の無限軌道セクションを備え、各々の第2の無限軌道セクションは、
第2のセクション本体、
前記第2のセクション本体の第2の長手方向の端に配置される第2の接続部分であって、
第2の内側セクション接続部を定める第2の内側接続表面と、
前記第2の内側接続表面と反対の第2の外側接続表面であって、第2の外側セクション接続部を定める、第2の外側接続表面と、
前記第2の内側接続表面と前記第2の外側接続表面との間で延在する第2の係合表面と、
を有する、第2の接続部分、および、
第3のセクション本体の第3の長手方向の端に配置される第3の接続部分であって、
第3の内側セクション接続部を定める第3の内側接続表面と、
前記第3の内側接続表面と反対の第3の外側接続表面であって、第3の外側セクション接続部を定める、第3の外側接続表面と、
前記第3の内側接続表面と前記第3の外側接続表面との間で延在する第3の係合表面と、
を有する、第3の接続部分を備え、
前記無限軌道分割体はさらに、
第1の内側連結部接続部および第2の内側連結部接続部を有する第1の内側連結部を備え、前記第1の内側連結部および前記第2の内側連結部は長手方向において互いから離間され、前記第1の内側連結部接続部は、前記第1の無限軌道セクションの前記第1の接続部分の前記第1の内側セクション接続部に接続するように構成され、前記第2の内側連結部接続部は、前記第1の無限軌道セクションの前記第1の係合表面が前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの前記第2の係合表面に当接するとき、前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの前記第2の接続部分の前記第2の内側セクション接続部に接続するように構成され、
前記無限軌道分割体はさらに、
第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部を有する第1の外側連結部を備え、前記第1の外側連結部接続部および前記第2の外側連結部接続部は長手方向において互いから離間され、前記第1の外側連結部接続部は、前記第1の無限軌道セクションの前記第1の接続部分の前記第1の外側セクション接続部に接続するように構成され、前記第2の外側連結部接続部は、前記第1の無限軌道セクションの前記第1の係合表面が前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの前記第2の係合表面に当接するとき、前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの前記第2の接続部分の前記第2の外側セクション接続部に接続するように構成される、無限軌道分割体。
【請求項21】
前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションは2つ以上の第2の無限軌道セクションを備え、前記第2の無限軌道セクションのうちの第1のものが、前記第1の内側連結部および前記第1の外側連結部によって前記第1の無限軌道セクションに接続され、前記2つ以上の第2の無限軌道セクションのうちの第2のものが、第2の内側連結部および第2の外側連結部によって前記2つ以上の第2の無限軌道セクションのうちの前記第1のものに接続される、請求項20に記載の無限軌道分割体。
【請求項22】
第3の無限軌道セクションであって、
第3のセクション本体、
前記第3のセクション本体の第4の長手方向の端に配置される第4の接続部分であって、
第4の内側セクション接続部を定める第4の内側接続表面と、
前記第4の内側接続表面と反対の第4の外側接続表面であって、第4の外側セクション接続部を定める、第4の外側接続表面と、
前記第4の内側接続表面と前記第4の外側接続表面との間で延在する第4の係合表面と、
前記第4の長手方向の端とは反対の前記第3のセクション本体の第2の長手方向の末端における第2のケーブル取付けセクションであって、少なくとも1つの第2の長手方向補強ケーブルの第1のものを受け入れるように構成される、第2のケーブル取付けセクションと、
を有する、第4の接続部分
を備える、第3の無限軌道セクションと、
第3の内側連結部接続部および第4の内側連結部接続部を有する第3の内側連結部であって、前記第3の内側連結部および前記第4の内側連結部は長手方向において互いから離間され、前記第3の内側連結部接続部は、前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの前記第3の接続部分の前記第3の内側セクション接続部に接続するように構成され、前記第4の内側連結部接続部は、前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの前記第3の係合表面が前記第3の無限軌道セクションの前記第4の係合表面に当接するとき、前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの前記第2の接続部分の前記第2の内側セクション接続部に接続するように構成される、第3の内側連結部と、
第3の外側連結部接続部および第4の外側連結部接続部を有する第3の外側連結部であって、前記第3の外側連結部接続部および前記第4の外側連結部接続部は長手方向において互いから離間され、前記第3の外側連結部接続部は、前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの前記第3の接続部分の前記第3の外側セクション接続部に接続するように構成され、前記第4の外側連結部接続部は、前記少なくとも1つの第2のセクションの前記第3の係合表面が前記第3の無限軌道セクションの前記第4の係合表面に当接するとき、前記少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの前記第2の接続部分の前記第2の外側セクション接続部に接続するように構成される、第3の外側連結部と、
を備える、請求項20または21に記載の無限軌道分割体。
【請求項23】
請求項1から22のいずれか一項に記載の無限軌道分割体を複数備える、無限軌道システムのための分割無限軌道。
【請求項24】
フレームと、
前記フレームによって支持されるエンジンと、
前記エンジンに動作可能に接続される少なくとも2つの無限軌道システムであって、請求項23に記載の分割無限軌道を各々が含む、少なくとも2つの無限軌道システムと、
を備える車両。
【請求項25】
分割無限軌道のための無限軌道連結組立体であって、前記無限軌道連結組立体は、
a)第1の無限軌道セクションの第1の接続部分であって、第1の内側接続表面、第1の外側接続表面、および、前記第1の内側接続表面と前記第1の外側接続表面との間で延在する第1の係合表面を有する、第1の接続部分と、
b)第2の無限軌道セクションの第2の接続部分であって、前記第2の接続部分は、第2の内側接続表面、第2の外側接続表面、および、前記第2の内側接続表面と前記第2の外側接続表面との間で延在する第2の係合表面を有し、前記第1の無限軌道セクションの前記第2の係合表面は、第2の無限軌道セクションの前記第1の係合表面に当接するように構成される、第2の接続部分と、
c)前記第1の無限軌道セクションの前記第1の内側接続表面と前記第2の無限軌道セクションの第2の内側接続表面とに接続するように構成される内側連結部と、
d)前記第1の無限軌道セクションの前記第1の外側接続表面と前記第2の無限軌道セクションの前記第2の外側接続表面とに接続するように構成される外側連結部と、
を備え、
前記第1の接続部分および前記第2の接続部分との前記内側連結部および前記外側連結部の接続は、前記第1の係合表面と前記第2の係合表面とが当接することを結果的にもたらし、前記第1の無限軌道セクションを前記第2の無限軌道セクションと連結させる、無限軌道連結組立体。
【請求項26】
分割無限軌道の第1の無限軌道セクションを前記分割無限軌道の第2の無限軌道セクションに選択的にかつ取り外し可能に接続するための方法であって、前記第1の無限軌道セクションおよび前記第2の無限軌道セクションは、第1の内側セクション接続部および第2の内側セクション接続部と、第1の外側セクション接続部および第2の外側セクション接続部と、をそれぞれ有し、
前記方法は、
前記第1の無限軌道セクションを前記第2の無限軌道セクションと位置合わせするステップと、
内側連結部の第1の内側連結部接続部を前記第1の無限軌道セクションの前記第1の内側セクション接続部に接続するステップと、
前記内側連結部の第2の内側連結部接続部を前記第2の無限軌道セクションの前記第2の内側セクション接続部に接続するステップと、
外側連結部の第1の外側連結部接続部を前記第1の無限軌道セクションの前記第1の外側セクション接続部に接続するステップと、
前記外側連結部の第2の外側連結部接続部を前記第2の無限軌道セクションの前記第2の外側セクション接続部に接続するステップと、
を含む方法。
【請求項27】
前記第1の無限軌道セクションの前記第1の内側セクション接続部への前記第1の内側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われ、
前記第2の無限軌道セクションの前記第2の内側セクション接続部への前記第2の内側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われ、
前記第1の無限軌道セクションの前記第1の外側セクション接続部への前記第1の外側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われ、
前記第2の無限軌道セクションの前記第2の外側セクション接続部への前記第2の外側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1の無限軌道セクションは、前記第1の無限軌道セクションの第1のフック部分と前記第2の無限軌道セクションの第2のフック部分とによって、前記第2の無限軌道セクションと位置合わせされる、請求項26または27に記載の方法。
【請求項29】
前記内側連結部および前記外側連結部は、前記第1の無限軌道セクションおよび前記第2の無限軌道セクションに対して概して横方向で固定されるように、前記第1の無限軌道セクションおよび前記第2の無限軌道セクションに固定される、請求項26から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の無限軌道セクションと前記第2の無限軌道セクションとの前記接続は手作業で実施される、請求項26から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の無限軌道セクションと前記第2の無限軌道セクションとは専用工具なしで接続される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
分割無限軌道のための無限軌道セクションであって、前記無限軌道セクションは、
エラストマ材料から作られるセクション本体を備え、前記セクション本体は、
少なくとも1つの内側ラグを有する内面、
前記内面と反対の外面であって、少なくとも1つの外側ラグを有する、外面、
第1の本体端、および前記第1の本体端と反対の第2の本体端、ならびに、
前記セクション本体の前記第1の本体端に接続され、対とされた無限軌道セクションの第2の接続部分に接続するように構成される第1の接続部分を有し、前記第1の接続部分は、
内側セクション接続部を含む内側接合表面と、
前記内側接合表面と反対の、外側セクション接続部を含む外側接合表面と、
前記内側接合表面から前記外側接合表面へと延在する第1の係合表面と、を定め、
前記無限軌道セクションはさらに、
連結部組立体を備え、前記連結部組立体は、
内側連結部であって、
内側ラグ部分と、前記内側ラグ部分の反対で、前記無限軌道セクションの前記第1の接続部分の前記内側セクション接続部、および前記対とされた無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部と相補的な内側接続部分と、
を有する、内側連結部、ならびに、
外側連結部であって、
外側ラグ部分と、前記外側ラグ部分の反対で、前記無限軌道セクションの前記第1の接続部分の前記外側セクション接続部、および前記対とされた無限軌道セクションの第2の外側セクション接続部と相補的な外側接続部分と、を有する、外側連結部
を備え、
前記内側連結部および前記外側連結部は、前記無限軌道セクションの前記第1の係合表面が前記対とされた無限軌道セクションの第2の係合表面に当接するとき、横方向の並進を介して、(i)前記無限軌道セクションの前記第1の接続部分の前記内側セクション接続部、および、前記対とされた無限軌道セクションの前記第2の内側セクション接続部と、(ii)前記無限軌道セクションの前記第1の接続部分の前記外側セクション接続部、および、前記対とされた無限軌道セクションの前記第2の外側セクション接続部と、にそれぞれ接続し、それによって、前記第1の接続部分と前記第2の接続部分との間に剛性の接合部を形成するように構成される、無限軌道セクション。
【請求項33】
前記第1の接続部分および前記第2の接続部分は、前記セクション本体の幅の少なくとも80%において延在する、請求項32に記載の無限軌道セクション。
【請求項34】
前記セクション本体の前記少なくとも1つの内側ラグ、および前記内側連結部の前記内側ラグ部分は、駆動ラグまたは案内ラグである、請求項32または33に記載の無限軌道セクション。
【請求項35】
前記セクション本体の前記少なくとも1つの内側ラグ、および前記外側連結部の前記外側ラグ部分は、接地ラグである、請求項32から34のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【請求項36】
前記内側接続部分は第1の金属部を含み、前記内側ラグ部分は前記第1の金属部に接続される、請求項32から35のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【請求項37】
前記外側接続部分は第2の金属部を含み、前記外側ラグ部分は前記第2の金属部に接続される、請求項32から36のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【請求項38】
前記第1の接続部分は前記第2の接続部分と異なる、請求項32から37のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【請求項39】
前記第1の接続部分および前記第2の接続部分はそれぞれ、前記連結部組立体の設置の間、前記第1の接続部分と前記第2の接続部分とを一緒に一時的に位置合わせして保持するように構成される相補的なフック部分をさらに備える、請求項32から38のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【請求項40】
