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特表2024-545349表示パネル、表示モジュール及び表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】表示パネル、表示モジュール及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/30 20060101AFI20241128BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20241128BHJP
   G09G 3/3241 20160101ALI20241128BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20241128BHJP
   H10K 59/84 20230101ALI20241128BHJP
   H10K 59/82 20230101ALI20241128BHJP
   H10K 59/88 20230101ALI20241128BHJP
   H10K 59/95 20230101ALI20241128BHJP
   H10K 59/121 20230101ALI20241128BHJP
【FI】
G09G3/30 J
G09G3/20 624B
G09G3/20 624E
G09G3/20 680H
G09G3/3241
H10K59/35
H10K59/84
H10K59/82
H10K59/88
H10K59/95
H10K59/121
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538494
(86)(22)【出願日】2023-05-17
(85)【翻訳文提出日】2024-06-24
(86)【国際出願番号】 CN2023094775
(87)【国際公開番号】W WO2024066394
(87)【国際公開日】2024-04-04
(31)【優先権主張番号】202211175495.2
(32)【優先日】2022-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】周仁杰
(72)【発明者】
【氏名】鄭浩旋
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C380
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC41
3K107DD39
3K107EE03
3K107EE07
3K107EE57
3K107EE63
5C080AA06
5C080AA07
5C080BB05
5C080CC03
5C080DD18
5C080DD29
5C080FF09
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C080KK02
5C380AA01
5C380AA03
5C380AB06
5C380AB08
5C380AB09
5C380AB15
5C380BD05
5C380BD09
5C380CA48
5C380CC33
5C380CC39
5C380CC45
5C380CC66
5C380CD029
5C380DA31
(57)【要約】
本出願の実施形態は表示パネルを開示する。当該表示パネルは、マトリクス状に配置された複数の画素ユニットを備える。画素ユニットの各々は、第1表示ユニットと第2表示ユニットとを備える。第1表示ユニット及び第2表示ユニットは、第1の駆動電圧エンドと第2の駆動電圧エンドとの間に並列に接続されている。第1の駆動電圧エンドは第1駆動電圧を受けるように構成されており、第2の駆動電圧エンドは第2駆動電圧を受けるように構成されている。連続する2フレームの画像の表示中に、2フレームの画像における第1フレームの画像を表示するとき、第1駆動電圧は第2駆動電圧より大きく、第1駆動電圧と第2駆動電圧とは協働して、第1表示ユニットが画像表示を行うよう駆動する。2フレームの画像における第2フレームの画像を表示するとき、第2駆動電圧は第1駆動電圧より大きく、第1駆動電圧と第2駆動電圧とは協働して、第2表示ユニットが画像表示を行うよう駆動する。画像表示のために2つの表示ユニットを交互に駆動することにより、画素ユニットの寿命を効果的に向上させることができる。本出願は、上記表示パネルを備える表示モジュール及び表示装置をさらに開示する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、前記表示パネルは、マトリクス状に配置された複数の画素ユニットを備え、前記複数の画素ユニットは、画像表示のためのデータ信号を受信するように構成されており、
前記画素ユニットの各々は、第1表示ユニットと第2表示ユニットとを備え、前記第1表示ユニット及び前記第2表示ユニットは、第1の駆動電圧エンドと第2の駆動電圧エンドとの間に並列に接続されており、前記第1の駆動電圧エンドは第1駆動電圧を受けるように構成されており、前記第2の駆動電圧エンドは第2駆動電圧を受けるように構成されており、
連続する2フレームの画像の表示中に、前記2フレームの画像における第1フレームの画像を表示するとき、前記第1駆動電圧は前記第2駆動電圧より大きく、前記第1駆動電圧と前記第2駆動電圧とは協働して、前記第1表示ユニットが画像表示を行うよう駆動し、前記2フレームの画像における第2フレームの画像を表示するとき、前記第2駆動電圧は前記第1駆動電圧より大きく、前記第1駆動電圧と前記第2駆動電圧とは協働して、前記第2表示ユニットが画像表示を行うよう駆動し、
前記第1表示ユニット及び前記第2表示ユニットは、前記第1駆動電圧と前記第2駆動電圧との協働駆動で、複数フレームの画像を順次に交互に表示するように構成されている、
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項2】
前記表示パネルは、第1方向に沿って延在する複数の走査線と、第2方向に沿って延在する複数のデータ線とをさらに備え、前記第1方向は前記第2方向に対して垂直であり、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差部に、前記画素ユニットが設けられており、前記画素ユニットは、前記走査線を介して走査信号を受信し、前記走査信号の制御で、画像表示のためのデータ信号を受信するように構成されており、
前記画素ユニットの各々は調整ユニットをさらに備え、前記調整ユニットと、前記第1表示ユニットと、前記第2表示ユニットとは、前記第1の駆動電圧エンドと前記第2の駆動電圧エンドとの間に並列に接続されており、前記調整ユニットは、連続する2フレームの画像の表示中に、第1フレームの画像の表示が終了し且つ第2フレームの画像の表示が始まる前に、前記第1の駆動電圧エンドと前記第2の駆動電圧エンドとを電気的に導通させて、前記第1の駆動電圧エンドと前記第2の駆動電圧エンドとの間の電荷を平衡させるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第1表示ユニットは、第1の信号受信モジュール、第1の電圧安定化モジュール、及び第1発光モジュールを備え、
前記第1の信号受信モジュールは、前記データ線及び前記走査線に接続されており、前記走査線を介して前記走査信号を受信し、前記データ線を介して前記データ信号を受信し、前記データ信号を前記第1の電圧安定化モジュールに伝送するように構成されており、
前記第1の電圧安定化モジュールは、前記第1の信号受信モジュール及び前記第1発光モジュールに接続されており、前記第1の信号受信モジュールから前記データ信号を受信して記憶し、前記第1発光モジュールの発光中に、前記第1発光モジュールに安定した電圧を印加するように構成されており、
前記第1発光モジュールは、前記第1駆動電圧と前記第2駆動電圧とが前記第1発光モジュールに印加されるときに、発光するように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1表示ユニットは、第1の導通制御モジュールと第2の導通制御モジュールとをさらに備え、
前記第1の導通制御モジュールは、前記第1の電圧安定化モジュール及び前記第1の駆動電圧エンドに接続されており、第1制御信号を受信し、前記第1制御信号に基づいて、前記第1の駆動電圧エンドが前記第1の電圧安定化モジュールに電気的に接続されるよう制御するように構成されており、前記第1の導通制御モジュールは、前記第1の電圧安定化モジュールを介して前記第1発光モジュールに電気的に接続されており、
前記第2の導通制御モジュールは、前記第1発光モジュール及び前記第2の駆動電圧エンドに接続されており、前記第1制御信号を受信し、前記第1制御信号に基づいて、前記第2の駆動電圧エンドが前記第1発光モジュールに電気的に接続されるよう、制御するように構成されており、
前記第1駆動電圧が前記第2駆動電圧より大きい場合、前記第1の駆動電圧エンドと、前記第1の導通制御モジュールと、前記第1の電圧安定化モジュールと、前記第1発光モジュールと、前記第2の導通制御モジュールと、前記第2の駆動電圧エンドとは協働して出力ループを形成し、前記第1発光モジュールが発光するように前記第1発光モジュールを駆動する、
ことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第1表示ユニットは第1接続モジュールをさらに備え、前記第1接続モジュールは、前記第1発光モジュールと前記第2表示ユニットとの間に接続されており、第1導通信号を受信し、前記第1導通信号の制御で、前記第1発光モジュールによる発光終了後に前記第1発光モジュールに残された電荷を前記第2表示ユニットに伝送し、前記第2表示ユニットによる画像表示に用いる、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第2表示ユニットは、第2の信号受信モジュール、第2の電圧安定化モジュール、及び第2発光モジュールを備え、
前記第2の信号受信モジュールは、前記データ線及び前記走査線に接続されており、前記走査線を介して前記走査信号を受信し、前記データ線を介して前記データ信号を受信し、前記データ信号を前記第2の電圧安定化モジュールに伝送するように構成されており、
前記第2の電圧安定化モジュールは、前記第2の信号受信モジュール及び前記第2発光モジュールに接続されており、前記第2の信号受信モジュールから前記データ信号を受信して記憶し、前記第2発光モジュールの発光中に、前記第2発光モジュールに安定した電圧を印加するように構成されており、
前記第2発光モジュールは、前記第1の駆動電圧エンド及び前記第2の駆動電圧エンドに接続されるときに、発光するように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第2表示ユニットは、第3の導通制御モジュールと第4の導通制御モジュールとをさらに備え、
前記第3の導通制御モジュールは、前記第2の電圧安定化モジュール及び第2の駆動電圧エンドに接続されており、第2制御信号を受信し、前記第2制御信号に基づいて、前記第2の駆動電圧エンドが前記第2の電圧安定化モジュールに電気的に接続されるよう制御するように構成されており、前記第3の導通制御モジュールは、前記第2の電圧安定化モジュールを介して前記第2発光モジュールに電気的に接続されており、
前記第4の導通制御モジュールは、前記第2発光モジュール及び前記第1の駆動電圧エンドに接続されており、前記第2制御信号を受信し、前記第2制御信号に基づいて、前記第1の駆動電圧エンドが前記第2発光モジュールに電気的に接続されるよう、制御するように構成されており、
前記第2駆動電圧が前記第1駆動電圧より大きい場合、前記第2の駆動電圧エンドと、前記第3の導通制御モジュールと、前記第2の電圧安定化モジュールと、前記第2発光モジュールと、前記第4の導通制御モジュールと、前記第1の駆動電圧エンドとは協働して出力ループを形成し、前記第2発光モジュールが発光するように前記第2発光モジュールを駆動する、
ことを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第2表示ユニットは第2接続モジュールをさらに備え、前記第2接続モジュールは、前記第2発光モジュールと前記第1表示ユニットとの間に接続されており、第2導通信号を受信し、前記第2導通信号の制御で、前記第2発光モジュールによる発光終了後に前記第2発光モジュールに残された電荷を前記第1表示ユニットに伝送し、前記第1表示ユニットによる画像表示に用いる、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
表示モジュールであって、前記表示モジュールは、データ駆動回路、走査駆動回路、表示制御回路、発光コントローラ、及び請求項1~8のいずれか一項に記載の表示パネルを備え、
前記データ駆動回路は、前記表示制御回路からソース出力制御信号を受信し、前記ソース出力制御信号に基づいてデータ信号を出力するように構成されており、
前記走査駆動回路は、前記表示制御回路からゲート出力制御信号を受信し、前記ゲート出力制御信号に基づいて走査信号を出力するように構成されており、
前記表示パネルにおける画素ユニットは、前記走査信号及び前記データ信号に基づいて、前記発光コントローラの制御で画像表示を行うように構成されている、
ことを特徴とする表示モジュール。
【請求項10】
表示装置であって、前記表示装置は、支持フレーム、電源モジュール、及び請求項9に記載の表示モジュールを備え、前記電源モジュールは、前記表示パネルが画像表示を行うために前記表示パネルに電源電圧を印加し、前記表示モジュール及び前記電源モジュールは、前記支持フレームに固定されている、
ことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、発明の名称が「表示パネル、表示モジュール及び表示装置」である、2022年9月26日に出願された中国特許出願第202211175495.2号の優先権を主張し、そのすべての内容が引用として本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、表示技術分野に関し、特に表示パネル、表示モジュール及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)表示装置は、自己発光、低駆動電圧、高い発光効率、短い応答時間、高い鮮明度と高いコントラスト、ほぼ180°の視野角、広い動作温度範囲、フレキシブル表示、大面積のフルカラー表示など多くの利点があり、業界では最も有望な表示装置であると考えられている。
【0004】
現在、表示パネルにおけるOLEDは一般的に、直流(Direct Current、DC)駆動を利用している。直流駆動を利用すると、画素ユニットにおける薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)が連続的に動作するようになる。その結果、TFTが連続的に発熱し、TFTの寿命が短くなる。また、画素ユニットには発光ダイオード(light emitting diode、LED)が1つしか設けられておらず、LEDの連続動作によりLEDの寿命も比較的短くなり、使用コストが高くなる。
【発明の概要】
【0005】
上記既存技術の欠点に鑑み、本出願は、各画素ユニットにおいて2つの発光ダイオードが交互に表示される表示パネル、表示モジュール及び表示装置を提供する。
【0006】
表示パネルは、マトリクス状に配置された複数の画素ユニットを備え、複数の画素ユニットは、画像表示のためのデータ信号を受信するように構成されている。画素ユニットの各々は、第1表示ユニットと第2表示ユニットとを備える。第1表示ユニット及び第2表示ユニットは、第1の駆動電圧エンドと第2の駆動電圧エンドとの間に並列に接続されている。第1の駆動電圧エンドは第1駆動電圧を受けるように構成されており、第2の駆動電圧エンドは第2駆動電圧を受けるように構成されている。連続する2フレームの画像の表示中に、2フレームの画像における第1フレームの画像を表示するとき、第1駆動電圧は第2駆動電圧より大きく、第1駆動電圧と第2駆動電圧とは協働して、第1表示ユニットが画像表示を行うよう駆動する。2フレームの画像における第2フレームの画像を表示するとき、第2駆動電圧は第1駆動電圧より大きく、第1駆動電圧と第2駆動電圧とは協働して、第2表示ユニットが画像表示を行うよう駆動する。第1表示ユニット及び第2表示ユニットは、第1駆動電圧と第2駆動電圧との協働駆動で、複数フレームの画像を順次に交互に表示するように構成されている。
【0007】
選択的に、表示パネルは、第1方向に沿って延在する複数の走査線と、第2方向に沿って延在する複数のデータ線とをさらに備える。第1方向は第2方向に対して垂直である。複数の走査線と複数のデータ線との交差部に、画素ユニットが設けられている。画素ユニットは、走査線を介して走査信号を受信し、走査信号の制御で、画像表示のためのデータ信号を受信するように構成されている。画素ユニットの各々は調整ユニットをさらに備える。調整ユニットと、第1表示ユニットと、第2表示ユニットとは、第1の駆動電圧と第2の駆動電圧との間に並列に接続されており、調整ユニットは、連続する2フレームの画像の表示中に、第1フレームの画像の表示が終了し且つ第2フレームの画像の表示が始まる前に、第1の駆動電圧と第2の駆動電圧とを電気的に導通させて、第1の駆動電圧と第2の駆動電圧との間の電荷を平衡させるように構成されている。
【0008】
選択的に、第1表示ユニットは、第1の信号受信モジュール、第1の電圧安定化モジュール、及び第1発光モジュールを備える。第1の信号受信モジュールは、データ線及び走査線に接続されており、走査線を介して走査信号を受信し、データ線を介してデータ信号を受信し、データ信号を第1の電圧安定化モジュールに伝送するように構成されている。第1の電圧安定化モジュールは、第1の信号受信モジュール及び第1発光モジュールに接続されており、第1の信号受信モジュールからデータ信号を受信して記憶し、第1発光モジュールの発光中に、第1発光モジュールに安定した電圧を印加するように構成されている。第1発光モジュールは、第1駆動電圧と第2駆動電圧とが第1発光モジュールに印加されるときに、発光するように構成されている。
【0009】
選択的に、第1表示ユニットは、第1の導通制御モジュールと第2の導通制御モジュールとをさらに備える。第1の導通制御モジュールは、第1の電圧安定化モジュール及び第1の駆動電圧エンドに接続されており、第1制御信号を受信し、第1制御信号に基づいて、第1の駆動電圧エンドが第1の電圧安定化モジュールに電気的に接続されるよう制御するように構成されており、第1の導通制御モジュールは、第1の電圧安定化モジュールを介して第1発光モジュールに電気的に接続されている。第2の導通制御モジュールは、第1発光モジュール及び第2の駆動電圧エンドに接続されており、第1制御信号を受信し、第1制御信号に基づいて、第2の駆動電圧エンドが第1発光モジュールに電気的に接続されるよう、制御するように構成されている。第1駆動電圧が第2駆動電圧より大きい場合、第1の駆動電圧エンドと、第1の導通制御モジュールと、第1の電圧安定化モジュールと、第1発光モジュールと、第2の導通制御モジュールと、第2の駆動電圧エンドとは協働して出力ループを形成し、第1発光モジュールが発光するように第1発光モジュールを駆動する。
【0010】
選択的に、第1表示ユニットは第1接続モジュールをさらに備える。第1接続モジュールは、第1発光モジュールと第2表示ユニットとの間に接続されており、第1導通信号を受信し、第1導通信号の制御で、第1発光モジュールによる発光終了後に第1発光モジュールに残された電荷を第2表示ユニットに伝送し、第2表示ユニットによる画像表示に用いる、ように構成されている。
【0011】
選択的に、第2表示ユニットは、第2の信号受信モジュール、第2の電圧安定化モジュール、及び第2発光モジュールを備える。第2の信号受信モジュールは、データ線及び走査線に接続されており、走査線を介して走査信号を受信し、データ線を介してデータ信号を受信し、データ信号を第2の電圧安定化モジュールに伝送するように構成されている。第2の電圧安定化モジュールは、第2の信号受信モジュール及び第2発光モジュールに接続されており、第2の信号受信モジュールからデータ信号を受信して記憶し、第2発光モジュールの発光中に、第2発光モジュールに安定した電圧を印加するように構成されている。第2発光モジュールは、第1の駆動電圧エンド及び第2の駆動電圧エンドに接続されるときに、発光するように構成されている。
【0012】
選択的に、第2表示ユニットは、第3の導通制御モジュールと第4の導通制御モジュールとをさらに備える。第3の導通制御モジュールは、第2の電圧安定化モジュール及び第2の駆動電圧エンドに接続されており、第2制御信号を受信し、第2制御信号に基づいて、第2の駆動電圧エンドが第2の電圧安定化モジュールに電気的に接続されるよう制御するように構成されており、第3の導通制御モジュールは、第2の電圧安定化モジュールを介して第2発光モジュールに電気的に接続されている。第4の導通制御モジュールは、第2発光モジュール及び第1の駆動電圧エンドに接続されており、第2制御信号を受信し、第2制御信号に基づいて、第1の駆動電圧エンドが第2発光モジュールに電気的に接続されるよう、制御するように構成されている。第2駆動電圧が第1駆動電圧より大きい場合、第2の駆動電圧エンドと、第3の導通制御モジュールと、第2の電圧安定化モジュールと、第2発光モジュールと、第4の導通制御モジュールと、第1の駆動電圧エンドとは協働して出力ループを形成し、第2発光モジュールが発光するように第2発光モジュールを駆動する。
【0013】
選択的に、第2表示ユニットは第2接続モジュールをさらに備える。第2接続モジュールは、第2発光モジュールと第1表示ユニットとの間に接続されており、第2導通信号を受信し、第2導通信号の制御で、第2発光モジュールによる発光終了後に第2発光モジュールに残された電荷を第1表示ユニットに伝送し、第1表示ユニットによる画像表示に用いる、ように構成されている。
【0014】
本出願は、表示モジュールをさらに開示する。当該表示モジュールは、データ駆動回路、走査駆動回路、表示制御回路、発光コントローラ、及び上記表示パネルを備える。データ駆動回路は、表示制御回路からソース出力制御信号を受信し、ソース出力制御信号に基づいてデータ信号を出力するように構成されている。走査駆動回路は、表示制御回路からゲート出力制御信号を受信し、ゲート出力制御信号に基づいて走査信号を出力するように構成されている。表示パネルにおける画素ユニットは、走査信号及びデータ信号に基づいて、発光コントローラの制御で画像表示を行うように構成されている。
【0015】
本出願は、表示装置をさらに開示する。当該表示装置は、支持フレーム、電源モジュール、及び上記表示モジュールを備える。電源モジュールは、表示パネルが画像表示を行うために表示パネルに電源電圧を印加し、表示モジュール及び電源モジュールは、支持フレームに固定されている。
【0016】
既存技術と比べて、第1発光ダイオードと第2発光ダイオードを設定し、第1発光ダイオードと第2発光ダイオードをそれぞれ交流電圧(alternating current(AC) voltage)で駆動することにより、連続する複数フレームの画像の表示中に、2つの発光ダイオードが交互に発光し、それによって、各発光ダイオードの発光時間を効果的に短縮し、画素ユニットの発光寿命を向上させることができる。また、2つの発光ダイオードが交互に発光するとき、電荷共有が2つの発光ダイオードの間に行われることができ、発光終了の発光ダイオードに残された電荷を別の発光ダイオードに伝送し、別の発光ダイオードの発光に用いることができ、それによって、画素ユニットの発光中の消費電力を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本出願の実施形態の技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、説明される図面は本出願のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1図1は、本出願の一実施形態に係る表示装置の構造を示す概略図である。
図2図2は、図1における表示モジュールの平面レイアウト構造を示す概略図である。
図3図3は、図2における画素ユニットを示すブロック図である。
図4図4は、図3における画素ユニットの等価回路図である。
図5図5は、図4における画素ユニットにおける信号のタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本出願への理解を容易にするために、以下、関連する図面を参照しながら本出願をより全面的に説明する。本出願の好ましい実施形態が図面に示されている。しかしながら、本出願は、多くの異なる形態で実現されることができ、本明細書に記載される実施形態に限定されない。むしろ、これらの実施形態は、本出願の開示内容へのより徹底的且つ全面的な理解を可能にするために提供される。
【0019】
以下の各実施形態の説明は、本出願が実施され得る特定の実施形態を例示するために、添付の図面を参照して行われる。本明細書において、「第1」、「第2」などの部品に付けた番号自体は、説明される対象を区別するためにのみ用いられ、順次的又は技術的な意味を有するものではない。本出願における「接続」及び「結合」という用語は、特に説明がない限り、直接接続(結合)及び間接接続(結合)を含む。本出願で言及される方向を示す用語、例えば、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、「側面」などは、添付の図面の方向を参照にしたものに過ぎない。従って、使用される方向を示す用語は、本出願への説明及び理解をより良好且つ明確にするためのものであり、装置又は素子が必ず特定の方向を有し、特定の方向に構成され且つ操作されることを明示又は暗示するものではなく、従って、本出願を限定するものであると理解すべきではない。
【0020】
本出願の説明において、明確な規定及び限定がない限り、「取り付ける」、「結合する」、「接続する」などの用語は、より広い意味で理解されるべきである。例えば、固定接続されてもよく、着脱可能に接続されてもよく、又は一体になってもよく、機械的に接続されてもよく、直接に接続されてもよく、媒体を介した間接的に接続されてもよく、2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者にとって、特定の状況に応じて、本出願における上記用語の具体的な意味が理解され得る。なお、本出願の明細書、特許請求の範囲及び図面における「第一」「第二」などの用語は特定のシーケンスの説明のためではなく、異なる対象を区別するために用いられる。
【0021】
また、本出願で使用される用語「含む」、「含んでもよい」、「備える」、又は「備えることができる」は、開示される対応の機能、操作、素子などの存在を示し、1つ又は複数の他の追加的な機能、操作、素子などの存在を制限しない。さらに、用語「含む」又は「備える」は、本明細書に開示される対応の特徴、数、ステップ、操作、素子、部品、又はそれらの組み合わせの存在を示し、1つ又は複数の他の特徴、数、ステップ、操作、素子、部品、又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除せず、カバーすることを意図する。さらに、本出願の実施形態を説明する場合、「可能性がある」という用語は、「本出願の1つ又は複数の実施形態」を示すために用いられる。また、「例示的」という用語は、例示を指すことを意図している。
【0022】
本明細書に使用されるすべての技術的及び科学的用語は、特に定義されない限り、本出願の技術分野に属する当業者が一般的に理解するものと同じ意味を有する。本明細書に使用される用語は、具体的な実施形態を説明するためのものであり、本出願を限定することを意図するものではない。
【0023】
