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特表2024-545381超音波映像を生成し、編集するシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-06
(54)【発明の名称】超音波映像を生成し、編集するシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/00 20060101AFI20241129BHJP
【FI】
A61B8/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579186
(86)(22)【出願日】2023-06-19
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 KR2023008434
(87)【国際公開番号】W WO2024101568
(87)【国際公開日】2024-05-16
(31)【優先権主張番号】10-2022-0150289
(32)【優先日】2022-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523362386
【氏名又は名称】ヒューマンスケープ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】HUMANSCAPE INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジョンヨン
【テーマコード(参考)】
4C601
【Fターム(参考)】
4C601DD09
4C601EE11
4C601GA18
4C601JC07
4C601JC11
4C601KK31
4C601KK35
4C601LL09
4C601LL21
(57)【要約】
本文書の超音波映像を生成し、編集するシステムは、メモリ及びプロセッサを含むことができる。
プロセッサは、プローブが妊婦の皮膚に接触することに基づいて、超音波機器上に撮影を開始することを要求する信号を伝送し、超音波機器から取得した映像信号及び撮影画面のピクセルの変化量に基づいて、撮影画面が止まった状態であるかを決定することができる。
プロセッサは、撮影画面が止まった状態であると決定された時点で、撮影画面でスナップショットを撮影し、プローブの動きに基づいて、撮影の中断または再開を決定することができる。
プロセッサは、撮影画面のグレースケール(grey scale)値が指定されたレベルを超えることに基づいて、超音波機器上に撮影を終了することを要求する信号を伝送し、撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像をメモリ上に格納することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波映像を生成し、編集するシステムであって、
メモリと、
プロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
プローブが妊婦の皮膚に接触することに基づいて、超音波機器上に撮影を開始することを要求する信号を伝送し、前記超音波機器から映像信号を取得し、
前記超音波機器から受信された映像信号に対応する撮影画面のピクセルの変化量が指定されたレベル未満であり、このような区間が指定された時間を超えて維持されることに基づいて、前記撮影画面が止まった状態であると決定し、
前記撮影画面が止まった状態であると決定された時点で、撮影画面でスナップショットを撮影し、前記メモリ上に別途に格納し、
スナップショットの撮影時点から指定された時間を超えた第1時点まで前記プローブが動かないことに基づいて、前記第1時点から撮影を中断し、
前記プローブが再び動くことに基づいて、撮影を再開し、
前記撮影画面のグレースケール(grey scale)値が指定されたレベルを超えることに基づいて、診療が終了した状態であると決定し、前記超音波機器上に撮影を終了することを要求する信号を伝送し、
撮影が終了したことに基づいて、撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像を前記メモリ上に格納する、システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
外部装置に表示された識別子を認識することに基づいて、前記外部装置のユーザが診療室に進入したと決定し、前記外部装置との通信接続を確立し、
撮影が終了したことに基づいて、前記メモリ上に格納されたスナップショット及び撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像を、前記識別子を介して認識された前記外部装置に伝送し、
前記識別子は、QRコード、RFID(radio frequency identification)、NFC(near field communication)及びバーコード(barcode)のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記外部装置に表示された前記識別子を認識することに基づいて、ユーザの診療室への進入に対応する第1育児メッセージを表示し、
前記プローブが妊婦の皮膚に接触することに基づいて、撮影を開始する瞬間に第2育児メッセージを表示し、
前記撮影画面が止まった状態であると決定された時点で第3育児メッセージを表示し、
前記撮影画面のグレースケール値が指定されたレベルを超えることに基づいて、前記撮影が終了する時点で第4育児メッセージを表示する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記撮影画面のピクセルの変化量が5%未満であると共に、前記撮影画面のピクセルの変化量が5%未満である区間が3秒を超えることに基づいて、前記撮影画面が止まった状態であると決定し、
前記撮影画面のグレースケール値が70%を超えることに基づいて、診療が終了したと決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