前記第1の接続部分および前記第2の接続部分の前記内側セクション接続部は、1つまたは複数の蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、請求項32から39のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【請求項41】
前記連結部組立体は少なくとも1つの誤り防止特徴部をさらに備える、請求項40に記載の無限軌道セクション。
【請求項42】
前記少なくとも1つの誤り防止特徴部のうちの1つが、
前記内側連結部および前記外側連結部の一方に形成されるほぞ穴、ならびに前記内側連結部および前記外側連結部の他方に形成されるほぞと、
前記第1の接続部分および前記第2の接続部分に形成される対応するほぞおよびほぞ穴と、
を備え、
それによって、前記外側連結部を前記内側セクション接続部に設置すること、および前記内側連結部を前記外側セクション接続部に設置することが防止される、請求項41に記載の無限軌道セクション。
【請求項43】
前記少なくとも1つの誤り防止特徴部のうちの1つが、前記無限軌道セクションの前記第1の接続部分および前記第2の接続部分において、前記内側連結部または前記外側連結部を誤った方向にスライドさせることを防止するために、前記第1の係合表面および前記第2の係合表面の一方において、ほぞ穴を横方向において先細りにすることで、かつ前記第1の係合表面および前記第2の係合表面の他方において、ほぞを横方向において先細りにすることで、形成される、請求項41または42に記載の無限軌道セクション。
【請求項44】
前記連結部組立体は、前記無限軌道セクションに対する前記内側連結部および前記外側連結部の横方向の並進を選択的に防止する固定手段をさらに備える、請求項32から43のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【請求項45】
前記固定手段は別体の部品を含む、請求項44に記載の無限軌道セクション。
【請求項46】
前記固定手段は、前記無限軌道セクションにおいて、かつ前記内側連結部および前記外側連結部において、一体化される、請求項44に記載の無限軌道セクション。
【請求項47】
前記係合表面のうちの第1のものは第1のアンカー固定部分をさらに含み、前記係合表面のうちの第2のものは、前記第1のアンカー固定部分と相補的な第2のアンカー固定部分をさらに含む、請求項32から46のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【請求項48】
前記アンカー固定部分は蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、請求項47に記載の無限軌道セクション。
【請求項49】
無限軌道付き車両のための分割無限軌道であって、請求項32から48のいずれか一項に記載の無限軌道セクションを複数備え、閉ループを形成するために端と端とが接合される分割無限軌道。
【請求項50】
請求項49に記載の分割無限軌道が搭載されている車両。
【請求項51】
無限軌道セクション同士を解放可能に接合するための方法であって、各々の無限軌道セクションは内側セクション接続部と外側セクション接続部とを有し、
前記方法は、
無限軌道セクション同士を端と端との構成で互いに位置合わせするステップと、
内側連結部を、横方向の並進を介して、隣接する無限軌道セクション同士の各々の対の前記内側セクション接続部と係合するステップと、
外側連結部を、横方向の並進を介して、隣接する無限軌道セクション同士の各々の対の前記外側セクション接続部と係合するステップと、
を含む方法。
【請求項52】
各々の対の前記無限軌道セクションはフック部分によって一時的に位置合わせされる、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
固定手段を用いて前記内側連結部および前記外側連結部の横方向の移動を固定するステップをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記セクション同士は専用工具なしで接続される、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
分割無限軌道のための無限軌道分割体であって、前記無限軌道分割体は、
第1の無限軌道セクションを備え、前記第1の無限軌道セクションは、
セクション本体と、
前記セクション本体の一端に配置される第1の接続部分と、を備え、前記第1の接続部分は、
第1の内側セクション接続部と、
前記第1の内側セクション接続部とは反対の第1の外側セクション接続部と、
第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の係合表面に当接するように構成される第1の係合表面と、を定め、
前記無限軌道分割体はさらに、
前記第1の無限軌道セクションの前記第1の内側セクション接続部および前記第2の無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される第1の内側連結部接続部および第2の内側連結部接続部を有する内側連結部と、
前記第1の無限軌道セクションの前記第1の外側セクション接続部および前記第2の無限軌道セクションの前記第2の接続部分の第2の外側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部を有する外側連結部と、を備える、無限軌道分割体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2021年12月15日に出願された「Track Segment For A Segmented Track, Vehicle Having Segmented Tracks, And Method Of Using The Same」という名称の米国仮特許出願第63/289,945号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
【0002】
本技術は無限軌道システムに関する。より正確には、本技術は、分割無限軌道のための無限軌道分割体、および分割無限軌道を有する車両に関する。
【背景技術】
【0003】
例えば、農業用車両(例えば、収穫機、コンバイン、トラクタなど)、建設用車両(例えば、ブルドーザ、フロントエンドローダなど)、全地形用車両(ATV)、多用途作業車両(UTV)、および軍事用車両といった特定の車両が、柔らかく、滑りやすく、かつ/または起伏のある(例えば、土、泥、砂、氷、雪など)地面において使用される。
【0004】
従来、このような車両は、地面に沿って車両を移動させるために、タイヤが付けられた大きな車輪を有していた。特定の条件の下で、このようなタイヤはある種類の地面においてトラクションが不十分になる可能性があり、これらの車両は一般に重いため、タイヤが、車両の重量のため、地面を望ましくない方法で圧縮する可能性がある。
【0005】
前述の欠点を軽減するために、トラクションを増加させるように、かつ、車両の重量を地面におけるより大きな面積にわたって分配させるように、無限軌道システムが、車両における車輪およびタイヤのうちの少なくともいくつかの代わりに使用されるために開発された。例えば、特定の条件の下で、無限軌道システムにより、建設用車両を、車輪付きの車両とは対照的に、濡れた現場の条件において使用することができる。単一の無端でエラストマの無限軌道が、損傷を受けるとほとんど使用できなくなるという基本的な問題を持っていることは、長く認識されてきた。実際、このような無限軌道は、損傷を受けると、一般に、新規のエラストマ無限軌道によって完全に交換される必要がある。
【0006】
エラストマ無限軌道の主な利点(つまり、騒音の低減、重量の低減、舗装路への損傷の低減など)を維持しつつこの問題を軽減するために、エラストマ無限軌道は、単一品の代わりに、複数の相互接続されたエラストマの分割体から作られることがあった。
【0007】
エラストマ分割無限軌道は、損傷または摩耗した分割体だけを交換する能力を提供するなど、それ自体の固有の利点を有するが、分割無限軌道も問題を有している。
【0008】
例えば、各々の分割体を一体に接続するために、各々の分割体には接合部が設けられる。しかしながら、接合部は、エラストマ材料および長手方向の補強材(例えば、補強ケーブルまたはコード)において不連続性を作り出し、その場所において不具合が典型的に起こる。例えば、その開示が参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2016年4月19日に発行されたSt-Pierreらの特許文献1を含め、いくつかの分割無限軌道が、この問題および他の問題を軽減しようとするために何年にもわたって提案されてきた。
【0009】
しかしながら、その固有の大きいサイズおよび重量のために重たい無限軌道付き車両は、一方では、大きな接地表面を提供するが、他方では、車両の様々な車輪(例えば、スプロケットホイール、従動輪およびロードホイール)の周りに巻き付くのに十分であって、いくつかの一時的な変形を吸収するのに十分な可撓性がある無限軌道を有する必要がある。
【0010】
結果として、重い無限軌道車両において使用されるエラストマ無限軌道は、いくつかの長手方向に延びる無限軌道分割体を典型的には備え、各々の無限軌道分割体は、一般により短く可撓性でしなやかなセクション(一般に曲げが起こる)によって相互接続された実質的に剛性の1つまたは複数のセクション(一般に内側ラグおよび外側ラグが位置付けられる)を含む。さらに、無限軌道の接地表面を最大化するために、可撓性のセクションの長さは剛性のセクションの長さより通常は相当に短い。
【0011】
また、無限軌道分割体を相互接続する接合要素は、動作中に車両によって発揮される長手方向の力を支持するのに十分な強度を有し、早期の摩耗を防止するのに十分な耐久性を有する必要がある。無限軌道システムの開発における近年の進歩にも拘らず、無限軌道分割体は、厳しい条件の下で不具合が生じる可能性があり、交換される必要があり得る。無限軌道分割体を交換するための従来の解決策は、作業場における特別な工具の使用を伴う可能性がある。しかしながら、このような無限軌道システムが農場、戦場、または建設現場において使用され得る車両として、現場で特別な工具なしで無限軌道分割体を素早く修理または交換する能力を提供することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
そのため、前述の課題のうちの少なくともいくつかを軽減することができる無限軌道システムに対する要求がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本技術の一態様によれば、分割無限軌道のための無限軌道分割体が提供される。無限軌道分割体は、第1の無限軌道セクションと、内側連結部と、外側連結部と、を備える。第1の無限軌道セクションは、セクション本体と、セクション本体の第1の長手方向の端に配置される第1の接続部分と、を含む。第1の接続部分は、第1の内側セクション接続部を定める第1の内側接続表面と、第1の内側接続表面と反対であり、第1の外側セクション接続部を定める第1の外側接続表面と、第1の内側接続表面と第1の外側接続表面との間で延在し、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の係合表面に当接するように構成される第1の係合表面と、を有する。内側連結部は第1の内側連結部接続部と第2の内側連結部接続部とを有し、第1の内側連結部および第2の内側連結部は長手方向において互いから離間される。第1の内側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分の第1の内側セクション接続部に接続するように構成され、第2の内側連結部接続部は、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の内側セクション接続部に接続するように構成される。外側連結部は第1の外側連結部接続部と第2の外側連結部接続部とを有し、第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部は長手方向において互いから離間される。第1の外側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分の第1の外側セクション接続部に接続するように構成され、第2の外側連結部接続部は、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の外側セクション接続部に接続するように構成される。
【0015】
いくつかの実施形態では、無限軌道分割体は第2の無限軌道セクションをさらに備える。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1の無限軌道セクションは、第1の長手方向の端とは反対のセクション本体の第2の長手方向の端において第2の接続部分を備え、第2の接続部分は、補助内側連結部と補助外側連結部とを使用して、第3の無限軌道セクションに接続されるように構成される。いくつかの実施形態では、無限軌道分割体は長手方向補強ケーブルで補強される。第1の無限軌道セクションは、第1の長手方向の端とは反対のセクション本体の第2の長手方向の端においてケーブル取付けセクションを備え、ケーブル取付けセクションは、長手方向補強ケーブルの第1の端を受け入れるように構成される。長手方向補強ケーブルは、別の無限軌道分割体への取付けのために構成される第2の端を有する。
【0017】
いくつかの実施形態では、セクション本体はエラストマ材料から作られる。
【0018】
いくつかの実施形態では、セクション本体は、少なくとも1つの内側本体ラグを有する内面と、内面と反対の外面であって、少なくとも1つの外側本体ラグを有する、外面と、を備える。内側連結部は少なくとも1つの内側連結部ラグを備え、外側連結部は少なくとも1つの外側連結部ラグを備える。
【0019】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの内側本体ラグは少なくとも1つの駆動ラグと少なくとも1つの案内ラグとを備え、少なくとも1つの内側連結部ラグは少なくとも1つの駆動ラグと少なくとも1つの案内ラグとを備える。
【0020】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの外側本体ラグは少なくとも1つの地面係合ラグを備え、少なくとも1つの外側連結部ラグは少なくとも1つの地面係合ラグを備える。
【0021】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの内側本体ラグおよび少なくとも1つの内側連結部ラグは長手方向で離間され、少なくとも1つの外側本体ラグおよび少なくとも1つの外側連結部ラグは長手方向で離間される。
【0022】
