IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 恵科股▲分▼有限公司の特許一覧

特表2024-545351画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置
<>
  • 特表-画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置 図1
  • 特表-画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置 図2
  • 特表-画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置 図3
  • 特表-画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置 図4
  • 特表-画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置 図5
  • 特表-画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-05
(54)【発明の名称】画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3233 20160101AFI20241128BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20241128BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20241128BHJP
   H10K 59/123 20230101ALI20241128BHJP
   H10K 59/121 20230101ALI20241128BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20241128BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/20 624B
G09G3/20 621F
G09F9/30 338
G09F9/30 365
H10K59/123
H10K59/121 213
H10K59/121 216
H10K59/131
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538714
(86)(22)【出願日】2023-05-22
(85)【翻訳文提出日】2024-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2023095574
(87)【国際公開番号】W WO2024077961
(87)【国際公開日】2024-04-18
(31)【優先権主張番号】202211244269.5
(32)【優先日】2022-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186716
【弁理士】
【氏名又は名称】真能 清志
(72)【発明者】
【氏名】周 仁杰
(72)【発明者】
【氏名】▲ツェン▼ 浩旋
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC41
3K107DD39
3K107EE03
3K107EE57
3K107HH05
5C080AA06
5C080AA10
5C080FF11
5C080JJ03
5C080JJ07
5C094AA13
5C094BA03
5C094BA27
5C094BA43
5C094CA19
5C094DA09
5C094DB04
5C380AA01
5C380BC20
5C380CC26
5C380CC33
5C380CC39
5C380CC45
5C380CC62
5C380CC63
5C380CD012
5C380CD013
5C380CF10
5C380CF23
5C380CF41
5C380DA47
(57)【要約】
本出願は、画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示パネル(40)を提供する。画素駆動回路は、駆動トランジスタ(T0)、蓄積容量(C)、フリップフロップ(U1)、第1の応答スイッチ(T1)、第2の応答スイッチ(T2)を含み、駆動トランジスタ(T0)の第1端は電源供給端(10)に接続され、第2端は発光ユニット(20)に接続され、制御端は蓄積容量(C)の第1端に接続され、蓄積容量(C)の第2端は電源供給端(10)に接続され、第1の応答スイッチ(T1)の第1端はデータ線(data)に接続され、制御端は走査線(scan)に接続され、第2端は蓄積容量(C)の第1端に接続され、フリップフロップ(U1)の入力端は走査線(scan)に接続され、第2の応答スイッチ(T2)の第1端は駆動トランジスタ(T0)の第2端に接続され、第2の応答スイッチ(T2)の第2端は初期電圧端(30)に接続され、第2の応答スイッチ(T2)の制御端はフリップフロップ(U1)の出力端に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素駆動回路であって、
駆動トランジスタと蓄積容量を含み、前記駆動トランジスタの第1端は電源供給端に接続され、第2端は発光ユニットに接続され、制御端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記蓄積容量の第2端は前記電源供給端に接続され、
前記画素駆動回路は第1の応答スイッチをさらに含み、前記第1の応答スイッチの第1端はデータ線に接続され、制御端は走査線に接続され、第2端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記制御端は前記走査線から提供される走査信号に応答して、前記データ線から提供されるデータ信号を前記蓄積容量の第1端に提供するように構成され、
前記画素駆動回路は、フリップフロップ及び第2の応答スイッチをさらに含み、
前記フリップフロップの入力端は前記走査線に接続され、前記フリップフロップは前記走査線の走査信号に応答して第1制御信号を生成し、
前記第2の応答スイッチの第1端は前記駆動トランジスタの第2端に接続され、前記第2の応答スイッチの第2端は初期電圧端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記フリップフロップの出力端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記第1制御信号に応答して、前記初期電圧端の電圧を前記駆動トランジスタの第2端に提供する
ことを特徴とする画素駆動回路。
【請求項2】
前記フリップフロップの入力端は第1入力端と第2入力端を含み、前記第1入力端と前記第2入力端は両方とも前記走査線に接続され、
前記画素駆動回路はインバータをさらに含み、前記インバータの一端は前記第2入力端に接続され、他端は前記走査線に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の画素駆動回路。
【請求項3】
前記画素駆動回路は電流制限抵抗をさらに含み、前記電流制限抵抗の一端は前記走査線に接続され、他端は前記インバータと前記第1入力端にそれぞれ接続される
ことを特徴とする請求項2に記載の画素駆動回路。
【請求項4】
前記画素駆動回路は第3の応答スイッチをさらに含み、前記第3の応答スイッチの第1端は前記第2の応答スイッチの第1端に接続され、前記第3の応答スイッチの第2端は前記発光ユニットに接続され、