撮影された映像のピクセルの値を明度(lightness)、彩度(chroma)及び色相(hue)に分類し、
前記撮影された映像のピクセルの明度、彩度及び色相に基づいて陰影値及び深さ値を算出し、
前記陰影値に基づいて前記撮影画面のグレースケールを決定し、
前記陰影値及び深さ値に基づいて前記撮影された映像のピクセルの変化量を決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記システムはマイクをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記マイクを用いて、前記撮影された映像の音声出力信号の強度を受信し、
前記音声出力信号の強度が指定されたレベル未満(又は以下)であることに基づいて、前記撮影された映像の音声出力信号の強度を増幅させ、
前記撮影された映像における外部環境による音声ノイズの強度が指定されたレベルを超えることに基づいて、前記撮影された映像の音声出力信号の強度の増幅の程度をさらに増加させる、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記音声出力信号の強度が-10dB未満(又は以下)であることに基づいて、前記撮影された映像の音声出力信号の強度が-10dB~10dBの間の値を有するように音声出力信号の強度を増幅させる、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記プロセッサは、
撮影が終了したと決定されることに基づいて、診療が終了し、撮影映像の録画が完了したことを示す情報をディスプレイ上に表示する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記プロセッサは、
撮影が終了したと決定されることに基づいて、診療が終了し、撮影映像の録画が完了したことを示す情報を外部装置に伝送する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記撮影画面が止まった状態であると決定された瞬間に撮影された少なくとも1つのスナップショットを撮影日付別に区分し、
撮影開始瞬間から撮影中断瞬間まで撮影された映像内で、前記スナップショットが含まれた時点をタイムスタンプ上に表示し、
少なくとも1つのスナップショットを集めて別途の映像を生成し、
事前に設定されたメッセージ又は特殊効果を追加して外部装置に伝送する、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
下記の実施例は、超音波映像を生成し、編集するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
超音波診断装置は、対象体の体表から体内の特定の部位に向かって超音波信号を照射し、反射された超音波信号(超音波エコー信号)の情報を用いて軟部組織の断層や血流に関するイメージを非侵襲的に得る装置を意味することができる。
【0003】
超音波診断装置は、X線診断装置、CTスキャナー(Computerized Tomography Scanner)、磁気共鳴映像装置(Magnetic Resonance Image;MRI)、核医学診断装置などの他の映像診断装置と比較して、小型かつ安価であり、リアルタイムで表示可能であり、X線などの被爆がなく安全性が高いという利点がある。このような利点により、超音波診断装置は、心臓、乳房、腹部、泌尿器及び産婦人科の診断のために広く利用されている。
【0004】
検査者は、片手にプローブを持ち、対象体の体表にプローブを接触させて移動させながら、もう一方の手ではコントロールパネルを操作して超音波診断を行うことができる。このような超音波診断によって得られた超音波映像は、ディスプレイを介してリアルタイムで表示され、検査者は、対象に対する状態を診断することができる。
【0005】
妊婦のお腹の中にいる胎児を撮影した後に、病院では、超音波を用いて撮影した胎児の写真を妊婦に伝達し、妊婦は、これを見て胎児の発育状態を家族に知らせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1588915号
【特許文献2】韓国登録特許第10-2002408号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
検査中にディスプレイに表示された胎児の映像を撮影する際に、特に編集点がなかったり、重要な瞬間の区分が難しかったりするため、検査期間内に撮影された全ての映像を全て格納してユーザに伝送し得る。
【0008】
この場合、撮影された映像の長さが相対的に長いため、格納装置の容量を相対的に多く占めるようになり、ユーザへの映像の伝送時に、ファイルのサイズが大きいため、通信時間が長くかかり、コストがさらに多くかかるという問題がある。映像を受信したユーザは、これを見て、胎児の状態を把握したり周辺に知らせたりすることができるが、映像の長さが一定時間を超える場合、ユーザは、胎児の状態を直ぐに把握するのが難しいことがあり、周辺に伝送するには容量が過度に大きいため適しないことがある。
【0009】
一実施例に係る超音波映像を生成し、編集するシステムは、診療が開始された瞬間から終了したというユーザ入力があるまで全ての区間を撮影及び格納する方法とは異なり、検査の開始後、検査者の超音波プローブが検査対象に接触する瞬間から撮影を開始し、映像のグレースケール(gray scale)及びモーションレベルに基づいて検査が終了したことを感知し、撮影を中断させることができる。
【0010】