いくつかの実施形態では、第1の接続部分および第2の接続部分は、第1の無限軌道セクションの幅の少なくとも約70%に沿って横方向に延在する。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1の内側セクション接続部および第2の内側セクション接続部の各々が内側ほぞ穴および内側ほぞの一方を形成し、第1の内側連結部接続部および第2の内側連結部接続部の各々が内側ほぞ穴および内側ほぞの他方を形成する。内側ほぞ穴のうちの1つと内側ほぞのうちの1つとを含むそれぞれの対が、内側連結部が第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションと組み立てられるとき、内側蟻継ぎ接合部を形成するように構成される。
【0024】
いくつかの実施形態では、第1の外側セクション接続部および第2の外側セクション接続部の各々が外側ほぞ穴および外側ほぞの一方を形成し、第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部の各々が外側ほぞ穴および外側ほぞの他方を形成する。外側ほぞ穴のうちの1つと外側ほぞのうちの1つとを含むそれぞれの対が、外側連結部が第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションと組み立てられるとき、外側蟻継ぎ接合部を形成するように構成される。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1の係合表面は第1のアンカー固定部分を有し、第2の係合表面は第2のアンカー固定部分を有する。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1のアンカー固定部分および第2のアンカー固定部分の一方は横方向に分配された複数のほぞを含み、第1のアンカー固定部分および第2のアンカー固定部分の他方は横方向に分配された複数のほぞ穴を含み、横方向に分配された複数のほぞ穴および横方向に分配された複数のほぞは、第1の無限軌道セクションと第2の無限軌道セクションとが組み立てられるとき、横方向に分配された複数の蟻継ぎ接合部を形成するように構成される。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1の接続部分は第1のフック部分を有し、第2の接続部分は第2のフック部分を有する。
【0028】
いくつかの実施形態では、第1のフック部分および第2のフック部分は、内側連結部および外側連結部が第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションに接続する前に、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分を、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分に対して位置合わせして一時的に保持するように構成される。
【0029】
いくつかの実施形態では、第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションの少なくとも一方は、内側連結部および外側連結部を第1の無限軌道分割体および第2の無限軌道分割体に係止するための固定手段をさらに含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、内側連結部および外側連結部は、第1の無限軌道セクションと第2の無限軌道セクションとの間に剛性の接続を形成するように構成される。
【0031】
いくつかの実施形態では、第1の接続部分は、セクション本体の第1の長手方向の端と第1の内側セクション接続部および第1の外側セクション接続部との間に可撓性部分を備え、それによって、内側連結部と、外側連結部と、第1の内側セクション接続部および第1の外側セクション接続部と、を接続することで形成される組立体が、セクション本体に対して曲がることができる。
【0032】
本技術の別の態様によれば、分割無限軌道のための無限軌道分割体が提供される。無限軌道分割体は、第1の無限軌道セクションと、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションと、第1の内側連結部と、第1の外側連結部と、を含む。第1の無限軌道セクションは、第1のセクション本体と、第1のセクション本体の第1の長手方向の端に配置される第1の接続部分と、を含む。第1の接続部分は、第1の内側接続表面と、第1の外側接続表面と、第1の係合表面と、第1のケーブル取付けセクションと、を含む。第1の内側接続表面は第1の内側セクション接続部を定める。第1の外側接続表面は、第1の内側接続表面と反対であり、第1の外側接続表面は、第1の外側セクション接続部を定める。第1の係合表面は第1の内側接続表面と第1の外側接続表面との間で延在する。第1のケーブル取付けセクションは、第1の長手方向の端とは反対の第1のセクション本体の第1の長手方向の末端にあり、少なくとも1つの第1の長手方向補強ケーブルの端を受け入れるように構成される。少なくとも1つの第2の無限軌道セクションは、第2のセクション本体と、第2のセクション本体の第2の長手方向の端に配置される第2の接続部分と、第3のセクション本体の第3の長手方向の端に配置される第3の接続部分と、を含む。第2の接続部分は、第2の内側接続表面と、第2の外側接続表面と、第2の係合表面と、を含む。第2の内側接続表面は第2の内側セクション接続部を定める。第2の外側接続表面は、第2の内側接続表面と反対であり、第2の外側セクション接続部を定める。第2の係合表面は第2の内側接続表面と第2の外側接続表面との間で延在する。第3のセクション本体の第3の長手方向の端に配置される第3の接続部分は、第3の内側接続表面と、第3の外側接続表面と、第3の係合表面と、を含む。第3の内側接続表面は第3の内側セクション接続部を定める。第3の外側接続表面は、第3の内側接続表面と反対であり、第3の外側セクション接続部を定める。第3の係合表面は第3の内側接続表面と第3の外側接続表面との間で延在する。第1の内側連結部は第1の内側連結部接続部と第2の内側連結部接続部とを備え、第1の内側連結部および第2の内側連結部は長手方向において互いから離間される。第1の内側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分の第1の内側セクション接続部に接続するように構成され、第2の内側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の係合表面が少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の係合表面に当接するとき、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の内側セクション接続部に接続するように構成される。第1の外側連結部は第1の外側連結部接続部と第2の外側連結部接続部とを備え、第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部は長手方向において互いから離間される。第1の外側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分の第1の外側セクション接続部に接続するように構成され、第2の外側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の係合表面が少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の係合表面に当接するとき、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の外側セクション接続部に接続するように構成される。
【0033】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションは2つ以上の第2の無限軌道セクションを備え、第2の無限軌道セクションのうちの第1のものが、第1の内側連結部および第1の外側連結部によって第1の無限軌道セクションに接続され、2つ以上の第2の無限軌道セクションのうちの第2のものが、第2の内側連結部および第2の外側連結部によって2つ以上の第2の無限軌道セクションのうちの第1のものに接続される。いくつかの実施形態では、無限軌道分割体は、第3のセクション本体を含む第3の無限軌道セクションと、第3のセクション本体の第4の長手方向の端に配置される第4の接続部分と、をさらに含む。第4の接続部分は、第4の内側接続表面と、第4の外側接続表面と、第4の係合表面と、第2のケーブル取付けセクションと、を有する。第4の内側接続表面は第4の内側セクション接続部を定める。第4の外側接続表面は、第4の内側接続表面と反対であり、第4の外側セクション接続部を定める。第4の係合表面は第4の内側接続表面と第4の外側接続表面との間で延在する。第2のケーブル取付けセクションは、第4の長手方向の端とは反対の第3のセクション本体の第2の長手方向の末端にあり、少なくとも1つの第2の長手方向補強ケーブルの第1のものを受け入れるように構成される。第3の内側連結部は第3の内側連結部接続部と第4の内側連結部接続部とを有し、第3の内側連結部および第4の内側連結部は長手方向において互いから離間される。第3の内側連結部接続部は、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第3の接続部分の第3の内側セクション接続部に接続するように構成され、第4の内側連結部接続部は、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第3の係合表面が第3の無限軌道セクションの第4の係合表面に当接するとき、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の内側セクション接続部に接続するように構成される。第3の外側連結部は第3の外側連結部接続部と第4の外側連結部接続部とを有し、第3の外側連結部接続部および第4の外側連結部接続部は長手方向において互いから離間される。第3の外側連結部接続部は、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第3の接続部分の第3の外側セクション接続部に接続するように構成され、第4の外側連結部接続部は、少なくとも1つの第2のセクションの第3の係合表面が第3の無限軌道セクションの第4の係合表面に当接するとき、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の外側セクション接続部に接続するように構成される。
【0034】
本技術の別の態様によれば、上記の態様による、または、上記の態様および上記の実施形態のうちの1つまたは複数による複数の無限軌道分割体を含む分割無限軌道が提供される。
【0035】
本技術の別の態様によれば、フレームと、フレームによって支持されるエンジンと、エンジンに動作可能に接続される少なくとも2つの無限軌道システムであって、分割無限軌道を各々が含む、少なくとも2つの無限軌道システムと、を備える車両が提供される。本技術の別の態様によれば、分割無限軌道のための無限軌道連結組立体が提供される。無限軌道連結組立体は、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分と、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分と、内側連結部と、外側連結部と、を備える。第1の接続部分は、第1の内側接続表面、第1の外側接続表面、および、第1の内側接続表面と第1の外側接続表面との間で延在する第1の係合表面を有する。第2の接続部分は、第2の内側接続表面、第2の外側接続表面、および、第2の内側接続表面と第2の外側接続表面との間で延在する第2の係合表面を有する。第1の無限軌道セクションの第2の係合表面は、第2の無限軌道セクションの第1の係合表面に当接するように構成される。内側連結部は、第1の無限軌道セクションの第1の内側接続表面と第2の無限軌道セクションの第2の内側接続表面とに接続するように構成される。外側連結部は、第1の無限軌道セクションの第1の外側接続表面および第2の無限軌道セクションの第2の外側接続表面に接続するように構成される。第1の接続部分および第2の接続部分との内側連結部および外側連結部の接続は、第1の係合表面と第2の係合表面とが当接することを結果的にもたらし、第1の無限軌道セクションを第2の無限軌道セクションと連結させる。
【0036】
本技術の別の態様によれば、分割無限軌道の第1の無限軌道セクションを分割無限軌道の第2の無限軌道セクションに選択的にかつ取り外し可能に接続するための方法であって、第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションは、第1の内側セクション接続部および第2の内側セクション接続部と、第1の外側セクション接続部および第2の外側セクション接続部と、をそれぞれ有する、方法が提供される。方法は、第1の無限軌道セクションを第2の無限軌道セクションと位置合わせするステップと、内側連結部の第1の内側連結部接続部を第1の無限軌道セクションの第1の内側セクション接続部に接続するステップと、内側連結部の第2の内側連結部接続部を第2の無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部に接続するステップと、外側連結部の第1の外側連結部接続部を第1の無限軌道セクションの第1の外側セクション接続部に接続するステップと、外側連結部の第2の外側連結部接続部を第2の無限軌道セクションの第2の外側セクション接続部に接続するステップと、を含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、第1の無限軌道セクションの第1の内側セクション接続部への第1の内側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われ、第2の無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部への第2の内側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われ、第1の無限軌道セクションの第1の外側セクション接続部への第1の外側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われ、第2の無限軌道セクションの第2の外側セクション接続部への第2の外側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われる。
【0038】
いくつかの実施形態では、第1の無限軌道セクションは、第1の無限軌道セクションの第1のフック部分と第2の無限軌道セクションの第2のフック部分とによって、第2の無限軌道セクションと位置合わせされる。
【0039】