図1を参照すると、図1は、本出願の第一実施形態に係る表示装置100の構造を示す概略図である。表示装置100は、表示モジュール10、電源モジュール20、及び支持フレーム30を備える。表示モジュール10及び電源モジュール20は、支持フレーム30に固定されている。電源モジュール20は表示モジュール10の背面側、即ち表示モジュール10の非表示面側に設けられている。電源モジュール20は、表示モジュール10が画像表示を行うために表示モジュール10に電源電圧を印加するように構成されている。支持フレーム30は、表示モジュール10及び電源モジュール20を固定し且つ保護する。
【0024】
図2を参照すると、図2は、図1における表示モジュール10の平面レイアウト構造を示す概略図である。
【0025】
図2に示されたように、表示モジュール10は、データ駆動回路11、走査駆動回路12、表示パネル13、表示制御回路14、及び発光コントローラ16を備える。データ駆動回路11、走査駆動回路12、表示制御回路14、及び発光コントローラ16は、表示パネル13の非表示領域に設けられている。
【0026】
表示パネル13の表示領域13aに、複数のデータ線(Source line)S1~Smと複数の走査線(Gate line)G1~Gnとがグリッド状に設けられている。複数の走査線G1~Gnは第1方向F1に沿って延在し、複数のデータ線S1~Smは第2方向F2に沿って延在する。第1方向F1は第2方向F2に対して垂直である。
【0027】
複数の走査線G1~Gnと複数のデータ線S1~Smとの複数の交差部(intersection)のそれぞれに、画素ユニット15が設けられている。本実施形態では、画素ユニット15をそれぞれP11~P1m、P21~P2m、......、Pn1~Pnmと表記することができる。
【0028】
走査線G1~Gnは、走査駆動回路12に接続されており、走査駆動回路12から走査信号を受信するように構成されている。データ線S1~Smは、データ駆動回路11に接続されており、グレースケール値(grayscale value)の形態で記憶且つ伝送されるデータ信号Dataをデータ駆動回路11から受信するように構成されている。
【0029】
画素ユニット15は、走査線G1~Gnの制御で、予め設定された時間帯に、データ線S1~Smによって提供されるデータ信号Dataにおける、グレースケール値の形態のデータ電圧を受けて、画像表示を行う。
【0030】
表示制御回路14は、外部信号源から、画像情報を表す画像信号と、同期用のクロック信号CLKと、水平同期信号Hsynと、垂直同期信号Vsynとを受信し、ゲート出力制御信号Cgを走査駆動回路12に出力し、ソース出力制御信号Csと画像情報を表すデータ信号Dataとをデータ駆動回路11に出力する。本実施形態では、表示制御回路14は、元のデータ信号に対してデータ調整を行った後、データ信号Dataを取得し、データ信号Dataをデータ駆動回路11に伝送する。
【0031】
走査駆動回路12は、表示制御回路14によって出力されるゲート出力制御信号Cgを受信し、各走査線G1~Gnに走査信号を出力する。データ駆動回路11は、表示制御回路14によって出力されるソース出力制御信号Csを受信し、各データ線S1~Smにデータ信号Dataを出力し、上記データ信号Dataは、表示領域13aにおける各画素ユニット15の駆動素子に用いられて画像を表示するようにする。表示パネル13に提供されるデータ信号Dataは、アナログ形式のグレースケール電圧である。走査駆動回路12は、走査信号を出力して、画素ユニット15がデータ駆動回路11によって出力されるデータ信号Dataを受信するよう制御する。発光コントローラ16は、複数の画素ユニット15に発光制御信号を印加して、画素ユニット15が発光するよう制御する。それによって、画素ユニット15が制御されて画像表示を行う。
【0032】
図3を参照すると、図3は、図2における画素ユニットを示すブロック図である。
【0033】
図3に示されたように、画素ユニット15は、第1表示ユニット151と、第2表示ユニット152と、調整ユニット153とを備る。第1表示ユニット151と、第2表示ユニット152と、調整ユニット153とは、第1の駆動電圧エンド(図示せず)と第2の駆動電圧エンド(図示せず)との間に並列に接続されている。第1の駆動電圧エンドは第1駆動電圧V1を受けるように構成されており、第2の駆動電圧エンドは第2駆動電圧V2を受けるように構成されている。
【0034】
第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2は、交流電圧である。第1駆動電圧V1の電圧値及び第2駆動電圧V2の電圧値は、第1電圧v1と第2電圧v2との間で周期的に変化する。即ち、第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2は、同じ周期、同じ電圧、及び逆位相に従って交互に変化し、上記周期は1フレームの画像の持続時間であり、第1電圧v1は第2電圧v2より大きい。
【0035】
連続する2フレームの画像の表示中に、2フレームの画像における第1フレームの画像を表示するとき、第1駆動電圧V1は第2駆動電圧V2より大きく、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2との間に、第1駆動電圧V1から第2駆動電圧V2への電圧差が形成され、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2とは協働して、第1表示ユニット151が画像表示を行うよう駆動する。
【0036】
2フレームの画像における第2フレームの画像を表示するとき、第2駆動電圧V2は第1駆動電圧V1より大きく、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2との間に、第2駆動電圧V2から第1駆動電圧V1への電圧差が形成され、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2とは協働して、第2表示ユニット152が画像表示を行うよう駆動する。
【0037】
第1表示ユニット151及び第2表示ユニット152は、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2との協働駆動で、画像を順次に交互に表示する。即ち、第1駆動電圧V1の電圧値が第1電圧v1であり且つ第2駆動電圧V2の電圧値がv2である場合、第1表示ユニット151は画像表示を行う。第2駆動電圧V2の電圧値が第1電圧v1であり、第1駆動電圧V1の電圧値が第2電圧v2である場合、第2表示ユニット152は画像表示を行う。
【0038】
調整ユニット153は、調整信号Rを受信するように構成されている。調整ユニット153は、連続する2フレームの画像の表示の空白期間に、即ち、第1フレームの画像の表示が終了し且つ第2フレームの画像の表示が始まる前に、調整信号Rに基づいて、第1の駆動電圧エンドと第2の駆動電圧エンドとを電気的に導通させるように構成されている。それによって、電荷共有が第1の駆動電圧V1と第2の駆動電圧V2との間に行われ、中間電圧V0が維持されることができる。
【0039】
第1表示ユニット151は、第2表示ユニット152に電気的に接続されており、第1表示ユニット151と第2表示ユニット152が交互に画像表示を行うとき、電荷共有が第1表示ユニット151と第2表示ユニット152との間に行われる。第1表示ユニット151は、表示を終了した後、第1表示ユニット151に残された電荷を第2表示ユニット152に伝送し、第2表示ユニット152による画像表示に用いる。又は、第2表示ユニット152は、表示を終了した後、第2表示ユニット152に残された電荷を第1表示ユニット151に伝送し、第1表示ユニット151による画像表示に用いる。
【0040】
連続する複数フレームの画像の表示中に、第1表示ユニット151は、連続する複数フレームの画像における第1フレームの画像を表示し、第2表示ユニット152は、連続する複数フレームの画像における第2フレームの画像を表示する。第1フレームの画像の表示が完了した後、第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2は中間電圧V0に周期的に変化する。第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2は、予め設定された期間中に中間電圧V0に維持された後、第2フレームの画像を表示するとき、第2駆動電圧V2は、第2表示ユニット152が画像を表示するよう制御する。
【0041】
中間電圧V0は、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2との和の平均値であり、即ち、V0=(V1+V2)/2である。換言すれば、第1駆動電圧V1と中間電圧V0との差は、第2駆動電圧V2と中間電圧V0との差に等しく、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2は、中間電圧V0を中心に周期的に変化する。
【0042】
図4を参照すると、図4は、図3における画素ユニット15の等価回路図である。
【0043】
図4に示されたように、第1表示ユニット151は、第1の信号受信モジュール1511、第1の電圧安定化モジュール1512、第1の導通制御モジュール1513、第2の導通制御モジュール1514、第1発光モジュール1515、及び第1接続モジュール1516を備える。
【0044】
第1の信号受信モジュール1511は、k番目のデータ線Sk(1≦k≦m-1)及びj番目の走査線Gj(1≦j≦n-1)に接続されており、k番目のデータ線Skを介してデータ信号を受信し、j番目の走査線を介して走査信号を受信するように構成されている。
【0045】
第1の電圧安定化モジュール1512は、第1の信号受信モジュール1511、第1発光モジュール1515及び第1の導通制御モジュール1513に接続されており、第1の信号受信モジュール1511からデータ信号を受信し、データ信号に基づいて、第1の導通制御モジュール1513と第1発光モジュール1515とを電気的に導通させるよう、制御するように構成されている。
【0046】
第1の導通制御モジュール1513は、第1の電圧安定化モジュール1512を介して第1発光モジュール1515に接続されており、第1制御信号及び第1駆動電圧V1を受ける。第2の導通制御モジュール1514は、第1発光モジュール1515に接続されており、第1制御信号及び第2駆動電圧V2を受ける。第1の導通制御モジュール1513及び第2の導通制御モジュール1514は、第1制御信号に基づいて、第1発光モジュール1515が第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2を受けて、第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2によって形成される経路により発光するよう、制御する。この場合、第1駆動電圧V1は第2駆動電圧V2より大きく、電流方向は第1駆動電圧V1から第2駆動電圧V2までである。
【0047】
第1接続モジュール1516は、第1発光モジュール1515と第2表示ユニット152との間に接続されており、第1導通信号K1を受信するように構成されており、第1導通信号K1の制御で、第1発光モジュール1515による発光終了後に第1発光モジュール1515に残された電荷を第2表示ユニット152に伝送し、第2表示ユニット152による画像表示に用いる、ように構成されている。
【0048】
第2表示ユニット152は、第2の信号受信モジュール1521、第2の電圧安定化モジュール1522、第3の導通制御モジュール1523、第4の導通制御モジュール1524、第2発光モジュール1525、及び第2接続モジュール1526を備える。
【0049】
第2の信号受信モジュール1521は、(k+1)番目のデータ線Sk+1及び(j+1)番目の走査線Gj+1に接続されており、(k+1)番目のデータ線を介してデータ信号を受信し、(j+1)番目の走査線を介して走査信号を受信する。
【0050】
第2の電圧安定化モジュール1522は、第2の信号受信モジュール1521、第2発光モジュール1525及び第3の導通制御モジュール1523に接続されており、第2の信号受信モジュール1521からデータ信号を受信し、データ信号に基づいて、第3の導通制御モジュール1523と第2発光モジュール1525とを電気的に導通させるよう、制御するように構成されている。
【0051】
第3の導通制御モジュール1523は、第2の電圧安定化モジュール1522を介して第2発光モジュール1525に接続されており、第2制御信号及び第2駆動電圧V2を受ける。第4の導通制御モジュール1524は、第2発光モジュール1525に接続されており、第2制御信号及び第1駆動電圧V1を受ける。第3の導通制御モジュール1523及び第4の導通制御モジュール1524は、第2制御信号に基づいて、第2発光モジュール1525が第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2を受けて、第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2によって形成される経路により発光するよう、制御する。この場合、第2駆動電圧V2は第1駆動電圧V1より大きく、電流方向は第2駆動電圧V2から第1駆動電圧V1までである。
【0052】
第2接続モジュール1526は、第2発光モジュール1525と第1表示ユニット151との間に接続されており、第2導通信号K2を受信するように構成されており、第2導通信号K2の制御で、第2発光モジュール1525による発光終了後に第2発光モジュール1525に残された電荷を第1表示ユニット151に伝送し、第2表示ユニット152による画像表示に用いる、ように構成されている。
【0053】
具体的に、第1表示ユニット151において、第1の信号受信モジュール1511は第1トランジスタT1を含む。第1の電圧安定化モジュールは、第2トランジスタT2及び第1コンデンサC1を含む。第1の導通制御モジュールは第3トランジスタT3を含む。第2の導通制御モジュールは第4トランジスタT4を含む。発光モジュールは第1発光ダイオードD1を含む。第1接続モジュールは第5トランジスタT5を含む。
【0054】