前記フリップフロップの出力端は、第1出力端と第2出力端とを含み、前記第1出力端は前記第1制御信号を提供するように構成され、前記第2出力端は前記第2制御信号を提供するように構成され、前記第2出力端は前記第3の応答スイッチの制御端に接続され、前記第3の応答スイッチの制御端は前記第2制御信号に応答して、前記第3の応答スイッチの第1端及び第2端をターンオンにする
ことを特徴とする請求項2に記載の画素駆動回路。
【請求項5】
前記フリップフロップはSRフリップフロップであり、前記第1入力端はS入力端、前記第2入力端はR入力端、前記第1出力端はQ出力端、前記第2出力端はQ'出力端である
ことを特徴とする請求項4に記載の画素駆動回路。
【請求項6】
前記第1の応答スイッチ、前記第2の応答スイッチ、及び前記第3の応答スイッチはいずれもP型管である
ことを特徴とする請求項4に記載の画素駆動回路。
【請求項7】
前記第1制御信号はローレベル信号であり、前記第2制御信号はハイレベル信号である
ことを特徴とする請求項6に記載の画素駆動回路。
【請求項8】
前記第2の応答スイッチをターンオンにするのに必要なゲート駆動電圧は、前記第1の応答スイッチのゲート駆動電圧より小さい
ことを特徴とする請求項1に記載の画素駆動回路。
【請求項9】
前記初期電圧端の電圧は、前記発光ユニットの点灯電圧より低い
ことを特徴とする請求項1に記載の画素駆動回路。
【請求項10】
画素駆動回路の駆動方法であって、
前記画素駆動回路は、駆動トランジスタ、蓄積容量、フリップフロップ、第1の応答スイッチ、第2の応答スイッチを含み、前記駆動トランジスタの第1端は電源供給端に接続され、第2端は発光ユニットに接続され、制御端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記蓄積容量の第2端は前記電源供給端に接続され、
前記第1の応答スイッチの第1端はデータ線に接続され、制御端は走査線に接続され、第2端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記フリップフロップの入力端は前記走査線に接続され、前記第2の応答スイッチの第1端は前記駆動トランジスタの第2端に接続され、前記第2の応答スイッチの第2端は初期電圧端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記フリップフロップの出力端に接続され、
前記画素駆動回路の駆動方法は、
前記走査線を制御して走査信号を提供し、前記フリップフロップの入力端が前記走査信号を受信し、前記フリップフロップが前記走査信号に応答して第1制御信号を生成するステップと、
前記第2の応答スイッチの制御端が前記第1制御信号に応答して、前記初期電圧端の電圧を前記駆動トランジスタの第2端に提供するステップとを含む
ことを特徴とする画素駆動回路の駆動方法。
【請求項11】
前記画素駆動回路は第3の応答スイッチをさらに含み、前記第3の応答スイッチの第1端は前記第2の応答スイッチの第1端に接続され、前記第3の応答スイッチの第2端は前記発光ユニットに接続され、前記フリップフロップの出力端は、第1出力端と第2出力端とを含み、前記第1出力端は前記第2の応答スイッチの制御端に接続され、前記第2出力端は前記第3の応答スイッチの制御端に接続され、
前記フリップフロップが前記走査信号に応答して第1制御信号を生成するステップは、
前記フリップフロップが前記走査信号に応答して第1制御信号及び第2制御信号を生成するステップと、
前記第1制御信号を前記第1出力端を介して前記第2の応答スイッチの制御端に提供し、前記第2制御信号を前記第2出力端を介して前記第3の応答スイッチの制御端に提供するステップとを含む
ことを特徴とする請求項10に記載の画素駆動回路の駆動方法。
【請求項12】
前記フリップフロップが前記走査信号に応答して第1制御信号を生成するステップの後、
前記第3の応答スイッチの制御端が前記第2制御信号に応答して、前記第3の応答スイッチの第1端と第2端とがターンオフになるステップを含む
ことを特徴とする請求項11に記載の画素駆動回路の駆動方法。
【請求項13】
表示パネルであって、
前記表示パネルは、表示領域と、前記表示領域を取り囲む非表示領域とを含み、前記表示パネルは、ゲート駆動回路と画素駆動回路とを含み、前記ゲート駆動回路は前記非表示領域に配置され、前記画素駆動回路は前記表示領域に配置され、前記ゲート駆動回路は前記画素駆動回路に接続され、前記ゲート駆動回路は前記画素駆動回路に走査信号を提供するように構成され、前記画素駆動回路は駆動トランジスタと蓄積容量を含み、前記駆動トランジスタの第1端は電源供給端に接続され、第2端は発光ユニットに接続され、制御端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記蓄積容量の第2端は前記電源供給端に接続され、
前記画素駆動回路は第1の応答スイッチをさらに含み、前記第1の応答スイッチの第1端はデータ線に接続され、制御端は走査線に接続され、第2端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記制御端は前記走査線から提供される走査信号に応答して、前記データ線から提供されるデータ信号を前記蓄積容量の第1端に提供するように構成され、
前記画素駆動回路は、フリップフロップ及び第2の応答スイッチをさらに含み、
前記フリップフロップの入力端は前記走査線に接続され、前記フリップフロップは前記走査線の走査信号に応答して第1制御信号を生成し、
前記第2の応答スイッチの第1端は前記駆動トランジスタの第2端に接続され、前記第2の応答スイッチの第2端は初期電圧端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記フリップフロップの出力端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記第1制御信号に応答して、前記初期電圧端の電圧を前記駆動トランジスタの第2端に提供する
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項14】
前記フリップフロップの入力端は第1入力端と第2入力端を含み、前記第1入力端と前記第2入力端は両方とも前記走査線に接続され、
前記画素駆動回路はインバータをさらに含み、前記インバータの一端は前記第2入力端に接続され、他端は前記走査線に接続される
ことを特徴とする請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記画素駆動回路は電流制限抵抗をさらに含み、前記電流制限抵抗の一端は前記走査線に接続され、他端は前記インバータと前記第1入力端にそれぞれ接続される
ことを特徴とする請求項14に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記画素駆動回路は第3の応答スイッチをさらに含み、前記第3の応答スイッチの第1端は前記第2の応答スイッチの第1端に接続され、前記第3の応答スイッチの第2端は前記発光ユニットに接続され、
前記フリップフロップの出力端は、第1出力端と第2出力端とを含み、前記第1出力端は前記第1制御信号を提供するように構成され、前記第2出力端は前記第2制御信号を提供するように構成され、前記第2出力端は前記第3の応答スイッチの制御端に接続され、前記第3の応答スイッチの制御端は前記第2制御信号に応答して、前記第3の応答スイッチの第1端及び第2端をターンオンにする
ことを特徴とする請求項14に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記フリップフロップはSRフリップフロップであり、前記第1入力端はS入力端、前記第2入力端はR入力端、前記第1出力端はQ出力端、前記第2出力端はQ'出力端である