いくつかの実施形態では、内側連結部および外側連結部は、第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションに対して概して横方向で固定されるように、第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションに固定される。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1の無限軌道セクションと第2の無限軌道セクションとの接続は手作業で実施される。
【0041】
いくつかの実施形態では、第1の無限軌道セクションと第2の無限軌道セクションとは専用工具なしで接続される。
【0042】
本技術の別の態様によれば、分割無限軌道のための無限軌道セクションが提供される。無限軌道セクションは、エラストマ材料から作られるセクション本体と、連結部組立体と、を備える。セクション本体は、少なくとも1つの内側ラグを有する内面と、内面と反対の外面であって、少なくとも1つの外側ラグを有する、外面と、第1の本体端と、第1の本体端と反対の第2の本体端と、を備える。
【0043】
第1の接続部分は、セクション本体の第1の本体端に接続され、対とされた無限軌道セクションの第2の接続部分に接続するように構成される。第1の接続部分は、内側セクション接続部を含む内側接合表面と、内側接合表面と反対の、外側セクション接続部を含む外側接合表面と、内側接合表面から外側接合表面へと延在する第1の係合表面と、を定める。連結部組立体は内側連結部と外側連結部とを備える。内側連結部は、内側ラグ部分と、内側ラグ部分の反対にあり、無限軌道セクションの第1の接続部分の内側セクション接続部、および対とされた無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部と相補的である内側接続部分と、を有する。外側連結部は、外側ラグ部分と、外側ラグ部分の反対にあり、無限軌道セクションの第1の接続部分の外側セクション接続部、および対とされた無限軌道セクションの第2の外側セクション接続部と相補的である外側接続部分と、を有する。内側連結部および外側連結部は、無限軌道セクションの第1の係合表面が対とされた無限軌道セクションの第2の係合表面に当接するとき、横方向の並進を介して、(i)無限軌道セクションの第1の接続部分の内側セクション接続部、および、対とされた無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部と、(ii)無限軌道セクションの第1の接続部分の外側セクション接続部、および、対とされた無限軌道セクションの第2の外側セクション接続部と、にそれぞれ接続し、それによって、第1の接続部分と第2の接続部分との間に剛性の接合部を形成するように構成される。
【0044】
いくつかの実施形態では、第1の接続部分および第2の接続部分は、セクション本体の幅の少なくとも80%において延在する。
【0045】
いくつかの実施形態では、セクション本体の少なくとも1つの内側ラグ、および内側連結部の内側ラグ部分は、駆動ラグまたは案内ラグである。
【0046】
いくつかの実施形態では、セクション本体の少なくとも1つの内側ラグ、および外側連結部の外側ラグ部分は、接地ラグである。
【0047】
いくつかの実施形態では、内側接続部分は第1の金属部を含み、内側ラグ部分は第1の金属部に接続される。
【0048】
いくつかの実施形態では、外側接続部分は第2の金属部を含み、外側ラグ部分は第2の金属部に接続される。
【0049】
いくつかの実施形態では、第1の接続部分は第2の接続部分と異なる。
【0050】
いくつかの実施形態では、第1の接続部分および第2の接続部分はそれぞれ、連結部組立体の設置の間、第1の接続部分と第2の接続部分とを一緒に一時的に位置合わせして保持するように構成される相補的なフック部分をさらに備える。
【0051】
いくつかの実施形態では、第1の接続部分および第2の接続部分の内側セクション接続部は、1つまたは複数の蟻継ぎ接合部を形成するように構成される。
【0052】
いくつかの実施形態では、連結部組立体は少なくとも1つの誤り防止特徴部をさらに備える。
【0053】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの誤り防止特徴部のうちの1つが、内側連結部および外側連結部の一方に形成されるほぞ穴、および、内側連結部および外側連結部の他方に形成されるほぞと、第1の接続部分および第2の接続部分に形成される対応するほぞおよびほぞ穴と、を備え、それによって、外側連結部を内側セクション接続部に設置すること、および内側連結部を外側セクション接続部に設置することが防止される。
【0054】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの誤り防止特徴部のうちの1つが、無限軌道セクションの第1の接続部分および第2の接続部分において、内側連結部または外側連結部を誤った方向にスライドさせることを防止するために、第1の係合表面および第2の係合表面の一方において、ほぞ穴を横方向において先細りにすることで、かつ第1の係合表面および第2の係合表面の他方において、ほぞを横方向において先細りにすることで、形成される。
【0055】
いくつかの実施形態では、連結部組立体は、無限軌道セクションに対する内側連結部および外側連結部の横方向の並進を選択的に防止する固定手段をさらに備える。
【0056】
いくつかの実施形態では、固定手段は別体の部品を含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、固定手段は、無限軌道セクションにおいて、かつ内側連結部および外側連結部において、一体化される。
【0058】
いくつかの実施形態では、係合表面のうちの第1のものは第1のアンカー固定部分をさらに含み、係合表面のうちの第2のものは、第1のアンカー固定部分と相補的な第2のアンカー固定部分をさらに含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、アンカー固定部分は蟻継ぎ接合部を形成するように構成される。
【0060】
本技術の別の態様によれば、無限軌道付き車両のための分割無限軌道であって、上記の態様による、または、上記の態様および上記の実施形態のうちの1つまたは複数による複数の無限軌道セクションを含む分割無限軌道が提供される。無限軌道セクションは、閉ループを形成するために端と端とが接合される。
【0061】
本技術の別の態様によれば、上記の態様の分割無限軌道が搭載されている車両が提供される。
【0062】
本技術の別の態様によれば、無限軌道セクション同士を解放可能に接合するための方法であって、各々の無限軌道セクションは内側セクション接続部と外側セクション接続部とを有する、方法が提供される。方法は、無限軌道セクション同士を端と端との構成で互いに位置合わせするステップと、内側連結部を、横方向の並進を介して、隣接する無限軌道セクション同士の各々の対の内側セクション接続部と係合するステップと、外側連結部を、横方向の並進を介して、隣接する無限軌道セクション同士の各々の対の外側セクション接続部と係合するステップと、を含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、各々の対の無限軌道セクションはフック部分によって一時的に位置合わせされる。
【0064】
いくつかの実施形態では、固定手段を用いて内側連結部および外側連結部の横方向の移動を固定するステップをさらに含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、セクション同士は専用工具なしで接続される。
【0066】
本技術の別の態様によれば、分割無限軌道のための無限軌道分割体が提供される。無限軌道分割体は、セクション本体と、セクション本体の一端に配置される第1の接続部分と、を有する第1の無限軌道セクションを含む。第1の接続部分は、第1の内側セクション接続部と、第1の内側セクション接続部とは反対の第1の外側セクション接続部と、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の係合表面に当接するように構成される第1の係合表面と、を定める。無限軌道分割体は内側連結部および外側連結部も備える。内側連結部は、第1の無限軌道セクションの第1の内側セクション接続部および第2の無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される第1の内側連結部接続部および第2の内側連結部接続部を有する。外側連結部は、第1の無限軌道セクションの第1の外側セクション接続部および第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の外側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部を有する。
【0067】
本技術、ならびに本技術の他の態様およびさらなる特徴のより良い理解のために、添付の図面と併せて使用される以下の説明が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【
図1】分割無限軌道の対が搭載された車両の斜視図である。
【
図2】
図1の分割無限軌道の無限軌道分割体の外側の部分的な斜視図である。
【
図3】
図1の分割無限軌道の無限軌道分割体の内側の部分的な斜視図である。
【
図4】板および留め具なしでの
図2および
図3の無限軌道分割体の2つの部分の内面の部分的な平面図である。
【
図5】本技術の実施形態による、無限軌道分割体のセクションの概略および機能の図である。
【
図6】本技術の実施形態による、内側連結部および外側連結部の使用による無限軌道分割体の別のセクションと相互接続する
図5の無限軌道分割体のセクションの概略および機能の図である。
【
図7】本技術の実施形態による、2つのセクションを備える無限軌道分割体の外面の斜視図である。
【
図8】本技術の実施形態による、
図7の無限軌道分割体の側方立面図である。
【
図9】本技術の実施形態による、第1の相互接続技法を示す
図7の無限軌道分割体の分解斜視図である。
【
図10】本技術の実施形態による、第2の相互接続技法を示す
図7の無限軌道分割体の分解斜視図である。
【
図11】本技術の実施形態による、第2の相互接続技法の詳細図である。
【
図12】本技術の実施形態による、第2の相互接続技法の詳細図である。
【
図13】本技術の実施形態による、3つのセクションを備える無限軌道分割体の外面の平面図である。
【
図14】内側連結部と無限軌道セクションの接続部分との間のスナップフィット接続の斜視詳細図である。
【
図15】2つの無限軌道セクションの一時的な位置合わせのために使用可能なフック部分の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本明細書において別段に明示的に指定されていない限り、図面が縮尺通りではないことは留意されるべきである。
【0070】
本明細書の文脈において、別段に明示的に定められていない限り、「第1」、「第2」、「第3」などの言葉は、互いから異なる名詞同士の区別を可能とする目的のためだけの形容詞として使用されており、これらの名詞の間の具体的な関係を説明する目的のために使用されているのではない。
【0071】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」という単数形は、文脈がそうでないことを明確に指示していない限り、複数の指示対象を含むことが留意されなければならない。
【0072】
本明細書で使用される場合、所与の値または範囲の文脈における「約(about)」という用語は、所与の値または範囲の20%内、好ましくは10%内、より好ましくは5%内である値または範囲を指す。
【0073】
本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、2つの特定の特徴または構成要素の各々が、他方の特徴または構成要素とともに、または他方の特徴または構成要素なしに、具体的な開示として理解される。例えば、「Aおよび/またはB」は、各々が本明細書において個別に記載されているかのように、(i)A、(ii)B、ならびに(iii)AおよびBの各々の具体的な開示として理解される。
【0074】
本技術の実装形態はそれぞれ、前述の目的および/または態様のうちの少なくとも1つを有し、必ずしもそれらのすべてを有していない。先に言及された目的を達成しようとする試みから生じた本技術のいくつかの態様が、本目的を満たすことができない可能性があること、および/または、本明細書で明確に述べられていない他の目的を満たす可能性があることは、理解されるべきである。
【0075】
本技術の実装形態の追加および/または代替の特徴、態様、および利点が、以下の記載、添付の図面、および添付の特許請求の範囲から明らかになろう。
【0076】
本開示は、その適用において、以下の説明に記載されている構成要素、または図面に示されている構成要素の構造の詳細および配置に限定されない。本開示は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実践または実施することができる。また、本明細書で使用されている表現および用語は、説明の目的のためであり、限定として解釈されるべきではない。本明細書における「~を含む(including)」、「~を備える(comprising)」、または「~を有する(having)」、「~を含む(containing)」、「~を伴う(involving)」、およびそれらの変形の使用は、その後に列記される項目だけでなく、任意選択で追加の項目も包含するように意味されている。以下の説明において、同じ符号は同様の要素を指す。
【0077】
以下の説明の文脈において、「長手方向」は、車両の前方への進行の方向と平行な方向を意味し、「横方向」は、車両の進行の方向に直交する方向を意味する。同じ文脈において、「外方に」または「外方の」は無限軌道システムの長手方向中心平面から離れる方向を意味し、「内方に」または「内方の」は長手方向中心平面に向かってを意味する。また、以下の説明の文脈において、平坦な水平の地面と平行な平面における無限軌道システムの長手方向中心平面において、「横方向」は、平坦な水平の地面と平行な平面において長手方向中心平面に対して垂直な方向を意味し、「概して鉛直」は、平坦な水平の地面に対して概して垂直な無限軌道システムの高さ方向に沿って、長手方向中心平面に含まれる方向を意味する。また、「車輪組立体」という用語は、場合によって、構造/車輪を軸の周りで枢動/回転させるための必要な構造(軸受構造、ピン、車軸、および他の構成要素)をすべて含む。添付の説明および添付の図では、無限軌道システムは、車両のシャーシの右側および左側に取り付けられるように構成される。本技術の文脈において、「少なくとも間接的に接続される」としての車輪組立体の必要条件は、少なくとも1つの車輪軸受フレーム部材に直接的に接続される車輪組立体だけでなく、中間フレーム部材であれ他のものであれ、中間構造体を通じて、車輪が担持するフレーム部材に接続される車輪組立体を含む。
【0078】