一実施例に係る超音波映像を生成し、編集するシステムは、映像のグレースケール及びモーションレベルに基づいて、胎児の動きがあるか、または検査者が重要であると判断した瞬間の映像をキャプチャ(capture)してユーザに別途に提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本文書の超音波映像を生成し、編集するシステムは、メモリ及びプロセッサを含むことができる。プロセッサは、プローブが妊婦の皮膚に接触することに基づいて、超音波機器上に撮影を開始することを要求する信号を伝送し、前記超音波機器から映像信号を取得し、超音波機器から受信された映像信号に対応する撮影画面のピクセルの変化量が指定されたレベル未満であり、このような区間が指定された時間を超えて維持されることに基づいて、前記撮影画面が止まった状態であると決定し、撮影画面が止まった状態であると決定された時点で、撮影画面でスナップショットを撮影し、前記メモリ上に別途に格納し、スナップショットの撮影時点から指定された時間を超えた第1時点まで前記プローブが動かないことに基づいて、前記第1時点から撮影を中断し、プローブが再び動くことに基づいて、撮影を再開し、撮影画面のグレースケール(grey scale)値が指定されたレベルを超えることに基づいて、診療が終了した状態であると決定し、前記超音波機器上に撮影を終了することを要求する信号を伝送し、撮影が終了したことに基づいて、撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像をメモリ上に格納することができる。
【0012】
一実施例に係るシステムは、ハードウェアと結合されて上述した方法のいずれか一項の方法を実行させるために媒体に格納されたコンピュータプログラムによって制御され得る。
【発明の効果】
【0013】
一実施例に係るシステムは、検査の開始後、検査者の超音波プローブが検査対象に接触する瞬間から撮影を開始し、映像のグレースケール及びモーションレベルに基づいて検査が終了したことを感知し、撮影を中断させることで、メモリ上に格納される撮影映像のサイズを減らすことができる。
【0014】
一実施例に係るシステムは、メモリ上に格納される撮影映像のサイズを減らして伝送時間及びコストを減少させ、ユーザが映像を活用又は管理するのがさらに楽になるようにユーザエクスペリエンス(user experience)を提供することができる。
【0015】
一実施例に係るシステムは、検査者の動作、及び撮影された画面のグレースケールとモーションレベルに基づいて、胎児の映像の中で意味のある区間を自動で編集してユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A】一実施例に係る超音波映像装置が超音波映像を撮影し、サーバからユーザ認証情報を取得する状況を示した図である。
図1B】一実施例に係る超音波映像装置のプローブを示した図である。
図2】一実施例に係る超音波映像を生成し、編集するシステムの構成をブロック図で示した図である。
図3】一実施例に係るシステムの超音波映像の生成及び編集方法をフローチャートで示した図である。
図4】一実施例に係るシステムの超音波映像の生成及び編集方法を流れ図で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照して実施例を詳細に説明する。しかし、実施例には様々な変更が加えられ得、特許出願の権利範囲がこのような実施例によって制限又は限定されるものではない。実施例に対するすべての変更、均等物または代替物が権利範囲に含まれるものと理解されなければならない。
【0018】
実施例に対する特定の構造的又は機能的な説明は、単に例示のための目的で開示されたものであって、様々な形態に変更されて実施可能である。したがって、実施例は、特定の開示形態に限定されるものではなく、本明細書の範囲は、技術的思想に含まれる変更、均等物、または代替物を含む。
【0019】
「第1」又は「第2」などの用語を様々な構成要素を説明するのに使用できるが、このような用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用できる。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名されてもよく、同様に、第2構成要素は第1構成要素と命名されてもよい。
【0020】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いると言及された場合には、その他の構成要素に直接的に連結又は接続されていることもあるが、その構成要素の間に別の構成要素が存在することもあると理解されなければならない。
【0021】
実施例で使用した用語は、単に説明を目的として使用されたもので、限定しようとする意図と解釈されてはならない。単数の表現は、文脈上明らかに別の意味を示すものでない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
【0022】
別に定義されない限り、技術的又は科学的な用語を含めてここで使用される全ての用語は、実施例の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本出願で明らかに定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されない。
【0023】
また、添付の図面を参照して説明するにおいて、図面符号に関係なく、同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。実施例を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が実施例の要旨を不必要に曖昧にする可能性があると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0024】
実施例は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、テレビ、スマート家電機器、知能型自動車、キオスク、ウェアラブル装置などの様々な形態の製品で実現され得る。
【0025】
図1Aは、一実施例に係る超音波映像装置が超音波映像を撮影し、サーバからユーザ認証情報を取得する状況を示したものである。
【0026】
