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特表2024-545326病理スライド画像を出力する方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】病理スライド画像を出力する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/60 20180101AFI20241128BHJP
   G16H 30/00 20180101ALI20241128BHJP
【FI】
G16H40/60
G16H30/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538107
(86)(22)【出願日】2022-12-13
(85)【翻訳文提出日】2024-06-27
(86)【国際出願番号】 KR2022020223
(87)【国際公開番号】W WO2023121110
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0187098
(32)【優先日】2021-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0028108
(32)【優先日】2022-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523098991
【氏名又は名称】ルニット・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Lunit Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 和久
(74)【代理人】
【識別番号】100224616
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 志聡
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ウォンギョン
(72)【発明者】
【氏名】チョ,スイク
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA03
5L099AA26
(57)【要約】
一態様による病理スライド画像を出力する方法は、病理スライド画像(pathology slide image)に含まれる少なくとも1つの領域の出力方式に関連するユーザ入力を受信するステップと、前記ユーザ入力に基づいて前記病理スライド画像に出力されるガイドの面積及び前記ガイド内に含まれる前記病理スライド画像の領域を決定するステップと、決定された前記面積及び前記領域に基づいて前記ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
病理スライド画像(pathology slide image)に含まれる少なくとも1つの領域の出力方式に関連するユーザ入力を受信するステップと、
前記ユーザ入力に基づいて、前記病理スライド画像に出力されるガイドの面積及び前記ガイド内に含まれる前記病理スライド画像の領域を決定するステップと、
決定された前記面積及び前記領域に基づいて、前記ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力するステップと、
を含む、
病理スライド画像を出力する方法。
【請求項2】
前記決定するステップは、
前記ユーザ入力に応じて指定された倍率に基づいて、前記領域が固定された状態で前記面積を拡大または縮小する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記決定するステップは、
前記ユーザ入力に応じて指定された倍率に基づいて、前記面積が固定された状態で前記領域を拡大または縮小する、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
追加的に受信されたユーザ入力に基づいて、前記病理スライド画像の少なくとも一部が拡大または縮小された画像を出力するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記病理スライド画像における所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認するステップと、
前記確認の結果に応じて前記観察された領域とその他の領域とを区分して出力するステップと、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記所定の基準は、前記ユーザ入力に応じて指定された倍率が閾値倍率以上のものを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記出力するステップは、
前記所定の基準に応じて観察された領域とその他の領域とが区分されるように表現されたサムネイル画像(thumbnail image)を出力する、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記病理スライド画像に少なくとも1つの関心領域を設定するステップと、
前記病理スライド画像における所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認するステップと、
前記ユーザによって観察された領域が少なくとも1つの前記関心領域を含むか否かを判断するステップと、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記病理スライド画像の観察の終了に関連するユーザ入力を受信するステップと、
前記判断の結果に基づいて、前記病理スライド画像のさらなる観察の有無に対する通知信号を生成するステップと、
をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
少なくとも1つのメモリと、
少なくとも1つのプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
病理スライド画像(pathology slide image)に含まれる少なくとも1つの領域の出力方式に関連するユーザ入力に基づいて、前記病理スライド画像に出力されるガイドの面積及び前記ガイド内に含まれる前記病理スライド画像の領域を決定し、決定された前記面積及び前記領域に基づいて、前記ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力するように表示装置を制御する、
コンピューティング装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記ユーザ入力に応じて指定された倍率に基づいて、前記領域が固定された状態で前記面積を拡大または縮小する、
請求項11に記載のコンピューティング装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記ユーザ入力に応じて指定された倍率に基づいて、前記面積が固定された状態で前記領域を拡大または縮小する、
請求項11に記載のコンピューティング装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
追加的に受信されたユーザ入力に基づいて、前記病理スライド画像の少なくとも一部が拡大または縮小された画像を出力するように前記表示装置を制御する、
請求項11に記載のコンピューティング装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記病理スライド画像において、所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認し、前記確認の結果に応じて前記観察された領域とその他の領域とを区分して出力するように前記表示装置を制御する、
請求項11に記載のコンピューティング装置。
【請求項16】
前記所定の基準は、前記ユーザ入力に応じて指定された倍率が閾値倍率以上のものを含む、
請求項15に記載のコンピューティング装置。
【請求項17】
前記プロセッサは、
前記所定の基準に応じて観察された領域とその他の領域とが区分されるように表現されたサムネイル画像(thumbnail image)を出力するように前記表示装置を制御する、