本技術は、軍事用車両に搭載される分割無限軌道の具体的な適用の文脈で提示されることになる。しかしながら、この例が本技術を限定しないことは理解されるべきである。開示されている分割無限軌道技術は、限定されることはないが例として、農業用車両(例えば、収穫機、コンバイン、トラクタなど)、建設用車両(例えば、ブルドーザ、フロントエンドローダなど)、全地形用車両(ATV)、および多用途作業車両(UTV)を含め、様々な他の種類の無限軌道付き車両に適用することができる。
【0079】
図1を参照すると、分割無限軌道100が車両10に搭載されて示されている。現在の非限定的な例では、車両10は装甲兵員輸送車であり、その各々の側方において、車両10の前端に搭載されたスプロケットホイール20と、車両10の後端に搭載された従動輪30と、車両10の長さに沿って搭載されたいくつかのロードホイール40と、を含む車輪組立体を備える。
【0080】
スプロケットホイール20は一般に、分割無限軌道100に係合するように、かつ、車両10のエンジン(図示せず)から分割無限軌道100へと原動力を伝えるように、構成される。従動輪30は、車両10の後端において分割無限軌道100を引っ張って案内するように構成される。最後に、図示されている例では、ロードホイール40は一般に、使用中に地面と係合する分割無限軌道100の下方走行部分を案内するように構成される。
【0081】
図1では、矢印50は車両10の前方への進行の方向を示している。
【0082】
分割無限軌道100は、
図1において最もよく示されているように、無端ループを定めるように端と端とが接続されている、少なくとも1つであるが典型的にはいくつかの無限軌道分割体200を備える。
【0083】
ここで
図2および
図3を参照すると、従来の無限軌道分割体200がより詳細に示されている。各々の無限軌道分割体200は、補強されたエラストマ材料から作られ、一般に、外側の地面係合表面300と内側の車輪係合表面400とを有する基礎本体またはカーカス205を備える。
【0084】
本体205は、第1の末端207および第2の反対の末端209と、第1の側縁211および第2の反対の側縁213と、を定める。理解できるように、無限軌道分割体200は、
図2および
図3における破線によって示されるように様々な長さのものであり得る。各々の無限軌道分割体200は、長手方向に位置合わせされた1つまたは複数の剛性の無限軌道セクション202を、可撓性の無限軌道セクション204が、隣接する無限軌道セクション202の各々の対の間に配置され、それら各々の対を接続する状態で備える。
【0085】
外面300は、1つまたは複数のトレッドラグまたはトラクションラグ310(集合的に外側ラグと称される)を備え、限定されることはないが例として、各々の剛性の無限軌道セクション202において1つのトラクションラグ310を備える。トラクションラグ310は、車両10を動作させる地面に係合するように構成される。無限軌道分割体200のトラクションラグ310は一般にトレッドパターンを定める。
【0086】
内面400は、長手方向で位置合わせされた駆動ラグおよび/または案内ラグ(集合的に内側ラグと称される)の1つまたは複数の列を備える。ここでの非限定的な例では、各々の無限軌道セクション202は、内面400において、実質的に中心に位置付けられる1つの案内ラグ410と、実質的に無限軌道分割体200の側縁211および213にそれぞれ沿って位置付けられる2つの駆動ラグ420および430と、を備える。特定の実施形態では、中心に位置付けられる案内ラグ410が駆動ラグであり、駆動ラグ420および430が案内ラグであることが理解される。いくつかの他の実施形態では、駆動ラグ420および430は省略することができ、したがって、中心に位置付けられる案内ラグ410が駆動ラグおよび案内ラグとして作用する。
【0087】
案内ラグ410は一般に、車両10の様々な車輪20、30、および40にわたって分割無限軌道100を案内するように、かつ軌道から外れることの発生を防止するように構成される。案内ラグ410は、典型的には、能動的に駆動されず、スプロケットホイール20によって係合されない。それらの部品について、駆動ラグ420および430は、車両10のスプロケットホイール20によって駆動係合されるように構成される。分割無限軌道100とスプロケットホイール20との間の係合の異なる構成も同様に考えられることが理解される。
【0088】
図2および
図3の例では、案内ラグ410の列と駆動ラグ420および430の列とは、車両10の異なる車輪20、30、および40のための車輪経路440および450を定めるように横方向で離間されている。
【0089】
他の例では、駆動ラグ420、430の2つより多いかまたは少ない列があってもよく、駆動ラグ420、430の列は、無限軌道分割体200の幅に沿って他の場所に位置付けられてもよい。同様に、他の例では、案内ラグ410の2つ以上の列があってもよく、案内ラグ410の列は、無限軌道分割体200の幅に沿って他の場所に位置付けられてもよい。
【0090】
また、本例では、案内ラグ410は、典型的には、スプロケットホイール20によって能動的に駆動されず、スプロケットホイール20によって係合もされないが、他の例では、案内ラグ410はスプロケットホイール20によって場合により駆動することもできる。このような例では、案内ラグ410は案内ラグおよび駆動ラグの両方として作用する。
【0091】
無限軌道分割体200はまた、第1の末端207に位置付けられる第1の接合部材250、および第2の末端209に位置付けられる第2の接合部材270を備えている。
【0092】
図示されているように、第1の接合部材250は、4つの凹部258によって離間された5つの外方に延在するテール部256を備える。相補的に、第2の接合部材270は、隣接する無限軌道分割体200の5つのテール部256を受け入れるように構成される5つの凹部278、および隣接する無限軌道分割体200の4つの凹部258において受け入れられるように構成される4つのテール部276を定める。
【0093】
図4において最もよく示されているように、接合部材250および270は、互いに係合され、さらに、板と、例えば第1の接合部材250の開口257および第2の接合部材270の開口277に挿入されるボルト(図示せず)などの留め具と、を使用して留め付けられるとき、共通の剛性の接合部290を形成するように構成される。動作中、車両10が移動しているとき、せん断力および曲げ力がこれらのボルトに加えられ、それらの力は最終的にボルトに不具合を生じさせる。
【0094】
一般的に言って、無限軌道分割体は、
図2~
図4の構成から変更され、例えば分割無限軌道100の一部分を修理または交換する必要性があるとき、連結構成の使用によって、選択的に互いに接続する、かつ互いから切り離すことができる無限軌道セクションを定める。そのように変更された無限軌道分割体は、第1の無限軌道セクションを備え、長手方向に配置された複数の無限軌道セクションを通常は備える。各々の無限軌道セクションは、セクション本体と、セクション本体の一端に配置された少なくとも1つの接続部分と、を備える。別の接続部分は、無限軌道セクションが無限軌道分割体の末端にあるときを除いて、セクション本体の反対の端に配置されてもよい。接続部分は、内側セクション接続部と、内側セクション接続部とは反対の外側セクション接続部と、別の無限軌道セクションの別の接続部分の係合表面に当接するように構成される係合表面と、を有する。当接している係合表面を有する2つの隣接する無限軌道セクションは、連結構成の内側連結部および外側連結部を使用して接続され得る。内側連結部は、2つの隣接する無限軌道セクションの内側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される2つの内側連結部接続部を有する。外側連結部は、2つの隣接する無限軌道セクションの外側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される2つの外側連結部接続部を有する。いくつかの実施形態では、分割無限軌道100全体は、閉ループを形成するために端と端とが接合される無限軌道分割体へと組み立てられるこれらの無限軌道セクションを使用して構築され得る。同じ実施形態または他の実施形態では、車両10には、これらの無限軌道セクションを使用して全体的または部分的に構築される分割無限軌道100が搭載され得る。
【0095】
実施形態では、分割無限軌道100のための修理キットが、1つの内側連結部と、1つの外側連結部と、1つの無限軌道セクションと、を備え得る。現場にある間に分割無限軌道100の一部分が壊れた場合、1つまたは複数の修理キットが、例えば、無限軌道分割体の1つのセクション、2つのセクション、またはすべてのセクションといった、分割無限軌道100の損傷した部品を交換するために使用できる。
【0096】
図5は、本技術の実施形態による、無限軌道分割体のセクションの概略および機能の図である。
図6は、本技術の実施形態による、内側連結部および外側連結部の使用による無限軌道分割体の別のセクションと相互接続する
図5の無限軌道分割体のセクションの概略および機能の図である。
図5および
図6を参照すると、矢印50が、分割無限軌道100が搭載されている車両10の前方への進行の方向を示しており、分割無限軌道100のための無限軌道分割体は、第1の無限軌道セクション500と、内側連結部540と、外側連結部550と、を備える。第1の無限軌道セクション500は、セクション本体502と、セクション本体502の第1の長手方向の端512に配置される第1の接続部分516と、を備える。第1の接続部分516は、第1の無限軌道セクション500の幅の少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、または少なくとも約90%に沿って横方向に延在し得る。場合によっては、第1の接続部分516は、第1の無限軌道セクション500の幅の少なくとも約70%から約90%の間に沿って横方向に延在し得る。
【0097】
第1の無限軌道セクション500は、セクション本体502の反対の第2の長手方向の端514に配置される第2の接続部分518を備え得る。第1の接続部分516は、第1の内側セクション接続部524を定める第1の内側接続表面520と、第1の内側接続表面520と反対であり、第1の外側セクション接続部532を定める第1の外側接続表面528と、第1の内側接続表面520と第1の外側接続表面528との間で延在し、第2の無限軌道セクション500の第2の接続部分518の第2の係合表面538に当接するように構成される第1の係合表面536と、を有する。内側連結部540は、内側接続部分544に搭載される第1の内側連結部接続部546および第2の内側連結部接続部548を有し、第1の内側連結部546および第2の内側連結部548は長手方向において互いから離間され、第1の内側連結部接続部546は、第1の無限軌道セクション500の第1の接続部分516の第1の内側セクション接続部524に接続するように構成され、第2の内側連結部接続部548は、第2の無限軌道セクション500の第2の接続部分518の第2の内側セクション接続部526に接続するように構成される。外側連結部550は、外側接続部分554に搭載される第1の外側連結部接続部556および第2の外側連結部接続部558を有し、第1の外側連結部接続部556および第2の外側連結部接続部558は長手方向において互いから離間され、第1の外側連結部接続部556は、第1の無限軌道セクション500の第1の接続部分516の第1の外側セクション接続部532に接続するように構成され、第2の外側連結部接続部558は、第2の無限軌道セクション500の第2の接続部分518の第2の外側セクション接続部534に接続するように構成される。内側連結部540および外側連結部550は、組み立てられるときに第1の無限軌道セクション500と第2の無限軌道セクション500との間に剛性の接続を形成する。
【0098】
第1の無限軌道セクション500が第2の接続部分518を含む
図5に示されているような実施形態では、第2の接続部分518は、補助内側連結部540および補助外側連結部550を使用して第3の無限軌道セクション500に接続されるように構成される。第1の接続部分516のように、第2の接続部分518は、第1の無限軌道セクション500の幅の少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、または少なくとも約90%に沿って横方向に延在し得る。場合によっては、第1の接続部分は、第1の無限軌道セクション500の幅の少なくとも約70%から約90%の間に沿って横方向に延在し得る。
【0099】
図5および
図6は、セクション本体502が、少なくとも1つの内側本体ラグ506を有する内面504と、内面504と反対の外面508であって、少なくとも1つの外側本体ラグ510を有する、外面508と、を含む実施形態を示す。同様に、内側連結部540は、内側接続部分544に搭載される少なくとも1つの内側連結部ラグ542を含み、外側連結部550は、外側接続部分554に搭載される少なくとも1つの外側連結部ラグ552を含む。少なくとも1つの内側本体ラグ506は少なくとも1つの内側ラグを備えることができ、少なくとも1つの内側連結部ラグ542は少なくとも1つの内側ラグを備えることができる。少なくとも1つの外側本体ラグ510は少なくとも1つの地面係合ラグを備えることができ、少なくとも1つの外側連結部ラグ552は少なくとも1つの地面係合ラグを備えることができる。長手方向に離間されるため、内側本体ラグ506および内側連結部ラグ542は案内ラグおよび駆動ラグとして作用することができる。同じく長手方向に離間されるため、外側本体ラグ510および外側連結部ラグ552は分割無限軌道100のためのスレッドパターンを形成することができる。
【0100】
非限定的な実施形態では、セクション本体502および第1の接続部分516はエラストマ材料から作ることができる。同じ実施形態または別の非限定的な実施形態では、内側連結部540の内側接続部分544および/または外側連結部550の外側接続部分554は金属部品を含むことができ、内側連結部ラグ542および/または外側連結部ラグ552はこれらの金属部品に接続することができる。
【0101】
図7は、本技術の実施形態による、2つのセクションを備える無限軌道分割体の外面の斜視図である。
図7では、2つの無限軌道セクション500が、内側連結部540(透明に示されている)および外側連結部550を使用して組み立てられている。内側本体ラグ506および外側連結部ラグ552のうちの1つが明確に視認可能であり、内側連結部ラグ542は、内側連結部540を透明に示しているため、明確に視認可能ではない。
【0102】
図7の実施形態では、無限軌道分割体は長手方向補強ケーブル560で補強されている。無限軌道セクション500のうちのいくつかは、