第1トランジスタT1のゲートはj番目の走査線Gjに接続されており、第1トランジスタT1のソースはk番目のデータ線Skに接続されており、第1トランジスタT1のドレインは、第2トランジスタT2に接続されている。第1トランジスタT1は、走査信号の制御で、k番目のデータ線Skを介してデータ信号を受信し、データ信号を第2トランジスタT2に伝送するように構成されている。
【0055】
第2トランジスタT2のゲートは第1トランジスタT1のドレインに接続されており、第2トランジスタT2のソースは第3トランジスタT3に接続されており、第2トランジスタT2のドレインは第1発光ダイオードD1のアノードに接続されている。データ信号に基づいて、第2トランジスタT2のソースと第2トランジスタT2のドレインとが電気的に導通するよう制御されて、第3トランジスタT3と第1発光ダイオードD1とが電気的に導通するよう制御される。第1コンデンサC1は、一端が第1トランジスタT1のドレインに接続されており、他端が第1発光ダイオードD1のカソードに接続されており、第1トランジスタT1のドレインからデータ信号を受信して充電され、第1発光ダイオードD1の発光中に、安定した電圧を提供するように構成されている。
【0056】
第3トランジスタT3のゲートは第1制御信号E1を受信し、第3トランジスタT3のソースは第1駆動電圧V1を受け、第3トランジスタT3のドレインは第2トランジスタT2のソースに接続されている。第3トランジスタT3は、制御信号に基づいて、第2トランジスタT2のソースが第1駆動電圧V1を受けるよう、制御する。第1発光ダイオードD1のアノードは、第2トランジスタT2を介して、第1駆動電圧V1を受ける。
【0057】
第4トランジスタT4のゲートは第1制御信号E1を受信し、第4トランジスタT4のソースは第1発光ダイオードD1のカソードに接続されており、第4トランジスタT4のドレインは第2駆動電圧V2を受ける。第4トランジスタT4は、第1制御信号E1に基づいて、第1発光ダイオードD1のカソードが第2駆動電圧V2を受けるよう、制御する。即ち、第1制御信号E1に基づいて、第1発光ダイオードD1のアノードが第1駆動電圧V1を受け、第1発光ダイオードD1のカソードが第2駆動電圧V2を受けるよう、制御される。この場合、第1駆動電圧V1は第2駆動電圧V2より大きく、それによって、第1発光ダイオードD1が発光するよう制御される。
【0058】
第5トランジスタT5のゲートは第1導通信号K1を受信し、第5トランジスタT5のソースは第1発光ダイオードD1のカソードに接続されており、第5トランジスタT5のドレインは第2表示ユニットに接続されている。第5トランジスタT5は、第1導通信号K1に基づいて、第1発光ダイオードD1における電荷が第2表示ユニットへ伝送されるよう、制御する。
【0059】
第2表示ユニットにおいて、第2の信号受信モジュールは第6トランジスタT6を含む。第2の電圧安定化モジュールは、第7トランジスタT7及び第2コンデンサC2を含む。第3の導通制御モジュールは第8トランジスタT8を含む。第4の導通モジュールは第9トランジスタT9を含む。第2接続モジュールは第10トランジスタT10を含む。発光モジュールは第2発光ダイオードD2を含む。
【0060】
第6トランジスタT6のゲートは(j+1)番目の走査線Gj+1に接続されており、第6トランジスタT6のソースは(k+1)番目のデータ線Sk+1に接続されており、第6トランジスタT6のドレインは第7トランジスタT7に接続されている。第6トランジスタT6は、走査信号の制御で、k番目のデータ線Skを介してデータ信号を受信し、データ信号を第7トランジスタT7に伝送するように構成されている。
【0061】
第7トランジスタT7のゲートは第6トランジスタT6のドレインに接続されており、第7トランジスタT7のソースは第8トランジスタT8に接続されており、第7トランジスタT7のドレインは第2発光ダイオードD2のアノードに接続されている。データ信号に基づいて、第7トランジスタT7のソースと第7トランジスタT7のドレインとが電気的に導通するよう制御されて、第8トランジスタT8と第2発光ダイオードD2とが電気的に導通するよう制御される。第2コンデンサC2は、一端が第6トランジスタT6のドレインに接続されており、他端が第2発光ダイオードD2のカソードに接続されており、第6トランジスタT6のドレインからデータ信号を受信して充電され、第2発光ダイオードD2の発光中に、安定した電圧を提供するように構成されている。
【0062】
第8トランジスタT8のゲートは第2制御信号E2を受信し、第8トランジスタT8のソースは第2駆動電圧V2を受け、第8トランジスタT8のドレインは第7トランジスタT7のソースに接続されている。第8トランジスタT8は、制御信号に基づいて、第7トランジスタT7のソースが第2駆動電圧V2を受けるよう、制御する。第1発光ダイオードD1のアノードは、第7トランジスタT7を介して第2駆動電圧V2を受ける。
【0063】
第9トランジスタT9のゲートは第2制御信号E2を受信し、第9トランジスタT9のソースは第2発光ダイオードD2のカソードに接続されており、第9トランジスタT9のドレインは第1駆動電圧V1を受ける。第9トランジスタT9は、第2制御信号E2に基づいて、第2発光ダイオードD2のカソードが第1駆動電圧V1を受けるよう、制御する。即ち、第2制御信号E2に基づいて、第2発光ダイオードD2のアノードが第2駆動電圧V2を受け、第2発光ダイオードD2のカソードが第1駆動電圧V1を受けるよう、制御される。この場合、第2駆動電圧V2は第1駆動電圧V1より大きく、それによって、第2発光ダイオードD2が発光するよう制御される。
【0064】
第10トランジスタT10のゲートは第2導通信号K2を受信し、第10トランジスタT10のソースは第2発光ダイオードD2のカソードに接続されており、第10トランジスタT10のドレインは第1表示ユニットに接続されている。第10トランジスタT10は、第2導通信号K2に基づいて、第2発光ダイオードD2における電荷が第1表示ユニットへ伝送されるよう、制御する。
【0065】
第5トランジスタT5のソースは第1発光ダイオードD1のカソードに接続されており、第5トランジスタT5のドレインは第7トランジスタT7のソースに接続されている。第5トランジスタT5は、調整信号Rの制御で、第1発光ダイオードD1に残されたコンデンサを第7トランジスタT7のソースに導通させ、第7トランジスタT7を介して第2発光ダイオードD2に伝送し、第2発光ダイオードD2による発光に用いる。
【0066】
第10トランジスタT10のソースは第2発光ダイオードD2のカソードに接続されており、第10トランジスタT10のドレインは第2トランジスタT2のソースに接続されている。第10トランジスタT10は、調整信号Rの制御で、第2発光ダイオードD2に残されたコンデンサを第2トランジスタT2のソースに導通させ、第7トランジスタT7を介して第1発光ダイオードD1に伝送し、第1発光ダイオードD1による発光に用いる。
【0067】
第1接続モジュール及び第2接続モジュールにより、回路に残された電荷を有効に活用することができ、それによって、発光ダイオードの応答速度を向上させると同時に、消費電力を節約することができる。
【0068】
調整ユニットは第11トランジスタT11を含む。第11トランジスタT11のゲートは調整信号Rを受信し、第11トランジスタT11のソースは第1の駆動電圧エンドに接続されており、第11トランジスタT11のドレインは第2の駆動電圧エンドに接続されている。調整信号Rに基づいて、第11トランジスタT11のソースと第11トランジスタT11のドレインとが導通するよう、制御されて、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2とが電気的に導通するよう制御され、それによって、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2が中間電圧V0にリセットされるよう制御される。
【0069】
第1トランジスタT1から第11トランジスタT11はいずれも薄膜トランジスタである。
【0070】
図5を参照すると、図5は、図4における画素ユニットにおける信号のタイミング図である。
【0071】
図5に示されたように、画素ユニット15による画像表示中に、第1時間帯t1において、第1表示ユニット151における第1の信号受信モジュール1511は、j番目の走査線Gjを介して走査信号を受信し、走査信号に基づいて、データ信号を第1の電圧安定化モジュール1512に伝送する。それによって、第1の電圧安定化モジュール1512における第1コンデンサC1が充電され、第1の電圧安定化モジュール1512における第2トランジスタT2のソースと第2トランジスタT2のドレインとが電気的に導通するよう制御される。
【0072】
第2時間帯t2において、第1の導通制御モジュール1513と第2の導通制御モジュール1514は同時に第1制御信号E1を受信し、第1の導通制御モジュール1513における第3トランジスタT3のソースと第3トランジスタT3のドレインとは電気的に導通し、第2の導通制御モジュール1514における第4トランジスタT4のソースと第4トランジスタT4のドレインとは電気的に導通する。それによって、第1発光モジュール1515における第1発光ダイオードD1のアノードが第1駆動電圧V1を受け、第1発光ダイオードD1のカソードが第2駆動電圧V2を受けるよう、制御される。この場合、第1駆動電圧V1の電圧値は第1電圧v1であり、第2駆動電圧V2の電圧値は第2電圧v2であり、第1駆動電圧V1は第2駆動電圧V2より大きく、それによって、第1発光ダイオードD1による発光、即ち、第1フレームの画像の表示が駆動される。
【0073】
第3時間帯t3において、第1接続モジュール1516における第5トランジスタT5は、第1導通信号K1を受信し、第1導通信号に基づいて、第5トランジスタT5のソースと第5トランジスタT5のドレインとを電気的に導通させるよう、制御する。それによって、第1発光モジュール1515による発光終了後に第1発光モジュール1515に残された電荷が第2表示ユニット152の回路に伝送される。同時に、調整ユニット153における第11トランジスタT11のゲートは、調整信号Rを受信し、調整信号Rに基づいて、第11トランジスタT11のソースと第11トランジスタT11のドレインとを電気的に導通させるよう、制御する。それによって、第1駆動電圧V1の電圧値は、第1電圧v1から中間電圧V0にリセットされ、第1駆動電圧V1の電圧値は、予め設定された期間中に中間電圧V0に維持された後、中間電圧V0から第2電圧v2に変化し、また、第2駆動電圧V2の電圧値は、第2電圧v2から中間電圧V0にリセットされ、第2駆動電圧V2の電圧値は、予め設定された期間中に中間電圧V0に維持された後、中間電圧V0から第1電圧v1に変化し、このとき、第2駆動電圧V2の電圧値は第1駆動電圧V1の電圧値より大きい。
【0074】
第4時間帯t4において、第2表示ユニット152における第2の信号受信モジュール1521は、(j+1)番目の走査線Gj+1を介して伝送された走査信号を受信し、走査信号に基づいてデータ信号を受信し、データ信号を第2の電圧安定化モジュール1522に伝送する。それによって、第2の電圧安定化モジュール1522は、受信したデータ信号に基づいて、第2の電圧安定化モジュール1522における第2コンデンサC2を充電し、第7トランジスタT7のソースと第7トランジスタT7のドレインとを電気的に導通させるよう制御する。
【0075】
第5時間帯t5において、第3の導通制御モジュール1523と第4の導通制御モジュール1524は同時に第2制御信号E2を受信し、第3の導通制御モジュール1523における第8トランジスタT8のソースと第8トランジスタT8のドレインとは電気的に導通し、第2の導通制御モジュール1514における第4トランジスタT4のソースと第4トランジスタT4のドレインとは電気的に導通する。それによって、第2発光モジュール1525における第2発光ダイオードD2のアノードが第2駆動電圧V2を受け、第2発光ダイオードD2のカソードが第1駆動電圧V1を受けるよう、制御される。この場合、第2駆動電圧V2は第1駆動電圧V1より大きく、それによって、第2発光ダイオードD2による発光、即ち、第2フレームの画像の表示が駆動される。
【0076】
第6時間帯t6において、第2接続モジュール1526における第10トランジスタT10は、第2導通信号を受信し、第2導通信号に基づいて、第10トランジスタT10のソースと第10トランジスタT10のドレインとを電気的に導通させるよう、制御する。それによって、第2発光モジュール1525による発光終了後に第2発光モジュール1525に残された電荷が第1表示ユニット151の回路に伝送される。同時に、調整ユニット153における第11トランジスタT11のゲートは、調整信号Rを受信し、調整信号Rに基づいて、第11トランジスタのソースと第11トランジスタのドレインとを電気的に導通させるよう、制御する。それによって、第1駆動電圧V1の電圧値は、第2電圧v2から中間電圧V0にリセットされ、第1駆動電圧V1の電圧値は、予め設定された期間中に中間電圧V0に維持された後、中間電圧V0から第1電圧v1に変化し、また、第2駆動電圧V2の電圧値は、第1電圧v1から中間電圧V0にリセットされ、第2駆動電圧V2の電圧値は、予め設定された期間中に中間電圧V0に維持された後、中間電圧V0から第2電圧v2に変化し、このとき、第1駆動電圧V1の電圧値は第2駆動電圧V2の電圧値より大きい。
【0077】
第1発光ダイオードと第2発光ダイオードを設定し、第1発光ダイオードと第2発光ダイオードをそれぞれ交流電圧で駆動することにより、連続する複数フレームの画像の表示中に、2つの発光ダイオードが交互に発光し、それによって、各発光ダイオードの発光時間を効果的に短縮し、画素ユニットの発光寿命を向上させることができる。また、2つの発光ダイオードが交互に発光するとき、電荷共有が2つの発光ダイオードの間に行われることができ、発光終了の発光ダイオードに残された電荷を別の発光ダイオードに伝送し、別の発光ダイオードの発光に用いることができ、それによって、画素ユニットの発光中の消費電力を大幅に低減することができる。
【0078】