請求項15に記載のコンピューティング装置。
【請求項18】
前記プロセッサは、
前記病理スライド画像で少なくとも1つの関心領域を設定し、前記病理スライド画像における所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認し、前記ユーザによって観察された領域が少なくとも1つの前記関心領域を含むか否かを判断する、
請求項11に記載のコンピューティング装置。
【請求項19】
前記プロセッサは、
前記病理スライド画像の観察の終了に関連するユーザ入力が受信されると、前記判断の結果に基づいて、前記病理スライド画像のさらなる観察の有無に対する通知信号を生成する、
請求項18に記載のコンピューティング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
病理スライド画像を出力する方法及び装置(A method and an apparatus for displaying pathology slide images)に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル病理学(digital pathology)分野は、病理スライド画像(pathological slide image)をスキャンすることによって生成された全スライド画像(whole slide image)を用いて当該患者の組織学的情報を取得し、予後を予測する分野である。
【0003】
従来の病理学分野では、病理科医(pathologist)が光学顕微鏡(optical microscope)にガラススライドを固定した後、顕微鏡の倍率と焦点を調節し、ガラススライドを上下または左右に動かしながらスライド画像を読み取る。一方、デジタル病理学分野では、病理科医が画像ファイルに変換された病理スライド画像をモニタ画面に出力した後、マウスやキーボードなどで倍率を調節し、スライドを動かしながらスライド画像を読み取る。
【0004】
したがって、従来の病理学分野での画像読取方式とデジタル病理学分野での画像読取方式との違いにより発生し得る副作用を解消できる技術に対する需要が高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
病理スライド画像を出力する方法及び装置を提供することにある。また、前記方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することにある。解決しようとする技術的課題は、前記の技術的課題に限定されず、他の技術的課題が存在し得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様による病理スライド画像を出力する方法は、病理スライド画像(pathology slide image)に含まれる少なくとも1つの領域の出力方式に関連するユーザ入力を受信するステップと、前記ユーザ入力に基づいて前記病理スライド画像に出力されるガイドの面積及び前記ガイド内に含まれる前記病理スライド画像の領域を決定するステップと、決定された前記面積及び前記領域に基づいて前記ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力するステップと、を含む。
【0007】
他の態様によるコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、上述した方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した記録媒体を含む。
【0008】
他の態様によるコンピューティング装置は、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、病理スライド画像(pathology slide image)に含まれる少なくとも1つの領域の出力方式に関連するユーザ入力に基づいて、前記病理スライド画像に出力されるガイドの面積及び前記ガイド内に含まれる前記病理スライド画像の領域を決定し、決定された前記面積及び前記領域に基づいて、前記ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力するように表示装置を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態による病理スライド画像を出力するシステムの一例を説明するための図
図2A】一実施形態によるユーザ端末10の一例を示す構成図
図2B】一実施形態によるサーバの一例を示す構成図
図3】一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の一例を説明するためのフローチャート
図4A】一実施形態によるガイドがオーバーレイされた病理スライド画像が出力される一例を説明するための図
図4B】一実施形態によるガイドがオーバーレイされた病理スライド画像が出力される一例を説明するための図
図5A】一実施形態によるガイドがオーバーレイされた病理スライド画像が出力される他の例を説明するための図
図5B】一実施形態によるガイドがオーバーレイされた病理スライド画像が出力される他の例を説明するための図
図6】一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の他の例を説明するためのフローチャート
図7A】一実施形態による病理スライド画像が出力される他の例を説明するための図
図7B】一実施形態による病理スライド画像が出力される他の例を説明するための図
図8】一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の他の例を説明するためのフローチャート
図9A】一実施形態による所定の基準に応じて観察された領域とその他の領域とを区分する一例を説明するための図
図9B】一実施形態による所定の基準に応じて観察された領域とその他の領域とを区分する一例を説明するための図
図9C】一実施形態による所定の基準に応じて観察された領域とその他の領域とを区分する一例を説明するための図
図10】一実施形態によるサムネイル画像が出力される一例を説明するための図
図11】一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の他の例を説明するためのフローチャート
図12】一実施形態によるプロセッサが動作する一例を説明するための図
図13】一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の他の例を説明するためのフローチャート
図14】一実施形態による通知信号が生成された一例を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0010】
(発明を実施するための最良の形態)
一態様による病理スライド画像を出力する方法は、病理スライド画像(pathology slide image)に含まれる少なくとも1つの領域の出力方式に関連するユーザ入力を受信するステップと、前記ユーザ入力に基づいて前記病理スライド画像に出力されるガイドの面積及び前記ガイド内に含まれる前記病理スライド画像の領域を決定するステップと、前記決定された面積及び領域に基づいて前記ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力するステップとを含む。
【0011】
ここで、実施形態について詳細に言及する。実施形態の例は添付の図面に示されており、図面全体を通じて同じ参照番号は同じ要素を指す。この点で、本発明の実施形態は異なる形態を有する場合があり、本明細書で説明されている説明に限定されると解釈されるべきではない。したがって、実施形態は、側面を説明するために、図面を参照して以下で説明するだけである。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連する記載項目の1つ以上の任意の組み合わせおよびすべての組み合わせを含む。
【0012】
実施形態で用いられる用語は、できるだけ現在広く用いられている一般的な用語を選択したが、これは、当該分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明部分にその意味を詳細に記載する。したがって、明細書で用いられる用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と明細書全般にわたる内容に基づいて定義されるべきである。