図7に示されているように、第1の長手方向の端512と反対のセクション本体502の第2の長手方向の端(または末端)562においてケーブル取付けセクションを備える。例えば、ケーブル560のアレイを無限軌道セクション500の第2の長手方向の端562に取り付けることができる。ケーブル取付けセクションは、長手方向補強ケーブルの第1の端が無限軌道セクション500において受け入れられる場所である。長手方向補強ケーブルは、別の無限軌道分割体の無限軌道セクション500への取付けのための第2の端(図示せず)を有する。
【0103】
図8は、本技術の実施形態による、
図7の無限軌道分割体の側方立面図である。内側連結部540および外側連結部550は、内側連結部ラグ542および/または外側連結部ラグ552が接続され得る内側接続部分544および外側接続部分554の金属部品を明らかにするために透明に示されている。接続部分516、518はそれぞれ、内側連結部540、外側連結部550、内側セクション接続部524、526、および外側セクション接続部532、534を接続することによって形成される組立体が、無限軌道セクション500の各々のセクション本体502に対して曲がることを可能にするために、セクション本体502の長手方向の端512、514と内側セクション接続部524、526および外側セクション接続部532、534との間に可撓性部分を備え得る。
【0104】
図9は、本技術の実施形態による、第1の相互接続技法を示す
図7の無限軌道分割体の分解斜視図である。
図9に示されているように、実施形態では、第1の接続部分516および第2の接続部分518の各々は外面528、530にほぞ穴572を形成しており、内側連結部540はほぞ570の対を形成している。図示されていないが、第1の接続部分516および第2の接続部分518の各々は内面520、522にほぞ穴を形成し、外側連結部はほぞの対を形成する。内側連結部540および外側連結部550が第1および第2の無限軌道セクション500と組み立てられるとき、蟻継ぎ接合部が、ほぞ穴のうちの1つとほぞのうちの1つとを含むそれぞれの対の間に形成され得る。
図9の非限定的な例では、内側連結部540は、第1の内側セクション接続部524および第2の内側セクション接続部526におけるほぞ穴(図示せず)の対応する対にスライド可能に嵌合するように構成されるほぞ570の対を有する。同様に、外側連結部550は、第1の外側セクション接続部532および第2の外側セクション接続部534のほぞ穴572の対応する対にスライド可能に嵌合するように構成されるほぞ(図示せず)の対を有する。第1の内側セクション接続部524および第2の内側セクション接続部526にほぞを形成すること、ならびに内側連結部540および外側連結部550にほぞ穴を形成することも考えられる。実施形態では、ほぞと、対応するほぞ穴と、は、内側連結部540および外側連結部550が第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションに締り嵌めで具合よく接続し、ひとたび組み立てられればこれらの部品の間の偶発的な相対移動を防止するように構成できる。また、対応するほぞとほぞ穴とが第1の接続部分516および第2の接続部分518に形成されている状態で、ほぞ穴を内側連結部540および外側連結部550の一方に形成でき、ほぞを内側連結部540および外側連結部550の他方に形成できることも考えられ、これにより、内側連結部540を外側に設置し、外側連結部を内側に設置することを防止する誤り防止特徴部を形成することができる。別の誤り防止特徴部が、ほぞ穴およびほぞを横方向において先細りにすることで形成されてもよく、無限軌道セクション500の第1の接続部分516および第2の接続部分518において内側連結部540または外側連結部550を誤った(つまり、反対の)方向にスライドさせようとする試みを防止する。内側連結部540と2つの無限軌道セクション500との間の機械的なインターロック接続を形成するための他の構成も考えられる。
【0105】
図9の実施形態はまた、第1の係合表面536が第1のアンカー固定部分574を有すること、および第2の係合表面538が対応する第2のアンカー固定部分576を有することを示している。第1のアンカー固定部分574および第2のアンカー固定部分576は、第1の係合表面536および第2の係合表面538を互いにおいてスライドさせることによって係合させることができる。
【0106】
図9は、組み立てられるとき、内側連結部540および外側連結部550を第1の無限軌道分割体および第2の無限軌道分割体におけるくぼみ584(
図8)に係止させるために、2つの無限軌道セクション500、内側連結部540、および外側連結部550によって形成された組立体に取り付けることができるU字形の板580およびボルト582を含む固定手段も示している。
図14に示されているような実施形態では、U字形の板580およびボルト582は、付勢リップ586が内側連結部540または外側連結部550の端において一体に形成され得るため、省略されてもよく、付勢リップ586は、第1の接続部分516および第2の接続部分518の端の近くに一体に形成されたくぼみ588とのスナップフィット接続で嵌合するように構成される。くぼみ588は可能性としてくぼみ584と同じであり得る。また、内側連結部540または外側連結部550を第1の接続部分516および第2の接続部分518において所定の位置で維持するためのスナップフィット接続を形成することを可能にするために、第1の接続部分516および第2の接続部分518の端に付勢リップを形成すること、および内側連結部540または外側連結部550の端にくぼみを形成することが代替で可能である。同じ実施形態または別の実施形態において、これらの技法のうちのいずれか1つにより構築される1つの固定手段が、組立体の反対の端の各々に搭載されてもよい。他の種類の固定手段も考えられる。
【0107】
分割無限軌道100は非常に重たい可能性がある。無限軌道セクション500、内側連結部540、および外側連結部550の組立てを容易にするために、第1の接続部分516は第1のフック部分590を有してもよく、第2の接続部分518は第2のフック部分592を有してもよい。
図15は、第1のフック部分590および第2のフック部分592の詳細を提供している。フック部分590、592は、第1の接続部分516および第2の接続部分518の両端に位置決めされ得る。第1のフック部分590および第2のフック部分592は、相補的であり、内側連結部540および外側連結部550が第1および第2の無限軌道セクション500に接続する前に、第1の無限軌道セクション500の第1の接続部分516を第2の無限軌道セクション500の第2の接続部分518に位置合わせするように構成され得る。第2のフック部分592との第1のフック部分590の係合は、内側連結部540および外側連結部550が設置される間、第1および第2の無限軌道セクション500を位置合わせされた配置で一緒に一時的に保持する。この位置合わせされた配置で第1および第2の無限軌道セクション500を一時的に支持することは、第1の接続部分516および第2の接続部分518における内側連結部540および外側連結部550の挿入を容易にし、工程をより時間効率良くさせる。組立てが完了すると、第1のフック部分590および第2のフック部分592は互いに依然として係合しているが、第1および第2の無限軌道セクション500をもはや支持しない。第1の接続部分516がフック部分592と同様のフック部分を有し得る一方で、第2の接続部分518がフック部分590と同様のフック部分を有し得ることは、留意され得る。異なるフック部分590または592は、第1の接続部分516および第2の接続部分518の各々の反対の端に形成されてもよい。
【0108】
図10は、本技術の実施形態による、第2の相互接続技法を示す
図7の無限軌道分割体の分解斜視図である。
図11および
図12は、本技術の実施形態による、第2の相互接続技法の詳細図である。
図10、
図11、および
図12の実施形態では、第1のアンカー固定部分574および第2のアンカー固定部分576の一方は横方向に分配された複数のほぞを含み、第1のアンカー固定部分574および第2のアンカー固定部分576の他方は横方向に分配された複数のほぞ穴を含む。横方向に分配された複数のほぞ穴および横方向に分配された複数のほぞは、第1および第2の無限軌道セクション500が組み立てられるとき、複数の横方向に分配された機械的インターロック接合部(例えば、蟻継ぎ)を形成する。この非限定的な実施形態では、2つのアンカー固定部分574、576は互いの鏡写しであるが、他の構成が考えられる。第1および第2の相互接続技法を有する実施形態は、過酷な使用/車両の用途において優れた無限軌道の耐久性を伴って、内側連結部540および外側連結部550と第1および第2の無限軌道セクション500との間に特に剛性の接合部を提供する。
【0109】
図13は、本技術の実施形態による、3つのセクションを備える無限軌道分割体の外面の平面図である。無限軌道分割体は、第1の無限軌道セクション500aと、少なくとも1つの第2の無限軌道セクション500bと(1つの第2の無限軌道セクション500bが示されている)、第3の無限軌道セクション500cと、を備える。無限軌道分割体は、両端における第1の無限軌道セクション500aおよび第3の無限軌道セクション500cと、それらの間における相互接続された複数の第2の無限軌道セクション500bと、を備え得る。すべての無限軌道セクション500a、500b、500cは、一方の長手方向の端における516または518などの接続部分と、反対の長手方向の端(または末端)562におけるケーブル取付けセクション560と、をそれぞれが有する第1の無限軌道セクション500aおよび第3の無限軌道セクション500cを除いて、同じ手法で構築される。1つの内側連結部540と1つの外側連結部550とが、隣接する無限軌道セクション500a、500b、500cの各々の対を接続するために使用される。
【0110】
本技術の範囲を限定することなく、分割無限軌道100の第1の無限軌道セクション500が、以下の手法において分割無限軌道100の第2の無限軌道セクション500に選択的にかつ取り外し可能に接続され得る。第1の無限軌道セクションは、端と端との構成で、第2の無限軌道セクションと位置合わせされる。第1の無限軌道セクション500は、第1の無限軌道セクション500の第1のフック部分590を第2の無限軌道セクション500の第2のフック部分592に係合させることで、第2の無限軌道セクション500と位置合わせされ得る。したがって、第1および第2の無限軌道セクション500は、端と端との構成で、位置合わせされた配置で一時的に一緒に保持され、これは、その後の組立て動作を容易にする。内側連結部540の第1の内側連結部接続部546は第1の無限軌道セクション500の第1の内側セクション接続部524に接続される。内側連結部540の第2の内側連結部接続部548は第2の無限軌道セクション500の第2の内側セクション接続部526に接続される。外側連結部550の第1の外側連結部接続部556は第1の無限軌道セクションの第1の外側セクション接続部532に接続される。外側連結部550の第2の外側連結部接続部558は第2の無限軌道セクション500の第2の外側セクション接続部534に接続される。第1の無限軌道セクション500の第1の内側セクション接続部524への第1の内側連結部接続部546の接続は、横方向の並進によって行われ得る。同様に、第1の無限軌道セクション500の第2の内側セクション接続部526への第2の内側連結部接続部548の接続は、横方向の並進によって行われ得る。同じことは、第1の無限軌道セクション500の第1の外側セクション接続部532への第1の外側連結部接続部556の接続と、第1の無限軌道セクション500の第2の外側セクション接続部534への第2の外側連結部接続部558の接続と、にも当てはまり、すべて横方向の並進によって行われ得る。内側連結部540および外側連結部550は、第1および第2の無限軌道セクション500に対して概して横方向で固定されるように、固定手段を用いて第1および第2の無限軌道セクション500に係止させられ得る。第1および第2の無限軌道セクション500の接続または分解は、専用工具の使用を必要とすることなく手作業で実施することができる。
【0111】
上記の動作のうちのいくつかは任意選択であり、これらの動作のうちのいくつかの順番を変更することができることは、留意されるべきである。
【0112】
条項
第1の条項: 分割無限軌道のための無限軌道分割体であって、無限軌道分割体は、第1の無限軌道セクションを備え、第1の無限軌道セクションは、セクション本体と、セクション本体の第1の長手方向の端に配置される第1の接続部分と、を備え、第1の接続部分は、第1の内側セクション接続部を定める第1の内側接続表面と、第1の内側接続表面と反対の第1の外側接続表面であって、第1の外側セクション接続部を定める、第1の外側接続表面と、第1の内側接続表面と第1の外側接続表面との間で延在し、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の係合表面に当接するように構成される第1の係合表面と、を有し、無限軌道分割体はさらに、第1の内側連結部接続部および第2の内側連結部接続部を有する内側連結部であって、第1の内側連結部および第2の内側連結部は長手方向において互いから離間され、第1の内側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分の第1の内側セクション接続部に接続するように構成され、第2の内側連結部接続部は、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の内側セクション接続部に接続するように構成される、内側連結部と、第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部を有する外側連結部であって、第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部は長手方向において互いから離間され、第1の外側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分の第1の外側セクション接続部に接続するように構成され、第2の外側連結部接続部は、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の外側セクション接続部に接続するように構成される、外側連結部と、を備える、無限軌道分割体。
【0113】
第2の条項: 第2の無限軌道セクションをさらに備える、第1の条項に記載の無限軌道分割体。
【0114】
第3の条項: 第1の無限軌道セクションは、第1の長手方向の端とは反対のセクション本体の第2の長手方向の端において第2の接続部分を備え、第2の接続部分は、補助内側連結部と補助外側連結部とを使用して、第3の無限軌道セクションに接続されるように構成される、第1の条項または第2の条項に記載の無限軌道分割体。
【0115】