ことを特徴とする請求項16に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記第1の応答スイッチ、前記第2の応答スイッチ、及び前記第3の応答スイッチはいずれもP型管である
ことを特徴とする請求項16に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記第1制御信号はローレベル信号であり、前記第2制御信号はハイレベル信号である
ことを特徴とする請求項18に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記第2の応答スイッチのゲート駆動電圧は、前記第1の応答スイッチのゲート駆動電圧より小さい
ことを特徴とする請求項10に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年10月12日に中国特許庁に出願された、出願番号CN202211244269.5で、出願の名称が「画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、表示技術の分野に関し、特に、画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
表示パネルでは、AMOLED(Active-matrix organic light-emitting diode、アクティブマトリクス型有機発光ダイオード)の画素駆動回路に蓄積容量が設けられており、蓄積容量の存在により駆動トランジスタに結合容量が発生する。結合容量の存在により、駆動用発光コンデンサの充電時間が長くなり、発光ユニットの発光が遅れ、表示パネル全体の応答速度が遅くなる。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、結合容量を低減し、発光ユニットの発光遅延を低減し、表示パネル全体の応答速度を向上させることができる画素駆動回路及びその駆動方法並びに表示装置を提供する。
【0005】
本願の一態様によれば、本願は画素駆動回路を提供し、前記画素駆動回路は駆動トランジスタと蓄積容量を含み、前記駆動トランジスタの第1端は電源供給端に接続され、第2端は発光ユニットに接続され、制御端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記蓄積容量の第2端は前記電源供給端に接続され、
前記画素駆動回路は第1の応答スイッチをさらに含み、前記第1の応答スイッチの第1端はデータ線に接続され、制御端は走査線に接続され、第2端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記制御端は前記走査線から提供される走査信号に応答して、前記データ線から提供されるデータ信号を前記蓄積容量の第1端に提供するように構成され、
前記画素駆動回路は、フリップフロップ及び第2の応答スイッチをさらに含み、
前記フリップフロップの入力端は前記走査線に接続され、前記フリップフロップは前記走査線の走査信号に応答して第1制御信号を生成し、
前記第2の応答スイッチの第1端は前記駆動トランジスタの第2端に接続され、前記第2の応答スイッチの第2端は初期電圧端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記フリップフロップの出力端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記第1制御信号に応答して、前記初期電圧端の電圧を前記駆動トランジスタの第2端に提供する。
【0006】
本願の別の態様によれば、本出願は画素駆動回路の駆動方法も提供し、前記画素駆動回路は、駆動トランジスタ、蓄積容量、フリップフロップ、第1の応答スイッチ、第2の応答スイッチを含み、前記駆動トランジスタの第1端は電源供給端に接続され、第2端は発光ユニットに接続され、制御端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記蓄積容量の第2端は前記電源供給端に接続され、
前記第1の応答スイッチの第1端はデータ線に接続され、制御端は走査線に接続され、第2端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記フリップフロップの入力端は前記走査線に接続され、前記第2の応答スイッチの第1端は前記駆動トランジスタの第2端に接続され、前記第2の応答スイッチの第2端は初期電圧端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記フリップフロップの出力端に接続され、
前記画素駆動回路の駆動方法は、
前記走査線を制御して走査信号を提供し、前記フリップフロップの入力端が前記走査信号を受信し、前記フリップフロップが前記走査信号に応答して第1制御信号を生成するステップと、
前記第2の応答スイッチの制御端が前記第1制御信号に応答して、前記初期電圧端の電圧を前記駆動トランジスタの第2端に提供するステップとを含む。
【0007】
本願のさらに別の態様によれば、本出願は表示パネルも提供し、前記表示パネルは、表示領域と、前記表示領域を取り囲む非表示領域とを含み、前記表示パネルは、ゲート駆動回路と前述したのような画素駆動回路とを含み、前記ゲート駆動回路は前記非表示領域に配置され、前記画素駆動回路は前記表示領域に配置され、前記ゲート駆動回路は前記画素駆動回路に接続され、前記ゲート駆動回路は前記画素駆動回路に走査信号を提供するように構成される。
【0008】
本出願の技術的解決策では、走査線が走査信号を提供し、第1の応答スイッチの制御端が走査信号に応答して、第1の応答スイッチの第1端と第2端がターンオンになり、データ線によって提供されるデータ信号は、第1の応答スイッチを介して蓄積容量の第1端に提供される。蓄積容量の第2端は電源供給端に接続され、電源供給端の電圧とデータ信号の電圧との共同作用により、駆動トランジスタがターンオンになる。これにより、電源供給端の電圧は、駆動トランジスタを介して発光ユニットに出力され、発光ユニットを確実に点灯させることができる。ここで、フリップフロップの入力端は走査信号を受信した後、第1制御信号を生成し、第1制御信号は第2の応答スイッチに伝送される。第2の応答スイッチの制御端は第1制御信号に応答して、第2の応答スイッチの第1端と第2端がターンオンになる。このようにして、初期電圧端の電圧は、第2の応答スイッチを介して駆動トランジスタの第2端に提供される。駆動トランジスタの第2端の電圧初期化が完了すると、結合容量が減少、又はなくなることにより、発光ユニットの発光遅延が減少し、表示パネル全体の応答速度が向上する。
【0009】
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示及び解釈に過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の上記及びその他の目的、特徴及び利点は、添付の図面を参照してその例示的な実施例を詳細に説明することによって、より明らかになるであろう。
図1】本出願の第1の実施例における画素駆動回路の回路概略図である。
図2】本出願の図1の画素駆動回路に第3の応答スイッチを設ける回路概略図である。
図3】本出願の図2の画素駆動回路における第3の応答スイッチの別の接続方法である。
図4】本出願の第2の実施例における画素駆動回路の駆動方法のステップの概略図である。
図5】本出願の画素駆動回路の駆動方法のステップS30の概略フローチャートである。