【0013】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」というと、それは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「・・・ユニット」、「・・・モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能または動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
【0014】
さらに、明細書で用いられる「第1」または「第2」などの序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために用いることができるが、前記構成要素は前記用語により限定されるべきではない。前記用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別する目的で用いることができる。
【0015】
以下では、添付の図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。しかし、実施形態は、様々な異なる形態で実現することができ、本明細書で説明する例に限定されない。
【0016】
図1は、一実施形態による病理スライド画像を出力するシステムの一例を説明するための図である。
【0017】
図1を参照すると、システム1は、ユーザ端末10及びサーバ20を含む。例えば、ユーザ端末10とサーバ20とは、有線または無線通信方式で接続され、互いにデータ(例えば、映像データなど)を送受信することができる。
【0018】
説明の便宜のために、図1には、システム1がユーザ端末10及びサーバ20を含むものとして示されているが、これに限定されない。例えば、システム1は、他の外部装置(図示せず)を含むことができ、以下に説明されるユーザ端末10及びサーバ20の動作は、単一の装置(例えば、ユーザ端末10もしくはサーバ20)により実現することもできる。
【0019】
ユーザ端末10は、病理スライド画像40を出力し、ユーザ30は、病理スライド画像40を多角的に観察するために、様々な方式でユーザ端末10を操作することができる。
【0020】
ここで、病理スライド画像40は、人体から採取された組織などを顕微鏡で観察するために一連の化学処理工程を行って固定及び染色された病理スライドをスキャンした画像を指すことができる。一例として、病理スライド画像40は、全スライドの高解像度の画像を含む全スライド画像(whole slide image)を指すことができる。他の例として、病理スライド画像40は、そのような高解像度の全スライド画像の一部を指すことができる。
【0021】
一方、病理スライド画像40は、全スライド画像においてパッチ単位に分割されたパッチ領域を指すことができる。例えば、パッチは一定の領域の大きさを有することができる。あるいは、パッチは、全スライド内に含まれるオブジェクトのそれぞれを含む領域を指すことができる。
【0022】
また、病理スライド画像40は、病理スライドを、デジタルスキャナを用いて画像ファイルに変換したデジタル画像を指すことができ、人体内の細胞(cell)、組織(tissue)、及び/または構造(structure)に関する情報を含めることができる。
【0023】
ユーザ端末10は、病理スライド画像40を記憶及び出力し、ユーザ30からユーザ入力を受信して病理スライド画像40にガイドをオーバーレイして出力することができる。例えば、ユーザ端末10は、病理スライド画像40の少なくとも1つの領域を拡大または縮小することができ、ユーザ30が病理スライド画像40で観察した領域を確認することができる。また、ユーザ端末10は、ユーザ30の操作によってアップデートされた病理スライド画像40を記憶することができる。また、ユーザ30は、病理スライド画像40を観察した所見に関する情報をユーザ端末10に記録及び記憶することができる。
【0024】
ユーザ端末10は、サーバ20及び/または他の外部装置(図示せず)との通信を介して、病理スライド画像40だけでなく、様々なデータを送受信することができる。さらに、ユーザ端末10は、送受信されたデータを独自に記憶するか、サーバ20及び/または他の外部装置(図示せず)に送受信されたデータの記憶を要請することができる。
【0025】
ユーザ端末10は、表示装置及びユーザ入力を受信する装置(例えば、キーボード、マウスなど)を備え、メモリとプロセッサを含むコンピューティング装置であってもよい。例えば、ユーザ端末10は、ノートパソコン(notebook PC)、デスクトップパソコン(desktop PC)、ラップトップ(laptop)、タブレットコンピュータ(tablet computer)、スマートフォンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
サーバ20は、ユーザ端末10を含む外部装置(図示せず)と通信する装置であってもよい。一例として、サーバ20は、病理スライド画像40を含む様々なデータを記憶する装置であり得る。他の例として、サーバ20は、メモリとプロセッサを含み、独自の演算能力を有するコンピューティング装置であり得る。サーバ20がコンピューティング装置である場合、サーバ20は、図1図14を参照して後述するユーザ端末10の動作のうち、少なくとも一部を行うことができる。例えば、サーバ20はクラウド(cloud)サーバであってもよいが、これに限定されない。
【0027】
ユーザ30は、ユーザ端末10に出力された病理スライド画像40を観察し、病理スライド画像40が出力されたユーザ端末10を操作するか、病理スライド画像40を観察した所見を記録する主体であってもよい。例えば、ユーザ30は病理科医であり得るが、これに限定されない。
【0028】
従来の病理学分野では、病理科医が光学顕微鏡のレンズを介して円形に結ばれた画像を見ながら手で対物レンズと駆動調整ノブとを触りながら画像を読み取る。一方、デジタル病理学の分野では、ユーザ30が表示装置に出力された病理スライド画像40を観察しながらコンピュータとマウスとを使い、画像の読み取り作業を行う。
【0029】
既存の光学顕微鏡で画像の読み取り作業を行うことに慣れている病理科医には、デジタル病理学によって変わったインターフェースにより、スライド画像の倍率を調節するか、関心領域(例えば、病変領域など)を探索する方式に適応しがたい。これにより、病理スライド画像40の読み取りに時間がかかるか、読み取り結果が不正確になるという問題が発生し得る。
【0030】
例えば、乳癌の場合、光学顕微鏡のHPF(High power field、高倍率視野)で観察できる範囲の10倍の面積で確認される癌細胞の有糸分裂(mitosis)の数に基づいて乳癌の組織学的等級が判定される。しかし、病理スライド画像40上では、顕微鏡上に見えるHPF範囲の見当が付きにくいため、病理科医は病理スライド画像40に基づいて正確な組織学的等級の判定が容易ではない可能性がある。
【0031】
一実施形態によるユーザ端末10は、ユーザ入力に基づいて病理スライド画像40に出力されるガイドの面積及びガイド内に含まれる領域(すなわち、病理スライド画像40のうちガイド内に含まれる領域)を決定する。そして、ユーザ端末10は、決定の結果に応じてガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力する。したがって、ユーザ端末10は、光学顕微鏡で画像を読み取る方式と同一に読み取ることができる画像を出力することができる。これにより、既存の光学顕微鏡で画像を読み取る方式に慣れているユーザ30も、デジタル病理学の分野による読み取りを容易に行うことができる。
【0032】
また、一実施形態によるユーザ端末10は、病理スライド画像40でユーザによって観察された領域とその他の領域(すなわち、観察されていない領域)とを区分して出力することができる。これにより、ユーザ30は、病理スライド画像40に未観察の領域があるか否かを直観的に確認することができる。
【0033】
また、一実施形態によるユーザ端末10は、病理スライド画像40でユーザによって観察された領域に関心領域が含まれるか否かを判断する。これにより、ユーザ30は、関心領域を完全に観察したか否かを直観的に確認することができる。