第4の条項: 無限軌道分割体は長手方向補強ケーブルで補強され、第1の無限軌道セクションは、第1の長手方向の端とは反対のセクション本体の第2の長手方向の端においてケーブル取付けセクションを備え、ケーブル取付けセクションは、長手方向補強ケーブルの第1の端を受け入れるように構成され、長手方向補強ケーブルは、別の無限軌道分割体への取付けのために構成される第2の端を有する、第1の条項または第2の条項に記載の無限軌道分割体。
【0116】
第5の条項: セクション本体はエラストマ材料から作られる、第1の条項から第4の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0117】
第6の条項: セクション本体は、少なくとも1つの内側本体ラグを有する内面と、内面と反対の外面であって、少なくとも1つの外側本体ラグを有する、外面と、を備え、内側連結部は少なくとも1つの内側連結部ラグを備え、外側連結部は少なくとも1つの外側連結部ラグを備える、第1の条項から第5の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0118】
第7の条項: 少なくとも1つの内側本体ラグは少なくとも1つの駆動ラグと少なくとも1つの案内ラグとを備え、少なくとも1つの内側連結部ラグは少なくとも1つの駆動ラグと少なくとも1つの案内ラグとを備える、第6の条項に記載の無限軌道分割体。
【0119】
第8の条項: 少なくとも1つの外側本体ラグは少なくとも1つの地面係合ラグを備え、少なくとも1つの外側連結部ラグは少なくとも1つの地面係合ラグを備える、第6の条項または第7の条項に記載の無限軌道分割体。
【0120】
第9の条項: 少なくとも1つの内側本体ラグおよび少なくとも1つの内側連結部ラグは長手方向で離間され、少なくとも1つの外側本体ラグおよび少なくとも1つの外側連結部ラグは長手方向で離間される、第6の条項から第8の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0121】
第10の条項: 第1の接続部分および第2の接続部分は、第1の無限軌道セクションの幅の少なくとも約70%に沿って横方向に延在する、第1の条項から第9の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0122】
第11の条項: 第1の内側セクション接続部および第2の内側セクション接続部の各々が内側ほぞ穴および内側ほぞの一方を形成し、第1の内側連結部接続部および第2の内側連結部接続部の各々が内側ほぞ穴および内側ほぞの他方を形成し、内側ほぞ穴のうちの1つと内側ほぞのうちの1つとを含むそれぞれの対が、内側連結部が第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションと組み立てられるとき、内側蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、第1の条項から第10の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0123】
第12の条項: 第1の外側セクション接続部および第2の外側セクション接続部の各々が外側ほぞ穴および外側ほぞの一方を形成し、第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部の各々が外側ほぞ穴および外側ほぞの他方を形成し、外側ほぞ穴のうちの1つと外側ほぞのうちの1つとを含むそれぞれの対が、外側連結部が第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションと組み立てられるとき、外側蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、第1の条項から第11の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0124】
第13の条項: 第1の係合表面は第1のアンカー固定部分を有し、第2の係合表面は第2のアンカー固定部分を有する、第1の条項から第12の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0125】
第14の条項: 第1のアンカー固定部分および第2のアンカー固定部分の一方が横方向に分配された複数のほぞを含み、第1のアンカー固定部分および第2のアンカー固定部分の他方が横方向に分配された複数のほぞ穴を含み、横方向に分配された複数のほぞ穴および横方向に分配された複数のほぞは、第1の無限軌道セクションと第2の無限軌道セクションとが組み立てられるとき、横方向に分配された複数の蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、条項13の無限軌道分割体。
【0126】
第15の条項: 第1の接続部分は第1のフック部分を有し、第2の接続部分は第2のフック部分を有する、第1の条項から第14の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0127】
第16の条項: 第1のフック部分および第2のフック部分は、内側連結部および外側連結部が第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションに接続する前に、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分を、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分に対して位置合わせして一時的に保持するように構成される、条項15の無限軌道分割体。
【0128】
第17の条項: 第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションの少なくとも一方は、内側連結部および外側連結部を第1の無限軌道分割体および第2の無限軌道分割体に係止するための固定手段をさらに含む、第1の条項から第16の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0129】
第18の条項: 内側連結部および外側連結部は、第1の無限軌道セクションと第2の無限軌道セクションとの間に剛性の接続を形成するように構成される、第1の条項から第17の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0130】
第19の条項: 第1の接続部分は、セクション本体の第1の長手方向の端と第1の内側セクション接続部および第1の外側セクション接続部との間に可撓性部分を備え、それによって、内側連結部と、外側連結部と、第1の内側セクション接続部および第1の外側セクション接続部と、を接続することで形成される組立体が、セクション本体に対して曲がることができる、第1の条項から第18の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体。
【0131】
第20の条項: 分割無限軌道のための無限軌道分割体であって、無限軌道分割体は、第1の無限軌道セクションを備え、第1の無限軌道セクションは、第1のセクション本体と、第1のセクション本体の第1の長手方向の端に配置される第1の接続部分と、を備え、第1の接続部分は、第1の内側セクション接続部を定める第1の内側接続表面と、第1の内側接続表面と反対の第1の外側接続表面であって、第1の外側セクション接続部を定める、第1の外側接続表面と、第1の内側接続表面と第1の外側接続表面との間で延在する第1の係合表面と、第1の長手方向の端とは反対の第1のセクション本体の第1の長手方向の末端における第1のケーブル取付けセクションであって、少なくとも1つの第1の長手方向補強ケーブルの端を受け入れるように構成される、第1のケーブル取付けセクションと、を有し、無限軌道分割体はさらに、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションを備え、各々の第2の無限軌道セクションは、第2のセクション本体、第2のセクション本体の第2の長手方向の端に配置される第2の接続部分であって、第2の内側セクション接続部を定める第2の内側接続表面と、第2の内側接続表面と反対の第2の外側接続表面であって、第2の外側セクション接続部を定める、第2の外側接続表面と、第2の内側接続表面と第2の外側接続表面との間で延在する第2の係合表面と、を有する、第2の接続部分、および、第3のセクション本体の第3の長手方向の端に配置される第3の接続部分であって、第3の内側セクション接続部を定める第3の内側接続表面と、第3の内側接続表面と反対の第3の外側接続表面であって、第3の外側セクション接続部を定める、第3の外側接続表面と、第3の内側接続表面と第3の外側接続表面との間で延在する第3の係合表面と、を有する、第3の接続部分を備え、無限軌道分割体はさらに、第1の内側連結部接続部および第2の内側連結部接続部を有する第1の内側連結部を備え、第1の内側連結部および第2の内側連結部は長手方向において互いから離間され、第1の内側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分の第1の内側セクション接続部に接続するように構成され、第2の内側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の係合表面が少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の係合表面に当接するとき、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の内側セクション接続部に接続するように構成され、無限軌道分割体はさらに、第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部を有する第1の外側連結部を備え、第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部は長手方向において互いから離間され、第1の外側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の接続部分の第1の外側セクション接続部に接続するように構成され、第2の外側連結部接続部は、第1の無限軌道セクションの第1の係合表面が少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の係合表面に当接するとき、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の外側セクション接続部に接続するように構成される、無限軌道分割体。
【0132】
第21の条項: 少なくとも1つの第2の無限軌道セクションは2つ以上の第2の無限軌道セクションを備え、第2の無限軌道セクションのうちの第1のものが、第1の内側連結部および第1の外側連結部によって第1の無限軌道セクションに接続され、2つ以上の第2の無限軌道セクションのうちの第2のものが、第2の内側連結部および第2の外側連結部によって2つ以上の第2の無限軌道セクションのうちの第1のものに接続される、第20の条項に記載の無限軌道分割体。
【0133】
第22の条項: 第3の無限軌道セクションであって、第3のセクション本体、第3のセクション本体の第4の長手方向の端に配置される第4の接続部分であって、第4の内側セクション接続部を定める第4の内側接続表面と、第4の内側接続表面と反対の第4の外側接続表面であって、第4の外側セクション接続部を定める第4の外側接続表面と、第4の内側接続表面と第4の外側接続表面との間で延在する第4の係合表面と、第4の長手方向の端とは反対の第3のセクション本体の第2の長手方向の末端における第2のケーブル取付けセクションであって、少なくとも1つの第2の長手方向補強ケーブルの第1のものを受け入れるように構成される、第2のケーブル取付けセクションと、を有する、第4の接続部分を備える第3の無限軌道セクションと、第3の内側連結部接続部および第4の内側連結部接続部を有する第3の内側連結部であって、第3の内側連結部および第4の内側連結部は長手方向において互いから離間され、第3の内側連結部接続部は、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第3の接続部分の第3の内側セクション接続部に接続するように構成され、第4の内側連結部接続部は、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第3の係合表面が第3の無限軌道セクションの第4の係合表面に当接するとき、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の内側セクション接続部に接続するように構成される、第3の内側連結部と、第3の外側連結部接続部および第4の外側連結部接続部を有する第3の外側連結部であって、第3の外側連結部接続部および第4の外側連結部接続部は長手方向において互いから離間され、第3の外側連結部接続部は、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第3の接続部分の第3の外側セクション接続部に接続するように構成され、第4の外側連結部接続部は、少なくとも1つの第2のセクションの第3の係合表面が第3の無限軌道セクションの第4の係合表面に当接するとき、少なくとも1つの第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の外側セクション接続部に接続するように構成される、第3の外側連結部と、を備える、第20の条項または第21の条項に記載の無限軌道分割体。
【0134】
第23の条項: 第1の条項から第22の条項のいずれか一項に記載の無限軌道分割体を複数備える、無限軌道システムのための分割無限軌道。
【0135】
第24の条項: フレームと、フレームによって支持されるエンジンと、エンジンに動作可能に接続される少なくとも2つの無限軌道システムであって、第23の条項に記載の分割無限軌道を各々が含む、少なくとも2つの無限軌道システムと、を備える車両。
【0136】
第25の条項: 分割無限軌道のための無限軌道連結組立体であって、無限軌道連結組立体は、a)第1の無限軌道セクションの第1の接続部分であって、第1の内側接続表面、第1の外側接続表面、および、第1の内側接続表面と第1の外側接続表面との間で延在する第1の係合表面を有する、第1の接続部分と、b)第2の無限軌道セクションの第2の接続部分であって、第2の接続部分は、第2の内側接続表面、第2の外側接続表面、および、第2の内側接続表面と第2の外側接続表面との間で延在する第2の係合表面を有し、第1の無限軌道セクションの第2の係合表面は、第2の無限軌道セクションの第1の係合表面に当接するように構成される、第2の接続部分と、c)第1の無限軌道セクションの第1の内側接続表面と第2の無限軌道セクションの第2の内側接続表面とに接続するように構成される内側連結部と、d)第1の無限軌道セクションの第1の外側接続表面と第2の無限軌道セクションの第2の外側接続表面とに接続するように構成される外側連結部と、を備え、第1の接続部分および第2の接続部分との内側連結部および外側連結部の接続は、第1の係合表面と第2の係合表面とが当接することを結果的にもたらし、第1の無限軌道セクションを第2の無限軌道セクションと連結させる、無限軌道連結組立体。