本発明の適用は上記例示に限定されなく、当業者にとっては、上記説明に基づいて改善又は変形することができ、これらの改善及び変形はすべて本発明の添付の特許請求の範囲の保護範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0079】
表示装置…100、表示モジュール…10、電源モジュール…20、支持フレーム…30、データ駆動回路…11、走査駆動回路…12、表示パネル…13、表示領域…13a、表示制御回路…14、画素ユニット…15、発光コントローラ…16、第1方向…F1、第2方向…F2、クロック信号…CLK、データ線…S、走査線…G、データ信号…Data、水平同期信号…Hsyn、垂直同期信号…Vsyn、ゲート出力制御信号…Cg、ソース出力制御信号…Cs、第1表示ユニット…151、第2表示ユニット…152、調整ユニット…153、第1駆動電圧…V1、第2駆動電圧…V2、中間電圧…V0、第1電圧…v1、第2電圧…v2、第1の信号受信モジュール…1511、第1の電圧安定化モジュール…1512、第1の導通制御モジュール…1513、第2の導通制御モジュール…1514、第1発光モジュール…1515、第1接続モジュール…1516、第2の信号受信モジュール…1521、第2の電圧安定化モジュール…1522、第3の導通制御モジュール…1523、第4の導通制御モジュール…1524、第2発光モジュール…1525、第2接続モジュール…1526、第1トランジスタ…T1、第2トランジスタ…T2、第1コンデンサ…C1、第3トランジスタ…T3、第4トランジスタ…T4、第1発光ダイオード…D1、第5トランジスタ…T5、第1制御信号…E1、第1導通信号…K1、第6トランジスタ…T6、第7トランジスタ…T7、第8トランジスタ…T8、第9トランジスタ…T9、第10トランジスタ…T10、第2発光ダイオード…D2、第2導通信号…K2、第11トランジスタ…T11、調整信号…R。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-06-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、発明の名称が「表示パネル、表示モジュール及び表示装置」である、2022年9月26日に出願された中国特許出願第202211175495.2号の優先権を主張し、そのすべての内容が引用として本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、表示技術分野に関し、特に表示パネル、表示モジュール及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)表示装置は、自己発光、低駆動電圧、高い発光効率、短い応答時間、高い鮮明度と高いコントラスト、ほぼ180°の視野角、広い動作温度範囲、フレキシブル表示、大面積のフルカラー表示など多くの利点があり、業界では最も有望な表示装置であると考えられている。
【0004】
現在、表示パネルにおけるOLEDは一般的に、直流(Direct Current、DC)駆動を利用している。直流駆動を利用すると、画素ユニットにおける薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)が連続的に動作するようになる。その結果、TFTが連続的に発熱し、TFTの寿命が短くなる。また、画素ユニットには発光ダイオード(light emitting diode、LED)が1つしか設けられておらず、LEDの連続動作によりLEDの寿命も比較的短くなり、使用コストが高くなる。
【発明の概要】
【0005】
上記既存技術の欠点に鑑み、本出願は、各画素ユニットにおいて2つの発光ダイオードが交互に表示される表示パネル、表示モジュール及び表示装置を提供する。
【0006】
表示パネルは、マトリクス状に配置された複数の画素ユニットを備え、複数の画素ユニットは、画像表示のためのデータ信号を受信するように構成されている。画素ユニットの各々は、第1表示ユニットと第2表示ユニットとを備える。第1表示ユニット及び第2表示ユニットは、第1の駆動電圧エンドと第2の駆動電圧エンドとの間に並列に接続されている。第1の駆動電圧エンドは第1駆動電圧を受けるように構成されており、第2の駆動電圧エンドは第2駆動電圧を受けるように構成されている。連続する2フレームの画像の表示中に、2フレームの画像における第1フレームの画像を表示するとき、第1駆動電圧は第2駆動電圧より大きく、第1駆動電圧と第2駆動電圧とは協働して、第1表示ユニットが画像表示を行うよう駆動する。2フレームの画像における第2フレームの画像を表示するとき、第2駆動電圧は第1駆動電圧より大きく、第1駆動電圧と第2駆動電圧とは協働して、第2表示ユニットが画像表示を行うよう駆動する。第1表示ユニット及び第2表示ユニットは、第1駆動電圧と第2駆動電圧との協働駆動で、複数フレームの画像を順次に交互に表示するように構成されている。
【0007】
選択的に、表示パネルは、第1方向に沿って延在する複数の走査線と、第2方向に沿って延在する複数のデータ線とをさらに備える。第1方向は第2方向に対して垂直である。複数の走査線と複数のデータ線との交差部に、画素ユニットが設けられている。画素ユニットは、走査線を介して走査信号を受信し、走査信号の制御で、画像表示のためのデータ信号を受信するように構成されている。画素ユニットの各々は調整ユニットをさらに備える。調整ユニットと、第1表示ユニットと、第2表示ユニットとは、第1の駆動電圧エンドと第2の駆動電圧エンドとの間に並列に接続されており、調整ユニットは、連続する2フレームの画像の表示中に、第1フレームの画像の表示が終了し且つ第2フレームの画像の表示が始まる前に、第1の駆動電圧エンドと第2の駆動電圧エンドとを電気的に導通させて、第1の駆動電圧エンドと第2の駆動電圧エンドとの間の電荷を平衡させるように構成されている。
【0008】
選択的に、第1表示ユニットは、第1の信号受信モジュール、第1の電圧安定化モジュール、及び第1発光モジュールを備える。第1の信号受信モジュールは、データ線及び走査線に接続されており、走査線を介して走査信号を受信し、データ線を介してデータ信号を受信し、データ信号を第1の電圧安定化モジュールに伝送するように構成されている。第1の電圧安定化モジュールは、第1の信号受信モジュール及び第1発光モジュールに接続されており、第1の信号受信モジュールからデータ信号を受信して記憶し、第1発光モジュールの発光中に、第1発光モジュールに安定した電圧を印加するように構成されている。第1発光モジュールは、第1駆動電圧と第2駆動電圧とが第1発光モジュールに印加されるときに、発光するように構成されている。
【0009】
選択的に、第1表示ユニットは、第1の導通制御モジュールと第2の導通制御モジュールとをさらに備える。第1の導通制御モジュールは、第1の電圧安定化モジュール及び第1の駆動電圧エンドに接続されており、第1制御信号を受信し、第1制御信号に基づいて、第1の駆動電圧エンドが第1の電圧安定化モジュールに電気的に接続されるよう制御するように構成されており、第1の導通制御モジュールは、第1の電圧安定化モジュールを介して第1発光モジュールに電気的に接続されている。第2の導通制御モジュールは、第1発光モジュール及び第2の駆動電圧エンドに接続されており、第1制御信号を受信し、第1制御信号に基づいて、第2の駆動電圧エンドが第1発光モジュールに電気的に接続されるよう、制御するように構成されている。第1駆動電圧が第2駆動電圧より大きい場合、第1の駆動電圧エンドと、第1の導通制御モジュールと、第1の電圧安定化モジュールと、第1発光モジュールと、第2の導通制御モジュールと、第2の駆動電圧エンドとは協働して出力ループを形成し、第1発光モジュールが発光するように第1発光モジュールを駆動する。
【0010】
選択的に、第1表示ユニットは第1接続モジュールをさらに備える。第1接続モジュールは、第1発光モジュールと第2表示ユニットとの間に接続されており、第1導通信号を受信し、第1導通信号の制御で、第1発光モジュールによる発光終了後に第1発光モジュールに残された電荷を第2表示ユニットに伝送し、第2表示ユニットによる画像表示に用いる、ように構成されている。
【0011】
選択的に、第2表示ユニットは、第2の信号受信モジュール、第2の電圧安定化モジュール、及び第2発光モジュールを備える。第2の信号受信モジュールは、データ線及び走査線に接続されており、走査線を介して走査信号を受信し、データ線を介してデータ信号を受信し、データ信号を第2の電圧安定化モジュールに伝送するように構成されている。第2の電圧安定化モジュールは、第2の信号受信モジュール及び第2発光モジュールに接続されており、第2の信号受信モジュールからデータ信号を受信して記憶し、第2発光モジュールの発光中に、第2発光モジュールに安定した電圧を印加するように構成されている。第2発光モジュールは、第1の駆動電圧エンド及び第2の駆動電圧エンドに接続されるときに、発光するように構成されている。
【0012】
選択的に、第2表示ユニットは、第3の導通制御モジュールと第4の導通制御モジュールとをさらに備える。第3の導通制御モジュールは、第2の電圧安定化モジュール及び第2の駆動電圧エンドに接続されており、第2制御信号を受信し、第2制御信号に基づいて、第2の駆動電圧エンドが第2の電圧安定化モジュールに電気的に接続されるよう制御するように構成されており、第3の導通制御モジュールは、第2の電圧安定化モジュールを介して第2発光モジュールに電気的に接続されている。第4の導通制御モジュールは、第2発光モジュール及び第1の駆動電圧エンドに接続されており、第2制御信号を受信し、第2制御信号に基づいて、第1の駆動電圧エンドが第2発光モジュールに電気的に接続されるよう、制御するように構成されている。第2駆動電圧が第1駆動電圧より大きい場合、第2の駆動電圧エンドと、第3の導通制御モジュールと、第2の電圧安定化モジュールと、第2発光モジュールと、第4の導通制御モジュールと、第1の駆動電圧エンドとは協働して出力ループを形成し、第2発光モジュールが発光するように第2発光モジュールを駆動する。
【0013】
選択的に、第2表示ユニットは第2接続モジュールをさらに備える。第2接続モジュールは、第2発光モジュールと第1表示ユニットとの間に接続されており、第2導通信号を受信し、第2導通信号の制御で、第2発光モジュールによる発光終了後に第2発光モジュールに残された電荷を第1表示ユニットに伝送し、第1表示ユニットによる画像表示に用いる、ように構成されている。
【0014】
本出願は、表示モジュールをさらに開示する。当該表示モジュールは、データ駆動回路、走査駆動回路、表示制御回路、発光コントローラ、及び上記表示パネルを備える。データ駆動回路は、表示制御回路からソース出力制御信号を受信し、ソース出力制御信号に基づいてデータ信号を出力するように構成されている。走査駆動回路は、表示制御回路からゲート出力制御信号を受信し、ゲート出力制御信号に基づいて走査信号を出力するように構成されている。表示パネルにおける画素ユニットは、走査信号及びデータ信号に基づいて、発光コントローラの制御で画像表示を行うように構成されている。
【0015】
本出願は、表示装置をさらに開示する。当該表示装置は、支持フレーム、電源モジュール、及び上記表示モジュールを備える。電源モジュールは、表示パネルが画像表示を行うために表示パネルに電源電圧を印加し、表示モジュール及び電源モジュールは、支持フレームに固定されている。
【0016】
既存技術と比べて、第1発光ダイオードと第2発光ダイオードを設定し、第1発光ダイオードと第2発光ダイオードをそれぞれ交流電圧(alternating current(AC) voltage)で駆動することにより、連続する複数フレームの画像の表示中に、2つの発光ダイオードが交互に発光し、それによって、各発光ダイオードの発光時間を効果的に短縮し、画素ユニットの発光寿命を向上させることができる。また、2つの発光ダイオードが交互に発光するとき、電荷共有が2つの発光ダイオードの間に行われることができ、発光終了の発光ダイオードに残された電荷を別の発光ダイオードに伝送し、別の発光ダイオードの発光に用いることができ、それによって、画素ユニットの発光中の消費電力を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本出願の実施形態の技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、説明される図面は本出願のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1図1は、本出願の一実施形態に係る表示装置の構造を示す概略図である。
図2図2は、図1における表示モジュールの平面レイアウト構造を示す概略図である。
図3図3は、図2における画素ユニットを示すブロック図である。
図4図4は、図3における画素ユニットの等価回路図である。
図5図5は、図4における画素ユニットにおける信号のタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本出願への理解を容易にするために、以下、関連する図面を参照しながら本出願をより全面的に説明する。本出願の好ましい実施形態が図面に示されている。しかしながら、本出願は、多くの異なる形態で実現されることができ、本明細書に記載される実施形態に限定されない。むしろ、これらの実施形態は、本出願の開示内容へのより徹底的且つ全面的な理解を可能にするために提供される。
【0019】
以下の各実施形態の説明は、本出願が実施され得る特定の実施形態を例示するために、添付の図面を参照して行われる。本明細書において、「第1」、「第2」などの部品に付けた番号自体は、説明される対象を区別するためにのみ用いられ、順次的又は技術的な意味を有するものではない。本出願における「接続」及び「結合」という用語は、特に説明がない限り、直接接続(結合)及び間接接続(結合)を含む。本出願で言及される方向を示す用語、例えば、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、「側面」などは、添付の図面の方向を参照にしたものに過ぎない。従って、使用される方向を示す用語は、本出願への説明及び理解をより良好且つ明確にするためのものであり、装置又は素子が必ず特定の方向を有し、特定の方向に構成され且つ操作されることを明示又は暗示するものではなく、従って、本出願を限定するものであると理解すべきではない。