【0034】
以下、図2A図14を参照して、ユーザ端末10が病理スライド画像を出力する方法を具体的に説明する。
【0035】
一方、説明の便宜のために、明細書全般にわたって、ユーザ端末10が病理スライド画像40に出力されるガイドの面積及びガイド内に含まれる領域を決定し、ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像40を出力することを説明したが、これに限定されない。例えば、ユーザ端末10により行われる動作の少なくとも一部は、サーバ20により行うこともできる。
【0036】
言い換えれば、図1図11を参照して説明するユーザ端末10の動作の少なくとも一部は、サーバ20により行うこともできる。例えば、サーバ20は、病理スライド画像40に出力されるガイドの面積及びガイド内に含まれる領域を決定し、決定の結果をユーザ端末10に送信することができる。そして、ユーザ端末10は、サーバ20から送信された情報(例えば、病理スライド画像、ガイドの面積に関する情報、ガイド内に含まれる領域に関する情報など)に応じてガイドがオーバーレイされた病理スライド画像40を出力することができる。ただし、サーバ20の動作は上述したものに限定されない。
【0037】
図2Aは、一実施形態によるユーザ端末10の一例を示す構成図である。
【0038】
図2Aを参照すると、ユーザ端末100は、プロセッサ110、メモリ120、入出力インターフェース130及び通信モジュール140を含む。説明の便宜のために、図2Aには、本発明に関連する構成要素のみが示されている。したがって、ユーザ端末100は、図2Aに示す構成要素に加えて、他の汎用の構成要素をさらに含むことができる。さらに、図2Aに示すプロセッサ110、メモリ120、入出力インターフェース130及び通信モジュール140を独立した装置として実現できることは、本発明に関連する技術分野における通常の知識を有する者にとって自明である。
【0039】
プロセッサ110は、基本的な算術、ロジック、及び入出力演算を行うことによって、コンピュータプログラムの命令を処理することができる。ここで、命令は、メモリ120または外部装置(例えば、サーバ20など)から提供することができる。また、プロセッサ110は、ユーザ端末100に含まれる他の構成要素の動作を全般的に制御することができる。
【0040】
特に、プロセッサ110は、病理スライド画像(pathology slide image)に含まれる少なくとも1つの領域の出力方式に関連するユーザ入力に基づいて、病理スライド画像に出力されるガイドの面積及びガイド内に含まれる病理スライド画像の領域を決定することができる。そして、プロセッサ110は、決定された面積及び領域に基づいて、ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力するように表示装置を制御することができる。
【0041】
また、プロセッサ110は、病理スライド画像で所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認し、確認の結果に応じて観察された領域とその他の領域とを区分して出力するように表示装置を制御することができる。
【0042】
また、プロセッサ110は、病理スライド画像で少なくとも1つの関心領域を設定し、病理スライド画像で所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認することができる。そして、プロセッサ110は、ユーザによって観察された領域が関心領域を含むか否かを判断することができる。そして、プロセッサ110は、病理スライド画像の観察の終了に関連するユーザ入力が受信されると、判断の結果に基づいて病理スライド画像のさらなる観察の有無に関する通知信号を生成することができる。
【0043】
プロセッサ110は、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用マイクロプロセッサと当該マイクロプロセッサで実行できるプログラムが記憶されたメモリとの組み合わせで実現されてもよい。例えば、プロセッサ110は、汎用プロセッサ、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械などを含むことができる。一部の環境で、プロセッサ110は、特定用途向け半導体(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを含むこともできる。例えば、プロセッサ110は、デジタル信号プロセッサ(DSP)とマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、デジタル信号プロセッサ(DSP)コアに結合された1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または任意の他のそのような構成の組み合わせなどの処理装置の組み合わせを指すことができる。
【0044】
一実施形態によるプロセッサ110が動作する具体的な例は、図3図14を参照して説明する。
【0045】
メモリ120は、非一時的な任意のコンピュータで読み取り可能な記録媒体を含むことができる。 一例として、メモリ120は、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などの永久大容量記憶装置(permanent mass storage device)を含むことができる。他の例として、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブなどの永久大容量記憶装置は、メモリとは別の独立した永久記憶装置であってもよい。また、メモリ120には、オペレーティングシステム(OS)と少なくとも1つのプログラムコード(例えば、プロセッサ110が図3図14を参照して後述する動作を行うためのコード)を記憶することができる。
【0046】
そのようなソフトウェアコンポーネントは、メモリ120とは別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からロードすることができる。そのような別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ユーザ端末100に直接接続できる記録媒体であってもよく、例えば、フロッピードライブ、ディスク、テープ、DVD/CDーROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体を含むことができる。あるいは、ソフトウェアコンポーネントは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではなく通信モジュール140を介してメモリ120にロードすることができる。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システムが通信モジュール140を介して提供するファイルによりインストールされるコンピュータプログラム(例えば、プロセッサ110が図3図14を参照して後述する動作を行うためのコンピュータプログラムなど)に基づいて、メモリ120にロードすることができる。
【0047】
入出力インターフェース130は、ユーザ端末100に接続されるかユーザ端末100に含まれる入力または出力のための装置(例えば、キーボード、マウスなど)とのインターフェースのための手段であってもよい。図2Aでは、入出力インターフェース130がプロセッサ110とは別に構成された要素として示されているが、これに限定されず、入出力インターフェース130がプロセッサ110に含まれるように構成されてもよい。
【0048】
通信モジュール140は、ネットワークを介してサーバ20とユーザ端末100とが互いに通信するための構成または機能を提供することができる。また、通信モジュール140は、ユーザ端末100が他の外部装置と通信するための構成または機能を提供することができる。例えば、プロセッサ110の制御に従って提供される制御信号、命令、データなどが通信モジュール140とネットワークを介してサーバ20及び/または外部装置に送信され得る。
【0049】
一方、図2Aには示されていないが、ユーザ端末100は、表示装置をさらに含んでもよい。あるいは、ユーザ端末100は、独立した表示装置と有線または無線通信方式で接続され、互いにデータを送受信することができる。