図6】本出願の第3の実施例における表示パネルの構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本出願は異なる形態で容易に具体化することができるが、特定の実施例の一部のみが図面に示され、本明細書で詳細に説明され、本明細書は本出願の原理を例示的に説明するためのものであり、本出願を本明細書に記載のものに限定することを意図したものではないことも理解されたい。
【0012】
したがって、本明細書に記載されるある特徴は、本出願の1つの実施例の特徴の1つを説明するために使用されるが、本出願のすべての実施例が記載された特徴を備えなければならないことを意味するものではない。さらに、本明細書には多くの特徴が記載されていることに注意してください。いくつかの特徴を組み合わせることで可能なシステム設計を示すことができるが、これらの特徴は、明示的に示されていない他の組み合わせで使用することもできる。したがって、特に明記しない限り、記載される組み合わせは限定を意図するものではない。
【0013】
図面に示す実施形態において、方向の表示(例えば、上、下、左、右、前、後など)は、本出願の各要素の構造や動作が絶対的なものではなく相対的なものであることを説明するために使用される。これらの説明は、要素が図に示されている位置にある場合に適切である。これらの要素の位置に関する説明が変更された場合、これらの方向に関する表示もそれに応じて変更される。
【0014】
次に、例示的な実施形態について、添付の図面を参照してより詳細に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、様々な形態で具現化することができ、本明細書に記載される例に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの例示的な実施形態を提供することで、本出願の説明が徹底的かつ完全なものとなり、例示的な実施例の概念が当業者に十分に伝えられる。図面は本出願の単なる概略図であり、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。図中同一符号は同じ又は類似する部分を示すので、それらについての重複した説明は省略する。
【0015】
以下、本明細書の添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態についてさらに詳細に説明する。
【0016】
実施例1
図1を参照すると、本出願は画素駆動回路を提供し、画素駆動回路には発光ユニット20が設けられ、発光ユニット20の表示原理では、AMOLEDアクティブマトリクス型有機発光ダイオードであってもよいし、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)であってもよい。画素駆動回路の製造において、画素駆動回路はアモルファスシリコン(Amorphous Silicon,A-Si)、インジウムスズ酸化物(indium gallium zinc oxide,IGZO)、低温ポリシリコン(Low Temperature Poly-Silicon,LTPS)などで作ることができる。
【0017】
画素駆動回路は、駆動トランジスタT0と蓄積容量Cを含み、駆動トランジスタT0の第1端は電源供給端10に接続され、第2端は発光ユニット20に接続され、制御端は蓄積容量Cの第1端に接続され、蓄積容量Cの第2端は電源供給端10に接続される。電源供給端10は、発光ユニット20を点灯させるための電力を供給するために使用される。蓄積容量Cは、対向して配置された第1電極板と第2電極板の2枚の電極板を含み、第1電極板を第1端、第2電極板を第2端として理解することができる。
【0018】
画素駆動回路は、第1の応答スイッチT1をさらに含み、第1の応答スイッチT1の第1端はデータ線dataに接続され、制御端は走査線scanに接続され、第2端は蓄積容量Cの第1端に接続され、制御端は、走査線scanによって提供される走査信号に応答して、データ線dataによって提供されるデータ信号を蓄積容量Cの第1端に提供するために使用される。
【0019】
発光ユニット20を点灯駆動する際には、走査線scanは第1の応答スイッチT1に走査信号を送信し、第1の応答スイッチT1の制御端が走査信号を受信した後、第1の応答スイッチT1の第1端と第2端がターンオンになり、このとき、データ線dataは、第1の応答スイッチT1にデータ信号を提供する。第1の応答スイッチT1の第1端と第2端がターンオンになると、データ信号は第1の応答スイッチT1を介して蓄積容量Cの第1端に提供され、データ信号は蓄積容量Cを直接充電することができ、それによって蓄積容量Cに蓄積された電圧に影響を与え、そして駆動トランジスタT0の開閉を制御する。
【0020】
このうち、蓄積容量Cは、電圧を予め蓄積しておくために用いられ、電圧を予め蓄積しておくことにより、駆動トランジスタT0の閾値電圧と対応付けられることができ、すると、発光ユニット20を点灯させる際に、蓄積容量Cに蓄積された蓄積電圧は、駆動トランジスタT0の閾値電圧と互いに打ち消し合うことができ、駆動トランジスタT0の閾値電圧が発光ユニット20の点灯に影響を与えることを防止する。例えば、蓄積容量Cは、駆動トランジスタT0がオンになるまで、電源供給端10又はデータ線dataを通じて事前に充電され、その後、蓄積容量Cの充電プロセスが終了する。蓄積容量Cは継続的な放電を開始し、電力は徐々に減少する。蓄積容量Cに蓄積された電力が、駆動トランジスタT0をオフにするのに十分なだけであれば、この蓄積容量Cに蓄積された電圧は駆動トランジスタT0の閾値電圧に等しくなる。
【0021】
画素駆動回路は、フリップフロップU1及び第2の応答スイッチT2をさらに含む。フリップフロップU1の入力端は走査線scanに接続され、フリップフロップU1は走査線scanの走査信号に応答して第1制御信号を生成し、第2の応答スイッチT2の第1端は駆動トランジスタT0の第2端に接続され、第2の応答スイッチT2の第2端は初期電圧端30に接続され、第2の応答スイッチT2の制御端はフリップフロップU1の出力端に接続され、第2の応答スイッチT2の制御端は第1制御信号に応答して、初期電圧端30の電圧を駆動トランジスタT0の第2端に提供する。初期電圧端30の電圧は低く、発光ユニット20の点灯電圧よりも低い。
【0022】
本実施例の解決策では、走査線scanが走査信号を提供し、第1の応答スイッチT1の制御端が走査信号に応答して、第1の応答スイッチT1の第1端と第2端がオンになり、データ線dataによって提供されるデータ信号が第1の応答スイッチT1を介して蓄積容量Cの第1端に提供される。蓄積容量Cの第2端は電源供給端10に接続され、電源供給端10の電圧とデータ信号の電圧との共同作用により、駆動トランジスタT0がターンオンになる。これにより、電源供給端10の電圧は、駆動トランジスタT0を介して発光ユニット20に出力され、発光ユニット20を確実に点灯させることができる。ここで、フリップフロップU1の入力端は走査信号を受信した後、第1制御信号を生成し、第1制御信号は第2の応答スイッチT2に伝送される。第2の応答スイッチT2の制御端は第1制御信号に応答して、第2の応答スイッチT2の第1端と第2端がターンオンになる。このようにして、初期電圧端30の電圧は、第2の応答スイッチT2を介して駆動トランジスタT0の第2端に提供される。駆動トランジスタT0の第2端の電圧初期化が完了すると、結合容量が減少、又はなくなることにより、発光ユニット20の発光遅延が減少し、表示パネル40全体の応答速度が向上する。
【0023】
さらに、フリップフロップU1を設けることで、駆動トランジスタT0の電圧を初期化する際に、配線を新たに追加することなく既存の走査線scanが使用され、フリップフロップU1は走査線scanの走査信号を受信して第1制御信号を生成し、第1制御信号によって初期電圧端30に対する制御が完了する。即ち、1 本の走査線scanは、第1の応答スイッチT1のオンを制御できるだけでなく、第2の応答スイッチT2のオンも同期して制御することができる。