図1Aによれば、システム上の電子装置(例:超音波映像装置)10は、ユーザから患者(例:妊産婦、妊婦)の妊娠関連の情報の入力を受けることができる。妊娠関連の情報は、患者の最終月経期(last menstrual period、LMP)及び受胎日(date of conception、DOC)のうちの少なくとも1つを含むことができる。電子装置10は、超音波プローブ50を介して患者30の腹部に超音波信号を照射し、患者30から反射される超音波エコー信号を受信して、胎児に関する超音波映像を取得することができる。電子装置10は、胎児の超音波映像上の胎児の身体部位のサイズを測定することができる。電子装置10は、サーバ20から、識別子を含む会員情報を受信することができる。会員情報は、患者30によって異なって決定され得、会員の名前、胎児の名前、妊娠月数または検査日付のうち少なくともいずれか1つを含むことができる。電子装置10は、サーバ20から妊娠情報と関連する胎児の身体測定データを受信することができる。サーバ20は、互いに異なる複数の装置から受信された胎児の身体サイズ情報を収集して、胎児の身体測定値に関するビッグデータ(big data)を格納することができる。一実施例において、サーバ20は、胎児の身体測定値に関するビッグデータに基づいて、患者30及び患者の胎児に関する情報(例:他の胎児と比較した成長の程度、胎児の両頭頂径(biparietal diameter、BPD)、腹囲(abdominal circumference、AC)、頭囲(head circumstance、HC)、後頭前頭径(occipitofrontal diameter、OFD)及び大腿骨長(femur length、FL))を提供することができる。
【0027】
一実施例によれば、電子装置10は、検査者40がプローブ50を患者30の身体部位に接触することに基づいて超音波映像の撮影を開始することができる。電子装置10は、サーバ20を用いて患者30の情報又はユーザの情報を取得し、ユーザ端末又は患者30の端末に、撮影された映像及び編集された映像やイメージを伝送することができる。超音波映像の撮影及び編集については図3で説明する。
【0028】
図1Bは、一実施例に係る超音波映像装置のプローブを示したものである。
【0029】
図1Bによれば、プローブ50の先端には、電気的信号によって超音波を発生させる複数の超音波トランスデューサ120、及びサンプル映像取得部150が備えられ得る。超音波トランスデューサ120は、印加された交流電源によって超音波を生成することができる。超音波トランスデューサ120は、外部の電源供給装置または内部の蓄電装置、例えば、バッテリーなどから交流電源の供給を受けることができる。超音波トランスデューサ120の圧電振動子や薄膜などは、供給された交流電源によって振動することによって超音波を生成することができる。超音波トランスデューサ120は、例えば、磁性体の磁歪効果を利用する磁歪超音波トランスデューサ(Magnetostrictive Ultrasonic Transducer)、圧電物質の圧電効果を利用する圧電超音波トランスデューサ(Piezoelectric Ultrasonic Transducer)、及び微細加工された数百あるいは数千個の薄膜の振動を用いて超音波を送受信する静電容量型微細加工超音波トランスデューサのいずれか1つを含むことができる。超音波トランスデューサ120は、直線に配列されてもよく(Linear array)、または曲線に配列されてもよい(Convex array)。
【0030】
サンプル映像取得部150は、対象体、すなわち、妊婦の皮膚を撮影して、互いに異なる明るさを有する1つ以上のサンプル映像を取得することができる。ここで、サンプル映像は、妊婦の肌色や皮膚のきめに関する情報を含む映像を意味することができる。サンプル映像取得部150は、レンズ、イメージセンサ、IRフィルター(赤外線遮断フィルター)、アクチュエータ及びFPCB(Flexible PCB)などが組み立てられているカメラモジュールとして具現され得る。この場合には、カメラモジュールの露出時間を制御して、互いに異なる明るさを有するサンプル映像を取得することができる。このとき、カメラモジュールの露出時間の制御は、超音波診断中に行われ得る。サンプル映像取得部150は、イメージセンサのみで具現されてもよい。イメージセンサは、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor:相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサ、またはCCD(Charge-Coupled Device:電荷結合素子)イメージセンサを含むことができる。イメージセンサは、外部レンズ(external lens)、マイクロレンズ、カラーフィルタアレイ、ピクセルアレイ、ピクセルアレイから読み込んだアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、及びA/Dコンバータから出力されたデジタル信号を処理するデジタル信号処理部を含むことができる。
【0031】
図2は、一実施例に係る超音波映像を生成し、編集するシステムの構成の例示図である。
【0032】
一実施例に係るシステム201は、プロセッサ220及びメモリ230を含むことができ、図示された構成のうちの一部が省略又は置換されてもよい。一実施例に係るシステム201は、サーバまたは端末であってもよい。一実施例によれば、プロセッサ220は、システム201の各構成要素の制御及び/又は通信に関する演算やデータ処理を行うことができる構成であって、1つ以上のプロセッサで構成され得る。メモリ230は、上述した方法に関連する情報を格納したり、上述した方法が具現されたプログラムを格納したりすることができる。メモリ230は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよい。メモリ230は、様々なファイルデータを格納することができ、プロセッサ220の動作によって、格納されたファイルデータがアップデートされ得る。
【0033】