【0050】
図2Bは、一実施形態によるサーバの一例を示す構成図である。
【0051】
図2Bを参照すると、サーバ200はプロセッサ210、メモリ220、及び通信モジュール230を含む。説明の便宜のために、図2Bには、本発明に関連する構成要素のみが示されている。したがって、サーバ200は、図2Bに示す構成要素に加えて、他の汎用の構成要素をさらに含むことができる。また、図2Bに示されるプロセッサ210、メモリ220及び通信モジュール230を独立した装置として実現できることは、本発明に関連する技術分野における通常の知識を有する者にとって自明である。
【0052】
プロセッサ210は、病理スライド画像に含まれる少なくとも1つの領域の出力方式に関連するユーザ入力に基づいて、病理スライド画像に出力されるガイドの面積及びガイド内に含まれる病理スライド画像の領域を決定することができる。そして、プロセッサ210は、ユーザ端末10にガイドがオーバーレイされた病理スライド画像が出力されるように、関連情報をユーザ端末10に送信することができる。
【0053】
また、プロセッサ210は、病理スライド画像において所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認することができる。
【0054】
また、プロセッサ210は、病理スライド画像に少なくとも1つの関心領域を設定し、病理スライド画像で所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認することができる。そして、プロセッサ210は、ユーザによって観察された領域が関心領域を含むか否かを判断することができる。そして、プロセッサ210は、病理スライド画像の観察の終了に関連するユーザ入力が受信されると、判定の結果に基づいて病理スライド画像のさらなる観察の有無に関する通知信号を生成することができる。
【0055】
言い換えれば、図2Aを参照して上述したプロセッサ110の動作は、プロセッサ210により行うことができる。この場合、ユーザ端末10は、サーバ20から送信された情報を、表示装置を介して出力することができる。
【0056】
一方、プロセッサ210の実現例は、図2Aを参照して上述したプロセッサ110の実現例と同様であるので、具体的な説明は省略する。
【0057】
メモリ220には、病理スライド画像、プロセッサ210の動作によって生成されたデータなど、様々なデータを記憶することができる。また、メモリ220には、オペレーティングシステム(OS)と少なくとも1つのプログラム(例えば、プロセッサ210が動作するのに必要なプログラムなど)を記憶することができる。
【0058】
一方、メモリ220の実現例は、図2Aを参照して上述したメモリ220の実現例と同様であるので、具体的な説明は省略する。
【0059】
通信モジュール230は、ネットワークを介してサーバ200とユーザ端末100とが互いに通信するための構成または機能を提供することができる。また、通信モジュール140は、サーバ200が他の外部装置と通信するための構成または機能を提供することができる。例えば、プロセッサ210の制御に従って提供される制御信号、命令、データなどが通信モジュール230とネットワークを介してユーザ端末100及び/または外部装置に送信され得る。
【0060】
図3は、一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0061】
図3を参照すると、病理スライド画像を出力する方法は、図1及び2に示すユーザ端末10、100またはプロセッサ110で時系列的に処理されるステップから構成される。したがって、以下で省略された内容であっても、図1及び図2Aに示すユーザ端末10、100またはプロセッサ110について上述した内容は、図3の病理スライド画像を出力する方法にも適用することができる。
【0062】
ステップ310において、ユーザ端末10、100は、病理スライド画像に含まれる少なくとも1つの領域の出力方式に関連するユーザ入力を受信する。
【0063】
例えば、ユーザ端末10、100の表示装置には、病理スライド画像40が出力され、その後、ユーザ端末10、100はユーザ入力を受信することができる。ユーザ入力は、表示装置に出力された別の画像(ユーザ入力を受信するために構成された画像)を介して受信されるか、マウスのホイールの動きを介して受信されるか、またはユーザにより予め設定されたショートカットキー入力を介して受信されることができるが、これに限定されない。
【0064】
ユーザ入力は、病理スライド画像40においてユーザ30が綿密に観察することを望む領域に対する操作であり得る。例えば、ユーザ30は、ユーザ入力を介して、病理スライド画像40の一部の領域を拡大または縮小することができる。
【0065】
ステップ320において、プロセッサ110は、ユーザ入力に基づいて病理スライド画像40に出力されるガイドの面積及びガイド内に含まれる病理スライド画像40の領域を決定する。
【0066】
一例として、プロセッサ110は、ユーザ入力によって指定された倍率に基づいて、ガイド内に含まれる病理スライド画像40の領域が固定された状態で、ガイドの面積を拡大または縮小することができる。他の例として、プロセッサ110は、ユーザ入力によって指定された倍率に基づいて、ガイドの面積が固定された状態で、ガイド内に含まれる病理スライド画像40の領域を拡大または縮小することができる。
【0067】
ここで、ガイドは、ユーザ30が綿密に観察することを望む領域を限定することであり得る。従来の技術に従って光学顕微鏡で画像の読み取り作業が行われる場合、ユーザ30は接眼レンズを介して画像を観察する。したがって、ガイドは、接眼レンズを介してユーザ30が観察する領域と同様になるように病理スライド画像40上に現れる形状であり得る。
【0068】
一方、図3には示されていないが、プロセッサ110は、病理スライド画像40のスキャン倍率及びピクセル当たりの長さを演算することができる。したがって、プロセッサ110は、ユーザ入力によって病理スライド画像40に表示されるガイドの面積及びガイド内に含まれる病理スライド画像40の領域を演算することができる。
【0069】
ステップ330において、プロセッサ110は、決定された面積及び領域に基づいてガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力する。例えば、プロセッサ110は、ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像を出力するように表示装置を制御することができる。
【0070】
プロセッサ110は、ステップ320において決定されたガイドの面積及びガイド内に含まれる病理スライド画像40の領域に応じて病理スライド画像40を操作(例えば、拡大または縮小)することによって病理スライド画像上にガイドをオーバーレイすることができる。
【0071】
以下、図4A図5Bを参照して、ガイドがオーバーレイされた病理スライド画像が出力される例を説明する。
【0072】
図4A及び図4Bは、一実施形態によるガイドがオーバーレイされた病理スライド画像が出力される一例を説明するための図である。
【0073】
図4Aを参照すると、病理スライド画像上にはガイド410がオーバーレイされている。ガイド410は、ユーザ30が綿密に観察しようとする領域とは異なる領域を区分する表示であり、ユーザ30によって指定されてもよい。例えば、ガイド410は円形の形状であり得るが、これに限定されない。
【0074】
病理スライド画像上にガイド410がオーバーレイされる例は様々であり得る。一例として、最初のガイド410は、病理スライド画像の予め設定された位置(例えば、病理スライド画像の中央の位置、関心領域の位置など)に表示され、その後、ユーザ30の操作によってガイド410の位置が変更または固定され得る。他の例として、最初のガイド410は、病理スライド画像上の標識(例えばマウスカーソルなど)に沿って表示され、その後、ユーザ30の操作によってガイド410の位置が固定され得る。しかし、病理スライド画像のガイド410に表示される例は、上述したものに限定されず、ユーザ30が病理スライド画像を観察する際に役に立つ方式であれば、制限なく該当する。
【0075】