【0024】
フリップフロップU1の入力端は第1入力端と第2入力端を含み、第1入力端と第2入力端は両方とも走査線scanに接続され、画素駆動回路はインバータU2をさらに含み、インバータU2の一端は第2入力端に接続され、他端は走査線scanに接続される。第2入力端に流れた信号はまずインバータU2を通過し、インバータU2は走査信号の位相を180度反転するように構成される。これにより、第1入力端と第2入力端で受信される信号が異なることが保証され、フリップフロップU1がスムーズに動作することが保証される。例えば、第1入力端で受信した信号が0の場合、第2入力端で受信した信号は1になる。逆に、第1入力端で受信した信号が1の場合、第2入力端で受信した信号は0になる。
【0025】
フリップフロップU1が受信する信号電圧が大きくなりすぎるのを防ぐために、画素駆動回路は電流制限抵抗Rをさらに含み、電流制限抵抗Rの一端は走査線scanに接続され、他端はインバータU2と第1入力端にそれぞれ接続される。つまり、走査信号がフリップフロップU1の第1入力端と第2入力端に流れる前に、走査信号は、まず電流制限抵抗Rを通過し、電流制限抵抗Rで分圧することにより、第1入力端及び第2入力端の電流値が減少し、過電流によるフリップフロップU1の破壊が回避される。
【0026】
関連技術では、発光ユニット20は外部環境の影響を受けやすく、その結果、発光ユニット20の明るさが不安定になり、シャットダウンしても点滅することもあった。
【0027】
図2を参照すると、この目的のために、画素駆動回路は第3の応答スイッチT3をさらに含み、第3の応答スイッチT3の第1端は第2の応答スイッチT2の第1端に接続され、第3の応答スイッチT3の第2端は発光ユニット20に接続される。
【0028】
フリップフロップU1の出力端は、第1出力端と第2出力端とを含み、第1出力端は第1制御信号を提供するように構成され、第2出力端は第2制御信号を提供するように構成され、第2出力端は第3の応答スイッチT3の制御端に接続され、第3の応答スイッチT3の制御端は、第2制御信号に応答して、第3の応答スイッチT3の第1端及び第2端をターンオンにする。
【0029】
第1制御信号と第2制御信号は、いずれも走査信号に基づいて生成され、第1制御信号は第1出力端から、第2制御信号は第2出力端から出力され、第1出力端と第2出力端の信号は異なる。第1制御信号がローレベルであれば、第2制御信号はハイレベルとなる。第1制御信号がハイレベルであれば、第2制御信号はローレベルとなる。
【0030】
すると、駆動トランジスタT0の初期化の場合、第1制御信号はローレベルであり、第2の応答スイッチT2の制御端がローレベルの第1制御信号に応答して、第2の応答スイッチT2の第1端と第2端がターンオンになり、初期電圧端30の電圧が駆動トランジスタT0の第2端に出力されることで、駆動トランジスタT0の初期化が完了する。
【0031】
同時に、第2制御信号がハイレベルであれば、第3の応答スイッチT3の制御端はハイレベルの第2制御信号に基づき、第3の応答スイッチT3の第1端と第2端とがターンオフになる。発光ユニット20のアノードは駆動トランジスタT0と切断され、発光ユニット20は外部環境の影響を受けない。初期電圧端30、電源供給端10又は蓄積容量Cはいずれも発光ユニット20との接続が切断される。このようにして、初期電圧端30の電圧、電源供給端10の電圧、又は蓄積容量Cに蓄積された電圧はいずれも発光ユニット20に作用することができなくなり、このとき発光ユニット20が均一な黒表示を呈することを保証し、画面のちらつきを避ける。
【0032】
この技術的解決策では、一本の走査線scanとフリップフロップU1の連携により、データ信号の伝送を完了できるだけでなく、第2の応答スイッチT2を制御することで駆動トランジスタT0の初期化を完了し、第3の応答スイッチT3を制御することで、発光ユニット20を外界から遮断し、発光する必要がないときに発光ユニット20が均一な黒表示を呈することを保証する。つまり、一本の走査線scanで3つの応答スイッチの開閉を制御できるため、回路設計が簡素化される。
【0033】
また、フリップフロップU1はSRフリップフロップU1であり、第1入力端はS入力端、第2入力端はR入力端、第1出力端はQ出力端、第2出力端はQ'出力端である。
【0034】
本実施形態では、インバータU2を設けることで、第1入力端と第2入力端に入力される信号が反転され、例えば、S入力端にローレベルを表す0信号が入力されると、R入力端には1信号が入力され、このとき、Q出力端がローレベル、即ち第1制御信号がローレベルである。第2の応答スイッチT2の制御端は、Q出力端のローレベルに応答して、第1端と第2端とがターンオンになる。Q'出力端はハイレベルを出力し、即ち第2制御信号はハイレベルであり、第3の応答スイッチT3の制御端はQ'出力端から出力されるハイレベルに応答して、第1端と第2端とがターンオフになる。SRフリップフロップにはクロック信号端CLKがさらに設けられており、クロック信号端CLKはクロックパルス信号を受けてSRフリップフロップのオンを制御するように構成される。
【0035】
本出願は、クロックパルス信号を通じてSRフリップフロップのオンタイミングを制御することができ、それによって第2の応答スイッチT2のオンタイミングを柔軟に制御できることを強調すべきである。これにより、蓄積容量Cが充電された後に駆動トランジスタT0がターンオンになり、発光ユニット20のアノード初期化に影響を与えるという状況が回避される。
【0036】
なお、SRフリップフロップを設けることにより、Q出力端のローレベルが第2の応答スイッチT2に適用されることを保証することもできる。一般に、第2の応答スイッチT2をターンオンにするのに必要なゲート駆動電圧は、第1の応答スイッチT1のゲート駆動電圧よりも小さい。このような構成により、必要なライン制御が少なくなり、コストが削減される。
【0037】
応答スイッチが対応する制御信号に効果的に応答することを保証するために、駆動トランジスタT0、第1の応答スイッチT1、第2の応答スイッチT2、及び第3の応答スイッチT3はすべてP型管である。即ち、第1の応答スイッチT1、第2の応答スイッチT2、及び第3の応答スイッチT3は同じ型番であり、いずれもP型電界効果トランジスタである。P型電界効果トランジスタは制御端がローレベル信号を受信した後、第1端と第2端がターンオンになる。P型電界効果トランジスタは制御端がハイレベル信号を受信した後、第1端と第2端とがターンオフになる。
【0038】
ここで、応答スイッチの第1端はソースとして理解され、第2端はドレインとして理解される。もちろん、応答スイッチの第1端をドレイン、第2端をソースとして理解することもできる。ここで、応答スイッチの制御端はゲートである。
【0039】
第1制御信号はローレベル信号であり、第2制御信号はハイレベル信号である。第2の応答スイッチT2の第1端と第2端は、第1制御信号のローレベル信号の制御によってターンオンになり、第3の応答スイッチT3の第1端と第2端は、第2制御信号のハイレベル信号の制御によってターンオフになる。
【0040】
もちろん、第1の応答スイッチT1、第2の応答スイッチT2、及び第3の応答スイッチT3は、N型電界効果トランジスタであってもよい。N型電界効果トランジスタはハイレベルに応答し、N型電界効果トランジスタは制御端がハイレベルを受信すると、N型電界効果トランジスタの一端と第二端がターンオンになる。N型電界効果トランジスタは制御端がローレベルを受信すると、N型電界効果トランジスタの第1端と第2端はターンオフになる。
【0041】