一実施例によれば、プロセッサ220はプログラムを実行し、システム201を制御することができる。プロセッサ220によって実行されるプログラムのコードはメモリ230に格納され得る。プロセッサ220の動作は、メモリ230に格納されたインストラクションをロードする(loading)ことによって行われ得る。システム201は、入出力装置(図示せず)を介して外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ又はネットワーク)に接続され、データを交換することができる。
【0034】
一実施例によれば、システム201はマイクをさらに含むことができる。プロセッサ220は、マイクを用いて、撮影映像の音声出力信号の強度を受信し、音声出力信号の強度が指定されたレベル未満(又は以下)であることに基づいて、前記撮影映像の音声出力信号の強度を増幅させ、撮影映像における外部環境による音声ノイズの強度が指定されたレベルを超えることに基づいて、前記撮影映像の音声出力信号の強度の増幅の程度をさらに増加させることができる。
【0035】
一実施例によれば、プロセッサ220は、音声出力信号の強度が指定されたレベル(例:-20dB)未満(又は以下)であることに基づいて、撮影映像の音声出力信号の強度が-10dB~10dBの間の値を有するように、音声出力信号の強度を増幅させることができる。プロセッサ220は、超音波映像における最大音量が指定されたレベル(例:-20dB)未満(又は以下)である場合、少なくとも10dBを増幅させ、0dBに近接するようにボリュームを増加させることができる。プロセッサ220は、ユーザが端末を使用する一般の騒音環境(例:0~40dB)で超音波映像内の音声を増幅させ、ユーザの音声認識を助けることができる。音声出力信号の強度及び増幅される信号の強度は一つの例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0036】
一実施例によれば、プロセッサ220は、プローブが妊婦の皮膚に接触することに基づいて、超音波機器上に撮影を開始することを要求する信号を伝送し、前記超音波機器から映像信号を取得し、超音波機器から受信された映像信号に対応する撮影画面のピクセルの変化量が指定されたレベル未満であり、このような区間が指定された時間を超えて維持されることに基づいて、撮影画面が止まった状態であると決定し、撮影画面が止まった状態であると決定された時点で、撮影画面でスナップショットを撮影し、メモリ230上に別途に格納し、スナップショットの撮影時点から指定された時間を超えた第1時点までプローブが動かないことに基づいて、第1時点から撮影を中断し、プローブが再び動くことに基づいて、撮影を再開し、撮影画面のグレースケール(grey scale)値が指定されたレベルを超えることに基づいて、診療が終了した状態であると決定し、前記超音波機器上に撮影を終了することを要求する信号を伝送し、撮影が終了したことに基づいて、撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像をメモリ230上に格納することができる。
【0037】
一実施例によれば、プロセッサ220は、外部装置に表示された識別子を認識することに基づいて、外部装置のユーザが診療室に進入したと決定し、前記外部装置との通信接続を確立し、撮影が終了したことに基づいて、メモリ230上に格納されたスナップショット及び撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像を、前記識別子を介して認識された前記外部装置に伝送することができる。識別子は、QRコード(登録商標)、RFID(radio frequency identification)、NFC(near field communication)及びバーコード(barcode)のうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0038】
プロセッサ220は、撮影が終了すると、自動でスナップショット及び撮影映像をユーザ(例:妊婦)に伝送することで、ユーザに利便性を提供することができる。
【0039】
一実施例によれば、プロセッサ220がシステム201上で実現できる演算及びデータ処理機能には限定がないが、以下では、検査の開始後、検査者の超音波プローブが検査対象に接触する瞬間から撮影を開始し、映像のグレースケール及びモーションレベルに基づいて、検査が終了したことを感知し、撮影を中断させることで、メモリ上に格納される撮影映像のサイズを減らす機能について詳細に説明する。
【0040】
図3は、一実施例に係るシステムの超音波映像の生成及び編集方法をフローチャートで示したものである。
【0041】
図3を通じて説明される動作は、コンピュータ記録媒体又はメモリ(例:図2のメモリ230)に格納可能なインストラクションに基づいて実現され得る。図示の方法は、先に図1A乃至図2を通じて説明したシステム(例:図2のシステム201)によって実行され得、前述したような技術的特徴は以下で省略する。図3の各動作の順序が変更されてもよく、一部の動作が省略されてもよく、一部の動作が同時に行われてもよい。
【0042】
動作310において、プロセッサ(例:図2のプロセッサ220)は、プローブ(例:図1Aのプローブ50)が妊婦の皮膚に接触することに基づいて、超音波機器上に撮影を開始することを要求する信号を伝送し、超音波機器から映像信号を取得することができる。
【0043】
動作320において、プロセッサ220は、撮影画面のピクセルの変化量が指定されたレベル未満であり、このような区間が指定された時間を超えて維持されることに基づいて、撮影画面が止まった状態であると決定することができる。
【0044】
一実施例において、プロセッサ220は、撮影画面のピクセルの変化量が約5%未満であると共に、前記撮影画面のピクセルの変化量が指定されたレベル(例:5%)未満である区間が指定された時間(例:3秒)を超えることに基づいて、撮影画面が止まった状態であると決定することができる。
【0045】