一方、ガイド410に隣接した領域には、倍率431が表示されてもよい。ここで、倍率は、光学顕微鏡で実現できる実際の倍率を意味する。したがって、病理スライド画像に表示されたガイド410及び倍率431を介して、ユーザ30は光学顕微鏡を介して画像を観察するのと類似した経験をすることができる。
【0076】
表示装置に病理スライド画像が出力された状態で受信されたユーザ入力に応じて、プロセッサ110は、病理スライド画像上にガイドをオーバーレイして出力する。例えば、表示装置に図4Aに示す病理スライド画像が出力された状態で倍率を上げたり下げたりするユーザ入力が受信された場合、プロセッサ110は、ユーザ入力に対応するガイドの面積及びガイド内に含まれる領域を決定する。そして、決定されたガイドの面積及びガイド内に含まれる領域に基づいて、病理スライド画像にガイドをオーバーレイする。
【0077】
例えば、プロセッサ110は、ユーザ入力によって指定された倍率に基づいて、ガイド内に含まれる領域が固定された状態でガイドの面積を拡大または縮小することができる。
【0078】
図4A及び図4Bの例では、ユーザ入力が倍率を40倍率から100倍率に上げるものと仮定する。この場合、プロセッサ110は、表示装置に出力される病理スライド画像の大きさを同一に固定した状態で、ガイド410の面積がガイド420の面積より大きくなるように決定することができる。すなわち、100倍率に対応するガイド420の大きさが、40倍率に対応するガイド410の大きさより小さい。言い換えれば、表示装置に出力される病理スライド画像の大きさが同一な状態で、40倍率の光学顕微鏡によって観察される領域の実際の面積(すなわち、図面番号410内の領域の面積)と100倍率の光学顕微鏡によって観察される領域の実際の面積(すなわち、図面番号420内の領域の面積)の大きさが同一なるように、プロセッサ110はガイド420の大きさを調節する。
【0079】
プロセッサ110は、ガイド420の面積に基づいて病理スライド画像上にガイド420をオーバーレイし、これを出力する。さらに、プロセッサ110は、出力された画像(ガイド420がオーバーレイされた画像)にユーザ入力に対応する倍率432を共に表示することができる。ここで、倍率432は、光学顕微鏡の実際の倍率を意味する。すなわち、倍率432は、ユーザ30が光学顕微鏡を介してガイド420内の領域を観察しようとする場合、光学顕微鏡に設定される倍率を意味する。
【0080】
一方、図4A及び図4Bには示されていないが、表示装置には、病理スライド画像と共に、または病理スライド画像が出力される前に倍率431、432を設定するための画像が出力されてもよい。例えば、ユーザ30は画像を介して倍率431、432を指定することができ、プロセッサ110は倍率を指定するユーザ入力に対応してガイド410、420を病理スライド画像上に出力することができる。一方、ユーザ30は、自分が望む倍率を選択できるように、倍率431、432を設定するための画像は多様に構成され得る。
【0081】
図5A及び図5Bは、一実施形態によるガイドがオーバーレイされた病理スライド画像が出力される他の例を説明するための図である。
【0082】
図5A及び図5Bの例においても、図4A及び図4Bの例と同一に、ユーザ入力が倍率を40倍率から100倍率に上げるものと仮定する。
【0083】
表示装置に図5Aに示す病理スライド画像が出力されたが状態で倍率を上げたり下げたりするユーザ入力が受信された場合、プロセッサ110は、ユーザ入力に対応するガイドの面積及びガイド内に含まれる領域を決定する。そして、決定されたガイドの面積及びガイド内に含まれる領域に基づいて、病理スライド画像上にガイドをオーバーレイして出力する。
【0084】
例えば、プロセッサ110は、ユーザ入力によって指定された倍率に基づいて、ガイドの面積が固定された状態でガイド内に含まれる領域を拡大または縮小することができる。
【0085】
倍率を40倍率から100倍率に上げるユーザ入力が受信されると、プロセッサ110は、ガイド510とガイド520の画面上の面積が同一に固定された状態でガイド520に含まれる領域の実際の面積より、ガイド510に含まれる領域の実際の面積が小さくなるように決定することができる。すなわち、100倍率に対応するガイド520に含まれる領域の実際の面積は、40倍率に対応するガイド510に含まれる領域の実際の面積より小さい。言い換えれば、40倍率の光学顕微鏡に対応するガイドの大きさ(すなわち、ガイド510の画面上の面積)と100倍率の光学顕微鏡に対応するガイドの大きさ(すなわち、ガイド520の画面上の面積)が同一になるように、プロセッサ110はガイド520内に含まれる領域の実際の面積を調節する。
【0086】
一方、プロセッサ110はガイド510、520に隣接する領域に倍率531、532を表示することにより、ユーザ30は現在表示されているガイドの倍率を直観的に知ることができる。ここで、倍率531、532は、光学顕微鏡の実際の倍率を意味する。すなわち、倍率531、532は、ユーザ30が光学顕微鏡を介してガイド510、520内の領域を観察しようとする場合に、光学顕微鏡に設定される倍率を意味する。
【0087】
一方、図5A及び図5Bには示されていないが、表示装置には倍率531、532を設定するための画像が出力されてもよいことは、図4A及び図4Bを参照して上述した通りである。
【0088】
図3図5Bを参照して上述したように、既存の光学顕微鏡で画像を読み取る方式に慣れているユーザ30も、デジタル病理学の分野による画像読み取りを容易に行うことができる。
【0089】
一方、図4A図5Bを参照して、倍率を上げるユーザ入力が受信される例について説明した。これと同一な方式が、倍率を下げるユーザ入力が受信される場合にも適用され得る。
【0090】
図6は、一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【0091】
図6を参照すると、ステップ610~630は、図3のステップ310~330と同一である。したがって、以下では、ステップ610~630の具体的な説明は省略する。
【0092】
ステップ640において、ユーザ端末10、100は、追加的に受信されたユーザ入力に基づいて、病理スライド画像40の少なくとも一部が拡大または縮小された画像を出力する。例えば、プロセッサ110は、病理スライド画像40の少なくとも一部が拡大または縮小された画像を出力するように表示装置を制御することができる。
【0093】
ここで、追加的なユーザ入力は、倍率を調整することなく病理スライド画像40を拡大または縮小するための入力であり得る。例えば、ユーザ30がマウスホイールを用いて病理スライド画像40をズームイン(zoom in)またはズームアウト(zoom out)したり、表示装置に出力されたUI(例えば、ボタン、スクロールバーなど)を操作したりするなど、様々な方式の追加的なユーザ入力によって病理スライド画像40が拡大または縮小され得る。このとき、病理スライド画像40にオーバーレイされたガイドは、病理スライド画像40と共に拡大または縮小されてもよく、病理スライド画像40の拡大または縮小に関係なく固定されてもよい。以下、図7A及び図7Bを参照して、プロセッサ110が追加的なユーザ入力に基づいて画像を出力する例を説明する。
【0094】
図7A及び図7Bは、一実施形態による病理スライド画像が出力される他の例を説明するための図である。
【0095】
図7Aを参照すると、表示装置には、40倍率に対応するガイド710が表示された病理スライド画像が出力されていると仮定する。その後、受信されたユーザ入力に応じて、プロセッサ110は病理スライド画像を拡大または縮小することができる。
【0096】
例えば、図7Bを参照すると、図7Bに表示されたガイド720は、図7Aに表示されたガイド710と同じ倍率(40倍率)を意味する。すなわち、病理スライド画像を拡大するユーザ入力に応じて、図7Bのように一部領域が拡大された病理スライド画像が出力され、同時にガイド720の大きさも同一に拡大することができる。
【0097】
一方、図7A及び図7Bを参照して、病理スライド画像を拡大するユーザ入力が受信される例を説明した。これと同じ方式が、病理スライド画像を縮小するユーザ入力が受信される場合にも適用され得る。
【0098】
図8は、一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【0099】