図3を参照すると、駆動トランジスタT0及び第1の応答スイッチT1はP型電界効果トランジスタとして構成され、第2の応答スイッチT2及び第3の応答スイッチT3はN型電界効果トランジスタとして構成され得る。このとき、第2の応答スイッチT2の制御端を第2出力端、即ちQ'出力端に接続する。第2制御信号のハイレベルが第2の応答スイッチT2の制御端に出力されると、第2の応答スイッチT2の第1端と第2端がターンオンになり、駆動トランジスタT0の第2端の電圧が初期化される。
【0042】
第3の応答スイッチT3の制御端を第1出力端、即ちQ出力端に接続する。第1制御信号のローレベルが第3の応答スイッチT3の制御端に出力されると、第3の応答スイッチT3の第1端と第2端とがターンオフになり、発光ユニット20が環境との接続を切断するようにする。
【0043】

実施例2
図4を参照すると、本発明は、駆動トランジスタT0、蓄積容量C、フリップフロップU1、第1の応答スイッチT1、第2の応答スイッチT2を含む画素駆動回路の駆動方法も提供し、駆動トランジスタT0は、第1端が電源供給端10に接続され、第2端が発光ユニット20に接続され、制御端が蓄積容量Cの第1端に接続され、蓄積容量Cの第2端は電源供給端10に接続される。
【0044】
第1の応答スイッチT1は、第1端がデータ線dataに接続され、制御端が走査線scanに接続され、第2端が蓄積容量Cの第1端に接続され、フリップフロップU1の入力端は走査線scanに接続され、第2の応答スイッチT2の第1端は駆動トランジスタT0の第2端に接続され、第2の応答スイッチT2の第2端は初期電圧端30に接続され、第2の応答スイッチT2の制御端はフリップフロップU1の出力端に接続される。
【0045】
画素駆動回路の駆動方式はステップS10とステップS20を含む。
【0046】
ステップS10において、走査線scanを制御して走査信号を提供し、フリップフロップU1の入力端が走査信号を受信し、フリップフロップU1が走査信号に応答して第1制御信号を生成する。
【0047】
ステップS20において、第2の応答スイッチT2の制御端は、第1制御信号に応答して、初期電圧端30の電圧を駆動トランジスタT0の第2端に提供する。
【0048】
走査線scanによって提供される走査信号を通じて、第1の応答スイッチT1の制御端が走査信号に応答し、第1の応答スイッチT1の第1端と第2端がターンオンになり、データ線dataから提供されるデータ信号は、第1の応答スイッチT1を介して蓄積容量Cの第1端に提供される。蓄積容量Cの第2端は電源供給端10に接続され、電源供給端10の電圧とデータ信号の電圧との共同作用により、駆動トランジスタT0がターンオンになる。これにより、電源供給端10の電圧は、駆動トランジスタT0を介して発光ユニット20に出力され、発光ユニット20を確実に点灯させることができる。ここで、フリップフロップU1の入力端は走査信号を受信した後、第1制御信号を生成し、第1制御信号は第2の応答スイッチT2に伝送される。第2の応答スイッチT2の制御端は第1制御信号に応答して、第2の応答スイッチT2の第1端と第2端がターンオンになる。このようにして、初期電圧端30の電圧は、第2の応答スイッチT2を介して駆動トランジスタT0の第2端に提供される。駆動トランジスタT0の第2端の電圧初期化が完了すると、結合容量が減少、又はなくなることにより、発光ユニット20の発光遅延が減少し、表示パネル40全体の応答速度が向上する。
【0049】
図5を参照すると、画素駆動回路は第3の応答スイッチT3をさらに含み、第3の応答スイッチT3の第1端は第2の応答スイッチT2の第1端に接続され、第3の応答スイッチT3の第2端は発光ユニット20に接続され、フリップフロップU1の出力端は、第1出力端と第2出力端とを含み、第1出力端は第2の応答スイッチT2の制御端に接続され、、第2出力端は第3の応答スイッチT3の制御端に接続される。
【0050】
フリップフロップU1が走査信号に応答して第1制御信号を生成するステップは、次のステップS110とステップS120とを含む。
【0051】
ステップS110において、フリップフロップU1は、走査信号に応答して第1制御信号及び第2制御信号を生成する。
【0052】
ステップS120において、第1制御信号を第1出力端を介して第2の応答スイッチT2の制御端に提供し、第2制御信号を第2出力端を介して第3の応答スイッチT3の制御端に提供する。
【0053】
フリップフロップU1が走査信号に応答して第1制御信号を生成するステップの後、ステップS30を含む。
【0054】
ステップS30において、第3の応答スイッチT3の制御端が第2制御信号に応答して、第3の応答スイッチT3の第1端と第2端とがターンオフになる。
【0055】
駆動トランジスタT0、第1の応答スイッチT1、第2の応答スイッチT2、及び第3の応答スイッチT3は、いずれもP型電界効果トランジスタである。すると、駆動トランジスタT0が初期化されるとき、第1制御信号はローレベルであり、第2の応答スイッチT2の制御端はローレベルの第1制御信号に応答して、第2の応答スイッチT2の第1端と第2端がターンオンになり、初期電圧端30の電圧が駆動トランジスタT0の第2端に出力されることで、駆動トランジスタT0の初期化が完了する。
【0056】
同時に、第2制御信号がハイレベルであれば、第3の応答スイッチT3の制御端はハイレベルの第2制御信号に基づき、第3の応答スイッチT3の第1端と第2端とがターンオフになる。発光ユニット20のアノードは駆動トランジスタT0と切断され、発光ユニット20は外部環境の影響を受けない。初期電圧端30、電源供給端10又は蓄積容量Cはいずれも発光ユニット20との接続が切断される。このようにして、初期電圧端30の電圧、電源供給端10の電圧、又は蓄積容量Cに蓄積された電圧はいずれも発光ユニット20に作用することができなくなり、このとき発光ユニット20が均一な黒表示を呈することを保証し、画面のちらつきを避ける。
【0057】
実施例3
図6を参照すると、本発明は表示パネル40も提供する。表示パネル40は、表示領域410と、表示領域410を取り囲む非表示領域420とを含み、表示パネル40は、ゲート駆動回路と画素駆動回路とを含み、ゲート駆動回路は非表示領域420に配置され、画素駆動回路は表示領域410に配置され、ゲート駆動回路は画素駆動回路に接続され、ゲート駆動回路は画素駆動回路に走査信号を提供するように構成される。ゲート駆動回路を非表示領域420に配置することにより、表示画面への干渉を回避することができる。
【0058】
画素駆動回路は、駆動トランジスタT0と蓄積容量Cを含み、駆動トランジスタT0の第1端は電源供給端10に接続され、第2端は発光ユニット20に接続され、制御端は蓄積容量Cの第1端に接続され、蓄積容量Cの第2端は電源供給端10に接続され、電源供給端10は、発光ユニット20を点灯させるための電力を供給するように構成される。蓄積容量Cは、対向して配置された第1電極板と第2電極板の2枚の電極板を含み、第1電極板を第1端、第2電極板を第2端として理解することができる。
【0059】
画素駆動回路は、第1の応答スイッチT1をさらに含み、第1の応答スイッチT1の第1端はデータ線dataに接続され、制御端は走査線scanに接続され、第2端は蓄積容量Cの第1端に接続され、制御端は、走査線scanによって提供される走査信号に応答して、データ線dataによって提供されるデータ信号を蓄積容量Cの第1端に提供するように構成される。
【0060】