一実施例において、プロセッサ220は、撮影映像のピクセルの値を明度(lightness)、彩度(chroma)及び色相(hue)に分類し、撮影映像のピクセルの明度、彩度及び色相に基づいて陰影値及び深さ値を算出し、陰影値に基づいて撮影画面のグレースケールを決定し、陰影値及び深さ値に基づいて撮影映像のピクセルの変化量を決定することができる。
【0046】
動作330において、プロセッサ220は、撮影画面が止まった状態であると決定された時点で、撮影画面でスナップショットを撮影することができる。
【0047】
動作340において、プロセッサ220は、スナップショットの撮影時点から指定された時間を超えた第1時点までプローブが動かないことに基づいて、第1時点から撮影を中断させることができる。
【0048】
一実施例において、第1時点は、検査者が妊婦に特定の状況を説明するためにプローブ(例:図1Bのプローブ50)の動きを止めた状態であるが、撮影が終了した状態ではないといえる。第1時点は、検査者が妊婦に特定の状況を説明するためのものであるので、胎児の動きがあるか、または胎児に重要な変化がある状況であり得る。プロセッサ220は、このような第1時点の撮影画面をスナップショットとしてキャプチャしてメモリ230上に別途に格納し、ユーザ(例:妊婦)に伝達することができる。プロセッサ220は、胎児にとって相対的に重要な瞬間のみを集めて確認できるようにユーザに提供するため、超音波映像を全て確認しなければならない場合と比較して時間を節約することができ、通信コストを節約することができ、映像の編集において便利な使用性を提供することができる。
【0049】
一実施例において、プロセッサ220は、外部装置に表示された識別子を認識することに基づいて、外部装置のユーザが診療室に進入したと決定し、外部装置との通信接続を確立することができる。プロセッサ220は、撮影が終了したことに基づいて、メモリ230上に格納されたスナップショット及び撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像を、識別子を介して認識された外部装置に伝送することができる。識別子は、QRコード、RFID(radio frequency identification)、NFC(near field communication)及びバーコード(barcode)のうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0050】
一実施例において、プロセッサ220は、外部装置に表示された前記識別子を認識することに基づいて、ユーザの診療室への進入に対応する第1育児メッセージを表示し、プローブ50が妊婦の皮膚に接触することに基づいて、撮影を開始する瞬間に第2育児メッセージを表示し、撮影画面が止まった状態であると決定された時点で第3育児メッセージを表示し、撮影画面のグレースケール(grey scale)値が指定されたレベルを超えることに基づいて、撮影が終了する時点で第4育児メッセージを表示することができる。例えば、第1育児メッセージは、妊婦が診療室に進入した時間及び日付を含むことができる。第2育児メッセージは、撮影を開始することを示すメッセージを含むことができる。第3育児メッセージは、重要な瞬間であることを示すメッセージを含むことができる。第4育児メッセージは、撮影が終了したことを示すメッセージを含むことができる。
【0051】
一実施例において、プロセッサ220は、撮影が止まった状態であると決定された瞬間に撮影された少なくとも1つのスナップショットを撮影日付別に区分し、撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像内で、前記少なくとも1つのスナップショットが含まれた時点をタイムスタンプ上に表示することができる。プロセッサ220は、少なくとも1つのスナップショットを集めて別途の映像を生成し、事前に設定されたメッセージ又は特殊効果を追加して外部装置(例:ユーザ端末)に伝送することができる。
【0052】
動作350において、プロセッサ220は、撮影画面のグレースケール(grey scale)値に基づいて、診療が終了した状態であるかを決定することができる。
【0053】
一実施例において、プロセッサ220は、撮影画面のグレースケール値が70%を超えることに基づいて、診療が終了したと決定することができる。プロセッサ220は、診療が終了したと決定されることに基づいて、診療が終了し、撮影映像の録画が完了したことを示す情報をディスプレイ(図示せず)上に表示することができる。プロセッサ120は、診療が終了したと決定されることに基づいて、診療が終了し、撮影映像の録画が完了したことを示す情報を外部装置(例:ユーザ端末)に伝送させることができる。
【0054】
動作360において、プロセッサ220は、撮影が終了した状態であると決定されることに基づいて、撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像をメモリ上に格納することができる。
【0055】
プロセッサ220は、撮影が終了したことに基づいて、メモリ130上に格納されたスナップショット及び撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像を外部装置に伝送することができる。プロセッサ220は、撮影が終了すると、自動でスナップショット及び撮影映像をユーザ(例:妊婦)に伝送することで、ユーザに利便性を提供することができる。
【0056】
図4は、一実施例に係るシステムの超音波映像の生成及び編集方法を流れ図で示したものである。
【0057】
図4を通じて説明される動作は、コンピュータ記録媒体又はメモリ(例:図2のメモリ230)に格納可能なインストラクションに基づいて実現され得る。図示の方法は、先に図1A乃至図2を通じて説明したシステム(例:図2のシステム201)によって実行され得、前述したような技術的特徴は以下で省略する。図4の各動作の順序が変更されてもよく、一部の動作が省略されてもよく、一部の動作が同時に行われてもよい。