図8を参照すると、ステップ810~830は、図3のステップ310~330と同じである。したがって、以下では、ステップ810~830の具体的な説明は省略する。
【0100】
ステップ840において、プロセッサ110は、病理スライド画像40で所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認する。
【0101】
ここで、所定の基準は、ユーザ入力に従って指定された倍率が閾値倍率以上のものを含む。すなわち、プロセッサ110は、病理スライド画像40内においてユーザが閾値倍率以上で観察した領域がどの領域であるかを確認することができる。
【0102】
例えば、閾値倍率は、ユーザ30が画像に基づいて細胞の形態(morphology)を確認することができる水準の倍率であり得る。閾値倍率は予め設定されていてもよく、ユーザ30によって調整されてもよい。
【0103】
ステップ850において、ユーザ端末10、100は、確認の結果に応じて観察された領域とその他の領域とを区分して出力する。例えば、プロセッサ110は、観察された領域とその他の領域とを区分して出力するように表示装置を制御することができる。
【0104】
例えば、病理スライド画像40の一部にサムネイル画像(thumbnail image)が重ねられて出力されてもよく、サムネイル画像は、所定の基準に応じて観察された領域とその他の領域が区分されるように表現された画像であってもよい。
【0105】
以下、図9A図10を参照して、所定の基準に応じて観察された領域とその他の領域とを区分して出力される例を説明する。
【0106】
図9A図9Cは、一実施形態による所定の基準に応じて観察された領域とその他の領域とを区分する一例を説明するための図である。
【0107】
図9Aには、最初の病理スライド画像(すなわち、所定の基準に応じて観察された領域がない画像)が示されている。
【0108】
図3図7Bを参照して上述したように、ユーザ30は、最初の病理スライド画像の少なくとも一部を拡大または縮小しながら観察することができる。特に、ユーザ30は、自分が望む倍率に応じて画像を拡大または縮小しながら観察することができる。
【0109】
プロセッサ110は、ユーザ30が観察した領域の倍率が閾値倍率以上であるか否かを確認することができる。例えば、ユーザ入力でユーザ30が指定した倍率に関する情報を受信すると、プロセッサ110は、閾値倍率との比較を通じて、ユーザ入力による倍率が閾値倍率以上であるか否かを確認することができる。そして、プロセッサ110は、閾値倍率以上で観察された領域とその他の領域とを区分して出力するように表示装置を制御することができる。
【0110】
図9Bを参照すると、ユーザ30が現在観察している領域910が表示されている。プロセッサ110は、領域910に対応する倍率が閾値倍率以上であるか否かを確認する。このような方式で、プロセッサ110は、閾値倍率以上で観察された領域920とその他の領域930を確認し、領域920と領域930が区分された画像が出力されるように表示装置を制御することができる。
【0111】
図9B及び図9Cを参照すると、領域920は、領域930に比べて明るい明度値で表示されることによって互いに区分され得る。しかし、領域920と領域930とが区分される方式は、上述したものに限定されない。
【0112】
図10は、一実施形態によるサムネイル画像が出力される一例を説明するための図である。
【0113】
図10を参照すると、病理スライド画像上の一部にサムネイル画像1000が重畳して出力された例が示されている。ここで、サムネイル画像1000は、図9A図9Cを参照して上述した画像であってもよい。ただし、サムネイル画像1000が出力される領域及びその大きさは、図10に示す例に限定されない。
【0114】
図11は、一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【0115】
図11には示されていないが、図11を参照して後述する例は、図3図10を参照して上述した例の少なくとも一部と並列的または時系列的に結合され得る。したがって、以下では、図3図10を参照して上述した内容の具体的な説明は省略する。
【0116】
ステップ1110において、プロセッサ110は、病理スライド画像での少なくとも1つの関心領域を設定する。
【0117】
ここで、関心領域は、病理スライド画像40内でユーザ30の観察が必要な領域を意味する。例えば、関心領域は、疾患の病理を読み取ることにおいて重要に観察されるべき領域であり得るが、これに限定されない。例えば、肺癌の診断が必要な場合、病理スライド画像40内において肺癌細胞が存在する領域が関心領域になってもよく、乳癌の有糸分裂を評価する場合、病理スライド画像40内において有糸分裂が高いと予想される領域が関心領域になってもよい。
【0118】
プロセッサ110は、病理スライド画像40を分析して少なくとも1つの関心領域を設定する。一例として、プロセッサ110は、所定の画像処理技術を用いて病理スライド画像40を分析することにより、関心領域を検出することができる。他の例として、プロセッサ110は機械学習モデルを用いて病理スライド画像40内の関心領域を検出することができる。この場合、機械学習モデルは、複数の参照病理スライド画像及び複数の参照ラベル情報を含む学習データを用いて、参照病理スライド画像内の関心領域を検出するように学習されてもよい。
【0119】
一例として、プロセッサ110は、全病理スライド画像40を分析して少なくとも1つの関心領域を設定することができる。他の例として、プロセッサ110は、病理スライド画像40の一部を分析して少なくとも1つの関心領域を設定することができる。具体的には、ユーザ30は、事前に病理スライド画像40において関心領域が設定される部分を指定することができ、プロセッサ110は、ユーザ30によって指定された部分のみを分析して少なくとも1つの関心領域を設定することがきる。
【0120】
ステップ1120において、プロセッサ110は、病理スライド画像で所定の基準に応じてユーザによって観察された領域を確認する。
【0121】
ここで、所定の基準は、ユーザ入力に応じて指定された倍率が閾値倍率以上のものを含む。すなわち、プロセッサ110は、病理スライド画像40内においてユーザが閾値倍率以上で観察した領域がどの領域であるかを確認することができる。
【0122】
例えば、閾値倍率は、ユーザ30が画像に基づいて細胞の形態(morphology)を確認することができる水準の倍率であり得る。閾値倍率は予め設定されていてもよく、ユーザ30によって調整されてもよい。
【0123】
ステップ1130において、プロセッサ110は、ユーザによって観察された領域が少なくとも1つの関心領域を含むか否かを判断する。
【0124】
言い換えれば、プロセッサ110は、ユーザによって観察された領域に関心領域が含まれるか否かを確認することができる。ステップ1110を通じて、プロセッサ110は、病理スライド画像40内で関心領域を予め確認することができる。したがって、プロセッサ110は、病理スライド画像40内でユーザ30によって観察された領域に関心領域が含まれるか否かを確認することができる。
【0125】
以下、図12を参照して、プロセッサ110がユーザによって観察された領域に関心領域が含まれるか否かを確認する例を説明する。
【0126】
図12は、一実施形態によるプロセッサが動作する一例を説明するための図である。
【0127】
図12を参照すると、プロセッサ110は、病理スライド画像においてユーザ30によって観察された領域1210とその他の領域1220を区分することができる。ここで、領域1210は、所定の基準に適合するように観察された領域であり得ることは、ステップ1120を参照して上述した通りである。また、プロセッサ110が領域1210と領域1220とを区分する方法は、図8を参照して上述した通りである。すなわち、領域1210と領域1220とは、ユーザ30が現在観察している領域1230によって決定されてもよい。
【0128】
プロセッサ110は、領域1210に関心領域1240が含まれるか否かを判断する。例えば、関心領域1240は、予め設定された基準によって事前に検出され得ることは、ステップ1110を参照して上述した通りである。プロセッサ110は、領域1230に基づいて領域1210と領域1220とを区分し、領域1210に関心領域1240が含まれるか否かを確認することができる。