発光ユニット20を点灯駆動する際には、走査線scanは第1の応答スイッチT1に走査信号を送信し、第1の応答スイッチT1の制御端が走査信号を受信した後、第1の応答スイッチT1の第1端と第2端がオンになり、このとき、データ線dataは、第1の応答スイッチT1にデータ信号を提供する。第1の応答スイッチT1の第1端と第2端がターンオンになると、データ信号は第1の応答スイッチT1を介して蓄積容量Cの第1端に提供され、データ信号は蓄積容量Cを直接充電することができ、それによって蓄積容量Cに蓄積された電圧に影響を与え、そして駆動トランジスタT0の開閉を制御する。
【0061】
このうち、蓄積容量Cは、電圧を予め蓄積しておくように構成され、電圧を予め蓄積しておくことにより、駆動トランジスタT0の閾値電圧と対応付けられることができ、すると、発光ユニット20を点灯させる際に、蓄積容量Cに蓄積された蓄積電圧は、駆動トランジスタT0の閾値電圧と互いに打ち消し合うことができ、駆動トランジスタT0の閾値電圧が発光ユニット20の点灯に影響を与えることを防止する。例えば、蓄積容量Cは、駆動トランジスタT0がオンになるまで、電源供給端10又はデータ線dataを通じて事前に充電され、その後、蓄積容量Cの充電プロセスが終了する。蓄積容量Cは継続的な放電を開始し、電力は徐々に減少し、蓄積容量Cに蓄積された電力が、駆動トランジスタT0をオフにするのに十分なだけであれば、この蓄積容量Cに蓄積された電圧は駆動トランジスタT0の閾値電圧に等しくなる。
【0062】
画素駆動回路は、フリップフロップU1及び第2の応答スイッチT2をさらに含む。フリップフロップU1の入力端は走査線scanに接続され、フリップフロップU1は走査線scanの走査信号に応答して第1制御信号を生成し、第2の応答スイッチT2の第1端は駆動トランジスタT0の第2端に接続され、第2の応答スイッチT2の第2端は初期電圧端30に接続され、第2の応答スイッチT2の制御端はフリップフロップU1の出力端に接続され、第2の応答スイッチT2の制御端は第1制御信号に応答して、初期電圧端30の電圧を駆動トランジスタT0の第2端に提供する。初期電圧端30の電圧は低く、発光ユニット20の点灯電圧よりも低い。
【0063】
本実施例の解決策では、走査線scanが走査信号を提供し、第1の応答スイッチT1の制御端が走査信号に応答して、第1の応答スイッチT1の第1端と第2端がオンになり、データ線dataによって提供されるデータ信号が第1の応答スイッチT1を介して蓄積容量Cの第1端に提供される。蓄積容量Cの第2端は電源供給端10に接続され、電源供給端10の電圧とデータ信号の電圧との共同作用により、駆動トランジスタT0がターンオンになる。これにより、電源供給端10の電圧は、駆動トランジスタT0を介して発光ユニット20に出力され、発光ユニット20を確実に点灯させることができる。ここで、フリップフロップU1の入力端は走査信号を受信した後、第1制御信号を生成し、第1制御信号は第2の応答スイッチT2に伝送される。第2の応答スイッチT2の制御端は第1制御信号に応答して、第2の応答スイッチT2の第1端と第2端がターンオンになる。このようにして、初期電圧端30の電圧は、第2の応答スイッチT2を介して駆動トランジスタT0の第2端に提供される。駆動トランジスタT0の第2端の電圧初期化が完了すると、結合容量が減少、又はなくなることにより、発光ユニット20の発光遅延が減少し、表示パネル40全体の応答速度が向上する。
【0064】
また、本実施例において、画素駆動回路は、その全体が表示領域410に配置されてもよいし、一部が非表示領域420に配置されてもよい。例えば、発光ユニット20は表示領域410に配置され、発光ユニット20以外の構成要素は非表示領域420に配置される。
【0065】
本出願は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明されているが、使用される用語は、限定するものではなく、説明及び例示的なものであることを理解されたい。本出願は、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様で実施することができるので、上記実施形態は前述の詳細に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって定義される精神及び範囲内で広く解釈されるべきである。従って、特許請求の範囲又はその均等物の範囲内にあるすべての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲によってカバーされるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-07-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素駆動回路であって、
駆動トランジスタと蓄積容量を含み、前記駆動トランジスタの第1端は電源供給端に接続され、第2端は発光ユニットに接続され、制御端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記蓄積容量の第2端は前記電源供給端に接続され、
前記画素駆動回路は第1の応答スイッチをさらに含み、前記第1の応答スイッチの第1端はデータ線に接続され、制御端は走査線に接続され、第2端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記制御端は前記走査線から提供される走査信号に応答して、前記データ線から提供されるデータ信号を前記蓄積容量の第1端に提供するように構成され、
前記画素駆動回路は、フリップフロップ及び第2の応答スイッチをさらに含み、
前記フリップフロップの入力端は前記走査線に接続され、前記フリップフロップは前記走査線の走査信号に応答して第1制御信号を生成し、
前記第2の応答スイッチの第1端は前記駆動トランジスタの第2端に接続され、前記第2の応答スイッチの第2端は初期電圧端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記フリップフロップの出力端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記第1制御信号に応答して、前記初期電圧端の電圧を前記駆動トランジスタの第2端に提供する
ことを特徴とする画素駆動回路。
【請求項2】
前記フリップフロップの入力端は第1入力端と第2入力端を含み、前記第1入力端と前記第2入力端は両方とも前記走査線に接続され、
前記画素駆動回路はインバータをさらに含み、前記インバータの一端は前記第2入力端に接続され、他端は前記走査線に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の画素駆動回路。
【請求項3】
前記画素駆動回路は電流制限抵抗をさらに含み、前記電流制限抵抗の一端は前記走査線に接続され、他端は前記インバータと前記第1入力端にそれぞれ接続される
ことを特徴とする請求項2に記載の画素駆動回路。
【請求項4】
前記画素駆動回路は第3の応答スイッチをさらに含み、前記第3の応答スイッチの第1端は前記第2の応答スイッチの第1端に接続され、前記第3の応答スイッチの第2端は前記発光ユニットに接続され、
前記フリップフロップの出力端は、第1出力端と第2出力端とを含み、前記第1出力端は前記第1制御信号を提供するように構成され、前記第2出力端は前記第2制御信号を提供するように構成され、前記第2出力端は前記第3の応答スイッチの制御端に接続され、前記第3の応答スイッチの制御端は前記第2制御信号に応答して、前記第3の応答スイッチの第1端及び第2端をターンオンにする
ことを特徴とする請求項2に記載の画素駆動回路。
【請求項5】
前記フリップフロップはSRフリップフロップであり、前記第1入力端はS入力端、前記第2入力端はR入力端、前記第1出力端はQ出力端、前記第2出力端はQ'出力端である
ことを特徴とする請求項4に記載の画素駆動回路。
【請求項6】