【0058】
動作410において、プロセッサ(例:図2のプロセッサ220)は、プローブ(例:図1Aのプローブ50)が妊婦(又は患者)の皮膚に接触したかを決定することができる。プロセッサ220は、プローブ50が妊婦の皮膚に接触していない場合、映像の撮影を開始せず、プローブ50が妊婦の皮膚に接触したか否かを継続的に感知することができる。
【0059】
動作412において、プロセッサ220は、プローブ50が妊婦の皮膚に接触したことに基づいて、映像の撮影を開始することができる。プロセッサ220は、プローブ50の動きに基づいて、撮影が開始された瞬間を決定し、撮影を開始することで、映像の長さを減らすことができる。
【0060】
動作420において、プロセッサ220は、撮影画面のピクセルの変化量が指定されたレベル未満であるか否か、及びピクセルの変化量が指定されたレベル未満である区間が指定された時間を超えて維持されるか否かを決定することができる。
【0061】
一実施例において、プロセッサ220は、撮影画面のピクセルの変化量が指定されたレベル(例:約5%)未満(又は以下)であると共に、前記撮影画面のピクセルの変化量が指定されたレベル(例:約5%)未満である区間が指定された時間(例:約3秒)を超えることに基づいて、撮影画面が止まった状態であると決定することができる。撮影画面が止まった状態であるにもかかわらず、撮影が録画され続けると、撮影された超音波映像の長さが長くなり、メモリ230上で容量を相対的に多く占めることがある。また、ユーザは、映像の長さが長すぎるため、重要な瞬間(例:胎児が動いた瞬間、既存とは異なる姿が観測される瞬間)を確認するのが難しいことがある。本文書に係る超音波映像を生成し、編集するシステムは、撮影画面が止まった状態を感知し、録画を中断することで、全映像の長さを減らしながらも、検査者がプローブを止めてユーザ(例:妊婦)に何かを説明する重要な瞬間の胎児の映像をキャプチャして別途にユーザに提供することができる。
【0062】
一実施例において、プロセッサ220は、撮影映像のピクセルの値を明度(lightness)、彩度(chroma)及び色相(hue)に分類し、撮影映像のピクセルの明度、彩度及び色相に基づいて陰影値及び深さ値を算出し、陰影値に基づいて前記撮影画面のグレースケールを決定し、陰影値及び深さ値に基づいて前記撮影映像のピクセルの変化量を決定することができる。
【0063】
動作422において、プロセッサ220は、撮影画面のピクセルの変化量が一定レベルを超えるか、または撮影画面のピクセルの変化量が一定レベル未満である区間が指定された時間を超えないことに基づいて、撮影を続けることができる。プロセッサ220は、撮影画面のピクセルの変化量が一定レベルを超えると、再びプローブ50が動きながら撮影を続けるものと決定し、映像を中断するのではなく、撮影を再開することができる。プロセッサ220は、撮影画面のピクセルの変化量が一定レベル未満である区間が指定された時間(例:3秒)を超えない場合、検査者がプローブ50の移動を止めたものではないと決定し、撮影を続けることができる。
【0064】
動作425において、プロセッサ220は、撮影画面のピクセルの変化量が指定されたレベル未満であり、このような区間が指定された時間を超えて維持されることに基づいて、撮影画面が止まった状態であると決定することができる。プロセッサ220は、撮影画面が止まった状態であると決定されると、録画を中断することで、録画された超音波映像(又は胎児撮影映像)の長さを減少させることができる。また、プロセッサ220は、撮影画面が止まった状態であると決定した時点で撮影画面のスナップショットを撮影し、メモリ230上に格納させることができる。撮影の進行中に止まった状態に切り替わるのは、検査者が妊婦に撮影画面を説明するためのものであり、このような撮影画面は、妊婦に説明が必要な重要な瞬間に該当し得る。プロセッサ220は、撮影画面が止まった状態であると決定した時点で撮影画面のスナップショットを撮影し、別途にメモリ230上に格納し、後で妊婦に提供することができる。
【0065】
動作430において、プロセッサ220は、グレースケール値が一定レベルを超えるか否かを決定することができる。一実施例において、プロセッサ220は、撮影映像のピクセルの値を明度(lightness)、彩度(chroma)及び色相(hue)に分類し、撮影映像のピクセルの明度、彩度及び色相に基づいて陰影値及び深さ値を算出し、陰影値に基づいて撮影画面のグレースケールを決定することができる。
【0066】
動作435において、プロセッサ220は、グレースケール値が一定レベル未満であることに基づいて、撮影が終了してはいないと決定することができる。プロセッサ220は、以降、プローブ(例:図1Aのプローブ50)が動くことに基づいて、再び撮影を開始することができる。
【0067】
動作440において、プロセッサ220は、グレースケール値が一定レベルを超えることに基づいて、撮影が終了したと決定し、撮影(又は録画)を終了させることができる。プロセッサ220は、撮影を終了させて診療が終わった後、不必要な部分がさらに録画されて映像の長さが長くなることを防止することができる。
【0068】
動作450において、プロセッサ220は、撮影開始瞬間から終了瞬間まで撮影された映像をメモリ130上に格納することができる。プロセッサ220は、撮影された映像を登録されたユーザに自動で伝送することができる。
【0069】
一実施例において、プロセッサ220は、撮影が止まった状態であると決定された瞬間に撮影された少なくとも1つのスナップショットを撮影日付別に区分し、撮影開始瞬間から撮影終了瞬間まで撮影された映像内で、前記少なくとも1つのスナップショットが含まれた時点をタイムスタンプ上に表示することができる。プロセッサ220は、少なくとも1つのスナップショットを集めて別途の映像を生成し、事前に設定されたメッセージ又は特殊効果を追加して外部装置(例:ユーザ端末)に伝送することができる。
【0070】