【0129】
一方、プロセッサ110は、領域1210に関心領域1240が含まれか否かに応じてユーザ30に通知を提供することができ、これは図13及び図14を参照して説明する。
【0130】
図13は、一実施形態による病理スライド画像を出力する方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【0131】
図13を参照すると、ステップ1310及びステップ1320は、図11のステップ1110及びステップ1120と同じである。したがって、以下では、ステップ1310及びステップ1320の具体的な説明は省略する。
【0132】
ステップ1330において、ユーザ端末10、100は、病理スライド画像の観察の終了に関連するユーザ入力を受信する。
【0133】
ユーザ入力は、現在表示装置に出力された病理スライド画像40の観察を終了するためのユーザ30の様々な試みを含む。例えば、ユーザ30が現在出力されている病理スライド画像40を他の画像に置き換えたり、病理スライド画像40の出力及び観察のためのプログラムを終了したりするなどの試みがユーザ入力に含まれてもよい。あるいは、ステップ1330におけるユーザ入力は、所定の時間の間、ユーザ入力が受信されない場合も含まれ得る。例えば、病理スライド画像40が出力された後、所定時間の間、ユーザ入力が受信されない場合もステップ1330のユーザ入力の受信に該当することができる。
【0134】
ステップ1340において、プロセッサ110は、ユーザによって観察された領域に少なくとも1つの関心領域が含まれるか否かを判断する。
【0135】
ここで、ユーザによって観察された領域は、病理スライド画像40内で所定の基準に応じてユーザが観察した領域を含み、所定の基準は、ユーザ入力に応じて指定された倍率が閾値倍率以上のものを含む。プロセッサ110がユーザによって観察された領域に関心領域が含まれるか否かを判断する例は、ステップ1120及びステップ1130を参照して上述した通りである。関心領域が複数の領域である場合、プロセッサ110は、複数の関心領域のすべてがユーザによって観察された領域に含まれるか否かを判断することができる。
【0136】
一方、プロセッサ110がユーザによって観察された領域に関心領域が含まれるか否かを判断する例は、上述したものに限定されない。例えば、全関心領域に対してユーザによって観察された領域がある割合以上に該当しない場合、プロセッサ110は、ユーザによって観察された領域に関心領域が含まれないと判断することができる。乳癌における有糸分裂を評価する場合、病理スライド画像40内で有糸分裂が高いと予想される領域が関心領域に設定されてもよい。このとき、ユーザによって観察された領域が関心領域の所定の割合(例えば、50%)以上を含まない場合、プロセッサ110は、ユーザによって観察された領域に関心領域が含まれないと判断することができる。
【0137】
ユーザによって観察された領域に関心領域が含まれない場合は、ステップ1350に進み、そうでない場合は処理を終了する。
【0138】
ステップ1350において、プロセッサ110は、病理スライド画像40のさらなる観察の有無に対する通知信号を生成する。
【0139】
ステップ1330及びステップ1340を参照して上述したように、関心領域に対して観察されていない状態で現在出力された病理スライド画像40の観察を終了することができる。この場合、プロセッサ110は、通知信号を生成して出力することによって、ユーザ30が病理スライド画像40のさらなる観察を行うか否かに対する判断を助けることができる。
【0140】
一方、全関心領域に対する観察の有無に問わず、所定の条件が満たされるか否かに応じて、プロセッサ110は、通知信号の生成の有無を判定することができる。一例として、病理スライド画像40においてユーザ30が予め観察した領域に関心領域の少なくとも一部が含まれている場合、ユーザ30によって観察されていない領域に関心領域が存在しても、プロセッサ110は通知信号を生成しなくてもよい。他の例として、ユーザ30が予め観察した領域に関心領域が含まれているか否かにかかわらず、ユーザ30によって観察されていない領域に関心領域が存在すると、プロセッサ110は通知信号を生成することができる。
【0141】
例えば、通知信号は、表示装置に出力される画像であってもよく、スピーカを介して出力される音であってもよく、振動モータを介して出力される振動であってもよい。ただし、通知信号の例は、上述したものに限定されない。
【0142】
図14は、一実施形態による通知信号が生成された一例を説明するための図である。
【0143】
図14には、ユーザが観察した領域1410に関心領域1420が含まれていない場合が示されている。この状況では、病理スライド画像の観察の終了に関連するユーザ入力1430が受信されると、プロセッサ110は通知信号1440を生成して出力する。
【0144】
一方、通知信号1440が出力される例は、図14に示すものに限定されない。具体的には、関心領域1420のうち少なくとも一部が観察されていないことをユーザに知らせるためのものであれば、通知信号1440は画像、音、振動など、いかなる種類でもよい。さらに、通知信号1440が画像である場合、いずれのメッセージが表示された画像でも構わない。
【0145】
通知信号1440の出力後にユーザ30から病理スライド画像のさらなる観察の試みが受信されると、プロセッサ110は、関心領域1420を表示装置に出力することによってユーザ30の観察を助けることができる。
【0146】
上述したように、既存の光学顕微鏡で画像を読み取る方式に慣れているユーザ30も、デジタル病理学の分野による画像の読み取りを容易に行うことができる。また、ユーザ30は、病理スライド画像40に未観察の領域があるか否かを直観的に確認することができる。また、ユーザ30は、病理スライド画像40に含まれる関心領域を完全に観察したか否かを直観的に確認することができる。
【0147】
一方、上述した方法は、コンピュータで実行可能なプログラムで作成することができ、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を用いて前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで実現することができる。また、上述した方法で用いられたデータの構造は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に様々な手段を介して記録することができる。前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、磁気記憶媒体(例えば、ROM、RAM、USB、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学読取媒体(例えば、CD-ROM、DVDなど)などの記憶媒体を含むことができるが、これに限定されない。
【0148】
本実施形態に関連する技術分野における通常の知識を有する者であれば、前記記載の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形した形態で実現できることが理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されるべきであり、権利範囲は、上記説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての相違点を含むものと解釈されるべきである。
【0149】
ここで説明されている実施形態は、説明的な意味においてのみ考慮されるべきであり、限定を目的としたものではないことを理解されたい。各実施形態内の特徴または側面の説明は、通常、他の実施形態内の他の同様の特徴または側面にも利用可能であると考えられるべきである。図面を参照して1つまたは複数の実施形態を説明してきたが、当業者であれば、以下の請求項で定義される精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細にさまざまな変更を加えることができることを理解できるであろう。
【符号の説明】
【0150】
1 システム
10 ユーザ端末
20 サーバ
30 ユーザ
40 病理スライド画像
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】