【0020】
本出願の説明において、明確な規定及び限定がない限り、「取り付ける」、「結合する」、「接続する」などの用語は、より広い意味で理解されるべきである。例えば、固定接続されてもよく、着脱可能に接続されてもよく、又は一体になってもよく、機械的に接続されてもよく、直接に接続されてもよく、媒体を介した間接的に接続されてもよく、2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者にとって、特定の状況に応じて、本出願における上記用語の具体的な意味が理解され得る。なお、本出願の明細書、特許請求の範囲及び図面における「第一」「第二」などの用語は特定のシーケンスの説明のためではなく、異なる対象を区別するために用いられる。
【0021】
また、本出願で使用される用語「含む」、「含んでもよい」、「備える」、又は「備えることができる」は、開示される対応の機能、操作、素子などの存在を示し、1つ又は複数の他の追加的な機能、操作、素子などの存在を制限しない。さらに、用語「含む」又は「備える」は、本明細書に開示される対応の特徴、数、ステップ、操作、素子、部品、又はそれらの組み合わせの存在を示し、1つ又は複数の他の特徴、数、ステップ、操作、素子、部品、又はそれらの組み合わせの存在又は追加を排除せず、カバーすることを意図する。さらに、本出願の実施形態を説明する場合、「可能性がある」という用語は、「本出願の1つ又は複数の実施形態」を示すために用いられる。また、「例示的」という用語は、例示を指すことを意図している。
【0022】
本明細書に使用されるすべての技術的及び科学的用語は、特に定義されない限り、本出願の技術分野に属する当業者が一般的に理解するものと同じ意味を有する。本明細書に使用される用語は、具体的な実施形態を説明するためのものであり、本出願を限定することを意図するものではない。
【0023】
図1を参照すると、図1は、本出願の一実施形態に係る表示装置100の構造を示す概略図である。表示装置100は、表示モジュール10、電源モジュール20、及び支持フレーム30を備える。表示モジュール10及び電源モジュール20は、支持フレーム30に固定されている。電源モジュール20は表示モジュール10の背面側、即ち表示モジュール10の非表示面側に設けられている。電源モジュール20は、表示モジュール10が画像表示を行うために表示モジュール10に電源電圧を印加するように構成されている。支持フレーム30は、表示モジュール10及び電源モジュール20を固定し且つ保護する。
【0024】
図2を参照すると、図2は、図1における表示モジュール10の平面レイアウト構造を示す概略図である。
【0025】
図2に示されたように、表示モジュール10は、データ駆動回路11、走査駆動回路12、表示パネル13、表示制御回路14、及び発光コントローラ16を備える。データ駆動回路11、走査駆動回路12、表示制御回路14、及び発光コントローラ16は、表示パネル13の非表示領域に設けられている。
【0026】
表示パネル13の表示領域13aに、複数のデータ線(Source line)S1~Smと複数の走査線(Gate line)G1~Gnとがグリッド状に設けられている。複数の走査線G1~Gnは第1方向F1に沿って延在し、複数のデータ線S1~Smは第2方向F2に沿って延在する。第1方向F1は第2方向F2に対して垂直である。
【0027】
複数の走査線G1~Gnと複数のデータ線S1~Smとの複数の交差部(intersection)のそれぞれに、画素ユニット15が設けられている。本実施形態では、画素ユニット15をそれぞれP11~P1m、P21~P2m、......、Pn1~Pnmと表記することができる。
【0028】
走査線G1~Gnは、走査駆動回路12に接続されており、走査駆動回路12から走査信号を受信するように構成されている。データ線S1~Smは、データ駆動回路11に接続されており、グレースケール値(grayscale value)の形態で記憶且つ伝送されるデータ信号Dataをデータ駆動回路11から受信するように構成されている。
【0029】
画素ユニット15は、走査線G1~Gnの制御で、予め設定された時間帯に、データ線S1~Smによって提供されるデータ信号Dataにおける、グレースケール値の形態のデータ電圧を受けて、画像表示を行う。
【0030】
表示制御回路14は、外部信号源から、画像情報を表す画像信号Dvと、同期用のクロック信号CLKと、水平同期信号Hsynと、垂直同期信号Vsynとを受信し、ゲート出力制御信号Cgを走査駆動回路12に出力し、ソース出力制御信号Csと画像情報を表すデータ信号Dataとをデータ駆動回路11に出力する。本実施形態では、表示制御回路14は、元のデータ信号に対してデータ調整を行った後、データ信号Dataを取得し、データ信号Dataをデータ駆動回路11に伝送する。
【0031】
走査駆動回路12は、表示制御回路14によって出力されるゲート出力制御信号Cgを受信し、各走査線G1~Gnに走査信号を出力する。データ駆動回路11は、表示制御回路14によって出力されるソース出力制御信号Csを受信し、各データ線S1~Smにデータ信号Dataを出力し、上記データ信号Dataは、表示領域13aにおける各画素ユニット15の駆動素子に用いられて画像を表示するようにする。表示パネル13に提供されるデータ信号Dataは、アナログ形式のグレースケール電圧である。走査駆動回路12は、走査信号を出力して、画素ユニット15がデータ駆動回路11によって出力されるデータ信号Dataを受信するよう制御する。発光コントローラ16は、複数の画素ユニット15に発光制御信号を印加して、画素ユニット15が発光するよう制御する。それによって、画素ユニット15が制御されて画像表示を行う。
【0032】
図3を参照すると、図3は、図2における画素ユニットを示すブロック図である。
【0033】
図3に示されたように、画素ユニット15は、第1表示ユニット151と、第2表示ユニット152と、調整ユニット153とを備る。第1表示ユニット151と、第2表示ユニット152と、調整ユニット153とは、第1の駆動電圧エンドN1と第2の駆動電圧エンドN2との間に並列に接続されている。第1の駆動電圧エンドN1は第1駆動電圧V1を受けるように構成されており、第2の駆動電圧エンドN2は第2駆動電圧V2を受けるように構成されている図4を参照)
【0034】
第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2は、交流電圧である。第1駆動電圧V1の電圧値及び第2駆動電圧V2の電圧値は、第1電圧v1と第2電圧v2との間で周期的に変化する。即ち、第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2は、同じ周期、同じ電圧、及び逆位相に従って交互に変化し、上記周期は1フレームの画像の持続時間であり、第1電圧v1は第2電圧v2より大きい。
【0035】
連続する2フレームの画像の表示中に、2フレームの画像における第1フレームの画像を表示するとき、第1駆動電圧V1は第2駆動電圧V2より大きく、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2との間に、第1駆動電圧V1から第2駆動電圧V2への電圧差が形成され、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2とは協働して、第1表示ユニット151が画像表示を行うよう駆動する。
【0036】
2フレームの画像における第2フレームの画像を表示するとき、第2駆動電圧V2は第1駆動電圧V1より大きく、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2との間に、第2駆動電圧V2から第1駆動電圧V1への電圧差が形成され、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2とは協働して、第2表示ユニット152が画像表示を行うよう駆動する。
【0037】
第1表示ユニット151及び第2表示ユニット152は、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2との協働駆動で、画像を順次に交互に表示する。即ち、第1駆動電圧V1の電圧値が第1電圧v1であり且つ第2駆動電圧V2の電圧値が第2電圧値v2である場合、第1表示ユニット151は画像表示を行う。第2駆動電圧V2の電圧値が第1電圧v1であり、第1駆動電圧V1の電圧値が第2電圧v2である場合、第2表示ユニット152は画像表示を行う。
【0038】
調整ユニット153は、調整信号Rを受信するように構成されている。調整ユニット153は、連続する2フレームの画像の表示の空白期間に、即ち、第1フレームの画像の表示が終了し且つ第2フレームの画像の表示が始まる前に、調整信号Rに基づいて、第1の駆動電圧エンドN1と第2の駆動電圧エンドN2とを電気的に導通させるように構成されている。それによって、電荷共有が第1の駆動電圧V1と第2の駆動電圧V2との間に行われ、中間電圧V0が維持されることができる。換言すると、電荷共有が第1の駆動電圧エンドN1と第2の駆動電圧エンドN2との間に行われ、中間電圧V0が維持されることができる。
【0039】
第1表示ユニット151は、第2表示ユニット152に電気的に接続されており、第1表示ユニット151と第2表示ユニット152が交互に画像表示を行うとき、電荷共有が第1表示ユニット151と第2表示ユニット152との間に行われる。第1表示ユニット151は、表示を終了した後、第1表示ユニット151に残された電荷を第2表示ユニット152に伝送し、第2表示ユニット152による画像表示に用いる。又は、第2表示ユニット152は、表示を終了した後、第2表示ユニット152に残された電荷を第1表示ユニット151に伝送し、第1表示ユニット151による画像表示に用いる。
【0040】
連続する複数フレームの画像の表示中に、第1表示ユニット151は、連続する複数フレームの画像における第1フレームの画像を表示し、第2表示ユニット152は、連続する複数フレームの画像における第2フレームの画像を表示する。第1フレームの画像の表示が完了した後、第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2は中間電圧V0に周期的に変化する。第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2は、予め設定された期間中に中間電圧V0に維持された後、第2フレームの画像を表示するとき、第2駆動電圧V2は、第2表示ユニット152が画像を表示するよう制御する。
【0041】
中間電圧V0は、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2との和の平均値であり、即ち、V0=(V1+V2)/2である。換言すれば、第1駆動電圧V1と中間電圧V0との差は、第2駆動電圧V2と中間電圧V0との差に等しく、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2は、中間電圧V0を中心に周期的に変化する。
【0042】
図4を参照すると、図4は、図3における画素ユニット15の等価回路図である。
【0043】
図4に示されたように、第1表示ユニット151は、第1の信号受信モジュール1511、第1の電圧安定化モジュール1512、第1の導通制御モジュール1513、第2の導通制御モジュール1514、第1発光モジュール1515、及び第1接続モジュール1516を備える。
【0044】
第1の信号受信モジュール1511は、k番目のデータ線Sk(1≦k≦m-1)及びj番目の走査線Gj(1≦j≦n-1)に接続されており、k番目のデータ線Skを介してデータ信号を受信し、j番目の走査線を介して走査信号を受信するように構成されている。
【0045】
第1の電圧安定化モジュール1512は、第1の信号受信モジュール1511、第1発光モジュール1515及び第1の導通制御モジュール1513に接続されており、第1の信号受信モジュール1511からデータ信号を受信し、データ信号に基づいて、第1の導通制御モジュール1513と第1発光モジュール1515とを電気的に導通させるよう、制御するように構成されている。
【0046】
第1の導通制御モジュール1513は、第1の電圧安定化モジュール1512を介して第1発光モジュール1515に接続されており、第1制御信号及び第1駆動電圧V1を受ける。第2の導通制御モジュール1514は、第1発光モジュール1515に接続されており、第1制御信号及び第2駆動電圧V2を受ける。第1の導通制御モジュール1513及び第2の導通制御モジュール1514は、第1制御信号に基づいて、第1発光モジュール1515が第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2を受けて、第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2によって形成される経路により発光するよう、制御する。この場合、第1駆動電圧V1は第2駆動電圧V2より大きく、電流方向は第1駆動電圧V1から第2駆動電圧V2までである。換言すると、この場合、第1駆動電圧V1は第2駆動電圧V2より大きく、電流は第1の駆動電圧エンドN1から第2の駆動電圧エンドN2へ流れる。
【0047】
第1接続モジュール1516は、第1発光モジュール1515と第2表示ユニット152との間に接続されており、第1導通信号K1を受信するように構成されており、第1導通信号K1の制御で、第1発光モジュール1515による発光終了後に第1発光モジュール1515に残された電荷を第2表示ユニット152に伝送し、第2表示ユニット152による画像表示に用いる、ように構成されている。
【0048】
第2表示ユニット152は、第2の信号受信モジュール1521、第2の電圧安定化モジュール1522、第3の導通制御モジュール1523、第4の導通制御モジュール1524、第2発光モジュール1525、及び第2接続モジュール1526を備える。