【0137】
第26の条項: 分割無限軌道の第1の無限軌道セクションを分割無限軌道の第2の無限軌道セクションに選択的にかつ取り外し可能に接続するための方法であって、第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションは、第1の内側セクション接続部および第2の内側セクション接続部と、第1の外側セクション接続部および第2の外側セクション接続部と、をそれぞれ有し、方法は、第1の無限軌道セクションを第2の無限軌道セクションと位置合わせするステップと、内側連結部の第1の内側連結部接続部を第1の無限軌道セクションの第1の内側セクション接続部に接続するステップと、内側連結部の第2の内側連結部接続部を第2の無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部に接続するステップと、外側連結部の第1の外側連結部接続部を第1の無限軌道セクションの第1の外側セクション接続部に接続するステップと、外側連結部の第2の外側連結部接続部を第2の無限軌道セクションの第2の外側セクション接続部に接続するステップと、を含む方法。
【0138】
第27の条項: 第1の無限軌道セクションの第1の内側セクション接続部への第1の内側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われ、第2の無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部への第2の内側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われ、第1の無限軌道セクションの第1の外側セクション接続部への第1の外側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われ、第2の無限軌道セクションの第2の外側セクション接続部への第2の外側連結部接続部の接続が、横方向の並進によって行われる、第26の条項に記載の方法。
【0139】
第28の条項: 第1の無限軌道セクションは、第1の無限軌道セクションの第1のフック部分と第2の無限軌道セクションの第2のフック部分とによって、第2の無限軌道セクションと位置合わせされる、第26の条項または第27の条項に記載の方法。
【0140】
第29の条項: 内側連結部および外側連結部は、第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションに対して概して横方向で固定されるように、第1の無限軌道セクションおよび第2の無限軌道セクションに固定される、第26の条項から第28の条項のいずれか一項に記載の方法。
【0141】
第30の条項: 第1の無限軌道セクションと第2の無限軌道セクションとの接続は手作業で実施される、第26の条項から第29の条項のいずれか一項に記載の方法。
【0142】
第31の条項: 第1の無限軌道セクションと第2の無限軌道セクションとは専用工具なしで接続される、第30の条項に記載の方法。
【0143】
第32の条項: 分割無限軌道のための無限軌道セクションであって、無限軌道セクションは、エラストマ材料から作られるセクション本体を備え、セクション本体は、少なくとも1つの内側ラグを有する内面、内面と反対の外面であって、少なくとも1つの外側ラグを有する、外面、第1の本体端、および第1の本体端と反対の第2の本体端、ならびに、セクション本体の第1の本体端に接続され、対とされた無限軌道セクションの第2の接続部分に接続するように構成される第1の接続部分を有し、第1の接続部分は、内側セクション接続部を含む内側接合表面と、内側接合表面と反対の、外側セクション接続部を含む外側接合表面と、内側接合表面から外側接合表面へと延在する第1の係合表面と、を定め、無限軌道セクションはさらに、連結部組立体を備え、連結部組立体は、内側連結部であって、内側ラグ部分と、内側ラグ部分の反対で、無限軌道セクションの第1の接続部分の内側セクション接続部、および対とされた無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部と相補的な内側接続部分と、を有する、内側連結部、ならびに、外側連結部であって、外側ラグ部分と、外側ラグ部分の反対で、無限軌道セクションの第1の接続部分の外側セクション接続部、および対とされた無限軌道セクションの第2の外側セクション接続部と相補的な外側接続部分と、を有する、外側連結部を有し、内側連結部および外側連結部は、無限軌道セクションの第1の係合表面が対とされた無限軌道セクションの第2の係合表面に当接するとき、横方向の並進を介して、(i)無限軌道セクションの第1の接続部分の内側セクション接続部、および、対とされた無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部と、(ii)無限軌道セクションの第1の接続部分の外側セクション接続部、および、対とされた無限軌道セクションの第2の外側セクション接続部と、にそれぞれ接続し、それによって、第1の接続部分と第2の接続部分との間に剛性の接合部を形成するように構成される、無限軌道セクション。
【0144】
第33の条項: 第1の接続部分および第2の接続部分は、セクション本体の幅の少なくとも80%において延在する、第32の条項に記載の無限軌道セクション。
【0145】
第34の条項: セクション本体の少なくとも1つの内側ラグ、および内側連結部の内側ラグ部分は、駆動ラグまたは案内ラグである、第32の条項または第33の条項に記載の無限軌道セクション。
【0146】
第35の条項: セクション本体の少なくとも1つの内側ラグ、および外側連結部の外側ラグ部分は、接地ラグである、第32の条項から第34の条項のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【0147】
第36の条項: 内側接続部分は第1の金属部を含み、内側ラグ部分は第1の金属部に接続される、第32の条項から第35の条項のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【0148】
第37の条項: 外側接続部分は第2の金属部を含み、外側ラグ部分は第2の金属部に接続される、第32の条項から第36の条項のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【0149】
第38の条項: 第1の接続部分は第2の接続部分と異なる、第32の条項から第37の条項のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【0150】
第39の条項: 第1の接続部分および第2の接続部分はそれぞれ、連結部組立体の設置の間、第1の接続部分と第2の接続部分とを一緒に一時的に位置合わせして保持するように構成される相補的なフック部分をさらに備える、第32の条項から第38の条項のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【0151】
第40の条項: 第1の接続部分および第2の接続部分の内側セクション接続部は、1つまたは複数の蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、第32の条項から第39の条項のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【0152】
第41の条項: 連結部組立体は少なくとも1つの誤り防止特徴部をさらに備える、第40の条項に記載の無限軌道セクション。
【0153】
第42の条項: 少なくとも1つの誤り防止特徴部のうちの1つが、内側連結部および外側連結部の一方に形成されるほぞ穴、ならびに内側連結部および外側連結部の他方に形成されるほぞと、第1の接続部分および第2の接続部分に形成される対応するほぞおよびほぞ穴と、を備え、それによって、外側連結部を内側セクション接続部に設置すること、および内側連結部を外側セクション接続部に設置することが防止される、第41の条項に記載の無限軌道セクション。
【0154】
第43の条項: 少なくとも1つの誤り防止特徴部のうちの1つが、無限軌道セクションの第1の接続部分および第2の接続部分において、内側連結部または外側連結部を誤った方向にスライドさせることを防止するために、第1の係合表面および第2の係合表面の一方において、ほぞ穴を横方向において先細りにすることで、かつ第1の係合表面および第2の係合表面の他方において、ほぞを横方向において先細りにすることで、形成される、第41の条項または第42の条項に記載の無限軌道セクション。
【0155】
第44の条項: 連結部組立体は、無限軌道セクションに対する内側連結部および外側連結部の横方向の並進を選択的に防止する固定手段をさらに備える、第32の条項から第43の条項のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【0156】
第45の条項: 固定手段は別体の部品を含む、第44の条項に記載の無限軌道セクション。
【0157】
第46の条項: 固定手段は、無限軌道セクションにおいて、かつ内側連結部および外側連結部において、一体化される、第44の条項に記載の無限軌道セクション。
【0158】
第47の条項: 係合表面のうちの第1のものは第1のアンカー固定部分をさらに含み、係合表面のうちの第2のものは、第1のアンカー固定部分と相補的な第2のアンカー固定部分をさらに含む、第32の条項から第46の条項のいずれか一項に記載の無限軌道セクション。
【0159】
第48の条項: アンカー固定部分は蟻継ぎ接合部を形成するように構成される、第47の条項に記載の無限軌道セクション。
【0160】
第49の条項: 無限軌道付き車両のための分割無限軌道であって、第32の条項から第48の条項のいずれか一項に定められているような複数の無限軌道セクションを備え、閉ループを形成するために端と端とが接合される分割無限軌道。
【0161】
第50の条項: 第49の条項に定められているような分割無限軌道が搭載されている車両。
【0162】
第51の条項: 無限軌道セクション同士を解放可能に接合するための方法であって、各々の無限軌道セクションは内側セクション接続部と外側セクション接続部とを有し、方法は、無限軌道セクション同士を端と端との構成で互いに位置合わせするステップと、内側連結部を、横方向の並進を介して、隣接する無限軌道セクション同士の各々の対の内側セクション接続部と係合するステップと、外側連結部を、横方向の並進を介して、隣接する無限軌道セクション同士の各々の対の外側セクション接続部と係合するステップと、を含む方法。
【0163】
第52の条項: 各々の対の無限軌道セクションはフック部分によって一時的に位置合わせされる、第51の条項に記載の方法。
【0164】
第53の条項: 固定手段を用いて内側連結部および外側連結部の横方向の移動を固定するステップをさらに含む、第51の条項に記載の方法。
【0165】
第54の条項: セクション同士は専用工具なしで接続される、第51の条項に記載の方法。
【0166】
第55の条項: 分割無限軌道のための無限軌道分割体であって、無限軌道分割体は、第1の無限軌道セクションを備え、第1の無限軌道セクションは、セクション本体と、セクション本体の一端に配置される第1の接続部分と、を備え、第1の接続部分は、第1の内側セクション接続部と、第1の内側セクション接続部とは反対の第1の外側セクション接続部と、第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の係合表面に当接するように構成される第1の係合表面と、を定め、無限軌道分割体はさらに、第1の無限軌道セクションの第1の内側セクション接続部および第2の無限軌道セクションの第2の内側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される第1の内側連結部接続部および第2の内側連結部接続部を有する内側連結部と、第1の無限軌道セクションの第1の外側セクション接続部および第2の無限軌道セクションの第2の接続部分の第2の外側セクション接続部にそれぞれ接続するように構成される第1の外側連結部接続部および第2の外側連結部接続部を有する外側連結部と、を備える、無限軌道分割体。
【0167】
本技術の上記の実装形態に対する変更および改良が当業者には明らかとなり得る。前述の説明は、限定ではなく例示となるように意図されている。そのため、本技術の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定されるように意図されている。
【符号の説明】
【0168】
10 車両
20 スプロケットホイール
30 従動輪
40 ロードホイール
50 前方への進行の方向
100 分割無限軌道
200 無限軌道分割体
202 剛性の無限軌道セクション
204 可撓性の無限軌道セクション
205 基礎本体、カーカス
207 第1の末端
209 第2の反対の末端
211 第1の側縁
213 第2の反対の側縁
250 第1の接合部材
256 テール部
257 開口
258 凹部
270 第2の接合部材
276 テール部
277 開口
278 凹部
290 共通の剛性の接合部
300 地面係合表面、外面
310 トレッドラグ、トラクションラグ、外側ラグ
400 車輪係合表面、内面
410 案内ラグ
420、430 駆動ラグ
440、450 車輪経路
500 無限軌道セクション
500a 第1の無限軌道セクション
500b 第2の無限軌道セクション
500c 第3の無限軌道セクション
502 セクション本体
504 内面
506 内側本体ラグ
508 外面
510 外側本体ラグ
512 第1の長手方向の端
514 第2の長手方向の端
516 第1の接続部分
518 第2の接続部分
520 第1の内側接続表面
524 第1の内側セクション接続部
526 第2の内側セクション接続部
528 第1の外側接続表面
530 外側接続表面
532 第1の外側セクション接続部
534 第2の外側セクション接続部
536 第1の係合表面
538 第2の係合表面
540 内側連結部
542 内側連結部ラグ
544 内側接続部分
546 第1の内側連結部接続部
548 第2の内側連結部接続部
550 外側連結部
552 外側連結部ラグ
554 外側接続部分
556 第1の外側連結部接続部
558 第2の外側連結部接続部
560 長手方向補強ケーブル
562 第2の長手方向の端
570 ほぞ
572 ほぞ穴
574 第1のアンカー固定部分
576 第2のアンカー固定部分
580 U字形の板
582 ボルト
584 くぼみ
586 付勢リップ
588 くぼみ
590 第1のフック部分
592 第2のフック部分
【国際調査報告】