一実施例によれば、プロセッサ220は、撮影画面のピクセルの変化量が5%未満であると共に、前記撮影画面のピクセルの変化量が5%未満である区間が3秒を超えることに基づいて、撮影画面が止まった状態であると決定し、撮影画面のグレースケール値が70%を超えることに基づいて、診療が終了したと決定することができる。
【0071】
一実施例によれば、プロセッサ220は、マイクを用いて、前記撮影された映像の音声出力信号の強度を受信し、音声出力信号の強度が指定されたレベル未満(又は以下)であることに基づいて、前記撮影された映像の音声出力信号の強度を増幅させ、撮影された映像における外部環境による音声ノイズの強度が指定されたレベルを超えることに基づいて、前記撮影された映像の音声出力信号の強度の増幅の程度をさらに増加させることができる。
【0072】
一実施例によれば、プロセッサ220は、音声出力信号の強度が-10dB未満(又は以下)であることに基づいて、撮影映像の音声出力信号の強度が-10dB~10dBの間の値を有するように音声出力信号の強度を増幅させることができる。
【0073】
一実施例によれば、プロセッサ220は、撮影が終了したと決定されることに基づいて、診療が終了し、撮影映像の録画が完了したことを示す情報をディスプレイ上に表示することができる。
【0074】
一実施例によれば、プロセッサ220は、撮影が終了したと決定されることに基づいて、診療が終了し、撮影映像の録画が完了したことを示す情報を外部装置に伝送することができる。
【0075】
以上で説明された実施例は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、及び/又はハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素の組み合わせで具現され得る。例えば、実施例で説明された装置、方法及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令(instruction)を実行し、応答できる他のある装置のように、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的のコンピュータを用いて具現されてもよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及び前記オペレーティングシステム上で行われる1つ以上のソフトウェアアプリケーションを行うことができる。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答して、データをアクセス、格納、操作、処理及び生成することもできる。理解の便宜のために、処理装置は一つが使用されるものとして説明された場合もあるが、当該技術分野における通常の知識を有する者は、処理装置が複数個の処理要素(processing element)及び/又は複数のタイプの処理要素を含むことができることが分かる。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサ又は一つのプロセッサ及び一つのコントローラを含むことができる。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0076】
実施例に係る方法は、様々なコンピュータ手段を介して行われ得るプログラム命令の形態で具現され、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録され得る。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施例のために特別に設計され、構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical media)、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納し、行うように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。前記のハードウェア装置は、実施例の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成され得、その逆も同様である。
【0077】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含むことができ、望む通りに動作するように処理装置を構成したり、独立的又は結合的に(collectively)処理装置に命令したりすることができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されるか、あるいは処理装置に命令又はデータを提供するために、いかなるタイプの機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ格納媒体又は装置、または伝送される信号波(signal wave)に永久的または一時的に具体化(embody)されてもよい。ソフトウェアは、ネットワークで接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で格納されるか、または実行されてもよい。ソフトウェア及びデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0078】
以上のように、実施例が、たとえ限定された図面によって説明されたが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、前記に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順序で行われたり、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組み合わせられたり、他の構成要素又は均等物によって代替又は置換されても、適切な結果が達成され得る。
【0079】
したがって、他の具現、他の実施例及び特許請求の範囲と均等なものも、後述する特許請求の範囲の範囲に属する。
図1A
図1B
図2
図3
図4
【国際調査報告】