前記第1の応答スイッチ、前記第2の応答スイッチ、及び前記第3の応答スイッチはいずれもP型管である
ことを特徴とする請求項4に記載の画素駆動回路。
【請求項7】
前記第1制御信号はローレベル信号であり、前記第2制御信号はハイレベル信号である
ことを特徴とする請求項6に記載の画素駆動回路。
【請求項8】
前記第2の応答スイッチをターンオンにするのに必要なゲート駆動電圧は、前記第1の応答スイッチのゲート駆動電圧より小さい
ことを特徴とする請求項1に記載の画素駆動回路。
【請求項9】
前記初期電圧端の電圧は、前記発光ユニットの点灯電圧より低い
ことを特徴とする請求項1に記載の画素駆動回路。
【請求項10】
画素駆動回路の駆動方法であって、
前記画素駆動回路は、駆動トランジスタ、蓄積容量、フリップフロップ、第1の応答スイッチ、第2の応答スイッチを含み、前記駆動トランジスタの第1端は電源供給端に接続され、第2端は発光ユニットに接続され、制御端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記蓄積容量の第2端は前記電源供給端に接続され、
前記第1の応答スイッチの第1端はデータ線に接続され、制御端は走査線に接続され、第2端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記フリップフロップの入力端は前記走査線に接続され、前記第2の応答スイッチの第1端は前記駆動トランジスタの第2端に接続され、前記第2の応答スイッチの第2端は初期電圧端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記フリップフロップの出力端に接続され、
前記画素駆動回路の駆動方法は、
前記走査線を制御して走査信号を提供し、前記フリップフロップの入力端が前記走査信号を受信し、前記フリップフロップが前記走査信号に応答して第1制御信号を生成するステップと、
前記第2の応答スイッチの制御端が前記第1制御信号に応答して、前記初期電圧端の電圧を前記駆動トランジスタの第2端に提供するステップとを含む
ことを特徴とする画素駆動回路の駆動方法。
【請求項11】
前記画素駆動回路は第3の応答スイッチをさらに含み、前記第3の応答スイッチの第1端は前記第2の応答スイッチの第1端に接続され、前記第3の応答スイッチの第2端は前記発光ユニットに接続され、前記フリップフロップの出力端は、第1出力端と第2出力端とを含み、前記第1出力端は前記第2の応答スイッチの制御端に接続され、前記第2出力端は前記第3の応答スイッチの制御端に接続され、
前記フリップフロップが前記走査信号に応答して第1制御信号を生成するステップは、
前記フリップフロップが前記走査信号に応答して第1制御信号及び第2制御信号を生成するステップと、
前記第1制御信号を前記第1出力端を介して前記第2の応答スイッチの制御端に提供し、前記第2制御信号を前記第2出力端を介して前記第3の応答スイッチの制御端に提供するステップとを含む
ことを特徴とする請求項10に記載の画素駆動回路の駆動方法。
【請求項12】
前記フリップフロップが前記走査信号に応答して第1制御信号を生成するステップの後、
前記第3の応答スイッチの制御端が前記第2制御信号に応答して、前記第3の応答スイッチの第1端と第2端とがターンオフになるステップを含む
ことを特徴とする請求項11に記載の画素駆動回路の駆動方法。
【請求項13】
表示パネルであって、
前記表示パネルは、表示領域と、前記表示領域を取り囲む非表示領域とを含み、前記表示パネルは、ゲート駆動回路と画素駆動回路とを含み、前記ゲート駆動回路は前記非表示領域に配置され、前記画素駆動回路は前記表示領域に配置され、前記ゲート駆動回路は前記画素駆動回路に接続され、前記ゲート駆動回路は前記画素駆動回路に走査信号を提供するように構成され、前記画素駆動回路は駆動トランジスタと蓄積容量を含み、前記駆動トランジスタの第1端は電源供給端に接続され、第2端は発光ユニットに接続され、制御端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記蓄積容量の第2端は前記電源供給端に接続され、
前記画素駆動回路は第1の応答スイッチをさらに含み、前記第1の応答スイッチの第1端はデータ線に接続され、制御端は走査線に接続され、第2端は前記蓄積容量の第1端に接続され、前記制御端は前記走査線から提供される走査信号に応答して、前記データ線から提供されるデータ信号を前記蓄積容量の第1端に提供するように構成され、
前記画素駆動回路は、フリップフロップ及び第2の応答スイッチをさらに含み、
前記フリップフロップの入力端は前記走査線に接続され、前記フリップフロップは前記走査線の走査信号に応答して第1制御信号を生成し、
前記第2の応答スイッチの第1端は前記駆動トランジスタの第2端に接続され、前記第2の応答スイッチの第2端は初期電圧端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記フリップフロップの出力端に接続され、前記第2の応答スイッチの制御端は前記第1制御信号に応答して、前記初期電圧端の電圧を前記駆動トランジスタの第2端に提供する
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項14】
前記フリップフロップの入力端は第1入力端と第2入力端を含み、前記第1入力端と前記第2入力端は両方とも前記走査線に接続され、
前記画素駆動回路はインバータをさらに含み、前記インバータの一端は前記第2入力端に接続され、他端は前記走査線に接続される
ことを特徴とする請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記画素駆動回路は電流制限抵抗をさらに含み、前記電流制限抵抗の一端は前記走査線に接続され、他端は前記インバータと前記第1入力端にそれぞれ接続される
ことを特徴とする請求項14に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記画素駆動回路は第3の応答スイッチをさらに含み、前記第3の応答スイッチの第1端は前記第2の応答スイッチの第1端に接続され、前記第3の応答スイッチの第2端は前記発光ユニットに接続され、
前記フリップフロップの出力端は、第1出力端と第2出力端とを含み、前記第1出力端は前記第1制御信号を提供するように構成され、前記第2出力端は前記第2制御信号を提供するように構成され、前記第2出力端は前記第3の応答スイッチの制御端に接続され、前記第3の応答スイッチの制御端は前記第2制御信号に応答して、前記第3の応答スイッチの第1端及び第2端をターンオンにする
ことを特徴とする請求項14に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記フリップフロップはSRフリップフロップであり、前記第1入力端はS入力端、前記第2入力端はR入力端、前記第1出力端はQ出力端、前記第2出力端はQ'出力端である
ことを特徴とする請求項16に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記第1の応答スイッチ、前記第2の応答スイッチ、及び前記第3の応答スイッチはいずれもP型管である
ことを特徴とする請求項16に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記第1制御信号はローレベル信号であり、前記第2制御信号はハイレベル信号である
ことを特徴とする請求項18に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記第2の応答スイッチのゲート駆動電圧は、前記第1の応答スイッチのゲート駆動電圧より小さい
ことを特徴とする請求項13に記載の表示パネル。
【国際調査報告】