【0049】
第2の信号受信モジュール1521は、(k+1)番目のデータ線Sk+1及び(j+1)番目の走査線Gj+1に接続されており、(k+1)番目のデータ線を介してデータ信号を受信し、(j+1)番目の走査線を介して走査信号を受信する。
【0050】
第2の電圧安定化モジュール1522は、第2の信号受信モジュール1521、第2発光モジュール1525及び第3の導通制御モジュール1523に接続されており、第2の信号受信モジュール1521からデータ信号を受信し、データ信号に基づいて、第3の導通制御モジュール1523と第2発光モジュール1525とを電気的に導通させるよう、制御するように構成されている。
【0051】
第3の導通制御モジュール1523は、第2の電圧安定化モジュール1522を介して第2発光モジュール1525に接続されており、第2制御信号及び第2駆動電圧V2を受ける。第4の導通制御モジュール1524は、第2発光モジュール1525に接続されており、第2制御信号及び第1駆動電圧V1を受ける。第3の導通制御モジュール1523及び第4の導通制御モジュール1524は、第2制御信号に基づいて、第2発光モジュール1525が第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2を受けて、第1駆動電圧V1及び第2駆動電圧V2によって形成される経路により発光するよう、制御する。この場合、第2駆動電圧V2は第1駆動電圧V1より大きく、電流方向は第2駆動電圧V2から第1駆動電圧V1までである。換言すると、この場合、第2駆動電圧V2は第1駆動電圧V1より大きく、電流は第2の駆動電圧エンドN2から第1の駆動電圧エンドN1へ流れる。
【0052】
第2接続モジュール1526は、第2発光モジュール1525と第1表示ユニット151との間に接続されており、第2導通信号K2を受信するように構成されており、第2導通信号K2の制御で、第2発光モジュール1525による発光終了後に第2発光モジュール1525に残された電荷を第1表示ユニット151に伝送し、第表示ユニット151による画像表示に用いる、ように構成されている。
【0053】
具体的に、第1表示ユニット151において、第1の信号受信モジュール1511は第1トランジスタT1を含む。第1の電圧安定化モジュール1512は、第2トランジスタT2及び第1コンデンサC1を含む。第1の導通制御モジュール1513は第3トランジスタT3を含む。第2の導通制御モジュール1514は第4トランジスタT4を含む。第1発光モジュール1515は第1発光ダイオードD1を含む。第1接続モジュール1516は第5トランジスタT5を含む。
【0054】
第1トランジスタT1のゲートはj番目の走査線Gjに接続されており、第1トランジスタT1のソースはk番目のデータ線Skに接続されており、第1トランジスタT1のドレインは、第2トランジスタT2に接続されている。第1トランジスタT1は、走査信号の制御で、k番目のデータ線Skを介してデータ信号を受信し、データ信号を第2トランジスタT2に伝送するように構成されている。
【0055】
第2トランジスタT2のゲートは第1トランジスタT1のドレインに接続されており、第2トランジスタT2のソースは第3トランジスタT3に接続されており、第2トランジスタT2のドレインは第1発光ダイオードD1のアノードに接続されている。データ信号に基づいて、第2トランジスタT2のソースと第2トランジスタT2のドレインとが電気的に導通するよう制御されて、第3トランジスタT3と第1発光ダイオードD1とが電気的に導通するよう制御される。第1コンデンサC1は、一端が第1トランジスタT1のドレインに接続されており、他端が第1発光ダイオードD1のカソードに接続されており、第1トランジスタT1のドレインからデータ信号を受信して充電され、第1発光ダイオードD1の発光中に、安定した電圧を提供するように構成されている。
【0056】
第3トランジスタT3のゲートは第1制御信号E1を受信し、第3トランジスタT3のソースは第1駆動電圧V1を受け、第3トランジスタT3のドレインは第2トランジスタT2のソースに接続されている。第3トランジスタT3は、第1制御信号E1に基づいて、第2トランジスタT2のソースが第1駆動電圧V1を受けるよう、制御する。第1発光ダイオードD1のアノードは、第2トランジスタT2を介して、第1駆動電圧V1を受ける。
【0057】
第4トランジスタT4のゲートは第1制御信号E1を受信し、第4トランジスタT4のソースは第1発光ダイオードD1のカソードに接続されており、第4トランジスタT4のドレインは第2駆動電圧V2を受ける。第4トランジスタT4は、第1制御信号E1に基づいて、第1発光ダイオードD1のカソードが第2駆動電圧V2を受けるよう、制御する。即ち、第1制御信号E1に基づいて、第1発光ダイオードD1のアノードが第1駆動電圧V1を受け、第1発光ダイオードD1のカソードが第2駆動電圧V2を受けるよう、制御される。この場合、第1駆動電圧V1は第2駆動電圧V2より大きく、それによって、第1発光ダイオードD1が発光するよう制御される。
【0058】
第5トランジスタT5のゲートは第1導通信号K1を受信し、第5トランジスタT5のソースは第1発光ダイオードD1のカソードに接続されており、第5トランジスタT5のドレインは第2表示ユニット152に接続されている。第5トランジスタT5は、第1導通信号K1に基づいて、第1発光ダイオードD1における電荷が第2表示ユニット152へ伝送されるよう、制御する。
【0059】
第2表示ユニット152において、第2の信号受信モジュール1521は第6トランジスタT6を含む。第2の電圧安定化モジュール1522は、第7トランジスタT7及び第2コンデンサC2を含む。第3の導通制御モジュール1523は第8トランジスタT8を含む。第4の導通制御モジュール1524は第9トランジスタT9を含む。第2接続モジュール1526は第10トランジスタT10を含む。第2発光モジュール1525は第2発光ダイオードD2を含む。
【0060】
第6トランジスタT6のゲートは(j+1)番目の走査線Gj+1に接続されており、第6トランジスタT6のソースは(k+1)番目のデータ線Sk+1に接続されており、第6トランジスタT6のドレインは第7トランジスタT7に接続されている。第6トランジスタT6は、走査信号の制御で、(k+1)番目のデータ線Sk+1を介してデータ信号を受信し、データ信号を第7トランジスタT7に伝送するように構成されている。
【0061】
第7トランジスタT7のゲートは第6トランジスタT6のドレインに接続されており、第7トランジスタT7のソースは第8トランジスタT8に接続されており、第7トランジスタT7のドレインは第2発光ダイオードD2のアノードに接続されている。データ信号に基づいて、第7トランジスタT7のソースと第7トランジスタT7のドレインとが電気的に導通するよう制御されて、第8トランジスタT8と第2発光ダイオードD2とが電気的に導通するよう制御される。第2コンデンサC2は、一端が第6トランジスタT6のドレインに接続されており、他端が第2発光ダイオードD2のカソードに接続されており、第6トランジスタT6のドレインからデータ信号を受信して充電され、第2発光ダイオードD2の発光中に、安定した電圧を提供するように構成されている。
【0062】
第8トランジスタT8のゲートは第2制御信号E2を受信し、第8トランジスタT8のソースは第2駆動電圧V2を受け、第8トランジスタT8のドレインは第7トランジスタT7のソースに接続されている。第8トランジスタT8は、第2制御信号E2に基づいて、第7トランジスタT7のソースが第2駆動電圧V2を受けるよう、制御する。第1発光ダイオードD1のアノードは、第7トランジスタT7を介して第2駆動電圧V2を受ける。
【0063】
第9トランジスタT9のゲートは第2制御信号E2を受信し、第9トランジスタT9のソースは第2発光ダイオードD2のカソードに接続されており、第9トランジスタT9のドレインは第1駆動電圧V1を受ける。第9トランジスタT9は、第2制御信号E2に基づいて、第2発光ダイオードD2のカソードが第1駆動電圧V1を受けるよう、制御する。即ち、第2制御信号E2に基づいて、第2発光ダイオードD2のアノードが第2駆動電圧V2を受け、第2発光ダイオードD2のカソードが第1駆動電圧V1を受けるよう、制御される。この場合、第2駆動電圧V2は第1駆動電圧V1より大きく、それによって、第2発光ダイオードD2が発光するよう制御される。
【0064】
第10トランジスタT10のゲートは第2導通信号K2を受信し、第10トランジスタT10のソースは第2発光ダイオードD2のカソードに接続されており、第10トランジスタT10のドレインは第1表示ユニット151に接続されている。第10トランジスタT10は、第2導通信号K2に基づいて、第2発光ダイオードD2における電荷が第1表示ユニット151へ伝送されるよう、制御する。
【0065】
第5トランジスタT5のソースは第1発光ダイオードD1のカソードに接続されており、第5トランジスタT5のドレインは第7トランジスタT7のソースに接続されている。第5トランジスタT5は、調整信号Rの制御で、第1発光ダイオードD1に残された電荷を第7トランジスタT7のソースに伝送し、第7トランジスタT7を介して第2発光ダイオードD2に伝送し、第2発光ダイオードD2による発光に用いる。
【0066】
第10トランジスタT10のソースは第2発光ダイオードD2のカソードに接続されており、第10トランジスタT10のドレインは第2トランジスタT2のソースに接続されている。第10トランジスタT10は、調整信号Rの制御で、第2発光ダイオードD2に残された電荷を第2トランジスタT2のソースに伝送し第2トランジスタT2を介して第1発光ダイオードD1に伝送し、第1発光ダイオードD1による発光に用いる。
【0067】
第1接続モジュール1516及び第2接続モジュール1526により、回路に残された電荷を有効に活用することができ、それによって、発光ダイオードの応答速度を向上させると同時に、消費電力を節約することができる。
【0068】
調整ユニット153は第11トランジスタT11を含む。第11トランジスタT11のゲートは調整信号Rを受信し、第11トランジスタT11のソースは第1の駆動電圧エンドN1に接続されており、第11トランジスタT11のドレインは第2の駆動電圧エンドN2に接続されている。調整信号Rに基づいて、第11トランジスタT11のソースと第11トランジスタT11のドレインとが導通するよう、制御されて、第1駆動電圧エンドN1と第2駆動電圧エンドN2とが電気的に導通するよう制御され、それによって、第1駆動電圧V1と第2駆動電圧V2が中間電圧V0にリセットされるよう制御される。
【0069】
第1トランジスタT1から第11トランジスタT11はいずれも薄膜トランジスタである。
【0070】
図5を参照すると、図5は、図4における画素ユニットにおける信号のタイミング図である。
【0071】
図5に示されたように、画素ユニット15による画像表示中に、第1時間帯t1において、第1表示ユニット151における第1の信号受信モジュール1511は、j番目の走査線Gjを介して走査信号を受信し、走査信号に基づいて、データ信号を第1の電圧安定化モジュール1512に伝送する。それによって、第1の電圧安定化モジュール1512における第1コンデンサC1が充電され、第1の電圧安定化モジュール1512における第2トランジスタT2のソースと第2トランジスタT2のドレインとが電気的に導通するよう制御される。
【0072】
第2時間帯t2において、第1の導通制御モジュール1513と第2の導通制御モジュール1514は同時に第1制御信号E1を受信し、第1の導通制御モジュール1513における第3トランジスタT3のソースと第3トランジスタT3のドレインとは電気的に導通し、第2の導通制御モジュール1514における第4トランジスタT4のソースと第4トランジスタT4のドレインとは電気的に導通する。それによって、第1発光モジュール1515における第1発光ダイオードD1のアノードが第1駆動電圧V1を受け、第1発光ダイオードD1のカソードが第2駆動電圧V2を受けるよう、制御される。この場合、第1駆動電圧V1の電圧値は第1電圧v1であり、第2駆動電圧V2の電圧値は第2電圧v2であり、第1駆動電圧V1は第2駆動電圧V2より大きく、それによって、第1発光ダイオードD1による発光、即ち、第1フレームの画像の表示が駆動される。
【0073】
第3時間帯t3において、第1接続モジュール1516における第5トランジスタT5は、第1導通信号K1を受信し、第1導通信号に基づいて、第5トランジスタT5のソースと第5トランジスタT5のドレインとを電気的に導通させるよう、制御する。それによって、第1発光モジュール1515による発光終了後に第1発光モジュール1515に残された電荷が第2表示ユニット152の回路に伝送される。同時に、調整ユニット153における第11トランジスタT11のゲートは、調整信号Rを受信し、調整信号Rに基づいて、第11トランジスタT11のソースと第11トランジスタT11のドレインとを電気的に導通させるよう、制御する。それによって、第1駆動電圧V1の電圧値は、第1電圧v1から中間電圧V0の電圧値にリセットされ、第1駆動電圧V1の電圧値は、予め設定された期間中に中間電圧V0の電圧値に維持された後、中間電圧V0の電圧値から第2電圧v2に変化し、また、第2駆動電圧V2の電圧値は、第2電圧v2から中間電圧V0の電圧値にリセットされ、第2駆動電圧V2の電圧値は、予め設定された期間中に中間電圧V0の電圧値に維持された後、中間電圧V0の電圧値から第1電圧v1に変化し、このとき、第2駆動電圧V2の電圧値は第1駆動電圧V1の電圧値より大きい。
【0074】
第4時間帯t4において、第2表示ユニット152における第2の信号受信モジュール1521は、(j+1)番目の走査線Gj+1を介して伝送された走査信号を受信し、走査信号に基づいてデータ信号を受信し、データ信号を第2の電圧安定化モジュール1522に伝送する。それによって、第2の電圧安定化モジュール1522は、受信したデータ信号に基づいて、第2の電圧安定化モジュール1522における第2コンデンサC2を充電し、第7トランジスタT7のソースと第7トランジスタT7のドレインとを電気的に導通させるよう制御する。
【0075】
第5時間帯t5において、第3の導通制御モジュール1523と第4の導通制御モジュール1524は同時に第2制御信号E2を受信し、第3の導通制御モジュール1523における第8トランジスタT8のソースと第8トランジスタT8のドレインとは電気的に導通し、第4の導通制御モジュール1524における第9トランジスタT9のソースと第9トランジスタT9のドレインとは電気的に導通する。それによって、第2発光モジュール1525における第2発光ダイオードD2のアノードが第2駆動電圧V2を受け、第2発光ダイオードD2のカソードが第1駆動電圧V1を受けるよう、制御される。この場合、第2駆動電圧V2は第1駆動電圧V1より大きく、それによって、第2発光ダイオードD2による発光、即ち、第2フレームの画像の表示が駆動される。
【0076】
第6時間帯t6において、第2接続モジュール1526における第10トランジスタT10は、第2導通信号K2を受信し、第2導通信号K2に基づいて、第10トランジスタT10のソースと第10トランジスタT10のドレインとを電気的に導通させるよう、制御する。それによって、第2発光モジュール1525による発光終了後に第2発光モジュール1525に残された電荷が第1表示ユニット151の回路に伝送される。同時に、調整ユニット153における第11トランジスタT11のゲートは、調整信号Rを受信し、調整信号Rに基づいて、第11トランジスタのソースと第11トランジスタのドレインとを電気的に導通させるよう、制御する。それによって、第1駆動電圧V1の電圧値は、第2電圧v2から中間電圧V0の電圧値にリセットされ、第1駆動電圧V1の電圧値は、予め設定された期間中に中間電圧V0の電圧値に維持された後、中間電圧V0の電圧値から第1電圧v1に変化し、また、第2駆動電圧V2の電圧値は、第1電圧v1から中間電圧V0の電圧値にリセットされ、第2駆動電圧V2の電圧値は、予め設定された期間中に中間電圧V0の電圧値に維持された後、中間電圧V0の電圧値から第2電圧v2に変化し、このとき、第1駆動電圧V1の電圧値は第2駆動電圧V2の電圧値より大きい。
【0077】
第1発光ダイオードと第2発光ダイオードを設定し、第1発光ダイオードと第2発光ダイオードをそれぞれ交流電圧で駆動することにより、連続する複数フレームの画像の表示中に、2つの発光ダイオードが交互に発光し、それによって、各発光ダイオードの発光時間を効果的に短縮し、画素ユニットの発光寿命を向上させることができる。また、2つの発光ダイオードが交互に発光するとき、電荷共有が2つの発光ダイオードの間に行われることができ、発光終了の発光ダイオードに残された電荷を別の発光ダイオードに伝送し、別の発光ダイオードの発光に用いることができ、それによって、画素ユニットの発光中の消費電力を大幅に低減することができる。
【0078】
本発明の適用は上記例示に限定されなく、当業者にとっては、上記説明に基づいて改善又は変形することができ、これらの改善及び変形はすべて本発明の添付の特許請求の範囲の保護範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0079】
表示装置…100、表示モジュール…10、電源モジュール…20、支持フレーム…30、データ駆動回路…11、走査駆動回路…12、表示パネル…13、表示領域…13a、表示制御回路…14、画素ユニット…15、発光コントローラ…16、第1方向…F1、第2方向…F2、クロック信号…CLK、データ線…S、走査線…G、データ信号…Data、水平同期信号…Hsyn、垂直同期信号…Vsyn、ゲート出力制御信号…Cg、ソース出力制御信号…Cs、第1表示ユニット…151、第2表示ユニット…152、調整ユニット…153、第1駆動電圧…V1、第2駆動電圧…V2、中間電圧…V0、第1電圧…v1、第2電圧…v2、第1の信号受信モジュール…1511、第1の電圧安定化モジュール…1512、第1の導通制御モジュール…1513、第2の導通制御モジュール…1514、第1発光モジュール…1515、第1接続モジュール…1516、第2の信号受信モジュール…1521、第2の電圧安定化モジュール…1522、第3の導通制御モジュール…1523、第4の導通制御モジュール…1524、第2発光モジュール…1525、第2接続モジュール…1526、第1トランジスタ…T1、第2トランジスタ…T2、第1コンデンサ…C1、第3トランジスタ…T3、第4トランジスタ…T4、第1発光ダイオード…D1、第5トランジスタ…T5、第1制御信号…E1、第1導通信号…K1、第6トランジスタ…T6、第7トランジスタ…T7、第8トランジスタ…T8、第9トランジスタ…T9、第10トランジスタ…T10、第2発光ダイオード…D2、第2導通信号…K2、第11トランジスタ…T11、調整信号…R。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、前記表示パネルは、マトリクス状に配置された複数の画素ユニットを備え、前記複数の画素ユニットは、画像表示のためのデータ信号を受信するように構成されており、
前記画素ユニットの各々は、第1表示ユニット第2表示ユニット及び調整ユニットを備え、前記第1表示ユニット及び前記第2表示ユニットは、第1の駆動電圧エンドと第2の駆動電圧エンドとの間に並列に接続されており、前記第1の駆動電圧エンドは第1駆動電圧を受けるように構成されており、前記第2の駆動電圧エンドは第2駆動電圧を受けるように構成されており、
連続する2フレームの画像の表示中に、前記2フレームの画像における第1フレームの画像を表示するとき、前記第1駆動電圧は前記第2駆動電圧より大きく、前記第1駆動電圧と前記第2駆動電圧とは協働して、前記第1表示ユニットが画像表示を行うよう駆動し、前記2フレームの画像における第2フレームの画像を表示するとき、前記第2駆動電圧は前記第1駆動電圧より大きく、前記第1駆動電圧と前記第2駆動電圧とは協働して、前記第2表示ユニットが画像表示を行うよう駆動し、
前記第1表示ユニット及び前記第2表示ユニットは、前記第1駆動電圧と前記第2駆動電圧との協働駆動で、複数フレームの画像を順次に交互に表示するように構成されており
前記調整ユニットと、前記第1表示ユニットと、前記第2表示ユニットとは、前記第1の駆動電圧エンドと前記第2の駆動電圧エンドとの間に並列に接続されており、前記調整ユニットは、連続する2フレームの画像の表示中に、第1フレームの画像の表示が終了し且つ第2フレームの画像の表示が始まる前に、前記第1の駆動電圧エンドと前記第2の駆動電圧エンドとを電気的に導通させて、前記第1の駆動電圧エンドと前記第2の駆動電圧エンドとの間の電荷を平衡させるように構成されている、
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項2】
前記表示パネルは、第1方向に沿って延在する複数の走査線と、第2方向に沿って延在する複数のデータ線とをさらに備え、前記第1方向は前記第2方向に対して垂直であり、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差部に、前記画素ユニットが設けられており、前記画素ユニットは、前記走査線を介して走査信号を受信し、前記走査信号の制御で、画像表示のためのデータ信号を受信するように構成されている、
とを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第1表示ユニットは、第1の信号受信モジュール、第1の電圧安定化モジュール、及び第1発光モジュールを備え、
前記第1の信号受信モジュールは、前記データ線及び前記走査線に接続されており、前記走査線を介して前記走査信号を受信し、前記データ線を介して前記データ信号を受信し、前記データ信号を前記第1の電圧安定化モジュールに伝送するように構成されており、
前記第1の電圧安定化モジュールは、前記第1の信号受信モジュール及び前記第1発光モジュールに接続されており、前記第1の信号受信モジュールから前記データ信号を受信して記憶し、前記第1発光モジュールの発光中に、前記第1発光モジュールに安定した電圧を印加するように構成されており、
前記第1発光モジュールは、前記第1駆動電圧と前記第2駆動電圧とが前記第1発光モジュールに印加されるときに、発光するように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1表示ユニットは、第1の導通制御モジュールと第2の導通制御モジュールとをさらに備え、
前記第1の導通制御モジュールは、前記第1の電圧安定化モジュール及び前記第1の駆動電圧エンドに接続されており、第1制御信号を受信し、前記第1制御信号に基づいて、前記第1の駆動電圧エンドが前記第1の電圧安定化モジュールに電気的に接続されるよう制御するように構成されており、前記第1の導通制御モジュールは、前記第1の電圧安定化モジュールを介して前記第1発光モジュールに電気的に接続されており、
前記第2の導通制御モジュールは、前記第1発光モジュール及び前記第2の駆動電圧エンドに接続されており、前記第1制御信号を受信し、前記第1制御信号に基づいて、前記第2の駆動電圧エンドが前記第1発光モジュールに電気的に接続されるよう、制御するように構成されており、
前記第1駆動電圧が前記第2駆動電圧より大きい場合、前記第1の駆動電圧エンドと、前記第1の導通制御モジュールと、前記第1の電圧安定化モジュールと、前記第1発光モジュールと、前記第2の導通制御モジュールと、前記第2の駆動電圧エンドとは協働して出力ループを形成し、前記第1発光モジュールが発光するように前記第1発光モジュールを駆動する、
ことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第1表示ユニットは第1接続モジュールをさらに備え、前記第1接続モジュールは、前記第1発光モジュールと前記第2表示ユニットとの間に接続されており、第1導通信号を受信し、前記第1導通信号の制御で、前記第1発光モジュールによる発光終了後に前記第1発光モジュールに残された電荷を前記第2表示ユニットに伝送し、前記第2表示ユニットによる画像表示に用いる、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第2表示ユニットは、第2の信号受信モジュール、第2の電圧安定化モジュール、及び第2発光モジュールを備え、
前記第2の信号受信モジュールは、前記データ線及び前記走査線に接続されており、前記走査線を介して前記走査信号を受信し、前記データ線を介して前記データ信号を受信し、前記データ信号を前記第2の電圧安定化モジュールに伝送するように構成されており、
前記第2の電圧安定化モジュールは、前記第2の信号受信モジュール及び前記第2発光モジュールに接続されており、前記第2の信号受信モジュールから前記データ信号を受信して記憶し、前記第2発光モジュールの発光中に、前記第2発光モジュールに安定した電圧を印加するように構成されており、
前記第2発光モジュールは、前記第1の駆動電圧エンド及び前記第2の駆動電圧エンドに接続されるときに、発光するように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第2表示ユニットは、第3の導通制御モジュールと第4の導通制御モジュールとをさらに備え、
前記第3の導通制御モジュールは、前記第2の電圧安定化モジュール及び第2の駆動電圧エンドに接続されており、第2制御信号を受信し、前記第2制御信号に基づいて、前記第2の駆動電圧エンドが前記第2の電圧安定化モジュールに電気的に接続されるよう制御するように構成されており、前記第3の導通制御モジュールは、前記第2の電圧安定化モジュールを介して前記第2発光モジュールに電気的に接続されており、
前記第4の導通制御モジュールは、前記第2発光モジュール及び前記第1の駆動電圧エンドに接続されており、前記第2制御信号を受信し、前記第2制御信号に基づいて、前記第1の駆動電圧エンドが前記第2発光モジュールに電気的に接続されるよう、制御するように構成されており、
前記第2駆動電圧が前記第1駆動電圧より大きい場合、前記第2の駆動電圧エンドと、前記第3の導通制御モジュールと、前記第2の電圧安定化モジュールと、前記第2発光モジュールと、前記第4の導通制御モジュールと、前記第1の駆動電圧エンドとは協働して出力ループを形成し、前記第2発光モジュールが発光するように前記第2発光モジュールを駆動する、
ことを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第2表示ユニットは第2接続モジュールをさらに備え、前記第2接続モジュールは、前記第2発光モジュールと前記第1表示ユニットとの間に接続されており、第2導通信号を受信し、前記第2導通信号の制御で、前記第2発光モジュールによる発光終了後に前記第2発光モジュールに残された電荷を前記第1表示ユニットに伝送し、前記第1表示ユニットによる画像表示に用いる、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
表示モジュールであって、前記表示モジュールは、データ駆動回路、走査駆動回路、表示制御回路、発光コントローラ、及び請求項1~8のいずれか一項に記載の表示パネルを備え、
前記データ駆動回路は、前記表示制御回路からソース出力制御信号を受信し、前記ソース出力制御信号に基づいてデータ信号を出力するように構成されており、
前記走査駆動回路は、前記表示制御回路からゲート出力制御信号を受信し、前記ゲート出力制御信号に基づいて走査信号を出力するように構成されており、
前記表示パネルにおける画素ユニットは、前記走査信号及び前記データ信号に基づいて、前記発光コントローラの制御で画像表示を行うように構成されている、
ことを特徴とする表示モジュール。
【請求項10】
表示装置であって、前記表示装置は、支持フレーム、電源モジュール、及び請求項9に記載の表示モジュールを備え、前記電源モジュールは、前記表示パネルが画像表示を行うために前記表示パネルに電源電圧を印加し、前記表示モジュール及び前記電源モジュールは、前記支持フレームに固定されている、
ことを特徴とする表示装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【国際調査報告】